JPH1020264A - 反射型光変調器 - Google Patents

反射型光変調器

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JPH1020264A
JPH1020264A JP8170186A JP17018696A JPH1020264A JP H1020264 A JPH1020264 A JP H1020264A JP 8170186 A JP8170186 A JP 8170186A JP 17018696 A JP17018696 A JP 17018696A JP H1020264 A JPH1020264 A JP H1020264A
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light
film
polarization
reflection
refractive index
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JP8170186A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Takeda
康彦 竹田
Hiroshi Ito
伊藤  博
Tadashi Ichikawa
正 市川
Tomomi Motohiro
友美 元廣
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Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でかつ得られる信号光のみを容易
に分離する。 【解決手段】 反射型光変調器の反射部43として、基
板32の端面と反射膜74の間に、斜め蒸着による異方
性屈折率膜72を蒸着し、挟み込んだ構造に形成する。
異方性屈折率膜72の光学軸は基板法線に対し45度傾
くよう蒸着しかつその膜を透過する光波の光学軸方向の
偏光とそれに直角方向の偏光の位相差がπ/2になる
(λ/4板として機能する)ように膜厚を調整する。従
って途中の界面で生じる反射光は偏波面は回転せずに反
射型光変調器からの光のみ偏波面が回転する。異方性屈
折率膜と反射膜の2層構造で反射部を構成したので、簡
単かつ容易な構成で途中の界面で生じる反射光と偏波面
が異なる偏波面の信号光に変換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型光変調器に
かかり、特に、一方に向かって伝播される光をその光と
逆方向に向かうように反射して伝播する反射型光変調器
に関する。
【0002】
【従来の技術】自然界の物理量として電界や電圧等を計
測する測定装置が知られているが、例えば電界を計測す
る場合、測定装置自体により測定場の被測定電界を乱す
ことがあり、正確な計測には測定場の被測定電界を乱す
ことなく電界強度を計測する装置を必要とする。この測
定場の被測定電界を乱すことがないものとして、基板上
に形成された導波路内を伝播する光を変調する導波型光
変調器を内部で光が反射される反射型に形成することに
よって、被測定電界を乱すことがない反射型光変調器を
形成できる。このように、被測定電界を乱すことがない
反射型光変調器をセンサとして遠隔に配置し、反射型光
変調器における変調作用を利用して電界や電圧を計測す
る測定装置が提案されている(特開平4−172261
号公報参照)。
【0003】図1には、遠隔電界測定に反射型光変調器
を用いた電界測定装置100を示した。この電界測定装
置100は、計測部52、伝搬部54、及びセンサ部5
6から構成される。計測部52は半導体レーザ等のCW
発振で用いる光源10を備えており、光源10の射出側
にはコリメートレンズ20、偏光ビームスプリッタ(以
下、PBSという)12、ファラディローテータ(以
下、FRという)14、レンズ22、及び偏波面保存フ
ァイバ(以下、PMFという)26が順に配設されてい
る。なお、光源10から出射される光の偏波面は、PB
S12を通過する所定方向(図1の矢印A方向)に調整
されている。PBS12の反射側にはレンズ24及び光
検出器16が順に配設されている。光検出器16には、
検出した光強度に応じた信号を増幅して端子Tgへ出力
するためのアンプ18が接続されている。
【0004】計測部52に連続する伝搬部54は、PM
F28、30からなり、各々は偏波面が保存されて伝播
されるようにカップリングされ、一端が光源10からの
光が至るPMF26の端部にカップリングされている。
【0005】伝搬部54に連続するセンサ部56は、基
板32を備えており、その基板32上には導波路34が
設けられている。この導波路34の一端はPMF30の
他端に接している。導波路34の他端は分岐合波部36
に連続し、分岐合波部36は基板32上に設けられた導
波路38、40の一端に連続している。導波路38、4
0の他端には反射部42が設けられている。また、導波
路38、40上の各々にはダイポールアンテナ48が接
続された電極44、ダイポールアンテナ50が接続され
た電極46が装荷されている。
【0006】この電界測定装置100では、光源10か
ら出射される光はPBS12及びFR14を透過し、F
R14の透過時に偏波面が45度回転される(図1の矢
印B方向の偏波面)。FR14を透過した光は、レンズ
22で集束され、PMF26に入射される。このPMF
26に入射された光は、PMF28、30を介してセン
サ部56まで伝播される。
【0007】センサ部56に伝播された光は、導波路3
4、分岐合波部36、及び導波路38、40を伝播して
反射部42で反射される。反射された光は逆方向に伝播
され、PMF30へ戻される。このセンサ部56では、
周囲の(ダイポールアンテナで検知する)電界強度に応
じて伝播される光が強度変調される。
【0008】すなわち、導波路34を透過した光は、分
岐合波部36において導波路38、40に分岐する。こ
の導波路38、40上の変調のための電極44、46に
は被測定物理量(電界)に対応する電圧が印加される。
すなわち被測定電界がトランスジューサであるダイポー
ルアンテナ48、50により、電圧に変換されて電極4
4、46に印加される。この印加された電圧により電気
光学効果を生起して、導波路38、40を透過する各々
の光には位相差が生じる。導波路38、40を伝播した
各々の光は端面に達し、反射部42で反射される。反射
された光は、導波路38、40を逆方向に伝播され、分
岐合波部36に至り、分岐合波部36において合波さ
れ、PMF30へ戻される。導波路38、40から伝播
された各光は位相差が生じているので、合波されてPM
F30へ戻された光は、強度変調された光(以下、信号
光という)となる。
【0009】この信号光がPMF30、28を介してP
MF26に至る。この変調された信号光は、再び、FR
14を透過する。このFR14の透過時には偏波面が4
5度回転させられるので、最初の状態(図1の矢印A方
向の偏波面)に対して90度回転された偏波面(図1の
矢印C方向の偏波面)となる。これにより、変調された
信号光は、PBS12で反射され、光検出器16に入射
される。
【0010】このように、PBS12とPMF28との
間、すなわち光源10から射出された光(入力光L1)
と信号光とが通過する部分に偏波面を回転するFR14
を設けることにより、PBS12は入力光L1と信号光
L2とを正しく分離でき、信号光L2のみを反射でき
る。また、計測部52を遠隔に配置して電界測定してい
るので、変調された信号光の強度を光検出器で電圧変換
出力することにより、被測定電界を乱すことなく電界強
度を測定することができる。
【0011】しかしながら、このような反射型光変調器
である光集積回路を遠隔センサに用いて計測する場合、
レンズやビームスプリッター等の各種光学部品において
反射された光(反射光)と本来計測に用いられるべき光
(信号光)との干渉が生じて、計測された信号に雑音が
増加するという問題がある。
【0012】詳細には、図1に示すように、PMFの入
射端、PMFをカップリングするファイバコネクタ、P
MFと光集積回路(反射型光変調器であるセンサ部5
6)との接続部等の各種の界面において本来不要である
べき反射光R1,R2,R3,R4が発生する。これら
の反射光R1〜R4は変調された信号光Sigと同方向
の偏波面(図1の矢印B方向の偏波面)であり、反射光
R1〜R4と信号光Sigとは同様の経路をたどり、光
検出器16に入射される。すなわち、反射光はその偏波
面が、反射型光変調器から戻ってくる本来の信号光と同
一角度の偏波面であるため、信号光と同様にFR14で
偏波面が回転され、PBS12で反射されて光検出器1
6に到達してしまう。このため、光検出器16上でこれ
らの反射光と変調された信号光とが干渉し、大きな雑
音、光量変動が発生し、精度が大幅に低下することがあ
った。
【0013】この問題を解消するために、センサ部にお
いて偏光の方向すなわち偏波面を回転させるセンサが提
案されている(特開昭61−256205号公報参
照)。この技術では、図2に示すように、PMF30か
ら射出される直線偏光の光をレンズ60によってコリメ
ートし、λ/4板62を介してミラー64へ照射してい
る。ミラー64では照射された光が反射されてλ/4板
62を介してレンズ60でPMF30に収束される。従
って、PMF30からの直線偏光の光はλ/4板62を
透過するときに円偏光にされて、ミラー64で反射され
た光が再度λ/4板62を透過するときに直線偏光にさ
れる。これにより、PMF30からの直線偏光の光の偏
波面と、ミラー64で反射された光でPMF30へ入射
される直線偏光の光の偏波面とはπ/2だけ異なること
となる。従って、光検出器16上でこれらの反射光と変
調された信号光とが干渉することがない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示した従来のセンサでは、レンズ等のバルク部品を必要
とするので、如何に微細加工しても光集積回路に接続ま
たは適用することは非実用的であった。その他の方法と
して、低コヒーレンス光源を用いたり、各種界面に無反
射コーティングを施したり、各種界面を反射防止のため
に斜め研磨・接続したりする等の対策が考えられるが、
複雑な工程を必要としたり、組み立てが困難であったり
する等の実用的ではなかった。
【0015】本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構
成でかつ得られる信号光のみを容易に分離することがで
きる反射型光変調器を得ることが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の反射型光変調器は、光を伝播
させる第1導波路部と、各々光変調するための電極が設
けられかつ、前記第1導波路部から分岐した複数本の第
2導波路部と、前記第2導波路部の前記第1導波路部か
ら分岐した端部に設けられかつ、前記第2導波路部の各
々からの光を反射する反射部、及び該反射部の反射側に
形成されて透過する光に対してλ/4板として機能する
ように形成された薄膜部、からなる薄膜反射部と、を備
えている。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の反射型光変調器において、前記薄膜反射部の薄膜部
は、異方性屈折率膜で形成されたことを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の反射型光変調器において、前記異方性屈折率膜は、斜
め蒸着により形成されたことを特徴とする。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の反射型光変調器において、前記反射部は、金属蒸着に
より形成されたことを特徴とする。
【0020】請求項1の発明では、第1導波路部を伝播
した光は分岐されて複数の第2の導波路を伝播する。こ
の一方向へ伝播される光は薄膜反射部で反射されて該光
と逆方向へ伝播される光として戻される。前記逆方向に
向かう光は、複数の第2の導波路を逆方向に伝播し合波
されて第1導波路部を逆方向に伝播される。薄膜反射部
では、λ/4板として機能する薄膜部において透過する
光の位相差がπ/2となり、反射の前後で2回透過する
ことになるので、逆方向に向かう光として戻された光の
偏波面は一方向へ伝播される光の偏波面からπ/2回転
したこととなる。このように、一方向へ伝播される光及
び逆方向へ伝播される光の各偏波面はπ/2を成して直
交することになり、合波されても干渉が生じることがな
い。また、従来のようにファラデーローテータ等の偏波
面回転手段を用いることなく、偏波面を回転させること
ができ、偏光ビームスプリッタ等のみで完全に光を分離
できる。
【0021】前記薄膜反射部の薄膜部は、請求項2に記
載したように、異方性屈折率膜で形成することによっ
て、λ/4板を微細加工してレンズ等のバルク部品を用
いて構成する必要がなく、簡単な構造でかつ容易にλ/
4板として機能する部分を構成できる。この異方性屈折
率膜は、請求項3にも記載したように、斜め蒸着により
容易に形成でき、例えば、異方性屈折率膜は、Ta2
5 等の斜め蒸着によって形成することができる。この斜
め蒸着による異方性屈折率膜は、その光学軸は反射型光
変調器の基板の法線に対して45度傾くように蒸着する
と共に、その膜厚を、透過する光の光学軸方向の偏光と
それに直角方向の偏光との位相差がπ/2となるよう
に、すなわちλ/4板として機能するように設定するこ
とで、異方性屈折率膜を2回通過することにより偏波面
が90度回転する構成とすることができる。
【0022】前記薄膜反射部の反射部を、請求項4に記
載したように、金属蒸着により形成することによって、
薄膜反射部は、異方性屈折率膜により形成されるλ/4
板と反射膜とからなる簡単な2層構造で形成することが
できる。従って、λ/4板を微細加工してレンズ等のバ
ルク部品を用いて構成することなく、単純な2層構造の
薄膜によって、導波路を伝播する光を界面において反射
された光(反射光)と分離が簡単な偏波面が直交する光
に変換できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、反
射型光変調器を用いた電界センサを有する電界測定装置
に本発明を適用したものである。なお、本実施の形態
は、上述の従来の技術で説明した電界測定装置と略同様
の構成であるため、同一部分には同一符号を付し、詳細
な説明を省略する。また、以下の説明における偏波面
は、光が伝播する光軸方向をx軸とし、サジタル方向を
y軸とし、メリディオナル方向をz軸とした3次元空間
において、x軸と直交するyz平面上での方向を用いて
説明する。
【0024】図3に示すように、本実施の形態の反射型
光変調器を電界センサに用いた電界測定装置102は、
計測部53、伝搬部54、及び光集積回路で構成される
センサ部57から構成される。計測部53は、図1の電
界測定装置100の構成における計測部52からFR1
4を除くと共に、コリメータレンズ20とPBS12と
の間に光アイソレータ70を設けた構成である。光アイ
ソレータ70は、光源10から出射された光と逆方向の
光が伝播されることによってレーザ発振が変動する等の
影響を防止するためのものである。この光アイソレータ
70は、光アイソレータ70を透過した光の偏波面がP
BS12を通過する方向(図3の矢印A方向の偏波面と
なる方向)に調整されている。なお、上記逆方向の光の
伝播により光源10の発振が影響されない場合には、光
アイソレータ70は特に必要ではない。
【0025】本実施の形態では光源10として1.3μ
m帯の波長域で発振する半導体レーザをCW発振で用い
ている。この光源10は、1.3μm帯の波長域で発振
する半導体レーザに限定されるものではなく、0.8μ
帯で発振する半導体レーザを用いてもよく、またHe−
Neレーザ等の気体レーザを用いてもよく、さらに、他
の種類の光源を用いても良い。また、光検出器16はフ
ォトダイオードを用いている。
【0026】センサ部57は、反射型光変調器で構成さ
れ、導波路34、38、40が設けられた基板32に、
反射部43が装着されている。この基板32はLiNb
3で形成され、導波路はTi拡散によって形成されて
いる。また、この反射部43は、異方性屈折率膜72と
光反射膜74とから構成されている。従って、導波路3
8、40を伝播した各光は異方性屈折率膜72を透過し
て光反射膜74で反射され、再度、異方性屈折率膜72
を透過して導波路38、40に戻される。
【0027】この異方性屈折率膜72は、後述するよう
に、例えばTa2 5 等の斜め蒸着によって形成され
る。この斜め蒸着による異方性屈折率膜72の光学軸は
光変調器(光集積回路)の基板32の法線に対して45
度傾くように蒸着されている。また、異方性屈折率膜7
2の膜厚は、異方性屈折率膜72を透過する光の光学軸
方向の偏光とそれに直角方向の偏光との位相差がπ/2
となる、すなわちλ/4板として機能するように設定さ
れている。また、光反射膜74は一般的にはAu,A
g,Al等の金属薄膜を蒸着した従来と同様の金属薄膜
の反射膜で形成されている。
【0028】次に、本実施の形態の作用を説明する。光
源10から出射された光は戻り光によるレーザ発振への
影響を防止するための光アイソレータ70を通過してP
BS12へ照射される。PBS12を透過した光は、レ
ンズ22により集束されPMF26、28、30を介し
てセンサ部57まで伝播される。センサ部57である光
集積回路の導波路に伝播された光は、所定の偏波面、例
えば、基板面に垂直(図3の矢印A方向)な偏波面を保
ち伝播される。
【0029】導波路34を伝播した光は、分岐合波部3
6において導波路38、40に分岐される。これら導波
路38、40には変調のための電極44、46が装荷さ
れており、電極44、46の各々には被測定物理量(電
界)に対応する電圧が、すなわちトランスジューサであ
るダイポールアンテナ48、50によって変換された電
圧が印加される。この印加された電圧により電気光学効
果を生起して、導波路38、40の各々を透過する各々
の光に位相差が生じる。導波路38、40を透過した各
光は端面に至り、異方性屈折率膜72と光反射膜74よ
りなる反射部43で反射されて戻される。
【0030】光導波路を伝播してきた光は異方性屈折率
膜72及び光反射膜74の2層膜で反射されて戻ると
き、λ/4板として機能する異方性屈折率膜72を往路
と復路とで2回通過する。これにより、合計でπの位相
差が生じ、この結果、偏波面が90度回転し、基板面に
対して平行な(図3の矢印C方向の)偏波面の光となっ
て往路と同一経路をたどり戻ることになる。導波路3
8、40の各々を戻ってきた光は分岐合波部36で合波
され、互いが干渉することにより位相差は強度変化に変
換される。このようにして被測定電界は電極44、46
の印加電圧、導波路38、40を伝播する光の位相差に
よって、光強度変化に変換される。従って、この光強度
変化は電界の変化に対応する。合波された光は、強度変
調された光である信号光となる。
【0031】この信号光は、再び、導波路34、PMF
30、28、26を透過し、PBS12に戻される。こ
こで、往路に対して90度だけ偏波面が回転し、水平方
向(図3の矢印C方向)の偏波面の偏光になっているた
め、信号光はPBS12で反射されることになる。反射
された信号光は光検出器16により光電変換され電気信
号となる。この電気信号を測定することにより、センサ
部57が置かれた場所の電界が測定される。
【0032】ここで、従来の技術の欄でも説明したよう
に、光ファイバへの光入出射端、光ファイバコネクタ、
光ファイバと光集積回路の接続部等の各種界面におい
て、反射光が発生する。すなわち、PMFの入射端、P
MFをカップリングするファイバコネクタ、PMFとセ
ンサ部56との接続部等の各種の界面において本来不要
であるべき反射光が発生する。
【0033】ところが、本実施の形態では、これらの反
射光の偏波面は回転しない。すなわち、これらの反射光
の偏波面はPBS12を通過した方向(図3の矢印A方
向)の偏波面である。このため、これらの反射光は、P
BS12に至ったときでも、その偏波面は最初の状態の
ままであり、PBS12で反射されることなく通過して
光アイソレータ70において除去される。従って、光検
出器16には到達しない。
【0034】一方、センサ部57からの信号光Sig’
はPBS12を通過した方向(図3の矢印A方向)から
90度傾いた方向(図3の矢印C方向)の偏波面であ
り、PBS12で反射されて光検出器16に入射され
る。
【0035】このように、反射光と信号光の完全な分離
が行われ、従来のように光検出器16の面上で干渉し、
光量変動、雑音等が発生することがない。
【0036】また、PBS12の消光比が十分ではな
い、または光学系の調整が不完全等によって、本来不要
な反射光の一部がPBS12で反射されて光検出器16
に到達した場合であっても、反射光と信号光の偏波面は
直交しているので、互いに干渉することがなく、前記同
様に光量変動、雑音が発生することはない。
【0037】次に、本実施の形態の電界測定装置に用い
たセンサ部57である反射型光変調器の有効性について
説明する。
【0038】図4には、本実施の形態の電界測定装置に
おいて雑音が抑制されることによりダイナミックレンジ
の改善を評価するために行った実験結果として、反射型
光変調器の印加電圧と光強度との特性を示した。図中、
横軸は反射型光変調器への印加電圧を示し、縦軸は反射
型光検出器への入射光量に対応する光変調器から出力さ
れる光の強度を示している。また、図中、図4に実線で
示した曲線80は反射光の無い場合の特性を示し、図4
に点線で示した曲線82は反射光の有る場合の特性を示
した。印加電圧が略零のときの光強度は、バイアス光量
に相当する。反射光があった場合には、図から理解され
るように、本来のバイアス光量Pb にオフセット分Pr
が加算された見かけのバイアス光量Pb ’となる。従っ
て、光変調器の特性はオフセット分Pr が加算された特
性になる。
【0039】周知のように光検出器の出力電圧に含まれ
る雑音は、出力光電流のショット雑音と、負荷抵抗の熱
雑音で表される。前者のショット雑音は次式で表すこと
ができる。
【0040】 VO =2・RL ・(e・rd ・(Pb +Pr ))1/2 ここで、VO は光検出器の出力に含まれるショット雑
音、RL は光検出器の負荷抵抗、eは電子電荷、rd
光検出器の光量/電流変換感度、Pb はバイアス光量、
r は反射光によるオフセット光量である。
【0041】この光検出器の雑音により、本実施の形態
の反射型光変調器を用いたセンサ部57の検出限界が決
定される。上式のように反射光がある場合、発生雑音は
反射光量の1/2乗で増加する。このため、検出限界は
その分上昇し、微弱な信号の検出は困難になる。従っ
て、光変調器が充分低損失でない場合には、反射光によ
るオフセット分は、バイアス光量と略一致することにも
なり、理論検出限界の数倍の大きさの信号までしか検出
できないこともある。
【0042】これに対して、本実施の形態では、反射光
が光検出器16に入射されないので、オフセット量が生
じない図4に実線で示した曲線80の特性になり、反射
光による検出限界の上昇がなくなるので、従来例よりも
ダイナミックレンジの拡大が可能になる。
【0043】このように、本実施の形態では、各種界面
での反射光と信号光の偏波面が直交することになり、こ
れらの光が合波されても干渉が生じることがなく、PB
S等で完全に信号光のみを分離することができる。従っ
て、戻り光との干渉により出力信号光強度の変動、雑
音、及びドリフトが発生することがなくなる。また、反
射光を含んでいない信号光のみが光検出器に入射される
ので、ショット雑音も低減し、ダイナミックレンジの拡
大が実現できる。
【0044】次に、本実施の形態のセンサ部57で用い
る異方性屈折率膜72の斜め蒸着膜の形成について説明
する。
【0045】異方性屈折率膜72は、λ/4板として機
能するが、このλ/4板を形成する際の蒸着材料は、信
号光に対して透明な物質であればよく、屈折率が大きい
Ta 2 5 、WO3 、CeO2 等を用いることが好まし
い。蒸着方法としては、特に制限はなく、抵抗加熱、電
子ビーム加熱、スパッタ法等を用いることができる。蒸
着方向は、図5に示すように、平面B内にあり、直線q
と角度θをなす方向に設定する。図5では、平面Aは反
射面(yz面)を含む面を示し、平面Bは光波の進行方
向(x軸)を含みかつ基板法線(z軸)と45°をなす
面を示し、直線qは平面Aと平面Bの交線を示した。角
度θの値としては、30°〜80°程度が望ましい。蒸
着の際の基板温度は蒸着物質の融点の1/3以下とする
ことが好ましいが、通常は室温で行うことができる。
【0046】本実施の形態の異方性屈折率膜72は、次
のようにして形成した。先ずTa25 を電子ビーム蒸
着により7μm成膜した。この膜は酸素欠陥のために茶
褐色に着色しているので、透明度を増加させるため、酸
素雰囲気下において200℃で2時間熱処理した。これ
により、透明なλ/4板を得た。次いで、Auを電子ビ
ーム蒸着により0.2μm成膜した。
【0047】このようにして、反射部43として基板3
2の端面に異方性屈折率膜72及び光反射膜74からな
る2層反射膜を形成した。このようにして形成された反
射部43で反射されることにより得られる信号光の偏波
面と、各種界面での反射光の偏波面とは直交することに
なり、これらの各光は合波されても干渉が生じることな
く、PBS等で完全に信号光のみを分離することができ
る。従って、反射光と信号光との干渉により、得られる
出力信号の変動、雑音、ドリフトが発生することがなく
なる。また反射光なしの信号光のみが光検出器に入射さ
れることによりショット雑音も低減し、ダイナミックレ
ンジの拡大が実現できる。
【0048】従って、信号光のみを分離することが可能
とする異方性屈折率膜を光集積回路(光変調器)に組み
込み可能であり、かつ複雑な工程を要することなく形成
することができ、各種界面での反射光と信号光の干渉に
よる雑音を抑制することができるので、反射型光変調器
であるセンサ部の測定精度向上、ダイナミックレンジの
拡大を容易に実現することができる。従って、電界測定
装置の性能を向上させることができる。
【0049】本実施の形態によれば、反射型光変調器の
端面反射膜を、斜め蒸着膜によるλ/4板と反射膜の2
層構造にすることにより、信号光の伝搬モードを反射光
と直交するモードに変換し、一切の干渉性雑音の発生を
なくし、変動を低下させることができる。
【0050】本実施の形態の電界測定装置のセンサ部で
ある反射型光変調器は、金属の信号ケーブルを用いずに
電界や電圧等を計測するために反射型の光変調素子と光
ファイバ等で構成した測定装置に用いて好適である。ま
た、反射部に含まれる異方性屈折率膜は、各種接続面等
の反射光と信号光の干渉により発生する雑音の抑制手段
として機能することにもなる。
【0051】なお、本実施の形態では、電界センサとし
て機能する反射型光変調器を備えた電界測定装置に本発
明を適用した場合を説明したが、本発明は電界センサに
限定されるものではなく、電圧センサ、磁界センサ等の
他のセンサ用途に適用した場合も略同様に構成すること
ができる。例えば、電圧センサに適用する場合、図3の
光変調器の電極に接続したダイポールアンテナを電圧測
定点に接続するリード線や接触プローブに換えるのみで
実現可能である。また、磁界センサとして用いる場合に
は、ダイポールアンテナに代えてループアンテナを用い
ればよい。すなわち、どのような被測定物理量でも、所
定のトランスジューサを用いて電圧に変換して光変調器
の電極に接続することで、同様なセンサを構成すること
ができる。
【0052】また、本実施の形態の光検出器16はフォ
トダイオードを用いたが、光電子増倍管等の他の光検出
器を用いるてもよい。また、光集積回路である反射型光
変調器として分岐干渉型光変調器を例に用いて説明した
が、他の変調器、たとえば、方向性結合器型、交差型な
どの光変調器も同様の構成が可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、第2導波路部の端部に、第2導波路部の
各々からの光を反射する反射部及び透過する光に対して
λ/4板として機能するように形成した薄膜部からなる
薄膜反射部を備えているので、薄膜反射部で反射された
逆方向へ伝播される光の偏波面が反射前の光に対してπ
/2を成して直交し、合波されても干渉が生じることが
ない、従って、偏波面が同一となることによる一切の干
渉性の雑音の発生を抑制することができ、変調された光
の雑音による強度変動を低下させることができる、とい
う効果がある。
【0054】請求項2に記載した発明によれば、薄膜部
を異方性屈折率膜で形成することによって、λ/4板を
微細加工等により構成する必要がなく、簡単な構造でか
つ容易にλ/4板として機能する光の透過部を構成でき
る、という効果がある。
【0055】請求項4に記載した発明によれば、反射部
が金属蒸着による反射膜で形成される共に、薄膜反射部
が異方性屈折率膜により形成されるので、薄膜反射部を
簡単な2層構造で形成することができる。従って、λ/
4板を微細加工しさらにレンズ等のバルク部品を用いて
構成することなく、単純な2層構造の薄膜によって、導
波路を伝播する光を界面において反射された光と分離が
簡単な偏波面が直交する光に変換できる、という効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電界測定装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】従来の測定装置において光の干渉を防止するた
めのセンサ部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる、電界測定装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の反射型光変調器の印加電圧と光
強度との特性を示す線図である。
【図5】異方性屈折率膜の蒸着方向を説明するためのイ
メージ図である。
【符号の説明】
57 センサ部 43 反射部 72 異方性屈折率膜 74 光反射膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 元廣 友美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を伝播させる第1導波路部と、 各々光変調するための電極が設けられかつ、前記第1導
    波路部から分岐した複数本の第2導波路部と、 前記第2導波路部の前記第1導波路部から分岐した端部
    に設けられかつ、前記第2導波路部の各々からの光を反
    射する反射部、及び該反射部の反射側に形成されて透過
    する光に対してλ/4板として機能するように形成され
    た薄膜部、からなる薄膜反射部と、 を備えた反射型光変調器。
  2. 【請求項2】 前記薄膜反射部の薄膜部は、異方性屈折
    率膜で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の反
    射型光変調器。
  3. 【請求項3】 前記異方性屈折率膜は、斜め蒸着により
    形成されたことを特徴とする請求項2に記載の反射型光
    変調器。
  4. 【請求項4】 前記反射部は、金属蒸着により形成され
    たことを特徴とする請求項3に記載の反射型光変調器。
JP8170186A 1996-06-28 1996-06-28 反射型光変調器 Pending JPH1020264A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116413928A (zh) * 2021-12-30 2023-07-11 西湖大学 一种光纤端面集成的电光调制器、加工方法及加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116413928A (zh) * 2021-12-30 2023-07-11 西湖大学 一种光纤端面集成的电光调制器、加工方法及加工装置

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Effective date: 20040106