JPH10201230A - 直流高電圧電源の駆動回路 - Google Patents

直流高電圧電源の駆動回路

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JPH10201230A
JPH10201230A JP36007996A JP36007996A JPH10201230A JP H10201230 A JPH10201230 A JP H10201230A JP 36007996 A JP36007996 A JP 36007996A JP 36007996 A JP36007996 A JP 36007996A JP H10201230 A JPH10201230 A JP H10201230A
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JP
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voltage
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circuit
current
transistor
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JP36007996A
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English (en)
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Tomiichi Kobayashi
富一 小林
Masao Sakai
雅雄 酒井
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NAGANO AICHI DENKI KK
Original Assignee
NAGANO AICHI DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、複写機に用いる直流高電圧電源の出
力電圧を、PWM信号のデューティ比に対してリニアに
可変せしめることを目的とする。 【構成】 パワートランジスタ19と昇圧トランスTと
高電圧整流平滑回路20を主体として構成された直流高
電圧電源において、パワートランジスタ19のオン/オ
フ制御を、昇圧トランスTのベース巻線Tに発生する
起電力を前記パワートランジスタ19のベースに正帰還
する自励発振方式により行うようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流高電圧電源の電圧
制御技術に関し、特に昇圧トランスとパワートランジス
タ及び高電圧整流平滑回路を主体として構成された自励
発振による直流高電圧電源の出力電圧を、PWM信号の
デューティ比に応じてリニアに追従可能とした直流高電
圧電源の駆動回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術を応用した製品とし
て複写機(コピー),レーザープリンタ(LBP),フ
ァックス(FAX)等が普及してきた。前記電子写真技
術を応用した製品のうち複写機の像形成部を図2に示
す。図2において、1は感光体ドラムであり、2はコロ
ナ帯電器3により帯電した前記感光体ドラム1の表面に
潜像を形成する露光器であり、また、4は前記潜像を可
視像化する現像器であり、5は前記可視像を記録紙に転
写する転写器である。さらに、6は前記記録紙に転写さ
れた可視像を定着させる定着器であり、7は記録紙と感
光体ドラム1の分離および感光体ドラム1の残留電荷の
除電を行う除電器である。
【0003】前記複写機において静電化像を形成するた
めには必ず直流高電圧電源が必要とされ、特に、図2に
示した複写機の像形成部において、コロナ帯電器,現像
器,転写器等に使用されている。
【0004】そして、従来、例えば、複写機等画像形成
装置に使用する直流高電圧電源の駆動回路としては、図
6に示すようなものが使用されていた。図6において、
8は、昇圧トランスTの入力巻線Tに直列に接続され
て、この昇圧トランスTに電力を供給する直流電源を示
し、rは後述するパルス幅変調回路9の出力端に接続
され、前記昇圧トランスTの入力巻線Tへの印加電圧
をオン/オフするパワートランジスタ10のベース電流
を設定するために挿入した抵抗である。また、rは、
抵抗rとパワートランジスタ10のベースとの接続点
に接続されて、前記パワートランジスタ10のコレクタ
・ベース間の漏れ電流およびベース・エミッタ間の蓄積
電荷をバイパス放電するために設けた抵抗であり、前記
パワートランジスタ10の誤動作およびオフ動作の高速
化を図るためのものである。
【0005】つづいて、11は整流器D,Dおよび
コンデンサC,Cによって構成され、昇圧トランス
Tの出力巻線Tより出力される電圧を平滑する所謂倍
電圧方式の高電圧整流平滑回路を示し、Rは前記高電圧
整流平滑回路11からの出力電圧によって制御される制
御対象物、例えば、複写機の像形成部における露光器等
の負荷である。
【0006】次に、前記パルス幅変調回路9の構成を図
3により説明する。パルス幅変調回路9は、図3に示す
ように、一定の周期で発振される三角波発振回路12
と、その三角波発振回路12の出力電圧と比較される比
較電圧を生成する比較電圧生成回路13と、前記三角波
発振回路12および比較電圧生成回路13から出力され
る2つの出力電圧を比較して、その比較結果に対応した
矩形状の電圧波を出力する電圧比較回路14とを備えて
いる。
【0007】前記三角波発振回路12は、例えば、オー
プンコレクタ出力のコンパレータCP1を備えており、
このコンパレータCP1の非反転入力端子には、3つの
抵抗R1,R2,Rxの一端がそれぞれ接続されてい
る。抵抗R1の他端は三角波発振回路12の定電圧電源
Vccに、抵抗R2の他端はGNDに、抵抗Rxの他端
はコンパレータCP1の出力端子に、それぞれ接続され
ている。
【0008】コンパレータCP1の出力端子には、前記
抵抗Rxおよび2つのプルアップ形の抵抗R3,Rtの
一端がそれぞれ接続されており、また、抵抗R3の他端
は三角波発振回路12の定電圧電源Vccに、更に、抵
抗Rtの他端はコンパレータCP1の反転入力端子に、
それぞれ接続されている。コンパレータCP1の反転入
力端子には、前記抵抗Rtの他に、タイミングコンデン
サCtの一端も接続されており、このタイミングコンデ
ンサCtの他端はGNDと接続されている。
【0009】そして、次式(1),(2)に示すよう
に、前記三角波発振回路12のコンパレータCP1の非
反転入力端子には、コンパレータCP1からの出力が
“H”の時にはV’SH[V]の電圧が印加され、コン
パレータCP1からの出力が“L”の時にはV’
SL[V]の電圧が印加される。
【0010】
【数1】
【0011】次に、この三角波発振回路12の発振動作
について説明する。コンパレータCP1からの出力が
“H”の時には、タイミングコンデンサCtはプルアッ
プ形の抵抗R3と抵抗Rtを介して充電され、徐々に、
その端子間電圧が上昇する。この時、コンパレータCP
1の非反転入力端子にはV’SH[V]の電圧が印加さ
れているので、充電によりタイミングコンデンサCtの
端子間電圧がV’SH[V]を越えるまでは、コンパレ
ータCP1は“H”出力を維持する。そして、タイミン
グコンデンサCtの端子間電圧がV’SH[V]を越え
ると、コンパレータCP1の出力は“H”から“L”に
反転する。
【0012】コンパレータCP1の出力が“L”になる
と、抵抗RtとコンパレータCP1を介して、タイミン
グコンデンサCtの放電が開始される。この放電に伴
い、コンパレータCP1の非反転入力端子にはV’SL
[V]の電圧が印加される。このため、タイミングコン
デンサCtの端子間電圧が放電によってV’SL[V]
より低くなるまでは、コンパレータCP1の“L”出力
は維持される。タイミングコンデンサCtの端子間電圧
がV’SL[V]より低くなると、コンパレータCP1
の出力は“L”から“H”に反転し、再びタイミングコ
ンデンサCtの充電が開始される。
【0013】前記のように、タイミングコンデンサCt
は、一定の周期で充放電を繰り返し、その端子間電圧は
三角波状の電圧波となる。この電圧波の最大値はV’
SH[V]であり、最小値はV’SL[V]である。そ
して、この三角波状の電圧波が三角波発振回路12の出
力電圧として、後述する電圧比較回路14に入力され
る。
【0014】図3に示す比較電圧生成回路13は、定電
圧電源VccとGND間に接続された可変抵抗VRと、
その可変抵抗VRから出力される出力電圧を安定させる
コンデンサCIとを備えている。可変抵抗VRの摺動子
Sを移動操作(本図では上下)すると、この比較電圧生
成回路13から出力される比較電圧の値が可変される。
即ち、可変抵抗VRの摺動子Sを上側に移動すると比較
電圧値は上昇し、可変抵抗VRの摺動子Sを下側に移動
すると比較電圧値は下降するのである。
【0015】また、前記電圧比較回路14は、オープン
コレクタ出力のコンパレータCP2と、そのプルアップ
抵抗R4とを備えている。コンパレータCP2の反転入
力端子には三角波発振回路12の出力電圧が印加され、
非反転入力端子には比較電圧生成回路13の比較電圧が
印加される。よって、比較電圧生成回路13の比較電圧
が三角波発振回路12の出力電圧より高い場合には、電
圧比較回路14のPWM端子からは“H”の出力が行わ
れ、逆に、低い場合には“L”の出力が行われる。
【0016】このようにパルス幅変調回路9から出力さ
れる電圧波は“H”または“L”の矩形波となり、その
周波数は三角波発振回路12の出力電圧の周波数と一致
する。また、パルス幅変調回路9から出力される電圧波
のデューティ比は、比較電圧生成回路13によって生成
される比較電圧を上下することにより変更される。即
ち、比較電圧を上げると、パルス幅変調回路9から出力
される矩形波のデューティ比は大きくなり、逆に、比較
電圧を下げると、その矩形波のデューティ比は小さくな
る。
【0017】このように、所定のデューティ比に調節さ
れた“H”および“L”の電圧値を有するPWM信号
は、パルス幅変調回路9の出力端から図6に示す抵抗r
を介してパワートランジスタ10のベースに入力され
る。そして、前記パワートランジスタ10は、抵抗r
を介してベースに入力した電圧値が“H”の時はオン
し、“L”の時はオフする。
【0018】その結果、昇圧トランスTの入力巻線T
には、パワートランジスタ10のオン時、このパワート
ランジスタ10のベースに流れる電流値によって制御さ
れるコレクタ電流が流れるため、前記昇圧トランスTの
出力巻線Tには、所定の巻数比に従って昇圧され、か
つ、前記パワートランジスタ10のオン時間に比例し
た、言い換えれば、PWM信号のデューティ比に比例し
た電圧値が誘起される。この後、前記出力巻線Tの出
力電圧は、高電圧整流平滑回路11により平滑され、複
写機等の像形成部を構成する露光器等、制御対象物であ
る負荷Rを制御する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の直流高電圧電源の駆動回路においては、外部からの
駆動信号(PWM信号)によりパワートランジスタ10
を直接駆動する、いわゆる他励発振回路方式が採用され
ているため、昇圧トランスTおよび前記高電圧整流平滑
回路11と負荷Rの条件により定まる共振周波数とPW
M信号の周波数が一致せず、そのため寄生振動してしま
い、騒音が生じることがあった。
【0020】また、湿度や温度変化に伴い負荷変動が生
じた場合などには、出力巻線Tの出力電圧波形にスパ
イク電圧やリンギング電圧が多量に発生して、その波形
には乱れが生じていた。特に、スパイク電圧は、その大
きさがそのまま出力巻線Tの出力電圧に加算されるた
め、出力巻線Tの出力電圧は、前記PWM信号のデュ
ーティ比に対し、リニア(正比例)の関係にならず、出
力できるデューティ比の可変範囲が限定されるばかり
か、選択されたデューティ比によっては、前記スパイク
電圧やリンギング電圧が昇圧トランスTへの供給電圧と
干渉して入力巻線Tに流れる電流が過電流になること
もあり、制御対象物である、例えば、複写機の露光器等
の負荷制御は不安定なものとなっていた。このため、前
記スパイク電圧等を除去するために昇圧トランスTの入
力巻線Tと並列にスナバ回路を挿設して対応していた
ので、装置自体が大型化すると共に、部品点数が増加す
るため不経済であった。
【0021】本発明は、前記の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は昇圧トランスと高電圧整流平滑回
路よりなる昇圧回路の共振周波数と、PWM信号の周波
数との干渉による不安定動作を排除し、PWM信号に対
し直流高電圧の出力電圧をリニアに変化させることによ
り、スナバ回路の使用を省略した小形で安価な直流高電
圧電源の駆動回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に示す本発明の
直流高電圧電源の駆動回路は、直流電源により駆動さ
れ、入力巻線と出力巻線及びベース巻線を有し、その出
力巻線から交流高電圧を出力する昇圧トランスと、前記
出力巻線に接続された整流器及びコンデンサより成る高
電圧整流平滑回路と、前記昇圧トランスの入力巻線への
印加電圧をオン/オフするパワートランジスタと、前記
昇圧トランスのベース巻線とパワートランジスタのベー
ス間に介挿した電流制御手段により前記パワートランジ
スタのベース電流を制限して、前記昇圧トランスおよび
高電圧整流平滑回路よりなる昇圧回路の共振周波数とパ
ワートランジスタのオン/オフタイミングを一致させる
同期駆動回路と、前記電流制御手段を制御する制御回路
とを備えて構成したことを特徴とする。
【0023】請求項2に示す直流高電圧電源の駆動回路
においてパワートランジスタのベース電流を制限する電
流制御手段は、接合形トランジスタと、前記接合形トラ
ンジスタのコレクタと昇圧トランスのベース巻線との間
に介挿した抵抗とコンデンサよりなることを特徴とす
る。
【0024】請求項3に示す直流高電圧電源の駆動回路
におけるPWM信号のデューティ比に対応する電流制御
手段の電流制限値は、抵抗とコンデンサによる1次ロー
パスフィルタによるシリアルDA変換回路によって生成
したPWM信号のデューティ比に応じたアナログ信号電
圧によって、接合形トランジスタのコレクタ電流の飽和
値を制御することにより設定するようにしたことを特徴
とする。
【0025】請求項4に示す直流高電圧電源の駆動回路
における同期駆動回路は、前記昇圧トランスのベース巻
線に発生する起電力を、コンデンサ,抵抗および接合形
トランジスタを介して前記パワートランジスタのベース
に正帰還するように構成した自励発振回路からなり、P
WM信号の周波数と無関係に設定可能としたことを特徴
とする。
【0026】
【作用】請求項1記載の直流高電圧電源の駆動回路によ
れば、直流電源により駆動され、入力巻線と出力巻線及
びベース巻線を有し、その出力巻線から交流高電圧を出
力する昇圧トランスと、前記出力巻線に接続された整流
器及びコンデンサより成る高電圧整流平滑回路と、前記
昇圧トランスの入力巻線への印加電圧をオン/オフする
パワートランジスタと、前記昇圧トランスのベース巻線
とパワートランジスタのベース間に介挿した電流制御手
段により前記パワートランジスタのベース電流を制限し
て、前記昇圧トランスおよび高電圧整流平滑回路よりな
る昇圧回路の共振周波数とパワートランジスタのオン/
オフタイミングを一致させる同期駆動回路と、前記電流
制御手段を制御する制御回路とを備えて構成したので、
外部より与えられるPWM信号のデューティ比に応じ
て、前記電流制御手段の電流制限値をリニアに可変する
ことが可能となり、この結果、前記直流高電圧の出力電
圧をリニアに変化させることができ、前記PWM信号の
デューティ比の可変範囲を拡大できると共に、入力巻線
に流れる電流値が過電流になることを良好に阻止するこ
とができる。
【0027】請求項2記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、パワートランジスタのベース電流を制限する
電流制御手段として、接合形トランジスタと、前記接合
形トランジスタのコレクタと昇圧トランスのベース巻線
との間に介挿した抵抗とコンデンサにより構成したの
で、前記パワートランジスタのベース電流を容易に制限
することが可能となる。
【0028】請求項3記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、PWM信号のデューティ比に対応する電流制
御手段の電流制限値を、抵抗とコンデンサによる1次ロ
ーパスフィルタによるシリアルDA変換回路によって生
成したPWM信号のデューティ比に応じたアナログ信号
電圧によって、接合形トランジスタのコレクタ電流の飽
和値を制御することにより設定するようにした直流高電
圧電源の出力電圧値の大きさを、PWM信号のデューテ
ィ比を可変させることにより容易に設定することができ
る。
【0029】請求項4記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、同期駆動回路を、前記昇圧トランスのベース
巻線に発生する起電力を、コンデンサ,抵抗および接合
形トランジスタを介して前記パワートランジスタのベー
スに正帰還する自励発振回路とすることにより、昇圧回
路の共振周波数とパワートランジスタのオン/オフタイ
ミングが一致して、所謂ゼロボルトスイッチング(ZV
S)動作が可能となり、その結果、寄生振動および騒音
の発生を防止することができ、また、前記共振周波数と
PWM信号周波数の干渉による不安定動作の解消が可能
となり、さらに、出力電圧波形にはスパイク電圧が発生
しないので、該スパイク電圧を除去するためのスナバ回
路が不要となる等、性能の向上,小型化が達成でき非常
に経済的である。
【0030】
【実施例】以下、本発明の直流高電圧電源の駆動回路を
複写機に使用した場合の実施例について説明する。な
お、従来の直流高電圧電源の駆動回路と同一構造をなす
部分については、同一記号を付して説明する。図1にお
いて8は、昇圧トランスTの入力巻線Tに直列に挿入
され、昇圧トランスTに電力を供給する直流電源を示
し、15は直流電源8に並列に挿設した抵抗r
,r,r及びトランジスタ16と、前記抵抗r
とトランジスタ16の接続点xに一方端を接続してな
る抵抗rと、前記抵抗rの他方端に一方端を接続
し、他方端を直流電源の負極側に接続したコンデンサC
とによって構成された制御回路であり、9は前記制御
回路15の抵抗rとrの接続点に出力端を接続した
パルス幅変調回路である。
【0031】17は前記昇圧トランスTのベース巻線T
と、一方端を前記ベース巻線Tに接続するコンデン
サCと、そのコンデンサCの他方端に一方端を接続
してなる抵抗rと、前記抵抗rの他方端にコレクタ
を接続する接合形トランジスタ18より構成される同期
駆動回路であり、19は前記接合形トランジスタ18の
エミッタにベースを接続し、コレクタに昇圧トランスT
の入力巻線Tの他端を接続してなるパワートランジス
タである。
【0032】20は入力巻線T,ベース巻線T,出
力巻線Tよりなる昇圧トランスTの出力端に接続さ
れ、前記昇圧トランスTの出力電圧・電流を平滑するコ
ンデンサC,Cと整流器D,D及び抵抗r
具備して構成した倍電圧方式の高電圧整流平滑回路であ
る。また、Rは図6に示した従来例同様、前記高電圧整
流平滑回路20の出力電圧により駆動制御される制御対
象物、即ち、複写機の像形成部を構成する露光器等の負
荷である。
【0033】つづいて、図1に示す直流高電圧電源の駆
動回路の動作について説明する。まず、図3に示したパ
ルス幅変調回路9から所定のデューティ比に調節された
“H”および“L”の電圧値を有するPWM信号が、図
1に示す制御回路15のトランジスタ16のベースに入
力されると、トランジスタ16は前記PWM信号が
“H”の時オンし、“L”の時オフする。トランジスタ
16がオンすると、そのコレクタにはコレクタ電流
”が流れ、この時、前記抵抗rと抵抗rの接続
点xの電位は0[V]に非常に近い値となるため、抵抗
とコンデンサCの直列回路の両端電圧も非常に小
さくなり、その結果、前記コンデンサCに蓄えられる
電荷は少なくなる。
【0034】また、トランジスタ16のベースに入力さ
れるPWM信号が“L”の時には、前記トランジスタ1
6はオフされるため、前記トランジスタ16のコレクタ
には電流が流れず、前記抵抗rと抵抗rの接続点x
の電位は0[V]に比して高い値、具体的には直流電源
8の電圧値と同一の電圧値となり、その結果、前記抵抗
とコンデンサCの直列回路の両端電圧も上昇する
ため、抵抗rを流れる電流が増大し、その結果、コン
デンサCに蓄わえられる電荷の量も大きくなる。つま
り、パルス幅変調回路9からトランジスタ16のベース
に入力されるPWM信号の電圧波形が図4の(a)に示
す波形から、同図(c)に示す波形のようにオフ時間
(t−t)が長くなるにしたがって、制御回路15
のコンデンサCに蓄えられた電荷の量も、図4の
(b)に示す少量のものから同図(d)に示すように増
加していく。
【0035】そして、コンデンサCに蓄えられた電荷
量はそのまま接合形トランジスタ18のベース電流
’となり、この接合形トランジスタ18のコレクタ
電流I’の最大値(飽和値)を制御する。つまり、制
御回路15はPWM信号のデューティー比に応じて、リ
ニアに接合形トランジスタ18のコレクタ電流の飽和値
の制御動作を行うものである。
【0036】次に、パワートランジスタ19の初期動作
について説明する。初期時においては、昇圧トランスT
に電流は流れていないので、昇圧トランスTのベース巻
線Tには起電力が発生しておらず、従って、パワート
ランジスタ19は接合形トランジスタ18のベース電流
’によってオンを開始する。具体的には、前記PW
M信号に応じて流れ込む接合形トランジスタ18のベー
ス電流I’は、エミッタを介してパワートランジスタ
19のベース電流I=I’となり、これによりパワ
ートランジスタ19が僅かにオン状態となる。
【0037】この僅かなオン状態により、昇圧トランス
Tの入力巻線Tには直流電源8より電流Iが流れ、
それにより昇圧トランスTのベース巻線Tに起電力が
発生する。そして、前記のようにベース電流I’を受
けてオン状態となっている接合形トランジスタ18を介
して、ベース巻線Tに発生する起電力と抵抗rおよ
び接合形トランジスタ18のコレクタ電流飽和値により
定まる電流が、パワートランジスタ19のベースに入力
される。
【0038】そして、前記パワートランジスタ19はベ
ース電流I(=I’)が供給されると一層のオン状
態となり、この状態が加速されてパワートランジスタ1
9は急速にオン状態に達する。この結果、パワートラン
ジスタ19のコレクタには電流Iが昇圧トランスTの
入力巻線Tのインダクタンスおよび負荷Rにより定ま
る傾きで、図5の(a)に記載した(イ)で示すように
増加していく。この時、パワートランジスタ19のコレ
クタ・エミッタ間電圧VCEは、図5の(b)で示す
(ロ)のように0[V]付近まで下降し、また、入力巻
線Tの両端電圧は図5の(c)で示す(ハ)のように
一定値となっている。ここで、前記パワートランジスタ
19のベース電流Iは、前記PWM信号のデューティ
比に対してリニアに制御される接合形トランジスタ18
のコレクタ電流Iの飽和値により定まるので、やがて
パワートランジスタ19は飽和動作領域に入り、コレク
タ電流Iは増加しなくなる。つまりI=I×hf
e(hfe:パワートランジスタの電流増幅率)になる
とコレクタ電流Iは変化しなくなる。
【0039】すると、入力巻線Tに流れる電流I
より励磁されるベース巻線Tの電圧値は、図5の
(d)で示す(ニ)のように急下降するため、それに伴
って、接合形トランジスタ18のコレクタ電流I’も
減少し、これによってパワートランジスタ19のベース
電流Iも減少していく。パワートランジスタ19のベ
ース電流Iが減少すると、当然パワートランジスタ1
9のコレクタ電流Iの飽和値も減少するため、前記パ
ワートランジスタ19のコレクタ電流Iは図5の
(a)で示す(ホ)のように0に近づいていき、その結
果、入力巻線Tの両端電圧も図5の(c)で示す
(ヘ)のように下降する。
【0040】この結果、さらにベース巻線Tの両端電
圧が急速に下降していき、パワートランジスタ19のコ
レクタ電流Iが減少して、以後前記動作を繰り返すこ
とにより、ついには、前記ベース巻線Tの両端電圧は
負の値をとるようになる。その時、制御回路15から接
合形トランジスタ18のベースに供給されていたベース
電流I’は、前記ベース巻線Tに発生した負の電圧
により接合形トランジスタ18のベースからコレクタを
介して吸い込まれるため、前記接合形トランジスタ18
のエミッタには電流が流れることがなくなり、パワート
ランジスタ19のベース電流Iはゼロとなって、パワ
ートランジスタ19は急速にオフ状態となる。つまり、
前記パワートランジスタ19のオフタイミングは昇圧ト
ランスTの入力巻線Tに流れる電流Iの値がパワー
トランジスタ19のコレクタ電流飽和値に達した時点で
開始され、急速にオフ状態に至る。
【0041】このオフ状態は、オフ直前に昇圧トランス
Tの自己インダクタンスLに蓄積された電磁エネルギー
(LI/2)(I:入力巻線Tに流れる電流I
実効電流)の放電に伴い、昇圧トランスTのベース巻線
に発生している負の起電力が減少した結果、抵抗r
を介して前記接合形トランジスタ18のコレクタから
ベースに流れ込む負の電流に対して、前記PWM信号に
応動して抵抗rから接合形トランジスタ18のベース
に流れ込む電流I’が大きくなって、パワートランジ
スタ19のベースに正極性のベース電流Iが流れ始め
るまで持続される。
【0042】パワートランジスタ19のベースに正極性
のベース電流Iが流れ始めると、上述の初期時におけ
るパワートランジスタ19のオン状態と同一の状態とな
り、以下パワートランジスタはオン/オフ動作を繰り返
し、自励発振動作を行う。
【0043】前記一連の動作は次式に示すトランスのア
ンペアターンの法則により、パワートランジスタ19の
ベース電流IをPWM信号のデューティ比に対しリニ
アに制御される接合形トランジスタ18のコレクタ電流
’の飽和値によってコントロールすることにより、
出力巻線Tに流れる電流Iの最大値をコントロール
するというものである。
【0044】
【数2】
【0045】ここで、N:出力巻線Tの巻数 I:出力巻線Tに流れる電流 N:入力巻線Tの巻数 をそれぞれ示す。
【0046】したがって、図1に示した本発明の直流高
電圧電源の駆動回路は、外部からのPWM信号のデュー
ティ比によって直流高電圧電源の出力電圧値を制御し、
また、パワートランジスタのオン/オフタイミングは、
ベース巻線に発生する起電力を、前記パワートランジス
タのベースに正帰還して決定する自励発振回路として構
成することにより、出力電圧値は前記PWM信号のデュ
ーティ比に対してリニアに追従するとともに、昇圧回路
の共振周波数とPWM信号周波数の干渉による不安定動
作を解消できる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次に示すような効果を奏する。請求項1記載の直流
高電圧電源の駆動回路によれば、昇圧トランスと整流器
及びコンデンサよりなる高電圧整流平滑回路よりなる昇
圧回路の共振周波数と、前記入力巻線に印加される電圧
をオン/オフするパワートランジスタのオン/オフタイ
ミングとを一致させると共に、前記パワートランジスタ
のベース電流を制御する電流制御手段を、外部からのP
WM信号により駆動される制御回路により制御すること
により、前記PWM信号のデューティ比に応じて、前記
電流制御素子の電流制限値をリニアに可変して、前記直
流高電圧の出力電圧をリニアに変化させることができ、
それにより前記PWM信号のデューティ比の可変範囲を
拡大できると共に、入力巻線に流れる電流値が過電流に
なることもない。
【0048】請求項2記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、前記電流制御手段を、接合形トランジスタ
と、前記接合形トランジスタのコレクタと昇圧トランス
のベース巻線との間に介挿した抵抗とコンデンサにより
構成したので、前記パワートランジスタのベース電流を
容易に制限することが可能となる。
【0049】請求項3記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、PWM信号のデューティ比に対応する電流制
御手段の電流制限値を、抵抗とコンデンサによる1次ロ
ーパスフィルタによるシリアルDA変換回路によって生
成したPWM信号のデューティ比に応じたアナログ信号
電圧によって、接合形トランジスタのコレクタ電流の飽
和値を制御することにより設定するようにした直流高電
圧電源の出力電圧値の大きさを、PWM信号のデューテ
ィ比を可変させることにより容易に設定することができ
る。
【0050】請求項4記載の直流高電圧電源の駆動回路
によれば、同期駆動回路を、前記昇圧トランスのベース
巻線に発生する起電力を、コンデンサ,抵抗および接合
形トランジスタを介して前記パワートランジスタのベー
スに正帰還する自励発振回路とすることにより、昇圧回
路の共振周波数とパワートランジスタのオン/オフタイ
ミングが一致して、所謂ゼロボルトスイッチング(ZV
S)動作が可能となり、その結果、寄生振動および騒音
の発生を防止することができ、また、前記共振周波数と
PWM信号周波数の干渉による不安定動作の解消が可能
となり、さらに、出力電圧波形にはスパイク電圧が発生
しないので、該スパイク電圧を除去するためのスナバ回
路が不要となる等、性能の向上,小型化が達成でき非常
に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を
示す回路構成図である。
【図2】複写機等の像形成部を概略的に示す構成図であ
る。
【図3】パルス幅変調回路を示す図である。
【図4】PWM信号のオン/オフタイミングとコンデン
サに蓄えられる電荷量との関係を示す波形図である。
【図5】パワートランジスタのコレクタ電流とコレクタ
・エミッタ間電圧と入力巻線Tの両端電圧およびベー
ス巻線Tの両端電圧の波形対照図である。
【図6】従来の直流高電圧電源の駆動回路の実施例を示
す回路構成図である。
【符号の説明】
8 直流電源 9 パルス幅変調回路 10,19 パワートランジスタ 15 制御回路 17 同期駆動回路 18 接合形トランジスタ 11,20 高電圧整流平滑回路 T 昇圧トランス R 負荷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源により駆動され、その出力から
    直流高電圧を出力する昇圧方式のスイッチング直流高電
    圧電源の駆動回路において、入力巻線と出力巻線及びベ
    ース巻線を有し、その出力巻線から交流高電圧を出力す
    る昇圧トランスと、前記出力巻線に接続された整流器及
    びコンデンサより成る高電圧整流平滑回路と、前記昇圧
    トランスの入力巻線への印加電圧をオン/オフするパワ
    ートランジスタと、前記昇圧トランスのベース巻線とパ
    ワートランジスタのベース間に挿設した電流制御手段を
    具備して前記パワートランジスタのベース電流を制限
    し、前記昇圧トランスおよび高電圧整流平滑回路よりな
    る昇圧回路の共振周波数と前記パワートランジスタのオ
    ン/オフタイミングを一致させるように構成した同期駆
    動回路と、前記電流制御手段を制御する制御回路とを備
    え、前記制御回路は外部より与えられるPWM信号のデ
    ューティ比に応じて、前記電流制御手段の電流制限値を
    リニアに可変して、直流高電圧の出力電圧をリニアに変
    化させるように構成したことを特徴とする直流高電圧電
    源の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記パワートランジスタのベース電流を
    制限する電流制御手段は、接合形トランジスタと、前記
    接合形トランジスタのコレクタと昇圧トランスのベース
    巻線との間に挿設した抵抗及びコンデンサとにより構成
    したことを特徴とする請求項1記載の直流高電圧電源の
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記PWM信号のデューティ比に対応す
    る電流制御手段の電流制限値は、抵抗とコンデンサによ
    る1次ローパスフィルタによるシリアルDA変換回路に
    よって生成したPWM信号のデューティ比に応じたアナ
    ログ信号電圧によって、接合形トランジスタのコレクタ
    電流の飽和値を制御することにより設定するようにした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の直流高
    電圧電源の駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記同期駆動回路は、前記昇圧トランス
    のベース巻線に発生する起電力を、コンデンサ,抵抗お
    よび接合形トランジスタを介して前記パワートランジス
    タのベースに正帰還するように構成した自励発振回路か
    らなり、PWM信号の周波数と無関係に設定可能とした
    ことを特徴とする請求項1ないし3記載の直流高電圧電
    源の駆動回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005060079A1 (ja) * 2003-12-16 2005-06-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電源装置とこれを用いた機器
CN102891606A (zh) * 2012-09-07 2013-01-23 上海新时达电气股份有限公司 开关电源
US9024614B2 (en) 2011-12-28 2015-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Power supply device performing voltage conversion
JP2019154206A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 田淵電機株式会社 Llc共振回路及びそれを備えた電力変換装置

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