JPH10196199A - 折り畳み戸用蝶番 - Google Patents

折り畳み戸用蝶番

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JPH10196199A
JPH10196199A JP35894696A JP35894696A JPH10196199A JP H10196199 A JPH10196199 A JP H10196199A JP 35894696 A JP35894696 A JP 35894696A JP 35894696 A JP35894696 A JP 35894696A JP H10196199 A JPH10196199 A JP H10196199A
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JP
Japan
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hinge piece
leaf spring
spring
right hinge
piece
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JP35894696A
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English (en)
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Katsuto Kitamura
勝人 北村
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Showa Spring Co Ltd
Original Assignee
Showa Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折り畳み戸をなす二つ戸を折り畳んだ場合に、
二つ戸の間隔を極力狭くできる折り畳み戸用蝶番を提供
する。 【解決手段】互いに回動自在に軸支された左蝶番片2及
び右蝶番片3と、板バネ4とを備える。左蝶番片2及び
右蝶番片3は、熱処理されて強度及び靱性を有する合金
鋼製の鋼板が使用される。板バネ4は、右蝶番片3に固
定され、板バネ4の先端部41が左蝶番片2の前面と右
蝶番片3の前面とが面一になった状態で左蝶番片2の軸
支部24における外壁面に穿設されたバネ係合孔25に
入り込み、バネ係合孔25のバネ係合部25aに係合す
る。一方、左蝶番片2と右蝶番片3とに、例えば板バネ
4の弾性力以上の回動力がかかると板バネ4が撓んでバ
ネ係合部25aから外れるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、二つの戸各々に
取り付けられ、二つの戸を互いに回動自在に接続するこ
とにより二つの戸を折り畳めるようにした折り畳み戸に
用いられる蝶番の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆる折り畳み戸が広く知
られている。この折り畳み戸Tは、例えば図9に示すよ
うに二つの戸T1、T2各々の端部に蝶番b、bを取り
付けて二つの戸T1、T2を互いに回動自在に接続し、
二つの戸T1、T2を、折り畳み戸Tの上方及び下方に
設置したレールc、c上に走行可能に配設することによ
り、二つの戸T1、T2を折り畳めるようにしたもので
ある。又、この折り畳み戸Tにおける各蝶番bは、図1
0(A)(B)に示すように軸ピンb3により回動自在に軸支
された左蝶番片b1及び右蝶番片b2とを備え、又、右
蝶番片b2の前面b5に前方側に突出させることにより
形成したコイルバネ収納部dを設け、このコイルバネ収
納部d内にコイルバネeと、鋼球fとを配し、一方、軸
ピンb3に、凹部g1を有するリングgを固定して左蝶
番片b1と共に回動するようにしたものである。こうす
ることにより、左蝶番片b1を右蝶番片b2に対して回
動して左蝶番片b1及び右蝶番片b2の後面同士が面一
の状態になると、コイルバネeに付勢された鋼球fとリ
ングgの凹部g1とが合致して鋼球fが凹部g1内に入
り込み、その状態で左蝶番片b1と右蝶番片b2とが係
合して両者の回動の抵抗力を与えることができ、左蝶番
片b1と右蝶番片b2との回動を一時的に規制してその
状態を保持できる。一方、図10(B) に示すように左蝶
番片b1を右蝶番片b2に対しコイルバネeの付勢力以
上の回動力をかければ鋼球fが凹部g1から出て係合が
外れ、両者の回動の規制が解除できる。
【0003】しかしながら、コイルバネ収納部dを、右
蝶番片b2の前面b5に前方側に突出させるようにして
設けているため、左蝶番片b1と右蝶番片b2とを折り
畳んだ図10(B) に示す状態では、左蝶番片b1と右蝶
番片b2との前面b4、b5同士の間に、コイルバネ収
納部dを突出させた分だけの隙間t1(15〜16mm
程度)ができてしまう。その結果、これらの左蝶番片b
1及び右蝶番片b2を二つの戸T1、T2に取り付け、
二つの戸T1、T2を折り畳んだ状態にすると、戸T
1、T2の間に、上記隙間t1と左蝶番片b1及び右蝶
番片b2の厚さ分の間隔tができ、戸T1、T2を操作
する際にその間に指を詰めて怪我をする場合が多く、危
険であるという課題がある。その一方、折り畳んだ際に
左蝶番片b1と右蝶番片b2との間に隙間ができないよ
うにコイルバネ収納部dを、右蝶番片b2の後面に後方
側に突設させるようにしておくことも考えられるが、後
方側に突設させておくと戸T2に取り付ける際にコイル
バネ収納部dが邪魔になる。そのため、予め戸T2の蝶
番取り付け部にコイルバネ収納部dを嵌め込むための嵌
合部hを設けて行わなければならず、加工工程が増えて
しまう。又、折り畳み戸を運搬する場合は、二つの戸T
1、T2を折り畳んだ状態にしてトラック等に順次積ま
れるが、その際、一つの折り畳み戸ごとに隙間tができ
てしまうため、少数積んだだけで積載の高さが高くなっ
てしまい、運搬効率が悪く、運搬コストが高く付いてい
るという課題を有する。更に、この従来の折り畳み戸に
おける各蝶番bにおいては、コイルバネ収納部dの形成
を蝶番bと別途に形成したのでは却って製作が困難とな
ることから、蝶番bをアルミニウム製のダイカスト鋳造
品から構成し、その蝶番bの鋳造に際してコイルバネ収
納部dをも一体に形成しているが、アルミニウム製のダ
イカスト鋳造品は、熱処理を施した鋼板等に比し強度や
靱性の面で劣る。そのため、この従来品では、蝶番bの
左蝶番片b1及び右蝶番片b2の厚さを厚くしている
が、多少厚くしても、例えば図10(A) に示すように折
り畳み戸をレールa1、a2にセットして戸T1、T2
同士が同一平面上に揃った面一状態で、戸T1、T2に
他のものが当たり、左蝶番片b1又は右蝶番片b2に回
動方向(図示のY方向)と反対方向に衝撃力がかかった
ような場合には、左蝶番片b1及び右蝶番片b2に大き
な衝撃力がかかることになり、左蝶番片b1又は右蝶番
片b2が折れたり、或いは折り畳み戸に損傷をきたす。
又、戸T1、T2を繰り返し回動操作すると、左蝶番片
b1又は右蝶番片b2が軸支部の近くから折れる場合が
ある。一方、左蝶番片b1及び右蝶番片b2の厚さを厚
くしているため、上記の戸T1、T2の間隔tがより大
きくなるばかりか、仕上げ加工をプレス加工し難い。そ
のため、各蝶番bを各々の戸T1、T2に取り付けるた
めのボルト挿通用孔i…i等を切削加工に頼らなければ
ならず、加工に時間を要している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、折り畳み戸をなす二つ戸を
折り畳んだ場合に、二つ戸の間隔を極力狭くできる折り
畳み戸用蝶番を提供することを第1の目的とする。
【0005】本願発明は、使用に際し、板バネが疲労破
壊したり、板バネ用摺動部が変形をきたすようなことな
く使用できる折り畳み戸用蝶番を提供することを第2の
目的とする。
【0006】本願発明は、加工容易で、しかも、折り畳
み戸に衝撃力等がかかった場合や繰り返し使用されても
折れ損等する恐れのない折り畳み戸用蝶番を提供するこ
とを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】互いに回動自在に軸支さ
れた左蝶番片2と右蝶番片3との各々を、折り畳み戸T
をなす二つの戸T1、T2各々に取り付けられることに
より、一方の戸T1が他方の戸T2に対して回動して折
り畳めるようにした折り畳み戸における用蝶番において
本願発明は、次の特徴を有するものを提供することによ
り上記課題を解決する。本願第1の発明の折り畳み戸用
蝶番は、左蝶番片2又は右蝶番片3の一方の側面に取り
付けられた板状の板バネ4と、左蝶番片2又は右蝶番片
3の他方に設けられたバネ係合部25aとが備えられ
る。そして、板バネ4とバネ係合部25aとは、左蝶番
片2と右蝶番片3との互いの回動に伴い左蝶番片2と右
蝶番片3とが互いに所定の位置関係をなした状態で係合
し得るようになされるとともに、左蝶番片2と右蝶番片
3とに所定の回動力が板バネ4の弾性力に抗してかかる
に伴いその係合が外れるようになされたものである。
【0008】本願第2の発明は、本願第1の発明に係る
左蝶番片2又は右蝶番片3の一方に、板状の板バネ4
と、板バネ4を補強するための板状の板バネ受け用バネ
7とが備えられ、左蝶番片2又は右蝶番片3の他方に、
板バネ4を係脱可能に係合し得るバネ係合部25aと、
バネ係合部25aの側方側に形成された板バネ用摺動部
26と、板バネ用摺動部26を補強するための補強部2
7とが備えられたものである。板バネ4は、左蝶番片2
又は右蝶番片3の一方の側面に取り付けられることによ
り、左蝶番片2と右蝶番片3との互いの回動に伴い、板
バネ4の先端部41がバネ係合部25aに係合し得ると
ともに、先端部41と取付け基端部との間に形成された
撓み部40の撓みによってバネ係合部25aから外れて
板バネ用摺動部26を摺動し得るようになされる。板バ
ネ受け用バネ部材7は、板バネ4の取り付けられた左蝶
番片2又は右蝶番片3の一方の側面に、板バネ4に重ね
合わされるようにして取り付けられることにより、板バ
ネ4の撓み部40が撓むに際し、この板バネ受け用バネ
部材7の先端側が板バネ4の撓み部40の少なくとも一
部をその撓み方向の反対側から受け得るようになされ
る。補強部26は、板バネ4の先端部41が板バネ用摺
動部26を摺動するに際し、板バネ用摺動部26にかか
る板バネ4の弾性力を受け得るようになされたものであ
る。
【0009】以上のように構成した本願の第1発明にお
いては、左蝶番片2又は右蝶番片3の一方の側面に板バ
ネ4を取り付け、板バネ4によって左蝶番片2と右蝶番
片3とが互いに所定の位置関係をなした状態で両者の回
動を規制するため、左蝶番片2又は右蝶番片3に板バネ
4を取り付けても突出高さを抑えることができ、従来の
ように左蝶番片2又は右蝶番片3の前面3aにコイルバ
ネ収納部を突設させた場合のように突出高さが高くなる
ようなことを防止できる。これにより、左蝶番片2と右
蝶番片3とを折り畳んだ際の全体の厚さを薄いものにで
き、折り畳み戸に取り付けた場合には、二つの戸の間隔
tを極力狭くできる。従って、折り畳み戸の操作に際
し、二つの戸の間隔に指を挟むようなことを防止でき
る。一方、運搬に際し、折り畳み戸の積み重ね高さを低
くでき、例えばトラックに数多くの折り畳み戸を積み重
ねることができ、効率良く運搬できる。
【0010】本願の第2発明においては、板バネ4がバ
ネ係合孔25を繰り返して出入りすると板バネ4の撓み
部40が繰り返し応力を受けることになり、例えば図7
(C)に示すように板バネ4を右蝶番片3に単独で取り付
けておくと、板バネ4の撓み部40におけるピン6の近
傍部となる右端の一部分43が部分的に最も大きな力を
受け、その部分43が幅方向に直線的に撓んで回動の軸
になって前後に回動を繰り返すため、その部分43から
疲労破壊する恐れがある。しかし、この本願第2発明で
は、例えば図7(B) に示すように板バネ4の撓み部40
における右端部が板バネ受け用バネ7によって撓む方向
(図示のP方向)の反対側となる後方側から受けられて
いるため、板バネ4の先端部41に力を受けると、板バ
ネ4におけるピン6の近傍部は板バネ受け用バネ7と共
に全体的に撓む。これにより、疲労に対する板バネ4の
強度を持たせることができ、左蝶番片2と右蝶番片3と
を繰り返して回動させた場合でも、板バネ4を疲労し難
いものにできる。又、板バネ受け用バネ7を板バネ4に
重ね合わせるようにして配設しているため、例えば板バ
ネ4から板バネ用摺動部26にかかる弾性力が強すぎる
ために左蝶番片2と右蝶番片3とを回動し難いような場
合には、厚さの薄い板バネ受け用バネ7に交換すること
で、板バネ用摺動部26にかかる弾性力を容易に調整で
き、ひいては左蝶番片2と右蝶番片3との回動調整を容
易なものにできる。一方、左蝶番片2と右蝶番片3との
回動に際し板バネ4がバネ係合孔25から出て左蝶番片
2の軸支部24の板バネ用摺動部26を摺動するが、そ
の摺動に際しては板バネ4の撓んだ状態で行われるた
め、板バネ4の撓みによる弾性力が板バネ用摺動部26
を形成した軸支部24にかかりながら行われることにな
る。そのため、左蝶番片2と右蝶番片3とを繰り返して
回動させると、板バネ4の弾性力によって図7(A) 中の
点線で示すように軸支部24が左方側に変形する恐れが
ある。しかし、この本願第2発明では、板バネ4の摺動
する部分と反対側となる軸支部24の左側方側に、補強
部27、27を備えているため、軸支部24に板バネ4
の弾性力がかかっても軸支部24を補強部27、27で
受けることができ、軸支部24の変形を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の分解斜視図であり、図2は、図1の横断面図、図3
は、折り畳んだ状態の断面図である。
【0012】本願発明の折り畳み戸用蝶番1は、折り畳
み戸Tの左戸T1に取り付けられる左蝶番片2と、折り
畳み戸Tの右戸T2に取り付けられる右蝶番片3と、板
バネ4とを備えている。
【0013】左蝶番片2は、本実施形態では合金鋼製の
板厚1mm程度の鋼板から所定形状に形成されている。
詳しくは、左蝶番片2の周部の全周には、数mm程度の
幅で後方側に突設された縁部21が形成されており、こ
の縁部21が形成されることにより、左蝶番片2の前面
2aから縁部21の後面までの左蝶番片2全体としての
厚さt3が、2mm程度とされている。そして、この縁
部21の後面が戸当接面21aをなし、左戸T1に取り
付けられる際に左戸T1の前面に当接される。又、縁部
21の内側の4箇所には、ボルト挿通用孔22…22が
穿設され、ボルトを介して左戸T1に取り付けられるよ
うになされている。更に、中央には、長方形状の板バネ
収納部23が形成されている。板バネ収納部23は、板
バネ4を折り畳んだ際に収納するためのもので、左蝶番
片2の前面2aから後方側に、戸当接面21aより後方
に出ない程度の深さで窪まされている。
【0014】一方、左蝶番片2の右端側における上下中
央には、右蝶番片3に接続させるための軸支部24が備
えられている。この左蝶番片2の軸支部24は、左蝶番
片2の縁部21から延設された延設片を縁部21の前方
側で輪状に巻回することにより、内部に上下方向に伸び
る軸ピン嵌挿孔24aを有する円筒状に形成されてい
る。
【0015】右蝶番片3は、左蝶番片2と同様に、合金
鋼製の板厚1mm程度の鋼板から形成されている。周部
の全周に後方側に突設された縁部31が形成されること
により、右蝶番片3全体としての厚さt4が2mm程度
とされている。又、縁部31の内側の4箇所には、ボル
ト挿通用孔32…32が穿設され、ボルトを介して右戸
T2に取り付けられるようになされている。
【0016】右蝶番片3の中央には、板バネ4を取り付
けるための二つのバネ取り付け用孔33、33が、上下
に並設されている。又、バネ取り付け用孔33、33の
左方側には、板バネ逃がし部34が備えられている。こ
の板バネ逃がし部34は、後述の板バネ4の撓み部40
が右蝶番片3の前面3aに当たらないようにするための
もので、右蝶番片3の左端一部をコの字状にカットする
ことにより形成されている。
【0017】又、右蝶番片3の上部と下部には各々、左
蝶番片2に接続させるための軸支部35、35が備えら
れている。これらの軸支部35、35は、上記左蝶番片
2の軸支部24の長さ分だけ互いに隔てた上部と下部に
配設されており、各々は、左蝶番片2の軸支部24と同
様にして形成されることにより、内部に上下方向に伸び
る軸ピン嵌挿孔35a、35aが備えられている。尚、
本実施形態では、これらの左蝶番片2及び右蝶番片3の
縁部21、31やボルト挿通用孔22、32等の加工
は、全てプレス加工により行っている。
【0018】そして、このようにして形成された左蝶番
片2及び右蝶番片3とは、軸ピン5により軸支される
が、本実施形態では、左蝶番片2及び右蝶番片3を熱処
理した後に行う。この熱処理は、左蝶番片2及び右蝶番
片3に、引っ張り強度を付与すると同時に靱性を付与す
るためのものであり、焼入れ、焼戻し等の公知の方法に
より行われる。軸支は、右蝶番片3の軸支部35、35
の間に左蝶番片2の軸支部24を位置合わせして双方の
軸ピン嵌挿孔24a、35a、35aを合致させ、その
状態から軸ピン5を通す。これにより、左蝶番片2の前
面2aと右蝶番片3の前面3aとが、図2に示す同一平
面上に揃う面一状態から図3に示す前面同士が当接する
までの範囲にかけて、左蝶番片2と右蝶番片3とが互い
に回動自在に接続される。
【0019】板バネ4は、左蝶番片2と右蝶番片3との
回動を所定位置で規制するためのもので、本実施形態で
は厚さが略1mm程度の板状のバネ鋼から略T字状に形
成されている。この板バネ4の図1の左端側の先端部4
1は、左蝶番片2と右蝶番片3との回動に際して左蝶番
片2の軸支部24の外壁面を摺動する部分をなすととも
に、後述するバネ係合部25と係合する部分をなす。板
バネ4の右部側には、右蝶番片3の二つのバネ取り付け
用孔33、33に対応する上部及び下部夫々に、ピン嵌
挿孔42、42が穿設されており、右蝶番片3への取付
け基端部をなしている。板バネ4における先端部41と
ピン嵌挿孔42、42との間の部分は、前後方向に繰り
返し撓まされる撓み部40をなし、図2に示すように左
右方向に沿って前後に凹凸状を呈する波形状に加工成形
されており、繰り返し応力に耐え得るようになされてい
る。又、この撓み部40が波形状に成形されることによ
り、先端部41は、斜め後方を向くように形成されてい
る。そして、このように構成された板バネ4は、ピン嵌
挿孔42、42と右蝶番片3のバネ取り付け用孔33、
33とにピン6、6が通され、そのピン6、6を介して
板バネ4が右蝶番片3に固定されており、これにより、
板バネ4は右蝶番片3と共に可動し得るようになされて
いる。又、この固定状態における右蝶番片3の前面3a
からピン6までの高さh2は、左蝶番片2の板バネ収納
部23の深さh1よりやや小さい程度とされ、ピン6及
び板バネ4が左蝶番片2の板バネ収納部23に収納でき
るようになされている。一方、右蝶番片3に固定された
板バネ4の先端部41は、撓み部40の撓んだ状態で左
蝶番片2の軸支部24の外壁面に当接した状態とされ、
左蝶番片2と右蝶番片3との回動に際して左蝶番片2の
軸支部24の外壁面を摺動するとともに、その軸支部2
4に形成されたバネ係合部25aと係脱自在に係合す
る。
【0020】このバネ係合部25aは、本実施形態にお
いては、図2、図3に示すように左蝶番片2の軸支部2
4における外周壁の右後方に上下方向に伸びる細長状の
バネ係合孔25を穿設し、このバネ係合孔25の前方側
の内壁面をバネ係合部25aとしている。このバネ係合
孔25は、板バネ4の先端部41を受容できる程度の大
きさからなり、左蝶番片2と右蝶番片3との回動に伴っ
てこのバネ係合孔25と先端部41とが合致すると撓み
部40の撓みが板バネ4の弾性によって戻ることにより
先端部41が入り込み、又、先端部41が入り込むこと
により、左蝶番片2と右蝶番片3との回動に際して板バ
ネ4の先端部41の前面側とバネ係合部25aとが当接
し、これにより、両者の回動に抵抗力をかける。また、
左蝶番片2の軸支部24の外周壁におけるバネ係合孔2
5の前方部が板バネ4を摺動させる板バネ用摺動部26
として機能する。
【0021】次に、この蝶番1の機能について説明す
る。まず、左蝶番片2と右蝶番片3とに、互いの前面2
a、3a同士が対向して接近する方向(図2のX方向)
への回動力がかかると、左蝶番片2と右蝶番片3とが互
いに軸支部24、35、35を軸に回動して、図3に示
すような状態に折り畳まれる。この状態においては、右
蝶番片3の前面3aに板バネ4が取り付けられている
が、板バネ4は折り畳まれる際に左蝶番片2の板バネ収
納部23に収納され、その結果、左蝶番片2と右蝶番片
3とは、前面2a、3a同士が当接した状態となる。従
って、左蝶番片2及び右蝶番片3各々を、折り畳み戸T
をなす左戸T1、右戸T2に取り付けた場合、左戸T1
と右戸T2との間隔tは、左蝶番片2及び右蝶番片3の
厚さt3、t4分の間隔となり、従来に比し狭くするこ
とができる。しかも、左蝶番片2及び右蝶番片3を、薄
い板状体から構成しているため、左戸T1と右戸T2と
の間隔tを、従来に比し、より一層狭くでき(本実施形
態では4mm程度)、指の入らない程度にできる。これ
により、折り畳み戸Tを操作するに際して左戸T1と右
戸T2との間に指を詰めるようなことを防止でき、安全
に操作できるものとなる。
【0022】一方、折り畳んだ図3に示す状態から、左
蝶番片2と右蝶番片3とに上記と反対方向(前面2a、
3a同士が退行する図示のY方向)の回動力がかかる
と、板バネ4の先端部41が左蝶番片2の軸支部24の
板バネ用摺動部26を摺動しながら回動する。そして、
左蝶番片2の前面2aと右蝶番片3の前面3aとが図2
に示すように同一平面上に揃う面一状態に近づくとバネ
係合孔25に板バネ4の先端部41が入り込み、面一状
態になった時点で左蝶番片2の右端面と右蝶番片3の左
端面とが当接して回動は止まる。この状態では、X方向
に回動しようとしても、板バネ4の板バネ用摺動部41
とバネ係合孔25のバネ係合部25aとが当接し左蝶番
片2と右蝶番片3との回動が抵抗を受け、その結果、図
2に示す面一状態に維持できる。又、その際、折り畳み
戸Tをなす左戸T1、右戸T2に取り付けられて左戸T
1又は右戸T2に衝撃力がかかると左蝶番片2及び右蝶
番片3に大きな衝撃力がかかることになるが、左蝶番片
2及び右蝶番片3を、合金鋼に熱処理を施すことにより
強度及び靱性を有する板状体から構成しているため、左
蝶番片2及び右蝶番片3が撓んでその力を吸収でき、従
来のダイカスト鋳造品の場合のように左蝶番片又は右蝶
番片が折れ、或いは折り畳み戸Tが損傷を受けるような
ことを防止できる。
【0023】そして、この図2の面一状態になった状態
から左蝶番片2と右蝶番片3とに、例えば板バネ4の弾
性力以上の回動力をX方向にかけると、バネ係合部25
aに当たっている板バネ4の撓み部40が後方側(図示
のY方向)に撓み、その撓みが大きくなると板バネ4の
先端部41がバネ係合部25aを滑りながらバネ係合孔
25から出て、左蝶番片2と右蝶番片3とが小さい回動
力で容易に回動し得る状態となる。又、バネ係合孔25
から出た板バネ4の先端部41は、左蝶番片2の軸支部
24の板バネ用摺動部26に当接状態となるが、その
際、例えば板バネ4全体を真っ直ぐな板状体から構成す
る場合は、その先端部がバネ係合部25aから出ると撓
んだ状態で軸支部24の外壁面に当接状態となってその
撓んだ分の反力全体が左蝶番片2と右蝶番片3との回動
に際してかかり、回動の抵抗となる。しかし、本実施形
態のように板バネ4の先端部41が予め斜め後方を向く
ように成形しているため、バネ係合部25aから出た後
は、板バネ4の先端部41を、軸支部24の板バネ用摺
動部26をなす外壁面に沿わせることができ、撓みを少
なくできるとともに、板バネ4の先端部41と軸支部2
4の板バネ用摺動部26との間の滑り抵抗を小さくでき
る。従って、左蝶番片2と右蝶番片3との回動にあまり
抵抗を与えず、比較的小さい力で円滑に摺動させること
ができる。
【0024】以上のように構成することにより、製作面
においては、加工をプレス工程で行うことができ、短時
間でしかも低コストで得ることができるものとなる。
又、左蝶番片2と右蝶番片3との係合を、板バネ4と、
左蝶番片2の軸支部24に穿設したバネ係合孔25とで
行なわせるため、従来のコイルバネ、鋼球及びリングと
で行わせる場合に比し部品点数を減らすことができ、組
付け工程も簡素化できる。更に、バネ係合孔25を、左
蝶番片2の軸支部24を輪状に形成する前の板状の際に
プレス加工により容易に形成できる。一方、左戸T1又
は右戸T2を、繰り返し操作しても、左蝶番片2及び右
蝶番片3がそれに耐え得る強度を有するため、折れるお
それの少ないものにでき、強度的にも優れたものにでき
る。
【0025】次に、他の実施形態の折り畳み戸用蝶番1
について、図4〜図7に基づいて説明する。この実施形
態の折り畳み戸用蝶番1は、折り畳み戸Tの左戸T1に
取り付けられる左蝶番片2と、折り畳み戸Tの右戸T2
に取り付けられる右蝶番片3と、板バネ4と、板バネ受
け用バネ7とを備えている。
【0026】左蝶番片2は、先の実施形態のものと同様
に、周縁に縁部21が形成され、その縁部21の内側の
4箇所には、ボルト挿通用孔22…22が穿設され、更
に、中央には、前面2aから後方側に窪まされて形成さ
れた長方形状の板バネ収納部23が形成されているが、
この実施形態における左蝶番片2の前面2aから縁部2
1の後面までの左蝶番片2全体としての厚さt5が、3
mm程度とされ、先の実施形態のものより厚く設定され
ているとともに、板バネ収納部23における前面2aか
らの深さが先の実施形態のものより1mm程度深く設定
されている。尚、このように左蝶番片2全体の厚さ及び
板バネ収納部23の深さを先の実施形態のものより深く
しているのは、板バネ4と共に板バネ受け用バネ7を収
納するためである。
【0027】又、左蝶番片2の右端側における上下中央
には、軸支部24と、補強部27、27が備えられてい
る。軸支部24は、先の実施形態のものと同構成を採っ
ており、内部に軸ピン嵌挿孔24aを有するとともに、
外周壁の右後方に上下方向に伸びる細長状のバネ係合孔
25を有し、バネ係合孔25の前方側の内壁面がバネ係
合部25aをなし、又、軸支部24における外周壁の右
前方部が板バネ4を摺動させる板バネ用摺動部26をな
している。一方、補強部27、27は、軸支部24を補
強するためのもので、左蝶番片2における軸支部24の
左側方側の上部及び下部との二箇所を部分的に、図5に
示すように後方側から前方側に突設させることにより、
補強部27、27各々が軸支部24の左側方側に、軸支
部24と殆ど隙間のない程度に隣接するように配位され
ている。又、その二つの補強部27、27同士の間隔
は、図7に示すように板バネ4の先端部41における幅
と同程度とされている。尚、補強部27、27は、軸支
部24の上部側と下部側との二箇所に部分的に設ける形
態のものに限らず、例えば軸支部24の左側方側におけ
る上部から下部に至る全体に設ける、或いは、三箇所以
上に部分的に設けるようにしても良く、適宜変更し得
る。
【0028】右蝶番片3も、図4に示すように先の実施
形態のものと同様に、周縁に縁部31が形成され、その
縁部31の内側の4箇所に、ボルト挿通用孔32…32
が穿設されている。又、右蝶番片3の中央には、板バネ
4を取り付けるための板バネ取付け部36が設けられて
おり、その板バネ取付け部36に二つのバネ取り付け用
孔33、33が、左右に並設されている。この板バネ取
付け部36は、図5に示すように右蝶番片3の中央部を
後方側から前方側に、板バネ4の厚さ程度だけ突出させ
ることにより、板バネ4を右蝶番片3の後面側に取り付
けられるようになされている。
【0029】又、右蝶番片3におけるバネ取り付け用孔
33、33の左方側には、板バネ逃がし部34が備えら
れ、右蝶番片3の上部と下部には各々、軸支部35、3
5が備えられている。これらの板バネ逃がし部34及び
軸支部35、35は、先の実施形態のものと同構成を採
っている。
【0030】そして、このようにして形成された左蝶番
片2及び右蝶番片3とは、先の実施形態のものと同様
に、熱処理した後、軸ピン5により軸支されることによ
り、左蝶番片2の前面2aと右蝶番片3の前面3aと
が、図5に示す同一平面上に揃う面一状態から図6に示
す前面同士が当接するまでの範囲にかけて、左蝶番片2
と右蝶番片3とが互いに回動自在に接続される。
【0031】板バネ4は、略長方形状に形成されている
以外は、先の実施形態のものと略同構成を採っている。
詳しくは、板バネ4の左端側の先端部41は、斜め後方
を向くように形成されており、その先端部41の前面側
が回動の際し左蝶番片2の軸支部24の外周壁を摺動す
る部分をなすとともに、後述するバネ係合部25aと係
合する部分をなす。板バネ4の右部側は、右蝶番片3に
取り付けられる取付け基端部をなしており、ピン嵌挿孔
41、41が穿設されている。先端部41とピン嵌挿孔
42、42との間は、前後方向に繰り返し撓まされる撓
み部40をなし、左右方向に沿って前後に凹凸状を呈す
る波形状に加工成形されており、繰り返し応力に耐え得
るようになされている。そして、この板バネ4の右部側
が右蝶番片3の板バネ取付け部36に沿わされるように
して、ピン嵌挿孔41、41と右蝶番片3のバネ取り付
け用孔33、33とにピン6、6が通され、そのピン
6、6を介して板バネ4が右蝶番片3に固定されること
により、撓み部40が板バネ逃がし部34に出され、先
端部41に力がかけられると前後に撓むことができるよ
うになされている。
【0032】板バネ受け用バネ7は、板バネ4の撓みに
際して板バネ4を一方側から受けることにより板バネ4
を補強するもので、板バネ4と同じ材質のバネ鋼から構
成された板状をなしており、板バネ4と同じ幅及び厚さ
を有し、長さが板バネ4より短く設定されたものからな
る。又、板バネ受け用バネ7における図示左方側の先端
部71は、先端側に突出する湾曲形状に形成されてい
る。そして、この板バネ受け用バネ7は、その左端側が
板バネ4の右蝶番片3への取付けに際して、板バネ4に
おける右方側の取付け基端部に後方側から重ねられるよ
うにして右蝶番片3に板バネ4と共にピン6を介して固
定されている。又、この固定状態では、図7(B) に示す
ように板バネ受け用バネ7の先端部71が板バネ4の撓
み部40の後方側に配位されている。
【0033】以上のようにして構成されたこの実施形態
の折り畳み戸用蝶番1は、図6に示すような状態に折り
畳まれる際に、右蝶番片3のピン6及び板バネ取付け部
36が左蝶番片2の板バネ収納部23に収納され、左蝶
番片2と右蝶番片3との前面2a、3a同士が当接した
状態となる。従って、この実施形態においても左蝶番片
2及び右蝶番片3各々を、折り畳み戸Tをなす左戸T
1、右戸T2に取り付けた場合、左戸T1と右戸T2と
の間隔tは、左蝶番片2及び右蝶番片3の厚さt3、t
4分の間隔となり、従来に比し狭くすることができ、指
の入らない程度にできる。これにより、折り畳み戸Tを
操作するに際して左戸T1と右戸T2との間に指を詰め
るようなことを防止でき、安全に操作できる。
【0034】又、左蝶番片2と右蝶番片3との互いの回
動に際し、板バネ4は、先の実施形態のものと同様に、
先端部41がバネ係合孔25に入る際には、撓み部40
の撓みが戻され、バネ係合孔25から出る際には、図7
(B) に示すように撓み部40が後方側(図7(B) のP方
向)に撓んだ状態で先端部41が左蝶番片2の軸支部2
4の板バネ用摺動部26を摺動する。従って、板バネ4
がバネ係合孔25を繰り返して出入りすると板バネ4の
撓み部40が繰り返し応力を受けることになり、例えば
図7(C) に示すように板バネ4を右蝶番片3に単独で取
り付けておくと、板バネ4の撓み部40におけるピン6
の近傍部となる右端の一部分43が最も大きな力を受け
て部分的に幅方向に直線的に撓んでその部分43が回動
の軸になって前後に回動を繰り返す。そのため、その回
動の軸となる部分43から疲労破壊する恐れがある。し
かし、本実施形態では、板バネ4の撓み部40における
右端部が板バネ受け用バネ7の先端部71によって撓む
方向となる後方側から受けられているため、板バネ4に
力がかかると、板バネ4は板バネ受け用バネ7との境界
部となる板バネ受け用バネ7の先端外周に沿って撓もう
とするが、その際、板バネ受け用バネ7の先端部71が
湾曲形状をなしているために板バネ受け用バネ7の先端
外周に沿って撓み難く、その結果、板バネ4におけるピ
ン6の近傍部は板バネ受け用バネ7と共に撓み部40全
体が撓む。これにより、疲労に対する板バネ4の強度を
持たせることができ、左蝶番片2と右蝶番片3とを繰り
返して回動させた場合でも、板バネ4の疲労破壊を防止
できる。又、板バネ受け用バネ7を板バネ4に重ね合わ
せるようにして配設しているため、例えば板バネ4から
板バネ用摺動部26にかかる弾性力が強すぎるために左
蝶番片2と右蝶番片3とを回動し難いような場合には、
厚さの薄い板バネ受け用バネ7に交換することで、弾性
力を容易に調整でき、ひいては左蝶番片2と右蝶番片3
との回動調整を容易に行うことができる。
【0035】一方、左蝶番片2と右蝶番片3との回動に
際し板バネ4がバネ係合孔25から出て左蝶番片2の軸
支部24の板バネ用摺動部26を摺動するが、その摺動
に際しては板バネ4の撓んだ状態で行われるため、板バ
ネ4の撓みによる弾性力が軸支部24にかかりながら行
われることになる。そのため、左蝶番片2と右蝶番片3
とを繰り返して回動させると、板バネ4の弾性力によっ
て軸支部24が左方側に変形する恐れがある。しかし、
この実施形態では、板バネ4の摺動する部分と反対側と
なる軸支部24の左側方側に、補強部27、27が備え
られているため、軸支部24に板バネ4の撓み力がかか
っても軸支部24を補強部27、27で受けることがで
き、軸支部24の変形を防止できる。
【0036】本実施形態では、10万回の繰り返し試験
を行い、上記の板バネ4の疲労と軸支部24の変形とを
調べたが、板バネ4は疲労破壊することなく正常に機能
し、又、軸支部24は目に見える程度の変形を起こして
いなかった。
【0037】尚、この実施形態では、板バネ受け用バネ
7の先端部71の形状を、湾曲状にしているが、この形
状のものに限らず、例えば直線状のものであっても良
く、この場合でも、板バネ4を補強でき、疲労に対する
板バネ4の強度を向上させることができる。ただし、直
線状の場合は、板バネ4がその直線に沿って撓み、その
部分を起点に繰り返して撓む恐れがあるため、湾曲状に
してものに比して疲労し易くなるので、湾曲状にして形
成しておくのが有利である。又、板バネ受け用バネ7の
先端部71は、板バネ4における撓み部40の一部を受
ける形態のものに限らず、撓み部40の全体を受けるよ
うにしても良いが、その場合には、左蝶番片2の軸支部
24の板バネ用摺動部26を摺動する際に板バネ4及び
板バネ受け用バネ7の弾性力がかかるため、左蝶番片2
と右蝶番片3との回動操作にその弾性力以上の力を要す
ることになり、回動操作し難くなるおそれがある。従っ
て、この点で、上記のように板バネ4における撓み部4
0の一部を受ける形態のものが好ましい。以上が、他の
実施形態の説明である。
【0038】尚、バネ係合部25aを形成するバネ係合
孔25は、軸支部24の壁面を貫通するものに限らず、
例えば軸支部24の外周壁の一部を窪ませることにより
凹部を形成し、その凹部と軸支部24の外周壁との段部
をバネ係合部25aとしても良い。更に、図8に示すよ
うに軸支部24の外周壁の一部を径外方向に突設させる
ことにより突起8を形成し、その突起8と軸支部24の
外周壁との段部をバネ係合部25aとしても良い。ま
た、バネ係合部25aは、一つだけ設けたものに限ら
ず、複数設けるようにし、左蝶番片2と右蝶番片3の前
面同士2a、3aが当接する範囲から面一になる範囲に
おける適宜位置で係合させるようにしても良い。
【0039】又、板バネ4の形状や数は、上記実施形態
ものに限らず、適宜変更できる。更に、実施形態では、
右蝶番片3に、板バネ4及び板バネ受け用バネ7を取り
付け、左蝶番片2に、バネ係合部25aを設けている
が、この形態のものに限らず、左蝶番片2に、板バネ4
及び板バネ受け用バネ7を取り付け、右蝶番片3に、バ
ネ係合部25aを設けるようにしても良く、適宜変更し
得る。
【0040】
【発明の効果】本願の第1発明は、左蝶番片と右蝶番片
との回動を規制する手段として板バネを使用するため、
左蝶番片と右蝶番片とを折り畳んだ際の全体の厚さを薄
いものにでき、折り畳み戸に取り付けた場合に、二つの
戸の間隔を極力小さくできる。これにより、折り畳み戸
の操作に際しては、二つの戸の間隔に指を挟むようなこ
とを防止でき、安全に操作できるもの1なる。一方、運
搬に際しては、折り畳み戸の積み重ね高さを低くでき、
例えばトラックに数多くの折り畳み戸を積み重ねること
ができ、効率良く運搬できる。従って、経済的なものに
できる。
【0041】本願の第2発明は、本願第1発明の効果に
加え、板バネ4の撓み部40における端部を板バネ受け
用バネ7によって撓む方向の反対側から受けられている
ため、疲労に対する板バネ4の強度を持たせることがで
き、左蝶番片2と右蝶番片3とを繰り返して回動させた
場合でも、板バネ4を疲労破壊し難いものにできる。
又、板バネ受け用バネ7を板バネ4に重ね合わせるよう
にして配設しているため、厚さの異なる板バネ受け用バ
ネ7に交換することで、板バネ用摺動部26にかかる弾
性力を容易に調整でき、ひいては左蝶番片2と右蝶番片
3との回動調整を容易なものにできる。一方、板バネ4
の摺動する板バネ用摺動部26の反対側に補強部27、
27を備えているため、板バネ用摺動部26に板バネ4
の弾性力がかかっても板バネ用摺動部26を補強部2
7、27で受けることができ、板バネ用摺動部26の変
形を防止できる。従って、繰り返し使用されても、板バ
ネ4が疲労によって折れたり、板バネ用摺動部26が変
形を引き起こすといった支障をきたすことなく、繰り返
して使用される折り畳み戸用の蝶番として適したものに
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の折り畳み戸用蝶番の斜
視図である。
【図2】本願発明の一実施形態の折り畳み戸用蝶番の横
断面図である。
【図3】一実施形態の折り畳み戸用蝶番を折り畳んだ状
態の断面図である。
【図4】折り畳み戸用蝶番の他の実施形態の斜視図であ
る。
【図5】折り畳み戸用蝶番の他の実施形態の横断面図で
ある。
【図6】他の実施形態の折り畳み戸用蝶番を折り畳んだ
状態の断面図である。
【図7】(A) は、折り畳み戸用蝶番の他の実施形態にお
ける板バネが摺動する際の説明図、(B) は、(A) のVII
−VII 線断面図、(C) は、板バネ受け用バネを設けない
場合の説明図である。
【図8】バネ係合部の他の実施形態の要部拡大断面図で
ある。
【図9】折り畳み戸の斜視図である。
【図10】(A) は、従来例の斜視図である。(B) は、従
来例を折り畳んだ状態の断面説明図である。
【符号の説明】
1 折り畳み戸用蝶番 2 左蝶番片 3 右蝶番片 4 板バネ 6 板バネ受け用バネ 25 バネ係合孔 25a バネ係合部 26 板バネ用摺動部 27 補強部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに回動自在に軸支された左蝶番片(2)
    と右蝶番片(3) との各々を、折り畳み戸(T) をなす二つ
    の戸(T1)(T2)各々に取り付けられることにより、一方の
    戸(T1)が他方の戸(T2)に対して回動して折り畳めるよう
    にした折り畳み戸における折り畳み戸用蝶番において、 この折り畳み戸用蝶番(1) に、左蝶番片(2) 又は右蝶番
    片(3) の一方の側面に取り付けられた板状の板バネ(4)
    と、左蝶番片(2) 又は右蝶番片(3) の他方に設けられた
    バネ係合部(25a) とが備えられ、 板バネ(4) とバネ係合部(25a) とは、左蝶番片(2) と右
    蝶番片(3) との互いの回動に伴い左蝶番片(2) と右蝶番
    片(3) とが互いに所定の位置関係をなした状態で係合し
    得るようになされるとともに、左蝶番片(2) と右蝶番片
    (3) とに所定の回動力が板バネ(4) の弾性力に抗してか
    かるに伴いその係合が外れるようになされたものである
    ことを特徴とする折り畳み戸用蝶番。
  2. 【請求項2】左蝶番片(2) 又は右蝶番片(3) の一方に、
    板状の板バネ(4) と、板バネ(4) を補強するための板状
    の板バネ受け用バネ(7) とが備えられ、左蝶番片(2) 又
    は右蝶番片(3) の他方に、板バネ(4) を係脱可能に係合
    し得るバネ係合部(25a) と、バネ係合部(25a) の側方側
    に形成された板バネ用摺動部(26)と、板バネ用摺動部(2
    6)を補強するための補強部(27)とが備えられたものであ
    り、 板バネ(4) が、左蝶番片(2) 又は右蝶番片(3) の一方の
    側面に取り付けられることにより、左蝶番片(2) と右蝶
    番片(3) との互いの回動に伴い、板バネ(4) の先端部(4
    1)がバネ係合部(25a) に係合し得るとともに、先端部(4
    1)と取付け基端部との間に形成された撓み部(40)の撓み
    によってバネ係合部(25a) から外れて板バネ用摺動部(2
    6)を摺動し得るようになされ、 板バネ受け用バネ部材(7) が、板バネ(4) の取り付けら
    れた左蝶番片(2) 又は右蝶番片(3) の一方の側面に、板
    バネ(4) に重ね合わされるようにして取り付けられるこ
    とにより、板バネ(4) の撓み部(40)が撓むに際し、この
    板バネ受け用バネ部材(7) の先端側が板バネ(4) の撓み
    部(40)の少なくとも一部をその撓み方向の反対側から受
    け得るようになされ、 補強部(26)は、板バネ(4) の先端部(41)が板バネ用摺動
    部(26)を摺動するに際し、板バネ用摺動部(26)にかかる
    板バネ(4) の弾性力を受け得るようになされたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の折り畳み戸用蝶番。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2166255A1 (es) * 1999-04-13 2002-04-01 Imaginacion Organizada S L Bisagra plana para puerta plegable.
KR100398806B1 (ko) * 1998-09-17 2003-09-19 아르투로 살리세 에스.피.에이. 힌지
JP2021045533A (ja) * 2019-08-16 2021-03-25 ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa 小型時計組立体の弾性関節接合
JP2022113536A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 株式会社光岡組 閂型ネジ付きロックピンシステム

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