JPH10203660A - 段積みした軟質シートの分離方法と装置 - Google Patents

段積みした軟質シートの分離方法と装置

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JPH10203660A
JPH10203660A JP2208797A JP2208797A JPH10203660A JP H10203660 A JPH10203660 A JP H10203660A JP 2208797 A JP2208797 A JP 2208797A JP 2208797 A JP2208797 A JP 2208797A JP H10203660 A JPH10203660 A JP H10203660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段積みしたセラミック生シート等の軟質シー
トを次工程に移送するに際し、該軟質シートを一枚ごと
正確に取り出し・移送できる段積みした軟質シートの分
離方法と装置を提供する。 【解決手段】 ポリビニールブチラール等の結合剤を含
有するセラミック生シートや軟質樹脂シート等の軟質シ
ートを段積みし、該段積みした該軟質シートを一枚毎取
り出すための軟質シートの分離方法において、該軟質シ
ートを所定間隔で配置してある複数個の吸着体で吸着・
浮上させる第1工程と、該軟質シートを吸着浮上させた
状態で、該吸着体を該軟質シートの中心方向に移動さ
せ、該吸着体の間隔を縮めて該軟質シートに撓み状態を
生じさせる第2工程、および該軟質シートを吸着浮上さ
せた状態で、該吸着体を元の位置方向に移動させ、該吸
着体の間隔を拡げて該軟質シートにフラット状態を生じ
させる第3工程、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段積みした軟質シ
ートの分離方法と装置に係り、より詳細には、ロール状
から定寸にカットし、水平に段積みされたセラミック生
シート等の軟質シートを次工程に移送するに際して、該
軟質シートを一枚ごと正確に取り出し・移送するための
段積みした軟質シートの分離方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体用パッケージ基板等に用いるセラ
ミック生シートは、通常、セラミック粉末に有機バイン
ダー(ポリビニールブチラール等の結合剤)、可塑剤、
有機溶剤等を加えた得たスラリーをドクターブレードを
用いてフィルム上に所定の厚さに展開して作成し、一
旦、ロール状に巻き取って保管している。そして、該セ
ラミック生シートを用いて半導体用パッケージ基板を作
製する際には、該セラミック生シートを所定の大きさに
カットすると共に、所定のトレーに段積み収納してい
る。
【0003】ところで、この段積みしたセラミック生シ
ートは、生シートであるため、接着性が残っているの
で、該セラミック生シートを用いて半導体用パッケージ
基板を作製するに際し、水平に段積みされたセラミック
生シートを次工程であるパンチングや導体印刷工程に移
送する場合、前記有機バインダーの存在により、上下に
位置する2枚以上のセラミック生シートが接着した状態
となることがある。また、セラミック生シートを吸着体
(盤)を用いて吸着移送する際に、2枚以上のセラミッ
ク生シートが接着した状態にあると、重量的にミスキャ
ッチすることがある。このような場合、該パンチングや
導体印刷工程等の次工程がスムーズに行えなく、製品の
歩留りが低下すると共に、生産効率に低下を来すことに
なる。
【0004】そこで、段積みしたセラミック生シートが
接着しないようにするためには、通常、ロール状のセラ
ミック生シートをカットして段積み収納するに際、図6
(a)に示すように、一枚のセラミック生シートaを一
個のトレーbに収納すると共に、該トレーbを段重ねす
ることで、複数枚のセラミック生シートの段積みを行っ
ている。すなわち、シート別に収納している。そして、
該セラミック生シートaの取り出し、移送は、図6
(b)に示す固定状態の吸着体cからなる吸着手段を用
い、該吸着体cで吸着浮上させ、該吸着体cをアクチュ
エータにより次工程に搬送し、またトレーbは別個のア
クチュエータにより取り除いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
なセラミック生シートの段積み方法を採用した場合、上
下のセラミック生シートの接着を回避することができる
ものの、次のような課題がある。すなわち、 セラミック生シートに対応する数のトレーが必要と
なる。 セラミック生シートの保管するために、広い容積が
必要となる。 次工程にセラミック生シートを移送する際、該セラ
ミック生シートとトレーを分離するためのアクチュエー
タが必要となるため、該移送のための設備が大掛かりに
なる。 等の課題がある。
【0006】また、その他の手段として、セラミック生
シートを吸着体で吸引浮上させた状態で、該セラミック
生シートの端部にエアーを噴射して、吸引浮上させてい
るセラミック生シートの裏面に接着状態となっているセ
ラミック生シートを落下させる方法もある。しかし、こ
の方法の場合、前記吸着体の吸引力と、前記エアー噴射
力との調整が難しく、中央部分にエアーが当たり難い、
という課題がある。ところで、このようなことは、前述
したセラミック生シートに限られるものでなく、軟質樹
脂シート等の各種軟質シートについても同様である。
【0007】本発明は、以上のような課題に対処して創
作したものであって、その目的とする処は、段積みした
セラミック生シート等の軟質シートを次工程に移送する
に際し、該軟質シートを一枚ごと正確に取り出し・移送
できる段積みした軟質シートの分離方法と装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本発明の請求項1の段積みした
軟質シートの分離方法は、ポリビニールブチラール等の
結合剤を含有するセラミック生シートや軟質樹脂シート
等の軟質シートを段積みし、該段積みした該軟質シート
を一枚毎取り出すための軟質シートの分離方法におい
て、該軟質シートを所定間隔で配置してある複数個の吸
着体で吸引・浮上させる第1工程と、該軟質シートを吸
着浮上させた状態で、該吸着体の間隔を縮めて該軟質シ
ートに撓み状態を生じさせる第2工程、および該軟質シ
ートを吸着浮上させた状態で、該吸着体を元の位置方向
に移動させ、該吸着体の間隔を拡げて該軟質シートにフ
ラット状態を生じさせる第3工程、を有することを特徴
とする。また請求項2の段積みした軟質シートの分離方
法は、前記請求項1の発明において、前記第1工程で、
前記軟質シートを加熱することを特徴とする。
【0009】請求項3の段積みした軟質シートの分離装
置は、ポリビニールブチラール等の結合剤を含有するセ
ラミック生シートや軟質樹脂シート等の軟質シートを段
積みし、該段積みした該軟質シートを一枚毎取り出すた
めの軟質シートの分離装置において、該軟質シートを吸
着浮上させる複数個の吸着体を備えた吸着手段と、該複
数個の吸着体の配置間隔を拡縮させる拡縮手段を有し、
該吸着手段で軟質シートを吸着浮上させ、また該拡縮手
段で該吸引浮上状態の軟質シートに撓み状態とフラット
状態を生じさせることにより該軟質シートを一枚毎に分
離することを特徴とする。また請求項4の段積みした軟
質シートの分離装置は、前記請求項3の発明において、
前記吸着体に軟質シートを加熱するための加熱部を設け
てなることを特徴とする。
【0010】ポリビニールブチラール等の結合剤を含有
する軟質シートは、乾燥状態にないと、接着し易い性質
を保持する。従って、2枚のシートを重ねた場合、該シ
ートを段積み状態にし、これを吸着盤等の吸着体で吸着
浮上させた場合、該吸着体で吸着したシートの裏面に他
のシートが付着した状態で浮上するおそれのある。前記
吸着体とは、一般的には、エアー引きにより吸引できる
吸着手段をいう。しかし、単なる吸盤等であっても吸着
できる形態のものであればよい。また該吸着体の個数
は、前記軟質シートの大きさによっても異なるが、一般
的には、シートが四角形状の場合、4個〜8個程度一定
間隔で配置した構成としている。更に前記軟質シートを
加熱するための温度としては、該軟質シートを形成する
結合剤成分を軟化できる程度の温度で、一般的には、3
0℃〜80℃が好ましい。
【0011】本発明の段積みした軟質シートの分離方法
と装置は、段積み収納してあるセラミック生シート等の
軟質シートを、次の工程等に移送するに際して、従来の
該収納体の上方から軟質シートを吸着体により吸着浮上
させた後、該吸着体を該軟質シートの中心方向に移動さ
せ、その吸着体間隔を狭めると、該軟質シートは吸着体
によって保持されているので、一部に撓みが生じる。そ
して、該撓みが生じると、該軟質シートの端部におい
て、その曲率の相違により上下の軟質シートにずれが生
じる。次に、前記吸着体を元の位置方向に移動させ、そ
の吸着体間隔を拡げると、該下側に位置する軟質シート
が元の位置に復帰するように作用するため、上下の軟質
シートが擦れて、該力が接着力に打ち勝つことになっ
て、該下側に位置する軟質シートが上側に位置するシー
トから分離落下することになる。従って、段積み収納し
ている軟質シートを一枚毎、取り出し移送することがで
きる。ところで、吸着体で吸着浮上するに際し、該軟質
シートを加熱すると、該軟質シートを形成するポリビニ
ールブチラール等の結合剤が軟化し、かつその接着力が
低下するため、該軟質シート間の接着力が低下し、その
分離が容易になる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1の段積みした軟質シートの分離方法によれ
ば、段積みした軟質シートを吸着浮上させた後、該軟質
シートに撓み状態とフラット状態を付与するので、接着
状態にある下側に位置する軟質シートに位置ずれが生じ
ることになり、該下側に位置する軟質シートのスムーズ
に分離落下させることができるという効果を有する。ま
た、請求項2の段積みした軟質シートの分離方法によれ
ば、軟質シートの吸着・浮上工程で、該軟質シートを加
熱し、該軟質シートを形成するポリビニールブチラール
等の結合剤を軟化し、その接着力を低下させるので、前
記効果に加えて、いっそう接着している軟質シートの分
離を促進できるという効果を有する。
【0013】請求項3の段積みした軟質シートの分離装
置によれば、複数個の軟質シート吸着体を有し、かつ該
複数個の吸着体の配置間隔を拡縮する手段を有し、該軟
質シートを吸着浮上させた状態で、該吸着体の配置間隔
を拡縮させ、該軟質シートに撓み状態とフラット状態を
生じさせるので、接着状態にある下側に位置する軟質シ
ートに位置ずれを生じさせ、該下側に位置する軟質シー
トのスムーズに分離落下させることができるという効果
を有する。また請求項4の段積みした軟質シートの分離
装置は、前記吸着体に加熱部を有するので、吸着浮上さ
せる軟質シートを速やかに加熱することができ、該軟質
シートを形成するポリビニールブチラール等の結合剤の
軟化、接着力を低下させることができ、前記効果に加え
て、いっそう接着している軟質シートの分離を促進でき
るという効果を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を具体化した好ましい実施の形態について説明する。
ここに、図1〜図5は、本発明の実施形態を示し、図1
はシート分離装置の正面図、図2はシート分離装置の側
面図、図3はシート分離方法の工程図、図4はシートの
分離を説明するための吸着体とシートとの関係を示す概
略斜視図、図5は図3(d)工程における上下の軟質シ
ートの位置関係を説明する拡大図である。
【0015】本実施形態のシート分離装置は、複数枚の
セラミック生シート1a,1b,1c・・・を水平に段
積みしているパレット2の上方から、セラミック生シー
ト1を一枚づつ分離、移送するための装置であって、概
略すると、図1〜図2に示すように、左右に配置した2
つの吸着体3(3a,3b)と、吸着体3aを左右動さ
せるための左右動用アクチュエータ4と、セラミック生
シート1にエアーを噴射して付着しているセラミック生
シート1を分離するためのエアー噴射ノズル5と、吸着
体3を保持する機枠6、および機枠6を介して吸着体3
を昇降させる昇降用アクチュエータガイド7を有してい
る。ここで、各セラミック生シート1は、アルミナ等の
セラミック粉末原料に、アクリル樹脂やブチラール樹脂
等の結合剤(ここでは、ポリビニールブチラールを用い
た)、トルエン、キシレン等の有機溶剤、およびジオク
チルアジピン酸等の可塑剤を混合したスラリーを、ドク
ターブレード法を用い、搬送テープ上に生成し、これを
ロール状に巻き取って保管していたものを、例えば、半
導体用セラミックパッケージ基板を作製するに際し、所
定の大きさにカットしたブランクシートである。
【0016】吸着体3は、パレット2に段積みしてある
セラミック生シート1を上方から吸着するためのエアー
吸引により吸着するための吸着部である。この吸着体3
は、熱伝導性材料(例えば、アルミニウムあるいは銅
等)製の吸着体本体8と、本体下面に開口するエアー吸
引用ノズル9と、吸着体3を加熱するための加熱用ヒー
ター10、および吸着体3の温度を検出する温度センサ
ー11を有している。吸着体本体8の下面は、セラミッ
ク生シート1aの上面に当接するためにフラット面に形
成してある。そして、その下面に開口形成されているエ
アー吸引用ノズル9は、セラミック生シート1を均一に
吸着保持できるように所定間隔で複数個設けてあり、図
示しないエアー吸引用ポンプでエアー吸引できる構成か
らなる。またエアー吸引用ノズル9のうちで、端部側に
位置するエアー吸引用ノズル9aはセラミック生シート
1の外端方向に傾斜して開口している。加熱用ヒーター
10は、吸着体本体8の内部に形成されているヒーター
装着用孔12に装着してあり、交換自在の構成からな
る。この加熱用ヒーター10は、図1に示すように、吸
着体本体8の内部に平行に複数本(本実施形態では2
本)挿入してあり、このヒーター10による吸着体本体
8の加熱温度は、30℃〜80℃、好ましくは、60℃
前後の温度としている。これは、セラミック生シート1
を形成する有機バインダーとしてのポリビニールブチラ
ール等の結合剤の軟化温度を考慮したことによる。ま
た、吸着体本体8には、この温度を検出するための温度
センサー11が設けてあり、この温度センサー11とし
ては、圧着端子付熱伝対を用いている。そして、この吸
着体3のうちの吸着体3aは左右動用アクチュエータ4
を介して機枠6に、また吸着体3bは直接、機枠6に取
り付けてある。すなわち、吸着体3aは左右動自在の形
態で、また吸着体3bは固定形態としてある。
【0017】左右動用アクチュエータ4は、図1、図2
に示すように、吸着体3aを、機枠に固定してある吸着
体3bの方向に移動させるためのアクチュエータであっ
て、エアースライドテーブル13とストロークアジャス
タ14を有し、エアースライドテーブル13の上テーブ
ル13aは機枠6に固定してあり、該上テーブル13a
に沿って摺動する下テーブル13bは機枠15を介して
吸着体3aの上端に固定してあり、ストロークアジャス
タ14によって下テーブル13bを左右動する構成から
なる。これによって、吸着体3aと3bとの間隔を任意
に変更することができ、吸着体3で吸着しているセラミ
ック生シート1に撓み状態、フラット状態を交互に付与
できる。また、この機枠15には、エアー噴射ノズル5
が設けてある。
【0018】エアー噴射ノズル5は、図1に示すよう
に、左右の吸着体3a,3bを保持する機枠15に、ア
ングル材15aを介して取り付けてある。エアー噴射ノ
ズル5は、吸着体3で吸着・浮上されたセラミック生シ
ート1aの下面に接着状態で一緒に浮上したセラミック
生シート1bの端部にエアー噴射して剥離落下させるた
めのノズルで、セラミック生シート1aの端部と1bの
端部との間にエアーが噴射されるように内方に傾斜して
取り付けてある。これにより、セラミック生シート1を
形成する有機バインダーの軟化を促進することができ
る。
【0019】そして、これらの吸着体3(3a,3
b)、左右動用アクチュエータ4、エアー噴射ノズル5
は、機枠6の下部に保持されていて、この機枠6の上部
に取り付けてある昇降用アクチュエータガイド7によ
り、昇降自在の構成からなる。また、機枠6の下面に
は、吸着、上昇後、生シート吸着確認を行なう吸着ミス
検知用センサー16が設けてある。また、図示しない
が、この昇降用アクチュエータガイド7は、セラミック
生シート1を吸着体3により吸着した状態で、例えば、
半導体セラミックパッケージ基板を作製するための次工
程のスルーホール形成、導体印刷に移送するための移送
用アクチュエータに固定してある。このように、本実施
形態のシート分離装置は、吸着体3aと吸着体3bの間
隔の拡縮を行える形態にした点と、この吸着体3a,3
bに加熱用ヒーター10を設けたことに特徴を有する。
【0020】次に、上述したシート分離装置を用いて、
具体的に、段積みしたセラミック生シートの分離方法を
説明する。この分離方法は、図3に示すように、吸着
体待機・段積みシートセット工程、シート吸着・加熱
工程、シート吸着浮上工程、シート撓み化工程、
シートフラット化工程、の5つの工程を有する。
【0021】−吸着体待機・段積みシートセット工程− 本工程は、複数枚のセラミック生シート1a,1b,1
c・・を段積み収納したパレット2を、セラミック生シ
ートを一枚つづ取り出し、次工程に移送するためのシー
ト分離装置の吸着体3の下方にセットする工程である。
本工程では、図3(a)に示すように、この複数枚のセ
ラミック生シート1a,1b,1c・・を段積み収納し
たパレット2を吸着体3の下方にセットする。また、吸
着体3a,3bの配置間隔は、セラミック生シート1の
サイズに対応した間隔とすることが肝要である。そし
て、吸着体3の全体をそれぞれ加熱ヒーター10によっ
て昇温しておく。ここで、昇温温度は、60℃程度が好
ましく、その温度は、温度センサー11によって検出
し、コントロールできるようにしている。
【0022】−シート吸着・加熱工程− 本工程は、吸着体3を下降させてパレット2に段積みさ
れているセラミック生シート1の最上段のセラミック生
シート1aに当接し、エアー吸着するための工程であ
る。この工程では、図3(b)に示すように、吸着体3
をセラミック生シート1aに当接し、エアー吸引用ノズ
ル9aからエアー吸引すると共に、この状態を一定時間
保持し、セラミック生シート1a,1b,1c・・を加
熱する。これにより、セラミック生シート1を形成する
有機バインダーとしてのポリビニールブチラール等の結
合剤の軟化させ、また接着力を低下させることができ
る。従って、セラミック生シート1aと1bと1cの間
の接着力が低下し、小さい力でもって、剥離できる状態
となる。
【0023】−シート吸着浮上工程− 本工程は、吸着板3でセラミック生シート1を吸着した
状態で、昇降用アクチュエータ7により吸着体3を上昇
させる工程である。この工程において、吸着体3でセラ
ミック生シート1aを吸着浮上させると、図3(c)に
示すように、セラミック生シート1は、有機バインダー
を含有し、生シート状態であるために、セラミック生シ
ート1aの下面にセラミック生シート1bが接着した状
態で浮上する。そして、この工程では、吸着体3に機枠
15を介して取り付けてあるエアー噴射ノズル5からエ
アーをセラミック生シート1aとセラミック生シート1
bとの境界部分に噴射する。これにより、セラミック生
シート1a,1bとの接着力が弱い場合は、セラミック
生シート1bが剥離落下する。
【0024】−シート撓み化工程− 本工程は、前工程で吸着浮上させたセラミック生シート
1aに撓みを生じさせる工程である。この工程では、左
右動アクチュエータ4を作動させて、吸着体3aを固定
状態にある吸着体3bの方向に移動させる。これによ
り、図3(d)に示すように、セラミック生シート1a
は、吸着体3aと3bとに左右で吸着保持されているの
で、吸着体3aと3bの間隔が狭まるので、その中央部
分で撓みeが生じる。すなわち屈曲動作をすることにな
る。ここで、セラミック生シート1aが屈曲すると、図
5に示すように、セラミック生シート1aの端部xと、
このセラミック生シート1aの裏面に付着しているセラ
ミック生シート1bの端部yとの間には、その撓みeの
曲率によって、ずれδが生じる。このずれδの発生によ
って、セラミック生シート1aとセラミック生シート1
bとの間に剥離力が作用することになる。
【0025】−シートフラット化工程− 本工程は、前工程で撓みδを生じさせたセラミック生シ
ート1aを元の状態にする工程である。この工程では、
左右動アクチュエータ4を作動させて、吸着体3aを元
の配置位置方向に移動させて、吸着体3aと3bとの間
隔を拡げる。これにより、撓みδが生じていたセラミッ
ク生シート1aはフラット状に戻るように作用するた
め、セラミック生シート1aとセラミック生シート1b
との接着面が擦れて、両シート1aと1bとの間に剥離
力が発生することになる。そして、該剥離力が、前記接
着力より大きくなることでセラミック生シート1aの裏
面に接着しているセラミック生シート1bが剥離落下す
る。ここでも、前記エアー噴射ノズル5からエアーをセ
ラミック生シート1aとセラミック生シート1bとの境
界部分に噴射しているので、より確実にセラミック生シ
ート1bを剥離落下させることができる。この落下した
セラミック生シート1bは、パレット2に段積みされて
いるセラミック生シート1c上に載ることになる。そし
て、このセラミック生シート1aは、図示しない移送用
アクチュエータにより半導体セラミックパッケージ基板
を作製するための次工程のスルーホール形成、導体印刷
に移送される。
【0026】本実施形態のシート分離方法では、以上の
工程を繰り返すことにより、パレット2に段積みされて
いる複数枚のセラミック生シート1を上方から一枚毎、
所定の個所に移送することができる。従って、吸着体3
でセラミック生シート1をミスキャッチすること、2枚
のセラミック生シートを接着した状態で次工程に移送す
るというおそれを減少させることができる。
【0027】
【実施例】次に、上述したシート分離装置を用いて、
吸着体を加熱することなく、拡縮作動させた場合、吸
着体を加熱(60℃)し、拡縮作動させた場合につい
て、段積みしたセラミック生シートの吸着・移送を行
い、そのミスキャッチ率と複数枚移送発生率について調
べた。その結果を、表1に示す。
【表1】
【0028】この表1に示すように、吸着体を加熱する
ことなく、拡縮作動させた場合の合計ミス率が1.4%
であり、また吸着体を加熱し、拡縮作動させた場合の合
計ミス率が0.4%であった。なお、同時に、吸着体を
固定した状態で、段積みしたセラミック生シートの吸着
・移送を行った場合の複数枚移送発生率は、約30%で
あった。このことから、段積みしたセラミック生シート
を吸着移送する際のミス発生率を減少させることができ
ることが確認できた。
【0029】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で
変形実施できる形態を含む。因に、前述した実施形態に
おいては、前記軟質シートとして、セラミック生シート
の場合について説明したが、軟質樹脂シートについても
同様に適用できる。また、前述実施形態において、左右
両方の吸着体を左右動できる形態とし、その拡縮動作を
させるようにしてもよい。更に、該吸着体は、3個以上
設けた形態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すシート分離装置の正
面図である。
【図2】 シート分離装置の側面図である。
【図3】 シート分離方法の工程図である。
【図4】 シートの分離を説明するための吸着体とシー
トとの関係を示す概略斜視図である。
【図5】 図3(d)工程における上下の軟質シートの
位置関係を説明する拡大図である。
【図6】 従来の段積み状態を説明する概略正面図と、
吸着体で吸着する場合の説明用斜視図である。
【符号の説明】
1(1a,1b,1c)・・・セラミック生シート、2
・・・パレット、3(3a,3b)・・・吸着体、4・
・・左右動用アクチュエータ、5・・・エアー噴射ノズ
ル、6・・・機枠、7・・・昇降用アクチュエータガイ
ド、8・・・吸着体本体、9(9a)・・・エアー吸引
用ノズル、10・・・加熱用ヒーター、11・・・温度
センサー、12・・・ヒーター装着用孔、13・・・エ
アースライドテーブル、13a・・・上テーブル、13
b・・・下テーブル、14・・・ストロークアジャス
タ、15・・・機枠、16・・・生シート吸着確認セン
サー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニールブチラール等の結合剤を含
    有するセラミック生シートや軟質樹脂シート等の軟質シ
    ートを段積みし、該段積みした該軟質シートを一枚毎取
    り出すための軟質シートの分離方法において、該軟質シ
    ートを所定間隔で配置してある複数個の吸着体で吸着・
    浮上させる第1工程と、該軟質シートを吸着浮上させた
    状態で、該吸着体を該軟質シートの中心方向に移動さ
    せ、該吸着体の間隔を縮めて該軟質シートに撓み状態を
    生じさせる第2工程、および該軟質シートを吸着浮上さ
    せた状態で、該吸着体を元の位置方向に移動させ、該吸
    着体の間隔を拡げて該軟質シートにフラット状態を生じ
    させる第3工程、を有することを特徴とする段積みした
    軟質シートの分離方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程において、前記軟質シート
    を加熱する請求項1に記載の段積みした軟質シートの分
    離方法。
  3. 【請求項3】 ポリビニールブチラール等の結合剤を含
    有するセラミック生シートや軟質樹脂シート等の軟質シ
    ートを段積みし、該段積みした該軟質シートを一枚毎取
    り出すための軟質シートの分離装置において、該軟質シ
    ートを吸着浮上させる複数個の吸着体を備えた吸着手段
    と、該複数個の吸着体の配置間隔を拡縮させる拡縮手段
    を有し、該吸着手段で軟質シートを吸引浮上させ、また
    該拡縮手段で該吸着浮上状態の軟質シートに撓み状態と
    フラット状態を生じさせることにより該軟質シートを一
    枚毎に分離することを特徴とする段積みした軟質シート
    の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着体に軟質シートを加熱するため
    の加熱部を設けてなる請求項3に記載の段積みした軟質
    シートの分離装置。
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