JPH1020186A - 自動焦点調整方法及びその装置 - Google Patents

自動焦点調整方法及びその装置

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JPH1020186A
JPH1020186A JP1657197A JP1657197A JPH1020186A JP H1020186 A JPH1020186 A JP H1020186A JP 1657197 A JP1657197 A JP 1657197A JP 1657197 A JP1657197 A JP 1657197A JP H1020186 A JPH1020186 A JP H1020186A
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Masakazu Shimada
征和 島田
Takashi Nagano
隆 長野
Takashi Yoneyama
貴 米山
Nobuyuki Nagasawa
伸之 永沢
Hideaki Endo
英明 遠藤
Sanenari Kojima
実成 小嶋
Atsuhiro Tsuchiya
敦宏 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、顕微鏡の光学系に付着物が存在して
も、この付着物の影響を受けずにコントラストの低い標
本でも高精度に合焦調整する。 【解決手段】観察する標本2pに対して視野絞り6の像
を投影し、この視野絞り6の像と基準合焦位置とのデフ
ォーカス量Δaを検出して、このデフォーカス量Δaに
基づいて標本2pの厚さtを求め、この標本2pの厚さ
tと基準標本との厚さto の差ΔZに基づいてステージ
1の移動量を求め、このステージ1を移動して合焦調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医学、生物学など
の分野において生物組織等の状態を観察するときに利用
される光学機器、例えば顕微鏡における自動焦点調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡等の光学機器の焦点検出に関する
技術は、多方面に渡って開発されており、この中の技術
の1つとして、被写体に対して高精度に合焦するための
エリア分割による測距方式(以下、エリア分割方式と称
する)がある。
【0003】このエリア分割方式は、測距範囲内を複数
のエリアに分割してそれぞれ焦点を検出し、これら焦点
検出の演算結果から被写体と対物レンズとの相対距離を
制御して合焦させる技術である。
【0004】このエリア分割方式を採用した技術として
は、例えば特開平2−109008号公報及び特開平2
−297514号公報がある。
【0005】このうち特開平2−109008号公報の
技術は、例えばビデオカメラや電子スチルカメラに適用
するもので、撮像光学系を通して撮像される被写体像内
を複数のエリアに分割してそれぞれ焦点を検出し、これ
ら焦点検出の演算結果のうち多数決によって焦点位置を
選定し、この焦点位置に従って合焦制御するものであ
る。
【0006】又、特開平2−297514号公報の技術
は、例えばカメラの自動焦点に適用するもので、被写体
を焦点検出光学系を通して観察したときの測距範囲の被
写体像を2像に分割して一対の光電変換素子列に投影
し、これら光電変換素子列のブロック毎の出力信号が焦
点調整情報に適しているレベルにあるかを判定し、適切
レベルと判定された光電変換素子列の出力信号に基づい
て焦点調整情報を演算するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、やはり
前者の技術はビデオカメラや電子スチルカメラに適用す
るものであり、後者の技術はカメラの自動焦点に適用す
るものであり、これら技術を顕微鏡に適用すると、実用
上不十分な点がある。
【0008】すなわち、顕微鏡用の自動焦点検出におい
て、その合焦精度を低下させる要因の1つとしては、標
本を載せるスライドガラスやカバーガラス、標本に照明
を投光するコンデンサレンズに付着するゴミによる影響
が挙げられる。
【0009】このように標本やスライドガラスにゴミ等
の付着物があると、例えば標本像に対して数千〜数百
[μm]離れてゴミの画像が混入していると、標本より
もゴミの方がコントラストが高くなり、自動焦点を実行
すると、標本よりもゴミの方に焦点が合ってしまい、標
本に対する合焦精度が著しく低下する。なお、不特定の
標本の画像処理を行う装置を用いると高価になる。
【0010】このような合焦精度の低下に対する改善策
としては、上記の如くエリア分割による合焦制御を常に
行うことが挙げられるが、このような合焦制御では、そ
の制御処理が複雑化し、自動焦点検出性能として重要な
1つである合焦時間に影響を与えてしまう。
【0011】そこで本発明は、顕微鏡の光学系に付着物
が存在しても、この付着物の影響を受けずにコントラス
トの低い標本でも高精度に合焦調整できる安価な自動焦
点調整方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、対物
レンズと標本との相対位置を変化させて合焦調整を行う
自動焦点調整方法において、標本に対して視野絞り像又
は指標像を投影し、これら視野絞り像又は指標像と基準
合焦位置とのデフォーカス量を検出して合焦距離を求
め、この合焦距離に基づいて合焦調整を行う自動焦点調
整方法である。
【0013】請求項2によれば、対物レンズと標本との
相対位置を変化させて合焦調整を行う自動焦点調整装置
において、標本に対して視野絞り像又は指標像を投影す
る光学系と、標本に投影された視野絞り像又は指標像と
基準合焦位置とのデフォーカス量を検出する検出手段
と、この検出手段により検出されたデフォーカス量に基
づいて対物レンズと標本との相対位置を調整して合焦位
置に合わせる焦準手段と、を備えた自動焦点調整装置で
ある。
【0014】請求項3によれば、請求項2記載の自動焦
点調整装置において、検出手段は、基準となる少なくと
も屈折率、厚さを有する基準標本を用いたときの視野絞
り像又は指標像の結像位置を基準合焦位置として保持
し、この基準合焦位置と標本に投影された視野絞り像又
は指標像とのデフォーカス量を検出する機能を有し、焦
準手段は、検出手段により検出されたデフォーカス量に
基づいて標本の厚さを求め、この標本の厚さと基準標本
との厚さの差に基づいて対物レンズと標本との相対位置
の移動量を算出する機能を有する。
【0015】請求項4によれば、照明光をコンデンサレ
ンズを通して標本に照射し、かつ対物レンズと標本との
相対位置を変化させて合焦調整を行う自動焦点調整方法
において、対物レンズの観察倍率に応じてコンデンサレ
ンズの焦点距離を変更した場合、この各々のコンデンサ
レンズに対して標本と共役な位置に、複数の合焦調整用
の指標を配置した自動焦点調整方法である。
【0016】請求項5によれば、照明光をコンデンサレ
ンズを通して標本に照射し、かつ対物レンズと標本との
相対位置を変化させて合焦調整を行う自動焦点調整装置
において、対物レンズの観察倍率に応じてコンデンサレ
ンズの焦点距離を変更するコンデンサレンズ変更手段
と、このコンデンサレンズ変更手段によるコンデンサレ
ンズの焦点距離に応じてコンデンサレンズに対して標本
と共役な位置に、合焦調整用の指標を挿脱する指標挿脱
手段とを備え、指標像の標本面上におけるコントラスト
に基づいて対物レンズの標本に対する合焦調整を行う自
動焦点調整装置である。
【0017】請求項6によれば、請求項5記載の自動焦
点調整装置において、合焦調整動作時に、少なくともコ
ンデンサレンズの焦点距離を変更するとともに指標をコ
ンデンサレンズに対して標本と共役な位置に挿入する。
【0018】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0019】本発明の自動焦点調整方法は、対物レンズ
と標本との相対位置を変化させて合焦調整を行う場合、
標本に対して視野絞り像又は指標像を投影し、これら視
野絞り像又は指標像と基準合焦位置とのデフォーカス量
を検出して合焦距離を求め、この合焦距離に基づいて合
焦調整を行うものである。
【0020】図1はかかる自動焦点調整方法を顕微鏡に
適用した自動焦点調整装置の構成図である。
【0021】顕微鏡のステージ1には、標本2が載置さ
れている。このステージ1は、矢印(イ)方向に沿って
上下方向に移動自在となっている。
【0022】この顕微鏡には、標本2を照明するための
光学系が備えられている。すなわち、光源3から放射さ
れる照明光の光路s1 上には、コレクタレンズ4、リレ
ーレンズ5、視野絞り6及び反射鏡7が配置されてい
る。このうち視野絞り6は、視野絞りドライバ8により
絞りの大きさが変化するものとなっている。
【0023】反射鏡7の反射方向、すなわち反射鏡7に
より上方に向けられた照明光の光路s2 上には、リレー
レンズ9、明るさ絞り10及びコンデンサレンズ11が
配置され、このコンデンサレンズ11により標本2を均
一に照明するようになっている。
【0024】一方、標本2の上方には、標本2に対して
対物レンズ12を対向配置し、さらに標本2からの光束
s3 上に結像レンズ13、光路分岐部材14が配置され
ている。
【0025】この光路分岐部材14は、標本2からの光
束s3 の一部を接眼レンズ15に導き、他の光束をミラ
ー16、結像レンズ17を通して分割プリズム18に導
く作用を有している。
【0026】この分割プリズム18は、入射する光束を
2分割し、これら2つの光束を平行な状態でCCDセン
サ19に送る作用を有している。
【0027】この分割プリズム18により2分割された
2つの光束は、結像レンズ17の出射面からCCDセン
サ19の受光面に至るまでの各光路長が異なっている。
そして、CCDセンサ19の受光面は、結像レンズ17
を含む結像光学系の予定結像面に対する前後の光学的な
共役な位置(前側共役面と後側共役面)に一致してい
る。
【0028】従って、CCDセンサ19の受光面には、
予定結像面から共役な2位置に被写体像(前ピン像、後
ピン像)が投影される。これら2つの被写体像は、被写
体が合焦位置にあったときに同一形状となる。
【0029】なお、第1の実施の形態では、標本2上に
投影された視野絞り6の像を被写体としている。
【0030】CCDセンサ19は、投影された光像(前
ピン像、後ピン像)の入射光量と蓄積時間に応じた電圧
レベルのアナログ信号を出力する機能を有している。
【0031】このCCDセンサ19の出力端子には、ア
ナログ処理部20、A/D変換器21を介してメモリ2
2が接続されている。
【0032】アナログ処理部20は、CCDセンサ19
から出力されたアナログ信号に対して前ピン像と後ピン
像とに対して別々に増幅及びフィルタ処理等のアナログ
処理を施す機能を有している。
【0033】A/D変換器21はアナログ処理部20の
出力信号をディジタル化する機能を有し、メモリ22は
ディジタル化されたCCDセンサ19からの信号を前ピ
ン像と後ピン像とで別々に格納するものとなっている。
【0034】演算回路23は、メモリ22に格納された
2つの被写体像、つまり前ピン像と後ピン像とのディジ
タル信号を読み出し、これら前ピン像及び後ピン像のデ
ィジタル信号を用いて前ピン像と後ピン像とのコントラ
スト値を算出し、これらコントラスト値から視野絞り6
の合焦度を示すデフォーカス量を算出し、そのデフォー
カス信号をCPU24に送出する機能を有している。
【0035】このCPU24は、演算回路23により算
出されたデフォーカス信号を取り込み、このデフォーカ
ス信号に基づいて視野絞り6の像を合焦位置に合わせる
ためのステージ1の移動量及びその移動方向を求め、こ
れら移動量及び移動方向の信号を駆動回路25に送出す
る機能を有している。
【0036】又、CPU24は、ステージ1を上下方向
に移動したときのステージ1の移動量をエンコーダ26
から取り込んで、このステージ1の移動量を視野絞り6
の像のデフォーカス量Δaとして算出し、このデフォー
カス量Δaに基づいて標本2pの厚さtを求め、この標
本2pの厚さtと基準標本との厚さto の差ΔZに基づ
いてステージ1の移動量を求める機能を有している。
【0037】なお、エンコーダ26は、ステージ1の移
動量に応じたパルス信号を発生し、これをステージ1の
移動量信号として出力する機能を有している。
【0038】上記駆動回路25は、CPU24から送出
された移動量及び移動方向の信号を入力し、これら移動
量及び移動方向の信号に基づいてステージ1を矢印
(イ)方向に上下移動して合焦調整する機能を有してい
る。
【0039】又、CPU24は、CCDセンサ19から
出力される被写体像のアナログ信号がアナログ処理部2
0のレンジに適合しているか否かをA/D変換器21を
通して監視し、被写体像のアナログ信号がアナログ処理
部20のレンジに適合していない場合には、タイミング
ジェネレータ27に対してCCDセンサ19での電荷蓄
積時間をレンジに適合する蓄積時間に変更する命令を送
出する機能を有している。
【0040】このタイミングジェネレータ27は、CC
Dセンサ19に対して読み出しタイミング信号を送出す
るもので、CPU24からの命令を受け、この命令に応
じた電荷蓄積時間に変更してCCDセンサ19に対して
読み出しタイミング信号を送出する機能を有している。
【0041】なお、CPU24には外部コントローラ2
8が接続されており、この外部コントローラ28は、自
動合焦動作のスタート/ストップ等の制御及び検鏡者が
対物レンズ12の倍率等を指定するための機能を有して
いる。
【0042】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図2に示す動作手順を参照して説明する。
【0043】ステージ1上には、ステップ#1におい
て、基準標本2sが載せられる。この基準標本2sは、
一般にスライドガラスの屈折率ns で、厚さto に形成
されたものである。
【0044】光源3から放射された照明光は、コレクタ
レンズ4からリレーレンズ5、視野絞り6を通って反射
鏡7に至り、この反射鏡7で上方に向けて反射してリレ
ーレンズ9、明るさ絞り10を通ってコンデンサレンズ
11に至り、このコンデンサレンズ11により標本2s
を均一に照明する。
【0045】この標本2sからの光束s3 は、対物レン
ズ12、結像レンズ13を通って光路分岐部材14に至
り、この光路分岐部材14で標本2sからの光束s3 の
一部を接眼レンズ15に導き、他の光束をミラー16、
結像レンズ17を通して分割プリズム18に導く。
【0046】この分割プリズム18は、入射する光束を
2分割し、これら2つの光束を平行な状態でCCDセン
サ19に送る。
【0047】このCCDセンサ19は、投影された光像
(前ピン像、後ピン像)の入射光量と蓄積時間に応じた
電圧レベルのアナログ信号を出力する。
【0048】アナログ処理部20は、CCDセンサ19
から出力されたアナログ信号に対して前ピン像と後ピン
像とに対して別々に増幅及びフィルタ処理等のアナログ
処理を施す。
【0049】そして、アナログ処理部20の出力信号
は、A/D変換器21によりディジタル化されてメモリ
22に送られ、このメモリ22に前ピン像と後ピン像と
で別々に格納される。
【0050】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号を読み出し、こ
れら前ピン像及び後ピン像のディジタル信号を用いて前
ピン像と後ピン像とのコントラスト値を算出し、これら
コントラスト値から視野絞り6の合焦度を示すデフォー
カス量を算出する。
【0051】CPU24は、演算回路23により算出さ
れたデフォーカス信号を取り込み、このデフォーカス信
号に基づいて視野絞り6の像を合焦位置に合わせるため
のステージ1の移動量及びその移動方向を求め、これら
移動量及び移動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0052】これにより、ステージ1は、ステップ#2
において上下方向に移動し、CCDセンサ19の受光面
に投影される前ピン像、後ピン像が同一形状になると、
視野絞り6の像が合焦位置となる。
【0053】又、ステップ#3においてコンデンサレン
ズ11を上下移動して基準標本2sに対して視野絞り6
の像のピントを合わせる。
【0054】図3(a) はかかる基準標本2sをステージ
1上に載せて、作動距離WDo の対物レンズ12の焦点
位置と、照明光が視野絞り6からリレーレンズ9を通
り、コンデンサレンズ11により基準標本2s上に投影
されたときの視野絞り6の像とが同一位置になった状態
を示す。なお、同図においてhはテーブル1の上面位置
を示している。
【0055】そして、これら対物レンズ12の焦点位置
と視野絞り6の像とが同一となった位置を、基準合焦位
置とする。
【0056】次にステップ#4において、基準標本2s
に代えて、観察する標本2pをステージ1上に載置す
る。
【0057】この標本2pは、例えば屈折率ns で、厚
さtに形成されている。
【0058】このような標本2pをステージ1上に載せ
た場合、この標本2pの厚さtの変化により、対物レン
ズ12の焦点位置と視野絞り6の像との距離が変化す
る。このとき、標本2pが基準標本2sよりも厚い場合
のみ対物レンズ12の焦点位置が変化する。視野絞り像
の位置は、標本の厚さが変われば変化する。
【0059】この状態に、観察する標本2pからの光束
s3 は、上記同様に、対物レンズ12から結像レンズ1
3を通って光路分岐部材14に至り、この光路分岐部材
14で標本2pからの光束s3 の一部を接眼レンズ15
に導き、他の光束をミラー16、結像レンズ17を通し
て分割プリズム18に導く。
【0060】そして、標本2pからの光束は、分割プリ
ズム18により2分割されて2つの平行な光束としてC
CDセンサ19に投影され、このCCDセンサ19から
これら前ピン像、後ピン像の入射光量と蓄積時間に応じ
た電圧レベルのアナログ信号として出力される。
【0061】このアナログ信号は、アナログ処理部20
により前ピン像と後ピン像とで別々にアナログ処理さ
れ、A/D変換器21によりディジタル化されてメモリ
22に格納される。
【0062】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号からそのコント
ラスト値を算出し、これらコントラスト値から視野絞り
6の合焦度を示すデフォーカス量を算出する。
【0063】なお、このデフォーカス量の検出時、CP
U24は、視野絞り6の像を認識できるように視野絞り
ドライバ8に対して所定の絞りの大きさを示す信号を送
出する。
【0064】このときの視野絞り6の大きさは、予め決
められた固定の絞り値に絞る、又は対物レンズ12の倍
率と視野絞り6の絞り値との対応したテーブルを予め用
意し、使用する対物レンズ12に対応する絞り値を読み
出して絞るようにしている。決まった固定値に絞る場合
は、使用する最高倍率の対物レンズ12で検出できる大
きさに設定しておけばよい。
【0065】そして、デフォーカス量の検出が終了する
と、視野絞り6の絞り値は、元の絞り値に戻る。
【0066】CPU24は、ステップ#5において、演
算回路23からのデフォーカス信号に基づいてステージ
1の移動量及びその移動方向を求め、これら移動量及び
移動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0067】これにより、ステージ1が上下方向に移動
し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン像、
後ピン像が同一形状になると、図3(b) に示すように視
野絞り6の像が合焦位置となる。
【0068】このとき、エンコーダ26は、ステージ1
の移動量Δaを検出し、その移動量信号をCPU24に
送る。
【0069】このCPU24は、ステップ#6におい
て、エンコーダ26からの移動量信号を取り込み、この
ステージ1の移動量Δaを視野絞り6の像のデフォーカ
ス量Δaとし、このデフォーカス量Δaに基づいて標本
2pの厚さtを求める。
【0070】すなわち、基準標本2sの厚さto 、対物
レンズ12の作動距離WDo 、観察する標本2pの場合
の対物レンズ12の作動距離をWDとすると、 to +WDo +Δa=t+WD …(1) WDo =WD+(t−to )/ns …(2) となる。
【0071】これら式(1) 及び(2) により標本2pの厚
さtは、 t=to +Δa/(1−1/ns ) …(3) となる。このように標本2pの厚さtは、視野絞り6の
像のデフォーカス量Δaを検出することにより求められ
る。
【0072】次にCPU24は、ステップ#7におい
て、標本2pの厚さtと基準標本2sの厚さto との差
ΔZを求め、これをステージ1の移動量ΔZとして求め
る。
【0073】すなわち、標本2pの厚さtと基準標本2
sの厚さto との差ΔZ ΔZ=t−to …(4) から上記式(3) を代入して、 ΔZ=Δa/(1−1/ns ) …(5) を求める。
【0074】CPU24は、ステップ#8において、標
本2pの厚さtと基準標本2sの厚さto との差ΔZを
ステージ1の移動量ΔZとしてその移動方向とともに、
再び駆動回路25に送出する。
【0075】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、図3(c) に示すように標本2pに対して合焦調整
される。
【0076】このように上記第1の実施の形態において
は、観察する標本2pに対して視野絞り6の像を投影
し、この視野絞り6の像と基準合焦位置とのデフォーカ
ス量Δaを検出して、このデフォーカス量Δaに基づい
て標本2pの厚さtを求め、この標本2pの厚さtと基
準標本との厚さto の差ΔZに基づいてステージ1の移
動量を求めるようにしたので、標本2を載せるスライド
ガラスやカバーガラス、コンデンサレンズ11にゴミ等
の付着物が付着していても、視野絞り6の像の方がゴミ
等の付着物よりもコントラストが格段に高く、かつ視野
絞り6の像の形状が予め判っており、実質的に視野絞り
6の像のみで高精度に標本2に対する自動焦点調整がで
きる。
【0077】又、特定形状の像である視野絞り6の像の
画像処理を行えばよいので、複雑な画像処理は行わなく
てよく、安価な顕微鏡用の自動焦点調整装置とすること
ができる。
【0078】(2) 次に本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0079】図4は顕微鏡に適用した自動焦点調整装置
の構成図である。
【0080】この顕微鏡には、標本2を照明するための
落射光学系が備えられている。すなわち、光源30から
放射される照明光の光路s4 上には、コレクタレンズ3
1、リレーレンズ32、明るさ絞り33、視野絞り34
及びハーフミラー36が配置されている。このうち視野
絞り34は、視野絞りドライバ8により絞りの大きさが
変化するものとなっている。
【0081】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0082】ステージ1上には、基準標本2sが載せら
れる。
【0083】光源30から放射された照明光は、コレク
タレンズ31からリレーレンズ32、明るさ絞り33、
視野絞り34を通ってハーフミラー36に至り、このハ
ーフミラー36で下方に向て反射し、対物レンズ12に
より基準標本2sを均一に照明する。
【0084】基準標本2sからの光束s5 は、上記同様
に、対物レンズ12、結像レンズ13、光路分岐部材1
4に至り、さらにミラー16、結像レンズ17を通して
分割プリズム18に導かれ、ここで平行な光束に2分割
されてCCDセンサ19に入射する。
【0085】以下、上記第1の実施の形態と同様に、C
CDセンサ19は、投影された光像(前ピン像、後ピン
像)の入射光量と蓄積時間に応じた電圧レベルのアナロ
グ信号を出力し、このアナログ信号は、アナログ処理部
20により増幅等のアナログ処理が施され、前ピン像と
後ピン像とで別々にメモリ22に格納される。
【0086】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号を用いてそのコ
ントラスト値から視野絞り6の合焦度を示すデフォーカ
ス量を算出する。
【0087】CPU24は、演算回路23からデフォー
カス信号を取り込み、このデフォーカス信号に基づいて
視野絞り6の像を合焦位置に合わせるためのステージ1
の移動量及びその移動方向を求め、これら移動量及び移
動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0088】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン
像、後ピン像が同一形状になると、視野絞り6の像が合
焦位置となる。又、コンデンサレンズ11を上下移動し
て基準標本2sに対して視野絞り34の像のピントを合
わせる。
【0089】次に基準標本2sに代えて、観察する標本
2pをステージ1上に載置する。
【0090】標本2pをステージ1上に載せた場合、こ
の標本2pの厚さtの変化により、対物レンズ12の焦
点位置と視野絞り6の像との距離が変化する。
【0091】この標本2pからの光束s5 は、上記同様
に、対物レンズ12、結像レンズ13、光路分岐部材1
4、ミラー16、結像レンズ17、分割プリズム18を
通してCCDセンサ19に投影され、このCCDセンサ
19から出力されるアナログ信号により、メモリ22に
は前ピン像と後ピン像とのディジタル信号が格納され
る。
【0092】そして、演算回路23は、メモリ22に格
納された前ピン像と後ピン像とのディジタル信号からそ
のコントラスト値を算出し、これらコントラスト値から
視野絞り6の合焦度を示すデフォーカス量を算出する。
【0093】CPU24は、算出されたデフォーカス信
号に基づいてステージ1の移動量及びその移動方向を求
め、これら移動量及び移動方向の信号を駆動回路25に
送出する。
【0094】これにより、ステージ1が上下方向に移動
し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン像、
後ピン像が同一形状になると、視野絞り34の像が合焦
位置となる。
【0095】このとき、エンコーダ26は、ステージ1
の移動量Δaを検出し、その移動量信号をCPU24に
送る。
【0096】このCPU24は、エンコーダ26から出
力された移動量信号を取り込み、このステージ1の移動
量Δaを視野絞り6の像のデフォーカス量Δaとし、こ
のデフォーカス量Δaに基づいて上記式(1) 〜(3) に従
って標本2pの厚さtを求める。
【0097】次にCPU24は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZを上記式(4) 及び(5)
を演算して求め、これをステージ1の移動量ΔZとす
る。
【0098】次にCPU24は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZをステージ1の移動量
ΔZとしてその移動方向とともに、再び駆動回路25に
送出する。
【0099】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、図3(c) に示すように標本2pに対して合焦調整
される。
【0100】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、標本2に対して落射照明とし、この落射光学系に視
野絞り34を配置しても、上記第1の実施の形態と同様
に、本2を載せるスライドガラスやカバーガラス、コン
デンサレンズ11にゴミ等の付着物が付着していても、
視野絞り6の像の方がゴミ等の付着物よりもコントラス
トが格段に高く、かつ視野絞り6の像の形状が予め判っ
ており、実質的に視野絞り6の像のみで高精度に標本2
に対する自動焦点調整ができる。
【0101】又、特定形状の像である視野絞り6の像の
画像処理を行えばよいので、複雑な画像処理は行わなく
てよく、安価な顕微鏡用の自動焦点調整装置とすること
ができる。
【0102】(3) 次に本発明の第3の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0103】図5は顕微鏡に適用した自動焦点調整装置
の構成図である。
【0104】対物レンズ12は、駆動回路40の駆動に
より矢印(ロ)方向である上下方向に移動自在に配置さ
れている。
【0105】エンコーダ41は、対物レンズ12の移動
量に応じたパルス信号を発生し、これを対物レンズ12
の移動量信号として出力する機能を有している。
【0106】CPU42は、対物レンズ12を上下方向
に移動したときの対物レンズ12の移動量をエンコーダ
41から取り込んで、この対物レンズ12の移動量を視
野絞り6の像のデフォーカス量Δaとして算出し、この
デフォーカス量Δaに基づいて標本2の厚さtを求め、
この標本2の厚さtと基準標本との厚さto の差ΔZに
基づいて対物レンズ12の移動量を求める機能を有して
いる。
【0107】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0108】ステージ1上には、基準標本2sが載せら
れる。この基準標本2sは、スライドガラスの屈折率n
s で、厚さto に形成されたものである。
【0109】光源3から放射された照明光は、コレクタ
レンズ4、リレーレンズ5、視野絞り6を通って反射鏡
7に至り、この反射鏡7で上方に向けて反射してリレー
レンズ9、明るさ絞り10、コンデンサレンズ11を通
って基準標本2sを均一に照明する。
【0110】この基準標本2sからの光束s3 は、対物
レンズ12を通って結像レンズ13、光路分岐部材14
に至り、さらにミラー16、結像レンズ17を通して分
割プリズム18に導かれ、ここで平行な光束に2分割さ
れてCCDセンサ19に入射する。
【0111】以下、上記第1の実施の形態と同様に、C
CDセンサ19は、投影された光像(前ピン像、後ピン
像)の入射光量と蓄積時間に応じた電圧レベルのアナロ
グ信号を出力し、このアナログ信号は、アナログ処理部
20により増幅等のアナログ処理が施され、前ピン像と
後ピン像とで別々にメモリ22に格納される。
【0112】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号を用いてそのコ
ントラスト値から視野絞り6の合焦度を示すデフォーカ
ス量を算出する。
【0113】CPU42は、演算回路23からのデフォ
ーカス信号に基づいて視野絞り6の像を合焦位置に合わ
せるための対物レンズ12の移動量及びその移動方向を
求め、これら移動量及び移動方向の信号を駆動回路40
に送出する。
【0114】これにより、対物レンズ12は、上下方向
に移動し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピ
ン像、後ピン像が同一形状になると、視野絞り6の像が
合焦位置となる。又、コンデンサレンズ11を上下移動
して基準標本2sに対して視野絞り6の像のピントを合
わせる。
【0115】図6(a) はかかる基準標本2sをステージ
1上に載せて、作動距離WDo の対物レンズ12の焦点
位置と、照明光が視野絞り6からリレーレンズ9を通
り、コンデンサレンズ11により基準標本2s上に投影
されたときの視野絞り6の像とが同一位置になった状
態、すなわち基準合焦位置を示す。なお、同図において
fは対物レンズ12の下面位置を示している。
【0116】次に基準標本2sに代えて、観察する標本
2pをステージ1上に載置する。
【0117】この標本2pは、例えば屈折率ns で、厚
さtに形成されている。
【0118】このような標本2pをステージ1上に載せ
た場合、この標本2pの厚さtの変化により、図6(b)
に示すように対物レンズ12の焦点位置と視野絞り6の
像との距離が変化する。
【0119】この状態に、観察する標本2pからの光束
s3 は、上記同様に、対物レンズ12から結像レンズ1
3、光路分岐部材14、ミラー16、結像レンズ17を
通して分割プリズム18に導かれてCCDセンサ19に
投影される。
【0120】このCCDセンサ19は、前ピン像、後ピ
ン像の入射光量と蓄積時間に応じた電圧レベルのアナロ
グ信号を出力し、これらがディジタル化されてメモリ2
2に格納される。
【0121】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号からそのコント
ラスト値により視野絞り6の合焦度を示すデフォーカス
量を算出する。
【0122】CPU42は、算出されたデフォーカス信
号に基づいて対物レンズ12の移動量及びその移動方向
を求め、これら移動量及び移動方向の信号を駆動回路4
0に送出する。
【0123】これにより、対物レンズ12が上下方向に
移動し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン
像、後ピン像が同一形状になると、視野絞り6の像が合
焦位置となる。
【0124】このとき、エンコーダ41は、対物レンズ
12の移動量Δaを検出し、その移動量信号をCPU4
2に送る。
【0125】このCPU42は、エンコーダ41から出
力された移動量信号を取り込み、この対物レンズ12の
移動量Δaを視野絞り6の像のデフォーカス量Δaと
し、このデフォーカス量Δaに基づいて標本2pの厚さ
tを求める。
【0126】すなわち、基準標本2sの厚さto 、対物
レンズ12の作動距離WDo 、観察する標本2pの場合
の対物レンズ12の作動距離をWDとすると、標本2p
の厚さtは、上記式(1) 〜(3) から、 t=to +Δa/(1−1/ns ) …(6) となる。
【0127】次にCPU42は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZを求め、これを対物レ
ンズの移動量ΔZとして求める。
【0128】すなわち、標本2pの厚さtと基準標本2
sの厚さto との差ΔZは、上記式(4) 及び(5) から、 ΔZ=Δa/(1−1/ns ) …(7) となる。
【0129】CPU42は、標本2pの厚さtと基準標
本2sの厚さto との差ΔZを対物レンズ12の移動量
ΔZとしてその移動方向とともに、再び駆動回路40に
送出する。
【0130】これにより、対物レンズ12は、上下方向
に移動し、図6(c) に示すように標本2pに対して合焦
調整される。
【0131】このように上記第3の実施の形態において
は、観察する標本2pに対して視野絞り6の像を投影
し、この視野絞り6の像と基準合焦位置とのデフォーカ
ス量Δaを検出して、このデフォーカス量Δaに基づい
て標本2pの厚さtを求め、この標本2pの厚さtと基
準標本との厚さto の差ΔZに基づいて対物レンズ12
の移動量を求めるようにしたので、上記第1の実施の形
態と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0132】(4) 次に本発明の第4の実施の形態につい
て説明する。なお、図4と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0133】図7は顕微鏡に適用した自動焦点調整装置
の構成図である。
【0134】この顕微鏡は、落射照明系を備え、かつ対
物レンズ12が駆動回路40の駆動により矢印(ロ)方
向である上下方向に移動自在となっている。
【0135】又、エンコーダ41は、対物レンズ12の
移動量に応じたパルス信号を発生し、これを対物レンズ
12の移動量信号として出力する機能を有している。
【0136】CPU42は、対物レンズ12を上下方向
に移動したときの対物レンズ12の移動量をエンコーダ
41から取り込んで、この対物レンズ12の移動量を視
野絞り6の像のデフォーカス量Δaとして算出し、この
デフォーカス量Δaに基づいて標本2の厚さtを求め、
この標本2の厚さtと基準標本との厚さto の差ΔZに
基づいて対物レンズ12の移動量を求める機能を有して
いる。
【0137】このような構成であれば、基準標本2sに
代えて、観察する標本2pがステージ1上に載置する
と、この標本2pの厚さtの変化により、対物レンズ1
2の焦点位置と視野絞り34の像との距離が変化する。
【0138】この場合、演算回路23は、CCDセンサ
19に結像された前ピン像と後ピン像とに応じたディジ
タル信号のコントラスト値から視野絞り34の合焦度を
示すデフォーカス量を算出し、CPU42は、このデフ
ォーカス信号に基づいて対物レンズ12の移動量及びそ
の移動方向を求め、対物レンズ12を移動駆動し、視野
絞り34の像を合焦する。
【0139】このとき、エンコーダ26は、対物レンズ
12の移動量Δaを検出し、その移動量信号をCPU4
2に送る。
【0140】このCPU42は、エンコーダ41から出
力された移動量信号を取り込み、このステージ1の移動
量Δaを視野絞り34の像のデフォーカス量Δaとし、
このデフォーカス量Δaに基づいて上記式(1) 〜(3) に
従って標本2pの厚さtを求め、続いて標本2pの厚さ
tと基準標本2sの厚さto との差ΔZを上記式(4)及
び(5) を演算して求め、これをステージ1の移動量ΔZ
とする。
【0141】次にCPU42は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZをステージ1の移動量
ΔZとしてその移動方向とともに、再び駆動回路40に
送出する。
【0142】これにより、対物レンズ12は、上下方向
に移動し、標本2pに対して合焦調整される。
【0143】このように上記第4の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することは
言うまでもない。
【0144】(5) 次に本発明の第5の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0145】図8は顕微鏡に適用した自動焦点調整装置
の構成図である。
【0146】光源3から放射される照明光の光路s1 上
には、コレクタレンズ4、リレーレンズ5、視野絞り6
及びハーフミラー50が配置されている。
【0147】このハーフミラー50の反射方向、すなわ
ちハーフミラー50により上方に向けられた照明光の光
路s2 上には、リレーレンズ9、明るさ絞り10及びコ
ンデンサレンズ11が配置され、このコンデンサレンズ
11により標本2を均一に照明するようになっている。
【0148】又、指標光源51が配置され、指標光源ド
ライバ52から送出される点灯制御信号により点灯され
る。
【0149】この指標光源51から放射される指標光の
光路上(照明光の光路s2 と一致)には、指標板53が
配置されている。
【0150】この指標板53は、視野絞り6と共役な位
置に配置されている。
【0151】演算回路54は、メモリ22に格納される
基準標本2sに対するCCDセンサ19の出力信号と観
察する標本2pに対するCCDセンサ19の出力信号と
の偏差から指標板53の像のみの信号を求める機能を有
している。
【0152】又、演算回路54は、メモリ22に格納さ
れた指標板53の像に対する前ピン像と後ピン像とのデ
ィジタル信号を読み出し、これら前ピン像及び後ピン像
のディジタル信号を用いて前ピン像と後ピン像とのコン
トラスト値を算出し、これらコントラスト値から指標板
53の合焦度を示すデフォーカス量を算出する機能を有
している。
【0153】CPU55は、演算回路54からのデフォ
ーカス信号を取り込み、このデフォーカス信号に基づい
て指標板53の像を合焦位置に合わせるためのステージ
1の移動量及びその移動方向を求め、これら移動量及び
移動方向の信号を駆動回路25に送出する機能を有して
いる。
【0154】又、CPU55は、ステージ1を上下方向
に移動したときのステージ1の移動量をエンコーダ26
から取り込んで、このステージ1の移動量を指標板53
の像のデフォーカス量Δaとして算出し、このデフォー
カス量Δaに基づいて標本2pの厚さtを求め、この標
本2pの厚さtと基準標本との厚さto の差ΔZに基づ
いてステージ1の移動量を求める機能を有している。
【0155】タイミングジェネレータ56は、CPU5
5からのタイミング信号に基づいてCCDセンサ19に
読み出しタイミング信号を送出する機能を有している。
【0156】指標光源ドライバ52は、CPU55から
のタイミング信号に基づいて点灯制御信号を指標光源5
1に送出して点灯制御する機能を有している。
【0157】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0158】ステージ1上には、基準標本2sが載せら
れる。
【0159】光源3から放射された照明光は、コレクタ
レンズ4からリレーレンズ5、視野絞り6を通ってハー
フミラー50に至り、ここで上方に向けて反射してリレ
ーレンズ9、明るさ絞り10を通ってコンデンサレンズ
11に至り、このコンデンサレンズ11により基準標本
2sを均一に照明する。
【0160】この基準標本2sからの光束s3 は、対物
レンズ12、結像レンズ13を通って光路分岐部材14
に至り、さらにミラー16、結像レンズ17を通して分
割プリズム18に導かれ、ここで平行な2つの光束に2
分割されてCCDセンサ19に入射する。
【0161】このCCDセンサ19は、投影された光像
の入射光量と蓄積時間に応じた電圧レベルのアナログ信
号を出力するので、このアナログ信号は、アナログ処理
部20により増幅及びフィルタ処理等され、A/D変換
器21によりディジタル化されてメモリ22に格納され
る。
【0162】このときにメモリ22に格納されるCCD
センサ19のディジタル出力信号は、基準標本2sに対
して照明光のみを照射したものであり、例えば図9にそ
の波形を示す。
【0163】次に指標光源51が点灯されると、この指
標光源51から放射される指標光は、指標板53を通っ
て指標像となり、この指標像がハーフミラー50、リレ
ーレンズ9、明るさ絞り10を通ってコンデンサレンズ
11に至り、このコンデンサレンズ11により基準標本
2sに投影される。
【0164】そして、指標像の投影された基準標本2s
からの光束s3 は、対物レンズ12、結像レンズ13を
通って光路分岐部材14に至り、さらにミラー16、結
像レンズ17を通して分割プリズム18に導かれ、ここ
で平行な2つの光束に2分割されてCCDセンサ19に
入射する。
【0165】このCCDセンサ19は、指標像を含んだ
光像の入射光量と蓄積時間に応じた電圧レベルのアナロ
グ信号を出力するので、このアナログ信号は、アナログ
処理部20により増幅及びフィルタ処理等され、A/D
変換器21によりディジタル化されてメモリ22に格納
される。
【0166】このときにメモリ22に格納されるCCD
センサ19のディジタル出力信号は、基準標本2sに対
して指標像を投影したものであり、例えば図10にその
波形を示す。
【0167】演算回路54は、メモリ22に格納される
基準標本2sに指標像を投影したときと投影しないとき
の各CCDセンサ19の出力信号との偏差から図11に
示す指標像のみの信号を求める。
【0168】ところで、CCDセンサ19に入射する指
標像は、分割プリズム18により平行な2つの光束に2
分割されるので、指標像に対する前ピン像と後ピン像と
なっている。
【0169】従って、演算回路54は、指標像の前ピン
像と後ピン像とのディジタル信号を読み出し、これら前
ピン像及び後ピン像のディジタル信号を用いて前ピン像
と後ピン像とのコントラスト値を算出し、これらコント
ラスト値から指標板53の合焦度を示すデフォーカス量
を算出する。
【0170】CPU24は、演算回路54からのデフォ
ーカス信号を取り込み、このデフォーカス信号に基づい
て指標板53の像を合焦位置に合わせるためのステージ
1の移動量及びその移動方向を求め、これら移動量及び
移動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0171】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン
像、後ピン像が同一形状になり、指標像が合焦位置とな
る。
【0172】次に基準標本2sに代えて、観察する標本
2pをステージ1上に載置する。
【0173】標本2pをステージ1上に載せた場合、こ
の標本2pの厚さtの変化により、対物レンズ12の焦
点位置と指標像との距離が変化する。
【0174】しかるに、上記同様に、観察する標本2p
に指標像を投影しないときと指標像を投影したときのC
CDセンサ19の各ディジタル出力信号がメモリ22に
格納される。
【0175】演算回路54は、メモリ22に格納される
標本2pに指標像を投影したときと投影しないときの各
CCDセンサ19の出力信号との偏差から指標像のみの
信号を求める。
【0176】次に演算回路54は、指標像の前ピン像と
後ピン像とのディジタル信号を読み出し、これら前ピン
像及び後ピン像のディジタル信号を用いて前ピン像と後
ピン像とのコントラスト値を算出し、これらコントラス
ト値から指標板53の合焦度を示すデフォーカス量を算
出する。
【0177】CPU24は、演算回路54からのデフォ
ーカス信号を取り込み、このデフォーカス信号に基づい
て指標板53の像を合焦位置に合わせるためのステージ
1の移動量及びその移動方向を求め、これら移動量及び
移動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0178】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、標本2pに投影される指標像が合焦位置となる。
【0179】このとき、エンコーダ26は、ステージ1
の移動量Δaを検出し、その移動量信号をCPU55に
送る。
【0180】このCPU55は、エンコーダ26から出
力された移動量信号を取り込み、このステージ1の移動
量Δaを指標像のデフォーカス量Δaとし、このデフォ
ーカス量Δaに基づいて上記式(1) 〜(3) に従って標本
2pの厚さtを求める。
【0181】次にCPU55は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZを上記式(4) 及び(5)
を演算して求め、これをステージ1の移動量ΔZとす
る。
【0182】次にCPU55は、標本2pの厚さtと基
準標本2sの厚さto との差ΔZをステージ1の移動量
ΔZとしてその移動方向とともに、再び駆動回路25に
送出する。
【0183】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、標本2pに対して合焦調整される。
【0184】このように上記第5の実施の形態によれ
ば、観察する標本2pに対して指標像を投影し、この指
標像と基準合焦位置とのデフォーカス量Δaを検出し
て、このデフォーカス量Δaに基づいて標本2pの厚さ
tを求め、この標本2pの厚さtと基準標本2sとの厚
さto の差ΔZに基づいてステージ1の移動量を求める
ようにしたので、上記第1の実施の形態と同様の効果を
奏することは言うまでもなく、そのうえ視野絞り6の絞
りを調整する必要がない。
【0185】(6) 次に本発明の第6の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0186】対物レンズの観察倍率を切り換える顕微鏡
としては、図12に示す構成のものがある。
【0187】光源3から放射される照明光の光路s1 上
には、コレクタレンズ4、視野絞り(FS)6及び反射
鏡7が配置されている。
【0188】この反射鏡7の反射方向の照明光の光路s
2 には、リレーレンズ9、明るさ絞り10、及びコンデ
ンサレンズ11aとその先玉11b(コンデンサレンズ
11)が配置されている。
【0189】一方、標本2からの光束s3 上には、レボ
ルバ60に設けられた複数の対物レンズ61a、61b
のうち例えば対物レンズ61aが挿入されている。
【0190】このレボルバ60は、レボルバ駆動装置6
2により駆動されて複数の対物レンズ61a、61bの
うち一方の対物レンズ61a又は61bを光束s3 上に
挿脱するものとなっている。
【0191】しかるに、CPU24は、光束s3 上に挿
入された対物レンズ61a又は61bの倍率、NA(開
口率)に応じてコンデンサレンズ駆動装置63を駆動
し、コンデンサレンズ11の先玉11bを照明光の光路
s2 上に挿脱して、コンデンサレンズ11の焦点距離を
変更し、適切な照明を標本2に投光するものとなってい
る。
【0192】ここで、照明光の光路s1 、s2 による照
明光学系について図13を参照して詳しく説明すると、
光源3から出射された照明光は、コレクタレンズ4及び
リレーレンズ9により集光され、コンデンサレンズ11
の入射瞳位置である明るさ絞り10面上に光源3の像が
投影される。
【0193】一方、光源3、コレクタレンズ4により照
明され、視野絞り6から出射された照明光は、反射鏡7
で反射され、リレーレンズ9により平行光となり、コン
デンサレンズ11により標本2面に集光され、視野絞り
6の像が投影される、いわゆるケーラー照明が行われ
る。
【0194】すなわち、コンデンサレンズ11は、視野
絞り6を標本2面に投影するための結像レンズとなって
おり、例えば対物レンズ61a、61bを切り換えて低
倍の対物レンズで広い視野を照明するためには、コンデ
ンサレンズ11の焦点距離を長くし、視野絞り6の投影
倍率を大きくしなければならない。
【0195】ところが、1つのコンデンサレンズで入射
瞳となる明るさ絞り10の位置を変えずに、かつ視野絞
り6の投影面となる後側焦点位置を標本2面上に保った
状態において、コンデンサレンズの焦点距離のみを可変
することは困難であり、たとえ仮に実現したとしてもレ
ンズ枚数が多くなり、高価なものとなってしまう。
【0196】このような事から、図14に示すようにコ
ンデンサレンズ11の先玉11bを光路s2 から外すこ
とにより、コンデンサレンズ11の焦点距離を長くして
いるが、これでは完全なケーラー照明を保てず、視野絞
り6が標本2面に投影されないことが多い。
【0197】このことは、1つのコンデンサレンズで低
倍対物レンズから高倍対物レンズまで最適な照明を行う
場合に限らず、1×対物レンズ等の極低倍対物レンズに
対して最適な照明を行う場合でも、コンデンサレンズの
焦点距離が長くなり、これによりコンデンサレンズがリ
レーレンズ9及び反射鏡7に近付き、スペース的な制約
により視野絞り6が標本2面に投影されない場合が多
い。
【0198】このため、視野絞り6の像(FS像)のコ
ントラストを検出して自動焦点調整を行っても、視野絞
り6の像を標本2面上に合焦できない。
【0199】このような実情に基づいて視野絞り6の像
を標本2面上に投影できない場合でも、コントラストを
検出して自動焦点調整ができる第6の実施の形態につい
て以下説明する。
【0200】本発明の自動焦点調整方法は、図15及び
図16に示すように対物レンズ61a又は61bの観察
倍率に応じてコンデンサレンズ11の焦点距離を変更し
た場合、このコンデンサレンズ11に対して標本2と共
役な位置に、合焦調整用の指標70を配置したものであ
る。
【0201】すなわち、図15はかかる自動焦点調整方
法を適用した顕微鏡の全体構成図であり、図16は顕微
鏡における低倍対物レンズ照明時のコンデンサレンズの
先玉11bを光路s2 から外した状態のコンデンサレン
ズ11aを含む透過照明光学系の構成図である。
【0202】コンデンサレンズの先玉11bが光路s2
に挿入された状態では、視野絞り6の像が標本2面に投
影されるが、この先玉11bが光路s2 から外される
と、コンデンサレンズ11の焦点距離が長くなり、視野
絞り6の像は、標本2の上方、すなわち対物レンズ61
a又は61b側に投影され、標本2面上には投影されな
い。
【0203】この先玉11bが光路s2 から外された状
態では、コンデンサレンズ11の焦点距離が長くなるの
で、標本2と共役な面は、視野絞り6よりもコレクタレ
ンズ4側の位置となる。
【0204】従って、この標本2と共役な位置に指標7
0を配置すれば、この指標70の像が標本2面上に投影
され、この指標70の像のコントラストを検出すること
により自動焦点調整を行い、標本2に対して合焦にでき
る。
【0205】ここで、指標70が、例えば円形のような
標本2の視野の周辺部に投影される形状で、かつ先球1
1bが光路s2 に挿入されてコンデンサレンズ11が高
倍対物レンズ用の照明になった場合でも、照明のための
有効光線が指標70によりけられて遮光されることはな
い。
【0206】又、先球11bが光路s2 から外れた状態
でも、指標70の像が自動焦点調整のためのCCDセン
サ19に十分かかる大きさの観察倍率で投影される場
合、指標70は、固定位置で、常時光路s2 に挿入され
た状態でもよい。
【0207】ところが、指標70により先玉11bの光
路s2 への挿入時における照明のための有効光線がけら
れたり、又指標70の投影像の大きさが適当でなくCC
Dセンサ19にかからない場合には、対物レンズ16a
又は16bによる観察倍率の変更に応じて指標70を光
路s2 から挿脱するものとなる。
【0208】以下、図15に示す顕微鏡の全体構成図を
参照して対物レンズ16a又は16bによる観察倍率の
変更に応じた指標70の挿脱の機構について説明する。
【0209】CPU71は、外部コントローラ28から
送られてくる対物レンズ61a又は61bの種類、倍率
の選択信号を受け、この選択信号に基づいてレゾルバ駆
動装置62に対物レンズ変換の信号を送出するコンデン
サレンズ変更手段としての機能を有している。
【0210】又、CPU71は、対物レンズ変換信号を
レボルバ駆動装置62に送出すると共に、この対物レン
ズ61a又は61bによる観察倍率に応じたコンデンサ
レンズ11の先玉11bの挿脱の判定信号、すなわち高
倍対物レンズの場合に先球11bを光路s2 に挿入する
判定信号をコンデンサレンズ駆動装置63に送出し、又
低倍対物レンズの場合に先球11bを光路s2 から外す
判定信号をコンデンサレンズ駆動装置63に送出する機
能を有している。
【0211】又、CPU71は、対物レンズの交換、先
玉11bの挿脱と共に、コンデンサレンズ11の先玉1
1bが光路s2 に挿入されている場合に指標70を光路
s1から外す信号を指標駆動装置72に送出し、又先玉
11bが光路s2 から外れている場合に指標70を光路
s1 に挿入する信号を指標駆動装置72に送出する指標
挿脱手段としての機能を有している。
【0212】次に上記の如く構成された顕微鏡の作用に
ついて説明する。
【0213】対物レンズによる観察倍率を変更する場
合、外部コントローラ28において所望の観察倍率に適
した対物レンズ61a又は61bが選択される。
【0214】この外部コントローラ28からCPU71
に対し、選択された対物レンズ61a又は61bの種
類、倍率の選択信号が送られると、CPU71は、この
選択信号に基づいてレボルバ駆動装置62に対物レンズ
変換の信号、例えば高倍率であれば対物レンズ61aの
対物レンズ変換信号、低倍率であれば対物レンズ61b
の対物レンズ変換信号を送出する。
【0215】これにより、所望観察倍率の対物レンズ6
1a又は61bが、レボルバ駆動装置62の駆動による
レボルバ60の動作により光束s3 上に配置される。
【0216】これと共にCPU71は、高倍対物レンズ
61aを選択した場合にコンデンサレンズ11の先球1
1bを光路s2 に挿入する判定信号、又低倍対物レンズ
61bを選択した場合に先球11bを光路s2 から外す
判定信号をコンデンサレンズ駆動装置63に送出する。
【0217】これにより、コンデンサレンズ11の先球
11bが、コンデンサレンズ駆動装置63の駆動により
高倍対物レンズ61aの場合に光路s2 に挿入され、又
低倍対物レンズ61bの場合に光路s2 から外される。
【0218】さらに、CPU71は、対物レンズの交
換、先玉11bの挿脱と共に、コンデンサレンズ11の
先玉11bが光路s2 に挿入されている場合に指標70
を光路s1 から外す信号、又先玉11bが光路s2 から
外れている場合に指標70を光路s1 に挿入する信号を
指標駆動装置72に送出する。
【0219】これにより指標70が、指標駆動装置72
の駆動により高倍対物レンズ61aの場合に光路s1 か
ら外され、又低倍対物レンズ61bの場合に光路s1 に
挿入される。
【0220】従って、高倍率の対物レンズ61aが選択
された場合、コンデンサレンズ11の先玉11bが光路
s2 に挿入されるとともに指標70が光路s1 から外さ
れるので、図13に示すように視野絞り6の像が標本2
面に投影される。
【0221】この標本2からの光束s3 は、対物レンズ
61a、結像レンズ13を通って光路分岐部材14に至
り、この光路分岐部材14で標本2からの光束s3 の一
部を接眼レンズ15に導き、他の光束をミラー16、結
像レンズ17を通して分割プリズム18に導く。
【0222】この分割プリズム18は、入射する光束を
2分割し、これら2つの光束を平行な状態でCCDセン
サ19に送る。
【0223】このCCDセンサ19は、投影された光像
(前ピン像、後ピン像)の入射光量と蓄積時間に応じた
電圧レベルのアナログ信号を出力する。
【0224】アナログ処理部20は、CCDセンサ19
から出力されたアナログ信号に対して前ピン像と後ピン
像とに対して別々に増幅及びフィルタ処理等のアナログ
処理を施す。
【0225】そして、アナログ処理部20の出力信号
は、A/D変換器21によりディジタル化されてメモリ
22に送られ、このメモリ22に前ピン像と後ピン像と
で別々に格納される。
【0226】演算回路23は、メモリ22に格納された
前ピン像と後ピン像とのディジタル信号を読み出し、こ
れら前ピン像及び後ピン像のディジタル信号を用いて前
ピン像と後ピン像とのコントラスト値を算出し、これら
コントラスト値から視野絞り6の合焦度を示すデフォー
カス量を算出する。
【0227】CPU24は、演算回路23により算出さ
れたデフォーカス信号を取り込み、このデフォーカス信
号に基づいて視野絞り6の像を合焦位置に合わせるため
のステージ1の移動量及びその移動方向を求め、これら
移動量及び移動方向の信号を駆動回路25に送出する。
【0228】これにより、ステージ1は、上下方向に移
動し、CCDセンサ19の受光面に投影される前ピン
像、後ピン像が同一形状になると、視野絞り6の像が合
焦位置となる。
【0229】一方、低倍率の対物レンズ61bが選択さ
れた場合、コンデンサレンズ11の先玉11bが光路s
2 から外されるとともに指標70が光路s1 に挿入され
るので、図16に示すように指標70の像が標本2面に
投影される。
【0230】この標本2からの光束s3 は、上記高倍率
の対物レンズ61aの場合と同様に、対物レンズ61a
から結像レンズ13を通り、結像レンズ17を通して分
割プリズム18に導かれ、ここで2分割されてCCDセ
ンサ19に入射する。
【0231】このCCDセンサ19は、投影された光像
(前ピン像、後ピン像)の入射光量と蓄積時間に応じた
電圧レベルのアナログ信号を出力するので、アナログ処
理部20の処理により前ピン像と後ピン像とのディジタ
ル信号を別々にメモリに格納される。
【0232】演算回路23は、これら前ピン像及び後ピ
ン像のディジタル信号を用いて前ピン像と後ピン像との
コントラスト値を算出し、これらコントラスト値から視
野絞り6の合焦度を示すデフォーカス量を算出する。
【0233】CPU24は、演算回路23により算出さ
れたデフォーカス信号を取り込み、このデフォーカス信
号に基づいて視野絞り6の像を合焦位置に合わせるため
のステージ1の移動量及びその移動方向を求め、これら
移動量及び移動方向の信号を駆動回路25に送出するの
で、ステージ1は、上下方向に移動し、CCDセンサ1
9の受光面に投影される前ピン像、後ピン像が同一形状
になると、指標70の像が合焦位置となる。
【0234】なお、視野絞り6は、先玉11bが光路s
2 に挿入されている場合、対物レンズ61aの観察倍率
に応じて、CPU71からの指令を基に、視野絞りドラ
イバ8の駆動により適正な大きさに設定されるが、先玉
11bが光路s2 から外れた状態で、視野絞り6により
照明光の有効光線がけられて遮光されるようであれば、
対物レンズの切り換えと連動して、照明光の有効光線が
けられない大きさまで視野絞り6を広げればよい。
【0235】又、先玉11bが光路s2 に入った状態に
指標70の像が観察の邪魔になる場合には、外部コント
ローラ28から入力される自動焦点調整動作のスタート
/ストップの信号に連動して、CPU71及び指標駆動
装置72を介して自動焦点調整動作時のみ指標70が光
路s1 に挿入されるようにすればよい。
【0236】ここで、各種動作と連動してCPU71及
び指標駆動装置72を介して指標70が光路s1 に挿脱
されるが、指標70を例えば概略円形の径が可変の開閉
式の指標とし、指標70が不要な場合は、その径を大き
くすることで有効光線束から外れるように構成してもよ
い。
【0237】このように上記第6の実施の形態において
は、焦点距離の異なるコンデンサレンズ11に対して標
本2の面と共役な位置に指標70を配置したので、視野
絞り6を標本2の面に投影できない場合のコンデンサレ
ンズ11であっても、指標70の像を標本2の面に投影
し、そのコントランスを検出することにより、低倍観察
から高倍観察まで自動焦点調整ができる。
【0238】又、対物レンズ61a、61bの切り換え
に連動してコンデンサレンズ11の先玉11bの挿脱、
視野絞り6の径の開閉、指標70の挿脱が行われるの
で、指標70又は視野絞り6に照明の有効光線をけられ
ることなく、低倍観察から高倍観察まで最適な照明が得
られ、又操作も単純化されて煩雑な操作がなくなり、顕
微鏡像の検鏡に専念できる。
【0239】さらに、指標70の投影光学系は、専用の
光路を必要とせず、透過照明光学系と共軸に構成してい
るので、自動焦点調整作動時に、ミラーやレンズ等の光
学素子を挿脱する必要がなく、構成が単純で、1つの光
源3で安価に構成できる。
【0240】又、専用の指標投影光学系を、ハーフミラ
ー等で透過照明光学系と同軸的に導く必要が無いので、
指標70の像、観察像共に明るさの損失がなく、照明効
率がよく、明るい指標像、観察像が得られる。
【0241】(7) 次に本発明の第7の実施の形態につい
て説明する。なお、図15に示す顕微鏡の全体構成と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略し、
本発明の特徴とするコンデンサレンズ11を含む指標投
影及び透過照明光学系の各部品を中心として説明する。
【0242】図17及び図18は自動焦点調整装置を適
用した顕微鏡における指標投影及び透過照明光学系の第
7の実施の形態を示す構成図であって、図17は低倍対
物レンズ61bを照明する場合、図18は高倍対物レン
ズ61aに適した照明の場合を示す。
【0243】図17に示すように光源3から明るさ絞り
10までは、上記図15に示す顕微鏡と同一構成のケー
ラー照明となっている。
【0244】コンデンサレンズ11は、凸レンズのコン
デンサレンズ11aと凹レンズの先玉11cとから構成
され、このうち先玉11cは対物レンズ61a、61b
の観察倍率に応じて光路s2 に対して挿脱可能となって
いる。
【0245】図17に示すように低倍対物レンズ61b
で先玉11cが光路s2 に挿入されている場合、光源
3、コレクタレンズ4により照明された視野絞り6の像
は、標本2面上に投影され、上記第6の実施の形態と同
様に、視野絞り6の像のコントラストを検出することに
より自動焦点調整ができる。
【0246】一方、図18に示すように低倍対物レンズ
61bの照明の際の先玉11cが光路s2 に挿入された
状態から光路s2 から外れた状態を示す。
【0247】この先玉11cは凹レンズの為、光路s2
から外れることにより、コンデンサレンズ11としての
焦点距離が短くなり、高倍対物レンズに適したクリティ
カル照明となる。
【0248】この場合、標本2と光学的に共役な面が明
るさ絞り10上と一致し、この明るさ絞り10の像が標
本2に投影される。
【0249】従って、この明るさ絞り10の像が標本2
面上に投影されるので、上記同様に、明るさ絞り10の
像のコントラストを検出することにより自動焦点調整が
でき、標本2に対して合焦となる。
【0250】このように上記第7の実施の形態において
は、2つの異なる焦点距離のコンデンサレンズ11に対
して標本2と共役な位置に2つの指標、すなわち、視野
絞り6及び明るさ絞り10を配置したので、コンデンサ
レンズ11が凸レンズのコンデンサレンズ11aと凹レ
ンズの先玉11cとから構成され、低倍対物レンズ又は
高倍対物レンズに切り換えられても、視野絞り6又は明
るさ絞り10の像を標本2の面上に投影でき、標本2に
対して合焦にできる。
【0251】そのうえ、指標として視野絞り6又は明る
さ絞り10を用いるので、指標投影の為の専用の指標を
設ける必要がなく、安価に構成できる。
【0252】なお、本発明の第7の実施の形態は、上記
第6の実施の形態と同様に、必要に応じて対物レンズ6
1a、61bの切り換えに連動して、先玉11cの挿脱
及び視野絞り6及び明るさ絞り10の開閉を行うように
してもよい。
【0253】これにより、低倍観察から高倍観察まで最
適な照明が得られ、又操作も単純化されて煩雑な操作が
なくなり、顕微鏡像の検鏡に専念できる。
【0254】(8) 次に本発明の第8の実施の形態につい
て説明する。なお、図15に示す顕微鏡の全体構成と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略し、
本発明の特徴とするコンデンサレンズ11を含む指標投
影及び透過照明光学系の各部品を中心として説明する。
【0255】図19及び図20は自動焦点調整装置を適
用した顕微鏡における指標投影及び透過照明光学系の第
8の実施の形態を示す構成図であって、図19は先玉を
外した場合、図20は先玉を挿入した場合を示す。
【0256】この顕微鏡は、1×対物レンズ等の極低倍
対物レンズ用の照明系を用いたものである。
【0257】光源3から明るさ絞り10までは、上記第
7の実施の形態の構成及び作用と同一である。
【0258】コンデンサレンズ11は、極低倍照明専用
の為、1群構成で、焦点距離が非常に長く形成され、視
野絞り6の投影像は図19に示すように標本2の上方
(対物レンズ側)に投影されている。
【0259】視野絞り投影レンズ(以下、FS投影レン
ズと称する)71は、コンデンサレンズ11の上方の光
路s2 に対して挿脱可能に配置されている。
【0260】又、このFS投影レンズ71が図20に示
すように光路s2 に対して挿入された状態においては、
視野絞り6は標本2面上に投影される。
【0261】なお、このFS投影レンズ71が光路s2
に対して挿入された状態においては、必ずしも照明性能
が維持される必要はなく、視野絞り6の像を標本2面上
に鮮明に投影されればよい。
【0262】このような構成であれば、通常の検鏡時に
は、図19に示すようにFS投影レンズ71が光路s2
から外れており、極低倍対物レンズの照野NAを満たす
十分な照明性能を維持している。
【0263】自動焦点調整作動時のみ図20に示すよう
に、この自動焦点調整作動に連動し、FS投影レンズ7
1が光路s2 に挿入され、このFS投影レンズ71によ
り視野絞り6の像が標本2面上に投影され、この視野絞
り6の像のコントラストを検出することにより、自動焦
点調整が行われる。
【0264】この自動焦点調整が終了すると、FS投影
レンズ71は再度光路s2 から外れた状態となり、通常
の観察が行われる。
【0265】このように上記第8の実施の形態において
は、自動焦点調整動作に連動して照明系のFS投影レン
ズ71を光路s2 に挿脱し、自動焦点調整動作時にのみ
に視野絞り6の像を標本2の面に投影して、この視野絞
り6の像のコントラストを検出して自動焦点調整動作を
行うので、通常観察時には十分な照明性能を維持するこ
とが可能であり、かつ標本2と共役な位置に指標を配置
したとしても、スペース的な問題や標本2と共役な位置
が光源3の近くになり熱による破損の問題で所望む位置
に指標を配置できない場合でも、FS投影レンズ71の
挿脱により視野絞り6の像を標本2面に投影したり、挿
脱するFS投影レンズ71の位置、パワーとの組み合わ
せにより指標の位置を所望位置に配置して、指標を標本
2面に投影することができる。
【0266】又、FS投影レンズ71の挿脱を自動焦点
調整動作に連動するので、誤って自動焦点調整動作の状
態のコンデンサレンズ11で標本2の観察を行うことが
なくなる。
【0267】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、顕
微鏡の光学系に付着物が存在しても、この付着物の影響
を受けずにコントラストの低い標本でも高精度に合焦調
整できる安価な自動焦点調整方法及びその装置を提供で
きる。
【0268】又、本発明によれば、焦点距離の異なるコ
ンデンサレンズを用いたときに視野絞りを標本面に投影
できない場合であも、指標の像を標本の面に投影し、そ
のコントランスを検出することにより、低倍観察から高
倍観察まで自動焦点調整ができる自動焦点調整方法及び
その装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動焦点調整装置の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】自動焦点調整の動作手順を示す図。
【図3】自動焦点調整の作用を示す図。
【図4】本発明に係わる自動焦点調整装置の第2の実施
の形態を示す構成図。
【図5】本発明に係わる自動焦点調整装置の第3の実施
の形態を示す構成図。
【図6】自動焦点調整の作用を示す図。
【図7】本発明に係わる自動焦点調整装置の第4の実施
の形態を示す構成図。
【図8】本発明に係わる自動焦点調整装置の第5の実施
の形態を示す構成図。
【図9】標本上に指標像を投影しないときのCCDセン
サ出力を示す図。
【図10】標本上に指標像を投影したときのCCDセン
サ出力を示す図。
【図11】指標像のみのCCDセンサ出力を示す図。
【図12】対物レンズの観察倍率を切り換える顕微鏡の
構成図。
【図13】同顕微鏡の照明光学系の拡大構成図。
【図14】先球を外した照明光学系の拡大構成図。
【図15】本発明に係わる自動焦点調整装置を適用した
顕微鏡の第6の実施の形態を示す構成図。
【図16】低倍対物レンズ照明時のコンデンサレンズの
先玉を外した透過照明光学系の構成図。
【図17】本発明に係わる自動焦点調整装置を適用した
顕微鏡の低倍対物レンズの場合の第7の実施の形態を示
す構成図。
【図18】同顕微鏡の高倍対物レンズの場合の構成図。
【図19】本発明に係わる自動焦点調整装置を適用した
顕微鏡の1×対物レンズの第8の実施の形態を示す構成
図。
【図20】同顕微鏡での先玉を挿入したときを示す図。
【符号の説明】
1…ステージ、 2…標本(基準標本2s,観察する標本2p)、 3,30…光源、 6,34…視野絞り、 10…明るさ絞り、 11…コンデンサレンズ、 11b,11c…先玉、 12,61a,61b…対物レンズ、 19…CCDセンサ、 23,54…演算回路、 24,42,55,71…CPU、 26,41…エンコーダ、 51…指標光源、 53…指標板。 60…レボルバ、 70…指標、 71…FS投影レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永沢 伸之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 英明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小嶋 実成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 土屋 敦宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと標本との相対位置を変化さ
    せて合焦調整を行う自動焦点調整方法において、 前記標本に対して視野絞り像又は指標像を投影し、これ
    ら視野絞り像又は指標像と基準合焦位置とのデフォーカ
    ス量を検出して合焦距離を求め、この合焦距離に基づい
    て合焦調整を行うことを特徴とする自動焦点調整方法。
  2. 【請求項2】 対物レンズと標本との相対位置を変化さ
    せて合焦調整を行う自動焦点調整装置において、 前記標本に対して視野絞り像又は指標像を投影する光学
    系と、 前記標本に投影された前記視野絞り像又は前記指標像と
    基準合焦位置とのデフォーカス量を検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された前記デフォーカス量に基
    づいて前記対物レンズと前記標本との相対位置を調整し
    て合焦位置に合わせる焦準手段と、を具備したことを特
    徴とする自動焦点調整装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、基準となる少なくとも
    屈折率、厚さを有する基準標本を用いたときの前記視野
    絞り像又は前記指標像の結像位置を基準合焦位置として
    保持し、この基準合焦位置と前記標本に投影された前記
    視野絞り像又は前記指標像とのデフォーカス量を検出す
    る機能を有し、 前記焦準手段は、前記検出手段により検出された前記デ
    フォーカス量に基づいて前記標本の厚さを求め、この標
    本の厚さと前記基準標本との厚さの差に基づいて前記対
    物レンズと前記標本との相対位置の移動量を算出する機
    能を有する、ことを特徴とする請求項2記載の自動焦点
    調整装置。
  4. 【請求項4】 照明光をコンデンサレンズを通して標本
    に照射し、かつ対物レンズと前記標本との相対位置を変
    化させて合焦調整を行う自動焦点調整方法において、 前記対物レンズの観察倍率に応じて前記コンデンサレン
    ズの焦点距離を変更した場合、この各々のコンデンサレ
    ンズに対して前記標本と共役な位置に、複数の合焦調整
    用の指標を配置したことを特徴とする自動焦点調整方
    法。
  5. 【請求項5】 照明光をコンデンサレンズを通して標本
    に照射し、かつ対物レンズと前記標本との相対位置を変
    化させて合焦調整を行う自動焦点調整装置において、 前記対物レンズの観察倍率に応じて前記コンデンサレン
    ズの焦点距離を変更するコンデンサレンズ変更手段と、 このコンデンサレンズ変更手段による前記コンデンサレ
    ンズの焦点距離に応じて前記コンデンサレンズに対して
    前記標本と共役な位置に、合焦調整用の指標を挿脱する
    指標挿脱手段とを具備し、 前記指標像の前記標本面上におけるコントラストに基づ
    いて前記対物レンズの前記標本に対する合焦調整を行う
    ことを特徴とする自動焦点調整装置。
  6. 【請求項6】 合焦調整動作時に、少なくとも前記コン
    デンサレンズの焦点距離を変更するとともに前記指標を
    前記コンデンサレンズに対して前記標本と共役な位置に
    挿入することを特徴とする請求項5記載の自動焦点調整
    装置。
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