JPH10182986A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH10182986A
JPH10182986A JP8348449A JP34844996A JPH10182986A JP H10182986 A JPH10182986 A JP H10182986A JP 8348449 A JP8348449 A JP 8348449A JP 34844996 A JP34844996 A JP 34844996A JP H10182986 A JPH10182986 A JP H10182986A
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JP
Japan
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molecule
inorganic filler
resin composition
compound
following general
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JP8348449A
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English (en)
Inventor
Sukeyuki Tanaka
祐之 田中
Yasunori Shinko
泰憲 新子
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機充填材と熱可塑性樹脂からなる樹脂組成
物を用いて作製された樹脂成型物の機械強度を改善し、
恒温恒湿試験後の物性低下を少なくする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の樹脂成型物の製造におい
て、溶解性パラメータが9.0〜12.0の熱可塑性樹
脂に二重結合を分子内に有するリン化合物で表面処理し
たアスペクト比が5〜200の無機充填材を配合した樹
脂組成物を作成しこれを成型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車部品、電気部
品、建材材料等の素材として多くの分野で用いられてい
る無機充填材と熱可塑性樹脂よりなる樹脂組成物を混練
成形してえられる樹脂成型物(複合材料)に関する。さ
らに詳しくは、複合材料に用いる無機充填剤の表面処理
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合材料に機械物性が求められる
場合、熱硬化性樹脂より熱可塑性樹脂を使用することが
多い。熱可塑性樹脂を用いた樹脂成型物で機械物性がよ
り求められる場合、アスペクト比の大きい(5〜20
0)無機充填材(板状または針状、繊維状、棒状の無機
充填材)を併用することが多い。しかし板状または針
状、繊維状、棒状の無機充填材を用いる場合、混練中に
無機充填材の破砕が起こり複合材料の物性低下が生じる
という問題があった。
【0003】また、これらの無機充填材を混練する際、
加工性の改善や無機充填材と樹脂との間の密着を改善を
目的とし、表面処理剤としてシランカップリング剤を使
用する方法やアルキル基を有する酸性リン酸エステルを
用いた方法(特開平04−206660、特開平04−
199982)が知られている。しかしシランカップリ
ング剤を用いる方法はシランカップリング剤の保存安定
性が低く問題があり(耐水性が低い)、アルキル基を有
する酸性リン酸エステルを用いる方法は物性の向上の点
で満足いくものではなく、新しいカップリング剤が求め
られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無機
充填材と熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物を用いて作製
された樹脂成型物の機械強度の改善と、恒温恒湿試験後
の物性低下を少なくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂と
してSP値が9.0〜12.0のものを用い、さらにア
スペクト比が5〜200の無機充填材(板状または板状
または針状、繊維状、棒状の無機充填材)を二重結合を
分子内に有するリン化合物を用いて表面処理することに
より得られる樹脂成形材料の加撓性及び剛性等の機械的
強度が改善され、また耐恒温恒湿性が改善されることが
判明し本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は二重結合を分子内に有す
るリン化合物、アスペクト比が5〜200の無機充填材
及び溶解性パラメータが9.0〜12.0の熱可塑性樹
脂からなる樹脂組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用する二重結合を分子
内に有するリン化合物を詳細に説明すると、アクリロイ
ルエチル基、メタクリロイルエチル基、アリル基等の二
重結合を分子内に有する酸性リン酸エステル化合物(分
子内にリン原子に直接結合したOH基を有する化合物)
であるの。具体的には、特開平8−81640記載のリ
ン酸エステル化合物または後述の一般式(V)のリン酸
エステル化合物を用いると良い。これらの二重結合を分
子内に有するリン化合物の側鎖の溶解性パラメーター
(以下SP値という)は9〜10である。なお、本発明
で用いられる二重結合を分子内に有する化合物の側鎖の
SP値は、R.F.Fedors,Polym.Eng.Sci.14(2)147(1974)
記載の方法を用いて計算を行うことができる。
【0008】二重結合を分子内に有するリン化合物の具
体的な例を示すと、特願平8−81640記載のリン酸
エステル化合物を挙げることができ、さらに具体的に説
明すると、1分子内に下記一般式(I)および(II
I)で表される基を有するリン酸エステル化合物
(1)、1分子内に下記一般式(II)およぴ(II
I)で表される基を有するリン酸エステル化合物
(2)、1分子内に下記一般式(I)および(III)
で表される基を有するピロリン酸エステル化合物
(3)、1分子内に下記一般式(II)および(II
I)で表される基を有するピロリン酸エステル化合物
(4)、1分子内に下記一般式(I)および(IV)で
表される基を有するピロリン酸エステル化合物(5)、
1分子内に下記一般式(II)および(IV)で表され
る基を有するピロリン酸エステル化合物(6)、1分子
内に下記一般式(I)および(IV)で表される基を有
し、かつ分子内にリン原子を2個有するリン酸エステル
化合物(7)および1分子内に下記一般式(II)、
(IV)で表される基を有し、かつ分子内にリン原子を
2個有するリン酸エステル化合物(8)、または下記一
般式(V)のリン酸エステル化合物(9)を挙げること
ができる。
【0009】
【化2】
【0010】上記式中、R1およびR2はそれぞれ独立に
HまたはCH3を、R3はHまたはCH3を、R4はアリー
ル基または炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐アルキル
基を、ZはOまたはH2を、WはOまたはH2を、Yは
O、OCOまたはCH2を、nは0〜20の整数を、m
は0〜10の整数を、gは1または2の整数を、そして
jは0または1を表す。但し、ZがOでm=0の場合n
=1〜20であり、ZがOでm=1〜10の場合はn=
1であり、ZがH2でm=0の場合n=0〜20であ
り、そしてZがH2でm=1〜10の場合n=0であ
る。
【0011】上記リン酸エステル化合物(1)の作製方
法の詳細な例を示すと、オキシ塩化リン1モルに対して
水(H20)をqモル、下記一般式(A)で表される化
合物をpモルおよび下記一般式(B)で表される化合物
を(3−p−q)モルの割合で反応させ、さらに下記一
般式(C)で表される化合物をrモルの割合で反応させ
て得られる(但し、p、qおよびrは、それぞれ、0<
p≦3、0≦q<3、0<p+q≦3および0≦r≦q
を満たす)。
【0012】
【化3】
【0013】上記式中、R1およびR2はそれぞれ独立に
HまたはCH3を、ZはOまたはH2を、nは0〜20の
整数を、mは0〜10の整数を、R5はアリール基、炭
素数1〜20の直鎖もしくは分岐アルキル基、3−アル
コキシ−2−ヒドロキシプロピル基、または3−アリル
オキシ−2−ヒドロキシプロキル基を、R6は炭素数1
〜20の直鎖もしくは分岐アルキル基、アリール基、ア
リル基、2−メチルアリル基、メタクリロイル基、また
はアクリロイル基を、そしてYはO、CH2またはOC
Oを表す。但し、ZがOでm=0の場合n=1〜20で
あリ、ZがOでm=1〜10の場合はn=1であり、Z
がH2でm=0の場合n=0〜20であり、そしてZが
2でm=1〜10の場合n=0である.また、YがC
2またはOCOのとき、R6は、アリル基、2−メチル
アリル基、メタクリロイル基およぴアクリロイル基のい
ずれでもない。
【0014】リン酸エステル化合物(9)の作製方法は
上述の方法と同様である。原料は上記一般式(A)に記
載のものを用い、例えば、二重結合を有するアルコール
と五酸化燐との反応、二重結合を有するアルコールと
水、オキシ塩化燐との反応等により作製することができ
る。
【0015】上記のリン酸エステル化合物を例示する
と、モノ(2−メタアクリロイルオキシエチル)アシッ
ドフォスフェート、ジ(2−メタアクリロイルオキシエ
チル)アシッドフォスフェート、10−メタアクリロキ
シデシルジハイドロジェンホスフェート、ジ(10−メ
タアクリロキシデシル)ハイドロジェンホスフェート、
4−メタアクリロキシブチルジハイドロジェンホスフェ
ート、ジ(4−メタアクリロキシブチル)ハイドロジェ
ンホスフェート、モノ(2−アクリロイルオキシエチ
ル)アシッドフォスフェート、ジ(2−アクリロイルオ
キシエチル)アシッドフォスフェート、10−アクリロ
キシデシルジハイドロジェンホスフェート、ジ(10−
アクリロキシデシル)ハイドロジェンホスフェート、4
−アクリロキシブチルジハイドロジェンホスフェート、
ジ(4−アクリロキシブチル)ハイドロジェンホスフェ
ート、アシッドホスホオキシポリオキシエチレングリコ
ールモノメタクリレート(EO数2〜12)、アシッド
ホスホオキシポリオキシエチレングリコールモノアクリ
レート(EO数2〜12)などが挙げられる。
【0016】更に、上記ピロリン酸エステル化合物
(3)または(5)は、五酸化リン1モルに対して下記
一般式(A)で表される化合物をuモルおよび下記一般
式(B)で表される化合物を(2−s)モルの割合で反
応させ、さらに下記一般式(C)で表される化合物をt
モルの割合で反応させて得られる(但し、uおよびvは
それぞれ0<u≦2および0≦v≦2を満たす)。ま
た、上記ピロリン酸エステル化合物(4)または(6)
は、オキシ塩化リン1モルに対して水(H20)を3−
a−b−cモル、下記一般式(A)で表される化合物を
aモル、下記一般式(B)で表される化合物をbモルお
よぴ下記一般式(C)で表される化合物をcモルの割合
で反応させたものと、オキシ塩化リン1モルに対して水
(H20)を3−d−e−fモル、下記一般式(A)で
表される化合物をdモル、下記一般式(B)で表される
化合物をeモルおよぴ下記一般式(D)で表される化合
物をfモルの割合で反応させたものとを混合し、そして
脱水剤にて水(H20)を1モルの割合で除去させて得
られる(但しa〜fは、それぞれ、1≦a+b+c≦
2、0<a+d≦2、1≦d+e+f≦2、0≦bく
2、0≦c<2、0≦d<2、かつ0≦f<2を満た
す)。
【0017】
【化4】
【0018】上記式中、R1およびR2はそれぞれ独立に
HまたはCH3を、ZはOまたはH2を、nは0〜20の
整数を、mは0〜10の整数を、R5はアリール基、炭
素数1〜20の直鎖もしくは分岐アルキル基、3−アル
コキシ−2−ヒドロキシプロピル基、または3−アリル
オキシ−2−ヒドロキシプロピル基を、R6は炭素数1
〜20の直鎖もしくは分岐アルキル基、アリール基、ア
リル基、2−メチルアリル基、メタクリロイル基、また
はアクリロイル基を、YはO、CH2またはOCOを、
7は炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐アルキルオキ
シ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、2−メチル
アリル基、メタクリロイル基またはアクリロイル基を、
そしてhは0または1を表す。但し、ZがOでm=0の
場合n=1〜20であり、ZがOでm=1〜10の場合
はn=1であり、ZがH2でm=0の場含n=0〜20
であリ、そしてZがH2で、m=1〜10の場合n=0
である。また、YがCH2またはOCOのとき、R6は、
アリル基、2−メチルアリル基、メタクリロイル基およ
ぴアクリロイル基のいずれでもない。
【0019】本発明で用いられる二重結合を分子内に有
するリン化合物に、いわゆる界面活性剤を樹脂組成物の
加工性改善を目的として併用しても良く、用いられる界
面活性剤としては特に限定されないが、具体的にはN−
アルキルアスパラギン酸−β−アルキルエステル、N6
−ラウロイル−L−リジン、N6−ラウロイル−D−リ
ジンまたはこれらの混合物、N−アシルグルタミン酸ま
たはそれらの塩、C7〜C30の直鎖もしくは分岐のア
ルキルスルホン酸またはC7〜C30の直鎖もしくは分
岐のアルキルベンゼンスル ホン酸またはそれらのN
a、K、四級アンモニウム塩、直鎖、分岐、芳香族含有
の飽和または不飽和のアルキル酸性燐酸エステルまたは
そのNa、K、四級アンモニウム塩等が好ましい。特願
平7−142989記載の界面活性剤以外に用いる界面
活性剤としてはステアリン酸、オレイン酸、ラウリン
酸、ステアリン酸亜鉛等の炭素数6〜20の直鎖または
分岐の飽和脂肪酸またはその金属塩(カルシウム塩、亜
鉛塩等)が用いられる。
【0020】本発明で用いられる二重結合を分子内に有
するリン化合物と界面活性剤の配合比は、二重結合を分
子内に有するリン化合物1重量部に対して界面活性剤0
〜10重量部、より好ましくは0〜2重量部用いるのが
好ましい。10重量部以上界面活性剤を用いると樹脂成
型物の強度を低下させる原因となり好ましくない。
【0021】本発明で用いられる二重結合を分子内に有
するリン化合物に、シランカップリング剤を併用しても
良く、用いることのできるカップリング剤としては、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランなどのメタクリル
シラン類、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル(2−メ
トキシエトキシ)シラン、ジメチルビニルメトキシラ
ン、ジメチルビニルエトキシシランなどのビニルシラン
類、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン類等の
シランカップリング剤などが挙げられ、これらの2種類
以上を併用しても良い。これらの化合物の製造方法は既
存の反応を用いるとよく、また、市販されているものを
使用しても良い。
【0022】本発明で用いられる二重結合を分子内に有
するリン化合物とシランカップリング剤の配合比は、二
重結合を分子内に有するリン化合物1重量部に対してシ
ランカップリング剤0〜20重量部、より好ましくは0
〜5重量部用いるのが好ましい。20重量部以上シラン
カップリング剤を用いると樹脂成型物の強度を低下させ
る原因となり好ましくない。
【0023】本発明で用いるアスペクト比が5〜200
の無機充填材(以下無機充填材と言う)は板状または針
状、繊維状、棒状の無機充填材である。ここで云うアス
ペクト比とはフィラーハンドブック32P((株)大成
社)に記載されており、アスペクト比=投影面積径/厚
さで示される値である。すなわちアスペクト比が1であ
ると球形であり、1より大きいほど異方性の大きい粉体
であることを示す。本発明で用いられる無機充填材のア
スペクト比が5〜200であることが好ましい理由とし
て、アスペクト比が5未満の無機充填材は補強効果が少
なく、アスペクト比が5未満の無機充填材を用いて作製
した樹脂成型物の強度が低くなってしまうことにある。
また、アスペクト比が200を越える無機充填材は混練
機による混練が困難であるため、使用に適さない。
【0024】無機充填材としては、通常複合材料の分野
で用いられるものであれば特に限定されないが、具体的
には、ガラス繊維、セラミック繊維(炭化珪素繊維、ア
ルミナ繊維など)、金属繊維などの繊維類や、タルク、
マイカ、アスベスト、ワラストナイト、ケイ酸カルシウ
ム、ホウ酸アルミニウム、ゾノトライト、セピオライ
ト、モスハイジ等が挙げられるがコストの点でガラス繊
維、タルク、マイカ等が好適である。
【0025】本発明において無機充填材を二重結合を分
子内に有するリン化合物で処理する方法としては、
(1)無機充填材に二重結合を分子内に有するリン化合
物をそのまま添加し、ヘンシェルミキサ、ボールミル、
アトマイザーコロイドミル、バンバリミキサの攪拌機を
用いて処理をする乾式法、(2)溶剤に二重結合を分子
内に有するリン化合物と無機充填材を加え、攪拌、混合
後、溶剤を除去する湿式法等が挙げられる。また、後で
説明するが、熱可塑性樹脂に、アスペクト比が5〜20
0の無機充填材、表面処理剤、場合によっては粘度を調
製するために溶剤(可塑剤)を加え、インテグラルブレ
ンド法を用いて処理することも可能である。
【0026】また、上記処理方法の中の湿式法(2)で
用いられる溶剤はフタル酸ジイソブチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジブチル等のフ
タル酸エステル類、トルエン、キシレン、高沸点石油炭
化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン
などの炭化水素系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、
ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ブチルエーテル、ブチル
エチルエーテル、ジグライムなどのエーテル系溶剤、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン
などのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、2−メト
キシプロピルアセテートなどのエステル溶剤、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール溶
剤エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルなどのアルキレングリコ
ールのモノエーテル系溶剤の他、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶剤、水等が
挙げられ、またこれらは単独または2種以上を混合して
適宜使用することができる
【0027】かかる二重結合を分子内に有するリン化合
物の配合量は限定されるものではないが、好ましくは無
機充填材100重量部に対して0.01〜10重量部で
あり、その中でも特に好ましくは0.1〜5重量部であ
る。10重量部以上であっても樹脂組成物を成形硬化し
て得られる樹脂成型物の機械的強度は向上せず、また
0.01重量部以下ならば期待した効果は得られない。
【0028】本発明に用いられる熱可塑性樹脂は溶解性
パラメータが9.0〜12.0のものである。ここで云
う溶解性パラメータとはH.Burrel,Official Digest,27
(369)、726(1950)に記載の(1)溶解法(樹脂を溶解す
る溶媒のSP値から推定する方法)、(2)膨潤法(膨
潤度が最大になる様な溶媒のSP値より推定する方法)
の何れかの方法で求めることができる。これらの熱可塑
性樹脂の具体例としては、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンナフタレートなどのポリエステル系、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポ
リスチレンなどのポリスチレン系樹脂、ポリフェニレン
エーテル、ポリフェニレンサルファイドなどの芳香族系
樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル樹脂系等複合
材料の分野で用いられる熱可塑性樹脂を挙げることがで
きる。この中でもポリフェニレンエーテル、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネ
ートなどが好適である。
【0029】本発明の樹脂組成物の作製する具体的な方
法を以下を以下に示す。 (1)熱可塑性樹脂100重量部に対して乾式法または
湿式法で前処理した無機充填材50〜500重量部、必
要に応じて溶剤0〜100重量部をホモミキサー、らい
かい機、ニーダー、バンバリミキサ、アトマイザー等の
攪拌機で攪拌して得る方法、(2)熱可塑性樹脂100
重量部に対し未処理の無機充填材50〜500重量部、
二重結合を分子内に有するリン化合物(無機充填材に対
して0.01〜10重量%)、必要に応じて溶剤0〜1
00重量部をホモミキサー、らいかい機、ニーダー、バ
ンバリミキサ、ロール、インターナルミキサ等の攪拌機
で攪拌して得る方法などがある。なお、これらの作成時
において、用いる二重結合を分子内に有するリン化合物
をすべて同時に使用する必要はなく、一部を前処理に用
い、一部を樹脂組成物作製時に添加する方法を用いても
良い。また、混練温度は熱可塑性樹脂の種類によって異
なるが、用いる熱可塑性樹脂のゲル化温度を参考にして
設定すると良い。
【0030】本発明の樹脂成型物の作製方法を例示する
と、上記方法で作製した樹脂組成物を用いて、ロール、
プレス、押し出し成形機、トランスファー成形機、射出
成形機により、樹脂成型物を得ることができる。
【0031】さらに、本発明の樹脂組成物は、必要に応
じて本発明の特徴を損なわない範囲で安定剤、顔料、可
塑剤、滑剤、整泡剤、発泡剤、難燃剤を併用することが
できる。
【0032】本発明の効果は以下の機構で発現すると考
えられる。本発明の無機充填材用表面処理剤は、無機充
填材に親和性があり、速やかに表面に吸着する。また本
発明の無機充填材用表面処理剤は熱可塑性樹脂や溶剤な
どの有機マトリクスとの濡れ性が良好なため、混練、成
形後の樹脂成型材料の加撓性が向上する。さらに末端に
樹脂、溶剤成分と濡れ性良好な側鎖を有しているので、
混練、成形後の樹脂成型物の剛性も向上する。また、無
機充填材用表面処理剤を用いることにより、無機充填材
の撥水性が向上し恒温恒湿試験後の物性低下を少なくす
ることが出来る。
【0033】本発明の樹脂組成物およびこれを用いた樹
脂成型物の効果は、(1)本発明で用いられる二重結合
を分子内に有する化合物の側鎖が9〜10のSP値を有
しているため、特定のSP値を有する熱可塑性樹脂と相
性がよい、(2)本発明で用いられる無機充填材のアス
ペクト比が5〜200であるため混練中の破砕が起きや
すく物性劣化を招きやすいが、相性の良い表面処理剤を
用いることにより物性の低下を低減することができる、
ことによるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】次に本発明の内容を実施例を挙
げ、詳細に説明する。なお、以下の実施例は本発明の範
囲を限定するものではなく、本発明の性質をより明確に
例示するためのものである。尚、各例における「部」お
よび「%」はいずれも重量基準によるものとする。
【0035】(二重結合を分子内に有する化合物の合
成)
【実施例1】2−ヒドロキシエチルメタクリレート(純
正化学(株)製)に、このもの2モルに対して五酸化リ
ン(P25、純正化学(株)製)を1モルの割合で反応
させ、さらに2−エチルヘキシルグリシジルエーテル
(ACI(株)製「HELOXY116」)を1モルの
割合で反応させることにより処理剤Aを得た。
【0036】なお、本実施例1における反応温度は25
℃であり、以下の実施例2〜4の反応も25℃で行っ
た。
【0037】
【実施例2】ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト(日本油脂(株)製「ブレンマーPE−200」、平
均ボリエチレングリコール数4)に、このもの2モルに
対して五酸化リン(P25、純正化学(株)製)を1モ
ルの割合で反応させ、さらにクレジルグリシジルエーテ
ル(ACI(株)製「HELOXY62」)を1モルの
割合で反応させることにより処理剤Bを得た。
【0038】
【実施例3】酸性リン酸エステル(日本火薬(株)製
「KAYAMER PM−1」(2−メタクリロキシエ
チル)−ハイドロジェンジホスフェート)1モルに対し
てポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸(東邦化
学工業(株)製、RS−710)0.2モル混合するこ
とによりにより処理剤Cを得た。
【0039】
【実施例4】酸性リン酸エステル(日本火薬(株)製
「KAYAMER PM−1」(2−メタクリロキシエ
チル)−ハイドロジェンジホスフェート)1モルと2−
エチルヘキシルアシッドホスフェート(堺化学(株)製
フォスレックスA−8)0.2モルを混合することによ
り処理剤Dを得た。
【0040】(二重結合を分子内に有する化合物の側鎖
のSP値)本発明で用いられる二重結合を分子内に有す
る化合物の側鎖のSP値を計算すると(R.F.Fedors,Pol
ym.Eng.Sci.14(2)147(1974)記載の方法参照)、処理剤
Aの側鎖のSP値は9.67、処理剤Bの側鎖のSP値
は9.76、処理剤Cの側鎖のSP値は9.45、処理
剤Dの側鎖のSP値は9.25、(2−アクリロイルオ
キシエチル)アシッドホスフェートの側鎖のSP値は
9.73、(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッ
ドホスフェートの側鎖のSP値は9.61であった。但
し、処理剤C、処理剤Dは混合したリン酸エステルの側
鎖とモル分率を掛け合わしたものとした。
【0041】(無機充填材の処理1、ガラス繊維)
【実施例5】(2−メタクリロイルオキシエチル)アシ
ッドホスフェート0.5重量部(共栄社化学(株)製、
ライトエステルPM)をトルエン200部に添加し、こ
れにあらかじめ650℃でヒートクリーニングした短繊
維ガラス(日本板硝子(株)製、RES 015−TP
70)100部を混合、室温で10分間撹拌した後、6
0℃でトルエンを減圧留去して処理粉とした(以下この
処理粉を処理ガラス繊維Aとする)。
【0042】
【実施例6】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
(2−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェー
ト0.5重量部(共栄社化学(株)製、ライトエステル
PA)を用いる以外は実施例5と同様に行った(以下こ
の処理粉を処理ガラス繊維Bとする)。
【0043】
【実施例7】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
処理剤Aを0.5重量部を用いる以外は実施例5と同様
に行った(以下この処理粉を処理ガラス繊維Cとす
る)。
【0044】
【実施例8】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
処理剤Bを0.5重量部を用いる以外は実施例5と同様
に行った(以下この処理粉を処理ガラス繊維Dとす
る)。
【0045】
【実施例9】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
処理剤Dを0.5重量部を用いる以外は実施例5と同様
に行った(以下この処理粉を処理ガラス繊維Eとす
る)。
【0046】
【比較例1】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
2−エチルヘキシルリン酸エステル(堺化学工業(株)
製、フォスレックスA−8)0.5重量部を用いる以外
は実施例5と同様に行った(以下この処理粉を処理ガラ
ス繊維Fとする)。
【0047】
【比較例2】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ
ート0.001重量部(共栄社化学(株)製、ライトエ
ステルPM)を用いる以外は実施例5と同様に行った
(以下この処理粉を処理ガラス繊維Gとする)。
【0048】
【比較例3】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ
ート15重量部(共栄社化学(株)製、ライトエステル
PM)を用いる以外は実施例5と同様に行った(以下こ
の処理粉を処理ガラス繊維Hとする)。
【0049】
【比較例4】表面処理にリン酸エステルを用いないこと
以外は実施例5と同様に行った(以下この処理粉を処理
ガラス繊維Iとする)。
【0050】(無機充填材の処理2、タルク)
【実施例10】(2−メタクリロイルオキシエチル)ア
シッドホスフェート0.5重量部(共栄社化学(株)
製、ライトエステルPM)をトルエン200部に添加
し、無機充填材としてタルク(松村産業(株)製、ハイ
・フィラー #5000PJ )100部を混合、室温
で10分間撹拌した後、60℃でトルエンを減圧留去し
て処理粉とした(以下この処理粉を処理タルクAとす
る)。
【0051】
【実施例11】表面処理に用いるリン酸エステルとし
て、(2−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフ
ェート0.5重量部(共栄社化学(株)製、ライトエス
テルPA)を用いる以外は実施例10と同様に行った
(以下この処理粉を処理タルクBとする)。
【0052】
【実施例12】表面処理に用いるリン酸エステルとし
て、処理剤B0.5重量部を用いる以外は実施例10と
同様に行った(以下この処理粉を処理タルクCとす
る)。
【0053】
【実施例13】表面処理に用いるリン酸エステルとし
て、処理剤C0.5重量部を用いる以外は実施例10と
同様に行った(以下この処理粉を処理タルクDとす
る)。
【0054】
【実施例14】表面処理に用いるリン酸エステルとし
て、処理剤D0.5重量部を用いる以外は実施例10と
同様に行った(以下この処理粉を処理タルクEとす
る)。
【0055】
【比較例5】表面処理に用いるリン酸エステルとして、
2−エチルヘキシルリン酸エステル(堺化学工業(株)
製、フォスレックスA−8)0.5重量部を用いる以外
は実施例10と同様に行った(以下この処理粉を処理タ
ルクFとする)。
【0056】(樹脂組成物及び樹脂成型物の作製1、ポ
リカーボネートでの評価)
【実施例15】110℃、5hにて予備乾燥したポリカ
ーボネート樹脂(日本ジーイープラスチックス(株)
製、LEXAN141 −111 )100部に対して、
実施例5で得られた処理ガラス繊維Aを10部の比率で
2軸混練機(東洋精機製作所(株)製、2D20S型)
で240℃で混練後、ペレタイザー(東洋精機製作所
(株)製、MC1)を用いてペレット化を行った。得ら
れたペレットから射出成形機(日本製鋼所、N40−B
II)を用い、ASTM D−638の1号形試験片、J
IS K 7110の2号試験片(A切欠き)の試験片
を調製した。得られた試験片( ASTM D−638
の1号形試験片)の外観を目視にて評価するとともに、
引張り強度(降伏値)、アイゾッド衝撃強度をそれぞれ
ASTM D−638、ASTM D−256に準じて
測定を行った。次に前記ASTM D−638の1号形
試験片を用いて耐熱水試験(80℃、200時間)を行
い、色彩色差計(ミノルタ製CR−200、△L値で評
価)を用い色相の変化を観察した。
【0057】
【実施例16】無機充填材として実施例7で得られた処
理ガラス繊維Cを用いる以外は実施例15と同様の操作
を行った。
【0058】
【実施例17】無機充填材として実施例8で得られた処
理ガラス繊維Dを用いる以外は実施例15と同様の操作
を行った。
【0059】
【実施例18】無機充填材として実施例9で得られた処
理ガラス繊維Eを用いる以外は実施例15と同様の操作
を行った。
【0060】
【比較例6】無機充填材として比較例1で得られた処理
ガラス繊維Fを用いる以外は実施例15同様の操作を行
った。
【0061】
【比較例7】無機充填材として比較例2で得られた処理
ガラス繊維Gを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0062】
【比較例8】無機充填材として比較例3で得られた処理
ガラス繊維Hを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0063】
【比較例9】無機充填材として比較例4で得られた処理
ガラス繊維Iを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0064】実施例15〜18、比較例5〜7の結果を
表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【実施例19】無機充填材として実施例10で得られた
処理タルクAを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0067】
【実施例20】無機充填材として実施例11で得られた
処理タルクBを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0068】
【実施例21】無機充填材として実施例12で得られた
処理タルクCを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0069】
【実施例22】無機充填材として実施例13で得られた
処理タルクDを用いる以外は実施例15と同様の操作を
行った。
【0070】
【比較例10】無機充填材として比較例5で得られた処
理タルクFを用いる以外は実施例15と同様の操作を行
った。
【0071】実施例19〜22、比較例10の結果を表
2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】(樹脂組成物及び樹脂成型物の作製1、ポ
リフェニレンエーテルでの評価)
【実施例23】90℃、5hにて予備乾燥した変性ポリ
フェニレンエーテル樹脂(日本ジーイープラスチックス
(株)製、NORYL 731−701)100部に対
して、実施例5で得られた処理ガラス繊維Aを10部の
比率で2軸混練機(東洋精機製作所(株)製、2D20
S型)で220℃で混練後、ペレタイザー(東洋精機製
作所(株)製、MC1)を用いてペレット化を行った。
得られたペレットから射出成形機(日本製鋼所、N40
−BII)を用い、ASTM D−638の1号形試験
片、JIS K 7110の2号試験片(A切欠き)を
調製した。得られた試験片( ASTM D−638の
1号形試験片)の外観を目視にて評価するとともに、引
張り強度(降伏値)、アイゾッド衝撃強度をそれぞれA
STM D−638、ASTM D−256に準じて測
定した。次に前記ASTM D−638の1号形試験片
を用いて耐熱水試験(80℃、200時間)を行い、色
彩色差計(ミノルタ製CR−200、△L値で評価)を
用い色相の変化を観察した。
【0074】
【実施例24】無機充填材として実施例6で得られた処
理ガラス繊維Bを用いる以外は実施例23と同様の操作
を行った。
【0075】
【実施例25】無機充填材として実施例7で得られた処
理ガラス繊維Cを用いる以外は実施例23と同様の操作
を行った。
【0076】
【実施例26】無機充填材として実施例9で得られた処
理ガラス繊維Eを用いる以外は実施例23と同様の操作
を行った。
【0077】
【比較例11】無機充填材として比較例1で得られた処
理ガラス繊維Fを用いる以外は実施例23同様の操作を
行った。
【0078】
【比較例12】無機充填材として比較例2で得られた処
理ガラス繊維Gを用いる以外は実施例23と同様の操作
を行った。
【0079】
【比較例13】無機充填材として比較例3で得られた処
理ガラス繊維Hを用いる以外は実施例23と同様の操作
を行った。
【0080】実施例23〜26、比較例11〜13の結
果を表3に示す。
【0081】
【表3】
【0082】
【実施例27】無機充填材として実施例10で得られた
処理タルクAを用いる以外は実施例23と同様の操作を
行った。
【0083】
【実施例28】無機充填材として実施例11で得られた
処理タルクBを用いる以外は実施例23と同様の操作を
行った。
【0084】
【実施例29】無機充填材として実施例12で得られた
処理タルクCを用いる以外は実施例23と同様の操作を
行った。
【0085】
【実施例30】無機充填材として実施例13で得られた
処理タルクDを用いる以外は実施例23と同様の操作を
行った。
【0086】
【比較例14】無機充填材として比較例5で得られた処
理タルクFを用いる以外は実施例23と同様の操作を行
った。
【0087】実施例27〜30、比較例14の結果を表
4に示す。
【0088】
【表4】
【0089】
【比較例15】110℃、5hにて予備乾燥したポリプ
ロピレン樹脂(三井石油化学(株)製、PP −J70
00)100部に対して、実施例5で得られた処理ガラ
ス繊維Aを15部の比率で2軸混練機(東洋精機製作所
(株)製、2D20S型)で200℃で混練後、ペレタ
イザー(東洋精機製作所(株)製、MC1)を用いてペ
レット化を行った。得られたペレットから射出成形機
(日本製鋼所、N40−BII)を用い、ASTM D−
638の1号形試験片、JIS K 7110の2号試
験片(A切欠き)の試験片を調製した。得られた試験片
( ASTM D−638の1号形試験片)の外観を目
視にて評価するとともに、引張り強度(降伏値)、アイ
ゾッド衝撃強度をそれぞれASTM D−638、AS
TM D−256に準じて測定を行った。次に前記AS
TM D−638の1号形試験片を用いて耐熱水試験
(80℃、200時間)を行い、色彩色差計(ミノルタ
製CR−200、△L値で評価)を用い色相の変化を観
察した。
【0090】
【比較例16】無機充填材として比較例1で得られた処
理ガラスFを用いる以外は比較例15と同様の操作を行
った。
【0091】
【比較例17】無機充填材として比較例4で得られた処
理ガラスIを用いる以外は比較例15と同様の操作を行
った。
【0092】
【表5】
【0093】
【比較例18】110℃、5hにて予備乾燥したポリア
ミド樹脂(宇部興産(株)製、1011FB)100部
に対して、実施例5で得られた処理ガラス繊維Aを15
部の比率で2軸混練機(東洋精機製作所(株)製、2D
20S型)で240℃で混練後、ペレタイザー(東洋精
機製作所(株)製、MC1)を用いてペレット化を行っ
た。得られたペレットから射出成形機(日本製鋼所、N
40−BII)を用い、ASTM D−638の1号形試
験片、JIS K 7110の2号試験片(A切欠き)
の試験片を調製した。得られた試験片( ASTM D
−638の1号形試験片)の外観を目視にて評価すると
ともに、引張り強度(降伏値)、アイゾッド衝撃強度を
それぞれASTM D−638、ASTM D−256
に準じて測定を行った。次に前記ASTM D−638
の1号形試験片を用いて耐熱水試験(80℃、200時
間)を行い、色彩色差計(ミノルタ製CR−200、△
L値で評価)を用い色相の変化を観察した。
【0094】
【比較例19】無機充填材として比較例1で得られた処
理ガラスFを用いる以外は比較例18と同様の操作を行
った。
【0095】
【比較例20】無機充填材として比較例4で得られた処
理ガラスIを用いる以外は比較例18と同様の操作を行
った。
【0096】
【表6】
【0097】(樹脂のSP値測定)上記記載のSP値測
定方法(H.Burrel,Official Digest,27(369)、726(195
0))を用いて使用した樹脂のSP値を測定した。この結
果、ポリカーボネート樹脂(日本ジーイープラスチック
ス(株)製、LEXAN141 −111 )は10.
7、変性ポリフェニレンエーテル樹脂(日本ジーイープ
ラスチックス(株)製、NORYL731−701)は
11.9、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学(株)
製、PP −J7000)は8.5、ポリアミド樹脂
(宇部興産(株)製1011FB)は13.5であっ
た。
【0098】表1の実施例15〜18と比較例6〜9の
比較から、実施例15〜18の成形物は比較例6〜9の
成形物と比較して、恒温恒湿試験前の各物性(引っ張り
試験、衝撃試験)が概ね良好で恒温恒湿試験後の各物性
(外観、引っ張り強度)がより良好であることが判明し
た。
【0099】表2の実施例19〜22と比較例10の比
較から、実施例19〜22の成形物は比較例10の成形
物と比較して、恒温恒湿試験前の各物性(引っ張り試
験、衝撃試験)が概ね良好で恒温恒湿試験後の各物性
(外観、引っ張り強度)がより良好であることが判明し
た。
【0100】表3の実施例23〜26と比較例11〜1
3の比較から、実施例23〜26の成形物は比較例11
〜13の成形物と比較して、恒温恒湿試験前の各物性
(引っ張り試験、衝撃試験)が概ね良好で恒温恒湿試験
後の各物性(外観、引っ張り強度)がより良好であるこ
とが判明した。
【0101】表4の実施例27〜30と比較例14の比
較から、実施例27〜30の成形物は比較例14の成形
物と比較して、恒温恒湿試験前の各物性(引っ張り試
験、衝撃試験)が概ね良好で恒温恒湿試験後の各物性
(外観、引っ張り強度)がより良好であることが判明し
た。
【0102】表5、6の比較例15〜17または比較例
18〜20と表1の実施例15〜18または表3の実施
例23〜26と比較して、実施例15〜18または実施
例23〜26の方が効果が高いため、溶解性パラメータ
が9.0〜12.0の熱可塑性樹脂を用いた樹脂成型物
で二重結合を分子内に有するリン化合物の効果が著しい
ことが判明した。
【0103】表1〜5から二重結合を分子内に有するリ
ン化合物及びアスペクト比が5〜200の無機充填材及
び溶解性パラメータが9.0〜12.0の熱可塑性樹脂
からなる樹脂組成物は、1)表面処理をしていない無機
充填材を配合した熱可塑性樹脂組成物と比較して、良好
な耐湿、耐熱性を有していること、2)用いる熱可塑性
樹脂の溶解性パラメータが9.0〜12.0であること
が好ましいことが判明した。
【0104】
【発明の効果】混練、成形後の樹脂成型材料の加撓性お
よび剛性が向上する。また、無機充填材の撥水性が向上
し恒温恒湿試験後の物性低下を少なくすることが出来
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重結合を分子内に有するリン化合物及
    びアスペクト比が5〜200の無機充填材及び溶解性パ
    ラメータが9.0〜12.0の熱可塑性樹脂からなる樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 二重結合を分子内に有するリン化合物
    が、1分子内に下記一般式(I)および(III)で表
    される基を有するリン酸エステル化合物(1)、1分子
    内に下記一般式(II)およぴ(III)で表される基
    を有するリン酸エステル化合物(2)、1分子内に下記
    一般式(I)および(III)で表される基を有するピ
    ロリン酸エステル化合物(3)、1分子内に下記一般式
    (II)および(III)で表される基を有するピロリ
    ン酸エステル化合物(4)、1分子内に下記一般式
    (I)および(IV)で表される基を有するピロリン酸
    エステル化合物(5)、1分子内に下記一般式(II)
    および(IV)で表される基を有するピロリン酸エステ
    ル化合物(6)、1分子内に下記一般式(I)および
    (IV)で表される基を有し、かつ分子内にリン原子を
    2個有するリン酸エステル化合物(7)、1分子内に下
    記一般式(II)および(IV)で表される基を有し、
    かつ分子内にリン原子を2個有するリン酸エステル化合
    物(8)、および下記一般式(V)で表されるリン酸エ
    ステル化合物(9)の内いずれか少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 【化1】 上記式中、R1およびR2はそれぞれ独立にHまたはCH
    3を、R3はHまたはCH3を、R4はアリール基または炭
    素数1〜20の直鎖もしくは分岐アルキル基を、ZはO
    またはH2を、WはOまたはH2を、YはO、OCOまた
    はCH2を、nは0〜20の整数を、mは0〜10の整
    数を、gは1または2の整数を、そしてjは0または1
    を表す。但し、ZがOでm=0の場合n=1〜20であ
    り、ZがOでm=1〜10の場合はn=1であり、Zが
    2でm=0の場合n=0〜20であり、そしてZがH2
    でm=1〜10の場合n=0である。
  3. 【請求項3】 さらに界面活性剤を配合してなる請求項
    1乃至2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アスペクト比5〜200の無機充填材が
    ガラス繊維である請求項1乃至3記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 アスペクト比5〜200の無機充填材が
    タルクである請求項1乃至3記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 アスペクト比5〜200の無機充填材が
    マイカである請求項1乃至3記載の樹脂組成物
  7. 【請求項7】 溶解性パラメータが9.0〜12.0の
    熱可塑性樹脂がポリエステルである請求項1乃至3記載
    の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 溶解性パラメータが9.0〜12.0の
    熱可塑性樹脂がポリカーボネートである請求項1乃至3
    記載の樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 溶解性パラメータが9.0〜12.0の
    熱可塑性樹脂がアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
    ン共重合体樹脂である請求項1乃至3記載の樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】 溶解性パラメータが9.0〜12.0
    の熱可塑性樹脂がポリフェニレンエーテルである請求項
    1乃至3記載の樹脂組成物。
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