JPH10197686A - 原子力発電プラント及びその運転方法 - Google Patents
原子力発電プラント及びその運転方法Info
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- JPH10197686A JPH10197686A JP9002186A JP218697A JPH10197686A JP H10197686 A JPH10197686 A JP H10197686A JP 9002186 A JP9002186 A JP 9002186A JP 218697 A JP218697 A JP 218697A JP H10197686 A JPH10197686 A JP H10197686A
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- filtration
- filtration tower
- tower
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
Landscapes
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろ過助材が廃棄物となる発生量を最小限に抑
え、復水を効率よく浄化すること。 【解決手段】 復水ろ過装置6がプリーツ型のろ過エレ
メントを有するAろ過塔群12と中空糸膜型のエレメン
トを有するBろ過塔群14とが互いに並列に接続され、
プラントの起動前にそれらAろ過塔群12の各塔とBろ
過塔群14の各塔とを使いわけ、復水器5で凝縮された
復水に対し所望の洗浄をできるので、粉末樹脂プリコー
ト型だけや中空糸膜型だけを用いたものに比較し、不溶
解性不純物をも除去できると共に、溶解性不純物をも除
去でき、プラント起動前の復水を効率的に洗浄できる。
従って、復水脱塩装置を確実に長寿命化でき、それだけ
運転コストの低減を図り得る。
え、復水を効率よく浄化すること。 【解決手段】 復水ろ過装置6がプリーツ型のろ過エレ
メントを有するAろ過塔群12と中空糸膜型のエレメン
トを有するBろ過塔群14とが互いに並列に接続され、
プラントの起動前にそれらAろ過塔群12の各塔とBろ
過塔群14の各塔とを使いわけ、復水器5で凝縮された
復水に対し所望の洗浄をできるので、粉末樹脂プリコー
ト型だけや中空糸膜型だけを用いたものに比較し、不溶
解性不純物をも除去できると共に、溶解性不純物をも除
去でき、プラント起動前の復水を効率的に洗浄できる。
従って、復水脱塩装置を確実に長寿命化でき、それだけ
運転コストの低減を図り得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子力発
電プラントとその運転方法とに係り、特に、一次系復水
を浄化する復水ろ過装置と復水脱塩装置とを有する復水
系を使用した発電プラントに好適なものに関する。
電プラントとその運転方法とに係り、特に、一次系復水
を浄化する復水ろ過装置と復水脱塩装置とを有する復水
系を使用した発電プラントに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に沸騰水型原子力発電プラントは、
図9に示すように、軽水を循環させることにより発電を
行っている。即ち、給水系1より原子炉2内に流入した
復水は、燃料3によって一部が蒸気化され、その蒸気が
抽気されてタービン4へ導かれる。タービンを駆動して
仕事をした蒸気は、復水器5で凝縮されることにより復
水される。ここでは、復水器5が蒸気と反応することに
よって腐食し、鉄を主成分とした不溶解性不純物が発生
する。この不溶解性不純物が多量に原子炉2内に流入す
ると、諸処の炉内構造物表面に放射能を含んだ形で堆積
し、作業時における作業員の被ばく量の増加を招いてい
ることがわかっている。
図9に示すように、軽水を循環させることにより発電を
行っている。即ち、給水系1より原子炉2内に流入した
復水は、燃料3によって一部が蒸気化され、その蒸気が
抽気されてタービン4へ導かれる。タービンを駆動して
仕事をした蒸気は、復水器5で凝縮されることにより復
水される。ここでは、復水器5が蒸気と反応することに
よって腐食し、鉄を主成分とした不溶解性不純物が発生
する。この不溶解性不純物が多量に原子炉2内に流入す
ると、諸処の炉内構造物表面に放射能を含んだ形で堆積
し、作業時における作業員の被ばく量の増加を招いてい
ることがわかっている。
【0003】従って、原子炉2内に持ち込まれる不純物
を可能な限り低減するには、復水器5から給水系1まで
の間に何等かの方法によりその不純物を除去する必要が
あることから、復水器5で凝縮された不純物を含む復水
を、まず復水ろ過装置6に通水し、該覆水ろ過装置6に
より不溶解性の不純物を除去する。次いで、復水脱塩装
置7に通水し、該装置7内のイオン交換樹脂にて溶解性
の不純物を除去した後、給水系1の低圧給水加熱器8,
給水ポンプ9,高圧給水加熱器10を経て昇温・昇圧さ
れて原子炉2に供給される。
を可能な限り低減するには、復水器5から給水系1まで
の間に何等かの方法によりその不純物を除去する必要が
あることから、復水器5で凝縮された不純物を含む復水
を、まず復水ろ過装置6に通水し、該覆水ろ過装置6に
より不溶解性の不純物を除去する。次いで、復水脱塩装
置7に通水し、該装置7内のイオン交換樹脂にて溶解性
の不純物を除去した後、給水系1の低圧給水加熱器8,
給水ポンプ9,高圧給水加熱器10を経て昇温・昇圧さ
れて原子炉2に供給される。
【0004】復水ろ過装置6としては、大別すると、粉
末イオン交換樹脂(ろ過助材)をろ過エレメントにコー
ティングする、いわゆる粉末樹脂プリコート型ろ過塔
と、ろ過助材を使わない中空糸膜フィルタ型ろ過塔との
二種類があった。
末イオン交換樹脂(ろ過助材)をろ過エレメントにコー
ティングする、いわゆる粉末樹脂プリコート型ろ過塔
と、ろ過助材を使わない中空糸膜フィルタ型ろ過塔との
二種類があった。
【0005】粉末樹脂プリコート型ろ過塔は、図5に示
すような構成となっており、下部に復水入口管20及び
処理水出口管21を設けた導体22と、導体22の上部
にフランジボルト24によって取付けられた蓋板23
と、エレメント25と、該エレメント25を胴板22の
内部に保持するチューブシート26と、処理水出口管2
1の上流部に配置された整流板27とを有している。
すような構成となっており、下部に復水入口管20及び
処理水出口管21を設けた導体22と、導体22の上部
にフランジボルト24によって取付けられた蓋板23
と、エレメント25と、該エレメント25を胴板22の
内部に保持するチューブシート26と、処理水出口管2
1の上流部に配置された整流板27とを有している。
【0006】エレメント25は、ナイロンの糸を巻いた
ものや金属製の金網及びウェジワイヤー構造をもつもの
など種々あり、処理水が流れる隙間は数十μmの大きさ
をなしている。そして、ろ過処理する復水の不溶解性不
純物の粒径は約1〜10μmの大きさで分布しているた
め、エレメント25の表面にろ過助材としてのイオン交
換樹脂をコーティングして(これをプリコートと称す)
使用する。
ものや金属製の金網及びウェジワイヤー構造をもつもの
など種々あり、処理水が流れる隙間は数十μmの大きさ
をなしている。そして、ろ過処理する復水の不溶解性不
純物の粒径は約1〜10μmの大きさで分布しているた
め、エレメント25の表面にろ過助材としてのイオン交
換樹脂をコーティングして(これをプリコートと称す)
使用する。
【0007】この粉末樹脂プリコート型の復水ろ過装置
は、復水が処理水入口20からチューブシート26を経
て矢印aの如く胴板22の内部に入り、該内部からエレ
メント25を通過する過程で、粉末イオン交換樹脂層2
8により溶解性不純物が化学的にイオン交換されると共
に、溶解性不純物が物理的にろ過された後、矢印bの如
くエレメント25内を下方に通過し、その後矢印cの如
く整流板27を経て処理水出口管21から復水系に戻さ
れる。
は、復水が処理水入口20からチューブシート26を経
て矢印aの如く胴板22の内部に入り、該内部からエレ
メント25を通過する過程で、粉末イオン交換樹脂層2
8により溶解性不純物が化学的にイオン交換されると共
に、溶解性不純物が物理的にろ過された後、矢印bの如
くエレメント25内を下方に通過し、その後矢印cの如
く整流板27を経て処理水出口管21から復水系に戻さ
れる。
【0008】このようにして規定量の不純物をろ過処理
した場合、矢印とは逆の順で水を流して逆洗を行い、次
いでイオン交換樹脂層28及び不純物をエレメント25
から除去し、塔外に排出することとなる。この塔から排
出されたイオン交換樹脂層28及び不純物は、廃棄物処
理装置により濃縮された上で、焼却またはドラム缶詰め
処理される。なお、逆洗されたろ過塔は、新たにエレメ
ント25の表面にイオン交換樹脂層28がプリコートさ
れ、再度復水処理に供される。
した場合、矢印とは逆の順で水を流して逆洗を行い、次
いでイオン交換樹脂層28及び不純物をエレメント25
から除去し、塔外に排出することとなる。この塔から排
出されたイオン交換樹脂層28及び不純物は、廃棄物処
理装置により濃縮された上で、焼却またはドラム缶詰め
処理される。なお、逆洗されたろ過塔は、新たにエレメ
ント25の表面にイオン交換樹脂層28がプリコートさ
れ、再度復水処理に供される。
【0009】一方、中空糸膜フィルタ型ろ過塔は、例え
ば、特開昭49−976号公報,同56−76208号
公報,同59−4403号公報などに示されており、概
略的には図6に示すように、下部に復水入口32をかつ
上部に処理水出口33をそれぞれ設けた本体31と、複
数本からなる中空糸膜モジュール35と、該モジュール
35を複数保持する保持部材36とを有している。
ば、特開昭49−976号公報,同56−76208号
公報,同59−4403号公報などに示されており、概
略的には図6に示すように、下部に復水入口32をかつ
上部に処理水出口33をそれぞれ設けた本体31と、複
数本からなる中空糸膜モジュール35と、該モジュール
35を複数保持する保持部材36とを有している。
【0010】中空糸膜モジュール35は、外形1mm程
度からなる中空糸膜34を数千本束にして筐体に充填す
ることにより形成され、中空糸膜34の表面には1μm
〜0.1μm程度の微小な孔が空いている。この孔は、
上述の復水中の不純物の粒径より充分小さいため、ろ過
助材を必要とせず、復水中の不溶解性不純物のみを物理
的に除去する。
度からなる中空糸膜34を数千本束にして筐体に充填す
ることにより形成され、中空糸膜34の表面には1μm
〜0.1μm程度の微小な孔が空いている。この孔は、
上述の復水中の不純物の粒径より充分小さいため、ろ過
助材を必要とせず、復水中の不溶解性不純物のみを物理
的に除去する。
【0011】この中空糸膜フィルタ型は、復水が矢印の
如く復水入口管32から中空糸膜モジュール35内に流
入すると、その過程で中空糸膜34により不溶解性の不
純物が除去されて処理水となり、この処理水が中空糸膜
モジュール35内を上方に流通して処理水出口33から
復水系に戻される。
如く復水入口管32から中空糸膜モジュール35内に流
入すると、その過程で中空糸膜34により不溶解性の不
純物が除去されて処理水となり、この処理水が中空糸膜
モジュール35内を上方に流通して処理水出口33から
復水系に戻される。
【0012】このようにして規定量の不純物をろ過処理
すると逆洗を行うが、この場合の逆洗は、空気気泡流で
膜表面を洗浄する操作を行う。逆洗廃液には復水より捕
集した不純物のみが含まれることとなる。
すると逆洗を行うが、この場合の逆洗は、空気気泡流で
膜表面を洗浄する操作を行う。逆洗廃液には復水より捕
集した不純物のみが含まれることとなる。
【0013】なお、これら二種類のろ過装置に加え、最
近では図7に示すようなプリーツ型エレメント41と称
するものが開発され、現在試験段階にある。これは、精
密ろ過膜42をプリーツ状に加工してエレメントが構成
されている。このプリーツ型エレメントは、膜表面が数
μm程度で、プリコートして使用できる他、逆洗も可能
である。
近では図7に示すようなプリーツ型エレメント41と称
するものが開発され、現在試験段階にある。これは、精
密ろ過膜42をプリーツ状に加工してエレメントが構成
されている。このプリーツ型エレメントは、膜表面が数
μm程度で、プリコートして使用できる他、逆洗も可能
である。
【0014】以上に説明した各種ろ過装置は、復水ろ過
装置としてそれぞれ単独で複数基設置されている。な
お、この種の装置に関連するものには、例えば特開平1
−310710号等が挙げられる。
装置としてそれぞれ単独で複数基設置されている。な
お、この種の装置に関連するものには、例えば特開平1
−310710号等が挙げられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図5及
び図6に示す従来技術の復水ろ過装置は、それぞれ単独
で使用されていたため、以下に述べるような課題があっ
た。
び図6に示す従来技術の復水ろ過装置は、それぞれ単独
で使用されていたため、以下に述べるような課題があっ
た。
【0016】即ち、図5に示す粉末樹脂プリコート型の
ものは、ろ過助材としてのイオン交換樹脂層28を使用
しているため、溶解性不純物の浄化に優れるものの、ろ
過助材の層でろ過しているので不溶解性不純物の浄化性
能が不安定である。また、ろ過助材を使用すると、使用
した後で廃棄物が発生してしまい、特に原子炉から発生
する蒸気を直接浄化沸騰水型原子炉発電所にあっては、
放射線を含む廃棄物として処理しまうので、この処理費
用が高く付くという課題があった。
ものは、ろ過助材としてのイオン交換樹脂層28を使用
しているため、溶解性不純物の浄化に優れるものの、ろ
過助材の層でろ過しているので不溶解性不純物の浄化性
能が不安定である。また、ろ過助材を使用すると、使用
した後で廃棄物が発生してしまい、特に原子炉から発生
する蒸気を直接浄化沸騰水型原子炉発電所にあっては、
放射線を含む廃棄物として処理しまうので、この処理費
用が高く付くという課題があった。
【0017】また、図6に示す中空糸膜フィルタ型のも
のは、膜表面に設けた孔によって物理的にろ過するた
め、不溶解性不純物の浄化に優れるものの、溶解性不純
物に対しては、図9に示すように復水ろ過装置6の下流
側に設置される復水脱塩装置7で浄化する必要があっ
た。特に、プラント起動前の浄化時、復水は大気開放状
態であるので、大気中から復水中に溶解した炭酸ガスに
より、復水脱塩装置7内のイオン交換樹脂のイオン交換
容量を消費し、復水の導電率が規定値に達しない事象
や、海水リーク時に必要なイオン交換容量までをも消費
してしまい、交換樹脂を急遽交換しなければならないこ
と招いていた。
のは、膜表面に設けた孔によって物理的にろ過するた
め、不溶解性不純物の浄化に優れるものの、溶解性不純
物に対しては、図9に示すように復水ろ過装置6の下流
側に設置される復水脱塩装置7で浄化する必要があっ
た。特に、プラント起動前の浄化時、復水は大気開放状
態であるので、大気中から復水中に溶解した炭酸ガスに
より、復水脱塩装置7内のイオン交換樹脂のイオン交換
容量を消費し、復水の導電率が規定値に達しない事象
や、海水リーク時に必要なイオン交換容量までをも消費
してしまい、交換樹脂を急遽交換しなければならないこ
と招いていた。
【0018】なお、プラント定格出力運転中において
は、復水器5が蒸気を脱気する機能を有するため、炭酸
ガスの問題はなく、不溶解性不純物の発生は極めて少な
いことから、この運転モードの際には、復水ろ過装置に
溶解性不純物を浄化する機能は必要がない。
は、復水器5が蒸気を脱気する機能を有するため、炭酸
ガスの問題はなく、不溶解性不純物の発生は極めて少な
いことから、この運転モードの際には、復水ろ過装置に
溶解性不純物を浄化する機能は必要がない。
【0019】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、ろ過助材が廃棄物となる発生量を最小限に抑える
ことができると共に、プラント起動前の復水を効率よく
浄化することができ、さらに復水脱塩装置の交換樹脂を
健全に保つこともできる原子力発電プラント、およびそ
の運転方法を提供することにある。
鑑み、ろ過助材が廃棄物となる発生量を最小限に抑える
ことができると共に、プラント起動前の復水を効率よく
浄化することができ、さらに復水脱塩装置の交換樹脂を
健全に保つこともできる原子力発電プラント、およびそ
の運転方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の原子力発電プラ
ントにおいては、復水ろ過装置が、復水配管に対し互い
に並列に接続され、少なくともろ過エレメントがプリー
ツ型からなるろ過エレメントを有する第一復水ろ過塔と
中空糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ
過塔とからなることを特徴とするものである。
ントにおいては、復水ろ過装置が、復水配管に対し互い
に並列に接続され、少なくともろ過エレメントがプリー
ツ型からなるろ過エレメントを有する第一復水ろ過塔と
中空糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ
過塔とからなることを特徴とするものである。
【0021】また本発明の原子力発電プラントの運転方
法においては、A)イオン交換樹脂をプリコートしたろ
過エレメント及びイオン交換樹脂をプリコートしないろ
過エレメントが選択的に装着されたプリーツ型からなる
第一復水ろ過塔と、中空糸膜型からなるろ過エレメント
を有する復水ろ過塔とを、復水配管に対し予め並列に接
続した復水ろ過装置を用いこと、B)イオン交換樹脂を
プリコートしたろ過エレメントが装着されている第一復
水ろ過塔に通水する一方、第二復水ろ過塔に復水を通水
しない第一工程と、イオン交換樹脂をプリコートしたろ
過エレメントが装着されている第一復水ろ過塔に通水す
ると共に、第二復水ろ過塔に通水する第二工程と、イオ
ン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメントが装着さ
れている第一復水ろ過塔に通水すると共に、第二復水ろ
過塔に通水する第三工程と、第一復水ろ過塔に通水しな
い一方、第二ろ過塔にのみ通水する第四工程とをプラン
トの起動前及びプラント運転時の状態に応じ選択的に実
行することを特徴とするものである。
法においては、A)イオン交換樹脂をプリコートしたろ
過エレメント及びイオン交換樹脂をプリコートしないろ
過エレメントが選択的に装着されたプリーツ型からなる
第一復水ろ過塔と、中空糸膜型からなるろ過エレメント
を有する復水ろ過塔とを、復水配管に対し予め並列に接
続した復水ろ過装置を用いこと、B)イオン交換樹脂を
プリコートしたろ過エレメントが装着されている第一復
水ろ過塔に通水する一方、第二復水ろ過塔に復水を通水
しない第一工程と、イオン交換樹脂をプリコートしたろ
過エレメントが装着されている第一復水ろ過塔に通水す
ると共に、第二復水ろ過塔に通水する第二工程と、イオ
ン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメントが装着さ
れている第一復水ろ過塔に通水すると共に、第二復水ろ
過塔に通水する第三工程と、第一復水ろ過塔に通水しな
い一方、第二ろ過塔にのみ通水する第四工程とをプラン
トの起動前及びプラント運転時の状態に応じ選択的に実
行することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1乃
至図4により説明する。実施例の原子力発電プラント
は、図1に示すように、原子炉2内で発生した蒸気が抽
気され、該抽気蒸気がタービン4を駆動して仕事をした
後、復水器5にて凝縮されることにより復水され、該復
水された水が復水ポンプ11により昇圧され、本発明に
係わる復水ろ過装置6を通過して復水脱塩装置7に入
り、ここで溶解性不純物が除去され、その後、給水系1
の低温給水加熱器8,給水ポンプ9,高温給水加熱器1
0を経て昇圧・昇温された原子炉2に給水される。
至図4により説明する。実施例の原子力発電プラント
は、図1に示すように、原子炉2内で発生した蒸気が抽
気され、該抽気蒸気がタービン4を駆動して仕事をした
後、復水器5にて凝縮されることにより復水され、該復
水された水が復水ポンプ11により昇圧され、本発明に
係わる復水ろ過装置6を通過して復水脱塩装置7に入
り、ここで溶解性不純物が除去され、その後、給水系1
の低温給水加熱器8,給水ポンプ9,高温給水加熱器1
0を経て昇圧・昇温された原子炉2に給水される。
【0023】従って、原子炉2と、この原子炉2に給水
する給水系1と、原子炉2から抽出された蒸気により駆
動されるタービン4と、該タービン4からの蒸気を凝縮
して復水すると共に、該復水された水を浄化する復水系
とを備え、該復水系が復水器5,復水ポンプ11,復水
ろ過装置6,復水脱塩装置7を有して構成されている。
そして、復水系では復水ろ過装置6が複数のろ過塔を並
列に接続されている。
する給水系1と、原子炉2から抽出された蒸気により駆
動されるタービン4と、該タービン4からの蒸気を凝縮
して復水すると共に、該復水された水を浄化する復水系
とを備え、該復水系が復水器5,復水ポンプ11,復水
ろ過装置6,復水脱塩装置7を有して構成されている。
そして、復水系では復水ろ過装置6が複数のろ過塔を並
列に接続されている。
【0024】ここで、前記復水ろ過装置6は、大別する
と、Aろ過塔群12と、Bろ過塔群14とを有して構成
されている。
と、Aろ過塔群12と、Bろ過塔群14とを有して構成
されている。
【0025】Aろ過塔群12は、本例では図1に示すよ
うに二基のろ過塔からなっており、各ろ過塔が内部にプ
リーツ型のろ過エレメントを装着している。即ち、この
ろ過エレメントは、図1では図示していないが、ろ過助
材でイオン交換樹脂を表面にプリコートしたものと、イ
オン交換樹脂をプリコートしないものとが選択されるよ
うになっている。なお、プリコートしたろ過エレメント
を用いる場合には、プリコート設備20において作業員
によりイオン交換樹脂がプリコートされ、該プリコート
したろ過エレメントがろ過塔に装着される。従って、A
ろ過塔群12の各ろ過塔には、プリコートしたろ過エレ
メントとプリコートしないろ過エレメントが選択的に装
着される。
うに二基のろ過塔からなっており、各ろ過塔が内部にプ
リーツ型のろ過エレメントを装着している。即ち、この
ろ過エレメントは、図1では図示していないが、ろ過助
材でイオン交換樹脂を表面にプリコートしたものと、イ
オン交換樹脂をプリコートしないものとが選択されるよ
うになっている。なお、プリコートしたろ過エレメント
を用いる場合には、プリコート設備20において作業員
によりイオン交換樹脂がプリコートされ、該プリコート
したろ過エレメントがろ過塔に装着される。従って、A
ろ過塔群12の各ろ過塔には、プリコートしたろ過エレ
メントとプリコートしないろ過エレメントが選択的に装
着される。
【0026】Bろ過塔群14は、何れの塔も中空糸膜フ
ィルター型で構成され、本例では六基からなっている。
そして、これら各ろ過塔は、復水系の配管に対し互いに
並列に接続されている。
ィルター型で構成され、本例では六基からなっている。
そして、これら各ろ過塔は、復水系の配管に対し互いに
並列に接続されている。
【0027】また、これら各ろ過塔12,14の上流側
には図2に示すように、各々に流通する復水の流量を調
節し得る流量制御バルブ13,15がそれぞれ設けら
れ、これら流量制御バルブ13,15が選択的に開閉さ
れることにより、復水を所望のろ過塔に通性させるよう
にしている。なお、図2ではAろ過塔群12,Bろ過塔
群14の各塔の上流側に流量制御バルブ13,15が設
けられているが、実際には図1に示すように、各塔の下
流側にもバルブ13A,15Aが設けられることとな
る。
には図2に示すように、各々に流通する復水の流量を調
節し得る流量制御バルブ13,15がそれぞれ設けら
れ、これら流量制御バルブ13,15が選択的に開閉さ
れることにより、復水を所望のろ過塔に通性させるよう
にしている。なお、図2ではAろ過塔群12,Bろ過塔
群14の各塔の上流側に流量制御バルブ13,15が設
けられているが、実際には図1に示すように、各塔の下
流側にもバルブ13A,15Aが設けられることとな
る。
【0028】このように、Aろ過塔群12とBろ過塔群
14とを有する復水ろ過装置8を運転する場合は、四つ
の運転モードに応じて使い分けられるように構成されて
いる。
14とを有する復水ろ過装置8を運転する場合は、四つ
の運転モードに応じて使い分けられるように構成されて
いる。
【0029】次に、その運転モードに応じAろ過塔群1
2とBろ過塔群14とを種々使い分ける運転方法の一実
施例について述べる。例えば、Aろ過塔群12の各塔に
イオン交換樹脂をプリコートして用い、このプリコート
したAろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13を開い
て復水ポンプ11からの復水を通水させる一方、流量制
御バルブ15を閉じてBろ過塔群14の各塔には復水を
通水しないこととする。これを運転モード1と称し、図
3に示す。
2とBろ過塔群14とを種々使い分ける運転方法の一実
施例について述べる。例えば、Aろ過塔群12の各塔に
イオン交換樹脂をプリコートして用い、このプリコート
したAろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13を開い
て復水ポンプ11からの復水を通水させる一方、流量制
御バルブ15を閉じてBろ過塔群14の各塔には復水を
通水しないこととする。これを運転モード1と称し、図
3に示す。
【0030】この運転モード1は、プラントが起動する
前に、炭酸または配管や各機器に塗布されたイオン性防
錆材などにより、復水の導電率が規定値より著しく高い
ときや、プラント起動直前時などのような短時間で規定
の水質にする必要があるときに実行するものであり、プ
リコートしたろ過エレメントに復水流量の全量を通過し
てイオン交換することにより、短時間で規定の水質に達
することができる。従って、プラント起動前にこの処理
を行うことにより、復水を浄化しておくことができる。
前に、炭酸または配管や各機器に塗布されたイオン性防
錆材などにより、復水の導電率が規定値より著しく高い
ときや、プラント起動直前時などのような短時間で規定
の水質にする必要があるときに実行するものであり、プ
リコートしたろ過エレメントに復水流量の全量を通過し
てイオン交換することにより、短時間で規定の水質に達
することができる。従って、プラント起動前にこの処理
を行うことにより、復水を浄化しておくことができる。
【0031】また、図3に示すように、Aろ過塔群12
の塔にプリコートしたイオン交換樹脂を用い、このプリ
コートしたAろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13
を開いて復水を通過させると共に、ろ過塔群14の塔に
も通水させることとする。これを運転モード2と称す。
の塔にプリコートしたイオン交換樹脂を用い、このプリ
コートしたAろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13
を開いて復水を通過させると共に、ろ過塔群14の塔に
も通水させることとする。これを運転モード2と称す。
【0032】この運転モード2は、プラント起動前でか
つ復水の導電率が規定値をほぼ満足してある状態のと
き、不溶解性不純物を主に浄化したいときや、プラント
出力上昇時に復水器5の脱気機能が働き始めるときに実
行するものであり、プリコートしたろ過塔に復水の一部
を通水させ、該一部の復水をイオン交換すると共に、復
水の残りの量をBろ過塔に通水させ、該残りの復水から
不溶解性不純物を効率的に除去することができる。
つ復水の導電率が規定値をほぼ満足してある状態のと
き、不溶解性不純物を主に浄化したいときや、プラント
出力上昇時に復水器5の脱気機能が働き始めるときに実
行するものであり、プリコートしたろ過塔に復水の一部
を通水させ、該一部の復水をイオン交換すると共に、復
水の残りの量をBろ過塔に通水させ、該残りの復水から
不溶解性不純物を効率的に除去することができる。
【0033】但し、この場合、Aろ過塔群12,Bろ過
塔群14は、流量制御バルブ13,15の開度を適宜に
調節して復水通水量の配分比を変えることにより、要求
に応じた除去を行うことができる。例えば、不溶解性不
純物の除去に重点をおきたい場合には、復水流量を半分
ずつの流量で通水していたときに比べ、流量制御バルブ
13の開度をさらに開くようにすればよい。また溶解性
不純物の除去に重点をおきたい場合には、その逆を行え
ばよい。
塔群14は、流量制御バルブ13,15の開度を適宜に
調節して復水通水量の配分比を変えることにより、要求
に応じた除去を行うことができる。例えば、不溶解性不
純物の除去に重点をおきたい場合には、復水流量を半分
ずつの流量で通水していたときに比べ、流量制御バルブ
13の開度をさらに開くようにすればよい。また溶解性
不純物の除去に重点をおきたい場合には、その逆を行え
ばよい。
【0034】そして、運転モード3においては、図3に
示すように、Aろ過群12にプリコートしないイオン交
換樹脂を用い、このAろ過塔に対し、流量制御バルブ1
2を開いて復水を通水させると共に、Bろ過群にも通水
させることとする。この運転モード3は、プリコートし
ないイオン交換樹脂のAろ過塔群12に通水し、かつ中
空糸膜フィルター型のBろ過塔群14にも通水するの
で、プラント出力上昇後において復水の溶解性不純物の
濃度が低いときであって、かつ不溶解性不純物を除去す
るときに実行するものである。
示すように、Aろ過群12にプリコートしないイオン交
換樹脂を用い、このAろ過塔に対し、流量制御バルブ1
2を開いて復水を通水させると共に、Bろ過群にも通水
させることとする。この運転モード3は、プリコートし
ないイオン交換樹脂のAろ過塔群12に通水し、かつ中
空糸膜フィルター型のBろ過塔群14にも通水するの
で、プラント出力上昇後において復水の溶解性不純物の
濃度が低いときであって、かつ不溶解性不純物を除去す
るときに実行するものである。
【0035】さらに、運転モード4においては、Aろ過
塔群12には通水せず、中空糸膜フィルター型の復水ろ
過塔に通水させることとする。この運転モード4は、プ
ラントの起動及び定格運転などの状態に拘わらず、原子
炉2に持ち込まれる不溶解性不純物を極力除去したいと
きに実行するものである。
塔群12には通水せず、中空糸膜フィルター型の復水ろ
過塔に通水させることとする。この運転モード4は、プ
ラントの起動及び定格運転などの状態に拘わらず、原子
炉2に持ち込まれる不溶解性不純物を極力除去したいと
きに実行するものである。
【0036】本発明方法では、上述の如く、型式の異な
るAろ過塔群12とBろ過塔群14とを用い、プラント
起動前の復水の状態や運転中の状態の応じ、それらを独
立的に使用したり併用したりし、しかもAろ過塔群12
に用いるイオン交換樹脂をプリコートしたりしなかった
りするろ過エレメントを装着するので、復水の除去機能
を任意に変えることができる。そのため、プリント起動
前の復水を確実に浄化しておくことができるので、プラ
ントの健全性や稼働率を高めることができる。
るAろ過塔群12とBろ過塔群14とを用い、プラント
起動前の復水の状態や運転中の状態の応じ、それらを独
立的に使用したり併用したりし、しかもAろ過塔群12
に用いるイオン交換樹脂をプリコートしたりしなかった
りするろ過エレメントを装着するので、復水の除去機能
を任意に変えることができる。そのため、プリント起動
前の復水を確実に浄化しておくことができるので、プラ
ントの健全性や稼働率を高めることができる。
【0037】また、実施例のプラントでは、復水ろ過装
置6がプリーツ型のエレメントを有するAろ過塔群12
と、中空糸膜型のエレメントを有するBろ過塔群14と
が互いに並列に接続され、プラントの起動前にそれらA
ろ過塔群12の各塔とBろ過塔群14の各塔とを使いわ
けることにより、復水器5で凝縮された復水に対し所望
の洗浄を行うことができるので、従来技術のように粉末
樹脂プリコート型だけを用いたものや中空糸膜型だけを
用いたものに比較し、不溶解性不純物をも除去すること
ができると共に、溶解性不純物をも除去することがで
き、プラント起動前の復水を効率的に洗浄することがで
きる。従って、プラント起動前の復水を効率的に洗浄で
きるので、復水脱塩装置を確実に長寿命化することがで
き、それだけ運転コストの低減を図り得る。
置6がプリーツ型のエレメントを有するAろ過塔群12
と、中空糸膜型のエレメントを有するBろ過塔群14と
が互いに並列に接続され、プラントの起動前にそれらA
ろ過塔群12の各塔とBろ過塔群14の各塔とを使いわ
けることにより、復水器5で凝縮された復水に対し所望
の洗浄を行うことができるので、従来技術のように粉末
樹脂プリコート型だけを用いたものや中空糸膜型だけを
用いたものに比較し、不溶解性不純物をも除去すること
ができると共に、溶解性不純物をも除去することがで
き、プラント起動前の復水を効率的に洗浄することがで
きる。従って、プラント起動前の復水を効率的に洗浄で
きるので、復水脱塩装置を確実に長寿命化することがで
き、それだけ運転コストの低減を図り得る。
【0038】しかも、Aろ過塔群12に用いるろ過塔に
あっては、イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメ
ントと、イオン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメ
ントとを選択的に装着するので、プリコートしていない
イオン交換樹脂を用いれば、粉末樹脂プリコート型だけ
の復水ろ過装置を用いる従来例に比較し、廃棄物の発生
を可及的に抑えることができ、処理費用をそれだけ削減
することができる。
あっては、イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメ
ントと、イオン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメ
ントとを選択的に装着するので、プリコートしていない
イオン交換樹脂を用いれば、粉末樹脂プリコート型だけ
の復水ろ過装置を用いる従来例に比較し、廃棄物の発生
を可及的に抑えることができ、処理費用をそれだけ削減
することができる。
【0039】図4は本発明の他の実施例を示している。
ところで、上記の如く、復水ろ過装置6として、型式の
異なるAろ過塔群12とBろ過塔群14とを設けた場
合、これに通水すると、圧力損失が異なる特性がある。
ところで、上記の如く、復水ろ過装置6として、型式の
異なるAろ過塔群12とBろ過塔群14とを設けた場
合、これに通水すると、圧力損失が異なる特性がある。
【0040】図8はろ過塔に通水と洗浄を繰り返したと
きの運転時間とろ過差圧の変化状態とを示し、横軸にそ
の運転時間を表し、縦軸に入口配管と出口配管とにおけ
る内包流体の圧力差を表している。また、図中の曲線イ
は中空糸膜式の差圧経時変化、曲線ロはイオン交換樹脂
をプリコートしたろ過塔の差圧経時変化、曲線ハはイオ
ン交換樹脂をプリコートしていないろ過塔の差圧経時変
化をそれぞれ示している。
きの運転時間とろ過差圧の変化状態とを示し、横軸にそ
の運転時間を表し、縦軸に入口配管と出口配管とにおけ
る内包流体の圧力差を表している。また、図中の曲線イ
は中空糸膜式の差圧経時変化、曲線ロはイオン交換樹脂
をプリコートしたろ過塔の差圧経時変化、曲線ハはイオ
ン交換樹脂をプリコートしていないろ過塔の差圧経時変
化をそれぞれ示している。
【0041】同図において、曲線イにおいては、時間に
対する差圧上昇がほぼ一次関数的に増加し、洗浄工程
イ′を経ることにより再び同様の差圧形態となる。曲線
ロにおいては、曲線イに比較して所期が低く、またそこ
から一次関数的に増加し、編曲点ロ′を境に指数関数的
に増加する特徴があり、洗浄工程ロ′を経ることによ
り、同様の差圧形態となる。曲線ハにおいては、曲線ロ
とほぼ同様の形態であるが、所期では曲線ロより若干低
く、そこから一時間数的に増加し、しかも該曲線ロより
差圧上昇が大きい特徴があることが理解できよう。
対する差圧上昇がほぼ一次関数的に増加し、洗浄工程
イ′を経ることにより再び同様の差圧形態となる。曲線
ロにおいては、曲線イに比較して所期が低く、またそこ
から一次関数的に増加し、編曲点ロ′を境に指数関数的
に増加する特徴があり、洗浄工程ロ′を経ることによ
り、同様の差圧形態となる。曲線ハにおいては、曲線ロ
とほぼ同様の形態であるが、所期では曲線ロより若干低
く、そこから一時間数的に増加し、しかも該曲線ロより
差圧上昇が大きい特徴があることが理解できよう。
【0042】そして、上記各塔への通水流量は各々のろ
過差圧に反比例して依存することとなる。つまり、差圧
が低いろ過塔では通水流量が多くなる反面、差圧の高い
ろ過塔では通水流量が少なくなり、双方で流量の不均一
が発生することから、この差圧変化特性を是正するた
め、前記流量制御バルブ13,15を設けて各ろ過塔の
流量を制御する必要がある。即ち、流量制御バルブ1
3,15の開度を調節すれば、各ろ過塔の通水流量を調
整することができるので、その流量バルブ13,15の
開度を調節するため、差圧を検出する必要が生じる。
過差圧に反比例して依存することとなる。つまり、差圧
が低いろ過塔では通水流量が多くなる反面、差圧の高い
ろ過塔では通水流量が少なくなり、双方で流量の不均一
が発生することから、この差圧変化特性を是正するた
め、前記流量制御バルブ13,15を設けて各ろ過塔の
流量を制御する必要がある。即ち、流量制御バルブ1
3,15の開度を調節すれば、各ろ過塔の通水流量を調
整することができるので、その流量バルブ13,15の
開度を調節するため、差圧を検出する必要が生じる。
【0043】そのため、実施例では図4に示すように、
Aろ過塔群12における各ろ過塔の上・下流の差圧を検
出する差圧検出器16と、Bろ過塔群14における各ろ
過塔の上・下流の差圧を検出する差圧検出器17とが設
置されている。これら差圧検出器16,17の出力部は
流量制御バルブ13,15を制御し得るバルブ開度調整
器18に接続されている。該バルブ開度調整器18は演
算機能を備えており、その演算結果に基づき流量制御バ
ルブ13,15の開度を調整する。
Aろ過塔群12における各ろ過塔の上・下流の差圧を検
出する差圧検出器16と、Bろ過塔群14における各ろ
過塔の上・下流の差圧を検出する差圧検出器17とが設
置されている。これら差圧検出器16,17の出力部は
流量制御バルブ13,15を制御し得るバルブ開度調整
器18に接続されている。該バルブ開度調整器18は演
算機能を備えており、その演算結果に基づき流量制御バ
ルブ13,15の開度を調整する。
【0044】例えば、復水ろ過装置6が運転モード2で
運転している場合、即ち、Aろ過塔群12の塔にプリコ
ートしたイオン交換樹脂を用い、このプリコートしたA
ろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13を開いて復水
を通過させると共に、ろ過塔群14の塔にも通水させて
いるとき、プリコートしたイオン交換樹脂の除去機能が
飽和状態に達し、そのため、復水が流れにくくなること
によって曲線ロが編曲点ロ′の状態になるので、これを
差圧検出器16が検出すると、バルブ開度調節器18が
演算し、その差圧の差分に応じた開度を絞る信号をBろ
過塔群14の流量制御バルブ15に出力し、Bろ過塔群
14に対する通水流量を絞る。
運転している場合、即ち、Aろ過塔群12の塔にプリコ
ートしたイオン交換樹脂を用い、このプリコートしたA
ろ過塔群12に対し、流量制御バルブ13を開いて復水
を通過させると共に、ろ過塔群14の塔にも通水させて
いるとき、プリコートしたイオン交換樹脂の除去機能が
飽和状態に達し、そのため、復水が流れにくくなること
によって曲線ロが編曲点ロ′の状態になるので、これを
差圧検出器16が検出すると、バルブ開度調節器18が
演算し、その差圧の差分に応じた開度を絞る信号をBろ
過塔群14の流量制御バルブ15に出力し、Bろ過塔群
14に対する通水流量を絞る。
【0045】これにより、プリコートタイプのAろ過塔
群12と、中空糸膜型のBろ過塔群14とに流れる流量
が均等に保たれるので、Aろ過塔群12とBろ過塔群と
の運転管理を容易に行うことができ、目的に応じた洗浄
を的確に行うことができる。
群12と、中空糸膜型のBろ過塔群14とに流れる流量
が均等に保たれるので、Aろ過塔群12とBろ過塔群と
の運転管理を容易に行うことができ、目的に応じた洗浄
を的確に行うことができる。
【0046】このようなことは、運転モード2のみなら
ず、Aろ過群12にプリコートしないイオン交換樹脂を
用い、このAろ過塔に対し、流量制御バルブ12を開い
て復水を通水させると共に、Bろ過群にも通水させる運
転モード3においても同様のことが云える。なお、差圧
検出器16,17の検出値により、ろ過エレメントの洗
浄状態を把握できるので、運転モード1や4のようにA
ろ過塔群12とBろ過塔群14との何れか一方のみが運
転している場合でも、洗浄時期を知ることができる。
ず、Aろ過群12にプリコートしないイオン交換樹脂を
用い、このAろ過塔に対し、流量制御バルブ12を開い
て復水を通水させると共に、Bろ過群にも通水させる運
転モード3においても同様のことが云える。なお、差圧
検出器16,17の検出値により、ろ過エレメントの洗
浄状態を把握できるので、運転モード1や4のようにA
ろ過塔群12とBろ過塔群14との何れか一方のみが運
転している場合でも、洗浄時期を知ることができる。
【0047】また、バルブ開度調節器18は、プラント
の運転モードに応じAろ過塔群12,Bろ過塔群14を
選択的に稼働するように設定することができるので、A
ろ過塔群12,Bろ過塔群14の使い分けを自動的に行
うことができる。
の運転モードに応じAろ過塔群12,Bろ過塔群14を
選択的に稼働するように設定することができるので、A
ろ過塔群12,Bろ過塔群14の使い分けを自動的に行
うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1,
2によれば、復水ろ過装置がプリーツ型のろ過エレメン
トを有する第一ろ過塔と、中空糸膜型のエレメントを有
する第二ろ過塔とが互いに並列に接続され、それら第一
ろ過塔と第二ろ過塔とを使いわけることにより、復水器
で凝縮された復水に対し所望の洗浄を行うことができる
ように構成したので、不溶解性不純物をも除去すること
ができると共に、溶解性不純物をも除去することがで
き、プラント起動前の復水を効率的に洗浄することがで
きる結果、復水脱塩装置を確実に長寿命化することがで
き、それだけ運転コストの低減を図り得る効果がある。
2によれば、復水ろ過装置がプリーツ型のろ過エレメン
トを有する第一ろ過塔と、中空糸膜型のエレメントを有
する第二ろ過塔とが互いに並列に接続され、それら第一
ろ過塔と第二ろ過塔とを使いわけることにより、復水器
で凝縮された復水に対し所望の洗浄を行うことができる
ように構成したので、不溶解性不純物をも除去すること
ができると共に、溶解性不純物をも除去することがで
き、プラント起動前の復水を効率的に洗浄することがで
きる結果、復水脱塩装置を確実に長寿命化することがで
き、それだけ運転コストの低減を図り得る効果がある。
【0049】また、請求項3によれば、差圧検出手段と
制御手段とを有し、第一ろ過塔と第二ろ過塔とに流れる
流量を均等に保つように構成したので、請求項1,2の
効果に加え、第一,第二の過塔の運転管理を容易に行う
ことができ、目的に応じた洗浄を的確に行うことができ
る装置を提供し得る。
制御手段とを有し、第一ろ過塔と第二ろ過塔とに流れる
流量を均等に保つように構成したので、請求項1,2の
効果に加え、第一,第二の過塔の運転管理を容易に行う
ことができ、目的に応じた洗浄を的確に行うことができ
る装置を提供し得る。
【0050】そして、請求項4及び5によれば、プラン
ト起動前の復水の状態や運転中の状態の応じ、復水の除
去機能を任意に変えることができるので、復水器で凝縮
された復水に対し所望の洗浄を行うことができる効果が
あり、特に請求項5によれば、第一ろ過塔と第二ろ過塔
とに流れる流量が均等に保たれるように構成したので、
第一,第二ろ過塔の運転管理を容易に行うことができ、
目的に応じた洗浄を的確に行うことができる効果があ
る。
ト起動前の復水の状態や運転中の状態の応じ、復水の除
去機能を任意に変えることができるので、復水器で凝縮
された復水に対し所望の洗浄を行うことができる効果が
あり、特に請求項5によれば、第一ろ過塔と第二ろ過塔
とに流れる流量が均等に保たれるように構成したので、
第一,第二ろ過塔の運転管理を容易に行うことができ、
目的に応じた洗浄を的確に行うことができる効果があ
る。
【図1】本発明による原子力発電プラントを沸騰水型原
子力発電プラントに適用した一実施例を示す概略配管
図。
子力発電プラントに適用した一実施例を示す概略配管
図。
【図2】復水ろ過装置を示す配管図。
【図3】本発明装置を用いたときの発電プラントの運転
方法の一実施例を示す運転モードの説明図。
方法の一実施例を示す運転モードの説明図。
【図4】復水ろ過装置の詳細を示すバルブ開度調整器と
流量制御バルブとの関係説明用配管図。
流量制御バルブとの関係説明用配管図。
【図5】一般的な粉末樹脂プリコート型の復水ろ過装置
を示す説明用断面図。
を示す説明用断面図。
【図6】一般的な中空糸膜フィルタ型の復水ろ過装置を
示す説明用断面図。
示す説明用断面図。
【図7】プリーツ型エレメントを示す説明用斜視図。
【図8】種々のろ過塔の上下流部の差圧と運転時間との
関係を示す説明図。
関係を示す説明図。
【図9】従来技術の原子炉力発電プラントを示す配管
図。
図。
1…給水系、2…原子炉、4…蒸気タービン、5…復水
器、6…復水ろ過装置、12…Aろ過塔、14…B塔ろ
過塔、13,15…流量制御バルブ、16,17…差圧
検出器、18…バルブ化E委調節器、7…復水脱塩装
置。
器、6…復水ろ過装置、12…Aろ過塔、14…B塔ろ
過塔、13,15…流量制御バルブ、16,17…差圧
検出器、18…バルブ化E委調節器、7…復水脱塩装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩沢 義博 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 復水配管に復水ろ過装置と復水脱塩装置
とが直列に接続された復水系を有する原子力発電プラン
トにおいて、復水ろ過装置は、復水配管に対し互いに並
列に接続され、少なくともろ過エレメントがプリーツ型
からなるろ過エレメントを有する第一復水ろ過塔と中空
糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ過塔
とからなることを特徴とする原子力発電プラント。 - 【請求項2】 復水配管に復水ろ過装置と復水脱塩装置
とが直列に接続された復水系を有する原子力発電プラン
トにおいて、復水ろ過装置は、復水配管に対し互いに並
列に接続され、少なくともろ過エレメントがプリーツ型
からなるろ過エレメントを有する第一復水ろ過塔と、中
空糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ過
塔とからなり、前記復水ろ過塔は、ろ過エレメントにプ
リコートしたイオン交換樹脂と、ろ過エレメントにプリ
コートしないイオン交換樹脂とを選択的に装着すること
を特徴とする原子力発電プラント。 - 【請求項3】 復水配管に復水ろ過装置と復水脱塩装置
とが直列に接続された復水系を有する原子力発電プラン
トにおいて、復水ろ過装置は、ろ過エレメントがプリー
ツ型からなるろ過エレメントを有する第一復水ろ過塔
と、該第一復水ろ過塔と並列に接続され、かつ中空糸膜
型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ過塔と、
第一及び第二の各復水ろ過塔の上流部と下流部との間の
差圧を検出する差圧検出器と、該差圧検出器の検出信号
に基づき、第一及び第二の復水ろ過塔に対する復水の流
量を調整する制御手段とを有することを特徴とする原子
力発電プラント。 - 【請求項4】 復水配管に復水ろ過装置と復水脱塩装置
とが直列に接続された復水系を有する原子力発電プラン
トの運転方法において、 イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメント及びイ
オン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメントが選択
的に装着されるプリーツ型からなる第一復水ろ過塔と、
中空糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ
過塔とを復水配管に対し予め並列に接続した復水ろ過装
置を用い、 イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメントが装着
されている第一復水ろ過塔に通水する一方、第二復水ろ
過塔に復水を通水しない第一工程と、イオン交換樹脂を
プリコートしたろ過エレメントが装着されている第一復
水ろ過塔に通水すると共に、第二復水ろ過塔に通水する
第二工程と、イオン交換樹脂をプリコートしないろ過エ
レメントが装着されている第一復水ろ過塔に通水すると
共に、第二復水ろ過塔に通水する第三工程と、第一復水
ろ過塔に通水しない一方、第二ろ過塔にのみ通水する第
四工程とをプラントの起動前及びプラント運転時の状態
に応じ選択的に実行することを特徴とする原子力発電プ
ラントの運転方法。 - 【請求項5】 復水配管に復水ろ過装置と復水脱塩装置
とが直列に接続された復水系を有する原子力発電プラン
トの運転方法において、 イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメント及びイ
オン交換樹脂をプリコートしないろ過エレメントが選択
的に装着されたプリーツ型からなる第一復水ろ過塔と、
中空糸膜型からなるろ過エレメントを有する第二復水ろ
過塔とを、復水配管に対し予め並列に接続した復水ろ過
装置を用い、 イオン交換樹脂をプリコートしたろ過エレメントが装着
されている第一復水ろ過塔に通水する一方、第二復水ろ
過塔に復水を通水しない第一工程と、イオン交換樹脂を
プリコートしたろ過エレメントが装着されている第一復
水ろ過塔に通水すると共に、第二復水ろ過塔に通水する
第二工程と、イオン交換樹脂をプリコートしないろ過エ
レメントが装着されている第一復水ろ過塔に通水すると
共に、第二復水ろ過塔に通水する第三工程と、第一復水
ろ過塔に通水しない一方、第二ろ過塔にのみ通水する第
四工程とをプラントの起動前及びプラント運転時の状態
に応じ選択的に実行し、 かつ前記第二工程と第三工程とは、第一及び第二の復水
ろ過塔の上流部と下流部との間の差圧の大きさに基づ
き、第一復水ろ過塔の通水量と第二復水ろ過塔の通水量
とをほぼ均等にすることを特徴とする原子力発電プラン
トの運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9002186A JPH10197686A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 原子力発電プラント及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9002186A JPH10197686A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 原子力発電プラント及びその運転方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10197686A true JPH10197686A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11522343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9002186A Pending JPH10197686A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 原子力発電プラント及びその運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10197686A (ja) |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP9002186A patent/JPH10197686A/ja active Pending
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