JPH1019475A - 溶解炉用の集塵装置 - Google Patents

溶解炉用の集塵装置

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JPH1019475A
JPH1019475A JP18891996A JP18891996A JPH1019475A JP H1019475 A JPH1019475 A JP H1019475A JP 18891996 A JP18891996 A JP 18891996A JP 18891996 A JP18891996 A JP 18891996A JP H1019475 A JPH1019475 A JP H1019475A
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dust
melting furnace
dust collecting
movable
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Osamu Asai
收 浅井
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  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料投入から出湯に至る一連の作業過程にお
いて発生する粉塵、ヒューム、有害ガス等を確実に、し
かも効率良く吸引除去できる溶解炉用の集塵装置を提供
する。 【解決手段】 集塵源に接続される基部ダクト8を床面
に立設する。基部ダクト8で可動ダクト9を水平旋回自
在に支持する。可動ダクト9の突端下面に集塵フード1
0を設ける。基部ダクト8に昇降機構13を設ける。基
部ダクト8と可動ダクト9との間に旋回機構23を設け
る。可動ダクト9を前・後ダクト21、22で伸縮可動
に構成し、両ダクト21、22の間に伸縮機構24を設
ける。各変位機構13、23、24を操作して、集塵フ
ード10を有害塵の発生個所の上方に位置させ集塵を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶解炉の周辺で
発生する粉塵、ヒューム、有害ガス等を除去するための
集塵装置に関する。この集塵装置は例えば傘型の集塵フ
ードを備えている。
【0002】
【従来の技術】溶解炉を稼働する際には、多くの有害塵
や有害ガスが発生する。原料投入時には、原料に含まれ
る粉塵が溶解炉から噴煙状に立ち上り、溶解時や出湯時
には、大量のヒュームや有害ガスが炉開口や出湯経路か
ら立ち上る。こうした有害塵を除去するために、炉本体
に複数の集塵フードを設置した溶解炉が知られている
(文献不詳)。
【0003】そこでは炉蓋を覆う状態で角箱形の第1の
集塵フードを形成し、炉蓋の一側に第2の集塵フードを
配置している。さらに、出湯口に面して第3の集塵フー
ドを配置している。この溶解炉によれば、原料投入時の
粉塵を第2の集塵フードで吸引除去できる。溶解時に発
生するヒュームや有害ガスは、炉開口を塞ぐ第1の集塵
フードで完全に吸引除去できる。第3の集塵フードは、
出湯口から立ち上る有害ガス等を吸引除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、炉本体
に第1〜第3の集塵フードを設置した溶解炉によれば、
原料投入から出湯に至る一連の作業過程において、有害
塵を各集塵フードで吸引除去して、作業環境の汚損を避
けることができる。しかし、原料投入時と出湯時に発生
する有害塵を完全に除去できない点に改善の余地があ
る。
【0005】第2の集塵フードは炉開口の一側に限って
配置してある。そのため、原料投入時に第2の集塵フー
ドの近傍に立ち上る粉塵は吸引できるが、大半の粉塵は
吸引されることもなく溶解炉の周辺に飛散してしまうの
である。第3の集塵フードも出湯口から立ち上るヒュー
ムや有害ガスは吸引できるが、取鍋から発生するヒュー
ムは殆んど吸引できない。とくに、大型の取鍋において
その傾向が著しい。溶湯を湯道を介して取鍋へ流し込む
場合には、別途集塵装置を用意する必要がある。取鍋を
天井走行クレーンで吊持する場合に、第1の集塵フード
が吊持フックやワイヤと干渉するので、炉本体を90度
以下しか傾動できない。集塵フードを炉開口の周囲にリ
ング状に配置した溶解炉があるが、出湯経路から発生す
る有害塵を除去するには、別途集塵装置を用意しなけれ
ばならず、左程事情は変わらない。
【0006】この発明の目的は、原料投入から出湯に至
る一連の作業過程において、溶解炉や取鍋から発生する
有害塵を確実に吸引除去して、作業環境を好適な状態に
維持できる、溶解炉用の集塵装置を提供することにあ
る。この発明の他の目的は、各作業過程ごとに有害塵の
発生位置が異るのに対応して、集塵フードを最適の集塵
位置に変位でき、従って、一系統の集塵装置のみで溶解
炉の稼働時に発生する有害塵を集塵でき、しかも、発生
した有害塵を効率良く集塵できる、溶解炉用の集塵装置
を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、原料投入用の電磁
石や取鍋が天井走行クレーンで吊持してある場合にも、
集塵フードを吊持フックやワイヤに干渉することなく最
適の集塵位置に位置させて、能率良く集塵を行うことが
できる溶解炉用の集塵装置を提供することにある。この
発明の他の目的は、据付けに要する床面積が小さくて済
み、既存の溶解炉にも支障なく追加装備できる溶解炉用
の集塵装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の集塵装置は、
溶解炉1の出湯傾動領域の一側に配置されて、集塵源に
接続される基部ダクト8と、基部ダクト8に連続して溶
解炉1の上方へ突設される可動ダクト9と、可動ダクト
9の突端に固定された集塵フード10を備えている。可
動ダクト9は基部ダクト8に旋回可能に支持されて、集
塵フード10が溶解炉1の上方と取鍋2の上方との間を
往復変位できるよう、旋回機構3で往復旋回操作可能に
設けられる。可動ダクト9は、基部ダクト8に連続する
前段ダクト21と、前段ダクト21で出退自在に支持し
た後段ダクト22と、前・後ダクト21、22の間に設
けられて、後段ダクト22を出退操作する伸縮機構24
とを備えている。集塵フード10のフード壁41に、原
料投入器46および取鍋2用の吊持体6との干渉を避け
る逃溝42、43を開口する。
【0009】具体的には、基部ダクト8は、固定ダクト
11と、固定ダクト11で昇降自在に支持した昇降ダク
ト12と、固定ダクト11と昇降ダクト12の間に設け
られて、昇降ダクト12を昇降操作する昇降機構13と
を備えている。集塵フード10に逃溝42、43を開閉
自在に塞ぐ蓋44、45を設け、この蓋44、45を開
閉操作する蓋開閉機構を可動ダクト9に設ける。基部ダ
クト8は炉ピットと取鍋ピットに臨む擁壁の隅部に立設
固定する。可動ダクト9の前段ダクト21と後段ダクト
22のいずれか一方を、溶解炉1の出湯傾動領域を避け
て、平面視において略L字状に屈曲形成する。集塵フー
ド10を傘型に形成し、そのフード壁41の下部周縁か
ら上部周縁の近傍にわたって逃溝42、43を開口す
る。蓋44、45は逃溝42、43の上端側の一部を残
して逃溝42、43の殆んどを塞ぐよう設ける。以っ
て、吊持体6が逃溝42、43の上端に位置する状態
で、逃溝42、43を蓋44、45で閉止できるよう構
成する。集塵フード10に、逃溝42、43の上端部を
開閉する上蓋42a、43aと、逃溝42、43の他の
部分を開閉する下蓋42b、43bとを設ける。上蓋4
2a、43aおよび下蓋42b、43bのそれぞれを蓋
開閉機構で個別に開閉できるよう構成する。
【0010】
【作用】集塵装置は、原料投入、溶解、出湯の各作業過
程ごとに集塵フード10の位置を変え、集塵フード10
を有害塵の発生個所の上方に位置させた状態で集塵を行
う。そのために、可動ダクト9を基部ダクト8で旋回可
能に支持し、さらに旋回機構23で往復旋回操作できる
ようにしている。また、可動ダクト9を前段ダクト21
と後段ダクト22に分割して、後段ダクト22を伸縮機
構24で出退操作できるようにしている。原料投入時お
よび出湯時には、原料投入器46および取鍋2を吊持す
る吊持体6と、集塵フード10とが干渉する。これを避
けて、集塵フード10を有害塵の発生個所の上方に位置
させるために、フード壁41に逃溝42、43を開口し
ている。
【0011】基部ダクト8を固定ダクト11と昇降ダク
ト12とで昇降可能に構成した集塵装置は、溶解炉1の
傾動状態や有害塵の飛散状況等に応じて、集塵フード1
0の位置を上下に変更調整して、有害塵を効率良く捕捉
できる。逃溝42、43を蓋44、45で開閉する集塵
フード10によれば、溶解時等に逃溝42、43を蓋4
4、45で塞さいで、逃溝42、43からの吸引ロスを
防止できる。前段ダクト21と後段ダクト22のいずれ
か一方を略L字状に屈曲形成すると、可動ダクト9が溶
解炉1の出湯傾動領域を横切るのを避けながら、集塵フ
ード10を取鍋2の上方に位置させることができる。
【0012】逃溝42、43の上端一部を残した状態で
閉止する蓋44、45を設けると、原料投入時や出湯時
に、逃溝42、43の殆んどの部分を蓋44、45で閉
止して、逃溝42、43からの吸引ロスを抑止できる。
さらに、上蓋42a、43aと下蓋42b、43bとで
逃溝42、43を個別に開閉する蓋構造によれば、溶解
時等に逃溝42、43の全体を閉止できるうえ、原料投
入時や出湯時には、上蓋42a、43aのみを開放して
逃溝42、43の殆んどの部分を下蓋42b、43bで
閉止できる。
【0013】
【実施例】図1ないし図11はこの発明に係る集塵装置
の実施例を示す。図1および図2において、符号1は溶
解炉、2は取鍋である。溶解炉1は炉開口面が水平にな
る溶解姿勢と、溶解姿勢位置から取鍋ピットの側へ90
度以上跳ね上げ傾動した出湯姿勢との間で上下傾動でき
る。符号3は上下傾動用の支点軸、4は出湯口である。
取鍋2には門形の吊持フレーム5が設けてあり、このフ
レーム5を天井走行クレーンやホイスト等の吊持ワイヤ
や吊持チェーン等の吊持体6で吊り下げ支持する。炉ピ
ットと取鍋ピットに臨む擁壁の前隅部に、一連の作業過
程で発生する有害塵やガス等を吸引除去するための集塵
装置を配置する。
【0014】集塵装置は、溶解炉1の出湯傾動領域に臨
む擁壁内に配置した縦長の基部ダクト8と、基部ダクト
8の上端に連続して溶解炉1の上方へ突設される横向き
の可動ダクト9と、可動ダクト9の突端下面に固定した
傘型の集塵フード10を備えている。
【0015】図4において、基部ダクト8は、擁壁内の
床面に立設固定される固定ダクト11と、固定ダクト1
1に昇降スライド自在に内嵌連結した昇降ダクト12と
からなり、固定ダクト11の内部に昇降ダクト12を昇
降操作する昇降機構13を設ける。固定ダクト11の上
端内面と、昇降ダクト12の下端外面には、それぞれシ
ール材を兼ねるスライド軸受材を固定して、昇降ダクト
12の昇降動作を円滑化している。固定ダクト11は、
その中途部から導出したダクト7を介して、吸引ファン
やバッグフィルター等の集塵源に接続してある。図示し
ていないが、ダクト7の内部には、ダンパーが設けてあ
る。
【0016】図5に示すように、昇降機構13は固定ダ
クト11の外面に配置した正逆転モータ14と、固定ダ
クト11の内部に配置したスクリュージャッキ15とか
らなる。モータ14の回転動力はカップリングと中間軸
を介してスクリュージャッキ15のウォーム軸16へ伝
達され、ジャッキケース内のウォーム機構で縦軸回りの
回転に倍力変換されて、出力ねじ軸17を昇降させる。
ジャッキケースおよびケース下部に突出する保護パイプ
の下端は、それぞれ固定ダクト11の内面に架設した十
文字状のブラケット18に固定する。出力ねじ軸17の
上端は昇降ダクト12の下端内面に設けた十文字状の連
結枠19に固定する。
【0017】図3および図6において可動ダクト9は、
昇降ダクト12の上端に内嵌されて横向きに突出する前
段ダクト21と、前段ダクト21に出退自在に内嵌連結
した後段ダクト22とからなる。昇降ダクト12と前段
ダクト21との間に旋回機構23を設け、前後段ダクト
21、22の間に伸縮機構24を設ける。前段ダクト2
1の基端に旋回軸25を固定し、旋回軸25の下端およ
び中途部を、昇降ダクト12の上部内面に設けた軸受2
6、27でそれぞれ軸支することにより、可動ダクト9
の全体を基部ダクト8の中心軸の回りに回動できる。両
軸受26、27は、それぞれ昇降ダクト12の内面に架
設した、十文字状のブラケット28で支持する。下方の
軸受27はラジアル軸受とスラスト軸受を備えている。
【0018】図6および図7において、旋回機構23は
エアシリンダー30を動力源にして構成してあり、昇降
ダクト12の外面に立設固定したブラケット31と、前
段ダクト21の上面に突設した連結片32との間にエア
シリンダー30を配置する。詳しくは、シリンダー本体
の中途部をブラケット31に固定したホルダー33で、
軸34を中心にして水平揺動自在に支持し、ピストンロ
ッドをクレビス35を介して連結片32とピンで連結す
る。ピストンロッドを出退操作することによって、可動
ダクト9は想像線で示すように旋回軸25を中心にして
90度以上往復旋回でき、ダクト突端に設けた集塵フー
ド10を、溶解炉1の上方と取鍋2の上方との間で往復
変位させる。
【0019】図11に示すように、溶解炉1を傾動して
出湯する際に、可動ダクト9が溶解炉1の上部周面に張
り出したデッキと接当干渉するのを避けるために、前段
ダクト21を平面視において略L字状に屈曲し、ダクト
先端を溶解炉1の出湯傾動領域へ向って指向させてい
る。前段ダクト21の突端は屈曲部に連続して直線状に
形成し、この直線ダクト部の範囲内で後段ダクト22を
出退自在に支持する。
【0020】図8において、伸縮機構24はシリンダー
本体を前段ダクト21に連結し、ピストンロッドを後段
ダクト22に連結したエアシリンダー38と、エアシリ
ンダー38の両側に平行に配置した一対の摺動ロッド3
9と、前段ダクト21の上面に固定されて各摺動ロッド
39をスライド自在に支持するガイド40とからなる。
摺動ロッド39の一端は後段ダクト22に連結する。エ
アシリンダー38を出退操作することによって、後段ダ
クト22を伸縮変位させて、集塵フード10の旋回半径
を大小に変更できる。符号59は防塵カバーである。
【0021】集塵フード9はステンレス鋼板を継ぎ合わ
せて形成した円錐台状の傘型フードであって、その上端
を後段ダクト22の突端下面に固定する。図9に示すよ
うに、傾斜するフード壁41の周囲の前後二個所に逃溝
42、43を開口し、各逃溝42、43のそれぞれを蓋
44、45で溝外面側から開閉できるようにしている。
両逃溝42、43は取鍋2用の吊持体6との干渉を避け
るために設けてあり、一方の逃溝43は図10に示す原
料投入器46用の吊持体6との干渉を避けるための逃溝
を兼ねている。各逃溝42、43はフード壁41の下部
周縁から上部周縁の近傍にわたって上すぼまり状に形成
する。
【0022】蓋44、45は側縁上下に設けたヒンジ4
7を介して揺動開閉自在に支持してあり、図示していな
いばねで閉じ勝手に付勢してある。これらの蓋44、4
5をばねに抗して開らき操作するために蓋開閉機構を設
ける。蓋開閉機構は、後段ダクト22の突端上面に2個
のエアシリンダー48、49を設け、その出退動作をワ
イヤー50を介して蓋44、45に伝動できるよう構成
する。ワイヤー50は遊転自在なリール51で案内して
フード壁41へ導出し、その先端を各蓋44、45に連
結する。
【0023】次に各作業過程における集塵装置の使用形
態を説明する。原料投入時には、電磁石を利用した原料
投入器(電磁リフト)46を用いる場合(図10(a)
参照)と、ベルトコンベア53を内蔵するチャージング
カー54を用いる場合(図10(b)参照)とがある。
前者の場合には、後方の蓋45を開放して逃溝43を開
口した後、可動ダクト9を旋回機構23で後方へ旋回さ
せ、さらに後段ダクト22を伸縮機構24で出退調整し
て、後方の逃溝43の位置を原料投入器46の吊持体6
の移動方向に合致させ、その内奥にまで吊持体6が入り
込めるようにする。この状態で昇降機構13を作動させ
て可動ダクト9を下方移動し、集塵フード10を電磁石
にできるだけ接近させる。集塵フード10はステンレス
鋼板で形成してあるので、電磁石で吸着されることはな
い。
【0024】上記の状態で電磁石への通電を停止する
と、原料が炉内に落下し、その衝撃で粉塵が発生する。
炉内から立ち上る粉塵は、炉開口の殆んどをカバーする
集塵フード10に吸い込まれる。以後、原料投入器46
による原料投入動作を繰り返えし行う。その間、集塵フ
ード10は上記の集塵位置に保持しておく。
【0025】チャージングカー54を用いて原料投入を
行う場合には、各蓋44、45を閉じたままで、昇降ダ
クト12を上昇させて集塵フード10を投入シュート5
5の上方に位置させ、投入シュート55の内部を立ち上
る粉塵を吸引除去する。この場合には、原料を連続投入
することで炉内に生じる上向きの空気流によって、粉塵
が投入シュート55に沿って舞い上がるので、その殆ん
どを集塵フード10で吸引できる。このとき、投入シュ
ート55は煙突効果を発揮して、粉塵を効率良く集塵フ
ード10の側へ案内する。
【0026】溶解時には、図4に示すように集塵フード
10を炉開口の真上に可及的に接近させて、溶解時に発
生するヒュームや有害ガスを吸引除去する。このとき、
ヒュームや有害ガスは対流する熱気流にのって自然に上
方移動した後、集塵フード10内の集塵気流に捕捉され
るので、炉内の熱が無駄に排出されるのを解消でき、炉
蓋を集塵フードに利用して強制的に集塵を行う従来の溶
解炉に比らべて、溶解炉1の熱ロスを十分に抑止でき
る。さらに、集塵のための風量も約30%程度削減でき
る。
【0027】通常出湯時には、図2に示すように前方の
蓋44を開放して、取鍋2の吊持体6が逃溝42の内奥
へ入り込むよう、集塵フード10の位置調整を行い、ヒ
ューム等が発生しやすい出湯口4と取鍋2の上方を集塵
フード10でカバーする。この場合にも、逃溝42の中
心を吊持体6の移動方向と合致させて、天井走行クレー
ンによる取鍋2の移動操作を容易化する。
【0028】溶解を終了して残湯を排出する場合には、
溶解炉1が溶解姿勢から95゜まで跳ね上げ傾動され
る。これを避けるために、集塵フード10は、図11
(a)に示すように後方の逃溝43内に吊持体6が入り
込む状態で、取鍋2を前面側からカバーする。溶解炉1
の傾動に伴って、デッキ36も垂直状に起立し、可動ダ
クト9に接近する。しかし、前段ダクト21を平面視に
おいて略L字状に屈曲しているので、可動ダクト9はデ
ッキ36の側縁を迂回でき、両者9、36が干渉するこ
とはない。
【0029】溶解炉によっては、図11(b)に示すよ
うに溶解炉1と取鍋2との間に湯道56を配置して出湯
を行うことがある。この場合には、湯道56と取鍋2の
上方を覆うよう集塵フード10の位置調整を行って、前
方の逃溝42内に吊持体6が入り込む状態で集塵を行
う。これにより、湯道56と取鍋2から発生する有害塵
の殆んどを除去できる。溶解炉1から出た湯をポットで
受けた後、湯道を介して取鍋2へ出湯する場合にも、同
様にして集塵を行うことができる。以上のように、この
発明の集塵装置によれば、原料投入から残湯の排出に至
る一連の作業過程において、溶解炉1や取鍋2等から発
生する有害塵を確実に吸引除去できる。
【0030】図12は蓋44、45の別実施例を示す。
そこでは、蓋44、45が逃溝42、43の上端側の一
部を残して逃溝42、43の殆んどを塞ぐよう設ける。
こうした蓋構造によれば、吊持体6が逃溝42、43の
上端に入り込んだ後、蓋開閉機構を操作して蓋44、4
5を閉止でき、外部空気が逃溝42、43から吸引され
るのを防止できる。つまり逃溝42、43からの吸引ロ
スを防止できる。
【0031】図13は蓋構造のさらに別の実施例を示し
ており、逃溝42、43を上蓋42a、43aと、下蓋
42b、43bで開閉できるようにする点が上記の実施
例と異なる。下蓋42b、43bはそれぞれ図12で説
明した蓋44、45に相当し、蓋開閉機構で自動的に開
閉できる。上蓋42a、43aも同様に蓋開閉機構で自
動的に開閉できる。この蓋構造によれば、溶解時等に逃
溝42、43の全体を上蓋42a、43aおよび下蓋4
2b、43bで閉止できるうえ、原料投入時や出湯時に
は上蓋42a、43aのみを開放して、吸引ロスを防止
できる。
【0032】上記の実施例では、昇降機構13の駆動源
としてモータ14とスクリュージャッキ15を用いたが
その必要はない。例えば、油圧シリンダーやエアシリン
ダーを用いることができる。同様に、旋回機構23や伸
縮機構24の駆動源として、油圧シリンダーやモータシ
リンダーを適用できる。蓋開閉機構のエアシリンダー4
8、49は、ソレノイドやロータリソレノイドを適用で
きる。基部ダクト8は天井側から吊り下げ支持できる。
蓋44、45は上下に揺動開閉し、あるいはフード壁4
1に沿ってスライド開閉してもよい。観音開らき状の蓋
構造を採ることができる。場合によっては蓋44、45
を省略することができる。集塵フード10は傘型である
必要はなく角錐台や箱形に変更できる。集塵フード10
を後段ダクト22に対して水平回動操作可能に設ける場
合は、一方の逃溝を省略することができる。
【0033】
【発明の効果】この発明の集塵装置によれば、原料投入
から出湯に至る全ての溶解作業過程において、溶解炉1
や取鍋2から発生する有害塵を、一基の集塵装置のみで
能率良くしかもより少ない風量で吸引除去して、作業環
境を好適な状態に維持できる。各作業過程ごとに有害塵
の発生位置が異るのに対応して、集塵フード10を最適
の集塵位置に移動して有害塵を除去するので、従来の集
塵フード位置が固定された集塵装置に比らべて、効率良
く集塵できるうえ、全体装置の導入に要する費用および
ランニングコストを減らすことができる。一系統の集塵
装置のみで各作業過程で発生する有害塵を除去するの
で、その据付けに要する床面積が少なくて済み、既存の
溶解炉にも問題なく追加装備できる点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】集塵装置の概略斜視図である。
【図2】出湯時の集塵形態を示す縦断側面図である。
【図3】図2の状態における平面図である。
【図4】集塵装置の全体正面図である。
【図5】昇降機構の詳細を示す縦断面図である。
【図6】可動ダクトの旋回構造を示す縦断面図である。
【図7】旋回機構を示す平面図である。
【図8】伸縮機構を示す平面図である。
【図9】蓋開閉機構を示す平面図である。
【図10】原料投入時の集塵形態を示す側面図である。
【図11】出湯時の集塵形態を示す側面図である。
【図12】蓋構造の別実施例を示す正面図である。
【図13】蓋構造のさらに別の実施例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1………溶解炉、2………取鍋、6………吊持体、8…
……基部ダクト、9………可動ダクト、10………集塵
フード、13………昇降機構、21………前段ダクト、
22………後段ダクト、23………旋回機構、24……
…伸縮機構、42………逃溝(前)、43………逃溝
(後)、44………蓋(前)、45………蓋(後)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解炉1の出湯傾動領域の一側に配置さ
    れて、集塵源に接続される基部ダクト8と、基部ダクト
    8に連続して溶解炉1の上方へ突設される可動ダクト9
    と、可動ダクト9の突端に固定した集塵フード10を備
    えており、可動ダクト9は基部ダクト8に旋回可能に支
    持されて、集塵フード10が溶解炉1の上方と取鍋2の
    上方との間を往復変位できるよう、旋回機構23で往復
    旋回操作可能に設けられており、 可動ダクト9は、基部ダクト8に連続する前段ダクト2
    1と、前段ダクト21で出退自在に支持した後段ダクト
    22と、前・後段ダクト21、22の間に設けられて、
    後段ダクト22を出退操作する伸縮機構24とを備えて
    おり、 集塵フード10のフード壁41に、原料投入器46およ
    び取鍋2用の吊持体6との干渉を避ける逃溝42、43
    が開口してある溶解炉用の集塵装置。
  2. 【請求項2】 基部ダクト8が、固定ダクト11と、固
    定ダクト11で昇降自在に支持した昇降ダクト12と、
    固定ダクト11と昇降ダクト12の間に設けられて、昇
    降ダクト12を昇降操作する昇降機構13とを備えてお
    り、 集塵フード10に逃溝42、43を開閉自在に塞ぐ蓋4
    4、45が設けられ、蓋44、45を開閉操作する蓋開
    閉機構が可動ダクト9に設けてある請求項1記載の溶解
    炉用の集塵装置。
  3. 【請求項3】 基部ダクト8が炉ピットと取鍋ピットに
    臨む擁壁の隅部に立設固定されており、 可動ダクト9の前段ダクト21と後段ダクト22のいず
    れか一方が、溶解炉1の出湯傾動領域を避けて、平面視
    において略L字状に屈曲形成してある請求項1または2
    記載の溶解炉用の集塵装置。
  4. 【請求項4】 集塵フード10が傘型に形成されて、そ
    のフード壁41の下部周縁から上部周縁の近傍にわたっ
    て逃溝42、43が開口されており、蓋44、45が逃
    溝42、43の上端側の一部を残して逃溝42、43の
    殆んどを塞ぐよう設けられており、吊持体6が逃溝4
    2、43の上端に位置する状態で、逃溝42、43を蓋
    44、45で閉止できるよう構成した請求項2または3
    記載の溶解炉用の集塵装置。
  5. 【請求項5】 集塵フード10に、逃溝42、43の上
    端部を開閉する上蓋42a、43aと、逃溝42、43
    の他の部分を開閉する下蓋42b、43bとが設けら
    れ、上蓋42a、43aおよび下蓋42b、43bのそ
    れぞれが蓋開閉機構で個別に開閉できるよう構成してあ
    る請求項2または3記載の溶解炉用の集塵装置。
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