JPH10198120A - 誘電体ベルトを使用した静電記録方式 - Google Patents

誘電体ベルトを使用した静電記録方式

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JPH10198120A
JPH10198120A JP9001638A JP163897A JPH10198120A JP H10198120 A JPH10198120 A JP H10198120A JP 9001638 A JP9001638 A JP 9001638A JP 163897 A JP163897 A JP 163897A JP H10198120 A JPH10198120 A JP H10198120A
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JP
Japan
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recording method
sheet
belt
dielectric belt
electrostatic recording
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JP9001638A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Tanaka
知明 田中
Tsuneo Mizuno
恒雄 水野
仁司 ▲吉▼井
Hitoshi Yoshii
Kazumi Kawabata
和己 川畑
Tetsuo Nakajima
哲郎 中島
Yoshimi Takizawa
良美 滝沢
Kenji Fukuya
憲司 福家
Eiji Suzuki
英司 鈴木
Katsumi Sugimoto
克己 杉本
Katsuya Shimazu
勝也 島津
Yasuhiro Wakabayashi
泰浩 若林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0142Structure of complete machines
    • G03G15/0178Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image
    • G03G15/0194Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image primary transfer to the final recording medium

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体ベルトを使用した静電記録方式に関
し、用紙が感光体ドラムに巻き付かず、転写電圧を低く
して、転写ベルトからの用紙の分離を円滑に行わせるよ
うに、用紙の帯電と転写ベルトの帯電を行う。 【解決手段】 用紙3が誘電体ベルト10に吸着される
前の段階で誘電体ベルトのみに電圧を印加する第1帯電
手段30と、誘電体ベルト10に搬入された用紙3と誘
電体ベルト10とにこれらが互いに重ねた状態で電圧を
印加する第2帯電手段40とを具備する静電記録方式が
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
で印刷を行うプリンタ装置に関し、特にカラー印刷を行
うのに好適に使用することのできる、誘電体ベルトを使
用した静電記録方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の異なる色のトナー、例えばブラッ
ク、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーを重ね
て用紙上に印刷する電子写真カラー印刷方法は、大きく
分けて次の2種類に分類できる。第1の種類として、1
個の感光体ドラム又はベルトに対し、4色の現像器を使
用して1色づつ現像・転写し、この操作を各色ごと、即
ち4回繰り返す方法である。この場合の感光体ドラム又
はベルトから用紙への転写は、中間転写ベルト又はドラ
ムを介して用紙にトナーを移行させる方法と、このよう
な中間体を用いずに直接用紙にトナーを移行させる方法
とがある。いずれの場合も、1枚の用紙に対して転写を
4回繰り返して行わなければならないので、1回転写す
る場合に比べて、印刷速度が1/4に低下するという欠
点がある。しかし、小型で低価格の電子写真印刷装置と
して従来最も多く採用されている方法である。
【0003】第2の種類として、各色ごとの4個の現像
器と4個の感光体ドラムを順次並べて配置し、1回の用
紙の搬送でカラー画像を印刷する、いわゆるタンデム型
の印刷方法である。この場合の感光体ドラムから用紙へ
のトナーの転写は、用紙が1回の通過する間にそれぞれ
の感光体ドラムに対応して行い、4色転写後に用紙は定
着器に搬送されてトナーが用紙上に定着される。
【0004】本発明は、転写ベルトを使用して用紙の搬
送及び用紙へのトナーの転写を行う記録方式に関するも
のである。転写ベルトを使用した従来の方法の一例を図
1に示す。図1において、1は感光体ドラム、2は転写
ベルト、3は用紙、4は吸着用のコロナ帯電器、5は帯
電用のブラシ、6はコロナ帯電器、7は除電用の帯電器
である。用紙3は転写ベルト2により搬送され、感光体
ドラム1への搬入部においては、転写ベルト2の下側に
配置されたコロナ帯電器4と上側に配置された帯電用ブ
ラシ5で転写ベルト2と用紙3の両者を帯電させて用紙
3を転写ベルト2に吸着させ、用紙3の搬出部において
は、更に除電用の帯電器7によりコロナ放電によって用
紙3の電荷を除去して用紙3を転写ベルト2から離して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、用紙3
と転写ベルト2は必然的に同極性に帯電される。このた
め、用紙3が感光体ドラム1に巻き込まれるのを防ぎ、
用紙3を転写ベルト2に吸着させながら感光体ドラム1
から用紙3へトナーの転写を行うためには、用紙3を感
光体ドラム1の表面の電位と同極性に帯電させる必要が
あった。
【0006】例えば、感光体ドラム1の表面を負帯電と
すると、用紙搬入部のコロナ帯電器4は転写ベルト2の
裏側からの場合は正極性の帯電電圧を印加して転写ベル
ト2の表面と用紙3を負帯電としていた。このため、コ
ロナ帯電器6による転写電圧を高しなければならず、用
紙3と転写ベルト2の吸着力が強くなり、用紙3を転写
ベルト2から分離するときは、転写ベルト2と用紙3を
共に除電用の帯電器7により除電しなければならなかっ
た。
【0007】また、帯電器7による除電は用紙3やトナ
ーとは逆極性のコロナ放電で行わなければならないた
め、用紙3上のトナーが除電用コロナ帯電器7に引きづ
られて飛散するなど画像品質を下げる原因になってい
た。このため、用紙3を感光体ドラムに巻き込ませず
に、転写電圧を低くして分離性を向上させる転写方法が
望まれていた。
【0008】したがって、本発明は、用紙の帯電と転写
ベルトの帯電に関し、用紙が感光体ドラムに巻き付か
ず、転写電圧を低くして、転写ベルトからの用紙の分離
を容易に行わせることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明では、表面上にトナー像が現像される
像担持体と、用紙を静電的に吸着させて搬送し、搬送中
に、該用紙を前記像担持体の表面に接触させる誘電体ベ
ルトと、該誘電体ベルトの前記像担持体とは反対の側か
ら該像担持体に転写電圧を印加して前記像担持体の表面
のトナー像を用紙上に転写させる転写帯電器と、用紙が
前記誘電体ベルトに吸着される前の段階で該誘電体ベル
トのみに電圧を印加する第1帯電手段と、前記誘電体ベ
ルトに搬入された用紙と該誘電体ベルトとにこれらが互
いに重ねた状態で電圧を印加する第2帯電手段と、を具
備することを特徴とする、誘電体ベルトを使用した静電
記録方式が提供される。これによれば、用紙が感光体ド
ラムのような像担持体に巻き込まれることがないように
適切に用紙へのトナー像の転写が行われ、また用紙が誘
電体ベルトからスムーズに分離されるように、第1帯電
手段、第2帯電手段、並びに転写帯電器を制御すること
ができる。
【0010】前記転写帯電器を通過する直前の前記用紙
の電位が前記像担持体の表面の電位と同極性となるよう
に前記第1帯電手段及び前記第2帯電手段を制御するこ
とを特徴とする。これにより、用紙が感光体ドラムのよ
うな像担持体に巻き込まれることが防止される。前記転
写帯電器を通過する直前の前記用紙の電位が前記像担持
体の表面の電位と逆の極性である場合は、前記転写帯電
器を通過直後の用紙電位が前記像担持体の表面の電位と
同極性となるように、前記第1帯電手段、前記第2帯電
手段及び前記転写帯電器を制御することを特徴とする。
これにより、用紙が感光体ドラムのような像担持体に巻
き込まれることが防止され且つ用紙へのトナー像の転写
が適切に行われる。
【0011】また、本発明によれば、表面上にトナー像
が現像される複数の像担持体と、用紙を静電的に吸着さ
せて搬送し、搬送中に、該用紙を前記複数の像担持体の
表面に順次接触させる誘電体ベルトと、該誘電体ベルト
の前記各像担持体とは反対の側からこれらの各像担持体
にそれぞれ転写電圧を印加して前記複数の像担持体の表
面のトナー像を用紙に順次転写させる複数の転写帯電器
と、用紙が前記誘電体ベルトに吸着される前の段階で該
誘電体ベルトのみに電圧を印加する第1帯電手段と、前
記誘電体ベルトに搬入された用紙が第1の像担持体へ移
動する前に、該用紙と前記誘電体ベルトとが互いに重ね
た状態でこれらに電圧を印加する第2帯電手段と、を具
備することを特徴とする、誘電体ベルトを使用した静電
記録方式が提供される。
【0012】これによれば、用紙が各像担持体(感光体
ドラム)に巻き込まれることがないように、各像担持体
から用紙への転写が順次適切に行われ、最後の像担持体
を通過後は用紙が誘電体ベルトからスムーズに分離され
るように、第1帯電手段、第2帯電手段、並びに各転写
帯電器を制御することができる。最後の像担持体に対応
する転写帯電器は、該最後の像担持体からトナー像を用
紙に転写する時、用紙の先端部のみ転写電圧を下げるよ
うに制御されることを特徴とする。これにより、最後の
像担持体を通過後、用紙は誘電体ベルトからスムーズに
分離される。
【0013】4個の像担持体が並列に順次配置されてお
り、該像担持体に順次イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのトナーが供給され、且つ該像担持体の表面上で
これらの色のトナー像が現像され、且つ順次用紙に転写
されることを特徴とする。これにより、フルカラー印刷
が可能になる。前記転写帯電器を通過する直前の用紙の
電位が対応する像担持体の表面の電位と同極性となる
か、又は前記転写帯電器を通過する直前の用紙の電位が
対応する像担持体の表面の電位と逆の極性である場合
は、当該転写帯電器を通過直後の用紙電位が当該像担持
体の表面の電位と同極性となるように、前記第1帯電手
段、前記第2帯電手段及び前記各転写帯電器を制御する
ことを特徴とする。これにより、フルカラー印刷におい
て、用紙が各像担持体(感光体ドラム)に巻き込まれる
ことがなく各像担持体から用紙への転写が順次適切に行
われる。
【0014】前記第1帯電手段及び前記第2帯電手段の
少なくとも一方は帯電ローラであることを特徴とする。
この場合において、前記帯電ローラの少なくとも表面は
多孔質体で構成されていることを特徴とする。これによ
り、第1帯電手段及び第2帯電手段の構造を簡素にする
ことができる。前記帯電ローラは前記誘電体ベルトに加
圧接触されており、該誘電体ベルトの移動により追従し
ながら自由に回転することを特徴とする。これにより、
帯電ローラ自体の駆動機構は不要となり、駆動部の構造
が簡素にすることができる。
【0015】前記第1帯電手段及び前記第2帯電手段は
帯電ローラからなり、前記誘電体ベルトを挟んでこれら
の2つの帯電ローラと対向する共通の接地された導電性
ローラが設けられることを特徴とする。少なくとも前記
第1帯電手段は、前記誘電体ベルトに接触するように配
置されていることを特徴とする。この場合において、第
1帯電手段は、回転する表面が前記誘電体ベルトに接触
する回転ブラシで構成されていることを特徴とする。こ
れにより、第1帯電手段は誘電体ベルトに用紙を吸着さ
せるための帯電を行うだげでなく、誘電体ベルトのクリ
ーニング作用も行うことができる。
【0016】更に、前記回転ブラシの周速度と前記像担
持体の周速度とは、相互に異なることを特徴とする。こ
の場合は、更に誘電体ベルトのクリーニング効果を高め
ることができる。前記帯電ローラ又は前記回転ブラシの
体積抵抗率は103 〜107 Ω・cmであることを特徴と
する。前記誘電体ベルトの体積抵抗率は1013Ω・cm以
上であることを特徴とする。これにより、誘電体ベルト
の帯電を適切な範囲とすることができる。
【0017】第1帯電手段の直前の位置に、前記誘電体
ベルトに蓄積された余分な帯電を除電するために一定電
圧を保持する回転式ブラシクリーナーを設けたことを特
徴とする。これにより、第1帯電手段にて用紙吸着のた
めに誘電体ベルトを帯電するのに先立って、誘電体ベル
トの除電を行うことができる。該回転式ブラシクリーナ
ーを、前記誘電体ベルトの用紙搬送面の反対の内側面に
接触するように設けたことを特徴とする。これにより、
誘電体ベルトの用紙搬送面に付着する残留トナー等の影
響を受けずに誘電体ベルトの除電を行うことができる。
【0018】実際の転写作用が開始される前のイニシャ
ル時に、少なくとも所定時間、前記回転式ブラシクリー
ナーに印加する電圧の極性を交互に変化させることを特
徴とする。これにより、転写作用の開始前に予め誘電体
ベルトを清浄にしておくことができる。更に、また本発
明によると、表面上にトナー像が現像される像担持体
と、用紙を静電的に吸着させて搬送し、搬送中に、該用
紙を前記像担持体の表面に接触させる誘電体転写ベルト
と、該誘電体ベルトの前記像担持体とは反対の側から該
像担持体に転写電圧を印加して前記像担持体の表面のト
ナー像を用紙上に転写させる転写帯電器と、用紙が前記
誘電体ベルトに吸着される前の段階で該誘電体ベルトに
電圧を印加する帯電手段と、帯電された前記誘電体ベル
ト上に用紙を静電的に吸着させる手段とを具備する静電
記録方式において、前記用紙静電吸着手段は、前記誘電
体ベルトに搬入された用紙のベルトとは反対側の面に接
触する周囲部を有し、且つ一部が接地された導電性ロー
ラからなり、且つ前記帯電手段に印加される電圧の絶対
値は該導電性ローラによる放電開始電圧より高いことを
特徴とする、誘電体ベルトを使用した静電記録方式が提
供される。
【0019】このように用紙静電吸着手段を接地された
導電性ローラで構成すると共に帯電手段に印加される電
圧の絶対値をこの導電性ローラによる放電開始電圧より
高くすることにより、用紙は誘電体ベルトへ搬入される
と同時に導電性ローラにおいて放電が行われ、用紙の電
位を誘電体ベルトと逆の極性に帯電することができる。
したがって、用紙は誘電体ベルトに静電吸着され、安定
した用紙搬送が簡単な構成で可能となる。
【0020】前記導電性ローラは、接地された導電性の
芯金と、該芯金の周囲に設けられた電気抵抗を有する弾
性体からなる。これにより、用紙に弾性体を接触する
と、誘電体ベルト側から用紙を通じて弾性体、芯金へと
放電が行われる。前記弾性体の抵抗値は103 〜107
Ωである。このように弾性体の抵抗値をこの範囲に設定
することにより、用紙を通じた適正な放電が行われ、用
紙が誘電体ベルトとは逆の極性に帯電される。
【0021】前記弾性体の硬度は、JIS−Aで20度
以上であり、外周表面の摩擦係数が0.3〜1.2のゴ
ムである。これにより、弾性体は用紙を誘電体ベルトに
静電吸着させるための適正な物理的性質を有することと
なる。前記ゴム表面の摩擦係数を下げるために、紫外線
処理又は樹脂コーテングが施されている。これにより、
ゴム弾性体の表面を、用紙を誘電体ベルトに静電吸着さ
せるために好適な摩擦係数とすることができる。
【0022】前記弾性体は、ゴム弾性体に代えて、多孔
性スポンジでも構成可能である。この場合においても、
ゴム弾性体の場合と同様な物理的及び電気的性質をもっ
たものとするのが好ましい。誘電体ベルトに電圧を印加
する前記帯電手段は、抵抗値が103 〜107 Ωの導電
性の固定又は回転ブラシであり、この固定又は回転ブラ
シと隣接して前記誘電体ベルトに接触するフェルト状の
誘電体ベルトクリーニング装置が設けることができる。
また、回転ブラシである場合は、前記誘電体ベルトの用
紙搬送方向に対して逆方向に回転させることが好適であ
る。
【0023】誘電体ベルトに電圧を印加する前記帯電手
段は、導電性の多孔性物質からなり且つローラ形状であ
り、前記誘電体ベルトとの用紙搬送方向と同方向に回転
する。誘電体ベルトに電圧を印加する前記帯電手段に
は、交流電圧が印加され、該交流電圧は直流オフセット
電圧を持った正弦波又は、矩形波であることを特徴とす
る。
【0024】前記オフセット電圧の極性は、前記像担持
体の表面電位の極性と逆であることを特徴とする。これ
により、用紙は像担持体と同じ極性に帯電されることと
なり、用紙の像担持体からの分離が容易に行えるように
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】図2を参照すると、本発明による
多色静電記録装置の一実施形態が示され、この多色記録
静電記録装置は記録媒体(用紙)を搬送させるための無
端状の転写ベルト10を具備する。転写ベルト10は可
撓性誘電体材料、例えば適当な合成樹脂材料から形成さ
れた無端ベルト10aからなり、この無端ベルト10a
は複数のローラ10b〜10fの周りに掛け渡される。
ローラ10bは駆動ローラとして機能し、この駆動ロー
ラ10bは図示されない適当な駆動機構により無端ベル
ト10aを図中の矢印で示す方向に駆動する。
【0026】ローラ10cは従動ローラとして機能す
る。ローラ10d及びローラ10eは共にガイドローラ
として機能し、駆動ローラ10b及び従動ローラ10c
のそれぞれに接近して配置される。従動ローラ10c及
びガイドローラ10eの間にはテンションローラ10f
が設けられ、このテンションローラ10fにより無端ベ
ルト10aには適当な張力が与えられる。
【0027】無端ベルト10aの上側走行部、すなわち
駆動ローラ10bと従動ローラ10cとの間で区画され
る走行部は用紙移動経路を形成し、用紙3は従動ローラ
10a側から導入されて駆動ローラ10b側から排出さ
れる。用紙3が従動ローラ10a側から導入されたと
き、この用紙3は後述するように無端ベルト10aの帯
電のためにこの無端ベルト10aに静電的に吸着され
る。
【0028】多色静電記録装置は4台の静電記録ユニッ
トY、C、M及びBを具備し、これら静電記録ユニット
は無端ベルト10aの上側走行部に沿ってその上流側か
ら下流側に向かって直列に配置される。静電記録ユニッ
トY、C、M及びBは互いに同一構造を有し、無端ベル
ト10aの上側走行部に沿って移動する用紙上にイエロ
ー、シアン、マゼンタ及びブラックをトナー像を記録す
る。
【0029】各静電記録ユニットY、C、M、Bは、像
担持体、即ち感光体ドラム12(12a〜12d)を具
備し、記録作動時、感光体ドラム12は図中に示す矢印
の方向に回転駆動させられる。感光体ドラム12の上方
には例えばコロナ帯電器あるいはスコロトロン帯電器等
として構成された前帯電器14が配置され、この前帯電
器14により感光体ドラム12の回転表面は順次一様な
電荷で帯電させられる。感光体ドラム12の帯電領域に
は光学的書込み手段例えばレーザビームスキャナ16か
ら射出されたレーザビームLBでもって静電潜像が書き
込まれる。すなわち、レーザビームLBはコンピュー
タ、ワードプロッセサ等から得られる二値画像データに
基づいて点滅させられ、これにより静電潜像はドットイ
メージとして書き込まれる。
【0030】感光体ドラム12に書き込まれた静電潜像
は現像器18によって所定の色トナーでもって帯電トナ
ー像として静電的に現像され、現像器18は感光体ドラ
ム12に対して用紙の通過部の上流側に配置される。各
静電記録ユニットY、C、M、Bの感光体ドラム12a
〜12d上の帯電トナー像は、各感光体ドラム12の下
方に位置した転写帯電器、即ち導電性転写ローラ20a
〜20dによって順次用紙3に静電的に転写される。
【0031】導電性転写ローラ20a〜20dは無端ベ
ルト10aの上側走行部を介して各感光体ドラム12a
〜12dに対接させられ、無端ベルト10aによって搬
送される用紙3に帯電トナー像とは逆極性の電荷を与
え、これにより帯電トナー像は感光体ドラム20a〜2
0dから該用紙3上に静電的に転写される。なお、導電
性転写ローラ20a〜20dによる転写については後の
詳しく説明する。
【0032】以上のような構成によれば、用紙3が転写
ベルト10の従動ローラ10cから導入されて静電記録
ユニットY、C、MおよびBを順次経たとき、用紙上に
は4色のトナー像が重ね合わされてフルカラー像が形成
される。次いで用紙は転写ベルト10の駆動ローラ10
b側からヒートローラ型熱定着装置22に向かって送ら
れ、そこでフルカラー像は用紙上に熱定着される。即
ち、ヒートローラ型熱定着装置22はヒートローラ22
aおよびバックアップローラ22bからなり、作動時、
ヒートローラ22aおよびバックアップローラ22bは
図2に示す矢印方向に駆動させられ、転写ベルト10の
駆動ローラ10b側から排出された用紙は両ローラ22
aおよび22bのニップ間に導入され、このとき用紙面
上の転写トナー像は加圧されて熱溶融され、これにより
転写トナー像は用紙上に熱定着される。
【0033】一方、各静電記録ユニットY、C、M、B
において、転写プロセスを経た感光体ドラム12の表面
上には用紙に転写されずに残った残留トナーが付着する
が、この残留トナーは感光体ドラム12に対して用紙移
動経路の下流側に設けられた清掃器24によって除去さ
れる。なお、参照符号26は転写プロセスを経た感光体
ドラム12の表面から電荷を除去するための除電用発光
体例えば発光ダイオードアレイを示し、参照符号28は
現像器18にトナー成分を適宜補充するための現像剤補
充容器を示す。
【0034】本発明では、後述するように、用紙3が誘
電体ベルト10に吸着される前の段階で誘電体ベルト1
0のみに電圧を印加する第1帯電手段30と、誘電体ベ
ルトに搬入された用紙3と誘電体ベルト10とにこれら
が互いに重ねた状態で電圧を印加する第2帯電手段40
とが設けられている。図3は本発明に係る、誘電体転写
ベルトによる用紙の搬送・転写方法を説明するための概
略図である。
【0035】用紙3の搬送と感光体ドラム12からのト
ナーの転写とを行うための誘電体の転写ベルト10は駆
動ローラ10bにより図の矢印の方向に回転している。
転写ベルト10には帯電手段30と帯電手段40とが設
けられている。なお、帯電手段30の前のプロセスとし
てAC除電器32により転写ベルト10は除電されてい
る。
【0036】帯電手段30は用紙3が転写ベルト10に
供給される前の段階で、転写ベルト10のみに帯電を行
う。転写手段30の転写電圧はV1 である。一方、帯電
手段40は帯電手段30で帯電された転写ベルト10上
の用紙3を載せた状態で帯電する。転写手段40の転写
電圧はV2 である。ここで、用紙3は転写ベルト10に
静電吸着され、第1の感光体ドラム12aへと送られ
る。
【0037】帯電手段30、40の具体的な構造として
は、スポンジ状ローラ、固定ブラシ、回転ブラシ等いず
れでもよい。また、回転ブラシの周速度を誘電体ベルト
の周速度と異ならせて、誘電体ベルト10上でクリーニ
ング作用を行わせることも可能である。なお、誘電体ベ
ルト10の表面の体積抵抗率は1013Ω・cm以上であ
り、帯電ローラ又は回転ブラシの体積抵抗率は103
107 Ω・cmであるのが望ましい。この場合に、上述の
ような転写条件で誘電体ベルト10に対して好適な帯電
が行われる。
【0038】図3に示すように、帯電手段30、40を
帯電ローラで構成し、誘電体ベルト10を挟んでこれら
の帯電ローラと対向する共通の導電性ローラ34を設
け、この導電性ローラ34を接地することで、帯電手段
30、40の構成を簡素化することができる。各感光体
ドラム12a〜12dの表面上には前述のようにそれぞ
れイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックのトナー像
が現像されており、各導電性転写ローラ20a〜20d
に転写電圧を印加することにより各トナー像が用紙3上
に転写される。4個の感光体ドラム12a〜12dを通
過した用紙3は、前述のように転写ベルト10から分離
して定着器22に送られ、トナーが溶融固化して用紙3
に定着する。
【0039】最後の感光体ドラム12dに対応する帯電
ローラ20dは、この最後の感光体ドラム12dからブ
ラックのトナー像を用紙3に転写する際に、用紙3の先
端部のみ転写電圧を下げるように制御される。したがっ
て、図1に示した従来例にように、キャンセル帯電器7
を設けなくても、用紙3が最後の感光体ドラム12dを
通過した後、帯電ベルト10の駆動ローラ10bによる
湾曲路によって用紙3は誘電体ベルト10からスムーズ
に分離される。
【0040】図4は、図3に概略示すような用紙の搬送
・転写装置において、電位を測定する方法を説明するも
のである。まず、用紙3と転写ベルト10の電位測定方
法について説明する。転写ベルト10の内側に接地され
た固定電極50を設け、この固定電極50上に転写ベル
ト10とこの転写ベルト10上に吸着された用紙3とを
通過させる。転写ベルト10を挟んで固定電極50と対
向する側に表面電位センサ52が設置されており、この
表面電位センサ52で用紙3の表面電位VPBを測定す
る。
【0041】次に、用紙3が転写ベルト10から分離さ
れた後の転写ベルトの電位VB を、転写ベルト10を表
面電位センサ54で測定する。用紙3が転写ベルト10
から離れた際の用紙電位VP は、次の式(1)で得られ
た値とする。 P =VPB−VB …………………………………………(1) また、用紙3と転写ベルト10との間に作用する用紙吸
着力については、用紙3が分離する前に転写ベルト10
を停止させ、用紙3をバネ秤(図示せず)で図の矢印で
示す用紙搬送方向に引っ張り、用紙3が転写ベルト10
から離れる際の最大荷重を測定して用紙吸着力とした。
【0042】以上に説明した方法で、最初に、図3の第
1の感光体ドラム12aの前の位置(図3のの位置)
における帯電手段30と帯電手段40で帯電される電位
と用紙電位について測定した結果を図5に示す。即ち、
帯電手段30で帯電された転写ベルト10の電位V1
帯電手段40で用紙3上に帯電された電位V2 との差
(V1 −V2 )と、図3のの位置における用紙電位V
との関係は、V1 がV2より低いと用紙3は正帯電し、
1 がV2 より高いと用紙3は負帯電する。
【0043】この時の電位差(V1 −V2 )と図3の
の位置における転写ベルト10による用紙吸着力(g)
との関係を図6に示す。用紙吸着力は用紙の電位の正負
に係わらず、電位差が高い程大きい吸着力を示した。次
に、用紙3が第1の感光体ドラム12aを通過する場合
について説明する。ここでは、感光体ドラム12aの表
面は負電荷(表面電位−600V)として、転写ローラ
20aには正の電圧(VTY)を印加し、図3における感
光体ドラム12aと感光体ドラム12bとの間の位置
(の位置)での電位関係を求める。図7は用紙電位と
電位差(V1 −V2 )との関係を示す。この時、V2
+400V、転写電圧VTYは+1600Vでそれぞれ一
定とし、V1 を変化させた。V1を高くするに従い、図
3のの位置における用紙電圧(V)は低くなるが、図
7において「用紙巻き込み領域」として示すように、用
紙3が正帯電の時(V1 が−0.3kV以下の時)は感
光体ドラム12aへの巻き込みが発生し易かった。これ
は、用紙3の帯電が正帯電であると、転写後に感光体ド
ラム12aの表面に帯電された負の電荷と引きつけ合っ
て、用紙3が感光体ドラム12aに巻き付くからであ
る。
【0044】用紙電位は、転写電圧の値によっても変化
するが、図8にその関係を示す。ここでは、V1 とV2
を共に+400Vとして、転写ローラ20aによる転写
電圧(VTY)を0〜3.5kVまで変化させた。用紙電
位が正となる転写電圧1.0kV以下ではやはり感光体
ドラム12aへの巻き付きが生じた。このため、感光体
ドラム12aへの用紙3の巻き付きを防ぐためには、少
なくとも感光体ドラム通過後の用紙電位を感光体ドラム
12aの表面電位と同極となるようにV1 及びV2 と転
写電圧(VTY)との関係を選ぶ必要がある。好ましく
は、V1 とV2 の関係のみで、用紙電位が感光体ドラム
12aの表面電位と同極性となるように設定しておけ
ば、感光体ドラム12aへの巻き付きは生じない。実験
的にも、用紙電位が感光体ドラム12aの表面電位と同
極性となるような設定、具体的には、帯電手段30で転
写ベルト10を+800Vとし、帯電手段40で用紙上
に+400Vで帯電させることで、温湿度環境5℃、2
0%から35℃、80%の範囲で感光体ドラム12aへ
の用紙3の巻き込みは発生しなかった。
【0045】第2の感光体ドラム12b、第3の感光体
ドラム12c、第4の感光体ドラム12dをそれぞれ通
過する時の用紙電位は、それぞれの転写ローラ20b、
20c、20dの電圧(VTM、VTC、VTB)により感光
体ドラム12b、12c、12dと同極性の方向で順次
高電位となって行く。具体例として、VTY=1600
V、VTM=2000V、VTC=2500V、VTB=29
00Vとした時の用紙電位の変化、即ち図3における感
光体ドラム12aの前の位置(の位置)、感光体ドラ
ム12a、12b間の位置(の位置)、感光体ドラム
12b、12c間の位置(の位置)、感光体ドラム1
2c、12d間の位置(の位置)、感光体ドラム12
dの後の位置(の位置)における用紙電位を図9に示
す。
【0046】以上に説明したように、用紙電位を感光体
ドラムの表面電位と同極性に帯電することにより広い環
境範囲でわたって感光体ドラム12への巻き込みを防止
することができる。次に、帯電手段40での電位V2
転写電圧との関係を説明する。V2 と、第1の感光体ド
ラム12aでトナーの転写効率が85%以上となる転写
電圧VTYとの関係を調べると、V2 が高い程VTYは低
く、特にV2 が感光体ドラムと逆極性、つまり正となる
とVTYがより低くなる(V2 が+400Vの時のVTY
図8に示す)。これは、トナーが感光体ドラムの表面と
同極性のため、用紙表面に帯電された逆極性の電荷に引
かれてトナーが用紙に転写し易くなっているためであ
る。
【0047】転写に必要な電圧は、転写ベルト10、感
光体ドラム(12a)、トナーの3つの要素から決まる
が、本発明を説明する具体例では以下の式(2)で得ら
れるものとする。 VTY=2000−V2 ………………………………………(2) 上式により、V2 を高くするほど転写電圧VTYを低くす
ることができる。しかし、V2 が1300〜1400V
を越えると用紙が感光体ドラムに付着する前にトナーが
用紙に引きつけられるため飛散が発生する。したがっ
て、V2 はそれ以下に設定する必要がある。
【0048】転写電圧VTYと用紙電圧との関係は図8に
示したが、転写電圧VTYと用紙吸着力の関係は図10に
示す。図8から明らかなように、転写電圧VTYを高くす
れば、用紙電圧もマイナス方向に高くなり、それにとも
ない吸着力も強くなってゆく。これは、転写ベルトから
用紙を分離する際には転写電圧が高いほど分離しにくく
なることを表している。したがって、帯電手段40での
電位V2 をなるべく高く設定して転写電圧を低くするこ
とで用紙の分離がし易くなることが理解できるであろ
う。
【0049】図11は別の実施形態を示す概略図であ
り、図2及び図3と共通の部分については共通の符号で
示し、各部の説明を省略する。この実施形態では、第1
帯電手段30に直前の位置に、誘電体ベルト10に蓄積
された余分な帯電を除電するための電圧が印加される回
転式ブラシクリーナー36を設けた。この回転式ブラシ
クリーナー36は、誘電体ベルト10の用紙搬送面の反
対の内側面に接触するように設けられ、誘電体ベルト1
0を挟んでこの回転式ブラシクリーナー36に対向す
る、接地させた導電性ローラ38を設けた。
【0050】この回転式ブラシクリーナー36には、誘
電体ベルト10に蓄積された余分な帯電を除電するため
の電圧が印加されるが、実際の転写作用が開始される前
のイニシャル時には、少なくとも所定時間、印加する電
圧の極性を交互に変化させる。これにより、回転式ブラ
シクリーナー36自体の清掃を行うことができる。図1
2は回転式ブラシクリーナー36の好適な実施例を示
す。36aがコア部分で、36bがその周囲に設けられ
ている導電性のブラシ部分である。この導電性のブラシ
36bの部分は少なくとも誘電体ベルト10の幅よりも
長く、誘電体ベルト10の幅全体を除電できるようにな
っている。
【0051】図13は本発明の更に別の実施形態を示す
概略図であり、図2及び図3と共通の部分については共
通の符号で示し、各部の説明を省略する。この実施形態
では、図2に示した実施形態と異なる点は、図2におけ
る第2帯電手段40の代わりに、用紙3を誘電体ベルト
10に静電吸着させる手段として、一部が接地された導
電性ローラ60を設けた。
【0052】導電性ローラ60は、図14に示すよう
に、接地された導電性の芯金61と、この芯金61の周
囲に設けられた電気抵抗を有するゴム又は多孔性スポン
ジ等の弾性体62とからなる。弾性体62の抵抗値は1
3 〜107 Ωであり、硬度はJIS−Aで20度以
上、外周表面の摩擦係数が0.3〜1.2であるのが好
適である。弾性体62がゴムである場合は、外周表面に
公知の紫外線処理又は樹脂コーテングを施すことによ
り、摩擦係数をこのような低い値に調整することができ
る。
【0053】一方、誘電体ベルト10に電圧を印加する
帯電手段30は、基本的には図2に示す第1帯電手段3
0と同様の構成であるが、この実施形態では、帯電手段
30に印加される電圧の絶対値を導電性ローラ60によ
る放電開始電圧より高く設定することが必要である。帯
電手段30は、抵抗値が103 〜107 Ωの導電性の固
定ブラシ又は回転ブラシ、又は誘電体ベルト10による
用紙搬送方向と同方向に回転するローラ形状の導電性の
多孔性物質で構成することができる。
【0054】誘電体転写ベルト10は、用紙3の搬送と
感光体ドラム12a〜12dからのトナー転写を行うた
めに、駆動ローラ10bにより図示の矢印方向に回転し
ている。誘電体ベルト10は除電器32により除電され
た後、帯電手段30により帯電される。この帯電手段3
0には直流又は交流電圧が印加され、交流電圧を印加す
る場合は直流オフセット電圧を持った正弦波又は、矩形
波であるのが望ましい。このオフセット電圧の極性は、
像担持体である感光体ドラム12a〜12dの表面電位
の極性と逆とする。
【0055】帯電手段30に印加される電圧の絶対値が
導電性ローラ60による放電開始電圧より高いので、用
紙3が帯電されている誘電体ベルト10に搬入されると
同時に、用紙3の側から導電性ローラ60の弾性体62
を経て接地された芯金61の側へ放電され、用紙3は一
定の電位となり、しかも帯電手段30に印加される電位
と逆の極性となる。
【0056】このため、例えば感光体ドラム12a〜1
2dの表面電位が負帯電である場合においては、誘電体
ベルト10への帯電手段30による帯電を正の帯電とす
ると、用紙3を負の帯電とすることができる。このよう
な極性をとることにより、用紙3は感光体ドラム12a
〜12dとは互いに反発しあい、用紙3が感光体ドラム
12a〜12dに巻き付くことが防止される。また、こ
の場合は誘電体ベルト10の電位が正の極性であるた
め、感光体ドラム12a〜12dから用紙3に転写する
ための転写電圧を低くすることが可能となる。
【0057】このように、電圧印加手段を何んら持たず
単に接地されているだけの導電性ローラ60を設けるこ
とりにより、用紙3の感光体ドラム12a〜12dへの
巻き付きがなく、誘電体ベルト10上で用紙3を安定し
て搬送することができると共に、転写電圧が低くなり、
これに応じてコロナ放電による除電のための電圧も低く
て済むこととなり、コロナ放電によるオゾンの発生を抑
制することができる。
【0058】なお、図示してないないが、この実施形態
においても、図11の実施形態と同様に、帯電手段30
に隣接して誘電体ベルト10に接触するフェルト状の誘
電体ベルトクリーナを設けることもできる。その場合に
おいて、固定ブラシ等からなる帯電手段30とフェルト
状のクリーナを一体に構成し、これらを装置に着脱可能
に取付けるようにすることも可能である。また、導電性
ローラ60自体のゴム等の表面の汚れを取るためのクリ
ーナ(図示せず)を着脱可能に設けることも勿論可能で
ある。
【0059】図15は帯電手段30に印加する電圧を変
化させた場合の、帯電直後の誘電体ベルト10の帯電状
況を示す。帯電手段30を帯電ローラ(10-4Ω)で構
成した場合(■)、帯電ローラ(10-7Ω)で構成した
場合(◇)、帯電ブラシで構成した場合(△)のそれぞ
れについて示す。また、図16は帯電手段30を帯電ブ
ラシとし、この帯電ブラシに印加するオフセット電圧を
変化させた場合の各部における帯電状況を示す。用紙の
表面の帯電電位(■)、帯電直後の誘電体ベルト10の
表面の帯電電位(◇)、用紙上流側の誘電体ベルト10
の表面の帯電電位(△)、用紙下流側の誘電体ベルト1
0の表面の帯電電位(□)をそれぞれ示す。図示のよう
に、用紙3の表面における帯電電位は、導電性ローラ1
0による放電により帯電手段30への印加電圧と逆の極
性に帯電されることが理解されよう。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、用紙が感光体ドラムのような像担持体に巻き込まれ
ることがないように適切に用紙へのトナー像の転写が行
われ、また用紙が誘電体ベルトからスムーズに分離さ
れ、印刷品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体ベルトを使用して用紙の搬送・転写を行
う静電式電子記録装置の従来例を示す概略図である。
【図2】本発明の誘電体ベルトを使用した静電式電子記
録装置を示す図である。
【図3】本発明の誘電体ベルトによる用紙の搬送・転写
部を示す概略図である。
【図4】用紙と転写ベルトの電位及び吸着力を測定する
方法を説明する図である。
【図5】V2 −V1 と用紙電位との関係を示す図であ
る。
【図6】V2 −V1 と用紙吸着力との関係を示す図であ
る。
【図7】V1 と用紙電圧との関係を示す図である。
【図8】転写電圧(VTY)と用紙電圧との関係を示す図
である。
【図9】転写ベルト上の用紙の位置と用紙電圧との関係
を示す図である。
【図10】転写電圧(VTY)と用紙吸着力との関係を示
す図である。
【図11】別の実施例に係る誘電体ベルトを使用した静
電式電子記録装置を示す概略図である。
【図12】図11の実施例で使用する回転式ブラシクリ
ーナーを示す図である。
【図13】更に別の実施形態に係る誘電体ベルトを使用
した静電式電子記録装置を示す概略図である。
【図14】図13の実施形態で使用する導電性ローラの
断面図である。
【図15】帯電手段の印加電圧に対する帯電直後の誘電
体ベルト帯電状況を示す。
【図16】帯電手段の印加電圧に対する各部の帯電状況
を示す。
【符号の説明】
3…用紙 10…転写ベルト 12(12a〜12d)…像担持体(感光体ドラム) 20(20a〜20d)…転写帯電器(転写ローラ) 30…第1帯電手段 32…AC除電器(ファーブラシ) 34…導電性ローラ 40…第2帯電手段 60…導電性ローラ
フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼井 仁司 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 川畑 和己 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中島 哲郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 滝沢 良美 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 福家 憲司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 英司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 杉本 克己 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 島津 勝也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 若林 泰浩 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上にトナー像が現像される像担持体
    と、用紙を静電的に吸着させて搬送し、搬送中に、該用
    紙を前記像担持体の表面に接触させる誘電体ベルトと、
    該誘電体ベルトの前記像担持体とは反対の側から該像担
    持体に転写電圧を印加して前記像担持体の表面のトナー
    像を用紙上に転写させる転写帯電器と、用紙が前記誘電
    体ベルトに吸着される前の段階で該誘電体ベルトのみに
    電圧を印加する第1帯電手段と、前記誘電体ベルトに搬
    入された用紙と該誘電体ベルトとにこれらが互いに重ね
    た状態で電圧を印加する第2帯電手段と、を具備するこ
    とを特徴とする、誘電体ベルトを使用した静電記録方
    式。
  2. 【請求項2】 前記転写帯電器を通過する直前の前記用
    紙の電位が前記像担持体の表面の電位と同極性となるよ
    うに前記第1帯電手段及び前記第2帯電手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電記録方式。
  3. 【請求項3】 前記転写帯電器を通過する直前の前記用
    紙の電位が前記像担持体の表面の電位と逆の極性である
    場合は、前記転写帯電器を通過直後の用紙電位が前記像
    担持体の表面の電位と同極性となるように、前記第1帯
    電手段、前記第2帯電手段及び前記転写帯電器を制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の静電記録方式。
  4. 【請求項4】 表面上にトナー像が現像される複数の像
    担持体と、用紙を静電的に吸着させて搬送し、搬送中
    に、該用紙を前記複数の像担持体の表面に順次接触させ
    る誘電体ベルトと、該誘電体ベルトの前記各像担持体と
    は反対の側からこれらの各像担持体にそれぞれ転写電圧
    を印加して前記複数の像担持体の表面のトナー像を用紙
    に順次転写させる複数の転写帯電器と、用紙が前記誘電
    体ベルトに吸着される前の段階で該誘電体ベルトのみに
    電圧を印加する第1帯電手段と、前記誘電体ベルトに搬
    入された用紙が第1の像担持体へ移動する前に、該用紙
    と前記誘電体ベルトとが互いに重ねた状態でこれらに電
    圧を印加する第2帯電手段と、を具備することを特徴と
    する、誘電体ベルトを使用した静電記録方式。
  5. 【請求項5】 最後の像担持体に対応する転写帯電器
    は、該最後の像担持体からトナー像を用紙に転写する
    時、用紙の先端部のみ転写電圧を下げるように制御され
    ることを特徴とする請求項4に記載の静電記録方式。
  6. 【請求項6】 4個の像担持体が並列に順次配置されて
    おり、該像担持体に順次イエロー、マゼンタ、シアン、
    ブラックのトナーが供給され、且つ該像担持体の表面上
    でこれらの色のトナー像が現像され、且つ順次用紙に転
    写されることを特徴とする請求項4又は5に記載の静電
    記録方式。
  7. 【請求項7】 前記転写帯電器を通過する直前の用紙の
    電位が対応する像担持体の表面の電位と同極性となる
    か、又は前記転写帯電器を通過する直前の用紙の電位が
    対応する像担持体の表面の電位と逆の極性である場合
    は、当該転写帯電器を通過直後の用紙電位が当該像担持
    体の表面の電位と同極性となるように、前記第1帯電手
    段、前記第2帯電手段及び前記各転写帯電器を制御する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の
    静電記録方式。
  8. 【請求項8】 前記第1帯電手段及び前記第2帯電手段
    の少なくとも一方は帯電ローラであることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の静電記録方式。
  9. 【請求項9】 前記帯電ローラの少なくとも表面は多孔
    質体で構成されていることを特徴とする請求項8に記載
    の静電記録方式。
  10. 【請求項10】 前記帯電ローラは前記誘電体ベルトに
    加圧接触されており、該誘電体ベルトの移動により追従
    しながら自由に回転することを特徴とする請求項8又は
    9に記載の静電記録方式。
  11. 【請求項11】 前記第1帯電手段及び前記第2帯電手
    段は帯電ローラからなり、前記誘電体ベルトを挟んでこ
    れらの2つの帯電ローラと対向する共通の接地された導
    電性ローラが設けられることを特徴とする請求項8〜1
    0のいずれか1項に記載の静電記録方式。
  12. 【請求項12】 少なくとも前記第1帯電手段は、前記
    誘電体ベルトに接触するように配置されていることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の静電記録
    方式。
  13. 【請求項13】 少なくとも前記第1帯電手段は、回転
    する表面が前記誘電体ベルトに接触する回転ブラシで構
    成されていることを特徴とする請求項12に記載の静電
    記録方式。
  14. 【請求項14】 前記回転ブラシの周速度と前記像担持
    体の周速度とは、相互に異なることを特徴とする請求項
    13に記載の静電記録方式。
  15. 【請求項15】 前記帯電ローラ又は前記回転ブラシの
    体積抵抗率は103〜107 Ω・cmであることを特徴と
    する請求項8〜14のいずれか1項に記載の静電記録方
    式。
  16. 【請求項16】 前記誘電体ベルトの体積抵抗率は10
    13Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1〜15の
    いずれか1項に記載の静電記録方式。
  17. 【請求項17】 第1帯電手段の直前の位置に、前記誘
    電体ベルトに蓄積された余分な帯電を除電するために一
    定電圧を保持する回転式ブラシクリーナーを設けたこと
    を特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の静
    電記録方式。
  18. 【請求項18】 該回転式ブラシクリーナーを、前記誘
    電体ベルトの用紙搬送面の反対の内側面に接触するよう
    に設けたことを特徴とする請求項17に記載の静電記録
    方式。
  19. 【請求項19】 実際の転写作用が開始される前のイニ
    シャル時に、少なくとも所定時間、前記回転式ブラシク
    リーナーに印加する電圧の極性を交互に変化させること
    を特徴とする請求項17又は18に記載の静電記録方
    式。
  20. 【請求項20】 表面上にトナー像が現像される像担持
    体と、用紙を静電的に吸着させて搬送し、搬送中に、該
    用紙を前記像担持体の表面に接触させる誘電体転写ベル
    トと、該誘電体ベルトの前記像担持体とは反対の側から
    該像担持体に転写電圧を印加して前記像担持体の表面の
    トナー像を用紙上に転写させる転写帯電器と、用紙が前
    記誘電体ベルトに吸着される前の段階で該誘電体ベルト
    に電圧を印加する帯電手段と、帯電された前記誘電体ベ
    ルト上に用紙を静電的に吸着させる手段とを具備する静
    電記録方式において、前記用紙静電吸着手段は、前記誘
    電体ベルトに搬入された用紙のベルトとは反対側の面に
    接触する周囲部を有し且つ一部が接地された導電性ロー
    ラからなり、且つ前記帯電手段に印加される電圧の絶対
    値は該導電性ローラによる放電開始電圧より高いことを
    特徴とする、誘電体ベルトを使用した静電記録方式。
  21. 【請求項21】 前記導電性ローラは、接地された導電
    性の芯金と、該芯金の周囲に設けられた電気抵抗を有す
    る弾性体からなることを特徴とする請求項20に記載の
    静電記録方式。
  22. 【請求項22】 前記弾性体の抵抗値は103 〜107
    Ωであることを特徴とする請求項21に記載の静電記録
    方式。
  23. 【請求項23】 前記弾性体の硬度は、JIS−Aで2
    0度以上であることを特徴とする請求項21に記載の静
    電記録方式。
  24. 【請求項24】 前記弾性体は、外周表面の摩擦係数が
    0.3〜1.2のゴムであることを特徴とする請求項2
    1〜23のいずれか1項に記載の静電記録方式。
  25. 【請求項25】 前記ゴム表面の摩擦係数を下げるため
    に、該ゴム表面に紫外線処理又は樹脂コーテングが施さ
    れていることを特徴とする請求項24に記載の静電記録
    方式。
  26. 【請求項26】 前記弾性体は、多孔性スポンジである
    ことを特徴とする請求項21〜23いずれか1項に記載
    の静電記録方式。
  27. 【請求項27】 誘電体ベルトに電圧を印加する前記帯
    電手段は、抵抗値が103 〜107 Ωの導電性の固定ブ
    ラシ又は回転ブラシであることを特徴とする請求項21
    に記載の静電記録方式。
  28. 【請求項28】 前記固定ブラシ又は回転ブラシと隣接
    して前記誘電体ベルトに接触するフェルト状の誘電体ベ
    ルトクリーニング装置が設けられていることを特徴とす
    る請求項27に記載の静電記録方式。
  29. 【請求項29】 前記帯電手段は、前記誘電体ベルトと
    の用紙搬送方向に対して逆方向に回転する回転ブラシで
    あることを特徴とする請求項27に記載の静電記録方
    式。
  30. 【請求項30】 誘電体ベルトに電圧を印加する前記帯
    電手段は、導電性の多孔性物質からなり且つローラ形状
    であり、前記誘電体ベルトとの用紙搬送方向と同方向に
    回転することを特徴とする請求項21に記載の静電記録
    方式。
  31. 【請求項31】 誘電体ベルトに電圧を印加する前記帯
    電手段には、交流電圧が印加され、該交流電圧は直流オ
    フセット電圧を持った正弦波又は、矩形波であることを
    特徴とする請求項21に記載の静電記録方式。
  32. 【請求項32】 前記オフセット電圧の極性は、前記像
    担持体の表面電位の極性と逆であることを特徴とする請
    求項31に記載の静電記録方式。
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