JPH1018335A - パワーショベル用バケット - Google Patents

パワーショベル用バケット

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JPH1018335A
JPH1018335A JP19001596A JP19001596A JPH1018335A JP H1018335 A JPH1018335 A JP H1018335A JP 19001596 A JP19001596 A JP 19001596A JP 19001596 A JP19001596 A JP 19001596A JP H1018335 A JPH1018335 A JP H1018335A
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JP
Japan
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bucket
power shovel
work
civil engineering
arm
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JP19001596A
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English (en)
Inventor
Nobuchika Tanaka
宣親 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IZUMI KOGYO KK
Original Assignee
IZUMI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】解体・土木の両作業に適したパワーショベル用
バケットを実現する。 【解決手段】パワーショベルのアーム4先端に装着され
るパワーショベル用バケット50において、開口が形成
されたバケット本体部51と、その開口に対して離合し
ての開閉動作が可能なカバー部52とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーショベル
用バケットに関し、詳しくは、直截的な解体作業のみな
らず,解体物の片付け等の関連作業,さらにはその後の
整地・掘削等の土木作業にも好適なパワーショベル用バ
ケットに関する。なお、この明細書において、パワーシ
ョベルは、バックホーや、いわゆるユンボも含んだ広義
の意味で用いるものとする。
【0002】
【従来の技術】図8(a)に示した従来のパワーショベ
ルは、走行部1上の旋回可能なボディ2に対して、順
に、ブーム3,アーム4,バケット5が連結されてい
る。そして、ボディ2とブーム3とに連結された油圧シ
リンダ2aの伸縮によってブーム3がボディ2側の基端
を支点として鉛直平面内で揺動するとともに、ブーム3
とアーム4とに連結された油圧シリンダ3aの伸縮によ
ってアーム4がブーム3の先端を基点として同一鉛直平
面内で揺動し、さらに、油圧シリンダ4aの伸縮によっ
てバケット5も揺動するようになっている。
【0003】このパワーショベルのアーム4先端に装着
可能なバケット5には、作業に応じた各種のものがあ
る。図8(b)に示した一般的な箱形バケットは、通常
の土木作業等に向いている。これに対し、図8(c)に
示した鳥の足の様なものは、挟持や破砕が可能で、解体
作業に向いている。そこで、家屋の解体や,後続の整地
などの作業を行うときには、先ず解体用バケット(図8
(c))をアーム4に装着して解体作業を行い、次ぎに
解体用バケットを外してその代わりに土木用バケット
(図8(b))を装着し、それから整地作業を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパワーショベル用バケットでは、バケットの
適用作業が限定されていることから、解体作業に続けて
土木作業を行う場合や、土木作業中に一部解体作業も行
うような場合には、作業を中断して、バケット交換をし
なければならない。しかも、この交換作業には通常30
分から1時間程度も掛かってしまう。このため、その間
は、解体等の作業が中断されていた。そこで、パワーシ
ョベル用バケットの構造を工夫して、バケット交換を行
わなくても解体作業および土木作業の双方を楽に行いう
るようなバケットを案出し、これによって、パワーショ
ベル利用の解体・土木作業における作業効率の改善を図
ることが課題となる。
【0005】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、解体および土木の両作業に適
したパワーショベル用バケットを実現することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第3の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0007】[第1の解決手段]第1の解決手段のパワ
ーショベル用バケットは(、出願当初の請求項1に記載
の如く)、パワーショベルのアーム先端に装着されるパ
ワーショベル用バケットにおいて、開口が形成された
(箱状体等の)バケット本体部と、前記開口に対して
(一部又は全部が)離合しての開閉動作が可能なカバー
部とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】このような第1の解決手段のパワーショベ
ル用バケットにあっては、カバー部を開口に対して開状
態にしておけば、開口を処理対象物の出し入れ口として
バケット本体部が従来の土木用バケットと同様の機能を
果たす。また、カバー部を開口に対して開閉動作させれ
ば、このときのバケット本体部とカバー部との離合によ
って開口部位に処理対象物を挟持したり、さらには破砕
・圧潰したりといった解体用バケット(解体用ユニッ
ト)と同様の機能を果たす。しかも、これら両機能を同
一のバケットで発揮する。
【0009】これにより、バケット交換を行うことな
く、解体作業と土木作業とを継続して行うことができ
る。したがって、この発明によれば、解体および土木の
両作業に適したパワーショベル用バケットを実現するこ
とができる。
【0010】[第2の解決手段]第2の解決手段のパワ
ーショベル用バケットは(、出願当初の請求項2に記載
の如く)、上記の第1の解決手段のパワーショベル用バ
ケットであって、前記カバー部が前記アームに沿って
(その先端側から基端側方向へ及び逆方向へ)移動可能
なものであることを特徴とするものである。
【0011】このような第2の解決手段のパワーショベ
ル用バケットにあっては、カバー部をアームに沿って移
動させることで、カバー部をバケット本体部およびその
開口から離しておくことも可能である。そして、このよ
うな状態にしてから、バケット本体部を用いて土木作業
を行えば、カバー部が邪魔にならない。
【0012】これにより、カバー部が装備されているに
の拘わらず、容易に、土木作業を行うことができる。し
たがって、この発明によれば、解体兼用であっても土木
作業に好適なパワーショベル用バケットを実現すること
ができる。
【0013】[第3の解決手段]第3の解決手段のパワ
ーショベル用バケットは(、出願当初の請求項3に記載
の如く)、上記の第1又は第2の解決手段のパワーショ
ベル用バケットであって、前記バケット本体部および前
記カバー部の何れか一方又は双方は、前記開口部位に刃
物又は突起物が設けられたものであることを特徴とする
ものである。
【0014】このような第3の解決手段のパワーショベ
ル用バケットにあっては、処理対象物が切断・圧潰し難
い物であっても、それを刃物等に当てながらバケット本
体部とカバー部とで挟むことで、それを切断あるいは破
砕することができる。これにより、解体等の作業を容易
に且つ素早く行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明のパワーショベル用バケットについて、これを実
施するための形態を説明する。
【0016】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した解決手段のパワーショベル用バケット
であって、前記バケット本体部に固着された第1ギヤ
(駆動ギヤ)と、前記カバー部が前記アームの先端側へ
移動したとき前記第1ギヤとの伝動状態が確立する前記
カバー部上の部位に対して固着された第2ギヤ(従動ギ
ヤ)とを備えたことを特徴とする。
【0017】一般にパワーショベルはアームに対してバ
ケットを揺動させる駆動機構および油圧駆動源を備える
が、このような実施形態のパワーショベル用バケットに
あっては、ギヤが伝動しあう状態では、バケット本体部
を揺動させると、これと共に第1ギヤが動作し、これに
応じて第2ギヤも作動する。そして、この第2ギヤと共
にカバー部が揺動する。そこで、バケット本体部を揺動
させると、バケット本体部に対してカバー部が開閉す
る。
【0018】これにより、既存のバケット揺動駆動機構
および油圧駆動源をカバー部の開閉動作駆動用にも兼用
することができる。したがって、高コストの油圧駆動源
を増設しないで又は少ない増設で機能アップを達成する
ことができる。
【0019】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は、上述した解決手段又は実施形態のパワーショベ
ル用バケットであって、前記刃物は、左右両端に設けら
れ、前記突起物は略中央に設けられていることを特徴と
する。これにより、突起物でコンクリート等を破砕し、
さらに刃物で鉄筋を切断することができるので、解体作
業の効率が向上する。
【0020】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態は、上述した解決手段又は実施形態のパワーショベ
ル用バケットをアーム先端部に装着し、かつ、ボディに
対して揺動可能に取着されたブームによって前記アーム
を揺動可能に支持するパワーショベルであって、前記ブ
ームは、前記ボディ側の第1梁部と、この第1梁部によ
って同軸又は平行に支持された前記アーム側の第2梁部
とを備え、この第2梁部が第1梁部を基体として軸周り
に(所定角又は任意角)双方向回転可能なものであるこ
とを特徴とするものである。
【0021】このような実施形態のパワーショベルにあ
っては、従来1本の梁体であったブームを、相対的に回
転可能な2体の梁部で構成した。そこで、立っている柱
をバケットで挟持したいとき等には、それらの梁部を先
ず適宜に回転させておいてから、アームを揺動させる。
そうすると、バケットが水平面や傾斜面等の平面内で移
動する。これにより、運転席等のボディを固定したまま
でも横から処理することが容易にできる。したがって、
この実施形態によれば、横から破砕・握持等する動作に
も好適な動作形態を持ったパワーショベルを実現するこ
とができる。
【0022】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態は、上述した実施形態のパワーショベルであって、
第2梁部が第1梁部に対して軸方向に相対移動可能なも
のであることを特徴とするものである。このようにブー
ムを伸縮可能としたことにより、その伸張量の分だけバ
ケットでの処理範囲が広くなる。また、ブームを回転可
能かつ伸縮可能としたことにより、アーム先のバケット
が傾斜平面内において直線移動しうるので、小窓等の隙
間から中の物を摘み出す等の高度な作業も容易に行うこ
とができる。
【0023】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
形態は、上述した実施形態のパワーショベルであって、
前記第1,第2梁部が、外筒と内筒又は内棒とを用いて
形成され、摺動可能に嵌合させられていることを特徴と
する。これにより、従来ブームとほぼ同サイズでコンパ
クトに、かつ、解体物を持ち上げたりするバケットを先
方に支持するのに必要とされる剛性をも確保しながら、
ブームを回転可能かつ伸縮可能なものとすることができ
る。
【0024】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
形態は、上述した実施形態のパワーショベルであって、
内部に環状油路が形成された環状継手を備え、この環状
継手は、前記第1梁部(の一部を兼用したこと又はそれ
に対して固定され若しくは限定範囲で移動可能に装着さ
れたこと等)によって動きが規制される第1流体流入出
部と、前記第2梁部(の一部を兼用したこと又はそれに
対して固定され若しくは限定範囲で移動可能に装着され
たこと等)によって動きが規制される第2流体流入出部
とを具備したものであることを特徴とする。
【0025】これにより、バケットを横向きにする等の
ためにブームを回転等させたときであっても、ボディ又
は第1梁部側の油圧配管等の油路が、第1流体流入出
部,環状継手内の環状油路,及び第2流体流入出部を順
に介して常時、アーム又は第2梁部側の油圧配管等の油
路に対して連通状態を確保することが可能となる。した
がって、アーム等の駆動油圧を確実に供給する手段を簡
便な構造で実現することができる。
【0026】
【実施例】
[第1実施例]本発明のパワーショベル用バケットの第
1実施例として、それをアーム先端に装着したパワーシ
ョベルについて、図面を引用して具体的な構成を説明す
る。図1は、その全体およびバケット部分の構造模式図
であり、図2は、バケットのリンクの変形例であり、図
3は、バケット本体部の詳細図である。なお、図4は、
パワーショベルのブームの詳細図である。
【0027】図1(a)に示したこのパワーショベル
は、従来例の図8におけるバケット5が新たなバケット
50で置き換えられたものである。また、図8のブーム
3も新たなブーム30で置き換えられている。そこで、
解体・土木両用のバケット50の構造を以下に詳述し、
その後に、回転可能かつ伸縮可能なブーム30の構造も
説明する。
【0028】図1(b),(c)に示したバケット50
は、バケット本体部51とカバー部52とからなるもの
である。バケット本体部51は、従来のバケット5とほ
ぼ同様の構造をしている。即ち、土砂等の処理対象物を
収めるために、大きく開口した箱形となっていて、油圧
シリンダ4aの伸縮によって揺動させることで処理対象
物を出し入れするために、開口部位におけるアーム4側
の基端辺がアーム4先端に軸支されるようになってい
る。ただし、後述の挟持・破砕等の動作にも耐えられる
ように、開口の左右両辺部位が補強されており、上記基
端辺の軸支部が次ぎのカバー部52も同軸に支えるよう
に変更されたものとなっている。
【0029】カバー部52は、形状がホークの歯部分あ
るいは太い櫛のようになっていて、大きさがバケット本
体部51の開口に対応している。また、基端がバケット
本体部51と共にアーム4先端に軸支され、油圧シリン
ダ4aの伸縮によってバケット本体部51と逆向きに揺
動するようにリンク53によってカバー部52と油圧シ
リンダ4aとが連結されている。これにより、油圧シリ
ンダ4aを伸縮させると、バケット本体部51及びカバ
ー部52の先端部が離合して、バケット本体部51の開
口部が開閉するようになっている。
【0030】なお、図2に示したバケット50は、バケ
ット本体部51及びアーム4間のリンク54を鋼板で一
体的に形成して強度・剛性の向上を図ったものである。
しかも、リンク53のところに油圧シリンダ530を配
したことで、バケット本体部51の揺動とカバー部52
の開閉動作とが独立に行えるようにもなっている。ま
た、図3に拡大して示したバケット本体部51は、底部
に多数の貫通孔51aが穿孔されていて、搬出不要な細
かい土砂や塵を篩い落とすことができるようになってい
る。
【0031】図4に示したブーム30は、基端側がボデ
ィ2や油圧シリンダ2aに連結され少なくとも先端側が
筒状をした内筒31(第1梁部)と、内筒31側の端部
に特殊継手32が装着されアーム4連結側の端部にブー
ム先端部36が装着された外筒33(第2梁部)とを備
えたものである。内筒31の外径は外筒33の内径より
も僅かに小さくなっている。そして、両筒31,33
は、嵌め合わされて、相対移動可能なものとなってい
る。
【0032】内筒31は、その中心軸に沿って順に、内
腔において油圧モータ37が配置され、先端面において
大径のギヤ34が添設され、さらにその先において油圧
シリンダ35が同心に付設されている。そして、図示し
ない該当油圧制御弁の操作等によって駆動油圧が供給さ
れると、油圧モータ37が回転して、さらにギヤ34も
回転するようになっている。
【0033】外筒33は、内周面にギヤ34と噛み合う
内歯が切ってある。この内歯は、軸方向に長く形成され
ていて、内筒31と外筒33との軸方向相対移動が有っ
ても常時、ギヤ34との噛み合い状態を維持できるもの
である。そして、油圧モータ37を作動させることで外
筒33が内筒31に対して周方向に摺動して回転するよ
うになっている。また、ブーム先端部36を外筒33へ
取り付けるに先だって、このブーム先端部36の内側の
面中央部に対して、一端がギヤ34に連結している上記
の油圧シリンダ35の他端を、連結させておく。これに
より、図示しない該当油圧制御弁の操作等によって油圧
シリンダ35を伸縮させることで外筒33が内筒31に
対して軸方向に摺動するものとなっている。
【0034】特殊継手32は、詳細図は割愛したが、環
状に形成されていて、外筒33の内筒31挿入側端部の
外周面に外装固着されて外筒33と共に回転する回転体
と、この回転体の外周側に周方向摺動可能に装着された
非回転体とを主体に構成されている。この非回転体にお
ける内筒31側の端面には、回転体に対する非回転体の
軸方向移動を規制するための端板が貼設され、この端板
の内周には、キーが内向きに突設されている。そして、
組立時に、このキーは、先端が、内筒31の外周面にお
いて軸方向に彫られた案内溝に遊挿される。これによ
り、非回転体は、内筒31によって周方向相対移動が規
制されるものとなっている。
【0035】また、回転体の外周には環状に溝が形成さ
れているが、この溝の開口面が非回転体によって塞がれ
て、内部に環状油路が構成されるようになっている。環
状油路は、通常10路程度の複数個が設けられ、それぞ
れオイルシールで分離されて、互いに独立したものとな
っている。さらに、それぞれの環状油路ごとに、非回転
体には該当油圧ホース38の接続用の貫通穴が穿孔され
(第1流体流入出部)、回転体には環状油路の底部から
該当油圧ホース39へ連通するキリ穴が掘られている
(第2流体流入出部)。そして、各油圧ホース39は、
外筒33外面に沿ってブーム先端部36側に至った後、
油圧シリンダ35や、油圧シリンダ3a,4a等に駆動
流体を供給するものとなっている。
【0036】このような構造のバケット等を装備したパ
ワーショベルについて、その使用態様及び動作を説明す
る。
【0037】このパワーショベルを用いて解体作業を行
う場合は、先ず油圧モータ37を回転させないで且つ油
圧シリンダ35を収縮させて、ブーム30を従来のブー
ム3と同じ状態にしておく。そして、従来の解体用バケ
ット(図8(c))装着時と同様に油圧制御弁等の操作
を行う。そうすると、油圧シリンダ2a,3aが伸縮し
て、バケット50は、ブーム30やアーム4の揺動に伴
って鉛直平面内における円弧状軌跡を描いて移動する。
また、油圧シリンダ4aが伸縮して、バケット50は、
鋏のように開閉する。すなわち、バケット50は、従来
の解体用バケットと同様に作動する。
【0038】そこで、廃材等の処理対象物をバケット本
体部51及びカバー部52間に挟んで挟持・破砕動作を
させることで、解体作業を進める。この際、破砕された
処理物は、直ちにバケット50内に収まるので、そのま
まトラック等へ運んで積み込んでしまえばよい。また、
廃材に着いていた処分不要の土砂や塵は、貫通孔51a
を通ってバケット50から外へ落ちるので、選別作業を
行わなくても、トラック等への積載が回避される。こう
して、解体作業が従来よりも効率よく行われる。廃棄物
の量も少なくて済む。
【0039】解体作業が済んだ後は、カバー部52を開
けた状態で、従来の土木用バケット5(図8(b))装
着時と概ね同様に油圧制御弁等の操作を行う。そうする
と、油圧シリンダ2a,3aが伸縮して、バケット50
は、ブーム30やアーム4の揺動に伴って鉛直平面内に
おける円弧状軌跡を描いて移動する。そして、バケット
本体部51は、従来の土木用バケットに近い動きをす
る。こうして、土木作業も行うことができる。しかも、
バケット50を装着したままで、解体作業と土木作業と
を継続・連続して又は適宜織り交ぜて行うことができ
る。
【0040】なお、このような作業に際して、足場の良
くない場所で少し先の従来届かなかった物を処理したい
ような場合は、先ず該当の油圧制御弁を操作して油圧シ
リンダ35を伸張させる。それから、上述したのと同様
の操作を行う。そうすると、バケット50は、ブーム3
0やアーム4の揺動に伴って鉛直平面内における大きな
円弧状軌跡を描いて移動する。こうして、大型のパワー
ショベルに匹敵した広い範囲についても解体・土木の両
作業を行うことができる。
【0041】また、運転手が入るキャブが装備されたボ
ディ2を動かさないで横から廃材等をバケット50で掴
みたいような場合は、先ず該当の油圧制御弁を操作して
油圧モータ37を所定角度例えば90゜回転させる。こ
れで、アーム4及びバケット50が横向きになる。それ
から、油圧シリンダ2aの伸縮操作によってブーム30
を揺動させてバケット50等の高さを調節した後、さら
に油圧シリンダ3a,4aを伸縮させる。そうすると、
バケット50は、アーム4の揺動に伴って水平平面内に
おいて円弧状軌跡を描いて移動し、目的物を挟み込む。
こうして、横からの動作を行わせるための操作を視線固
定下で容易に行うことができる。
【0042】さらに、屋根や柱などの間隙を縫って中の
対象物を斜め方向から処理したいような場合は、先ず走
行部1を作動させてその間隙から少し離れたところまで
移動する。また、ボディ2の旋回やブーム30の揺動な
どを行って、その間隙の手前側部分にバケット50及び
アーム4を挿入する。そして、油圧シリンダ35を伸張
させる。そうすると、ブーム30が真っ直ぐに延びて、
バケット50が処理対象物に届くので、これを挟持して
取り出す。こうして、隙間から中の物を処理することも
簡単に行うことができる。
【0043】[第2実施例]図5に示した本発明のパワ
ーショベル用バケットの第2実施例は、カバー部52
が、カバー部52と別体に形成され、カバー部52に対
してではなくて、アーム4に対して間接的に装着されて
いるものである。カバー部52は、アーム4に取着され
た油圧シリンダ55aの伸縮によってアーム4の軸方向
に往復移動するスライダ55bに対して取着され、これ
により、アーム4に沿って移動可能なものとなってい
る。
【0044】また、カバー部52の基端側の支軸部位に
は歯車55c(駆動ギヤ)が設けられるとともに、バケ
ット本体部51の基端側の支軸部位にも対応の歯車55
d(従動ギヤ)が設けられていて、カバー部52がバケ
ット本体部51の開口を覆うところまで移動すると両歯
車55c,55dが噛み合うようになっている。歯車5
5cはカバー部52に固着され、歯車55dはバケット
本体部51に固着されているので、これらの噛合時に油
圧シリンダ4aを伸縮させると、バケット本体部51と
カバー部52とが開閉動作を行うものとなっている。
【0045】このようなパワーショベル用バケットを用
いて解体・土木作業を行う場合は、先ず油圧シリンダ5
5aを伸張させ両歯車55c,55dを噛合させておい
て、解体作業を行う。これで、解体作業について上述し
たのと同様に作業することができる。これに対し、土木
作業に移るときは、油圧シリンダ55aを収縮させてカ
バー部52をアーム4基端側に引き上げる。それから、
土木作業を行う。このとき、油圧シリンダ4aの伸縮に
よってはバケット本体部51だけが動作するので、カバ
ー部52の存在を完全に無視して、従来の土木用バケッ
トと同じ感覚で土木作業を済ませることができる。
【0046】[第3実施例]図6に示した本発明のパワ
ーショベル用バケットの第3実施例は、鉄筋の切断のた
めに、バケット本体部51の開口左右辺にカッター56
aを付設し、さらにこれと対向させてカバー部52にカ
ッター56bを付設したものである。カッター56a
は、バケット本体部51でその先端側から土砂等を掬っ
たときに刃こぼれなどしないよう、刃部が出来るだけ基
端側を向くように形成されている。また、切断時に鉄筋
を挟んで逃がさないように刃部が湾曲して形成されてい
る。このようなパワーショベル用バケットを用いること
により、鉄筋コンクリート製の建造物でも容易に且つ素
早く解体することができる。なお、切断力強化の観点か
らは、カッター56a,56bがバケット本体部51と
カバー部52との連結軸の近傍に配置されるのが望まし
い。
【0047】[第4実施例]図7に示した本発明のパワ
ーショベル用バケットの第4実施例は、立木等の切断の
ために、バケット本体部51の外側面に鋸57を付設し
たものである。鋸57は、モータ(M)によって、チェ
イン状配設の歯部が駆動されるとともに、全体も緩やか
に回転するようになっている。なお、鋸57は、カバー
部52に装着されていてもよい。
【0048】そして、立木を処理するときは、先ず、ブ
ーム30を回転させてバケット50及びアーム4を横に
して、鋸57がバケット本体部51の下側に来るように
しておく。次ぎに、バケット本体部51とカバー部52
とで対象の立木を挟む。それから、鋸57を作動させ
る。そうすると、鋸57の回転に連れて立木が切断され
る。しかも切断された立木はバケットで挟持されている
ので倒れる心配がなく、直ちに片付けることができる。
こうして、この例のパワーショベル用バケットとブーム
30とを協働させることで、立木や立柱なども楽に片付
けることができるのである。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段のパワーショベル用バケットにあって
は、土木作業に好適なバケット本体部に加えカバー部も
設けて、解体作業に好適な開閉動作も行えるようにした
ことにより、解体および土木の両作業に適したパワーシ
ョベル用バケットを実現することができたという有利な
効果が有る。
【0050】また、本発明の第2の解決手段のパワーシ
ョベル用バケットにあっては、カバー部が土木作業の邪
魔にならないところへ待避移動可能なようにしたことに
より、解体兼用であっても土木作業に好適なパワーショ
ベル用バケットを実現することができたという有利な効
果を奏する。
【0051】また、本発明の第3の解決手段のパワーシ
ョベル用バケットにあっては、切断や破砕のための刃物
等も備えたことにより、解体等の作業を容易に且つ素早
く行うことができようになったという有利な効果が有
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例であるパワーショベル用
バケット及びこれを装着したパワーショベルについて、
その構造模式図である。
【図2】 そのバケットのリンクの変形例である。
【図3】 そのバケット本体部の詳細図である。
【図4】 そのパワーショベルのブームの詳細図であ
る。
【図5】 本発明のパワーショベル用バケットの第2実
施例である。
【図6】 本発明のパワーショベル用バケットの第3実
施例である。
【図7】 本発明のパワーショベル用バケットの第4実
施例である。
【図8】 従来のパワーショベル及びそのバケットであ
る。
【符号の説明】
1 走行部(足周り部;脚部;移動基部) 2 ボディ(車体;旋回基部) 2a 油圧シリンダ 3 ブーム(第1片持梁) 3a 油圧シリンダ 4 アーム(第2片持梁) 4a 油圧シリンダ 5 バケット 30 ブーム(第1片持梁) 31 内筒(内棒;ボディ側ユニット;揺動基体;第
1梁部) 32 特殊継手(環状継手) 33 外筒(外套;アーム側ユニット;可動体;第2
梁部) 34 ギヤ(歯車) 35 油圧シリンダ 36 ブーム先端部(第2梁部) 37 油圧モータ 38,39 油圧ホース(油圧配管) 50 バケット(掘削子;破砕子;握持子;土木解体
アクチュエータ) 51 バケット本体部 51a 貫通孔(メッシュ;網;篩) 52 カバー部 53,54 リンク 55a 油圧シリンダ 55b スライダ 55c 歯車(駆動ギヤ;直接伝動機構) 55d 歯車(従動ギヤ;直接伝動機構) 56a,56b カッター 57 鋸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーショベルのアーム先端に装着される
    パワーショベル用バケットにおいて、開口が形成された
    バケット本体部と、前記開口に対して離合しての開閉動
    作が可能なカバー部とを備えたことを特徴とするパワー
    ショベル用バケット。
  2. 【請求項2】前記カバー部が前記アームに沿って移動可
    能なものであることを特徴とする請求項1記載のパワー
    ショベル。
  3. 【請求項3】前記バケット本体部および前記カバー部の
    何れか一方又は双方は、前記開口部位に刃物又は突起物
    が設けられたものであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のパワーショベル。
JP19001596A 1996-07-01 1996-07-01 パワーショベル用バケット Pending JPH1018335A (ja)

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