JPH10194109A - トレーラブレーキ制御方法 - Google Patents

トレーラブレーキ制御方法

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JPH10194109A
JPH10194109A JP403297A JP403297A JPH10194109A JP H10194109 A JPH10194109 A JP H10194109A JP 403297 A JP403297 A JP 403297A JP 403297 A JP403297 A JP 403297A JP H10194109 A JPH10194109 A JP H10194109A
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JP
Japan
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brake
trailer
ratio
tractor
pressure
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JP403297A
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English (en)
Inventor
Takashi Kushiyama
孝 櫛山
Hiroyuki Taniguchi
谷口宏幸
Takeshi Oe
武 大江
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J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
Original Assignee
J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレーラの諸データをより正確に推定して、ト
レーラのブレーキ制御をトラクタ側のみでトレーラブレ
ーキ圧の全域にわたって適正に対応する。 【解決手段】本例のブレーキ制御方法は、通常ブレーキ
領域の境界付近、すなわち通常ブレーキ時の低圧域のト
レーラブレーキ圧までは、ブレーキレシオをトラクタの
既知の情報に基づいて演算し、この演算によるブレーキ
レシオを推定トレーラブレーキレシオとしてそのまま使
用し、それ以上の高圧域のトレーラブレーキ圧では、推
定ブレーキレシオとして、実線で示すように目標ブレー
キレシオと平行に推定したブレーキレシオを使用するよ
うにしている。そして、この推定ブレーキレシオを基に
トレーラブレーキ圧の調整を行うようにしている。これ
により、トレーラブレーキ圧の高圧域での過剰調整を防
止でき、ブレーキ圧の全域にわたって、トレーラブレー
キ圧を適正に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタにカプラ
を介して連結されるトレーラにおいて、このトレーラの
突き上げ等によってカプラに加えられるカップリングフ
ォースを用いてトレーラのブレーキ制御するトレーラブ
レーキ制御方法の技術分野に属し、トレーラの車軸にお
けるブレーキレシオを推定して、この推定ブレーキレシ
オが予め設定された目標ブレーキレシオとなるようにト
レーラのブレーキ圧を調整するトレーラブレーキ制御方
法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタにカプラを介してトレーラが連
結されるトラクタ・トレーラの連結車両においては、一
般にトラクタおよびトレーラともエアブレーキシステム
が採用されている。すなわち、エア圧によってトラクタ
およびトレーラの制動に必要なブレーキ圧が形成される
ようになっている。このブレーキ圧は、トレーラがトラ
クタと正確に同じ制動加速で減速されるように調整され
ることが望ましい。
【0003】そこで、従来、トラクタの制動力に関連し
てトレーラに供給されたブレーキ圧を調整することによ
り、トレーラの制動力をその都度適正な値に一定に保持
するようにしたトレーラブレーキ制御方法が、特開平5
ー310111号公報により提案されている。
【0004】この公報に開示されているトレーラブレー
キ制御方法は、トレーラがカプラに加えるカップリング
フォースをコントロールすること(以下、単にCFCと
もいう)によりトレーラのブレーキを制御する方法であ
り、その場合トレーラの突き上げ等によってカプラに加
えられるカップリングフォースが0かまたはわずかに負
の値すなわちトレーラのブレーキ力がトラクタのブレー
キ力よりわずかに大きくなるになるように設定されてい
る。このようにトレーラのブレーキ力を設定する理由
は、トレーラのブレーキ力がトラクタのブレーキ力より
小さく設定されると、トラクタ・トレーラの制動時にト
レーラがトラクタに対して突き上げて、いわゆるジャッ
クナイフ現象を起こすおそれがあり、このジャックナイ
フ現象を防止するためであるとともに、運転フィーリン
グにおいて、従来はトレーラのブレーキ力がトラクタの
ブレーキ力より大きく設定する方がよいとされているた
めである。
【0005】ところで、この公報に開示されているトレ
ーラブレーキ制御方法では、トレーラがカプラに加える
カップリングフォースを測定するために、カップリング
フォースセンサを用いている。しかしながら、カップリ
ングフォースセンサがきわめて高価であるため、前述の
トレーラブレーキ制御方法の実用化は比較的困難であっ
た。
【0006】そこで、このようなカップリングフォース
センサを用いることなく、カップリングフォースを算出
することにより知る方法が、特開平6ー323931号
公報において提案されている。この公報に開示されてい
るカップリングフォースの算出方法は、トラクタにおい
て鉛直方向(なお、以下の本発明の説明においては垂直
方向とも表記する)および前後方向の力のバランスをそ
れぞれ規定するとともに、これらの鉛直方向および前後
方向の力のバランスからカップリングフォースを算出し
ている。このカップリングフォースの算出方法によれ
ば、高価なカップリングフォースセンサを用いることな
く、安価にカップリングフォースを知ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
2つの公報に開示されているトレーラのブレーキ制御方
法では、トレーラのブレーキ力をトラクタのブレーキ力
より大きくなるように設定しているため、トレーラがや
やもするとオーバーブレーキになりがちである。トレー
ラがオーバーブレーキになると、トレーラがトラクタに
対して横振れする、いわゆるトレーラスイング現象を起
こしやすくなるおそれがあるという問題がある。
【0008】また、前述の特開平6ー323931号公
報に開示されているカップリングフォース算出方法で
は、その算出に必要なデータがトラクタのデータのみで
あるばかりでなく、これらのデータは検出値、測定値あ
るいは定数である。
【0009】しかしながら、一般にトレーラの使用頻度
はトラクタの使用頻度に比べて少なく、トレーラの寿命
は長い。このため、古い車種から新しい車種まで種々の
タイプのトレーラがトラクタに連結され、トラクタとト
レーラとの組合せは一定ではない。また、トレーラの積
載状態は空積状態から満積状態まで種々の状態がある。
したがって、種々の条件のトレーラがトラクタに連結さ
れることになり、カップリングフォース算出にあたって
は、トレーラのデータも加味することが、トレーラのブ
レーキ制御をより一層正確に行うことができ望ましい。
【0010】また、トレーラの諸データを知るために
は、トレーラに種々のセンサや制御装置を設ける必要が
ある。しかし、トレーラにセンサや制御装置を設けたの
では、コストが高くなるばかりでなく、トラクタに比べ
て使用頻度の少ないトレーラにこれらを設けることは経
済的にきわめて無駄であり、しかも市場汎用性のないも
のとなってしまう。そこで、トレーラの諸データをトラ
クタの情報に基づいて推定し、推定したトレーラの情報
を用いてトレーラのブレーキ制御をトラクタ側のみで行
うことが考えられる。その場合、トレーラのブレーキ制
御をより正確に行うために、このトレーラのデータをで
きるだけ正確に推定することが望まれる。
【0011】ところが、例えばトラクタのブレーキ状態
は、通常のサービスブレーキ時に実際に生じるブレーキ
圧が入る低圧域と急ブレーキ時等のブレーキ圧が入る高
圧域とでは必ずしも一定の同じ関係にはない。このた
め、通常時頻繁に起こり得るサービスブレーキ時の情報
で、めったに起こり得ない急ブレーキ時等のブレーキ圧
の高圧域でのトレーラの諸データを推定すると、推定さ
れたトレーラのデータは必ずしも正確であるとは言えな
く、このトレーラのデータを基にトレーラのブレーキ制
御を行った場合、トレーラのブレーキ制御は適正に行わ
れなくなる。
【0012】このように、同じトラクタの情報であって
も、トラクタの運転状況等により種々異なるため、トラ
クタの情報に基づいてトレーラのデータをできるだけ正
確に推定することは難しいものとなっている。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はトレーラのジャックナイフ現
象およびスイング現象をより一層確実に防止するトレー
ラブレーキ制御方法を提供することである。
【0014】また、本発明の他の目的は、トレーラの諸
データをより正確にかつ安価に推定するとともに、種々
の条件のトレーラのブレーキ制御をトラクタ側のみでト
レーラブレーキ圧の全域にわたって適正に対応すること
のできるトレーラブレーキ制御方法を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、トラクタに設けられたブレー
キバルブから出力されるエア圧により、前記トラクタに
カプラを介して連結されるトレーラのブレーキを作動制
御するトレーラブレーキ制御方法において、車軸におけ
る制動力をその車軸の軸重で除した値をブレーキレシオ
(制動力/軸重)と定義するとともに、トレーラのブレ
ーキ制御のために目標となるブレーキレシオである目標
ブレーキレシオを、予めトレーラブレーキ圧に対して所
定の関係に設定し、制動時トレーラの車軸におけるブレ
ーキレシオを推定するとともに、この推定ブレーキレシ
オが前記目標ブレーキレシオとなるようにトレーラのブ
レーキ圧を調整することによりトレーラのブレーキ力を
制御する方法であって、トレーラのブレーキ圧が実際に
生じたブレーキ圧領域である低圧域内にあるときは、前
記推定ブレーキレシオを、トレーラがカプラを介してト
ラクタに加えるカップリングフォースFkに基づいて推
定し、トレーラのブレーキ圧が前記低圧域を超える急ブ
レーキ等の高圧域内にあるときは、前記推定ブレーキレ
シオの勾配を、前記低圧域内での推定ブレーキレシオの
勾配よりも前記目標ブレーキレシオの勾配に近づけて推
定することを特徴としている。
【0016】また請求項2の発明は、前記高圧域内での
推定ブレーキレシオを前記目標ブレーキレシオに平行に
推定することを特徴としている。更に請求項3の発明
は、トラクタの前軸におけるブレーキレシオを前記目標
ブレーキレシオとして設定することを特徴としている。
【0017】更に請求項4の発明は、前記カップリング
フォースFkの前後成分Fkxと垂直成分Fkzとの比であ
るカップリングフォース比Fkx/Fkzがトレーラの車軸
における前記推定ブレーキレシオと同じであると仮定
し、前記カップリングフォース比Fkx/Fkzが予め設定
された規定値になるようにトレーラのブレーキ圧を調整
することを特徴としている。
【0018】更に請求項5の発明は、前記規定値が前記
目標ブレーキレシオであり、前記カップリングフォース
比Fkx/Fkzが前記目標ブレーキレシオと同じになるよ
うにトレーラのブレーキ圧を調整することを特徴として
いる。
【0019】更に請求項6の発明は、前記カップリング
フォースFkを、トラクタの既知の情報と、このトラク
タの情報から推定されたトラクタおよびトレーラの推定
情報とに基づいて、推定して求めることを特徴としてい
る。
【0020】
【作用】このような構成をした本発明においては、トレ
ーラの車軸のブレーキレシオを推定により求め、この推
定ブレーキレシオを予め設定された目標ブレーキレシオ
と同じになるようにしているので、目標ブレーキレシオ
を適宜設定することにより路面の粘着利用率が最大にな
り、トレーラの積載重量にかかわらず、ブレーキの効き
の差が小さくなる。したがって、トレーラのジャックナ
イフ現象およびスイング現象がより一層確実に防止され
るようになる。
【0021】その場合、トレーラの推定ブレーキレシオ
を、トレーラのブレーキ圧が低圧域のときはカップリン
グフォースFkに基づいて推定し、またトレーラのブレ
ーキ圧が高圧域のときは低圧域内の推定ブレーキレシオ
の勾配よりも目標ブレーキレシオの勾配に近づけて推定
しているので、高圧域でのトレーラブレーキ圧の過剰調
整が防止され、トレーラブレーキ圧がその全域にわたっ
て適正に調整されるようになる。これにより、CFCに
よるブレーキ制御が最適に行われるようになる。
【0022】更に、カップリングフォースおよびブレー
キレシオを推定により求めていることから、高価なカッ
プリングフォースセンサが不要となり、トラクタ・トレ
ーラブレーキシステムはより安価に形成されるようにな
る。
【0023】しかも、トレーラ質量、トレーラ重心位置
に対する車軸位置およびカプラ位置等のトレーラに関す
るデータをトラクタ側で推定しているので、種々の条件
のトレーラのブレーキ制御がトラクタ側のみで行われる
ようになる。
【0024】
【実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態
を説明する。図1は、本発明にかかるトレーラブレーキ
制御方法の実施の形態の一例に用いられるトラクタ・ト
レーラエアブレーキシステムのトラクタ側のエアブレー
キ回路図である。
【0025】図1に示すように、トラクタ側のエアブレ
ーキシステム1は、ブレーキ操作を行うためのブレーキ
ペダル2、トラクタ・トレーラのサービスブレーキのた
めのブレーキ作動指示圧の給排を制御するデュアルブレ
ーキバルブ3、エアを所定圧に貯溜するメインリザーバ
4、それぞれメインリザーバ4に接続されてこのメイン
リザーバ5からのエアを所定圧に貯溜する第1ないし第
4サブリザーバ5,6,7,8、メインリザーバ4にエア
を送給する圧縮機9、第1ないし第4サブリザーバ5,
6,7,8の回路のうち少なくとも1つのエア圧が失陥し
たとき、他の正常な回路のエア圧を保護するためのプロ
テクションバルブ10、第1サブリザーバ5からのエア
が供給されることにより左右前輪にそれぞれブレーキを
かけるためのブレーキ力を発生する左右前輪用パワーチ
ャンバ11,12、ブレーキバルブ3からの第1サブリ
ザーバ5のエアによるブレーキ作動指示圧により左右前
輪用パワーチャンバ11,12に対するエアの給排を制
御する前輪用リレーバルブ13、それぞれ左右前輪のロ
ックを防止するために左右前輪用パワーチャンバ11,
12に供給されるエア圧を調整するアンチロック(以
下、ABSとも表記する)用モジュレータ14,15、
それぞれブレーキバルブ3からの第2サブリザーバ6の
エアが供給されることにより左右後輪にそれぞれブレー
キをかけるためのブレーキ力を発生するスプリングブレ
ーキ付きの左右後輪用スプリングブレーキアクチュエー
タ16,17、左右後輪用スプリングブレーキアクチュ
エータ16,17に対するエアの給排を制御する後輪用
リレーバルブ18、ブレーキバルブ3を介することなく
後輪用リレーバルブ18に第2サブリザーバ6のエアに
よる入力信号に比例したブレーキ作動指示圧を供給する
電磁比例弁19、通常時ブレーキバルブ3からの第2サ
ブリザーバ6のエアによるブレーキ作動指示圧を後輪用
リレーバルブ18に供給し、必要時に電磁比例弁19か
らのブレーキ作動指示圧を選択的に後輪用リレーバルブ
18に供給制御する第1切換弁20、必要時に第1切換
弁20を作動制御するために第2サブリザーバ6のエア
によるパイロット圧を第1切換弁20に供給制御する第
1電磁切換弁21、それぞれ左右後輪のロックを防止す
るために左右後輪用スプリングブレーキアクチュエータ
16,17に供給されるエア圧を調整するABS用モジ
ュレータ22,23、トラクタの左右後輪用スプリング
ブレーキアクチュエータ16,17のスプリングブレー
キに対するスプリングブレーキ作動解除指示圧を制御す
るとともにトレーラのブレーキを手動で制御してトラク
タおよびトレーラの非常ブレーキ、駐車ブレーキを作動
制御するハンドコントロールバルブ24、ハンドコント
ロールバルブ24からのスプリングブレーキ作動解除指
示圧により左右後輪用スプリングブレーキアクチュエー
タ16,17のスプリングブレーキに対する第3サブリ
ザーバ7からのエアの給排を制御するスプリングブレー
キ用リレーバルブ25、トレーラのブレーキを作動する
ために第3サブリザーバ7からのエアをトレーラサービ
スラインAに供給制御するハンドブレーキバルブ26、
ハンドブレーキバルブ26と第3サブリザーバ7との間
のエア通路27から分岐されて、トレーラのブレーキを
作動するために第3サブリザーバ7からのエアをトレー
ラサービスラインAに供給するための分岐エア通路2
8、この分岐エア通路28に配設され入力信号に比例し
たエア圧を送給する第2電磁比例弁29、必要時に第2
電磁比例弁29が出力したエア圧をトレーラサービスラ
インAに供給する第2電磁切換弁30、ハンドブレーキ
バルブ26からのエア圧および第2電磁切換弁30から
のエア圧のうち大きい方のエア圧を出力するダブルチェ
ックバルブ31、トレーラのサービスブレーキのために
ブレーキバルブ3とダブルチェックバルブ31からの出
力圧のうち、大きい方の出力圧のエアを選択してトレー
ラサービスラインAに供給するとともに、トレーラの駐
車ブレーキのためにハンドコントロールバルブ24から
のエアをトレーラサービスラインAに供給し、更に第3
サブリザーバ7からのエアをトレーラサプライラインB
に供給するトレーラコントロールバルブ32、ブレーキ
バルブ3の第1出口D1とトレーラコントロールバルブ3
2の第1指示圧口C1とを接続する通路33に、この通路
33の前輪用リレーバルブ13への分岐点よりトレーラ
コントロールバルブ32側に位置して配設された第2切
換弁34、ブレーキバルブ3からのエア圧を検出してブ
レーキ作動を検知する第1圧力ピックアップ35、第2
電磁切換弁30の出力するエア圧を検出する第2圧力ピ
ックアップ36、後輪用リレーバルブ18の出力するエ
ア圧を検出する第3圧力ピックアップ37、第1〜第3
圧力ピックアップ35,36,37、前後左右輪のABS
用モジュレータ14,15,22,23、第1および第2
電磁比例弁19,29、第1および第2電磁切換弁20,
30が接続される電子制御装置(以下、ECUとも表記
する)38、トレーラサービスラインA用トラクタ側カ
プラ39、トレーラサプライラインB用トラクタ側カプ
ラ40を備えている。
【0026】トレーラコントロールバルブ32は第1指
示圧口C1の指示圧と第2指示圧口C2の指示圧とのうち大
きい方の指示圧を選択し、選択した指示圧に対応した圧
力を第1出口D1から出力するようになっている。
【0027】なお、このトラクタのエアブレーキシステ
ム1には、車輪ロック時にロックが解消するようにこの
車輪のブレーキ圧を調整するABSシステムおよび駆動
輪の空転時に空転が解消するように駆動輪にブレーキを
かけるトラクションコントロール(以下、TRCシステ
ムとも表記する)を備えており、したがって図示しない
が、トラクタの車輪には車輪速度を検出する車輪速セン
サが設けられている。
【0028】図2は、本発明の実施の形態の一例に用い
られるトラクタ・トレーラエアブレーキシステムのトレ
ーラ側のエアブレーキ回路図である。
【0029】図2に示すように、トレーラ側のエアブレ
ーキシステム41は、トレーラサービスブレーキのため
のエアを所定圧に貯溜するトレーラ用リザーバ42、ト
レーラ用リザーバ42のエアが供給されることにより左
右前側輪にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力
を発生する左右前側輪用パワーチャンバ43,44、ト
レーラ用リザーバ42のエアが供給されることにより左
右後側輪にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力
を発生する左右後側輪用パワーチャンバ45,46、ト
ラクタ側のブレーキバルブ3からトレーラサービスライ
ンAを通って供給されるブレーキ作動指示圧により左右
前後側輪用パワーチャンバ43,44,45,46に対す
るエアの給排を制御するトレーラ用リレーバルブ47、
トレーラサービスラインA用トラクタ側カプラ39と連
結されるトレーラサービスラインA用トレーラ側カプラ
48、トレーラサプラインラインB用トラクタ側カプラ
40と連結されるトレーラサプライラインB用トレーラ
側カプラ49を備えている。
【0030】このように構成されたトラクタ・トレーラ
のエアブレーキシステムにおいては、トラクタにトレー
ラが連結されるとき、トレーラサービスラインAのトラ
クタ側カプラ39にトレーラサービスラインAのトレー
ラ側カプラ48が連結されるとともに、トレーラサプラ
イラインBのトラクタ側カプラ40にトレーラサプライ
ラインBのトレーラ側カプラ49が連結される。そし
て、ハンドコントロールバルブ24が駐車ブレーキ解除
位置Iにされることにより、スプリングブレーキ作動解
除指示圧がスプリングブレーキ用リレーバルブ25に供
給され、第3サブリザーバ7のエアがスプリングブレー
キ用リレーバルブ25およびダブルチェックバルブ50
を通して各スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7のスプリングブレーキ解放室16a,17aに供給さ
れる。これにより、トラクタのスプリングブレーキが解
放され、駐車ブレーキが解除する。
【0031】また、ハンドコントロールバルブ24から
のトレーラ駐車ブレーキ作動解除指示圧がトレーラコン
トロールバルブ32に供給されるので、トレーラコント
ロールバルブ32がトレーラの左右前後側輪用パワーチ
ャンバ43,44,45,46内のエアを排出し、トレー
ラの駐車ブレーキが解除する。
【0032】この状態でトラクタ・トレーラが走行し、
その走行中にサービスブレーキをかけるためにブレーキ
ペダル2が踏み込まれると、ブレーキバルブ3が切り換
えられ、第1および第2入口S1,S2がそれぞれ対応する
第1および第2出口D1,D2に接続される。これにより、
第1サブリザーバ5のエアが第1入口S1および第1出口
D1を通って前後輪用リレーバルブ13の指示圧口Cにブ
レーキ作動指示圧として供給される。このため、このリ
レーバルブ13の入口Sと出口Dとが連通し、リレーバル
ブ13の入口Sまで供給されている第1サブリザーバ5
のエアが出口D、ABS用モジュレータ14,15を通っ
て左右前輪用パワーチャンバ11,12に供給され、ト
ラクタの左右前輪のサービスブレーキがそれぞれかけら
れる。
【0033】また、第2サブリザーバ6のエアがブレー
キバルブ3の第2出口D2から出力される。このとき、第
2出口D2からのエア圧が第1圧力ピックアップ35によ
って検出され、ブレーキ作動検知信号がECU38に送
られる。ECU38は、後述するようにトラクタとトレ
ーラとのカップリングフォースに基づいてトレーラに必
要なブレーキ力を算定するとともに、その算定結果に基
づいて第1電磁比例弁19を制御する。その場合、この
カップリングフォースはトレーラの軸重に対応したもの
となっている。これにより、第1電磁比例弁19は第2
サブリザーバ6のエア圧を制御して算定したブレーキ力
に応じたエア圧を出力する。更にECU38は、第1電
磁切換弁21を位置IIに切り換え、これにより第1切換
弁20が切り換えられる。したがって、リレーバルブ1
8の指示圧口Cが第1電磁比例弁の出力側と接続し、第
1電磁比例弁19が出力するエア圧のエアがリレーバル
ブ18の指示圧口Cに供給される。このため、このリレ
ーバルブ18の入口Sと出口Dとが連通し、リレーバルブ
18の入口Sまで供給されている第2サブリザーバ6の
エアが出口D、ABS用モジュレータ22,23を通って
左右後輪用スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7のサービスブレーキ室16b,17bに供給され、ト
ラクタの左右後輪のサービスブレーキがそれぞれかけら
れる。その場合、左右後輪用スプリングブレーキアクチ
ュエータ16,17は、カップリングフォースに応じた
ブレーキ力でトラクタ後輪にブレーキをかける。
【0034】なお、第1電磁比例弁19、第1電磁切換
弁21あるいは第1圧力ピックアップ35が故障したと
きは、ブレーキバルブ3の第2出口D2からのエアが切換
弁20を通ってリレーバルブ18の指示圧口Cに供給さ
れるので、トラクタ後輪のサービスブレーキを確実にか
けることができる。
【0035】一方ECU38は、カップリングフォース
に基づいてトレーラに必要なブレーキ力を算定するとと
もに、その算定結果に基づいて第2電磁比例弁29を制
御する。その場合、このカップリングフォースはトレー
ラの軸重に対応したものとなっている。これにより、第
2電磁比例弁29は第3サブリザーバ7のエア圧を制御
して算定したブレーキ力に応じたエア圧を出力する。更
にECU38は、第2電磁切換弁30を位置IIに切り換
えて、第2電磁比例弁29が出力するエア圧のエアを、
ダブルチェックバルブ31を通してトレーラコントロー
ルバルブ32の第2指示圧口C2に供給する。このとき、
トレーラコントロールバルブ32の第2指示圧口C2に供
給されるエア圧が第2切換弁34に導入されるので、第
2切換弁34は第2位置IIに切り換えられ、トレーラコ
ントロールバルブ32の第1指示圧口C1が大気に連通さ
れる。
【0036】このため、通常ブレーキ作動時には第2指
示圧口C2のエア圧が第1指示圧口C1のそれより大きくな
り、トレーラコントロールバルブ32は、この第2指示
圧口C2のエア圧、すなわち第2電磁比例弁29で制御さ
れたトレーラの軸重に応じたエア圧に応じた圧力のエア
を常にトレーラ用リレーバルブ45の指示圧口Cに供給
するようになる。これにより、トレーラ用リレーバルブ
45の出力圧も常にトレーラの軸重に応じたエア圧とな
り、このエア圧のエアがトレーラの各パワーチャンバ4
3,44,45,46に供給され、トレーラの左右前後側
輪のサービスブレーキがそれぞれかけられる。
【0037】したがって、通常ブレーキ作動時、トレー
ラのブレーキは常に積載重量に応じた適正なブレーキ力
となる。第2電磁比例弁29で制御されたエア圧がブレ
ーキバルブ3からのエア圧より小さいときにも、トレー
ラコントロールバルブ32が第2電磁比例弁29で制御
されたエア圧に応じた圧力のエアをトレーラ用リレーバ
ルブ45に供給しているので、従来のエアブレーキシス
テムのようにトレーラのブレーキ力が必要以上に過大と
なることはない。
【0038】このようにして、通常ブレーキ作動時に、
トレーラはアンダーブレーキおよびオーバーブレーキに
なることはなく、ジャックナイフ現象およびスイング現
象の発生が抑制される。
【0039】更にECU38は、第1圧力ピックアップ
35からのブレーキ作動信号により図示しないストップ
ランプを点灯してブレーキ操作を表示し、後続車に知ら
せる。
【0040】サービスブレーキの解除のためブレーキペ
ダル2を解放すると、ブレーキバルブ3の各出口D1,D2
が各入口S1,S2から遮断されかつ排気口Eと接続されるの
で、トラクタ側の前輪用リレーバルブ13の指示圧口C
に供給されているエアがブレーキバルブ3の排気口Eか
ら排気される。このため、リレーバルブ13が非作動と
なってその出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接
続されるので、パワーチャンバ11,12に供給されて
いるエアがリレーバルブ13の排気口Eから排気され、
トラクタの前輪のサービスブレーキが解除する。また、
トラクタ側の後輪用リレーバルブ18の指示圧口Cに供
給されているエアがブレーキバルブ3の排気口Eから排
気される。このため、リレーバルブ18が非作動となっ
てその出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接続さ
れるので、スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7に供給されているエアがリレーバルブ18の排気口E
から排気され、トラクタの後輪のサービスブレーキが解
除する。
【0041】更に、第1圧力ピックアップ35からのブ
レーキ作動信号がなくなるので、ECU38は第2電磁
切換弁30を元の位置Iに切り換える。これにより、ト
レーラコントロールバルブ32の第2指示圧口C2に供給
されているエアが第2電磁切換弁30から大気中に排気
されるので、トレーラサービスラインAに供給されてい
るエアがトレーラコントロールバルブ32の排気口Eか
ら排気される。このため、トレーラ用リレーバルブ45
の出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接続される
ので、パワーチャンバ43,44,45,46に供給され
ているエアがトレーラ用リレーバルブ47の排気口Eか
ら排気され、トレーラの各車輪のサービスブレーキが解
除する。
【0042】なお、ECU38は、トラクタの各車輪に
配設されている図示しない車輪速センサからの車輪速信
号に基づいてトラクタの車輪のロックを検知すると、そ
のロックしている車輪のABS用モジュレータ14,1
5,22,23を制御して車輪ロックが解消するようにパ
ワーチャンバ11,12またはブレーキアクチュエータ
16,17のエア圧を調整する。更にECU38は、ト
ラクタの駆動輪の車輪速センサからの車輪速信号に基づ
いてトラクタの駆動輪の空転を検知すると、第1電磁比
例弁19および第1電磁切換弁21を作動して、ブレー
キアクチュエータ16,17にエア圧を送給し、駆動輪
の空転が解消するように駆動輪にブレーキをかける。
【0043】ところで本発明では、図3に示すようにト
ラクタおよびトレーラの各軸A1,A2,A3,A4における
ブレーキレシオZ1,Z2,Z3,Z4が同じになるように、
トレーラのブレーキを制御している。これらのブレーキ
レシオZ1,Z2,Z3,Z4は、それぞれ各車輪の制動力
F1,F2,F3,F4を軸重W1,W2,W3,W4で除算したもの
で定義される。このように各軸のブレーキレシオZ1,Z
2,Z3,Z4を同じにすることにより、路面の粘着利用率
を最大になるようにするとともに、トレーラの積載重量
にかかわらず、ブレーキの効きが一定となるようにして
いる。
【0044】次に、トレーラの各軸におけるブレーキレ
シオZ1,Z2,Z3,Z4が同じとなるようなトレーラのブ
レーキ制御方法の具体的な例について説明する。まず、
本発明のトレーラブレーキ制御方法の第1例において
は、トラクタ前軸A1のブレーキレシオZ1を目標ブレー
キレシオと設定し、トラクタ後軸A2およびトレーラの
各軸A3,A4の各ブレーキレシオZ2,Z3,Z4がこの目標
ブレーキレシオと同じになるようにトラクタ後軸A2の
ブレーキ力およびトレーラのブレーキ力を制御する。そ
の場合、前述のようにトラクタ前軸A1の荷重は一定と
する。カップリングフォースFkの垂直成分Fkzがほと
んど後軸A2にかかり、前軸A1荷重がトラクタ単車時の
それとほとんど変わらないので、このようにトラクタ前
軸A1の荷重を一定としても、特に支障はない。
【0045】ECU38は、後述するカップリングフォ
ースFkおよびブレーキレシオZを算出するとともに、
これらのカップリングフォースFkおよびブレーキレシ
オZにより、トラクタ後軸A2およびトレーラの各軸
A3,A4の各ブレーキレシオZ2,Z3,Z4が目標ブレーキ
レシオであるトラクタ前軸A1のブレーキレシオZ1と同
じになるようなトラクタ後軸A2のブレーキ力およびト
レーラのブレーキ力を算出する。そして、ECU38は
電磁切換弁21,30を切り換えるとともに電磁比例弁
19,29を制御して、トラクタの後軸ブレーキおよび
トレーラのブレーキをそれぞれ算出した各ブレーキ力と
なるように制御する。その場合、ある軸のブレーキレシ
オが目標ブレーキレシオより小さいときは、その軸のブ
レーキ圧が増圧されてブレーキ力が増大するように、ま
たブレーキレシオが目標ブレーキレシオより大きいとき
は、その軸のブレーキ圧が減圧されてブレーキ力が減少
するように、それぞれブレーキ制御が行われる。これに
より、その軸のブレーキレシオが目標ブレーキレシオと
同じになるように補正される。
【0046】なお、トラクタの後軸A2のブレーキ回路
に電磁比例弁19の代わりに、荷重応答プロポーショニ
ングバルブ(LSPV)を設けて、それによりトラクタ
前軸とトラクタ後軸とのブレーキレシオを同じにするよ
うにしてもよい。
【0047】次に、本発明のトレーラブレーキ制御方法
の第2例について説明する。このトレーラブレーキ制御
方法の第2例では、セミトレーラのブレーキレシオZ3,
Z4がカップリングフォース比Fkx/Fkzとほぼ等しい
と仮定することができることを用いている。すなわちト
レーラブレーキ制御方法の第2例は、カップリングフォ
ース比Fkx/Fkzとトラクタ後軸A2のブレーキレシオ
Z2がトラクタ前軸A1のブレーキレシオZ1と同じにな
るようにトラクタ後軸A2のブレーキ力およびトレーラ
のブレーキ力を制御するようにしている。この場合に
も、トラクタ前軸A1の荷重は一定としている。
【0048】次に、本発明のトレーラブレーキ制御方法
の第3例について説明する。このトレーラブレーキ制御
方法の第3例は、トレーラブレーキレシオZ3,Z4が予
め設定された目標ブレーキレシオになるようにトレーラ
のブレーキ力を制御するようにしている。この目標ブレ
ーキレシオとしては、例えば図11に示すブレーキ圧P
mとブレーキレシオZとの関係を用いる。
【0049】次に、本発明のトレーラブレーキ制御方法
の第4例について説明する。このトレーラブレーキ制御
方法の第4例は、トレーラブレーキレシオZ3,Z4がト
ラクタの前軸A1のブレーキレシオZ1になるようにトレ
ーラのブレーキ力を制御するようにしている。
【0050】次に、本発明のトレーラブレーキ制御方法
の第5例について説明する。このトレーラブレーキ制御
方法の第5例は、カップリングフォース比Fkx/Fkzが
予め設定されている規定値になるようにトレーラのブレ
ーキ力を制御するようにしている。この規定値として
は、例えば図11に示すブレーキ圧Pmとブレーキレシ
オZとの関係を用いる。
【0051】次に、本発明のトレーラブレーキ制御方法
の第6例について説明する。このトレーラブレーキ制御
方法の第6例は、カップリングフォース比Fkx/Fkzが
トラクタの前軸A1のブレーキレシオZ1になるようにト
レーラのブレーキ力を制御するようにしている。
【0052】ところで、このようなトレーラのブレーキ
制御方法を行うためには、カップリングフォースFk、
カップリングフォース比Fkx/Fkzおよびブレーキレシ
オZを求める必要があるので、これらのカップリングフ
ォースFk、カップリングフォース比Fkx/Fkzおよび
ブレーキレシオZを求める方法について説明する。その
場合、前提条件として、(1) 図1に示すようにトラクタ
のブレーキシステムにはABS・TRCが配備されてい
ること、したがってトラクタの各車輪には車輪速センサ
が設けられていて車両加速度の測定が可能であること、
(2) トラクタの後輪は後軸荷重を検出可能な支持手段で
支持されていること、(3) トラクタ単体の重量、トラク
タの前軸荷重、およびトラクタの各寸法の諸データは既
知で一定であることがそれぞれ設定されている。
【0053】最初にカップリングフォースについて説明
すると、本発明では高価なカップリングフォースセンサ
を用いないで、トラクタおよびトレーラの各データを用
いてカップリングフォースを推定するようにしている。
カップリングフォースを推定するために必要なデータ
は、 (a) トラクタに関するデータ:質量、(後軸荷重)、重
心に対するカプラ位置と車軸位置、 (b) トレーラに関するデータ:質量、重心に対するカプ
ラ位置と車軸位置、 (c) (車両加速度) であり、これらのデータのうち、下線のデータは既知で
かつ一定であり、またカッコ内のデータは測定可能なデ
ータである。したがって、(b)のトレーラに関するデー
タを求めればよいことになるが、その場合トレーラのデ
ータを求めるセンサあるいは制御装置等をトレーラに何
等設けなく、これらのトレーラのデータも推定するよう
にしている。カップリングフォースの推定のための具体
的なデータは、表1に示すようになる。
【0054】
【表1】
【0055】図4は、カップリングフォースの推定方法
の第1例を説明する図である。図4に示すように、まず
トレーラ質量Maを推定する。トレーラ質量Maの算出に
必要なデータは、エンジン駆動力(エンジントルク)F
m、車両加速度aおよびトラクタ質量Mzである。エンジ
ン駆動力Fmは、エンジン回転数、ガバナ角度およびエ
ンジントルクマップから推定できる。また車両加速度a
は車輪速センサからの車輪速信号により求めることがで
きる。そして、ECU8は、数式Fm=(Mz+Ma)×
aからトレーラの質量Maを算出する。これにより、ト
レーラ質量Maが推定でき、このトレーラ質量Maの推定
は加速時毎に行われ、メモリに記憶される。
【0056】次に、トレーラの重心位置に対するカプラ
位置および車軸位置を推定する。なお、以後図4、図
7、図9、図10においてトレーラ重心位置とあるのは
トレーラの重心位置に対するカプラ位置および車軸位置
を意味するものとする。また、図4ないし図7、図9に
おいてトラクタ重心位置とあるのはトラクタの重心位置
に対するカプラ位置および車軸位置を意味するものとす
る。これらの各位置の推定は、前後方向および垂直方向
の力のつり合い式および重心での力のモーメントのつり
合い式より行うようにしている。
【0057】まず、トレーラの前後方向重心位置に対す
るカプラ位置Xakおよび車軸位置Xaを推定する。その
ために、まず車両停止時に、トラクタのエアサスペンシ
ョン圧によりトラクタ後軸荷重F2を推定する。そし
て、このトラクタ後軸荷重F2と、前述推定したトレー
ラ質量Maと、既知のトラクタの質量Mzと、トラクタの
重心に対する既知のカプラ位置Xkおよび既知の車軸位
置X1とから、トレーラの前後方向の重心位置に対する
カプラ位置Xakおよび車軸位置Xaを推定する。
【0058】次に、トレーラの垂直方向重心位置に対す
るカプラ位置Zakおよび車軸位置Zaを推定する。その
ために、まず加速時に、トラクタのエアサスペンション
圧によりトラクタ後軸荷重F2を推定するとともに、車
輪速センサにより車両加速度aを推定する。そして、こ
のトラクタ後軸荷重F2と、前述推定したトレーラ質量
Maと、既知のトラクタの質量Mzと、トラクタの重心に
対する既知のカプラ位置Zkおよび既知の車軸位置Z12
と、前述推定した車両加速度aとから、トレーラの垂直
方向の重心位置に対するカプラ位置Zakおよび車軸位置
Zaを推定する。このトレーラの垂直方向重心位置に対
するカプラ位置Zakおよび車軸位置Zaの推定は車両加
速時毎に行われ、メモリに記憶される。
【0059】次に、制動時に前後方向および垂直方向の
カップリングフォースFkを推定する。このカップリン
グフォースFkの推定は、前述の各データの推定結果を
用いて、前後方向および垂直方向の力のつり合い式およ
び重心での力のモーメントのつり合い式より行うように
している。具体的には、カップリングフォースの前後成
分Fkxおよび垂直成分Fkzを、それぞれ次数式1および
2(特開平6ー323931号公報第10頁に記載され
ている数式25)を用いて算出する。
【0060】
【数1】
【0061】
【数2】
【0062】このようにして、カップリングフォース推
定方法の第1例によるカップリングフォースFkが推定
される。
【0063】図5は、カップリングフォースの推定方法
の第2例を説明する図である。図5に示すように、まず
カップリングフォース比Fkx/Fkzを算出する。カップ
リングフォース比Fkx/Fkzの算出に必要なデータは、
制動力Fa、車両加速度a、トラクタ質量Mz、トラクタ
重心位置に対するカプラ位置Xk,Zkおよび車軸位置
X1,X2,Z12、およびトラクタ後軸荷重F2である。制
動力Faはブレーキ圧センサから推定できる。また車両
加速度aは前述と同様に車輪速センサから求めることが
できる。更に、トラクタ後軸荷重F2は前述と同様にエ
アサスペンション圧から推定できる。他のデータは既知
の一定量である。
【0064】そして、ECU8は、次の数式3(特開平
6ー323931号公報第9頁に記載されている数式2
3)を用いてカップリングフォース比Fkx/Fkzを算出
する。
【0065】
【数3】
【0066】一方、トラクタ後軸荷重F2からトラクタ
単車時(セミトレーラ非連結時)の後軸荷重を差し引く
ことにより、カップリングフォースFkの垂直成分Fkz
を算出する。なお、カップリングフォースFkの垂直成
分Fkzの算出は、トラクタ質量Mz、トラクタ重心位置
に対するカプラ位置Xk,Zkおよび車軸位置X1,X2,Z
12から算出することもできる。
【0067】そして、最後に算出したカップリングフォ
ース比Fkx/FkzとカップリングフォースFkの垂直成
分FkzとによりカップリングフォースFkの前後成分F
kxを算出する。こうして、カップリングフォース推定方
法の第2例によるカップリングフォースFkが推定され
る。
【0068】図6は、カップリングフォースの推定方法
の第3例を説明する図である。図6に示すように、カッ
プリングフォースの推定方法の第3例では、まずカップ
リングフォース比Fkx/Fkzを算出する。その場合、前
述のカップリングフォース推定方法の第2例では、トラ
クタ後軸荷重F2のデータも含めているが、このカップ
リングフォース推定方法の第3例ではトラクタ後軸荷重
F2は含めないで、制動力Fa、車両加速度a、トラクタ
質量Mz、トラクタ重心位置に対するカプラ位置Xk,Zk
および車軸位置X1,X2,Z12から、次の数式4(特開平
6ー323931号公報第9頁に記載されている数式2
1)を用いてカップリングフォース比Fkx/Fkzを算出
する。
【0069】
【数4】
【0070】以後、カップリングフォースFkの垂直成
分Fkzおよび前後成分Fkxはカップリングフォース推定
方法の第2例と同様に算出する。こうして、カップリン
グフォースの推定方法の第3例におけるカップリングフ
ォースFkが推定される。
【0071】図7は、本発明のトレーラブレーキ制御方
法に用いられるブレーキレシオの算出方法の第1例を説
明する図である。図7に示すように、このブレーキレシ
オ算出方法の第1例では、まず制動時にトラクタおよび
トレーラの制動力を算出する。トラクタの制動力を図5
および図6に示す場合と同様にブレーキ圧より算出し、
トレーラの制動を、このトラクタの制動力、車輪速セン
サにより推定される車両減速度a、トラクタ質量Mz、
カップリングフォース算出方法の第1例で算出した図4
のトレーラ質量およびカップリングフォースFkのデー
タから算出する。
【0072】次に、トラクタの前軸制動力および後軸制
動力を、算出したトラクタ制動力、カップリングフォー
スFkおよびトラクタ重心位置に対するカプラ位置Xk,
Zkおよび車軸位置X1,X2,Z12からそれぞれ算出す
る。なお、トラクタの前軸制動力および後軸制動力は一
定の比率で配分することにより求めてもよい。トラクタ
の制動力配分比率はほとんど変わらないので、配分比率
を一定にしても支障はない。また、ブレーキバルブ3の
各出力圧よりトラクタの前軸制動力および後軸制動力を
求めることもできる。
【0073】次に、図4で求めたトレーラ質量とトレー
ラ重心位置に対するカプラ位置Xak,Zakおよび車軸位
置Xa,Zaとにより、トレーラ軸荷重を算出する。更
に、エアサスペンション圧によりトラクタ後軸荷重F2
を算出するとともに、このトラクタ後軸荷重F2、トラ
クタ質量Mz、カップリングフォースFk、およびトラク
タ重心位置に対するカプラ位置Xk,Zkおよび車軸位置
X1,X2,Z12からトラクタ前軸荷重F1を算出する。な
お、カップリングフォースFkの垂直成分Fkzがほとん
ど後軸にかかるので、トラクタ前軸荷重F1は既知の一
定としてもよい。
【0074】そして、最後にトラクタ制動力、トレーラ
制動力、トラクタの前軸および後軸の各制動力、トレー
ラ軸荷重、トラクタ前軸および後軸の各荷重とにより、
トラクタおよびトレーラの各軸のブレーキレシオを式
(制動力/軸荷重)より算出する。
【0075】図8は、ブレーキレシオの算出方法の第2
例を説明する図である。図8に示すように、制動時にブ
レーキ圧からトラクタの制動力を算出する。その場合図
7に示す前述の第2例と同様にして、このトラクタの制
動力を前軸および後軸に配分することにより、トラクタ
の前軸制動力と後軸制動力とを算出する。また、エアサ
スペンション圧からトラクタ後軸荷重F2を算出する。
更に本例の場合はトラクタ前軸荷重F1を既知の一定と
している。そして、これらのトラクタの前軸制動力と後
軸制動力、トラクタ後軸荷重F2、およびトラクタ前軸
荷重F1により、トラクタの前軸および後軸の各ブレー
キレシオZ1,Z2をそれぞれ算出する。
【0076】一方、このブレーキレシオ算出方法の第2
例では、図5または図6に示すカップリングフォース比
Fkx/Fkzを、トレーラのブレーキレシオZ3,Z4とし
ている。
【0077】こうして、ブレーキレシオ算出方法の第2
例によりトラクタおよびトラクタのブレーキレシオZ1,
Z2,Z3,Z4が求められる。
【0078】図9は、ブレーキレシオの算出方法の第3
例を説明する図である。図9に示すようにこのブレーキ
レシオの算出方法の第3例では、図7に示すブレーキレ
シオの算出方法の第1例においてトレーラ質量Ma、カ
ップリングフォースFk、およびトレーラ重心位置に対
するカプラ位置Xak,Zakおよび車軸位置Xa,Zaの代わ
りに、図4で求めたトレーラ質量Ma、カップリングフ
ォースFk、およびトレーラ重心位置に対するカプラ位
置Xak,Zakおよび車軸位置Xa,Zaを用いて、トレーラ
制動力、トレーラ軸荷重、およびトラクタ前軸荷重を算
出している。このブレーキレシオ算出方法の第3例の他
の構成は、図7に示すブレーキレシオ算出方法の第1例
と同じである。こうして、ブレーキレシオ算出方法の第
3例によりトラクタおよびトラクタのブレーキレシオが
求められる。
【0079】図10は、ブレーキレシオの算出方法の第
4例を説明する図である。図10に示すように、このブ
レーキレシオ算出方法の第4例では、図7に示すブレー
キレシオ算出方法の第1例において算出されたトレーラ
制動力および同じくブレーキレシオ算出方法の第1例に
おいて算出されたトレーラ軸荷重により、トレーラのブ
レーキレシオのみを算出している。
【0080】ところで、前述のようなCFCによるトレ
ーラのブレーキ制御においては、いずれもブレーキレシ
オを推定する際、通常のサービスブレーキ時、すなわち
トレーラのブレーキ圧の比較的低圧域における情報に基
づいて、トレーラブレーキ圧に対するブレーキレシオを
算出するようになる。その理由は、トラクタ・トレーラ
のほとんどのブレーキは、ブレーキ圧がほとんど低圧域
に入る通常のサービスブレーキであり、急ブレーキ等の
ブレーキ圧が高圧域に入るブレーキはまれであるからで
ある。
【0081】このような急ブレーキ等のブレーキ圧が高
圧域に入る、トレーラのブレーキにおいても、CFCに
よるブレーキ制御を行うようにすることが望まれ、その
ためにはトレーラのブレーキに対するブレーキレシオを
算出する必要がある。しかしながら、通常の場合、ブレ
ーキ圧の高圧域での情報がほとんど得られないため、ブ
レーキ圧の高圧域での情報に基づいてブレーキレシオを
算出することはできない。
【0082】そこで、通常ブレーキの低圧域での情報に
基づいて、高圧域を含めたトレーラブレーキ全圧域のブ
レーキレシオを推定することが考えられる。その場合、
その推定方法の1つとして、例えば図12(a),
(b)にそれぞれ実線で示すように低圧域のトレーラブ
レーキ圧に対するブレーキレシオを演算し、その関係を
一点鎖線で示すように直線的に延長して高圧域の関係を
推定することが考えられる。このように高圧域でのトレ
ーラブレーキ圧に対するブレーキレシオを推定すること
により、この高圧域におけるトレーラのCFCによるブ
レーキ制御を行うことが可能となる。
【0083】しかしながら、トレーラブレーキ圧の高圧
域では、トレーラブレーキ圧に対する実際のブレーキレ
シオは、破線で示すように通常ブレーキ域の境界付近か
ら目標ブレーキレシオより若干小さい勾配のほぼ直線的
な関係となっている。したがって、例えば同図(a)に
示すように低圧域でのトレーラブレーキ圧と実際のブレ
ーキレシオとの関係が目標ブレーキレシオの勾配より小
さい勾配の場合は、トレーラブレーキ圧がPaのとき
は、目標ブレーキレシオはA点での目標ブレーキレシオ
Rとなるが、この目標ブレーキレシオRにするために
は、実際にはトレーラブレーキ圧をB点に対応するブレ
ーキ圧Pbに増圧すれば済むことになる。しかし、前述
のように高圧域での推定トレーラブレーキレシオが、低
圧域でのブレーキレシオの関係を直線的に延長した関係
に設定された場合は、目標ブレーキレシオRにするため
に、トレーラブレーキ圧を、このブレーキ圧Pbより高
いC点に対応するブレーキ圧Pcに増圧してしまうこと
になる。このため、トレーラブレーキ圧が過大となっ
て、トレーラがオーバブレーキとなり、フェードのおそ
れが生じるようになる。また、同図(b)に示すように
低圧域でのトレーラブレーキ圧と実際のブレーキレシオ
との関係が目標ブレーキレシオの勾配より大きい勾配の
場合は、同様にしてトレーラブレーキ圧がPaのとき、
トレーラブレーキ圧を実際のブレーキレシオB点でのブ
レーキ圧Pbに減圧すればよいのが、このブレーキ圧P
bより低いC点でのブレーキ圧Pcに減圧してしまうこ
とになる。このため、トレーラブレーキ圧が過小となっ
て、トレーラがアンダブレーキとなり、ジャックナイフ
現象のおそれが生じるようになる。
【0084】このように、高圧域での推定トレーラブレ
ーキレシオが低圧域でのブレーキレシオの関係を直線的
に延長した関係に設定されると、実際のブレーキレシオ
から大きくかけ離れ、高圧域の推定トレーラブレーキレ
シオの精度が悪いものとなってしまう。そして、この精
度の悪い推定ブレーキレシオを基に高圧式でのブレーキ
制御(例えば、急ブレーキ等)を行うと、トレーラブレ
ーキ圧を過剰調整してしまうおそれがある。
【0085】そこで、本例のブレーキ制御方法は、同図
(a),(b)に示すように通常ブレーキ領域の境界付
近、すなわち実際に生じる通常ブレーキ時のブレーキ圧
である低圧域のトレーラブレーキ圧までは、ブレーキレ
シオをトラクタの既知の情報に基づいて演算し、この演
算によるブレーキレシオを推定トレーラブレーキレシオ
としてそのまま使用し、それ以上の高圧域のトレーラブ
レーキ圧では、推定ブレーキレシオとして、実線で示す
ように目標ブレーキレシオと平行に推定したブレーキレ
シオを使用するようにしている。そして、この推定ブレ
ーキレシオを基にトレーラブレーキ圧の調整を行うよう
にしている。この例のブレーキ制御方法の他の構成は、
前述のCFCによるブレーキ制御と同じである。
【0086】このように構成された本例のブレーキ制御
方法においては、通常ブレーキ領域では、ブレーキレシ
オが前述の図7ないし図11に示すように実際に生じた
各情報に基づいて演算されて推定され、この推定ブレー
キレシオに基づいてトレーラ・トレーラのブレーキ圧が
調整されるようになる。また、通常ブレーキ領域を超え
た急ブレーキ等の高圧域では、ブレーキレシオが目標ブ
レーキレシオと平行に推定され、この推定ブレーキレシ
オに基づいてトレーラ・トレーラのブレーキ圧が調整さ
れるようになる。
【0087】これにより、トレーラブレーキ圧の高圧域
での過剰調整を防止でき、低圧域から高圧域までブレー
キ圧の全域にわたって、トレーラブレーキ圧を適正に調
整することができる。したがって、CFCによるブレー
キ制御を最適に行うことができるようになる。この例の
ブレーキ制御方法の他の作用効果は、前述のCFCによ
るブレーキ制御と同じである。
【0088】なお、前述の例では、高圧域でのブレーキ
レシオを目標ブレーキレシオと平行に推定しているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、高圧域での推
定ブレーキレシオの勾配が、低圧域での推定ブレーキレ
シオの勾配よりも目標ブレーキレシオの勾配に近づくよ
うに設定しさえすればよい。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、トレーラの車軸のブレーキレシオを推定によ
り求め、この推定ブレーキレシオを予め設定された目標
ブレーキレシオと同じになるようにしているので、目標
ブレーキレシオを適宜設定することにより路面の粘着利
用率を最大にでき、トレーラの積載重量にかかわらず、
ブレーキの効きの差を小さくできる。したがって、トレ
ーラのジャックナイフ現象およびスイング現象をより一
層確実に防止できる。
【0090】特に、トレーラの推定ブレーキレシオを、
トレーラのブレーキ圧が低圧域のときはカップリングフ
ォースFkに基づいて推定し、またトレーラのブレーキ
圧が高圧域のときは低圧域内の推定ブレーキレシオの勾
配よりも目標ブレーキレシオの勾配に近づけて推定して
いるので、高圧域でのトレーラブレーキ圧の過剰調整を
防止でき、トレーラブレーキ圧をその全域にわたって適
正に調整できる。これにより、CFCによるブレーキ制
御を最適に行うことができる。
【0091】更に、カップリングフォースおよびブレー
キレシオを推定により求めていることから、高価なカッ
プリングフォースセンサが不要となり、トラクタ・トレ
ーラブレーキシステムをより安価に形成できるようにな
る。
【0092】しかも、トレーラ質量、トレーラ重心位置
に対する車軸位置およびカプラ位置等のトレーラに関す
るデータをトラクタ側で推定しているので、種々の条件
のトレーラのブレーキ制御をトラクタ側のみで行うこと
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるトレーラブレーキ制御方法の
実施の形態の一例に使用されるトラクタ・トレーラエア
ブレーキシステムのトラクタ側のエアブレーキ回路図で
ある。
【図2】 本発明にかかるトレーラブレーキ制御方法の
実施の形態の一例に使用されるトラクタ・トレーラエア
ブレーキシステムのトレーラ側のエアブレーキ回路図で
ある。
【図3】 トラクタおよびトレーラにおけるブレーキレ
シオおよびカップリングフォースについて説明する図で
ある。
【図4】 本発明のカップリングフォース推定方法の第
1例を示す図である。
【図5】 本発明のカップリングフォース推定方法の第
2例を示す図である。
【図6】 本発明のカップリングフォース推定方法の第
3例を示す図である。
【図7】 本発明のブレーキレシオ推定方法の第1例を
示す図である。
【図8】 本発明のブレーキレシオ推定方法の第2例を
示す図である。
【図9】 本発明のブレーキレシオ推定方法の第3例を
示す図である。
【図10】本発明のブレーキレシオ推定方法の第4例を
示す図である。
【図11】ブレーキ圧とブレーキレシオとの関係を示す
図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…トラクタ側のエアブレーキシステム、2…ブレーキ
ペダル、3…デュアルブレーキバルブ、11,12…左
右前輪用パワーチャンバ、13…前輪用リレーバルブ、
16,17…左右後輪用スプリングブレーキアクチュエ
ータ、38…電子制御装置(ECU)、39…トレーラ
サービスラインA用トラクタ側カプラ、40…トレーラ
サプライラインB用トラクタ側カプラ、41…トレーラ
側のエアブレーキシステム、43,44…左右前側輪用
パワーチャンバ、45,46…左右後側輪用パワーチャ
ンバ、47…トレーラ用リレーバルブ、48…トレーラ
サービスラインA用トレーラ側カプラ、48…トレーラ
サプライラインB用トレーラ側カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大江 武 埼玉県比企郡滑川町月輪1464番地−4 株 式会社ジェーケーシートラックブレーキシ ステムズ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタに設けられたブレーキバルブか
    ら出力されるエア圧により、前記トラクタにカプラを介
    して連結されるトレーラのブレーキを作動制御するトレ
    ーラブレーキ制御方法において、 車軸における制動力をその車軸の軸重で除した値をブレ
    ーキレシオ(制動力/軸重)と定義するとともに、トレ
    ーラのブレーキ制御のために目標となるブレーキレシオ
    である目標ブレーキレシオを、予めトレーラブレーキ圧
    に対して所定の関係に設定し、制動時トレーラの車軸に
    おけるブレーキレシオを推定するとともに、この推定ブ
    レーキレシオが前記目標ブレーキレシオとなるようにト
    レーラのブレーキ圧を調整することによりトレーラのブ
    レーキ力を制御する方法であって、 トレーラのブレーキ圧が実際に生じたブレーキ圧領域で
    ある低圧域内にあるときは、前記推定ブレーキレシオ
    を、トレーラがカプラを介してトラクタに加えるカップ
    リングフォースFkに基づいて推定し、トレーラのブレ
    ーキ圧が前記低圧域を超える急ブレーキ等の高圧域内に
    あるときは、前記推定ブレーキレシオの勾配を、前記低
    圧域内での推定ブレーキレシオの勾配よりも前記目標ブ
    レーキレシオの勾配に近づけて推定することを特徴とす
    るトレーラブレーキ制御方法。
  2. 【請求項2】 前記高圧域内での推定ブレーキレシオを
    前記目標ブレーキレシオに平行に推定することを特徴と
    する請求項1記載のトレーラブレーキ制御方法。
  3. 【請求項3】 トラクタの前軸におけるブレーキレシオ
    を前記目標ブレーキレシオとして設定することを特徴と
    する請求項1または2記載のトレーラブレーキ制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記カップリングフォースFkの前後成
    分Fkxと垂直成分Fkzとの比であるカップリングフォー
    ス比Fkx/Fkzがトレーラの車軸における前記推定ブレ
    ーキレシオと同じであると仮定し、前記カップリングフ
    ォース比Fkx/Fkzが予め設定された規定値になるよう
    にトレーラのブレーキ圧を調整することを特徴とする請
    求項3記載のトレーラブレーキ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記規定値は前記目標ブレーキレシオで
    あり、前記カップリングフォース比Fkx/Fkzが前記目
    標ブレーキレシオと同じになるようにトレーラのブレー
    キ圧を調整することを特徴とする請求項4記載のトレー
    ラブレーキ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記カップリングフォースFkを、トラ
    クタの既知の情報と、このトラクタの情報から推定され
    たトラクタおよびトレーラの推定情報とに基づいて、推
    定して求めることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1記載のトレーラブレーキ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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