JPH10197038A - ダクト連結具 - Google Patents

ダクト連結具

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JPH10197038A
JPH10197038A JP35166296A JP35166296A JPH10197038A JP H10197038 A JPH10197038 A JP H10197038A JP 35166296 A JP35166296 A JP 35166296A JP 35166296 A JP35166296 A JP 35166296A JP H10197038 A JPH10197038 A JP H10197038A
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Yukio Kuno
幸男 久野
Akira Torimi
明 鳥実
Shinichi Abe
慎一 安部
Takeshi Ryuto
健 龍頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結作業が容易で、断熱性に悪影響を与え
ず、結露発生のおそれもないダクト連結具を提供する。 【解決手段】 ダクト連結具10は、フランジ接合部1
6の外周に装着可能なリング体11と、リング体11に
形成されフランジ14f,15fの中心方向へ折曲可能
な係止片12とを備えている。また、リング体11およ
び係止片12は金属板材で形成し、係止片12の折曲部
分には折曲容易化のため複数のスリット13を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調設備のダクト
同士またはダクトと各種機器とを連結するためのダクト
連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの大型建造物に設置される空調
設備においては、空気を目的の場所まで給送するために
フレキシブルダクトやスパイラルダクトなどの各種ダク
トが用いられているが、設置現場では、状況に応じてダ
クト同士またはダクトと各種機器とを連結する必要が生
じる。このため、従来より、連結作業が簡単で、確実な
連結を得ることを目的として様々な連結手段が開発され
ている。
【0003】従来の連結手段として、例えば、実用新案
登録第3031684号公報に開示されている接続ニッ
プル、実開平7−12842号公報に開示されているダ
クトの接続構造などがある。
【0004】実用新案登録第3031684号公報に開
示されている接続ニップルは、2本のフレキシブルダク
トを連結する際に使用するものであり、連結しようする
フレキシブルダクトの端部をそれぞれこの接続ニップル
に圧入することにより、ダクト同士を強固に接続するも
のである。
【0005】一方、実開平7−12842号公報に開示
されているダクトの接続構造は、空気吹出装置などのダ
クトに対してフレキシブルダクトを接続する際の構造で
あり、中間筒体を介することにより、両ダクトを連結す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの連結手段のう
ち、実用新案登録第3031684号公報に開示されて
いる接続ニップルは、ダクトを強固に接続することがで
きる点では優れているが、接続の際にある程度の力を加
えてダクトを軸方向に圧入しなければならないため、狭
い場所において一人で作業する場合などは接続作業が困
難である。また、この接続ニップルは構造が複雑である
ため、製造コストが高い。
【0007】一方、実開平7−12842号公報に開示
されているダクトの接続構造の場合は、シンプルな形状
の中間筒体を介して確実な接続が得られるのであるが、
ダクトと中間筒体とがきちんと係合し合うまで嵌入しな
ければならないため、作業が面倒である。また、ダクト
の中心軸と中間筒体の中心軸とが常に一致するようにし
て嵌入する必要があるため、嵌入作業には、ある程度の
熟練が必要である。特に、接続すべきダクトの直径が大
きくなる程、嵌入作業は困難となる。
【0008】このように、従来より様々な連結手段が開
発されているが、構造が複雑で製作コストが高いもの
や、接続作業が困難なものが多く、広く一般的に実施で
きる程度の実用性を具備したものがないのが実状であ
る。
【0009】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、連結作業が容易で、断熱性に悪影響を与えず、結露
発生のおそれもないダクト連結具を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、端部にフランジを有するダクト同士を連
結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であ
って、フランジ接合部の外周に装着可能なリング体と、
このリング体に形成され同フランジの中心方向へ折曲可
能な係止部とを備えたことを特徴とする。
【0011】2本のダクトを連結する場合、片方のダク
トに本発明のダクト連結具を挿通させておき、ダクトの
フランジ同士を接合した後、ダクト連結具を移動させて
リング体をフランジ接合部の外周に装着する。そして、
リング体に形成された係止部を同フランジの中心方向へ
折り曲げて、それぞれのフランジの背面に当接させ、フ
ランジ接合部が離れないように固定する。この場合、係
止部による押さえ力が各フランジの背面に均等に作用す
るように、リング体に沿って複数の係止部を均等間隔に
形成することが望ましい。
【0012】このように、フランジ接合部の外周にリン
グ体を装着して、係止部を同フランジの中心方向へ折り
曲げるだけで両ダクトを連結することができるため、連
結作業は容易である。また、本発明のダクト連結具は、
フランジ接合部の外周に装着するものであり、ダクト内
を通過する空気に触れる部分がないため、断熱性に悪影
響を与えず、結露発生のおそれもない。
【0013】ここで、ダクト連結具のリング体および係
止部を板材で形成してもよい。板材を使用した場合、プ
レスによる打ち抜き加工が可能で、リング形状にするの
も容易であるため、製造工程が大幅に簡略化され、製造
コストを低減することができる。また、板材の場合、面
と一致する方向の強度が大であるため、強度を必要とす
る部分では、荷重方向と板材の面とが一致するような構
造を採用すれば、薄い板材であっても十分な強度を確保
することができるため、ダクト連結具の軽量化を図るこ
とができる。
【0014】この場合、係止部が、フランジの軸方向と
略平行状態に折曲可能な構造としてもよい。板材は、折
り曲げが比較的容易である一方、面と一致する方向の強
度が大であるため、係止部を折り曲げたとき、フランジ
の軸方向と略平行となるようにすれば、フランジ接合部
を押さえる際に必要となる方向の強度が最大となるた
め、強固な連結状態を得ることができる。この場合、係
止部の折曲部にスリットや孔などを形成することによ
り、フランジ接合部を押さえる方向の強度をほとんど低
下させることなく、折り曲げに要する力を低減すること
ができるため、作業性が向上する。
【0015】一方、本発明のダクト連結具では、リング
体に、フランジ接合部に係合して同リング体を保持する
保持部を設けてもよい。フランジ接合部の外周にリング
体を装着して係止部を折り曲げる作業を行う場合、この
ような保持部を設けておけばリング体が勝手に動かない
ように保持されるため、作業性が向上し、確実な連結を
行うことができる。
【0016】ここで、保持部として、リング体に、同リ
ング体の中心方向へ折曲可能な舌片を形成してもよい。
フランジ同士を接合する前に、片方のダクト側に挿通し
ているダクト連結具のリング体をフランジ外周に装着
し、舌片をリング体の中心方向へ折り曲げる。その後、
もう一方のダクトのフランジを接合させると、舌片がフ
ランジ接合部に挟持された状態となるため、リング体は
勝手に動かないように保持される。したがって、このあ
と係止部の折り曲げを行うときの作業性が良好となる。
【0017】この場合、舌片は1個でもよいが、リング
体を安定に保持するため、複数個の舌片をリング体に沿
って等間隔に設けてもよい。また、舌片の折曲部にスリ
ットや孔などを形成しておけば、折り曲げに要する力を
低減することができるため、作業性が向上する。
【0018】また、保持部としては、舌片のほかに、リ
ング体の中心方向へ突出した突起体を形成してもよい。
前記と同様の手順により、突起体をフランジ接合部に係
合させれば、リング体が動かないように保持されるた
め、係止部の折り曲げを行うときの作業性が良好とな
る。このような突起体は、フランジ接合部に深く入り込
むことなしに、リング体を保持することができるため、
フランジ接合部に隙間が生じないというメリットがあ
る。この場合、突起体は1個でもよいが、リング体を安
定に保持するため、複数個の突起体をリング体内周に沿
って等間隔に設けることが望ましく、そのほかに、リン
グ体内周に沿って突条を形成してもよい。
【0019】さらに、本発明のダクト連結具において
は、リング体に、ダクト吊下具を係止するための係止部
を設けてもよい。このような係止部を設けておけば、フ
ランジ接合部の固定が完了した後、同係止部にダクト吊
下具を係止するだけで、ダクトを吊下げ状態で保持する
ことができるため、現場での作業性が向上する。この場
合、係止部として、リング体にスリット、孔、切欠など
を形成することができ、スリットや孔などをリング体の
全周に渡って複数個形成しておけば、リング体の取付け
状態に左右されずダクト吊下具の係合を行うことができ
るため、便利である。
【0020】一方、本発明のダクト連結具は、フランジ
接合部の外周に沿って変形可能な帯状体と、帯状体の端
部同士を接続する接続手段と、帯状体に形成されフラン
ジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備えたことを特徴
とする。
【0021】このダクト連結具は、使用前は帯形状をし
ており、実際に使用する場合には、帯状体をフランジ接
合部の外周に巻き付けることにより外周に沿って変形さ
せ、端部同士を接続することによりリング形状にして、
フランジ接合部に装着する。この後は、前述したダクト
連結具と同様、係止部をフランジの中心方向へ折曲し、
フランジの背面に当接させれば、フランジ接合部が離れ
ないように固定することができる。
【0022】このダクト連結具の場合、接続手段によっ
て端部同士を接続し、リング形状にした後は、前述した
ダクト連結具と同様に使用することができ、その他の構
造、機能についても、前述したダクト連結具と同一のも
のを備えることができる。このダクト連結具の場合、使
用前は帯形状をしているため、何枚も重ね合わせれば、
収納、運搬に要するスペースが小さくてすむほか、フラ
ンジ接合部が密着状態であっても、そのままフランジ接
合部に巻き付ければ連結することができるというメリッ
トがある。
【0023】ここで、接続手段として、帯状体の両端付
近に、互いに係合可能な切欠部を形成してもよい。この
ような切欠部を設けることにより、両者を互いに係合さ
せるだけで接続を行うことができるため、接続作業を容
易かつ迅速に行うことができる。
【0024】この場合、帯状体の端部の少なくとも一方
に、折り曲げて他端部の側縁に係止可能な係止片を設け
てもよい。このような係止片を設けることにより、接続
部分をさらに強固に保持できるため、この後に行う作業
などの途中で外れたりすることもなくなり、作業性が向
上する。
【0025】また、接続手段として、帯状体の一方の端
部に形成された係止孔と、他端部に形成され係止孔に挿
入して折曲可能な係止片を採用することもできる。この
ような構造とすることにより、帯状体をフランジ接合部
に巻き付けた後、係止片を係止孔に挿入して折曲するだ
けで接続することができるため、作業は容易であり、確
実な接続状態が得られる。
【0026】一方、本発明のダクト連結具では、帯状体
の少なくとも一方の端部に、ダクト吊下具を係止するた
めの係止孔を有する折曲可能な吊下部を形成した構造と
してもよい。このような構造とすることにより、連結作
業完了後、吊下部の係止孔にダクト吊下具を係合させれ
ば、ダクトを吊下状態に保持できるため、別個の補助具
を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上する。
なお、吊下部は作業現場で折曲する方式と、予め所定の
形状に折曲しておく方式のいずれを採用してもよい。ま
た、このダクト連結具においても、帯状体に、ダクト吊
下具を係止するための孔、スリット、切欠などを設けて
もよい。
【0027】さらに、本発明のダクト連結具において
は、係止部、舌片、係止片、吊下部などの折曲部分に、
折り曲げに要する力を低減するためのスリットまたは孔
などを形成することができる。このようなスリットまた
は孔などを形成することにより、折曲部分の強度をほと
んど低下させることなく、折曲作業を容易化することが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態であ
るダクト連結具を示す斜視図、図2は同ダクト連結具の
使用状態を示す説明図、図3は同ダクト連結具の使用状
態を示す斜視図、図4は図3のA−A線断面図である。
【0029】本実施形態のダクト連結具10は、端部に
フランジ14f,15fを有するダクト14,15を連
結する際にフランジ14f,15f同士の接合部16を
固定するものであり、フランジ接合部16の外周に装着
可能なリング体11と、このリング体11に形成されフ
ランジ14f,15fの中心方向へ折曲可能な係止片1
2とを備えている。係止片12はリング体11の両側に
それぞれ6個ずつ均等間隔に配置している。また、リン
グ体11および係止片12は金属板材で形成され、係止
片12の折曲部分には複数のスリット13を設けてい
る。
【0030】2本のダクト14,15を連結する場合、
図2に示すように、片方のダクト14にダクト連結具1
0を挿通させておき、ダクト14のフランジ14fにダ
クト15のフランジ15fを接合した後、ダクト連結具
10を移動させてリング体11をフランジ接合部16の
外周に装着する。
【0031】そして、図3に示すように、リング体11
に形成された係止片12をそれぞれフランジ14f,1
5fの中心方向へ折り曲げ、それぞれのフランジ14
f,15fの背面に当接させれば、フランジ接合部16
を密着状態に固定することができる。また、係止部材1
2の折曲部分にはスリット13を設けているため、折り
曲げに要する力は小さくてすみ、作業性は良好である。
【0032】また、係止片12はリング体11の両側に
それぞれ6個ずつ均等間隔に配置しているため、係止片
12による押さえ力がフランジ14f,15fの背面に
均等に作用し、隙間なく連結することができる。なお、
係止片12は金属であり、一旦折り曲げると折曲部が加
工硬化し簡単に元の形に戻ることもないため、安定した
連結状態を保つことができる。
【0033】このように、フランジ接合部16の外周に
リング体11を装着して、係止片12をリング体11の
中心方向へ折り曲げるだけで、ダクト14,15を連結
することができるため、連結作業は容易である。また、
ダクト連結具10は、フランジ接合部16の外周に装着
し、ダクト14,15内を通過する空気に触れる部分が
ないため、断熱性に悪影響を与えず、結露発生のおそれ
もない。
【0034】また、ダクト連結具10のリング体11お
よび係止片12は金属板材で形成しているため、プレス
による打ち抜き加工が可能で、リング形状にするのも極
めて容易である。したがって、製造工程が大幅に簡略化
され、製造コストを低減することができる。板材の場
合、面に平行な力に対する強度が大であるため、大きな
荷重が加わる部分のみを、その荷重の方向と板材の面方
向とが一致するような構造とすればよいため、構造の簡
素化を図ることができ、ダクト連結具10の軽量化が可
能である。
【0035】一方、リング体11をフランジ接合部16
に装着して、係止片12を折り曲げたとき、その面はリ
ング体12の軸方向と略平行となるため、フランジ14
f,15fの背面を押さえる際に大きな力を発揮するこ
とができ、連結状態は強固となる。また、係止片12の
折曲部にスリット13を形成しているため、フランジ1
4f,15fの背面を押さえる方向の強度をほとんど低
下することなく、折り曲げに要する力を低減できるた
め、ダクト連結時の作業性が向上する。
【0036】次に、図5,6を参照して、本発明の第2
実施形態について説明する。図5は第2実施形態である
ダクト連結具を示す斜視図、図6は同ダクト連結具の使
用状態を示す斜視図である。
【0037】本実施形態のダクト連結具20では、ダク
ト連結具10と同様リング体21に係止片22およびス
リット23を形成するとともに、リング体21の中心方
向に折曲可能な舌片24を形成している。また、舌片2
4の折曲部には複数のスリット23を形成している。
【0038】ダクト連結具20を使用する場合は、図5
に示すように、フランジ14f,15fを接合する前
に、ダクト14側に挿通しているダクト連結具20のリ
ング体21をフランジ14fの外周に装着し、舌片24
をリング体21の中心方向へ折り曲げる。この後、ダク
ト15のフランジ15fを接合すると、舌片24がフラ
ンジ14f,15fの接合部に挟持された状態となるた
め、リング体21は勝手に動かないように保持される。
したがって、このあと係止片24の折り曲げを行うとき
の作業性が良好となり、確実な連結を行うことができ
る。
【0039】ダクト連結具20では、2個の舌片24を
対向位置に形成しているため、リング体21を安定に保
持することができる。また、舌片24の折曲部にはスリ
ット23を形成しているため、折り曲げに要する力は小
さくてすみ、作業も容易である。
【0040】次に、図7を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図7は第3実施形態であるダク
ト連結具の使用状態を示す説明図である。
【0041】本実施形態のダクト連結具30において
は、ダクト連結具10と同様、リング体31に係止片3
2などを形成するとともに、リング体31の中心方向へ
突出した突起体33を形成している。突起体33は、舌
片24と同様、リング体31をフランジ14f,15f
の接合部に装着したとき、リング体31が勝手に動かな
いように保持する機能を有している。
【0042】前記ダクト連結具20の場合と同様の手順
により、突起体33をフランジ14f,15fの接合部
に係合させるとリング体33が動かないように保持され
るため、係止片32の折り曲げを行うときの作業性が良
好となる。突起体33は、フランジ14f,15fの接
合部に深く入り込むことなしに、リング体31を保持す
ることができるため、接合部に隙間が生じないというメ
リットがある。本実施形態では、突起体を90°間隔で
4個形成しているため、リング体31を安定に保持する
ことができる。突起体の個数はリング体のサイズなどに
応じて増減することは自由であり、また、リング体31
の内周に沿って突条を設けてもよい。
【0043】次に、図8を参照して、本発明の第4実施
形態について説明する。図8は第4実施形態であるダク
ト連結具の使用状態を示す説明図である。
【0044】本実施形態のダクト連結具40において
は、ダクト連結具10などと同様、リング体41に係止
片42などを形成するとともに、ダクト吊下具43を係
止するための係止用スリット44を設けている。したが
って、ダクト14,15のフランジ接合部の固定が完了
した後、係止用スリット44にダクト吊下具43を挿通
するだけで、ダクト14,15を吊下げ状態で保持する
ことができるため、現場での作業性が向上する。また、
この場合、係止用スリット44はリング体41の全周に
渡って複数個形成しているため、リング体41がどの状
態にあってもダクト吊下具43との係合を行うことがで
きる。
【0045】次に、図9を参照して、本発明の第5実施
形態について説明する。図9は第5実施形態であるダク
ト連結具を示す説明図である。
【0046】本実施形態のダクト連結具50は、図9
(a)に示すように、フランジ接合部の外周に沿って変
形可能な帯状体51と、帯状体51の端部同士を接続す
るための切欠部52,53と、帯状体51に形成されフ
ランジの中心方向へ折曲可能な係止部54とを備えてい
る。
【0047】ダクト連結具50は、使用前は帯形状をし
ており、実際に使用する場合には、帯状体51をフラン
ジ接合部の外周に巻き付け、それに沿って変形させ、図
9(b)に示すように、切欠部52,53同士を接続す
ることによりリング形状となって、フランジ接合部に装
着状態となるため、作業を容易かつ迅速に行うことがで
きる。この後は、前述したダクト連結具10と同様、係
止部54をフランジの中心方向へ折曲し、フランジの背
面に当接させれば、フランジ接合部が離れないように固
定することができる。
【0048】このダクト連結具50の場合、切欠部5
2,53同士を接続し、リング形状にした後は、ダクト
連結具10と全く同様に使用することができ、その他の
構造、機能についても、ダクト連結具10と同一であ
る。ダクト連結具10は、使用前は帯形状をしているた
め、何枚も重ね合わせれば、収納、運搬に要するスペー
スが小さくてすむほか、フランジ接合部が密着状態であ
っても、そのままフランジ接合部に巻き付ければ連結す
ることができるというメリットがある。
【0049】次に、図10を参照して、第6実施形態の
ダクト連結具について説明する。図6は第6実施形態の
ダクト連結具を示す説明図である。図10(a)に示す
ように、ダクト連結具60は、接続手段として、帯状体
61の両端付近に、互いに係合可能な切欠部62,63
を形成するとともに、帯状体61の端部に、係止片6
4,65を設けている。
【0050】したがって、図10(b)に示すように、
切欠部62,63同士を係合させた後、係止片64,6
5の先端部分を折り曲げて他端部の側縁に係止すること
により、接続部分をさらに強固に保持できるため、この
後に行う作業などの途中で外れたりすることもなくな
り、作業性が向上する。係止片64,65の折曲部分に
は孔66を形成しているため、折曲作業は容易である。
その他の部分の構造や機能などについては、ダクト連結
具10と同様である。
【0051】ここで、図11を参照して、第7実施形態
のダクト連結具について説明する。図11は第7実施形
態のダクト連結具を示す説明図である。図11(a)に
示すように、本実施形態のダクト連結具70は、接続手
段として、帯状体71の一方の端部に係止孔72を設
け、他端部に係止孔72に挿入して折曲可能な係止片7
3を形成している。したがって、図11(b)に示すよ
うに、帯状体71をフランジ接合部に巻き付けた後、係
止片73を係止孔72に挿入して折曲するだけで接続す
ることができるため、作業は容易であり、確実な接続状
態が得られる。
【0052】次に、図12を参照して、第8実施形態の
ダクト連結具について説明する。図12は第8実施形態
のダクト連結具を示す説明図である。図12(a)に示
すように、本実施形態のダクト連結具80では、帯状体
81の両端部付近に切欠部84,85を設け、一方の端
部に、係止孔82を有する折曲可能な吊下部83を形成
している。
【0053】したがって、図12(a)に示すように、
切欠部84,85同士を係合させ、吊下部83をコ字状
に折り曲げれば、図8に示したように、係止孔82にダ
クト吊下具を係合してダクトを吊下状態に保持すること
ができるため、別個の補助具を取り付ける手間が省け、
現場での作業性が向上する。このとき、吊下部83の折
曲部分には孔86を形成しているため、折曲作業は容易
である。
【0054】また、本実施形態の場合、図12(b)に
示すように、吊下部83をプレス加工などにより予めL
字状にしておけば、現場での作業を簡略化することがで
き、吊り下げたときに形状が安定するというメリットが
ある。なお、吊下部83を予めL字状としても、図12
(c)に示すような状態に積み重ねることができるた
め、保管、運搬する場合も大きなスペースを必要としな
い。
【0055】次に、図13を参照して、第9実施形態の
ダクト連結具について説明する。図13は第9実施形態
のダクト連結具を示す説明図である。図13(a)に示
すように、本実施形態のダクト連結具90では、帯状体
91の一方の端部に係止孔92を設け、他端部には係止
孔92に挿入して折曲可能な吊下部93を形成し、さら
に吊下部93には折曲可能な舌片94とダクト吊下具を
係合するための係止孔95を設けている。
【0056】したがって、吊下部93を係止孔92に挿
入し、吊下部93をコ字状に折曲した後、舌片94を折
り曲げて帯状体91の一方の端部を挟持すれば、確実な
接続状態が得られ、図8に示したように、係止孔95に
はダクト吊下具を係合することができる。
【0057】なお、本実施形態のダクト連結具90の場
合、図13(b)に示すように、吊下部93を係止孔9
2に挿入した後、吊下部93をL字状に折曲した状態で
使用することもできる。この場合、ダクト吊下具を吊下
部93の係止孔95に係合させたとき、吊下部93の面
方向に荷重が加わるため、比較的大きな重量であっても
保持することができるというメリットがある。
【0058】次に、図14を参照して、第10実施形態
のダクト連結具について説明する。図14は第10実施
形態のダクト連結具を示す説明図である。この図に示す
ように、本実施形態のダクト連結具100では、帯状体
101の一方の端部付近に係止孔102を設け、他端部
には係止孔102に挿入して折曲可能な係止片103を
形成し、さらに係止孔102を設けた方の端部には折曲
可能な吊下部104とダクト吊下具を係合するための係
止孔105を設けている。
【0059】したがって、係止片103を係止孔102
に挿入して折曲することにより、両端部同士を接続した
後、吊下部104をコ字状に折曲すれば、図8に示した
ように、係止孔105にダクト吊下具を係合することが
できる。
【0060】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0061】(1)フランジ接合部の外周に装着可能な
リング体と、このリング体に形成され同フランジの中心
方向へ折曲可能な係止部とを備えることにより、リング
体をフランジ接合部の外周に装着し、係止部材を折り曲
げるだけで、両ダクトを連結することができるため、連
結作業が容易となる。また、ダクト内を通過する空気に
触れる部分がないため断熱性に悪影響を与えず、結露発
生のおそれもない。
【0062】(2)ダクト連結具のリング体および係止
部を板材で形成することにより、プレスによる打ち抜き
加工などが可能となるため、製造工程が大幅に簡略化さ
れ、製造コストを低減することができ、構造の簡素化に
より、ダクト連結具の軽量化が可能である。
【0063】(3)係止部がリング体の軸方向と略平行
状態に折曲可能とすることにより、フランジ接合部を押
さえる際に必要となるフランジ軸方向の強度が大となる
ため、強固な連結状態を得ることができる。
【0064】(4)リング体に、フランジ接合部に係合
して同リング体を保持する保持部を設けることにより、
フランジ接合部の外周に装着したリング体が動かないよ
うに保持されるため、作業性が向上し、確実な連結を行
うことができる。
【0065】(5)保持部として、リング体に、フラン
ジ中心方向へ折曲可能な舌片を設けることにより、舌片
を折り曲げるだけの簡単な作業でリング体を保持するこ
とができるため、その後の作業性を向上させることがで
きる。
【0066】(6)保持部として、リング体に、フラン
ジ中心方向へ突出した突起体を設けることにより、突起
体をフランジ接合部に係合させるだけで、リング体を保
持することができる。また、突起体は、フランジ接合部
に深く入り込まないため、フランジ接合部に隙間が生じ
ないというメリットがある。
【0067】(7)リング体に、ダクト吊下具を係止す
るための係止部を設けることにより、フランジ接合部の
固定が完了した後、同係止部にダクト吊下げ用の保持具
を係止するだけで、ダクトを吊下げ状態に保持すること
ができるため、別個の吊下補助具を取り付ける手間が省
け、現場での作業性が向上する。
【0068】(8)フランジ接合部の外周に沿って変形
可能な帯状体と、帯状体の端部同士を接続する接続手段
と、帯状体に形成されフランジの中心方向へ折曲可能な
係止部とを備えることにより、使用前は収納、運搬に要
するスペースが小さくてすむほか、使用時はフランジ接
合部が密着状態であっても、そのまま固定することがで
きるというメリットがある。
【0069】(9)接続手段として、帯状体の両端付近
に、互いに係合可能な切欠部を形成することにより、両
者を互いに係合させるだけで接続を行うことができるた
め、接続作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0070】(10)帯状体の端部の少なくとも一方
に、折り曲げて他端部の側縁に係止可能な係止片を設け
ることにより、接続部分をさらに強固に保持できるた
め、この後に行う作業などの途中で外れたりすることも
なくなり、作業性が向上する。
【0071】(11)接続手段として、帯状体の一方の
端部に形成された係止孔と、他端部に形成され係止孔に
挿入して折曲可能な係止片を設けることにより、帯状体
をフランジ接合部に巻き付けた後、係止片を係止孔に挿
入して折曲するだけで接続することができるため、作業
が容易となるとともに、確実な接続状態が得られる。
【0072】(12)帯状体の端部に、ダクト吊下具を
係止するための係止孔を有する折曲可能な吊下部を形成
することにより、吊下部の係止孔にダクト吊下具を係合
させればダクトを吊下状態に保持できるため、別個の補
助具を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上す
る。
【0073】(13)係止部、舌片、係止片、吊下部な
どの折曲部分に、スリットや孔などを形成することによ
り、折曲部分の強度をほとんど低下させることなく、折
曲作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のダクト連結具を示す斜視図であ
る。
【図2】同ダクト連結具の使用状態を示す説明図であ
る。
【図3】同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】第2実施形態のダクト連結具を示す斜視図であ
る。
【図6】同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図7】第3実施形態のダクト連結具の使用状態を示す
説明図である。
【図8】第4実施形態のダクト連結具の使用状態を示す
説明図である。
【図9】第5実施形態のダクト連結具を示す説明図であ
る。
【図10】第6実施形態のダクト連結具を示す説明図で
ある。
【図11】第7実施形態のダクト連結具を示す説明図で
ある。
【図12】第8実施形態のダクト連結具を示す説明図で
ある。
【図13】第9実施形態のダクト連結具を示す説明図で
ある。
【図14】第10実施形態のダクト連結具を示す説明図
である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,9
0,100 ダクト連結具 14f,15f フランジ 14,15 ダクト 11,21,31,41リング体 12,22,32,42,54,64,65,73,1
03 係止片 13,23 スリット 16 フランジ接合部 24,94 舌片 33 突起体 43 ダクト吊下具 44 係止用スリット 51,61,71,81,91,101 帯状体 52,53,63,62,84,85 切欠部 72,92,95,102,105 係止孔 83,93,104 吊下部 86 孔
フロントページの続き (72)発明者 龍頭 健 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にフランジを有するダクト同士を連
    結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であ
    って、前記フランジ接合部の外周に装着可能なリング体
    と、前記リング体に形成され前記フランジの中心方向へ
    折曲可能な係止部とを備えたことを特徴とするダクト連
    結具。
  2. 【請求項2】 前記リング体および係止部を板材で形成
    した請求項1記載のダクト連結具。
  3. 【請求項3】 端部にフランジを有するダクト同士を連
    結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であ
    って、前記フランジ接合部の外周に沿って変形可能な帯
    状体と、前記帯状体の端部同士を接続する接続手段と、
    前記帯状体に形成され前記フランジの中心方向へ折曲可
    能な係止部とを備えたことを特徴とするダクト連結具。
  4. 【請求項4】 前記係止部が、前記フランジの軸方向と
    略平行状態に折曲可能である請求項2,3記載のダクト
    連結具。
  5. 【請求項5】 前記リング体または帯状体に、前記フラ
    ンジ接合部に係合して同リング体または帯状体を保持す
    る保持部を形成した請求項1〜4記載のダクト連結具。
  6. 【請求項6】 前記保持部が、前記フランジの中心方向
    へ折曲可能な舌片である請求項5記載のダクト連結具。
  7. 【請求項7】 前記保持部が、前記フランジの中心方向
    へ突出した突起体である請求項5記載のダクト連結具。
  8. 【請求項8】 前記リング体または帯状体に、ダクト吊
    下具を係止するための係止部を設けた請求項1〜7記載
    のダクト連結具。
  9. 【請求項9】 前記接続手段が、前記帯状体の両端付近
    にそれぞれ形成され、互いに係合可能な切欠部である請
    求項3記載のダクト連結具。
  10. 【請求項10】 前記帯状体の端部の少なくとも一方
    に、折り曲げて他端部の側縁に係止可能な係止片を設け
    た請求項9記載のダクト連結具。
  11. 【請求項11】 前記接続手段が、前記帯状体の一方の
    端部に形成された係止孔と、他端部に形成され前記係止
    孔に挿入して折曲可能な係止片である請求項3記載のダ
    クト連結具。
  12. 【請求項12】 前記帯状体の少なくとも一方の端部
    に、ダクト吊下具を係止するための係止孔を有する折曲
    可能な吊下部を形成した請求項3〜11記載のダクト連
    結具。
  13. 【請求項13】 前記係止部、舌片、係止片、吊下部の
    折曲部分の少なくとも一つに、折り曲げに要する力を低
    減するためのスリットまたは孔を形成した請求項1〜1
    2記載のダクト連結具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198640A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Tigers Polymer Corp 断熱ダクト用ジョイント
KR200459694Y1 (ko) 2011-09-23 2012-04-12 (주)대양기연 원형덕트 연결용 링
CN112228955A (zh) * 2020-10-14 2021-01-15 河南中烟工业有限责任公司 一种空调送风装置

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