JPH10204494A - 粉末状酵素製剤及びそれを用いた造粒物 - Google Patents
粉末状酵素製剤及びそれを用いた造粒物Info
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- JPH10204494A JPH10204494A JP1235697A JP1235697A JPH10204494A JP H10204494 A JPH10204494 A JP H10204494A JP 1235697 A JP1235697 A JP 1235697A JP 1235697 A JP1235697 A JP 1235697A JP H10204494 A JPH10204494 A JP H10204494A
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Abstract
0重量%のイオン性界面活性剤を含有する粉末状酵素製
剤、この製造法、及びこれを用いた造粒物。 【効果】 酵素失活がほとんどなく、流動性が高く、保
存時における凝集度が小さい粉末状酵素製剤である。
Description
時における凝集性が改善された粉末状酵素製剤及びこれ
を含有する造粒物に関する。
を高める目的で各種の酵素が配合されることが多い。こ
れらの酵素は、保存中に失活せず、洗浄工程中で活性を
十分発揮させるために、通常、粉末状酵素製剤として又
はこれを顆粒状に造粒したものが配合されている。粉末
状酵素製剤は、通常、噴霧乾燥法により製造されるが、
酵素水溶液のような低濃度スラリーから粉末状酵素製剤
を製造した場合、得られる製剤の自由流動性が必ずしも
十分でなく、また、保存時に吸湿して凝集することが認
められている。このために、これを用いた造粒物を調製
する際及び/又は洗浄剤や漂白剤に配合する際のハンド
リングが困難になり、また酵素の失活が起こるといった
問題が発生する。
転条件をコントロールすることにより調整されている
が、これには限界がある。また、噴霧するスラリーにつ
いては、これを高濃度化することによりその物性の改善
を図ることも可能であるが、過度にスラリー中の水分量
を減少させると、スラリーの粘度が上昇し、例えば噴霧
乾燥法にて乾燥を行うことによって酵素粉末を得る場
合、噴霧が困難になるという問題がある。また、スラリ
ーを高濃度化することにより酵素の析出が起こるため、
回収率の低下も認められる。他に、粉末状酵素製剤の物
性の改善には乾燥助剤の添加も効果はあるが、その添加
量に制限があり、大量に使用すると酵素活性が低下する
という問題がある。
は、酵素の失活も見られず、しかも、自由流動性及び保
存時における凝集性が改善された粉末状酵素製剤及びこ
れを用いた造粒物を提供することにある。
末状酵素製剤の流動性向上につき種々検討した結果、全
く意外にも加水分解酵素等の酵素と少量のイオン性界面
活性剤とを均一に分散して共存させても当該酵素は失活
せず、しかも自由流動性及び保存時における凝集性が改
善された粉末状酵素製剤が得られることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
パク量の0.2〜10重量%のイオン性界面活性剤を含
有することを特徴とする粉末状酵素製剤を提供するもの
である。また、本発明は、酵素タンパク量の0.2〜1
0重量%のイオン性界面活性剤を含有する酵素水溶液を
噴霧乾燥することを特徴とする上記粉末状酵素製剤の製
造法を提供するものである。更に本発明は、上記粉末状
酵素製剤及びバインダーを含有することを特徴とする酵
素含有造粒物を提供するものである。
は、漂白剤や洗浄剤に配合される酵素であれば特に制限
されない。具体的にはプロテアーゼ、エステラーゼ、カ
ルボヒドラーゼ、リアーゼ等が挙げられる。
ン、トリプシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケ
ラチナーゼ、エラスターゼ、ズブチリシン、パパイン、
アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ等が挙げ
られる。
ックリパーゼ、パンクレアチックリパーゼ、植物リパー
ゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類、ホス
ファターゼ類等が挙げられる。
マルターゼ、サッカラーゼ、アミラーゼ、ペクチナー
ゼ、α−及びβ−グリコシダーゼ等が挙げられる。リア
ーゼとしては、カルボキシ脱離酵素、アルデヒド脱離酵
素、オキソ酸脱離酵素、ヒドロリアーゼ、多糖に作用す
る脱離酵素、アンモニアリアーゼ等が挙げられる。
うち、アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫
酸塩(AES)、アルキル又はアルケニル硫酸塩(A
S)、オレフィンスルフォン酸塩(AOS)、アルカン
スルフォン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又
はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸
塩又はエステル、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルア
ミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸エ
ステル又はその塩、カルボン酸型高分子界面活性剤など
が挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシ又
はスルホベタイン型界面活性剤などが挙げられる。カチ
オン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩など
が挙げられる。本発明においてはこれらのうちアルキル
又はアルケニルエーテル硫酸塩(AES)、アルキル又
はアルケニル硫酸塩(AS)が特に好ましい。
界面活性剤の含有量は酵素タンパク量の0.2〜10重
量%であるが、その添加量が0.2重量%未満では物性
の改善効果が得られず、また添加量が10重量%を超え
ると酵素の失活が起こるので好ましくない。なお、ノニ
オン性界面活性剤では物性の改善効果は認められなかっ
た。
性を一定に保つための希釈剤(例えば増量剤、充填剤
等)、乾燥促進剤、緩衝剤等を必要に応じて配合するこ
とができる。乾燥促進剤としては、例えば塩化カルシウ
ム、硫酸ナトリウム等が挙げられる。増量剤又は充填剤
としては例えば硫酸塩、ハロゲン化物、炭酸塩、リン酸
塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩等が挙げられる。より具体的に
は以下の化合物が挙げられる。
硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸第
1鉄、チオ硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム ハロゲン化物:塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム、臭化カリウム 炭酸塩:炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム リン酸塩:リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、
リン酸2水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸2水
素カリウム、ピロリン酸ナトリウム ケイ酸塩:ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、
ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム ホウ酸(塩):ホウ砂、ホウ酸カリウム、ホウ酸 糖類:全ての単糖、全ての2糖、例えばマルトース型2
糖類及びトレハロース型2糖類
して使用される。また、造粒又は酵素剤の分野で公知の
着色剤、安定剤等も適宜使用でき、更に、賦香剤、消香
剤、帯電防止剤等も使用できる。
ン性界面活性剤を含有する酵素水溶液を常法に従って処
理することにより製造されるが、1〜20%濃度のスラ
リーを噴霧乾燥により固形化する方法が特に好ましい。
ここで、当該酵素水溶液中には、目的とする粉末状酵素
製剤の組成に必要な成分が全て配合されていることが好
ましい。
製造するには、通常の噴霧乾燥機を用いて、上記酵素水
溶液を乾燥すればよい。噴霧乾燥機には、通常ノズル型
とディスク型とがあるが、目的とする酵素製剤の粒径に
より使い分けることができる。小さい粒径(1μm 以
下)の製剤を製造する場合はノズル型が好ましく、大き
い粒径の製剤を製造する場合はディスク型が好ましい。
0℃、特に130〜170℃が好ましく、排風温度(酵
素水溶液の温度に相当する)は、50〜100℃、特に
60〜100℃が好ましい。
造粒するには、造粒に必要な添加剤を配合し、常法に従
って造粒すればよい。かかる添加剤としては、バインダ
ーが挙げられる。ここでバインダーとしては、水溶性有
機バインダー、特に(a)融点が35℃以上のポリエチ
レングリコール及びその誘導体、ポリオキシエチレン・
ポリオキシプロピレン共重合体からなる群より選ばれる
水溶性高分子、(b)融点或いは流動点が35℃以上の
ノニオン性界面活性剤、(c)平均分子量が4000以
上のポリカルボン酸塩等の一種或いは2種以上が挙げら
れる。
は、(a)のポリエチレングリコール及びその誘導体と
して、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル硫酸、メトキシポリエチレングリコール等が挙げら
れ、(b)のノニオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル等が挙げられ、(c)のポリ
カルボン酸塩としてはポリアクリル酸、アクリル酸マレ
イン酸共重合体、ポリアセタールカルボキシレート等の
アルカリ金属塩が挙げられる。
は、洗剤に使用される成分でもあるので有用である。通
常の水溶性有機バインダーの使用量は、バインダー毎に
性質の相違があるので一概にはいえないが、得られる酵
素造粒物の酵素活性をできるだけ高めるためにはできる
だけ少量でバインダー効果が発現するものが一般には好
ましい。そのため、これらの水溶性有機バインダーは、
酵素造粒物中、通常5〜50重量%、好ましくは10〜
30重量%含有される。
状の増量剤を添加することができる。増量剤としてはア
ルカリ金属或いはアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸塩、
塩酸塩からなる群より選ばれる一種或いは二種以上の無
機塩が用いられる。すなわち、なかでも硫酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム等の水溶性無機ア
ルカリ金属塩が洗浄への影響等を考えると好ましい。ま
た他の増量剤としてクエン酸ナトリウム等の水溶性有機
酸塩、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、ゼオライ
ト、炭酸マグネシウム、活性白土、カオリン、ケイソウ
土、ベントナイト、パーライト、酸性白土等が挙げられ
る。
ウム塩、マグネシウム塩等の無機塩、或いは界面活性
剤、糖、カルボキシメチルセルロース等の有機物を用い
ることも可能である。更に、合成ヘクトライトやセピオ
ライトを配合して、培養に由来する有臭成分を吸着させ
ることもできる。また、色素や染料を配合して、酵素顆
粒に着色することも任意である。
粒、乾式造粒のいずれでもよく、造粒方法としては押し
出し造粒、転動造粒、解砕造粒、流動層造粒、噴霧造
粒、破砕造粒等が挙げられる。このうち、転動造粒法、
特に攪拌転動造粒法が好ましい。攪拌転動造粒機の具体
例としては、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))、ハイスピードミキサー(深江工業(株))、
バーチカルグラニュレーター(富士産業(株))等を挙
げることができる。これらの共通点は、堅形の混合槽内
部に攪拌羽根を取付けた垂直な攪拌軸を持つことであ
る。水平の攪拌軸を有する模型の造粒機であるレディゲ
・ミキサー(レディゲ社)もまた同様に用いることがで
きる。
されないが、平均粒径として200〜3000μm、特
に350〜1500μmが好ましい。
用いることができるが、被覆をすると更に安定性が向上
するので望ましい。本発明酵素含有造粒物の被覆剤とし
ては、特に制限されないが、ポリエチレングリコール、
ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、セルロース誘導体、デンプン誘導体等の水
溶性被膜形成ポリマー;これらのポリマーとタルク、ク
レー、酸化チタン、炭酸カルシウム等の水溶性又は難溶
性無機粒子又はアルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属炭
酸塩等の保護剤等との組み合わせが挙げられる。被覆剤
は酵素含有造粒物に対し重量比で0.01〜0.7、特
に0.05〜0.6の割合で用いるのが好ましい。
は、流動層造粒機、コーティングパン式造粒機、攪拌造
粒機等の装置により常法により被覆する方法が挙げられ
る。
の配合成分として有用であり、これを配合した洗浄剤組
成物は、衣料用、食器用、住居用等の洗浄剤として使用
することができる。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
酵素(Bacillus sp. KSM-K16(FERM P-3367)由来)を含
む水溶液(酵素タンパク濃度:7.5重量%)を用い
た。この水溶液に、水溶液中の酵素タンパク量に対し、
10重量%となるように表1に示す各種界面活性剤を添
加し、酵素水溶液を調製した。 (2)コントロール(界面活性剤なし)及び(1)で得
た酵素水溶液をアトマイザー式噴霧乾燥機にて熱風温度
150℃、排風温度75℃で噴霧乾燥し、粉末状酵素製
剤(粒径10〜50μm )を得、以下の方法により安息
角、崩潰角、差角及び凝集度を測定した。結果を表1に
示す。これらはすべてパウダテスタ(ホリカワミクロン
(株)製)を用いて測定した。残存酵素活性はいずれの
粉末状酵素製剤も約92%であった。
イ(目開き710μm )に乗せ、フルイを振動させ、製
剤をロートを通じて注入法により測定し、安息角とし
た。安息角が小さいものほど自由流動性に優れ、大きい
ものほど自由流動性が劣る。
定した後、粉粒体に一定の衝撃を与えて崩潰したときの
角度を測定し、崩潰角とした。崩潰角が小さいものほど
自由流動性に優れ、大きいものほど自由流動性は劣る。
として算出した。
量し、3つのフルイ(目開き149、250、350μ
m )を重ねた上に乗せ、フルイを振動させ、停止後3つ
のフルイ上に残った粉体を秤量する。これより凝集度を
測定した。凝集度が小さいものほど自由流動性に優れ、
大きいものほど自由流動性が劣る。
(株)製、FS−5型)により造粒し、酵素含有造粒物
を得た。
てミキサーに投入し、ジャケットに70℃の温水を流し
ながら、アジテーター480rpm、チョッパー900rpm
で攪拌混合を行い、内容物を60℃まで上昇させた後温
水を止めた。原料投入から約15分の造粒操作により、
酵素含有造粒物(粒径350μm 以上1000μm 以下
が98%以上)を得た。
製、エマール10)を用い、酵素タンパク量に対する界
面活性剤の量を2、5、10重量%とした以外は実施例
1と同様にして粉末状酵素製剤及びコントロール(界面
活性剤なし)を製造した。表2に示した原料組成におい
て粉末状酵素製剤をこれらのものに代え、バインダー添
加量を6.7重量%とした以外は同様に配合し、実施例
2と同様の方法により酵素含有造粒物を得た。
製、エマール10)を用い、実施例1と同様にして粉末
状酵素製剤及びコントロール(界面活性剤なし)を製造
した。表2に示した原料組成において粉末状酵素製剤を
これらのものに代え、バインダー量を6.7、7.4、
8.1重量%とした以外は同様に配合し、実施例2と同
様の方法により酵素含有造粒物を得た。造粒歩留(%)
を表5に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 酵素及び該酵素タンパク量の0.2〜1
0重量%のイオン性界面活性剤を含有することを特徴と
する粉末状酵素製剤。 - 【請求項2】 酵素タンパク量の0.2〜10重量%の
イオン性界面活性剤を含有する酵素水溶液を噴霧乾燥す
ることを特徴とする請求項1記載の粉末状酵素製剤の製
造法。 - 【請求項3】 請求項1記載の粉末状酵素製剤及びバイ
ンダーを含有することを特徴とする酵素含有造粒物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1235697A JPH10204494A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 粉末状酵素製剤及びそれを用いた造粒物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1235697A JPH10204494A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 粉末状酵素製剤及びそれを用いた造粒物 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007177030A Division JP2007308715A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 粉末状酵素及びそれを用いた造粒物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10204494A true JPH10204494A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11803008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1235697A Withdrawn JPH10204494A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 粉末状酵素製剤及びそれを用いた造粒物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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- 1997-01-27 JP JP1235697A patent/JPH10204494A/ja not_active Withdrawn
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