JPH10185490A - オイルクーラ - Google Patents

オイルクーラ

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JPH10185490A
JPH10185490A JP33778196A JP33778196A JPH10185490A JP H10185490 A JPH10185490 A JP H10185490A JP 33778196 A JP33778196 A JP 33778196A JP 33778196 A JP33778196 A JP 33778196A JP H10185490 A JPH10185490 A JP H10185490A
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Takayuki Ichihara
孝之 市原
Akizuna Nakagaki
昭綱 中垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量,高強度で耐腐食性に優れたオイルクー
ラ10を得る。 【解決手段】 2枚のプレート24間に扁平なオイル管
26を形成したオイル管形成体28を複数積層したクー
ラ本体12と、ボルト16を介してカバー18へ取り付
けられる取付フランジ14とを備えるオイルクーラ10
において、各プレート24を、オイル管26側から順
に、Al−Siアルミ合金のろう材層と、Al−Mnア
ルミ合金の芯材と、純アルミニウムの中間犠牲材層と、
Al−Siアルミ合金に亜鉛を1.0〜2.0重量%添
加したろう材層と、からなるアルミニウムの4層クラッ
ド材とし、取付フランジ14を、Al−Zn−Mgアル
ミ合金材からなるフランジ本体62と、薄板状のAl−
Mnアルミ合金材層64とからなる2層クラッド材とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型ディー
ゼル車用エンジンのウォータジャケットにビルトインさ
れ、冷却水によってエンジンの潤滑オイルを適温化する
オイルクーラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のオイルクーラは、例えば
ステンレスからなる2枚のプレートによって扁平なオイ
ル管を形成したオイル管形成体を、適宜な間隙を空けて
複数積層するとともに、最外層を構成するプレート外面
に、ステンレスからなる一対の取付フランジを配した構
造となっている。このようなオイルクーラは、液密な状
態でウォータジャケット内にビルトインされて使用さ
れ、例えば各取付フランジをウォータジャケットのカバ
ー部材の内側にボルトを介して締結して、エンジンに装
着されるようになっている。
【0003】取付フランジおよび各オイル管形成体の内
部には、積層方向に延びて上記各オイル管に連通する一
対のオイル通路が形成されており、一方のオイル通路を
介してエンジン側から流入された潤滑オイルは、各オイ
ル管内を流れた後、他方のオイル通路からエンジン側へ
戻される。そして、各プレートの外側を流れるウォータ
ジャケット内の冷却水によって、オイル管内を流れるオ
イルを適温化するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにオイルクーラを構成するプレートや取付フランジ
等の各部材をステンレスにより形成すると、オイルクー
ラの重量が大きくなり、自動車の総合軽量化の観点から
好ましくない。そこで、例えば上記プレートや取付フラ
ンジをアルミニウムで形成するものが提案されている
が、この場合、以下に述べる問題がある。
【0005】第1に、プレートをアルミニウムにより形
成すると、冷却水にさらされるプレート外面に局部的な
孔食を生じ、この孔がプレートを貫通して漏れに至る虞
がある。特に、大型ディーゼル車用エンジンのウォータ
ジャケット内にビルトインされるようなオイルクーラで
は、各プレート外面のほぼ全面が高流速の冷却水にさら
されるため、例えばプレート外面に犠牲材層を形成した
としても、十分に孔食を阻止することができない場合が
ある。
【0006】第2に、取付フランジを例えばAl−Mn
アルミ合金材により形成すると、取付フランジとしての
十分な強度を得ることができず、例えばこの取付フラン
ジに鉄製のボルトを締結した状態で過大な振動応力が加
わった場合に、取付フランジ側のネジ山が破損して、取
付フランジとエンジン側との間の取付状態やシール性が
低下する虞がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、伝熱フィンを介して重合する2枚のプレート間に扁
平なオイル管を形成したオイル管形成体を、冷却水が流
れ得る間隙を空けて複数積層したクーラ本体を備える多
板式のオイルクーラにおいて、各プレートを、上記オイ
ル管側から順に、ろう材層と、芯材と、純アルミニウム
の中間犠牲材層と、Al−Siアルミ合金に亜鉛を1.
0〜2.0重量%添加したろう材層と、からなるアルミ
ニウムの4層クラッド材とし、各プレートおよび伝熱フ
ィンを一体にろう付けしてなることを特徴としている。
【0008】つまり各プレートは、ろう材,芯材、純ア
ルミニウムの中間犠牲材,およびAl−Siアルミ合金
に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したろう材とをクラ
ッド(機械的圧接により一体化)することにより形成さ
れる。
【0009】上記ろう材としては、JIS4045及び
4343に代表されるAl−Si(JIS4000系)
のアルミ合金が好適に用いられ、更に冷却水側のろう材
には、亜鉛を1.0〜2.0重量%添加してある。芯材
としては、JIS3003等の耐食性,強度に優れたA
l−Mn(JIS3000系)アルミ合金材が好適であ
る。中間犠牲材には、アルミニウムを99重量%以上含
んだJIS1060,1070に代表される純アルミニ
ウム(JIS1000系)材料を用いることができる。
【0010】また、請求項2の発明は、上記クーラ本体
の片面に、ボルトを介してエンジン側へ取り付けられる
取付フランジを設け、これら取付フランジおよびクーラ
本体の内部を積層方向に延びて各オイル管へ連通するオ
イル通路を形成したオイルクーラであって、上記取付フ
ランジを、Al−Zn−Mgアルミ合金材からなるフラ
ンジ本体と、薄板状のAl−Mnアルミ合金材層とから
なる2層クラッド材とし、このAl−Mnアルミ合金材
層を、上記クーラ本体の片面を構成するプレートの外面
にろう付けしてなることを特徴としている。
【0011】上記フランジ本体を構成するAl−Zn−
Mg(JIS7000系)アルミ合金材は、JIS7N
01合金に代表されるように、いわゆる時効硬化性を有
し、熱処理後から所定時間を経て軟鋼並の強度に回復す
るもので、本発明のオイルクーラに用いられる取付フラ
ンジとして十分な強度を有している。
【0012】一方、フランジ本体と一体にクラッドされ
るAl−Mn(JIS3000系)アルミ合金材は、例
えばフランジ本体に対して約6%程度の厚さの薄板状の
もので、クーラ本体側のプレートと一体にろう付けし得
る材料となっている。
【0013】請求項3の発明は、上記各プレートの外面
に複数のエンボス部を形成し、上記ろう付けの際に、上
記間隙を挟んで対向するエンボス部同士を互いにろう付
けしてなることを特徴としている。
【0014】請求項4の発明は、上記クーラ本体の片面
または両面を構成するプレートの外面に、Al−Znア
ルミ合金の犠牲材を一体にろう付けしてなることを特徴
としている。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、各プレ
ートをアルミニウムから形成してあるためにオイルクー
ラが軽量化され、かつ、プレート両面にろう材層を形成
してあるため、伝熱フィンおよび各プレートを一体にろ
う付けでき、その製造が容易である。しかも、芯材の冷
却水側に、純アルミニウムの中間犠牲材層と、Al−S
iアルミ合金に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したろ
う材層とをこの順に形成したため、冷却水に面するプレ
ート外面の孔食を有効に阻止し、オイルクーラの寿命を
向上することができる。この理由としては、外側のろう
材層が中間犠牲材層や芯材に対して犠牲腐食層的に機能
し、かつ中間犠牲材層によって、プレート表面に沿った
横方向へと腐食を進行させて、プレートの孔食を有効に
阻止するものと考えられる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、取付フラ
ンジの本体をなすAl−Zn−Mgアルミ合金材が、時
効硬化性を有し、例えばろう付けによる高温加熱後一定
時間を経て軟鋼並みの強度が得られるものであるため、
取付フランジが十分な強度を持ったものとなる。したが
って、仮に取付フランジを鉄製のボルトによってエンジ
ン側へ締結した状態で過大な振動応力が加わったとして
も、上述した従来例のように取付フランジ側のネジ山が
破損して取付状態やシール性が劣化するような虞はな
い。
【0017】一方、取付フランジの本体を構成するAl
−Zn−Mgアルミ合金材は、含有するMgの影響によ
って、クーラ本体の最外層を構成するプレートとのろう
付けが困難な材料である。そこで本発明では、フランジ
本体の一側面に、上記プレートとろう付け可能な薄板状
のAl−Mn(JIS3000系)アルミ合金材を予め
クラッド(機械的に圧接)し、このAl−Mnアルミ合
金材層を、クーラ本体の最外層をなすプレートとろう付
けようにしている。これにより取付フランジを各プレー
ト,伝熱フィン等の各部材とともに同時にろう付けで
き、オイルクーラの製造が極めて容易なものとなる。
【0018】請求項3に記載の発明のよれば、各プレー
ト外面に複数のエンボス部を形成し、間隙を挟んで対向
するエンボス部を互いに係合,ろう付けしてあるため、
積層方向の剛性が高められるとともに、上記間隙の幅を
プレートの面方向に沿って均一化することができる。ま
た、エンボス部同士をろう付けしてあるため、係合する
エンボス部同士が互いに摺動することによる磨耗や肉痩
せを阻止することができる。しかも、各部材のろう付け
の際に、エンボス部が互いにろう付けされるため、何ら
接合処理等を追加する必要がない。
【0019】請求項4に記載の発明では、クーラ本体の
片面または両面を構成するプレート外面に、Al−Zn
アルミ合金の犠牲材を一体にろう付けしたため、この犠
牲材の分、プレートの防食効果を更に延長することがで
きる。また、ろう付けの際にクーラ本体を構成する各部
材を積層方向に組み付けた状態で保持するための治具
を、最外層のプレートに係合させると、プレート外面に
形成されたろう材層によって、プレートと治具とが接合
したり、プレート表面に汚れが残る虞がある。本発明で
はクーラ本体の片面または両面に犠牲材を設けているた
め、ろう付けの際に、この犠牲材と上記治具とを係合さ
せることができ、その作業性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の最適な実施の形態を詳述する。
【0021】図1〜4は、本発明の最適な実施例である
オイルクーラ10を示している。このオイルクーラ10
は、オーバル型のクーラ本体12と、クーラ本体12の
片面(図1の上面)に設けられた一対の取付フランジ1
4と、から大略構成され、各部一体にろう付けされてい
る。そして、図1に示すようなエンジン装着状態にあっ
ては、鉄製のボルト16を介してアルミダイカスト製カ
バー18の内側へ取り付けられて、エンジンのウォータ
ジャケット20内に配置された状態で使用される。
【0022】上記クーラ本体12は、図1にも示すよう
に、伝熱フィン22を介して重合する2枚のオーバル型
のプレート24,24間に扁平なオイル管26を形成し
たオイル管形成体28を、ウォータジャケット20内の
冷却水が流れ得る間隙Dを空けて4個積層した構造とな
っている。また、取付フランジ14および各オイル管形
成体28の内部には、積層方向に延びて各オイル管26
に連通するオイル通路30が形成され、各オイル通路3
0はカバー18に形成されたオイル流入口32へと連通
している。
【0023】そして、エンジン潤滑用のオイルは、図に
おいて右方(図1では図外)のオイル流入口32からオ
イル通路30を通って各オイル管26を図1の矢印Aの
方向に流れ、図1に示された左方のオイル通路30,オ
イル流入口32を経てエンジン側へ戻される。このと
き、上記間隙D等を通って各プレート24の外側を図1
の紙面に垂直な方向に流れるウォータジャケット20内
の冷却水によって、各オイル管26を流れる潤滑オイル
を適温化するようになっている。
【0024】各部の構成を詳述すると、オイル管形成体
28を構成する両プレート24の外周縁部には、互いに
対向するフランジ部34が曲げ形成されており、これら
両フランジ部34を突き合わせてろう付けすることによ
り、オイル管形成体28内部のオイル管26を密封して
ある。また、各伝熱フィン22にオイル通路30を構成
する連通穴36を形成するととに、各プレート24にオ
イル通路30を構成する係合片部38を外側へ曲げ形成
してある。そして、オイル通路30をウォータジャケッ
ト20から遮断するように、上記間隙Dを挟んで隣設す
る両係合片部38を周方向に係合してあり、さらに係合
片部38の外周に、アルミ製のディスタンスピース42
を上記間隙D間に介装してある。
【0025】プレート24の間隙D側の外面には複数の
エンボス部40が形成されている。各エンボス部40
は、図4に示すように、先端に平坦部40aが形成され
た山状に形成されており、間隙Dを挟んで対向するエン
ボス部40の平坦部40a同士を互いに係合,ろう付け
してある。これらエンボス部40によって、上記間隙D
の幅が面方向で均一化されるとともに、クーラ本体12
の積層方向の剛性が高められている。
【0026】クーラ本体12の最上段を構成する上プレ
ート24aと、最下段を構成する下プレート24bと
は、本実施例では、その外面にエンボス部40のないフ
ラットな形状となっており、外観に優れたものとなって
いる。また、下プレート24bは、オイル通路30の下
端部を閉塞するように、係合片部38に対応する部分が
フラットな板状に形成されており、その外面側にアルミ
合金からなる円柱状のレインフォースメント44が一体
にろう付けされている。そして、レインフォースメント
44や各ディスタンスピース42によって、オイル通路
30に沿った積層方向の剛性が一段と高められている。
【0027】一方、取付フランジ14は、その中央部に
オイル通路30を構成するオイル通路孔46が軸方向に
沿って形成されるとともに、オイル通路孔46を挟んで
両側に、内面に雌ねじ48aが形成された一対のボルト
孔48が形成されている。また、取付フランジ14のオ
イル通路孔46の開口周縁部には段部50が凹設されて
おり、ここにシール部材としてのOリング52が配設さ
れる。
【0028】ここで本実施例では、図4に示すように、
各プレート24をオイル管26側から順に、Al−Si
アルミ合金(例えばJIS4045)のろう材層54,
Al−Mnアルミ合金(例えばJIS3003)の芯材
56,純アルミニウム(例えばJIS1070)の中間
犠牲材層58,およびAl−Siアルミ合金(例えばJ
IS4045)に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加した
ろう材層60と、からなるアルミニウムの4層クラッド
材としている。つまり、各プレート24は、Al−Si
アルミ合金のろう材と、Al−Mnアルミ合金の芯材
と、純アルミニウムの中間犠牲材と、Al−Siアルミ
合金に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したろう材とを
クラッド(機械的圧接により一体化)することにより形
成されている。
【0029】一方、取付フランジ14を、Al−Zn−
Mgアルミ合金(例えばJIS7N01)からなるフラ
ンジ本体62の一側面に、このフランジ本体62に対し
て約6%の厚さの薄板状のAl−Mnアルミ合金材(例
えばJIS3003)層64とをクラッドした2層クラ
ッド材としている。
【0030】このようなオイルクーラ10の製造方法を
説明すると、予め各部材に非腐食性フラックスを塗布し
た後乾燥させておき、次いで上記プレート24,取付フ
ランジ14の他、伝熱フィン22、ディスタンスピース
42およびレインフォースメント44等の各部材を、図
示せぬ保持治具を用いて、図1に示すように積層方向に
組み付けた状態に保持したまま、炉中にて所定時間加熱
する。これにより、オイル側ろう材層54と冷却水側ろ
う材層60とによって、各部品が一体にろう付け固定さ
れたオイルクーラ10が製造される。
【0031】また、このろう付けの際、互いに係合する
エンボス平坦部40aの接合部の周りには、図4の符号
Bで示すように、加熱時に一旦溶融した冷却水側ろう材
層60によってろう材の厚肉な層が形成されるため、両
エンボス部40が互いに固定される。
【0032】このようにして製造されたオイルクーラ1
0は、Oリング52を介して取付フランジ14とカバー
18とをボルト16によって強固に共締めすることによ
り、取付フランジ14とカバー18との間が適宜にシー
ルされた状態でカバー18の内側へ固定され、このカバ
ー18をエンジン側へ取り付けることにより、ウォータ
ジャケット20内へビルトインされるようになってい
る。
【0033】以上のように本実施例では、各プレート2
4や取付フランジ14等の各部材をアルミニウムにより
形成したため軽量化されており、かつプレート24の両
面にろう材層54,60を形成してあるため、各プレー
ト24,伝熱フィン22,取付フランジ14等の各部材
を同時にろう付けでき、その製造が容易である。また、
各プレート24の芯材56の冷却水側の外面に、純アル
ミニウムの中間犠牲材層58と、Al−Siアルミ合金
に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したろう材層60と
をこの順に形成してあるため、冷却水側にさらされるプ
レート24外面の孔食を有効に阻止し、オイルクーラ1
0の寿命を向上することができる。この理由としては、
冷却水側ろう材層60が中間犠牲材層58や芯材56に
対して犠牲腐食層的に機能し、中間犠牲材層58と合わ
せて、腐食をプレート24表面に沿った横方向へ進行さ
せて、プレート24の孔食を有効に阻止しているものと
考えられる。
【0034】また、取付フランジ14のフランジ本体6
2を強度に優れたAl−Zn−Mgアルミ合金材とした
ため、例えば取付フランジ14を鉄製のボルト16によ
ってエンジン側へ締結した状態で過大な振動応力が加わ
ったとしても、取付フランジ14の雌ねじ48aが破損
するようなことはなく、上記従来例のように取付状態が
劣化したりシール性が低下するようなことはない。
【0035】ここで、フランジ本体62を構成するAl
−Zn−Mgアルミ合金材は、含有するMgの影響によ
り、クーラ本体12の最上面を構成する冷却水側ろう材
層60とのろう付けが難しい材料であるが、本実施例で
は、ろう材層60とろう付け可能なAl−Mnアルミ合
金材層64をフランジ本体62と一体にクラッドしてあ
るため、このAl−Mnアルミ合金材層64側から取付
フランジ14をクーラ本体12とろう付けすることがで
きる。
【0036】しかも、ろう付け成形の際に、間隙Dを挟
んで対向するエンボス部40同士が、プレート24の冷
却水側ろう材層60によって互いにろう付け固定される
ため、エンジン稼働中にエンボス部40が相対的に摺動
することによる磨耗,肉痩せを生じることもない。
【0037】なお、本発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば図1に仮想線で示すように、
クーラ本体12の両面を構成する上プレート24aおよ
び下プレート24bの外面に、Al−Znアルミ合金材
からなる薄板状の犠牲材70をそれぞれ一体にろう付け
したものであってもよい。この場合には、犠牲材70の
分だけ更にプレートの防食効果が延長される。また、ろ
う付けの際に保持治具を最外層のプレート24a,24
bに直接係合させると、保持治具とプレート24a,2
4bとが接合したり、プレート24a,24b表面に汚
れが残る虞があるが、上記のようにプレート24a,2
4bの外側に犠牲材70を設けていると、この犠牲材7
0と治具とを係合させることができ、その作業性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるオイルクーラのエ
ンジン装着状態を示す一部破断図。
【図2】図1のオイルクーラの上面図。
【図3】図1のオイルクーラの側面図。
【図4】図1のオイルクーラのエンボス部付近を拡大し
て示す一部破断図。
【符号の説明】
10…オイルクーラ 12…クーラ本体 14…取付フランジ 16…ボルト 18…カバー 22…伝熱フィン 24…プレート 26…オイル管 28…オイル管形成体 30…オイル通路 40…エンボス部 54,60…ろう材層 56…芯材 58…中間犠牲材層 62…フランジ本体 64…Al−Mnアルミ合金材層 70…犠牲材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱フィンを介して重合する2枚のプレ
    ート間に扁平なオイル管を形成したオイル管形成体を、
    冷却水が流れ得る間隙を空けて複数積層したクーラ本体
    を備える多板式のオイルクーラにおいて、各プレート
    を、上記オイル管側から順に、ろう材層と、芯材と、純
    アルミニウムの中間犠牲材層と、Al−Siアルミ合金
    に亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したろう材層と、か
    らなるアルミニウムの4層クラッド材とし、各プレート
    および伝熱フィンを一体にろう付けしてなることを特徴
    とするオイルクーラ。
  2. 【請求項2】 上記クーラ本体の片面に、ボルトを介し
    てエンジン側へ取り付けられる取付フランジを設け、こ
    れら取付フランジおよびクーラ本体の内部を積層方向に
    延びて各オイル管へ連通するオイル通路を形成したオイ
    ルクーラであって、上記取付フランジを、Al−Zn−
    Mgアルミ合金材からなるフランジ本体と、薄板状のA
    l−Mnアルミ合金材層とからなる2層クラッド材と
    し、このAl−Mnアルミ合金材層を、上記クーラ本体
    の片面を構成するプレートの外面にろう付けしてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のオイルクーラ。
  3. 【請求項3】 上記各プレートの外面に複数のエンボス
    部を形成し、上記ろう付けの際に、上記間隙を挟んで対
    向するエンボス部同士を互いにろう付けしてなることを
    特徴とする請求項1または2に記載のオイルクーラ。
  4. 【請求項4】 上記クーラ本体の片面または両面を構成
    するプレートの外面に、Al−Znアルミ合金の犠牲材
    を一体にろう付けしてなることを特徴とする請求項1〜
    3に記載のオイルクーラ。
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