JPH10195254A - 難燃性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

難燃性ポリオレフィン組成物

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JPH10195254A
JPH10195254A JP9015868A JP1586897A JPH10195254A JP H10195254 A JPH10195254 A JP H10195254A JP 9015868 A JP9015868 A JP 9015868A JP 1586897 A JP1586897 A JP 1586897A JP H10195254 A JPH10195254 A JP H10195254A
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JP
Japan
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bis
flame
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retardant
dibromo
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Pending
Application number
JP9015868A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Ishii
弘久 石井
Mitsuhiro Higashihara
光宏 東原
Hiromi Omoto
弘美 大本
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機ハロゲン系難燃剤を使用した難燃性ポリ
オレフィン組成物はコンパンド過程、成形過程の高温の
熱によって難燃剤の分解が生じ不快臭を伴う。これらを
改善し、高品質で、難燃性に優れた射出成形用もしくは
中空押出成形用の難燃性ポリオレフィン組成物を提供す
る。 【解決手段】ポオレフィン樹脂100重量部に対して、
ハロゲン系難燃剤を2〜60重量部、酸化防止剤として
ペンタエリスリトール-ジ-フォスファイト類を0.01〜
2重量部及び下記1)〜4)のなかから選ばれる1種も
しくは2種以上の滑剤を0.01〜2重量部の割合で配
合してなるメルトフロ−レ−ト(230℃;21.18N)が
0.1〜60g/10分の難燃性ポリオレフィン組成
物。 1)脂肪酸エステル。 2)脂肪族アルコール。 3)脂肪酸ジアルカノールアミド。 4)脂肪族ジアルカノールアミン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃性ポリオレフィ
ン組成物に関する。さらに詳しくは結晶性ポリオレフィ
ン、特に結晶性ポリプロピレンに特定のハロゲン系難燃
剤及び滑剤とペンタエリスリトール-ジ-フォスファイト
の特定量を配合した難燃性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】電気用品に使用される樹脂は電気的なト
ラブルから発生する着火、燃焼もしくは火災を防止する
目的から不燃性樹脂、難燃性樹脂もしくは自己消火性樹
脂が要求性能に応じて使用されている。このため炭化水
素を原料とするオレフィン系樹脂、特にポリプロピレン
樹脂については衝撃性、剛性、外観及び成形性が優れて
いることから難燃化について種々の提案がなされてい
る。特に電気用品の難燃性基準として米国のUL規格
(UL94)は製品もしくは部位によって高度の難燃性
を要求しており、米国向け輸出製品はUL規格に適合し
た材料選定が要求される。また、電気用品の難燃性は米
国に限らず、我が国をはじめ西欧諸国など多くの国でも
高度の難燃性が要求されている。このような要求に応え
るために、ポリオレフィン樹脂に有機系難燃剤及び難燃
助剤を配合した自己消火性に優れた難燃性ポリオレフィ
ン組成物が開発されているが、難燃剤の分解、特に臭素
系難燃剤はコンパンド製造工程もしくは成形工程で熱分
解により、ハロゲン系ガス等を発生し、不快臭の原因と
なったり、成形機をいためるなどの問題点を有してい
る。
【0003】一方、難燃剤の分解を抑え変色を防止する
対策として、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
て、有機ハロゲン系難燃剤を0.5〜30重量部、融点
が60℃以下の脂肪族カルボン酸を0.01〜5重量部
及び脂肪族カルボン酸の金属塩を0.01〜5重量部の
割合に配合してなる難燃性ポリオレフィン組成物は高度
の熱安定性を有し、ヤケを防止する効果があることが特
公平5ー51021号公報に開示されている。しかしな
がら、この組成物にあっては熱安定性は改善されても配
合した脂肪族カルボン酸による不快臭が強く、コンパン
ド製造工程もしくは成形時の不快臭を防止するには未だ
十分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとに難燃性ポリオレフィン組成物の難燃性及び
機械特性を損なうことなく成形品外観に優れ、しかもコ
ンパンド製造工程及び成形時に於ける難燃剤の分解によ
って生ずる不快臭を改善した難燃性ポリオレフィン組成
物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成した難燃性ポリオレフィン樹脂得るべく鋭意研
究した。その結果、ポリオレフィン樹脂に有機ハロゲン
系難燃剤を配合して難燃性ポリオレフィン樹脂組成物を
製造する際に、特定のリン系酸化防止剤及び特定の滑剤
を配合してなる難燃性ポリオレフィン組成物が熱安定性
に極めて優れ、コンパンド製造時及び成形時に於ける難
燃剤の分解によって生じる分解ガス等による不快臭が極
めて少ない組成物であることを見いだし、この知見に基
づき、本発明を完成した。すなわち、本発明は下記
(1)〜(5)から構成される。 (1)ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、ハロ
ゲン系難燃剤を2〜60重量部、酸化防止剤としてペン
タエリスリトール-ジ-フォスファイトを0.01〜2重
量部及び滑剤として下記1)〜4)のなかから選ばれる
1種もしくは2種以上の滑剤を0.01〜1重量部の割合
で配合してなるメルトフロ−レ−ト(230℃;21.18
N、以下、MFRという))が0.1〜60g/10分の
難燃性ポリオレフィン組成物。 1)脂肪酸エステル。 2)脂肪族アルコール。 3)脂肪酸ジアルカノールアミド。 4)脂肪族ジアルカノールアミン。 (2)ハロゲン系難燃剤がビス[〔3,5-ジブロモ-4-
(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]スルフ
ォン、2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ
プロピルオキシ)〕フェニル]プロパン、デカブロモジ
フェニルエーテル、1,2-ビス(2',3',4',5',6'-ペンタ
ブロモフェニル)エタン、N,N'-エチレン-ビス(テト
ラブロモフタルイミド)もしくはこれらの2種以上混合
物であ前記第1項記載の難燃性ポリオレフィン組成物。 (3)ハロゲン系難燃剤がビス[〔3,5-ジブロモ-4-
(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]スルフ
ォン、2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ
プロピルオキシ)〕フェニル]プロパンもしくはこれら
の2種以上混合物である前記第1項記載の難燃性ポリオ
レフィン組成物。 (4)前記第1項〜第3項記載の難燃性ポリオレフィン
組成物のMFRが0.1〜4g/10分である中空若し
くは押し出し成形用の難燃性ポリオレフィン組成物。 (5)前記第1項〜第3項記載の難燃性ポリオレフィン
組成物のMFRが3〜60g/10分である射出成形用
の難燃性ポリオレフィン組成物。
【0006】以下、具体的に本発明を説明する。本発明
の難燃性ポリオレフィン組成物に用いられるポリオレフ
ィン樹脂とは、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロ
ピレン)もしくはプロピレンを主成分とするエチレン、
1−ブテン及び/又は1−ヘキセン等を0.5〜6重量
%、共重合成分として含有する2元系以上のポリプロピ
レン系ランダム共重合体もしくはプロピレン連鎖にエチ
レンとプロピレンの共重合体でエチレン含有量が30〜
70%、好ましくは40〜60重量%のエラストマー的
な組成の連鎖(セグメント)が5〜25重量%、好まし
くは8〜15重量%、ブロック的にプロピレン連鎖に結
合していると称されるブロックポリプロピレンもしくは
プロピレンを主成分としてエチレン、1ーブテン等のα
オレフィン成分が0.5〜5重量%、好ましくは1〜3
重量%含まれるプロピレン・αオレフィンランダム共重
合連鎖部80〜95重量%と、これに結合するαオレフ
ィンとプロピレンの共重合体でαオレフィン含有量が3
0〜80重量%、好ましくは40〜60重量%のエラス
トマー的な組成の連鎖が5〜15重量%とからなるラン
ダムブロック共重合体を挙げることができる。これらの
(共)重合体は1種のみならず2種以上の混合物であっ
ても良い。
【0007】このホモポリプロピレンもしくはプロピレ
ンとα-オレフィンとからなる特定のポリプロピレン系
共重合体は、プロピレンを単独重合する際もしくは主モ
ノマーであるプロピレンとコモノマーであるα-オレフ
ィンとをランダムもしくはエチレンとプロピレンのエラ
ストマー的組成をブロック状に共重合させる際に例え
ば、チグラー・ナッタ系触媒の様な配位化合物触媒系、
公知の還元型又は担持型等の高活性触媒を用いて比較的
高い水素濃度、比較的低い温度条件における溶液重合ま
たは気相重合等の重合方式を採用して得ることができ
る。本発明のポリオレフィン樹脂の立体規則性について
は、特に制限はなく結晶性ポリプロピレンであれば、本
発明の目的を達成するどのようなポリプロピレンであっ
てもよい。具体的には13C−NMR(核磁気共鳴スペク
トル)で測定したアイソタクチックペンタッド分率(m
mmm)が0.80〜0.99、好ましくは0.85〜
0.99、特に好ましくは0.90〜0.99の結晶性
ポリプロピレンである。
【0008】アイソタクチックペンタッド分率(mmm
m)とはエイ.ザンベリ(A.Zambelli)等によって提案(M
acromolecules 6, 925 (1973))された13C−NMRに
より測定される、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド
単位でのアイソタクチック分率でありスペクトルの測定
におけるピークの帰属決定法はエイ.ザンベリ(A.Zambel
li)等によって提案(Macromolecules 8, 687 (1975))
された帰属に従って決定される。具体的には、ポリマー
濃度20重量%のo−ジクロロベンゼン/臭化ベンゼン
=8/2重量比の混合溶液を用い、67.20MHz、
130℃にて測定することによって求められる。測定装
置としては、たとえばJEOL−GX270NMR測定
装置(日本電子(株)製)が用いられる。
【0009】本発明で使用されるポリオレフィン樹脂の
MFR(230℃;21.18N)は0.1〜60g/10分、
好ましくは0.3〜50g/10分である。中空成形用
及び押出成形用には0.1〜4g/10分、好ましくは
0.3〜3g/10分が好適である。MFR(230℃;
21.18N)が0.1g/10分を下回ると可塑化時のシェ
アー発熱が大きくなり、難燃剤の分解及びモーター負荷
が大きくなる。また、4g/10分以上では溶融粘度が
低下し、成形が極めて困難になる。また、射出成形用は
3〜50g/10分、好ましくは5〜30g/10分、
より好ましくは8〜20g/10分が好適である。該M
FR(230℃;21.18N)が3g/10分を下回ると流
動性の低下によるショート成形が起こり量産化が困難と
なる。また、60g/10分を大幅に上回ると機械的物
性の低下及び難燃性が低下する。
【0010】また、本発明で用いられるハロゲン系難燃
剤としては臭化アンモニウム、塩化アンモニウム、2-ク
ロルテトラブロモブタン、2,2-ビス[p-(クロロホルミ
ルオキシ)フェニル-3]プロパン、1,2-ジブロモ-3-ク
ロロプロパン、1,2,3-トリブロモプロパン、1,1,2,2-テ
トラブロモエタン、テトラブロモブタン、ヘキサブロモ
シクロドデカン、ヘキサブロモオクタン、ヘキサブロモ
ブタン、ペンタブロモシクロヘキサン、トリブロモトリ
クロロシクロヘキサン、ペンタブロモクロロシクロヘキ
サン、1,2-ジブロモ-1,1,2,2-テトラクロロエタン、2,2
-ビス(4-ヒドロキシエトキシ-3,5-ジブロモフェニル)
プロパン、ビニルクロロアセテート、2,4,6-トリブロモ
フェニルメタクリレート、2,3,3'-トリブロモアリルホ
ーメート、2,2-ジブロモプロピルメタクリレート、ビス
(2,3-ジブロモプロピル)-2,3-ジブロモフマレート、
トリブロモフェニルアクリレート、クロロエンド酸、ク
ロロエンド酸ジアリル、無水クロロエンド酸、ブロモス
チレン、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ無水
フタル酸、クロロプロパンジオール、3-ブロモ-2,2-ビ
ス(ブロモメチル)プロパノール、2,2-ジブロモブテン
-1,4-ジオール、トリブロモフェノール、ジブロモネオ
ペンチルグリコール、トリブロモネオペンチルアルコー
ル、
【0011】2,3-ジブロモプロパノール、2,3,3'-トリ
ブロモアリルアルコール、クロロペンタブロモフェニル
アリルエーテル、ペンタクロロフェノキシグリセリンエ
ーテル、ブロモフェニルアリルエーテル、トリブロモフ
ェノールアリルエーテル、ペンタブロモフェノールアリ
ルエーテル、ペンタブロモフェニルアリルエーテル、ブ
ロモアルケニルエーテル、ソルビトール-1,6-ビス(2',
3'-ジブロモプロピル)エーテル、デカブロモビフェニ
ル、デカブロモジフェニルエーテル、デカブロモジフェ
ニルケトン、デカブロモジフェニルカーボネート、デカ
ブロモジフェニルスルフィド、デカブロモジフェニルジ
スルフィド、デカブロモジフェニルスルフォン、デカブ
ロモジフェニルメタン、1,2-ビス(2',3',4',5',6'-ペ
ンタブロモフェノキシ)エタン、1,2-ビス(2',3',4',
5',6'-ペンタブロモフェニル)エタン、1,1-ビス(2',
3',4',5',6'-ペンタブロモフェニル)エタン、2,2-ビス
(2',3',4',5',6'-ペンタブロモフェニル)プロパン、
ペンタデカブロモトリフェニルアミン、
【0012】ペンタデカブロモトリフェニルフォスフィ
ン、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ジブロモクレジ
ルグリシジルエーテル、ペンタブロモアリルエーテル、
1,2-ジブロモプロピル-トリブロモフェニルエーテル、
デカクロロジフェニルカーボネート、デカブロモジフェ
ニルカーボネート、2,3,3-トリブロモアリルカルボキシ
レート、2,3,5,6,2',3',5',6'-オクタクロロ-4,4'-ジオ
キシジフェニル、テトラブロモベンゼン、α,β-ジブロ
モエチルベンゼン、2-ブロモ-α,β-ジブロモエチルベ
ンゼン、ヘキサブロモベンゼン、パークロロペンタシク
ロデカン、ドデカクロロドデカヒドロジメタノジベンゾ
シクロオクテン、ドデカクロロオクタヒドロジメタノジ
ベンゾフラン、
【0013】N,N'-エチレン-ビス(ジブロモフタルイ
ミド)、N,N'-メチレン-ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、N,N'-エチレン-ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、N,N'-エチリデン-ビス(テトラブロモフタル
イミド)、N,N'-(1,3-プロピレン)-ビス(テトラブ
ロモフタルイミド)、N,N'-(1,2-プロピレン)-ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-(2,2-プロピ
レン)-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-
(1,4-ブ チレン)-ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N'-(1,6-ヘキサメチレン)-ビス(テトラブ
ロモフタルイミド)、
【0014】N,N'-(1,8-オクタメチレン)-ビス(テ
トラブロモフタルイミド)、N,N'-(2,5-ジメチル-2,
5-ヘキサメチレン)-ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N'-(1,4-フェニレン)-ビス(テトラブロモ
フタルイミド)、N,N'-(4,4'-ビフェニレン)-ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-(4,4"-テルフ
ェニレン)-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,
N'-メチレン-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジ
カルボキシミド)、N,N'-エチレン-ビス(5,6-ジブロ
モノルボルナン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-エチ
リデン-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジカルボ
キシミド)、N,N'-(1,3-プロピレン)-ビス(5,6-ジ
ブロモノルボルナン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-
(1,2-プロピレン)-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-
2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-(2,2-プロピレン)-
ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジカルボキシミ
ド)、
【0015】N,N'-(1,4-ブチレン)-ビス(5,6-ジブ
ロモノルボルナン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-
(1,6-ヘキサメチレン)-ビス(5,6-ジブロモノルボル
ナン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-(1,8-オクタメ
チレン)-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジカル
ボキシミド)、N,N'-(2,5-ジメチル-2,5-ヘキサメチ
レン)-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジカルボ
キシミド)、N,N'-(1,4-フェニレン)-ビス(5,6-ジ
ブロモノルボルナン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-
(4,4'-ビフェニレン)-ビス(5,6-ジブロモノルボルナ
ン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-(4,4"-テルフェ
ニレン)-ビス(5,6-ジブロモノルボルナン-2,3-ジカル
ボキシミド)、
【0016】N,N'-メチレン-ビス(5,6-ジブロモ-1,4
-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカルボキシミド)、
N,N'-エチレン-ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシ
クロヘキサン-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-エチリ
デン-ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン
-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-(1,3-プロピレン)
-ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3
-ジカルボキシミド)、N,N'-(1,2-プロピレン)-ビ
ス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジ
カルボキシミド)、N,N'-(2,2-プロピレン)-ビス
(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカ
ルボキシミド)、N,N'-(1,4-ブチレン)-ビス(5,6-
ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカルボキ
シミド)、N,N'-(1,6-ヘキサメチレン)-ビス(5,6-
ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカルボキ
シミド)、N,N'-(1,8-オクタメチレン)-ビス(5,6-
ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカルボキ
シミド)、N,N'-(2,5-ジメチル-2,5-ヘキサメチレ
ン)-ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン
-2,3-ジカルボキシミド)、N,N'-(1,4-フェニレン)
-ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3
-ジカルボキシミド)、N,N'-(4,4'-ビフェニレン)-
ビス(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-
ジカルボキシミド)、
【0017】N,N'-(4,4"-テルフェニレン)-ビス
(5,6-ジブロモ-1,4-エポキシシクロヘキサン-2,3-ジカ
ルボキシミド)、N,N'-(4,4'-ビフェニルスルフォ
ン)-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-[4,
4'-ビス(3,5-ジブロモフェニル)スルフォン]-ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-[4,4'-ビス
(2,3,5,6-テトラブロモフェニル)スルフォン]-ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-(4,4'-ビフェ
ニルメタン)-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,
N'-[4,4'-ビス(3,5-ジブロモフェニル)メタン]-ビ
ス(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-[4,4'-ビス
(2,3,5,6-テトラブロモフェニル)メタン]-ビス(テ
トラブロモフタルイミド)、N,N'-[4,4'-ビフェニル
-(1,2-エタン)]-ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N'-[4,4'-ビス(3,5-ジブロモフェニル)-
(1,2-エタン)]-ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N'-[4,4'-ビス(2,3,5,6-テトラブロモフェ
ニル)-(1,2-エタン)]-ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、N,N'-[4,4'-ビフェニル-(2,2'-プロパ
ン)]-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-
[4,4'-ビス(3,5-ジブロモフェニル)-(2,2'-プロパ
ン)]-ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N'-
[4,4'-ビス(2,3,5,6-テトラブロモフェニル)-(2,2'
-プロパン)]-ビス(テトラブロモフタルイミド)、
【0018】ポリ(ジブロモスチレン)、ポリ(トリブ
ロモスチレン)、ポリ(テトラブロモスチレン)、ポリ
(ペンタブロモスチレン)、1,4-ビス(2',3',4',5',6'
-ペンタブロモフェノキシ)-2,3,5,6-テトラブロモベン
ゼン、1,4-ビス(2',3',4',5',6'-ペンタブロモベンジ
ル)-2,3,5,6-テトラブロモベンゼン、4,4'-ビス(2,3,
4,5,6-ペンタブロモフェノキシ)-2,2',3,3',5,5',6,6'
-オクタブロモジフェニルエーテル、4,4'-ビス(2,3,4,
5,6-ペンタブロモベンジル)-2,2',3,3',5,5',6,6'-オ
クタブロモジフェニルメタン、
【0019】テトラブロモビスフェノールA、テトラブ
ロモビスフェノールAジエトキシレート、ビス(2-ヒド
ロキシエチルエーテル)テトラブロモビスフェノール
A、2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプ
ロピルオキシ)〕フェニル]プロパン、2,2-ビス[〔3,
5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ-2'-メチルプロピルオ
キシ)〕フェニル]プロパン、テトラブロモビスフェノ
ールF、ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプ
ロピルオキシ)〕フェニル]メタン、ビス[〔3,5-ジブ
ロモ-4-(2',3'-ジブロモ-2'-メチルプロピルオキ
シ)〕フェニル]メタン、ビス[〔3,5-ジブロモ-4-
(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]オキサ
イド、ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ-2'-
メチルプロピルオキシ)〕フェニル]オキサイド、ビス
[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロピルオキ
シ)〕フェニル]ケトン、ビス[〔3,5-ジブロモ-4-
(2',3'-ジブロモ-2'-メチルプロピルオキシ)〕フェニ
ル]ケトン、
【0020】ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロ
モプロピルオキシ)〕フェニル]スルフィッド、ビス
[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ-2'-メチルプロ
ピルオキシ)〕フェニル]スルフィッド、テトラブロモ
ビスフェノールS、ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-
ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]スルフォン、ビ
ス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモ-2'-メチルプ
ロピルオキシ)〕フェニル]スルフォン、ペンタブロモ
トルエン、トリブロモアニリン、アセチレンテトラブロ
ミド、1-(p-トシル)-3-(2'-ブロモ-4',4',4'-トリク
ロロブチル)尿素、2,3-ジブロモプロパノールエステ
ル、テトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂、テ
トラブロモビスフェノールS型エポキシ樹脂、テトラブ
ロモビスフェノールF型エポキシ樹脂、塩素化パラフィ
ン、塩素化ポリエチレンまたは塩素化ポリプロピレンな
どの無機および有機のハロゲン系難燃剤を例示でき、
【0021】ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロ
モプロピルオキシ)〕フェニル]スルフォン、2,2-ビス
[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロピルオキ
シ)〕フェニル]プロパン、デカブロムジフェニールエ
ーテル、1,2-ビス(2',3',4',5',6'-ペンタブロモフェ
ニル)エタン及びN,N'-エチレン-ビス(テトラブロモ
フタルイミド)は優れた難燃性を有するので好ましい。
特にビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロピ
ルオキシ)〕フェニル]スルフォン、2,2-ビス[〔3,5-
ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェ
ニル]プロパンは配合量が比較的少ない量で優れた難燃
性を発揮すること及びポリプロピレンの優れた光沢を損
なうことがなく成形品の外観が良好になることから好ま
しい。これら難燃剤の単独使用はもちろんのこと、2種
以上の難燃剤を併用することもできる。該難燃剤の配合
割合は目的とする難燃性(自己消火性)に応じて配合
し、特に限定されるものではなく、通常はポリオレフィ
ン100重量部に対して、2〜60重量部の割合であ
る。
【0022】本発明の難燃性ポリオレフィン組成物に配
合される酸化防止剤のペンタエリスリトール-ジ-フォス
ファイトとしてはシ゛-ステアリル-ペンタエリスリトー
ル-シ゛-フォスファイト、ビス(2,6-シ゛-tーブチル-
4-メチルフェニル)ペンタエリスリトール-シ゛-フォス
ファイト、ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタ
エリスリトール-シ゛-フォスファイト、ジイソデシル-ペ
ンタエリスリトール-ジ-フォスファイト等を例示でき、
これらのペンタエリスリトール-ジ-フォスファイト類の
配合割合は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
て、0.01〜2重量部、好ましくは0.05〜1.0重
量部、より好ましくは0.05〜0.5重量部の割合であ
り、これらの単独使用はもちろんのこと、2種以上を併
用することもできる。0.01重量部未満では不快臭の
改善効果が少なく、2重量部を大幅に上回っても難燃剤
の分解によって生じる臭気の改善効果は飽和に達し、コ
ストアップとなり経済的でない。
【0023】本発明の組成物に特定の滑剤として使用さ
れる脂肪酸エステルとしては、グリセリンモノパルミテ
ート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオ
レート、グリセリンモノラウレート、ブチルラウレー
ト、ブチルステアレート、デシルラウレート、デシルス
テアレート、ラウリルステアレート、ステアリルステア
レート等を例示でき、脂肪族アルコールとしては、デシ
ルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等を例
示することができる。また、脂肪酸ジアルカノールアミ
ドとしては、ベヘニン酸ジエタノールアミド、オレイン
酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミ
ド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエ
タノールアミド、カプリン酸ジエタノールアミド、カプ
リル酸ジエタノールアミド等を例示でき、脂肪族ジアル
カノールアミンとしては、ベヘニルジエタノールアミ
ン、オレイルジエタノールアミン、ステアリルジエタノ
ールアミン、ミリスチルジエタノールアミン、ラウリル
ジエタノールアミン、デシルジエタノールアミン、オク
チルジエタノールアミン、ヘキシルジエタノールアミン
等の滑剤を例示できる。特にグリセリンモノラウレー
ト、ラウリルアルコール、ラウリン酸ジエタノールアミ
ドが好ましい。これらの脂肪酸エステル、脂肪族アルコ
ール、脂肪酸ジアルカノールアミド及び脂肪族ジアルカ
ノールアミンの配合割合はポリオレフィン樹脂100重
量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは0.03
〜1重量部、より好ましくは0.05〜0.5重量部の割
合であり、これらの単独使用はもちろんのこと2種以上
を併用することもできる。配合割合が0.01重量部未
満では不快臭の改善効果が少なく、また、2重量部を上
回っても不快臭の改善効果が飽和し、コストアップにな
る。また2重量部を上回っても造粒工程に於けるサージ
ング現象により生産性の低下、更に成形品表面にブリー
ド現象が起こり、難燃性の低下を招く。
【0024】また、本発明の組成物には難燃助剤を用い
ることができる。該難燃助剤としてはアンチモン化合物
(たとえば三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸
化アンチモン、ピロアンチモン酸ナトリウム、三塩化ア
ンチモン、三硫化アンチモン、オキシ塩化アンチモン、
二塩化アンチモンパークロロペンタンおよびアンチモン
酸カリウムなど)、ホウ素化合物(たとえばメタホウ酸
亜鉛、四ホウ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛および塩基性ホウ酸亜
鉛など)、ジルコニウム酸化物、スズ酸化物およびモリ
ブデン酸化物などを例示でき、特に三酸化アンチモン、
四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、三塩化アンチモ
ン、三硫化アンチモンおよびホウ酸亜鉛が好ましい。こ
れら難燃助剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上の
難燃助剤を併用することもできる。これら難燃助剤の配
合割合は特に限定されないが、ハロゲン系難燃剤の配合
量100重量部に対して、好ましくは20〜60重量部
である。該難燃助剤の配合は本発明の組成物においてハ
ロゲン系難燃剤に相乗的に作用して難燃性を高めること
から、ハロゲン系難燃剤の配合量を減少させることがで
きる。従って、該難燃助剤を配合することが好ましい。
【0025】このほか、本発明の組成物にはポリオレフ
ィン用の安定剤として使用される2.6-ジーtーブチルー
Pークレゾール、テトラキス[メチレン(3,5-ジ-t-
ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン、
1,3,5ートリメチルー2,4,6-トリス(3,5-ジーtー
ブチルー4ーハイドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5ージーtーブチルー4ーハイドロキシベンジル)イソ
シアヌレート等のフェノール系酸化防止剤、ジーステア
リルーββ'-チオージープロピオネート、ジーミリスチルー
ββ'-チオージープロピオネート、ジーラウリルーββ'-チ
オージープロピオネート等のチオ系酸化防止剤、カルシウ
ムステアレート、ハイドロタルサイト(商品名:共和化
学工業(株))等の中和剤、2ーヒドロキシー4ーnーオク
トキシベンゾフェノン、2ー(2’ヒドロキシー3'、5’
ージーtーブチルフェニル)ー5ークロロベンゾトリアゾー
ル、2ー(2’ヒドロキシー3'ーtーブチルー5'ーメチルフ
ェニル)ー5ークロロベンゾトリアゾール等の紫外線吸収
剤、
【0026】nーヘキサデシルー3,5ージーtーブチルー4ー
ヒドロキシベンゾエート、2,4ージーtーブチルフェニル
ー3',5'-ジーtーブチルー4'ーヒドロキシベンゾエート、
ビス(2,2,6,6-テトラメチルー4ーピぺリジン)セバ
ケート、コハク酸ジメチル2ー(4ーヒドロキシー2,2,
6,6ーテトラメチルー1ーペリピリジル)エタノール縮合
物、ポリ{[6ー〔(1,1,3,3-テトラメチルブチ
ル)アミノ〕ー1,3,5-トリアジンー2,4ジイル〕
〔(2,2,6,6-テトラメチルー4ーピペリジル)イミ
ノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチルー4
ーピペリジル)イミノ〕}、N,N'-ビス(3ーアミノプ
ロピル)エチレンジアミンー2,4-ビス〔NーブチルーNー
(1,2,2,6,6-ペンタメチルー4ーピペリジル)アミ
ノ〕ー6ークロロー1,3,5-トリアジン縮合物等の耐光
剤、
【0027】更に、無機充填材たとえば、タルク、炭酸
カルシウム、チタン酸カリウムウイスカー、ガラス繊
維、マイカ、水酸化マグネシウム、シリカ、ゼオライ
ト、セリサイト等を配合することができ、これらを本発
明の目的を損なわない範囲で単独または併用してもよ
い。該タルクとしては、比表面積17,000cm2/
g以上で平均粒径が20μm以下、好ましくは5μm以
下、より好ましくは2μm以下であり、10μmを超える
粒径成分が5重量%以下、耐衝撃性の点で1重量%以下
のタルクが好ましい。該炭酸カルシウムとしては、比表
面積が8,000cm2/g以上で平均粒径が3μm以下
でかつ10μmを超える粒径成分が5重量%以下のもの
が好ましく、該チタン酸カリウムウィスカーとしては平
均繊維径0.2〜1.5μmおよび平均繊維長10〜5
0μmのウィスカーが好ましい。該マイカとしては、平
均フレーク径が200〜40μmおよびアスペクト比が
30〜70のマイカが好ましく、ガラス繊維としては、
平均繊維系4から13μmおよび繊維長3〜6mmのガ
ラス繊維が好ましい。該水酸化マグネシウムについては
平均粒径が0.5〜2μmのものが、ゼオライトについ
ては10〜20μmものが、セリサイトについては3〜
10μmのものが、シリカについては1〜15μmのも
のが好ましい。さらに該フィラーは未処理のフィラーま
たは補強効果を増すためにシラン処理したフィラーいず
れでも使用できる。
【0028】そのほかに、金属不活性剤(銅害防止
剤)、帯電防止剤、着色剤及びそれを分散させる目的の
脂肪酸、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、モンタン酸ワックス、カルシウムステアレート、マ
グネシウムステアレート、ステアリルリン酸塩等の分散
剤、結晶核剤、ポリエチレン、オレフィン系エラストマ
ー等を本発明の目的を損なわない範囲で配合することが
できる。
【0029】本発明の難燃性ポリオレフィン組成物は上
記の各成分を混合することによって得ることができる。
これらの各成分の混合には、例えばヘンシェルミキサー
(商品名)、スーパーミキサー(商品名)などの高速攪
拌機付混合機、リボンブレンダー、タンブラーミキサー
などの通常の混合装置を使用すればよい。また、溶融混
練を必要とする場合には通常の単軸押出機または二軸押
出機などでペレタイズすることによってペレット状とす
ることもできる。混練温度は本発明の難燃性ポリオレフ
ィン組成物の場合190〜220℃が一般的である。但
し、難燃剤の分解を抑止するため混練時の樹脂温度は1
90〜210℃程度にすることが好ましい。
【0030】本発明の難燃性ポリオレフィン組成物を使
用した成形品を得る方法としては、難燃性を損なわない
ようにするために、難燃剤の分解温度を考慮した成形温
度を選定することが重要である。一般的には180〜2
10℃の温度に設定する。なお、射出成形法に使用する
組成物にあってはMFRを3〜50g/10分、好まし
くは5〜30g/10分、より好ましくは8〜20g/
10分である。また、押出成形法に使用する組成物にあ
っては、中空成形品やシートを成形する場合には、MF
Rが0.1〜4g/10分、好ましくは0.3〜3g/1
0分である。
【0031】
【実施例】以下、実施例、比較例によって本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの具体例により制約さ
れるものではない。なお、以下の実施、比較例で用いた
特性の評価方法は下記の方法で行った。 (1)結晶融点(略号Tm):走査型差動熱量計(略
称:DSC)を用いて窒素雰囲気下で10mgの試料を昇温
速度20℃/分で室温(23℃)より測定し、結晶の融
解に伴なう吸熱カーブのピーク温度(単位 ℃)で表わ
す。 (2)密度:JIS K7112(1980)試験条件
D法(密度勾配管法)に基づいて測定(単位 g/cm
3)。 (4)MFR:JIS K7210の試験条件14(2
30℃;21.18N)に基づいて測定(単位 g/10min)。 (5)ムーニー粘度:JIS−K6300 ML1+4
(100℃)。 (6)剛性:JIS K7203の試験法に準じて曲げ
弾性率を測定。試験片寸法(100×10×4mm)、
曲げ速度1.5mm/min。 (7)アイゾット衝撃強度:JISK− (8)臭気:試験片(50×50×2mm)を500CC
の密栓付き広口ガラス容器に各々50gを採取し80℃
のオーブン中で30分間加熱後、密栓を外し、手で容器
内を扇ぐようにして鼻で臭気を評価する。コンパンドや
成形過程で難燃剤が熱分解して発生した臭気は再加熱す
ることによって確認できる。臭気評価者5人。 G:全員が特に不快を感じない。 F:5人中1〜2人が若干の不快臭を感じる。 P:全員が若干の不快臭を感じる。 B:全員が不快臭を感じる。 (9)光沢度:JIS K7105(1981)の試験
条件(60度鏡面光沢度)に基づいて測定(単位:
%)。 試験片:200℃で射出成形した50×50×2mmの
鏡面仕上げ面 (10)難燃性:射出成形法により作成した125×1
2.5×0.8mmの試験片を用いて米国のUL規格であ
るUL94の垂直燃焼試験法に準拠して試験を行い難燃
性(クラス)を評価する。
【0032】下記の実施例及び比較例に使用するポリオ
レフィン樹脂、滑剤、酸化防止剤、難燃剤、難燃助剤及
びエラストマー、無機充填材については下記の通り略記
する。 〔ポリオレフィン樹脂〕 PP:プロピレン単独重合体からなるMFR=7.9g
/10min、結晶融点(Tm)=165℃、分子量分布(M
w/Mn)=4.6、密度=0.901g/cm3のホモポリ
プロピレン。 PP:エチレン含有量が47重量%及びプロピレン含
有量が53重量%のエチレン・プロピレン共重合体部8.
7重量%、並びにプロピレン単独重合体部91.3重量
%よりなるMFR=15.5g/10min、結晶融点(T
m)=163℃、分子量分布(Mw/Mn)=7.2、
密度=0.901g/cm3のブロック・ポリプロピレ
ン。 PP:プロピレンを主成分とし、エチレン2.1重量
%をランダム重量してなるMFR=0.61g/10min、
結晶融点(Tm)=150℃、分子量分布(Mw/M
n)=7.6、密度=0.899g/cm3のランダム・
ポリプロピレン。 PP:エチレン含有量が59重量%及びプロピレン含
有量が41重量%のエチレン・プロピレン共重合体部8.
7重量%、並びにプロピレン単独重合体部87.3重量
%よりなるMFR=0.5g/10min、結晶融点(Tm)
=163℃、分子量分布(Mw/Mn)=7.2、密度
=0.901g/cm3のブロック・ポリプロピレン。 PP:エチレン含有量が56重量%及びプロピレン含
有量が44重量%のエチレン・プロピレン共重合体部1
2.5重量%、並びにプロピレン単独重合体部87.5重
量%よりなるMFR=87g/10min、結晶融点(Tm)
=163℃、分子量分布(Mw/Mn)=5.2、密度
=0.901g/cm3のブロック・ポリプロピレン。
【0033】〔難燃剤〕 ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロピル
オキシ)〕フェニル]スルフォン。 2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジブロモプロ
ピルオキシ)〕フェニル]プロパン。 1,2-ビス(2',3',4',5',6'-ペンタブロモフェニル)
エタン。 デカブロモジフェニルエーテル。 N,N'-エチレン-ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)。 〔難燃助剤〕 三酸化アンチモン:比重5.2、平均粒径3.5μm。
【0034】〔滑剤〕 グリセリンモノラウレート。 セチルアルコール。 ラウリン酸ジエタノールアミド。 ステアリルジエタノールアミン。 ラウリン酸。
【0035】〔酸化防止剤〕 :シ゛-ステアリル-ペンタエリスリトール-シ゛-フォス
ファイト。 :ビス(2,6-シ゛-tーブチル-4-メチルフェニル)
ペンタエリスリトール-シ゛ -フォスファイト。 :トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフ
ァイト。 〔エラストマー〕 EPM:エチレン・プロピレン系エラストマー[ML1+
4(100 ℃)]=22、MFR(230℃;21.18N)=3.
8g/10min、プロピレン含有量=22重量%。
【0036】〔造核剤〕ナトリウム-2,2'-メチレン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート
【0037】〔無機充填材〕 タルク: 比表面積44,000cm2/g、平均粒径が
1.6μm、粒径10μm以上の成分0.5重量%、Mg
O成分33.1重量%、SiO2成分62.5重量%、
その他0.45重量%。
【0038】実施例1〜13、比較例1〜4 後述の表1に示すポリオレフィン樹脂、難燃剤、難燃助
剤、滑剤及び酸化防止剤を該表1に記載の配合割合でヘ
ンシェルミキサーに入れ、混合したのち、温度210℃
で溶融、混練、押し出しして、ストランドを冷却カット
してペレット状の組成物を得た。また、比較例1〜4と
して、表1記載のポリオレフィン樹脂、難燃剤、難燃助
剤、滑剤及び酸化防止剤を表1記載の配合割合でヘンシ
ェルミキサーに入れ、実施例1〜13に準拠して、混合
し、溶融、混練、押し出してペレット状の組成物を得
た。実施各例及び比較各例で得られた組成物を用いてM
FRの測定及び所定の試験片を射出成形法により、作製
し、曲げ弾性率(剛性)、アイゾット衝撃強度、臭気、
光沢及び難燃性(UL94)の測定を行い、その結果を
表1に示した。表1から明かなように、実施各例で得ら
れた難燃性ポリオレフィン組成物は熱安定性が極めて優
れ、コンパンド製造工程及び成形時に於ける分解臭が少
なく、自己消化性に優れた燃焼性を有しており、難燃剤
の分解によって生じる不快臭も大幅に改善されているこ
とが分かる。一方、比較例1及び比較例2は本発明の酸
化防止剤または本発明の滑剤が配合されていないため
に、何れも臭気性が劣り、比較例3は本発明外の酸化防
止剤を使用したために比較例1、2と同様臭気性が劣
る。また、比較例4はポリオレフィン樹脂のMFRが高
く、得られた難燃性ポリオレフィン組成物のMFRも極
めて高く、難燃剤の配合量が実施例と同等ではフレーミ
ングドリップが生じ燃焼性が下していることが分かる。
【0039】実施例14〜19、比較例5、6 後述の表2に示すポリオレフィン樹脂、難燃剤、難燃助
剤、滑剤、酸化防止剤、エラストマー、造核剤及び無機
フィラ−等を該表2に記載の配合割合でヘンシェルミキ
サーに入れ、実施例1〜13に準拠して、混合したの
ち、温度210℃で溶融、混練、押し出して、ストラン
ドを冷却カットしてペレット状の組成物を得た。また、
比較例5、6として、表2記載のポリオレフィン樹脂、
難燃剤、難燃助剤、滑剤、酸化防止剤及びエラストマ−
を表2記載の配合割合でヘンシェルミキサーに入れ、実
施例1〜13に準拠して、混合し、溶融、混練、押し出
ししてペレット状の組成物を得た。実施各例及び比較各
例で得られた組成物を用いてMFRの測定及び所定の試
験片を射出成形法により、作製し、曲げ弾性率(剛
性)、アイゾット衝撃強度、臭気、光沢及び難燃性(U
L94)の測定を行い、その結果を表2に示した。表2
から明かなように、実施例14、15はエラストマーを
配合したもので衝撃性の改善が顕著に見られる。また、
実施例16、17はエラストマーと、更に造核剤を配合
したもので衝撃性と剛性を改善したものである。実施例
18、19はエラストマーと更に無機フィラーを配合し
たもので、衝撃性と剛性の両方を改善したものである。
しかもこれらの実施例14〜実施例19の組成物は何れ
も臭気及び難燃性とも極めて良好である。一方、比較例
5は本発明外の滑剤を用いたもので臭気の低下が見られ
る。比較例6は本発明の滑剤量を増加したものでコンパ
ンド製造過程のサージング現象による生産性の低下、更
に燃焼性ではフレーミングドリップが生じ難燃性が低下
していることが分かる。
【0040】実施例20〜27、比較例7〜10 後述の表3に示すポリオレフィン樹脂、難燃剤、難燃助
剤、滑剤、酸化防止剤、及び無機フィラ−を該表3に記
載の配合割合でヘンシェルミキサーに入れ、実施例1〜
13に準拠して、混合したのち、温度210℃で溶融、
混練、押し出して、ストランドを冷却カットしてペレッ
ト状の組成物を得た。また、比較例7〜10として、表
3記載のポリオレフィン樹脂、難燃剤、難燃助剤、滑
剤、酸化防止剤を表2記載の配合割合でヘンシェルミキ
サーに入れ、実施例1〜13に準拠して、混合し、溶
融、混練、押し出してペレット状の組成物を得た。実施
各例及び比較各例で得られた組成物を用いてMFRの測
定及び所定の試験片を射出成形法により、作製し、曲げ
弾性率(剛性)、アイゾット衝撃強度、臭気、光沢及び
難燃性(UL94)の測定を行い、その結果を表3に示
した。表3から明かなように、実施例20〜27は本発
明の中空成形及びシート用を目的とした押出し成形用の
難燃性ポリオレフィン組成物を示したものである。実施
例20はポリオレフィン樹脂として、ランダム・ポリプ
ロピレンを用いたもので剛性は若干低いが、柔軟性が要
求される押出成形用の材料として有効である。また、実
施例21〜27はブロック・ポリプロピレンを用いたも
ので衝撃性が要求される難燃性ケース、遮蔽板等の成形
に有効な組成物である。しかも実施例20〜27の組成
物は何れも臭気が低く、難燃性も良好である。比較例7
〜10は本発明外の組成であり、比較例7は本発明の滑
剤を未配合の組成物、比較例8は本発明の酸化防止剤を
未配合の組成物、比較例9は本発明の滑剤と酸化防止剤
の両方を未配合の組成物であり、比較例10は本発明外
の滑剤を使用したものであるが、これら比較各例の組成
物は難燃性は良好なものの本発明の目的である臭気性が
劣っていることが分かる。
【0041】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリオレフィン組成物は
ハロゲン系難燃剤に特定の酸化防止剤と滑剤を使用する
ことにより、従来の難燃性ポリオレフィン組成物に比べ
て難燃剤の分解によって生じる分解ガス等の発生を大幅
に減じ、コンパンド及び成形時に於ける不快臭を大幅に
改善することができる組成物である。従って、成形品と
しての臭気も少なく、射出成形品及び押出成形品等の成
形に好適に使用することができ、家電製品、工業製品等
の各種の用途に好適に使用できる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/10 C08K 5/10 5/17 5/17 5/20 5/20 5/42 5/42 5/524 5/524 // B29K 23:00 B29L 31:34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
    て、ハロゲン系難燃剤を2〜60重量部、酸化防止剤と
    してペンタエリスリトール-ジ-フォスファイトを0.0
    1〜2重量部及び下記1)〜4)のなかから選ばれる1
    種もしくは2種以上の滑剤を0.01〜2重量部の割合
    で配合してなるメルトフロ−レ−ト(230℃;21.18
    N)が0.1〜60g/10分の難燃性ポリオレフィン組
    成物。 1)脂肪酸エステル。 2)脂肪族アルコール。 3)脂肪酸ジアルカノールアミド。 4)脂肪族ジアルカノールアミン。
  2. 【請求項2】 ハロゲン系難燃剤がビス[〔3,5-ジブロ
    モ-4-(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]
    スルフォン、2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジ
    ブロモプロピルオキシ)〕フェニル]プロパン、デカブ
    ロモジフェニルエーテル、1,2-ビス(2',3',4',5',6'-
    ペンタブロモフェニル)エタン、N,N'-エチレン-ビス
    (テトラブロモフタルイミド)もしくはこれらの2種以
    上の混合物である請求項1記載の難燃性ポリオレフィン
    組成物。
  3. 【請求項3】 ハロゲン系難燃剤がビス[〔3,5-ジブロ
    モ-4-(2',3'-ジブロモプロピルオキシ)〕フェニル]
    スルフォン、2,2-ビス[〔3,5-ジブロモ-4-(2',3'-ジ
    ブロモプロピルオキシ)〕フェニル]プロパンもしくは
    これらの2種以上の混合物である請求項1記載の難燃性
    ポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1もしくは請求項2記載の難燃性
    ポリオレフィン組成物のメルトフロ−レ−トが0.1〜
    4g/10分である中空成形用もしくは押出成形用の難
    燃性ポリオレフィン組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1もしくは請求項2記載の難燃性
    ポリオレフィン組成物のメルトフロ−レ−トが3〜60
    g/10分である射出成形用の難燃性ポリオレフィン組
    成物。
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