JPH10205608A - ベルト無段変速装置 - Google Patents
ベルト無段変速装置Info
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- JPH10205608A JPH10205608A JP732397A JP732397A JPH10205608A JP H10205608 A JPH10205608 A JP H10205608A JP 732397 A JP732397 A JP 732397A JP 732397 A JP732397 A JP 732397A JP H10205608 A JPH10205608 A JP H10205608A
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- pulley
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- piece
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンバインにおける増速変速時には駆動プー
リ部分から「ビビーッ!」というような異音の出ること
があり、これを大袈裟な改造無く解消させる。 【解決手段】 駆動プーリ7を、軸方向に固定され、か
つ、一体回転状態で駆動軸7Cに支持された固定プーリ
片7Aと、この固定プーリ片7Aに対して遠近移動可能
で、かつ、駆動軸7Cに一体回転状態で外嵌される可動
プーリ片7Bとで構成するとともに、可動プーリ片7B
と駆動軸7Cとの嵌合部における軸径方向の間隙が、軸
方向における固定プーリ7Aの反対側ほど大となるテー
パ嵌合状態に構成されているベルト無段変速装置。
リ部分から「ビビーッ!」というような異音の出ること
があり、これを大袈裟な改造無く解消させる。 【解決手段】 駆動プーリ7を、軸方向に固定され、か
つ、一体回転状態で駆動軸7Cに支持された固定プーリ
片7Aと、この固定プーリ片7Aに対して遠近移動可能
で、かつ、駆動軸7Cに一体回転状態で外嵌される可動
プーリ片7Bとで構成するとともに、可動プーリ片7B
と駆動軸7Cとの嵌合部における軸径方向の間隙が、軸
方向における固定プーリ7Aの反対側ほど大となるテー
パ嵌合状態に構成されているベルト無段変速装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインや芝刈
機等の作業機の走行系に好適なベルト無段変速装置に係
り、詳しくは、変速操作時の異音を解消させる技術に関
する。
機等の作業機の走行系に好適なベルト無段変速装置に係
り、詳しくは、変速操作時の異音を解消させる技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】駆動プーリが割りプーリに構成されたベ
ルト無段変速装置では、可動プーリ片が固定プーリ片か
ら軸方向に最も離れると最低速状態になり、最も近づく
と最高速状態になるものであり、例えば、特開平8‐2
75664号公報に示されたコンバインの走行系に用い
られたものが知られている。
ルト無段変速装置では、可動プーリ片が固定プーリ片か
ら軸方向に最も離れると最低速状態になり、最も近づく
と最高速状態になるものであり、例えば、特開平8‐2
75664号公報に示されたコンバインの走行系に用い
られたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ベルト無段変速装
置では、可動プーリ片及び固定プーリ片と伝動ベルトと
の接触部が傾斜面であり、可動プーリ片を固定プーリ片
に押付け操作すると、前記傾斜面による分力によって伝
動ベルトを押し拡げて高速側に変速されるようになり、
この高速側への増速変速操作は、ベルトと両プーリ片と
の摩擦に逆らった無理押し操作となることから、操作力
が重いとともに、増速変速操作中ではベルトとプーリと
の押圧力が増大する。
置では、可動プーリ片及び固定プーリ片と伝動ベルトと
の接触部が傾斜面であり、可動プーリ片を固定プーリ片
に押付け操作すると、前記傾斜面による分力によって伝
動ベルトを押し拡げて高速側に変速されるようになり、
この高速側への増速変速操作は、ベルトと両プーリ片と
の摩擦に逆らった無理押し操作となることから、操作力
が重いとともに、増速変速操作中ではベルトとプーリと
の押圧力が増大する。
【0004】その押圧力増大のためか、コンバインにお
ける増速変速時には駆動プーリ部分から「ビビーッ!」
というような異音の出ることが多く、耳障りであった。
特に、大トルクに対応するべく、図4、図5に示すよう
に、ベースベルト19の上下に多数の樹脂ブロック20
を一体化して成るブロックベルト31を用いたものでは
上記異音が顕著に出る傾向にあった。本発明の目的は、
大袈裟な改造を加えることなく増速変速時における異音
を軽減又は解消させる点にある。
ける増速変速時には駆動プーリ部分から「ビビーッ!」
というような異音の出ることが多く、耳障りであった。
特に、大トルクに対応するべく、図4、図5に示すよう
に、ベースベルト19の上下に多数の樹脂ブロック20
を一体化して成るブロックベルト31を用いたものでは
上記異音が顕著に出る傾向にあった。本発明の目的は、
大袈裟な改造を加えることなく増速変速時における異音
を軽減又は解消させる点にある。
【0005】
〔構成〕第1発明は、一対のプーリのうちの駆動プーリ
を、ベルト巻回半径が可変調節可能な割りプーリ構造に
構成してあるベルト無段変速装置において、軸方向に固
定され、かつ、一体回転状態で駆動軸に支持された固定
プーリ片と、この固定プーリ片に対して遠近移動可能
で、かつ、駆動軸に一体回転状態で外嵌される可動プー
リ片とで駆動プーリを構成するとともに、可動プーリ片
と駆動軸との嵌合部における軸径方向の間隙が、軸方向
における固定プーリの反対側ほど大となるテーパ嵌合状
態に構成されていることを特徴とする。
を、ベルト巻回半径が可変調節可能な割りプーリ構造に
構成してあるベルト無段変速装置において、軸方向に固
定され、かつ、一体回転状態で駆動軸に支持された固定
プーリ片と、この固定プーリ片に対して遠近移動可能
で、かつ、駆動軸に一体回転状態で外嵌される可動プー
リ片とで駆動プーリを構成するとともに、可動プーリ片
と駆動軸との嵌合部における軸径方向の間隙が、軸方向
における固定プーリの反対側ほど大となるテーパ嵌合状
態に構成されていることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、テーパ嵌
合による可動プーリ片の駆動軸に対する倒れ角が、可動
プーリ片が固定プーリ片に近づくほど小さくなるように
構成されていることを特徴とする。
合による可動プーリ片の駆動軸に対する倒れ角が、可動
プーリ片が固定プーリ片に近づくほど小さくなるように
構成されていることを特徴とする。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、可動プ
ーリ片と駆動軸との嵌合部における軸径方向の間隙が、
軸方向における固定プーリの反対側ほど大となるテーパ
嵌合状態に構成されているから、図3に誇張して示すよ
うに、可動プーリ片を駆動軸に対して倒し移動すること
が可能になる。つまり、変速操作されない状態では可動
プーリ片は駆動軸と軸心を共にした状態で一体回転して
いるが、増速操作によって可動プーリ片が強制移動され
て可動プーリ片と伝動ベルトとの接触圧が増大すると、
図3(ロ)に示すように、ベルト巻回部分における開き
角が大きくなる方向に可動プーリ片が倒れ移動して、ベ
ルトとの接触角度が大きくなって、伝動ベルトを外径側
に押出す分力割合が大きく、すなわち、伝動ベルトを横
方向に圧縮する成分が小さくなる。
ーリ片と駆動軸との嵌合部における軸径方向の間隙が、
軸方向における固定プーリの反対側ほど大となるテーパ
嵌合状態に構成されているから、図3に誇張して示すよ
うに、可動プーリ片を駆動軸に対して倒し移動すること
が可能になる。つまり、変速操作されない状態では可動
プーリ片は駆動軸と軸心を共にした状態で一体回転して
いるが、増速操作によって可動プーリ片が強制移動され
て可動プーリ片と伝動ベルトとの接触圧が増大すると、
図3(ロ)に示すように、ベルト巻回部分における開き
角が大きくなる方向に可動プーリ片が倒れ移動して、ベ
ルトとの接触角度が大きくなって、伝動ベルトを外径側
に押出す分力割合が大きく、すなわち、伝動ベルトを横
方向に圧縮する成分が小さくなる。
【0008】故に、増速操作が開始されて可動プーリ片
に操作力が加わると、伝動ベルトを横方向に圧縮しなが
ら可動プーリ片が倒れ移動することになり、従来のよう
に可動プーリ片が倒れ移動しない場合に比べて、可動プ
ーリ片と伝動プーリとの接触圧の単位時間当りの増大割
合が少なくなり、伝動ベルトのスリップ率が小さくな
る。従って、この変速開始時の変速ショックの軽減によ
り、前述した変速時の異音を軽減又は解消することが可
能になるのである。
に操作力が加わると、伝動ベルトを横方向に圧縮しなが
ら可動プーリ片が倒れ移動することになり、従来のよう
に可動プーリ片が倒れ移動しない場合に比べて、可動プ
ーリ片と伝動プーリとの接触圧の単位時間当りの増大割
合が少なくなり、伝動ベルトのスリップ率が小さくな
る。従って、この変速開始時の変速ショックの軽減によ
り、前述した変速時の異音を軽減又は解消することが可
能になるのである。
【0009】ところで、ベルトとプーリとの接触面角度
を大きくすれば異音が解消可能であるなら、設計当初か
ら接触面角度を大きくしておけば良いかと思われるが、
そうすれば可動プーリ片の横移動距離が長くなって装置
が大型化するとか、伝動ベルト幅が大になって撓み易く
なり、ベルト剛性を上げる必要が生じる等、新たな問題
が発生するおそれがあって都合が悪い。従って、増速変
速時のみ、プーリと伝動ベルトとの接触面角度を通常の
駆動状態よりも大きくすることにより、前述した不都合
なく異音を解消させることが可能になるのである。
を大きくすれば異音が解消可能であるなら、設計当初か
ら接触面角度を大きくしておけば良いかと思われるが、
そうすれば可動プーリ片の横移動距離が長くなって装置
が大型化するとか、伝動ベルト幅が大になって撓み易く
なり、ベルト剛性を上げる必要が生じる等、新たな問題
が発生するおそれがあって都合が悪い。従って、増速変
速時のみ、プーリと伝動ベルトとの接触面角度を通常の
駆動状態よりも大きくすることにより、前述した不都合
なく異音を解消させることが可能になるのである。
【0010】上記異音は、伝動ベルトの移動速度に対す
る可動プーリ片の横移動操作速度の割合が高く、これら
両者が明確にスリップする低速側で生じ易いが、伝動ベ
ルトの移動速度に対する可動プーリ片の横移動操作速度
の割合が低く、前記スリップが比較的少ない高速側では
殆ど異音が発生しないことが確認されている。
る可動プーリ片の横移動操作速度の割合が高く、これら
両者が明確にスリップする低速側で生じ易いが、伝動ベ
ルトの移動速度に対する可動プーリ片の横移動操作速度
の割合が低く、前記スリップが比較的少ない高速側では
殆ど異音が発生しないことが確認されている。
【0011】しかして、請求項2の構成では、その異音
の先ず生じない高速側においては駆動軸と可動プーリ片
との間隙を小さくする等により、倒れが少なくなるよう
にしてあるから、高速域での増速操作では、低速域での
増速操作時では生じる変速操作開始時の可動プーリ片の
倒れ移動が無い又は殆ど無く、迅速にベルト巻回半径が
変更されるので、優れた変速応答性が得られるようにな
る。
の先ず生じない高速側においては駆動軸と可動プーリ片
との間隙を小さくする等により、倒れが少なくなるよう
にしてあるから、高速域での増速操作では、低速域での
増速操作時では生じる変速操作開始時の可動プーリ片の
倒れ移動が無い又は殆ど無く、迅速にベルト巻回半径が
変更されるので、優れた変速応答性が得られるようにな
る。
【0012】〔効果〕請求項1又は2のいずれに記載の
ベルト無段変速装置でも、ベルトと駆動軸における可動
プーリ片嵌合部分、又は可動プーリ片の駆動軸内嵌部分
のいずれかをテーパ加工する程度の比較的簡単な改造に
より、装置の大型化等の新たな不都合無く、増速変速時
におけるベルト鳴き等の異音を抑制又は解消できるよう
になった。
ベルト無段変速装置でも、ベルトと駆動軸における可動
プーリ片嵌合部分、又は可動プーリ片の駆動軸内嵌部分
のいずれかをテーパ加工する程度の比較的簡単な改造に
より、装置の大型化等の新たな不都合無く、増速変速時
におけるベルト鳴き等の異音を抑制又は解消できるよう
になった。
【0013】請求項2に記載のベルト無段変速装置で
は、増速変速に伴う異音が高速側では先ず生じないこと
の認識により、低速域における異音防止効果と、高速域
での迅速な変速レスポンスによる優れた変速操作性とが
得られるものにできた。
は、増速変速に伴う異音が高速側では先ず生じないこと
の認識により、低速域における異音防止効果と、高速域
での迅速な変速レスポンスによる優れた変速操作性とが
得られるものにできた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1にコンバインの伝動装置が
示され、1はベルト無段変速機構、2はミッション、3
はクローラ走行装置である。ミッション2は、ベルト無
段変速機構1の従動軸6に連動される入力軸10を備
え、PTOプーリ11、PTO油圧クラッチCp、前後
進切換機構A、高低3段の副ギヤ変速機構12、左右の
サイドクラッチ・ブレーキ13,13、左右の車軸1
4,14等を備えている。前後進切換機構Aは、前進用
油圧クラッチCfと、後進用油圧クラッチCbとを備え
て構成され、いずれか一方を択一的に選択して入り操作
するものである。
面に基づいて説明する。図1にコンバインの伝動装置が
示され、1はベルト無段変速機構、2はミッション、3
はクローラ走行装置である。ミッション2は、ベルト無
段変速機構1の従動軸6に連動される入力軸10を備
え、PTOプーリ11、PTO油圧クラッチCp、前後
進切換機構A、高低3段の副ギヤ変速機構12、左右の
サイドクラッチ・ブレーキ13,13、左右の車軸1
4,14等を備えている。前後進切換機構Aは、前進用
油圧クラッチCfと、後進用油圧クラッチCbとを備え
て構成され、いずれか一方を択一的に選択して入り操作
するものである。
【0015】前後進切換機構Aは、前述した前進及び後
進用の各油圧クラッチCf,Cb、前進用の入力及び出
力ギヤ25a,25b、後進用の入力及び出力ギヤ26
a,26b等から構成されている。前進用油圧クラッチ
CfをONにすると、入力軸10の動力が前進用の各ギ
ヤ25a,25bを介して副ギヤ変速機構12の入力ギ
ヤ27に伝動する前進状態が現出され、後進用油圧クラ
ッチCbをONにすると、入力軸10の動力が前進用入
力ギヤ25a、後進用の各ギヤ26a,26b介して副
ギヤ変速機構12の入力ギヤ27に伝動する後進状態が
現出されるようになる。尚、入力軸10の動力はPTO
クラッチ15を介して刈取装置に伝動されている。
進用の各油圧クラッチCf,Cb、前進用の入力及び出
力ギヤ25a,25b、後進用の入力及び出力ギヤ26
a,26b等から構成されている。前進用油圧クラッチ
CfをONにすると、入力軸10の動力が前進用の各ギ
ヤ25a,25bを介して副ギヤ変速機構12の入力ギ
ヤ27に伝動する前進状態が現出され、後進用油圧クラ
ッチCbをONにすると、入力軸10の動力が前進用入
力ギヤ25a、後進用の各ギヤ26a,26b介して副
ギヤ変速機構12の入力ギヤ27に伝動する後進状態が
現出されるようになる。尚、入力軸10の動力はPTO
クラッチ15を介して刈取装置に伝動されている。
【0016】ベルト無段変速機構1は、図2に示すよう
に、エンジン動力を受ける入力プーリ4を取付けた駆動
軸5と、ミッション2への出力軸となる従動軸6とを備
えるとともに、駆動軸5に構成された駆動割プーリ7
と、従動軸6に構成された従動割プーリ8とを備えた両
割プーリ構造である。変速操作としては、変速レバー9
の操作によって駆動割プーリ7のベルト巻回半径を拡縮
操作するものであり、その拡縮変化に従動割プーリ8の
ベルト巻回半径の縮拡変化が追従する。又、変速レバー
9の操作力を補助する電動モータを利用した公知のアシ
スト機構Bが装備されている。
に、エンジン動力を受ける入力プーリ4を取付けた駆動
軸5と、ミッション2への出力軸となる従動軸6とを備
えるとともに、駆動軸5に構成された駆動割プーリ7
と、従動軸6に構成された従動割プーリ8とを備えた両
割プーリ構造である。変速操作としては、変速レバー9
の操作によって駆動割プーリ7のベルト巻回半径を拡縮
操作するものであり、その拡縮変化に従動割プーリ8の
ベルト巻回半径の縮拡変化が追従する。又、変速レバー
9の操作力を補助する電動モータを利用した公知のアシ
スト機構Bが装備されている。
【0017】従動割プーリ8は、従動軸6が一体形成さ
れた固定側のプーリ片8Aのボス部8aに可動側プーリ
片8Bを相対回転自在に外嵌し、ボス部8aにスプライ
ン外嵌されたホルダー28と可動側プーリ片8Bとに亘
る状態のカム部29とによって構成されている。カム部
29は、可動側プーリ片8Bを固定側プーリ片8Aに対
して軸方向スライド可能で、かつ、一体回転する状態に
連動させる筒状のものに構成されている。例えば、軸方
向に突出する爪を複数備えた一対のドッグリングを対向
配備して構成されている。又、ベルト巻回半径が大きく
なる方向に可動側プーリ片8Bを固定側プーリ片8Aに
対して軸方向に押圧付勢する巻きバネ30を設けてあ
り、この巻きバネ30はカム部29を囲繞外嵌する状態
に装備されており、カム部29がバネガイドとなるよう
に設定されている。
れた固定側のプーリ片8Aのボス部8aに可動側プーリ
片8Bを相対回転自在に外嵌し、ボス部8aにスプライ
ン外嵌されたホルダー28と可動側プーリ片8Bとに亘
る状態のカム部29とによって構成されている。カム部
29は、可動側プーリ片8Bを固定側プーリ片8Aに対
して軸方向スライド可能で、かつ、一体回転する状態に
連動させる筒状のものに構成されている。例えば、軸方
向に突出する爪を複数備えた一対のドッグリングを対向
配備して構成されている。又、ベルト巻回半径が大きく
なる方向に可動側プーリ片8Bを固定側プーリ片8Aに
対して軸方向に押圧付勢する巻きバネ30を設けてあ
り、この巻きバネ30はカム部29を囲繞外嵌する状態
に装備されており、カム部29がバネガイドとなるよう
に設定されている。
【0018】図2に示すように、入力プーリ4を備えた
入力軸5に取付けた駆動割プーリ7は、入力軸5と一体
の固定側プーリ片7Aと、この固定側プーリ片7Aに相
対回転不能で、かつ、軸方向にスライド可能な可動側プ
ーリ片7Bとで構成されている。駆動割プーリ7の可動
プーリ片7Bに、ベアリングを介してリング部材34が
外嵌され、リング部材34に固定された一対のピン34
aが、無段変速機構1のベルトケース側の凹部33に入
り込んで、リング部材34が回り止めされている。円筒
状のカム部材36がベアリングを介して入力軸5に外嵌
されており、図6に示すように、直線状の底部35aと
左右対象な一対の傾斜面35bとで構成された凹部35
が、カム部材36に一体形成されており、リング部材3
4のピン34aのローラー34bが、カム部材36の一
対の凹部に入り込んでいる。
入力軸5に取付けた駆動割プーリ7は、入力軸5と一体
の固定側プーリ片7Aと、この固定側プーリ片7Aに相
対回転不能で、かつ、軸方向にスライド可能な可動側プ
ーリ片7Bとで構成されている。駆動割プーリ7の可動
プーリ片7Bに、ベアリングを介してリング部材34が
外嵌され、リング部材34に固定された一対のピン34
aが、無段変速機構1のベルトケース側の凹部33に入
り込んで、リング部材34が回り止めされている。円筒
状のカム部材36がベアリングを介して入力軸5に外嵌
されており、図6に示すように、直線状の底部35aと
左右対象な一対の傾斜面35bとで構成された凹部35
が、カム部材36に一体形成されており、リング部材3
4のピン34aのローラー34bが、カム部材36の一
対の凹部に入り込んでいる。
【0019】図2に示す状態は、駆動割プーリ7の可動
プーリ片7Bが固定プーリ片7Bから紙面左方に最も離
れ、従動割プーリ8の可動プーリ片8Bが固定プーリ片
8Aに最も接近した最低速位置の状態である。そして、
この状態からカム部材36を右又は左に移動させると、
傾斜面35bを介して、リング部材34及び駆動割プー
リ7の可動プーリ片7Bが、固定プーリ片7A側に押し
操作されて接近して、駆動割プーリ7での伝動ベルト3
1の巻回半径が大きくなっていき、これに伴って従動割
プーリ8の可動プーリ片8Bが、固定プーリ片8Aから
紙面右方に離れていくのであり、ベルト無段変速機構1
が高速側に変速操作されていく。
プーリ片7Bが固定プーリ片7Bから紙面左方に最も離
れ、従動割プーリ8の可動プーリ片8Bが固定プーリ片
8Aに最も接近した最低速位置の状態である。そして、
この状態からカム部材36を右又は左に移動させると、
傾斜面35bを介して、リング部材34及び駆動割プー
リ7の可動プーリ片7Bが、固定プーリ片7A側に押し
操作されて接近して、駆動割プーリ7での伝動ベルト3
1の巻回半径が大きくなっていき、これに伴って従動割
プーリ8の可動プーリ片8Bが、固定プーリ片8Aから
紙面右方に離れていくのであり、ベルト無段変速機構1
が高速側に変速操作されていく。
【0020】次に、駆動割りプーリ7の構造について詳
述する。図2、図3に示すように、可動プーリ片7B
は、固定プーリ片7Aと一体形成された駆動軸7Cに、
軸方向スライド移動可能で、かつ、複数のボール22に
よって一体回転状態で外嵌されている。そして、駆動軸
7Cの固定プーリ片7Aの付け根部分は外径が一定な平
行軸部16に形成されるが、可動プーリ7Bに内嵌され
る部分は、その軸先端側(図2における紙面左側)ほど
径が小さくなるテーパ軸部17に形成されている。つま
り、可動プーリ片7Bと駆動軸7Cとの嵌合部における
軸径方向の間隙が、軸方向における固定プーリ7Aの反
対側ほど大となるテーパ嵌合状態となるように構成され
ているのである。
述する。図2、図3に示すように、可動プーリ片7B
は、固定プーリ片7Aと一体形成された駆動軸7Cに、
軸方向スライド移動可能で、かつ、複数のボール22に
よって一体回転状態で外嵌されている。そして、駆動軸
7Cの固定プーリ片7Aの付け根部分は外径が一定な平
行軸部16に形成されるが、可動プーリ7Bに内嵌され
る部分は、その軸先端側(図2における紙面左側)ほど
径が小さくなるテーパ軸部17に形成されている。つま
り、可動プーリ片7Bと駆動軸7Cとの嵌合部における
軸径方向の間隙が、軸方向における固定プーリ7Aの反
対側ほど大となるテーパ嵌合状態となるように構成され
ているのである。
【0021】尚、テーパ軸部17における最大径部(平
行軸部16と同径)と最小径部との実径差は20〜30
μmであり、肉眼では殆ど真っ直ぐにしか見えないた
め、図2、図3ではテーパを誇張して描いてある。
行軸部16と同径)と最小径部との実径差は20〜30
μmであり、肉眼では殆ど真っ直ぐにしか見えないた
め、図2、図3ではテーパを誇張して描いてある。
【0022】図2と図3(イ)とには可動プーリ片7B
が最も固定プーリ片7Aから離れた最低速状態が示さ
れ、このとき可動プーリ片7Bのボス部18はその殆ど
がテーパ軸部17上に位置している。このとき、ボス部
18の内外のシール37,38は、内側シール37は平
行軸部16上に、かつ、外側シール38はテーパ軸部1
7上に夫々位置している。
が最も固定プーリ片7Aから離れた最低速状態が示さ
れ、このとき可動プーリ片7Bのボス部18はその殆ど
がテーパ軸部17上に位置している。このとき、ボス部
18の内外のシール37,38は、内側シール37は平
行軸部16上に、かつ、外側シール38はテーパ軸部1
7上に夫々位置している。
【0023】従って、この状態での増速変速操作によ
り、可動プーリ片7Bを固定プーリ片7Aに向けての強
制シフトを開始すると、伝動ベルト31を横に圧縮しな
がら、図3(ロ)に示すように、ボス部18内面がテー
パ軸部17に沿う状態に傾いて、可動プーリ片7Bのベ
ルト接触面7bにおけるベルト巻回側が開き移動する方
向に倒れ移動し、その状態で伝動ベルト31を外径側に
押しやるようになる。
り、可動プーリ片7Bを固定プーリ片7Aに向けての強
制シフトを開始すると、伝動ベルト31を横に圧縮しな
がら、図3(ロ)に示すように、ボス部18内面がテー
パ軸部17に沿う状態に傾いて、可動プーリ片7Bのベ
ルト接触面7bにおけるベルト巻回側が開き移動する方
向に倒れ移動し、その状態で伝動ベルト31を外径側に
押しやるようになる。
【0024】つまり、駆動プーリ7における両プーリ片
7A,7Bで形成されるベルト挟角θを、増速変速時に
はθ+αに大きくでき、伝動ベルト31を外径方向に押
す成分を強めてベルトスリップによる異音が生じ難いよ
うにされている。そして、図3(ハ)に示すように、可
動プーリ片7Bが固定プーリ片7Aに接近した高速状態
では、ボス部18における平行軸部16上に位置する割
合いが大きくなって、駆動軸7Cと平行な状態でシフト
移動される状態となっており、高速域では増速変速操作
しても可動プーリ片7Bが倒れ移動することなく、迅速
に軸方向に移動しての素早い変速作動が得られるように
なっている。
7A,7Bで形成されるベルト挟角θを、増速変速時に
はθ+αに大きくでき、伝動ベルト31を外径方向に押
す成分を強めてベルトスリップによる異音が生じ難いよ
うにされている。そして、図3(ハ)に示すように、可
動プーリ片7Bが固定プーリ片7Aに接近した高速状態
では、ボス部18における平行軸部16上に位置する割
合いが大きくなって、駆動軸7Cと平行な状態でシフト
移動される状態となっており、高速域では増速変速操作
しても可動プーリ片7Bが倒れ移動することなく、迅速
に軸方向に移動しての素早い変速作動が得られるように
なっている。
【0025】尚、前述したようにテーパ軸部17の径差
は僅かであるので、内外のシール37,38は、そのゴ
ム製リップ部(図示せず)は十分に軸外径に追従し、テ
ーパ軸部17でも平行軸部16でも良好にシール機能す
る。又、ボス部18内径と平行軸部16との径差も、実
際より誇張して描いてある。
は僅かであるので、内外のシール37,38は、そのゴ
ム製リップ部(図示せず)は十分に軸外径に追従し、テ
ーパ軸部17でも平行軸部16でも良好にシール機能す
る。又、ボス部18内径と平行軸部16との径差も、実
際より誇張して描いてある。
【0026】伝動ベルト31は、図4、図5に示すよう
に、心材が埋設されたゴム製のベースベルト19の上下
に、左右に摩擦面20a,23aが形成された樹脂ブロ
ック20,23の多数を、ピン21止め一体化して成る
ブロックベルトに構成されており、コンバイン等の重負
荷に対応した大トルク伝達が可能である。
に、心材が埋設されたゴム製のベースベルト19の上下
に、左右に摩擦面20a,23aが形成された樹脂ブロ
ック20,23の多数を、ピン21止め一体化して成る
ブロックベルトに構成されており、コンバイン等の重負
荷に対応した大トルク伝達が可能である。
【0027】〔別実施形態〕前述の実施形態では、駆動
軸7Cをテーパ加工してあるが、可動プーリ片7Cのボ
ス部18の内径を、固定プーリ片7Aに反対側ほど大き
くなるテーパ面に形成した構造でも良い。この場合に
は、高速域でも、そこからの増速変速時には可動プーリ
片7Bが倒れ移動し得る状態であるが、変速操作が終了
すると回転慣性により、実際にはボス部18と駆動軸7
Cとは平行な状態で一体回転するようになる。
軸7Cをテーパ加工してあるが、可動プーリ片7Cのボ
ス部18の内径を、固定プーリ片7Aに反対側ほど大き
くなるテーパ面に形成した構造でも良い。この場合に
は、高速域でも、そこからの増速変速時には可動プーリ
片7Bが倒れ移動し得る状態であるが、変速操作が終了
すると回転慣性により、実際にはボス部18と駆動軸7
Cとは平行な状態で一体回転するようになる。
【図1】コンバインの伝動系を示す線図
【図2】ベルト無段変速機構の構造を示す断面図
【図3】駆動プーリの構造、及び倒れ挙動を示す断面図
であり、(イ)は最低速状態、(ロ)は最低速状態での
高速側へのシフト開始時の状態、(ハ)は最高速状態を
夫々示す
であり、(イ)は最低速状態、(ロ)は最低速状態での
高速側へのシフト開始時の状態、(ハ)は最高速状態を
夫々示す
【図4】伝動ベルトの構造を示す横断面図
【図5】伝動ベルトの構造を示す縦断面図
【図6】駆動プーリでのカムとローラとの関係を示す部
分図
分図
7 駆動プーリ 8 従動プーリ 7A 固定プーリ片 7B 可動プーリ片 7C 駆動軸
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のプーリのうちの駆動プーリを、ベ
ルト巻回半径が可変調節可能な割りプーリ構造に構成し
てあるベルト無段変速装置であって、 前記駆動プーリを、軸方向に固定され、かつ、一体回転
状態で駆動軸に支持された固定プーリ片と、この固定プ
ーリ片に対して遠近移動可能で、かつ、前記駆動軸に一
体回転状態で外嵌される可動プーリ片とで構成するとと
もに、 前記可動プーリ片と前記駆動軸との嵌合部における軸径
方向の間隙が、軸方向における前記固定プーリの反対側
ほど大となるテーパ嵌合状態に構成されているベルト無
段変速装置。 - 【請求項2】 前記テーパ嵌合による前記可動プーリ片
の前記駆動軸に対する倒れ角が、前記可動プーリ片が前
記固定プーリ片に近づくほど小さくなるように構成され
ている請求項1に記載のベルト無段変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP732397A JPH10205608A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | ベルト無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP732397A JPH10205608A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | ベルト無段変速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10205608A true JPH10205608A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11662773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP732397A Pending JPH10205608A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | ベルト無段変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10205608A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003130162A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-08 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
| WO2004094874A1 (en) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Dayco Europe S.R.L. Con Unico Socio | A pulley for a continuously variable transmission |
| RU2799521C1 (ru) * | 2018-09-03 | 2023-07-05 | КЛААС Зельбстфаренде Эрнтемашинен ГмбХ | Модульная система и сельскохозяйственная уборочная машина с модулем передачи, изготовленным посредством модульной системы |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP732397A patent/JPH10205608A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003130162A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-08 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
| WO2004094874A1 (en) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Dayco Europe S.R.L. Con Unico Socio | A pulley for a continuously variable transmission |
| RU2799521C1 (ru) * | 2018-09-03 | 2023-07-05 | КЛААС Зельбстфаренде Эрнтемашинен ГмбХ | Модульная система и сельскохозяйственная уборочная машина с модулем передачи, изготовленным посредством модульной системы |
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