JPH10188754A - 超伝導リレー - Google Patents
超伝導リレーInfo
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- JPH10188754A JPH10188754A JP8349391A JP34939196A JPH10188754A JP H10188754 A JPH10188754 A JP H10188754A JP 8349391 A JP8349391 A JP 8349391A JP 34939196 A JP34939196 A JP 34939196A JP H10188754 A JPH10188754 A JP H10188754A
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- Japan
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- superconducting
- thin film
- superconductor
- lead
- relay
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- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
- Thermally Actuated Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超伝導リレーに関し、磁場による劣化がな
く、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の超伝導
スイッチを得る。 【解決手段】 超伝導体薄膜2を有する一対の超伝導体
リードを、動作温度における通常の状態において互いの
超伝導体薄膜2が電気的に接触するように配置し、少な
くとも一方の超伝導体リードを、超伝導体薄膜2と、超
伝導体薄膜2の臨界温度近傍において非超伝導性のベー
ス層1とを積層させたバイメタルリード4で構成すると
共に、超伝導体薄膜2の臨界温度近傍において、ベース
層1の熱膨張率を超伝導体薄膜2の熱膨張率よりも小さ
くする。
く、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の超伝導
スイッチを得る。 【解決手段】 超伝導体薄膜2を有する一対の超伝導体
リードを、動作温度における通常の状態において互いの
超伝導体薄膜2が電気的に接触するように配置し、少な
くとも一方の超伝導体リードを、超伝導体薄膜2と、超
伝導体薄膜2の臨界温度近傍において非超伝導性のベー
ス層1とを積層させたバイメタルリード4で構成すると
共に、超伝導体薄膜2の臨界温度近傍において、ベース
層1の熱膨張率を超伝導体薄膜2の熱膨張率よりも小さ
くする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超伝導リレーに関す
るものであり、特に、スイッチングを超伝導/常伝導転
移に伴って発生するジュール熱によって行うバイメタル
リード構造の超伝導リレーに関するものである。
るものであり、特に、スイッチングを超伝導/常伝導転
移に伴って発生するジュール熱によって行うバイメタル
リード構造の超伝導リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電力送電の大電流化に伴い、超伝
導送電の可能性はいまだに究明されており、また、抵抗
0で信号波形がなまらないことから、高速信号の伝送が
必要な通信伝送系やチップ間のインターコネクション等
に超伝導配線を用いる試みも検討されている。
導送電の可能性はいまだに究明されており、また、抵抗
0で信号波形がなまらないことから、高速信号の伝送が
必要な通信伝送系やチップ間のインターコネクション等
に超伝導配線を用いる試みも検討されている。
【0003】これらの超伝導線を用いた応用において
は、超伝導電流をオンオフするスイッチが必要になり、
現在まで多くの超伝導スイッチが提案されており、例え
ば、超伝導線の脇に配置した抵抗体に発生する熱によっ
て、又は、超伝導線の脇に配置したコイルが発生する磁
場によって超伝導/常伝導転移させるスイッチ、或い
は、磁界によって互いに隣接する超伝導リードを接触さ
せてオン状態にするリードスイッチ等が提案されてい
る。
は、超伝導電流をオンオフするスイッチが必要になり、
現在まで多くの超伝導スイッチが提案されており、例え
ば、超伝導線の脇に配置した抵抗体に発生する熱によっ
て、又は、超伝導線の脇に配置したコイルが発生する磁
場によって超伝導/常伝導転移させるスイッチ、或い
は、磁界によって互いに隣接する超伝導リードを接触さ
せてオン状態にするリードスイッチ等が提案されてい
る。
【0004】図9参照 図9は、従来の超伝導リードスイッチの要部断面図であ
り、Fe−Ni合金からなる磁性体薄板71の表面にN
bからなる超伝導体薄膜72を被着して超伝導リード7
3を構成し、この一対の超伝導リード73の超伝導体薄
膜73を互いに対向するように近接配置して、その近接
配置部をHeと共にガラス管74に封入したものであ
る。
り、Fe−Ni合金からなる磁性体薄板71の表面にN
bからなる超伝導体薄膜72を被着して超伝導リード7
3を構成し、この一対の超伝導リード73の超伝導体薄
膜73を互いに対向するように近接配置して、その近接
配置部をHeと共にガラス管74に封入したものであ
る。
【0005】この場合、ガラス管74の周囲に巻き付け
たコイル(図示せず)に電流を流して発生させた磁界に
よって磁性体薄板71を互いに近接させ、それによって
超伝導体薄膜72を互いに接触させて通電させるもので
あり、コイルの電流を停止した場合には、磁性体薄板7
1の弾性によって元の状態に復帰して非接触の状態にな
るものである。
たコイル(図示せず)に電流を流して発生させた磁界に
よって磁性体薄板71を互いに近接させ、それによって
超伝導体薄膜72を互いに接触させて通電させるもので
あり、コイルの電流を停止した場合には、磁性体薄板7
1の弾性によって元の状態に復帰して非接触の状態にな
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超伝導
リードスイッチの場合には、超伝導リード73を構成す
るベース層として磁性体薄板71を使用しているので、
磁性体の磁場によって超伝導体薄膜72の超伝導性が劣
化するという問題がある。
リードスイッチの場合には、超伝導リード73を構成す
るベース層として磁性体薄板71を使用しているので、
磁性体の磁場によって超伝導体薄膜72の超伝導性が劣
化するという問題がある。
【0007】また、この場合には、ノーマリオフ状態
で、超伝導電流を流す場合にコイルによって外部磁場を
印加するものであるので、この外部磁場によって超伝導
臨界電流が低下するという問題もある。
で、超伝導電流を流す場合にコイルによって外部磁場を
印加するものであるので、この外部磁場によって超伝導
臨界電流が低下するという問題もある。
【0008】また、超伝導線の脇に配置した抵抗体に発
生する熱によって、又は、超伝導線の脇に配置したコイ
ルが発生する磁場によって超伝導/常伝導転移させるス
イッチの場合には、オフ状態での抵抗が数Ωと小さく、
リードスイッチの様なオフ状態で抵抗が無限大となる理
想的なスイッチが得られないという問題がある。
生する熱によって、又は、超伝導線の脇に配置したコイ
ルが発生する磁場によって超伝導/常伝導転移させるス
イッチの場合には、オフ状態での抵抗が数Ωと小さく、
リードスイッチの様なオフ状態で抵抗が無限大となる理
想的なスイッチが得られないという問題がある。
【0009】したがって、本発明は、磁場による劣化が
なく、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の超伝
導スイッチを得ることを目的とする。
なく、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の超伝
導スイッチを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明の課題を
解決するための手段を説明する。 図1(a)乃至(c)参照 (1)本発明は、超伝導体薄膜2を有する一対の超伝導
体リードを、動作温度における通常の状態において互い
の超伝導体薄膜2が電気的に接触するように配置した超
伝導リレーにおいて、少なくとも一方の超伝導体リード
を、超伝導体薄膜2と、超伝導体薄膜2の臨界温度近傍
において非超伝導性のベース層1とを積層させたバイメ
タルリード4で構成すると共に、超伝導体薄膜2の臨界
温度近傍において、ベース層1の熱膨張率が超伝導体薄
膜2の熱膨張率よりも小さいことを特徴とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明の課題を
解決するための手段を説明する。 図1(a)乃至(c)参照 (1)本発明は、超伝導体薄膜2を有する一対の超伝導
体リードを、動作温度における通常の状態において互い
の超伝導体薄膜2が電気的に接触するように配置した超
伝導リレーにおいて、少なくとも一方の超伝導体リード
を、超伝導体薄膜2と、超伝導体薄膜2の臨界温度近傍
において非超伝導性のベース層1とを積層させたバイメ
タルリード4で構成すると共に、超伝導体薄膜2の臨界
温度近傍において、ベース層1の熱膨張率が超伝導体薄
膜2の熱膨張率よりも小さいことを特徴とする。
【0011】この様に、外部から印加する熱或いは磁場
によって、超伝導体薄膜2に流れる超伝導電流5の臨界
電流は、図1(c)に示すように、a→bと低下してゆ
き、最後にcで示す常伝導状態となるので、バイメタル
リード4を用いた場合、超伝導/常伝導転移に伴って超
伝導体薄膜2に生ずるジュール熱を利用してバイメタル
リード4の物理的接触を解除することができるので、オ
フ状態の電気抵抗を無限大にすることができる。
によって、超伝導体薄膜2に流れる超伝導電流5の臨界
電流は、図1(c)に示すように、a→bと低下してゆ
き、最後にcで示す常伝導状態となるので、バイメタル
リード4を用いた場合、超伝導/常伝導転移に伴って超
伝導体薄膜2に生ずるジュール熱を利用してバイメタル
リード4の物理的接触を解除することができるので、オ
フ状態の電気抵抗を無限大にすることができる。
【0012】また、オン状態においては、磁場を印加し
ないので、磁場により超伝導臨界電流が低下するという
問題もなく、さらに、バイメタルリード4を構成するベ
ース層1として磁性体を用いる必要がないので、磁性体
の磁場により超伝導体薄膜2の超伝導性が劣化すること
もない。なお、接点部に薄い常伝導体からなる接点導体
3を設けておいても良く、接点導体3の厚さが薄けれ
ば、近接効果によって超伝導電流5が流れる。
ないので、磁場により超伝導臨界電流が低下するという
問題もなく、さらに、バイメタルリード4を構成するベ
ース層1として磁性体を用いる必要がないので、磁性体
の磁場により超伝導体薄膜2の超伝導性が劣化すること
もない。なお、接点部に薄い常伝導体からなる接点導体
3を設けておいても良く、接点導体3の厚さが薄けれ
ば、近接効果によって超伝導電流5が流れる。
【0013】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、互いの超伝導体薄膜2が電気的に接触する接点部近
傍に、熱発生用の抵抗体を配置したことを特徴とする。
て、互いの超伝導体薄膜2が電気的に接触する接点部近
傍に、熱発生用の抵抗体を配置したことを特徴とする。
【0014】この様に、接点部近傍に熱発生用のNiC
r等の抵抗体を配置し、この抵抗体に通電することに伴
って発生した熱によって超伝導体薄膜2を流れる超伝導
臨界電流は低下し、超伝導臨界電流が超伝導体薄膜2を
流れる電流より低下した時点で、超伝導状態が破れて常
伝導状態に転移し、超伝導体薄膜2にジュール熱が発生
してバイメタルが作動し、物理的接触が解除されてオフ
状態となる。
r等の抵抗体を配置し、この抵抗体に通電することに伴
って発生した熱によって超伝導体薄膜2を流れる超伝導
臨界電流は低下し、超伝導臨界電流が超伝導体薄膜2を
流れる電流より低下した時点で、超伝導状態が破れて常
伝導状態に転移し、超伝導体薄膜2にジュール熱が発生
してバイメタルが作動し、物理的接触が解除されてオフ
状態となる。
【0015】(3)また、本発明は、上記(1)におい
て、互いの超伝導体薄膜2が電気的に接触する接点部近
傍に、磁場発生用のコイルを配置したことを特徴とす
る。
て、互いの超伝導体薄膜2が電気的に接触する接点部近
傍に、磁場発生用のコイルを配置したことを特徴とす
る。
【0016】この様に、接点部近傍に超伝導配線層等の
コイルを配置し、このコイルに通電することに伴って発
生した磁場によって超伝導体薄膜2を流れる超伝導臨界
電流は低下し、超伝導臨界電流が超伝導体薄膜2を流れ
る電流より低下した時点で、超伝導状態が破れて常伝導
状態に転移し、超伝導体薄膜2にジュール熱が発生して
バイメタルが作動し、物理的接触が解除されてオフ状態
となる。
コイルを配置し、このコイルに通電することに伴って発
生した磁場によって超伝導体薄膜2を流れる超伝導臨界
電流は低下し、超伝導臨界電流が超伝導体薄膜2を流れ
る電流より低下した時点で、超伝導状態が破れて常伝導
状態に転移し、超伝導体薄膜2にジュール熱が発生して
バイメタルが作動し、物理的接触が解除されてオフ状態
となる。
【0017】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、一対の超伝導体リードを、
同一支持基板上に形成したことを特徴とする。
(3)のいずれかにおいて、一対の超伝導体リードを、
同一支持基板上に形成したことを特徴とする。
【0018】この様に、バイメタルリード4を利用した
超伝導リレーをオンチップ型で構成することによって、
超小型超伝導回路装置に用いる超小型超伝導リレーを構
成することができる。
超伝導リレーをオンチップ型で構成することによって、
超小型超伝導回路装置に用いる超小型超伝導リレーを構
成することができる。
【0019】(5)また、本発明は、上記(4)におい
て、同一支持基板上に超伝導体リードの一方を構成する
超伝導体薄膜2を設けると共に、梁状部を有するバイメ
タルリード4を超伝導体薄膜2が下面側になるようにス
ペーサ層を介して対向配置させ、動作温度における通常
の状態において少なくとも梁状部の先端において互いの
超伝導体薄膜22が電気的に接触していることを特徴と
する。
て、同一支持基板上に超伝導体リードの一方を構成する
超伝導体薄膜2を設けると共に、梁状部を有するバイメ
タルリード4を超伝導体薄膜2が下面側になるようにス
ペーサ層を介して対向配置させ、動作温度における通常
の状態において少なくとも梁状部の先端において互いの
超伝導体薄膜22が電気的に接触していることを特徴と
する。
【0020】この様に、上部超伝導体リードとなるバイ
メタルリード4をスペーサ層を介して積層体として設け
ることにより、液体窒素温度等の動作温度においてバイ
メタルリード4を構成する超伝導体薄膜2がベース層1
より縮んで下側に湾曲して下部超伝導体リードを構成す
る超伝導体薄膜2に自然に接触するので、簡単な成膜工
程及びエッチング工程によって、ノーマリオンの超伝導
リレーを形成することができる。
メタルリード4をスペーサ層を介して積層体として設け
ることにより、液体窒素温度等の動作温度においてバイ
メタルリード4を構成する超伝導体薄膜2がベース層1
より縮んで下側に湾曲して下部超伝導体リードを構成す
る超伝導体薄膜2に自然に接触するので、簡単な成膜工
程及びエッチング工程によって、ノーマリオンの超伝導
リレーを形成することができる。
【0021】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(5)のいずれかにおいて、超伝導体リードが、超伝導
体/絶縁体/超伝導体の三層構造のストリップライン構
造を有していることを特徴とする。
(5)のいずれかにおいて、超伝導体リードが、超伝導
体/絶縁体/超伝導体の三層構造のストリップライン構
造を有していることを特徴とする。
【0022】この様に、超伝導体リードとして超伝導体
/絶縁体/超伝導体の三層構造のストリップライン構造
を採用することによって、高周波特性を良好にすること
ができ、また、両側に設ける超伝導体の厚さ或いは材質
を変えることによってバイメタルリード4とすることが
できる。
/絶縁体/超伝導体の三層構造のストリップライン構造
を採用することによって、高周波特性を良好にすること
ができ、また、両側に設ける超伝導体の厚さ或いは材質
を変えることによってバイメタルリード4とすることが
できる。
【0023】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(5)のいずれかにおいて、超伝導体リードが、コプレ
ーナ型のストリップライン構造を有していることを特徴
とする。
(5)のいずれかにおいて、超伝導体リードが、コプレ
ーナ型のストリップライン構造を有していることを特徴
とする。
【0024】この様に、超伝導体リードとしてコプレー
ナ型のストリップライン構造を採用することによって、
高周波特性を良好にすることができると共に、ストリッ
プラインを構成するGND(グラウンド)導体同士の接
続をワイヤレスで容易にすることができる。
ナ型のストリップライン構造を採用することによって、
高周波特性を良好にすることができると共に、ストリッ
プラインを構成するGND(グラウンド)導体同士の接
続をワイヤレスで容易にすることができる。
【0025】(8)また、本発明は、上記(1)乃至
(7)のいずれかにおいて、超伝導体リードを構成する
超伝導体薄膜2が、酸化物超伝導体薄膜であることを特
徴とする。
(7)のいずれかにおいて、超伝導体リードを構成する
超伝導体薄膜2が、酸化物超伝導体薄膜であることを特
徴とする。
【0026】この様に、超伝導体リードを構成する超伝
導体薄膜2として、酸化物超伝導体薄膜を用いることに
よって、液体窒素温度等の高温での超伝導リレー動作を
可能にすることができる。
導体薄膜2として、酸化物超伝導体薄膜を用いることに
よって、液体窒素温度等の高温での超伝導リレー動作を
可能にすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】ここで、図2を参照して本発明の
第1の実施の形態であるガラス容器封入型超伝導リレー
を説明する。 図2(a)参照 まず、ベース層となる長さ2cm、幅1mm、厚さ20
μmのイットリウム添加により結晶構造を安定化させた
ジルコニアの焼結体薄板、即ち、YSZ薄板(イットリ
ウム安定化ジルコニア薄板)11と、長さ2cm、幅1
mm、厚さ約2μmの高温超伝導体であるYBa2 Cu
3 O7-x (YBCO)焼結体薄板12とを加圧した状態
で、酸素含有雰囲気中で加熱処理することによって貼り
合わせたのち、YBCO焼結体薄板12の先端部に厚さ
20nmのAu薄膜13を長さ5mmだけマスク蒸着し
てバイメタルリード14を構成する。
第1の実施の形態であるガラス容器封入型超伝導リレー
を説明する。 図2(a)参照 まず、ベース層となる長さ2cm、幅1mm、厚さ20
μmのイットリウム添加により結晶構造を安定化させた
ジルコニアの焼結体薄板、即ち、YSZ薄板(イットリ
ウム安定化ジルコニア薄板)11と、長さ2cm、幅1
mm、厚さ約2μmの高温超伝導体であるYBa2 Cu
3 O7-x (YBCO)焼結体薄板12とを加圧した状態
で、酸素含有雰囲気中で加熱処理することによって貼り
合わせたのち、YBCO焼結体薄板12の先端部に厚さ
20nmのAu薄膜13を長さ5mmだけマスク蒸着し
てバイメタルリード14を構成する。
【0028】次いで、一対のバイメタルリード14のA
u薄膜13が互いに対向するように離間して保持した状
態で、1%以上の酸素を含むガス、例えば、20%の酸
素を含むHeガスと共に、少なくとも、Au薄膜13を
設けた先端部をガラス容器15内に封入したのち、ガラ
ス容器15の周囲を超伝導ワイヤ16で巻き付けて超伝
導リレーが完成する。
u薄膜13が互いに対向するように離間して保持した状
態で、1%以上の酸素を含むガス、例えば、20%の酸
素を含むHeガスと共に、少なくとも、Au薄膜13を
設けた先端部をガラス容器15内に封入したのち、ガラ
ス容器15の周囲を超伝導ワイヤ16で巻き付けて超伝
導リレーが完成する。
【0029】この場合にガラス容器15内にHeガスを
封入するのは、Heガスが外部から印加する熱を伝達す
るためであり、また、酸素はYBCO焼結体薄板12か
らO原子が遊離して超伝導性を劣化させないためであ
り、その含有率(分圧)は液体窒素温度(77K)にお
いて液化しないように設定する。
封入するのは、Heガスが外部から印加する熱を伝達す
るためであり、また、酸素はYBCO焼結体薄板12か
らO原子が遊離して超伝導性を劣化させないためであ
り、その含有率(分圧)は液体窒素温度(77K)にお
いて液化しないように設定する。
【0030】また、この場合のバイメタルリード14の
先端部の離間距離は、動作温度、例えば、77Kにおい
て、線膨張係数の大きなYBCO焼結体薄板12(線膨
張係数:1.4×10-5℃)がYSZ焼結体薄板11
(線膨張係数:1.0×10-5℃)より縮んで湾曲し、
Au薄膜13同士が物理的に接触する距離とする。
先端部の離間距離は、動作温度、例えば、77Kにおい
て、線膨張係数の大きなYBCO焼結体薄板12(線膨
張係数:1.4×10-5℃)がYSZ焼結体薄板11
(線膨張係数:1.0×10-5℃)より縮んで湾曲し、
Au薄膜13同士が物理的に接触する距離とする。
【0031】この超伝導リレーを77K等の動作温度ま
で冷却することによって、線膨張係数の差によってバイ
メタルリード14同士が接触してノーマリオン状態とな
り、超伝導電流を流すことができるようになる。
で冷却することによって、線膨張係数の差によってバイ
メタルリード14同士が接触してノーマリオン状態とな
り、超伝導電流を流すことができるようになる。
【0032】この状態で、超伝導ワイヤ16に電流を流
すことによって発生した磁場が超伝導リレーに印加さ
れ、磁場が強くなるにしたがってYBCO焼結体薄板1
2を流れる超伝導臨界電流が小さくなり、ある大きさの
磁場以上においては超伝導状態が破られ、常伝導状態に
転移してYBCO焼結体薄板12に常伝導電流が流れて
ジュール熱が発生し、この発生した熱によってバイメタ
ルリード14が互いに離間する方向に動き、物理的接触
が解除されて、オフ状態となる。
すことによって発生した磁場が超伝導リレーに印加さ
れ、磁場が強くなるにしたがってYBCO焼結体薄板1
2を流れる超伝導臨界電流が小さくなり、ある大きさの
磁場以上においては超伝導状態が破られ、常伝導状態に
転移してYBCO焼結体薄板12に常伝導電流が流れて
ジュール熱が発生し、この発生した熱によってバイメタ
ルリード14が互いに離間する方向に動き、物理的接触
が解除されて、オフ状態となる。
【0033】したがって、この様な超伝導リレーにおい
ては、オン状態で抵抗0に、オフ状態では抵抗無限大に
することができるので、理想的なスイッチとすることが
できる。
ては、オン状態で抵抗0に、オフ状態では抵抗無限大に
することができるので、理想的なスイッチとすることが
できる。
【0034】また、オン状態においては、磁場を印加し
ていないので、磁場によって超伝導臨界電流が低減し、
YBCO焼結体薄板12を流れる電流が制限を受けるこ
とがない。
ていないので、磁場によって超伝導臨界電流が低減し、
YBCO焼結体薄板12を流れる電流が制限を受けるこ
とがない。
【0035】図2(b)参照 図2(b)は、図2(a)における超伝導リレーにおけ
る超伝導ワイヤ16をNiCrからなる金属ワイヤ17
に置き換えたものであり、その他の構成は図2(a)と
全く同じであるので製造工程の説明は省略し、オフ動作
を説明する。
る超伝導ワイヤ16をNiCrからなる金属ワイヤ17
に置き換えたものであり、その他の構成は図2(a)と
全く同じであるので製造工程の説明は省略し、オフ動作
を説明する。
【0036】このオン状態の超伝導リレーにおいて、金
属ワイヤ17に電流を流すことによって発生した熱がガ
ラス容器15内に封入したHeガスを介して超伝導リレ
ーに印加され、発生する熱が強くなるにしたがってYB
CO焼結体薄板12を流れる超伝導臨界電流が小さくな
り、ある大きさの熱以上、即ち、金属ワイヤ17に流れ
る電流以上においては超伝導状態が破られ、常伝導状態
に転移してYBCO焼結体薄板12に常伝導電流が流れ
てジュール熱が発生し、この発生した熱によってバイメ
タルリード14が互いに離間する方向に動き、物理的接
触が解除されて、オフ状態となる。
属ワイヤ17に電流を流すことによって発生した熱がガ
ラス容器15内に封入したHeガスを介して超伝導リレ
ーに印加され、発生する熱が強くなるにしたがってYB
CO焼結体薄板12を流れる超伝導臨界電流が小さくな
り、ある大きさの熱以上、即ち、金属ワイヤ17に流れ
る電流以上においては超伝導状態が破られ、常伝導状態
に転移してYBCO焼結体薄板12に常伝導電流が流れ
てジュール熱が発生し、この発生した熱によってバイメ
タルリード14が互いに離間する方向に動き、物理的接
触が解除されて、オフ状態となる。
【0037】なお、この場合には、熱と同時に磁場も発
生するので、超伝導リレーには熱と同時に磁場も印加さ
れることになるが、金属ワイヤ17の形状、及び、金属
ワイヤ17を構成する材料を適宜選定することによって
熱の影響が磁場の影響より大きくなるようにすれば良
い。
生するので、超伝導リレーには熱と同時に磁場も印加さ
れることになるが、金属ワイヤ17の形状、及び、金属
ワイヤ17を構成する材料を適宜選定することによって
熱の影響が磁場の影響より大きくなるようにすれば良
い。
【0038】また、この図2(a)及び(b)に示す第
1の実施の形態の場合には、ベース層として絶縁体であ
るYSZ焼結体薄板11を用いているが、絶縁体である
必要はなく、動作温度において常伝導性を示すAuやP
t等の金属を用いても良いものであり、要するに、YB
CO焼結体薄板12より動作温度近傍における線膨張係
数、即ち、熱膨張率の小さな非超伝導体を用いれば良い
ものである。
1の実施の形態の場合には、ベース層として絶縁体であ
るYSZ焼結体薄板11を用いているが、絶縁体である
必要はなく、動作温度において常伝導性を示すAuやP
t等の金属を用いても良いものであり、要するに、YB
CO焼結体薄板12より動作温度近傍における線膨張係
数、即ち、熱膨張率の小さな非超伝導体を用いれば良い
ものである。
【0039】また、接点導体として常伝導体のAu薄膜
13を用いており、厚さが20nmと薄いので近接効果
によって超伝導電流が流れるものであるが、この接点導
体をPbやSn等の超伝導体を用いて構成しても良いも
のであり、この場合には、接点導体の臨界温度まで冷却
することによって、接点導体も超伝導体として作用す
る。
13を用いており、厚さが20nmと薄いので近接効果
によって超伝導電流が流れるものであるが、この接点導
体をPbやSn等の超伝導体を用いて構成しても良いも
のであり、この場合には、接点導体の臨界温度まで冷却
することによって、接点導体も超伝導体として作用す
る。
【0040】また、超伝導体焼結体薄板としてはYBC
O焼結体薄板等の酸化物超伝導体以外に、Ta、Nb、
Pb、或いは、Sn等の金属超伝導体を用いて良いもの
であり、その場合のベース層としては、これらの金属超
伝導体より線膨張係数の小さなSiO2 薄板等を用いれ
ば良い。
O焼結体薄板等の酸化物超伝導体以外に、Ta、Nb、
Pb、或いは、Sn等の金属超伝導体を用いて良いもの
であり、その場合のベース層としては、これらの金属超
伝導体より線膨張係数の小さなSiO2 薄板等を用いれ
ば良い。
【0041】さらに、バイメタルリード14を、YSZ
焼結体薄板11の両面にYBCO焼結体薄板12を貼り
合わせ、一方のYBCO焼結体薄板を信号線とし、他方
のYBCO焼結体薄板をGND線としてストリップライ
ン構造にしても良く、これによって、高周波特性が良好
となる。
焼結体薄板11の両面にYBCO焼結体薄板12を貼り
合わせ、一方のYBCO焼結体薄板を信号線とし、他方
のYBCO焼結体薄板をGND線としてストリップライ
ン構造にしても良く、これによって、高周波特性が良好
となる。
【0042】また、焼結体薄板の貼り合わせ方法として
は、加圧状態における加熱処理に限られるものではな
く、エポキシ系等の接着剤或いはIn,Pb,ハンダ等
の低融点金属を用いて貼り合わせても良いものであり、
さらに、ガラス容器15内に封入する不活性ガスもHe
に限られるものではなく、Arガスを用いても良いもの
である。
は、加圧状態における加熱処理に限られるものではな
く、エポキシ系等の接着剤或いはIn,Pb,ハンダ等
の低融点金属を用いて貼り合わせても良いものであり、
さらに、ガラス容器15内に封入する不活性ガスもHe
に限られるものではなく、Arガスを用いても良いもの
である。
【0043】次に、図3及び図4を参照して、本発明の
第2の実施の形態であるオンチップ型の超伝導リレーの
製造工程を説明する。 図3(a)参照 まず、厚さ100μm〜2mm、例えば、500μmの
SrTiO3 基板21上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYBCO薄膜22、厚さ0.1〜10.0μm、例
えば、1.0μmのSrTiO3 薄膜23、厚さ0.1
〜10.0μm、例えば、1.0μmのYBCO薄膜2
4、及び、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0
μmのYSZ薄膜25を積層させる。
第2の実施の形態であるオンチップ型の超伝導リレーの
製造工程を説明する。 図3(a)参照 まず、厚さ100μm〜2mm、例えば、500μmの
SrTiO3 基板21上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYBCO薄膜22、厚さ0.1〜10.0μm、例
えば、1.0μmのSrTiO3 薄膜23、厚さ0.1
〜10.0μm、例えば、1.0μmのYBCO薄膜2
4、及び、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0
μmのYSZ薄膜25を積層させる。
【0044】図3(b)参照 次いで、Arイオンを用いたイオンミーリング法によっ
て、レジストマスク(図示せず)をマスクとしてYSZ
薄膜25乃至YBCO薄膜22を幅1μm〜1mm、例
えば、20μmにパターニングしたのち、新たなレジス
トマスク(図示せず)をマスクとしてYSZ薄膜25及
びYBCO薄膜24を所定の長さにパターニングする。
て、レジストマスク(図示せず)をマスクとしてYSZ
薄膜25乃至YBCO薄膜22を幅1μm〜1mm、例
えば、20μmにパターニングしたのち、新たなレジス
トマスク(図示せず)をマスクとしてYSZ薄膜25及
びYBCO薄膜24を所定の長さにパターニングする。
【0045】図3(c)参照 次いで、レジストマスクを除去したのち、新たなレジス
トマスク(図示せず)によりエッチングを施さない積層
体を側面も覆うように被覆したのち、5%のフッ酸で処
理することによって露出しているSrTiO3 薄膜23
にサイドエッチングを施し、上側のYBCO薄膜24の
先端部に長さ10μm〜20mm、例えば、500μm
の張出部、即ち、梁状部を構成する。
トマスク(図示せず)によりエッチングを施さない積層
体を側面も覆うように被覆したのち、5%のフッ酸で処
理することによって露出しているSrTiO3 薄膜23
にサイドエッチングを施し、上側のYBCO薄膜24の
先端部に長さ10μm〜20mm、例えば、500μm
の張出部、即ち、梁状部を構成する。
【0046】この場合、5%のフッ酸のSrTiO3 に
対するエッチングレートはYBCO及びYSZの10倍
以上であるので、SrTiO3 薄膜23のみが選択エッ
チングされることになる。
対するエッチングレートはYBCO及びYSZの10倍
以上であるので、SrTiO3 薄膜23のみが選択エッ
チングされることになる。
【0047】図4(d)参照 次いで、イオンミーリング法を用いて、下部超伝導体で
あるYBCO薄膜22をパターニングすると同時に、Y
SZ薄膜25に引出電極を形成するための開口26を形
成する。
あるYBCO薄膜22をパターニングすると同時に、Y
SZ薄膜25に引出電極を形成するための開口26を形
成する。
【0048】図4(e)参照 次いで、マスクスパッタリング法を用いてYBCO薄膜
パターンを積層させて、引出電極27,28と同時に、
超伝導配線層29を形成することによって、オンチップ
型超伝導リレーが完成する。
パターンを積層させて、引出電極27,28と同時に、
超伝導配線層29を形成することによって、オンチップ
型超伝導リレーが完成する。
【0049】図4(f)参照 この超伝導リレーを液体窒素温度まで冷却した場合、線
膨張係数の差により、YBCO薄膜24がYSZ薄膜2
5より縮むので、梁状部が下側に湾曲して下部超伝導体
であるYBCO薄膜22と自然に接触してノーマリオン
状態となる。
膨張係数の差により、YBCO薄膜24がYSZ薄膜2
5より縮むので、梁状部が下側に湾曲して下部超伝導体
であるYBCO薄膜22と自然に接触してノーマリオン
状態となる。
【0050】この超伝導リレーをオンにした状態で、超
伝導配線層29に電流を流すことによって磁場を発生さ
せ、この磁場によって超伝導リレーの超伝導状態を破っ
て常伝導状態とすることによって、YBCO薄膜22と
YBCO薄膜24に流れる電流を常伝導電流とし、発生
する熱によって上部超伝導リードを構成するYBCO薄
膜24とYSZ薄膜25とからなるバイメタル構造が元
の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態にな
る。
伝導配線層29に電流を流すことによって磁場を発生さ
せ、この磁場によって超伝導リレーの超伝導状態を破っ
て常伝導状態とすることによって、YBCO薄膜22と
YBCO薄膜24に流れる電流を常伝導電流とし、発生
する熱によって上部超伝導リードを構成するYBCO薄
膜24とYSZ薄膜25とからなるバイメタル構造が元
の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態にな
る。
【0051】この場合にも、第1の実施の形態と同様
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができるとともに、超小型
に形成できるためジョセフソン回路装置等の超伝導回路
装置のスイッチとして用いることができる。
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができるとともに、超小型
に形成できるためジョセフソン回路装置等の超伝導回路
装置のスイッチとして用いることができる。
【0052】次に、図5を参照して、本発明の第2の実
施の形態の変形例を説明するが、この変形例は第2の実
施の形態における超伝導配線層29を金属配線層30に
置き換えたものであり、その他の構成は第2の実施の形
態と全く同じであるので、その要部のみを説明する。
施の形態の変形例を説明するが、この変形例は第2の実
施の形態における超伝導配線層29を金属配線層30に
置き換えたものであり、その他の構成は第2の実施の形
態と全く同じであるので、その要部のみを説明する。
【0053】図5参照 上記第2の実施の形態の図4(d)の工程まで全く同様
に形成したのち、マスクスパッタリング法を用いてYB
CO薄膜パターンを積層させて、引出電極27,28を
形成し、次いで、マスク蒸着法を用いてNiCr薄膜パ
ターンからなる金属配線層30を形成することによっ
て、オンチップ型超伝導リレーが完成する。
に形成したのち、マスクスパッタリング法を用いてYB
CO薄膜パターンを積層させて、引出電極27,28を
形成し、次いで、マスク蒸着法を用いてNiCr薄膜パ
ターンからなる金属配線層30を形成することによっ
て、オンチップ型超伝導リレーが完成する。
【0054】この超伝導リレーをオンにした状態で、金
属配線層30に電流を流すことによってジュール熱を発
生させ、この熱によって超伝導リレーの超伝導状態を破
って常伝導状態とすることによって、YBCO薄膜22
とYBCO薄膜24に流れる電流を常伝導電流とし、Y
BCO薄膜22及びYBCO薄膜24に発生する熱によ
って上部超伝導リードを構成するYBCO薄膜24とY
SZ薄膜25とからなるバイメタル構造が元の状態に復
帰して物理的接触が解除されてオフ状態になる。
属配線層30に電流を流すことによってジュール熱を発
生させ、この熱によって超伝導リレーの超伝導状態を破
って常伝導状態とすることによって、YBCO薄膜22
とYBCO薄膜24に流れる電流を常伝導電流とし、Y
BCO薄膜22及びYBCO薄膜24に発生する熱によ
って上部超伝導リードを構成するYBCO薄膜24とY
SZ薄膜25とからなるバイメタル構造が元の状態に復
帰して物理的接触が解除されてオフ状態になる。
【0055】この場合にも、第2の実施の形態と同様の
効果があるが、この場合には、金属配線層30を流れる
電流によってジュール熱以外に磁場も発生するので、熱
の影響が磁場の影響より大きくなるように、金属配線層
を設ける位置及び形状を設定すれば良い。
効果があるが、この場合には、金属配線層30を流れる
電流によってジュール熱以外に磁場も発生するので、熱
の影響が磁場の影響より大きくなるように、金属配線層
を設ける位置及び形状を設定すれば良い。
【0056】次に、図6を参照して、本発明の第3の実
施の形態であるマイクロストリップライン構造を用いた
オンチップ型の超伝導リレーの製造工程を説明する。 図6(a)参照 まず、厚さ100μm〜2mm、例えば、500μmの
SrTiO3 基板31上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYBCO薄膜32、厚さ0.01〜10.0μm、
例えば、0.5μmのYSZ薄膜33、厚さ0.1〜1
0.0μm、例えば、1.0μmのYBCO薄膜34、
厚さ0.1〜20.0μm、例えば、2.0μmのSr
TiO3薄膜35、厚さ0.1〜10.0μm、例え
ば、1.0μmのYBCO薄膜36、厚さ0.01〜1
0.0μm、例えば、0.5μmのYSZ薄膜37、及
び、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μmの
YBCO薄膜38を順次積層させる。
施の形態であるマイクロストリップライン構造を用いた
オンチップ型の超伝導リレーの製造工程を説明する。 図6(a)参照 まず、厚さ100μm〜2mm、例えば、500μmの
SrTiO3 基板31上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYBCO薄膜32、厚さ0.01〜10.0μm、
例えば、0.5μmのYSZ薄膜33、厚さ0.1〜1
0.0μm、例えば、1.0μmのYBCO薄膜34、
厚さ0.1〜20.0μm、例えば、2.0μmのSr
TiO3薄膜35、厚さ0.1〜10.0μm、例え
ば、1.0μmのYBCO薄膜36、厚さ0.01〜1
0.0μm、例えば、0.5μmのYSZ薄膜37、及
び、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μmの
YBCO薄膜38を順次積層させる。
【0057】図6(b)参照 次いで、Arイオンを用いたイオンミーリング法によっ
て、レジストマスク(図示せず)をマスクとしてYBC
O薄膜38乃至YBCO薄膜32を幅1μm〜1mm、
例えば、20μmにパターニングしたのち、新たなレジ
ストマスク(図示せず)をマスクとしてYBCO薄膜3
8及びSrTiO3 薄膜35を所定の長さにパターニン
グする。
て、レジストマスク(図示せず)をマスクとしてYBC
O薄膜38乃至YBCO薄膜32を幅1μm〜1mm、
例えば、20μmにパターニングしたのち、新たなレジ
ストマスク(図示せず)をマスクとしてYBCO薄膜3
8及びSrTiO3 薄膜35を所定の長さにパターニン
グする。
【0058】次いで、レジストマスクを除去したのち、
新たなレジストマスク(図示せず)によりエッチングを
施さない積層体を側面も覆うように被覆したのち、5%
のフッ酸で処理することによって露出しているSrTi
O3 薄膜35にサイドエッチングを施し、上側のYBC
O薄膜38/YSZ薄膜37/YBCO薄膜36からな
るマイクロストリップラインの先端部に長さ10μm〜
20mm、例えば、1mmの梁状部を構成する。
新たなレジストマスク(図示せず)によりエッチングを
施さない積層体を側面も覆うように被覆したのち、5%
のフッ酸で処理することによって露出しているSrTi
O3 薄膜35にサイドエッチングを施し、上側のYBC
O薄膜38/YSZ薄膜37/YBCO薄膜36からな
るマイクロストリップラインの先端部に長さ10μm〜
20mm、例えば、1mmの梁状部を構成する。
【0059】次いで、イオンミーリング法を用いて、Y
BCO薄膜34/YSZ薄膜33/YBCO薄膜32か
らなる下側のマイクロストリップラインをパターニング
したのち、引出電極39,40、及び、グランドプレー
ン、即ち、GND導体を構成するYBCO薄膜38とY
BCO薄膜32を接続するGND接続電極41を形成す
ると共に、コイルとなる超伝導配線層或いは発熱体とな
るNiCr等の金属配線層(共に図示せず)を形成する
ことによって、マイクロストリップラインを用いたオン
チップ型超伝導リレーが完成する。
BCO薄膜34/YSZ薄膜33/YBCO薄膜32か
らなる下側のマイクロストリップラインをパターニング
したのち、引出電極39,40、及び、グランドプレー
ン、即ち、GND導体を構成するYBCO薄膜38とY
BCO薄膜32を接続するGND接続電極41を形成す
ると共に、コイルとなる超伝導配線層或いは発熱体とな
るNiCr等の金属配線層(共に図示せず)を形成する
ことによって、マイクロストリップラインを用いたオン
チップ型超伝導リレーが完成する。
【0060】図6(c)参照 この超伝導リレーを液体窒素温度まで冷却した場合、線
膨張係数の差により、YBCO薄膜36,38がYSZ
薄膜37より縮むが、上側のYBCO薄膜38の厚さが
下側のYBCO薄膜36の厚さよりも薄いので、梁状部
は下側に湾曲して下部マイクトストリップラインの信号
線を構成するYBCO薄膜34と自然に接触してノーマ
リオン状態となる。
膨張係数の差により、YBCO薄膜36,38がYSZ
薄膜37より縮むが、上側のYBCO薄膜38の厚さが
下側のYBCO薄膜36の厚さよりも薄いので、梁状部
は下側に湾曲して下部マイクトストリップラインの信号
線を構成するYBCO薄膜34と自然に接触してノーマ
リオン状態となる。
【0061】この超伝導リレーをオンにした状態で、超
伝導配線層或いは金属配線層(共に図示せず)に電流を
流すことによって、超伝導リレーの超伝導状態が破ら
れ、YBCO薄膜36とYBCO薄膜34に流れる電流
が常伝導電流となるので、それに伴って発生する熱によ
ってバイメタル構造の上部マイクロストリップラインが
元の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態に
なる。
伝導配線層或いは金属配線層(共に図示せず)に電流を
流すことによって、超伝導リレーの超伝導状態が破ら
れ、YBCO薄膜36とYBCO薄膜34に流れる電流
が常伝導電流となるので、それに伴って発生する熱によ
ってバイメタル構造の上部マイクロストリップラインが
元の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態に
なる。
【0062】この場合には、第2の実施の形態と同様
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができるとともに、マイク
ロストリップライン構造を採用しているので、高周波特
性が良好になる。
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができるとともに、マイク
ロストリップライン構造を採用しているので、高周波特
性が良好になる。
【0063】なお、この第3の実施の形態においては、
バイメタル構造を形成するために、上部のマイクロスト
リップラインを構成するGND線の厚さを信号線より薄
くしているが、同じ厚さにしても良く、その場合には、
線膨張係数に差ができるように、成長条件を変える必要
がある。
バイメタル構造を形成するために、上部のマイクロスト
リップラインを構成するGND線の厚さを信号線より薄
くしているが、同じ厚さにしても良く、その場合には、
線膨張係数に差ができるように、成長条件を変える必要
がある。
【0064】例えば、信号線となるYBCO薄膜36の
成膜条件を、ガス圧13.3Paで、50%酸素ガスを
含むアルゴンとすると共に、GND線となるYBCO薄
膜38の成膜条件をガス圧54Paで50%酸素ガスを
含むアルゴンとして、ガス圧を変えることによってYB
CO薄膜36の線膨張係数をYBCO薄膜38の線膨張
係数より大きくすることができる。
成膜条件を、ガス圧13.3Paで、50%酸素ガスを
含むアルゴンとすると共に、GND線となるYBCO薄
膜38の成膜条件をガス圧54Paで50%酸素ガスを
含むアルゴンとして、ガス圧を変えることによってYB
CO薄膜36の線膨張係数をYBCO薄膜38の線膨張
係数より大きくすることができる。
【0065】また、その他の変形例としては、上部のマ
イクロストリップラインを構成するGND線を、信号線
となるYBCO薄膜36より線膨張係数の小さな超伝導
材料で構成しても良い。
イクロストリップラインを構成するGND線を、信号線
となるYBCO薄膜36より線膨張係数の小さな超伝導
材料で構成しても良い。
【0066】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第4の実施の形態であるコプレーナ型のマイクロストリ
ップライン構造を用いたオンチップ型超伝導リレーの製
造工程を説明する。なお、図7(a)の左側の図は平面
図であり、右側の図は左側の図における一点鎖線A−
A’に沿った断面図であり、また、図7(b)乃至図8
(d)の左側の図も平面図であり、各右上図は左側の図
における一点鎖線A−A’に沿った断面図であり、各右
下図は左側の図における一点鎖線B−B’に沿った断面
図である。
第4の実施の形態であるコプレーナ型のマイクロストリ
ップライン構造を用いたオンチップ型超伝導リレーの製
造工程を説明する。なお、図7(a)の左側の図は平面
図であり、右側の図は左側の図における一点鎖線A−
A’に沿った断面図であり、また、図7(b)乃至図8
(d)の左側の図も平面図であり、各右上図は左側の図
における一点鎖線A−A’に沿った断面図であり、各右
下図は左側の図における一点鎖線B−B’に沿った断面
図である。
【0067】図7(a)参照 まず、厚さ100μm〜2mm、例えば、500μmの
SrTiO3 基板51上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYSZ薄膜52、厚さ0.1〜10.0μm、例え
ば、1.0μmのYBCO薄膜53、厚さ0.1〜2
0.0μm、例えば、2.0μmのSrTiO3 薄膜5
4、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μmの
YBCO薄膜55、及び、厚さ0.1〜10.0μm、
例えば、1.0μmのYSZ薄膜56を順次積層させ
る。
SrTiO3 基板51上に、レーザアブレーション法を
用いて、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μ
mのYSZ薄膜52、厚さ0.1〜10.0μm、例え
ば、1.0μmのYBCO薄膜53、厚さ0.1〜2
0.0μm、例えば、2.0μmのSrTiO3 薄膜5
4、厚さ0.1〜10.0μm、例えば、1.0μmの
YBCO薄膜55、及び、厚さ0.1〜10.0μm、
例えば、1.0μmのYSZ薄膜56を順次積層させ
る。
【0068】次いで、レジスト膜57を塗布し、レジス
ト膜57に設けた複数のスリット58に囲まれた領域が
信号用超伝導配線となるようなパターンに形成する。
ト膜57に設けた複数のスリット58に囲まれた領域が
信号用超伝導配線となるようなパターンに形成する。
【0069】図7(b)参照 次いで、Arイオンを用いたイオンミーリング法によっ
て、レジスト膜57をマスクとしてYSZ薄膜56乃至
YBCO薄膜53をエッチングして分離溝59を形成す
る。
て、レジスト膜57をマスクとしてYSZ薄膜56乃至
YBCO薄膜53をエッチングして分離溝59を形成す
る。
【0070】図8(c)参照 次いで、レジスト膜57を除去したのち、0.1%のH
Cl溶液によりウェット・エッチングを施すことによ
り、YBCO膜52,55のみをサイドエッチングする
ことによって、一点鎖線B−B’に沿ったスリット58
の間に存在するYBCO膜52,55を除去してサイド
エッチング部60を形成する。
Cl溶液によりウェット・エッチングを施すことによ
り、YBCO膜52,55のみをサイドエッチングする
ことによって、一点鎖線B−B’に沿ったスリット58
の間に存在するYBCO膜52,55を除去してサイド
エッチング部60を形成する。
【0071】このサイドエッチング部60により、左側
の平面図において太い一点鎖線の囲みで示すように、Y
BCO膜52,55は分離溝59を介して中央の信号用
超伝導配線層と環状のGND導体とを完全に分離するこ
とができる。
の平面図において太い一点鎖線の囲みで示すように、Y
BCO膜52,55は分離溝59を介して中央の信号用
超伝導配線層と環状のGND導体とを完全に分離するこ
とができる。
【0072】図8(d)参照 次いで、新たなレジスト膜61によりエッチングを施さ
ない積層体を側面も覆うように被覆したのち、5%のフ
ッ酸で処理することによって露出しているSrTiO3
薄膜54にサイドエッチングを施して除去することによ
り、梁状部を構成する。
ない積層体を側面も覆うように被覆したのち、5%のフ
ッ酸で処理することによって露出しているSrTiO3
薄膜54にサイドエッチングを施して除去することによ
り、梁状部を構成する。
【0073】次いで、図示しないものの、第3の実施の
形態と同様に、コイルとなる超伝導配線層或いは発熱体
となるNiCr等の金属配線層を形成すると共に、引出
電極及びGND引出電極を形成することによって、コプ
レーナ型のマイクロストリップライン構造を用いたオン
チップ型超伝導リレーが完成する。
形態と同様に、コイルとなる超伝導配線層或いは発熱体
となるNiCr等の金属配線層を形成すると共に、引出
電極及びGND引出電極を形成することによって、コプ
レーナ型のマイクロストリップライン構造を用いたオン
チップ型超伝導リレーが完成する。
【0074】この場合も、超伝導リレーを液体窒素温度
まで冷却した場合、線膨張係数の差により、YBCO薄
膜55がYSZ薄膜56より縮むので、梁状部は下側に
湾曲して下部マイクトストリップラインの信号線を構成
するYBCO薄膜52と自然に接触してノーマリオン状
態となる。
まで冷却した場合、線膨張係数の差により、YBCO薄
膜55がYSZ薄膜56より縮むので、梁状部は下側に
湾曲して下部マイクトストリップラインの信号線を構成
するYBCO薄膜52と自然に接触してノーマリオン状
態となる。
【0075】また、上下のGND導体同士も湾曲によっ
て自然に電気的に接続されるので、GND導体同士を結
ぶGND接続電極は不要になる。
て自然に電気的に接続されるので、GND導体同士を結
ぶGND接続電極は不要になる。
【0076】なお、YSZ薄膜56にはスリット58が
設けられているが、全体としては一体であるので、YB
CO薄膜55が分離溝59及びサイドエッチング部60
によって分離されていても、YSZ薄膜56によってこ
の分離したYBCO薄膜55を安定に支持することがで
きる。
設けられているが、全体としては一体であるので、YB
CO薄膜55が分離溝59及びサイドエッチング部60
によって分離されていても、YSZ薄膜56によってこ
の分離したYBCO薄膜55を安定に支持することがで
きる。
【0077】この超伝導リレーをオンにした状態で、超
伝導配線層或いは金属配線層(共に図示せず)に電流を
流すことによって、超伝導リレーの超伝導状態が破ら
れ、YBCO薄膜55とYBCO薄膜52に流れる電流
が常伝導電流となるので、それに伴って発生する熱によ
ってバイメタル構造の上部マイクロストリップラインが
元の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態に
なる。
伝導配線層或いは金属配線層(共に図示せず)に電流を
流すことによって、超伝導リレーの超伝導状態が破ら
れ、YBCO薄膜55とYBCO薄膜52に流れる電流
が常伝導電流となるので、それに伴って発生する熱によ
ってバイメタル構造の上部マイクロストリップラインが
元の状態に復帰して物理的接触が解除されてオフ状態に
なる。
【0078】この場合には、第3の実施の形態と同様
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができ、また、コプレーナ
型のマイクロストリップライン構造を採用しているの
で、高周波特性が良好になると共に、GND電極同士を
結ぶGND接続電極は不要になるので配線構造が簡素化
される。
に、オン状態で抵抗0、オフ状態で抵抗無限大の理想的
な超伝導スイッチを得ることができ、また、コプレーナ
型のマイクロストリップライン構造を採用しているの
で、高周波特性が良好になると共に、GND電極同士を
結ぶGND接続電極は不要になるので配線構造が簡素化
される。
【0079】以上、各実施の形態を説明してきたが、本
発明においては、オン状態においては、磁場を印加しな
いので、磁場により超伝導臨界電流が低下するという問
題もなく、さらに、バイメタルリードを構成するベース
層として磁性体を用いる必要がないので、磁性体の磁場
により超伝導体薄膜の超伝導性が劣化することもない
が、ベース層として磁性体を用いることを妨げるもので
はない。
発明においては、オン状態においては、磁場を印加しな
いので、磁場により超伝導臨界電流が低下するという問
題もなく、さらに、バイメタルリードを構成するベース
層として磁性体を用いる必要がないので、磁性体の磁場
により超伝導体薄膜の超伝導性が劣化することもない
が、ベース層として磁性体を用いることを妨げるもので
はない。
【0080】また、本発明の対象となる超伝導体薄板は
YBCO薄膜に限られるものではなく、YBCOと同様
に高温超伝導特性を示すBi2 Sr2 Ca1 Cu
2 Oy 、Tl2 Ba2 Ca2 Cu3 Oz 、LnBa2 C
u3 O7-x (但し、Lnはランタノイド)等の酸化物超
伝導体を用いても良いものであり、この様な酸化物超伝
導体を用いた場合には、ベース層及びスペーサ層として
も酸化物を用いることによって、同じ成長装置を用いて
連続的に成膜することができるので、製造工程が簡素化
される利点がある。
YBCO薄膜に限られるものではなく、YBCOと同様
に高温超伝導特性を示すBi2 Sr2 Ca1 Cu
2 Oy 、Tl2 Ba2 Ca2 Cu3 Oz 、LnBa2 C
u3 O7-x (但し、Lnはランタノイド)等の酸化物超
伝導体を用いても良いものであり、この様な酸化物超伝
導体を用いた場合には、ベース層及びスペーサ層として
も酸化物を用いることによって、同じ成長装置を用いて
連続的に成膜することができるので、製造工程が簡素化
される利点がある。
【0081】また、超伝導体薄板は酸化物超伝導体薄膜
に限られるものではなく、Ta、Nb、Pb、或いは、
Sn等の金属超伝導体を用いて良いものであり、その場
合のベース層としては、これらの金属超伝導体より線膨
張係数の小さなSiO2 薄板等を用いれば良い。
に限られるものではなく、Ta、Nb、Pb、或いは、
Sn等の金属超伝導体を用いて良いものであり、その場
合のベース層としては、これらの金属超伝導体より線膨
張係数の小さなSiO2 薄板等を用いれば良い。
【0082】例えば、YBCOの線膨張係数が1.4×
10-5℃であるのに対して、Taは0.6×10-5℃、
Nbは0.9×10-5℃であり、絶縁体のSrTiO3
は1.0×10-5℃、MgOは1.2×10-5℃、Si
O2 は0.01×10-5℃、YSZは1.0×10-5℃
であり、さらに、金属のAuは1.3×10-5℃、Pt
は0.9×10-5℃であるので、線膨張係数を考慮し
て、ベース層の線膨張係数が超伝導体薄膜或いは超伝導
体薄板の線膨張係数より小さくなる組合せを用いれば良
い。
10-5℃であるのに対して、Taは0.6×10-5℃、
Nbは0.9×10-5℃であり、絶縁体のSrTiO3
は1.0×10-5℃、MgOは1.2×10-5℃、Si
O2 は0.01×10-5℃、YSZは1.0×10-5℃
であり、さらに、金属のAuは1.3×10-5℃、Pt
は0.9×10-5℃であるので、線膨張係数を考慮し
て、ベース層の線膨張係数が超伝導体薄膜或いは超伝導
体薄板の線膨張係数より小さくなる組合せを用いれば良
い。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、バイメタルリード構造
を用いてノーマリオンの超伝導リレーを構成しているの
で、磁場による劣化がなく、オン状態で抵抗0で、オフ
状態で抵抗無限大の理想的な超伝導スイッチを実現する
ことができ、超伝導送電或いは高速通信伝送の発達に寄
与するところが大きい。
を用いてノーマリオンの超伝導リレーを構成しているの
で、磁場による劣化がなく、オン状態で抵抗0で、オフ
状態で抵抗無限大の理想的な超伝導スイッチを実現する
ことができ、超伝導送電或いは高速通信伝送の発達に寄
与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の図3以降の製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の変形例の説明図で
ある。
ある。
【図6】本発明の第3の実施の形態の製造工程の説明図
である。
である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の図7以降の製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図9】従来の超伝導リードスイッチの説明図である。
1 ベース層 2 超伝導体薄膜 3 接点導体 4 バイメタルリード 5 超伝導電流 11 YSZ焼結体薄板 12 YBCO焼結体薄板 13 Au薄膜 14 バイメタルリード 15 ガラス容器 16 超伝導ワイヤ 17 金属ワイヤ 21 SrTiO3 基板 22 YBCO薄膜 23 SrTiO3 薄膜 24 YBCO薄膜 25 YSZ薄膜 26 開口 27 引出電極 28 引出電極 29 超伝導配線層 30 金属配線層 31 SrTiO3 基板 32 YBCO薄膜 33 YSZ薄膜 34 YBCO薄膜 35 SrTiO3 薄膜 36 YBCO薄膜 37 YSZ薄膜 38 YBCO薄膜 39 引出電極 40 引出電極 41 GND接続電極 51 SrTiO3 基板 52 YSZ薄膜 53 YBCO薄膜 54 SrTiO3 薄膜 55 YBCO薄膜 56 YSZ薄膜 57 レジスト膜 58 スリット 59 分離溝 60 サイドエッチング部 61 レジスト膜 71 磁性体薄板 72 超伝導体薄膜 73 超伝導リード 74 ガラス管
Claims (8)
- 【請求項1】 超伝導体薄膜を有する一対の超伝導体リ
ードを、動作温度における通常の状態において前記互い
の超伝導体薄膜が電気的に接触するように配置した超伝
導リレーにおいて、少なくとも一方の前記超伝導体リー
ドを、超伝導体薄膜と、前記超伝導体薄膜の臨界温度近
傍において非超伝導性のベース層とを積層させたバイメ
タルリードで構成すると共に、前記超伝導体薄膜の臨界
温度近傍において、前記ベース層の熱膨張率が超伝導体
薄膜の熱膨張率よりも小さいことを特徴とする超伝導リ
レー。 - 【請求項2】 上記互いの超伝導体薄膜が電気的に接触
する接点部近傍に、熱発生用の抵抗体を配置したことを
特徴とする請求項1記載の超伝導リレー。 - 【請求項3】 上記互いの超伝導体薄膜が電気的に接触
する接点部近傍に、磁場発生用のコイルを配置したこと
を特徴とする請求項1記載の超伝導リレー。 - 【請求項4】 上記一対の超伝導体リードを、同一支持
基板上に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載の超伝導リレー。 - 【請求項5】 上記同一支持基板上に上記超伝導体リー
ドの一方を構成する超伝導体薄膜を設けると共に、梁状
部を有する上記バイメタルリードを上記超伝導体薄膜が
下面側になるようにスペーサ層を介して対向配置させ、
動作温度における通常の状態において少なくとも前記梁
状部の先端において前記互いの超伝導体薄膜2が電気的
に接触していることを特徴とする請求項4記載の超伝導
リレー。 - 【請求項6】 上記超伝導体リードが、超伝導体/絶縁
体/超伝導体の三層構造のストリップライン構造を有し
ていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
に記載の超伝導リレー。 - 【請求項7】 上記超伝導体リードが、コプレーナ型の
ストリップライン構造を有していることを特徴とする請
求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導リレー。 - 【請求項8】 上記超伝導体リードを構成する上記超伝
導体薄膜が、酸化物超伝導体薄膜であることを特徴とす
る請求項1乃至7のいずれか1項に記載の超伝導リレ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349391A JPH10188754A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 超伝導リレー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349391A JPH10188754A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 超伝導リレー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10188754A true JPH10188754A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18403442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8349391A Withdrawn JPH10188754A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 超伝導リレー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10188754A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004001172A (ja) * | 2002-02-08 | 2004-01-08 | Eastman Kodak Co | 三層のサーマルアクチュエーター及び操作方法 |
| JP2007250972A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Railway Technical Res Inst | 低熱侵入電流リード装置 |
| JP2021004725A (ja) * | 2015-12-04 | 2021-01-14 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 極低温冷却システム |
| WO2025243605A1 (ja) * | 2024-05-22 | 2025-11-27 | 株式会社日立製作所 | 量子デバイス及び量子情報処理装置 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349391A patent/JPH10188754A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004001172A (ja) * | 2002-02-08 | 2004-01-08 | Eastman Kodak Co | 三層のサーマルアクチュエーター及び操作方法 |
| JP2007250972A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Railway Technical Res Inst | 低熱侵入電流リード装置 |
| JP2021004725A (ja) * | 2015-12-04 | 2021-01-14 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 極低温冷却システム |
| US11274857B2 (en) | 2015-12-04 | 2022-03-15 | Koninklijke Philips N.V. | Cryogenic cooling system with temperature-dependent thermal shunt |
| WO2025243605A1 (ja) * | 2024-05-22 | 2025-11-27 | 株式会社日立製作所 | 量子デバイス及び量子情報処理装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |