JPH10197531A - 被検物質の免疫化学的測定の改良のための免疫解離 - Google Patents

被検物質の免疫化学的測定の改良のための免疫解離

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JPH10197531A
JPH10197531A JP9348384A JP34838497A JPH10197531A JP H10197531 A JPH10197531 A JP H10197531A JP 9348384 A JP9348384 A JP 9348384A JP 34838497 A JP34838497 A JP 34838497A JP H10197531 A JPH10197531 A JP H10197531A
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Stefan Dr Brust
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検物質の免疫化学的測定を改良し、被検物
質が従来法における固定化された特異的受容体と低親和
性を示す場合の感度の低下を生じない方法の提供。 【解決手段】 サンプル中の1種または2種以上の被検
物質を、被検物質と相互作用性の生物親和性を示す固定
化した特異的受容体R1および被検物質と同様に相互作
用性の生物親和性を示すに標識した特異的受容体R2を
用いて測定する方法において、被検物質に対する特異的
結合部位1個または2個以上を有する受容体R3を添加
し、既に形成した免疫複合体を完全にまたは部分的に解
離させたのち、再会合させついで検出する方法、または
受容体R3に加えて、R3に対して結合親和性を示す固
定化した特異的受容体R4を用い、既に形成した免疫複
合体を完全にまたは部分的に解離させたのち、再会合さ
せついで検出する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプル中の1種
または2種以上の被検物質(アナライト)の免疫化学的
測定方法に関し、被検物質と相互作用性の生物親和性を
示す固定化された特異的受容体R1、および同様に被検
物質と相互作用性の生物親和性を示し一般的に標識され
ている特異的受容体R2を使用する。本発明の新規な方
法においては、被検物質に対する1個または2個以上の
特異的結合部位を有する受容体R3が添加され、生成し
た免疫複合体を完全にまたは部分的に解離させたのち、
それらを再会合させ、ついで検出する。他の実施態様に
おいては、受容体R3に加えて受容体R4が使用され、
この受容体R4はR3に対して親和性を有し、固相に固
定化され、生成した免疫複合体を完全にまたは部分的に
解離させたのち、それらを再会合させ、ついで検出す
る。
【0002】
【従来の技術】疾患の誘発因子、たとえばウイルス、細
菌、アレルゲン、自己抗原または特定の医薬に対する特
異的な抗体の形成を伴う疾患の診断に慣用される免疫学
的方法は、これらの抗体がその誘発因子の属する抗原性
構造と複合体を形成する能力に基づくものである。
【0003】一般に不均一系イムノアッセイと呼ばれる
これらの方法の特定の実施態様においては、たとえば特
異的な抗体(被検抗体)の含量を検査すべきサンプル
を、適当な既知の支持材料に固定化された疾患誘発因子
の抗原性構造と接触させる。サンプル中に存在する被検
抗体は支持材料上に固定化された疾患誘発因子の抗原性
構造に免疫複合体として結合し、検出される。サンプル
の被検抗体と複合体を形成できる検出抗体または他の特
異的受容体(たとえばプロテインA)を検出に使用する
ことができる。
【0004】一般に、検出試薬は、結合した抗体の量の
検出を原理的に可能にする標識を有する。通常用いられ
る標識は、放射性同位元素、酵素、蛍光、リン光もしく
は化学発光物質、安定な不対電子を有する物質、ラテッ
クス粒子、磁性粒子、金属ゾルおよび赤血球である。
【0005】これらの方法には、単一工程および多重工
程検出法の両者を包含することが知られている。各操作
工程は通常、分離過程(洗浄工程)によって終了する。
しかしながら、不均一系イムノアッセイにおいては、実
施が極めて簡単な技術である単一工程はすべての疾患マ
ーカーの検出には適当ではない。この技術的理由によ
り、二工程または多重工程法が頻繁に採用されなければ
ならない。
【0006】さらに免疫複合体トランスファー酵素イム
ノアッセイと呼ばれる多重工程方法(S. Hashidaら, Jo
urnal of Clinical Laboratory Analysis 8:86-95, 19
94)も知られている。これらの方法では、固相抗原、特
異的抗体および標識接合抗原から全免疫複合体が固相か
ら脱着される。ついで全免疫複合体はピペットで抗体結
合固相に移されたのち固定され検出される。
【0007】これらの方法は極めて特異的ではあるが、
第一工程において固定化された特異的受容体との複合体
中に入った検出すべき疾患誘発因子またはそれらに向け
られた抗体は、本技術分野の熟練者には周知の逆反応に
より、次の反応工程中に再び複合体から脱着し、その結
果、検出反応から逃避して、たとえば感度の低下を生じ
るという欠点がある。
【0008】固定化された受容体と検出すべき物質の間
の逆反応の速度が高い場合、このような多重工程の診断
効率の低下の程度はとくに著しい。このような高い速度
は、たとえば、疾患誘発因子または医薬に対する抗体が
低親和性である場合に認められる。これらの効果が、頻
繁に突然変異する疾患誘発因子または疾患マーカーを検
出する方法で、それらが突然変異後には、固定化された
特異的受容体とわずかな相互作用しか示さない場合にと
くに起こることは、本技術分野の熟練者に知られている
通りである。
【0009】EP 0 572 845 号には、検出すべき物質の
構造的特徴に対する更なる受容体を添加することによっ
て逆反応が実質的に低下することが開示されている。こ
の受容体は検出すべき物質に対する2個以上の結合部位
をもたねばならず、その物質の免疫化学的検出を妨害す
るものであってはならない。しかしながら、逆反応の顕
著な低下にもかかわらず、この方法を、このような疾患
誘発因子または医薬に対する特異的低親和性抗体の信頼
に足る高感度での検出に使用することはやはりできな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、したがっ
て、上述のような低親和性の抗体による欠点をもたない
試薬の発見をその基盤とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】固定化された特異的受容
体R1、受容体R1と相互作用性の生物親和性を示す被
検物質A、およびこの被検物質に向けられ一般に標識さ
れている特異的受容体R2から構成される既に形成され
た免疫複合体に免疫解離工程および再会合工程を行い、
さらに受容体R3を付加的に添加した場合、結果として
シグナルの増大が認められるという驚くべき事実が観察
されたのである。すなわち、この後者の受容体が、被検
物質Aと受容体R1または被検物質Aと受容体R2の間
の免疫反応を抑制することなく、2個以上の被検物質を
結合できるという事実により、固相に結合しない被検物
質の比率を低下させる。
【0012】他の実施態様においては、R3に加えて、
さらに固定化された受容体R4を添加する。この受容体
R4はR3に対して相互作用性の結合親和性を示すこと
ができる。R4は、被検物質Aと受容体R3からなる免
疫複合体を固相に結合させることにより、非固定化免疫
複合体の比率を低下させる。しかしながらこの場合、特
異的受容体R3は、上述の実施態様の場合のように、被
検物質Aに対する2個以上の特異的結合部位をもたねば
ならない。被検物質Aのこの付加的結合、および結果と
して一般に標識を有する受容体R2の付加的結合は、シ
グナルの発生を著しく増大させ、最終的に被検物質Aの
アッセイの感度を上昇させる。
【0013】他の実施態様においては、受容体R4が第
二の固相に固定化され、解離した免疫複合体たとえばR
3−A−R2は、第一の固相から第二の固相に移動し
て、ここで再会合が起こり、またR2の検出も行われ
る。
【0014】本発明の目的の範囲内において、検出され
る被検物質Aは、たとえば疾患誘発因子によって誘導さ
れる抗体、また疾患誘発因子自体のような抗原のいずれ
であってもよい。
【0015】本発明は、したがって、1種または2種以
上の被検物質の免疫学的測定方法において、支持体上に
固定化された特異的受容体R1を用い、特異的受容体R
1に対する被検物質の結合の程度は、直接または間接的
に標識を有する別の特異的受容体のR2によって測定さ
れ、解離工程を包含する過程では、検出すべき物質Aに
対する1個または2個以上の結合部位を有し、固定化さ
れた特異的受容体R1とは親和性を示さず、標識されて
いない受容体R3を添加し、直接または間接的に標識を
有する特異的受容体R2に対する被検物質Aの結合の程
度を再会合後に測定する方法に関する。
【0016】本発明はまた1種または2種以上の被検物
質の免疫学的測定方法において、支持体上に固定化され
た特異的受容体R1を用い、特異的受容体R1に対する
被検物質Aの結合の程度は、直接または間接的に標識を
有する別の特異的受容体R2によって測定され、解離工
程を包含する過程では、検出すべき物質Aに対してこの
場合は単一の結合部位しかもってはならない結合因子R
3に加えて、さらに固定化されたまたは固定化可能な特
異的受容体R4を添加し、この受容体R4はR3に対し
て親和性を示し、直接的または間接的な標識を有する特
異的受容体R2に対する被検物質Aの結合の程度を再会
合後に測定する方法に関する。
【0017】本発明はさらに1種または2種以上の被検
物質の免疫学的測定方法において、支持体上に固定化さ
れた特異的受容体R1を用い、特異的受容体R1に対す
る被検物質Aの結合の程度は、直接または間接的に標識
を有する別の特異的受容体R2によって測定され、解離
工程を包含する過程では、検出すべき物質に対してこの
場合は単一の結合部位しかもってはならない結合因子R
3に加えて、さらに固定化されたまたは固定化可能な特
異的受容体R4からなる第二の固相に、解離した免疫複
合体たとえばR3−A−2が移動し、直接または間接的
に標識を有する特異的受容体R2に対する被検物質Aの
結合の程度を再会合後に測定する方法に関する。
【0018】本発明の目的の範囲内においては、非標識
とは、R3が標識をもたないか、少なくとも特異的受容
体に対する被検物質の結合の程度を測定するために用い
られる標識をもたないことを意味する。
【0019】固定化された特異的受容体R4を使用でき
る方法は、それらのすべての実施態様において、本技術
分野の熟練者には周知である。重要な因子は新規な方法
が、好ましくは固定化された特異的受容体に対する免疫
化学的またはそれに匹敵する被検物質の結合が第一工程
で行われ第二の工程で直接または間接的検出が行われる
が、必ずしも順序だった別個の工程として行われること
が必須ではないすべての免疫学的方法において適当な形
態で採用できることである。
【0020】これらの方法は、好ましくは色素原もしく
は蛍光原基質を有する酵素または好ましくは標識システ
ムとして用いられる発光標識を用いる本技術分野の熟練
者にはサンドイッチELISAとして知られる方法にお
いて好んで採用されている。
【0021】好ましくはマイクロタイトレーションプレ
ート、磁性粒子、ラテックス粒子、または、たとえば線
維もしくは膜からなる試験モジュールのような化学マト
リックスが固相として使用される。
【0022】上述のような免疫学的方法が異なる被検物
質の同時測定に、たとえばHIV1(HIV=ヒト免疫
不全ウイルス)およびHIV2の個別的もしくは両者の
組合せでの測定、またはHIV1および/またはHIV
2のHCV(C型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルス
抗原)との組合せの測定に採用できる。上述の意味での
被検物質は、ウイルス抗原でもまたそれらに対する抗体
であってもよい。このような実施態様は本発明に包含さ
れる。
【0023】本発明の目的の範囲内において、解離と
は、生物親和性相互作用の可逆的破壊または減弱を可能
にするすべての化学的および物理的方法を包含する。本
技術分野の熟練者にはチオシアナート、尿素またはグア
ニジンのような化学物質がよく知られていて、これらは
タンパク質および抗体の免疫化学的精製に使用される。
解離はまた、適当な免疫学的活性物質との競合のような
免疫学的方法を用いることによってももたらされる。解
離はさらに、酸性またはアルカリ性溶液を使用すること
によって達成できる。本技術分野の熟練者は同様に、解
離の物理的方法、たとえば温度差、マイクロ波または超
音波についても精通している。
【0024】本発明の目的の範囲内においては、再会合
とは、とくに、非解離条件をもたらすこと、たとえば中
和もしくは希釈たとえば単に以前に支配的であった解離
条件を逆転させること、たとえば上述の温度差を除去す
ることまたはマイクロ波発生装置もしくは超音波発生装
置のスイッチを切ることを意味する。
【0025】本発明の目的の範囲内においては、受容体
R3は被検物質Aに対する生物親和性結合部位1個また
は2個以上有する特異的結合パートナーである。さらに
それらは受容体R4と相互作用することができる。この
受容体R3の結合パートナーまたはその成分は抗体と接
合できるかまたは抗体自体である。これらの抗体もしく
は抗体フラグメントまたはそれらの接合体は、Aに向け
られるかあるいはAおよびR4に向けられる。受容体R
3はまた、受容体R4が向けられる構造エレメントにカ
ップリングする抗体または抗体フラグメントから構成さ
れてもよい。
【0026】本発明の目的の範囲内においては、受容体
R4はR3に対する生物親和性結合部位1個または2個
以上有する特異的結合パートナーである。この受容体の
受容体またはその成分は、抗体/抗体フラグメントの接
合体または抗体/抗体フラグメント自体であることがで
きる。これらの抗体/抗体フラグメントまたはそれらの
接合体はR3に向けられているか、あるいは受容体R3
に属する結合部位によって認識される抗原構造を有す
る。R4はまた、R3が向けられる構造エレメントにカ
ップリングするタンパク質から構成されてもよい。
【0027】本発明はまた、上述の方法において使用さ
れる試剤に関する。特異的抗原(被検物質)を検出する
ための受容体の好ましい組合せは、 R1:被検物質に向けられた抗体、 R2:標識を有し、被検物質に向けられた抗体、 R3:被検物質Aに向けられた抗体、 である。
【0028】抗原(被検物質)を特異的に検出するため
の受容体の好ましい組合せは、 R1:被検物質Aに向けられた抗体、 R2:標識を有し、被検物質Aに向けられた抗体、 R3:被検物質Aに向けられた抗体、 R4:抗体R3に向けられた抗体、 である。
【0029】抗原を検出する場合には、固相抗体R1が
認識しまたは抗体R2が接合するのと同じエピトープを
認識しない抗体または抗体フラグメントをR3として使
用することが好ましい。
【0030】特異的抗体(被検物質)を検出するための
受容体の好ましい組合せは、 R1:被検物質Aが向けられた抗原、 R2:標識を有し、被検物質Aが向けられた抗原、 R3:被検物質Aに向けられた抗体、 である。
【0031】特異的抗体(被検物質)を検出するための
受容体の好ましい組合せは、 R1:被検物質Aが向けられた抗原、 R2:標識を有し、被検物質Aが向けられた抗原、 R3:被検物質Aに向けられた抗体、 R4:抗体R3に向けられた抗体、 である。
【0032】特異的抗体(被検物質)を検出するための
受容体のとくに好ましい組合せは、 R1:被検物質Aが向けられた抗原、 R2:標識を有し、被検物質Aが向けられた抗原、 R3:被検物質Aに向けられ、抗体固有性ではない付加
的エピトープを有する抗体、 R4:抗体固有性ではないエピトープである抗体R3の
付加的エピトープに向けられた抗体、 である。
【0033】抗体固有性ではない抗体および付加的抗原
(たとえば、ビオチンまたはジゴキシゲニン)からそれ
ぞれなる接合体の製造方法は本技術分野の熟練者には周
知の通りである。出発材料の生物親和性機能を維持し
て、このような接合体は、たとえば化学的試薬の補助で
の連結または生物親和性相互作用によって調製すること
ができる。ハイブリッド分子はまた、化学合成、ハイブ
リドーマ技術または組換えDNA法によって産生させる
こともできる。
【0034】新規な試剤は多数のヒトおよび動物用の診
断方法に使用することができる。実例としては、様々な
免疫原クラスの抗体、ウイルス(たとえばA、Bおよび
C型肝炎ウイルス、ならびに様々なHIV型)、細菌お
よび寄生体病原体、さらにはアレルギー疾患の特徴的構
造に対する抗体の検出のための二工程または多重工程試
験を挙げることができる。他の例には、疾患誘発因子た
とえばウイルス(たとえばB型肝炎ウイルス)、細菌、
寄生体、およびアレルゲン、さらには疾患マーカー(た
とえば腫瘍マーカー)の多重検出方法における検出があ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明を次に以下の実施例によっ
てさらに明確にする。しかしながら、これらの実施例
は、さらに一般的な請求の範囲による教示の何らかの限
定を意味する意図ではない。
【0036】
【実施例】
実施例1 1a) 固相の調製 B型マイクロタイトレーションプレート(Nunk, Roskil
de, Denmark)を各ウエルあたり100mlのコーティン
グ溶液〔50mMの炭酸ナトリウム緩衝液,pH9.5中600μg
/lの組換えgp41(Behringwerke AG, Marburg, FR
G)ならびに10mg/mlのビオチンに対するモノクローナ
ル抗体(Behringwerke AG, Marburg,FRG)〕を加え4℃
で24時間インキュベートする。ついで、マイクロタイ
トレーションプレートを3回、各回300μlの洗浄溶
液(50mM Tris,0.1%Tween20,pH7.2)で洗浄する。シ
リカゲル上で乾燥したマイクロタイトレーションプレー
トは無気的条件下に約1年間安定である。
【0037】1b) 接合体の調製 10mgのHIV1gp41ペプチド(IAF Biochem, Lav
al, Canada)を1mlの氷酢酸/水(50:50,v/v)に溶
解する。5N水酸化ナトリウムで中和したのち10倍モ
ル過剰のN−γ−マレイミドブチリルスクシンイミドを
加え、この混合物を室温で1時間インキュベートする。
反応しなかったヘテロ二官能性試薬をゲルろ過(Sephad
ex G-25)によって100mMリン酸ナトリウム、5mMニ
トリロ三酢酸、pH6.0を用いて分離する。10mgの西
洋ワサビペルオキシダーゼ(Behringwerke AG, Marbur
g, FRG)を室温で1時間、10mlの10mMリン酸ナトリ
ウム、100mM食塩、pH8.0中100倍モル過剰の2
−イミノチオランとインキュベートする。遊離の修飾試
薬をゲルろ過(Sephadex G-25)により100mMリン酸
ナトリウム、5mMニトリロ三酢酸、pH6.0を用いて分
離する。2種の溶出物(SH−活性化ペルオキシダーゼお
よびマレイミド修飾HIV1ペプチド)を合わせて室温で
一夜インキュベートする。1/10容の100mM N−
エチルマレイミドで反応を停止させたのち、接合体を未
反応HIV1ペプチドからゲルろ過(Sephadex G-25)
により分離する。濃縮したのち(2mg/ml)、接合体は
−20℃で保存する。
【0038】1c) ビオチン化抗体の調製 ヒト免疫グロブリンGに対するモノクローナル抗体10
mg(Behringwerke AG,Marburg, FRG)を、10mMリン酸
ナトリウム、100mM食塩、pH8.0中に溶解し、10m
Mリン酸ナトリウム、100mM食塩、pH8.0に溶解し1
0倍モル過剰のN−ヒドロキシスクシンイミド−X−ビ
オチンと室温で1時間インキュベートする。遊離修飾試
薬を、ついでゲルろ過(Sephadex G-25)によって10
0mM Tris、5mMニトリロ三酢酸、pH7.0を用いて分離
する。
【0039】実施例2:新規試剤の使用 2a) HIV1抗体を検出する酵素イムノアッセイ(参
考システムI) 抗−HIV1を検出する酵素イムノアッセイは以下のよ
うに実施する。25μlのサンプル緩衝液(0.3M Tris
/HCl,1%アルブミン、2%Tween 20,pH7.2)を実施
例1aに記載のようにして調製したマイクロタイトレー
ションプレートの各ウエル内で、100μlのヒト血清
とともに37℃で30分間インキュベートする。プレー
トを4回、50mM PBS、0.1%Tween 20で洗浄した
のち、実施例1bの記載のように調製した接合体125
μl(0.1M Tris/HCl,1mMグリシン,0.2%アルブミ
ン,0.4% Pluronic F 64,1mg/mlのヒト免疫グロブ
リンGに対するモノクローナル抗体,pH8.1中1:1000
に希釈)を各ウエルにピペットで加える。30分のイン
キュベーション(+37℃)をさらに4回の洗浄工程で終
結させる。結合した抗−HIV1抗体の数に正比例する
結合ペルオキシダーゼ活性を、H2O2/テトラメチルベ
ンジジンを添加して測定する。室温に30分置いたの
ち、基質の変換を0.5M硫酸を添加して停止させる。
吸光度は450nmで測定する。
【0040】2b) HIV1抗体を検出する酵素イムノ
アッセイ(新規システムI) 抗−HIV1を検出する酵素イムノアッセイは以下のよ
うに実施する。25μlのサンプル緩衝液(0.3M Tris
/HCl,1%アルブミン,2%Tween 20,pH7.2)を実施
例1aに記載のようにして調製したマイクロタイトレー
ションプレートの各ウエル内で、100μlのヒト血清
とともに37℃で30分間インキュベートする。プレー
トを4回、50mM PBS、0.1%Tween 20で洗浄した
のち、100μlの解離緩衝液(5mMグリシン塩酸塩,p
H7.5)を室温で30分間加える。実施例1bに記載のよ
うにして調製された接合体25μl(0.5M Tris/HCl,
1%アルブミン,2% Pluronic F 64,5mg/mlのヒト
免疫グロブリンGに対するモノクローナル抗体,pH8.1
中1:200に希釈)を各ウエルに洗浄工程を行わずにピ
ペットで加える。30分のインキュベーション(+37
℃)をさらに4回の洗浄工程で終結させる。結合した抗
−HIV1抗体の数に正比例する結合ペルオキシダーゼ
活性をH2O2/テトラメチルベンジジンを加えて測定す
る。室温に30分置いたのち、基質の変換を0.5M硫
酸を添加して停止させる。吸光度は450nmで測定す
る。
【0041】抗−HIV1陽性サンプルおよび異常な低
反応性を有する抗−HIV1陽性サンプル、ならびに抗
−HIV1陰性血清について参考システムおよび新規な
酵素イムノアッセイの両者で検討した。検討結果(吸光
度単位)を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】2つの試験システムにおいて産生するシグ
ナルには、とくに低親和性サンプルの場合(たとえば、
9111/46)に、著しい差が認められる。これらのサンプ
ルに関する感度は参考システムIに比較してほぼ2倍で
ある。コーティングされた抗原に対して高い親和性を有
し、参考システムIにおいて既に高希釈度で認識された
サンプルでは、新規システムIにおけるシグナルの上昇
は認められない。抗−HIV陰性血清は2つの試験シス
テムにおいて匹敵する様式で反応する。
【0044】実施例3:新規試剤の使用 3a) HIV1抗体を検出する酵素イムノアッセイ(参
考システムII) 抗−HIV1を検出する酵素イムノアッセイは以下のよ
うに実施する。25μlのサンプル緩衝液(0.3M Tris
/HCl,1%アルブミン,2%Tween 20,pH7.2)を実施
例1aに記載のようにして調製したマイクロタイトレー
ションプレートのウエル内で、100μlのヒト血清と
ともに37℃で30分間インキュベートする。プレート
を4回、50mM PBS、0.1%Tween 20で洗浄したの
ち実施例1bの記載のように調製した接合体125μl
(0.1M Tris/HCl,1mMグリシン,0.2%アルブミン,
0.4% Pluronic F 64,1mg/mlの実施例1cに記載の
ように予めビオチン化した、ヒト免疫グロブリンGに対
するモノクローナル抗体,pH8.1中1:1000に希釈)を
各ウエルにピペットで加える。30分のインキュベーシ
ョン(+37℃)をさらに4回の洗浄工程によって終結さ
せる。結合した抗−HIV1抗体の数に正比例する結合
ペルオキシダーゼ活性を、H2O2/テトラメチルベンジ
ジンを加えて測定する。室温に30分置いたのち、基質
の変換を0.5M硫酸を添加して停止させる。吸光度は
450nmで測定する。
【0045】3b) HIV1抗体を検出する酵素イムノ
アッセイ(新規システムII) 抗−HIV1を検出する酵素イムノアッセイは以下のよ
うに実施する。25μlのサンプル緩衝液(0.3M Tris
/HCl,1%アルブミン,2%Tween 20,pH7.2)を実施
例1aに記載のようにして調製したマイクロタイトレー
ションプレートのウエル内で、100μlのヒト血清と
ともに37℃で30分間インキュベートする。プレート
を4回、50mM PBS、0.1%Tween 20 で洗浄した
のち100μlの解離緩衝液(5mMグリシン塩酸塩,pH
2.5)を室温で30分間加える。実施例1bに記載のよ
うにして調製した接合体25μl(0.5M Tris/HCl,1
%アルブミン,2% Pluronic F 64,5mg/mlの実施例
1cに記載のように予めビオチン化したヒト免疫グロブ
リンGに対するモノクローナル抗体,pH8.1中1:200に
希釈)を各ウエルに洗浄工程を行わずにピペットで加え
る。30分のインキュベーション(+37℃)をさらに4
回の洗浄工程で終結させる。結合した抗−HIV1抗体
の数に正比例する結合ペルオキシダーゼ活性をH2O2/
テトラメチルベンジジンを加えて測定する。室温に30
分置いたのち、基質の変換を0.5M硫酸を添加して停
止させる。吸光度は450nmで測定する。
【0046】抗−HIV1陽性サンプルおよび異常な低
反応性を有する抗−HIV1陽性サンプル、ならびに抗
−HIV1陰性血清について参考システムおよび新規な
酵素イムノアッセイの両者で検討した。検討結果(吸光
度単位)を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】2つの試験システムにおいて産生するシグ
ナルには、とくに低親和性サンプルの場合(たとえば、
9111/39)に、著しい差が認められる。これらのサンプ
ルに関する感度は参考システムIIに比較してほぼ2倍で
ある。コーティングされた抗原に対して高い親和性を有
し参考システムIIにおいて既に高希釈度で認識されたサ
ンプルでは、新規システムIIにおいてシグナルの更なる
上昇は認められない。抗−HIV陰性血清は2つの試験
システムにおいて匹敵する様式で反応する。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物質の測定方法において、 (1)測定すべき被検物質を含有する可能性があるサン
    プルを、固相に固定化され被検物質Aに対して結合親和
    性を有する受容体R1と接触させて免疫複合体R1−A
    を生成させ、 (2)1回または2回以上の洗浄工程を実施し、 (3)被検物質Aに対して結合親和性を示す少なくとも
    1個の結合部位を有する標識受容体R2、および被検物
    質Aに対して結合親和性を示す2個以上の結合部位を有
    する非標識受容体R3を添加し、この場合受容体R2と
    R3の添加は、任意の順序とすることが可能で、最初は
    免疫複合体の開裂を招く解離条件ついで再会合または免
    疫複合体の新規形成を可能にする非解離条件で行い、
    A、R1、R2およびR3を含有する固定化免疫複合体
    を生成させ、 (4)固相に固定化された被検物質の量の指標になる固
    相に固定化された標識の量を適当な方法で検出する方
    法。
  2. 【請求項2】 (1)受容体R3に対する結合親和性を
    示す少なくとも1個の結合部位を有する受容体R4をさ
    らに固相に固定化し、この場合(2)受容体R3は被検
    物質Aに対して結合親和性を示す少なくとも1個の結合
    部位を有し、(3)一方ではA、R2およびR3を含有
    する免疫複合体、他方ではR1および/またはR4を含
    有する免疫複合体を生成させる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 被検物質の測定方法において、 (1)測定すべき被検物質を含有する可能性があるサン
    プルを、固相に固定化され被検物質Aに対して結合親和
    性を有する受容体R1と接触させて免疫複合体R1−A
    を生成させ、 (2)1回または2回以上の洗浄工程を実施し、 (3)免疫複合体R1−Aの開裂を招く解離工程を実施
    し、 (4)被検物質Aに対して結合親和性を示す少なくとも
    1個の結合部位を有する標識受容体R2、および被検物
    質Aに対して結合親和性を示す少なくとも1個の結合部
    位を有する非標識受容体R3を添加し、この場合、受容
    体R2とR3の添加は、任意の順序とすることが可能
    で、免疫複合体の新規形成を引き起こすことが可能な非
    解離条件で、被検物質Aならびに受容体R2およびR3
    を、受容体R3に対して結合親和性を示す少なくとも1
    個の結合部位を有する受容体R4が固定化された第二の
    固相と接触させるように行われ、A、R2、R3および
    R4を含有する固定化免疫複合体を生成させ、 (5)固相に固定化された被検物質の量の指標になる固
    相に固定化された標識の量を適当な方法で検出する方
    法。
  4. 【請求項4】 R1およびR3はそれぞれ被検物質に向
    けられた抗体または抗体フラグメントであり、R2は被
    検物質に向けられた標識抗体または被検物質に向けられ
    た標識抗体フラグメントである請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 R1およびR3はそれぞれ被検物質に向
    けられた抗体または抗体フラグメントであり、R2は被
    検物質に向けられた標識抗体または被検物質に向けられ
    た標識抗体フラグメントであり、R4はR3に向けられ
    た抗体またはR3に向けられた抗体フラグメントである
    請求項2または3記載の方法。
  6. 【請求項6】 R3はR1またはR2によって認識され
    るのとは異なるエピトープを認識する請求項5記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 被検物質は抗体であり、R1は被検物質
    が向けられた抗原であり、R2は被検物質が向けられた
    標識抗原であり、R3は被検物質に向けられた抗体また
    は被検物質に向けられた抗体フラグメントである請求項
    1記載の方法。
  8. 【請求項8】 被検物質は抗体であり、R1は被検物質
    が向けられた抗原であり、R2は被検物質が向けられた
    標識抗原であり、R3は被検物質に向けられた抗体また
    は被検物質に向けられた抗体フラグメントであり、R4
    は、R3に向けられた抗体またはR3に向けられた抗体
    フラグメントである請求項2または3記載の方法。
  9. 【請求項9】 R3は抗体固有性ではない付加的エピト
    ープを有し、R4は抗体固有性ではないR3の付加的エ
    ピトープに向けられている請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 HIVに対する抗体を測定するための
    請求項1〜9の1または2以上に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の1または2以上に記
    載の方法を実施するための診断用キット。
JP9348384A 1996-12-19 1997-12-18 被検物質の免疫化学的測定の改良のための免疫解離 Pending JPH10197531A (ja)

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