JPH1022128A - 鉄心の消磁方法 - Google Patents
鉄心の消磁方法Info
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- JPH1022128A JPH1022128A JP16889296A JP16889296A JPH1022128A JP H1022128 A JPH1022128 A JP H1022128A JP 16889296 A JP16889296 A JP 16889296A JP 16889296 A JP16889296 A JP 16889296A JP H1022128 A JPH1022128 A JP H1022128A
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- voltage
- power supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄心に高電圧やアーク電圧を発生させること
なく、鉄心に電圧を出力する電源設備の小容量化、小形
化に貢献し、且つ高精度で鉄心内の残留磁束を消去する
ことが可能な鉄心の消磁方法を提供する。 【解決手段】 正極性電圧と負極性電圧とを出力可能な
電源設備1を備え、この電源設備1から正極性電圧と負
極性電圧とを交互に鉄心9に出力する。このとき、初期
には1波毎の電圧印加時間を長くして鉄心9の飽和磁束
以上の印加磁束を鉄心9に供給する。そして、徐々に印
加磁束を低減していき、最終的には印加磁束を0とす
る。
なく、鉄心に電圧を出力する電源設備の小容量化、小形
化に貢献し、且つ高精度で鉄心内の残留磁束を消去する
ことが可能な鉄心の消磁方法を提供する。 【解決手段】 正極性電圧と負極性電圧とを出力可能な
電源設備1を備え、この電源設備1から正極性電圧と負
極性電圧とを交互に鉄心9に出力する。このとき、初期
には1波毎の電圧印加時間を長くして鉄心9の飽和磁束
以上の印加磁束を鉄心9に供給する。そして、徐々に印
加磁束を低減していき、最終的には印加磁束を0とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電器に設けら
れた鉄心内の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法に関す
るものである。
れた鉄心内の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、誘導電器の抵抗測定試験や極性
チェック試験を行う場合、誘導電器に対して直流電流を
流すが、この直流電流によって誘導電器内の鉄心が磁化
を受け、誘導電器から直流電流を取り去っても、鉄心に
残留磁束が生じることになる。このような鉄心の残留磁
束は、誘導電器の誤差特性や飽和特性を悪化させるとい
った欠点がある。そのため、誘導電器に対して直流電流
を流して試験を行った後には、残留磁束を消去する必要
がある。
チェック試験を行う場合、誘導電器に対して直流電流を
流すが、この直流電流によって誘導電器内の鉄心が磁化
を受け、誘導電器から直流電流を取り去っても、鉄心に
残留磁束が生じることになる。このような鉄心の残留磁
束は、誘導電器の誤差特性や飽和特性を悪化させるとい
った欠点がある。そのため、誘導電器に対して直流電流
を流して試験を行った後には、残留磁束を消去する必要
がある。
【0003】そこで従来より、鉄心から残留磁束を消去
する鉄心の消磁方法が知られている。例えば図9に示す
鉄心の消磁方法では、供試器である鉄心9に接続される
交流電源18が用いられる。すなわち、交流電源18か
ら商用周波数の交流電圧を鉄心9に出力し、この電圧を
鉄心9内の磁束密度が飽和磁束密度近傍になるまで上昇
させる。その後、徐々に電圧を減じていき、最終的に0
にまで低減する。電圧の時間積分値が磁束となるので、
電圧が0となれば印加磁束も0となり、これにより鉄心
9から残留磁束を消去したことになる。
する鉄心の消磁方法が知られている。例えば図9に示す
鉄心の消磁方法では、供試器である鉄心9に接続される
交流電源18が用いられる。すなわち、交流電源18か
ら商用周波数の交流電圧を鉄心9に出力し、この電圧を
鉄心9内の磁束密度が飽和磁束密度近傍になるまで上昇
させる。その後、徐々に電圧を減じていき、最終的に0
にまで低減する。電圧の時間積分値が磁束となるので、
電圧が0となれば印加磁束も0となり、これにより鉄心
9から残留磁束を消去したことになる。
【0004】また、図10に示した鉄心の消磁方法に
は、DC電源16および極性の切換スイッチ19を備え
た消磁装置が用いられる。この消磁装置には電流を制御
する可変抵抗体2および電流を測定する電流シャント3
が設けられている。一方、鉄心9には供試器として等価
的に表わされるインダクタンス4および巻線抵抗8が設
けられており、さらに電圧測定に供するためのコイル5
が含まれている。インダクタンス4および巻線抵抗8に
はDC電源16、切換スイッチ19、可変抵抗体2およ
び電流シャント3が直列接続されている。また、コイル
5および電流シャント3には鉄心9の電圧波形および電
流波形を測定する波形測定器6が接続されている。
は、DC電源16および極性の切換スイッチ19を備え
た消磁装置が用いられる。この消磁装置には電流を制御
する可変抵抗体2および電流を測定する電流シャント3
が設けられている。一方、鉄心9には供試器として等価
的に表わされるインダクタンス4および巻線抵抗8が設
けられており、さらに電圧測定に供するためのコイル5
が含まれている。インダクタンス4および巻線抵抗8に
はDC電源16、切換スイッチ19、可変抵抗体2およ
び電流シャント3が直列接続されている。また、コイル
5および電流シャント3には鉄心9の電圧波形および電
流波形を測定する波形測定器6が接続されている。
【0005】このような消磁装置を使用する鉄心の消磁
方法では、切換スイッチ19の切換間隔t0 (図11に
図示)を一定とし、切換スイッチ19を動作させて極性
を切換えるたびに可変抵抗体2の抵抗値を増加させ、イ
ンダクタンス4に印加される電圧つまり磁束を徐々に減
少させていく。そして最終的には電圧を0にまで低減
し、印加磁束を0として鉄心9から残留磁束を消去する
ことができる。このとき、波形測定器6によって測定さ
れた電圧波形10および電流波形13を図11に示す。
また、電圧を積分して磁束波形11を得ることができる
(図11中の点線部分)。さらに、磁束波形11に基づ
いて磁束−電流特性14を書けば図12のようになる。
なお、図11および図12に示したA,B,C,D,
E,Fの各点は、同一の測定点を表している。
方法では、切換スイッチ19の切換間隔t0 (図11に
図示)を一定とし、切換スイッチ19を動作させて極性
を切換えるたびに可変抵抗体2の抵抗値を増加させ、イ
ンダクタンス4に印加される電圧つまり磁束を徐々に減
少させていく。そして最終的には電圧を0にまで低減
し、印加磁束を0として鉄心9から残留磁束を消去する
ことができる。このとき、波形測定器6によって測定さ
れた電圧波形10および電流波形13を図11に示す。
また、電圧を積分して磁束波形11を得ることができる
(図11中の点線部分)。さらに、磁束波形11に基づ
いて磁束−電流特性14を書けば図12のようになる。
なお、図11および図12に示したA,B,C,D,
E,Fの各点は、同一の測定点を表している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の鉄心の消磁方法には、以下のような問題点
があった。すなわち、図9に示した商用周波交流電圧を
用いた消磁方法の場合、定格電圧以上の高電圧を鉄心9
に印加しなければならない。そのため、交流電源18と
しては大容量で大形の電源設備を採用する必要があり、
誘導電器の使用状態によっては鉄心9の消磁作業が困難
となる場合があった。そこで従来より、鉄心の消磁作業
に使用される電源設備の小容量化、小形化が求められて
いた。
ような従来の鉄心の消磁方法には、以下のような問題点
があった。すなわち、図9に示した商用周波交流電圧を
用いた消磁方法の場合、定格電圧以上の高電圧を鉄心9
に印加しなければならない。そのため、交流電源18と
しては大容量で大形の電源設備を採用する必要があり、
誘導電器の使用状態によっては鉄心9の消磁作業が困難
となる場合があった。そこで従来より、鉄心の消磁作業
に使用される電源設備の小容量化、小形化が求められて
いた。
【0007】また、図10に示した消磁装置を用いる消
磁方法の場合、スイッチ19を切換えるたびに電流が0
となり、しかもインダクタンス4両端にアーク電圧20
(図11に図示)が発生する。そのため、図12に示し
た磁束−電流特性14中のA,B,C,D,Eの各点か
らA´,B´,C´,D´,E´の各点への点線は実際
には不定となり、各々不連続となる。したがって、精度
のよい磁束−電流特性14を得ることができなかった。
また、鉄心9内の発生磁束もアーク電圧20から影響を
受けることになり、精度よく鉄心9を消磁することが難
しかった。
磁方法の場合、スイッチ19を切換えるたびに電流が0
となり、しかもインダクタンス4両端にアーク電圧20
(図11に図示)が発生する。そのため、図12に示し
た磁束−電流特性14中のA,B,C,D,Eの各点か
らA´,B´,C´,D´,E´の各点への点線は実際
には不定となり、各々不連続となる。したがって、精度
のよい磁束−電流特性14を得ることができなかった。
また、鉄心9内の発生磁束もアーク電圧20から影響を
受けることになり、精度よく鉄心9を消磁することが難
しかった。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の持つ問
題点を解決するために提案されたものであり、その目的
は、鉄心に高電圧やアーク電圧を発生させることなく、
鉄心に電圧を出力する電源設備の小容量化、小形化に貢
献し、且つ高精度で鉄心内の残留磁束を消去することが
可能な鉄心の消磁方法を提供することである。
題点を解決するために提案されたものであり、その目的
は、鉄心に高電圧やアーク電圧を発生させることなく、
鉄心に電圧を出力する電源設備の小容量化、小形化に貢
献し、且つ高精度で鉄心内の残留磁束を消去することが
可能な鉄心の消磁方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、誘導電器に設けられた鉄心内
の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法において、正極性
電圧と負極性電圧とを出力可能な電源設備を備え、この
電源設備から正極性電圧と負極性電圧とを交互に鉄心に
出力し、初期には1波毎の電圧印加時間を長くして鉄心
の飽和磁束以上の印加磁束を鉄心に供給し、徐々に鉄心
への印加磁束を低減していき、最終的に印加磁束を0と
するようにしたことを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、誘導電器に設けられた鉄心内
の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法において、正極性
電圧と負極性電圧とを出力可能な電源設備を備え、この
電源設備から正極性電圧と負極性電圧とを交互に鉄心に
出力し、初期には1波毎の電圧印加時間を長くして鉄心
の飽和磁束以上の印加磁束を鉄心に供給し、徐々に鉄心
への印加磁束を低減していき、最終的に印加磁束を0と
するようにしたことを特徴とする。
【0010】このような請求項1の鉄心の消磁方法で
は、電源設備が鉄心へ正極性と負極性の電圧を交互に出
力し、1波当りの電圧積分値つまり鉄心内に発生する磁
束量を1つ前の波形よりも小さくしていく。したがって
電圧波形そのものを規定するものではなく、電圧波形は
任意で良い。
は、電源設備が鉄心へ正極性と負極性の電圧を交互に出
力し、1波当りの電圧積分値つまり鉄心内に発生する磁
束量を1つ前の波形よりも小さくしていく。したがって
電圧波形そのものを規定するものではなく、電圧波形は
任意で良い。
【0011】また、初期の電圧出力によって鉄心に飽和
磁束以上を供給するため、消磁作業を行う前の鉄心の残
留磁束量に関係なく、精度よく鉄心の消磁を行うことが
できる。しかも、鉄心の飽和磁束以上といった大きな電
圧積分値(磁束)を供給するに際して、電圧値自体を大
きくするのではなく、1波毎の電圧印加時間を長くする
ことによって大きな電圧出力波形を得ている。そのた
め、電圧出力波形の波高値を電気絶縁上問題となるほど
に大きくしなくて良く、鉄心に定格電圧以上の高電圧を
供給する必要がない。したがって、小容量で小形の電源
設備を採用することができる。その結果、誘導電器の使
用状態に関係なく鉄心の消磁作業を確実に実施すること
が可能である。
磁束以上を供給するため、消磁作業を行う前の鉄心の残
留磁束量に関係なく、精度よく鉄心の消磁を行うことが
できる。しかも、鉄心の飽和磁束以上といった大きな電
圧積分値(磁束)を供給するに際して、電圧値自体を大
きくするのではなく、1波毎の電圧印加時間を長くする
ことによって大きな電圧出力波形を得ている。そのた
め、電圧出力波形の波高値を電気絶縁上問題となるほど
に大きくしなくて良く、鉄心に定格電圧以上の高電圧を
供給する必要がない。したがって、小容量で小形の電源
設備を採用することができる。その結果、誘導電器の使
用状態に関係なく鉄心の消磁作業を確実に実施すること
が可能である。
【0012】さらに、極性を切換えるためのスイッチを
用いていないため、電流が0となることがなく、且つ鉄
心にアーク電圧が発生することもない。したがって、磁
束−電流特性において不定となる部分がなく、高精度の
磁束−電流特性を得ることができる。また、鉄心内の発
生磁束もアーク電圧から影響を受けずに済み、精度よく
鉄心を消磁することができる。
用いていないため、電流が0となることがなく、且つ鉄
心にアーク電圧が発生することもない。したがって、磁
束−電流特性において不定となる部分がなく、高精度の
磁束−電流特性を得ることができる。また、鉄心内の発
生磁束もアーク電圧から影響を受けずに済み、精度よく
鉄心を消磁することができる。
【0013】請求項2の発明は、誘導電器に設けられた
鉄心内の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法において、
最初に所定の電圧を鉄心に出力してその時に流れる電流
波形から鉄心の残留磁束を推定し、推定された残留磁束
を打消すような印加磁束を鉄心に供給するようにしたこ
とを特徴とする。
鉄心内の残留磁束を消去する鉄心の消磁方法において、
最初に所定の電圧を鉄心に出力してその時に流れる電流
波形から鉄心の残留磁束を推定し、推定された残留磁束
を打消すような印加磁束を鉄心に供給するようにしたこ
とを特徴とする。
【0014】このような請求項2の鉄心の消磁方法で
は、あらかじめ推定された残留磁束を打消すような印加
磁束を鉄心に供給することにより、鉄心の残留磁束を確
実に消去することができる。したがって電源設備として
は、鉄心に正負どちらか一方の極性電圧を印加する機能
を持つだけの小規模のもので十分となる。これにより、
電源設備の小規模化を一層進めることができる。
は、あらかじめ推定された残留磁束を打消すような印加
磁束を鉄心に供給することにより、鉄心の残留磁束を確
実に消去することができる。したがって電源設備として
は、鉄心に正負どちらか一方の極性電圧を印加する機能
を持つだけの小規模のもので十分となる。これにより、
電源設備の小規模化を一層進めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して具体的に説明する。なお、図10に示
した従来技術と同一の部材に関しては同一符号を付し、
説明は省略する。
を図面を参照して具体的に説明する。なお、図10に示
した従来技術と同一の部材に関しては同一符号を付し、
説明は省略する。
【0016】(1)第1の実施形態 第1の実施形態は、請求項1の発明に対応するものであ
り、図1に示すように正極性電圧と負極性電圧とを出力
可能な電源設備1と、波形測定器6に接続されるコンピ
ュータ7とを用いる鉄心の消磁方法である。このうち電
源設備1は正極性電圧と負極性電圧とを交互に鉄心9に
出力するようになっている。また、コンピュータ7は波
形測定器6で測定されたデータを取込み、このデータに
基づいて電圧を時間積分して磁束を求める演算処理を行
うようになっている。
り、図1に示すように正極性電圧と負極性電圧とを出力
可能な電源設備1と、波形測定器6に接続されるコンピ
ュータ7とを用いる鉄心の消磁方法である。このうち電
源設備1は正極性電圧と負極性電圧とを交互に鉄心9に
出力するようになっている。また、コンピュータ7は波
形測定器6で測定されたデータを取込み、このデータに
基づいて電圧を時間積分して磁束を求める演算処理を行
うようになっている。
【0017】図2は波形測定器6が測定した電圧波形1
0および電流波形12、並びにコンピュータ7により積
分計算した磁束波形11を示している。これらの波形か
ら明らかなように、電源設備1が電圧を出力する初期で
ある最初の2波は飽和磁束以上を供給し、電流も非常に
大きい値となっている。なお、鉄心9の飽和磁束以上の
印加磁束を鉄心9に供給する場合、1波毎の電圧印加時
間を長くして鉄心9の飽和磁束以上の印加磁束を得てい
る。また、鉄心9の飽和磁束はその仕様書などから容易
に求めることができる。
0および電流波形12、並びにコンピュータ7により積
分計算した磁束波形11を示している。これらの波形か
ら明らかなように、電源設備1が電圧を出力する初期で
ある最初の2波は飽和磁束以上を供給し、電流も非常に
大きい値となっている。なお、鉄心9の飽和磁束以上の
印加磁束を鉄心9に供給する場合、1波毎の電圧印加時
間を長くして鉄心9の飽和磁束以上の印加磁束を得てい
る。また、鉄心9の飽和磁束はその仕様書などから容易
に求めることができる。
【0018】その後、鉄心9への電圧すなわち印加磁束
を徐々に少なくしていき、最後に印加磁束を0として残
留磁束零点13(図2に図示)に収束する。このように
して鉄心9から残留磁束を消去する。これを図3に示す
磁束−電流特性14として表わすと、その収束の様子が
よく分る。
を徐々に少なくしていき、最後に印加磁束を0として残
留磁束零点13(図2に図示)に収束する。このように
して鉄心9から残留磁束を消去する。これを図3に示す
磁束−電流特性14として表わすと、その収束の様子が
よく分る。
【0019】以上のような第1の実施形態においては、
1波当りの電圧積分値を1つ前の波形よりも小さくして
いくだけなので、電圧波形そのものを規定するものでは
なく、電圧波形は任意で良い。また、初期の電圧出力に
より鉄心9に飽和磁束以上を供給するため、消磁作業を
行う前の鉄心9の残留磁束量に関係なく、精度よく鉄心
9の消磁を行うことができる。しかも第1の実施形態で
は、1波毎の電圧印加時間を長くすることで、鉄心9の
飽和磁束以上といった大きな電圧出力を得ているため、
鉄心9に定格電圧以上の高電圧を供給する必要がない。
したがって、電源設備1の小容量化、小形化を図ること
ができ、誘導電器の使用状態に関係なく鉄心9の消磁作
業を確実に実施することが可能である。
1波当りの電圧積分値を1つ前の波形よりも小さくして
いくだけなので、電圧波形そのものを規定するものでは
なく、電圧波形は任意で良い。また、初期の電圧出力に
より鉄心9に飽和磁束以上を供給するため、消磁作業を
行う前の鉄心9の残留磁束量に関係なく、精度よく鉄心
9の消磁を行うことができる。しかも第1の実施形態で
は、1波毎の電圧印加時間を長くすることで、鉄心9の
飽和磁束以上といった大きな電圧出力を得ているため、
鉄心9に定格電圧以上の高電圧を供給する必要がない。
したがって、電源設備1の小容量化、小形化を図ること
ができ、誘導電器の使用状態に関係なく鉄心9の消磁作
業を確実に実施することが可能である。
【0020】さらに、図10に示した消磁方法のように
極性を切換えるためのスイッチ19を用いていないた
め、電流が0となることがなく、且つ鉄心9にアーク電
圧が発生することもない。したがって、磁束−電流特性
14において不定となる部分がなく、図3にて示したよ
うに高精度の磁束−電流特性14を得ることができる。
また、鉄心9内の発生磁束もアーク電圧から影響を受け
ることがなく、高い精度で鉄心を消磁することができ
る。
極性を切換えるためのスイッチ19を用いていないた
め、電流が0となることがなく、且つ鉄心9にアーク電
圧が発生することもない。したがって、磁束−電流特性
14において不定となる部分がなく、図3にて示したよ
うに高精度の磁束−電流特性14を得ることができる。
また、鉄心9内の発生磁束もアーク電圧から影響を受け
ることがなく、高い精度で鉄心を消磁することができ
る。
【0021】(2)第2の実施形態 第2の実施形態は、請求項2の発明に対応するものであ
り、図4に示すように第1の実施形態における電源設備
1に代えてDC電源16とスイッチ17とを用いた消磁
方法である。この第2の実施形態では、最初に所定の電
圧を鉄心9に出力してその時に流れる電流波形から鉄心
9の残留磁束を推定する。そして、推定された残留磁束
を打消すように直流電源16の極性とスイッチ17のO
N、OFF時間を制御する。これにより、図5に示すよ
うな電圧波形10が印加されることになり、その波形に
基づいてコンピュータ7が磁束波形11を計算する。さ
らにこの時、電流波形12が流れる。この磁束−電流特
性を描くと図6のようになる。すなわち、最初の残留磁
束21からスタートして磁束電流カーブ15に沿って残
留磁束零点13へ移動する。
り、図4に示すように第1の実施形態における電源設備
1に代えてDC電源16とスイッチ17とを用いた消磁
方法である。この第2の実施形態では、最初に所定の電
圧を鉄心9に出力してその時に流れる電流波形から鉄心
9の残留磁束を推定する。そして、推定された残留磁束
を打消すように直流電源16の極性とスイッチ17のO
N、OFF時間を制御する。これにより、図5に示すよ
うな電圧波形10が印加されることになり、その波形に
基づいてコンピュータ7が磁束波形11を計算する。さ
らにこの時、電流波形12が流れる。この磁束−電流特
性を描くと図6のようになる。すなわち、最初の残留磁
束21からスタートして磁束電流カーブ15に沿って残
留磁束零点13へ移動する。
【0022】以上のような第2の実施形態においては、
電源設備として鉄心9に正負どちらか一方の極性電圧を
印加するDC電源16を備えるだけで十分である。した
がって、電源設備の小規模化を一層進めることができ
る。
電源設備として鉄心9に正負どちらか一方の極性電圧を
印加するDC電源16を備えるだけで十分である。した
がって、電源設備の小規模化を一層進めることができ
る。
【0023】(3)他の実施形態 なお、本発明は、以上のような実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、上記第1の実施形態において、
電流シャント3に代えてカレントプローブを用いたり、
波形測定器6としてデジタルメモリを用いたりすること
もできる。また、コンピュータ7に結果出力用プリンタ
を接続するなど周辺機器を加えることは適宜自由であ
る。さらに、デジタルメモリやコンピュータ7に代え
て、R、L、Cなどの素子を組み合わせた積分回路にて
磁束演算を実行し、ペンレコーダやX−Yレコーダなど
の非記憶型計測器に磁束演算の結果を出力するようにし
ても構わない。
ものではなく、例えば、上記第1の実施形態において、
電流シャント3に代えてカレントプローブを用いたり、
波形測定器6としてデジタルメモリを用いたりすること
もできる。また、コンピュータ7に結果出力用プリンタ
を接続するなど周辺機器を加えることは適宜自由であ
る。さらに、デジタルメモリやコンピュータ7に代え
て、R、L、Cなどの素子を組み合わせた積分回路にて
磁束演算を実行し、ペンレコーダやX−Yレコーダなど
の非記憶型計測器に磁束演算の結果を出力するようにし
ても構わない。
【0024】また、図7に示すように、鉄心9内の発生
磁束を測定するのに電圧印加端子であるインダクタンス
4を用いた点を特徴とする鉄心の消磁方法も包含する。
この場合、鉄心9内の磁束を計算するのに下式(1)を
使用する。
磁束を測定するのに電圧印加端子であるインダクタンス
4を用いた点を特徴とする鉄心の消磁方法も包含する。
この場合、鉄心9内の磁束を計算するのに下式(1)を
使用する。
【0025】
【数1】 このような実施形態によれば、巻線抵抗8による電圧降
下の誤差を取除くことができ、より高い精度で鉄心の消
磁作業を行うことができる。
下の誤差を取除くことができ、より高い精度で鉄心の消
磁作業を行うことができる。
【0026】さらに、図8に示すように、電源設備1お
よび可変抵抗体2のみを備えた鉄心の消磁方法も包含す
る。この消磁方法は、前述した実施形態から電流シャン
ト3、波形測定器6およびコンピュータ7を除いている
が、このような構成でも上記実施形態と全く同様の消磁
方法を行うことが可能である。
よび可変抵抗体2のみを備えた鉄心の消磁方法も包含す
る。この消磁方法は、前述した実施形態から電流シャン
ト3、波形測定器6およびコンピュータ7を除いている
が、このような構成でも上記実施形態と全く同様の消磁
方法を行うことが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正極性電圧と負極性電圧とを出力可能な電源設備を備
え、この電源設備から正極性電圧と負極性電圧とを交互
に鉄心に出力し、その初期には1波毎の電圧印加時間を
長くして鉄心の飽和磁束以上の印加磁束を鉄心に供給
し、徐々に印加磁束を低減していき、最終的には印加磁
束を0とすることによって、鉄心に高電圧やアーク電圧
を発生させることなく、鉄心に電圧を出力する電源設備
の小容量化、小形化に貢献しつつ、高精度で鉄心内の残
留磁束を消去することができる。
正極性電圧と負極性電圧とを出力可能な電源設備を備
え、この電源設備から正極性電圧と負極性電圧とを交互
に鉄心に出力し、その初期には1波毎の電圧印加時間を
長くして鉄心の飽和磁束以上の印加磁束を鉄心に供給
し、徐々に印加磁束を低減していき、最終的には印加磁
束を0とすることによって、鉄心に高電圧やアーク電圧
を発生させることなく、鉄心に電圧を出力する電源設備
の小容量化、小形化に貢献しつつ、高精度で鉄心内の残
留磁束を消去することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す回路図。
【図2】図1における鉄心の電圧、磁束、電流の各波形
例。
例。
【図3】図2の磁束−電流特性図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す回路図。
【図5】図4における鉄心の電圧、磁束、電流の各波形
例。
例。
【図6】図5の磁束−電流特性図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す回路図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す回路図。
【図9】従来の交流電圧を用いた鉄心の消磁方法を示す
回路図。
回路図。
【図10】従来の極性切換スイッチを用いた鉄心の消磁
方法を示す回路図。
方法を示す回路図。
【図11】図10における鉄心の電圧、磁束、電流の各
波形例。
波形例。
【図12】図11の磁束−電流特性図。
1…電源設備 2…可変抵抗体 3…電流シャント 4…インダクタンス 5…コイル 6…波形測定器 7…コンピュータ 8…巻線抵抗 9…鉄心 10…電圧波形 11…磁束波形 12…電流波形 13…残留磁束零点 14…磁束−電流特性 15…磁束電流カーブ 16…DC電源 17…スイッチ 18…交流電源 19…切換スイッチ 20…アーク電圧 21…残留磁束
Claims (2)
- 【請求項1】 誘導電器に設けられた鉄心内の残留磁束
を消去する鉄心の消磁方法において、 正極性電圧と負極性電圧とを出力可能な電源設備を備
え、この電源設備から正極性電圧と負極性電圧とを交互
に鉄心に出力し、初期には1波毎の電圧印加時間を長く
して鉄心の飽和磁束以上の印加磁束を鉄心に供給し、徐
々に鉄心への印加磁束を低減していき、最終的に印加磁
束を0とするようにしたことを特徴とする鉄心の消磁方
法。 - 【請求項2】 誘導電器に設けられた鉄心内の残留磁束
を消去する鉄心の消磁方法において、 最初に所定の電圧を鉄心に出力してその時に流れる電流
波形から鉄心の残留磁束を推定し、推定された残留磁束
を打消すような印加磁束を鉄心に供給するようにしたこ
とを特徴とする鉄心の消磁方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16889296A JPH1022128A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 鉄心の消磁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16889296A JPH1022128A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 鉄心の消磁方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1022128A true JPH1022128A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15876511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16889296A Pending JPH1022128A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 鉄心の消磁方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1022128A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011216630A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takaoka Electric Mfg Co Ltd | 変圧器鉄心の残留磁束密度制御方法およびその装置 |
| CN108427034A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-08-21 | 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司曲靖局 | 一种基于换流变压器直流电阻测量装置的去磁方法 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16889296A patent/JPH1022128A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011216630A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takaoka Electric Mfg Co Ltd | 変圧器鉄心の残留磁束密度制御方法およびその装置 |
| CN108427034A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-08-21 | 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司曲靖局 | 一种基于换流变压器直流电阻测量装置的去磁方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041207 |