JPH10218251A - 分岐した小室を設けた多室パウチ - Google Patents

分岐した小室を設けた多室パウチ

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JPH10218251A
JPH10218251A JP9361594A JP36159497A JPH10218251A JP H10218251 A JPH10218251 A JP H10218251A JP 9361594 A JP9361594 A JP 9361594A JP 36159497 A JP36159497 A JP 36159497A JP H10218251 A JPH10218251 A JP H10218251A
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    • B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
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    • B65D81/3266—Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのパウチに分岐した小室を設け複数の内
容物を別々に包装し、耐落下衝撃性と耐圧破壊性を良好
としたパウチを提供する。 【解決手段】 単層または積層シートで形成したパウチ
の頂部より下方の位置に、側壁の少なくとも1個所を外
側に伸張させて分岐した小室を形成し、分岐部よりやや
小室側には小室とパウチ本体とを隔離する仕切部を配置
した多室パウチである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側壁に1または2
以上の分岐した小室を配設し、粉体や液体を分離して収
納することのできる多室パウチに関する。
【0002】
【従来の技術】多室を有するパウチは、医療用輸液・溶
解液、調味料、混合型接着剤等、各成分を予め混合した
状態で保存すると反応を起こしてしまうような内容物に
対し、任意の成分ごとに分離収容でき、使用時に外部か
らの異物の混入を防止して、混合比の調整することなく
容易に混合できることから、その需要は増大している。
従来の多室パウチは、例えば実開昭60−57561号
公報等に記載されているように平パウチの中心部近傍
を、クランプ等で押さえる方法、弱ヒートシールする方
法、易剥離性フイルムをヒートシールする方法等によっ
て仕切部を形成した構造となっている。しかし、クラン
プ等で押さえる方法の場合は容器本体とは別の部材を必
要とするばかりでなく、仕切部の気密性が問題となる。
また、弱ヒートシールあるいは易剥離性フイルムのヒー
トシールによる方法では、気密性に対する問題は解消さ
れるものの、コの字型にパウチを折り曲げたり、あるい
は、その状態で段ボール等に保管すると仕切部が使用前
に開封してしまう。
【0003】さらに、仕切部がパウチの中心部付近であ
ると、落下強度が弱いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、折り曲げあ
るいは外圧が加えられても仕切部の破壊が発生しない仕
切部の保護性に優れる多室パウチを提供することを目的
とする。本発明の他の目的は、落下強度あるいは保管性
に優れる多室パウチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 単層または積層フイルムで形成したパウチの頂
部より下方の位置に、側壁の少なくとも1個所を外側に
伸張させて分岐した小室を形成し、分岐部よりやや小室
側には小室とパウチ本体とを隔離する仕切部を配置した
多室パウチ。 2. 小室とパウチ本体を隔離する仕切部が、少なくと
も1部に易剥離性シール部を設けた仕切部である、1項
に記載された多室パウチ。 3. 小室とパウチ本体を隔離する仕切部が、小室の壁
をヒートシールした仕切部であり、タイトに結合する仕
切部である、1項に記載された多室パウチ。」に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、パウチの側壁を
外側に伸張させて分岐した小室を形成したのは、パウチ
本体を仕切って多室に分割したのとは異なり、分岐した
小室はパウチ本体内に内容物を充填すると、これに伴う
容器変形により、分岐部を支点としてパウチの側壁に折
り曲がって沿うので、落下等によりパウチ本体内に生じ
た衝撃力が、分岐部に形成する折り曲げにより綬和ない
しは分断され、小室に作用する破壊力を効果的に減少さ
せることができる。
【0007】何故分岐部よりやや小室側に仕切部を設け
た小室をパウチ本体に沿って分岐部で折り曲げると不用
意に加えられたパウチの落下等の外圧による仕切部の易
剥離性シール部の開封が防止できるのかその学問的解明
は必ずしも充分でないが仕切部の開封の防止は反復再現
性があるので、本発明者は、平パウチを仕切って折り曲
げた場合と異なり、本発明の分岐した室は、分岐部がパ
ウチ本体の巾方向両端でパウチ本体と結合し固定されて
いるので圧が加えられても折り曲げ部がずれないこと、
パウチに圧力が加えられると平パウチの場合の仕切部は
折り曲げられた仕切部の外側には仕切部を側壁に沿って
伸ばそうとする張力が加えられ、一方内側では仕切部を
側壁に沿って押し縮めようとする圧縮力が加えられ、こ
の2つに相反する力により仕切部は破壊される。ところ
が本発明の仕切部は折り曲げ部にはないので、折り曲げ
部に加えられる張力と圧縮力は折り曲げられた側壁のシ
ートに加えられ仕切部には加えられないこと、折り曲げ
部を通過した内容物により圧力が仕切部に加えられると
折り曲げ部が起立するように動き分岐小室が立ち上がっ
たり、立ち上がろうとするのでこの際の仕事により仕切
部にかかる開封エネルギーが消費されること等が仕切部
の開封を防止していると考えている。
【0008】小室とパウチ本体との分岐部よりやや小室
側に両者を隔離する仕切部を設置することにより、両者
は夫々独立した室となり、別の物を収納することができ
る。これは単にパウチを仕切って連結した状態にしたも
のと異なり、陳列時のパウチ面積を縮小させる効果を持
つとともに、パウチ本体が自立性パウチならばパウチの
高さがむやみに高くなることもないので、自立性を損な
うこともない。
【0009】仕切部を易剥離性シールとすれば予め混合
しておくことのできないものを夫々分離して収納し、使
用時に外圧を加えてシールを剥離することにより混合し
て使用することができる。これは前記した本発明の効果
を活用するものであり、単に平パウチ本体を易剥離性シ
ールにより仕切って多室に分割し、折り曲げが正しい位
置に確実に形成し、しかも折り曲げ位置ががずれ難く、
仕切部の保護性に優れる多室パウチとすることができ
る。
【0010】仕切部をタイトなヒートシール部とすれ
ば、パウチ本体と分岐した小室は完全に分離した二つの
パウチとして使用することができる。この場合は、個々
の小室に形成されたパウチ部分は、その端部または分岐
部近傍を切り開くことにより、内容物を個別に取り出す
こともできる。
【0011】分岐した小室には注出口を設置することに
より小室内の物やパウチの内容物を取り出すことが容易
となるが、小室の端部を長さを5mm〜300mmの先
細の注出口とすると内容物の取り出し時に、受ける容器
に注出口を挿入したり、注ぐ物に適切に注出口を向けて
取り出すことができ、コボレ等を防止するためにも好ま
しく、内容物が液体の場合には特に好ましい。注出口は
分岐した小室の端部を先細とすると他の容器等に注出す
る場合便利であるが、小室端部の中央部を先細にするほ
か、巾方向の端部を先細にすることもできる。分岐小室
のパウチの穿端部をヒートシールして先細の注出口を形
成するのが注出口の形成が容易である利点であるが、こ
の際ヒートシール部を切断して先細注出口としてもよ
く、ヒートシール部をそのまま残して注出口はヒートシ
ールされた巾の広い壁材の中に形成された通路としても
よい。また分岐小室の端部を先細とせずパウチの巾全体
をそのまま注出口としてもよい。注出する容器が大きな
開口を有する場合は先細である必要がないからである。
【0012】分岐小室の注出口は注出時までは封鎖され
ていなければならないが、本発明の注出口は、注出口を
封止するタイトシール部や易剥離性シール部の他、押し
込む栓やゴム栓をアルミ板で固定した栓やスクリューキ
ャップ、クラウンキャップで封鎮される。スクリューキ
ャップやクラウンキャップの場合は注出口に螺旋等噛合
い部を設けておく必要がある。このように分岐小室に直
接注出口を形成する他、別に成形した栓体を分岐小室に
接合して注出口とすることもできる。内容物を最後まで
注出し易くするため栓体までヒートシールにより先細形
状とすることもできる。このような栓体も注出口は蓋に
より封止されていなければならない。
【0013】パウチと分岐小室の仕切部や小室の注出口
の易剥離性シールは、合成樹脂フイルムが異種のフイル
ムとは熱接着強度が小さい性質を有するのを利用して仕
切部や注出部の基材フイルムの間に基材フイルムの最内
面層と異種の合成樹脂フイルムを挾んでヒートシールす
ることにより形成することができる。また基材フイルム
の最内面層と非相溶性の樹脂を加えたブレンド物の層も
基材フイルムとは熱接着強度が小さいのでこのような層
をフイルムまたは塗膜の形で基材フイルム間に形成して
基材フイルムをヒートシールしてもよい。このようなシ
ール層を基材のフイルム間に配置すると外圧が加えられ
この層に開封力が加えられると、異質の樹脂が加えられ
ているので接着力が小さいので基材フイルムの最内面層
とシール層との接着面が剥離して開封されるが、また異
質の樹脂が加えられるためシール層の凝集力が基材フイ
ルムとの接着力より小さくなる場合があり、この場合は
シール層が内部破壊して開封する。易剥離性シール層は
該シール層をサポート層に貼合して使用することもでき
る。この場合はサポート層は基材フイルムとタイトに結
合するので、剥離は易剥離性シール層と基材フイルムと
の剥離の他、易剥離性シール層とサポート層との剥離も
生ずる。
【0014】分岐小室を2以上設置した場合分岐部の仕
切部を強固なタイトヒートシールと易剥離開封性シール
やクランプによるシール等を用いてシール強度を変え、
独立した小室や仕切部を開通させる小室を併存させるこ
ともできる。
【0015】本発明のパウチは内容物に応じて単層ない
し積層とした、可撓性を有するフイルムまたはシートを
使用する。単層または積層を構成する材料としては、例
えば以下のような材料が使用される。低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン系樹
脂、ポリメチルペンテン系樹脂、アイオノマー樹脂、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リカーボネイト系樹脂、フッ素系樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂等。特に、内容物によってガスバリヤー性
が必要とされる場合には、ポリ塩化ビニリデンの層、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の層、アルミニウ
ムの蒸着層、酸化ケイ素等の蒸着層、アルミニウム箔、
スチール箔等を積層させることができる。これ等の金属
箔の外面には、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等の塗
膜層を設けることもできる。剛性、断熱性を付与するた
めに、これら合成樹脂の発泡体が積層に導入されてもよ
い。また、これら樹脂に、酸化チタン、カーボン、炭酸
カルシウム等の無機物が充填された層を導入してもよ
い。さらに、紙や段ボールの層が導入されてもよい。
【0016】これらの材料を、内容物種類や使用目的等
に応じて適宜選択して、単独もしくは積層体としてフイ
ルムまたはシートとして利用する。これらのフイルム等
は、キャスト法、カレンダー法、Tダイ法またはインフ
レーション法等の溶融押出しまたは溶融共押出し法、ド
ライラミネーション法等により製造される。また、これ
らのフイルム等は未延伸、一軸または二軸延伸であって
もよい。単層または積層のフイルム等の膜厚は、袋の内
容物種類や使用目的によって異なるが、圧潰可能な可撓
性を有するような膜厚である必要がある。本発明による
袋は、ヒートシール部を持つため、フイルム等の片面は
ヒートシール性を有する樹脂であることが必要である。
また、もう片方の面は、分岐部分を設けるに当り、製造
工程を簡素にするために内面より融点が高い樹脂、ある
いは非ヒートシール性である樹脂であることが望まし
い。
【0017】本発明の分岐した小室を有するパウチは種
々の方法で製造されるが、単層フイルムを用いた場合の
1例を示す。小室を形成する側を便宜上表側とし、反対
側を裏側という。表側フイルムを長さ方向にたるませて
裏側フイルムと重ね、たるませた部分は、パウチ本体と
なる壁部とはヒートシールせずに、たるませた部分の巾
方向両端をヒートシールして小室を形成し、表側フイル
ムと裏側フイルムは頂部を除いて、三方をシールしパウ
チ本体を形成する。こうして簡単に分岐した小室を有す
るパウチが製造される。次に積層フイルムを用いた場合
の製造方法の1例を示す。一枚の積層フイルムをヒート
シール性のない面を内側にし、ヒートシール性を有する
面を外側として折る。一方表側フイルムと裏側フイルム
をヒートシール性を有する面を合わせて重ね、両シール
の間に前記した折ったフイルムを挾み込み、折ったフイ
ルムの開口側端部を表裏両フイルムの端部と位置合わせ
し、この重ね合わせたフイルムの頂部を除いて三方シー
ルすると、折ったフイルムの内面側はヒートシールされ
ないので分岐した小室を形成し、分岐した小室を有する
パウチが製造される。
【0018】本発明の多室パウチの用途について説明す
る。仕切部が易剥離性シール部の小室の場合は例えば医
療用の2剤混合型輸液や注射剤に用いられる。液剤と液
剤、液剤と粉剤また固形剤を組み合わせ、夫々別室に充
填し使用時にシール部を開封して両剤を混合する。この
ような例としてはアミノ酸溶液と糖や電解質の溶液や粉
末剤の組み合わせや生理食塩水等の溶解液と抗生物質製
剤の組み合わせ等がある。また2剤混合型接着剤やシー
リング剤例えばエポキシ樹脂とポリアミド等の硬化剤の
組み合わせにも好適である。さらに混合により反応を生
ずる物質例えば固形発泡清涼飲料と溶解液等や予め混合
しておくことができない物質の組み合わせに好適に使用
される。一方仕切部がヒートシール等タイトなシール部
である場合は小室に収納するものは混合使用する必要の
ないもので独立的に使用するものに多く使用されるが、
勿論小室から取り出してパウチ本体に添加して使用する
こともできる。2つ以上の多室の場合はさらに多くの物
を配合することもでき、シール部を易開封性シールとタ
イトシールを内容物に適合させて多くの用途に用いるこ
とができる。また用途に応じて吊り下げ具をつけたり吊
り下げ具と見合わせる孔を設置することができる。
【0019】
【実施例】次に図面について本発明を具体的に説明す
る。
【0020】図1は、本発明の1つの分岐した小室を有
する多室パウチを示し、図2は断面図を示す。1はパウ
チ本体である。その一方の側壁を外側に伸張させて分岐
した小室2が形成されている。分岐した小室2の分岐部
12よりやや小室側には小室2とパウチ本体1を隔離す
る易開封性仕切部3が設置されている。分岐小室の大き
さは用途に応じて適宜決めることができ、パウチ本体1
の大きさにより制限されるものではない。小室2の端部
とパウチ本体1の端部は内容物を収納後ヒートシールし
て密封される。この例では小室2の端部はタイトシール
となっており、分岐した小室2は、分岐部12で折り曲
げられてパウチ本体側壁に沿わせてある。この例では分
岐部は1つであるがこのような分岐部分12は、パウチ
の片側側面に複数あってもよく、両面にあってもよい。
沿わせた小室2を確実にパウチ本体側壁に沿わせておく
ために、テープ等で小室端部をパウチ本体側壁に止めて
もよい。または、両面テープ、粘着剤、接着剤等により
パウチ本体側壁と小室側壁を部分的に貼着してもよい。
特に、沿わせた小室2の長さが短く、小室2の大きさが
パウチ本体側壁に比べ小さい場合は、パウチにかかる圧
力で分岐部分12を支点として、小室2がパウチ本体側
壁からはられやすくなるので、このような仮止め方法が
好ましい。
【0021】図3は、分岐した小室を3個有する多室パ
ウチを示し、図4は断面図を示す。パウチ本体1の一方
の面に2個の小室2が設けられ、分岐部12の小室側に
仕切部3、4が設けられている。パウチ本体1の上方部
に設けられた小室2の仕切部3は易剥離性シール仕切部
であり、下方の小室2の仕切部はタイトシール仕切部4
である。パウチ本体1の反対面には1個の小室2が設け
られており、仕切部3は易剥離性シール仕切部である。
このようにパウチ本体の両面に所望の数の分岐した小室
を形成することができ、収納する内容物によって小室2
の仕切部3、4を易剥離性シール部としたり、タイトシ
ール部としたりすることにより、用途に応じた使用がで
きる。パウチ本体1に圧力をかけて易剥離性シール部を
開封すれば、小室2の収納物をパウチ本体1の収納物と
混合することができ、一方、タイトシールした場合は、
小室2の収納物は小室2を切り開くことにより取り出す
ことができる。
【0022】図5は分岐した小室の易剥離性シール仕切
部を説明するもので、矢印の先端側が分岐部側である。
3は易剥離性シール仕切部であって、この例では易剥離
性シールがパウチ周縁のタイトシール部5に及んでい
る。このように易剥離性シール仕切部3が周縁シール5
のシール部の間にあるとこの周縁シール5が小室2の開
封時に同時に開封する危険があるが通常は易剥離性シー
ル仕切部3の両側の周縁シール5が保護するので開封は
防止される。
【0023】図6は易剥離性シール仕切部3がパウチ周
縁シール部5の一部に及んでおり易剥離性シール仕切部
3のない周縁シール部5を形成した例である。易剥離性
シール仕切部3を周縁シール部5より内方にのみ存在さ
せ易剥離性シール仕切部3のない部分6を形成しこの部
分をヒートシールすることもできる。このように易剥離
性シール仕切部のない周縁シール部5が1部分でも存在
すると加圧によるパウチ周縁シール部5の開封は有効に
防止できる。
【0024】図7は易剥離性シール部3を周縁シール部
5まで伸ばし、易剥離性シール仕切部3の分岐側上辺に
接して周縁シール部5を小室内方側に向かって先細状に
突出部7を形成した実施例である。小室内方側に突出し
た突出部7が先細状であり周縁シール部5と易剥離性シ
ール仕切部3の分岐側交点が直角でないことにより小室
巾方向端部の易剥離性シール仕切部3に加えられる剥離
力の集中が緩和でき剥離の起点となりにくくし、パウチ
周縁シール部5の開封を防止する。
【0025】図8は分岐した小室2の先端部の中央をヒ
ートシールして先細状の注出口8とした実施例であり、
ヒートシール部の外側は切除されて注出口が先細状で剥
き出しとなっているが、ヒートシール部の外側も全部ヒ
ートシールしてそのまま残してもよい。分岐部12のや
や下方に易剥離性シール仕切部3が設置されている。注
出口8の先端はこの実施例ではヒートシールしたタイト
なシール部となっているが、易剥離性シールとしてもよ
い。図9は注出口8を分岐した小室2の側部に配置した
実施例である。注出口8が、ヒートシールにより先細状
に形成されていること、注出口8を形成したヒートシー
ル部の外側を切除しても残してもよいこと、注出口先端
のシール方法等は図8の実施例と同じである。
【0026】図10は分岐した小室2の先端部に別に成
形した栓体9を配設した例である。この栓体9は注出口
とこれに嵌合した挿入栓からなっているが、この他注出
口に螺旋状を設けてスクリューキャップを用いて蓋をし
てもよく、クラウンキャップや押し込むゴム栓をアルミ
ニウム板で固定した栓でもよい。栓体はヒートシールに
より小室先端部に固定される。
【0027】図11は分岐小室2を1個設けたスタンデ
ィングパウチの実施例であり、3は易剥離性シール仕切
部である。この例ではパウチ本体1の下部に広げたとき
所定の広さの底部を形成する底用マチ部10を設置し内
容物を充填すると広い底部が形成され、自立することが
できるスタンディングパウチである。このスタンディン
グパウチ本体はマチ部10をパウチ本体1の側壁下部に
ヒートシールして形成する通常のスタンディングパウチ
の製造法により製造することができる。
【0028】図12は図11のパウチの縦断面を示し、
パウチ本体1の下部にマチ10がヒートシールされ、広
い底部が形成され自立性があることがわかる。小室2等
は図11と同じである。図13は図11のスタンディン
グパウチにおいて注出口を別に成形した栓体9を分岐し
た小室2の先端部にヒートシールにより取り付けた実施
例である。図14は図13のパウチの縦断面を示す。底
部はマチ部10が配置され、自立性が与えられている。
栓体9は分岐小室の先端に配置され、小室2はパウチ本
体1に沿って折り曲げられている。
【0029】図15はパウチ本体1の頂部11に栓体9
を設置して注出口をパウチ本体1に形成した例で、分岐
部12の下方の小室2に易剥離性シール仕切部3が配置
され、小室2の先端部はタイトシールである。このスタ
ンディングパウチは小室2の内容物とパウチ本体1の内
容物を混合した後パウチ本体1の注出口である栓体9か
ら取り出すことができる。図16は図15のパウチの縦
断面を示し、底部はマチ部10により自立性が付与され
ている。図17はパウチ本体1の上下両端部にマチ部1
0を配置してどちらを下にしても自立できるようにした
例である。このように形成したスタンディングパウチは
パウチの容量を大きくする効果を有する。図18は図1
7のパウチの縦断面を示し、上下両端にマチ部10が配
置されている。
【0030】図19はパウチ本体1の巾方向両端部にマ
チ部10を配置した例である。図20は図19のパウチ
の縦断面を示す。上下両端にマチ部10が配置され、横
にした状態で自立性を有する。このスタンディングパウ
チはパウチの容量を大きくする効果を有する。
【0031】図21と図22は図13のパウチを例とし
てその開封を説明する。図21において、小室2は折り
曲げ部すなわち分岐部12を伸してパウチ本体1と直線
状となっており、パウチ本体1の分岐部12より上方の
部分は折り曲げられている。開封のためパウチ本体1を
押圧する。図22は押圧により易剥離性シール仕切部3
が開封され、パウチ本体1の内容物と小室2の内容物が
混合する。図23はパウチ頂部11と小室2の先端部を
形成する壁部13をパウチ本体1の壁部より剛性の大き
い壁部とした例である。易剥離性シール仕切部3は分岐
した側壁13と剛性の大きい壁部とを接着している。
【0032】実施例1 パウチ本体材料には、外層より厚さ15μmの2軸延伸
ナイロンフイルムと厚さ150μmの直鎖状低密度ポリ
エチレンフイルムをウレタン系接着剤でラミネートした
積層体を用い、図1の分岐した小室を設けた巾90m
m、高さ200mm、周縁ヒートシール部の巾が5mm
のパウチを製造した。仕切部は分岐部より10mm小室
側である。分岐部は頂部より35mmであるパウチの本
体側に水150ccをパウチ頂部から充填し、小室側に
は塩化カルシウム5gを小室の端部から充填しそれぞれ
の充填口をヒートシールした。また、易開封性シール材
に、厚さ20μmの低密度ポリエチレン層と低密度ポリ
エチレンとポリブテン−1が重量比で80:20である
厚さ15μmのブレンド層とからなる巾13mm共押出
フイルムを用いて該易開封性シール材を仕切部に挿入し
てヒートシールし、仕切部が易開封性シールとした。こ
の易開封性シール部分のTピール強度はJIS Z 0
238に従い測定したところ平均で170gf/15m
mであった。このパウチを図21に示すように、本体側
壁に折り曲げ沿っていた分岐部分をパウチ頂部側に開
き、逆にパウチ頂部を本体側壁に折り曲げ沿わせた状態
にして、手で実際に圧縮したところ、容易に仕切部が破
壊し連通することができた。この圧縮連通強度を雰囲気
温度23℃において、パウチより十分に大きい加圧盤に
挟み、圧縮速度50mm/分で測定したところ、24k
gfであった。
【0033】実施例2 仕切部の位置を分岐から5mmとした他は実施例1と同
様にした。Tピール強度はJIS Z 0238に従い
測定したところ平均で170gf/15mmであった。
このパウチに実施例1と同じ物を充填した。このパウチ
を図21に示すように、本体側壁に折り曲げ沿っていた
分岐部分をパウチ頂部側に開き、逆にパウチ頂部を本体
側壁に折り曲げ沿わせた状態にして、手で実際に圧縮し
たところ、容易に仕切部が破壊し連通することができ
た。この圧縮連通強度を実施例2と同様の方法により測
定したところ、24kgfであった。
【0034】実施例3 分岐部の位置を頂部から0mmとした他は実施例1と同
様にした。
【0035】実施例4 小室端部を住友スリーM株式会社製の巾18mmのメン
ディングテープでパウチ本体に固定した他は実施例3と
同様とした。
【0036】実施例5 実施例1と同じ材料を使用し、仕切部をパウチ内面どう
しをヒートシール形成してタイトシールとし、このパウ
チに実施例1と同じ物を充填した。
【0037】実施例6 実施例5と同じ材料を使用し、それぞれの仕切部分をタ
イトシールにより仕切って越した3個の小室を有する図
4に示すパウチを作成した。パウチ本体にはパウチ頂部
より水を、残りの小室には、それぞれインスタントコー
ヒー、砂糖、クリーミングを小室端部より充填した。
【0038】比較例1 実施例1と同じパウチ本体材料を用いパウチ本体を易開
封性シール部で2室に仕切ったパウチを用いた。パウチ
の寸法は巾90mm、高さ245mm、易開封性シール
部の巾10mm、頂部から易開封性シール部迄を35m
m、周縁ヒートシール部は巾5mmである。内容物の充
填シールは、パウチ頂部から易剥離開封性シール仕切部
を形成する前に水150mlを充填し、次に易剥離開封
性シール材を仕切位置に挿入しヒートシールした後、小
室側に塩化カルシウム5gを充填し、パウチ頂部をヒー
トシールして行った。
【0039】比較例2 仕切部の下方10mmの位置で折り曲げた他は、比較例
1と同様とした。
【0040】比較例3 折り曲げた小室の端部をメンディングテープでパウチ本
体に固定した他は、比較例2と同様とした。
【0041】比較試験 落下試験は、雰囲気温度23℃において、高さ120c
mの位置から、パウチの側壁が床面に当たるように10
0回落下させ、目視により仕切部の破壊及びパウチ本体
の破壊を評価した。なお、サンプル数は各50個とし
た。評価結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】圧縮試験は、雰囲気温度23℃において、
パウチより十分に大きい加圧盤に挾み込み、圧縮速度5
0mm/minの速度で破袋するまで圧縮した。その
後、加圧盤よりパウチを取り出し、目視により仕切部の
破壊状態を観察した。サンプル数は各10個とした。評
価結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】評価 落下試験において実施例1〜6のパウチは、落下試験に
より、仕切部が連通したものはなく、比較例1〜3に比
べ、落下衝撃に対する仕切部の保護性が非常に優れてい
た。実施例1は、仕切部が易開封性シールの場合である
が、仕切部が易開封性シールとなっても、仕切部の連通
はなく、また、仕切部の剥離も生じてなかった。実施例
2では、分岐部分における仕切部の位置が異なるが、仕
切部の位置が分岐部に5mm程度まで近づいても、仕切
部の剥離は生じていなかった。実施例3は、パウチ本体
側において分岐部より上部に空間がないものであるが、
この場合も、仕切部が連通や仕切部の剥離はなかった。
小室端部をパウチ本体の側壁にテープで固定した実施例
4も、仕切部の剥離が全く生じなかった。実施例5と実
施例6では、仕切部をタイトシールとしても同様に仕切
部の連通はなく、また、仕切部の破断も生じてなかっ
た。
【0046】比較例2および3では、仕切部を保護でき
るように、仕切部より下側でパウチを折り曲げ、小室を
パウチ本体側の側壁に沿わせたものであるが、比較例2
では折り曲げが拘束されてないため、落下中に折り曲げ
が伸びてしまい、折り曲げなかった比較例1とほぼ同様
の連通個数となった。一方、比較例3では、折り曲げが
伸びないように小室の端部をパウチ本体側の側壁にテー
プで固定したが、仕切部が連通したものが5つあった。
また、連通しなかったものの仕切部を観察すると、2m
m以内の剥離が生じており、実施例1〜6と比較して仕
切部の保護性に劣っていた。
【0047】圧縮試験において、実施例1〜6では、パ
ウチ本体が破壊する350〜400kgfの荷重に至っ
ても仕切部が破壊したものはなく、非常に強い圧縮荷重
に対しても仕切部は保護されていた。一方、比較例2お
よび3では、折り曲げにより、全て24kgf程度で仕
切部が破壊した比較例1よりも仕切部の保護性が向上し
ていたが、全て300kgf以下で仕切部が破壊してお
り、実施例に比べ、仕切部の保護性に劣っていた。
【0048】
【発明の効果】本発明は複数の内容物を別々にし一体に
包装する際に、折り曲げ、外圧等が加えられても、仕切
部が破壊ないし仕切部の保護性に優れ、また落下強度、
保管性に優れた多室パウチとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1個の分岐した小室を配置した実施例を示す説
明図である。
【図2】図1の実施例のパウチの断面図である。
【図3】3個の分岐した小室を配置した他の実施例を示
す説明図である。
【図4】図2の実施例のパウチの断面図である。
【図5】易剥離性シール部の設置状態を示す説明図であ
る。
【図6】他の実施例の易剥離性シール部の設置状態を示
す説明図である。
【図7】他の実施例の易剥離性シール部の設置状態を示
す説明図である。
【図8】分岐した小室の先端に先細の注出口を設けた実
施例の説明図である。
【図9】分岐した小室の先端に設けた先細の注出口を小
室の巾方向端部に設けた実施例の説明図である。
【図10】分岐した小室の先端に別に成形した栓体を配
設した実施例の説明図である。
【図11】分岐した小室を1個配置したスタンディング
パウチの実施例の説明図である。
【図12】図11の実施例のスタンディングパウチの断
面図である。
【図13】分岐した1個の小室を先端に栓体を設置した
スタンディングパウチの説明図である。
【図14】図3の実施例のスタンディングパウチの説明
図である。
【図15】分岐した小室を1個設け、パウチ本体の頂部
に栓体を設置した実施例の説明図である。
【図16】図15の実施例のスタンディングパウチの断
面図である。
【図17】分岐した小室を1個設け、パウチ本体の頂部
にもマチ部を配置したスタンディングパウチの説明図で
ある。
【図18】図17の実施例のスタンディングパウチの断
面図である。
【図19】分岐した小室を1個設け、パウチ本体の両側
端部にマチ部を配置した実施例のパウチの説明図であ
る。
【図20】図19の実施例のパウチの断面図である。
【図21】本発明のパウチの開封の説明図である。
【図22】本発明のパウチの開封したところを示す説明
図である。
【図23】本発明のパウチの他の実施例の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 パウチ本体 2 分岐した小室 3 易剥離性シール仕切部 4 タイトシール仕切部 5 パウチ周縁のシール部 6 易剥離性シールの除去部分 7 周縁シール部突出部 8 注出口 9 栓体 10 マチ部 11 頂部 12 分岐部 13 剛性の大きい壁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層または積層フイルムで形成したパウ
    チの頂部より下方の位置に側壁の少なくとも1個所を外
    側に伸張させて分岐した小室を形成し、分岐部よりやや
    小室側には小室とパウチ本体とを隔離する仕切部を配置
    した多室パウチ。
  2. 【請求項2】 小室とパウチ本体を隔離する仕切部が、
    少なくとも1部に易剥離性シール部を設けた仕切部であ
    る、請求項1に記載された多室パウチ。
  3. 【請求項3】 小室とパウチ本体を隔離する仕切部が、
    小室の壁をヒートシールした仕切部であり、タイトに結
    合する仕切部である、請求項1に記載された多室パウ
    チ。
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