JPH10207973A - 振動ミラー形走査装置用駆動回路 - Google Patents

振動ミラー形走査装置用駆動回路

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JPH10207973A
JPH10207973A JP9046876A JP4687697A JPH10207973A JP H10207973 A JPH10207973 A JP H10207973A JP 9046876 A JP9046876 A JP 9046876A JP 4687697 A JP4687697 A JP 4687697A JP H10207973 A JPH10207973 A JP H10207973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動ミラー形走査装置において、センサを使
用することなしに、駆動電源の周波数及び位相を、振動
ミラーの機械的共振周波数及び位相に自動的に追従させ
ること。消費電力を最小化し、動作電圧の範囲を拡大す
ること。 【解決手段】 自励式のパルス幅変調発振器1に接続さ
れた振動ミラーコイル励振回路3から、振動ミラーコイ
ル4に対して、励振パルスを繰返し印加する。パルス立
上り時点決定回路7は、電圧サンプラ5の検出電圧に基
づいて振動ミラーの角速度ゼロの瞬間を検知して、発振
パルスを立ち上がらせる。これによって、励振パルスを
最良のタイミングで印加することが出来る。パルス立下
り時点決定回路9は、内蔵する目標値(電圧)と検出さ
れたピーク値(電圧)との電圧差に比例する発振パルス
幅を決定し、発振パルスを立ち下がらせる。これによっ
て振動ミラーの回動範囲が自動的に調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、光学的情
報読取装置に使用される振動ミラー形走査装置を駆動す
るための、振動ミラー形走査装置用駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的情報読取装置に使用される回動形
ミラーは、非振動ミラーと振動ミラーとに大別される。
ここに、非振動ミラーとは、光学的情報の読取り動作
中、回動−停止−回動−停止を繰返すタイプのミラーの
ことであり、振動ミラーとは、同読取り動作中、停止す
ることなく連続的に振動し続けるミラーのことである。
光学的情報読取装置に使用される振動ミラーは、固有の
機械的共振周波数を有する。かかる振動ミラーの駆動方
法は、非同期式と同期式とに大別される。ここに、非同
期式駆動方法とは、振動ミラー走査装置に印加(供給)
すべき電圧(電流)の周波数を、振動ミラーの機械的共
振周波数から大きく離調させて置く(離隔させて置く)
方法のことであり、同期式駆動方法とは、振動ミラー走
査装置に印加すべき電圧の周波数及び位相を振動ミラー
の機械的周波数及び位相にそれぞれ合致させる方法のこ
とである。後者の駆動方法においては、印加電圧とし
て、正弦波電圧乃至鋸歯状波電圧等を用いるアナログ式
が提案されている。又、当該振動ミラーの回動位置及び
角速度を直接的に検出する為のセンサを導入し、同セン
サの検出出力を利用して、当該振動ミラーの走査装置に
対して印加すべき駆動電圧の周波数を、振動ミラーの機
械的共振周波数に自動的に追従せしめることが提案され
ている。
【0003】
【従来の技術の問題点】然しながら、この出願の発明者
の研究によれば、上記従来の駆動方法には、下記の様な
欠点乃至問題点の存在することが明らかになった。第一
に、振動ミラーの回動位置及び角速度を直接検出する為
のセンサを導入すると、製品コストが増大する。第二
に、上記センサの検出出力を利用して、駆動電圧の周波
数を、振動ミラーの固有共振周波数に自動的に追従せし
めようとすると、上記センサを組込んだ後に、改めて回
路全体の調整が必要となる。第三に、上記アナログ式の
駆動方法(駆動電圧として、例えば正弦波電圧乃至鋸歯
状波電圧を用いる駆動方法)では、電流乃至電力の消費
が少なくなく、為に使用電池の長寿命化が困難である。
第四に、駆動電圧として、正弦波電圧乃至鋸歯状波電圧
を用いるときは、動作電圧の範囲を極限まで広くするこ
とが困難である。
【0004】
【発明の目的】それ故、この出願の発明の第一の目的
は、振動ミラー(VM)を共振モードで動作せしめるこ
とが出来、しかも同振動ミラー(VM)の回動位置及び
角速度を直接検出する為のセンサを必要としない、振動
ミラー形走査装置用駆動回路を提供することにある。こ
の出願の発明の第二の目的は、振動ミラー(VM)を共
振モードで動作せしめると共に、同振動ミラー(VM)
の回動位置及び角速度を直接検出するセンサを使用する
こと無しに、駆動電圧の周波数及び位相を、同振動ミラ
ー(VM)の機械的共振周波数及び位相に自動的に追従
せしめることが出来る、調整不要の、振動ミラー形走査
装置用駆動回路を提供することにある。この出願の発明
の第三の目的は、パルス電圧で振動ミラーコイルを励振
すると共に、当該パルス電圧を同振動ミラー(VM)の
機械的振動に自動的に同期させることより、消費電流及
び消費電力を最小化し、以って使用電池の長寿命化を実
現することが出来る、振動ミラー形走査装置用駆動回路
を提供することにある。この出願の発明の第四の目的
は、パルス電圧で振動ミラーコイルを励振することによ
って、動作電圧の範囲を極限まで拡大することが出来
る、振動ミラー形走査装置用駆動回路を提供することに
ある。
【0005】
【目的を達成するための手段】前記の課題を解決し、前
記の目的を達成する為に、この出願の発明の第1の実施
の形態の振動ミラー形走査装置用駆動回路は、パルス幅
変調発振器11と、振動ミラーコイル励振回路3と、振
動ミラーコイル4と、電圧サンプラ51と、パルス立上
り時点決定回路7と、ピークホルダ8と、パルス立下り
時点決定回路9とを含有し、パルス幅変調発振器1
1は、自励発振時には、回動形振動ミラー(VM)の機
械的共振周波数Fよりも若干低いパルス繰返し周波数の
発振パルス列b1を出力するように、他励発振時には、
同振動ミラー(VM)の機械的共振周波数Fに追従する
パルス繰返し周波数の発振パルス列b1を出力すること
が出来るように、構成され、振動ミラーコイル励振回路
31は、振動ミラー(VM)の回動角θが逆方向の最大
点に到達した直後に、振動ミラーコイル4の第1の入力
端子A4に対して、発振パルス列b1に基づいて正極性
の励振パルスを印加するように構成され、振動ミラーコ
イル4は、第1の入力端子A4に対して正極性の励振パ
ルスが印加された時、同パルスの持続時間に比例した正
方向の角運動量を振動ミラー(VM)に対してを与える
ように構成され、電圧サンプラ51は、励振パルスの非
印加時に、振動ミラー(VM)の自由振動に起因する逆
起電圧の負極性の半波の絶対値を、振動ミラーコイル4
の第1の入力端子A4において検出するように構成さ
れ、パルス立上り時点決定回路7は、電圧サンプラ51
の出力レベルがピークからゼロに到達した時点を検出し
て、休止中のパルス幅変調発振器11の次なる発振パル
スの立上り時点を決定し、同発振器11の第1の変調信
号入力端子(a1)に対して、同発振パルスを立ち上が
らせるための負極性の変調電圧(q)を印加するよう
に、構成され、ピークホルダ8は、毎周期、上記サンプ
ラ51の出力電圧におけるピーク値(pm)を検出し、
且つ保持するように、構成され、パルス立下り時点決定
回路9は、パルス幅変調発振器11からの発振パルス持
続信号(j)とピークホルダ8からのピーク値pmとを
受けて、振動ミラー(VM)の所望の振幅に対応する目
標値vrと上記ピーク値pmとの電圧差に比例する発振
パルス持続時間、従って又発振パルス立下り時点を決定
し、同発振器11の第2の変調信号入力端子a2に対し
て、持続中の発振パルスを立ち下がらせるための、正極
性の変調電圧rを印加するように、構成されている。
【0006】この出願の発明の第1の実施の形態の振動
ミラー形走査装置用駆動回路によれば、パルス幅変調発
振器11は、定常状態では、振動ミラー(VM)の機械
的共振周波数Fに追従するパルス繰返し周波数の発振パ
ルスを出力する。振動ミラー(VM)は、回動角θが逆
方向の最大点に到達した直後に、振動ミラーコイル4に
よって、正方向の角運動量が与えられ、その後は固有の
機械的共振周波数Fで、自由振動を続行する(図2参
照)。振動ミラー(VM)の自由振動による逆起電圧
は、同ミラー(VM)の回動角θが正方向の最大点
θa、及び逆方向の最大点−θaに到達した時点で、瞬
間的にゼロとなる。パルス立上り時点決定回路7は、振
動ミラー(VM)の回動角θが逆方向の最大点−θaに
到達した時点(従って電圧サンプラ51の出力レベルが
ゼロに到達した時点)で、パルス幅変調発振器11の第
1の変調信号入力端子a1に対して負極性の変調電圧q
を印加して、発振パルスを立ち上がらせる。かくして、
パルス幅変調発振器11のパルス繰返し周波数は、振動
ミラー(VM)の機械的共振周波数Fに自動的に追従す
ることとなる。
【0007】振動ミラー(VM)の振幅(回動範囲)θ
aは、自由振動時には、角速度θ′の最大値θ′max
(θ=0において現れる。)に比例する。振動ミラー
(VM)の角速度θ′が最大値θ′maxに達すると、
逆起電圧もピークに達する。逆起電圧のピーク値は、電
圧サンプラ51を経てピークホルダ8から出力される。
パルス立下り時点決定回路9は、発振パルスの立上り時
点に対して、所望の振幅と実際の振幅θaとの振幅差
(所望の振幅に対応する目標値(電圧)vmとピークホ
ルダ8から出力されたピーク電圧pmとの電圧差)に略
比例するパルス持続時間を加算して、同発振パルスの立
下り時点を決定し、同発振器11の第2の変調信号入力
端子a2に対して、正極性の変調電圧rを印加して、持
続中の発振パルスを立ち下がらせる。即ち、振動ミラー
(VM)の実際の振幅θaが所望の振幅よりも小さけれ
ば小さい程、励振パルスの持続時間を延長して、より大
きな角運動量を、従って又より大きな運動エネルギを、
振動ミラー(VM)に与えるのである。かくして、発振
パルスの持続時間、従って又励振パルスの持続時間は、
パルス立下り時点決定回路9によって自動的に調整さ
れ、その結果、振動ミラー(VM)の回動範囲(振幅)
も、自動的に調整されることとなる。
【0008】この出願の発明の第2の実施の形態の振動
ミラー形走査装置用駆動回路は、パルス幅変調発振器1
2と、パルス列変換回路2と、振動ミラーコイル励振回
路32と、振動ミラーコイル4と、電圧サンプラ5
2と、パルス立上り時点決定回路7と、ピークホルダ8
と、パルス立下り時点決定回路9とを含有し、上記パル
ス幅変調発振器12は、自励発振時には、パルス繰返し
周波数が回動形振動ミラーの機械的共振周波数Fの2倍
の周波数2Fよりも若干低く、デューティ率が2分の1
よりも小なる発振パルス列b2を出力するように、他励
発振時には、パルス繰返し周波数が同振動ミラーの機械
的共振周波数Fの2倍の周波数2Fに追従し、デューテ
ィ率が自励発振時のそれよりも更に小なる発振パルス列
b2を出力することが出来るように、構成され、上記パ
ルス列変換回路2は、上記発振パルス列b2を受けて、
第1の変換パルス列d、第2の変換パルス列e、第3の
変換パルス列f、第4の変換パルス列g、第5の変換パ
ルス列h、第6の変換パルス列i及び第7の変換パルス
列jを出力するように構成され、上記第1〜第6の変換
パルス列の周期は、定常状態においては、上記発振パル
ス列b2の周期(T/2,T=1/F)の2倍(T)で
あり、上記第1の変換パルス列dの各週期は、励振期間
と非励振期間とから成り、上記励振期間の始点は前の半
週期の始点にあり、そのデューティ率は4分の1よりも
小であり、上記第4の変換パルス列gの各週期は、接地
期間と非接地期間とから成り、上記接地期間の始点は前
の半週期の始点にあり、そのデューティ率は2分の1で
あり、上記第3の変換パルス列fの各週期は、励振期間
と非励振期間とから成り、上記励振期間の始点は後の半
週期の始点にあり、そのデューティ率は4分の1よりも
小であり、上記第2の変換パルス列eの各週期は、接地
期間と非接地期間とから成り、上記接地期間の始点は後
の半週期の始点にあり、そのデューティ率は2分の1で
あり、上記第5の変換パルス列hの各週期は、サンプリ
ング許容期間とサンプリング非許容期間とから成り、上
記サンプリング許容期間は、上記第1の変換パルス列d
の励振期間の終了と共に開始し、前の半週期の終了と共
に終了し、上記第6の変換パルス列iの各週期は、サン
プリング許容期間とサンプリング非許容期間とから成
り、上記サンプリング許容期間は、上記第3の変換パル
ス列fの励振期間の終了と共に開始し、後の半週期の終
了と共に終了し、上記第7の変換パルス列jの各週期
は、上記パルス立下り時点決定回路9に対する動作許容
期間と動作非許容期間とから成り、上記動作許容期間
は、上記発振パルス列b2の持続期間と同一であり、上
記振動ミラーコイル励振回路32は、上記振動ミラーの
回動角θが逆方向の最大点に到達した直後に、上記振動
ミラーコイル4の第1の入力端子A4に対して上記第1
の変換パルス列dに基づいて正極性の励振パルスを印加
すると共に、同ミラーコイル4の第2の入力端子C4に
対して上記第4の変換パルス列gに基づいて接地電位を
供給するように、又、上記振動ミラーの回動角θが正方
向の最大点に到達した直後に、上記振動ミラーコイル4
の第2の入力端子C4に対して上記第3の変換パルス列
fに基づいて正極性の励振パルスを印加し、同ミラーコ
イル4の第1の入力端子A4に対して上記第2の変換パ
ルス列eに基づいて接地電位を供給するように、構成さ
れ、上記振動ミラーコイル4は、上記第1の入力端子A
4に対して正極性の励振パルスが印加された時、同パル
スの持続時間に比例した正方向の角運動量を上記振動ミ
ラーに対して与えるように、又、上記第2の入力端子C
4に対して正極性の励振パルスが印加された時、同パル
スの持続時間に比例した負方向の角運動量を上記振動ミ
ラーに対して与えるように、構成され、上記電圧サンプ
ラ52は、上記第5のパルス列hの各サンプリング許容
期間中に上記振動ミラーの自由振動に起因する逆起電圧
の正極性の半波の絶対値を上記振動ミラーコイル4の第
1の入力端子A4において検出し、上記第6のパルス列
hの各サンプリング許容期間中に上記逆起電圧の負極性
の半波の絶対値を、同第2の入力端子C4において検出
し、且つそれらを時間軸上で合成するように、構成さ
れ、上記パルス立上り時点決定回路7は、上記電圧サン
プラ52の出力レベルがピークからゼロに到達した時点
を検出し、休止中のパルス幅変調発振器12の次なる発
振パルスの立上り時点を決定し、同発振器12の第1の
変調信号入力端子a1に対して、同発振パルスを立ち上
がらせるための、負極性の変調電圧qを印加するよう
に、構成され、上記ピークホルダ8は、上記電圧サンプ
ラ52の半周期毎に、その出力のピーク値pmを検出し
且つ保持するように構成され、上記パルス立下り時点決
定回路9は、上記パルス列変換回路2からの動作許容信
号(j)と上記ピークホルダ8からのピーク値pmとを
受けて、上記振動ミラー(VM)の所望の振幅に対応す
る目標値vmと上記ピーク値pmとの電圧差に比例する
発振パルス持続時間、従って又、発振パルス立下り時点
を決定し、同発振器12の第2の変調信号入力端子a2
に対して、持続中の上記発振パルスを立ち下がらせるた
めの、正極性の変調電圧rを印加するように、構成され
ている。
【0009】この出願の発明の第2の実施の形態の振動
ミラー形走査装置用駆動回路によれば、パルス幅変調発
振器12は、定常状態では、振動ミラー(VM)の機械
的共振周波数Fの2倍の周波数2Fに追従するパルス繰
返し周波数の発振パルスを出力する。振動ミラー(V
M)は、回動角θが逆方向の最大点−θaに到達した直
後に、振動ミラーコイル4の第1の入力端子A4に対し
て印加された正極性の励振パルスによって、正方向の角
運動量が与えられ、又、回動角θが正方向の最大点θa
に到達した直後に、振動ミラーコイル4の第2の入力端
子C4に印加される正極性の励振パルスによって、逆方
向の角運動量が与えられ、固有の機械的共振周波数F
で、自由振動を続行する(図5参照)。振動ミラー(V
M)の自由振動による逆起電圧は、同ミラー(VM)の
回動角θが正方向の最大点θaに到達した時点で、又、
逆方向の最大点−θaに到達した時点で、瞬間的にゼロ
となる。パルス立上り時点決定回路7は、電圧サンプラ
52の出力レベル(絶対値)がゼロになった時点(振動
ミラー(VM)の回動角θが逆方向の最大点−θa又は
正方向の最大点θaに到達した時点)で、パルス幅変調
発振器12の第1の変調信号入力端子a1に対して負極
性の変調電圧qを印加して、次なる発振パルスを立ち上
がらせる。かくして、パルス幅変調発振器12のパルス
繰返し周波数は、振動ミラー(VM)の機械的共振周波
数Fの2倍の周波数2Fに自動的に追従することとな
る。
【0010】振動ミラー(VM)の振幅(回動範囲)θ
aは、自由振動時には、角速度θ′の最大値θ′max
(θ=0において現れる。)に比例する。振動ミラー
(VM)の角速度θ′が最大値θ′maxに達すると、
逆起電圧もピークに達する。逆起電圧のピーク値は、電
圧サンプラ52を経てピークホルダ8から出力される。
パルス立下り時点決定回路9は、パルス幅変調発振器1
2の発振パルスの立上り時点に対して、所望の振幅と実
際の振幅θaとの振幅差(所望の振幅に対応する目標値
vm(電圧)と、ピークホルダ8から出力されるピーク
電圧pmとの、電圧差)に略比例するパルス持続時間を
加算して、持続中の発振パルスの立下り時点を決定し、
同発振器12の第2の変調信号入力端子a2に対して、
正極性の変調電圧rを印加して、持続中の発振パルスを
立ち下がらせる。即ち、振動ミラー(VM)の実際の振
幅θaが所望の振幅よりも小さければ小さい程、励振パ
ルスの持続時間を延長して、より大きな角運動量を、従
って又、より大きな運動エネルギを、振動ミラー(V
M)に与えるのである。かくして、発振パルスの持続時
間、従って、又励振パルスの持続時間は、パルス立下り
時点決定回路9によって自動的に調整され、その結果、
振動ミラー(VM)の回動範囲(振幅)も、自動的に調
整されることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】この出願の発明の第1の実施の形
態による振動ミラー形走査装置用駆動回路の構成につい
て説明する。同第1の実施の形態は、回動共振形の振動
ミラー(VM)を内包する振動ミラー形走査装置(例え
ば特開平7−261109号公報参照)を前提する。回
動共振形の振動ミラー(VM)は、例えば、振動ミラー
コイルを流れる駆動電流によって回転力を受ける。他方
で、機械的バネ力若しくは磁気バネ力によって復元力を
受ける。回動共振形の振動ミラー(VM)は、一度角運
動量が与えられると、機械的共振周波数Fの自由振動が
発生し、回動角θが、周期T(=1/F)で、図2の第
1段に図示した様に、正弦波状に変化する。そして、そ
の際、振動ミラーコイルの端子間には、電磁誘導によっ
て、図2の最下段に図示した通り、正弦波状に変化する
逆起電圧が出現する。図1は、この出願の発明の第1の
実施の形態を説明するためのブロック図である。同図に
おいて、11はパルス幅変調発振器、31は振動ミラー
コイル励振回路、4は振動ミラーコイル(VMコイ
ル)、51は電圧サンプラ、6はリニヤ増幅器、7はパ
ルス立上り時点決定回路、8はピークホルダ、9はパル
ス立下り時点決定回路である。
【0012】先ず、上記諸要素11〜9の構成及び動作
について説明する。パルス幅変調発振器11は、第1の
変調信号入力端子a1、及び第2の変調信号入力端子a
2、並びに1個の出力端子bを有する。変調信号が印加
されない場合には、自励式パルス発振器として動作す
る。パルス幅変調発振器11の自励発振時のパルス繰返
し周波数は、第1の実施の形態では、振動ミラー(V
M)の機械的共振周波数Fよりも若干低くしておく。第
1の実施の形態が前提する振動ミラー(VM)の共振周
波数は50Hzであるから、パルス幅変調発振器11の
自励発振時のパルス繰返し周波数は、40Hz程度にし
ておく。この周波数については、格別の精度は必要でな
い。パルス幅変調発振器11の発振パルス列b1の波形
は、図2の第3段に図示した励振パルスの電圧波形と同
様である。第1の変調信号入力端子a1に負極性の変調
電圧qが印加された時は、発振パルスが立ち上がるよう
に、第2の変調信号入力端子a2に正極性の変調電圧r
が印加された時は、発振パルスが立ち下がるように、構
成される。この様なパルス幅変調発振器11は、例え
ば、シュミットトリガインバータと、帰還回路と、時定
数回路とを組合せることによって、実現される。(詳し
くは後述する。)
【0013】振動ミラーコイル励振回路31は、振動ミ
ラーコイル4の第1の入力端子A4に対して、励振パル
ス電圧を印加する。振動ミラーコイル4を流れるパルス
電流は、振動ミラー(VM)に対して、印加時間に比例
した角運動量を与える。励振パルス電圧の印加開始のタ
イミングは、図2の第1〜第3段に図示した様に、振動
ミラーの回動角θが最大点に到達した直後を選択する。
励振パルス電圧の印加極性、或は振動ミラーコイル4の
接続極性は、励振パルス電圧に基づくトルクが復元力と
して作用する方向を選択する。振動ミラーコイル励振回
路31は、増幅及びバッファ作用を有する。この回路3
をスイッチング素子、例えばC−MOS・FETを用い
て構成するときは、動作電圧範囲を最大限まで拡大する
ことが出来る。振動ミラーコイル4は、第1の入力端子
A4に対して正極性の励振パルスが印加され、第2の入
力端子C4に対して接地電位が供給されている時、振動
ミラー(VM)に対して、同パルスの持続時間に比例し
た正方向の角運動量を与えるように、構成される。
【0014】電圧サンプラ51は、励振パルスの非印加
時において、振動ミラー(VM)の自由振動に起因する
逆起電圧(電磁誘導電圧)を振動ミラーコイル4の第1
の入力端子A4において、検出する。かかる機能は、パ
ルス幅変調発振器11の発振パルス列b1によって制御
される禁止ゲートによって実現される。或いは、ダイオ
ードによっても、実現される(この場合、ダイオードの
極性と入力端子とは、励振パルス電圧を検出しないよう
に選択される)。
【0015】リニヤ増幅器6の主な役割は、電圧サンプ
ラ51の出力(振動ミラーコイル4中に誘起された逆起
電圧に比例する。)を、後段の諸回路で処理可能な振幅
とするために、増幅することにある。第2の役割は、電
圧サンプラ51の出力における、有害なノイズ成分を除
去することにある。即ち、ノイズフィルタとしても機能
することにある。第3の役割は、増幅率を可変とするこ
とによって、振動ミラー(VM)の走査振幅を調整する
ことにある。
【0016】パルス立上り時点決定回路7は、ゼロ電圧
検出回路を包含する。この回路は、電圧サンプラ51の
出力電圧(即ち振動ミラー(VM)による逆起電圧の絶
対値)kが、ピークからゼロになったことを検出する
(図2参照)。かかる機能は、比較回路を使用すること
によって、実現される。しかして、パルス立上り時点決
定回路7は、ゼロ電圧を検出するや否や、パルス幅変調
発振器11の第1の変調信号入力端子a1に対して、負
極性の変調電圧qを印加して、同発振器11の出力電圧
をゼロレベル又は低レベル(以下単に「ゼロレベル」と
いう。)から高レベルへと反転させる。即ち、同発振器
11の発振パルス列b1中の各個のパルスの立上り時点
を決定する。
【0017】ピークホルダ8は、電圧サンプラ51の各
周期毎に、増幅器6の出力電圧mのピーク値を検出し且
つ保持する。そして、次の励振パルスの立下り時点で、
一旦ゼロレベルに復帰する。パルス立下り時点決定回路
9は、振動ミラー(VM)の所望の振幅に対応する目標
値(電圧)vmとピークホルダ8から出力されたピーク
電圧pmとの間の電圧差を、時間差(持続時間)に変換
する機能を有する。かかる機能は、時定数回路と比較回
路とを用いて実現される。(詳細は後述する。) 故に、パルス立下り時点決定回路9は、パルス幅変調発
振器11の発振パルスの立上り時点を始点とし、これに
時間差(持続時間)を加えて、立下り時点を決定する。
そして、同発振器11の第2の変調信号入力端子a2に
対して、同発振パルスを立ち下がらせるための、正極性
の変調電圧rを印加する。(詳細は後述する。)
【0018】次に、第1の実施の形態の全体的動作につ
いて説明する。パルス幅変調発振器11は、電源が投入
されると、本来のパルス繰返し周波数で発振を開始し、
最初の発振パルスを出力する。振動ミラーコイル励振回
路31は、パルス幅変調発振器11から受け取った最初
の発振パルスに基づいて、最初の励振パルス電圧を、振
動ミラーコイル4の第1の入力端子A4に印加する。電
源投入前例えば原点(θ=0)にあった振動ミラー(V
M)は、振動ミラーコイル4に流れる最初の励振パルス
電流によって、正方向の角運動量が与えられる(回動角
θの正・逆方向の決め方については図2参照)。振動ミ
ラー(VM)の角速度θ′が連続的に増大し、励振パル
スの終了時点で極大となる。振動ミラー(VM)は、最
初の励振パルスの終了時点で、振動モードが強制振動か
ら自由振動に移行し、復元ばねのバネ力によって減速さ
れながら、正方向の回動を続ける。
【0019】最初の励振パルス電流によって振動ミラー
(VM)に与えられた運動エネルギが全部復元ばね中の
機械的歪みエネルギ又は磁気的ポテンシャルエネルギに
変換され尽くした時点で、振動ミラー(VM)の角速度
θ′は瞬間的にゼロ(静止状態)となり、その回動角θ
は極大値となる。振動ミラー(VM)は、その回動角θ
が極大値に達した時点で復元ばねの復元力によってその
回動方向が反転せしめられ、加速されながら逆方向の回
動を続ける。そして、原点(θ=0)を通過して、逆方
向の極大値に達する。この間、振動ミラー(VM)の角
速度θ′は、原点(θ=0)を通過する時点で極大とな
り、その後は連続的に減速され、遂にはゼロとなる。従
って、振動ミラー(VM)の自由振動によって振動ミラ
ーコイル4中に誘起される逆起電圧は、励振パルスが終
了した時点で正の極大、回動角θが正方向の極大値に達
した時点でゼロ、回動角θが原点(θ=0)を通過する
時点で負極性の極大、回動角θが逆方向の極大点に達し
た時点で再びゼロとなる。
【0020】説明の便のため、電圧サンプラ51は、振
動ミラー(VM)の自由振動によって振動ミラーコイル
4中に誘起された逆起電圧の第3番目の負極性の半波
(絶対値)をその第1の入力端子A4からサンプル(抽
出)することが出来たものと仮定する。リニヤ増幅器6
は、サンプルされた電圧を(線形)増幅する。パルス立
上り時点決定回路7は、リニヤ増幅器6の出力(絶対
値)がピークからゼロに達したこと(即ち振動ミラー
(VM)の回動角θが極大値に到達したこと)を検出
し、直ちにパルス幅変調発振器11の第1の変調信号入
力端子a1に対して、最初の負極性の変調電圧qを印加
する。第3番目の発振パルスを出力した後、休止(ゼロ
出力)状態にあったパルス幅変調発振器11は、最初の
負極性の変調電圧qを受け取るや否や、その出力状態を
反転させ、高電圧を出力する。即ち、第4番目の発振パ
ルスが立ち上がる。第4番目の発振パルスは、そのまま
振動ミラーコイル励振回路31に、又、反転されてパル
ス立下り時点決定回路9等に送り込まれる。一方、リニ
ヤ増幅器6からその出力電圧(絶対値)mを受け取った
ピークホルダ8は、同電圧mについて検出したピーク電
圧pmをそのまま保持している。そこで、パルス立下り
時点決定回路9は、ピークホルダ8からピーク電圧pm
を受け取り、パルス幅変調発振器11から第4番目の発
振パルスに対応する動作許容信号(j)を受け取って、
同発振器11の第4番目の(持続中の)発振パルスの持
続時間、従って又、発振パルス立下り時点を決定し、同
発振器11の第2の変調信号入力端子a2に対して、正
極性の変調電圧rを印加する。同時に、ピークホルダ8
のピーク電圧保持状態を瞬時的に解除する。
【0021】この間、第4回目の高出力状態にあったパ
ルス幅変調発振器11は、正極性の変調電圧rを受け取
るや否や、それ自身の出力状態を反転させて、ゼロ電圧
を出力する。即ち、第4番目の出力パルスが立ち下が
り、休止状態となる。第4番目の発振パルスを受け取っ
た振動ミラーコイル励振回路31は、振動ミラーコイル
4に対して第4番目の励振パルス電圧を印加する。第4
番目の励振パルス電流によって同電流の持続時間に比例
した角運動量を与えられた振動ミラー(VM)は、第4
回目の振動サイクルに入る。振動ミラー(VM)の振幅
(回動角極大値)は、1パルスの印加で所望の値に達す
ることはないが、数パルスの後には、達することとな
る。又、パルス幅変調発信機12は、ピーク電圧の検出
がなされる迄は、それ自身の周波数で発振するが、検出
がなされた後は、機械的振動周波数の2倍の周波数2F
に追従することとなる。かくして、振動ミラー(VM)
によって反射されたレーザビームは、所望の周期で、且
つ所望の回動範囲(振幅)に亙って、正常に走査される
こととなる。
【0022】この出願の発明の第2の実施の形態による
振動ミラー形走査装置用駆動回路について説明する。同
第2の実施の形態も、回動共振形振動ミラー(VM)を
内包する振動ミラー形走査装置(特公平7−26110
9号公報参照)を前提する。回動共振形振動ミラー(V
M)の諸特性は、第1の実施の形態に関連して説明した
所と同様である(図5参照)。図3は、同第2の実施の
形態の概要を示すブロック図である。同図において、1
2はパルス幅変調発振器、2はパルス列変換回路、32
は振動ミラーコイル励振回路、4は振動ミラーコイル、
52は電圧サンプラ、6は増幅器、7はパルス立上り時
点決定回路、8はピークホルダ、9はパルス立下り時点
決定回路である。
【0023】先ず、上記諸要素12〜9の機能乃至動作
について説明する。図4は、第2の実施の形態の諸要素
の入出力波形を示すタイミングチャートであって、同図
(a)は、自励発振時(スタート時)の回路各部の入出
力波形、同図(b)は、他励発振時(同期時)の回路各
部の入出力波形を示すものである。パルス幅変調発振器
12は、自励発振時には、回動形振動ミラー(VM)の
機械的共振周波数Fの2倍の周波数2Fよりも若干低い
パルス繰返し周波数のパルス列b2を出力するように、
他励発振時には、同振動ミラー(VM)の機械的共振周
波数Fの2倍の周波数2Fに追従するパルス繰返し周波
数の発振パルス列b2を出力することが出来るように、
構成される(図4(a)の波形b、及び同図(b)の波
形b参照)。第2の実施の形態が前提する振動ミラー
(VM)の共振周波数は50Hzであるから、パルス幅
変調発振器12の自励発振時のパルス繰返し周波数は、
80Hz程度にしておく。この周波数については、格別
の精度は必要でない。パルス幅変調発振器12のその余
の事項は、パルス幅変調発振器11と同様である。(内
部構成については後述する。)
【0024】パルス列変換回路2は、発振パルス列b2
を受けて、第1の変換パルス列d、第2の変換パルス列
e、第3の変換パルス列f、第4の変換パルス列g、第
5の変換パルス列h、第6の変換パルス列i及び第7の
変換パルス列jを出力するように構成される(図4
(a)の波形d〜i参照。波形jについては後述す
る)。第1〜第6の変換パルス列の周期は、定常状態に
おいては、発振パルス列b2の周期(T/2,T=1/
F)の2倍(T)である。第1の変換パルス列dの各週
期は、励振期間と非励振期間とから成り、励振期間の始
点は、図4(b)の如く、前の半週期の始点にあり、そ
のデューティ率は4分の1よりも小である。第4の変換
パルス列gの各週期は、接地期間と非接地期間とから成
り、接地期間の始点は、図4(b)の如く、前の半週期
の始点にあり、そのデューティ率は2分の1である。第
3の変換パルス列fの各週期は、励振期間と非励振期間
とから成り、励振期間の始点は、図4(b)の如く、後
の半週期の始点にあり、そのデューティ率は4分の1よ
りも小である。第3の変換パルス列fは、例えば、第1
の変換パルス列dの位相を1/2周期(T/2=1/2
F)分遅らせたものに相当する(図4のf及びd参
照)。
【0025】第2の変換パルス列eの各週期は、接地期
間と非接地期間とから成り、接地期間の始点は、後の半
週期の始点にあり、そのデューティ率は2分の1であ
る。この変換パルス列eは、例えば、第4の変換パルス
列gの位相を、1/2周期(T/2=1/2F)分遅ら
せたものに相当する(図4のg及びe参照)。第5の変
換パルス列hの各週期は、サンプリング許容期間とサン
プリング非許容期間とから成り、同サンプリング許容期
間は、第1の変換パルス列dの励振期間の終了と共に開
始し、前の半週期の終了と共に終了する。第6の変換パ
ルス列iの各週期は、サンプリング許容期間とサンプリ
ング非許容期間とから成り、同サンプリング許容期間
は、第3の変換パルス列fの励振期間の終了と共に開始
し、後の半週期の終了と共に終了する。第6の変換パル
ス列iは、第5の変換パルス列hの位相を1/2周期
(T/2=1/2F)分遅らせたものに相当する(図4
(a)のi及びh参照)。第7の変換パルス列jの各週
期は、パルス立下り時点決定回路9に対する動作許容期
間と動作非許容期間とから成り、動作許容期間は、発振
パルス列b2の持続期間と同一である。
【0026】振動ミラーコイル励振回路32は、振動ミ
ラー(VM)の回動角θが逆方向の最大点−θaに到達
した直後に、振動ミラーコイル4の第1の入力端子A4
に対して、第1の変換パルス列dに基づいて正極性の励
振パルス電圧を印加すると共に、同ミラーコイル4の第
2の入力端子C4に対して、第4の変換パルス列gに基
づいて接地電位を供給するように、構成される。又、振
動ミラー(VM)の回動角θが正方向の最大点θaに到
達した直後に、振動ミラーコイル4の第2の入力端子C
4に対して、第3の変換パルス列fに基づいて正極性の
励振パルスを印加すると共に、同ミラーコイル4の第1
の入力端子A4に対して、第2の変換パルス列(e)に
基づいて接地電位を供給するように、構成される。振動
ミラーコイル4は、第1の入力端子A4に対して正極性
の励振パルスが印加された時、同パルスの持続時間に比
例した正方向の角運動量を振動ミラー(VM)に対して
与えるように、又、第2の入力端子C4に対して正極性
の励振パルスが印加された時、同パルスの持続時間に比
例した逆方向の角運動量を同振動ミラー(VM)に対し
て与えるように、構成される。
【0027】電圧サンプラ5は、第5のパルス列hの各
サンプリング許容期間中に、振動ミラー(VM)の自由
振動に起因する逆起電圧の正極性の半波(絶対値)を振
動ミラーコイル4の第1の入力端子A4において検出
し、第6のパルス列hの各サンプリング許容期間中に、
逆起電圧の負極性の半波(絶対値)を、同第2の入力端
子C4において検出し、それらを時間軸上で合成するよ
うに構成される。因みに、振動ミラー(VM)の自由振
動に起因する振動ミラーコイル4上の逆起電圧を第1の
入力端子A4において検出する場合は、励振パルスが印
加されていないこと、そして第2の入力端子C4に接地
電位が供給されていることの2条件が充足されなければ
ならない。前者の条件を充足させるためには、励振パル
ス電圧のデューティ率は4分の1よりも小でなければな
らず、後者の条件を充足させるためには、第4の変換パ
ルスgのデューティ率は丁度2分の1でなければならな
い。第2の実施の形態において使用されるリニヤ増幅器
6、パルス立上り時点決定回路7、ピークホルダ8、及
びパルス立下り時点決定回路9は、第1の実施の形態に
おいて使用されるものと同様である。
【0028】次に、第2の実施の形態の全体的動作につ
いて説明する。パルス幅変調発振器12は、電源が投入
されると、本来のパルス繰返し周波数で自励発振を開始
し、最初の発振パルスを出力する。パルス列変換回路2
は、最初の発振パルスを、最初の第1の変換パルスd及
び第4の変換パルスg等々に変換する。振動ミラーコイ
ル励振回路32は、パルス列変換回路2から受け取った
最初の第1の変換パルス(d)及び第4の変換パルス
(g)に基づいて、最初の励振パルス電圧を、振動ミラ
ーコイル4の第1の入力端子A4に印加する。それまで
原点(θ=0)にあった振動ミラー(VM)は、振動ミ
ラーコイル4中に流れる最初の励振パルス電流によって
正方向の角運動量が与えられる(回動角θの正・逆方向
の決め方については図5参照)。振動ミラー(VM)の
角速度θ′が連続的に増大し、最初の励振パルスが終了
した時点で極大となる。振動ミラー(VM)は、最初の
励振パルスが終了した時点で、振動モードが強制振動か
ら自由振動に移行し、復元ばねのバネ力によって減速さ
れながら正方向の回動を続ける。
【0029】最初の励振パルス電流によって振動ミラー
(VM)に与えられた運動エネルギが全部復元ばね中の
機械的歪みエネルギ(若しくは磁気的ポテンシャルエネ
ルギ)に変換され尽くした時点で、振動ミラー(VM)
の角速度θ′は瞬間的にゼロ(静止状態)となり、その
回動角θは極大値となる。振動ミラー(VM)は、その
回動角θが極大値に達した時点で、復元ばねの復元力に
よってその回動方向が反転せしめられ、加速されながら
逆方向の回動を続ける。そして、原点(θ=0)を通過
して、逆方向の極大値に達する。この間、振動ミラー
(VM)の角速度θ′は、原点(θ=0)を通過する時
点で極大となり、その後は連続的に減速され、遂にはゼ
ロとなる。従って、振動ミラー(VM)の自由振動によ
って振動ミラーコイル4中に誘起される逆起電圧は、最
初の励振パルスが終了した時点で正の極大、回動角θが
正方向の極大値に達した時点でゼロ、回動角θが原点
(θ=0)を通過する時点で負極性の極大、回動角θが
逆方向の極大点に達した時点で再びゼロとなる。
【0030】説明の便のため、電圧サンプラ52は、振
動ミラー(VM)の自由振動によって振動ミラーコイル
4中に誘起された逆起電圧の第2番目の正極性の半波
(絶対値)を第1の入力端子A4からサンプル(抽出)
することが出来たものと仮定する。リニヤ増幅器6は、
電圧サンプラ52からサンプル電圧kを受け取って、
(線形)増幅する。パルス立上り時点決定回路7は、リ
ニヤ増幅器6の出力(絶対値)がピークからゼロに達し
たこと(即ち振動ミラー(VM)の回動角θが正方向の
極大値に達したこと)を検出し、直ちにパルス幅変調発
振器12の第1の変調信号入力端子a1に対して、最初
の負極性の変調電圧を印加する。第3番目の発振パルス
を出力した後休止(ゼロ出力)状態にあったパルス幅変
調発振器12は、最初の負極性の変調電圧を受け取るや
否や、自己の出力状態を反転させ、高電圧を出力する。
即ち、第4番目の発振パルスが立ち上がる。第4番目の
発振パルスを受け取ったパルス列変換回路2は、第4番
目の第1〜第4の変換パルスd〜gを振動ミラーコイル
励振回路32に、同第5〜第6の変換パルスh〜iを電
圧サンプラ52に、同第7の変換パルスjを、パルス立
上り時点決定回路7及びパルス立下り時点決定回路9に
与える。
【0031】一方、リニヤ増幅器6から出力電圧(絶対
値)mを受け取ったピークホルダ8は、同電圧mにおけ
るピーク値pmを検出し、そのまま保持している。そこ
で、パルス立下り時点決定回路9は、ピークホルダ8か
らピーク電圧pmを受け取り、パルス列変換回路2から
第4番目の発振パルスに対応する動作許容信号(j)を
受け取って、同発振器12の第4番目の(持続中の)発
振パルスの持続時間、従って又、発振パルス立下り時点
を決定し、同発振器12の第2の変調信号入力端子a2
に対して、正極性の変調電圧を印加する。同時に、ピー
クホルダ8のピーク電圧保持状態をリセットさせる。こ
の間、第4番目の高出力状態にあったパルス幅変調発振
器12は、パルス立下り時点決定回路8から正極性の変
調電圧を受け取るや否や、その出力状態を反転させ、ゼ
ロ電圧を出力する。即ち、第4番目の出力パルスが立ち
下がる。パルス列変換回路2から第4番目の第2の変換
パルスe及び第3の変換パルスfを与えられた振動ミラ
ーコイル励振回路32は、振動ミラーコイル4の第1の
入力端子A4に対して接地電位を供給すると共に、第2
の入力端子C4に対して正極性のパルス電圧を印加す
る。振動ミラーコイル4には、第1番目とは反対の極性
の励振パルス電流が流れる。
【0032】第4番目の励振パルス電流によって同電流
の持続時間に比例した負方向の角運動量を与えられた振
動ミラー(VM)は、負方向の回動を続ける。そして、
原点(θ=0)を通過して、負方向の極大点に達する。
振動ミラー(VM)の角速度θ′は、回動の途中、原点
を通過する時点で、極大となる。電圧サンプラ52は、
振動ミラー(VM)の自由振動によって振動ミラーコイ
ル4中に誘起された逆起電圧の第2番目の負極性の半波
(絶対値)を第2の入力端子C4からサンプル(抽出)
する。逆起電圧の第2番目の負極性の半波(絶対値)の
サンプル後における、リニヤ増幅器6、パルス立上り時
点決定回路7、ピークホルダ8、並びにパルス立下り時
点決定回路9は、第2番目の正極性の半波(絶対値)の
サンプル後におけるそれらの動作と同様である。
【0033】パルス幅変調発振器12は、パルス立上り
時点決定回路7から第2番目の負極性の変調電圧を、続
いてパルス立下り時点決定回路9から第2番目の正極性
の変調電圧を受け取って、第5番目の発振パルスを出力
する。かくして、振動ミラー形走査装置用駆動回路全体
の動作サイクルは、第2回目が終了し、第3回目に移行
する。第1回目の動作サイクルでは、励振パルスの間隔
は振動ミラー(VM)の機械的振動周期Tより大、回動
角θの極大値(即ち過渡状態の振幅)は定常状態の最大
値より小ではあるが、それらは励振パルスが回を重ねる
に連れてそれぞれ現象又は増大するから、例えば数パル
ス後には略定常状態に達する。かくして、振動ミラー
(VM)によって反射されたレーザビームは、所望の周
期で、且つ所望の回動範囲(振幅)に亙って、正常に走
査されることとなる。
【0034】〔パルス幅変調発振器1〕、この出願の発
明の各実施の形態に使用されるパルス幅変調発振器1の
内部構成の一例について説明する。図6の(a)は、パ
ルス幅変調発振器1の内部構成の一例を示す図である。
同図において、STはシュミットトリガインバータ、a
及びbはその入力点及び出力点、R1及びR11は抵
抗、D1はダイオード、C1はコンデンサである。ダイ
オードD1及び抵抗R11並びに抵抗R1は、帰還回路
を構成する。コンデンサC1の充電時の時定数は、抵抗
R1及びR11並びにコンデンサC1の各大きさによっ
て決定され、放電時の時定数は、抵抗R1及びコンデン
サC1の各大きさによって決定される。この出願の発明
の各実施の形態においては、放電時の時定数を、充電時
の時定数よりも遥かに大きくするために、R1≫R11
とする。そして、a1は第1の変調信号入力端子、a2
は第2の変調信号入力端子である。(第1の入力端子a
1と入力点aとの間、及び第2の入力端子a2と入力点
aとの間にはそれぞれ、ダイオードが接続されている。
しかし、前段の出力インピーダンスが高いときは、それ
らのダイオードを省略することが出来る。そのときは、
端子a1、a2及び点aの区別立ては不必要となる。)
【0035】パルス幅変調発振器1の自励発振時の発振
動作について説明する。図6の(b)及び(C)の実線
部分は、パルス幅変調発振器1の自励発振時の動作説明
図である。同図において、高入力電圧VHは第1のヒス
テリシス電圧、低入力電圧VLは第2のヒステリシス電
圧である。第1のヒステリシス電圧VHは、例えば電源
電圧VCCの約2/3程度、第2のヒステリシス電圧V
Lは、例えば電源電圧VCCの約1/3程度である。シ
ュミットトリガインバータSTの電源(図示しない)投
入前(t<0)のコンデンサC1の端子電圧、即ち入力
点aの電圧は、当然ゼロである。その状態で、シュミッ
トトリガインバータSTに電源を投入すると、出力点b
の電圧が高レベルVEとなる。高レベルVEは、電源電
圧VCCから若干降下した程度の値である。出力点bの
電圧が高レベルVEになると、同点bから、帰還回路の
ダイオードD1及び抵抗R11並びに抵抗R1を通し
て、コンデンサC1に電流が流入し、その端子電圧、即
ち入力点aの電圧が急速に上昇する。そして、図6
(b)の実線の如く、高入力レベルVH、即ち第1のヒ
ステリシス電圧VHに達する。
【0036】入力点aの電圧が第1のヒステリシス電圧
VHを超えると、シュミットトリガインバータSTの電
圧が、同図(c)の如く、反転して、ゼロレベルV0と
なる(この明細書では、特段の必要がない限り、ゼロレ
ベルと低レベルを区別せず、一括して「ゼロレベル」と
いう)。出力点aの電圧が反転してゼロレベルになる
と、コンデンサC1内の電荷が抵抗素子R1を通してゆ
っくりと放電される。そして、図6(b)の如く、第2
のヒステリシス電圧VLに達する。入力点aの電圧が第
2のヒステリシス電圧VLを下回ると、シュミットトリ
ガインバータSTの出力電圧が、同図(c)の実線の如
く、再び反転して、高レベルVHとなる。そして、コン
デンサC1への充電が開始される。以下同様にして、シ
ュミットトリガインバータSTの反転動作が繰り返さ
れ、出力点bから発振パルス列bが出力される。発振パ
ルス列bのデューティ率は、抵抗R1と抵抗R11との
比(R1/R11)によってほぼ決定される。
【0037】次に、パルス幅変調発振器1の他励発振時
の発振動作について説明する。入力点aの電圧は、変調
信号の入力がなければ図6(b)の実線の如く、時点1
から時点4に亙って、電圧VHから電圧VLまで、ゆっ
くりと降下する筈である。しかし、時点2において、第
1の変調信号入力端子a1に、負極性の変調電圧が印加
されると、入力点aの電圧は、急激に降下して第2のヒ
ステリシス電圧VLとなる。すると、シュミットトリガ
インバータSTの出力電圧が反転して、図6(c)の点
線の如く、高レベルVEになる。出力点bの電圧が高レ
ベルVEになると、同点bから、帰還回路の抵抗R1及
びR11を通して、コンデンサC1に電荷が流入し、そ
の端子電圧、即ち入力点aの電圧が、図6(b)の点線
の如く、急速に上昇を開始する。即ち、入力点aの端子
電圧は、第2のヒステリシス電圧VLから第1のヒステ
リシス電圧VHに向かって略直線的に上昇し、もしも変
調信号の入力がなければ、同図(b)の時点3以後にお
いても、略直線的上昇を続けるところである。しかし、
同図(b)の時点3において、第2の変調信号入力端子
a2に、正極性の変調電圧が印加されると、入力点aの
電圧が急激に増加して、第1のヒステリシス電圧VHに
到達する。
【0038】入力点aの電圧が第1のヒステリシス電圧
VHを超えると、シュミットトリガインバータSTの出
力電圧が、同図(c)の点線の如く、再び反転して、ゼ
ロレベルV0となる。出力点bの電圧が反転してゼロレ
ベルV0になると、コンデンサC1内の電荷が抵抗R1
を通して、ゆっくりと放電され、入力点aの電圧が、図
6(b)の点線の如く、ゆっくりと降下する。そして、
時点6において、第1の変調信号入力端子a1に、負極
性の変調電圧が印加されると、入力点aの電圧が急激に
降下し、第2のヒステリシス電圧VLとなる。すると、
出力点bの電圧が再び反転して、図6(c)の点線の如
く、高レベルVEとなる。以下同様にして、シュミット
トリガインバータSTの反転動作が繰り返され、出力点
bから発振パルス列bが出力される。この時の発振パル
ス列bのパルス繰返し周波数は、第1の変調信号入力端
子a1に印加される変調電圧nのパルス繰返し周波数に
よって規定される。
【0039】〔パルス列変換回路2〕、この出願の発明
の第2の実施の形態に使用されるパルス列変換回路2の
内部構成の一例について説明する。図7は、パルス列変
換回路2の内部構成の一例を示す図である。同図におい
て、2FFはDフリップフロップ、2Iはインバータ、
N1、N3、N5、N6はいずれもナンド回路、VCC
は電源である。Dフリップフロップ2FFのD端子に
は、−Q端子の出力電圧が帰還・印加されている。従っ
て、Dフリップフロップ2FFは、発振パルス列bを分
周して、Q端子からパルス列cを出力し、−Q端子から
その反転パルス列−cを出力する。パルス列cの波形
は、図4の波形cの通りであり、そのパルス繰返し周波
数は、発振パルス列bのパルス繰返し周波数の2分の1
である。パルス列変換回路2は、発振パルス列bを受け
て、第1の変換パルス列d、第2の変換パルス列e、第
3の変換パルス列f、第4の変換パルス列g、第5の変
換パルス列h、第6の変換パルス列i、及び第7の変換
パルス列jを出力する。第1〜第4の変換パルス列d〜
iの波形は、図4の波形d〜iの通りである。第1〜第
4の変換パルス列d〜iのパルス繰返し周波数は、発振
パルス列bのパルス繰返し周波数の2分の1である。
【0040】ナンド回路N1は、パルス列cと、パルス
列bとを受けて、第1のパルス列dを出力する。即ち、
d=¬(c・b)。但し、記号¬は、否定を表す。従っ
て、パルス列dのパルス繰返し周波数は、パルス列bの
パルス繰返し周波数の2分の1である。(以下同様であ
る)。−Q端子からの反転パルス列−cは、結節点2を
経て、第2の変換パルス列eとなる。即ち、e=¬c。
ナンド回路N3は、−Q端子からの反転パルス列−c
と、パルス列bとを受けて、第3の変換パルス列fを出
力する。即ち、f=¬(¬c・b)。Q端子からのパル
ス列cは、結節点1を経て、第4の変換パルス列gとな
る。即ち、g=c。ナンド回路N5とインバータI5と
の直列回路は、パルス列cと、発振パルス列bの反転パ
ルス列−bとを受けて、第5の変換パルス列hを出力す
る。即ち、h=¬¬(c・−b)。ナンド回路N6とイ
ンバータI6との直列回路は、−Q端子からの反転パル
ス列−cと、インバータ2Iからの発振パルス列bの反
転パルス列−bとを受けて、第6の変換パルス列iを出
力する。即ち、i=¬¬(−c・−b)。
【0041】第1〜第4の変換パルス列d〜gにおい
て、本質的なものは、電圧の反転時点である。同パルス
列d〜gの各電圧極性は、次段の振動ミラー励振回路3
の特性如何によっては、図4の極性とは反対の極性が選
択されなければならない。同様にして、変換パルス列h
〜i、及びjの各電圧極性も、これを利用する電圧サン
プラ5及びパルス立上り変換回路7の特性如何によって
は、図4の極性とは反対の極性が選択されなければなら
ない。第1〜第4の変換パルス列d〜gについての正逆
極性の組合せは、2の4乗、即ち16通りある。16通
りの組合せは、図7のパルス列変換回路2の出力側に、
1〜4個の新たなインバータを組合せることによっても
実現出来るが、新たなインバータの使用を1個だけに制
限しても、実現することが出来る。
【0042】図7のパルス列変換回路2の第1〜第4の
出力パルス列をd,e,f,g、それらの組合せを
(d,e,f,g)とし、d,e,f,gの各反転出力
をそれぞれ、−d,−e,−f,−gとする。第2の組
合せ(−d,−e,−f,−g)は、図7に示す結節点
1をQ端子から−Q端子に、同結節点2を−Q端子から
Q端子に、接続替えすることによって実現される。第3
の組合せ(d,−e,−f,g)は、結節点2を−Q端
子からQ端子(乃至結節点1)に接続替えすることによ
って、実現され、第4の組合せ(−d,e,f,−g)
は、結節点1をQ端子から−Q端子(乃至結節点2)に
接続替えすることによって、実現される。第5の組合せ
(−d,e,−f,g)は、結節点3の直後にあるイン
バータIを、結節点3の直前に接続替えすることによっ
て、実現される。
【0043】第6の組合せ(d,−e,f,−g)は、
第2の組合せにおける接続替えと、第5の組合せにおけ
る接続替えとを、同時に行うことによって、実現され、
第7の組合せ(−d,−e,f,−g)は、第3の組合
せにおける接続替えと、第5の組合せにおける接続替え
とを、同時に行うことによって、実現され、第8の組合
せ(d,e,−f,−g)は、第4の組合せにおける接
続替えと、第5の組合せにおける接続替えとを、同時に
行うことによって、実現される。第9の組合せ(−d,
e,f,g)、第10の組合せ(d,−e,f,g)、
第11の組合せ(d,e,−f,g)及び第12の組合
せ(d,e,f,−g)は、上記第1の組合せ(d,
e,f,g)における、d,e,f,gの何れか一つ
を、1個のインバータを用いて反転させることによっ
て、実現される。第13〜16の組合せは、上記第2の
組合せ(−d,−e,−f,−g)における、−d,−
e,−f,−gの何れか一つを、同じく1個のインバー
タを用いて反転させることによって、実現される。
【0044】〔振動ミラーコイル励振回路3〕、この出
願の発明の第2の実施の形態に使用される振動ミラーコ
イル励振回路3の内部構成の一例について説明する。図
8は、振動ミラーコイル励振回路3の内部構成の一例を
示す図である。同図において、F1〜F4は何れもMO
S・FETであって、F1及びF3はpチャネルのデプ
リケーション形、F2及びF4はnチャネルのデプリケ
ーション形である。pチャネルのデプリケーション形M
OS・FET・F1及びF3のソース及びベースは、電
源VCCに接続され、nチャネルのデプリケーション形
MOS・FET・F2及びF4のソース及びベースは、
接地電位GNDに接続される。即ち、ホイートストンブ
リッジの上部頂点には電源VCCが接続され、下部頂点
には接地電位GNDが接続され、同ブリッジの各辺には
それぞれMOS・FET・F1〜F4が接続される。そ
して、左右の頂点は、振動ミラーコイル4の第1及び第
2の入力端子A4及びC4に接続される。
【0045】pチャネルのMOS・FET・F1及びF
3は、ベースに印加されたゲート電圧が正のゲート閾
(しきい)値電圧VT以下の時オンとなり、同ゲート電
圧が負極性の大きな値になった時はソースSからドレー
ンDに大きな飽和電流が流れるが、同ゲート電圧がゲー
ト閾値電圧VT以上の正極性の電圧になった時は、ソー
ス・ドレーン間に電流は流れない。nチャネルのMOS
・FET・F2及びF4は、ベースに印加されたゲート
電圧が負のゲート閾値電圧VT以上の時オンとなり、同
ゲート電圧が正極性の大きな値になった時はドレーンD
からソースSに大きな飽和電流が流れるが、同ゲート電
圧がゲート閾値電圧VT以上の正極性の電圧になった時
は、ソース・ドレーン間に電流は流れない。
【0046】従って、図8の振動ミラー励振回路3に印
加された変換パルスd、e、f、gの電圧極性の組合せ
が図4の如く(O,O,H,H)の期間中、点A、Bの
電圧極性の組合せは(H,O)であり、同変換パルスd
〜gの電圧極性の組合せが図4の如く(H,O,H,
H)の期間中、点A、Bの電圧極性の組合せは(*,
0)であり、同変換パルスd〜gの電圧極性の組合せが
図4の如く(H,H,O,O)の期間中、点A、Bの電
圧極性の組合せは(O,H)であり、同変換パルスd〜
gの電圧極性の組合せが図4の如く(H,H,H,O)
の期間中、点A、Bの電圧極性の組合せは(0,*)で
ある。ここに記号*は、次段の振動ミラーコイル4中の
逆起電力の有無に依存することを示す。なお、図8の振
動ミラー励振回路3に使用したMOS・FET・F
1は、ゲート入力電圧dが負極性の時に導通する形式の
スイッチング素子であるが、この素子F1を、第1の変
換パルス列dの代りにその反転パルス列−dが入力され
ることを条件として、入力電圧が正極性の時に導通する
形式のスイッチング素子(例えばnチャネルのエンハン
スメント形MOS・FET)で、置換することが出来
る。同様に、MOS・FET・F2、F3及びF4もそ
れぞれ、入力電圧の極性がそれらとは反転関係にある時
に導通する形式のスイッチング素子で、置換することが
出来る。置換の組合せは、2の4乗、即ち16通りあ
る。
【0047】〔電圧サンプラ5〕、この出願の発明の第
1の実施の形態に使用される電圧サンプラ5の内部構成
の一例について説明する。図9は、電圧サンプラ5の内
部構成の一例を示す図である。同図において、5S1は
第1のアナログスイッチ(伝送ゲート)、5S2は第2
のアナログスイッチ(伝送ゲート)である。これらのア
ナログスイッチは、制御端子Cに正極性の制御電圧が印
加されている間、入出力端子AB間が導通状態となる形
式のものである。第1のアナログスイッチ5S1は、制
御端子Cに印加された第5の変換パルス列hのオン期間
(即ち励振パルスの非印加期間)に、振動ミラーコイル
4の第1の入力端子A4に現れた逆起電圧(アナログ電
圧)を検出することが出来る。又、第2のアナログスイ
ッチ5S2は、制御端子Cに印加された第6の変換パル
ス列iのオン期間(即ち励振パルスの非印加期間)に、
振動ミラーコイル4の第2の入力端子C4に現れた逆起
電圧(アナログ電圧)を、検出することが出来る。アナ
ログスイッチ5S1及び5S2によって検出された各起
電圧は、同スイッチ5S1及び5S2の出力側で合成さ
れる。スイッチ5S1が、負極性の制御電圧印加時に導
通する形式のものである場合は、同スイッチ5S1の制
御端子Cに印加される変換パルス列は、第5の変換パル
ス列hの反転パルス列−hでなければならない。このこ
とは、スイッチ5S2についても同様である。
【0048】〔パルス立上り時点決定回路7〕、この出
願の発明の各実施の形態に使用されるパルス立上り時点
決定回路7の内部構成の一例について説明する。図10
は、パルス立上り時点決定回路7の内部構成の一例を示
す図である。同図において、7COは比較器、R71、
R72、R73及びR74は何れも抵抗素子である。こ
れらの諸素子は、共同してゼロ検出器を構成する。そし
て、7FFはDフリップフロップである。スタート時点
では、結節点1には、基準電圧Vrによって、微小電圧
(R72/R71)Vrが与えられ、比較器7COの+
端子には、略この電圧が、与えられている。各抵抗素子
の値が、R72≫R71、R72≒R73、R72≫R
73、R74≫R71、R74≫R73となるように、
選択されているからである。従って、比較器7COの出
力電圧は、高レベル(電源電圧VCCの程度)となる
(図4の(b)参照)。又、Dフリップフロップ7FF
の−Q端子の出力電圧は、スタート時点では、高レベル
となるように、設定されている。
【0049】振動ミラーの自由振動による逆起電圧が検
出され、増幅器6の出力電圧mが、比較器7COの−端
子に与えられると、その出力電圧nは、反転してゼロレ
ベルとなる。続いて、増幅器6の出力電圧mが、増大
し、極大値に達し、反転後減少を開始するが、比較器7
COの出力電圧nは、変化しない。増幅器6の出力電圧
mが、ゼロレベルに降下すると、比較器7COの出力電
圧nは、反転して、高レベルとなる。すると、Dフリッ
プフロップ7FFの状態が反転して、−Q端子の出力電
圧が負極性となる。そして、次段のパルス幅変調発振器
1の第1の変調入力端子a1に対して、負電圧を印加す
る。パルス幅変調発振器1の出力電圧が、ゼロレベルか
ら高レベルに反転した後、高レベルからゼロレベルに反
転し、従って、信号列変換回路2の第7の変換パルス列
jが高レベルとなると、Dフリップフロップ7FFの状
態が反転して、出力端子−Qの出力電圧が高レベルとな
る。以下、同様にして、−Q端子の出力電圧が高レベル
からゼロレベルへ、そしてゼロレベルから高レベルから
へ、という反転動作を繰り返す。
【0050】〔ピークホルダ8〕、この出願の発明の各
実施の形態に使用されるピークホルダ8の内部構成の一
例について説明する。図11は、ピークホルダ8及びパ
ルス立下り時点決定回路9並びに帰還回路10の内部構
成の一例を示す図である。図11の右半部において、8
DAは差動増幅器、D81はダイオード、R81は抵抗
素子、C8はコンデンサ、L8は帰還ループ、8Sはア
ナログスイッチ、R82は接地抵抗、D82は定電圧ダ
イオードである。アナログスイッチ8Sは、制御入力端
子Cにゼロ電位乃至正電位が供給されている間、入出力
端子AB間が不導通状態、同制御入力端子Cに負極性の
制御電圧が印加されている間、同出力端子AB間が導通
状態となる。抵抗素子R82は、アナログスイッチ8S
の制御入力端子Cに常時ゼロ電位を供給するためのも
の、ダイオードD82は、パルス電圧の大きさを一定に
するためのものである。上記の差動増幅器8DA、ダイ
オードD81、抵抗素子R81、コンデンサC8、帰還
ループL8及びアナログスイッチ8S、抵抗素子
R82、及びダイオードD82は、共同して、ピークホ
ルダ8を構成する。
【0051】増幅器6の出力電圧mが差動増幅器8DA
の+端子に印加されると、ダイオードD81と抵抗R
81を介して充電電流が流れ、コンデンサC8が充電さ
れる。そして、+端子への印加電圧と−端子への帰還電
圧との間の電圧差が正である間は、その電圧差に比例し
た充電電流が、ダイオードD81と抵抗R81を介し
て、コンデンサC8に流入し、その端子電圧pを上昇さ
せ続ける。かくして、コンデンサC8の端子電圧p、即
ち、ピークホルダ8の出力電圧pは、図4(b)の波形
pの如く、増幅器6の出力電圧mにおけるピーク値pm
を保持することとなる。ピークホルダ8の保持電圧は、
アナログスイッチ8Sの制御入力端子Cに負極性のパル
ス電圧が印加された時、ピーク値pmからゼロレベルに
復帰せしめられる。なお、図11のアナログスイッチ8
Sの代りに、制御入力端子Cに正極性の制御電圧が印加
された時に導通状態となるような制御特性のアナログス
イッチを、使用することが出来る。
【0052】〔パルス立下り時点決定回路9〕、この出
願の発明の各実施の形態に使用されるパルス立下り時点
決定回路9の内部構成の一例について説明する。図11
の左半部において、9Sはアナログスイッチ、9COは
比較器、91はインバータ、C9はコンデンサ、
R91、R92及びR93は抵抗素子である。パルス幅
変調発振器1の出力電圧が低レベル、従って、パルス列
変換回路2からの第7の変換パルス列jが高レベルの時
は、アナログスイッチ9Sが導通状態にあるから、コン
デンサC9は、基準電圧Vrによって充電され、その端
子電圧qは、定常状態においては、Vr・R91/(R
91+R92)(以下「目標値vm」という。)とな
る。
【0053】パルス幅変調発振器1の出力電圧が低レベ
ルから高レベルに、従ってパルス列変換回路2の第7の
変換パルス列が高レベルから低レベルに反転すると、ア
ナログスイッチ9Sが不導通状態となるから、コンデン
サC9が放電を開始し、その端子電圧qが急速に降下す
る。コンデンサC9の端子電圧qが降下して、ピークホ
ルダ8からのピーク電圧pmを下回ると、比較器9CO
の出力が反転して、ゼロレベルとなり、インバータ9I
の出力が高レベルとなる。コンデンサC9が放電を開始
してから比較器9COの出力が反転するまでの時間間隔
は、目標値vmとピーク値pmとの間の電圧差(vm−
pm)に略比例する。従って、振動ミラー(VM)の所
望の振幅と、実際の振幅(測定時の振幅)との振幅差に
比例することとなる。
【0054】かくして、パルス立下り時点決定回路9
は、比較器9COの出力が反転した時点で、次段のパル
ス幅変調発振器1の第2の変調信号入力端子a2に正極
性の変調電圧rを印加して、同発振器1の発振パルスを
立ち下げる。同時に、帰還回路10を介して、前段のピ
ークホルダ8のアナログスイッチ8Sの制御入力端子C
に、負極性のパルス電圧を印加する。すると、同スイッ
チ8Sの入出力端子AB間が導通状態となるから、これ
を介してコンデンサC8の電化が放電され、その端子電
圧qは、短時間ゼロレベルになる。上記の帰還回路10
は、直列接続されたインバータ10I及び結合コンデン
サC10から成る。なお、前段のピークホルダ8におけ
るアナログスイッチ8Sとして、制御入力端子Cに正極
性の制御電圧が印加された時に導通状態となるような制
御特性のアナログスイッチが使用されている場合には、
帰還回路10のインバータ10Iを省略することが出来
る。その場合は、定電圧ダイオードD82の極性を反転
させなければならない。
【0055】
【発明の効果】この出願の発明は、以上のように構成し
たから、下記の通り、顕著な効果を奏することができ
る。 (a)振動ミラー(VM)を共振モードで動作せしめる
ことが出来、しかも振動ミラー(VM)の回動角(位
置)及び角速度を直接検出する為のセンサを必要としな
い、振動ミラー形走査装置用駆動回路を提供することが
出来る。 (b)振動ミラー(VM)を共振モードで動
作せしめると共に、同振動ミラー(VM)の回動角(位
置)及び角速度を直接検出するセンサを使用すること無
しに、駆動電圧の周波数及び位相を、振動ミラー(V
M)の機械的共振周波数及び位相に自動的に追従させる
ことが出来る、調整不要の、振動ミラー形走査装置用駆
動回路を提供することが出来る。 (c)パルス電圧(電流)で振動ミラーコイルを駆動す
ると共に、当該パルス電圧(電流)を振動ミラー(V
M)の機械的振動に自動的に同期させることより、消費
電流及び消費電力を最小化し、以って使用電池の長寿命
化を実現することが出来る、振動ミラー形走査装置用駆
動回路を提供することが出来る。 (d)パルス電圧(電流)で振動ミラーコイルを励振す
ることによって、動作電圧の範囲を極限まで拡大するこ
とが出来る、振動ミラー形走査装置用駆動回路を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の第1の実施の形態による振動
ミラー形走査装置用駆動回路の全体構成を示すブロック
図である。
【図2】第1の実施の形態における振動ミラーの動作説
明図である。
【図3】この出願の発明の第2の実施の形態による振動
ミラー形走査装置用駆動回路の全体構成を示すブロック
図である。
【図4】第2の実施の形態の諸要素の入出力波形を示す
図である。
【図5】第2の実施の形態における振動ミラーの動作説
明図である。
【図6】各実施の形態に使用されるパルス幅変調発振器
の内部構成を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に使用されるパルス列変換回
路の内部構成を示す図である。
【図8】同振動ミラーコイル励振回路の内部構成を示す
図である。
【図9】同電圧サンプラの内部構成を示す図である。
【図10】各実施の形態に使用されるパルス立上り時点
決定回路の内部構成を示す図である。
【図11】同ピークホルダ及びパルス立下り時点決定回
路並びに帰還回路の各内部構成を示す図である。
【符号の説明】
11パルス幅変調発振器 12パルス幅変調発振器 2 パルス信号列変換回路 3 振動ミラーコイル励振回路 4 振動ミラーコイル(VMコイル) 5 電圧サンプラ 6 増幅器 7 パルス立上り時点決定回路 8 ピークホルダ 9 パルス立下り時点決定回路 10 帰還回路 ST シュミットトリガインバータ 2FF Dフリップフロップ F1 MOS・FET(例えばpチャネルのデプリケー
ション形) F2 MOS・FET(例えばnチャネルのデプリケー
ション形) F3 MOS・FET(例えばpチャネルのデプリケー
ション形) F4 MOS・FET(例えばnチャネルのデプリケー
ション形) 5S1 第1のアナログスイッチ 5S2 第2のアナログスイッチ 7CO 比較器 7FF Dフリップフロップ 8DA 差動増幅器 8S アナログスイッチ 9S アナログスイッチ 9CO 比較回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調発振器(11)と、振動ミ
    ラーコイル励振回路(31)と、振動ミラーコイル
    (4)と、電圧サンプラ(51)と、パルス立上り時点
    決定回路(7)と、ピークホルダ(8)と、パルス立下
    り時点決定回路(9)とを含有し、 上記パルス幅変調発振器(11)は、自励発振時には、
    パルス繰返し周波数が回動形振動ミラーの機械的共振周
    波数(F)よりも若干低く、デューティ率が4分の1よ
    りも小なる発振パルス列(b1)を出力するように、他
    励発振時には、パルス繰返し周波数が同振動ミラーの機
    械的共振周波数(F)に追従し、デューティ率が自励発
    振時のそれよりも更に小なる発振パルス列(b1)を出
    力することが出来るように、構成され、 上記振動ミラーコイル励振回路(31)は、上記振動ミ
    ラーの回動角(θ)が逆方向の最大点に到達した直後
    に、上記振動ミラーコイル(4)の第1の入力端子(A
    4)に対して、上記発振パルス列(b1)に基づいて正
    極性の励振パルスを印加するように構成され、 上記振動ミラーコイル(4)は、上記第1の入力端子
    (A4)に対して正極性の励振パルスが印加された時、
    上記振動ミラーに対して同パルスの持続時間に比例した
    正方向の角運動量を与えるように構成され、 上記電圧サンプラ(51)は、上記励振パルスの非印加
    時に、上記振動ミラーの自由振動に起因する逆起電圧の
    負極性の半波の絶対値を、上記振動ミラーコイル(4)
    の第1の入力端子(A4)において検出するように構成
    され、 上記パルス立上り時点決定回路(7)は、上記電圧サン
    プラ(51)の出力レベルがピークからゼロに到達した
    時点を検出して、休止中のパルス幅変調発振器(11)
    の次なる発振パルスの立上り時点を決定し、同発振器
    (11)の第1の変調信号入力端子(a1)に対して、
    同発振パルスを立ち上がらせるための負極性の変調電圧
    (q)を印加するように、構成され、 上記ピークホルダ(8)は、毎周期、上記サンプラ(5
    1)の出力電圧におけるピーク値(pm)を検出し、且
    つ保持するように、構成され、 上記パルス立下り時点決定回路(9)は、上記パルス幅
    変調発振器(11)からの発振パルス持続信号と上記ピ
    ークホルダ(8)からのピーク値(pm)とを受けて、
    上記振動ミラーの所望の振幅に対応する目標値(vr)
    と上記ピーク値(pm)との電圧差に比例する発振パル
    ス持続時間、従って又発振パルス立下り時点を決定し、
    同発振器(11)の第2の変調信号入力端子(a2)に
    対して、持続中の発振パルスを立ち下がらせるための、
    正極性の変調電圧(r)を印加するように、構成されて
    いる、 振動ミラー形走査装置用駆動回路。
  2. 【請求項2】 パルス幅変調発振器(12)と、パルス
    列変換回路(2)と、振動ミラーコイル励振回路
    (32)と、振動ミラーコイル(4)と、電圧サンプラ
    (52)と、パルス立上り時点決定回路(7)と、ピー
    クホルダ(8)と、パルス立下り時点決定回路(9)と
    を含有し、 上記パルス幅変調発振器(12)は、自励発振時には、
    パルス繰返し周波数が回動形振動ミラーの機械的共振周
    波数(F)の2倍の周波数(2F)よりも若干低く、デ
    ューティ率が2分の1よりも小なる発振パルス列
    (b2)を出力するように、他励発振時には、パルス繰
    返し周波数が同振動ミラーの機械的共振周波数(F)の
    2倍の周波数(2F)に追従し、デューティ率が自励発
    振時のそれよりも更に小なる発振パルス列(b2)を出
    力することが出来るように、構成され、 上記パルス列変換回路(2)は、上記発振パルス列(b
    2)を受けて、第1の変換パルス列(d)、第2の変換
    パルス列(e)、第3の変換パルス列(f)、第4の変
    換パルス列(g)、第5の変換パルス列(h)、第6の
    変換パルス列(i)及び第7の変換パルス列(j)を出
    力するように構成され、 上記第1〜第6の変換パルス列の周期は、定常状態にお
    いては、上記発振パルス列(b2)の周期(T/2,T
    =1/F)の2倍(T)であり、 上記第1の変換パルス列(d)の各週期は、励振期間と
    非励振期間とから成り、上記励振期間の始点は前の半週
    期の始点にあり、そのデューティ率は4分の1よりも小
    であり、 上記第4の変換パルス列(g)の各週期は、接地期間と
    非接地期間とから成り、上記接地期間の始点は前の半週
    期の始点にあり、そのデューティ率は2分の1であり、 上記第3の変換パルス列(f)の各週期は、励振期間と
    非励振期間とから成り、上記励振期間の始点は後の半週
    期の始点にあり、そのデューティ率は4分の1よりも小
    であり、 上記第2の変換パルス列(e)の各週期は、接地期間と
    非接地期間とから成り、上記接地期間の始点は後の半週
    期の始点にあり、そのデューティ率は2分の1であり、 上記第5の変換パルス列(h)の各週期は、サンプリン
    グ許容期間とサンプリング非許容期間とから成り、上記
    サンプリング許容期間は、上記第1の変換パルス列
    (d)の励振期間の終了と共に開始し、前の半週期の終
    了と共に終了し、 上記第6の変換パルス列(i)の各週期は、サンプリン
    グ許容期間とサンプリング非許容期間とから成り、上記
    サンプリング許容期間は、上記第3の変換パルス列
    (f)の励振期間の終了と共に開始し、後の半週期の終
    了と共に終了し、 上記第7の変換パルス列(j)の各週期は、上記パルス
    立下り時点決定回路(9)に対する動作許容期間と動作
    非許容期間とから成り、上記動作許容期間は、上記発振
    パルス列(b2)の持続期間と同一であり、 上記振動ミラーコイル励振回路(32)は、上記振動ミ
    ラーの回動角(θ)が逆方向の最大点に到達した直後
    に、上記振動ミラーコイル(4)の第1の入力端子(A
    4)に対して上記第1の変換パルス列(d)に基づいて
    正極性の励振パルスを印加すると共に、同ミラーコイル
    (4)の第2の入力端子(C4)に対して上記第4の変
    換パルス列(g)に基づいて接地電位を供給するよう
    に、又、上記振動ミラーの回動角(θ)が正方向の最大
    点に到達した直後に、上記振動ミラーコイル(4)の第
    2の入力端子(C4)に対して上記第3の変換パルス列
    (f)に基づいて正極性の励振パルスを印加し、同ミラ
    ーコイル(4)の第1の入力端子(A4)に対して上記
    第2の変換パルス列(e)に基づいて接地電位を供給す
    るように、構成され、 上記振動ミラーコイル(4)は、上記第1の入力端子
    (A4)に対して正極性の励振パルスが印加された時、
    同パルスの持続時間に比例した正方向の角運動量を上記
    振動ミラーに対して与えるように、又、上記第2の入力
    端子(C4)に対して正極性の励振パルスが印加された
    時、同パルスの持続時間に比例した負方向の角運動量を
    上記振動ミラーに対して与えるように、構成され、 上記電圧サンプラ(52)は、上記第5の変換パルス列
    (h)の各サンプリング許容期間中に、上記振動ミラー
    の自由振動に起因する逆起電圧の正極性の半波の絶対値
    を上記振動ミラーコイル(4)の第1の入力端子
    (A4)において検出し、上記第6の変換パルス列
    (h)の各サンプリング許容期間中に上記逆起電圧の負
    極性の半波の絶対値を、同第2の入力端子(C4)にお
    いて検出し、且つそれらを時間軸上で合成するように、
    構成され、 上記パルス立上り時点決定回路(7)は、上記電圧サン
    プラ(52)の出力レベルがピークからゼロに到達した
    時点を検出し、休止中のパルス幅変調発振器(12)の
    次なる発振パルスの立上り時点を決定し、同発振器(1
    2)の第1の変調信号入力端子(a1)に対して、同発
    振パルスを立ち上がらせるための負極性の変調電圧を印
    加するように、構成され、 上記ピークホルダ(8)は、上記電圧サンプラ(52)
    の半周期毎に、その出力のピーク値(pm)を検出し、
    且つ保持するように構成され、 上記パルス立下り時点決定回路(9)は、上記パルス列
    変換回路(2)からの動作許容信号と上記ピークホルダ
    (8)からのピーク値(pm)とを受けて、上記振動ミ
    ラーの所望の振幅に対応する目標値(vm)と上記ピー
    ク値(pm)との電圧差に比例する発振パルス持続時
    間、従って又発振パルス立下り時点を決定し、同発振器
    (12)の第2の変調信号入力端子(a2)に対して、
    持続中の発振パルスを立ち下がらせるための、正極性の
    変調電圧(r)を印加するように、構成されている、 振動ミラー形走査装置用駆動回路。
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