JPH1020346A - 反射型液晶表示素子 - Google Patents
反射型液晶表示素子Info
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- JPH1020346A JPH1020346A JP17147696A JP17147696A JPH1020346A JP H1020346 A JPH1020346 A JP H1020346A JP 17147696 A JP17147696 A JP 17147696A JP 17147696 A JP17147696 A JP 17147696A JP H1020346 A JPH1020346 A JP H1020346A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高いコントラスト比を有し、明るく、かつ、
中問調表示が可能な液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 負の誘電率異方性をもつネマティック液
晶にカイラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶
と二色性色素とからなる液晶組成物を、一対の透明基板
2a・2bを備えた液晶セル1内に封入して構成する。
液晶セル1の配向層4a・4bは、液晶層5における基
板表面の液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90
°の範囲となり、かつ、液晶組成物のツイスト角Φが9
0°≦Φ≦360°の範囲となるように配向処理されて
いる。
中問調表示が可能な液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 負の誘電率異方性をもつネマティック液
晶にカイラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶
と二色性色素とからなる液晶組成物を、一対の透明基板
2a・2bを備えた液晶セル1内に封入して構成する。
液晶セル1の配向層4a・4bは、液晶層5における基
板表面の液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90
°の範囲となり、かつ、液晶組成物のツイスト角Φが9
0°≦Φ≦360°の範囲となるように配向処理されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲスト・ホスト方
式の反射型液晶表示素子に関するものである。
式の反射型液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、反射型液晶表示素子にはTN
方式(ツイステッドネマティック)並びにSTN(スー
パーツイステッドネマティック)方式が用いられてい
る。しかしながら、これらの方式では直線偏光子が必要
であるため、必然的に外部からの入射光強度の1/2以
上が表示に利用されないこととなり、表示が暗くなると
いった問題点がある。このような課題を解決し得るもの
として、直線偏光子を用いず外部からの入射光を有効に
利用しようとする表示モードが提案されており、このよ
うなモードの例として、以下に記載する方式がある。
方式(ツイステッドネマティック)並びにSTN(スー
パーツイステッドネマティック)方式が用いられてい
る。しかしながら、これらの方式では直線偏光子が必要
であるため、必然的に外部からの入射光強度の1/2以
上が表示に利用されないこととなり、表示が暗くなると
いった問題点がある。このような課題を解決し得るもの
として、直線偏光子を用いず外部からの入射光を有効に
利用しようとする表示モードが提案されており、このよ
うなモードの例として、以下に記載する方式がある。
【0003】 相転移型ゲスト・ホスト方式 このモードでは、電界によるコレステリック・ネマティ
ック相転移現象が利用されている。誘電率異方性が正の
ネマティック液晶に光学活性物質を添加して得られるカ
イラルネマチック液晶と二色性色素とからなる液晶組成
物を、垂直配向処理した液晶セルに封入している。図7
にその模式図を示す。電圧無印加時では、液晶組成物は
添加した光学活性物質の量に従い螺旋構造を形成してい
る。この結果、液晶素子を通過する光は二色性色素によ
って吸収され着色する。一方、しきい値以上の電圧を印
加すると、液晶及び二色性色素は垂直配向となり、液晶
素子を通過する光は二色性色素により吸収されることな
く無色となる。上記二色性色素として、可視光領域を吸
収するように混合した場合には白黒表示が得られる。ま
た、この方式に、マイクロカラーフィルタを組み合わせ
た反射型マルチカラーディスプレイも提案されている。
ック相転移現象が利用されている。誘電率異方性が正の
ネマティック液晶に光学活性物質を添加して得られるカ
イラルネマチック液晶と二色性色素とからなる液晶組成
物を、垂直配向処理した液晶セルに封入している。図7
にその模式図を示す。電圧無印加時では、液晶組成物は
添加した光学活性物質の量に従い螺旋構造を形成してい
る。この結果、液晶素子を通過する光は二色性色素によ
って吸収され着色する。一方、しきい値以上の電圧を印
加すると、液晶及び二色性色素は垂直配向となり、液晶
素子を通過する光は二色性色素により吸収されることな
く無色となる。上記二色性色素として、可視光領域を吸
収するように混合した場合には白黒表示が得られる。ま
た、この方式に、マイクロカラーフィルタを組み合わせ
た反射型マルチカラーディスプレイも提案されている。
【0004】 ポジ表示相転移型ゲスト・ホスト方式
(特開昭55−57824号公報) このモードでも、電界によるコレステリック・ネマティ
ック相転移現象が利用されている。誘電率異方性が負の
ネマティック液晶に光学活性物質を添加して得られるカ
イラルネマチック液晶と二色性色素とからなる液晶組成
物を垂直配向処理した液晶セルに封入している。図8に
その模式図を示す。電圧無印加時では液晶組成物は基板
表面の垂直配向層に従い垂直配向となり、電圧印加時は
液晶組成物は添加した光学活性物質の量に従い螺旋構造
を形成している。したがって、電圧無印加時に白表示を
行うポジ表示が可能となる。
(特開昭55−57824号公報) このモードでも、電界によるコレステリック・ネマティ
ック相転移現象が利用されている。誘電率異方性が負の
ネマティック液晶に光学活性物質を添加して得られるカ
イラルネマチック液晶と二色性色素とからなる液晶組成
物を垂直配向処理した液晶セルに封入している。図8に
その模式図を示す。電圧無印加時では液晶組成物は基板
表面の垂直配向層に従い垂直配向となり、電圧印加時は
液晶組成物は添加した光学活性物質の量に従い螺旋構造
を形成している。したがって、電圧無印加時に白表示を
行うポジ表示が可能となる。
【0005】 平行配向ツイスト型ゲスト・ホスト方
式(特開昭59−28310号公報) 誘電率異方性が正のネマティック液晶に光学活性物質を
添加して得られるコレステリック液晶と二色性色素とか
らなる液晶組成物を、平行配向処理した液晶セルに封入
している。図9にその模式図を示す。基板表面にヒステ
リシスが発生しないツイスト角となるような平行配向を
施し中間調表示を行う。
式(特開昭59−28310号公報) 誘電率異方性が正のネマティック液晶に光学活性物質を
添加して得られるコレステリック液晶と二色性色素とか
らなる液晶組成物を、平行配向処理した液晶セルに封入
している。図9にその模式図を示す。基板表面にヒステ
リシスが発生しないツイスト角となるような平行配向を
施し中間調表示を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
記載の表示モードでは、電気光学特性にヒステリシス
が存在するため中間調表示が不可能である。また、上記
に記載の表示モードでは、電圧印加時に液晶分子の倒
れる方向が一定しないためディスクリネーションライン
が発生し、光散乱が起こりヒステリシスが生じたりす
る。また、上記に記載の表示モードでは、中間調表示
を行うことが可能であるが、白表示を行う電圧印加時に
おいて、基板表面の液晶分子が配向層によるアンカリン
グにより平行配向を維持するため、これら平行配向を維
持している液晶分子に沿って平行配向する色素分子によ
る吸収を避けることができず、反射率が低くなり、暗い
表示となる。
記載の表示モードでは、電気光学特性にヒステリシス
が存在するため中間調表示が不可能である。また、上記
に記載の表示モードでは、電圧印加時に液晶分子の倒
れる方向が一定しないためディスクリネーションライン
が発生し、光散乱が起こりヒステリシスが生じたりす
る。また、上記に記載の表示モードでは、中間調表示
を行うことが可能であるが、白表示を行う電圧印加時に
おいて、基板表面の液晶分子が配向層によるアンカリン
グにより平行配向を維持するため、これら平行配向を維
持している液晶分子に沿って平行配向する色素分子によ
る吸収を避けることができず、反射率が低くなり、暗い
表示となる。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑み成されたもの
であり、高いコントラスト比を有し、明るく、さらに中
問調表示が可能な液晶表示素子を提供することにある。
であり、高いコントラスト比を有し、明るく、さらに中
問調表示が可能な液晶表示素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の反射型液晶表示素子
は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカイラ
ル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色性色
素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透明で
ある一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてなり、
該液晶セルは、両方の基板表面の液晶分子のプレチルト
角θが70°≦θ<90°の範囲となり、かつ、液晶組
成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範囲とな
るように配向処理されていることを特徴としている。
めに、本発明の請求項1に記載の反射型液晶表示素子
は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカイラ
ル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色性色
素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透明で
ある一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてなり、
該液晶セルは、両方の基板表面の液晶分子のプレチルト
角θが70°≦θ<90°の範囲となり、かつ、液晶組
成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範囲とな
るように配向処理されていることを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2に記載の反射型液晶表示
素子は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカ
イラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色
性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透
明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてな
り、該液晶セルは、一方の基板表面の液晶分子のプレチ
ルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他方の基
板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となり、かつ、
液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範
囲となるように配向処理されていることを特徴としてい
る。
素子は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカ
イラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色
性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透
明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてな
り、該液晶セルは、一方の基板表面の液晶分子のプレチ
ルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他方の基
板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となり、かつ、
液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範
囲となるように配向処理されていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項1又は2記載の構成によれば、負の
誘電率異方性をもつネマティック液晶にカイラル添加物
を加えたカイラルネマティック液晶と二色性色素とから
なる液晶組成物を封入する液晶セルを、両方の基板表面
の液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90°の範
囲となるように、或いは、一方の基板表面の液晶分子の
プレチルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他
方の基板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となるよ
うに配向処理された構成とすることで、基板表面に配向
方向の規制力を発生させることができ、電圧印加時の液
晶分子の倒れる方向を一様にすることができる。その結
果、ディスクリネーションラインの発生を抑えることが
できる。
誘電率異方性をもつネマティック液晶にカイラル添加物
を加えたカイラルネマティック液晶と二色性色素とから
なる液晶組成物を封入する液晶セルを、両方の基板表面
の液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90°の範
囲となるように、或いは、一方の基板表面の液晶分子の
プレチルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他
方の基板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となるよ
うに配向処理された構成とすることで、基板表面に配向
方向の規制力を発生させることができ、電圧印加時の液
晶分子の倒れる方向を一様にすることができる。その結
果、ディスクリネーションラインの発生を抑えることが
できる。
【0011】また、その結果、液晶層のツイスト角を液
晶組成物の自然ピッチによるツイスト角以上にねじらせ
ることが可能となるので、液晶層を形成する液晶組成物
として、ヒステリシスが発生しない反面、二色性色素に
よる光の吸収が十分に行われないd/P0 (セル厚/自
然ピッチ)の値を有する(自然ピッチ以上にねじれたと
きのツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範囲となる
ようなd/P0 の値を有する)ものを用いても、電圧印
加時の二色性色素による光の吸収を高め、高コントラス
ト表示ができる。
晶組成物の自然ピッチによるツイスト角以上にねじらせ
ることが可能となるので、液晶層を形成する液晶組成物
として、ヒステリシスが発生しない反面、二色性色素に
よる光の吸収が十分に行われないd/P0 (セル厚/自
然ピッチ)の値を有する(自然ピッチ以上にねじれたと
きのツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範囲となる
ようなd/P0 の値を有する)ものを用いても、電圧印
加時の二色性色素による光の吸収を高め、高コントラス
ト表示ができる。
【0012】さらに、上記の構成では、電圧無印加時も
基板表面の液晶分子、あるいは二色性色素分子はほぼ垂
直に配向しているため、中間調表示が可能な前記の表示
モードの場合問題であった白表示時の光の吸収はほと
んど行われず、明るい表示を行える。
基板表面の液晶分子、あるいは二色性色素分子はほぼ垂
直に配向しているため、中間調表示が可能な前記の表示
モードの場合問題であった白表示時の光の吸収はほと
んど行われず、明るい表示を行える。
【0013】尚、詳細については、後述の発明の実施の
形態の項で説明するが、基板表面の液晶分子のプレチル
ト角θの範囲を、両基板とも70°≦θ<90°、或い
は、一方の基板がこの範囲で他方の基板が略垂直と設定
した根拠は、実験により、プレチルト角θが70°より
も大きく傾斜すると、つまりθ<70°となると、液晶
層の電圧無印加時の白表示の反射率の低下が顕著にな
り、表示品位が低下することを確認したためである。ま
た、電圧印加時の液晶組成物のツイスト角Φを90°≦
Φ≦360°の範囲と設定したのは、反射率の印加電圧
依存性を調べた結果、この範囲が中間調表示に適してい
ることを確認したためである。
形態の項で説明するが、基板表面の液晶分子のプレチル
ト角θの範囲を、両基板とも70°≦θ<90°、或い
は、一方の基板がこの範囲で他方の基板が略垂直と設定
した根拠は、実験により、プレチルト角θが70°より
も大きく傾斜すると、つまりθ<70°となると、液晶
層の電圧無印加時の白表示の反射率の低下が顕著にな
り、表示品位が低下することを確認したためである。ま
た、電圧印加時の液晶組成物のツイスト角Φを90°≦
Φ≦360°の範囲と設定したのは、反射率の印加電圧
依存性を調べた結果、この範囲が中間調表示に適してい
ることを確認したためである。
【0014】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
いし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0015】図2に、本実施形態に係る反射型液晶表示
素子の断面図を示す。本反射型液晶表示素子は、所定の
間隔で対向して配され、各対向面に透明電極3a・3
b、配向層4a・4bが順にそれぞれ形成されると共
に、反射側となる方の外側に反射板6が配された一対の
透明基板2a・2bを備えてなる液晶セル1内に、液晶
層5を形成する液晶組成物が封入された構成である。
素子の断面図を示す。本反射型液晶表示素子は、所定の
間隔で対向して配され、各対向面に透明電極3a・3
b、配向層4a・4bが順にそれぞれ形成されると共
に、反射側となる方の外側に反射板6が配された一対の
透明基板2a・2bを備えてなる液晶セル1内に、液晶
層5を形成する液晶組成物が封入された構成である。
【0016】上記液晶層5を形成する液晶組成物は、誘
電率異方性が負のネマティック液晶に、可視光線を吸収
し得るアゾ系およびアントラキノン系の二色性色素と、
光学活性物質とが混合されたものであり、光学活性物質
が添加されることで、液晶組成物は自発的なねじれ構造
(螺旋構造)を有している。この液晶組成物は、液晶セ
ル1のセル厚をd、液晶組成物の自発的なねじれのピッ
チ(自然ピッチ)をp0 とすると、d/p0 =0.5と
なるように調整されている。
電率異方性が負のネマティック液晶に、可視光線を吸収
し得るアゾ系およびアントラキノン系の二色性色素と、
光学活性物質とが混合されたものであり、光学活性物質
が添加されることで、液晶組成物は自発的なねじれ構造
(螺旋構造)を有している。この液晶組成物は、液晶セ
ル1のセル厚をd、液晶組成物の自発的なねじれのピッ
チ(自然ピッチ)をp0 とすると、d/p0 =0.5と
なるように調整されている。
【0017】一方、上記液晶セル1の配向層4a・4b
では、基板表面の液晶分子を、プレチルト角θ=87°
にて、かつ、液晶組成物のツイスト角Φ=240°でツ
イスト配向するように配向処理されている。プレチルト
角とは、基板表面からの液晶分子の立ち上がり角であ
る。配向層4a・4bに、上記のような87°といった
プレチルト角で基板表面の液晶分子を配向させる機能を
持たせることで、基板表面の液晶分子は、図1の配向状
態を示す模式図の如く、垂直より3°傾いた状態で配向
されることとなる。そして、このような配向状態では、
液晶組成物がツイスト配向するとき、上記配向層4a・
4bから液晶分子が規制力を受け、液晶分子の倒れる方
向がその傾きを有する方向に規制され、一様な方向に倒
れてツイスト配向する。その結果、上記液晶セル1内に
封入された上記の液晶組成物は、d/p0 =0.5であ
るにも係わらず、240°もの大きな角度でツイスト配
向すると共に、また、一様な方向に倒れるため、ディス
クリネーションラインの発生が抑えられるようになって
いる。
では、基板表面の液晶分子を、プレチルト角θ=87°
にて、かつ、液晶組成物のツイスト角Φ=240°でツ
イスト配向するように配向処理されている。プレチルト
角とは、基板表面からの液晶分子の立ち上がり角であ
る。配向層4a・4bに、上記のような87°といった
プレチルト角で基板表面の液晶分子を配向させる機能を
持たせることで、基板表面の液晶分子は、図1の配向状
態を示す模式図の如く、垂直より3°傾いた状態で配向
されることとなる。そして、このような配向状態では、
液晶組成物がツイスト配向するとき、上記配向層4a・
4bから液晶分子が規制力を受け、液晶分子の倒れる方
向がその傾きを有する方向に規制され、一様な方向に倒
れてツイスト配向する。その結果、上記液晶セル1内に
封入された上記の液晶組成物は、d/p0 =0.5であ
るにも係わらず、240°もの大きな角度でツイスト配
向すると共に、また、一様な方向に倒れるため、ディス
クリネーションラインの発生が抑えられるようになって
いる。
【0018】上記の本反射型液晶表示素子では、負の誘
電率異方性を有する液晶を用いたので、透明電極3a・
3b間に電圧が印加された時に、液晶層5がツイスト配
向し、液晶分子に沿って配向する二色性色素分子(以
下、色素分子と称する)に光が吸収され、黒表示とな
る。このとき、前述したように240°ものツイスト角
でねじれているので、光の吸収が180°のツイスト配
向の場合よりも効率よく行われ、黒表示がより暗くな
る。
電率異方性を有する液晶を用いたので、透明電極3a・
3b間に電圧が印加された時に、液晶層5がツイスト配
向し、液晶分子に沿って配向する二色性色素分子(以
下、色素分子と称する)に光が吸収され、黒表示とな
る。このとき、前述したように240°ものツイスト角
でねじれているので、光の吸収が180°のツイスト配
向の場合よりも効率よく行われ、黒表示がより暗くな
る。
【0019】一方、電圧無印加時は、液晶分子とともに
色素分子もほぼ垂直に立ち上がるので、液晶層5に入射
した光は色素分子に吸収されずに透過し、反射板6によ
って反射され、再び液晶層5を通って色素分子に吸収さ
れることなく出射し、白表示となる。このとき、基板表
面の色素分子も立ち上がり光の吸収が殆ど起こらないの
で、前述したモードのように、白表示時に基板表面で
液晶分子が平行配向するものに比べ、より明るい表示を
行える。
色素分子もほぼ垂直に立ち上がるので、液晶層5に入射
した光は色素分子に吸収されずに透過し、反射板6によ
って反射され、再び液晶層5を通って色素分子に吸収さ
れることなく出射し、白表示となる。このとき、基板表
面の色素分子も立ち上がり光の吸収が殆ど起こらないの
で、前述したモードのように、白表示時に基板表面で
液晶分子が平行配向するものに比べ、より明るい表示を
行える。
【0020】つまり、本反射型液晶表示素子では、黒表
示はより暗く、白表示はより明るく表示できるので、明
るく、かつ、優れたコントラストを得ることができる。
また、d/p0 =0.5となるように液晶組成物を調整
しているので、電気光学特性にヒステリシスが生じず、
中間調表示も可能である。
示はより暗く、白表示はより明るく表示できるので、明
るく、かつ、優れたコントラストを得ることができる。
また、d/p0 =0.5となるように液晶組成物を調整
しているので、電気光学特性にヒステリシスが生じず、
中間調表示も可能である。
【0021】以下に、本反射型液晶表示素子の作成方法
について説明する。本液晶表示装置は、液晶セル1内に
液晶層5を形成する液晶組成物を真空注入することで得
られる。液晶セル1の作成では、まず、ガラス基板等か
らなる透明基板2a・2bの基板表面にITO(Indium
Tin Oxide)等からなる透明電極3a・3bを周知のフォ
トリゾ工程等にて作成する。次に、透明電極3a・3b
上に、SiOを真空蒸着してSiO斜方蒸着膜を形成
し、該膜にラビング処理を施した後、シランカップリン
グ剤である例えばDMOAP等の垂直配向剤を塗布し、
300℃で焼成することにより配向層4a・4bを形成
する。これにより、プレチルト角を87°に設定でき
る。また、ラビング方向は液晶組成物のツイスト角が2
40°となるように設定する。
について説明する。本液晶表示装置は、液晶セル1内に
液晶層5を形成する液晶組成物を真空注入することで得
られる。液晶セル1の作成では、まず、ガラス基板等か
らなる透明基板2a・2bの基板表面にITO(Indium
Tin Oxide)等からなる透明電極3a・3bを周知のフォ
トリゾ工程等にて作成する。次に、透明電極3a・3b
上に、SiOを真空蒸着してSiO斜方蒸着膜を形成
し、該膜にラビング処理を施した後、シランカップリン
グ剤である例えばDMOAP等の垂直配向剤を塗布し、
300℃で焼成することにより配向層4a・4bを形成
する。これにより、プレチルト角を87°に設定でき
る。また、ラビング方向は液晶組成物のツイスト角が2
40°となるように設定する。
【0022】その後、セル厚制御のためのスペーサが混
入されたシール剤(図示せず)を介して透明基板2a・
2bを貼り合わせる。ここでのセル厚は4.5μmとす
る。最後に透明基板2aの外側に反射板6を設置し、こ
れにて、液晶セル1が作成される。
入されたシール剤(図示せず)を介して透明基板2a・
2bを貼り合わせる。ここでのセル厚は4.5μmとす
る。最後に透明基板2aの外側に反射板6を設置し、こ
れにて、液晶セル1が作成される。
【0023】上記液晶層5を形成する液晶組成物は、誘
電率異方性が負のネマティック液晶にアゾ系およびアン
トラキノン系の二色性色素が混入されてなる可視光領域
を吸収し得る液晶(メルク社製:商品名ZLI−280
6)に、光学活性物質(メルク社製:商品名S−81
1)を混合して作成する。このとき、d/p0 =0.5
となるような量の光学活性物質を混合する。液晶セル1
のセル厚は前述の如く4.5μmに設定されているの
で、ここでの液晶組成物のp0 は9μmとなる。
電率異方性が負のネマティック液晶にアゾ系およびアン
トラキノン系の二色性色素が混入されてなる可視光領域
を吸収し得る液晶(メルク社製:商品名ZLI−280
6)に、光学活性物質(メルク社製:商品名S−81
1)を混合して作成する。このとき、d/p0 =0.5
となるような量の光学活性物質を混合する。液晶セル1
のセル厚は前述の如く4.5μmに設定されているの
で、ここでの液晶組成物のp0 は9μmとなる。
【0024】また、このとき、液晶の屈折率異方性Δn
を0.043に設定する。これは、Δnの値が大きすぎ
ると液晶層5で光が旋光し二色性色素による光の吸収が
効率よく行われないといった不具合を生じるためであ
る。Δnの許容な範囲としてはΔn≦0.15の範囲
に、さらに好ましくはΔn≦0.1の範囲である。
を0.043に設定する。これは、Δnの値が大きすぎ
ると液晶層5で光が旋光し二色性色素による光の吸収が
効率よく行われないといった不具合を生じるためであ
る。Δnの許容な範囲としてはΔn≦0.15の範囲
に、さらに好ましくはΔn≦0.1の範囲である。
【0025】このように作成した液晶組成物を、上述し
たように、液晶セル1内に真空注入し、これにて、本反
射型液晶表示素子が得られる。
たように、液晶セル1内に真空注入し、これにて、本反
射型液晶表示素子が得られる。
【0026】尚、上記した作成方法はあくまで一例であ
り、その他の方法でもよく、例えば配向層4a・4bの
作成には、例えば垂直配向膜をラビング強度を制御する
ことにより所定のプレチルト角(ここでは87°)を得
るように配向する方法でもよい。
り、その他の方法でもよく、例えば配向層4a・4bの
作成には、例えば垂直配向膜をラビング強度を制御する
ことにより所定のプレチルト角(ここでは87°)を得
るように配向する方法でもよい。
【0027】図3に、上述の方法で作成した本反射型液
晶表示素子に電圧を印加し、反射率の印加電圧依存性を
調べた結果を示す。尚、ここでの反射率の測定は、標準
白色板であるMgO(酸化マグネシウム)をリファレン
スとして基板法線方向から30°入射、0°受光の条件
で行った。その結果、明るさ70%、コントラスト比1
0を得られていることがわかり、さらに、電気光学特性
にヒステリシスがなく、反射率は約2v−5v間でなだ
らかに変化し、中間調表示が可能であることも確認され
た。
晶表示素子に電圧を印加し、反射率の印加電圧依存性を
調べた結果を示す。尚、ここでの反射率の測定は、標準
白色板であるMgO(酸化マグネシウム)をリファレン
スとして基板法線方向から30°入射、0°受光の条件
で行った。その結果、明るさ70%、コントラスト比1
0を得られていることがわかり、さらに、電気光学特性
にヒステリシスがなく、反射率は約2v−5v間でなだ
らかに変化し、中間調表示が可能であることも確認され
た。
【0028】続いて、本反射型液晶表示素子の効果をよ
り明確にするために、プレチルト角を90°とした以外
は上記の液晶セル1と同様の構成を有する液晶セル内
に、上記と同じ液晶組成物を封入して比較サンプルを作
成し、該比較サンプルについて液晶層の配向状態等を調
べ、本反射型液晶表示素子との比較を試みた結果につい
て報告する。
り明確にするために、プレチルト角を90°とした以外
は上記の液晶セル1と同様の構成を有する液晶セル内
に、上記と同じ液晶組成物を封入して比較サンプルを作
成し、該比較サンプルについて液晶層の配向状態等を調
べ、本反射型液晶表示素子との比較を試みた結果につい
て報告する。
【0029】比較サンプルの電圧印加時のツイスト角は
240°とはならず、液晶組成物の自発的なねじれによ
るほぼ180°のツイスト配向に止まった。したがっ
て、本反射型液晶表示素子に比べてコントラストは低
く、その上、光の散乱も確認された。つまり、比較サン
プルでは、電圧印加時に液晶分子が基板に対し略平行に
なりツイスト配向するとき、基板表面の配向層により液
晶分子の倒れる方向が一切規制されないため、液晶分子
がランダムな方向に倒れ、180°以上に大きなツイス
ト角とならず、かつ、ディスクリネーションラインが発
生し、光の散乱が生じてしまう。これに対し、本反射型
液晶表示素子の場合は、配向層4a・4bにより規制力
を受けて一様な方向に液晶分子は倒れてツイスト配向す
るため、自然ピッチ以上に大きくねじれ、また、ディス
クリネーションラインの発生もなく、光の散乱が生じる
ものではない。
240°とはならず、液晶組成物の自発的なねじれによ
るほぼ180°のツイスト配向に止まった。したがっ
て、本反射型液晶表示素子に比べてコントラストは低
く、その上、光の散乱も確認された。つまり、比較サン
プルでは、電圧印加時に液晶分子が基板に対し略平行に
なりツイスト配向するとき、基板表面の配向層により液
晶分子の倒れる方向が一切規制されないため、液晶分子
がランダムな方向に倒れ、180°以上に大きなツイス
ト角とならず、かつ、ディスクリネーションラインが発
生し、光の散乱が生じてしまう。これに対し、本反射型
液晶表示素子の場合は、配向層4a・4bにより規制力
を受けて一様な方向に液晶分子は倒れてツイスト配向す
るため、自然ピッチ以上に大きくねじれ、また、ディス
クリネーションラインの発生もなく、光の散乱が生じる
ものではない。
【0030】ところで、本実施形態では、プレチルト角
を87°としたが、87°以外の角度でももちろん良い
はずである。そこで、次に、本液晶表示素子と同様の効
果を奏し得るプレチルト角の範囲を見つけ出す試みを行
った結果について報告する。
を87°としたが、87°以外の角度でももちろん良い
はずである。そこで、次に、本液晶表示素子と同様の効
果を奏し得るプレチルト角の範囲を見つけ出す試みを行
った結果について報告する。
【0031】サンプルとして、プレチルト角θ=81
°,71°,67°にて、θが異なる以外は、本反射型
液晶表示素子と同じ構成を有するものをそれぞれ作成
し、各サンプルについて、反射率の印加電圧依存性を調
べてみた。図4にその結果を示す。
°,71°,67°にて、θが異なる以外は、本反射型
液晶表示素子と同じ構成を有するものをそれぞれ作成
し、各サンプルについて、反射率の印加電圧依存性を調
べてみた。図4にその結果を示す。
【0032】図4から、プレチルト角が小さくなるほ
ど、反射率が全体的に低方向にシフトしていることがわ
かる。つまり、プレチルト角を付けた場合、電圧無印加
時の液晶層の液晶分子は、基板表面側の液晶分子の傾斜
により垂直とはならず、プレチルト角に従い傾斜した配
向をとるため、プレチルト角が小さければ小さいほど、
基板の法線方向から大きく傾斜した状態となり、その結
果、色素分子による吸収が垂直配向の場合に比べ大きく
発生し、反射率の低下を引き起こす。本願発明者らが行
った実験では、特に、プレチルト角θがθ<70°とな
ると、液晶層の電圧無印加時の白表示の反射率の低下が
顕著になり、表示品位が低下することが確認された。
ど、反射率が全体的に低方向にシフトしていることがわ
かる。つまり、プレチルト角を付けた場合、電圧無印加
時の液晶層の液晶分子は、基板表面側の液晶分子の傾斜
により垂直とはならず、プレチルト角に従い傾斜した配
向をとるため、プレチルト角が小さければ小さいほど、
基板の法線方向から大きく傾斜した状態となり、その結
果、色素分子による吸収が垂直配向の場合に比べ大きく
発生し、反射率の低下を引き起こす。本願発明者らが行
った実験では、特に、プレチルト角θがθ<70°とな
ると、液晶層の電圧無印加時の白表示の反射率の低下が
顕著になり、表示品位が低下することが確認された。
【0033】その結果、基板表面の規制力により液晶組
成物を一様な方向に倒すことができ、かつ、電圧無印加
時の光の吸収を表示に影響を及ぼさず実用的な反射率を
得れるプレチルト角θは70°≦θ<90°であるとし
た。
成物を一様な方向に倒すことができ、かつ、電圧無印加
時の光の吸収を表示に影響を及ぼさず実用的な反射率を
得れるプレチルト角θは70°≦θ<90°であるとし
た。
【0034】また、本実施形態では、液晶層5のd/p
0 =0.5でツイスト角を240°としたが、240°
以外の角度でももちろん良いはずである。そこで、次い
で、本反射型液晶表示素子と同様に中間調表示が可能で
あるツイスト角の範囲を見つけ出す試みを行った結果に
ついて報告する。
0 =0.5でツイスト角を240°としたが、240°
以外の角度でももちろん良いはずである。そこで、次い
で、本反射型液晶表示素子と同様に中間調表示が可能で
あるツイスト角の範囲を見つけ出す試みを行った結果に
ついて報告する。
【0035】サンプルとして、d/p0 =0.01でツ
イスト角Φ=90°、d/p0 =0.75でΦ=360
°、d/p0 =1.2でΦ=390°にて、d/p0 と
Φが異なる以外は、本反射型液晶表示素子と同じ構成を
有するものをそれぞれ作成し、各サンプルについて、反
射率の印加電圧依存性を調べてみた。図5にその結果を
示す。
イスト角Φ=90°、d/p0 =0.75でΦ=360
°、d/p0 =1.2でΦ=390°にて、d/p0 と
Φが異なる以外は、本反射型液晶表示素子と同じ構成を
有するものをそれぞれ作成し、各サンプルについて、反
射率の印加電圧依存性を調べてみた。図5にその結果を
示す。
【0036】図5から、Φ=360°、Φ=90°の各
サンプルにおいては、本実施形態の反射型液晶表示素子
程ではないにせよ、同じような電圧反射率特性が得ら
れ、ヒステリシスもなく、中間調表示が可能であること
がわかる。実際、コントラストも良く、明るい表示が得
られた。しかしながら、Φ=390°のサンプルでは、
電圧無印加時に着色が生じてしまい表示できなかった。
サンプルにおいては、本実施形態の反射型液晶表示素子
程ではないにせよ、同じような電圧反射率特性が得ら
れ、ヒステリシスもなく、中間調表示が可能であること
がわかる。実際、コントラストも良く、明るい表示が得
られた。しかしながら、Φ=390°のサンプルでは、
電圧無印加時に着色が生じてしまい表示できなかった。
【0037】その結果、中間調表示が可能なツイスト角
Φとしては、90°≦Φ<360°であると言え、液晶
セル内に封入して電圧を印加したとき、この範囲のツイ
スト角となるように液晶組成物のd/p0 を調整すれば
よい。
Φとしては、90°≦Φ<360°であると言え、液晶
セル内に封入して電圧を印加したとき、この範囲のツイ
スト角となるように液晶組成物のd/p0 を調整すれば
よい。
【0038】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。ここでは、a−SiTFT(アモルファスシリコン
薄膜トランジスタ)素子が形成された反射型アクティブ
マトリックス基板を用いて作成した反射型カラー液晶表
示素子を例示する。
について図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。ここでは、a−SiTFT(アモルファスシリコン
薄膜トランジスタ)素子が形成された反射型アクティブ
マトリックス基板を用いて作成した反射型カラー液晶表
示素子を例示する。
【0039】図6に、本実施形態に係る反射型カラー液
晶表示素子の模式図を示す。本反射型カラー液晶表示素
子は、複数のa−SiTFT素子18…が形成された反
射型アクティブマトリックス基板13と、RGBカラー
フィルタ11を備えたカラーフィルタ基板14とからな
る液晶セル10内に、液晶層19を形成する液晶組成物
を封入した構成である。
晶表示素子の模式図を示す。本反射型カラー液晶表示素
子は、複数のa−SiTFT素子18…が形成された反
射型アクティブマトリックス基板13と、RGBカラー
フィルタ11を備えたカラーフィルタ基板14とからな
る液晶セル10内に、液晶層19を形成する液晶組成物
を封入した構成である。
【0040】上記反射型アクティブマトリックス基板1
3は、ガラス基板にa−SiTFT素子18…が設けら
れ、さらにその上に、各々のa−SiTFT素子18と
電気的に接続した反射電極16…が設けられている。こ
れらの反射電極16…は、絵素電極と反射板との両機能
を有するものである。反射電極16…の表面には、さら
に配向層15が形成されている。この配向層15は、垂
直配向膜を180℃で焼成することで形成され、基板表
面の分子をプレチルト角90°で配向させるようになっ
ている。ここで、反射型アクティブマトリックス基板1
3の配向層15にラビング処理を行わない構成としたこ
とで、a−SiTFT素子18…の静電破壊を大幅に防
ぐことができる。
3は、ガラス基板にa−SiTFT素子18…が設けら
れ、さらにその上に、各々のa−SiTFT素子18と
電気的に接続した反射電極16…が設けられている。こ
れらの反射電極16…は、絵素電極と反射板との両機能
を有するものである。反射電極16…の表面には、さら
に配向層15が形成されている。この配向層15は、垂
直配向膜を180℃で焼成することで形成され、基板表
面の分子をプレチルト角90°で配向させるようになっ
ている。ここで、反射型アクティブマトリックス基板1
3の配向層15にラビング処理を行わない構成としたこ
とで、a−SiTFT素子18…の静電破壊を大幅に防
ぐことができる。
【0041】他方、カラーフィルタ基板14は、ガラス
基板の上にRGBカラーフィルタ11が設けられ、その
表面全面に、ITOからなる透明電極12が膜厚150
0Åで形成されている。RGBカラーフィルタ11に
は、赤の色度が透過値でx=0.42,y=0.33で
カラーフィルタの透過率が56%のカラーフィルタが使
用されている。ここでは、カラーフィルタの赤の色度の
x≧0.4であれば良好な色再現性が得られる。透明電
極12の表面には、さらに配向層17が形成されてい
る。配向層17は、透明電極12の上に垂直配向膜を塗
布し、ラビングを施した後180°℃で焼成することで
形成されており、ラビング強度を制御することで、基板
表面の分子をプレチルト角87°で配向させるようにな
っている。
基板の上にRGBカラーフィルタ11が設けられ、その
表面全面に、ITOからなる透明電極12が膜厚150
0Åで形成されている。RGBカラーフィルタ11に
は、赤の色度が透過値でx=0.42,y=0.33で
カラーフィルタの透過率が56%のカラーフィルタが使
用されている。ここでは、カラーフィルタの赤の色度の
x≧0.4であれば良好な色再現性が得られる。透明電
極12の表面には、さらに配向層17が形成されてい
る。配向層17は、透明電極12の上に垂直配向膜を塗
布し、ラビングを施した後180°℃で焼成することで
形成されており、ラビング強度を制御することで、基板
表面の分子をプレチルト角87°で配向させるようにな
っている。
【0042】そして、これら一対の基板13・14は、
8μmのスペーサが混入された接着性シール剤をスクリ
ーン印刷することによって形成された液晶封止層(図示
せず)により貼り合わされて液晶セル10を構成してお
り、この液晶セル10内に、液晶層19となる液晶組成
物が真空脱気により封入されている。
8μmのスペーサが混入された接着性シール剤をスクリ
ーン印刷することによって形成された液晶封止層(図示
せず)により貼り合わされて液晶セル10を構成してお
り、この液晶セル10内に、液晶層19となる液晶組成
物が真空脱気により封入されている。
【0043】液晶層19を形成する液晶組成物には、可
視光領域を吸収するアゾ系およびアントラキノン系の二
色性色素を混入した液晶(メルク社製:商品名ZLI−
2806)に光学活性物質(メルク社製:商品名S−8
11)を1.1%(d/p0=0.5)混入したものが
用いられている。
視光領域を吸収するアゾ系およびアントラキノン系の二
色性色素を混入した液晶(メルク社製:商品名ZLI−
2806)に光学活性物質(メルク社製:商品名S−8
11)を1.1%(d/p0=0.5)混入したものが
用いられている。
【0044】本反射型カラー液晶表示素子において、そ
の配向状態、コントラスト比、明るさ、及び中間調表示
の可否について調べてみた。その結果、一方のカラーフ
ィルタ基板14の配向層17のみ、87°のプレチルト
角を有するように配向処理し、他方の反射型アクティブ
マトリックス基板13の配向層15はプレチルト角90
°の垂直配向のままとしたが、電圧印加時には、一様な
方向に傾いてねじれる均一なツイスト配向が得られ、ま
た、反射率の印加電圧依存性から、コントラスト比8の
明るさ30%で中間調表示が可能な良好な表示が得られ
ることがわかった。
の配向状態、コントラスト比、明るさ、及び中間調表示
の可否について調べてみた。その結果、一方のカラーフ
ィルタ基板14の配向層17のみ、87°のプレチルト
角を有するように配向処理し、他方の反射型アクティブ
マトリックス基板13の配向層15はプレチルト角90
°の垂直配向のままとしたが、電圧印加時には、一様な
方向に傾いてねじれる均一なツイスト配向が得られ、ま
た、反射率の印加電圧依存性から、コントラスト比8の
明るさ30%で中間調表示が可能な良好な表示が得られ
ることがわかった。
【0045】尚、本実施形態では、反射板を絵素電極と
兼用した反射電極16…としてパネル内側に設置した
が、パネルの外側に設置しても構わない。また、ここで
は、アクティブマトリックス基板13にガラス基板を用
いたがSi基板のような不透明基板でも同様な効果が発
揮され、この場合には回路を基板上に集積できるメリッ
トがある。また、ここでは、スイッチング素子としてa
−SiTFTを用いた場合について説明したが、他の例
えば、p−SiTFT素子、MIM(Metal-Insulater-
Metal)素子、ダイオードリング素子、バリスタ素子等を
用いたアクティブマトリックス基板にも適用することが
できる。また、スイッチング素子を用いない単純マトリ
クス駆動型の表示装置を適用しても構わない。この場
合、製造工程の大幅な簡略化を行うことができる。
兼用した反射電極16…としてパネル内側に設置した
が、パネルの外側に設置しても構わない。また、ここで
は、アクティブマトリックス基板13にガラス基板を用
いたがSi基板のような不透明基板でも同様な効果が発
揮され、この場合には回路を基板上に集積できるメリッ
トがある。また、ここでは、スイッチング素子としてa
−SiTFTを用いた場合について説明したが、他の例
えば、p−SiTFT素子、MIM(Metal-Insulater-
Metal)素子、ダイオードリング素子、バリスタ素子等を
用いたアクティブマトリックス基板にも適用することが
できる。また、スイッチング素子を用いない単純マトリ
クス駆動型の表示装置を適用しても構わない。この場
合、製造工程の大幅な簡略化を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の反射型液晶表示素子は、負の誘電率異方性をもつネマ
ティック液晶にカイラル添加物を加えたカイラルネマテ
ィック液晶と二色性色素とからなる液晶組成物が、少な
くとも一方側が透明である一対の基板を備えた液晶セル
内に封入されてなり、該液晶セルは、両方の基板表面の
液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90°の範囲
となり、かつ、液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ
≦360°の範囲となるように配向処理されている構成
である。
の反射型液晶表示素子は、負の誘電率異方性をもつネマ
ティック液晶にカイラル添加物を加えたカイラルネマテ
ィック液晶と二色性色素とからなる液晶組成物が、少な
くとも一方側が透明である一対の基板を備えた液晶セル
内に封入されてなり、該液晶セルは、両方の基板表面の
液晶分子のプレチルト角θが70°≦θ<90°の範囲
となり、かつ、液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ
≦360°の範囲となるように配向処理されている構成
である。
【0047】本発明の請求項2に記載の反射型液晶表示
素子は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカ
イラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色
性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透
明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてな
り、該液晶セルは、一方の基板表面の液晶分子のプレチ
ルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他方の基
板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となり、かつ、
液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範
囲となるように配向処理されている構成である。
素子は、負の誘電率異方性をもつネマティック液晶にカ
イラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と二色
性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側が透
明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入されてな
り、該液晶セルは、一方の基板表面の液晶分子のプレチ
ルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他方の基
板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となり、かつ、
液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°の範
囲となるように配向処理されている構成である。
【0048】これらのような構成により、電圧無印加時
の透過率の低下を引き起こさず、さらに電圧印加時の透
過率が低くなり、コントラストが高く明るく中間調表示
が可能な反射型液晶表示素子を得ることができるという
効果を奏する。
の透過率の低下を引き起こさず、さらに電圧印加時の透
過率が低くなり、コントラストが高く明るく中間調表示
が可能な反射型液晶表示素子を得ることができるという
効果を奏する。
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、反射型液
晶表示素子における電圧無印加時、及び電圧印加時の液
晶組成物の配向を説明するための模式図である。
晶表示素子における電圧無印加時、及び電圧印加時の液
晶組成物の配向を説明するための模式図である。
【図2】上記反射型液晶表示素子の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】上記反射型液晶表示素子の、反射率の印加電圧
依存性を示すグラフである。
依存性を示すグラフである。
【図4】上記反射型液晶表示素子とプレチルト角が異な
る3つのサンプルの、反射率の印加電圧依存性を示すグ
ラフである。
る3つのサンプルの、反射率の印加電圧依存性を示すグ
ラフである。
【図5】上記反射型液晶表示素子とツイスト角が異なる
3つのサンプルの、反射率の印加電圧依存性を示すグラ
フである。
3つのサンプルの、反射率の印加電圧依存性を示すグラ
フである。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すもので、反射型
カラー液晶表示素子の構成を示すと共に、電圧無印加
時、及び電圧印加時の液晶組成物の配向を説明するため
の模式図である。
カラー液晶表示素子の構成を示すと共に、電圧無印加
時、及び電圧印加時の液晶組成物の配向を説明するため
の模式図である。
【図7】従来の相転移型ゲスト・ホスト表示モード方式
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
【図8】従来のポジ表示相転移型ゲスト・ポスト方式を
説明するための模式図である。
説明するための模式図である。
【図9】従来の平行配向ツイスト型ゲスト・ホスト方式
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
1 液晶セル 2a,2b 透明基板(基板) 3a,3b 透明電極 4a,4b 配向層 5 液晶層 6 反射板 10 液晶セル 11 RGBカラーフィルタ 12 透明電極 13 反射型アクティブマトリックス基板(基
板) 14 カラーフィルタ基板(基板) 15 配向層 16 反射電極 17 配向層 18 a−SiTFT素子 19 液晶層
板) 14 カラーフィルタ基板(基板) 15 配向層 16 反射電極 17 配向層 18 a−SiTFT素子 19 液晶層
Claims (2)
- 【請求項1】負の誘電率異方性をもつネマティック液晶
にカイラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と
二色性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側
が透明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入され
てなり、該液晶セルは、両方の基板表面の液晶分子のプ
レチルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、か
つ、液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°
の範囲となるように配向処理されていることを特徴とす
る反射型液晶表示素子。 - 【請求項2】負の誘電率異方性をもつネマティック液晶
にカイラル添加物を加えたカイラルネマティック液晶と
二色性色素とからなる液晶組成物が、少なくとも一方側
が透明である一対の基板を備えた液晶セル内に封入され
てなり、該液晶セルは、一方の基板表面の液晶分子のプ
レチルト角θが70°≦θ<90°の範囲となり、他方
の基板表面の液晶分子が基板に対して略垂直となり、か
つ、液晶組成物のツイスト角Φが90°≦Φ≦360°
の範囲となるように配向処理されていることを特徴とす
る反射型液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17147696A JPH1020346A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 反射型液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17147696A JPH1020346A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 反射型液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1020346A true JPH1020346A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15923818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17147696A Pending JPH1020346A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 反射型液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1020346A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003015159A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Rohm Co Ltd | 反射型液晶表示装置 |
| JP2023521536A (ja) * | 2020-04-15 | 2023-05-25 | メタ プラットフォームズ テクノロジーズ, リミテッド ライアビリティ カンパニー | 中間プレチルト角を有する光学異方性分子を含む光デバイス |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP17147696A patent/JPH1020346A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003015159A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Rohm Co Ltd | 反射型液晶表示装置 |
| JP2023521536A (ja) * | 2020-04-15 | 2023-05-25 | メタ プラットフォームズ テクノロジーズ, リミテッド ライアビリティ カンパニー | 中間プレチルト角を有する光学異方性分子を含む光デバイス |
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