JPH10194968A - ビタミンdやビタミンk配合の点眼剤 - Google Patents

ビタミンdやビタミンk配合の点眼剤

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JPH10194968A
JPH10194968A JP3682997A JP3682997A JPH10194968A JP H10194968 A JPH10194968 A JP H10194968A JP 3682997 A JP3682997 A JP 3682997A JP 3682997 A JP3682997 A JP 3682997A JP H10194968 A JPH10194968 A JP H10194968A
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vitamin
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analog
eye
dihydroxyvitamin
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JP3682997A
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Kiyoshi Kita
喜代司 喜多
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KITA KK
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KITA KK
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Abstract

(57)【要約】 [解決課題] ビタミンD或いはビタミンKの経口、注
射、軟膏による摂取以外の、第四の摂取方法を提供する
事。ビタミンD欠乏症或いはビタミンK欠乏症の治療剤
を提供する事。経口、注射、軟膏等による治療の行いに
くいビタミンD欠乏症或いはビタミンK欠乏症患者に投
与するビタミンD或いはビタミンKの治療剤を提供する
事。新生児、乳児、幼児、老人等への簡便なビタミンD
或いはビタミンKの摂取方法を提供する事。 [手段] ビタミンD化合物或いはビタミンK化合物、
やその誘導体或いは類似体を有効成分とする点眼剤をビ
タミンD欠乏症或いはビタミンK欠乏症の患者に点眼
し、ビタミンD欠乏症或いはビタミンK欠乏症を治療す
る。人に、点眼によりビタミンD或いはビタミンKを摂
取させる。それらビタミンD化合物或いはビタミンK化
合物配合の点眼剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の属する技術分野] 本発明は人の
ビタミンD或いはビタミンK摂取に用いる点眼剤に関す
る。
【0002】[従来の技術] 生理活性の高い天然型ビ
タミンD及びその後研究された活性型ビタミンDは多く
のクル病、骨軟化症、骨粗鬆症、線維性骨炎、骨硬化症
等の骨疾患、乳癌や大腸癌等の悪性腫瘍、乾癬の皮膚病
患者の治療に現在使われている。一般には単にビタミン
Dと言う時、抗クル病活性の高いビタミンD2(エルゴ
カルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロ
ール)を指す。治療用活性型ビタミンDは経口或いは静
脈注射による投与であり、皮膚病では軟膏による投与が
ある。ビタミンDは、肝臓、腎臓でその分子構造に変化
を受け、生理活性の高い活性型ビタミンDと成る事が分
かっている。活性型ビタミンD3としてコレカルシフェ
ロールの誘導体であるカルシトリオール(1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3)が発見された後、活性型ビ
タミンDに単にカルシウム調節作用だけでなく、他の生
理活性がある事が分かってきた。活性型ビタミンDとし
ては、ステロール環A環炭素C1位と側鎖C25位の内
の少なくとも一つが水酸化された活性型ビタミンDで、
カルシトリオール(1α,25−ジヒドロキシビタミン
D3)、1α,24−ジヒドロキシビタミンD3,アル
ファカルシドール(1α−ヒドロキシビタミンD3)、
カルシフェドール(25−ヒドロキシビタミンD3),
1α,24,25−トリヒドロキシビタミンD3、1
β,25−ジヒドロキシビタミンD3、22−オキサカ
ルシトリオール、カルシポトリオール、KH1060等
がある。類似体としては他にジヒドロタチステロールを
も含め現在約820種類が考えられている。ある種の細
胞内に於いて活性型ビタミンDレセプターがある事が分
かり、活性型ビタミンDがその細胞のサイトカイン産生
を調節する事から細胞活性の調節の研究も進められてい
る。健丈人の血漿中のビタミンDの平均濃度はビタミン
D3に於いて、2〜4ng/ml,25−ヒドロキシビ
タミンD3に於いて、15〜38ng/ml、1,25
−ジヒドロキシビタミンD3に於いて、20〜40pg
/ml、である。
【0003】 ビタミンKの作用には血液凝固因子の活
性化の作用がある。又、最近、ビタミンKと骨代謝作用
の関係が研究されている。ビタミンKは脂溶性である。
ビタミンK2は側鎖が反復するメナキノンであり、ビタ
ミンK2(メナキノン7)に於いて、分子量は649.
2である。健丈人の血漿中のビタミンK(フィロキノ
ン)としての平均濃度は0.1〜0.7ng/mlであ
る。
【0004】 眼科でビタミン欠乏による症状として、
ビタミンA欠乏による夜盲、球結膜のBitot斑、結
膜角膜乾燥症等があり、ビタミンB1欠乏では脚気弱視
があり、ビタミンB2欠乏ではびまん性表層角膜炎があ
り、球後視神経炎や視神経萎縮が現れる事があり、ビタ
ミンC欠乏では壊血病に於いて、眼瞼、結膜、網膜に出
血を見る事がある、等が知られている。エーザイ株式会
社発行の43巻8号小雑誌「クリニシアン」、1996
年8月1日、80−81頁、には点眼薬の角膜透過性が
記載されている。これによると、角膜透過性の良い脂溶
性の高い薬物で総投与量の約4%で、通常は1%から
0.1%の間としている。又、点眼投与後の血中への移
行は投与量の約50%としている。
【0005】[発明が解決しようとする課題] 本発明
の第一の目的は、ビタミンDやビタミンKの摂取を経
口、注射、軟膏以外で行う事であり、特に、ビタミンD
欠乏症患者やビタミンK欠乏症患者がビタミンDやビタ
ミンKの摂取を経口、注射、軟膏以外で行う事である。
本発明の第二の目的は、ビタミンDやビタミンKの摂取
の行いにくい新生児、乳児、幼児、老人がビタミンDや
ビタミンKの摂取を経口、注射、軟膏以外で簡便に行う
事である。
【0006】[課題を解決する為の手段] そこで、本
発明はビタミンD化合物やビタミンK化合物を人に対し
て経口、注射、軟膏による投与では無く、点眼により眼
粘膜や鼻粘膜からビタミンDやビタミンK化合物を吸収
させ、課題を解決する手段とした。点眼により人が摂取
するビタミンD化合物としては、エルゴカルシフェロー
ルやコレカルシフェロール、及び、活性型ビタミンDと
してステロール環A環C1位、と側鎖C25位の内の少
なくとも一つが水酸化された活性型ビタミンD誘導体、
ビタミンD2類似体、ビタミンD3類似体、活性型ビタ
ミンD2類似体、及び活性型ビタミンD3類似体からな
る群から選ばれたビタミンD化合物が特に有効である。
活性型ビタミンD類似体であるジヒドロタチステロール
も本発明の点眼剤として有効である。ビタミンD3類似
体としては、コレカルシフェロール硫酸ナトリウムも知
られている。本発明の点眼剤として配合するエルゴカル
シフェロール、コレカルシフェロール、ステロール環A
環炭素C1位と側鎖C25位の内の少なくとも一つが水
酸化された活性型ビタミンD誘導体、ビタミンD2類似
体、ビタミンD3類似体、活性型ビタミンD2類似体、
活性型ビタミンD3類似体、ビタミンK化合物及びビタ
ミンK類似体は天然或いは人工合成のいづれの化合物で
も良い。
【0007】[発明の実施の形態] 天然型ビタミンD
の点眼による摂取の場合、眼局所に投与されたビタミン
D、エルゴカルシフェロール或いはコレカルシフェロー
ル、は腎臓や肝臓でビタミンDのステロール環A環炭素
C1位及び側鎖C25位が水酸化されて活性型ビタミン
Dとなり、標的細胞に影響を与え、ビタミンDとして効
果を発揮する。ヒト角膜に対して活性型ビタミンDの長
期間の点眼投与に於いてカルシウム沈着を誘発せず、ビ
タミンD過剰症を惹起しない投与量及び投与方法が求め
られる。
【0008】 本発明の点眼剤としては、天然型ビタミ
ンDの濃度としては100μg/ml以内程度で良く、
少なくとも、1μg/ml以上程度が良い。活性型ビタ
ミンDやビタミンKの濃度としては10μg/ml以内
程度で良く、少なくとも、1ng/ml以上程度が良
い。しかしながら、本発明は治療用及び健康維持の為の
ビタミン摂取用であり、この濃度範囲には拘らない。本
発明は脂溶性であるビタミンD、活性型ビタミンD或い
はビタミンKを、界面活性剤等を用い、水性基剤により
水性の点眼剤とすると油性剤の物より点眼しやすい。し
かしながら、一般にビタミンKはエタノールにはやや溶
けるが、脂肪や油脂には良く溶けるので、油性剤でも良
い。人工合成のメナディオン(ビタミンK3)で水溶性
のメナディオン二亜硫酸ナトリウムやメナディオール二
亜硫酸塩のビタミンK類似体があり、広く使用されてい
る。
【0009】 本発明の有用性を示すために、手術侵襲
を受けた角膜内皮細胞の活性調節を、白色家兎により角
膜切開手術モデルで実験を行った。本試験の結果として
は、活性型ビタミンD化合物を含有した本発明の点眼剤
を非手術眼である僚眼に投与したものでは、活性型ビタ
ミンDが血中に移行した後、手術眼に影響を及ぼして、
角膜内皮細胞の欠損部の回復が促進され、手術予後の視
力に良い影響のある事が示唆された。この結果から、ビ
タミンD化合物の点眼で血中に移行することが確認さ
れ、損傷細胞活性を調節出来る事が確認された。又、ビ
タミンKも同様に点眼で血中に移行する事が示唆され
た。ビタミンD、活性型ビタミンD或いはビタミンK配
合の点眼剤には、例えば、本発明の濃度範囲内であれば
細胞毒性が見られない事より、正常細胞には殆ど影響が
無いと考えられる。
【0010】 以下、製剤例及び試験例により本発明を
更に詳細に説明する。 [製剤例1] 活性型ビタミンD(カルシトリオール)
100μgをエタノール(純度99.9%)1mlにて
希釈し、この希釈液1mlを更にポリソルベート80水
溶液(0.1%−Tween80眼科用水溶液)を溶剤
として更に100倍に希釈し、活性型ビタミンD濃度が
1μg/mlの点眼剤を製造した。用いた眼科用水溶液
は注射用蒸留水100ml中に、塩化ナトリウム780
mg、塩化カリウム153mg、pH調整には水酸化ナ
トリウムをpH7.4になる様に添加した。 [製剤例2] ビタミンK2(メナキノン4、分子量4
44.7ダルトン)5mgを中鎖脂肪酸トリグリセリド
10mlで溶解し、この溶解液0.1mlを再度、中鎖
脂肪酸トリグリセリド10mlで希釈し、ビタミンK2
濃度が5μg/mlの点眼剤を製造した。
【0011】[試験例] 角膜全層切開術後の角膜浮腫
の程度を家兎により実験した。日本在来白色家兎、体重
約2kg、2羽を使用した。2羽の兎の右眼、手術眼、
を散瞳剤により散瞳した。沈痛・麻酔薬の大腿部筋肉注
射と点眼麻酔により麻酔後、開瞼し、兎の右眼の12時
方向に角膜中心より約4mmの位置の角膜を槍状刀によ
り3mm幅で角膜内弁が出来て自己閉鎖する様に角膜接
線に対し45度程度の角度を以て瞳孔中心方向へ穿刺し
た。1羽を薬剤投与として角膜創傷治癒に効果が認めら
れる製剤例1の点眼剤を僚眼である無処置の左眼に、残
りの1羽は対照として製剤例2の点眼剤を僚眼である無
処置の左眼に、それぞれ術後翌日より1週間の間、1日
3回、1回約20μl点眼した。それぞれの手術眼には
手術直後、結膜・角膜上に点眼及び軟膏の抗生剤を投与
した。手術後3日間、抗生剤を1日3回及び散瞳剤を1
日1回それぞれの手術眼に投与した。
【0012】 手術後1週間目の手術眼の損傷部の膨潤
程度を角膜形状測定装置により乱視度を測定した。薬剤
投与の兎に於いては約10ジオプトリーで、対照の兎で
は約18ジオプトリーであった。これらの事は手術をし
ていない無処置の僚眼に投与された活性型ビタミンDが
血中を介して手術眼に移行し、つまり、投与された活性
型ビタミンDが手術眼の方の前房水中に滲出して損傷を
受けた角膜内皮細胞の増殖・伸展に強く関与し、その角
膜の異常屈折を防止している事を示唆している。尚、兎
が左眼に点眼した方を点眼直後に舐める行為が製剤例2
の中鎖脂肪酸トリグリセリド基剤の方に見られた印象が
あった。
【0013】 試験例に於いて、点眼したビタミンD化
合物やビタミンKによると思われる角膜へのカルシウム
吸着による角膜混濁、結膜の充血、前房中へのフィブリ
ン析出、眼内炎等の副作用は見られなかった。本発明に
よるビタミンD化合物の眼局所への投与は、眼粘膜や副
鼻腔粘膜より、点眼されたビタミンD化合物が血中に入
る事が確認された。ビタミンKに於いても同様に血中に
移行出来ることが示唆された。
【0014】[発明の効果]本発明のビタミンD化合物
の点眼剤は特に腎臓や肝臓に疾患のあるビタミンD欠乏
症患者の治療に効果がある。又、ビタミンK欠乏症患者
の治療にも効果がある。経口、注射及び軟膏の使用が行
いにくい、これらビタミンD欠乏症患者やビタミンK欠
乏症患者に対しても有効である。本発明のビタミンDや
ビタミンK配合の点眼剤は、特に、新生児、乳児、幼
児、老人にビタミンDやビタミンKを摂取させやすい。
食餌、注射、そして軟膏以外の第四のビタミンDやビタ
ミンKの簡便な摂取方法が選択できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エルゴカルシフェロール、コレカルシフ
    ェロール、ステロール環A環炭素C1位と側鎖C25位
    の内の少なくとも一つが水酸化された活性型ビタミンD
    誘導体、ビタミンD2類似体、ビタミンD3類似体、活
    性型ビタミンD2類似体、及び活性型ビタミンD3類似
    体からなる群から選ばれたビタミンD化合物を有効成分
    とする、人のビタミンD摂取の為の点眼剤。
  2. 【請求項2】 ステロール環A環炭素C1位と側鎖C2
    5位の内の少なくとも一つが水酸化された活性型ビタミ
    ンD誘導体、ビタミンD2類似体、ビタミンD3類似
    体、活性型ビタミンD2類似体、及び活性型ビタミンD
    3類似体がカルシトリオール(1α,25−ジヒドロキ
    シビタミンD3)、1α,24−ジヒドロキシビタミン
    D3,アルファカルシドール(1α−ヒドロキシビタミ
    ンD3)、カルシフェドール(25−ヒドロキシビタミ
    ンD3),1α,24,25−トリヒドロキシビタミン
    D3、1β,25−ジヒドロキシビタミンD3、22−
    オキサカルシトリオール、カルシポトリオール、KH1
    060、ジヒドロタチステロールからなる群から選ばれ
    たものである請求項1に記載の点眼剤。
  3. 【請求項3】 ビタミンK化合物或いはビタミンK類似
    体を有効成分とする、人のビタミンK摂取の為の点眼
    剤。
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