JPH101942A - フレキシブル鉄筋の建込み装置とその建込み方法 - Google Patents

フレキシブル鉄筋の建込み装置とその建込み方法

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JPH101942A
JPH101942A JP15728596A JP15728596A JPH101942A JP H101942 A JPH101942 A JP H101942A JP 15728596 A JP15728596 A JP 15728596A JP 15728596 A JP15728596 A JP 15728596A JP H101942 A JPH101942 A JP H101942A
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寛 平岡
Masao Arai
政男 荒井
Motoshige Ariyama
元茂 有山
Hiroko Kida
裕子 喜田
Akira Nishimura
章 西村
Susumu Tokunaga
進 徳永
Nobuyuki Urakawa
信行 浦川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 地下連続壁の構築過程である鉄筋の建込み
を、可撓性のあるフレキシブル鉄筋を用いて連続して建
込むための装置とその建込み方法を提供する。 【解決手段】 連続壁構築用溝の上端部に、梁材からな
る鉄筋養生ベース29を設け、フレーム体10と、鉄筋
供給手段と、鉄筋誘導手段とからなる鉄筋建込み装置を
溝上部に設ける。鉄筋を前記鉄筋供給手段より送出して
いき、所要本数の鉄筋を鉄筋誘導手段を介して一定の結
束状態にした後、所定のピッチで結束し主筋としてい
く。次に、主筋を鉄筋養生ベース上まで引き出し、下部
フレームF1を主筋の内側に挿入・吊り下げて取り付け
る。次に、主筋に横鉄筋パネルYを取り付けながら、下
部フレームを溝に降ろし、所定間隔で中間フレーム、上
部フレームを取り付ける。主筋頭部を鉄筋養生ベースに
楔部材を用いて固定し、固定部の上部で主筋を切断す
る。そして、鉄筋養生ベースの下部までコンクリートを
打設して連続壁を構築し、その後、鉄筋養生ベースを撤
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下連続壁の構
築過程における鉄筋の建込み技術に関し、特に空頭高さ
が制限される路下連続壁の構築過程における鉄筋の建込
みに好適な装置と建込み方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベントナイト等の安定液を使用して掘削
壁面の崩壊を防止しながら地下に壁状の溝孔を掘削し、
掘削完了後の安定液中に所要の鉄筋を建込み、コンクリ
ートを安定液と置換しながら打設して鉄筋コンクリート
の壁体を地中に構築していく地下連続壁工法は、最近の
施工技術の進展に伴い、多用の一途を辿っている。
【0003】この構築された壁体である地下連続壁は、
止水性に優れ、大きい剛性と強度を有するため、仮設山
留材・止水壁等に使用されてきたが、最近では地下構造
物や橋梁基礎等の永久構造物の構造体としても広く用い
られている。このような連続壁の構築過程における鉄筋
の建込み方法は、予め製作した鉄筋篭を連続壁溝内に順
次吊り下ろし、ジョイントしながら建込んでいるのが従
来の方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空頭高さの
ない路下で施工する路下連続壁の構築に、前記した従来
の鉄筋篭方式を用いた場合、次のような問題点があっ
た。 従来の鉄筋篭方式では、大きな空頭高さが必要不可
欠であり、路下連続壁では必要な空頭が確保できないた
めに連続壁工法が採用できない場合があった。 空頭高さが制限される路下連続壁の構築(鉄筋の建
込み工事)では、必然的に鉄筋篭の分割数が増加するた
め、鉄筋篭の継手数が増加して材料費・施工費のコスト
アップにつながるとともに、作業効率の低下と建込み障
害を起こす原因ともなる場合が多かった。 従来の鉄筋篭方式では、建込み作業に大きな空頭高
さが必要なため、その分作業床が低くなり、地下水位を
大きく低下させる必要がある。そのため、周辺環境に地
下水位の低下による悪影響を及ぼしていた。 従来の鉄筋篭方式では、鉄筋篭の製作と仮置きに広
いスペースが必要であり、都市部等では用地の確保が困
難となる場合が多かった。
【0005】こうした前記問題点を解決する方法とし
て、フレキシブル鉄筋(鉄筋の一種類で可撓性があり、
伸直性のある鉄筋を言う)による連続壁の構築方法が開
発されているが、その工法においても次のような問題点
があった。 (A)フレキシブル鉄筋を束ね、主筋として使用する場
合には、予め所要本数に結束加工を行ったフレキシブル
鉄筋を用意し、建込み装置にセットしなければならなか
った。そのため、結束加工に多大な労力を必要とし、加
工場として広い作業スペースが必要不可欠であった。 (B)前記主筋の幅およびピッチを保持するためのフレ
ームを、連続壁の深度方向の全長に渡り取り付けてい
た。そのため、多くの材料が必要であり、フレームの分
割数が増加するため、搬入・取り付け・ジョイント等に
も多くの労力と費用を要していた。 (C)横鉄筋においては、予め表裏一双で組み立てた鉄
筋篭の上端にフックを取り付け、主筋の建込みに応じ
て、主筋に予め水平に取り付けておいた金物に鉄筋篭を
吊り下げていたため、数本から数十本の主筋を同一長さ
で前記金物に取り付ける際、長さ調整に多くの時間を必
要とした。 (D)前記金物を予め主筋に取り付けていたため、建込
み方法が制限され、作業効率の低下を招いていた。 (E)鉄筋の建込みが終了した後、鉄筋上端の固定は、
フレームの上部に鋼材等で製作したカンザシを通してガ
イドウォールで受けていた。そのため、フレームは鉄筋
篭の全長に渡って取り付ける必要があり、フレームには
鉄筋とフレームの重量に耐えうるだけの強度が要求され
るため、必然的にフレーム重量が大となり、多くの材料
と製作費を要し、搬入・取り付けの際の作業性が悪かっ
た。
【0006】そこでこの発明は、前記した従来の建込み
方法である鉄筋篭方式の問題点を解決することは勿論、
前記フレキシブル鉄筋の建込み方法における問題点をも
解決するフレキシブル鉄筋を用いた連続建込み装置と建
込み方法を提供することを目的とし、開発したものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、まずフレキシブル鉄筋の建込み装置
を次のように構成した。まず、フレーム体を構成し、こ
のフレーム体に複数本のフレキシブル鉄筋の受入・送出
を行う鉄筋供給手段を設けた。さらに、前記フレーム体
に、前記鉄筋供給手段により送出されるフレキシブル鉄
筋を中継するとともに、所要本数のフレキシブル鉄筋を
一定の結束形状にセットアップしながら建込み目標位置
へ誘導する鉄筋誘導手段を設け、フレキシブル鉄筋の建
込み装置を構成したものである。
【0008】また、前記鉄筋供給手段は、駆動手段を備
えたドラムで構成した。
【0009】また、前記駆動手段は、モータ機構により
構成した。
【0010】また、前記鉄筋誘導手段は、ガイドローラ
機構により構成した。
【0011】次に、前記した構成の建込み装置を用い、
次のような工程からなる建込み方法でフレキシブル鉄筋
の建込みを行うようにした。 (1)地下連続壁構築用溝の上端部に、梁材からなる鉄
筋養生ベースを設置する工程。 (2)前記鉄筋養生ベースを建込み目標として、前記し
た建込み装置を前記地下連続壁構築用溝の上部に設置す
る工程。 (3)フレキシブル鉄筋を鉄筋供給手段より送出してい
き、所要本数のフレキシブル鉄筋を鉄筋誘導手段を中継
して一定の結束状態にした後、所定のピッチで結束し主
筋としていく工程。 (4)前記主筋を前記鉄筋養生ベース上まで引き出し、
予め製作した下部フレーム(建込み完了時に底部フレー
ムとなる)を主筋の内側に挿入し、吊り下げて取り付け
る工程。 (5)前記主筋を順次建込みながら、予め組み立てた横
鉄筋パネルを主筋に取り付け、前記下部フレームを前記
地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分降ろす工程。 (6)前記鉄筋養生ベース上の主筋の内側に、予め製作
した中間フレーム(建込み完了時に中間部フレームとな
る)を挿入し、取り付ける工程。 (7)前記主筋を順次建込みながら、予め組み立てた横
鉄筋パネルを主筋に取り付け、前記中間フレームを前記
地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分降ろす工程。 (8)前記鉄筋養生ベース上の主筋の内側に、予め製作
した上部フレーム(建込み完了時に上部フレームとな
る)を挿入し、取り付ける工程。 (9)前記主筋を順次建込みながら、前記上部フレーム
を前記地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分降ろす
とともに、前記鉄筋養生ベース上の主筋頭部に楔部材を
取り付ける工程。 (10)前記主筋頭部を、前記鉄筋養生ベースに前記楔
部材を用いて固定し、固定部の上部で主筋を切断する工
程。 (11)前記鉄筋養生ベースの下部までコンクリートを
打設し、地下連続壁を構築した後、鉄筋養生ベースを撤
去する工程。
【0012】
【発明の実施の形態】次に添付図面に基づき、この発明
による具体例を説明する。図1は、この発明によるフレ
キシブル鉄筋の建込み装置を示す概略構成図、図2は、
この発明によるフレキシブル鉄筋の建込み装置の一例を
示す正面図、図3は、図2における平面図、図4は、鉄
筋誘導手段としてのガイドローラ機構を示す構造説明図
であり、(A)は上方からの構造説明図、(B)は側方
からの構造説明図である。まず、図1により、この発明
によるフレキシブル鉄筋の建込み装置の概略構成を説明
する。アングル材等の鋼材からフレーム体10を構成
し、このフレーム体10上に、駆動手段を備えたドラム
11を設けるとともに、連続壁構築用溝H上にはガイド
ローラ12を所要数設け、フレキシブル鉄筋の建込み装
置Xを構成した。この場合前記ドラムは、複数本のフレ
キシブル鉄筋の受入と送出を行う役目を担い、前記ガイ
ドローラ12は、前記ドラムから送出されるフレキシブ
ル鉄筋を中継し、所要本数のフレキシブル鉄筋を一定の
結束形状(結束状態)にしながら建込み目標位置である
前記連続壁構築用溝Hへ誘導する役目を担う。また、前
記連続壁構築用溝Hの周りには、予めレールRを敷設し
ておき、前記フレキシブル鉄筋の建込み装置の底部に車
輪13を設けることにより、移動可能としたものであ
る。なお29は、梁材からなる鉄筋養生ベースを示す。
【0013】次に、図2,図3により、この発明による
フレキシブル鉄筋の建込み装置の詳細を説明する。ドラ
ム11は、ギヤ減速機付きの油圧モータ15により、ロ
ーラーチェーン16を介し回転自在に駆動できるように
し、主筋(フレキシブル鉄筋)Sの巻き取り(受入れ)
と引き出し(送出)が自由にできるようにした。また、
ガイドローラ14,12は、ドラム11から引き出され
た主筋(フレキシブル鉄筋)Sの中継と連続壁構築用溝
Hへの誘導を行う。この場合、ドラム11から引き出さ
れた複数本の主筋(フレキシブル鉄筋)Sは、結束に必
要な本数(この場合は3本)の主筋(フレキシブル鉄
筋)Sを1個のガイドローラ14,12に通し、他のそ
れぞれの主筋(フレキシブル鉄筋)Sもそれぞれ個々の
ガイドローラ14,12に通す。ガイドローラ12に
は、種々のローラを配設してあるので、主筋(フレキシ
ブル鉄筋)Sは、ガイドローラ12を通過する間に一定
の結束形状(結束状態)にセットされることになる。こ
うしてガイドローラ12を通過後、鉄線または鋼製のバ
ンド等を用いて所定のピッチで結束していくのである。
なお、この例のガイドローラ14は、同一のローラを配
設し構成したものであり、主筋(フレキシブル鉄筋)S
の中継のみを行うようにした。
【0014】次に、図4により、この発明によるガイド
ローラ機構を説明する。図の(A)および(B)に示す
ように、このガイドローラ12は、四分の一の円弧状か
らなる2つのローラ取付部材Pの間に、種々のローラ2
3,24,25,26,27,28を順に配設し組み込
んで構成したものである。この例の場合には、図の左方
向から平行した3本の主筋(フレキシブル鉄筋)Sが送
られる。そして、ガイドローラ12の前記ローラを通過
するうち、図示したような結束形状(結束状態)にセッ
トアップされるようにした。つまり、形状の変化するロ
ーラを順に配列させ、組み合わせることにより、通過す
る主筋(フレキシブル鉄筋)Sの配置状態を変えるわけ
である。なお、図の(A)では、理解しやすくするため
に(B)における上方のローラ23の図示は省略した。
【0015】次に、前記した構成のフレキシブル鉄筋の
建込み装置Xを使用したフレキシブル鉄筋の建込み方法
を図1,図5〜図16により、手順を追って説明する。 (1)図5に示すように、連続壁構築用溝Hの周りに、
予めフレキシブル鉄筋の建込み装置Xの移動用レールR
を敷設し、前記連続壁構築用溝Hの上端部には、梁材か
らなる鉄筋養生ベース29を設置する。 (2)次に、図1に示すように、前記鉄筋養生ベース2
9を建込み目標として、前記フレキシブル鉄筋の建込み
装置Xを、前記連続壁構築用溝Hの上部に設置する。 (3)次に、図6に示すように、ドラム11から主筋
(フレキシブル鉄筋)Sを送出していき、ガイドローラ
12を中継して所要本数の主筋(フレキシブル鉄筋)S
を一定の結束形状(結束状態)にセットアップした後、
鉄線または鋼製のバンド等を使用し、所定のピッチで結
束していく。 (4)次に、図7に示すように、前記主筋(フレキシブ
ル鉄筋)Sを前記鉄筋養生ベース29上まで引き出し、
予め製作しておいた下部フレーム(建込み完了時に底部
フレームとなる)F1を前記主筋(フレキシブル鉄筋)
Sの内側に挿入し、吊り下げて取り付ける。 (5)次に、図9に示すように、前記主筋(フレキシブ
ル鉄筋)Sを順次建込みながら、予め表裏別々に組み立
てた横鉄筋パネルYを前記主筋(フレキシブル鉄筋)S
に取り付けていき、前記下部フレームF1を前記連続壁
構築用溝Hに所定深さ分降ろす。 (6)次に、図11に示すように、前記鉄筋養生ベース
29上における前記主筋(フレキシブル鉄筋)Sの内側
に、予め製作しておいた中間フレーム(建込み完了時に
中間部フレームとなる)F2を挿入し、取り付ける。 (7)次に、図9に示す前記(5)の場合と同様に、前
記主筋(フレキシブル鉄筋)Sを順次建込みながら、予
め表裏別々に組み立てた横鉄筋パネルYを前記主筋(フ
レキシブル鉄筋)Sに取り付けていき、前記中間フレー
ムF2を前記連続壁構築用溝Hに所定深さ分降ろす。 (8)次に、図12に示すように、前記鉄筋養生ベース
29上における前記主筋(フレキシブル鉄筋)Sの内側
に、予め製作しておいた上部フレーム(建込み完了時に
上部フレームとなる)F3を挿入し、取り付ける。 (9)次に、図13に示すように、前記主筋(フレキシ
ブル鉄筋)Sを順次建込みながら、前記上部フレームF
3を前記連続壁構築用溝Hに所定深さ分降ろすととも
に、前記鉄筋養生ベース29上の主筋(フレキシブル鉄
筋)Sの頭部に楔部材38を取り付ける。 (10)次に、図14に示すように、前記主筋(フレキ
シブル鉄筋)Sの頭部を前記鉄筋養生ベース29に前記
楔部材38により固定して上部の主筋(フレキシブル鉄
筋)Sを切断する。なお、図16に示すものは、フレキ
シブル鉄筋による建込み完了図である。 (11)最後に、前記鉄筋養生ベース29の下部までコ
ンクリートを打設し、連続壁を構築した後、鉄筋養生ベ
ース29を撤去する。
【0016】次に、前述した主筋(フレキシブル鉄筋)
Sと前記下部フレームF1,中間フレームF2,上部フ
レームF3との取付方法を図8により説明する。前記し
た各フレームは、図8の(A),(B)に示すように、
前記連続壁構築用溝Hに建込んだ主筋(フレキシブル鉄
筋)Sのピッチ・間隔等を保持するため、鋼製のアング
ル等を箱状に構成してフレームF(建込み用)としたも
のである。このフレーム(建込み用)Fには、予め所定
数のボルト33を所定位置に取り付けてあり、フレーム
(建込み用)Fと前記主筋(フレキシブル鉄筋)Sとの
取り付けにおいては、ボルト33と33の間に主筋(フ
レキシブル鉄筋)Sを挿入し、取付けプレート32で押
さえ、ナット34で固定することにより行う。
【0017】次に、前述した建込み方法における横鉄筋
パネルYの取付方法を図10により説明する。<前記手
順(5),(7)の横鉄筋パネルの取付方法を示す。>
図10の(A)は横鉄筋パネルYの外観を示すものであ
る。図示のように、組立鉄筋35と横鉄筋36により格
子状のパネルを構成した。また(B),(C),(D)
は、前記横鉄筋パネルYの取付状態を示しており、図示
におけるΩ型の取付金具37に主筋(フレキシブル鉄
筋)Sを通していきながら(B)のように取り付けてい
く。
【0018】次に、前述した手順(9),(10)にお
ける鉄筋養生ベース29と楔部材38との取付けについ
て、図5,図15により説明する。図5あるいは図15
の(A)に示すように、鉄筋養生ベース29の所定位置
には、楔部材38の固定部31を予め設けておく。この
固定部31に、図15の(B)に示す主筋(フレキシブ
ル鉄筋)Sを通したすり割り入りの楔部材38を挿入
し、固定するわけである。なお、その固定後、前記楔部
材38の上部における主筋(フレキシブル鉄筋)Sを切
断することとなる。
【0019】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、次のような効果を奏する。 (1)この発明により、低空頭であっても連続壁の構築
工事が可能となる。また、作業空間の確保のための掘削
土量が減り、経済性も向上する。 (2)この発明により、ジョイントなしで連続して鉄筋
の建込みが可能となり、経済性が大幅に向上するととも
に、鉄筋建込みの能率アップにより工程短縮が図られ
る。また、主筋にジョイントがなく、地震等にジョイン
ト部が弱点となることもなく、構造的に安定した信頼性
の高い連続壁の構築が可能となる。 (3)この発明においては、作業に必要な空頭高さが小
さいため、その分、作業床が高く、地下水位の低下量が
小さくなる。そのため、地下水位の低下による周辺環境
への影響が少なくなる。 (4)この発明では、フレキシブル鉄筋の製作を工場に
おいて行うので、鉄筋篭の製作用地は現場に必要としな
い。その上、仮置場も小面積でよい。従って、用地の確
保が困難な都市部の路下における連続壁の構築範囲が広
くなる。 (5)この発明により、従来の鉄筋建込み装置では不可
能であったフレキシブル鉄筋の必要本数に応じた結束作
業が機械的に可能となった。そのため、省力化とコスト
ダウンが可能となり、予め結束作業を行うための広い作
業スペースも不必要となった。 (6)従来のフレキシブル鉄筋の建込みでは、主筋の幅
およびピッチを保持するためのフレームを連続して取り
付けていたが、この発明により、フレームを断続的に取
り付けるだけでフレーム機能が発揮できることとなっ
た。そのため、製作・搬入・取付・ジョイント等の材料
費と人件費のコストダウンが可能となる。 (7)従来のフレキシブル鉄筋の建込みでは、予め組み
立てた鉄筋篭を吊り下げるための金物を、予め主筋に取
り付ける必要があった。しかし、この発明により、予め
表裏別々に組み立てた軽量の横鉄筋パネルを鉄筋の建込
みに応じて簡易な固定金具で取り付けることが可能とな
り、予め金物を主筋に取り付ける必要がなくなるととも
に、その金物が鉄筋の建込みの際の障害とならない。従
って、鉄筋の建込みと横鉄筋の取り付けの施工性が向上
し、コストダウンが可能となる。 (8)従来のフレキシブル鉄筋の建込みでは、フレーム
にカンザシを通して鉄筋篭をガイドウォールで受けてい
た。そのため、連続壁の深度方向全長に渡り強固なフレ
ームが必要であった。しかし、この発明では、楔部材を
使用して主筋の天端を養生ベースに固定するため、従来
のような強固で連続したフレームは不必要となり、主筋
の幅およびピッチを保持するために断続的にフレームを
取り付けるだけでよいこととなる。従って、材料費・人
件費が減少するとともに、作業効率もアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるフレキシブル鉄筋の建込み装置
を示す概略構成図である。
【図2】この発明によるフレキシブル鉄筋の建込み装置
の一例を示す正面図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】鉄筋誘導手段としてのガイドローラ機構を示す
構造説明図であり、(A)は上方からの構造説明図、
(B)は側方からの構造説明図である。
【図5】連続壁構築用溝の上端部に、鉄筋養生ベースを
設置する状況を示す説明図である。
【図6】ドラムから主筋を送出し、ガイドローラを中継
させて結束する状況を示す説明図である。
【図7】予め製作しておいた下部フレームを、主筋に吊
り下げて取り付けている状況を示す説明図である。
【図8】主筋とフレームとの取付方法を示す説明図であ
り、(A)は取付状況を示し、(B)は取付部の詳細で
ある。
【図9】主筋を順次建込み、予め組み立てた横鉄筋パネ
ルを前記主筋に取り付け、下部フレームを連続壁構築用
溝に降ろしている状況を示す説明図である。
【図10】この発明による建込み方法における横鉄筋パ
ネルの取付方法を示す説明図であり、(A)は横鉄筋パ
ネルの外観を示し、(B)は横鉄筋パネルの取付状況を
示し、(C),(D)は横鉄筋パネルの取付金具を示
す。
【図11】予め製作しておいた中間フレームを、主筋に
取り付けている状況を示す説明図である。
【図12】予め製作しておいた上部フレームを、主筋に
取り付けている状況を示す説明図である。
【図13】主筋を順次建込み、上部フレームを連続壁構
築用溝に降ろし、主筋頭部に楔部材を取り付けている状
況を示す説明図である。
【図14】主筋頭部を鉄筋養生ベースに楔部材により固
定し、上部の主筋を切断した状況を示す説明図である。
【図15】鉄筋養生ベースと楔部材との取付状況を示す
説明図であり、(A)は鉄筋養生ベースにおける楔部材
の固定部を示し、(B)は楔部材の概要を示す。
【図16】この発明のフレキシブル鉄筋による建込み完
了図である。
【符号の説明】
10・・・・フレーム体 11・・・・ドラム 12・・・・ガイドローラ 13・・・・車輪 14・・・・ガイドローラ 15・・・・油圧モータ 16・・・・ローラーチェーン 17・・・・電磁弁収納ボックス 18・・・・スイベル 19・・・・スリップリング 20・・・・ブレーキシリンダ 21・・・・ギヤリング 22・・・・ピン(シャフト) 23・・・・ローラ 24・・・・ローラ 25・・・・ローラ 26・・・・ローラ 27・・・・ローラ 28・・・・ローラ 29・・・・鉄筋養生ベース 30・・・・足場板 31・・・・固定部 32・・・・取付けプレート 33・・・・ボルト 34・・・・ナット 35・・・・組立鉄筋 36・・・・横鉄筋 37・・・・取付金具 38・・・・楔部材 F・・・・フレーム(建込み用) F1・・・下部フレーム F2・・・中間フレーム F3・・・上部フレーム H・・・・連続壁構築用溝 P・・・・ローラ取付部材 R・・・・レール S・・・・主筋(フレキシブル鉄筋) Y・・・・横鉄筋パネル W・・・・鉄筋篭体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 政男 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 有山 元茂 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 喜田 裕子 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 西村 章 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式会 社利根内 (72)発明者 徳永 進 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式会 社利根内 (72)発明者 浦川 信行 東京都中央区銀座1丁目14番5号 成和機 工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム体と、このフレーム体に設けら
    れ複数本のフレキシブル鉄筋の受入・送出を行う鉄筋供
    給手段と、前記フレーム体に設けられ前記鉄筋供給手段
    により送出されるフレキシブル鉄筋を中継するととも
    に、所要本数のフレキシブル鉄筋を一定の結束形状にセ
    ットアップしながら建込み目標位置へ誘導する鉄筋誘導
    手段とから構成したことを特徴とするフレキシブル鉄筋
    の建込み装置。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋供給手段は、駆動手段を備えた
    ドラムからなることを特徴とする請求項1記載のフレキ
    シブル鉄筋の建込み装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、モータ機構からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載のフレキシブル鉄筋の建込
    み装置。
  4. 【請求項4】 前記鉄筋誘導手段は、ガイドローラ機構
    からなることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル
    鉄筋の建込み装置。
  5. 【請求項5】 次の第1工程〜第11工程の各工程から
    なることを特徴とするフレキシブル鉄筋の建込み方法。 (1)地下連続壁構築用溝の上端部に、梁材からなるフ
    レキシブル鉄筋養生ベースを設置する第1工程。 (2)前記フレキシブル鉄筋養生ベースを建込み目標と
    して、前記地下連続壁構築用溝の上部に、前記請求項1
    ないし4記載のフレキシブル鉄筋の建込み装置を設置す
    る第2工程。 (3)鉄筋供給手段によりフレキシブル鉄筋を送出して
    いき、鉄筋誘導手段を中継して所要本数のフレキシブル
    鉄筋を一定の結束形状にセットアップした後、所定のピ
    ッチで結束して主筋としていく第3工程。 (4)前記主筋を前記フレキシブル鉄筋養生ベース上ま
    で引き出し、鉄筋の建込み完了時に底部フレームとなる
    予め製作した枠体を主筋の内側に挿入し、吊り下げて取
    り付ける第4工程。 (5)前記主筋を順次建込みつつ、予め組み立てた横鉄
    筋パネルを主筋に取り付け、前記第4工程における枠体
    を前記地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分降ろす
    第5工程。 (6)前記フレキシブル鉄筋養生ベース上の主筋の内側
    に、鉄筋の建込み完了時に中間部フレームとなる予め製
    作した枠体を挿入し、取り付ける第6工程。 (7)前記主筋を順次建込みつつ、予め組み立てた横鉄
    筋パネルを主筋に取り付け、前記第6工程における枠体
    を前記地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分降ろす
    第7工程。 (8)前記フレキシブル鉄筋養生ベース上の主筋の内側
    に、鉄筋の建込み完了時に上部フレームとなる予め製作
    した枠体を挿入し、取り付ける第8工程。 (9)前記主筋を順次建込みつつ、前記第8工程におけ
    る枠体を前記地下連続壁構築用溝に所定深さ(間隔)分
    降ろすとともに、前記フレキシブル鉄筋養生ベース上の
    主筋頭部に楔部材を取り付ける第9工程。 (10)前記主筋頭部を、前記フレキシブル鉄筋養生ベ
    ースに前記楔部材を用いて固定し、固定部の上部で主筋
    を切断する第10工程。 (11)前記フレキシブル鉄筋養生ベースの下部までコ
    ンクリートを打設し、地下連続壁を構築した後、フレキ
    シブル鉄筋養生ベースを撤去する第11工程。
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