JPH10190408A - ディジタルフィルタ手段 - Google Patents
ディジタルフィルタ手段Info
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- JPH10190408A JPH10190408A JP8355413A JP35541396A JPH10190408A JP H10190408 A JPH10190408 A JP H10190408A JP 8355413 A JP8355413 A JP 8355413A JP 35541396 A JP35541396 A JP 35541396A JP H10190408 A JPH10190408 A JP H10190408A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ディジタルフィルタによりアナログフィルタ特
有の挙動を実現する。 【解決手段】第1の加算器AD2と1サンプリング周期
遅延する第1の遅延回路DL1からなる第1の累算器内
にソフトリミッタ特性の第1の非線形回路NL1を挿入
する。第2の加算器AD3と1サンプリング周期遅延す
る第2の遅延回路DL2からなる第2の累算器内にソフ
トリミッタ特性の第2の非線形回路NL2を挿入する。
非線形回路NL1,NL2により、加算器AD2,AD
3がオーバフローリミットされても、急激にクリップさ
れることなく適度なひずみが入力された信号に与えられ
るようになる。
有の挙動を実現する。 【解決手段】第1の加算器AD2と1サンプリング周期
遅延する第1の遅延回路DL1からなる第1の累算器内
にソフトリミッタ特性の第1の非線形回路NL1を挿入
する。第2の加算器AD3と1サンプリング周期遅延す
る第2の遅延回路DL2からなる第2の累算器内にソフ
トリミッタ特性の第2の非線形回路NL2を挿入する。
非線形回路NL1,NL2により、加算器AD2,AD
3がオーバフローリミットされても、急激にクリップさ
れることなく適度なひずみが入力された信号に与えられ
るようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログフィルタ
の特徴を備えるディジタルフィルタ手段に関するもので
あり、特に、楽音合成装置における音色制御用のフィル
タとして用いて好適なものである。
の特徴を備えるディジタルフィルタ手段に関するもので
あり、特に、楽音合成装置における音色制御用のフィル
タとして用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】楽音合成装置等の音色制御用フィルタと
しては、VCF(Volage ControlledFilter)が従来か
ら用いられている。VCFにはアナログVCFとディジ
タルVCFとがあるが、アナログVCFには米国特許第
3,475,623号として知られている梯子型LPF(Low Pas
s Filter)や、状態変数型マルチモードフィルタなどが
ある。前記梯子型LPFは、カットオフ周波数を変える
ためのインピーダンス素子としてトランジスタを用いて
おり、その非線形特性により適度なひずみが発生するよ
うになる。さらに、増幅器の飽和特性により帰還量が減
るので、発振したときの発振レベルが適当なレベルに抑
制される。このため、発振したときに発振波形と音源波
形とがミキシングされ、発振周波数と、音源波形あるい
はそのスペクトル成分の周波数が近接している場合は、
一種の変調であるビートが生じるようになる。
しては、VCF(Volage ControlledFilter)が従来か
ら用いられている。VCFにはアナログVCFとディジ
タルVCFとがあるが、アナログVCFには米国特許第
3,475,623号として知られている梯子型LPF(Low Pas
s Filter)や、状態変数型マルチモードフィルタなどが
ある。前記梯子型LPFは、カットオフ周波数を変える
ためのインピーダンス素子としてトランジスタを用いて
おり、その非線形特性により適度なひずみが発生するよ
うになる。さらに、増幅器の飽和特性により帰還量が減
るので、発振したときの発振レベルが適当なレベルに抑
制される。このため、発振したときに発振波形と音源波
形とがミキシングされ、発振周波数と、音源波形あるい
はそのスペクトル成分の周波数が近接している場合は、
一種の変調であるビートが生じるようになる。
【0003】このような現象が独特の音を生み出す基と
なり、アナログならではの音の良さ、あるいは特徴を生
み出す原因の1つとなっている。しかしながら、アナロ
グVCFを構成しているコンデンサや抵抗は温度係数を
ゼロとすることが困難なため、周囲の温度変化に伴い容
量値や抵抗値が変化するようになる。すなわち、周囲温
度に応じてフィルタ特性が変化するという欠点を有して
いた。そこで、これを解決すべく特開昭61−1821
2号公報に記載されているように、アナログフィルタの
特徴を有するようにアナログフィルタを置き換えたディ
ジタルフィルタが知られている。このようなディジタル
フィルタの例として状態変数型マルチモードディジタル
フィルタの構成例を図3に示す。状態変数型フィルタ
は、素子の特性の変化がフィルタ特性に与える影響が小
さい、いわゆる素子感度が小さいフィルタとして知られ
ており、カットオフ周波数fcとQ(quality factor)
とを独立して制御できる特徴を有している。
なり、アナログならではの音の良さ、あるいは特徴を生
み出す原因の1つとなっている。しかしながら、アナロ
グVCFを構成しているコンデンサや抵抗は温度係数を
ゼロとすることが困難なため、周囲の温度変化に伴い容
量値や抵抗値が変化するようになる。すなわち、周囲温
度に応じてフィルタ特性が変化するという欠点を有して
いた。そこで、これを解決すべく特開昭61−1821
2号公報に記載されているように、アナログフィルタの
特徴を有するようにアナログフィルタを置き換えたディ
ジタルフィルタが知られている。このようなディジタル
フィルタの例として状態変数型マルチモードディジタル
フィルタの構成例を図3に示す。状態変数型フィルタ
は、素子の特性の変化がフィルタ特性に与える影響が小
さい、いわゆる素子感度が小さいフィルタとして知られ
ており、カットオフ周波数fcとQ(quality factor)
とを独立して制御できる特徴を有している。
【0004】図3に示す状態変数型マルチモードディジ
タルフィルタを説明する前にアナログフィルタをディジ
タルフィルタに置き換える原理について、図5および図
6を参照しながら説明する。図5は1次アナログLPF
の構成を示しており、図6は図5に示す1次LPFをデ
ィジタルフィルタに置き換えた1次ディジタルLPFの
構成を示している。図5に示す1次アナログLPFにお
いて、抵抗11(抵抗値R)とコンデンサ12(容量値
C)とが直列に接続され、入力信号は抵抗11の一端か
ら入力され、出力信号はコンデンサ12の両端から取り
出されている。この1次アナログLPFにおいては、 dV/dt=(E−V)/CR ・・・(1) なる式が成立する。ただし、Eは入力電圧、Vは出力電
圧である。
タルフィルタを説明する前にアナログフィルタをディジ
タルフィルタに置き換える原理について、図5および図
6を参照しながら説明する。図5は1次アナログLPF
の構成を示しており、図6は図5に示す1次LPFをデ
ィジタルフィルタに置き換えた1次ディジタルLPFの
構成を示している。図5に示す1次アナログLPFにお
いて、抵抗11(抵抗値R)とコンデンサ12(容量値
C)とが直列に接続され、入力信号は抵抗11の一端か
ら入力され、出力信号はコンデンサ12の両端から取り
出されている。この1次アナログLPFにおいては、 dV/dt=(E−V)/CR ・・・(1) なる式が成立する。ただし、Eは入力電圧、Vは出力電
圧である。
【0005】また、図6に示す1次ディジタルLPFに
おいて入力信号は減算器AD11の一方の入力端に入力
され、減算器AD11の出力は乗算器MU11に入力さ
れ、係数CRが乗算される。そして、乗算器MU11の
出力は、加算器AD12と1サンプリング周期遅延する
遅延回路DL11からなる累算器によって累算されて、
出力信号となる。また、遅延回路DL11の出力は減算
器AD11の他方の入力端に入力される。このような1
次ディジタルLPFの伝達関数H(z)は、 H(z)=α/{1−(1−α)Z-1} ・・・(2) となる。ただし、α=1/CRである。ここで、乗算器
MU11の乗算係数はCRとされているので、図5に示
す1次アナログLPFと等価なディジタルLPFが実現
されていることになる。なお、遅延回路DL11はシフ
トレジスタにより構成することができる。
おいて入力信号は減算器AD11の一方の入力端に入力
され、減算器AD11の出力は乗算器MU11に入力さ
れ、係数CRが乗算される。そして、乗算器MU11の
出力は、加算器AD12と1サンプリング周期遅延する
遅延回路DL11からなる累算器によって累算されて、
出力信号となる。また、遅延回路DL11の出力は減算
器AD11の他方の入力端に入力される。このような1
次ディジタルLPFの伝達関数H(z)は、 H(z)=α/{1−(1−α)Z-1} ・・・(2) となる。ただし、α=1/CRである。ここで、乗算器
MU11の乗算係数はCRとされているので、図5に示
す1次アナログLPFと等価なディジタルLPFが実現
されていることになる。なお、遅延回路DL11はシフ
トレジスタにより構成することができる。
【0006】このような原理を用いて構成した状態変数
型ディジタルマルチモードフィルタは図3に示すように
なる。この状態変数型ディジタルマルチモードフィルタ
においては、入力信号INが減算器AD1の第1の入力
端に入力され、減算器AD1の出力が第1の乗算器MU
1に入力され、乗算係数fが乗算される。第1の乗算器
MU1の出力は、第1の加算器AD2と1サンプル周期
遅延する第1の遅延回路DL1からなる第1の累算器に
より累算される。この第1の累算器の出力は、第2の乗
算器MU2に入力され、乗算係数fが乗算される。第2
の乗算器MU2の出力は、第2の加算器AD3と1サン
プル周期遅延する第2の遅延回路DL2からなる第2の
累算器により累算されて、ローパス出力信号(LPOU
T)となる。また、第2の遅延回路DL2の出力は減算
器AD1の第2の入力端に入力されると共に、第1の遅
延回路DL1の出力は第3の乗算器MU3において乗算
係数qが乗算されて、減算器AD1の第3の入力端に入
力される。
型ディジタルマルチモードフィルタは図3に示すように
なる。この状態変数型ディジタルマルチモードフィルタ
においては、入力信号INが減算器AD1の第1の入力
端に入力され、減算器AD1の出力が第1の乗算器MU
1に入力され、乗算係数fが乗算される。第1の乗算器
MU1の出力は、第1の加算器AD2と1サンプル周期
遅延する第1の遅延回路DL1からなる第1の累算器に
より累算される。この第1の累算器の出力は、第2の乗
算器MU2に入力され、乗算係数fが乗算される。第2
の乗算器MU2の出力は、第2の加算器AD3と1サン
プル周期遅延する第2の遅延回路DL2からなる第2の
累算器により累算されて、ローパス出力信号(LPOU
T)となる。また、第2の遅延回路DL2の出力は減算
器AD1の第2の入力端に入力されると共に、第1の遅
延回路DL1の出力は第3の乗算器MU3において乗算
係数qが乗算されて、減算器AD1の第3の入力端に入
力される。
【0007】この状態変数型ディジタルマルチモードフ
ィルタにおいては、減算器AD1から出力するとハイパ
ス出力(HPOUT)となり、加算器AD2から出力す
るとバンドパス出力(BPOUT)となる。さらに、第
1の乗算器MU1および第2の乗算器MU2に設定され
る乗算係数fを変更することにより、このフィルタのカ
ットオフ周波数fcを変更することができる。さらにま
た、第3の乗算器MU3に設定される乗算係数qを変更
することにより、このフィルタのQを変更することがで
きる。
ィルタにおいては、減算器AD1から出力するとハイパ
ス出力(HPOUT)となり、加算器AD2から出力す
るとバンドパス出力(BPOUT)となる。さらに、第
1の乗算器MU1および第2の乗算器MU2に設定され
る乗算係数fを変更することにより、このフィルタのカ
ットオフ周波数fcを変更することができる。さらにま
た、第3の乗算器MU3に設定される乗算係数qを変更
することにより、このフィルタのQを変更することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す状態変数型
ディジタルマルチモードフィルタは、アナログフィルタ
と同様の制御が可能であるが、加算器の出力ビット数は
あらかじめ決められたビット数とされているため、加算
入力が過大になると演算結果はオーバーフローリミット
される。この加算器の出力特性を図4に正規化して示す
が、横軸は2つの入力を理想的に加算した値を示す入力
であり、縦軸はオーバフローリミットされた加算出力を
示している。図4に示すように2つの入力を理想的に加
算した入力が−1から1までの範囲では、加算出力は−
1から1までの範囲で1:1に対応してリニアに出力さ
れる。また、2つの入力を理想的に加算した入力が−1
以下および1以上の過大な範囲では、加算出力は−1あ
るいは1にクリップされるようになる。
ディジタルマルチモードフィルタは、アナログフィルタ
と同様の制御が可能であるが、加算器の出力ビット数は
あらかじめ決められたビット数とされているため、加算
入力が過大になると演算結果はオーバーフローリミット
される。この加算器の出力特性を図4に正規化して示す
が、横軸は2つの入力を理想的に加算した値を示す入力
であり、縦軸はオーバフローリミットされた加算出力を
示している。図4に示すように2つの入力を理想的に加
算した入力が−1から1までの範囲では、加算出力は−
1から1までの範囲で1:1に対応してリニアに出力さ
れる。また、2つの入力を理想的に加算した入力が−1
以下および1以上の過大な範囲では、加算出力は−1あ
るいは1にクリップされるようになる。
【0009】このような加算器の出力特性とされると、
クリップされるまでは加算器出力のひずみは生じない
が、クリップされると急激にひずみが生じるようにな
る。また、発振した場合には発振レベルは−1〜1の最
大レベルまで成長し、この最大レベルまで成長した発振
波形と入力された楽音波形とがミキシングされて、楽音
波形が断続的にクリップされるようになる。従って、フ
ィルタリングされた楽音波形は汚い音になり、このディ
ジタルフィルタではアナログフィルタ特有のソフトなひ
ずみが得られないという問題点があった。
クリップされるまでは加算器出力のひずみは生じない
が、クリップされると急激にひずみが生じるようにな
る。また、発振した場合には発振レベルは−1〜1の最
大レベルまで成長し、この最大レベルまで成長した発振
波形と入力された楽音波形とがミキシングされて、楽音
波形が断続的にクリップされるようになる。従って、フ
ィルタリングされた楽音波形は汚い音になり、このディ
ジタルフィルタではアナログフィルタ特有のソフトなひ
ずみが得られないという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は、アナログ素子の持つ非
線形要素を適切に取り入れることにより、アナログフィ
ルタと同様の挙動を実現したディジタルフィルタ手段を
提供することを目的としている。
線形要素を適切に取り入れることにより、アナログフィ
ルタと同様の挙動を実現したディジタルフィルタ手段を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のディジタルフィルタ手段は、ループゲインが
1の累算手段を有するフィルタ手段において、前記累算
手段のループ内にソフトリミッタ特性の非線形手段が挿
入するようにしている。
に本発明のディジタルフィルタ手段は、ループゲインが
1の累算手段を有するフィルタ手段において、前記累算
手段のループ内にソフトリミッタ特性の非線形手段が挿
入するようにしている。
【0012】このような本発明によれば、累算手段の出
力特性が、累算手段のループ内に挿入した非線形手段が
有するソフトリミッタ特性の出力に応じた特性とされる
ため、入力された信号波形に急激にひずみが生じたり、
断続的にクリップされることがなくなる。したがって、
ディジタルフィルタにより楽音波形をフィルタリングす
るようにしても、楽音波形にはアナログフィルタ特有の
ソフトなひずみが得られるようになる。
力特性が、累算手段のループ内に挿入した非線形手段が
有するソフトリミッタ特性の出力に応じた特性とされる
ため、入力された信号波形に急激にひずみが生じたり、
断続的にクリップされることがなくなる。したがって、
ディジタルフィルタにより楽音波形をフィルタリングす
るようにしても、楽音波形にはアナログフィルタ特有の
ソフトなひずみが得られるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のディジタルフィルタ手段
の実施の形態の構成の一例を図1に示す。図1に示した
例では、本発明のディジタルフィルタ手段は状態変数型
ディジタルマルチモードフィルタとされている。図1に
示す状態変数型ディジタルマルチモードフィルタにおい
て、入力信号INは減算器AD1の第1の入力端に入力
され、減算器AD1の出力が第1の乗算器MU1に入力
され、乗算係数fが乗算される。第1の乗算器MU1の
出力は、第1の加算器AD2と、1サンプル周期遅延す
る第1の遅延回路DL1とをループ状に接続した第1の
累算器により累算される。この第1の累算器内には、第
1の非線形変換部NL1が挿入されて第1の加算器AD
2の出力はその非線形特性に応じた非線形を有するよう
に変換される。
の実施の形態の構成の一例を図1に示す。図1に示した
例では、本発明のディジタルフィルタ手段は状態変数型
ディジタルマルチモードフィルタとされている。図1に
示す状態変数型ディジタルマルチモードフィルタにおい
て、入力信号INは減算器AD1の第1の入力端に入力
され、減算器AD1の出力が第1の乗算器MU1に入力
され、乗算係数fが乗算される。第1の乗算器MU1の
出力は、第1の加算器AD2と、1サンプル周期遅延す
る第1の遅延回路DL1とをループ状に接続した第1の
累算器により累算される。この第1の累算器内には、第
1の非線形変換部NL1が挿入されて第1の加算器AD
2の出力はその非線形特性に応じた非線形を有するよう
に変換される。
【0014】この第1の非線形変換部NL1から出力さ
れる第1の累算器の出力は、第2の乗算器MU2に入力
され、乗算係数fが乗算される。第2の乗算器MU2の
出力は、第2の加算器AD3と1サンプル周期遅延する
第2の遅延回路DL2とをループ状に接続した第2の累
算器により累算される。この第2の累算器内には、第2
の非線形変換部NL2が挿入されて第2の加算器AD2
の出力はその非線形特性に応じた非線形を有するように
変換されて、ローパス出力信号(LPOUT)となる。
また、第2の遅延回路DL2の出力は減算器AD1の第
2の入力端に入力されると共に、第1の遅延回路DL1
の出力は第3の乗算器MU3において乗算係数qが乗算
されて、減算器AD1の第3の入力端に入力される。
れる第1の累算器の出力は、第2の乗算器MU2に入力
され、乗算係数fが乗算される。第2の乗算器MU2の
出力は、第2の加算器AD3と1サンプル周期遅延する
第2の遅延回路DL2とをループ状に接続した第2の累
算器により累算される。この第2の累算器内には、第2
の非線形変換部NL2が挿入されて第2の加算器AD2
の出力はその非線形特性に応じた非線形を有するように
変換されて、ローパス出力信号(LPOUT)となる。
また、第2の遅延回路DL2の出力は減算器AD1の第
2の入力端に入力されると共に、第1の遅延回路DL1
の出力は第3の乗算器MU3において乗算係数qが乗算
されて、減算器AD1の第3の入力端に入力される。
【0015】この状態変数型ディジタルマルチモードフ
ィルタにおいては、減算器AD1から出力するとハイパ
ス出力(HPOUT)となり、第1の非線形変換部NL
1から出力するとバンドパス出力(BPOUT)とな
る。さらに、第1の乗算器MU1および第2の乗算器M
U2に設定される乗算係数fを変更することにより、こ
のフィルタのカットオフ周波数fcを変更することがで
きる。さらにまた、第3の乗算器MU3に設定される乗
算係数qを変更することにより、このフィルタのクォリ
ティファクターQを変更することができる。なお、第1
の遅延回路DL1および第2の遅延回路DL2はシフト
レジスタにより構成することができる。
ィルタにおいては、減算器AD1から出力するとハイパ
ス出力(HPOUT)となり、第1の非線形変換部NL
1から出力するとバンドパス出力(BPOUT)とな
る。さらに、第1の乗算器MU1および第2の乗算器M
U2に設定される乗算係数fを変更することにより、こ
のフィルタのカットオフ周波数fcを変更することがで
きる。さらにまた、第3の乗算器MU3に設定される乗
算係数qを変更することにより、このフィルタのクォリ
ティファクターQを変更することができる。なお、第1
の遅延回路DL1および第2の遅延回路DL2はシフト
レジスタにより構成することができる。
【0016】次に、第1の非線形変換部NL1および第
2の非線形変換部NL2の出力特性の一例を図2に示
す。図2に示す出力特性は正規化して示しているが、横
軸は第1の加算器AD2あるいは第2の加算器AD3か
らの入力であり、縦軸は非線形に変換された出力を示し
ている。この出力特性は、入力が−0.5から0.5ま
での範囲においては出力が1:1に対応されたリニアな
特性とされている。そして、入力が0.5を越えて1ま
では、関数−(x−1)2+0.75のソフトに飽和す
る非線形特性とされる。また、入力が−0.5より小さ
く−1までは、関数(x+1)2−0.75のソフトに
飽和する非線形特性とされる。ただし、xは入力の値を
示している。なお、第1の加算器AD2あるいは第2の
加算器AD3の加算器出力特性は、前記した図4に示す
特性とされている。
2の非線形変換部NL2の出力特性の一例を図2に示
す。図2に示す出力特性は正規化して示しているが、横
軸は第1の加算器AD2あるいは第2の加算器AD3か
らの入力であり、縦軸は非線形に変換された出力を示し
ている。この出力特性は、入力が−0.5から0.5ま
での範囲においては出力が1:1に対応されたリニアな
特性とされている。そして、入力が0.5を越えて1ま
では、関数−(x−1)2+0.75のソフトに飽和す
る非線形特性とされる。また、入力が−0.5より小さ
く−1までは、関数(x+1)2−0.75のソフトに
飽和する非線形特性とされる。ただし、xは入力の値を
示している。なお、第1の加算器AD2あるいは第2の
加算器AD3の加算器出力特性は、前記した図4に示す
特性とされている。
【0017】また、図2に示す非線形特性の傾きの最大
値は、累算器を安定に動作させるために1とされる。ま
た、原点Oの付近の傾きは、小信号レベルで累算器を正
常、すなわちリニアに動作させるために1とされてお
り、入力値xが1あるいは−1の時の傾きは、加算器A
D2,AD3の出力がオーバフローした時に非線形変換
部NL1,NL2の出力がハードクリップされないよう
に0とされている。この非線形変換部NL1,NL2に
より、加算器AD2,AD3の出力がオーバフローして
クリップされても、非線形変換部NL1,NL2の出力
はソフトリミットされた出力となる。
値は、累算器を安定に動作させるために1とされる。ま
た、原点Oの付近の傾きは、小信号レベルで累算器を正
常、すなわちリニアに動作させるために1とされてお
り、入力値xが1あるいは−1の時の傾きは、加算器A
D2,AD3の出力がオーバフローした時に非線形変換
部NL1,NL2の出力がハードクリップされないよう
に0とされている。この非線形変換部NL1,NL2に
より、加算器AD2,AD3の出力がオーバフローして
クリップされても、非線形変換部NL1,NL2の出力
はソフトリミットされた出力となる。
【0018】なお、このような適度なひずみを与える非
線形変換部NL1,NL2を累算器のループ内に挿入し
ているのは次の理由による。非線形要素を累算器のルー
プ外、たとえば乗算器MU1,MU2の後等に挿入した
場合、非線形要素が信号を非線形変換することは、乗算
器MU1,MU2の乗算係数fが変更されたことと等価
になる。このため、カットオフ周波数fcが信号レベル
に応じて変化するようになり、信号は依然としてハード
クリップされてしまうようになる。前記したように、本
発明における非線形変換部NL1,NL2は適度なひず
みの付加と発振レベルの制限を行うものであるため、累
算器のループ内に挿入してそのソフトリミッタ特性によ
り適度なひずみの付加と発振レベルの制限をしているの
である。
線形変換部NL1,NL2を累算器のループ内に挿入し
ているのは次の理由による。非線形要素を累算器のルー
プ外、たとえば乗算器MU1,MU2の後等に挿入した
場合、非線形要素が信号を非線形変換することは、乗算
器MU1,MU2の乗算係数fが変更されたことと等価
になる。このため、カットオフ周波数fcが信号レベル
に応じて変化するようになり、信号は依然としてハード
クリップされてしまうようになる。前記したように、本
発明における非線形変換部NL1,NL2は適度なひず
みの付加と発振レベルの制限を行うものであるため、累
算器のループ内に挿入してそのソフトリミッタ特性によ
り適度なひずみの付加と発振レベルの制限をしているの
である。
【0019】そして、非線形変換部NL1,NL2をそ
れぞれの累算器のループ内に挿入しているため、本発明
のディジタルフィルタ手段において発振が生じて、その
発振レベルが成長しても非線形変換部NL1,NL2の
飽和特性により累算器のループゲインが1以下となる。
このため、累算器の損失が増加して発振レベルが制限さ
れるので、発振レベルはほぼ一定に抑制されるようにな
る。この場合、発振波形と入力された音源波形等の信号
波形とがミキシングされて総合したレベルが大きくなっ
ても、非線形変換部NL1,NL2はソフトリミッタ特
性とされているので急激にクリップされることはなく、
アナログVCFと同様の特性を実現することができる。
れぞれの累算器のループ内に挿入しているため、本発明
のディジタルフィルタ手段において発振が生じて、その
発振レベルが成長しても非線形変換部NL1,NL2の
飽和特性により累算器のループゲインが1以下となる。
このため、累算器の損失が増加して発振レベルが制限さ
れるので、発振レベルはほぼ一定に抑制されるようにな
る。この場合、発振波形と入力された音源波形等の信号
波形とがミキシングされて総合したレベルが大きくなっ
ても、非線形変換部NL1,NL2はソフトリミッタ特
性とされているので急激にクリップされることはなく、
アナログVCFと同様の特性を実現することができる。
【0020】なお、図1に示すディジタルフィルタ手段
は、状態変数型マルチモードフィルタとしているため、
第1の累算器と第2の累算器とに非線形変換部NL1,
NL2をそれぞれ挿入しているが、発振レベルを制限す
るのには、第1の累算器あるいは第2の累算器の一方に
非線形変換部を挿入するだけでよい。また、本発明のデ
ィジタルフィルタ手段は、ハードで構成することができ
ることは当然のことであるが、MPU(CPU)やDS
Pにフィルタ用のプログラムを実行させることにより、
本発明のディジタルフィルタ手段を実現するようにして
もよい。さらに、本発明のディジタルフィルタ手段は、
上記説明した状態変数型マルチモードフィルタに限ら
ず、累算手段を備えるディジタルフィルタであればどの
ようなディジタルフィルタにも適用することができる。
は、状態変数型マルチモードフィルタとしているため、
第1の累算器と第2の累算器とに非線形変換部NL1,
NL2をそれぞれ挿入しているが、発振レベルを制限す
るのには、第1の累算器あるいは第2の累算器の一方に
非線形変換部を挿入するだけでよい。また、本発明のデ
ィジタルフィルタ手段は、ハードで構成することができ
ることは当然のことであるが、MPU(CPU)やDS
Pにフィルタ用のプログラムを実行させることにより、
本発明のディジタルフィルタ手段を実現するようにして
もよい。さらに、本発明のディジタルフィルタ手段は、
上記説明した状態変数型マルチモードフィルタに限ら
ず、累算手段を備えるディジタルフィルタであればどの
ようなディジタルフィルタにも適用することができる。
【0021】さらにまた、非線形変換部(図示したNL
1,NL2など)のディジタル化については、例えば特
公平7−78679号に開示されているように、テーブ
ル参照や各種演算、あるいはそれらを複合したものをハ
ードウェアあるいはソフトウェア化すればよい。
1,NL2など)のディジタル化については、例えば特
公平7−78679号に開示されているように、テーブ
ル参照や各種演算、あるいはそれらを複合したものをハ
ードウェアあるいはソフトウェア化すればよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は構成されているの
で、累算手段の出力特性が、累算手段のループ内に挿入
した非線形手段が有するソフトリミッタ特性の出力に応
じた飽和特性とされるため、入力された信号波形に急激
にひずみが生じたり、断続的にクリップされたりするこ
とがなくなる。したがって、ディジタルフィルタにより
楽音波形をフィルタリングするようにしても、楽音波形
にはアナログフィルタ特有のソフトなひずみが与えられ
るようになり、あたかもアナログフィルタを用いたかの
ような音を得ることができ、本発明のディジタルフィル
タ手段によりアナログフィルタの特徴を実現することが
できるようになる。
で、累算手段の出力特性が、累算手段のループ内に挿入
した非線形手段が有するソフトリミッタ特性の出力に応
じた飽和特性とされるため、入力された信号波形に急激
にひずみが生じたり、断続的にクリップされたりするこ
とがなくなる。したがって、ディジタルフィルタにより
楽音波形をフィルタリングするようにしても、楽音波形
にはアナログフィルタ特有のソフトなひずみが与えられ
るようになり、あたかもアナログフィルタを用いたかの
ような音を得ることができ、本発明のディジタルフィル
タ手段によりアナログフィルタの特徴を実現することが
できるようになる。
【図1】本発明のディジタルフィルタ手段の実施の形態
の一例である状態変数型ディジタルマルチモードフィル
タの構成を示すブロック回路図である。
の一例である状態変数型ディジタルマルチモードフィル
タの構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明のディジタルフィルタ手段における非線
形変換部の出力特性の一例を示す図である。
形変換部の出力特性の一例を示す図である。
【図3】従来のディジタルフィルタ手段の一例である状
態変数型マルチモードフィルタの構成を示すブロック回
路図である。
態変数型マルチモードフィルタの構成を示すブロック回
路図である。
【図4】従来のディジタルフィルタ手段における加算器
の出力特性を示す図である。
の出力特性を示す図である。
【図5】アナログフィルタをディジタルフィルタで実現
する原理を説明するためのアナログ1次LPFの構成を
示す図である。
する原理を説明するためのアナログ1次LPFの構成を
示す図である。
【図6】アナログフィルタをディジタルフィルタで実現
する原理を説明するためのディジタル1次LPFの構成
を示す図である。
する原理を説明するためのディジタル1次LPFの構成
を示す図である。
AD1 減算器、AD2,AD3 加算器、DL1,D
L2 遅延回路、MU1,MU2,MU3 乗算器、N
L1,NL2 非線形変換部、f,q 乗算係数
L2 遅延回路、MU1,MU2,MU3 乗算器、N
L1,NL2 非線形変換部、f,q 乗算係数
Claims (1)
- 【請求項1】 ループゲインが1の累算手段を有するフ
ィルタ手段において、 前記累算手段のループ内にソフトリミッタ特性の非線形
手段が挿入されていることを特徴とするディジタルフィ
ルタ手段。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8355413A JPH10190408A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ディジタルフィルタ手段 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8355413A JPH10190408A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ディジタルフィルタ手段 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10190408A true JPH10190408A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18443803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8355413A Withdrawn JPH10190408A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ディジタルフィルタ手段 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10190408A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007520102A (ja) * | 2003-12-15 | 2007-07-19 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | データ、特に音声、TV(television)および/または画像データをロックオンおよび/または処理するための回路装置および方法 |
| JP2013195772A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Casio Comput Co Ltd | 録音再生装置およびプログラム |
| US12603641B2 (en) | 2022-09-21 | 2026-04-14 | Metacube Co., Ltd. | Digital filter circuit, digital filtering method, and storage medium storing digital filtering program |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP8355413A patent/JPH10190408A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007520102A (ja) * | 2003-12-15 | 2007-07-19 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | データ、特に音声、TV(television)および/または画像データをロックオンおよび/または処理するための回路装置および方法 |
| US7868949B2 (en) | 2003-12-15 | 2011-01-11 | Trident Microsystems (Far East) Ltd. | Circuit arrangement and method for locking onto and/or processing data, in particular audio, T[ele]v[ision] and/or video data |
| JP2013195772A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Casio Comput Co Ltd | 録音再生装置およびプログラム |
| US12603641B2 (en) | 2022-09-21 | 2026-04-14 | Metacube Co., Ltd. | Digital filter circuit, digital filtering method, and storage medium storing digital filtering program |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |