JPH10194765A - 合成石英ガラス製造装置 - Google Patents

合成石英ガラス製造装置

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JPH10194765A
JPH10194765A JP8349474A JP34947496A JPH10194765A JP H10194765 A JPH10194765 A JP H10194765A JP 8349474 A JP8349474 A JP 8349474A JP 34947496 A JP34947496 A JP 34947496A JP H10194765 A JPH10194765 A JP H10194765A
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JP
Japan
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quartz glass
synthetic quartz
refractory
furnace
porosity
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JP8349474A
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English (en)
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Tomohisa Yamaguchi
倫央 山口
Kazuhiro Nakagawa
和博 中川
Hiroki Jinbo
宏樹 神保
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
    • C03B19/1407Deposition reactors therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の合成石英ガラスが得られる合成石英
ガラス製造装置の提供。 【解決手段】 合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁
を、Al23 を重量比で99%程度含有し、気孔率が
53%の耐火物を以って構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成石英ガラス
製造装置、特にその耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模集積回路(LSI)の高集
積化に伴い、半導体装置の製造において半導体基板等に
集積回路の微細パターンを露光・転写する光リソグラフ
ィーに用いられる光源の短波長化が進んでいる。その結
果、光リソグラフィーに紫外域の光が用いられるように
なった。
【0003】その結果、光リソグラフィーに用いられる
ステッパと呼ばれる露光装置の光学系も、遠紫外域の光
を透過する材料で構成することが必要となった。特に、
露光装置の光学系は、収差補正のために多数のレンズ等
の光学部材で構成される。このため、光学系全体の透過
率を高くするために、個々の光学部材には、高い透過率
が要求される。
【0004】遠紫外域をはじめとする紫外域の光の透過
率が高い光学材料としては、石英ガラスが知られてい
る。特に、高い透過率を得るためには、不純物濃度が低
い、高純度の石英ガラスであることが必要である。高純
度の石英ガラスが得られる製造方法としては、火炎加水
分解法(フレームスプレー法または直接法とも称す
る。)が知られている。
【0005】火炎加水分解法では、四塩化ケイ素などの
高純度のケイ素化合物を原料に用いる。そして、この原
料を、製造装置の合成炉内で回転、引き下げを行ってい
るターゲット上に、燃焼ガスの酸素水素と共にバーナー
から噴射する。噴射された原料は、酸素水素火炎で加水
分解して石英ガラス微粒子(スート)を形成する。スー
トは、ターゲット上で一気に堆積、溶融、透明化して石
英ガラスのインゴットを形成する。このようにして得ら
れた石英ガラスは、合成石英ガラスと呼ばれる。
【0006】合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁を
構成する耐火物には、例えばAl23 およびSiO2
を含み、耐火度(SK)が35〜40の高アルミナ質の
材料が用いられている。また、この他にも種々の耐火物
やその製造方法が提案されており、例えば、文献:「特
開昭62−36063号公報」には、「断熱質耐火物の
製造方法」が開示されている。この文献に開示の技術に
よれば、SiO2 系骨材50〜95%および金属シリコ
ンからなる溶射材を火炎溶射することによって断熱質耐
火物を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッパの
光学系に用いる合成石英ガラスには、紫外域の高い透過
率だけでなく、屈折率分布の均質性等、高品質が要求さ
れる。例えば、紫外域のエキシマレーザを光源とするス
テッパでは、光学系の屈折率分布の均質性として、例え
ば、屈折率均質性が4×10-6以下であることが要求さ
れる。ここで、屈折率均質性とは、インゴットから切り
出された円柱形状あるいはこの円柱形状をさらに加工し
得られた光学部材を、光軸方向(一般にインゴットの成
長方向と一致する。)から見た径方向(光軸方向に直交
する。)の屈折率分布(ばらつき)をいう。
【0008】さらに、このステッパの光学系に用いる合
成石英ガラスには、光学部材をレンズ加工した際に、光
軸方向から見た屈折率分布が光軸を中心とした中心対称
性を有し、さらに、波面収差の非回転対称成分のRMS
(二乗平方根)値が、例えば0.0040λ以下、ある
いは波面収差の回転対称成分をパワー(2次)成分補正
し、さらに2次および4次成分補正したときの残渣RM
S値が、例えば0.005λ以下といった値を有するこ
とが要求される。
【0009】ところが、火炎加水分解法によって合成石
英ガラスを製造する際には、様々な条件のゆらぎが生じ
る。例えば、熱源としている燃焼ガスの火炎のゆらぎに
よる合成面の温度分布の変化、火炎加水分解反応、熱分
解・熱酸化反応、ガラスへの不純物の拡散状態の変化と
いった条件のゆらぎが生じる。尚、この合成面とは、バ
ーナーから噴射されたスートがインゴットの上部に到達
して堆積する場所である。
【0010】これらの条件のゆらぎは、結果的に合成石
英ガラス内に脈理と呼ばれる成長縞やインゴットの径方
向の屈折率の不均質な分布をもたらすことが知られてい
る。このため、条件のゆらぎを抑制して高品質の合成石
英ガラスを製造するための種々の合成方法が研究されて
いる。
【0011】しかしながら、理論的には高品質の合成石
英ガラスが得られる合成方法にもかかわらず、数ケ月間
にも及ぶ合成石英ガラスの製造においては、製造した合
成石英ガラスの品質にばらつきが生じてしまう。
【0012】このため、この発明の目的は、高品質の合
成石英ガラスの製造が可能な合成石英ガラス製造装置の
提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る発明者
は、種々の検討および実験を重ねた結果、合成石英ガラ
スの品質のばらつきと合成炉の耐火物の物性との間に相
関があることを見いだした。
【0014】また、この発明の出願人は、特願平8−2
05906において、生成物のうち、特にナトリウム
が、透過率を低下させる効果の著しい成分であること、
および、アルミニウム(Al)がナトリウム(Na)と
共に合成石英ガラスに拡散すると、ナトリウムによる透
過率の低下を抑制することを指摘している。
【0015】また、Al23 の純度を99%以上にす
れば、Al23 が侵蝕された場合でも、耐火物に含ま
れるナトリウムの量が少ないため、合成石英ガラスの透
過率の低下を招くナトリウム化合物(例えばNa2 O)
の合成石英ガラスへの拡散を低減することができる。
【0016】また、火炎加水分解法で合成石英ガラスを
製造する際には、合成炉の内部の温度は、1000度以
上の高温となる。また、開放型の合成炉においては、ス
ポーリング(熱衝撃)が発生し易い。その上、合成を開
始する際には、合成炉の温度を急激に上昇させる。ま
た、合成を終了する際には、製造した合成石英ガラスの
失透を防ぐために、合成炉の温度を急激に低下させる。
このように、合成石英ガラスは、耐火物にとって過酷な
条件で合成される。このため、合成石英ガラス製造装置
における耐火物は、特に、耐熱衝撃性(耐スポーリング
性)に優れていることが要求される。
【0017】そこで、この出願に係る発明者は、種々の
実験および検討を重ねた結果、後述の第2の実施の形態
において説明するように、耐火物の気孔率が40%以上
であれば、合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁とし
て、耐火物が十分な耐熱衝撃性を有することを見いだし
た。これに対して、耐火物の気孔率が40%よりも小さ
い場合には、合成石英ガラス製造装置の過酷な使用条件
に耐えられずに破損する場合がある。また、気孔率が高
い程、耐火物が軽量化するため、合成炉の設計上の自由
度が高くなる。
【0018】また、この出願に係る発明者は、耐火物の
気孔率が70%以下であれば、合成石英ガラス製造装置
の炉壁として、耐火物が十分な機械的な強度を有するこ
とを見いだした。これに対して、耐火物の気孔率が70
%よりも大きい場合には、合成石英ガラス製造装置の耐
火物の機械的な強度が弱くなる。尚、ここで、気孔率と
は、気孔を有する耐火物の重量を、気孔が実質的に無い
場合の同体積の耐火物の重量で割った値である。
【0019】従って、上述の理由から、この出願に係る
発明の合成石英ガラス製造装置によれば、合成石英ガラ
ス製造装置の合成炉の炉壁を、Al23 を重量比で9
9%以上含有し、気孔率が40〜70%である耐火物を
以って構成してなることを特徴とする。
【0020】さらに、この出願に係る発明者は、上記の
耐火物を用いたこの発明の合成石英ガラス製造装置にお
いて、合成石英ガラスの合成を開始してから数ケ月が経
過すると、合成石英ガラスの品質が一層安定してくるこ
とに気がついた。
【0021】そこで、その理由を調べて見ると、合成石
英ガラスの合成を開始すると、合成炉の炉壁に、バーナ
ーから噴射されたスートのうち、合成石英ガラスのイン
ゴットに堆積しなかったものが、ガスの流れに沿って徐
々に付着することが分かった。さらに、このスートが付
着した耐火物をX線回折によって分析したところ、使用
開始から1〜2週間程度の短期間では耐火物の極表面に
スートが付着してるだけであるが、使用開始から3〜4
ケ月経過した耐火物は、クリストバライト結晶相および
ムライト結晶相らしきものが、耐火物の内部へ数mmの
深さまで成長していることが分かった。また、SiO2
の輻射率は、一般に、0.7〜0.8程度であり、Al
23 の輻射率0.5〜0.6程度よりも高い。従っ
て、炉壁の内側表面をSiO2 で覆えば、炉壁の輻射率
が高まる。
【0022】そこで、この出願に係る発明者は、合成石
英ガラス製造装置の使用を開始する前から、耐火物の表
面にSiO2 膜を設けて炉壁の輻射率を高くすれば、合
成石英ガラスの合成面の温度分布をなだらかにし、屈折
率分布が均一な、より高品質の合成石英ガラスを製造す
ることができると考えた。
【0023】そこで、この発明の合成石英ガラス製造装
置においては、好ましくは耐火物の炉内側の表面に、S
iO2 を含有する、反射膜または反射板を具えると良
い。
【0024】このように、耐火物の炉内側の表面に、S
iO2 を含有する、反射膜または反射板を設ければ、炉
壁の気密性および炉壁の輻射率の向上を図ることができ
る。その結果、合成石英ガラスの合成面の温度分布をよ
り最適にすることができる。このため、屈折率の均質な
分布の高品質の合成石英ガラスが得られる。
【0025】また、この発明の合成石英ガラス製造装置
において、好ましくは、合成炉内に、SiO2 を含有す
る反射板(以下、単にSiO2 板とも称する。)を合成
石英ガラスのインゴットと対向するように設けると良
い。
【0026】このように、合成炉内にSiO2 を含有す
る反射板を合成石英ガラスのインゴットと対向するよう
に設ければ、合成石英ガラスの合成面の温度分布をより
最適化することができる。その結果、屈折率分布の均質
な高品質の合成石英ガラスが得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の合成石英ガラス製造装置の実施の形態について説明す
る。尚、参照する図面は、この発明が理解できる程度に
各構成成分の大きさ、形状および配置関係を概略的に示
してあるに過ぎない。従って、この発明は図示例に限定
されるものではない。また、図面では、断面を表すハッ
チングを省略して示す。
【0028】(第1の実施の形態)図1を参照して、こ
の発明の合成石英ガラス製造装置の第1の実施の形態に
ついて説明する。図1は、第1の実施の形態の合成石英
ガラス製造装置の説明に供する概略図であり、合成炉部
分の縦断面図である。この合成炉は、縦600mm×横
800mm×高さ800mmの内寸を有する。
【0029】第1の実施の形態においては、合成石英ガ
ラス製造装置の合成炉10の炉壁を、Al23 を重量
比で99%程度含有し、気孔率が53%で、SK40以
上の耐火物12を以って構成する。
【0030】そして、この耐火物12で以って炉壁が構
成された合成炉を具えた合成石英ガラス製造装置を用い
て火炎加水分解法によって合成石英ガラスを製造した。
この実施の形態の火炎加水分解法においては、原料とし
て、高純度(純度99.995%以上で、金属不純物F
e濃度が10ppb以下、Ni、Cr濃度が2ppb以
下)四塩化ケイ素を用いる。この原料をキャリアガス
(通常酸素ガス)で希釈して、バーナー14から原料を
流量30g/分で合成炉内へ噴射する。また、このとき
の水素ガス流量は、約500slmで、酸素ガス流量と
水素ガス流量との比率をO2 /H2 =0.4と設定す
る。
【0031】バーナー14から噴射した原料は、石英ガ
ラス粉(スート)を形成する。そして、このスートを合
成炉10内の直径200mmのターゲット16に堆積し
溶融して合成する。このターゲット16は、不透明石英
ガラス板からなり、1分間に7回転すると共に、90秒
周期で160mmの移動距離を揺動する。そして、この
ターゲット16を、堆積速度に合わせて、1時間あたり
数mmの速度で引き下げることにより、インゴット18
の合成面の中心位置をバーナーから常に一定距離に保
つ。また、この合成では、合成炉の耐火物から、合成面
(積層点)までの距離を最短で200mmとなるように
して合成した。
【0032】その結果、インゴット18のうちの、合成
を開始してから約1ケ月後の位置から切り出した、直径
200mm×厚さ50mmの寸法の評価用サンプルの品
質は、屈折率均質性Δnが4×10-6であった。また、
この評価用サンプルをピンホール法で観察したところ、
脈理は観察されなかった。
【0033】さらに、耐火物を交換することなく同一の
装置を使用して、合成開始から約4ケ月後の位置から切
り出した評価用サンプルの品質は、屈折率均質性がΔn
が2×10-6であり、約1ケ月後の位置から切り出した
評価用サンプルよりも屈折率均質性が向上している。こ
れは、合成石英ガラスの合成に伴い、炉壁の表面にスー
トが徐々に付着して、SiO2 膜を形成するためと考え
られる。また、この4ケ月後の位置から切り出した評価
用サンプルを約1ケ月後の位置から切り出した評価用サ
ンプルの場合と同様に、ピンホール法で観察したとこ
ろ、脈理は観察されなかった。
【0034】また、製造した合成石英ガラスをレンズ形
状に加工した際の屈折率分布は中央対称性を有し、波面
収差の非回転対称成分のRMS値は0.0030λであ
り、波面収差の回転対称成分をパワー(2次)成分補正
し、さらに、2次および4次成分補正したときの残渣R
MS値は0.0020λであった。
【0035】(第2の実施の形態)次に、下記の表1を
参照して、耐火物の気孔率と、製造された合成石英ガラ
スの品質、耐火物の破損およびひび割れとの関係につい
ての試験結果について説明する。
【0036】
【表1】
【0037】上記の表1には、気孔率が37%、43
%、53%、67%および73%の耐火物でそれぞれ合
成炉の炉壁を構成した合成石英ガラス製造装置を用い
て、合成石英ガラスを製造した試験結果を示す。尚、各
気孔率の場合の製造条件は、気孔率を除いて上述の第1
の実施の形態における製造条件と同一である。従って、
気孔率が53%の場合の試験は、上述の第1の実施の形
態に相当する。
【0038】また、ここでは、各気孔率の場合にそれぞ
れ製造した合成石英ガラスのうち、製造開始から約4ケ
月後の位置からそれぞれ切り出した評価用サンプルを用
いて品質を検査した。
【0039】先ず、気孔率が37%の場合の評価用サン
プルの品質は、屈折率均質性がエキシマレーザを光源と
するステッパで用いる光リソグラフィー用の投影レンズ
に要求される仕様の屈折率均質性(ここでは、Δn=4
×10-6)よりも悪かった。また、この評価用サンプル
をピンホール法で観察したところ、脈理が観察された。
このように、品質が劣化するのは、気孔率が37%の場
合は、炉壁の輻射率が下がり保温性が低くなるため、合
成面およびインゴット周辺部の温度が低下するためであ
る。従って、表1において気孔率が37%の場合の品質
の欄には×印を付けている。
【0040】また、この試験において、気孔率が37%
の耐火物にはひび割れが生じた。これは、気孔率が37
%では、耐火物の耐熱衝撃性が、合成石英ガラスの製造
条件に対して不十分であるためである。従って、表1に
おいて気孔率が37%の場合の破損・ひび割れの欄には
×印を付けている。
【0041】次に、気孔率が43%の場合の評価用サン
プルの品質は、屈折率均質性Δnが、4×10-6よりも
良く、脈理も観察されなかった。従って、表1において
43%の場合の品質の欄には丸印を付けている。
【0042】また、この試験において、気孔率が43%
の耐火物には、ひび割れおよび破損は生じなかった。従
って、表1において気孔率が43%の場合の破損・ひび
割れの欄には丸印を付けている。
【0043】次に、気孔率が53%の場合の評価用サン
プルの品質は、第1の実施の形態において前述したよう
に、屈折率均質性Δnが、1.8×10-6と極めて良
く、脈理も観察されなかった。このように、気孔率が5
3%の場合には、屈折率均質性が極めて良いことから、
インゴットの合成面の温度分布が最適化されていると考
えられる。従って、表1において53%の場合の品質の
欄には、品質が特に優れていることを示すために二重丸
の印を付けている。
【0044】また、この試験において、気孔率が53%
の耐火物には、ひび割れおよび破損は生じなかった。従
って、表1において気孔率が53%の場合の破損・ひび
割れの欄には丸印を付けている。
【0045】次に、気孔率が67%の場合の評価用サン
プルの品質は、屈折率均質性Δnが、4×10-6よりも
良く、脈理も観察されなかった。従って、表1におい
て、気孔率が67%の場合の品質の欄には丸印を付けて
いる。
【0046】また、この試験において、気孔率が67%
の耐火物には、ひび割れおよび破損は生じなかった。従
って、表1において気孔率が67%の場合の破損・ひび
割れの欄には丸印を付けている。
【0047】次に、気孔率が73%の場合の評価用サン
プルの品質は、屈折率均質性Δnが、4×10-6よりも
良く、脈理も観察されなかった。従って、表1におい
て、気孔率が73%の場合の品質の欄には丸印を付けて
いる。
【0048】しかし、この試験において、気孔率が73
%の耐火物には、破損が生じた。これは、気孔率を73
%まで高くすると、耐熱衝撃性は十分であるが、機械的
強度が低下するためである。従って、表1において気孔
率が73%の場合の破損・ひび割れの欄には×印を付け
ている。
【0049】従って、上記の表1に示した結果から、合
成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁には、気孔率が4
0〜70%の耐火物が適していることが分かった。ま
た、気孔率が53%の耐火物が、品質の点から特に適し
ていることが分かった。
【0050】(第3の実施の形態)次に、図2を参照し
て、この発明の合成石英ガラス製造装置の第3の実施の
形態について説明する。図2は、第3の実施の形態の合
成石英ガラス製造装置の説明に供する概略図であり、合
成炉部分の縦断面図である。
【0051】第3の実施の形態においては、合成石英ガ
ラス製造装置の合成炉10の炉壁を、Al23 を重量
比で99%程度含有し、気孔率が53%で、SK40以
上の耐火物12を以って構成する。そして、耐火物の炉
内側の表面に、SiO2 を含有する厚さ数ミリの反射膜
20または反射板20を設けている。尚、この反射膜2
0または反射板20の厚さは数mm以上であることが望
ましい。また、以下、代表して、反射膜20の例につい
て説明する。
【0052】耐火物12の表面に反射膜20を形成する
にあたっては、例えば、プラズマ溶射法、塗布焼成ある
いはガラスをライニングするといった方法を用いると良
い。また、ガラスライニングによって形成した反射膜2
0の代わりに、石英ガラスの反射板20を用いても同様
の効果が得られる。
【0053】耐火物の炉内側の表面に、SiO2 を含有
する反射膜20を設ければ、その耐火物の使用開始時か
ら、炉壁の気密性および炉壁の輻射率の向上を図ること
ができる。その結果、合成石英ガラス製造装置の使用開
始時から、合成石英ガラスの合成面の温度分布をより最
適化することができる。このため、より高品質な合成石
英ガラスを得ることができる。
【0054】そして、この耐火物12を以って炉壁12
が構成された合成炉10を具えた合成石英ガラス製造装
置を用いて、上記の第1の実施の形態の条件と同じ条件
で合成石英ガラスを製造した。その結果、合成を開始し
てから約1ケ月後の位置から切り出した評価用サンプル
の品質は、約4ケ月後の位置から切り出したものと同様
の高品質であった。
【0055】(第4の実施の形態)次に、図3を参照し
て、この発明の合成石英ガラス製造装置の第4の実施の
形態について説明する。図3は、第4の実施の形態の合
成石英ガラス製造装置の説明に供する概略図であり、合
成炉部分の縦断面図である。
【0056】第4の実施の形態においては、合成石英ガ
ラス製造装置の合成炉の炉壁を、Al23 を重量比で
99%程度含有し、気孔率が53%で、SK40以上の
耐火物12を以って構成し、さらに、合成炉10内に、
SiO2 を含有する2枚の反射板22をそれぞれ合成石
英ガラスのインゴット18と対向するように設ける。こ
の反射板22は、厚さ11mmで300mm×300m
mの寸法の不透明石英ガラスからなる。
【0057】また、反射板22の設置角度の調整は、赤
外線カメラでモニターしながら、インゴット18の合成
面18aの温度が最も高くなるように調整した。また、
設置角度を調整することによって、温度分布の調整をす
ることができる。合成面18aの温度分布の調整をする
ことによって、合成石英ガラスの屈折率の分布の調整を
することができる。
【0058】そして、この反射板22を設けた合成炉1
0を具えた合成石英ガラス製造装置を用いて、上記の第
1の実施の形態の条件と同じ条件で合成石英ガラスを製
造した。その結果、インゴット18のうちの合成を開始
してから約1ケ月後の位置から切り出した評価用サンプ
ルの品質は、屈折率均質性Δnが1.8×10-6であっ
た。また、この評価用サンプルをピンホール法で観察し
たところ、脈理は観察されなかった。
【0059】また、製造した合成石英ガラスをレンズ形
状に加工した際の屈折率分布は中央対称性を有し、波面
収差の非回転対称成分のRMS値は0.0030λであ
り、波面収差の回転対称成分をパワー(2次)成分補正
し、さらに、2次および4次成分補正したときの残渣R
MS値は0.0020λであった。これは、エキシマレ
ーザを光源とするステッパで用いる光リソグラフィー用
の投影レンズに要求される前述の仕様を十分に満たすも
のである。
【0060】(比較例)次に、従来の合成石英ガラス製
造装置の比較例について説明する。比較例においては、
合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁を、Al23
を重量比で96%程度含有し、気孔率が16%で、SK
40以上の、一般的な、いわゆる高アルミナ質の耐火物
を以って構成する。
【0061】そして、この比較例の耐火物で以って炉壁
が構成された合成炉を具えた合成石英ガラス製造装置を
用いて合成石英ガラスを製造した。その結果、合成を開
始してから約1ケ月後の位置から切り出した評価用サン
プルの品質は、屈折率均質性Δnが10×10-6と、均
質性の悪いものであった。また、この評価用サンプルを
ピンホール法で観察したところ、脈理が観察された。
【0062】上述した各実施の形態では、この発明を特
定の材料を用い、特定の条件で構成した例について説明
したが、この発明は、多くの変更および変形を行うこと
ができる。例えば、上述した実施の形態では、特定の原
料を用い、特定の条件で合成石英ガラスを合成したが、
この発明では、合成石英ガラスの原料や合成条件はこれ
に限定されるものではなく、理論的に高品質が得られる
任意好適な原料および条件で合成石英ガラスを合成する
ことができる。
【0063】また、上述した第1の実施の形態において
は、耐火物の気孔率を53%としたが、この発明では、
気孔率を40〜70%の範囲の任意好適な値とすること
ができる。
【0064】また、上述した第3の実施の形態において
は、厚さ数ミリの反射膜または反射板を設けたが、この
発明では、反射膜または反射板の厚さはこれに限定され
るものではなく、例えば、より厚い反射膜または反射板
を設けても良い。
【0065】また、上述した第4の実施の形態において
は、2枚の反射板を設けたが、この発明においては、反
射板の枚数、寸法および形状はこれに限定する必要はな
く、例えば、平面でない湾曲した反射板を設けても良
い。また、反射板はSiO2 以外の成分を含んでいても
良い。
【0066】
【発明の効果】この発明の合成石英ガラス製造装置によ
れば、合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁をAl2
3 を重量比で99%以上含有し、気孔率が40〜70
%である耐火物を以って構成する。
【0067】耐火物の気孔率を40〜70%とすること
により、合成石英ガラスの合成炉の耐火物として十分な
機械的な強度および十分な耐熱衝撃性を耐火物に与える
ことができる。さらに、耐火物を純度99%以上のAl
23 とすることにより、耐火物に高い耐侵蝕性を与え
ることができ、さらに、耐火物のナトリウムの含有量の
低減を図ることができる。その結果、合成石英ガラスに
拡散する不純物、特にナトリウムの合成石英ガラスへの
拡散を抑制することができる。このため、透過率の高い
高品質の合成石英ガラスを製造することができる。
【0068】また、耐火物の炉内側の表面に、SiO2
を含有する反射膜または反射板を設ければ、炉壁の気密
性および炉壁の輻射率の向上を図ることができる。その
結果、合成石英ガラスの合成面の温度分布をより最適化
することができる。このため、屈折率の均一な分布の高
品質の合成石英ガラスが得られる。
【0069】また、合成炉内に、SiO2 を含有する反
射板を合成石英ガラスに対向するように設ければ、合成
石英ガラスの合成面の温度分布をより最適化することが
できる。このため、屈折率の均一な分布の高品質の合成
石英ガラスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の合成石英ガラス製造装置の
説明に供する概略図であり、合成炉部分の縦断面図であ
る。
【図2】第3の実施の形態の合成石英ガラス製造装置の
説明に供する概略図であり、合成炉部分の縦断面図であ
る。
【図3】第4の実施の形態の合成石英ガラス製造装置の
説明に供する概略図であり、合成炉部分の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10:合成炉 12:耐火物 14:バーナー 16:ターゲット 18:インゴット 18a:合成面 20:反射膜、反射板 22:反射板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成石英ガラス製造装置の合成炉の炉壁
    を、Al23 を重量比で99%以上含有し、気孔率が
    40〜70%である耐火物を以って構成してなることを
    特徴とする合成石英ガラス製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の合成石英ガラス製造装
    置において、 前記耐火物の炉内側の表面に、SiO2 を含有する、反
    射膜または反射板を具えてなることを特徴とする合成石
    英ガラス製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の合成石英ガラス製造装
    置において、 前記合成炉内に、SiO2 を含有する反射板を合成石英
    ガラスのインゴットと対向するように設けてなることを
    特徴とする合成石英ガラス製造装置。
JP8349474A 1996-12-27 1996-12-27 合成石英ガラス製造装置 Withdrawn JPH10194765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6574991B1 (en) 1998-08-13 2003-06-10 Corning Incorporated Pure fused silica, furnace and method
JP2021020818A (ja) * 2019-07-24 2021-02-18 クアーズテック徳山株式会社 合成シリカガラス製造装置、及びこの装置を用いた合成シリカガラスの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6574991B1 (en) 1998-08-13 2003-06-10 Corning Incorporated Pure fused silica, furnace and method
JP2021020818A (ja) * 2019-07-24 2021-02-18 クアーズテック徳山株式会社 合成シリカガラス製造装置、及びこの装置を用いた合成シリカガラスの製造方法

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