JPH10201236A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10201236A
JPH10201236A JP9003822A JP382297A JPH10201236A JP H10201236 A JPH10201236 A JP H10201236A JP 9003822 A JP9003822 A JP 9003822A JP 382297 A JP382297 A JP 382297A JP H10201236 A JPH10201236 A JP H10201236A
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浩 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力率改善動作の開始または終了時における動
作を安定化し、信頼性を向上した電源装置を提供する。 【解決手段】 力率改善制御手段13は負荷レベルを監
視し、該負荷レベルが第1の所定の負荷レベルより大き
くなったとき、短絡パルスを生成して、短絡素子10を
駆動し、これによりリアクタ2、短絡素子10を介して
交流電源1を短絡して電源力率を改善するとともに、負
荷レベルが第2の所定の負荷レベルよりも小さくなった
とき、短絡パルスの生成を終了して電源力率改善動作を
終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源に直列に接続
されたリアクタを介して電源を短絡することにより電源
力率を改善した電源装置に関し、特に高速動作が可能で
制御性に優れた電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置からより多くの有効電力を取り
出すには、電源力率を改善することが有効であり、多く
の有効電力を負荷の機器に供給することにより機器の最
大能力を増大することができる。また、電源力率を改善
することにより、近年問題となりつつある電源の高調波
電流を低減できる場合が多く、国内外の高調波電流規制
にも対応することができる。
【0003】電源装置の力率を改善する方法として、従
来、例えば特開平7−7946号公報に開示されたもの
がある。この公報は、短絡素子によりリアクタを介して
電源を短絡するものであり、具体的には負荷状態、短絡
電流、高調波電流含有率、電源力率、波形歪率などに応
じてリアクタの短絡開始までの遅延時間および短絡期間
を決定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電源装置の力率を改善
する従来の方法では、力率改善動作を開始する場合また
は力率改善動作を終了する場合の過渡的な状態における
短絡パルスの生成について記載されているものはない
が、力率改善動作の開始または終了時には振動、出力電
圧の急上昇、急低下などを引き起こして動作が不安定と
なるとともに、また負荷の動作には悪影響を与えるとい
う問題がある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、力率改善動作の開始または終
了時における動作を安定化し、信頼性を向上した電源装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、交流電源からの交流電圧
を直流電圧に整流する整流手段、該整流手段に直列に接
続されたリアクタ、該リアクタを介して前記交流電源を
短絡する短絡手段、および該短絡手段を短絡状態に駆動
するための短絡パルスを生成する短絡パルス生成手段を
有する電源装置であって、該電源装置の負荷レベルが第
1の所定の負荷レベルより大きくなったとき、前記短絡
パルスを生成開始させるように前記短絡パルス生成手段
を制御し、負荷レベルが第1の所定の負荷レベルより小
さい第2の負荷レベル以下になったとき、前記短絡パル
スの生成を終了させるように前記短絡パルス生成手段を
制御する開始/終了制御手段を有することを要旨とす
る。
【0007】請求項1記載の本発明にあっては、負荷レ
ベルが第1の所定の負荷レベルより大きくなったとき、
短絡パルスの生成を開始し、第2の負荷レベル以下にな
ったとき、短絡パルスの生成を終了させるとともに、第
1の負荷レベルを第2の負荷レベルよりも大きくしてい
るので、負荷レベルが小さい場合に力率改善動作を行っ
て電流波形を歪ませるという悪影響を回避することがで
きるとともに、直流出力電圧の急変、負荷の不安定な動
作を防止することができる。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、交流電源
からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段、該整流
手段に直列に接続されたリアクタ、該リアクタを介して
前記交流電源を短絡する短絡手段、および該短絡手段を
短絡状態に駆動するための短絡パルスを生成する短絡パ
ルス生成手段を有する電源装置であって、前記短絡パル
スの生成開始時には該短絡パルスの幅を徐々に大きくす
るように前記短絡パルス生成手段を制御するパルス幅拡
大制御手段を有することを要旨とする。
【0009】請求項2記載の本発明にあっては、短絡パ
ルスの生成開始時には短絡パルスの幅を徐々に大きくし
ているので、直流出力電圧の急上昇、電源電流や直流出
力電圧の急変を防止し、安定な動作を行うことができ
る。
【0010】更に、請求項3記載の本発明は、交流電源
からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段、該整流
手段に直列に接続されたリアクタ、該リアクタを介して
前記交流電源を短絡する短絡手段、および該短絡手段を
短絡状態に駆動するための短絡パルスを生成する短絡パ
ルス生成手段を有する電源装置であって、前記短絡パル
スの生成終了時には該短絡パルスの幅を徐々に小さくす
るように前記短絡パルス生成手段を制御するパルス幅縮
小制御手段を有することを要旨とする。
【0011】請求項3記載の本発明にあっては、短絡パ
ルスの生成終了時には短絡パルスの幅を徐々に小さくし
ているので、直流出力電圧の急上昇、電源電流や直流出
力電圧の急変を防止し、安定な動作を行うことができ
る。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、交流電源の負荷レベルが第3の所定の負
荷レベルより小さい場合には、前記短絡パルスの生成を
直ちに終了させるように前記短絡パルス生成手段を制御
する即時終了制御手段を有し、前記第3の所定の負荷レ
ベルは前記短絡パルスの生成終了時の負荷レベルよりも
小さいレベルであることを要旨とする。
【0013】請求項4記載の本発明にあっては、負荷レ
ベルが第3の所定の負荷レベルより小さい場合には、短
絡パルスの生成を直ちに終了させるため、急激な直流出
力電圧の上昇を防止し、負荷を過電圧から保護すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施形態に係わる
電源装置の回路構成を示す図である。同図に示す電源装
置は、交流電源1の一方の出力端に一端が接続されたリ
アクタ2を有し、該リアクタ2の他端は全波整流器を構
成している第1のダイオードブリッジ3および電流の方
向を揃えている第2のダイオードブリッジ9のそれぞれ
の一方の入力端に接続されている。第1および第2のダ
イオードブリッジ3および9のそれぞれの他方の入力端
は交流電源1の他方の出力端に接続されている。
【0016】第1のダイオードブリッジ3の出力端は平
滑用電解コンデンサ4,5,6を介して負荷7に接続さ
れ、これにより交流電源1からの交流電圧は第1のダイ
オードブリッジ3および平滑用電解コンデンサ4,5,
6により倍電圧整流され、直流電圧として負荷7に供給
されるようになっている。
【0017】第2のダイオードブリッジ9の両出力端
は、例えばIGBT、バイポーラトランジスタ、MOS
FET等からなるスイッチング素子である短絡素子10
のコレクタおよびエミッタ間に接続され、該短絡素子1
0がオンした場合に、第2のダイオードブリッジ9およ
びリアクタ2を介して交流電源1を短絡し、これにより
電源装置の電源力率を改善しうるようになっている。短
絡素子10のゲートは力率改善制御手段13に接続さ
れ、該力率改善制御手段13によって短絡素子10が駆
動されることにより短絡素子10はオンするようになっ
ている。
【0018】また、交流電源1の両出力端にはゼロクロ
ス検出手段12が接続され、ゼロクロス検出手段12は
交流電源1の交流電圧がゼロクロス点を通過する時点を
検出し、この検出信号を力率改善制御手段13に供給す
るようになっている。ゼロクロス検出手段12および力
率改善制御手段13により制御回路11が構成される
が、該制御回路11は例えばマイクロコンピュータなど
で構成される。また、力率改善制御手段13には電源装
置の負荷レベルが入力されるようになっている。
【0019】図2は、本発明の第2の実施形態に係わる
電源装置の回路構成を示す図である。同図に示す電源装
置は、交流電源1の交流電圧を全波整流する第1のダイ
オードブリッジ3の一方の出力端にリアクタ2の一端を
接続し、該リアクタ2の他端と第1のダイオードブリッ
ジ3の他方の出力端との間にスイッチングトランジスタ
からなる短絡素子10のコレクタおよびエミッタを接続
し、該短絡素子10がオンした場合、リアクタ2および
第1のダイオードブリッジ3を介して交流電源1を短絡
するように構成している。また、リアクタ2の他端は逆
流防止用のダイオード15を介して平滑用電解コンデン
サ6および負荷7に接続されている。ダイオード15は
短絡素子10がオンしてリアクタ2および第1のダイオ
ードブリッジ3を介して交流電源1を短絡した場合に、
コンデンサ6が短絡されないように作用している。
【0020】また、図1の電源装置と同様に、交流電源
1にはゼロクロス検出手段12が接続され、短絡素子1
0のゲートには力率改善制御手段13が接続されてお
り、これらのゼロクロス検出手段12および力率改善制
御手段13は図1に示すものと同じ機能、構成を有する
ものである。
【0021】図3は、上述した図1および図2にそれぞ
れ示した電源装置の動作原理をわかりやすく説明するた
めの機能構成図であり、特に制御回路11の内部構成を
示している。図3に示すように、図1および図2の電源
装置の制御回路11はゼロクロス検出手段12および力
率改善制御手段13から構成されているが、力率改善制
御手段13は負荷レベルを判定する負荷レベル判定手段
31と、力率改善動作の開始時および終了時の処理を制
御する開始・終了処理手段32と、定常の力率改善処理
を行う定常処理手段33とを有し、該定常処理手段33
から前記短絡素子10に短絡パルスが供給されるように
なっている。
【0022】次に、図4を参照して、図1,2に示す第
1および第2の実施形態の電源装置の作用を説明する。
なお、図4において、21は交流電源1の交流電圧の波
形であり、22は力率改善制御手段13から短絡素子1
0に供給される短絡パルスの波形であり、23は力率改
善制御手段13に供給される負荷レベルをアナログ値と
して示しているものである。
【0023】交流電源1から図4の21で示すような正
弦波波形の交流電圧が入力されると、この交流電圧は図
1ではリアクタ2を介して第1のダイオードブリッジ3
およびコンデンサ4,5,6からなる倍電圧整流回路に
供給されて直流電圧に変換され、負荷7に供給される。
また、図2では、交流電源1からの交流電圧は第1のダ
イオードブリッジ3で全波整流されてから、リアクタ2
およびダイオード15を介してコンデンサ6で平滑さ
れ、直流電圧として負荷7に供給される。また、この場
合に、ゼロクロス検出手段12は、交流電源1からの交
流電圧を監視して、そのゼロクロス点を検出すると、こ
の検出信号を力率改善制御手段13に供給するようにな
っている。
【0024】このように直流電圧が負荷7に供給されて
いる状態において、図4の符号23で示すような負荷レ
ベルが力率改善制御手段13の負荷レベル判定手段31
に供給される。負荷レベル判定手段31は、負荷レベル
を第1の所定の負荷レベルAと比較し、負荷レベルが第
1の所定の負荷レベルAより大きくなると、開始・終了
処理手段32を駆動し、開始・終了処理手段32の制御
により定常処理手段33から図4の22で示すような短
絡パルスをゼロクロス検出手段12からのゼロクロス点
検出信号に応じて生成し、該短絡パルスを短絡素子10
に供給する。
【0025】短絡パルス22が短絡素子10に供給され
ると、短絡素子10は短絡パルス22に応じてオン状態
になり、これにより図1においては第2のダイオードブ
リッジ9およびリアクタ2を介して交流電源1を短絡
し、また図2においてはリアクタ2および第1のダイオ
ードブリッジ3を介して交流電源1を短絡し、また短絡
パルスがなくなって短絡素子10がオフ状態に開放され
ると、リアクタ2に蓄積されたエネルギが負荷側に放出
される。このようにリアクタ2を介して交流電源1を短
絡することにより、従来電流の流れていなかった電源の
位相区間にも電源電流が流れて、電流の導通時間を拡大
し、これにより電源力率を改善することができる。
【0026】また、負荷レベル判定手段31は負荷レベ
ルを監視していて、該負荷レベルが図4に示すように第
2の所定の負荷レベルBより小さくなると、開始・終了
処理手段32を駆動し、開始・終了処理手段32の制御
により定常処理手段33からの短絡パルスの生成を停止
し、これにより力率改善処理を終了する。
【0027】このように本実施形態では、負荷レベルを
監視し、負荷レベルが小さい場合には、力率改善処理を
行わないようにしているが、これは、負荷レベルが小さ
い場合に力率改善動作を行ったとしても、力率改善効果
が少なく、むしろ逆に電流波形が歪んで悪影響が出る場
合もあるということを防止しているものである。
【0028】なお、上述した処理において、第1の所定
の負荷レベルAを第2の所定の負荷レベルBよりも大き
く設定することにより(A>B)、力率改善処理の開始
と終了との切り替わるタイミングでの力率改善動作の発
振を防止することができる。この場合のヒステリシス幅
の設定は、負荷の特性、電源装置の昇圧特性、電源装置
や負荷の応答時間などから負荷を安定に動作させること
ができるように行われる。電源装置の構成によっては、
第2の所定の負荷レベルBをほぼ0に設定する場合もあ
り、このような場合にも十分に効果を発揮することがで
きる。
【0029】本発明の力率改善機能を有する電源装置
は、昇圧機能を有しており、力率改善処理を行うと、力
率改善を行う直前の状態に比べて、電源装置の直流出力
電圧が上昇し、電源電流の実効値が低下する。このた
め、負荷が電動機などの場合には、ヒステリシスがない
と、電動機の速度が振動して不安定な動作となり、場合
によっては停止してしまうことがある。しかしながら、
本発明の電源装置では、力率改善処理の開始と終了との
切り替わりの近辺の負荷レベルでは力率改善動作が頻繁
に切り替わることがないため、直流出力電圧が振動した
り、電源装置の電源電流や直流出力電圧が振動すること
はなく、力率改善を行っても直流出力電圧は徐々に上昇
し、常に安定な動作を継続的に行うことができる。
【0030】なお、上記各実施形態において、負荷レベ
ルとしては、具体的には電源電流、負荷電流、出力電
流、力率、高調波電流、歪率、負荷の制御パラメータ、
負荷から検出される例えば回転数、速度、温度、湿度、
圧力、重さなどのような負荷の大きさを判定できるよう
な種々のパラメータを利用することができる。
【0031】次に、図5ないし図7を参照して、本発明
の第3の実施形態に係わる電源装置について説明する。
【0032】図5は、第3の実施形態の電源装置の動作
原理をわかりやすく説明するための要部の機能構成図で
あり、その具体的回路構成は図1および図2に示すいず
れの回路構成の電源装置でも同様に実施し得るものであ
る。なお、図1および図2に示す電源装置の回路構成に
ついては既に詳述したので、図5を参照して、第3の実
施形態の動作について説明する。
【0033】第3の実施形態の電源装置は、図5に示す
ように、力率改善制御手段13の構成が図3に示した第
1および第2の実施形態のものと異なり、その他の構成
および作用は図3のものと同じである。
【0034】すなわち、図5に示す力率改善制御手段1
3は、負荷レベルを判定する負荷レベル判定手段31
と、力率改善動作の開始時の処理を制御する開始処理手
段34と、定常の力率改善処理を行う定常処理手段33
とから構成され、図3における開始・終了処理手段32
の代わりに開始処理手段34が設けられたものである。
【0035】開始処理手段34は、短絡パルスを短絡素
子10に供給開始する場合に、パルス幅が図6の24で
示すように小さいパルス幅から大きいパルス幅へ徐々に
拡大するような短絡パルス24を発生するものである。
なお、図6において、21は交流電源1の交流電圧の波
形を示し、24はパルス幅が徐々に大きく変化する短絡
パルスの波形を示し、25は負荷レベルをアナログ値と
して示している。
【0036】図7は、上述したようにパルス幅が徐々に
増大する短絡パルス24に対応して変化する本電源装置
の直流出力電圧を実線によって符号42で示すととも
に、従来の定常処理のみを行った場合の直流出力電圧の
変化を点線によって符号41で示している。図7に示す
ように、本実施形態のように短絡パルスの幅を徐々に大
きくしていくことにより、直流出力電圧は徐々に増大し
ていくのに対して、従来のようにパルス幅を徐々に増大
することなく、定常処理から急に通常のパルス幅の短絡
パルスを供給した場合には、直流出力電圧が急に上昇し
ていることがわかる。
【0037】更に詳しく説明すると、図5に示す第3の
実施形態では、負荷レベル判定手段31が電源装置の負
荷レベルを監視して、該負荷レベルが所定の力率改善レ
ベルより大きくなって、力率改善処理の開始時になった
ことを検出すると、開始処理手段34を駆動して、図6
の24で示すようにパルス幅が徐々に大きく変化する短
絡パルスを生成させ、この短絡パルスで短絡素子10を
駆動し、これによりリアクタ2を介して交流電源1を短
絡し、力率改善処理を開始する。
【0038】そして、短絡パルスのパルス幅が徐々に大
きくなり、定常処理手段33で元来出力されるパルス幅
と同等になった時点で、負荷レベル判定手段31は開始
処理手段34の代わりに定常処理手段33を駆動し、定
常処理手段33から定常状態の所定のパルス幅の短絡パ
ルスを生成させ、この定常状態の短絡パルスで短絡素子
10を駆動して、定常状態の力率改善処理を行う。な
お、図6では、簡単化のため、短絡パルスの数を少なく
して示している。
【0039】なお、短絡パルスのパルス幅を徐々に増大
していく速度は、負荷の特性、電源装置の昇圧特性、電
源装置や負荷の応答時間などから安定に動作させること
ができる値に設定される。具体的には、短絡パルスは、
例えば1μS/10mSないし50μS/10mS前後
あるいはそれより遅い速度で1パルス毎にパルス幅が増
大される。なお、10mSは交流電源1の周波数が50
Hzの場合には交流電源1の周期の1/2である。
【0040】本発明の力率改善機能を有する電源装置
は、昇圧機能を有しており、力率改善処理を行うと、力
率改善を行う直前の状態に比べて、電源装置の直流出力
電圧が上昇し、電源電流の実効値が低下する。力率改善
のための短絡パルスを従来のように所定のパルス幅で直
ちに出力すると、直流出力電圧が急上昇し、負荷電流が
急に低下する。このため、負荷が電動機などの場合に
は、速度が急上昇して不安定な動作となり、場合によっ
ては停止してしまうことがある。しかしながら、本発明
の電源装置では、力率改善用の短絡パルスの幅が徐々に
増大していくため、直流出力電圧が急上昇したり、電源
電流や直流出力電圧が急変することはなく、力率改善動
作を開始しても常に安定な動作を継続的に行うことがで
きる。
【0041】なお、本実施形態では、負荷レベル判定手
段31で負荷レベルを監視し、負荷レベルが所定のレベ
ルを超えた場合に短絡パルスを生成して、力率改善動作
を行い、負荷レベルが小さい場合には、力率改善処理を
行わないようにしているが、これは、負荷レベルが小さ
い場合に力率改善動作を行ったとしても、力率改善効果
が少なく、むしろ逆に電流波形が歪んで悪影響が出る場
合もあるということを防止しているものである。しかし
ながら、負荷レベルがほぼ0の状態から短絡パルスを生
成したり(この場合には短絡パルスは力率改善に効果が
ないほどパルス幅の短いものでもよい)、電源装置の起
動と同時に短絡パルスを出力する場合にも本実施形態は
同様な効果を発揮し得ることは明らかである。
【0042】次に、図8ないし図10を参照して、本発
明の第4の実施形態に係わる電源装置について説明す
る。
【0043】図8は、第4の実施形態の電源装置の動作
原理をわかりやすく説明するための要部の機能構成図で
あり、その具体的回路構成は図1および図2に示すいず
れの回路構成の電源装置でも同様に実施し得るものであ
る。なお、図1および図2に示す電源装置の回路構成に
ついては既に詳述したので、図8を参照して、第4の実
施形態の動作について説明する。
【0044】第4の実施形態の電源装置は、図8に示す
ように、力率改善制御手段13の構成が図5に示した第
3の実施形態のものと異なり、その他の構成および作用
は図5のものと同じである。
【0045】すなわち、図8に示す力率改善制御手段1
3は、負荷レベルを判定する負荷レベル判定手段31
と、力率改善動作の終了時の処理を制御する終了処理手
段35と、定常の力率改善処理を行う定常処理手段33
とから構成され、図5における開始処理手段34の代わ
りに終了処理手段35が設けられたものである。
【0046】終了処理手段35は、短絡素子10に供給
していた短絡パルスの生成終了時に、すなわち力率改善
処理の終了時に、パルス幅が図9の26で示すように定
常処理時の大きいパルス幅から小さいパルス幅へ徐々に
縮小するような短絡パルス26を生成するものである。
なお、図9において、21は交流電源1の交流電圧の波
形を示し、26はパルス幅が徐々に小さく変化する短絡
パルスの波形を示し、27は負荷レベルをアナログ値と
して示している。
【0047】図10は、上述したようにパルス幅が徐々
に小さく変化する短絡パルス26に対応して変化する本
電源装置の直流出力電圧を実線によって符号44で示す
とともに、従来の定常処理のみを行った場合の直流出力
電圧の変化を点線によって符号43で点線で示してい
る。図10に示すように、本実施形態のように短絡パル
スの幅を徐々に小さくしていくことにより、直流出力電
圧は徐々に低減していくのに対して、従来のようにパル
ス幅を徐々に小さくすることなく、定常処理から急に短
絡パルスの供給を停止した場合には、直流出力電圧が急
に低減することがわかる。
【0048】更に詳しく説明すると、図8に示す第4の
実施形態では、負荷レベル判定手段31が電源装置の負
荷レベル27を監視して、該負荷レベルが所定のレベル
より小さくなったことを検出すると、終了処理手段35
を駆動して、図9の26で示すようにパルス幅が徐々に
小さく変化する短絡パルスを生成させ、この小さくなっ
ていく短絡パルスで短絡素子10を駆動し、これにより
リアクタ2を介して交流電源1を短絡する。そして、短
絡パルスのパルス幅がほぼ0になった時点で、短絡パル
スの生成を終了し、力率改善処理を終了する。なお、図
8では、簡単化のため、短絡パルスの数を少なくして示
している。
【0049】なお、短絡パルスのパルス幅を徐々に小さ
くしていく速度は、負荷の特性、電源装置の昇圧特性、
電源装置や負荷の応答時間などから安定に動作させるこ
とができる値に設定される。具体的には、短絡パルス
は、例えば1μS/10mSないし50μS/10mS
前後あるいはそれより遅い速度で1パルス毎にパルス幅
が小さくされる。
【0050】本発明の力率改善機能を有する電源装置
は、昇圧機能を有しており、力率改善処理を中止する
と、力率改善を行う直前の状態に比べて、直流出力電圧
が下降し、電源電流が上昇する。このため、負荷が電動
機などの場合には、速度が急低下して不安定な動作とな
り、場合によっては停止してしまうことがある。しかし
ながら、本発明の電源装置では、力率改善用の短絡パル
スの幅が徐々に小さくなっていくため、直流出力電圧が
急上昇したり、電源電流や直流出力電圧が急変すること
はなく、力率改善動作を終了しても、直流出力電圧は徐
々に低下していき、常に安定な動作を継続的に行うこと
ができる。
【0051】なお、本実施形態では、負荷レベル判定手
段31で負荷レベルを監視し、負荷レベルが小さい場合
には、短絡パルスを出力せず、従って力率改善処理を行
わないようにしているが、これは、負荷レベルが小さい
場合に力率改善動作を行ったとしても、力率改善効果が
少なく、むしろ逆に電流波形が歪んで悪影響が出る場合
もあるということを防止しているものである。しかしな
がら、負荷レベルがほぼ0の状態になった時に、本実施
形態のような処理を行っても同様な効果を発揮し得るこ
とは明らかである。
【0052】次に、図11および図12を参照して、本
発明の第5の実施形態に係わる電源装置について説明す
る。
【0053】図11は、第5の実施形態の電源装置の動
作原理をわかりやすく説明するための要部の機能構成図
であり、その具体的回路構成は図1および図2に示すい
ずれの回路構成の電源装置でも同様に実施し得るもので
ある。なお、図1および図2に示す電源装置の回路構成
については既に詳述したので、図11を参照して、第5
の実施形態の動作について説明する。
【0054】第5の実施形態の電源装置は、図11に示
すように、力率改善制御手段13の構成が図8に示した
第4の実施形態において緊急停止処理手段36を追加し
た点が異なり、その他の構成および作用は図8のものと
同じである。
【0055】すなわち、図11において、新たに追加さ
れた緊急停止処理手段36は、終了処理手段35により
短絡パルスのパルス幅を徐々に小さくしていく力率改善
処理の終了時において、負荷レベルが突然急激に低下
し、所定のレベルよりも小さくなった場合に、短絡パル
スの生成を停止し、力率改善処理を急激に停止させるよ
うに作用するものである。
【0056】図12は、この様子を示しているが、同図
において、21は交流電源1の交流電圧の波形を示し、
28は力率改善終了時にパルス幅が徐々に小さく変化す
る短絡パルスの波形を示し、29は負荷レベルをアナロ
グ値として示し、この負荷レベル29は途中で急激に低
下し、所定の負荷レベルCよりも小さいレベルに低減し
ていることが示されている。
【0057】更に詳しく説明すると、図11に示す第5
の実施形態では、負荷レベル判定手段31が電源装置の
負荷レベル29(図12)を監視して、該負荷レベルが
所定のレベルより小さくなったことを検出すると、終了
処理手段35を駆動して、図11の28で示すようにパ
ルス幅が徐々に小さく変化する短絡パルスを生成させ、
この小さくなっていく短絡パルスで短絡素子10を駆動
し、これによりリアクタ2を介して交流電源1を短絡す
る。
【0058】そして、この動作の途中において、負荷レ
ベルが図12の29で示すように突然急激に低下し、所
定の負荷レベルCよりも小さいレベル以下になると、負
荷レベル判定手段31はこの負荷レベル29の急激な低
下を検出し、これにより緊急停止処理手段36を駆動す
る。この結果、緊急停止処理手段36は終了処理手段3
5による短絡パルスの生成を停止するように終了処理手
段35を制御し、これにより力率改善動作を終了させ
る。
【0059】前記所定の負荷レベルCは、負荷の電圧許
容範囲、電源回路の昇圧特性、電源回路や負荷の応答時
間などから負荷を保護できる値に設定される。このよう
な処理の結果、異常な直流電圧の上昇を防止し、負荷を
過電圧から保護することが可能であり、より信頼性の高
い電源装置が実現できる。
【0060】なお、上記各実施形態において、リアク
タ、短絡回路、コンデンサ、整流回路などの各構成要素
の接続位置を入れ替えても同様の力率改善機能および同
様な効果を有する電源装置を構成することができるもの
であり、本発明はこのように入れ替え変更された種々の
電源装置にも同様に適用し得るものである。
【0061】また、上記各実施形態では、短絡パルスの
数はすべて1つの場合について説明したが、2つ以上の
複数の短絡パルスを使用しても、本発明と同様な効果を
達成することができるものである。例えば、短絡パルス
の数が2つである場合には、2つの短絡パルスの幅を同
時に広げたり、狭めたりする方法や、2つの短絡パルス
のうちの1つの短絡パルスの幅を広げたり、狭めたりし
た後に、他方の短絡パルスの幅を広げたり、狭めるとい
う方法が考えられる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、負荷レベルが第1の所定の負荷レベルよ
り大きくなったとき、短絡パルスの生成を開始し、第2
の負荷レベル以下になったとき、短絡パルスの生成を終
了させるとともに、第1の負荷レベルを第2の負荷レベ
ルよりも大きくしているので、負荷レベルが小さい場合
に力率改善動作を行って電流波形を歪ませるという悪影
響を回避することができるとともに、直流出力電圧の急
変、負荷の不安定な動作を防止することができる。
【0063】また、請求項2記載の本発明によれば、短
絡パルスの生成開始時には短絡パルスの幅を徐々に大き
くしているので、直流出力電圧の急上昇、電源電流や直
流出力電圧の急変を防止し、安定な動作を行うことがで
きる。
【0064】更に、請求項3記載の本発明によれば、短
絡パルスの生成終了時には短絡パルスの幅を徐々に小さ
くしているので、直流出力電圧の急上昇、電源電流や直
流出力電圧の急変を防止し、安定な動作を行うことがで
きる。
【0065】請求項4記載の本発明によれば、短絡パル
スの生成終了時に負荷レベルが第3の所定の負荷レベル
より小さい場合には、短絡パルスの生成を直ちに終了さ
せるので、急激な直流出力電圧の上昇を防止し、負荷を
過電圧から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる電源装置の回
路構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係わる電源装置の回
路構成を示す図である。
【図3】図1および図2にそれぞれ示した電源装置の動
作原理をわかりやすく説明するための機能構成図であ
る。
【図4】図1,2に示した第1および第2の実施形態の
電源装置の作用を説明するための動作波形図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の電源装置の動作原理
をわかりやすく説明するための要部の機能構成図であ
る。
【図6】図5に示す電源装置の作用を説明するための動
作波形図である。
【図7】図5に示す電源装置の作用を説明するための動
作波形図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の電源装置の動作原理
をわかりやすく説明するための要部の機能構成図であ
る。
【図9】図8に示す電源装置の作用を説明するための動
作波形図である。
【図10】図8に示す電源装置の作用を説明するための
動作波形図である。
【図11】本発明の第5の実施形態の電源装置の動作原
理をわかりやすく説明するための要部の機能構成図であ
る。
【図12】図11に示す電源装置の作用を説明するため
の動作波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 リアクタ 3 第1のダイオードブリッジ 4,5,6 コンデンサ 7 負荷 9 第2のダイオードブリッジ 10 短絡素子 11 制御回路 12 ゼロクロス検出手段 13 力率改善制御手段 31 負荷レベル判定手段 32 開始・終了処理手段 33 定常処理手段 34 開始処理手段 35 終了処理手段 36 緊急停止処理手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整
    流する整流手段、該整流手段に直列に接続されたリアク
    タ、該リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡手
    段、および該短絡手段を短絡状態に駆動するための短絡
    パルスを生成する短絡パルス生成手段を有する電源装置
    であって、 該電源装置の負荷レベルが第1の所定の負荷レベルより
    大きくなったとき、前記短絡パルスを生成開始させるよ
    うに前記短絡パルス生成手段を制御し、負荷レベルが第
    1の所定の負荷レベルより小さい第2の負荷レベル以下
    になったとき、前記短絡パルスの生成を終了させるよう
    に前記短絡パルス生成手段を制御する開始/終了制御手
    段を有することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整
    流する整流手段、該整流手段に直列に接続されたリアク
    タ、該リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡手
    段、および該短絡手段を短絡状態に駆動するための短絡
    パルスを生成する短絡パルス生成手段を有する電源装置
    であって、 前記短絡パルスの生成開始時には該短絡パルスの幅を徐
    々に大きくするように前記短絡パルス生成手段を制御す
    るパルス幅拡大制御手段を有することを特徴とする電源
    装置。
  3. 【請求項3】 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整
    流する整流手段、該整流手段に直列に接続されたリアク
    タ、該リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡手
    段、および該短絡手段を短絡状態に駆動するための短絡
    パルスを生成する短絡パルス生成手段を有する電源装置
    であって、 前記短絡パルスの生成終了時には該短絡パルスの幅を徐
    々に小さくするように前記短絡パルス生成手段を制御す
    るパルス幅縮小制御手段を有することを特徴とする電源
    装置。
  4. 【請求項4】 交流電源の負荷レベルが第3の所定の負
    荷レベルより小さい場合には、前記短絡パルスの生成を
    直ちに終了させるように前記短絡パルス生成手段を制御
    する即時終了制御手段を有し、前記第3の所定の負荷レ
    ベルは前記短絡パルスの生成終了時の負荷レベルよりも
    小さいレベルであることを特徴とする請求項3記載の電
    源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003044933A1 (en) * 2001-11-20 2003-05-30 Yufu Wang A parallel feed-forward compensating type power factor correction circuit for a three-phase power source
WO2014067361A1 (zh) * 2012-10-30 2014-05-08 广东易事特电源股份有限公司 大功率相控整流启停电路

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US7068523B2 (en) 2001-11-20 2006-06-27 Yufu Wang Parallel feed-forward compensating type power factor correction circuit for a three-phase power source
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