JPH1019621A - 真空用微小流量計 - Google Patents

真空用微小流量計

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JPH1019621A
JPH1019621A JP8176546A JP17654696A JPH1019621A JP H1019621 A JPH1019621 A JP H1019621A JP 8176546 A JP8176546 A JP 8176546A JP 17654696 A JP17654696 A JP 17654696A JP H1019621 A JPH1019621 A JP H1019621A
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山田  明
Hiroyuki Mishima
弘行 三島
Hiroshi Uchibori
洋 内堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空環境下でも圧力損失が殆どなく、質量流量
を確実に測定できるようにする。 【解決手段】流路11内にセンサ部12が水平に設けら
れる。このセンサ部12は、低熱伝導のベースフィルム
13上に上流側抵抗発熱体及び下流側抵抗発熱体を設け
たもので、低熱伝導の支持線16,17により流路11
内に保持される。また、上記上流側抵抗発熱体及び下流
側抵抗発熱体は、支持線16,17を介してブリッジ回
路19に接続され、このブリッジ回路19により上流側
抵抗発熱体及び下流側抵抗発熱体の抵抗値が測定され
る。そして、この上流側抵抗発熱体及び下流側抵抗発熱
体の抵抗値に基づいて両抵抗発熱体の温度差が算出さ
れ、更にこの温度差から流体の流量が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気圧以下の真空
に近い圧力下において流れる例えばガス等の流体の流量
を計測する真空用微小流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】大気圧以下の真空に近い圧力下において
流れる気体の流量を計測する従来の真空用微小流量計
は、図6に示すように構成されている。図6に示すよう
に真空用微小流量計1は、センサ部2とバイパス部3か
らなり、計測する流路4に設けられる。センサ部2は、
毛細管5を使用し、この毛細管5に二つのヒータ(抵抗
発熱体)6,7を巻回している。このヒータ6,7は、
ブリッジ回路(図示せず)に接続され、このブリッジ回
路により、ヒータ6,7の抵抗値が測定される。また、
バイパス部3は、センサ部2と同等の毛細管を使用して
層流素子バイパスを構成している。
【0003】上記センサ部2は、ヒータ6,7により加
熱されて温度が上昇するが、その温度分布は図6に示す
ようになる。すなわち、気体が流れていない場合の温度
分布は、毛細管5の中央部が最も高く、両端部に近い程
低くなっているが、気体が流れると、温度の最高部が毛
細管5の末端方向に移動する。
【0004】上記センサ部2に流れる気体の流量は最大
で10ml/min程度であるため、殆どの気体はバイ
パス部3に流れる。センサ部2の流量をQs、バイパス
部3の流量をQbとすると、総流量Qは「Q=Qs+Q
b」であり、分流比kは「Qb/Qs=k」で表され
る。
【0005】そして、上記センサ部2における抵抗発熱
体であるヒータ6,7の温度差を、その電気抵抗差より
求め、質量流量を測定する。ここで、質量流量は、通常
sccm(standard cc/min.)と呼ば
れる大気圧15℃における気体の体積の単位時間当りの
流量で表される。上記sccm以外にslm(stan
dard l/min.)も用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】流路4内が真空に近い
環境下では、ヒータ(抵抗発熱体)6,7から流路4中
に流れる気体への伝熱が悪くなるため、相対的に配管
(流路4)を熱伝導で伝わる伝熱量が大きくなる。この
ためセンサ部2の上流と下流に温度差をつけるために流
量を大きくしたり、あるいはヒータ6,7を設置する毛
細管5を細くする必要がある。このため圧力損失が1T
orr以上となって許容範囲を越えてしまい、計測器の
後流側に必要流量が流れなくなるという問題がある。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、真空環境下でも圧力損失が殆どなく、質量
流量の測定が可能な真空用微小流量計を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る真空用微小
流量計は、真空に近い圧力下の流体が流れる流路に、低
熱伝導のベースフィルム上に設けられた上流側抵抗発熱
体及び下流側抵抗発熱体を低熱伝導支持線で保持し、上
記上流側抵抗発熱体及び下流側抵抗発熱体の温度分布か
ら上記流体の流量を計測することを特徴とする。
【0009】上記のように上流側抵抗発熱体及び下流側
抵抗発熱体を低熱伝導率のベースフィルムに設置し、低
熱伝導の支持線で保持することにより、抵抗発熱体の発
熱は殆ど流体に伝えられる。この結果、真空環境下で気
体と抵抗発熱体との熱伝達率が悪い状態においても、上
流側抵抗発熱体と下流側抵抗発熱体との温度差が顕著に
なり、質量流量を確実に測定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
真空用微小流量計の正面図、図2は同平面図である。図
1及び図2において、11は流路で、この流路11の途
中にセンサ部12が水平に設けられる。このセンサ部1
2は、図3に詳細を示すように低熱伝導のベースフィル
ム13上に平板状に形成された上流側抵抗発熱体14及
び下流側抵抗発熱体15を設けたものである。上記セン
サ部12は、図1に示すように低熱伝導の保持用フィル
ム18により保持され、流路11内に平行に設けられ
る。上記抵抗発熱体14,15は、同じ特性を有するも
ので、それぞれ低熱伝導の支持線16,17により流路
11に支持される。上記支持線16,17としては、熱
伝導の非常に小さい部材、例えば直径10μm程度の銅
線が用いられる。また、上記抵抗発熱体14,15は、
上記支持線16,17を介してブリッジ回路19に接続
され、このブリッジ回路19により抵抗発熱体14,1
5の抵抗値が測定される。そして、この抵抗発熱体1
4,15の抵抗値に基づいて上流側抵抗発熱体14と下
流側抵抗発熱体15との温度差が演算回路(図示せず)
により算出され、更に、この温度差から流体の流量が求
められる。
【0011】次に上記実施形態の動作を説明する。セン
サ部12の抵抗発熱体14,15には、同じ電流量が供
給され、その発熱により流路11内を流れる流体、すな
わち気体が加熱される。この場合は、流路11内を流れ
る気体は、まず、上流側抵抗発熱体14に加熱されて下
流側抵抗発熱体15に達する。従って、下流側抵抗発熱
体15の温度は、上流側抵抗発熱体14の温度より高く
なる。ベースフィルム13、保持用フィルム18及び支
持線16,17は、熱伝導が非常に小さいので、流路1
1内を流れる気体が流量が微小であっても、上流側抵抗
発熱体14と下流側抵抗発熱体15との温度差が顕著に
現れる。
【0012】上記抵抗発熱体14,15の抵抗値がブリ
ッジ回路19により計測され、その抵抗値に基づいて抵
抗発熱体14,15の温度差が算出される。更に、この
温度差から流体の質量流量を求めることができる。
【0013】図4は、ブリッジ回路19で測定された電
圧(センサ出力)と真空槽の圧力上昇により求めた流量
との関係を示したものである。この図から明らかなよう
に真空環境下でも、微小流量を測定することができるも
のである。また、このときの圧力損失は0.1Torr
以下で、許容範囲内に収まっている。
【0014】次に上流側抵抗発熱体14と下流側抵抗発
熱体15の温度差から流体の質量流量を求める場合の原
理について説明する。図5は、センサ部12における温
度分布状態を示したもので、実線aは気体流量が0、破
線bは気体流量が微小、破線cは気体流量が小、破線d
は気体流量が大の場合の温度分布特性である。
【0015】今、上流側抵抗発熱体14の温度をT1 、
下流側抵抗発熱体15の温度をT2とすると、抵抗発熱
体14から気体への伝熱量Qg1、抵抗発熱体15から気
体への伝熱量Qg2、下流側抵抗発熱体15の位置での気
体温度Tg2等は、次のような関係がある。
【0016】 Qg1=αA(T1 −Tg1) …(1) Qg2=αA(T2 −Tg2) …(2) Tg2={Qg1/(Cp Wg )}+Tg1 …(3) 但し、Qg1:抵抗発熱体14から気体への伝熱量(W) Qg2:抵抗発熱体15から気体への伝熱量(W) Tg1:上流側抵抗発熱体14の位置での気体温度(℃) Tg2:下流側抵抗発熱体15の位置での気体温度(℃) α :気体への熱伝達率(W/m2 ℃) A :伝熱面積(m2 ) Cp :気体比熱(j/kg℃) Wg :気体流量(kg/s) そして、上記(1)式〜(3)式から上流側抵抗発熱体
14の位置での気体温度Tg1及び下流側抵抗発熱体15
の位置での気体温度Tg2を消去すると、 f=(Qg1,Qg2,α,T1 ,T2 )=0 の関係が得られる。
【0017】ここで、Qg1,Qg2,αは、気体流量Wg
の関数であるので、予め検定することで、気体流量Wg
と抵抗発熱体14,15の温度T1 ,T2 の関係を求め
ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、抵
抗発熱体14,15を低熱伝導率のベースフィルム13
に設置し、低熱伝導の支持線16,17で保持すること
により、抵抗発熱体14,15の発熱は殆ど流体に伝え
られる。この結果、真空環境下で気体と抵抗発熱体1
4,15との熱伝達率が悪い状態においても、上流側抵
抗発熱体14と下流側抵抗発熱体15との温度差が顕著
になり、質量流量を確実に測定することができる。すな
わち、従来技術のように流路を細くする必要がないの
で、真空環境下でも圧力損失が殆どなく、質量流量を確
実に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る真空用微小流量計の
正面図。
【図2】同実施形態における真空用微小流量計の平面
図。
【図3】同実施形態におけるセンサ部の詳細を示す図。
【図4】同実施形態におけるセンサ出力と真空槽の圧力
上昇により求めた流量との関係を示す図。
【図5】同実施形態におけるセンサ部の温度分布状態を
示す図。
【図6】従来の真空用微小流量計の構成及びセンサ部の
温度分布を示す図。
【符号の説明】
11 流路 12 センサ部 13 ベースフィルム 14 上流側抵抗発熱体 15 下流側抵抗発熱体 16,17 支持線 18 保持用フィルム 19 ブリッジ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に近い圧力下の流体が流れる流路
    に、低熱伝導のベースフィルム上に設けられた上流側抵
    抗発熱体及び下流側抵抗発熱体を低熱伝導支持線で保持
    し、上記上流側抵抗発熱体及び下流側抵抗発熱体の温度
    分布から上記流体の流量を計測することを特徴とする真
    空用微小流量計。
JP17654696A 1996-07-05 1996-07-05 真空用微小流量計 Expired - Fee Related JP3367827B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087146A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 株式会社フジキン ガス流量計
JP2019027823A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 東京電力ホールディングス株式会社 流量計および流量計測方法

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