JPH10206346A - 乾式磁粉探傷法 - Google Patents

乾式磁粉探傷法

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JPH10206346A
JPH10206346A JP1069897A JP1069897A JPH10206346A JP H10206346 A JPH10206346 A JP H10206346A JP 1069897 A JP1069897 A JP 1069897A JP 1069897 A JP1069897 A JP 1069897A JP H10206346 A JPH10206346 A JP H10206346A
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JP
Japan
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magnetic powder
resin
binder
magnetic
magnetic particle
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Application number
JP1069897A
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English (en)
Inventor
Shojiro Akusawa
祥二郎 阿久澤
Masashi Kobayashi
正史 小林
Iwao Takeda
巌 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M & Ii Kk
Japan Aircraft Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
M & Ii Kk
Japan Aircraft Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査材の表面に磁粉模様を迅速かつ確実に
固定する。 【解決手段】 結着材により着色材を付着させた磁粉
と、前記結着材及び着色材を溶解させる不燃性の有機溶
媒と無機質の微細粉末との溶媒混合物とを作る過程と、
空気中に分散した磁粉を磁化した被検査材の表面に付着
させて、被検査材の表面の欠陥部に磁粉模様を形成させ
る過程と、溶媒混合物を磁粉模様の上に散布して、有機
溶媒中に着色材及び結着材を溶解させ、着色材を表面に
浮き出させる過程と、有機溶媒を乾燥させて、結着材に
より着色材及び無機質の微細粉末を欠陥部に固定させる
過程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乾式磁粉探傷
法、特に被検査材の表面の欠陥部を表示する磁粉模様を
被検査材の表面に迅速かつ確実に固定される乾式磁粉探
傷法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼材料及び磁性合金鋼等の強磁性体の
表面又はその近傍に存在する割れ及びピンホール等の不
連続部を欠陥部として検出する磁粉探傷法は、非破壊試
験の一つである。即ち、角ビレット、丸ビレット等の鋼
材の被検査材に磁粉探傷装置により磁化電流を通すと、
欠陥部の磁気抵抗が他の部分より大きくなり、欠陥部の
み磁束が空中に漏洩する。強磁性体の微粉末よりなる磁
粉を磁化した被検査材の表面に散布すると、欠陥部に生
じた磁気的ひずみによって磁粉が欠陥部に付着し、付着
した磁粉は線状、円形状及び分散の磁粉模様を形成して
被検査材の欠陥部を表示する。被検査材の表面の欠陥部
を検出する磁粉を散布する方法は、乾燥した磁粉を気体
に分散させて散布する乾式法と、磁粉を水等の適当な液
体に分散、懸濁させて散布する湿式法とに大別される。
磁粉によって表示された欠陥部は、グラインダ等の研削
機を用いて研削して除去される。磁粉探傷法では、磁粉
は被検査材の表面の欠陥部に弱い磁力により機械的に付
着するに過ぎず、特に被検査材の残留磁気が小さいと、
磁化通電を解除したり又は被検査材を移動して振動を加
えると、磁粉は被検査材の表面から直ちに脱落して磁粉
模様が消失する。また被検査材の残留磁気が比較的大き
くても、他の物体との接触又は手でこすると容易に剥離
する。従って、被検査材の欠陥部を指示する磁粉模様を
被検査材の表面上に確実に固定して、欠陥部の表面に付
着した磁粉の剥離脱落を防ぐと共に、一層鮮明な磁粉模
様を形成して微細な欠陥部を明瞭に指示する必要があ
る。従来では、顔料又は染料で着色した熱可塑性物質を
表面に付着した磁粉を磁化した被検査材上に散布して、
被検査材の表面に磁粉模様を形成した後、熱可塑性物質
の融点以上に被検査材を加熱して、熱可塑性物質を溶融
及び硬化させて被検査材に磁粉模様を固着して固定する
ことにより、磁粉模様の識別度を改善している。
【0003】他面、浸透探傷法は、非多孔性の鉄系及び
非鉄系材料の表面に開口した不連続部に浸透液を浸透さ
せた後、欠陥部を指示する磁粉模様を拡大した像として
形成して、割れ、合わせ目、くぼみ、ラミネーションな
どの欠陥部を検出する非破壊試験の一つである。浸透液
を不連続部に浸透させるとき、染料を主剤とする染色浸
透液又は蛍光染料を主剤とする蛍光浸透液を洗浄した被
検査材の表面に塗布する。非検査材の表面に開口する欠
陥部内に浸透液を浸透させた後、被検査材の表面にある
余剰浸透液を除去する。次に炭酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム等の微細粉末を主剤とする現像液を被検査材の
表面に塗布する。炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等
の微細粉末の層を被検査材の表面に形成して、微細粉末
間の毛細管現象を利用して被検査材の欠陥部内に浸透し
た浸透液を吸い出す。吸い出した浸透液は開口欠陥部の
大きさ以上に微細粉末間に滲み出るため、微細粉末上に
欠陥部を指示する模様を拡大して形成して、被検査材の
欠陥部を探傷することができる。浸透探傷法は、機械部
品の開口欠陥部又は溶接部分の探傷に適するが、被検査
材の表面の開口欠陥部以外の探傷ができず、また汚れが
激しく洗浄及び浸透液の浸透が困難な角ビレット、丸ビ
レット等の鋼材の欠陥部に対する探傷には利用できな
い。
【0004】例えば特公昭52−34400号公報に示
されるように、浸透探傷法の欠陥部を指示する拡大され
た模様を形成する磁粉探傷法は公知である。この磁粉探
傷法では、まず合成樹脂により染料を付着した磁粉を分
散剤を使用して水に分散させた磁粉液を磁化した被検査
材の表面に散布し、被検査材の表面の欠陥部に磁粉模様
を形成する。次に、無機質の微細粉末と、磁粉に付着し
た染料を溶解させる溶媒と、被膜形成を有する水溶性樹
脂と、水との混合物をスプレー法により磁粉模様上に散
布し、混合物中の溶媒によって磁粉に付着した染料を溶
解する。微細粉末は、ベントナイト、珪酸、炭酸マグネ
シウム及び炭酸カルシウムの一又は二以上からなる。次
に、混合物を熱風乾燥又は自然乾燥させて、微細粉末及
び水溶性樹脂からなる被膜を形成する。溶解した染料が
微細粉末によって吸い上げられるので、微細な磁粉模様
が拡大された欠陥部を指示する模様が被膜内に形成さ
れ、欠陥部が明確に表示されると共に、被膜により微細
粉末が固定されるので、欠陥部を指示する磁粉模様が固
定される。このように、浸透探傷法を磁粉探傷法に利用
して、磁粉模様を固定すると同時に微細な磁粉模様を拡
大して欠陥部を明確に指示することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁粉探傷法
による検査に使用する被検査材を搬送するため、一般に
使用される一対のVローラ間の間隔は1.5〜2.5mで
ある。約30m/分の移動速度で移動する被検査材が
1.5mのVローラの間隔を通過する時間は3秒であ
り、2.5mのVローラの間隔を通過する時間は5秒で
ある。従って、3〜5秒以下の短時間内に磁粉模様を乾
燥して固定し、欠陥部の表示の不明確化を回避するた
め、欠陥部に付着させた磁粉模様がVローラに接触して
剥離し脱落することを防止しなければならない。特公昭
52−34400号公報に示される従来の磁粉探傷法で
は、水、イソプロピルアルコール及びアセトンを混合し
て、液状の混合物(白色)を用意する。次に、染料が表
面に付着した赤色の磁粉と水とを混合して、各ビレット
の欠陥部に磁粉を吸着させて磁粉模様を現出させる。続
いて、磁粉模様上に液状の混合物を噴霧して2〜3秒間
放置した後、温風により磁粉模様を乾燥させる。この磁
粉探傷法では、磁粉に水を混合すると共に液状の混合物
に水を混合するため、温風による磁粉模様の乾燥に20
〜30秒を必要とし、水分含有量が多いと1分以上を要
する。また、水を含む液体中に磁粉を分散、懸濁させる
湿式磁粉探傷法では、磁粉を水中に分散させた検査液を
被検査材の表面に水を散布すると、水が自己の表面張力
で薄い被膜を形成するため、水の被膜を乾燥する時間も
確保しなければならない。そこで、この発明は、乾燥状
態で磁粉を被検査材の表面に散布して磁粉模様を形成す
ると共に、磁粉模様上に散布する溶媒混合物の乾燥時間
を短縮して、欠陥部を表示する拡大した磁粉模様を被検
査材の表面に迅速かつ確実に固定できる乾式磁粉探傷法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による乾式磁粉
探傷法は、結着材により着色材を付着させた磁粉と、結
着材及び着色材を溶解させる不燃性の有機溶媒と無機質
の微細粉末との溶媒混合物とを作る過程と、空気中に分
散した磁粉を磁化した被検査材の表面に付着させて、被
検査材の表面の欠陥部に磁粉模様を形成させる過程と、
溶媒混合物を磁粉模様の上に散布して、有機溶媒中に着
色材及び結着材を溶解させ、着色材を表面に浮き出させ
る過程と、有機溶媒を乾燥させて、結着材により着色材
及び無機質の微細粉末を欠陥部に固定させる過程とを含
む。乾燥状態の磁粉を被検査材の表面に付着させて磁粉
模様を形成し、有機溶媒を含む溶媒混合物を磁粉模様上
に散布するので、磁粉模様から有機溶媒を直ちに揮発さ
せて磁粉模様を迅速に乾燥させて、乾燥時間を短縮でき
る。結着材、着色材及び磁粉を混合して磁粉混合物を作
成する工程と、磁粉混合物を熱溶融し、混練した後冷却
して固塊物を作る工程と、固塊物を粉砕して結着材によ
り着色材を付着させた磁粉を得る工程とを含む磁粉作成
工程を含んでもよい。加熱により溶融した結着材により
着色材が磁粉に付着する。また、結着材、着色材、磁粉
及び溶媒を均一に分散混合して磁粉混合液を作成する工
程と、磁粉混合液をスプレー装置で噴霧、乾燥して結着
材により着色材を付着させた磁粉を得る工程とを含む磁
粉作成工程を含む。磁粉混合液に溶解している結着材を
噴霧乾燥し、着色材を磁粉に付着させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明による乾式磁粉探
傷法の実施の形態を説明する。この発明による乾式磁粉
探傷法では、まず、熱可塑性樹脂又は油脂からなる結着
材により染料又は顔料である着色材を付着させた磁性体
粉末である磁粉と、結着材及び着色材を溶解させる不燃
性の塩素系又はフッ素系有機物質である有機溶媒と無機
質の微細粉末との溶媒混合物とを作る。磁粉はスプレー
法で作成してもよい。次に、空気中に分散した磁粉を磁
化した被検査材の表面に付着させて、被検査材の表面の
欠陥部に磁粉模様を形成させる。続いて、溶媒混合物を
磁粉模様の上に散布して、有機溶媒中に着色材及び結着
材を溶解させ、着色材を表面に浮き出させる。最後に、
有機溶媒を乾燥させて、磁粉に着色材を付着させる結着
材により表面に浮き出た着色材及び無機質の微細粉末を
欠陥部に固定させ、磁粉模様を拡大して欠陥部を指示す
る。
【0008】本実施形態では、磁粉模様から塩素系又は
フッ素系の有機溶媒を直ちに揮発させて磁粉模様を迅速
に乾燥させて、乾燥時間を短縮できる。有機溶媒の自然
乾燥時間は1〜2秒であり、火災の心配がない不燃性の
有機溶媒の乾燥により、微細粉末を磁粉上に固化させ
て、欠陥部を表示する磁粉模様を迅速に固定できる。ま
た、空気を吹き付けて溶媒混合物中の有機溶媒を1〜2
秒間以内に乾燥させることも可能である。このように、
磁粉を分散させた水を乾燥させる必要がなく、乾燥状態
の磁粉を気体に分散させるので、磁粉模様を固定する時
間を短縮できる。着色材を磁粉に付着させる結着材は、
微細粉末を磁粉上に固定する被膜層となるので、溶媒混
合物中に被膜を形成する樹脂を混合する必要がない。ま
た、有機溶媒が着色材及び結着材を溶解し、磁粉に付着
した着色材が磁粉模様の表面に浮き出るので、欠陥部を
表示する拡大した磁粉模様を形成できる。このため、微
細な磁粉模様の目視判別をより容易にして欠陥部を明確
に指示できる。更に、有機溶媒を乾燥させ結着材により
微細粉末を磁粉上に固定させた被膜層を形成し、磁粉の
剥離脱落を防止して磁粉模様を固定できるので、被検査
材の欠陥部を確実に指示できる。
【0009】磁粉は、四酸化三鉄(Fe34)、γ−酸
化鉄(Fe23)、純鉄、フェライト、ステンレススチ
ール、酸化クロム等の磁性体粉末である。磁粉に着色材
を付着し溶媒混合物の微細粉末を固定する結着材は、ポ
リブチルブチラール樹脂、ブチル化メラミン樹脂、ブチ
ル化尿素樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸セルロース樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、
フェノール樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、クマロ
ン−インデン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、イソプレ
ン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、塩
素化パラフィン、パラフィンワックス、石油レジン、ロ
ジン及びその誘導体、ポリテルペン等の熱可塑性樹脂又
は油脂である。着色材は、スダンエローGG、スダンエ
ローRRA、ディスパーゼファストイエローG、スダン
オレンジR、オイルレッドB、スダンレッドBBA、ス
ダンレッドG、スダンスカーレット6G、スピタゾルフ
ァストレッド3BH、フクシン、スダンブラウンBB、
スダンブルーGL1、ルクソールファストブラックL、
セリトロンブリリアントイエローFF(蛍光染料)、ロ
イコファー(蛍光染料)、ブランクファーB(蛍光染
料)、ミケファーBN(蛍光染料)若しくはナフタルイ
ミド(黄色蛍光染料)等の染料又はサリチルアルダジ
ン、ルモゲンイエロー、ルモゲンレッドオレンジ、ジア
ニリノアントラセン、ローダミンレーキB、β−キノフ
タロン、硫化亜鉛若しくはタングステン酸カルシウム等
の顔料である。溶媒混合物に含まれる無機質の微細粉末
は、ベントナイト、珪酸、珪藻土、アルミナ、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛、タルク、カオリン、ホウ酸、水酸化
アルミニウム等の粉末である。不燃性の有機溶媒は、塩
化メチレン、クロロベンゼン、クロロトルエン、クロロ
スチレン、クロロトリメチレン、クロロブタン、アミル
クロライド、ヘキサクロロエタン、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、ジクロロプロパン、ジクロロブタン、ジ
クロロイソブタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチ
レン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロ
ホルム、フルオロベンゼン、フルオロトリクロロメタ
ン、ジフルオロジクロロメタン、ジクロロフルオロメタ
ン等の塩素系又はフッ素系有機物質である。
【0010】
【実施例】
[例1]重量基準で、平均粒径約40μm未満の純鉄粉
70.6部、スダンレッドBBA2.4部、クマロン−イ
ンデン樹脂20部、ルモゲンイエロー7部を混合し撹拌
した。次に、120℃で混合物を熱混練した後、冷却
し、粉砕して平均粒径約40μm以下の着色材を付着さ
せた蛍光磁粉を準備した。一方、トリクロロエチレン9
0部、炭酸カルシウム10部を混合し、液状で白色の溶
媒混合物を用意した。次に、乾式磁粉探傷装置を用いて
角ビレットを磁化し、蛍光磁粉を圧縮空気を用いた磁粉
散布器で空気中に分散させ角ビレット表面に散布し、欠
陥部にブラックライト(紫外線)下、黄緑色の蛍光磁粉
模様を現出させた。続いて、蛍光磁粉模様上に、溶媒混
合物をスプレー法により噴霧した。1〜2秒放置後に白
色の被膜層に鮮明な赤色の欠陥部を表示する拡大された
磁粉模様が現出した。トリクロロエチレンが迅速に気化
して磁粉模様が乾燥して固化するため、角ビレットをV
ローラ上で搬送して探傷ラインを移動させても、磁粉模
様は角ビレットから離脱しなかった。探傷した角ビレッ
トの欠陥部の大きさは、幅55μmであるが、磁粉模様
を形成した段階では約100μmに拡大され、更に赤色
の欠陥部を表示する磁粉模様を形成させた段階では、約
210μmに拡大されたことが判明した。
【0011】[例2]重量基準で、平均粒径20μm未
満のフェライト粉71部、スダンブルーGL3部、ブラ
ンクファーB1部、スチレン樹脂15部、サリチルアル
ダジン10部をよく混合し撹拌した。次に、120℃で
混合物を熱混練した後、冷却し、粉砕して平均粒径20
μm以下の蛍光磁粉を準備した。一方、クロロホルム9
2部、ベントナイト8部を混合し、液状で白色の溶媒混
合物を用意した。次に、乾式磁粉探傷装置を用いて角ビ
レットを磁化し、蛍光磁粉を圧縮空気を用いた磁粉散布
器で空気中に分散させ角ビレット表面に散布した。欠陥
部にブラックライト(紫外線)下、黄緑色の蛍光磁粉模
様を現出させた。次に、スプレー法により溶媒混合物を
蛍光磁粉模様上に噴霧し、スプレー層に空気を吹き付け
て1〜2秒以下で乾燥させた結果、白色の被膜層に鮮明
な青色の欠陥部を表示する拡大された磁粉模様が現出し
た。クロロホルムが急激に気化して磁粉模様が迅速に乾
燥したため、磁粉模様は角ビレットをVローラ上で搬送
して探傷ラインを移動させても、角ビレットから離脱し
なかった。
【0012】[例3]重量基準で、平均粒径40μ未満
の純鉄粉43.5部、スダンオレンジR1.5部、ポリブ
チルブチラール樹脂5部、ルモゲンイエロー5部、メタ
ノール45部を均一に分散混合して磁粉混合液を得た。
次に、入口温度90℃、出口温度を30℃に設定したス
プレー装置で磁粉混合液を噴霧乾燥して、平均粒径40
μm以下の蛍光磁粉を準備した。一方、トリクロロエチ
レン90部、炭酸カルシウム10部を混合し、液状で白
色の溶媒混合物を用意した。次に、乾式磁粉探傷装置を
用いて角ビレットを磁化し、蛍光磁粉を圧縮空気を用い
た磁粉散布器で空気中に分散させ角ビレット表面に散布
した。欠陥部にブラックライト(紫外線)下、黄緑色の
蛍光磁粉模様を現出させた。次に、スプレー法により溶
媒混合物を蛍光磁粉模様状に噴霧し、スプレー層に空気
を吹き付けて1〜2秒以下で乾燥させた結果、白色の被
膜層に鮮明な橙色の欠陥部を表示する拡大された磁粉模
様が現出した。トリクロロエチレンが急激に気化して磁
粉模様が迅速に乾燥したため、磁粉模様は角ビレットを
Vローラ上で搬送して探傷ラインを移動させても、角ビ
レットから離脱しなかった。
【0013】
【発明の効果】前記のように、磁粉模様から有機溶媒を
直ちに揮発させて磁粉模様を迅速に乾燥させ、乾燥時間
及び探傷時間を著しく短縮して、探傷効率を向上するこ
とができる。着色材を磁粉に付着させる結着材は、微細
粉末を固定する被膜層となるので、探傷に使用する材料
の数及び使用量を減少することができ、安価に探傷を行
うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正史 神奈川県横浜市金沢区昭和町3175番地 日 本飛行機株式会社内 (72)発明者 竹田 巌 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪3730− 840

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着材により着色材を付着させた磁粉
    と、結着材及び着色材を溶解させる不燃性の有機溶媒と
    無機質の微細粉末との溶媒混合物とを作る過程と、 空気中に分散した磁粉を磁化した被検査材の表面に付着
    させて、被検査材の表面の欠陥部に磁粉模様を形成させ
    る過程と、 溶媒混合物を磁粉模様の上に散布して、有機溶媒中に着
    色材及び結着材を溶解させ、着色材を表面に浮き出させ
    る過程と、 有機溶媒を乾燥させて、結着材により着色材及び無機質
    の微細粉末を欠陥部に固定させる過程とを含むことを特
    徴とする乾式磁粉探傷法。
  2. 【請求項2】 磁粉は、四酸化三鉄(Fe34)、γ−
    酸化鉄(Fe23)、純鉄、フェライト、ステンレスス
    チール、酸化クロム等の磁性体粉末である請求項1に記
    載の乾式磁粉探傷法。
  3. 【請求項3】 磁粉に着色材を付着し溶媒混合物の微細
    粉末を固定する結着材は、ポリブチルブチラール樹脂、
    ブチル化メラミン樹脂、ブチル化尿素樹脂、ポリ酢酸ビ
    ニル樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリエステル樹脂、エ
    ポキシ樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂、ケトン樹
    脂、ポリアミド樹脂、クマロン−インデン樹脂、エチレ
    ン酢酸ビニル樹脂、イソプレン樹脂、ポリメチルメタク
    リレート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アタク
    チックポリプロピレン、塩素化パラフィン、パラフィン
    ワックス、石油レジン、ロジン及びその誘導体、ポリテ
    ルペン等の熱可塑性樹脂又は油脂である請求項1に記載
    の乾式磁粉探傷法。
  4. 【請求項4】 着色材は染料又は顔料である請求項1に
    記載の乾式磁粉探傷法。
  5. 【請求項5】 着色材は、スダンエローGG、スダンエ
    ローRRA、ディスパーゼファストイエローG、スダン
    オレンジR、オイルレッドB、スダンレッドBBA、ス
    ダンレッドG、スダンスカーレット6G、スピタゾルフ
    ァストレッド3BH、フクシン、スダンブラウンBB、
    スダンブルーGL1、ルクソールファストブラックL、
    セリトロンブリリアントイエローFF(蛍光染料)、ロ
    イコファー(蛍光染料)、ブランクファーB(蛍光染
    料)、ミケファーBN(蛍光染料)、ナフタルイミド
    (黄色蛍光染料)等の染料、又はサリチルアルダジン、
    ルモゲンイエロー、ルモゲンレッドオレンジ、ジアニリ
    ノアントラセン、ローダミンレーキB、β−キノフタロ
    ン、硫化亜鉛、タングステン酸カルシウム等の顔料であ
    る請求項4に記載の乾式磁粉探傷法。
  6. 【請求項6】 溶媒混合物に含まれる無機質の微細粉末
    は、ベントナイト、珪酸、珪藻土、アルミナ、炭酸カル
    シウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸化マグネ
    シウム、酸化亜鉛、タルク、カオリン、ホウ酸、水酸化
    アルミニウム等の粉末である請求項1に記載の乾式磁粉
    探傷法。
  7. 【請求項7】 不燃性の有機溶媒は、塩化メチレン、ク
    ロロベンゼン、クロロトルエン、クロロスチレン、クロ
    ロトリメチレン、クロロブタン、アミルクロライド、ヘ
    キサクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、
    ジクロロプロパン、ジクロロブタン、ジクロロイソブタ
    ン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、トリクロ
    ロエタン、テトラクロロエタン、クロロホルム、フルオ
    ロベンゼン、フルオロトリクロロメタン、ジフルオロジ
    クロロメタン、ジクロロフルオロメタン等の塩素系又は
    フッ素系有機物質である請求項1に記載の乾式磁粉探傷
    法。
  8. 【請求項8】 結着材、着色材及び磁粉を混合して磁粉
    混合物を作成する工程と、 磁粉混合物を熱溶融し、混練した後冷却して固塊物を作
    る工程と、 固塊物を粉砕して結着材により着色材を付着させた磁粉
    を得る工程とを含む磁粉作成工程を含む請求項1に記載
    の乾式磁粉探傷法。
  9. 【請求項9】 結着材、着色材、磁粉及び溶媒を、均一
    に分散混合して磁粉混合液を作成する工程と、磁粉混合
    液をスプレー装置で噴霧、乾燥して結着材により着色材
    を付着させた磁粉を得る工程とを含む磁粉作成工程を含
    む請求項1に記載の乾式磁粉探傷法。
JP1069897A 1997-01-23 1997-01-23 乾式磁粉探傷法 Pending JPH10206346A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014003831A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Toshiba Corp 活線表示器及び活線表示方法
CN114689683A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 上海全凯新材料科技有限公司 一种高流动性干法磁粉的制备方法

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