JPH1018A - 植物育成助長材、及びその製造方法 - Google Patents
植物育成助長材、及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH1018A JPH1018A JP15242996A JP15242996A JPH1018A JP H1018 A JPH1018 A JP H1018A JP 15242996 A JP15242996 A JP 15242996A JP 15242996 A JP15242996 A JP 15242996A JP H1018 A JPH1018 A JP H1018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- sheet
- net
- plant growth
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Supports For Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 街並の有機化(緑化)、景観修復、多自然状
態への回帰促進、生態系の崩壊防止に対して一役を担う
ことのできる植物育成助長材を提供すること。 【解決手段】 本発明の植物育成助長材(A)は、シー
ト状をなす吸水部(14)の表裏両側に、天然繊維を絡合
させてなる網状シート(10)(16)がそれぞれ設けられ
てなるものであり、これを建築物や建造物等の外壁面に
対して貼り付け、ツタやツルマサキ等のツル性植物の成
育を助ける。
態への回帰促進、生態系の崩壊防止に対して一役を担う
ことのできる植物育成助長材を提供すること。 【解決手段】 本発明の植物育成助長材(A)は、シー
ト状をなす吸水部(14)の表裏両側に、天然繊維を絡合
させてなる網状シート(10)(16)がそれぞれ設けられ
てなるものであり、これを建築物や建造物等の外壁面に
対して貼り付け、ツタやツルマサキ等のツル性植物の成
育を助ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物育成助長材、及
びその製造方法に関し、詳しくは、ツタ、ツルマサキ、
テッセン、アサガオ、フジ等のように、他物に巻き付い
たり付着しながら伸びていく植物(以下、「ツル性植
物」という。)の育成を助けるための植物育成助長材、
及びその製造方法に関する。
びその製造方法に関し、詳しくは、ツタ、ツルマサキ、
テッセン、アサガオ、フジ等のように、他物に巻き付い
たり付着しながら伸びていく植物(以下、「ツル性植
物」という。)の育成を助けるための植物育成助長材、
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】以前か
ら、ビルや鉄塔等の建設、堤防や橋梁などの建築は、使
用者の利便性を追及するだけで終わっており、景観、自
然環境、生態系等に対する配慮は、殆どなされないまま
でいた。
ら、ビルや鉄塔等の建設、堤防や橋梁などの建築は、使
用者の利便性を追及するだけで終わっており、景観、自
然環境、生態系等に対する配慮は、殆どなされないまま
でいた。
【0003】その結果、その代償として、街並の無機質
化、景観の悪化、周辺の自然環境の破壊、生態系の部分
的崩壊などといった深刻な問題が起こり、マスコミ等で
とりざたされてきている。
化、景観の悪化、周辺の自然環境の破壊、生態系の部分
的崩壊などといった深刻な問題が起こり、マスコミ等で
とりざたされてきている。
【0004】本発明者らは、上記した問題を少しでも解
決できないかと研究を重ねた結果、上記問題の原因の1
つに、構造物の表面に接触しながら成長を続ける植物
(すなわちツル性植物)が、近代建築物の最外層を構成
するタイルやコンクリートモルタル等のセラミックス材
料、金属材料あるいはこの外表面上に塗布された高硬度
の塗膜等に対し、忌避性を呈する場合が多いことを見い
出し、そして本発明に至った。
決できないかと研究を重ねた結果、上記問題の原因の1
つに、構造物の表面に接触しながら成長を続ける植物
(すなわちツル性植物)が、近代建築物の最外層を構成
するタイルやコンクリートモルタル等のセラミックス材
料、金属材料あるいはこの外表面上に塗布された高硬度
の塗膜等に対し、忌避性を呈する場合が多いことを見い
出し、そして本発明に至った。
【0005】[発明の目的]本発明の目的は、街並の有
機化(緑化)、景観修復、多自然状態への回帰促進、生
態系の崩壊防止に対して一役を担う植物育成助長材、及
びその製造方法を提供するところにある。
機化(緑化)、景観修復、多自然状態への回帰促進、生
態系の崩壊防止に対して一役を担う植物育成助長材、及
びその製造方法を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の植物育成助長材
は、シート状をなす吸水部の表裏両側に、天然繊維を絡
合(「編織」も含む)させてなる網状シートがそれぞれ
設けられてなるものである。
は、シート状をなす吸水部の表裏両側に、天然繊維を絡
合(「編織」も含む)させてなる網状シートがそれぞれ
設けられてなるものである。
【0007】本発明の植物育成助長材の製造方法は、下
記(1)〜(3)の工程よりなる。 (1)天然繊維を絡合(「編織」も含む)させてなる網
状シートの片面側に、樹脂系バインダーを介して吸水性
材料を付着させる。
記(1)〜(3)の工程よりなる。 (1)天然繊維を絡合(「編織」も含む)させてなる網
状シートの片面側に、樹脂系バインダーを介して吸水性
材料を付着させる。
【0008】(2)前記網状シートにおける吸水性材料
を付着させた面側に対し、天然繊維を絡合させてなる他
の網状シートを、当該他の網状シートに樹脂系バインダ
ーを付着させた後、これを介して貼着する。
を付着させた面側に対し、天然繊維を絡合させてなる他
の網状シートを、当該他の網状シートに樹脂系バインダ
ーを付着させた後、これを介して貼着する。
【0009】(3)互いに合わさった前記2つの網状シ
ートに対し、加熱ロール処理または熱板プレス処理を施
して圧縮するとともに所望の厚みに成形する。
ートに対し、加熱ロール処理または熱板プレス処理を施
して圧縮するとともに所望の厚みに成形する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の植物育成助長材を、例え
ば、建物壁面、建造物垂直面、土木構造物垂直面(堤防
など)、柱状建造物(鉄塔、電信柱)外表面に対し、ビ
スや接着剤などの適当な固着手段を用いて取り付ける。
そして、その近傍に、ツル性植物を植える。
ば、建物壁面、建造物垂直面、土木構造物垂直面(堤防
など)、柱状建造物(鉄塔、電信柱)外表面に対し、ビ
スや接着剤などの適当な固着手段を用いて取り付ける。
そして、その近傍に、ツル性植物を植える。
【0011】ツル性植物は、周知の通り、周囲にツルを
伸ばして取っ掛かりを探しながら成長する習性があるこ
とから、取り付けた本発明の植物育成助長材を手掛かり
にして徐々に成長し、繁茂していく。
伸ばして取っ掛かりを探しながら成長する習性があるこ
とから、取り付けた本発明の植物育成助長材を手掛かり
にして徐々に成長し、繁茂していく。
【0012】これにより、街において緑を増やすことが
でき、景観の修復、多自然状態への回帰促進、生態系の
崩壊防止を図ることができる。
でき、景観の修復、多自然状態への回帰促進、生態系の
崩壊防止を図ることができる。
【0013】また、同時に、自然環境において本来は異
種である建築物、建造物を、その環境との調和を保ちな
がら存在させることができる。
種である建築物、建造物を、その環境との調和を保ちな
がら存在させることができる。
【0014】本発明の植物育成助長材は、中間層とし
て、吸水性材料による吸水部を備えているので、ツル性
植物の付着根や巻きヒゲあるいは気根等を乾燥から守
り、気根には吸水部に保持された雨水や露などの水分を
供給することができる。また、適度の水分を保持した本
発明材料で建造物表面を覆うことで太陽光や外気変動に
よる建造物表面温度の急激な変化を緩和して植物の近傍
環境を好ましい状態に保つことができる。
て、吸水性材料による吸水部を備えているので、ツル性
植物の付着根や巻きヒゲあるいは気根等を乾燥から守
り、気根には吸水部に保持された雨水や露などの水分を
供給することができる。また、適度の水分を保持した本
発明材料で建造物表面を覆うことで太陽光や外気変動に
よる建造物表面温度の急激な変化を緩和して植物の近傍
環境を好ましい状態に保つことができる。
【0015】また、植物育成助長材の表裏両側外層は、
天然繊維よりなる網状シートにより構成され木肌状であ
ることから植物との親和性がよく、ツル性植物のツル先
端の引っ掛かりも容易である。さらに、天然繊維のため
将来は微生物分解により土壌に養分や腐植として還元さ
れる。
天然繊維よりなる網状シートにより構成され木肌状であ
ることから植物との親和性がよく、ツル性植物のツル先
端の引っ掛かりも容易である。さらに、天然繊維のため
将来は微生物分解により土壌に養分や腐植として還元さ
れる。
【0016】吸水部における吸水性材料は、樹脂系バイ
ンダーによって表裏の両側層(いずれも網状シート)に
付着しているので、またさらには、最終工程として加熱
ロール処理あるいは熱板プレス処理が施されているの
で、表層、中間層および裏層がしっかりと固定されるこ
とになり、風雨などの外側からの衝撃によっても、容易
には剥がれ落ちることはない。
ンダーによって表裏の両側層(いずれも網状シート)に
付着しているので、またさらには、最終工程として加熱
ロール処理あるいは熱板プレス処理が施されているの
で、表層、中間層および裏層がしっかりと固定されるこ
とになり、風雨などの外側からの衝撃によっても、容易
には剥がれ落ちることはない。
【0017】本発明で用いられる天然繊維としては、ヤ
シ繊維、麻繊維、木綿繊維などが挙げられるが、これに
よって限定されるものではない。なお、適度の剛性と粗
さ、耐久性からいってヤシ繊維の使用が好ましい。
シ繊維、麻繊維、木綿繊維などが挙げられるが、これに
よって限定されるものではない。なお、適度の剛性と粗
さ、耐久性からいってヤシ繊維の使用が好ましい。
【0018】上記天然繊維を、不規則あるいは規則的に
絡ませて重積し、刺し針加工(ニードルパンチング)ま
たは樹脂接着、あるいはその併用によってシート状(マ
ット状も含む)と化し、厚みを、好ましくは1〜10m
m(さらに好ましくは、2〜5mm)、空隙率を好まし
くは90〜98%に成形する。厚みが1mm未満の場
合、また空隙率が98%を超える場合は、次工程におい
て吸水性材料を充分に付着させることが難しくなり、1
0mmを超える場合、また空隙率が90%未満の場合、
最終工程における圧縮処理が困難となるばかりか、圧縮
された状態において、網状シートにおける網目が閉塞す
る心配があり、網目を介して行なわれる吸水部からの
(への)水の移動に支障を来たす可能性が生じる。
絡ませて重積し、刺し針加工(ニードルパンチング)ま
たは樹脂接着、あるいはその併用によってシート状(マ
ット状も含む)と化し、厚みを、好ましくは1〜10m
m(さらに好ましくは、2〜5mm)、空隙率を好まし
くは90〜98%に成形する。厚みが1mm未満の場
合、また空隙率が98%を超える場合は、次工程におい
て吸水性材料を充分に付着させることが難しくなり、1
0mmを超える場合、また空隙率が90%未満の場合、
最終工程における圧縮処理が困難となるばかりか、圧縮
された状態において、網状シートにおける網目が閉塞す
る心配があり、網目を介して行なわれる吸水部からの
(への)水の移動に支障を来たす可能性が生じる。
【0019】上記網状シートに対し、樹脂系バインダー
を介して吸水性材料を付着させる。本発明に用いられる
樹脂系バインダーとしては特に限定はないが、前述した
ように吸水性材料を付着させることから、乾燥後におけ
る粘着性に優れた樹脂よりなることが好適である。この
ような樹脂としては、例えばアクリル酸エステル系樹脂
エマルジョン(ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリ
ル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリ
ル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル−アクリル酸メチル共重合
体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸エチル共重合
体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル共重合
体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エチル共重合体な
どの如く(メタ)アクリル酸アルキルエステル化合物の
単独重合体あるいは共重合体エマルジョン)、あるいは
他の熱可塑性樹脂エマルジョンが好ましい。また、前記
バインダーの粘度としては、300〜10,000cp
sであることが好ましい。なお、適宜、従来公知の粘着
性付与剤を添加することもできる。
を介して吸水性材料を付着させる。本発明に用いられる
樹脂系バインダーとしては特に限定はないが、前述した
ように吸水性材料を付着させることから、乾燥後におけ
る粘着性に優れた樹脂よりなることが好適である。この
ような樹脂としては、例えばアクリル酸エステル系樹脂
エマルジョン(ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリ
ル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリ
ル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル−アクリル酸メチル共重合
体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸エチル共重合
体、メタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル共重合
体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エチル共重合体な
どの如く(メタ)アクリル酸アルキルエステル化合物の
単独重合体あるいは共重合体エマルジョン)、あるいは
他の熱可塑性樹脂エマルジョンが好ましい。また、前記
バインダーの粘度としては、300〜10,000cp
sであることが好ましい。なお、適宜、従来公知の粘着
性付与剤を添加することもできる。
【0020】樹脂系バインダーは、網状シートに対し、
例えばロールコーティング、スプレー塗布などの方法に
より、1m2当たり300〜600g(乾燥状態で15
0〜250g)の割合で以て塗布される。塗布後、10
0〜150℃、3〜10分で乾燥処理する。
例えばロールコーティング、スプレー塗布などの方法に
より、1m2当たり300〜600g(乾燥状態で15
0〜250g)の割合で以て塗布される。塗布後、10
0〜150℃、3〜10分で乾燥処理する。
【0021】吸水性材料としては、吸水性、及び保水性
に優れた性質を有していればよく、例えば、吸水性合成
樹脂、天然有機質材料、あるいはこれらの併用(混合
物)が挙げられる。
に優れた性質を有していればよく、例えば、吸水性合成
樹脂、天然有機質材料、あるいはこれらの併用(混合
物)が挙げられる。
【0022】吸水性合成樹脂としては、公知のいずれの
ものをも使用でき、特に制限されるものではない。その
具体例としては、ポリアクリル酸塩系、アクリロニトリ
ル誘導体、ポリビニルピロリドン系、ポリビニルアルコ
ール系、ポリアクリルアミド系、デンプン−アクリロニ
トリル重合体またはその加水分解物、デンプン−アクリ
ル酸(塩)グラフト共重合体、カルボキシジメチルセル
ロース、メチル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重
合体の加水分解物、セルロース−アクリル酸ソーダ−グ
ラフト共重合体などの架橋物が挙げられ、樹脂に吸水性
材料(例えば、グリコール、水溶性無機物、デンプン
等)を添加した複合材料を使用しても本発明をさまたげ
るものではない。これらは一種のみを単独で使用しても
良いし、2種以上を併用することもできる。なお、これ
らの中で、吸水性が高く、吸水速度が速いという点で、
ポリアクリル酸塩の架橋物を用いることが好適である。
ものをも使用でき、特に制限されるものではない。その
具体例としては、ポリアクリル酸塩系、アクリロニトリ
ル誘導体、ポリビニルピロリドン系、ポリビニルアルコ
ール系、ポリアクリルアミド系、デンプン−アクリロニ
トリル重合体またはその加水分解物、デンプン−アクリ
ル酸(塩)グラフト共重合体、カルボキシジメチルセル
ロース、メチル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重
合体の加水分解物、セルロース−アクリル酸ソーダ−グ
ラフト共重合体などの架橋物が挙げられ、樹脂に吸水性
材料(例えば、グリコール、水溶性無機物、デンプン
等)を添加した複合材料を使用しても本発明をさまたげ
るものではない。これらは一種のみを単独で使用しても
良いし、2種以上を併用することもできる。なお、これ
らの中で、吸水性が高く、吸水速度が速いという点で、
ポリアクリル酸塩の架橋物を用いることが好適である。
【0023】また、天然有機質材料としては、例えばオ
ガ屑、バーク、パルプ粉末、籾殻、藁などが挙げられ
る。
ガ屑、バーク、パルプ粉末、籾殻、藁などが挙げられ
る。
【0024】なお、コスト高を招かず充分な吸水性が得
られるという点で、吸水性合成樹脂と天然有機質材料と
を併用して混合物とする方が好適である。この場合の配
合割合としては、重量比で吸水性合成樹脂:天然有機質
材料=1:99〜30:70とすることが好ましい。そ
して、両者を混合し撹拌したものを、プレス機又は押出
機にかけ、200〜300℃で加熱圧縮して成形体を
得、これを粉砕機により粉砕して、カサ密度0.4〜
0.9g/cm3、粒子径5mm以下の粉状体とする。
られるという点で、吸水性合成樹脂と天然有機質材料と
を併用して混合物とする方が好適である。この場合の配
合割合としては、重量比で吸水性合成樹脂:天然有機質
材料=1:99〜30:70とすることが好ましい。そ
して、両者を混合し撹拌したものを、プレス機又は押出
機にかけ、200〜300℃で加熱圧縮して成形体を
得、これを粉砕機により粉砕して、カサ密度0.4〜
0.9g/cm3、粒子径5mm以下の粉状体とする。
【0025】なお、吸水性合成樹脂と天然有機質材料の
混合物よりなる吸水性材料の市販品としては、針葉樹
(トガ)から得られたオガ屑と、ポリアクリル酸塩の架
橋物(商品名:アクアメイトAQ−200、積水化成品
工業社製)とを、90:10の重量比で以て混合してな
る吸水性材料(商品名アクアウッドラクトリーAQ−1
0、積水化成品工業社製、カサ密度0.75g/c
m3、粒子径5mm以下の粉体)がある。
混合物よりなる吸水性材料の市販品としては、針葉樹
(トガ)から得られたオガ屑と、ポリアクリル酸塩の架
橋物(商品名:アクアメイトAQ−200、積水化成品
工業社製)とを、90:10の重量比で以て混合してな
る吸水性材料(商品名アクアウッドラクトリーAQ−1
0、積水化成品工業社製、カサ密度0.75g/c
m3、粒子径5mm以下の粉体)がある。
【0026】上記の吸水性材料は、網状シート1m2当
たり、100〜400gの割合で、シート面均一に散布
され、これにより、網状シートの片面においてシート状
をなす吸水部が形成される。網状シート1m2当たりの
散布量が100g未満の場合水の吸収量が少なくなり、
植物への給水不足が懸念される。また400gを超える
場合、水の吸収量が多くなることから植物育成助長材と
して強度が低下する。なお、好ましい範囲は200〜3
00g/m2である。
たり、100〜400gの割合で、シート面均一に散布
され、これにより、網状シートの片面においてシート状
をなす吸水部が形成される。網状シート1m2当たりの
散布量が100g未満の場合水の吸収量が少なくなり、
植物への給水不足が懸念される。また400gを超える
場合、水の吸収量が多くなることから植物育成助長材と
して強度が低下する。なお、好ましい範囲は200〜3
00g/m2である。
【0027】吸水性材料を付着させた網状シートに貼り
合わされる他の網状シート、及び樹脂系バインダーとし
ては、上記において説明したものと同じものが用いられ
る。なお、両方の網状シートあるいは両方の樹脂系バイ
ンダーが同じとなっても良いし、別のものを使用しても
構わない。
合わされる他の網状シート、及び樹脂系バインダーとし
ては、上記において説明したものと同じものが用いられ
る。なお、両方の網状シートあるいは両方の樹脂系バイ
ンダーが同じとなっても良いし、別のものを使用しても
構わない。
【0028】このようにして互いに合わさった状態の前
記2つの網状シートに対し、加熱ロール処理または熱板
プレス処理を施して圧縮し、所望の厚みに成形する。
記2つの網状シートに対し、加熱ロール処理または熱板
プレス処理を施して圧縮し、所望の厚みに成形する。
【0029】最終的に得られる本発明の植物育成助長材
の厚みとしては、1〜5mmであることが好ましい。1
mm未満の場合、密度が上がりすぎて吸水速度が遅くな
るという問題が生じる可能性があり、5mmを超える場
合、表裏の結合が不十分となり使用中に剥離するという
問題が生じる可能性がある。
の厚みとしては、1〜5mmであることが好ましい。1
mm未満の場合、密度が上がりすぎて吸水速度が遅くな
るという問題が生じる可能性があり、5mmを超える場
合、表裏の結合が不十分となり使用中に剥離するという
問題が生じる可能性がある。
【0030】
【実施例】製造例1(植物育成助長材(A)の製造) 植物育成助長材を次のようにして製造した(図1参
照)。すなわち、多数本のヤシ繊維を重積し、ニードル
パンチングにより互いに不規則に絡合させ、SBRラテ
ックスによる接着加工を行なって厚み5mm、目付25
0g/m2、空隙率96%の網状シート(10)を得た。
照)。すなわち、多数本のヤシ繊維を重積し、ニードル
パンチングにより互いに不規則に絡合させ、SBRラテ
ックスによる接着加工を行なって厚み5mm、目付25
0g/m2、空隙率96%の網状シート(10)を得た。
【0031】このシート(10)の片面側に、粘着性付与
剤を添加したアクリル酸エステル系樹脂エマルジョンよ
りなるバインダー(12)を、ロールコーティング法によ
って200g/m2(乾燥重量)塗布し、100℃で2
0分間で乾燥した。
剤を添加したアクリル酸エステル系樹脂エマルジョンよ
りなるバインダー(12)を、ロールコーティング法によ
って200g/m2(乾燥重量)塗布し、100℃で2
0分間で乾燥した。
【0032】その後、吸水性材料(オガ屑:ポリアクリ
ル酸塩系吸水性樹脂=90:10(重量比))を均一に
250g/m2散布し、前記網状シート(10)の片側面
において、シート状をなす吸水部(14)を形成する。
ル酸塩系吸水性樹脂=90:10(重量比))を均一に
250g/m2散布し、前記網状シート(10)の片側面
において、シート状をなす吸水部(14)を形成する。
【0033】これとは別に、厚み3mm、目付200g
/m2、空隙率95%の網状シート(16)(多数本のヤ
シ繊維を、ニードルパンチングにより互いに不規則に絡
合させ、SBRラテックスによる接着加工を行なって得
たもの)の片面側に対し、粘着性付与剤を添加したアク
リル酸エステル系樹脂エマルジョンよりなるバインダー
(18)をロールコーティングにより200g/m2(乾
燥重量)塗布し、100℃で20分間で乾燥した。
/m2、空隙率95%の網状シート(16)(多数本のヤ
シ繊維を、ニードルパンチングにより互いに不規則に絡
合させ、SBRラテックスによる接着加工を行なって得
たもの)の片面側に対し、粘着性付与剤を添加したアク
リル酸エステル系樹脂エマルジョンよりなるバインダー
(18)をロールコーティングにより200g/m2(乾
燥重量)塗布し、100℃で20分間で乾燥した。
【0034】両方の網状シート(10)(16)を、樹脂系
バインダー(12)(18)を付与した面側同士で重ね合わ
せ、両者を貼り合わせた。その後、互いに合わさった前
記2つの網状シートに対し、熱板プレス処理を施して圧
縮し、厚さ1.8mmの植物育成助長材(A)を得た。
バインダー(12)(18)を付与した面側同士で重ね合わ
せ、両者を貼り合わせた。その後、互いに合わさった前
記2つの網状シートに対し、熱板プレス処理を施して圧
縮し、厚さ1.8mmの植物育成助長材(A)を得た。
【0035】製造例2(植物育成助長材(B)の製造) 吸水性材料の散布量を500g/m2にした、という以
外は上記製造例1と同様にして植物育成助長材(B)を
得た。
外は上記製造例1と同様にして植物育成助長材(B)を
得た。
【0036】製造例3(ヤシマット(X)の製造) 多数本のヤシ繊維を重積し、ニードルパンチングにより
互いに不規則に絡合させ、SBRラテックスによる接着
加工を行なって厚み10mm、目付670g/m2、空
隙率93%のヤシマット(X)を得た。
互いに不規則に絡合させ、SBRラテックスによる接着
加工を行なって厚み10mm、目付670g/m2、空
隙率93%のヤシマット(X)を得た。
【0037】壁面緑化実験 上記製造例1〜3により得られた植物育成助長材AとB
およびヤシマットXを用いて壁面緑化実験を行なった。
詳細は次の通りである。
およびヤシマットXを用いて壁面緑化実験を行なった。
詳細は次の通りである。
【0038】高さ1.5m、幅4mのブロック塀を、横
方向に1m間隔でA区、B区、C区及びD区に区分けし
た(図2参照)。
方向に1m間隔でA区、B区、C区及びD区に区分けし
た(図2参照)。
【0039】A区の壁面には植物育成助長材Aを、B区
の壁面には植物育成助長材Bを、C区の壁面にはヤシマ
ットXをそれぞれ被覆した(固定方法としは、ブチルゴ
ム系の両面テープで四方を接着し、さらに、上部2箇所
を金具にて固定した)。なお、D区の壁面には何も被覆
せずそのままの状態とした。
の壁面には植物育成助長材Bを、C区の壁面にはヤシマ
ットXをそれぞれ被覆した(固定方法としは、ブチルゴ
ム系の両面テープで四方を接着し、さらに、上部2箇所
を金具にて固定した)。なお、D区の壁面には何も被覆
せずそのままの状態とした。
【0040】ツル性植物(ウゴギ科のヘデラ・ヘリック
ス“ピッツバーグ”)を植えたプランターを4つ用意
し、それぞれA区〜D区の壁面に密着するように設置し
た。なお、この植物への水やりは3日に1度の割合で行
なった。60日後の評価を下記[表1]に示す。
ス“ピッツバーグ”)を植えたプランターを4つ用意
し、それぞれA区〜D区の壁面に密着するように設置し
た。なお、この植物への水やりは3日に1度の割合で行
なった。60日後の評価を下記[表1]に示す。
【0041】
【表1】 。
【0042】保水率試験 製造例1で得られた植物育成助長材A、製造例2で得ら
れた植物育成助長材Bおよび製造例3で得られたヤシマ
ットXにおける時間と保水率との関係(時間の経過に伴
う含水率の変化)を測定した。測定方法は植物育成助長
材AとBおよびヤシマットXをそれぞれ10cm×10
cmにカットし、それぞれ3サンプルの計9サンプルを
用いた。それぞれのサンプルを別々に水温18℃の水で
満たしたアクリル容器に浸漬した。1時間経過後取り出
し、余剰水を除くため金網上で室温(20℃)にて放置
した。5分後に重量測定を開始し、保水率が0%になる
まで測定した。結果を図3に示す。なお、植物育成助長
材Bが2時間経過後急速に保水率が低下した原因は、2
層に剥離したため、乾燥速度が速まったことと、一部吸
水性材料の脱落が発生したためと考えられる。
れた植物育成助長材Bおよび製造例3で得られたヤシマ
ットXにおける時間と保水率との関係(時間の経過に伴
う含水率の変化)を測定した。測定方法は植物育成助長
材AとBおよびヤシマットXをそれぞれ10cm×10
cmにカットし、それぞれ3サンプルの計9サンプルを
用いた。それぞれのサンプルを別々に水温18℃の水で
満たしたアクリル容器に浸漬した。1時間経過後取り出
し、余剰水を除くため金網上で室温(20℃)にて放置
した。5分後に重量測定を開始し、保水率が0%になる
まで測定した。結果を図3に示す。なお、植物育成助長
材Bが2時間経過後急速に保水率が低下した原因は、2
層に剥離したため、乾燥速度が速まったことと、一部吸
水性材料の脱落が発生したためと考えられる。
【0043】
【発明の効果】本発明により、街並の有機化(緑化)、
景観修復、多自然状態への回帰促進、生態系の崩壊防止
に対して一役を担う植物育成助長材、及びその製造方法
を提供することができた。
景観修復、多自然状態への回帰促進、生態系の崩壊防止
に対して一役を担う植物育成助長材、及びその製造方法
を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植物育成助長材の製造工程を模式的に
表した略示断面図である。
表した略示断面図である。
【図2】壁面緑化実験に関する説明図である。
【図3】保水率試験の結果を示すグラフである。
A……植物育成助長材 10,16……網状シート 12,18……バインダー 14……吸水部
Claims (2)
- 【請求項1】シート状をなす吸水部の表裏両側に、天然
繊維を絡合させてなる網状シートがそれぞれ設けられて
なることを特徴とする植物育成助長材。 - 【請求項2】下記(1)〜(3)の工程よりなる植物育
成助長材の製造方法。 (1)天然繊維を絡合させてなる網状シートの片面側
に、樹脂系バインダーを介して吸水性材料を付着させ
る。 (2)前記網状シートにおける吸水性材料を付着させた
面側に対し、天然繊維を絡合させてなる他の網状シート
を、当該他の網状シートに樹脂系バインダーを付着させ
た後、これを介して貼着する。 (3)互いに合わさった前記2つの網状シートに対し、
加熱ロール処理または熱板プレス処理を施して圧縮する
とともに所望の厚みに成形する。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15242996A JPH1018A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 植物育成助長材、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15242996A JPH1018A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 植物育成助長材、及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018A true JPH1018A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15540339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15242996A Pending JPH1018A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 植物育成助長材、及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4849138A (en) * | 1986-08-13 | 1989-07-18 | Seitetsu Kagaku Co., Ltd. | Method of producing alkali metal benzenesulfinates |
| US6334251B1 (en) * | 1998-03-03 | 2002-01-01 | Yazaki Corporation | Method of manufacturing a connecting structure for covered wires |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP15242996A patent/JPH1018A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4849138A (en) * | 1986-08-13 | 1989-07-18 | Seitetsu Kagaku Co., Ltd. | Method of producing alkali metal benzenesulfinates |
| US6334251B1 (en) * | 1998-03-03 | 2002-01-01 | Yazaki Corporation | Method of manufacturing a connecting structure for covered wires |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5724766A (en) | Hygroscopic rock wool mat of low weight per unit volume capable of providing immediate landscaping to roofs or similar surfaces | |
| CN102229804A (zh) | 一种黏土基复合固沙材料 | |
| JP5072842B2 (ja) | 培養培地及び植物の栽培方法 | |
| CN102379175A (zh) | 营养型粘土植草固沙装置 | |
| CN113796268A (zh) | 一种高海拔地区的高陡边坡植被生态修复系统及修复方法 | |
| JP5785185B2 (ja) | 緑化用コケパネルの製造方法及び緑化工法 | |
| DE3200869A1 (de) | Verfahren und substratgruppe zur bildung von pflanzennaehrboeden auf oberflaechen von baukoerpern | |
| JPH1018A (ja) | 植物育成助長材、及びその製造方法 | |
| JP5039663B2 (ja) | コケ植物を用いた緑化工法 | |
| CN102597386A (zh) | 屋顶绿化专用板 | |
| EP0670669A1 (en) | Sheet of mineral wool for sustaining vegetation on roofs | |
| EP3481174A1 (en) | Multilayer substrate for cultivating plants | |
| JP2009065974A (ja) | 植生基盤体およびその製造方法 | |
| JP3585870B2 (ja) | 緑化工法 | |
| JP2530279B2 (ja) | 植物の植込みマット | |
| JP3775731B2 (ja) | 屋根瓦の緑化方法 | |
| JP2002119130A (ja) | 植物育成基材及び苗床とその製造方法 | |
| JPH08228590A (ja) | コケ植物を用いた保水性緑化用部材及び当該保水性緑化用部材を用いた緑化方法並びにコケ植物を用いた緑化用物品、当該緑化用物品の作成用キット及び当該緑化用物品の緑化方法 | |
| JP2004068502A (ja) | 笹の根茎による法面緑化工法 | |
| JPH0521542Y2 (ja) | ||
| JP2000004671A (ja) | 接着型薄層緑化用ユニットとその施工方法 | |
| JP2002335748A (ja) | 建造物の屋上、屋根等の緑化用植栽ユニット、及びこれを用いた緑化用植栽構成体 | |
| JP2005287513A (ja) | 壁面緑化工法 | |
| JP2578736Y2 (ja) | 芝生固定具 | |
| CN120077924A (zh) | 一种建筑墙面绿化用培养土及绿化方法及应用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050301 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060502 |