JPH10216855A - 自在継手用ヨークとその製造方法 - Google Patents
自在継手用ヨークとその製造方法Info
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Abstract
成する円孔の精度を十分に確保し、安価で高性能の自在
継手の実現を可能にする。 【解決手段】 抑え板18、18に形成した切り欠き1
9、19の内周縁で腕部5、5の先端部外周縁を抑えつ
つ、打ち抜きパンチ20、20をダイス15に向け押し
付ける。この様にして形成した素孔12、12の内側面
側半部を、仕上ダイスにより仕上げ、軸方向全長に亙っ
て十分な精度を有する円孔とする。
Description
ークとその製造方法は、例えばステアリング装置を構成
する1対のステアリングシャフト同士の連結部に組み込
む自在継手のヨークを、簡単なプレス加工により安価に
造れる様にする為のものである。
グシャフト同士の連結部には、図7に略示する様な自在
継手1を設けて、同一直線上に存在しない1対のステア
リングシャフト2、2同士を、互いの間での回転力の伝
達を自在に連結している。この様な自在継手1は、1対
のヨーク3、3を1個の十字軸4により、互いの揺動変
位を自在に結合して成る。又、上記各ヨーク3、3は、
それぞれコ字形に造られて、互いに対向する1対の腕部
5、5を有する。これら各腕部5、5の先端部には互い
に同心の円孔6、6を形成しており、これら各円孔6、
6の内側に上記十字軸4の端部を、ラジアルニードル軸
受により揺動変位自在に支持している。
べく、上記各ヨーク3、3を、鋼板にプレス加工を施し
て造る事が行なわれている。プレス加工により上記ヨー
ク3を造る場合には、所定形状に打ち抜いた鋼板をコ字
形に折り曲げて上記1対の腕部5、5を形成した後、こ
れら各腕部5、5の先端部に上記各円孔6、6を形成す
る。上記ヨーク3、3のコストを十分に低減する為に
は、上記各腕部5、5の先端部に上記円孔6、6を形成
する作業も、例えばボール盤等を使用する切削加工では
なく、プレスによる打ち抜き加工により行なう事が好ま
しい。
には、上記各円孔6、6の相互の同軸度、真円度、孔の
傾斜、孔の内径寸法等の寸法精度並びに形状精度を十分
に高くする必要がある。即ち、これら各円孔6、6は、
それぞれの内側に、上記ラジアルニードル軸受を構成す
る軸受カップを内嵌固定する。この為、上記各円孔6、
6の上記各精度が悪いと、上記十字軸4の支持部ががた
ついたり、或はこの支持部4の揺動が円滑に行なわれな
くなったり、更には上記ラジアルニードル軸受部分のシ
ール性が悪化したりする。これらは、上記自在継手1を
組み込んだステアリング装置の操作感や耐久性を悪化さ
せる為、好ましくない。
によりヨーク3の腕部5、5の先端部(図8の上端部)
に円孔6、6を穿設した状態を示している。プレスによ
るこれら両円孔6、6の穿設作業は、上記1対の腕部
5、5同士の間にダイス(受型)を挿入した状態で、こ
れら両腕部5、5の先端部に1対の打ち抜きパンチ(押
型)を貫通させる事により行なう。この様な一般的なプ
レス加工方法により穿設した円孔6、6は、上記打ち抜
きパンチを挿入する側である外側面側半部には、比較的
精度の良い円筒面8、8が形成される。これに対して、
上記ダイスに対向する側である内側面側半部には、形
状、寸法、粗さが何れも不安定な、円錐凹面状の破断面
9、9が形成される。この様な破断面9、9を含む(精
度が悪い)円孔6、6を形成したヨーク3により構成し
た自在継手の性能が悪い事は、上述の通りである。
あけを行なう為に従来から、被加工物となる鋼板の一部
で形成すべき円孔の周囲部分を厚さ方向に抑え付けなが
ら、ダイスに向けて打ち抜きパンチを押し付ける事が行
なわれている。更に、打ち抜きパンチとダイスとのクリ
アランスを調整したり、或はこれら打ち抜きパンチ及び
ダイスの端縁部の形状を工夫する事で、プレス加工によ
り形成する円孔の精度を確保する事が知られている。
リング装置に組み込む自在継手1の場合、小型・軽量化
の為、各腕部5、5の先端部外周縁と円孔6、6の周縁
部との間に存在する先端仕切壁部7、7の幅W7 が小さ
い。この為、上記各円孔6、6を打ち抜く際にこれら各
円孔6、6の周囲部分を抑え付ける力を十分に確保する
事が難しい。即ち、この力を大きくすると、幅W7 が狭
い上記各先端仕切壁部7、7の厚さ方向に大きな面圧が
作用し、これら各先端仕切壁部7、7の厚さT7 が規定
値からずれてしまう。この様な原因で上記抑え付ける力
を確保できず、上記円孔6、6の相互の同軸度、真円
度、孔の傾斜、孔の内径寸法等の精度を確保できない
為、先端部にこれら円孔6、6を設けたヨーク3、3に
より構成する自在継手1の性能が悪化する。従って、こ
の様な自在継手を、実際に自動車のステアリング装置に
使用する事は難しい。本発明の自在継手用ヨークとその
製造方法は、穿孔作業を安価なプレス加工により行なえ
る様にし、しかも上述の様な性能悪化に結び付く円孔の
精度悪化を防止して、実際に自動車のステアリング装置
に使用可能にすべく考えたものである。
クとその製造方法のうち、請求項1に記載した自在継手
用ヨークは、従来から知られている自在継手用ヨークと
同様に、鋼板をプレス成形する事により造られ、互いに
対向する1対の腕部の先端部に互いに同心の円孔を、プ
レスの打ち抜き加工により形成している。特に、本発明
の自在継手用ヨークに於いては、打ち抜き方向に関して
上記腕部の背面をダイスにより支持すると共に、抑え型
により上記円孔を形成する部分の近傍部分でこの腕部の
外周縁を抑え付けた状態で、上記腕部の先端部に打ち抜
きパンチを突き通す事により、上記円孔の打ち抜き加工
を行なった後、打ち抜き加工した円孔の内側に仕上パン
チを、上記打ち抜きパンチとは逆方向から挿入する事に
より、上記円孔の精度を向上させている。
の製造方法は、やはり従来から知られている自在継手用
ヨークの製造方法と同様に、鋼板をプレス成形により折
り曲げて互いに対向する1対の腕部を形成した後、これ
ら両腕部の先端部に互いに同心の円孔を、プレスの打ち
抜き加工により形成するものである。特に、本発明の自
在継手用ヨークの製造方法に於いては、上記円孔を形成
する際に、打ち抜き方向に関して上記腕部の背面をダイ
スにより支持すると共に、抑え型により上記円孔を形成
する部分の近傍部分でこの腕部の外周縁を抑え付けた状
態で、上記腕部の先端部に打ち抜きパンチを突き通す事
により、上記円孔の打ち抜き加工を行なった後、打ち抜
き加工した円孔の内側に仕上パンチを、上記打ち抜きパ
ンチとは逆方向から挿入する事により、上記円孔の精度
を向上させる。
その製造方法によれば、穿孔作業を安価なプレス加工に
より行なって、しかも上述の様な性能悪化に結び付く孔
の精度悪化を防止できる為、安価で高性能の自在継手を
得られる。
の1例を示している。本発明の自在継手用ヨークを造る
場合には、先ず、所定形状に打ち抜いた鋼板をコ字形に
折り曲げる事により、互いにほぼ平行な1対の腕部5、
5を形成して、第一のヨーク素子10(図1〜2)とす
る。又、この第一ヨーク素子10の中央部には、ステア
リングシャフト2(図7)の端部を内嵌固定する為の取
付孔29を、打ち抜き形成している。この取付孔29に
要求される精度はあまり高くない。従ってこの取付孔2
9は、上記鋼板を所定形状に打ち抜く際に同時に、或は
第一のヨーク素子10の形成後、通常のプレス加工によ
り形成する。この様な第一のヨーク素子10を造る方法
自体は、従来から自在継手用ヨークを造るのに広く実施
されて周知である為、図示並びに詳しい説明は省略す
る。本発明の特徴は、この様な第一のヨーク素子10を
構成する1対の腕部5、5の先端部に互いに同心の円孔
6、6を、プレス加工により精度良く形成する点にあ
る。以下、上記1対の腕部5、5の先端部に互いに同心
の円孔6、6を形成する工程を、順を追って説明する。
〜2に示す様な穿孔装置11にセットして、上記各腕部
5、5の先端部に、図3に示す様な素孔12、12(円
孔)を形成する。上記穿孔装置11は、十分な剛性を有
する基板13の上側に設けている。この基板13の中央
部には、上記素孔12、12を穿設する際に発生する打
ち抜き屑を排出する為の排出孔14を形成している。そ
して、この排出孔14の上端開口を覆う様にして上記基
板13の上面に、ダイス15を固定している。このダイ
ス15の厚さT15は、上記第一のヨーク素子10を構成
する1対の腕部5、5同士の間にがたつきなく挿入自在
とすべく、これら1対の腕部5、5の内側面同士の間隔
D5 とほぼ同じ(T15≒D5 )にしている。従って、上
記ダイス15に上記第一のヨーク素子10を外嵌した状
態で、請求項に記載した背面に対応する、この第一のヨ
ーク素子10を構成する1対の腕部5、5の内側面が、
上記ダイス15の外側面に、内側面全体に亙り密に当接
する。
12の内径R12よりも僅かに大きな内径R16(R12<R
16)を有する受孔16を、このダイス15の両側面同士
を貫通させる状態で、上記基板13の上面と平行に形成
している。更に、上記受孔16の中間部下面と上記排出
孔14との間には、排出通孔17を形成して、上記受孔
16内に押し込まれた上記打ち抜き屑を、上記排出孔1
4に排出自在としている。
れ抑え型としての役目を果たす、抑え板18、18を固
定している。これら各抑え板18、18は、それぞれ上
記素孔12、12を形成する部分の近傍部分、即ち、上
記各腕部5、5の先半部で、これら各腕部5、5の外周
縁を抑え付けるものである。この様な抑え板18、18
の上端縁中央部には、それぞれU字形の切り欠き19、
19を形成し、上記受孔16の両端開口部を、これら各
切り欠き19、19の中央部に位置させている。これら
各切り欠き19、19の内周縁形状は、それぞれ上記各
腕部5、5の先端部の外周縁形状に一致させている。従
って、上記第一のヨーク素子10を上記ダイス15に外
嵌し、上記各腕部5、5の先半部を上記各切り欠き1
9、19内に進入させた状態では、これら各切り欠き1
9、19の内周縁と各腕部5、5の先半部の外周縁と
が、全長に亙って密に当接する。
5を左右両側から挟む位置には、それぞれ打ち抜きパン
チ20を保持固定したスライダ21、21を、上記ダイ
ス15に対する遠近動自在に設けている。これら各スラ
イダ21、21は、それぞれ主板22と副板23とを重
ね合わせて、ねじ等により結合固定して成る。上記パン
チ20は、このうちの主板22の中央部を貫通し、頭部
24をこの主板22と上記副板23との間で挟持する事
により、それぞれの基端部を上記各スライダ21、21
に固定している。尚、これら各スライダ21、21は、
上記各打ち抜きパンチ20、20の軸方向(図1の左右
方向)に摺動する。又、これら各打ち抜きパンチ20、
20と前記受孔16とは、総て同軸上に配置している。
又、上記スライダ21、21同士の間隔は、図示しない
復帰ばねの弾力により、外力が作用しない限り、図1に
示した状態よりも少し離れている。
端寄り部分には、それぞれ側方抑えブロック25、25
を、これら各打ち抜きパンチ20、20の軸方向に亙る
摺動のみ自在に外嵌している。そして、これら各側方抑
えブロック25、25の外側面と、上記各スライダ2
1、21の内側面との間に、それぞれ圧縮ばね26、2
6を設けている。従って、上記各腕部5、5の先端部に
前記素孔12、12を穿設すべく、上記各スライダ2
1、21を上記ダイス15に向け前進させた状態では、
上記両抑えブロック25、25が上記両腕部5、5を、
上記ダイス15の外側面との間で弾性的に押圧する。
を、水平状態を維持したまま、昇降自在に設けている。
この押し板27は、図示しない復帰ばねの弾力により、
外力が作用しない限り、図1〜2に示した状態よりも上
方に存在する。これに対して、上記素孔12、12の穿
孔作業を行なう際には、やはり図示しない、プレス加工
機のラム等により下方に向け強く押圧され、図1〜2に
示す状態よりも、更に下方にまで下降する。この様な押
し板27の下面中央部には上方抑えブロック30を、こ
の押し板27に対する昇降自在に支持し、この上方抑え
ブロック30の上面と上記押し板27の下面との間に、
圧縮ばね31、31を設けている。この上方抑えブロッ
ク30の下面には、抑え凹部32を形成している。この
抑え凹部32の内面形状は、前記第一のヨーク素子10
の基端部外周面形状に一致させている。従って、上記押
し板27を下降させ、この第一のヨーク素子10の基端
部を上記抑え凹部32に内嵌した状態では、この抑え凹
部32の内面とこの第一のヨーク素子10の基端部外周
面とが隙間なく当接する。
それぞれ上部スライドブロック33、33を固定してい
る。これら両上部スライドブロック33、33の下半部
で、互いに対向する内側面は、それぞれ駆動側傾斜面3
4、34としている。これら両上部スライドブロック3
3、33にそれぞれ形成した駆動側傾斜面34、34同
士の間隔は、下方に向う程広くなる。一方、前記1対の
スライダ21、21を構成する主板22、22の上端部
外側面には、上記各駆動側傾斜面34、34と密に摺接
する、被駆動側傾斜面35、35を形成している。これ
ら各駆動側傾斜面34、34と被駆動側傾斜面35、3
5との係合に基づき、上記1対のスライダ21、21
は、上記押し板27の下降に伴って前記基板13の上面
を、互いに近づく方向に摺動する。
り、上記第一のヨーク素子10を構成する1対の腕部
5、5の先端部に素孔12、12を穿設する作業は、次
の様にして行なう。上記穿孔装置11をプレス機にセッ
トした状態で、先ず、図1〜2に示す様に、前記ダイス
15の上半部に上記第一のヨーク素子10を外嵌してか
ら、上記プレス機のラムにより上記押し板27を下方に
押圧する。この結果、前記上方抑えブロック30が、上
記第一のヨーク素子10を上記ダイス15の上端面に押
し付ける。又、この押し付けに基づいて上記各腕部5、
5の先端部外周縁が、前記抑え板18、18の上端部に
形成した切り欠き19、19の内周縁に、前記圧縮ばね
31の弾力に基づいて押し付けられる。
側傾斜面35、35との係合に基づいて、上記1対のス
ライダ21、21が、互いに近づく方向に水平移動す
る。そして、前記各側方抑えブロック25、25が上記
各腕部5、5を、上記ダイス15の外側面に、前記圧縮
ばね26、26の弾力に基づいて押し付ける。この状態
から更に上記押し板27を下降させ続け、上記1対のス
ライダ21、21を更に近づけ合うと、前記1対の打ち
抜きパンチ20、20が上記各腕部5、5の先端部を強
く押し、この先端部に図3に示す様な素孔12、12を
穿設する。
素孔12、12を打ち抜く際、この素孔12、12の周
囲に存在する、幅が狭い先端仕切壁部7、7となる部分
は、上記各抑え板18、18の切り欠き19、19によ
り、直径が拡がらない方向に抑え付けられている。又、
これら各先端仕切壁部7、7となる部分は、ダイス15
と側方抑えブロック25、25とにより、面方向にも抑
え付けられている。従って、上記各素孔12、12の打
ち抜き加工時に、これら各素孔12、12の精度(形状
及び寸法)が高くなる。
る打ち抜き加工だけでは、自在継手用ヨークの円孔6、
6(図6)に要求される精度を確保できない。即ち、こ
れら各打ち抜きパンチ20、20が挿入される側であ
る、上記各腕部5、5の外側面側半部の精度は十分に確
保できるが、反対の内側面側半部の精度まで確保する事
は難しい。そこで、次述する仕上げ加工を考慮して、上
記各素孔12、12の形状が、各腕部5、5の内側面側
の内径が外側面側の内径よりも小さくなる様に、加工条
件を調整する。この様な加工条件の調整は、上記各打ち
抜きパンチ20、20の外径とダイス15の受孔16の
内径との差、これら各打ち抜きパンチ20、20の先端
部の形状を変える事により行なえる。
ヨーク素子10に上述の様な素孔12、12を穿設し、
図3に示す様な第二のヨーク素子36を得たならば、次
いでこの第二のヨーク素子36に、図4〜5に示す様な
仕上装置37により、リストライクと呼ばれる仕上加工
を施す。この仕上装置37は、やはり十分な剛性を有す
る基板38の上側に設けており、上記第二のヨーク素子
36を構成する腕部5、5の先端部に形成した素孔1
2、12の内面側半部に仕上パンチ39を押し込む事に
より、これら各素孔12、12の内面側半部を外面側半
部と同等の精度にまで仕上げる事ができ、破断面の割合
が大きく減少した内周面を有する孔を得られる。尚、上
記仕上パンチ39は上記各素孔12、12に、上記各腕
部5、5の内側面側から押し込む必要がある。従って、
スペースの都合上、上記仕上加工は、上記各素孔12、
12毎に別々に(前後して)行なう。
構成すべく、上記基板38の上面中央部には、前記穿孔
装置11を構成する抑え板18、18(図1〜2)と同
様の形状を有する1対の支持板40、40を、上記第二
のヨーク素子36を構成する1対の腕部5、5と同じ間
隔で固定している。そして、これら両支持板40、40
の上端縁部に形成した切り欠き41、41に、上記各腕
部5、5の先端部を密に嵌合支持自在としている。又、
一方(図4の右方)の支持板40の上半部外側面には、
芯出しブロック42を結合固定している。この芯出しブ
ロック42の内側面で上記切り欠き41の内側に位置す
る部分には、円形凸部43を形成している。この円形凸
部43の外径は、上記素孔12の外側面側半部の内径に
一致させて、この円形凸部43をこの素孔12の外側面
側半部に、がたつきなく内嵌自在としている。但し、こ
れら円形凸部43と素孔12との嵌合を円滑に行なわせ
るべく、この円形凸部43の先端部を、先細にテーパさ
せる事は自由である。又、これら円形凸部43と素孔1
2の外側面側半部とを嵌合させた状態で、上記腕部5、
5の先端部外周縁と上記切り欠き41の内周縁とが密に
当接する様に、上記支持板40に対する芯出しブロック
42の結合固定位置を規制している。
を、水平状態を維持したまま、昇降自在に設けている。
この押し板44は、図示しない復帰ばねの弾力により、
外力が作用しない限り、図4〜5に示した状態よりも上
方に存在する。これに対して、上記素孔12の仕上作業
を行なう際には、やはり図示しない、プレス加工機のラ
ム等により下方に向け強く押圧され、図4〜5に示す状
態よりも、更に下方にまで下降する。この様な押し板4
4の下面中央部には上方抑えブロック45を、この押し
板44に対する昇降自在に支持し、この上方抑えブロッ
ク45の上面と上記押し板44の下面との間に、圧縮ば
ね46を設けている。この上方抑えブロック45の下面
には、抑え凹部47を形成している。この抑え凹部47
の内面形状は、前記第二のヨーク素子36の基端部外周
面形状に一致させている。従って、上記押し板44を下
降させ、この第二のヨーク素子36の基端部を上記抑え
凹部47に内嵌した状態では、この抑え凹部47の内面
とこの第二のヨーク素子36の基端部外周面とが隙間な
く当接する。
の左隅部)には、押し腕48の上端部を結合固定してい
る。一方、上記基板38の上面で前記1対の支持板4
0、40の側方部分には、スライダ49を、これら両支
持板40、40の配列方向に亙る変位自在に設けてい
る。このスライダ49は、図示しない復帰ばねの弾力に
より、外力が作用しない限り、図4に示した状態よりも
少し左方に存在する。又、上記押し腕48の下端部には
駆動側傾斜面50を、上記スライダ49の基端面(図4
の左端面)には被駆動側傾斜面51を、それぞれ形成
し、これら両傾斜面50、51同士を、互いに摺動自在
に係合させている。これら両傾斜面50、51同士の係
合に基づき上記スライダ49が、上記押し板44の下降
時に、この押し板44から退避する方向(図4の右方
向)に、上記復帰ばねの弾力に抗して変位する。
2を結合固定し、更にこの支持板52の側面に、前記仕
上パンチ39の基端部(図5の左端部)を結合固定して
いる。尚、この仕上パンチ39の前側面(図4の右側
面)に形成した、仕上凸部53は、前記芯出しブロック
42に形成した円形凸部43と同径で、且つこの円形凸
部43と同心に配置している。又、上記仕上凸部53の
先端部外周縁には、断面円弧状の面取り部を設け、この
仕上凸部53を前記素孔12内に押し込み易くしてい
る。
り、上記第二のヨーク素子36を構成する1対の腕部
5、5の先端部に形成した素孔12、12の内側面側半
部に仕上加工を施す作業は、次の様にして行なう。上記
仕上装置37をプレス機にセットした状態で、先ず、図
4〜5に示す様に、上記第二のヨーク素子36を前記1
対の支持板40、40と芯出しブロック42とに係止す
る。この係止作業は、上記第二のヨーク素子36を図4
の左から右に水平移動させつつ行なう。この様にして上
記第二のヨーク素子36を係止してから、上記プレス機
のラムにより前記押し板44を下方に押圧する。この結
果、前記上方抑えブロック45が、上記第二のヨーク素
子36を、上記1対の支持板40、40に形成した切り
欠き41、41の内周縁に押し付ける。尚、前記圧縮ば
ね46の弾力に基づくこの押し付け力は、前述した穿孔
装置11の上方抑えブロック30が前記第一のヨーク素
子10を抑え付ける力に比べれば弱い。
面51との係合に基づいて、上記スライダ49が水平方
向に変位し、上記仕上パンチ39が上記芯出しブロック
42に近づく方向に水平移動する。そして、この仕上パ
ンチ39に設けた仕上凸部53が前記素孔12の内側面
側半部に進入し、この内側面側半部の内周面を、上記仕
上凸部53の外周面形状に合致する形状に仕上げる。こ
の結果、上記素孔12の内側面側半部が外側面側半部と
合致する形状となり、図6に示す様に、所望の精度に仕
上げられた円孔6、6を有するヨーク3として完成す
る。尚、上記仕上凸部53の形状は真円形でも良いが、
上記圧縮ばね46の弾力に基づく押圧力が解除された場
合の弾性復元等を考慮して、僅かに楕円形にする等、真
円から僅かに異ならせる事もできる。
腕部5、5の先端部に形成した1対の円孔6、6の内側
には、図6に示す様に、これら円孔6、6の相互の同軸
度、真円度、孔の傾斜、孔の内径寸法等の寸法精度、並
びに形状精度を総合的に検査できる、この円孔6、6の
内径よりも僅かに小さいだけのシャフト54を挿通でき
る。即ち、これら両円孔6、6の上記精度が高い程、こ
れら両円孔6、6の内径に近い外径を有するシャフト5
4を挿通できる。言い換えれば、挿通可能なシャフト5
4の外径と円孔6、6の内径との差が小さい程、上記両
円孔6、6の上記精度が高い事になる。本発明者が行な
った実験によると、本発明によれば、この差を従来方法
により造ったヨークの場合(差が0.04mm程度)の半
分程度(差が0.025mm程度)に小さくできた。又、
孔径レンジ{0.045mm(従来方法)→0.018mm
(本発明方法)}、孔径の楕円量{0.03mm(従来方
法)→0.02mm(本発明方法)}、剪断面面積の最小
値{70%(従来方法)→85%(本発明方法)}、破
断面面積の最大値{30%(従来方法)→15%(本発
明方法)}等、他の評価項目でも、本発明によれば、従
来方法による場合に比べて良好な値を得られる事を確認
でき、従来方法のプレス加工によるヨークで構成した自
在継手では困難であった、実際の自動車用のステアリン
グ装置への使用が、本発明によるヨークでは可能に成っ
た。尚、上記の実験でヨークの製造に使用した材質はS
PHC(JIS G 3131)、板厚は6.0mmと
し、円孔6の内径は16mm、先端仕切壁部7の幅は3.
0mmとした。
法は、以上に述べた通り構成され作用するので、十字軸
の端部を支持する為の円孔を、安価に実施できるプレス
加工により精度良く形成して、高性能でしかも安価な自
在継手の実現に寄与できる。
孔を形成する為の穿孔装置の略縦断面図。
置の略縦断面図。
クの断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板をプレス成形する事により造られ、
互いに対向する1対の腕部の先端部に互いに同心の円孔
を、プレスの打ち抜き加工により形成した自在継手用ヨ
ークに於いて、打ち抜き方向に関して上記腕部の背面を
ダイスにより支持すると共に、抑え型により上記円孔を
形成する部分の近傍部分でこの腕部の外周縁を抑え付け
た状態で、上記腕部の先端部に打ち抜きパンチを突き通
す事により、上記円孔の打ち抜き加工を行なった後、打
ち抜き加工した円孔の内側に仕上パンチを、上記打ち抜
きパンチとは逆方向から挿入する事により、上記円孔の
精度を向上させた事を特徴とする自在継手用ヨーク。 - 【請求項2】 鋼板をプレス成形により折り曲げて互い
に対向する1対の腕部を形成した後、これら両腕部の先
端部に互いに同心の円孔を、プレスの打ち抜き加工によ
り形成する自在継手用ヨークの製造方法に於いて、上記
円孔を形成する際に、打ち抜き方向に関して上記腕部の
背面をダイスにより支持すると共に、抑え型により上記
円孔を構成する部分の近傍部分でこの腕部の外周縁を抑
え付けた状態で、上記腕部の先端部に打ち抜きパンチを
突き通す事により、上記円孔の打ち抜き加工を行なった
後、打ち抜き加工した円孔の内側に仕上パンチを、上記
打ち抜きパンチとは逆方向から挿入する事により、上記
円孔の精度を向上させる事を特徴とする自在継手用ヨー
クの製造方法。
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