JPH10211276A - 腹膜透析装置用液体自動給排装置および該装置を使用した自動腹膜透析装置 - Google Patents

腹膜透析装置用液体自動給排装置および該装置を使用した自動腹膜透析装置

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JPH10211276A
JPH10211276A JP9031243A JP3124397A JPH10211276A JP H10211276 A JPH10211276 A JP H10211276A JP 9031243 A JP9031243 A JP 9031243A JP 3124397 A JP3124397 A JP 3124397A JP H10211276 A JPH10211276 A JP H10211276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を安全且つ確実に注入および排出でき、
かつ小型で構造が簡単な腹膜透析装置用液体自動給排装
置、特に自動腹膜透析装置の透析液および患者からの排
液の給排装置として使用した場合に、汚染や誤操作等
がなく、予め決められた通りの順に作動し、液交換時の
患者の姿勢を強制しないでも良く、正確な量の透析液の
注入や滞留液の排出を行うことができ、また、小型で
構造も簡単であるため安価である腹膜透析装置用液体給
排装置の提供。 【解決手段】 気体を導入あるいは排出できる開口部
(気体開口部5)と液体を吸引あるいは排出できる開口
部(液体開口部1)を有するチャンバー2、および前記
チャンバー2を気体開口部5を有する室と液体開口部1
を有する室の2室に仕切るように設けられ、かつ前記気
体開口部5を通して気体を導入あるいは排出することに
より液体をチャンバー2内に吸引あるいはチャンバー2
から排出できる可撓性のダイアフラム4(隔膜)をチャ
ンバー2内に有することを特徴とする腹膜透析装置用液
体自動給排装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動的に患者の腹
腔内に透析液を注入し、所定時間後に排出を行う腹膜透
析装置用液体自動給排装置、および該液体自動給排装置
を使用した自動腹膜透析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】腹膜透析療法は治療費が安いことや透析
患者が頻繁に通院しなくても良く、社会復帰し易いこと
等の利点があり、日本国内でも徐々に実施する施設が増
加してきている。連続的携行腹膜透析(以下、CAPD
と略す)は患者が自宅等で透析液の交換を簡便に行え、
安価であるために多くの腹膜透析患者がこの方法を採用
している。しかし、簡便とはいえ、1日に数回もバッグ
の交換、コネクターの脱着及びクランプ(開閉手段)の
開閉を繰り返すため、患者の負担は決して少なくない。
更に患者の中には眼や手の不自由な人もおり、それらの
患者の誤操作のために汚染されたり、注入・排出ミスを
起こしたりすることもある。そのため、上記の操作を自
動的に行う腹膜透析装置が考案され、改良を重ねられて
きた。より簡単な自動腹膜透析装置では、落差によって
透析液が患者腹腔内に注入され、そして腹腔から排出さ
れる。このタイプのものは比較的構造が簡易であり、重
力によって注入・排出を行うために生体にとって無理が
なく、安全である。一方、注入・排出を行うために必要
な落差を設けなくてはならず、処置時における患者の姿
勢を強要したり、装置が大型化するという問題があっ
た。
【0003】自動腹膜透析装置の液の注入・排出にロー
ラーポンプを使用すると、落差を設ける必要はないが、
ローラーが注液量や排液量に無関係に回転するので、過
剰に注液したり、腹腔内に滞留液が少ないにも拘らず、
強制的に吸引して腹膜を傷つける恐れがある。以上、述
べたように従来の自動腹膜透析装置用の液体給排装置に
は一長一短があり、さらには以下に述べるような共通の
欠点を有していた。すなわち、第1に液体の注液量や排
液量をロードセルによって重量として測定しているた
め、大型化し、且つ高価になっていた。第2に透析液バ
ッグ、排液バッグ、患者の腹膜カテーテル、加温手段等
の間は導管によって連結され、これらの各導管にはそれ
ぞれ開閉手段が装着されていた。そして、1本の導管に
対して一連の1つの開閉手段を別々に作動させていたた
め、制御装置が複雑になり、コストアップの原因になっ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、まず、液体を安全且つ確実に注入お
よび排出でき、かつ小型で構造が簡単な腹膜透析装置用
液体自動給排装置を提供することにある。特に、自動腹
膜透析装置の透析液および患者からの排液の給排装置と
して使用した場合に、汚染や誤操作等がなく、液交
換時の患者の姿勢を強制しないでも正確な量の透析液の
注入や滞留液の排出を行うことができる腹膜透析装置用
液体給排装置を提供することにある。
【0005】本発明が解決しようとする第2の課題は、
上記、の課題に加え、予め決められた通りの順に
作動し、小型で構造も簡単で、かつ安価であり、かつ
透析液交換時の手動操作を減少した自動腹膜透析装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴の第1は、
前記技術課題を解決するために、気体を導入あるいは排
出できる開口部(以下、気体開口部とも言う。)と液体
を吸引あるいは排出できる開口部(以下、液体開口部と
も言う。)を有するチャンバー、および前記チャンバー
を気体開口部を有する室と液体開口部を有する室の2室
に仕切るように設けられ、かつ前記気体開口部を通して
気体を導入あるいは排出することにより透析液あるいは
患者の腹腔からの排液をチャンバー内に吸引あるいはチ
ャンバーから排出できる可撓性のダイアフラム(隔膜)
をチャンバー内に備えた腹膜透析装置用液体自動給排装
置を提供することにより前記技術課題を解決したことに
ある。
【0007】本発明の第2の特徴は、前記技術課題を解
決するために、前記腹膜透析装置用液体自動給排装置を
透析液の給排装置として用いた自動腹膜透析装置におい
て、腹膜透析液あるいは患者の腹腔からの排液を輸送す
るための導管の開閉装置として、(1)導管開閉手段
が、連動カムおよび押し子の組み合わせからなり、かつ
前記導管の数と同じであること、(2)前記導管開閉手
段が回転軸に装着されていること、(3)前記回転軸の
数は前記導管開閉手段の数より少ないこと、および
(4)前記回転軸の回転によって任意の数の導管を開放
することが可能、特に1本の導管のみを開放し、残りの
導管を閉止することが可能な導管開閉装置を有すること
を特徴とする自動腹膜透析装置を提供することにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 1.図1および図2は本発明の腹膜透析装置用液体自動
給排装置の一例の構成および作動原理を示すものであ
る。 該腹膜透析装置用液体自動給排装置は、頂部に液体を導
入あるいは排出できる開口部1を有する半円球状上蓋3
および頂部には気体を導入あるいは排出できる開口部5
を有する半円球状下蓋6よりなるチャンバー2、および
前記チャンバー2を形成する上蓋3と下蓋6により周端
が挟着保持されたダイアフラム(隔膜)4よりなる。
【0009】前記上蓋3と下蓋6で形成されるチャンバ
ー2の容量は、たとえば図3に示す自動腹膜透析装置に
使用する場合、通常10〜100cc、好ましくは20
〜50ccである。また、前記両蓋3、6の周端部は外
方に向かって鍔部7が形成され、該両鍔部7間にダイア
フラム(隔膜)4の周端部が挟着され、かつ前記両鍔部
7は適当な固着手段(図示せず)、例えばインサート成
型、ウェルダーまたは螺着手段によって固着されてい
る。前記液体開口部1には液体が流入あるいは排出され
るチューブ14が接続され、前記気体開口部5には、気
体を導入あるいは排出できる分岐チューブ11の一端が
接続される。該チューブ11の他端にはダイアフラム
(隔膜)4をチャンバー2内で上下に反転運動させる駆
動手段として、容量が20〜150cc、好ましくは5
0〜100ccのエアーシリンダー8、空気圧センサー
10、さらに必要に応じて温度センサー12等が接続さ
れる。ただし、本発明の腹膜透析装置用液体自動給排装
置の駆動手段は、前記のようなエアーシリンダーに限ら
れるものではなく、エアーを吐出できるものであれば何
でも良く、前記エアーシリンダーの他にエアーポンプ等
エアーを吐出しその吐出量を計量できるものであれば好
適に使用できる。前記エアシリンダーの外筒部近傍に位
置検出センサ、例えば光センサ(フォトインタラプタ)
やスライダ抵抗器(ポテンショメーター)等を設けたも
のが好ましい。この位置検出センサを設けることによ
り、チャンバーが吸引、排出した気体を計量し、それに
基づいて、透析液あるいは患者の腹腔内からの排液の吸
引あるいは排出量を検出し、また、前記の液体の吸引あ
るいは排出を自動制御することができる。さらにチャン
バー2にエアーを供給する側の回路内の圧力を監視する
ために前記チャンバー2とエアーシリンダー8の間に圧
力センサー10を設けるのが好ましい。
【0010】前記ダイアフラム(隔膜)4は、シリコー
ン、塩化ビニール樹脂、天然ゴム、熱可塑性エラストマ
ー等の合成樹脂材料で形成され、通常厚さ0.2〜0.
5mm程度のフィルムである。前記ダイアフラム(隔
膜)4は、容量50ccのチャンバー2を使用した場合
には、理論的には50ccのエアーを流入させることに
より、50ccの液体を排出させることができ、また、
50ccのエアーを排出させることにより、50ccの
液体をチャンバー2内に流入させることができるはずで
あるが、実際には50ccの液体をチャンバー2内に流
入させるには、ダイアフラム(隔膜)を完全にチャンバ
ーの内壁に密着させ、チャンバー内に完全に液を流入さ
せるため、チャンバー2の容量の1.4〜2.0倍、す
なわち70〜100ccのエアーを排出させる必要があ
り、また、50ccの液体をチャンバー2内から完全に
排出させるため、チャンバー2の容量の1.4〜2.0
倍、すなわち70〜100ccのエアーを流入させる必
要がある。そのため、チャンバーの容量よりもエアーシ
リンダー8の容量を大きくする必要があり、該容量はチ
ャンバーの2の容量の1.4〜2.0倍が好ましい。
【0011】2.図3は図1および図2の腹膜透析装置
用液体給排装置を透析液あるいは患者からの排液の自動
給排装置として使用した自動腹膜透析装置システム全体
の構成を示す図である。導管16のみを開放し、腹膜透
析装置用液体給排装置のチャンバー2内の気体を気体開
口部より排出してダイアフラム(隔膜)4を気体開口部
5側に反転させ、該チャンバー2内に第1の透析液容器
15から透析液を流入させる。
【0012】次に導管16を閉止して、貯留容器21に
連なる導管20のみを開放し、腹膜透析装置用液体給排
装置のチャンバー2内に気体を気体開口部5より導入す
ることにより、ダイアフラム(隔膜)4を液体開口部1
側に反転させチャンバー2内に吸引されている透析液を
貯留容器21に流出させる。この操作を繰り返して必要
な量の透析液を貯留容器21に流出させる。例えば50
ccのチャンバー2を使用する場合、1000ccの透
析液を送液するために上記の操作を20回繰り返せば良
い。また、透析液を患者24の体内に注入する前に加温
する必要が生じる場合があるので、貯留容器21として
は該貯留容器21内の透析液を加温することのできる加
熱手段22を付属して設けたものが好ましい。さらに、
第1の透析液容器15の透析液とは濃度が異なる透析液
を使用することが必要になる場合があるが、この場合に
は、第1の透析液容器15の透析液とは濃度が異なる透
析液が貯留された第2の透析液容器19より、透析液を
前記と同様にしてチャンバー2内に流入および排出させ
ることにより、貯留容器内で透析液の濃度変更を行うこ
とができる。上記のように、前記第2の透析液容器19
は、透析の療法によって要、不要が決まるが、本発明の
自動腹膜透析装置において必ずしも必要な構成部材では
ない。
【0013】前記貯留容器21内で加温された透析液を
患者24の腹腔内に注入するため、導管20のみを開放
し、前記と同様にチャンバー2のダイアフラム(隔膜)
4を気体開口部5側に反転させ、チャンバー2内に所定
量の透析液を吸引する。次に導管20を閉止し、また患
者24の腹腔内に連なる導管23のみを開放し、チャン
バー2のダイアフラム(隔膜)4を液体開口部1側に反
転させ前記チャンバー2内の透析液を患者24の腹腔内
に流出させる。上記の操作を繰り返して必要な量の透析
液を患者24の腹腔内に注入する。
【0014】患者24の腹腔内に所定時間滞留された液
を前記と同じ操作によって導管23のみを開放し、チャ
ンバー2内に患者24の腹腔内に滞留されていた液(滞
留液)を吸引する。次に導管23を閉止して、排液容器
26に連なる導管25のみを開放して、チャンバー2の
ダイアフラム(隔膜)4を液体開口部1側に反転させチ
ャンバー2内に吸引した滞留液を排液容器26内に排出
する。上記の操作を繰り返して、患者の腹腔内が生体に
とってダメージを与える程の陰圧にならないように滞留
液を排液容器内に排出する。患者24の腹腔内が極度の
陰圧にならないように滞留液を排液容器26内に排出す
るため、常に空気圧センサー10によって監視されてい
なければならない。
【0015】患者の腹腔内に挿入された腹腔カテーテ
ル、あるいはそれに連なる延長チューブに連結された導
管からの液体を排出、または該導管に液体を注入させる
際のエアーシリンダーのピストンの移動速度は、腹腔に
ダメージを与えない所定の範囲にあるのが好ましい。前
記液体を患者の腹腔から排出させる際のピストンの移動
速度は、通常10〜200ml/min、例えば150
ml/min、前記液体を注入させる際のピストンの移
動速度は、20〜400ml/min程度、例えば30
0ml/minである。他の導管から液体を注入または
排出させる場合のピストンの移動速度は、注入または排
出時間を短縮するために、前記のものより大きくする方
が好ましく、例えば40〜1000ml/minであ
る。
【0016】本発明の自動腹膜透析装置においては、導
管の内の1つの導管のみを開放し、他の導管を閉止する
管の開閉手段としては、回転軸を回転することによって
各々の連動カムを作動させ、その連動カムの位置によっ
て押し子の1個のみを導管から開放させ、他の導管を閉
止できるものが好ましい。例えば、図3のように導管が
16、18、20、23、25の5本の自動腹膜透析装
置の場合には、前記押し子と連動カムよりなる導管開閉
手段としては、図4に示すように1本の回転軸27に装
着する連動カム28の数は、3個までにするのが好まし
い。その理由は、3個までであれば、ある導管、仮にこ
の導管をA導管とした場合に、該導管Aを開放している
状態から、回転軸を正転、あるいは負転のいずれかに回
転することによって、前記導管Aを閉止し、かつ他の導
管1個のみを独立して開放することが容易にできるから
である。ところが、1本の回転軸に4個以上の前記導管
開閉手段を設けると、他の導管を閉止した状態を維持し
たままで、目的とする1本の導管のみを開放することが
物理的に困難となる。すなわち、1本の回転軸によって
連動カムの位相が2つ以上ずれている導管を開放しよう
とすれば、必ず位相の1つずれている他の導管を開放す
る状態を作り出すことになり、好ましくない。逆に、1
本の回転軸に1個の前記導管開閉手段を装着したのでは
回転軸が多くなり装置が複雑になり、かつ制御も複雑に
なる。
【0017】前記5組の開閉手段は、前記回転軸27の
回転によって導管16、18、20、23および25の
うちの1組のみを開放できるようにそれぞれ回転軸の位
置に配置される。本導管開閉手段の場合、第1本目の前
記導管開閉手段の3組が120°の位相差をもってそれ
ぞれ装着され、第2本目の回転軸の前記導管開閉手段の
2組が120〜180°の位相差をもってそれぞれ装着
されたものが好ましい。
【0018】また、図3において、第2の透析液容器を
使用せず、前記導管が4本の場合には、前記図4におい
て、第1本目の回転軸に前記導管開閉手段の2個が装着
され、第2本目の回転軸に導管開閉手段の2個が装着さ
れたものが挙げられる。また、この場合に第1本目の回
転軸に前記導管開閉手段の2個が120〜180°の位
相差をもって装着され、第2本目の回転軸に導管開閉手
段の2個が120〜180°の位相差をもって装着され
たものが好ましいが、1本の回転軸に導管開閉手段の3
個を装着し、他の1本の回転軸に導管開閉手段の1個を
装着したものでも良い。
【0019】前記連動カムの回転によって前記導管を開
閉する導管開閉手段としては、例えば図5に示すような
連動カム28と押し子31より成るものが挙げられる。
図5の(A)は、導管を開放した状態を示す。また、図
5の(B)は、回転軸20を回転させることにより連動
カム28を回転させ、押し子31と受け溝により導管3
0を閉止した場合の導管の開閉状態を示す。前記導管3
0を閉止する際に用いる前記受け溝としては、図5に示
すように押し子31の頂部に対応する形状の凹部を有す
るものが好ましい。前記連動カムの位置および/または
移動方向を決めるために、前記連動カムの近傍に光セン
サまたは回転位置を検出できるエンコーダーのようなも
のを設けるのが好ましい。この光センサによって、連動
カムの位置を確認し、次にクランプすべき導管の押し子
を移動させるために、連動カムをどちら側に回転するか
の回転方向を決定することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1 1.自動腹膜透析装置に使用した場合の本発明の腹膜透
析装置用液体自動給排装置の構成および動作 図1および図2において、半円球状の上蓋3の液体開口
部1は直径5mm、半円球状の下蓋6の気体開口部5は
直径4mmである。また、前記上蓋3と下蓋6で形成さ
れるチャンバー2の最大直径部分は76mm、容量は5
0ccである。前記上蓋3および下蓋6はポリカーボネ
ート、塩化ビニール樹脂、ポリプロピレン等の硬質透明
プラスチックで形成されている。また、これら両蓋3、
6の周端部は外方に向かって鍔部7が形成され、該両鍔
部7間にダイアフラム(隔膜)4の周端部が挟着され、
かつ前記両鍔部7はインサート成型によって分離不能に
固着されている。
【0021】前記気体開口部5に連結された分岐チュー
ブ11の一端には、容量が100ccのエアーシリンダ
ー、また他の一端には空気圧センサー10が連結されて
いる。前記容量が100ccのエアーシリンダー8を駆
動ポンプおよび計量手段とし、このエアーシリンダー8
の往復運動によって、チャンバー2内のダイアフラム
(隔膜)4を上下に反転させることにより、透析液ある
いは患者の腹腔からの排液をチャンバー2内に吸引させ
たり、あるいはチャンバー2内に吸引した前記液体を排
出させることを計量的に行うことができる。
【0022】2.前記腹膜透析装置用液体自動給排装置
による透析液あるいは患者の腹腔からの排液の吸引およ
び排液の量の測定 チャンバー2の容量の整数倍の計量によって行うことが
できる。すなわち、本実施例のチャンバー2の場合には
50cc×エアーシリンダーの往復運動回数によって以
下のようにして計量される。前記エアシリンダー8の外
筒部近傍に位置検出センサとして光エンコーダー9が設
けられている。この光エンコーダー9の検出位置Lが、
図1に示すようにエアシリンダー8のシリンダーを目一
杯引いた位置であるL0の場合にチャンバー2内が透析
液で満たされていると判断し、また、前記Lが図2に示
すようにエアシリンダー8のシリンダーを目一杯押した
位置であるL1の場合にチャンバー2から透析液が排出
され、エアーが満たされていると判断することができ
る。
【0023】さらに、前記LがL0の場合に、P0がさら
に以下の要件を満足する場合にチャンバー2内が透析液
で満たされていると判断し、また、前記LがL1の場合
に、P1が以下の要件を満足する場合にチャンバー2内
から透析液が排出され、エアーが満たされていると判断
するのが、より安全、かつ正確である。
【数1】KA<P0≦KB KC≦P1≦KD 前記KAはチャンバー内に陰圧がかかり液が吸引できな
い状態、すなわちチャンバー2よりマニホールド側の回
路(即ち液側回路)内が閉塞したり、あるいは腹腔内の
滞留液が排出されて腹腔内が空になった場合等の状態に
あることを判断するための圧力規定値であり、KBおよ
びKCはダイアフラム(隔膜)がチャンバーに完全に密
着した状態にあること(但し、チャンバー、ダイアフラ
ムあるいは全回路のどこか破損しリークしていない場
合)を判断するための圧力規定値であり、KBは陰圧で
あり、KCが陽圧であるという差があるのみである。KD
はKAとは逆にチャンバー内に陽圧のかかった状態で、
全回路内のどこかが閉塞した状態にあることを判断する
ための圧力規定値である。前記KAは通常−2.5〜−
1.5kgf/cm2程度、KBは通常−0.7〜−1.
0kgf/cm2、KCは通常+1.2〜+1.8kgf
/cm2、またKDは通常+2.0〜+2.5kgf/c
m2程度である。前記KA及びKDの下限の絶対値は、患
者ラインにかかる圧力を想定したものであり、他のライ
ンよりも小さい陰圧、陽圧になるように設定してある。
【0024】
【効果】
1.本発明の腹膜透析装置用液体自動給排装置は、第1
に液の注入および排出がダイアフラム(隔膜)を設けた
チャンバーによって定量的、かつ無菌的に行われるた
め、生体に対して負荷となる過剰な注入や排出(吸引)
を防止しつつ、正確な量の透析液や滞留液を注入・排出
を行うことができる。そのため、生体に対して安全、か
つ感染する恐れが少なくなり、また、シリンダーとピス
トンによるストロークによって液の注入および排出が定
量的に行われるために、落差を取れない場合でも送液は
可能である。 2.本発明の腹膜透析装置用液体自動給排装置は、定量
ポンプであるために、自動腹膜透析装置にセットアップ
すると、送液した透析液や排出した滞留液の重量を計量
しなくても、送液した回数をカウントし、さらに位置検
出センサーによりピストンの位置を測定することによっ
て送液量を定量できる。そのため、重量測定用の高価な
ロードセルを装備する必要がない。 3.本発明の液体自動給排装置を備えた自動腹膜透析装
置は、自動腹膜透析装置に透析回路をセットアップをし
ておくだけで、後はこの装置が自動的に流路の選択や閉
止・開放を行い、液の計量、加温、注入、排出、そして
プライミング(導管内を液で充填すること)等の液交換
に伴うほとんど全ての操作を自動的に行ってくれるの
で、眼や手の不自由な患者でも汚染や誤操作による事故
から救済され、手技操作の負担が軽減される。
【0025】4.本発明の腹膜透析装置用液体自動給排
装置に加えて、各導管に装着された複数の連動カムと押
し子よりなる導管開閉手段を、回転軸のみを回転するこ
とによって任意の数の導管を開放できる導管開閉手段を
腹膜自動透析装置に使用することにより、前記効果に加
えて、導管に装着された開閉手段を制御している装置が
個別の場合よりもより簡易に導管の開閉を制御すること
ができるため、自動腹膜透析装置全体の構造が比較的簡
易なものとなり、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の腹膜透析装置用液体自動給排装置の1
実施例の構成(透析液をチャンバー2内に吸引した状
態)を示す図である。
【図2】本発明の腹膜透析装置用液体自動給排装置の1
実施例の構成(透析液をチャンバー2内から排出した状
態)を示す図である。
【図3】図1および図2の腹膜透析装置用液体自動給排
装置を使用した自動腹膜透析装置システムの1実施例を
示す図である。
【図4】本発明の自動腹膜透析装置の回転軸に配置した
導管の開閉手段の1実施例を示す図である。
【図5】回転軸に装着された連動カムと押し子よりなる
導管の開閉手段と該開閉手段による導管の開放状態と閉
止状態を示す。 (A)導管の開放状態を示す。 (B)導管の閉止状態を示す。
【符号の説明】
1 液体開口部 2 チャンバー 3 チャンバー上蓋 4 ダイアフラム(隔膜) 5 気体開口部 6 チャンバー下蓋 7 鍔 8 エアシリンダー 9 光エンコーダー 10 空気圧センサー 11 分岐チューブ 12 温度センサー 13 エアバルブ 14 チューブ 15 第1透析液容器 16 導管 17 マニホールド 18 導管 19 第2透析液容器 20 導管 21 貯留容器 22 加熱手段 23 導管 24 患者 25 導管 26 排液容器 27 回転軸 28 連動カム 29 押し子の受け部材 30 チューブ 31 押し子 1K 導管開閉手段 2K 導管開閉手段 3K 導管開閉手段 4K 導管開閉手段 5K 導管開閉手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を導入あるいは排出できる開口部
    (以下、気体開口部とも言う。)と液体を吸引あるいは
    排出できる開口部(以下、液体開口部とも言う。)を有
    するチャンバー、および前記チャンバーを気体開口部を
    有する室と液体開口部を有する室の2室に仕切るように
    設けられ、かつ前記気体開口部を通して気体を導入ある
    いは排出することにより液体をチャンバー内に吸引ある
    いはチャンバーから排出できる可撓性のダイアフラム
    (隔膜)をチャンバー内に有することを特徴とする腹膜
    透析装置用液体自動給排装置。
  2. 【請求項2】 気体開口部からチャンバー内の気体を吸
    引することにより前記ダイアフラム(隔膜)が気体開口
    部側に反転して液体がチャンバー内に吸引され、また、
    気体開口部からチャンバー内に気体を導入することによ
    り前記ダイアフラム(隔膜)が液体開口部側に反転して
    液体がチャンバー内から排出される請求項1記載の腹膜
    透析装置用液体自動給排装置。
  3. 【請求項3】 ダイアフラム(隔膜)の駆動手段が、エ
    アーシリンダーである請求項1または2記載の腹膜透析
    装置用液体自動給排装置。
  4. 【請求項4】 エアシリンダーの容量がチャンバーの容
    量の1.4〜2.0倍のものである請求項1、2または
    3記載の腹膜透析装置用液体自動給排装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも透析液容器(1個あるいは複
    数個の透析容器で構成される。)、患者の腹腔の腹腔内
    に挿入された腹膜カテーテル或いはそれに連なる延長チ
    ューブ、患者の腹腔に透析液を注入する前に該透析液を
    貯留するための貯留容器、患者の腹腔からの排液収納容
    器、および腹膜透析液と患者の腹腔からの排液を吸引な
    らびに送液する手段として請求項1、2、3または4記
    載の液体自動供給装置が、多分岐導管(マニホールド)
    によって連結されたものであることを特徴とする自動腹
    膜透析装置。
  6. 【請求項6】 腹膜透析液あるいは患者の腹腔からの排
    液を輸送するための導管開閉装置として、(1)導管開
    閉手段が、連動カムおよび押し子の組み合わせからな
    り、かつ前記導管の数と同じであること、(2)前記導
    管開閉手段が回転軸に装着されていること、(3)前記
    回転軸の数は前記導管開閉手段の数より少ないこと、お
    よび(4)前記回転軸の回転によって任意の数の導管を
    開放することが可能な導管開閉装置を有することを特徴
    とする請求項5記載の自動腹膜透析装置。
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