JPH10193086A - アルミニウム製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器 - Google Patents
アルミニウム製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器Info
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Abstract
ルミニウム製熱交換器のろう付工程の短縮化及びろう付
後の剥離防止を図ること。 【解決手段】 アルミニウム製の押出偏平管4の表面
に、フッ化物系フラックス,バインダー及び必要に応じ
てバインダー希釈用アルコールの混合物からなるろう付
用組成物6を塗布して、押出偏平管4とアルミニウム製
フィン5とをろう付する。
Description
熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器に関す
るもので、更に詳細には、アルミニウム及びアルミニウ
ム合金製(以下にアルミニウム製という)の熱交換管と
フィンとをろう付接合してなるアルミニウム製熱交換器
の製造方法及びアルミニウム製熱交換器に関するもので
ある。
ニウム製熱交換管とをろう付したアルミニウム製熱交換
器が広く使用されており、また、熱交換効率の向上を図
るために、熱交換管をアルミニウム製押出形材にて形成
される押出偏平管を採用している。
ックスを用いたろう付方法で製造する場合、組付け治具
で熱交換管とフィンを拘束し組み付け、その後組付け製
品全体にフラックスを塗布してろう付を行う方法が一般
に行われている。この場合、フラックスの塗布は水等の
溶液でフラックスを希釈し、そのスラリー溶液をスプレ
ーで塗布する方法か、あるいはフラックスを静電塗布に
て付着させて塗布する方法が行われている。
の塗布方法も組付けた製品全体にフラックスが塗布され
るため、フラックスの使用量も多く、ろう付後のフラッ
クスによる汚れ等により製品の外観の低下を招くという
問題があった。
ため、ろう付後における治具の汚れが激しく、ろう付後
の治具のメンテナンスが面倒であるばかりか治具の寿命
が低下するという問題があった。また、フィンと治具と
の溶着又は治具跡がつくので、フラックス除去が必要で
あった。更には、熱交換器のユニオンやコネクター等フ
ラックスによる汚れを嫌う部品には、シール及びキャッ
プ等を被せてフラックス塗布時におけるフラックスの付
着を防止するなどの工夫が必要であった。また、特に表
面亜鉛溶射材のように表面の腐食が生じ易い熱交換管の
場合には、ろう付に供する前に材料の保管のため防錆油
等を使用するため、材料の管理が面倒であるなどの問題
がある。
で、少ないフラックス量による簡便な工程で、フラック
ス残渣等のないろう付を行えるようにしたアルミニウム
製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器を提
供することを目的とするものである。
に、請求項1記載のアルミニウム製熱交換器の製造方法
は、熱交換管とフィンがろう付接合されてなるアルミニ
ウム製熱交換器の製造方法において、上記熱交換管表面
にろう付用フラックスをバインダーと共に塗布した後、
上記フィンと熱交換管を組み付けてろう付することを特
徴とする。
スをフッ化物系フラックスとし、上記熱交換管表面への
フラックス塗布量を0.05g/m2〜4.0g/m2と
する方が好ましい(請求項2)。
は、熱交換管とフィンがろう付接合されてなるアルミニ
ウム製熱交換器において、上記熱交換管のろう付面に、
フッ化物系フラックス及びバインダーの混合物を塗布し
てなることを特徴とする。
クスとしては、例えばフッ化アルミニウム、アルカリ金
属のフッ化物、アルカリ土類金属のフッ化物及びこれら
の複合フッ化物(例えば、KAlF4,K2AlF5・H2
O,K3AlF6,AlF3,LiF,CaF2,NaF,
Li3AlF6,RbF,CsF,BaF2,AlF3,K
F,BaF2等)あるいはこれらを主成分としたものを
使用することできる。
可塑性アクリル共重合体を使用することができる。この
熱可塑性アクリル共重合体は例えば炭素数が1〜8の脂
肪族アルコールに溶融すると共に、ろう付温度への昇温
過程で炭化分解せずに揮発するものである方が好まし
い。
際しては、必要に応じてバインダー希釈液を用いてもよ
い。
びバインダーの混合物をろう付面に塗布することによ
り、接合箇所のみにフラックスを塗布することができる
ので、フラックスの使用量を少なくすることができる。
また、バインダーを用いることにより、塗布乾燥後の剥
離を防止することができる。また、ろう付用フラックス
にフッ化物系フラックスを用いることにより、熱交換器
の耐食性を向上させることができる。
付図面に基づいて詳述する。ここでは、この発明をパラ
レルフロー型のアルミニウム製熱交換器に適用した場合
について説明する。
体の流入口1又は流出口2を有する一対の対峙するヘッ
ダ管3と、互いに平行に配列されてヘッダ管3に連通す
る熱交換管としての複数の押出偏平管4と、押出偏平管
4の間に配設されるコルゲートフィン5とで構成されて
いる。このように構成される熱交換器において、押出偏
平管4はアルミニウム合金製押出形材にて形成され、コ
ルゲートフィン5はアルミニウム合金製板材を蛇行状に
屈曲形成してなり、そして、押出偏平管4及びコルゲー
トフィン5をこの発明におけるろう付用組成物を用いた
ろう付方法によって一体ろう付されている。
ン5とをろう付して熱交換器コアを製造するには、図2
に示すような塗布装置を用いて例えば押出偏平管4の表
面にろう付用組成物を塗布して、コルゲートフィン5を
ろう付することができる。
すなわち押出偏平管4の搬入口11を有し、他側の上部
側に搬出口12を有する容器からなる装置本体10と、
この装置本体の下部に設けられる浸漬槽13と、浸漬槽
13内に押出偏平管4を案内すると共に、浸漬槽13か
ら略垂直に引上げる被塗布体搬送手段14と、引上げら
れた押出偏平管4の表面に付着するろう付用組成物のス
ラリー溶液15を乾燥すると共に、焼付ける乾燥手段1
8とを具備してなる。
ダー溶液中にフッ化物系フラックスの混合粉末を添加し
たろう付用組成物のスラリー溶液15が収容されてお
り、撹拌器16によって濃度等が均一に維持されてい
る。
付近に位置してコイル状に卷回された押出偏平管4の供
給部17から引出された押出偏平管4を浸漬槽13内に
案内する第1のガイドローラ14aと、浸漬槽13内に
位置して浸漬槽13内に供給された押出偏平管4を上方
へ案内する第2のガイドローラ14bと、浸漬槽13か
ら略垂直に引上げられた押出偏平管4を略水平方向に案
内する第3のガイドローラ14cとで構成されている。
なお、これら第1〜第3のガイドローラ14a,14
b,14cは図示しないモータ及び伝達機構によって回
転駆動されるようになっている。
位置して押出偏平管4の両面を乾燥・焼付けする一対の
乾燥器18aにて形成されており、浸漬槽13から略垂
直に引上げられた押出偏平管4に塗布(付着)されたス
ラリー溶液15の過剰分が垂れ落されて、平衡状態にな
った時点でスラリー溶液(ろう付用組成物)の焼付けを
行うように構成されている。
塗布方法について説明する。まず、ろう付用組成物のス
ラリー溶液15を作成し、浸漬槽13内に収容する。
性を有するフッ化物系フラックス及びバインダーの混合
物にて形成されている。なおこの場合、バインダーは、
次の条件を満足するものが使用される。すなわち熱可塑
性アクリル共重合体、例えば商品名:PARALOID
B−67{Rohm and Hass Compa
ny製}であって、炭素数が1〜8の脂肪族アルコール
に溶解すると共に、アルミニウムのろう付温度(例えば
600℃)への昇温過程で、炭化分解せずに揮発するも
のである必要がある。
インダー希釈液を用いる場合は、例えばメタノール(メ
チルアルコール),エタノール(エチルアルコール),
プロパノール(イソプロピルアルコール(IPA)),
ブタノール(ブチルアルコール)あるいはペンタノール
(アミルアルコール),水あるいはシンナー等が挙げら
れる。
は、例えばフッ化アルミニウム、アルカリ金属のフッ化
物、アルカリ土類金属のフッ化物及びこれらの複合フッ
化物(例えば、KAlF4,K2AlF5・H2O,K3A
lF6,AlF3,LiF,CaF2,NaF,Li3Al
F6,RbF,CsF,BaF2,AlF3,KF,Ba
F2等)あるいはこれらを主成分としたものが使用でき
る。上記のように構成されるろう付用組成物の各成分の
割合は、例えばフラックス5%,バインダー5%,バイ
ンダー希釈用アルコール(例えばIPA)90%となっ
てる。
組成物のスラリー溶液15を収容した後、予めコイル状
に卷回された被塗布体すなわち押出偏平管4のコイル体
から引出された押出偏平管4を装置本体10の搬入口1
1から第1のガイドローラ14aを介して浸漬槽13内
に浸漬した後、第2のガイドローラ14bによって略垂
直方向に引上げる。この引上げ時に過剰の付着スラリー
溶液15は垂れ落ち、押出偏平管4に付着するスラリー
溶液15が平衡状態になった時点で、乾燥手段18によ
って乾燥すると共に焼付けを行う。そして、第3のガイ
ドローラ14cによって押出偏平管4は垂直状態から水
平状態に姿勢変換された後、搬出口12から取り出し、
矯正によって整直すると共に、所定の長さに切断する。
そして、切断した押出偏平管4とコルゲートフィン5を
所定温度下で加熱して一体ろう付する。
偏平管4を完全に浸漬させてしまうため、表面全域がス
ラリー溶液15に覆われることにより押出偏平管表面全
面がムラなく均一に塗布することができる。また、垂直
に引上げることにより、表裏面における付着量の差が発
生することがなく、余分な付着スラリーは押出偏平管4
に沿って垂れ落ちるため、塗布効率の向上を図ることが
できる。
るには、スラリー溶液15中のフッ化物系フラックス混
合粉末の添加濃度を変えることにより、容易に付着量を
変えることができ、フラックスの付着量を、例えば0.
05g/m2〜4.0g/m2の範囲に設定することがで
きる。また、上記塗布方法によれば、押出偏平管4を連
続的に供給(浸漬)して、その表面に連続的にろう付用
組成物を塗布することができる。
ろう付用組成物のスラリー溶液15に浸漬させて塗布す
る場合について説明したが、フラックスの塗布方法は必
ずしもこのような浸漬方法である必要はなく、例えば図
3に示すように、例えば押出偏平管4の表面にスプレー
ノズル7によってこの発明のろう付用組成物6を塗布す
ることができ、その後押出偏平管4とコルゲートフィン
5をろう付することができる。この方法によれば、フラ
ックス塗布装置や乾燥装置等が不要となり、設備の小型
化を図ることができる。
ていない押出偏平管あるいはろう材がクラッドされた電
縫偏平管のいずれも適用可能であり、ろう材が付着して
いない押出偏平管を使用する場合はフィン材はブレージ
ングシートを使用し、またろう材がクラッドされた電縫
偏平管の場合はフィン材は生地材を使用することができ
る。
3の間に複数の押出偏平管4を平行に配列し、押出偏平
管4の間にコルゲートフィン5を介在したパラレルフロ
ー型熱交換器について説明したが、熱交換管としての押
出偏平管を蛇行状に屈曲させてヘッダ管に連通し、隣接
する押出偏平管の間にフィンを同様に介在させるように
したサーペインタイン型熱交換器としてもよい。
ろう付方法との比較試験について説明する。 ◎条件 ★供試材料(両者共) ・熱交換管;JIS A1050押出偏平管 ・フィン材;ブレージングシート(A4343+1%Z
n/A3003+2%Zn/A4343+1%Zn) ★フラックス塗布方法 ・比較例 組付け製品全体にフラックス入りスラリー溶液をスプレ
ー塗布 フラックスの塗布量:10g/台 ・実施例 フラックス付き熱交換管を使用 使用熱交換管の内容: フラックス付着量;2g/m2 バインダー付着量;4g/m2(組付け製品全体のフラ
ックスの塗布量としては1.5g/台)
試験した結果、表1に示すような結果が得られた。
較例のろう付方法による製品とろう付接合状態、製品品
質(放熱特性,耐食性等)共全く同等であり、フィレッ
トの大きさも全く同じであったが、製品外観に関して
は、実施例の製品は比較例の製品より優れており、また
治具の汚れ等も発生することなく、塗布工程が省略でき
る利点があった。
m2〜4.0g/m2の範囲で同様に試験を行ったとこ
ろ、上記と同様の結果が得られた。フラックスの塗布量
が0.05g/m2以下ではフラックス不足のためろう
付性が低下し、またフラックスの塗布量が4.0g/m
2以上ではろう付性に関しては問題ないが、フラックス
の使用量が多く、付着膜が厚く組付けが困難となると共
に、フラックス残渣が局部的に発生するという問題があ
った。したがって、フラックスの使用量を比較例のもの
に比べて約1/5以下にすることができる。
ば、以下のような優れた効果が得られる。
混合物を熱交換管のろう付面に塗布するので、従来の方
法に比べてフラックスの使用量を少なくすることができ
ると共に、塗布工程を簡略化することができ、ろう付作
業の労力及び時間の短縮化を図ることができる。
の剥離を防止することができると共に、均一かつ強固な
ろう付を行うことができる。
できるので、製品全体はフラックス残渣等がなく製品外
観を良好にすることができ、製品品質の向上を図ること
ができる。フラックス塗布時にフラックス防止用のキャ
ップ等が不要となるので、フラックス塗布作業ひいては
ろう付作業の効率の向上を図ることができる。
ため、ろう付後の治具のメンテナンスが不要となり、し
かも治具の寿命の増大を図ることができる。また、治具
跡や部材と治具との溶着等がなくなるので、上記3)に
加えて更に製品の品質の向上を図ることができる。
食が生じ易い部材の場合においても、防錆油等を使用す
る必要がないので、ろう付に供する前の材料の在庫管理
が容易となる。
ックスを用いることにより、熱交換器の耐食性の向上を
図ることができる。
た熱交換器の一例を示す概略斜視図である。
形態を示す断面図である。
実施形態を示す分解斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱交換管とフィンがろう付接合されてな
るアルミニウム製熱交換器の製造方法において、 上記熱交換管表面にろう付用フラックスをバインダーと
共に塗布した後、上記フィンと熱交換管を組み付けてろ
う付することを特徴とするアルミニウム製熱交換器の製
造方法。 - 【請求項2】 上記ろう付用フラックスがフッ化物系フ
ラックスであり、上記熱交換管表面へのフラックス塗布
量が0.05g/m2〜4.0g/m2であることを特徴
とする請求項1記載のアルミニウム製熱交換器の製造方
法。 - 【請求項3】 熱交換管とフィンがろう付接合されてな
るアルミニウム製熱交換器において、 上記熱交換管のろう付面に、フッ化物系フラックス及び
バインダーの混合物を塗布してなることを特徴とするア
ルミニウム製熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9017841A JPH10193086A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | アルミニウム製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9017841A JPH10193086A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | アルミニウム製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10193086A true JPH10193086A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11954907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9017841A Pending JPH10193086A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | アルミニウム製熱交換器の製造方法及びアルミニウム製熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10193086A (ja) |
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