JPH1019201A - ボイラ - Google Patents
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Abstract
複数本の水管をコイル状に巻回する等して略円筒形状の
缶体構造としたボイラにおいて、一層の低NOxと、高
効率化、小型化を達成すること。 【解決手段】 少なくとも2つの環状伝熱部4,5を備
え、これらの環状伝熱部4,5を多重に配置し、最内周
側の第1環状伝熱部4の一方の開口端に、火炎の噴出方
向が第1環状伝熱部の軸方向と略平行になるように燃焼
装置7を設けて、第1環状伝熱部4の内側を第1燃焼空
間11とし、第1環状伝熱部4とその外側の第2環状伝
熱部5との間を第2燃焼空間12とし、第1環状伝熱部
4を、燃焼装置7からの火炎の噴出方向と交差する方向
に、燃焼装置7に近接させて配置し、第1環状伝熱部4
の周面に第1環状伝熱部の内外を連通する流通隙間30
を形成して、この流通隙間30を介して第1燃焼室11
内の火炎を第2燃焼室12内に導入するようにした構
成。
Description
ものである。
数本の水管を環状に配列したものや、一本或は複数本の
水管をコイル状に巻回したもの等のように、略円筒形状
の缶体構造のものが一般的である。このような形式の水
管ボイラは、最内周側の環状水管列、或は螺旋状水管の
内周側を燃焼室としたもので、近年までに、水管に伝熱
ヒレを取り付けたり、燃焼室から排気管までの燃焼ガス
流路を工夫する等、種々の改良が加えられ、低NOx
化、並びに効率の向上が図られてきた。しかし、現状の
缶体構造では、低NOx 化、並びに効率の向上に限界が
見えてきており、更に、近年の省スペース化の要望に応
える必要性も生じている。そこで、近年においては、こ
のような円筒形状の水管ボイラから脱却し、省スペース
化と熱効率の向上とを達成するため、所謂角型の缶体構
造の水管ボイラを開発し、実用に供している。ところ
で、前記の円筒型缶体構造の水管ボイラは、比較的安価
に製作できるという利点を有しており、一方、角型缶体
構造の水管ボイラは、予混合式ガス燃焼装置との組み合
わせにより高い熱効率と低NOx 化を達成している。
前記円筒型の缶体構造のボイラにおいて、一層の低NO
x 化と、高効率化、小型化を達成することである。
2つの環状伝熱部を備え、これらの環状伝熱部を多重に
配置し、最内周側の第1環状伝熱部の一方の開口端に、
火炎の噴出方向が第1環状伝熱部の軸方向と略平行にな
るように燃焼装置を設けて、第1環状伝熱部の内側を第
1燃焼空間とし、前記第1環状伝熱部とその外側に位置
する第2環状伝熱部との間を第2燃焼空間とし、前記第
1環状伝熱部を、燃焼装置からの火炎の噴出方向と交差
する方向に、燃焼装置に近接させて配置し、前記第1環
状伝熱部の周面に第1環状伝熱部の内外を連通する流通
隙間を形成して、この流通隙間を介して前記第1燃焼室
の火炎を第2燃焼室内に導入するようにした構成により
上述課題を解決するものである。
めのボイラとして実施される。この発明は、少なくとも
2つの環状伝熱部を備え、これらの環状伝熱部を内外二
重に配置し、最内周側の第1環状伝熱部の一方の開口端
に、火炎の噴出方向がこの第1環状伝熱部の軸方向と略
平行になるように燃焼装置を設けた構成のボイラを基本
的な実施形態とするものである。そして、この第1環状
伝熱部の内側を第1燃焼空間とし、前記第1環状伝熱部
とこの第1環状伝熱部と隣接する第2環状伝熱部との間
を第2燃焼空間として構成する。前記第1環状伝熱部
は、燃焼装置に対して、燃焼装置からの火炎の噴出方向
と交差する方向に近接させて配置することにより、前記
第1環状伝熱部の周囲に形成した流通隙間を介して前記
第1燃焼室の火炎を第2燃焼室内に導入している。換言
すれば、その内側と外側とを連通する流通隙間を形成し
た第1環状伝熱部と、第1環状伝熱部の外側に所定の間
隔をおいて取り巻くように配置した第2環状伝熱部と、
前記第1環状伝熱部の軸方向の一方の開口端に、第1環
状伝熱部内を臨ませて配置した燃焼装置とを備え、前記
第1環状伝熱部は、前記燃焼装置から噴出する火炎内に
位置するように、前記燃焼装置からの火炎の噴出方向と
交差する方向に、近接させて配置したことである。従っ
て、この発明のボイラにおいては、燃焼装置からの火炎
は、第1燃焼室の流通隙間を介して、第1燃焼室から第
2燃焼室に達することになり、そのため、燃焼温度は前
記第1環状伝熱部によって急冷され、サーマルNOx の
生成率の少ない温度領域に調整される。そして、第1環
状伝熱部によって急冷された後、第2燃焼室内に流入し
た火炎は、この第2燃焼室内においては伝熱が行なわれ
ないため、温度の低下が少なく、そのために燃料の未燃
分が反応し、COについても酸化されてCO2 となる。
更に、第1環状伝熱部は、このような燃焼温度の制御を
行なうのみならず、伝熱を行なうため、同一の外形寸法
のボイラに比べて熱回収量が増加する。
第1環状伝熱部の内側を第1燃焼室としてあり、この第
1燃焼室内においては、燃料と燃焼用空気とが噴出し、
両者が混合された状態となっている。この混合された流
体は、所謂燃焼反応によって火炎を生じる。本書では、
燃焼反応中のガス体のうち、光としてとして明確に目視
可能な部分を火炎と称している。尚、火炎より後流側に
は、目視不可能な高温のガス領域が生じており、これら
の内の一部は燃焼反応を継続している。本書では、これ
らの燃焼反応継続中の高温ガスが含まれている部分を燃
焼ガスと称している。
隙間から第2環状伝熱部に向けて噴出する火炎の温度を
800度〜1300度となるように、燃焼装置と第1環
状伝熱部との間隔,及び前記第1環状伝熱部の流通隙間
を設定することによって、サーマルNOx の生成を抑制
するとともにCOの酸化を促し、低NOx 化と低CO化
を達成する。この1300度以下という火炎温度は、サ
ーマルNOx の生成量の少ない温度領域であり、800
度以上という火炎温度は、COからCO2 への酸化反応
の比較的活発な温度領域を意味する。即ち、火炎温度
が、1300度以上の領域では、空気中の窒素の酸化に
よるサーマルNOx の生成量が急激に増加し、800度
以下の領域では、COからCO2 への反応速度が低下す
るためである。更に、前記燃焼装置と第1環状伝熱部と
の間隔,及び前記第1環状伝熱部の流通隙間の設定は、
燃焼装置の発生熱量に応じて、第1環状伝熱部の各部の
寸法,流通隙間の寸法、個数を適宜調整することによっ
て行う。
加熱流体を流通させ、この被加熱流体と火炎との熱交換
を行なう構成物を指しており、具体的には、複数本の水
管を適宜の間隔をおいて環状に配置した水管列や、コイ
ル状に巻回してなる螺旋状水管によって構成したものを
含むものである。第1環状伝熱部をこのような水管によ
って構成した場合、第2燃焼室内に流入する火炎の温度
を800度〜1300度とするためには、水管の間隔
を、水管の外径の0.1〜2倍とし、更に、燃焼装置と
第1環状伝熱部との間隔を、水管の径の0.1〜2倍と
することによって達成される。
は、全てが同じ寸法である場合も適宜異なる寸法とした
場合を含み、また流通隙間を形成する間隔も等間隔の場
合と適宜異なった間隔で形成する場合を含む。更に、第
1環状伝熱部を水管で構成する場合、全ての水管が同じ
ものである場合も、寸法や形状、材質が異なる場合も含
む。一方、第2環状伝熱部は、前記第1環状伝熱部と同
様の構成のほか、炉筒式のボイラのような炉筒とした構
成を含む。即ち、第1環状伝熱部は、第1燃焼室と第2
燃焼室とを連通する流通隙間を備えていればよく、第2
環状伝熱部は、このような流通隙間を必ずしも設ける必
要はない。更に、第1環状伝熱部,第2環状伝熱部の配
置は、第1環状伝熱部の外側に第2環状伝熱部を配置し
てあれば良く、これら環状伝熱部の配置は、その軸線
が、水平方向、垂直方向に限らない。更に、燃焼装置
は、特定の形式の燃焼装置(バーナ)に限るものではな
く、燃焼装置全体を含む概念である。即ち、この発明の
ボイラは、上述のように、燃焼装置からの火炎を包み込
むように第1伝熱部を設けた構成となっており、火炎お
噴出方向下流側には、所定の空間が広がっている。その
ため、先混合式バーナ(拡散燃焼式バーナともいう)等
のように、バーナの下流側に燃料(液体、並びに気体の
ものを含む)と燃焼用空気を混合させる領域を必要とす
るものについても適用できるからである。もちろん、バ
ーナ下流側に燃料と燃焼用空気を混合させる領域を必要
としない形式のバーナ、例えば、予混合式バーナを適用
できることはいうまでもない。
る流通隙間を広く設定することにより、燃焼装置下流側
の燃焼ガス(火炎を含む概念である。)を、燃焼装置の
根元部分に再度供給(再循環)するができ、このことに
より火炎温度が低下し、低NOx 化を達成する。この構
成では、通常の燃焼装置であっても、燃焼ガスの再循環
を行なうことができるものであるが、燃焼装置を、自己
再循環機能を備えた所謂自己再循環式燃焼装置とした場
合に、この排ガスの再循環機能を確実に発揮させること
ができ、更に低NOx 化を達成することができる。燃焼
装置として、自己再循環型の燃焼装置を適用する構成で
は、排ガスの再循環による効果が確実に発揮され、火炎
の温度を低下させて低NOx 化が行なわれる。
実施例について、図1,図2を参照しながら説明する。
尚、図1は、この発明に係るボイラの第1実施例の縦断
面構造を示す説明図,図2は、図1のII−II線に沿う断
面を示す説明図である。図示するボイラは、多数の水管
を備えた所謂多管式水管ボイラであって、このボイラの
缶体1は、環状の上部管寄せ2、及び下部管寄せ3と、
この上部管寄せ2と下部管寄せ3の間に、径方向に間隔
をおいた内外二重の環状伝熱部4,5を配置したもので
ある。この2つの環状伝熱部4,5は、それぞれ多数の
垂直水管6を所定の間隔で環状に配置した環状水管列と
して構成してある。前記上部管寄せ2、並びに下部管寄
せ3は、それぞれ矩形断面の環状をなす中空容器であっ
て、両管寄せ2,3は、前記環状伝熱部4,5を構成す
る多数の垂直水管6で連結してある。ここで、各水管6
内には、上部管寄せ2、或は下部管寄せ3から被加熱流
体が供給される。前記二重の環状伝熱部4,5のうち、
内側に位置する第1環状伝熱部4は、垂直水管6を所定
の間隔をおいて配置したもので、その水管6の間隔は、
外側に位置する第2環状伝熱部5のものよりも広く設定
してある。第2環状伝熱部5は、比較的狭い間隔を介し
て水管6を配列してあり、この第2環状伝熱部5の外周
側においては、各水管6に、その軸線方向に沿う平板状
の伝熱ヒレ9を取り付けてある。
口端側、即ち上部管寄せ2の内方(中央部)には、燃焼
装置7を配置してある。この燃焼装置7は、上部管寄せ
2よりも下方側に突出した状態で設けてあり、前記第1
環状伝熱部4の略軸方向に沿って火炎を噴出する。従っ
て、第1環状伝熱部4の内側は、燃料と燃焼用空気を反
応させ、火炎を形成する第1燃焼室11となる。前記第
1環状伝熱部4と第2環状伝熱部5との間の空間は、第
2燃焼室12として構成されるもので、第1環状伝熱部
4を構成する水管6間の隙間(以下流通隙間という)3
0によって前記第1燃焼室11と連通してある。ここ
で、前記第1環状伝熱部4は、前記燃焼装置7からの火
炎の噴出方向と交叉する方向に、前記燃焼装置7に近接
させた状態で配置してある。そのため、前記燃焼装置7
からの火炎は、前記流通隙間30を介して第2燃焼室1
2内に流入する。上述した第1環状伝熱部4,第2環状
伝熱部5,燃焼装置7の配置関係によって、従来のボイ
ラにおいて燃焼装置7の下流側に形成され、火炎を充満
させるための独立した広い空間としての燃焼室は、第1
環状伝熱部4を越えてその外方の第2環状伝熱部5にま
で形成されることになる。換言すれば、この発明のボイ
ラは、燃焼装置7から噴出する火炎内に位置するよう
に、第1環状伝熱部4の水管6を配置したもので、この
水管6の軸線は、前記火炎の噴出方向に沿う方向とな
る。
置7の発生熱量,第1環状伝熱部の各部の寸法,燃焼装
置7と第1環状伝熱部4との間隔,第1環状伝熱部4の
流通隙間30の寸法,個数,配置間隔等は、流通隙間3
0から第2環状伝熱部5に向けて噴出する火炎の温度が
800度〜1300度となるように設定してある。この
1300度以下という火炎温度は、サーマルNOx の生
成の少ない温度領域であり、800度以上という火炎温
度は、COからCO2 への酸化反応の比較的活発な温度
領域を意味する。即ち、火炎温度が、1300度以上の
領域では、空気中の窒素の酸化によるサーマルNOx の
生成量が急激に増加し、800度以下の領域では、CO
からCO2 への反応速度が低下するためである。第2燃
焼室12内に流入する火炎の温度を800度〜1300
度とするためには、この第1実施例のように 第1環状
伝熱部4を多数の水管6によって構成した場合、各水管
6の間隔(即ち、流通隙間30)を、水管6の外径の
0.1〜2倍とし、更に、燃焼装置7と第1環状伝熱部
4との間隔を、水管6の外径の0.1〜2倍とする。こ
こで流通隙間30の下限値は、この流通隙間30を火炎
が通過する際に、火炎が消滅せず、火炎を維持し得る間
隔であり、更に、火炎が前記の温度範囲の下限値を維持
し得る間隔である。一方、上限値は、火炎を1300度
以下に冷却するとともに、ボイラの外径当りの伝熱面面
積を維持するための間隔である。(当然、流通間隔30
を大きく設定すると、第1環状伝熱部における水管の本
数が減少する)。更に、燃焼装置7と第1環状伝熱部4
との間隔の下限値は、上部ヘッダ2に対する燃焼装置7
と第1環状伝熱部4の取付時の都合から決定され、上限
値は、第1環状伝熱部4内において1300度を越える
温度領域が発生しないように火炎を冷却することがで
き、第1環状伝熱部4の過熱を防止することのできる間
隔である。
2環状伝熱部4,5の水管6との接合部分には、この部
分を覆うように耐火材18を施工してある。一方の下部
管寄せ3側においても、前記第1、第2環状伝熱部4,
5の水管6との接合部分を部分を覆うように耐火材18
を施工している。更に下部管寄せ3においては、中央の
空洞部を適宜の耐火材やその他の部材によって閉鎖して
いる。更に、外方の第2環状伝熱部5の外側には、この
第2環状伝熱部5を包囲するようにボイラ外壁8を設け
てある。この第2環状伝熱部5と外壁8との間に、排気
口20に連なるガス流路17を構成する。このガス流路
17は、第2環状伝熱部5を構成する水管6間の隙間
(以下第2流通隙間という)32によって前記第2燃焼
室12と連通してある。
動させると、この燃焼装置7からの火炎は、図示するよ
うに、前記第1環状伝熱部4の軸線方向に、上部管寄せ
2から下部管寄せ3に向けて噴出し、この火炎の噴出方
向に対して交差する方向に広がるように形成される。従
って、この火炎は、第1環状伝熱部4の各水管6表面を
舐めるように形成され、第1環状伝熱部4の流通隙間3
0を通って第2燃焼室12内に流入する。この火炎は、
燃焼装置7に近い部分では、噴出方向に対して交差する
方向にあまり広がっていないため、火炎の後流側に形成
される高温の燃焼ガスが前記流通隙間30を介して第2
燃焼室12内に流入する。従って、この火炎、並びに燃
焼ガスは、前記第1環状伝熱部4の各水管6内を流れる
被加熱流体との間で熱交換を行なって急激に冷却されて
温度が低下するため、サーマルNOx の発生が抑制され
る。そして、前記第1環状伝熱部4間の流通隙間30を
通過した火炎は、後流側の第2燃焼室12で一定温度
(前述の800度)以上に保持された状態での比較的長
い時間の滞留により、酸化反応が促進され、特にCOの
発生が防止される。この作用は、燃焼装置7から火炎の
噴出方向に対して交差する方向、即ち、第1,第2環状
伝熱部4,5の径方向についてのものであるが、各水管
6の軸線方向について注目すると、火炎は、燃焼装置7
から、上述のように、第1環状伝熱部4の各水管6を舐
めるように形成されている。従って、火炎の先端側ほど
前記水管6への伝熱によって温度が低下している。ま
た、この第1実施例の水管ボイラが下部管寄3せから給
水を受ける貫流ボイラなどの形式のものにおいては、火
炎の方向と被加熱流体の方向とが互いに逆向きの所謂、
対向流となるため熱効率がよい。しかも、前記水管6
は、火炎の先端部や外周部の高温となる箇所が接触する
ことはなく、順次、水管6との伝熱により温度低下する
ため、過熱を防止できる。しかも、このように水管6の
温度が均一化することにより、第1,第2燃焼室11,
12においても、局所的に高温となる箇所が存在しない
ので、サーマルNOx の生成を抑制できる。
に温度を調整されて第2燃焼室12内に流入した火炎
は、第2環状伝熱部5の第2流通隙間32からボイラ外
壁8内側のガス流路17に流入する。この際には、第2
環状伝熱部5の各水管6に取り付けた伝熱ヒレ9によっ
てより多くの熱を回収することができ、更に、ガス流路
17を通過する燃焼ガスは、第2環状伝熱部5の外側か
らの伝熱を行なって水管6内の被加熱流体を加熱した
後、排出口20からボイラ外に排出される。即ち、この
発明に係るボイラは、燃焼装置7から噴出される火炎内
に第1環状伝熱部(第1実施例では環状の水管列)4を
配置し、第1環状伝熱部4の流通隙間30から第1伝熱
部4の外方に火炎を噴出するように構成し、この第1環
状伝熱部4によって火炎を所定の温度以下に急冷し、第
1環状伝熱部4と第2環状伝熱部5との間の第2燃焼室
12内において急冷した火炎の温度を所定の温度以上に
保持することにより、前記火炎の噴出方向に沿って温度
を調整し、サーマルNOx やCO等の有害な燃焼排気物
の生成を抑制するものである。更に、上述のように、燃
焼装置7からの火炎内に第1伝熱部4を設けることによ
り、火炎の噴出方向下流側には、所定の空間が広がって
いる。従って、この発明のボイラに使用する燃焼装置と
しては、バーナの下流側からすぐに火炎の形成を行える
予混合式バーナの他、バーナの下流側に燃料(液体、並
びに気体のものを含む)と燃焼用空気を混合させる領域
を必要とする先混合式バーナ(拡散燃焼式バーナともい
う)や、気化燃焼式バーナ等、各種のバーナを適用する
ことができる。更に、この発明に係るボイラは、上述の
ように各種の燃焼装置を適用することができる上に、こ
の燃焼装置が使用する燃料の種類も液体、気体に関らず
選択することができる。
について、図3を参照しながら説明する。尚、図3は、
この発明に係るボイラの第2実施例の縦断面構造を示す
説明図で、前記第1実施例と同様の構成部材には、同一
参照番号を附してその詳細説明を省略する。また、第2
実施例においては、水管の配置は前記第1実施例と同様
であるので、水管の配置を示す図面を省略してある。こ
の第2実施例においては、前記上部管寄せ2側の水管6
の流通隙間30を他の箇所より広く設定している。即
ち、上部管寄せ2と第1環状伝熱部4との接合部には前
述のような耐火物18を施工せず、また、各箇所におけ
る水管6を絞り加工してあることにより、第1環状伝熱
部4の燃焼装置7側における水管6の流通隙間30を他
の箇所より広く設定している。この構成により、燃焼装
置7下流側の燃焼ガス(火炎を含む。)を第2燃焼室1
2を介して、燃焼装置7の根元部分に再度供給(再循
環)するができ、このことにより火炎温度が低下し、低
NOx 化を達成する。即ち、このような燃焼ガスの流通
過程において、燃焼装置7からの燃焼ガスの主流は第1
環状伝熱部4内を流通するが、この際に、燃焼装置7の
基部と第1環状伝熱部4との間にはこの主流によって圧
力低下が生じており、そのため、第2燃焼室12内の燃
焼ガスの一部は第2燃焼室12の上方から第1燃焼室1
1内の燃焼装置7近傍に循環する。従って、燃焼火炎の
反応温度の上昇が抑制され、不要な温度上昇が阻止され
るため、サーマルNOx の発生が抑制される。この場合
には、前記第2燃焼室12によって燃焼ガスを缶体内に
留める時間を引き延ばし、特に未燃焼物の酸化反応を惹
起するほかに、燃焼ガスの再循環による作用によって、
有害排気物の低減が図れる。更に、この第2実施例にお
いて、前記燃焼装置7を、自己再循環機能を備えた所謂
自己再循環式の燃焼装置7とすることにより、前述の排
ガスの再循環機能を確実に発揮させることができ、更に
低NOx 化を達成することができる。
イラにおいては、前記第1環状伝熱部内側の第1燃焼室
と第1環状伝熱部と第2環状伝熱部との間の第2燃焼室
とを、第1環状伝熱部の流通隙間を介して連通し、前記
第1燃焼室内に形成される火炎を第1環状伝熱部の流通
隙間から第2燃焼室内に導入するものであるから、火炎
が第1環状伝熱部の流通隙間を通って第2燃焼室に移動
する際に、この第1環状伝熱部によって火炎の温度をサ
ーマルNOx の生成が少ない温度領域にまで急冷するこ
とができ、NOx 排出量を大幅に低減できる。更に、前
記第2燃焼室内においては、前記急冷した火炎の温度を
所定の温度以上に保持することにより、COをCO2 に
酸化することができるため、このCOについても排出量
を大幅に低減できることになる。従って、この発明に係
るボイラによれば、前記のようなNOx やCO等の有害
な燃焼排気物の生成を抑制でき、環境問題に対応したク
リーンな排ガスのボイラを提供できることになる。
焼装置に近接させて第1環状伝熱部を設け、この第1環
状伝熱部によって燃焼装置の下流側に形成される燃焼室
を2つに区画した構成となるため、従来のボイラのよう
に燃焼装置の下流側に独立した広い燃焼室を設けるもの
に比べて水管の設置本数を増加することができ、この点
において熱回収量を高めることができる。このことは、
同一の熱回収量であれば、小型化、省スペース化が図れ
ることを意味する。
燃焼装置の火炎の噴出方向に所定の空間(第1燃焼室)
が広がっているため、上述のように各種の燃焼装置を適
用することができる上に、この燃焼装置が使用する燃料
の種類も液体、気体に関らず選択することができる。
燃焼ガスを缶体内で再循環させる構成であるため、従来
の独立した燃焼ガス再循環流路を備えたものに比べて燃
焼ガスからの余計な放熱がなく、熱効率の低下を防止す
ることができる。また、燃焼ガスをボイラ内部において
再循環させることにより、燃焼装置側に供給する構成と
してあるため、燃焼装置からの火炎に含まれる未燃焼部
分は加熱され、混合が促進されて均一な燃焼火炎を得る
ことができ、又、この際に、燃焼火炎中に燃焼ガスが供
給されるため、燃焼火炎の温度上昇が抑えられ、有害排
気物、特に、サーマルNOx の生成が抑制できる。
造を示す説明図である。
る。
造を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも2つの環状伝熱部4,5を備
え、これらの環状伝熱部4,5を多重に配置し、最内周
側の第1環状伝熱部4の一方の開口端に、火炎の噴出方
向が第1環状伝熱部の軸方向と略平行になるように燃焼
装置7を設けて、第1環状伝熱部4の内側を第1燃焼空
間11とし、前記第1環状伝熱部4とその外側に位置す
る第2環状伝熱部5との間を第2燃焼空間12とし、前
記第1環状伝熱部4を、燃焼装置7からの火炎の噴出方
向と交差する方向に、燃焼装置7に近接させて配置し、
前記第1環状伝熱部4の周面に第1環状伝熱部4の内外
を連通する流通隙間30を形成して、この流通隙間30
を介して第1燃焼室11内の火炎を第2燃焼室12内に
導入するようにしたことを特徴とするボイラ。 - 【請求項2】 内側と外側とを連通する流通隙間30を
形成した第1環状伝熱部4と、第1環状伝熱部4の外側
に所定の間隔をおいて取り巻くように配置した第2環状
伝熱部5と、前記第1環状伝熱部4の軸方向の一方の開
口端に、第1環状伝熱部4内を臨ませて配置した燃焼装
置7とを備え、前記第1環状伝熱部4は、前記燃焼装置
7から噴出する火炎内に位置するように、前記燃焼装置
7からの火炎の噴出方向と交差する方向に、近接させて
配置したことを特徴とするボイラ。 - 【請求項3】 前記第1環状伝熱部4の流通隙間30か
ら第2環状伝熱部5に向けて噴出する火炎の温度を80
0度〜1300度となるように、燃焼装置7と第1環状
伝熱部4との間隔,及び前記第1環状伝熱部4の流通隙
間30を設定したことを特徴とする請求項1,又は請求
項2に記載のボイラ。 - 【請求項4】 前記第1環状伝熱部4は、複数の水管6
を適宜の間隔をおいて環状に配置した水管列であること
を特徴とする請求項1,請求項2,又は請求項3に記載
のボイラ。 - 【請求項5】 前記第1環状伝熱部4は、コイル状に巻
回してなる螺旋状水管であることを特徴とする請求項1
記載のボイラ。 - 【請求項6】 前記第1環状伝熱部4と燃焼装置7との
間の隙間を、水管の外径の0.1〜2倍としたことを特
徴とする請求項4,又は請求項5に記載のボイラ。 - 【請求項7】 前記第1環状伝熱部4の流通隙間30
を、水管6の外径の0.1〜2倍としたことを特徴とす
る請求項4,又は請求項5に記載のボイラ。 - 【請求項8】 前記第1環状伝熱部4の流通隙間30
を、前記燃焼装置7を取り付けた側を他より広く設定し
たことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記
載のボイラ。
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|---|---|---|---|
| JP18831796A JP4252633B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18831796A JP4252633B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ボイラ |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003186220A Division JP2004003849A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | ボイラ |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1019201A true JPH1019201A (ja) | 1998-01-23 |
| JPH1019201A5 JPH1019201A5 (ja) | 2004-07-22 |
| JP4252633B2 JP4252633B2 (ja) | 2009-04-08 |
Family
ID=16221494
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18831796A Expired - Lifetime JP4252633B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4252633B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18831796A patent/JP4252633B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4252633B2 (ja) | 2009-04-08 |
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