JPH10211091A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH10211091A
JPH10211091A JP1809197A JP1809197A JPH10211091A JP H10211091 A JPH10211091 A JP H10211091A JP 1809197 A JP1809197 A JP 1809197A JP 1809197 A JP1809197 A JP 1809197A JP H10211091 A JPH10211091 A JP H10211091A
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JP
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heat
container
insulating layer
heat insulating
pot
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JP1809197A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造にて、容器の外面の断熱性能を高
め、加熱ムラの少ない調理と、保温性能の高い保温を行
なう。 【解決手段】 複数の微細な閉塞空間14からなる断熱層
15を、鍋11の外面に形成する。空気層として作用する閉
塞空間14は、断熱効果に優れるため、鍋11の外面の断熱
性能が高くなる。よって、発熱部である発熱層13からの
熱が、鍋11全体に素早く伝達され、調理物に対する加熱
ムラが少なくなる。また、断熱層15により鍋11の側面の
保温性能も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器外面の断熱性
を向上させて加熱ムラの抑制および加熱効率の向上を図
った炊飯器などの調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の調理器
は、調理時において主に容器の底面や側面下側が、加熱
装置により加熱されて使用される。これは、容器内の調
理量の多少に拘らず、無駄な加熱をしない利点を有す
る。つまり、調理量が少ないのに容器の上部を加熱すれ
ば、調理物の無い部分にまで加熱が行なわれ、無駄な加
熱になってしまうが、容器の底面や側面下側を加熱すれ
ば、調理量が少なくても無駄な加熱とはならず、併せ
て、加熱装置の小形化も達成できる。しかし、調理量が
多い場合には、容器の側面上部が加熱されず、加熱ムラ
の原因になりやすい問題点を有している。
【0003】こうした加熱ムラの原因を取り除くために
は、加熱された容器の底面や側面下側の熱を、容器の側
面中間部や側面上部に素早く伝達する熱伝導性の良好な
材質を使用する必要がある。特に、加熱ムラが調理性能
に大きき影響を及ぼす炊飯器などでは、容器の側面の熱
伝達を良好に行なうために、熱伝導性に優れたアルミニ
ウムを容器材料として使用している。また、近年では加
熱ムラを一層抑制するために、容器の材厚を2〜5mm
程度に厚くしたものが主流になっている。
【0004】一方、容器の熱が外方に逃げないように容
器の外面を断熱すれば、容器内の調理物の保温性能が向
上すると共に、当然加熱効率も向上する。また、容器の
外側の熱移動が抑制されることにより、逆に容器の内面
の熱移動が促進されるため、調理物が接触する容器の内
面側の熱伝達がスムーズになり、加熱ムラがより低減す
る。断熱特性は熱伝導率が低い程、その効果が高いこと
が知られており、例えば、アルミニウムとステンレスと
を比べた場合、熱伝導率はステンレスが低く、ステンレ
スを外側にしてアルミニウムと複層構造にした容器は、
加熱効率が良く、保温性も高いことが知られている。ま
た、近年は容器の外面にシリコーンや弗素樹脂などの耐
熱性の高い樹脂塗装を施し、プラスチック樹脂層を形成
した容器も有る。こうしたプラスチック樹脂は、ステン
レスなどの金属材料よりも遥かに熱伝導率が悪く、容器
の外面の表面温度抑制や保温性の向上に作用するものが
商品化されているが、樹脂層の膜厚が10〜40μmと薄
く、その効果は低い状況にある。また、熱伝導率を効果
的に低減する方法としては真空断熱があり、容器の外面
を二重構造にして断熱特性を向上させた容器も知られて
いるが、容器を器本体に収容して使用する調理器にあっ
ては、容器が大型化することに伴い、器本体も大きくな
ると共に、容器を外側から加熱する際に、熱が調理面で
ある容器の内面に伝達されにくくなる問題点を有する。
さらに、二重構造のため製造コストが高いという問題点
もある。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単
な構造でありながら、容器の外面の断熱性能を高め、加
熱ムラの少ない調理と、保温性能の高い保温を行なうこ
とができる調理器を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
調理器は、前記目的を達成するために、器本体に備えた
加熱手段にて容器を加熱して調理または保温する調理器
において、前記容器の外側に、複数の微細な閉塞空間か
らなる断熱層を形成したものである。
【0007】この請求項1の構成によれば、閉塞空間に
より、容器の外面の熱伝導率が従来のものよりも抑制さ
れ、単に容器の外面に断熱層を施したものに比べて優れ
た断熱効果を発揮する。したがって、調理時には断熱層
により、容器の内面側の調理物の接触する側に熱が効率
良く伝達されると共に、容器の加熱部から離れた部分に
も素早く熱が供給され、調理物に対する加熱ムラが少な
くなる。また、保温時には断熱層により保温性能が向上
し、容器に対する加熱量の抑制により、省エネルギーも
実現できる。さらに、容器の外面を塗装するだけの簡単
な構造で、容器の外面の断熱性能を高めることができ
る。なお、ここでいう加熱手段は、電磁誘導加熱方式の
ものに限定されない。
【0008】また、本発明の請求項2記載の調理器は、
前記請求項1の構成において、前記断熱層は加熱手段に
対向しない前記容器の外側に形成したものである。
【0009】この請求項2の構成によれば、加熱手段に
対向する部分は断熱層が形成されておらず、常時直接容
器が加熱されるので、この部分の温度低下は少なくな
る。したがって、加熱手段で容器の外側から鍋を加熱す
る場合に、容器の熱吸収性を悪化させることなく、容器
全体に熱を素早く伝達することが可能になる。さらに、
必要な部分にのみ断熱層を形成してあるので、断熱層の
面積を少なくして、断熱構成部材の使用量の低減が図れ
る。
【0010】また、本発明の請求項3記載の調理器は、
前記目的を達成するために、アルミニウムなどの熱伝導
性の良好な材料からなる容器主体と、この容器主体の外
側に部分的に設けた磁性金属材料からなる発熱層とによ
り容器を構成し、前記発熱層により前記容器を電磁誘導
加熱して調理または保温する調理器において、前記容器
主体と前記発熱層の外面に、複数の微細な閉塞空間から
なる断熱層を形成したものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、発熱する発
熱層の部分と、熱伝導性能を必要とする容器主体の部分
の両方の外面に、断熱層が施されるので、調理物を収容
する容器の内面側に熱が効率良く供給され、加熱効率の
向上がなされると共に、この加熱効率を向上する要素、
すなわち断熱層を一回の塗装作業にて容易に実現可能と
なり、断熱層を形成する際の作業性が向上する。また、
異なる金属材料の境目を断熱層で覆うことにより、容器
の外観性も向上する。さらに、断熱層を容器主体および
発熱層の外面に形成するだけの簡単な構造でありなが
ら、容器からの熱を外方に逃がさないようにすること
で、容器の外面の断熱性能を高めることができ、調理時
における加熱ムラや、保温時における保温性能の低下を
抑制できる。しかも、発熱層からの輻射熱が断熱層で遮
断されることから、容器周辺の構成部品の温度上昇も抑
制できる。
【0012】また、本発明の請求項4記載の調理器は、
前記請求項3の構成において、前記断熱層は前記発熱層
の外側にのみ形成したものである。
【0013】この請求項4の構成によれば、必要な部分
にのみ断熱層を形成してあるので、断熱層の面積を少な
くして、断熱構成部材の使用量の低減が図れる。また、
本発明の請求項5記載の調理器は、前記請求項1〜4の
いずれか一つの構成において、セラミックスやガラスな
どの耐熱性が高く、前記容器を構成する他の材料よりも
低熱伝導性を有する中空材料を混入して、前記断熱層の
閉塞空間を形成したものである。
【0014】この請求項5の構成によれば、断熱層を形
成する際の作業中に、中空部材が溶解,変形したりせ
ず、調理時などによる加熱で閉塞空間が崩壊することも
ない。また、中空部材の外殻そのものが、低熱伝導性を
有するので、この外殻を通じての熱伝導抑制効果ひいて
は容器の外面における断熱特性の一層の向上が図れる。
さらに、中空材料を混ぜるだけで所望の断熱層が得られ
ると共に、中空材料の混入量に応じて断熱層の特性を変
えることができ、製造上の利点も大きい。しかも、中空
による低比重化も図れるので、容器の重量増加を極力抑
えることが可能になり、容器の使用性が悪化しない。
【0015】また、本発明の請求項6記載の調理器は、
前記請求項1〜4のいずれか一つの構成において、ポリ
エーテルサルフォン樹脂,シリコーン樹脂または弗素樹
脂などの 120℃以上の耐熱性を有するプラスチック樹脂
中に、前記閉塞空間を形成する部材を混入して、前記断
熱層としたものである。
【0016】この請求項6の構成によれば、断熱層を形
成する際には塗装を行なうだけでよく、容器全体または
容器の所望の箇所に、断熱効果の高い閉塞空間を有する
断熱層を容易に形成できる。また、プラスチック材料
は、調理時の実用に耐え得る耐熱性を有するので、使用
中に溶解して、閉塞空間を形成する部材が剥離する虞れ
もない。このプラスチック材料は非粘着性を有すること
から、断熱層の表面が凹凸状になっていても、汚れの付
着が抑制できる。また、断熱層の表面は滑りやすく、容
器を載置面に載せた場合の傷付きを少なくすることがで
きる。
【0017】また、本発明の請求項7記載の調理器は、
前記請求項5の構成において、容器の最底面部に断熱層
を形成しない構成としたものである。
【0018】この請求項7の構成によれば、容器を載置
面に載せても、この載置面に接触する容器の最底面部に
は、セラミックスやガラスなどの硬質の中空材料を有す
る断熱層が形成されていないため、載置面への傷付きを
完全に防止できる。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明の調理器の一実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実
施例における調理器は、保温機能を備えたジャー兼用炊
飯器である。この炊飯器の断面図を示す図5において、
1は器本体、2はこの器本体1の外殻をなす外枠で、こ
の外枠2の開口した底部下端には、底板3が嵌合し固定
されている。また、外枠2の内部には、鍋4を着脱可能
に収容する有底筒状の内枠5が配設される。この内枠4
は、外枠2と一体の内枠上部5と、外枠2とは別部品か
らなる内枠下部6とを結合して構成される。そして、内
枠4内には、容器に相当する有底筒状の鍋11が挿脱自在
に収容される。
【0020】ここで、米や水などの調理物を収容する鍋
11の構成について、図1〜図4をも参照して詳述する。
鍋11は、アルミニウムや銅,銀などの熱伝導性の良好な
材料を主体として設けられた容器主体に相当する鍋主体
12と、鍋主体12の外側の底面および側面下部に接合され
たステンレスや鉄,亜鉛メッキ鋼板などの磁性金属材料
からなる発熱層13とにより構成される。また、鍋11の外
側面には、複数の微細な閉塞空間14からなる断熱層15が
塗布形成される。具体的には、弗素樹脂やシリコーン樹
脂,ポリエーテルサルフォン樹脂など、少なくとも調理
時(炊飯時)に必要な耐熱温度である 120℃以上、好ま
しくは空状態で鍋11を加熱した場合(空炊き時)の温度
上昇を考慮した 200℃以上で、溶解,変色,剥離しない
耐熱性を有するプラスチック樹脂を主体とした塗料16
に、平均粒径が5〜80μm程度で、アルミナやチタニア
などのセラミックスまたはガラスなどの、前記塗料16と
同等あるいはそれ以上の耐熱性を有し、しかも、低熱伝
導性の材料を中空として低比重にした粒状部材17を混ぜ
たものを塗装して断熱層15を形成している。そして、粒
状部材17の内部の中空部には、微細な前記閉塞空間14が
形成される。また、前記塗料16中に、重量比で5〜40%
程度の粒状部材17を混入して攪拌分散し、この粒状部材
17を含む塗料16を40〜 200μm程度の膜厚でコーティン
グすると、コーティング層中に閉塞部材14が層状または
拡散して埋設され、閉塞空間14を多数含有した断熱層15
が形成される。
【0021】前記粒状部材17の粒径は大きい程、閉塞空
間14の中空体積が大きくなり断熱効果が高くなるが、ス
プレー塗装時においてノズルから粒状部材17が放出しに
くくなる問題点を生じ、また逆に、粒状部材17の粒径が
小さ過ぎると、粒状部材17を塗料16に混ぜたときに、塗
料16中に分散しにくくなって、ダマ(粒状部材17が部分
的に塊状になる)になりやすい問題点を生じる。したが
って、粒状部材17の平均粒径は、10〜60μm程度である
ことが望ましい。
【0022】また、塗料16への粒状部材17の含有量が多
い程、断熱効果が高くなるが、この含有量が多過ぎると
塗料16の流動性が悪化して、鍋11の外側面への塗装性が
悪くなる。したがって、粒状部材17の塗料16に対する含
有量は、重量比で10〜30%程度であることが望ましい。
また、塗料16の膜厚はできるだけ厚い程、断熱効果が高
くなる。しかし、この膜厚が厚くなり過ぎると、鍋11の
外側面との密着性が悪化することから、膜厚は40〜 100
μm程度であることが望ましい。
【0023】塗料16の材質は、所定の耐熱性を有するプ
ラスチック樹脂であれば、特に制約はない。また、粒状
部材17は、鍋11を構成するそれ以外の他の材料よりも低
熱伝導率を有し、かつ、所定の耐熱性を有する中空材料
であれば特に制約はない。図1においては、断熱層15
が、鍋11の底部中央を除く全ての外側面に形成されてい
るが、好ましくは、断熱層15は、鍋11の外側面の最底面
部(テーブルなどの床面に鍋11を載置した時に、床面に
接する部分)や、後述する鍋温度センサ22の当接部に形
成しないほうが望ましい。この場合、断熱層15を形成し
ていない部分の外観性を向上させるために、図4に示す
ように、断熱層15および鍋主体11の外側面に、弗素樹脂
やシリコーン樹脂,ポリエーテルサルフォン樹脂など
の、断熱層15と同等の耐熱性を有する塗料すなわち上塗
り層18にて塗装を施し、鍋11の露出を隠蔽する。なお、
断熱層15を鍋11の外側面全体に施す場合は、この上塗り
層18を不要とすることで、塗装行程を簡素化してもよ
い。また、断熱層15の表面、あるいは、上塗り層18の表
面は、粒状部材17の凹凸が表面に現れる状態に外観を仕
上げると、断熱層15を施してあるか否かが、後から容易
に確認できて製造上望ましい。なお、鍋主体11の少なく
とも調理物が接触する部分の内側面には、鍋主体11より
も硬質の材料から選択した例えばSUS304などのオーステ
ナイト系ステンレスからなる内面層19が接合される。
【0024】図1において、鍋11はその上端部において
内枠4に支持され、鍋11の上端部以外においては、内枠
4の内面と鍋11の外面との間に隙間21が形成される。ま
た、内枠下部6の底部中央に設けられた容器温度検出手
段たる鍋温度センサ22が、断熱層15を形成していない前
記鍋11の外側底面に接触する構造になっており、これに
より、鍋11の温度が検出されるようになっている。この
ように、内枠4に鍋11を収容した状態で、調理物が収容
される部分に対応する鍋11の断熱層15が、隙間21を介し
て内枠4と非接触状態となるように構成すれば、内枠4
への不要な熱伝導を抑制でき、鍋11自体の断熱性を一層
向上できる。本実施例では、鍋11の底面および側面と、
これに対向する内鍋4との間の隙間21が、 0.5〜6mm
程度確保される。この隙間21はできるだけ少ない程、鍋
11の熱移動が抑制され好ましい。
【0025】前述のように、鍋11の外側面の最底面部
や、鍋温度センサ22の当接部に断熱層15を施さない場
合、断熱層15の塗装時において該当部分をマスキングす
れば、こうした断熱層15を形成することができるが、マ
スキング処理を行なうには手間がかかり、製造性の悪化
要因となる。そこで、断熱層15の厚さを薄くする方法が
考えられる。すなわち、断熱層15を鍋主体11に塗装する
ときに、塗料噴出口を鍋11の外側面の側部にかけて位置
させ、鍋11の外側面の底部に塗料16がかからないように
する方法である。この方法によれば、鍋11の外側面の底
部には、殆ど断熱層15が形成されないか、あるいは、極
めて薄い断熱層15が形成されるだけになり、製造性を悪
化することなく、所望の部分だけに断熱層15を形成する
ことが可能になる。
【0026】鍋11の外面の発熱層13に対応する内枠4の
外面には、ポリウレタンで絶縁された銅線が集合し捩れ
たリッツ線を、螺旋状に巻いて形成した電磁誘導加熱源
であって加熱手段である加熱コイル23が設けられる。こ
の加熱コイル23はコイルベース24に保持され、内枠下部
6の下面に取付け固定される。また、外枠2内でコイル
ベース24の下方の位置には、電源回路を構成する電源基
板25と、加熱コイル23の制御回路を構成する加熱制御基
板26が配設される。加熱制御基板26はインバータ回路な
どを備え、加熱コイル23に24〜30kHzの高周波電流を
供給するものである。そして、この高周波電流の供給に
より、加熱コイル23に磁界が発生することで、鍋11の発
熱層13を電磁誘導加熱にて発熱させて、鍋11を加熱する
ようになっている。
【0027】加熱制御基板26には、前記高周波電流を発
生させる発熱部品としてのスイッチング素子27が、放熱
器28を備えて搭載される。また、加熱制御基板26には基
板温度センサ29が設けられている。外枠2の側面上部に
は、操作基板30を保持した操作パネル31が設けられてお
り、ここには後述する操作手段たる複数の操作スイッチ
32や、表示手段たるLCDやLEDなどの表示装置33が
設けられている。
【0028】41は鍋11の上面開口を開閉する蓋体で、こ
れは、外蓋42と、この外蓋42の下側周辺部に固定された
枠状の外蓋カバー43と、この外蓋カバー43の内側の開口
を覆う内蓋44とにより外殻が構成されている。この内蓋
44は、その上方に位置して外蓋カバー43上に固定された
蓋補強板45と、外蓋カバー43の内周面に突出形成された
内蓋保持部46との間に周辺部が挿入されて保持され、外
蓋カバー43に対して所定範囲上下動可能になっている。
これとともに、内蓋44は、この内蓋44と蓋補強板45との
間に装着されたスプリング47により下方へ押されてい
る。これは、鍋11に対する内蓋44の密着性を高めるため
のものである。なお、蓋補強板45の周辺部と内蓋44の周
辺部との間には環状の弾性体からなる蓋パッキン48が挟
み込んである。
【0029】また、内蓋44の上面つまり裏面には蓋ヒー
タ51および蓋温度センサ52が設けられる。さらに、外蓋
42の中央部には蒸気口53と環状の弾性体からなる蒸気口
パッキン54とが組み付けられている。そして、蒸気口53
は、その下部に形成された蒸気口係止部55が蒸気口パッ
キン54の内周部に形成された受け部56に係合されて外蓋
42に固定されている。一方、内蓋34の中央部には、蒸気
口53とともに鍋11の内部を器本体1外へ連通させる蒸気
孔57が開口形成されている。なお、蒸気口パッキン54
は、気密性の保持のために、蒸気孔57を囲んで内蓋44の
上面に密着している。また、58は、蒸気口53内に溜まっ
たおねばを鍋11側に回収するための孔である。
【0030】図6は、本実施例における電気的な制御の
構成の概略を示している。マイクロコンピュータ61が、
操作パネル31に設けた操作スイッチ32および各温度セン
サ22,29,52からの信号を入力し、それに基づいて、前
記加熱制御基板26上のIH駆動回路62および高周波電流
発生手段63を介して、加熱コイル23の出力および通断電
を制御し、ヒータ駆動回路64および通断電手段65を介し
て蓋ヒータ51の通断電を制御すると共に、表示手段駆動
回路66を介して操作パネル31に設けた表示装置33の表示
動作を制御する。
【0031】つぎに、炊飯時および保温時の加熱制御に
ついて、図7のグラフを参照しながら説明する。なお、
同図の上段の実線のグラフは鍋温度センサ22の温度を示
しており、同図の上段の点線のグラフは蓋温度センサ52
の温度を示している。また、同図の中段のグラフは加熱
コイル23の通電のタイミングおよび出力を示しており、
同図の下段のグラフは蓋ヒータ51の通電のタイミングお
よび出力を示している。そして、同図の中段および下段
のグラフにおいて、ハッチングを付してある部分が通電
時期を示している。炊飯行程においては、ひたし炊き行
程と沸騰加熱行程と沸騰継続加熱行程と炊き上げ行程と
むらし行程とが順次行われる。以下、これらの行程の制
御について説明するが、具体的に例示している数値や時
間は、炊飯コースや製品などに応じて変わる。
【0032】ひたし炊き行程は、鍋11の誘導加熱の出力
を比較的低くして、鍋11内の水温を60℃以下の高温に加
熱して米の吸水を促進するものであり、15分程度行われ
る。このひたし炊き行程の終了後、沸騰加熱行程に移行
する。沸騰加熱行程は、鍋11内の水を沸騰させる行程で
あり、加熱コイル23の最大加熱量による連続加熱が行わ
れる。そして、沸騰加熱行程中に、蓋温度センサ52が90
℃以上になり、かつ、その温度変化が所定の温度勾配に
安定すると、沸騰継続加熱行程に移行する。この沸騰継
続加熱行程では、鍋11の誘導加熱出力を若干低減すると
ともに、所定の断続通電を行うことにより、鍋11内の水
の沸騰状態が1〜7分程度継続する加熱量とする。そし
て、所定の行程時間が経過するか、あるいは、鍋温度セ
ンサ22の温度が2〜5℃上昇すると、沸騰継続加熱行程
が終了し、炊き上げ行程に移行する。この炊き上げ行程
では、鍋11の誘導加熱の出力を最大にするとともに、断
続通電を行う。そして、鍋温度センサ22の温度が10〜15
℃上昇すると、炊き上げ行程が終了し、むらし行程に移
行する。このむらし行程では、鍋11の誘導加熱の出力を
比較的低くして、鍋温度センサ22の温度に応じて加熱を
行い、焦げを生じないように鍋11内を高温に保持してむ
らし効果を確保する。そして、例えば所定の行程時間が
経過すると、むらし行程が終了し、保温行程に移行す
る。この保温行程では、鍋温度センサ22の温度に応じて
低い加熱量で加熱が行われ、鍋11内のご飯の温度を70〜
76℃程度に保持する。
【0033】上述のように、発熱層13を発熱させて鍋11
を電磁誘導加熱するものにあっては、発熱層13の外側面
に断熱層15が形成されるため、発熱層13の外側面を断熱
して、鍋11の加熱効率を向上することができる。また、
発熱層13を形成していない鍋主体12側への熱伝導は、鍋
11の外側面に断熱層15を施すことでその効率が良くな
り、鍋11内の調理物を所定温度に保温する際の保温性能
も向上する。しかし、鍋11に発熱層13を設けておらず、
例えば器本体1に備えたシーズヒータなどの加熱手段か
ら、鍋11を部分的に加熱する電磁誘導加熱以外の電熱式
の加熱方式では、鍋11の内部の発熱層13からではなく、
鍋11の外側にある加熱手段から熱が供給されることにな
り、この加熱手段に対向する部分に鍋11の断熱層15があ
ると、断熱層15が鍋11の加熱効率を疎外する要因とな
る。つまり、鍋11の底部にシーズヒータなどを鋳込んだ
熱板を接触させて熱伝導により鍋11を加熱する場合や、
鍋11と非接触に備えた輻射加熱ヒータより鍋11の底部を
部分的に加熱する場合は、断熱層15にて鍋主体12への熱
供給が遮断される作用があり、鍋11に対する加熱効率が
低下する。よって、このような場合は、少なくとも加熱
手段に対向しない鍋11の外側面にのみ断熱層15を形成す
れば、断熱層15に遮断されることなく加熱手段から鍋11
に熱供給が行なわれるので、加熱手段に対向していない
鍋11の側面上部にも熱が効率良く伝達され、調理物の加
熱ムラが低減する。また、加熱手段に対向しない部分以
外には、複数の微細な閉塞空間14を有する断熱層15が形
成されるため、鍋11の外面の断熱性能を向上することが
でき、調理物の加熱ムラが一層低減すると共に、保温時
における調理物の保温性能も向上する。この場合も、断
熱層15を形成していない部分の外観性を向上させるため
に、図4に示すように、断熱層15および鍋主体11の外側
面に、弗素樹脂やシリコーン樹脂,ポリエーテルサルフ
ォン樹脂などの、断熱層15と同等の耐熱性を有する塗料
すなわち上塗り層18にて塗装を施し、鍋11の露出を隠蔽
することが望ましい。
【0034】以上のように、上記実施例においては、複
数の微細な閉塞空間14からなる断熱層15を鍋11の外面に
形成してあるので、空気層として作用する閉塞空間14に
よって、鍋11の外面の熱伝導率が従来のものよりも抑制
され、単に鍋の外面に断熱層を施したものに比べて優れ
た断熱効果を発揮する。したがって、沸騰加熱などの調
理時には、断熱層15により、発熱部である発熱層13から
の熱が、鍋11の内面側の調理物の接触する側に効率良く
熱伝達される。また、発熱部から離れた鍋11の側面中間
部や側面上部にも素早く熱が供給されるので、鍋11内の
調理物に対する加熱ムラも少なくなり、特に炊飯器など
において、炊飯量が多い場合の炊きムラを抑制すること
が可能になる。さらに、調理物を所定温度に保温する保
温時には、閉塞空間14が形成する静止空気層により優れ
た断熱特性が得られ、加熱量の抑制により省エネルギー
が実現できる。また、断熱層15により鍋11の側面の保温
性能が向上することで、従来保温時に必要であった鍋11
の側面を加熱する側面ヒータを省略でき、特に炊飯器内
部の構造の簡素化を図ることも可能になる。また、真空
断熱のように鍋11ひいては器本体1が大形化することも
なく、鍋11の外面を塗装するだけの極めて簡単な構造で
あるにも拘らず、鍋11の外面の断熱性能を高めることが
できる。
【0035】つまり、器本体1に備えた加熱手段たる加
熱コイル23にて、容器すなわち鍋11を加熱して調理また
は保温する調理器において、鍋11の外面に複数の微細な
閉塞空間14からなる断熱層15を形成することにより、簡
単な構造でありながら、鍋11の外面の断熱性能を高める
ことができ、加熱ムラの少ない調理と、保温性能の高い
保温を行なうことが可能になる。また、断熱層15による
優れた断熱特性により、鍋11に対する加熱量を抑制して
省エネルギーを図ることも可能になる。なお、ここでい
う容器に対する加熱手段の加熱方式は、特に制約を受け
ない。
【0036】また、特にシーズヒータなどの加熱手段に
より、鍋11の外側の底面や側面下部などの鍋11を部分的
に加熱した場合は、少なくとも加熱手段に対向しない鍋
11の外側に、複数の微細な閉塞空間14からなる断熱層15
を形成することが好ましい。このように構成すると、加
熱手段に対向する部分は断熱層15が形成されておらず、
常時直接加熱されるので、この部分の温度低下は少なく
なる。したがって、電熱ヒータなどで鍋11の外側から鍋
11を加熱する場合に、鍋11の熱吸収性を悪化させること
なく、鍋11全体に熱を素早く伝達することが可能にな
る。しかも、断熱層15を鍋11の外面に形成するだけの簡
単な構造でありながら、鍋11の外面の断熱性能を高め
て、調理時における加熱ムラや、保温時における保温性
能の低下を抑制できる。さらに、必要な部分にのみ断熱
層15を形成してあるので、断熱層15の面積を少なくし
て、断熱構成部材の使用量の低減が図れる。
【0037】つまり、加熱手段に対向しない鍋11の外側
に、複数の微細な閉塞空間14からなる断熱層15を形成す
れば、簡単な構造でありながら、特に鍋11の熱吸収性を
悪化させることなく、鍋11の外面の断熱性能を高めるこ
とができ、加熱ムラの少ない調理と、保温性能の高い保
温を行なうことが可能になる。また、断熱層15による優
れた断熱特性により、鍋11に対する加熱量を抑制して省
エネルギーを図ることも可能になる。
【0038】本実施例では、アルミニウムなどの熱伝導
性の良好な材料からなる容器主体たる鍋主体12と、鍋主
体12の外側に部分的に設けた磁性金属材料からなる発熱
層13とにより容器たる鍋11を構成し、発熱層13により鍋
11を電磁誘導加熱して調理または保温する調理器におい
て、鍋主体12と発熱層13の外面に、複数の微細な閉塞空
間14からなる断熱層15を形成してある。つまり、発熱す
る発熱層13の部分と、熱伝導性能を必要とする鍋主体12
の部分の両方の外面に、断熱層15が施されるので、調理
物を収容する鍋11の内面側に熱が効率良く供給され、加
熱効率の向上がなされると共に、この加熱効率を向上す
る要素、すなわち断熱層15を一回の塗装作業にて容易に
実現可能となり、断熱層15を形成する際の作業性が向上
する。また、異なる金属材料の境目を断熱層15で覆うこ
とにより、鍋11の外観性も向上する。さらに、断熱層15
を鍋主体12および発熱層13の外面に形成するだけの簡単
な構造でありながら、発熱層13のみならず鍋主体12から
の熱を外方に逃がさないようにすることで、鍋11の外面
の断熱性能を高めることができ、調理時における加熱ム
ラや、保温時における保温性能の低下を抑制できる。し
かも、発熱層13からの輻射熱が断熱層15で遮断されるの
で、発熱層13に対向して鍋11の外方に設けられた内枠4
の温度上昇が抑制され、器本体1の温度上昇、特に電磁
誘導加熱源である加熱コイル23の温度上昇を低減するこ
とが可能になる。
【0039】また、このような構成にあって、特に、断
熱層15を発熱層13の外側にのみ形成すると、必要な部分
にのみ断熱層15が形成されるので、断熱層15の面積を少
なくして、断熱構成部材の使用量の低減が図れる。
【0040】本実施例では、セラミックスやガラスなど
の耐熱性が高く、容器たる鍋11を構成する他の材料より
も低熱伝導性を有する中空材料すなわち粒状部材17を塗
料16に混入して、前述の断熱層15の閉塞空間14を形成し
ている。したがって、断熱層15を塗布形成する際の乾燥
作業時に、粒状部材17が溶解,変形したりせず、調理時
などによる加熱で閉塞空間14が崩壊する不具合も解消さ
れる。また、粒状部材17の外殻そのものが、低熱伝導性
を有するので、この外殻を通じての熱伝導抑制効果ひい
ては鍋11の外面における断熱特性の一層の向上が図れ
る。また、粒状部材17の粉末を塗料16に混ぜるだけの作
業で、容易に鍋11の所望の箇所に閉塞空間14を形成でき
るといった画期的に簡単な方法で、鍋11の断熱性の向上
がなされる。また、中空の粒状部材17を用いることで低
比重化も図れるので、断熱層15の形成が鍋11の重量を大
幅に重くし、使用性を悪化する不具合を一層できる。な
お、この場合、粒状部材17の比重は1以下で、また、粒
状部材17の中空体積は、 0.6〜 1.1程度で、好ましくは
1未満であることが望ましい。密度が小さい程、熱伝導
性が低く抑制される。)また、塗料16に混ぜる粒状部材
17の量を管理することによって、断熱層15の断熱特性を
任意に調整することができる。さらに、塗料16の増量作
用により、塗料16の使用量を調節することも可能にな
る。しかも、発熱層13からの輻射熱が断熱層15で遮断さ
れるので、発熱層13に対向して鍋11の外方に設けられた
内枠4の温度上昇が抑制され、器本体1の温度上昇、特
に電磁誘導加熱源である加熱コイル23の温度上昇を低減
することが可能になる。
【0041】本実施例では、ポリエーテルサルフォン樹
脂,シリコーン樹脂または弗素樹脂などから選択された
120℃以上の耐熱性を有するプラスチック樹脂すなわち
塗料16中に、閉塞空間14を形成する部材すなわち粒状部
材17を混入して、断熱層15を得るようにしている。この
ため、容器すなわち鍋11の外面にこの断熱層15を塗装す
るだけで、容易に鍋11全体に均一な断熱効果の高い閉塞
空間14の形成が達成される。また、断熱層15を必要とし
ない部分には、これを塗装しないだけで良く、所望の箇
所に簡単に断熱層15を形成できる。さらに、断熱層15を
塗装した後の膜厚管理を行なうだけで、容易に閉塞空間
14の厚さ管理を行なうことができる。一方、塗料16は調
理時の実用に耐え得る耐熱性を有するので、塗料16が溶
解して、粒状部材17が剥離する虞れもない。また、ポリ
エーテルサルフォン樹脂,シリコーン樹脂または弗素樹
脂は、いずれも非粘着性を有することから、断熱層15の
表面が粒状部材17により凹凸状になっていても、汚れの
付着が抑制される。したがって、ご飯などの調理物が付
着した場合でも、これを容易に除去することが可能にな
り、使用時の実用性が向上する。また、断熱層15の表面
は滑りやすくなることから、鍋11を例えば台所の流し台
やシンクなどの載置面に載せても、粒状部材17の摩擦抵
抗が低減し、載置面に傷が付きにくくなる。
【0042】さらに、容器すなわち鍋11の最底面部に
は、断熱層15を形成しないようにすることが好ましい。
このように構成すると、鍋11を前述の載置面に載せて
も、この載置面に接触する鍋11の最底面部には、セラミ
ックスやガラスなどの硬質の粒状部材17を有する断熱層
15が形成されていないため、載置面への傷付きを完全に
防止できる。
【0043】また、断熱層15は、容器温度検出手段たる
鍋温度センサ22の当接面に形成しないようにすることが
好ましい。このように構成すると、鍋温度センサ22の温
度検出精度を悪化させることなく、良好な調理および保
温加熱を行なうことが可能になる。
【0044】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、閉塞空間14は、閉塞した空隙
を多数有する多孔質性の金属やセラミックス,発泡体,
繊維組成などにて形成してもよい。また、実施例では炊
飯器にて説明したが、電気鍋やホットプレート、あるい
は電気ポットなど、煮水を含めた調理機能や保温機能を
有するあらゆる調理器に本発明を適用できる。さらに、
本実施例では、粒状部材17をガラスで形成してあるが、
アルミナ,チタニア,シリカなどの各種セラミックスを
用いて中空部を形成した材料でも、十分その効果が得ら
れる。また、それ以外でも、低熱伝導性を有する耐熱材
料であればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の調理器は、器本
体に備えた加熱手段にて容器を加熱して調理または保温
する調理器において、前記容器の外側に、複数の微細な
閉塞空間からなる断熱層を形成したものであり、簡単な
構造でありながら、容器の外面の断熱性能を高めること
ができ、加熱ムラの少ない調理と、保温性能の高い保温
を行なうことが可能になる。また、断熱層による優れた
断熱特性により、容器に対する加熱量を抑制して省エネ
ルギーを図ることも可能になる。
【0046】また、本発明の請求項2記載の調理器は、
前記請求項1の構成において、前記断熱層は加熱手段に
対向しない前記容器の外側に形成したものであり、この
場合はさらに、容器全体に熱を素早く伝達することが可
能になると共に、断熱層による優れた断熱特性により、
容器に対する加熱量を抑制して省エネルギーを図ること
も可能になる。
【0047】また、本発明の請求項3記載の調理器は、
アルミニウムなどの熱伝導性の良好な材料からなる容器
主体と、この容器主体の外側に部分的に設けた磁性金属
材料からなる発熱層とにより容器を構成し、前記発熱層
により前記容器を電磁誘導加熱して調理または保温する
調理器において、前記容器主体と前記発熱層の外面に、
複数の微細な閉塞空間からなる断熱層を形成したもので
あり、簡単な構造でありながら、発熱層および容器主体
からの熱を外方に逃がさないようにすることで、容器の
外面の断熱性能を高めることができ、加熱ムラの少ない
調理と、保温性能の高い保温を行なうことが可能にな
る。また、断熱層を形成する際の作業性が向上すると共
に、容器の外観性も向上できる。さらに、発熱層の輻射
熱による容器周辺の構成部品の温度上昇も抑制できる。
【0048】また、本発明の請求項4記載の調理器は、
前記請求項3の構成において、前記断熱層は前記発熱層
の外側にのみ形成したものであり、この場合はさらに、
断熱層の面積を少なくして、断熱構成部材の使用量の低
減を図ることができる。
【0049】また、本発明の請求項5記載の調理器は、
前記請求項1〜4のいずれか一つの構成において、セラ
ミックスやガラスなどの耐熱性が高く、前記容器を構成
する他の材料よりも低熱伝導性を有する中空材料を混入
して、前記断熱層の閉塞空間を形成したものであり、こ
の場合はさらに、中空部材の溶解,変形や、加熱による
閉塞空間の崩壊を防ぎ、中空部材による断熱特性の一層
の向上を図れると共に、断熱層の製造性を高め、しか
も、容器の使用性を悪化させない調理器を提供できる。
【0050】また、本発明の請求項6記載の調理器は、
前記請求項1〜4のいずれか一つの構成において、ポリ
エーテルサルフォン樹脂,シリコーン樹脂または弗素樹
脂などの 120℃以上の耐熱性を有するプラスチック樹脂
中に、前記閉塞空間を形成する部材を混入して、前記断
熱層としたものであり、この場合はさらに、断熱層の形
成を容易にし、使用時におけるプラスチック材料の溶解
を防止すると共に、断熱層の表面の汚れの付着や傷付き
を低減できる調理器を提供できる。
【0051】また、本発明の請求項7記載の調理器は、
前記請求項5の構成において、容器の最底面部に断熱層
を形成しない構成としたものであり、この場合はさら
に、容器の最底面部に当接する載置面への傷付きを完全
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鍋の要部の断面図であ
る。
【図2】同上発熱層を設けていない部分の鍋の要部の断
面図である。
【図3】同上粒状部材単体の断面図である。
【図4】同上上塗り層を設けた状態の鍋の要部の断面図
である。
【図5】同上調理器の一例である炊飯器の全体断面図で
ある。
【図6】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図7】同上加熱のタイミングと温度の計時変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
11 鍋(容器) 12 鍋主体(容器主体) 13 発熱層 14 閉塞空間 15 断熱層 16 塗料(プラスチック樹脂) 17 粒状部材(中空材料,閉塞空間を形成する部材) 23 加熱コイル(加熱手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器本体に備えた加熱手段にて容器を加熱
    して調理または保温する調理器において、前記容器の外
    側に、複数の微細な閉塞空間からなる断熱層を形成した
    ことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 前記断熱層は加熱手段に対向しない前記
    容器の外側に形成したことを特徴とする請求項1記載の
    調理器。
  3. 【請求項3】 アルミニウムなどの熱伝導性の良好な材
    料からなる容器主体と、この容器主体の外側に部分的に
    設けた磁性金属材料からなる発熱層とにより容器を構成
    し、前記発熱層により前記容器を電磁誘導加熱して調理
    または保温する調理器において、前記容器主体と前記発
    熱層の外側に、複数の微細な閉塞空間からなる断熱層を
    形成したことを特徴とする調理器。
  4. 【請求項4】 前記断熱層は前記発熱層の外側にのみ形
    成したことを特徴とする請求項3記載の調理器。
  5. 【請求項5】 セラミックスやガラスなどの耐熱性が高
    く、前記容器を構成する他の材料よりも低熱伝導性を有
    する中空材料を混入して、前記断熱層の閉塞空間を形成
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記
    載の調理器。
  6. 【請求項6】 ポリエーテルサルフォン樹脂,シリコー
    ン樹脂または弗素樹脂などの 120℃以上の耐熱性を有す
    るプラスチック樹脂中に、前記閉塞空間を形成する部材
    を混入して、前記断熱層としたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一つに記載の調理器。
  7. 【請求項7】 容器の最底面部に断熱層を形成しない構
    成としたことを特徴とする請求項5に記載の調理器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119035A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Soho Sangyo Kk アルミ製炊飯釜。
JP2009072253A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Panasonic Corp 電磁誘導加熱用の鍋と電磁誘導加熱式の炊飯器
JP2009219737A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Panasonic Corp 炊飯器
KR101034224B1 (ko) 2010-11-04 2011-05-12 유한회사 대상공업 조리기용 열기능성 코팅 코일베이스
JP2017029402A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 シャープ株式会社 鍋および加熱調理器
CN114645305A (zh) * 2020-12-17 2022-06-21 武汉苏泊尔炊具有限公司 烹饪器具

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