JPH10200159A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH10200159A
JPH10200159A JP300397A JP300397A JPH10200159A JP H10200159 A JPH10200159 A JP H10200159A JP 300397 A JP300397 A JP 300397A JP 300397 A JP300397 A JP 300397A JP H10200159 A JPH10200159 A JP H10200159A
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雅之 園部
Takeshi Tsutsui
毅 筒井
Shunji Nakada
俊次 中田
Norikazu Ito
範和 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体発光素子のp側電極とn側電極に対
し、逆方向の電圧が印加されても破壊し難い、1チップ
で小形の半導体発光素子を提供する。 【解決手段】 (a)発光層を形成すべくn形層33お
よびp形層35を含む半導体層が積層される発光部3
と、(b)ダイオードを形成すべくn形領域53および
p形領域55を含む半導体層が設けられる保護ダイオー
ド部5、とが同一の基板31上に形成され、前記発光部
のn形層と前記保護ダイオード部のp形領域とが電気的
に接続され、かつ、前記発光部のp形層と前記保護ダイ
オード部のn形領域とが電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光素子に
関する。さらに詳しくは、発光素子チップに逆方向電圧
が印加される場合にも発光素子チップがその逆方向電圧
により破壊しないように保護素子が設けられている1チ
ップ型の半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体発光素子は、p形層とn形
層とが直接接合するpn接合、またはその間に活性層が
挟持されるダブルヘテロ接合の構造になっており、p形
層とn形層との間に順方向の電圧が印加されることによ
り、pn接合部または活性層でキャリアが再結合して発
光する。
【0003】このような半導体発光素子で、たとえば青
色系の光を発光する発光素子チップ(以下、LEDチッ
プという)は、たとえば図9(a)に示されるような構
造になっている。すなわち、サファイア基板21上にた
とえばn形のGaNがエピタキシャル成長されたn形層
(クラッド層)23と、バンドギャップエネルギーがク
ラッド層のそれよりも小さく発光波長を定める材料、た
とえばInGaN系(InとGaの比率が種々変わり得
ることを意味する、以下同じ)化合物半導体からなる活
性層(発光層)24と、p形のGaNからなるp形層
(クラッド層)25とがそれぞれ積層され、その表面に
p側(上部)電極28が設けられ、積層された半導体層
の一部がエッチングされて露出したn形層23の表面に
n側(下部)電極29が設けられることにより形成され
ている。なお、n形層23およびp形層25はキャリア
の閉じ込め効果を向上させるため、活性層23側にAl
GaN系(AlとGaの比率が種々変わり得ることを意
味する、以下同じ)化合物半導体層が用いられることが
ある。
【0004】このようなLEDチップは、図9(b)に
等価回路図が示されるように、ダイオード構造になって
いるため、逆方向の電圧が印加されても電流が流れない
整流作用を利用して、直流電圧を両電極間に印加しない
で交流電圧を印加することにより、交流で順方向電圧に
なる場合にのみ流れる電流を利用して発光させる使用方
法も採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の半導体発光素子
は、電極間に1〜4V程度の電圧が印加されて発光す
る。しかし、発光素子として用いられるGaAs系やG
aP系やチッ化ガリウム系などの化合物半導体では、逆
方向に印加される電圧に対して弱く、半導体層が破壊す
ることがある。とくに、チッ化ガリウム系化合物半導体
においては、その逆耐圧が5V程度と低く、しかもその
バンドギャップエネルギーが大きいため、GaAs系な
どを用いた発光素子より動作電圧が4V程度と高くな
る。そのため、交流電圧が印加されたり、外部からサー
ジなどにより逆方向の電圧が印加されると、半導体発光
素子が破損したり、その特性が劣化するという問題があ
る。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、半導体発光素子のp側電極とn側電極
に対し、逆方向の電圧が印加されても破壊し難い、1チ
ップで小形の半導体発光素子を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の他の目的は、発光部に保護素子が
付加される場合の具体的な構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体発光
素子は、(a)発光層を形成すべくn形層およびp形層
を含む半導体層が積層される発光部と、(b)ダイオー
ドを形成すべくn形領域およびp形領域を含む半導体層
が設けられるダイオード部、とが同一の基板上に形成さ
れ、前記発光部のn形層と前記ダイオード部のp形領域
とが電気的に接続され、かつ、前記発光部のp形層と前
記ダイオード部のn形領域とが電気的に接続されてい
る。
【0009】この構造にすることにより、発光部のダイ
オード極性と保護素子となるダイオード部のダイオード
極性が逆方向で並列に接続されたものが1チップで形成
される。そのため、そのまま従来のように発光素子ラン
プやチップ型発光素子に組み込まれ、しかも発光部に逆
方向の電圧が印加されるときはダイオード部に対しては
順方向になるため、ダイオード部を介して電流が流れて
発光部に逆方向の高電圧は印加されない。
【0010】前記ダイオード部のn形領域とp形領域と
は、半導体層の積層構造により形成されたり、少なくと
もその一方が他方の導電形の半導体層の一部に不純物が
導入されることにより形成される。積層構造の場合に
は、バンドギャップエネルギーの小さい半導体層を挟持
するダブルヘテロ接合構造にすることもできる。ダブル
ヘテロ接合構造にすることにより、順方向電圧の低い高
性能のダイオードを形成することができる。
【0011】前記発光部のn形層と前記ダイオード部の
p形領域、および/または前記発光部のp形層と前記ダ
イオード部のn形領域との電気的接続が、前記半導体層
上に設けられる絶縁膜上の配線により行われることによ
り、接続を簡単で、しかも確実に行うことができる。さ
らに、それぞれの半導体層(領域)にワイヤボンディン
グ用の電極(パッド)を設けてワイヤボンディングをし
なくても電気的に接続することができるため、製造が簡
単になると共にチップを小形化することができる。しか
し、各々に電極(パッド)を設けてワイヤボンディング
により電気的に接続してもよい。
【0012】前記発光部のn形層および/またはp形層
に接続される電極(パッド)が前記ダイオード部のp形
領域および/またはn形領域に設けられることにより、
発光部にワイヤボンディング用の電極を設ける必要がな
く、発光層で発光する光を遮ることなく放射させること
ができるため、外部に取り出せる光の割合である外部発
光効率が向上する。
【0013】発光層を形成すべく第1導電形層および第
2導電形層を含む半導体層が積層される半導体積層部か
らなる発光部と、前記半導体層積層部の一部の半導体層
が除去されて露出する第1導電形層に不純物の導入によ
り順次形成される第2導電形領域および第1導電形領域
からなるダイオード部と、前記露出する第1導電形層上
に前記第2導電形領域に跨るように設けられる電極、お
よび前記半導体積層部の第2導電形層と前記ダイオード
部の第1導電形領域にそれぞれ接続される電極とを有す
る構造にすれば、発光部の第1導電型層と、ダイオード
部の第2導電型領域との接続を1つの電極により同時に
形成することができる。
【0014】前記発光素子部がチッ化ガリウム系化合物
半導体であれば、とくに逆電圧に弱く、また順方向でも
高電圧の印加に弱いチッ化ガリウム系化合物半導体が用
いられる半導体発光素子において、逆電圧やサージなど
に対して保護されるため好ましい。ここにチッ化ガリウ
ム系化合物半導体とは、III 族元素のGaとV族元素の
Nとの化合物またはIII 族元素のGaの一部がAl、I
nなどの他のIII 族元素と置換したものおよび/または
V族元素のNの一部がP、Asなどの他のV族元素と置
換した化合物からなる半導体をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の半導体発光素子について説明をする。
【0016】本発明の半導体発光素子は、その一実施形
態の断面説明図が図1に示されるように、同一の基板
(図では薄く書かれているが、実際には半導体層より厚
い)31上に発光部3と保護素子としてのダイオード部
(以下、保護ダイオード部という)5とが形成され、発
光部3のp形層35と保護ダイオード部5のn形領域5
3とがそれぞれp側電極38および負電極59を介して
電気的に接続され、発光部3のn形層33と保護ダイオ
ード部5のp形領域55とがそれぞれn側電極39およ
び正電極58を介して電気的に接続されている。そして
これらの接続された端子1、2の間に電圧が印加され
る。本発明の半導体発光素子は、このように発光部3と
共に保護ダイオード部5が1チップで形成されている。
なお、半導体層の電気的接続は、半導体チップの状態で
配線により接続されていてもよいし、半導体チップの状
態ではそれぞれの半導体層に電極が設けられ、リードな
どにボンディングされた後に、ワイヤボンディングによ
り接続されてもよい。
【0017】発光部3は、たとえばサファイア(Al2
3 単結晶)などからなる基板31上にGaNとAlG
aN系化合物半導体の積層構造からなるn形層33、n
形層(クラッド層)よりバンドギャップエネルギーが小
さい材料、たとえばInGaN系化合物半導体からなる
活性層34、AlGaN系化合物半導体およびGaNの
積層構造からなるp形層35がそれぞれ積層され、図示
しない電流拡散層を介してp側電極38が設けられ、積
層された半導体層の一部がエッチングにより除去されて
露出したn形層33にn側電極39が設けられることに
より形成されている。
【0018】保護ダイオード部5は、前述の発光部3を
形成するため積層された半導体層の表面側のp形層をダ
イオードのp形領域55とし、その上にさらにエピタキ
シャル成長されたn形半導体層の一部をエッチングして
残存した部分をn形領域53とし、それぞれの領域に正
電極58および負電極59が設けられることにより形成
されている。この保護ダイオード部5は、図1に示され
る例のように、発光部3と同じ半導体材料、すなわちチ
ッ化ガリウム系のような化合物半導体で構成すると、一
般にはその順方向電圧(電流が流れ始める電圧で、半導
体の種類などにより定まる)が高くなる。後述する保護
ダイオード部5の作用からいえばこの順方向電圧が低い
方がよい。この保護ダイオード部5の順方向特性は、保
護される発光部の逆耐圧特性により決定され、保護ダイ
オード部5の順方向電圧が発光部の保護しようとする逆
方向電圧より低い電圧になるように形成される。
【0019】チッ化ガリウム系化合物半導体を用いて順
方向電圧を低くするためには、キャリア濃度が大きくな
るような不純物、たとえばSi、Seなどを高濃度にド
ーピングすることにより、チッ化ガリウム系化合物半導
体を用いても順方向電圧を2.5V程度に小さくするこ
とができ、半導体層の劣化や破壊を防止することができ
る。保護ダイオード部5の順方向電圧をさらに小さくす
るためには、シリコンなどの半導体層を堆積して保護ダ
イオード部を形成してもよい。しかし、発光部と同じ半
導体材料を用いても、順方向電圧を発光部の駆動電圧よ
り低くすることができ、交流電圧の印加に対して逆方向
電圧の印加による劣化を防止することができる。また、
これらの化合物半導体もしくはシリコン半導体を堆積し
てツェナーダイオードを形成することもできる。
【0020】このように形成された発光部3および保護
ダイオード部5は、図2に等価回路図が示されるよう
に、両端子1、2間に発光部3のダイオードLEDと、
保護ダイオード部5のダイオードDとがその極性が逆で
並列に接続された構造になっている。そのため、両端子
1、2の間に交流が印加された場合、発光部のダイオー
ドLEDに順方向の電圧となる位相のときは、保護ダイ
オードDには逆方向になるため電流が流れず、LEDに
電流が流れて発光する。発光部のLEDに逆方向の電圧
となる位相のときは、保護ダイオードDが順方向となっ
て電流が流れ、LEDには電流が流れない。すなわち、
通常の発光素子であればその逆方向電圧が完全に発光素
子の両端にかかり、発光素子はその電圧に耐えなければ
ならないが、本発明の発光素子によれば、逆方向の電圧
の位相のときはその電圧が保護ダイオードDの順方向電
圧以上になれば保護ダイオードDを介して電流が流れ、
LEDには保護ダイオードDの順方向電圧以上の逆方向
の電圧がかからない。その結果、発光部のLEDには無
用の逆方向電圧が印加されず、半導体層を劣化させた
り、破損に至らしめることがない。
【0021】つぎに、図1に示される半導体発光素子の
製法について、図3に示される製造工程図を参照しなが
ら説明をする。
【0022】まず、図3(a)に示されるように、たと
えばサファイアからなる基板1上に、有機金属化学気相
成長法(MOCVD法)により、キャリアガスに反応ガ
スおよびドーパントガスを導入して、GaNからなる低
温バッファ層を介してn形のGaN層およびAlGaN
系化合物半導体層からなるn形層33を1〜5μm程
度、InGaN系化合物半導体からなる活性層34を
0.05〜0.3μm程度、AlGaN系化合物半導体層
およびGaN層からなるp形層35を0.2〜1μm程
度、さらにGaNからなるn形半導体層50を0.2〜
1μm程度それぞれ積層する。なお、シリコンを積層す
る場合は、反応ガスとしてシラン(SiH4)を用いれ
ばよい。
【0023】つぎに、図3(b)に示されるように、保
護ダイオードのn形領域53を形成すべく、発光部の形
成部および保護ダイオード部の一部のn形半導体層50
を、たとえば塩素ガスを主体とする反応性イオンエッチ
ングによりエッチング除去する。
【0024】その後、図3(c)に示されるように、発
光部の積層された半導体層の一部を、前述と同様の反応
性イオンエッチングによりエッチングしてn形層33を
露出させる。その後、発光部のp形層35上にNiおよ
びAuをそれぞれ蒸着して熱処理することにより、2〜
100nm程度の厚さの電流拡散層(図示せず)を形成
し、図1に示されるように、たとえばTi/Auの積層
構造からなるp側電極38およびTi/Alの合金から
なるn側電極39および正電極58、負電極59をそれ
ぞれ形成する。
【0025】図1に示される例では、保護ダイオード部
5がp形領域55とn形領域53との積層構造になって
いるが、このような積層構造でダイオードを形成する場
合、n形領域53の半導体層をエピタキシャル成長する
前に、活性層と同様のバンドギャップエネルギーの小さ
い、たとえばInGaN系化合物半導体からなる半導体
層をエピタキシャル成長することにより、発光部3と同
様のダブルヘテロ接合構造のダイオードを形成すること
ができる。このようなダブルヘテロ接合構造にすること
により、順方向電圧が低く特性のよい保護ダイオード部
5を形成することができる。とくに、発光部3が、チッ
化ガリウム系化合物半導体層からなる場合には、ダイオ
ードの順方向電圧が高くなるため、ダブルヘテロ接合に
することが、順方向電圧が下がり好ましい。その結果、
発光部への逆電圧の印加を低くすることができる。
【0026】図4は本発明の半導体発光素子の別の実施
形態を示す断面説明図である。この例は、保護ダイオー
ド部5のp形領域55およびn形領域53がn形層33
に拡散などにより形成されており、発光部3のn側電極
と保護ダイオード部5の正電極が共通に設けられて共通
電極89になっていることに特徴がある。すなわち、図
1に示される場合と同様に、サファイアからなる基板3
1上にn形層33、活性層34、p形層35が積層さ
れ、その積層された半導体層の一部がエッチングにより
除去され、露出したn形層33の表面にp形不純物が拡
散またはイオン注入などにより導入されてp形領域55
が形成され、さらにp形領域55中にn形不純物が拡散
またはイオン注入などにより導入されてn形領域53を
形成することによりpn接合のダイオードを形成して、
保護ダイオード部5としているものである。そして、n
形層33およびp形領域55の両方に跨るように共通電
極89を設けることにより、発光部3のn側電極と保護
ダイオード部5の正電極とを共通化している。その他の
発光部3に関しては、図1に示される例と同じで、同じ
符号を付してその説明を省略する。
【0027】図4に示される半導体発光素子の製法につ
いて、図5の製造工程図を参照しながら説明をする。ま
ず、前述の図3(a)の半導体層の積層と同様に、基板
31上にn形層33、活性層34、およびp形層35を
それぞれ前述と同じ材料で、同じ厚さに形成し、図5
(a)に示されるような積層構造にする。
【0028】つぎに、図5(b)に示されるように、発
光部のn側電極の形成部および保護ダイオード部の形成
部において、前述の積層された半導体層33〜35を反
応性イオンエッチングにより除去してn形層33を露出
させる。
【0029】その後、マスキングをして図5(c)に示
されるように、拡散またはイオン注入法により、Mg、
Znなどのp形不純物を導入してp形領域55を形成
し、さらにp形領域55内にマスキングをしてSi、S
eなどのn形不純物を同様に導入してn形領域53を形
成する。その後、前述と同様に電極を形成することによ
り、図4に示される半導体発光素子のチップが得られ
る。この電極の形成の際に、図4に示されるように、n
形層33とp形領域55の両方に跨るようにパターニン
グをすることにより、両者の共通電極89を形成するこ
とができる。
【0030】図4に示される例によれば、発光部3のn
側電極と保護ダイオード部5の正電極とを共通化してい
るため、電極の形成個数を減らすことができる。そのた
め、発光部3のn側電極の形成場所を少なくすることが
でき、同じチップの大きさに対して発光領域を広くする
ことができる。その結果、輝度を向上させることができ
るか、またはチップの大きさを小さくすることができ
る。
【0031】図6〜7は発光部3のn形層33およびp
形層35と保護ダイオード部5のp形領域55およびn
形領域53とのそれぞれの電気的接続の例を示してい
る。すなわち、図6においては、半導体層が積層される
と共に各電極も設けられて発光部3および保護ダイオー
ド部5が形成された後に、その表面にSiOまたはSi
Nなどの絶縁膜80が設けられ、各電極上にコンタクト
孔を設けて再度Alなどを蒸着してパターニングをする
ことにより、配線81でn側電極39と正電極58とが
電気的に接続されているものである。なお、p側電極3
8と負電極59との接続はそれらに接続されるパッド部
83、84のみしか示されていないが、ワイヤボンディ
ングで接続されてもよいし、つぎに説明する図7に示さ
れるように、チップの外周で配線により接続されてもよ
い。なお、図1と同じ部分には同じ符号を付してその説
明を省略する。
【0032】図7には、図6と同様に配線81、82に
より発光部3のn形層33およびp形層35と保護ダイ
オード部5のp形領域55およびn形領域53との電気
的接続を行う例の平面説明図が示されている。この配線
は、図6に示されるように、絶縁膜80を介してAlな
どの配線により行われる。このような配線により電気的
接続を行うことにより、すべてに電極(パッド)を形成
しなくてもコンタクト孔を介した小さな面積で電気的接
続をすることができる。そのため、外部とのワイヤボン
ディングによる接続のための電極は、配線のいずれかの
部分に設けられればよい。その結果、図7に示されるよ
うに、発光部3側には電極を形成しないで、保護ダイオ
ード部5の上部に発光部3のp側電極38およびn側電
極39を設けることができる。そうすることにより、発
光部3の発光面に光を遮る電極が形成されず、光の遮断
は配線の狭い部分だけであるため、外部に取り出される
光の効率である外部発光効率が向上する。なお、図7に
おいて、破線で従来のp側電極部およびn側電極部が示
されているが、この例ではこれらの領域も発光領域とし
て使用できる。図7においても図1または図6と同じ部
分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0033】図8は、p形層35、n形層33、n形領
域53、およびp形領域55にそれぞれ電極38、3
9、59、58が設けられ、それぞれが外部でワイヤボ
ンディングされることにより電気的に接続される場合の
電極パターンの例が示されている。図8(a)に示され
る例は、図1と同様に、保護ダイオード部5のn形領域
53とp形領域55が発光部3と結ぶ方向に設けられ、
各電極38、39、58、および59がそれぞれ一直線
上に並ぶように設けられている例で、図8(b)は発光
部3と結ぶ方向と直角方向にn形領域53およびp形領
域55が設けられ、n側電極39が発光部の片隅に形成
される例である。図8においても他の図と同じ部分には
同じ符号を付してその説明を省略する。
【0034】前述の各例では、発光部としてGaNとA
lGaN系化合物半導体からなるn形層およびp形層
と、InGaN系化合物半導体からなる活性層の積層構
造のものであったが、この構造のものに限定されず、他
のチッ化ガリウム系化合物半導体を用いた発光部、Ga
As系や、GaP系化合物半導体など他の半導体材料を
用いた発光部についても同様である。さらに、n形層と
p形層とで活性層を挟持したダブルヘテロ接合構造に限
定されることはなく、n形層とp形層とが直接接合する
pn接合構造の発光部でも同様である。
【0035】さらに、前述の各例では、保護ダイオード
部も通常のダイオードの形成であったが、ツェナーダイ
オードを形成することができる。ツェナーダイオードを
形成することにより、サージなどにより発光部に対して
順方向の大きな静電気が印加された場合でも、その静電
気は、ツェナーダイオードを介して放電され、LEDチ
ップには過大電圧は印加されない。その結果、順方向に
大きな電圧が印加されてもLEDチップ3が破損するこ
とがなく、外部からのサージに対しても充分に保護され
る。なお、この場合、ツェナー電圧は保護すべき電圧
(破壊する可能性のある電圧)より低い電圧で決定され
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、発光部に極性が逆方向
のダイオード部が並列に接続されているため、発光部に
逆方向の電圧が入力されても逆方向電圧により破損した
り、特性が劣化したりすることがない。その結果、とく
に逆耐圧に弱いチッ化ガリウム系化合物半導体を用いる
半導体発光素子であっても、交流駆動に対して何等差し
支えがなく使用勝手がよいと共に、半導体発光素子の信
頼性が向上する。
【0037】また、本発明では1個の半導体チップで形
成されているため、リード上にそのままダイボンディン
グをしてワイヤボンディングをしたり、端子電極を両端
に有する絶縁基板上にボンディングして接続するだけで
逆電圧に対して保護機能を有するランプ型やチップ型の
半導体発光素子が得られる。
【0038】さらに、本発明によれば、発光部上にワイ
ヤボンディング用の電極(パッド)を設けなくてもよい
ため、光の遮断が少なく、発光部としては小形で高輝度
の半導体発光素子となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体発光素子の一実施形態の断面説
明図である。
【図2】図1の発光部と保護ダイオード部の接続関係の
等価回路図である。
【図3】図1の半導体発光素子の製造工程を示す断面説
明図である。
【図4】本発明の半導体発光素子の他の実施形態の断面
説明図である。
【図5】図4の半導体発光素子の製造工程を示す断面説
明図である。
【図6】本発明の半導体発光素子の発光部と保護ダイオ
ード部の接続例を示す断面説明図である。
【図7】本発明の半導体発光素子の発光部と保護ダイオ
ード部の接続例を示す平面説明図である。
【図8】保護ダイオード部および電極パターンの変形例
を示す図である。
【図9】従来の半導体発光素子の一例の斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
3 発光部 5 保護ダイオード部 31 基板 33 n形層 35 p形層 53 n形領域 55 p形領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 範和 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)発光層を形成すべくn形層および
    p形層を含む半導体層が積層される発光部と、(b)ダ
    イオードを形成すべくn形領域およびp形領域を含む半
    導体層が設けられるダイオード部、とが同一の基板上に
    形成され、前記発光部のn形層と前記ダイオード部のp
    形領域とが電気的に接続され、かつ、前記発光部のp形
    層と前記ダイオード部のn形領域とが電気的に接続され
    てなる半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記ダイオード部のn形領域とp形領域
    とが半導体層の積層構造により形成されてなる請求項1
    記載の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記ダイオード部がダブルヘテロ接合構
    造である請求項2記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記ダイオード部のn形領域とp形領域
    の少なくとも一方は、他方の導電形の半導体層の一部に
    不純物が導入されて形成されてなる請求項1記載の半導
    体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記発光部のn形層と前記ダイオード部
    のp形領域、および/または前記発光部のp形層と前記
    ダイオード部のn形領域との電気的接続が、前記半導体
    層上に設けられる絶縁膜上の配線により行われてなる請
    求項1、2、3または4記載の半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 前記発光部のn形層および/またはp形
    層に接続される電極が前記ダイオード部のp形領域およ
    び/またはn形領域に設けられてなる請求項5記載の半
    導体発光素子。
  7. 【請求項7】 前記発光部のn形層とp形層、および前
    記ダイオード部のp形領域とn形領域にそれぞれ電極が
    形成され、ワイヤボンディングによりそれぞれの電極が
    接続される請求項1、2、3または4記載の半導体発光
    素子。
  8. 【請求項8】 発光層を形成すべく第1導電形層および
    第2導電形層を含む半導体層が積層される半導体積層部
    からなる発光部と、前記半導体層積層部の一部の半導体
    層が除去されて露出する第1導電形層に不純物の導入に
    より順次形成される第2導電形領域および第1導電形領
    域からなるダイオード部と、前記露出する第1導電形層
    上に前記第2導電形領域に跨るように設けられる電極、
    および前記半導体積層部の第2導電形層と前記ダイオー
    ド部の第1導電形領域にそれぞれ接続される電極とを有
    する請求項1記載の半導体発光素子。
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