JPH1019413A - 吸収式冷凍装置の再生器 - Google Patents

吸収式冷凍装置の再生器

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JPH1019413A
JPH1019413A JP16650296A JP16650296A JPH1019413A JP H1019413 A JPH1019413 A JP H1019413A JP 16650296 A JP16650296 A JP 16650296A JP 16650296 A JP16650296 A JP 16650296A JP H1019413 A JPH1019413 A JP H1019413A
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absorbing liquid
absorbent
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収サイクルの効率を低下させることなく再
生器の腐食を抑制する。 【解決手段】 高温再生器1の中濃度吸収液分離筒12
内の下部に鍋状部材15を配し、中濃度吸収液分離12
との間に吸収液上昇流路16を形成し、その上方に中濃
度吸収液分離筒12の内側に上昇制限用鍔18を設け
る。加熱された吸収液は、吸収液上昇流路16を上昇し
た後上昇制限用鍔18で上昇が制限され、鍋状部材15
の内側へ流れ込むため、吸収液が中濃度吸収液分離筒1
2の内面に飛び散ることがなく、腐食しない。冷媒回収
タンク10の内周は中濃度吸収液液分離筒12の外側の
上昇制限用鍔18の相当位置に接合し、その外側に、接
合部位から下方へ向かって冷媒液の貯留部14を設け
る。中濃度吸収液分離筒12との間には断熱用間隙14
aを形成しているため、熱が冷媒液の貯留部14に伝導
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭化リチウムなど
の水溶液を吸収液とする吸収サイクルを形成した吸収式
冷凍装置の再生器に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍装置では、再生器は、高濃度
吸収液と冷媒蒸気とを分離させるためにバーナ等の加熱
手段によって加熱される加熱タンクの上方に筒状の吸収
液分離筒が延設されていて、さらに再生器に覆い被さる
ようにして冷媒回収タンクが設けられ、バーナで加熱タ
ンク内の低濃度吸収液を加熱して沸騰させて、吸収液内
の冷媒蒸気を分離して高濃度吸収液を得て、他方、冷媒
蒸気を冷媒回収タンクで冷却させて回収して冷媒液とす
る。こうして得られた高濃度吸収液を吸収器において吸
収コイルの表面に散布し、また、冷媒液を蒸発器におい
て蒸発コイルに散布すると、蒸発コイル表面では、冷媒
液が蒸発コイル内を通過する冷温水から気化熱を奪って
蒸発し、蒸発コイルで熱が奪われた冷温水は、ポンプの
作動により冷却対象に設けられた熱交換器を循環して冷
却対象における冷却源となる。熱交換器で逆に温度が上
昇した冷温水は、蒸発コイルで再び冷却される。
【0003】他方、吸収コイル表面では、高濃度吸収液
が冷媒蒸気を吸収して発熱する。吸収コイルの表面で吸
収液が冷媒蒸気を吸収する際に発生した熱は、吸収コイ
ル内をポンプの作動により通過する排熱用冷却水によ
り、外部に設けられた冷却塔へ移動し、冷却塔で放出さ
れる。吸収器において冷媒を吸収して低濃度化した吸収
液は、吸収液ポンプによって再生器に戻るように、吸収
サイクルが構成されている。
【0004】上記の構成において、例えば、再生器が二
重効用型の場合、高温再生器では一旦中濃度吸収液が得
られ、この中濃度吸収液をさらに冷媒回収タンクの外側
で冷媒蒸気を分離させて高濃度吸収液を得る。また、こ
こで、分離された冷媒蒸気は、凝縮器で冷却されて、冷
媒回収タンクで得られた冷媒液とともに冷媒液となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、高温再生器で分
離された冷媒蒸気を回収する冷媒回収タンクは、加熱バ
ーナから延設された中濃度吸収液分離筒の外側に設けら
れているが、従来では、加熱タンクの熱が、中濃度吸収
液分離筒の壁部材を介して冷媒回収タンクに直接伝わっ
て、凝縮した冷媒が冷媒回収タンク内で再沸騰し、冷媒
を回収できないという問題がある。
【0006】また、この問題を解決するために、中濃度
吸収液分離筒と冷媒回収タンクの内側壁とを二重構造と
して、その間に断熱層を設けている。この場合、加熱タ
ンクで加熱された吸収液は、沸騰した場合に吸収液分離
筒内で吹き上がり、飛び散った高温の吸収液が吸収液分
離筒の内壁に付着する。吸収液内には、腐食を防止する
ためのインヒビターが含まれているが、吸収液内に液体
として存在するだけであるため、断熱層を設けることに
よって高温に維持される分離筒の内壁において、飛び散
った吸収液が乾くと、壁面の腐食を防止するようには作
用しなくなる。このため、付着した吸収液が乾くと、吸
収液分離筒内壁表面が高温であるという条件と相俟って
吸収液成分によって腐食しやすいという問題がある。
【0007】本発明は、凝縮冷媒の再沸騰を防止して、
吸収サイクルの効率を低下させることなく、再生器の腐
食を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、腐食を防止するためのインヒビターを含む吸収液の
吸収サイクルを形成した吸収式冷凍装置の再生器であっ
て、加熱手段により加熱される加熱タンクと、該加熱タ
ンクの上方へ延設され、吸収液と冷媒蒸気とを分離する
ための筒状の吸収液分離筒と、該吸収液分離筒の内側に
設けられ、吸収液がその液面より吹き上がるのを防止す
る吸収液吹き上がり防止手段と、加熱により吸収液から
分離された冷媒蒸気を回収するために前記吸収液分離筒
の外側に前記吸収液分離筒を上方より覆って設けられた
タンクであって、該タンクの内周壁が前記吸収液吹き上
がり防止手段により吹き上がりが防止される吸収液の制
限液位相当位置より上方の前記吸収液分離筒の外壁部材
を兼用する冷媒回収タンクとを具備することを技術的手
段とする。
【0009】以上の構成により、再生器では加熱手段に
よって加熱タンクが加熱され、内部の吸収液が沸騰した
場合であっても、吸収液は、吸収液分離筒内の吸収液吹
き上がり防止手段によって吹き上がりが防止されるた
め、吸収液が吸収液分離筒内の制限液位相当位置より上
には吹き上がることがなく、加熱により冷媒蒸気のみが
吸収液から分離して制限液位相当位置より上の吸収液分
離筒内に放出される。この結果、制限液位相当位置より
上の吸収液分離筒内の壁面には、高温の吸収液が上昇、
到達することがなく、且つ、冷媒回収タンク内の凝縮冷
媒液で冷却されるため、比較的低い温度に保たれること
になり、冷媒回収タンク内の凝縮冷媒液の再沸騰が生じ
ないとともに、吸収液による吸収液分離筒の腐食が発生
することがない。また、制限液位相当位置より下の吸収
液分離筒内には、高温の吸収液が滞留するが、吸収液内
には、腐食を防止するインヒビターが含まれているた
め、高温であっても、吸収液分離筒が腐食することがな
い。さらに、吸収液分離筒の内側とその外側である冷媒
回収タンク内との圧力は同じであるため、制限液位相当
位置より上方で冷媒回収タンクの内壁部材を兼用する吸
収液分離筒には、大きな強度が必要なく、冷媒蒸気を分
離できる程度の厚みがあればよいため、厚みを小さくす
ることができ、軽量化を図ることができる。
【0010】請求項2では、請求項1において、前記冷
媒回収タンクは、吸収液の制限液位相当位置より上方で
前記吸収液分離筒の外周に接合され、該接合部位の外側
に該接合部位から下方へ向かって冷媒液溜め部が形成さ
れ、該冷媒液溜め部と前記吸収液分離筒との間に断熱用
間隙が設けられたことを技術的手段とする。冷媒回収タ
ンクは、その内周が吸収液の制限液位相当位置より上で
吸収液分離筒の外周に接合されていて、その外側に下方
へ向かって冷媒液溜め部が形成されているため、吸収液
から分離されて冷媒回収タンクに回収された冷媒蒸気
は、冷却されると冷媒液になり、冷媒液溜め部に貯留す
る。
【0011】このように、制限液位相当位置より下の吸
収液分離筒内には、加熱タンクによって加熱された高温
の吸収液が滞留しているが、冷媒液溜め部と制限液位相
当位置より下の吸収液分離筒との間には、断熱用間隙が
設けられているため、冷媒液溜め部に貯留された冷媒液
には熱が伝わらない。従って、請求項2では、請求項1
の効果とともに、さらに、冷媒液の温度が高くなること
による冷媒回収タンク内の冷媒液の再沸騰を生じさせ
ず、冷媒液溜め部の下方に位置させて、低温再生器内の
中濃度吸収液と熱交換できる面積を増加せることができ
るため、吸収サイクルの効率を向上させることができ
る。
【0012】請求項3では、請求項1、2において、前
記吸収液吹き上がり防止手段は、前記吸収液分離筒の前
記制限液位相当位置の内周面に内側へ向かって形成され
た鍔状部材と、前記吸収液分離筒の内側の前記鍔状部材
の下方に配置され、前記吸収液分離筒の内側面との間に
前記鍔状部材側へ向かう吸収液の上昇流路を形成すると
ともに前記吸収液分離筒内の中央部の吸収液の上昇を防
止する鍋状部材とを具備することを技術的手段とする。
以上の構成により、請求項3では、加熱タンクで加熱さ
れた吸収液は、吸収液分離筒内では、中央部を上昇する
ことなく、鍋状部材と吸収液分離筒との間に形成された
上昇流路から上昇して、鍔状部材でその上昇が制限され
る。これにより、吸収液分離筒内のうち、上昇流路と鍔
状部材の下方側とには、常に高温の吸収液が満たされる
が、吸収液内には腐食を防止するインヒビターが含まれ
ているため、吸収液分離筒内が腐食することがない。
【0013】請求項4では、請求項3において、前記吸
収サイクルにおいて、前記再生器から流出する吸収液の
流出路の開口部を、前記鍋状部材の内部に配置したこと
を技術的手段とする。この構成により、再生器の吸収液
分離筒内では、加熱タンクで加熱された高温の吸収液
が、鍋状部材と吸収液分離筒との間の上昇流路を通過し
て上昇し、その上方の鍔状部材によって上昇が阻止され
て鍋状部材の内側へ流れ込み、鍋状部材の内側に配置さ
れた流出路の開口部から再生器の外へ流出する。これに
より、再生器内で吸収液の安定した流れが確保され、吸
収液分離筒の上方部分に吹き上がることを確実に防止す
ることができ、吸収液分離筒の腐食を防止できる。ま
た、蒸気冷媒は、吸収液分離筒の中央部を上昇するた
め、分離筒の壁部材との接触を低減でき、壁部材の高温
化による腐食発生をより防止できる。
【0014】請求項5では、請求項4において、前記鍋
状部材の底部には、前記鍋状部材内の吸収液を流出させ
るための流出孔が設けられたことを技術的手段とする。
これにより、吸収サイクルの停止時に、加熱手段による
加熱が停止し、また、吸収サイクル内の吸収液の循環の
ためのポンプが停止した後に、吸収サイクル内の圧力の
均衡が起こる際に、鍋状部材内に吸収液が残った場合で
も、鍋状部材内から吸収液分離筒内および加熱タンク内
へ流出させることができるため、吸収液の偏りを防止で
き、次の吸収サイクルの運転開始に支障がない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に関わる空調装置
を示す。空調装置は、室外機としての吸収式冷凍装置1
00と室内機RUとからなり、吸収式冷凍装置100
は、冷凍機本体101と冷却塔(クーリングタワー)C
Tとから構成される。なお、空調装置は、制御装置10
2により制御される。
【0016】冷凍機本体101は、ステンレスによって
成形され、冷媒及び吸収液としての臭化リチウム水溶液
の吸収サイクルを形成するもので、加熱源としてのガス
バーナBが下方に備えられた高温再生器1と、この高温
再生器1の外側に被さるように配置された低温再生器2
とからなる二重効用型の再生器と、さらに低温再生器2
の外周に向かって二重に配置された吸収器3および蒸発
器4と、低温再生器2の外周で吸収器3の上方に配置さ
れた凝縮器5とを、幾つかの通路で接続してなる。な
お、吸収液内には、ステンレスと臭化リチウムとの反応
による腐食を防止するためのインヒビターが含まれてい
る。
【0017】高温再生器1は、ガスバーナBによって加
熱される加熱タンク11の上方に中濃度吸収液分離筒1
2を延長させて設け、中濃度吸収液分離筒12の上方か
らその外周に覆い被さるように縦型円筒形の気密性の冷
媒回収タンク10が設けられている。中濃度吸収液分離
筒12の内側下方には、中濃度吸収液分離筒12の内壁
とに間を置いて配置された鍋状部材15が設けられ、鍋
状部材15と中濃度吸収液分離筒12の内壁とに間に吸
収液上昇流路16が形成されている。
【0018】鍋状部材15の底部には、吸収サイクルの
停止時に鍋状部材15内の吸収液を中濃度吸収液分離筒
12内へ流出させるための流出孔17が形成されてい
る。鍋状部材15の上方の中濃度吸収液分離筒12の内
壁には、吸収液上昇流路16から上昇する吸収液がそれ
以上上昇しないように制限するための鍔状部材である上
昇制限用鍔18が、やや下方に傾斜して設けられてい
る。さらに、鍋状部材15の内側には、低温再生器2へ
中濃度吸収液を供給するための後述する中濃度吸収液流
路L1の流入口19が開口している。
【0019】冷媒回収タンク10の内周は、上昇制限用
鍔18が設けられた部分に相当する位置(高さ)で、中
濃度吸収液分離筒12の外側に気密に接合されており、
この接合部位よりさらに下方へ向かった部分に、回収さ
れた冷媒液を貯留するための冷媒液溜め部である貯留部
14が形成されており、この貯留部14と中濃度吸収液
分離筒12の下部との間には、中濃度吸収液分離筒12
から熱が伝導しないようにするための断熱用間隙14a
が設けられている。尚、上昇制限用鍔18と貯留部14
及び断熱用間隙14aの関係を満たすならば、鍋状部材
15を中濃度吸収液分離筒12の内側上方まで延長して
もよい。
【0020】以上の構成により、高温再生器1では、加
熱タンク11の内部に収容された低濃度吸収液をガスバ
ーナBによって加熱して、低濃度吸収液中の冷媒として
の水を蒸発させて冷媒蒸気(水蒸気)として中濃度吸収
液分離筒12の外側へ分離させ、冷媒蒸気の蒸発により
濃化した中濃度吸収液を中濃度吸収液分離筒12の内側
に残し、分離した冷媒蒸気を冷媒回収タンク10で低温
再生器2内の中濃度吸収液と熱交換を行って冷却された
凝縮冷媒液として回収する。加熱タンク11で加熱され
た吸収液が、中濃度吸収液分離筒12内で上昇するとき
には、鍋状部材15と中濃度吸収液分離筒12との間の
吸収液上昇流路16からその上方の上昇制限用鍔18ま
での間だけ上昇して、上昇しきった吸収液は、鍋状部材
15の内側へ流れ込み、流入口19から中濃度吸収液流
路L1へ流れ込む。
【0021】低温再生器2は、冷媒回収タンク10の外
周に偏心して設置した縦型円筒形の低温再生器ケース2
0を有し、低温再生器ケース20の天井の周囲には冷媒
蒸気出口21が設けられている。低温再生器ケース20
の天井の頂部は、中濃度吸収液流路L1により熱交換器
Hを介して中濃度吸収液分離筒12の内側の鍋状部材1
5に配置された流出口19と連結されている。
【0022】中濃度吸収液流路L1中には、流出口19
から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液の流量を制限す
るためのオリフィス(図示なし)が設けられていて、低
温再生器ケース20内へは中濃度吸収液分離筒12との
圧力差により中濃度吸収液が供給される。これにより、
低温再生器2では、低温再生器ケース20内に供給され
た中濃度吸収液を、冷媒回収タンク10の外壁を熱源と
して再加熱し、中濃度吸収液は低温再生器ケース20の
上部の気液分離部22で冷媒蒸気と高濃度吸収液とに分
離され、高濃度吸収液は、高濃度吸収液受け部23で貯
留される。
【0023】低温再生器ケース20の外周下部には、縦
型円筒形で気密性の蒸発・吸収ケース30が、外周上部
には凝縮器ケース50がそれぞれ同心的に配されてお
り、冷媒回収タンク10、低温再生器ケース20、蒸発
・吸収ケース30は、各底板部13で一体に溶接されて
冷凍機本体101を形成している。なお、低温再生器ケ
ース20は、冷媒蒸気出口21および隙間5Aを介して
凝縮器ケース50内と連通している。
【0024】吸収器3は、蒸発・吸収ケース30内の内
側部分内に縦型円筒状に巻設され内部を排熱用冷却水が
流れる吸収コイル31が配置され、吸収コイル31の上
方には、高濃度吸収液を吸収コイル31に散布するため
の高濃度吸収液散布具32が配置されている。高濃度吸
収液散布具32は、熱交換器Hを介して低温再生器2の
高濃度吸収液受け部23と連結された高濃度吸収液流路
L2の開口部から吐出する高濃度吸収液を受けて散布
し、吸収コイル31内には、冷房運転時に、冷却塔CT
で冷却された排熱用冷却水が循環する。
【0025】吸収器3では、高濃度吸収液が圧力差によ
り高濃度吸収液流路L2から流入し、流入した高濃度吸
収液は、高濃度吸収液散布具32により吸収コイル31
の上端に散布され、吸収コイル31の表面に付着して薄
膜状になり、重力の作用で下方に流下し、水蒸気を吸収
して低濃度吸収液となる。この水蒸気を吸収する際に吸
収コイル31の表面で発熱するが、吸収コイル31を循
環する排熱用冷却水により冷却される。尚、高濃度吸収
液によって吸収される水蒸気は、後述する蒸発器4で冷
媒蒸気として発生するものである。吸収器3の底部33
は、熱交換器Hおよび吸収液ポンプP1が装着された低
濃度吸収液流路L3で加熱タンク11の底部と連結され
ており、吸収液ポンプP1の作動により吸収器3内の低
濃度吸収液は加熱タンク11内へ供給される。
【0026】蒸発器4は、蒸発・吸収ケース30内の吸
収コイル31の外周に設けた縦型円筒形で連通口付きの
仕切壁40の外周に、内部を冷暖房用の冷温水が流れる
縦型円筒形の蒸発コイル41を配設し、その上方に冷媒
液散布具42を取り付けてなる。なお、蒸発器4の底部
43は、暖房用電磁弁6を有する暖房用吸収液流路L4
により中濃度吸収液分離筒12の内側の鍋状部材15の
内側と連通している。
【0027】蒸発器4では、冷房運転時に冷媒液散布具
42より冷媒液(水)を蒸発コイル41の上に滴下させ
ると、滴下された冷媒液は、表面張力で蒸発コイル41
の表面を濡らして膜状となり、重力の作用で下方へ降下
しながら低圧(例えば、6.5mmHg)となっている
蒸発・吸収ケース30内で蒸発コイル41から気化熱を
奪って蒸発し、蒸発コイル41内を流れる空調用の冷温
水を冷却する。
【0028】凝縮器5は、凝縮器ケース50の内部に冷
却塔CTで冷却された排熱用冷却水が内部を循環してい
る冷却コイル51を配設してなる。凝縮器ケース50
は、冷媒回収タンク10から凝縮器ケース50への冷媒
流量を制限するためのオリフィス(図示なし)が設けら
れた冷媒流路L5により冷媒回収タンク10の貯留部1
4の底と連通するとともに、冷媒蒸気出口21および隙
間5Aを介して低温再生器2と連通しており、いずれも
圧力差(凝縮器ケース内では約70mmHg)により冷
媒が供給される。
【0029】凝縮器5では、凝縮器ケース50内に供給
された冷媒蒸気は、冷却コイル51により冷却されて液
化する。凝縮器5の下部と蒸発器4の蒸発コイル41の
上方に配置された冷媒液散布具42とは、冷媒液供給路
L6で連通している。液化した冷媒液は、冷媒液供給路
L6に設けられた冷媒冷却器52を経て冷媒液散布具4
2に供給される。
【0030】以上の構成により、吸収液は、高温再生器
1→中濃度吸収液流路L1→低温再生器2→高濃度吸収
液流路L2→吸収器3→吸収液ポンプP1→低濃度吸収
液流路L3→高温再生器1の順に循環する。また、冷媒
は、高温再生器1(冷媒蒸気)→冷媒流路L5(冷媒蒸
気)又は低温再生器2(冷媒蒸気)→凝縮器5(冷媒
液)→冷媒供給路L6(冷媒液)→冷媒冷却器52(冷
媒液)→冷媒液散布具42(冷媒液)→蒸発器4(冷媒
蒸気)→吸収器3(吸収液)→吸収液ポンプP1→低濃
度吸収液流路L3→高温再生器1の順に循環する。
【0031】上記、吸収液と熱交換する吸収器3の吸収
コイル31と凝縮器5の冷却コイル51は、接続されて
連続コイルを形成しており、連続コイルは、冷却水流路
34によって冷却塔CTと接続されて冷却水循環路を形
成している。この冷却水循環路において、吸収コイル3
1の入口と冷却塔CTとの間の冷却水流路34には、連
続コイル内へ冷却水を送り込むための冷却水ポンプP2
が装着されており、冷却水ポンプP2の作動により連続
コイルを通過する冷却水は、吸収コイル31で吸収熱
を、冷却コイル51で凝縮熱をそれぞれ吸熱して比較的
高温となって、冷却塔CTに供給される。
【0032】上記の構成により、冷房運転時には、冷却
水ポンプP2の作動により冷却塔CT内の冷却水が、冷
却塔CT→冷却水ポンプP2→吸収コイル31→冷却コ
イル51→冷却塔CTの順に循環する。冷却塔CTで
は、落下する冷却水を大気中に一部蒸発させて、残りの
冷却水を冷却する自己冷却がなされており、冷却水は、
大気中に放熱して低温度になる排熱サイクルを形成して
いる。なお、送風機Sからの送風により、水の蒸発を促
進させている。
【0033】蒸発器4の蒸発コイル41には、室内機R
Uに設けられた空調熱交換器44がゴムホース等で形成
された冷温水流路47で連結されていて、冷温水流路4
7には、冷温水ポンプP3が設けられている。以上の構
成により、蒸発コイル41で低温度となった冷温水は、
蒸発コイル41→冷温水流路47→空調熱交換器44→
冷温水流路47→冷温水ポンプP3→蒸発コイル41の
順で循環する。
【0034】室内機RUには、空調熱交換器44が設け
られているとともに、この熱交換器44に対して、室内
空気を通過させて再び室内へ吹き出すブロワ46が備え
られている。
【0035】なお、吸収液流路L4および暖房用電磁弁
6は、暖房運転用に設けられたもので、暖房運転時に
は、暖房用電磁弁6を開弁し、吸収液ポンプP1を作動
させる。これにより、中濃度吸収液分離筒12内の高温
度の中濃度吸収液が、蒸発器4の底部43から蒸発器4
内へ流入し、蒸発コイル41内の冷温水が加熱され、加
熱された蒸発コイル41内の冷温水は、冷温水ポンプP
3の作動により冷温水流路47から空調用熱交換器44
へ供給され、暖房の熱源となる。蒸発器4内の中濃度吸
収液は、仕切板40の連通口から吸収器3側へ入り、低
濃度吸収液流路L3を経て、吸収液ポンプP1により加
熱タンク11へ戻される。
【0036】以上のとおり、本発明では、中濃度吸収液
分離筒12の内側に、鍋状部材15と上昇制限用鍔18
とを設けて、吸収液上昇流路16を形成したため、中濃
度吸収液分離筒12内の吸収液の移動が安定するととも
に、中濃度吸収液分離筒12内の吸収液が沸騰しても、
吸収液は、中濃度吸収液分離筒12内の上昇制限用鍔1
8によって吹き上がりが防止されるため、制限液位相当
位置より上には吹き上がることがなく、中濃度吸収液分
離筒12内の壁面には、高温の吸収液が上昇、到達する
ことがなく、且つ、冷媒回収タンク10内の凝縮冷媒液
で冷却されるため、比較的低い温度に保たれることにな
り、冷媒回収タンク10内の凝縮冷媒液の再沸騰が生じ
ないとともに、吸収液による中濃度吸収液分離筒12の
腐食が発生することがない。の内側に付着することがな
い。また、制限液位相当位置より下の中濃度吸収液分離
筒12内では高温の吸収液が滞留するが、吸収液内には
インヒビターが含まれているため、吸収液によって中濃
度吸収液分離筒12が腐食することがない。
【0037】また、冷媒回収タンク10は、上昇制限用
鍔18が設けられた制限液位相当位置より下方側に貯留
部14を形成していて、貯留部14と中濃度吸収液分離
筒12との間には、断熱用間隙14aが設けられている
ため、中濃度吸収液分離筒12内の加熱された吸収液の
熱が、冷媒回収タンク10の貯留部14へ伝わることが
ない。冷媒液の温度が高くなることによる冷媒回収タン
ク10内の冷媒液の再沸騰を生じさせず、貯留部19の
下方に位置させて、低温再生器2内の中濃度吸収液と熱
交換できる面積を増加せることができるため、吸収サイ
クルの効率を向上させることができる。
【0038】また、上昇制限用鍔18が設けられた制限
液位相当位置より上方側の中濃度吸収液分離筒12は、
冷媒蒸気を中濃度吸収液から分離させることができれば
よく、この部分の中濃度吸収液分離筒12の内側と外側
は、いずれも冷媒回収タンク10内で同じ圧力下に置か
れているため、大きな強度を必要としない。従って、厚
みを小さくすることができ、これにより、再生器の軽量
化を図ることができる。また、上昇制限用鍔18が設け
られた制限液位相当位置より上方側の中濃度吸収液分離
筒12内に吸収液が付着しても、この部分の温度が低く
抑えられているため、腐食する恐れが非常に少ない。
【0039】上記各実施例では、冷却水流路34の冷却
塔CTを、冷却水の一部を蒸発させて冷却水を自己冷却
する開放式のものとしたが、冷却水流路34を循環する
冷却水が、大気に開放されていない密閉回路を形成した
水冷装置70でもよい。上記実施例では、室内機RUに
空調熱交換器44のみを設けたものを示したが、室内温
度を下げないで除湿運転を行うために、空調熱交換器4
4で一旦冷却した空気を加熱する加熱用熱交換器を空調
熱交換器44と並設させるようにしてもよい。その場合
には、凝縮器5の冷却コイル51から冷却塔CTへ向か
う冷却水流路34を分岐させて、空調熱交換器44に並
設した加熱用熱交換器へ冷却水流路34の冷却水を供給
するようにしてもよい。上記実施例では、吸収式冷凍装
置を用いた空調装置を示したが、冷蔵庫、冷凍庫など、
他の冷凍装置に用いてもよい。尚、図2に示すように、
貯留部141を上昇制限用鍔18より上方に配置して、
吸収液が常時滞留している中濃度吸収液分離筒12から
伝熱を防止して、再沸騰を防止するとともに、上昇制限
用鍔18より上方の中濃度吸収液分離筒12の壁を比較
的低温に維持して、腐食を発生し難くしてもよい。この
場合、、断熱用間隙は形成されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す空調装置の概略構成図で
ある。
【図2】本発明の他の実施例を示す空調装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
100 吸収式冷凍装置 1 高温再生器(再生器) 10 冷媒回収タンク 11 加熱タンク 12 中濃度吸収液分離筒(吸収液分離筒) 14 貯留部(冷媒液溜め部) 14a 断熱用間隙 15 鍋状部材(吸収液吹き上がり防止手段) 16 吸収液上昇流路 17 流出孔 18 上制限用鍔(吸収液吹き上がり防止手段、鍔状部
材) 19 流出口(開口部) L1 流出流路(吸収液の流出流路) B ガスバーナ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腐食を防止するためのインヒビターを含
    む吸収液の吸収サイクルを形成した吸収式冷凍装置の再
    生器であって、 加熱手段により加熱される加熱タンクと、 該加熱タンクの上方へ延設され、吸収液と冷媒蒸気とを
    分離するための筒状の吸収液分離筒と、 該吸収液分離筒の内側に設けられ、吸収液がその液面よ
    り吹き上がるのを防止する吸収液吹き上がり防止手段
    と、 加熱により吸収液から分離された冷媒蒸気を回収するた
    めに前記吸収液分離筒の外側に前記吸収液分離筒を上方
    より覆って設けられたタンクであって、該タンクの内周
    壁が前記吸収液吹き上がり防止手段により吹き上がりが
    防止される吸収液の制限液位相当位置より上方の前記吸
    収液分離筒の外壁部材を兼用する冷媒回収タンクとを具
    備することを特徴とする吸収式冷凍装置の再生器。
  2. 【請求項2】 前記冷媒回収タンクは、 吸収液の制限液位相当位置より上方で前記吸収液分離筒
    の外周に接合され、該接合部位の外側に該接合部位から
    下方へ向かって冷媒液溜め部が形成され、該冷媒液溜め
    部と前記吸収液分離筒との間に断熱用間隙が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の再生
    器。
  3. 【請求項3】 前記吸収液吹き上がり防止手段は、 前記吸収液分離筒の前記制限液位相当位置の内周面に内
    側へ向かって形成された鍔状部材と、 前記吸収液分離筒の内側の前記鍔状部材の下方に配置さ
    れ、前記吸収液分離筒の内側面との間に前記鍔状部材側
    へ向かう吸収液の上昇流路を形成するとともに前記吸収
    液分離筒内の中央部の吸収液の上昇を防止する鍋状部材
    とを具備することを特徴とする請求項1または2のいず
    れかに記載の吸収式冷凍装置の再生器。
  4. 【請求項4】 前記吸収サイクルにおいて、前記再生器
    から流出する吸収液の流路の開口部を、前記鍋状部材の
    内部に配置したことを特徴とする請求項3記載の吸収式
    冷凍装置の再生器。
  5. 【請求項5】 前記鍋状部材の底部には、前記鍋状部材
    内の吸収液を流出させるための流出孔が設けられたこと
    を特徴とする請求項4記載の吸収式冷凍装置の再生器。
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