JPH10222316A - 再生システム、再生装置、再生方法 - Google Patents

再生システム、再生装置、再生方法

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JPH10222316A
JPH10222316A JP9027793A JP2779397A JPH10222316A JP H10222316 A JPH10222316 A JP H10222316A JP 9027793 A JP9027793 A JP 9027793A JP 2779397 A JP2779397 A JP 2779397A JP H10222316 A JPH10222316 A JP H10222316A
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JP9027793A
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Norichika Mitsune
範親 三根
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD−RAMにも対応できる再生装置を、
大規模化、コストアップを招かずに実現できるようにす
る。 【解決手段】 ホスト機器側で記録媒体の欠陥管理を行
うように記録媒体から欠陥管理情報を読み込み、必要な
アドレス変換機能を整える。そしてホスト機器から再生
装置にデータ再生要求を行う場合に、再生装置に対して
は欠陥管理状況に応じたアドレス変換が行われた後の状
態での物理的読出位置情報が送信されるようにする。つ
まり再生装置側ではRAMメディア再生の場合も、RO
Mメディア再生の際と同様に欠陥管理を行う必要はなく
なり、ROM記録媒体専用の再生装置とほぼ同等の回路
規模及びコストにより、RAM記録媒体にも対応できる
再生装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディスク状
記録媒体に対応して再生動作を行なうことのできる再生
装置(ディスクドライブ)と、その再生装置と接続され
再生指示を行うホスト機器(例えばディスクドライバ機
能を有するコンピュータ)により構築される再生システ
ム及びその再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としてCD(コン
パクトディスク)が広く普及しており、音楽用途をはじ
めとしてCD方式のディスクは各種分野で使用されてい
る。特にCD−ROM、CD−R(コンパクトディスク
−レコーダブル)などはコンピュータユースに主に用い
られ手いる。
【0003】一方、マルチメディア用途に好適な光学デ
ィスク記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc
/Digital Video Disc)と呼ばれるディスクも開発され
ている。このDVDはビデオデータ、オーディオデー
タ、コンピュータデータなどの広い分野で適応すること
が提唱されている。このDVDはCDと同サイズのディ
スク(直径12cm)でありながら、記録トラックの小
ピッチ化やデータ圧縮技術等により、記録容量も著しく
増大されている。そしてこのDVDでは、再生専用のD
VD−ROM、1回だけ書き込み可能なDVD−R、何
回でも書き換え可能なDVD−RAMなどの種別が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DVD−R
AMメディアでは、そのランダムアクセス機能のため
に、欠陥管理にかかる交代処理を行うことが提案されて
いる。即ち、フォーマット時点や使用時などにおいてデ
ィスク上の欠陥部分を検査し、欠陥部分が存在した場合
は、その欠陥領域を別の領域に割り当てる。そしてその
欠陥領域及び割当先の情報を欠陥管理情報(ディフェク
トマップ)としてディスクの特定のエリアに記録してお
く。
【0005】実際の再生要求があった場合は、その要求
にかかる論理的なアドレスをディスクの実アドレスに相
当する物理的なアドレスに変換することになるが、その
際に、欠陥管理情報に管理されている欠陥領域に相当す
る部分が含まれている場合は、その欠陥部分のアドレス
のみをさらに交代された領域のアドレスに変換するとい
う手順を行って、実際に読出動作を行う対象となるアド
レスを生成する必要がある。一方、DVD−ROMメデ
ィアの場合は、このような交代処理を含む欠陥管理は不
要である。
【0006】ここでDVDドライブ(DVD再生装置)
としての構成を考えてみると、もし、DVD−ROM専
用の再生装置とするならば、その再生装置には欠陥管理
機能は必要ない。従って、接続されたホストコンピュー
タからの再生要求があった際に、再生位置情報として送
られてくる論理アドレスを物理アドレスに変換する機能
があればよい。論理アドレスは通常、ディスクのユーザ
ーエリアの先頭を先頭(アドレス0)とするアドレスで
あり、また物理アドレスはユーザーエリアより前の管理
情報エリア等を含んで先頭から付されているアドレスで
あるため、論理アドレスを物理アドレスに変換するに
は、単にユーザーエリア以前のアドレス量を付加するオ
フセット加算を行えばよい。従って、論理アドレスを物
理アドレスに変換する機能を付加するために比較的規模
の大きいファームウエア等は必要ない。このためDVD
−ROM専用の再生装置は、非常に安価に提供できる。
【0007】ところがDVD−RAMに対応できる再生
装置を考えると、図10におけるディスク再生装置91
のような構成をとらざるを得ない。図10はディスク再
生装置91と、そのホスト機器となるホストコンピュー
タ92を、それぞれ再生機能ブロックにより表してお
り、ホストコンピュータ92には、ディスク再生装置9
1に対応するために、オペレーティングシステム97
(以下、OSという)のもとで機能するデバイスドライ
バ96としてのソフトウエアが搭載されている。そして
デバイスドライバ96はディスク再生装置91に装填さ
れるディスクからファイル管理情報を読み出して保持す
るファイルシステム機能96aと、ファイルシステム機
能96aによって管理されるファイルデータのうちでO
S97から要求されたファイルデータの読み込みを実行
するために機能するドライバ機能96bが設けられる。
【0008】ディスク再生装置91には、例えば光学ヘ
ッド、サーボ機構、デコーダ回路系などによるディスク
ドライブ部93が設けられ、これによって実際にディス
クからのデータ再生動作が可能とされるとともに、この
ディスクドライブ部93に、ホストコンピュータ92か
らの要求に基づいて必要な再生動作を実行させるための
コントローラ94が設けられる。ディスク再生装置91
とホストコンピュータ92は、例えばSCSIやATA
PI等の通信方式で接続される。
【0009】このようなホストコンピュータ92とディ
スク再生装置91による再生システムにおいて、OS9
7から或るデータファイルのリード要求が発生した場
合、デバイスドライバ96は、ディスク再生装置91に
対してリードコマンド(読出要求)及び読出を実行すべ
き位置情報を送信する。位置情報とは、例えば読出を実
行する範囲の先頭のアドレスと、データファイル長(デ
ータレングス)により構成される。ただし、この送信さ
れる先頭のアドレスとは、ホストコンピュータ92側で
のディスクのデータファイル管理に基づくものであり、
論理アドレスとなる。
【0010】ディスク再生装置91のコントローラ94
は、ホストコンピュータ92からのリードコマンド、及
び位置情報としてのアドレスとデータレングスを受信す
ることで、それに応じた読出動作をディスクドライブ部
93に実行させることになる。ここで、実際のディスク
ドライブ部93での読出のためのアクセス動作は物理ア
ドレスによるものとなるため、送信されてきた論理アド
レス及びデータレングスの情報を、物理アドレス及びレ
ングスの情報に変換する必要がある。上述のようにDV
D−ROMメディアの場合は、単に論理アドレスにオフ
セット値を加算すれば、それが物理アドレスとなる。こ
のためにコントローラ94内にはオフセット付加機能9
4aが設けられる。
【0011】ところがDVD−RAMメディアの場合は
欠陥管理状況に対応しなければならず、このためコント
ローラ94内に、ディスクから読み出した欠陥管理情報
の保持及びその欠陥管理情報における交代情報により作
成したテーブル、すなわち交代情報に応じたアドレス変
換を実行しやすいように作成されたディフェクトテーブ
ルを保持するディフェクトテーブル機能94bと、その
ディフェクトテーブルを用いて交代情報に応じたアドレ
ス変換を行うアドレス変換機能94cが設けられなけれ
ばならない。これらの機能が設けられることで、必要に
応じてディスク上の傷などの欠陥に応じた交代情報に基
づいてアドレス変換が行われ、読み出すべきデータファ
イルを構成するデータが実際に記録されている物理アド
レス及びデータレングスが生成される。そしてコントロ
ーラ94は、その物理アドレス及びデータレングスによ
り示される位置の再生動作をディスクドライブ部93に
指示する。これによりディスクドライブ部93によって
要求されたデータファイルの再生が実行され、再生され
たデータファイルはホストコンピュータ92に送信され
る。
【0012】DVD−RAM対応の再生装置では、この
ようにディフェクトマネージメントを実行するためにデ
ィフェクトテーブル機能94b、アドレス変換機能94
cを設けなければならないが、欠陥管理情報を保持する
ためには、最大ディフェクト数をd、アドレスデータを
aバイト(例えば7〜8バイト程度)とすると、(d×
a)バイトのメモリ領域を必要とする。例えば最大ディ
フェクト数d=2000個としても、14〜16Kbyte
程度のメモリ領域を必要とする。例えばこのようなメモ
リ領域が不要なDVD−ROM専用の再生装置では、必
要なメモリ容量は数Kbyteとなり、通常はコントローラ
94のCPU内蔵RAMでまかなわれるが、DVD−R
AMにも対応するためには14〜16Kbyte程度のメモ
リ追加が必要になることになる。
【0013】さらに、メモリに保持された欠陥管理情報
を用いてディフェクトテーブルを構築し、またディフェ
クトテーブルを用いて実際のアドレス変換処理を行うた
めに、かなりの規模のファームウエアを必要とすること
になる。通常、ファームウエアのサイズは数Kbyteとな
る。これらのメモリやファームウエアの追加は、ディス
ク再生装置として好ましくない大規模化やコストアップ
につながる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、例えばDVD−ROMだけでなくDVD−R
AMにも対応できる再生装置を、大規模化、コストアッ
プを招かずに実現できるようにする再生システム、再生
方法を提供することを目的とする。
【0015】このためホスト機器と、所定の記録媒体に
対して再生動作を実行できる再生装置とが相互通信可能
に接続されて成る再生システムとして、再生装置は、記
録媒体からのデータ読出動作を行う再生手段と、再生制
御手段を備える。この再生制御手段は、ホスト機器から
の特定コマンドにより記録媒体の欠陥管理情報の読出を
再生手段に実行させ再生された欠陥管理情報をホスト機
器に送信することができるとともに、ホスト機器からの
読出要求及び読出位置情報に応じて再生手段に再生動作
を実行させ、再生されたデータをホスト機器に送信する
ことができるようにする。またホスト機器は、再生装置
に対して、装填されている記録媒体の欠陥管理情報の読
出を指示するとともに、再生されて供給された欠陥管理
情報を保持する欠陥管理手段と、再生装置に対してデー
タ読出を実行させる際に、読出対象位置として発生され
た論理的読出位置情報を、欠陥管理手段に保持された欠
陥管理情報を参照して記録媒体の欠陥管理状況に即した
読出位置情報に変換し、読出要求とともに再生装置に送
信する再生要求手段とを有するようにする。
【0016】即ちホスト機器側で欠陥管理を行い、ホス
ト機器から再生装置にデータ再生要求を行う場合に、欠
陥管理状況に応じたアドレス変換が行われた後の状態で
の読出位置情報が送信されるようにする。これにより再
生装置側では欠陥管理のためのファームウエアを搭載す
る必要はなくなる。再生手順としては、まず最初に、再
生装置に装填されている記録媒体の欠陥管理情報をホス
ト機器側に送信する欠陥情報読出手順と、ホスト機器側
で、供給された欠陥管理情報により、読出対象位置とし
て発生される論理的読出位置情報を、記録媒体の欠陥管
理状況に即した読出位置情報に変換する変換機能を作成
する変換機能作成手順とを実行する。また実際の再生動
作時の手順としては、読出対象位置として発生された論
理的読出位置情報を、ホスト機器側に用意された変換機
能により、記録媒体の欠陥管理状況に即した読出位置情
報に変換し、再生装置側で、その読出位置情報に応じた
再生動作を実行する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態として、
DVD−ROM及びDVD−RAMに対応するディスク
再生システムを例にあげ、次の順序で説明する。 1.欠陥管理方式 2.再生システムのハードウエア構成 3.再生システムの機能ブロック形態 4.初期動作 5.再生動作
【0018】1.欠陥管理方式 まず図7、図8、図9によりDVD−RAMについて提
案されている欠陥管理方式の例について説明する。図7
はDVD−RAMディスクの半径方向のエリア構造を模
式的に示したものである。ディスク最内周側はリードイ
ン領域、ディスク最外周側はリードアウト領域とされ、
このリードイン領域とリードアウト領域の間の区間がユ
ーザーエリアとされる。ユーザーエリアとは、実際のデ
ータファイルの記録再生に用いられる領域である。
【0019】ディスク内周側のリードイン領域には、各
種のディスクマネジメント情報が記録されるコントロー
ルエリアCNTと、ディフェクトマネジメントエリアD
MA1,DMA2が設けられる。またディスク外周側の
リードアウト領域にも、ディフェクトマネジメントエリ
アDMA3,DMA4と、各種のディスクマネジメント
情報が記録されるコントロールエリアCNTが設けられ
る。ディフェクトマネージメントエリアDMA1〜DM
A4は、基本的にはユーザーエリアにおいてディフェク
ト区間が発見された場合に、そのディフェクト区間のア
ドレスを管理すること、及び必要に応じて設定される交
代セクターのアドレスを管理することを行なう4つのデ
ィフェクトマネージメントエリアDMA1〜DMA4
は、管理上の安全性を高めるためにそれぞれ同一内容が
記録される。
【0020】実際にデータファイルの記録再生が行われ
るユーザーエリアにおいてはゾーン方式により半径方向
に複数の領域に区分されており、図示するようにゾーン
0からゾーン(n)というn個のゾーンが形成されてい
る。そして、各ゾーン毎にデータエリアと、そのデータ
エリアに対応する交代エリアが用意される。従ってユー
ザーエリアがnゾーンに区分される場合は、n単位のデ
ータエリアと、n単位の交代エリアが設けられる。交代
エリアとは、データエリア内において傷などで記録/再
生不能となるディフェクト部位が存在していた場合に、
そのディフェクト部位に代えて用いられる部位を提供す
るエリアとされる。
【0021】なお、ディスク上の位置を示すアドレスと
しては、物理アドレス(物理ブロックアドレス;PHYSIC
AL BLOCK ADDRESS ;PBA)と論理アドレス(論理ブ
ロックアドレス;LOGICAL BLOCK ADDRESS ;LBA)が
ある。物理アドレスはリードイン領域の先頭からリード
アウト領域の終端までのブロック毎に連続値が付される
ものである。いわゆるディスクの絶対アドレスである。
ブロックとは例えば32Kbyte(16セクター)のデー
タ単位であり、これは1つのECC単位を形成するデー
タ単位となる。そしてディスク内周から外周までのトラ
ックは、ブロックが連続して形成されていることにな
る。
【0022】論理アドレスは、通常の記録再生動作での
アクセス範囲となるユーザーエリアに対して付されるも
ので、ユーザーエリアの先頭のブロックが、論理アドレ
ス「0」となる。つまり、論理アドレスにリードイン領
域分のアドレス値をオフセットとして加えると、その値
が物理アドレスになる。DVDでは、ユーザーエリアの
先頭アドレスは例えば物理アドレス30000hに設定
され、従って物理アドレスPBA「30000h」=論
理アドレスLBA「0h」となる。ただし論理アドレス
とは必ずしもディスクの物理的な位置に固定して与えら
れるものではなく、あくまで記録されているデータファ
イルに対して与えられるものである。このため欠陥管理
により物理的な記録位置が1ブロック後ろにずれたり、
交代エリアの或るブロックが用いられることなどは論理
アドレス値自体には反映されない。
【0023】欠陥管理を行うために設けられるディフェ
クトマネージメントエリアDMA(DMA1〜DMA
4)には、欠陥管理情報として図8(a)に示すように
ディスクディフィニッションストラクチャDDS、プラ
イマリディフェクトリストPDL、セカンダリディフェ
クトリストSDLが設けられる。ディスクディフィニッ
ションストラクチャDDSはディフェクト管理のための
情報の記録された位置を管理するもので、プライマリデ
ィフェクトリストPDL、セカンダリディフェクトリス
トSDL、交代エリアなどのアドレスが記録されてい
る。即ちディスク再生時には、まずこのディスクディフ
ィニッションストラクチャDDSを読み込むことで、デ
ィフェクト管理のための実情報にアクセスすることがで
きるようになる。
【0024】プライマリディフェクトリストPDLに
は、図8(b)のように、欠陥ブロックが発見された場
合の、その欠陥アドレスdfaP1、dfaP2、df
aP3・・・・が記録されるとともに、先頭に欠陥アド
レスとして発見されたブロックの数がPDLエントリー
数として記録される。このプライマリディフェクトリス
トPDLによる欠陥管理形態はいわゆるスリッピングと
呼ばれる形態となり、例えばディスクフォーマット時な
どに生成される。欠陥管理のためには、まずディスクの
製造時もしくはフォーマット時などに記録面全面にわた
ってディフェクトブロックの検査が行なわれる。このと
きに発見された各ディフェクトブロックについては、そ
のアドレスがプライマリディフェクトセクターPDLに
おける欠陥アドレスdfaP1、dfaP2、dfaP
3・・・・として順次記録されていくことになる。ただ
し、この場合は発見されたディフェクトブロックに交代
するブロックは、そのディフェクトブロックの次のブロ
ックと設定される。つまりディフェクトブロックに応じ
て記録用に用いるブロックが後ろにずらされていくこと
になり、これがスリッピング処理と呼ばれる。
【0025】図9(a)にスリッピング処理を模式的に
示した。図9において一ますは1ブロック分をあらわし
ており、物理アドレスPBAとして「Bn-3 」〜「Bn+
5 」の区間(ユーザーエリア内の或る区間)を示してい
る。ここで物理アドレスBnのブロックが欠陥ブロック
であったとすると、この物理アドレスBnの値が欠陥ア
ドレスdfaP(x)としてプライマリディフェクトリ
ストPDLに登録される。この場合、スリッピング処理
として次の物理アドレスBn+1 のブロックが物理アドレ
スBnとしてのブロックとして用いられることになり、
図9(a)下段の下部の括弧内に示すように以降、1ブ
ロックづつずれた状態で各ブロックが用いられる(ただ
し当然ながら、実際に物理アドレスが変更されるわけで
はない)。
【0026】このようなスリッピング処理のための欠陥
管理情報となるプライマリディフェクトリストPDLに
おいては、欠陥ブロックの代わりに用いられるブロック
は、次のブロックであるため、欠陥ブロックに代わるブ
ロックのアドレスを管理する必要はない。従って、プラ
イマリディフェクトリストPDLでは、1つのディフェ
クトブロックにつき、そのアドレスとして数バイト(7
〜8バイト)が消費されるのみとなる。そしてディフェ
クト検査の際に発見されたディフェクトブロック数が、
PDLエントリー数として記録される。
【0027】セカンダリディフェクトリストは、ユーザ
ー使用時において発見されたディフェクトセクターを管
理するためのものである。セカンダリディフェクトリス
トSDLには、図8(c)のように、欠陥ブロックが発
見された場合の、その欠陥アドレスdfaS1、dfa
S2、dfaS3・・・・が記録されるとともに、これ
らの各欠陥アドレスに対応して交代ブロックとしてのア
ドレスrpa1、rpa2、rpa3・・・・が記録さ
れる。そして先頭に欠陥アドレスとして発見され登録さ
れているブロックの数がSDLエントリー数として記録
される。
【0028】このセカンダリディフェクトリストSDL
による欠陥管理形態はいわゆるリニアリプレイスメント
と呼ばれる形態となり、ユーザー使用時においてディフ
ェクトブロックが発見されるたびに、リスト内容が更新
(追加)されていく。つまりユーザー使用時において発
見されたディフェクトブロックについては、その交代ブ
ロックとして交代エリア内のブロックが割り当てられ
る。従ってセカンダリディフェクトリスト内のデータと
しては、発見された1つのディフェクトブロックにつ
き、上記のようにその欠陥アドレスdfa(x)として
の数バイト(7〜8バイト)と、交代アドレスrpa
(x)としての数バイト(7〜8バイト)の14〜16
バイトが用いられる。
【0029】図9(b)にリニアリプレイスメント処理
を模式的に示した。図9(b)でも、物理アドレスPB
Aとして「Bn-3 」〜「Bn+5 」の区間(ユーザーエリ
ア内の或る区間)を例示しており、物理アドレスBnの
ブロックが欠陥ブロックとして新たに発見されたとす
る。すると、この物理アドレスBnのブロックの代わり
に用いられるブロックが交代エリア内の或るブロック
(アドレスBm+2 )として用意され、欠陥ブロックのア
ドレスBnが欠陥アドレスdfa(x)として、また用
意された交代ブロックのアドレスBm+2 が交代アドレス
rpa(x)としてセカンダリディフェクトリストSD
Lに登録される。この場合、それ以降はリニアリプレイ
スメント処理として物理アドレスBm+2のブロックが物
理アドレスBnとしてのブロックに代わって用いられ
る。
【0030】ディフェクトマネジメントエリアDMAに
おいて以上のように欠陥状況が管理されることで、記録
再生システム側では、ディスクからディフェクトマネジ
メントエリアDMAの情報を読み込むことで、そのディ
スクに関してディフェクト管理に即した記録再生動作を
行うことができる。
【0031】2.再生システムのハードウエア構成 図2は本例の再生システムのハードウエア構成のブロッ
ク図である。再生システムはディスク再生装置1とホス
トコンピュータ2が、例えばSCSIやATAPIなど
により相互通信可能に接続されて構成される。ホストコ
ンピュータ2には、例えば内部記録媒体としてのハード
ディスクドライブ31が内蔵され、アプリケーションソ
フトウエア等がインストールされる。またホストコンピ
ュータ2に対する入力装置としてキーボード33や、表
示出力装置としてディスプレイユニット32が設けられ
る。
【0032】ディスク再生装置1には、ディスクDとし
てDVD−RAMディスクやDVD−ROMディスクが
装填される。ディスクDはターンテーブル17に積載さ
れ、再生動作時においてスピンドルモータ16によって
一定線速度(CLV)で回転駆動される。そしてピック
アップ11によってディスクDにエンボスピット形態も
しくは相変化ピット形態で記録されているデータの読み
出しが行なわれる。
【0033】ピックアップ11にはDVDディスクに最
適な光学系が設けられている。例えばレーザ光源となる
レーザダイオード14は出力するレーザーの中心波長が
650nmもしくは635nmのものとされ、また対物
レンズ12はNA=0.6 とされる。対物レンズ12は二
軸機構13によってトラッキング方向及びフォーカス方
向に移動可能に保持されている。
【0034】ディスクDに対してピックアップ11が用
いられてデータ読取動作が行なわれるわけであるが、ピ
ックアップ11においてはディスクDからの反射光情報
はディテクタ15によって検出され、受光光量に応じた
電気信号とされてRFアンプ19に供給される。RFア
ンプ19は、電流電圧変換回路、増幅回路、マトリクス
演算回路等を備え、ディテクタ15からの信号に基づい
て必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF
信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、
トラッキングエラー信号TE、いわゆる和信号であるプ
ルイン信号PIなどを生成する。
【0035】RFアンプ19で生成される各種信号は、
2値化回路22とサーボプロセッサ26に供給される。
即ちRFアンプ19からの再生RF信号は2値化回路2
2へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー
信号TE、プルイン信号PIはサーボプロセッサ26へ
供給される。
【0036】RFアンプ19で得られた再生RF信号は
2値化回路22で2値化されることでいわゆるEFM+
信号(8−16変調信号)とされ、デコーダ23に供給
される。デコーダ23ではEFM+復調,CIRCデコ
ード等を行ない、また必要に応じてCD−ROMデコー
ド、MPEGデコードなどを行なってディスクDから読
み取られた情報の再生を行なう。デコードされたデータ
はインターフェース部24を介してホストコンピュータ
2に送信される。
【0037】サーボプロセッサ26は、RFアンプ19
からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー
信号TEや、デコーダ23もしくはシステムコントロー
ラ21からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォ
ーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サ
ーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
【0038】即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、
トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ28
に供給する。二軸ドライバ28はフォーカスドライブ信
号、トラッキングドライブ信号に基づいた電流をピック
アップ11における二軸機構13のフォーカスコイル、
トラッキングコイルに与え、二軸機構13を駆動するこ
とになる。これによってピックアップ11、RFアンプ
19、サーボプロセッサ26、二軸ドライバ28による
トラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループ
が形成される。
【0039】またサーボプロセッサ26はスピンドルモ
ータドライバ29に対して、スピンドルエラー信号SP
Eに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ29はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
16に印加し、スピンドルモータ16のCLV回転を実
行させる。またサーボプロセッサ26はシステムコント
ローラ21からのスピンドルキック(加速)/ブレーキ
(減速)制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発
生させ、スピンドルモータドライバ29によるスピンド
ルモータ16の起動または停止などの動作も実行させ
る。
【0040】サーボプロセッサ26は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエ
ラー信号や、システムコントローラ21からのアクセス
実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ27に供給する。スレッドドライ
バ27はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構1
8を駆動する。スレッド機構18とはピックアップ11
の全体をディスク半径方向に移動させる機構であり、ス
レッドドライバ27がスレッドドライブ信号に応じてス
レッドモータ18を駆動することで、ピックアップ11
の適正なスライド移動が行なわれる。
【0041】ピックアップ11におけるレーザダイオー
ド14はレーザドライバ30によってレーザ発光駆動さ
れる。サーボプロセッサ26は、システムコントローラ
21からの指示に基づいて再生時などにピックアップ1
1のレーザ発光を実行すべきレーザドライブ信号を発生
させ、レーザドライバ30に供給する。これに応じてレ
ーザドライバ30がレーザダイオード14を発光駆動す
ることになる。
【0042】以上のようなサーボ及びデコードなどの各
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ21により制御される。例えば再生開
始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再生
などの動作は、システムコントローラ21がサーボプロ
セッサ26やピックアップ11の動作を制御することで
実現される。メモリ25はマイクロコンピュータとして
のシステムコントローラ21のCPU内蔵メモリであ
り、制御動作で必要な各種作業データの格納やワーク領
域として用いられる。
【0043】システムコントローラ21によるディスク
Dの再生動作に関する制御は、ホストコンピュータ2か
らの再生要求及び再生位置指定に応じて実行される。即
ちホストコンピュータ2から再生要求としてのコマンド
とともに、再生位置情報としてアドレス(本例の場合、
後述するように欠陥管理に即した状態の物理アドレス)
とデータレングスが送信されてくるが、システムコント
ローラ21はそれに応じて、サーボプロセッサ26の制
御を行い、スピンドル回転、レーザ出力ピックアップ1
1のアクセスを実行させ、要求されたデータファイルの
読出を実行させる。そして読み出されデコーダ23でデ
コードされたデータファイルを、インターフェース部2
4からホストコンピュータ2に送信させることで一連の
再生動作制御が完了される。
【0044】3.再生システムの機能ブロック形態 図1は、図2で説明した再生システムを、再生動作に関
する機能ブロック的に表したものである。ホストコンピ
ュータ2には、ディスク再生装置1に対応するために、
OS7のもとで機能するデバイスドライバ6としてのソ
フトウエアが搭載されている。そしてデバイスドライバ
6はディスク再生装置1に装填されるディスクDからフ
ァイル管理情報を読み出して保持するファイルシステム
機能6aと、ファイルシステム機能6aによって管理さ
れるファイルデータのうちでOS7から要求されたファ
イルデータの読み込みを実行するためのドライバ機能6
bが設けられる。さらに本例の場合、デバイスドライバ
6内に、ディスクDから読み出した欠陥管理情報の保持
及びその欠陥管理情報における交代情報により作成した
テーブル、すなわち交代情報に応じたアドレス変換を実
行しやすいように作成されたディフェクトテーブルを保
持するディフェクトテーブル機能6cと、そのディフェ
クトテーブルを用いて交代情報に応じたアドレス変換を
行うアドレス変換機能6dが設けられている。
【0045】ディスク再生装置1には、例えば光学ヘッ
ド、サーボ機構、デコーダ回路系などによるディスクド
ライブ部3が設けられ、これによって実際にディスクか
らのデータ再生動作が可能とされるが、このディスクド
ライブ部3は図2におけるシステムコントローラ25及
びインターフェース部24以外の構成部分に相当する。
そしてこのディスクドライブ部3に、ホストコンピュー
タ2からの要求に基づいて必要な再生動作を実行させる
ためのコントローラ4が設けられるが、これは図2のシ
ステムコントローラ25及びインターフェース部24に
相当する。
【0046】このようなホストコンピュータ2とディス
ク再生装置1による再生システムにおいて、OS7から
或るデータファイルのリード要求が発生した場合、デバ
イスドライバ6は、ディスク再生装置1に対してリード
コマンド(読出要求)及び読出を実行すべき位置情報を
送信することになる。ただし本例の場合、位置情報と
は、読出を実行する範囲の先頭のアドレスと、データフ
ァイル長(データレングス)により構成されるが、この
送信される先頭のアドレスとは、ホストコンピュータ2
側でのディスクのデータファイル管理に基づく論理アド
レスLBA、データレングスLGを、欠陥管理状況に応
じて変換した1又は複数の物理アドレスPBA#、デー
タレングスLG#となる。
【0047】そしてディスク再生装置1のコントローラ
4は、ホストコンピュータ2からのリードコマンド、及
び読出位置情報としてのアドレスとデータレングスを受
信することで、それに応じた読出動作をディスクドライ
ブ部3に実行させることになるが、コントローラ4は受
信したアドレスを、従来のDVD−ROMディスク対応
の場合と同様に論理アドレスとして扱う。つまり、ディ
スクがDVD−RAMディスクであるか否かに関わら
ず、送信されてきた物理アドレスPBA#及びデータレ
ングスLG#の情報を、論理アドレス及びレングスとし
て扱い、従って論理アドレスに対してオフセット付加機
能4aによりオフセットを付加して実際にディスク読出
を実行すべき物理アドレスを得る。そしてその物理アド
レス及びデータレングスLG#に基づいてデータ再生動
作制御を実行することになる。
【0048】つまり本例では、DVD−RAMメディア
の場合に必要な欠管理状況に基づくアドレス変換は、ホ
ストコンピュータ2側のデバイスドライバ6内で実行
し、欠陥管理に即したアドレス変換が行われた状態で、
ディスク再生装置1に対して再生指示を行うことにな
る。従って、ディスク再生装置1では、ディスクDがD
VD−ROMメディアであろうが、DVD−RAMメデ
ィアであろうが、読出要求とともに送信されてくるアド
レスに対して単純にオフセット付加処理を行うのみでよ
い。
【0049】なお、本例ではこのようにオフセット付加
をディスク再生装置1側で実行するとして説明を続ける
が、オフセット付加までもデバイスドライバ6側で行っ
てしまい、ディスク再生装置1のコントローラ4は、供
給されたアドレスをそのまま実際の読出アドレスとして
用いて再生アクセスを行うようにするシステムを構築す
ることも可能である。
【0050】4.初期動作 本例の再生システムの具体的な動作例として、ディスク
再生のための初期動作を図3のフローチャートで説明す
る。この初期動作はホストコンピュータ2の処理であ
り、ディスク再生装置1に新たにディスクDが装填され
た際、もしくはディスク再生装置1内にディスクDが装
填されている状態でホストコンピュータ2が起動された
場合などに実行される。
【0051】ホストコンピュータ2はまずステップF1
01としてディスク再生装置1に装填されているディス
クDのメディアタイプ、即ちDVD−ROMであるかD
VD−RAMであるかを確認する。本例のようにSCS
IもしくはATAPI方式の接続の場合は、ホストコン
ピュータ2はモードセンスコマンドのパラメータである
メディアタイプの情報により判別することができる。
【0052】ディスクDがDVD−ROMであった場合
は、特に初期処理は必要ないためステップF102から
初期処理を抜ける。ディスクDがDVD−RAMであっ
た場合は、初期処理としてディフェクト管理に関する初
期処理を実行するためにステップF102からF103
に進む。
【0053】ステップF103では、ホストコンピュー
タ2はディスク再生装置1に対して特定のコマンドによ
り、ディスクDのディフェクトマネジメントエリアDM
Aの読出を指示する。即ちディスクディフィニッション
ストラクチャDDS、プライマリディフェクトリストP
DL、セカンダリディフェクトリストSDLとしての欠
陥管理情報の再生を指示し、再生された欠陥管理情報を
ホストコンピュータ2側に送信させる。ホストコンピュ
ータ2では、送信されてきた欠陥管理情報をデバイスド
ライバ6により使用されるメモリ領域に取り込むことに
なる。
【0054】なお、ディスクDに対する通常のアクセス
範囲はユーザーエリアの範囲であり、ディフェクトマネ
ジメントエリアDMAはその範囲外となる。このためホ
ストコンピュータ2がDVD−RAMメディアのディフ
ェクトマネジメントエリアDMAの情報を読み込むため
には、読出要求にかかる論理アドレスLBAの範囲を、
ユーザーエリアの前後のディフェクトマネジメントエリ
アDMAの分だけ拡大すればよい。提案されているDV
D−RAM規格によれば、ユーザーエリアの前後に60
hづつ論理アドレスLBAの範囲を拡大することにな
る。
【0055】ディスクDから欠陥管理情報を読み込んだ
ら、ステップF104として、そのプライマリディフェ
クトリストPDL、セカンダリディフェクトリストSD
Lにエントリーされているディフェクト数に基づいて、
必要なメモリ領域を確保する。そしてステップF105
として、プライマリディフェクトリストPDL及びセカ
ンダリディフェクトリストSDLに基づいて、論理アド
レスLBAを物理アドレスPBA#に変換するためのデ
ィフェクトテーブルを作成する。なお、物理アドレスP
BA#とは、欠陥管理状況に応じて物理的な交代位置に
相当するアドレスであるが、論理アドレスから物理アド
レスの変換のためのオフセット付加が行われていない段
階のアドレス値である。つまり、ディスク再生装置1側
でオフセット付加されることで、実際の物理的な読出位
置を示すことになる値である。
【0056】ディフェクトテーブルが作成され、デバイ
スドライバ6のディフェクトテーブル機能6cが有効に
なることで、初期処理が終了される。以降、DVD−R
AMとしてのディスクDに対する再生動作要求時には、
アドレス変換機能6dがディフェクトテーブル機能6c
を用いてアドレス変換を行い、ドライバ機能6bが変換
されたアドレスPBA#及びデータレングスLG#を用
いてディスク再生装置1に対して読出要求を行うことに
なる。
【0057】5.再生動作上記の初期動作の後におい
て、OS7から読出要求が発生した場合の処理を図4に
示す。OS7から必要なデータファイルの読出要求が発
生した場合は、処理はステップF201からF202に
進む。このときファイルシステム機能6aでのファイル
管理により、必要なデータファイルの論理アドレスLB
AとデータレングスLGが発生されることになる。
【0058】ここでアドレス変換機能6dはディフェク
トテーブル機能6cを用いて、論理アドレスLBAとデ
ータレングスLGを、1又は複数の位置情報、即ち物理
アドレスPBA#とデータレングスLG#に変換する。
このアドレス変換処理は大きく分けて、読出対象となる
データファイルについて欠陥ブロックが存在しない場合
と、読出対象となるデータファイル内にプライマリディ
フェクトリストPDLに登録されている欠陥ブロックが
存在する場合と、読出対象となるデータファイル内にセ
カンダリディフェクトリストSDLに登録されている欠
陥ブロックが存在する場合とにより、それぞれ所要の処
理が実行される。
【0059】なお、実際には読出対象となるデータファ
イル内に、プライマリディフェクトリストPDLに登録
されている欠陥ブロックが複数存在する場合や、セカン
ダリディフェクトリストSDLに登録されている欠陥ブ
ロックが複数存在する場合、さらにはプライマリディフ
ェクトリストPDLに登録されている欠陥ブロックと、
セカンダリディフェクトリストSDLに登録されている
欠陥ブロックの両方が存在する場合などの多様な場合が
考えられるが、それぞれの欠陥ブロックに対応して、次
に説明するような位置情報変換(アドレス及びデータレ
ングスの変換)が行われる。
【0060】まず読出対象となるデータファイルの区間
において、欠陥管理情報を参照した結果、欠陥ブロック
が存在しない場合と判断された場合は、実際上のアドレ
ス及びデータレングスの変換は行わない。例えば論理ア
ドレスLBA=16W、データレングスLG=4として
読出要求が発生した場合は、論理アドレスとして16
W、16W+1、16W+2、16W+3という4ブロ
ックのデータファイル再生が求められたものとなるが、
この4ブロックに相当するディスクDの実際の記録位置
に欠陥ブロックが存在しないことがディフェクトテーブ
ル機能6cが読み込んでいる欠陥管理情報(もしくはデ
ィフェクトテーブル)から確認されたとする。すると、
アドレス変換部6dは特に欠陥状況に応じたアドレス変
換を行う必要はなく、論理アドレスLBA=16W、デ
ータレングスLG=4という値を、物理アドレスPBA
#=16W、データレングスLG#=4という値として
ドライバ機能6dに受け渡す。
【0061】ステップF202でこのような処理が行わ
れた後、ステップF203でドライバ機能6dがディス
ク再生装置1に対してリードコマンドを実行する。即ち
リード要求コマンドとともに、読出位置情報としてアド
レス=16W、データレングス=4という情報を送信す
る。このステップF203のリードコマンドに対してデ
ィスク再生装置1は、送信されてきたアドレス(物理ア
ドレスPBA#)を、オフセットの付加されていないア
ドレス、即ち論理アドレスとして捉えて、コントローラ
4はオフセット付加機能4aによりオフセット値を加算
して、実際の物理アドレスPBAとする。そしてその物
理アドレスPBAからデータレングスLG(=LG#)
で示された区間の再生動作をディスクドライブ部3に指
示し、再生及び再生されたデータファイルのホストコン
ピュータ2への送信を実行させる。
【0062】一方、OS7からの読出要求があったデー
タファイル区間において、欠陥管理情報を参照した結
果、プライマリディフェクトリストPDLに登録された
欠陥ブロックが存在した場合は、ステップF202でそ
れに応じたアドレス変換処理、即ちスリッピングに応じ
たアドレス変換が行われる。この場合の処理を図5を参
照しながら説明する。
【0063】例えば論理アドレスLBA=16X−2、
データレングスLG=4として読出要求が発生した場合
は、図5のLBA空間として示すように、論理アドレス
として16X−2、16X−2、16X、16X+1と
いう4ブロックのデータファイル再生が求められたもの
となる。ところが、このうちの論理アドレス16Xのブ
ロックに相当する物理アドレスの記録ブロック(これを
PBA空間における物理アドレス16Yとする)が、プ
ライマリディフェクトリストPDLに登録されていたと
する。
【0064】プライマリディフェクトリストPDLには
スリッピング処理が行われる欠陥ブロックが登録されて
いるものであるため、読出要求にかかる論理アドレスL
BA=16X−2、データレングスLG=4という読出
位置は、図示するように物理アドレスとして16Y−
2、16Y−1、16Y+1、16Y+2という4ブロ
ックのデータファイル再生が求められたものとなる。即
ちアドレス変換部6dはディフェクトテーブル機能6c
を用いて論理アドレスLBA=16X−2、データレン
グスLG=4という読出位置の情報を、物理アドレス1
6Y−2、16Y−1、16Y+1、16Y+2を示す
位置情報に変換する。具体的には、物理アドレス16Y
の前後で2つの区間に分かれることになるため、物理ア
ドレスPBA#1=16Y−2、データレングスLG#
1=2という位置情報と、物理アドレスPBA#2=1
6Y+1、データレングスLG#2=2という位置情報
との2つの位置情報に変換し、これらをドライバ機能6
dに受け渡すことになる。
【0065】ステップF202でこのような処理が行わ
れた後、ステップF203でドライバ機能6dがディス
ク再生装置1に対してリードコマンドを実行し、リード
要求コマンドとともに、読出位置情報として(アドレス
=16Y−2、データレングス=2)という値と、(ア
ドレス=16Y+1、データレングスLG=2)という
値を送信する。
【0066】このステップF203のリードコマンドに
対してディスク再生装置1は、送信されてきたアドレス
(物理アドレスPBA#1、PBA#2)を、オフセッ
トの付加されていないアドレス、即ち論理アドレスとし
て捉え、コントローラ4はオフセット付加機能4aによ
りオフセット値を加算して、実際の物理アドレスPBA
1、PBA2とする。そしてその物理アドレスPBA1
からのデータレングスLG(=LG#1=2)で示され
た2ブロック区間の再生動作と、物理アドレスPBA2
からのデータレングスLG(=LG#2=2)で示され
た2ブロック区間の再生動作を連続的に行うことをディ
スクドライブ部3に指示し、再生及び再生されたデータ
ファイルのホストコンピュータ2への送信を実行させ
る。これにより、OS7から求められた区間のデータフ
ァイル再生が完了する。
【0067】また、OS7からの読出要求があったデー
タファイル区間において、欠陥管理情報を参照した結
果、セカンダリディフェクトリストSDLに登録された
欠陥ブロックが存在した場合も、ステップF202でそ
れに応じたアドレス変換処理が行われるが、この場合は
リニアリプレイスメントに応じたアドレス変換が行われ
ることになる。この場合の処理を図6を参照しながら説
明する。
【0068】例えば論理アドレスLBA=16X−2、
データレングスLG=4として読出要求が発生した場合
は、図6のLBA空間として示すように、論理アドレス
として16X−2、16X−2、16X、16X+1と
いう4ブロックのデータファイル再生が求められたもの
となる。ところが、このうちの論理アドレス16Xのブ
ロックに相当する物理アドレスの記録ブロック(図6の
PBA空間における物理アドレス16Y)が、セカンダ
リディフェクトリストSDLに登録されていたとする。
【0069】セカンダリディフェクトリストSDLには
リニアリプレイスメント処理が行われる欠陥ブロックの
アドレス、及び交代ブロックとしてのアドレスが登録さ
れており、この場合読出要求にかかる論理アドレスLB
A=16X−2、データレングスLG=4という読出位
置は、図示するように物理アドレスとしてデータエリア
のブロック(アドレス16Y−2、16Y−1)と、交
代エリアにおけるブロック(物理アドレスZ)と、デー
タエリアのブロック(アドレス16Y+1)という4ブ
ロックのデータファイル再生が求められたものとなる。
【0070】このためアドレス変換部6dはディフェク
トテーブル機能6cを用いて論理アドレスLBA=16
X−2、データレングスLG=4という読出位置の情報
を、物理アドレス16Y−2、16Y−1、Z、16Y
+1を示す位置情報に変換する。具体的には、読み出す
部分は3つの区間に分かれることになるため、物理アド
レスPBA#1=16Y−2、データレングスLG#1
=2という位置情報と、物理アドレスPBA#2=Z、
データレングスLG#2=1という位置情報と、物理ア
ドレスPBA#3=16Y+1、データレングスLG#
3=1という位置情報との3つの位置情報に変換し、こ
れらをドライバ機能6dに受け渡すことになる。
【0071】ステップF202でこのような処理が行わ
れた後、ステップF203でドライバ機能6dがディス
ク再生装置1に対してリードコマンドを実行し、リード
要求コマンドとともに、読出位置情報として(アドレス
=16Y−2、データレングス=2)、(アドレス=
Z、データレングスLG=1)、(アドレス=16Y+
1、データレングスLG=1)という各値を送信する。
【0072】このステップF203のリードコマンドに
対してディスク再生装置1は、送信されてきたアドレス
(物理アドレスPBA#1、PBA#2、PBA#3)
を、オフセットの付加されていないアドレス、即ち論理
アドレスとして捉え、コントローラ4はオフセット付加
機能4aによりオフセット値を加算して、実際の物理ア
ドレスPBA1、PBA2、PBA3とする。そしてそ
の物理アドレスPBA1からのデータレングスLG(=
LG#1=2)で示された2ブロック区間の再生動作
と、物理アドレスPBA2からのデータレングスLG
(=LG#2=1)で示された1ブロック区間の再生動
作と、物理アドレスPBA3からのデータレングスLG
(=LG#3=1)で示された1ブロック区間の再生動
作とを連続的に行うことをディスクドライブ部3に指示
し、再生及び再生されたデータファイルのホストコンピ
ュータ2への送信を実行させる。これにより、OS7か
ら求められた区間のデータファイル再生が完了する。
【0073】以上のように処理が行われることで、ディ
スク再生装置1としては、ホストコンピュータ2からの
リード要求があった場合に、単に送信されてくるアドレ
スにオフセットを付加し、その値に応じて再生動作を実
行すればよい。つまり、ディスク再生装置1としてはホ
ストコンピュータ2からの特定のコマンドに応じてディ
フェクトマネジメントエリアDMAの領域の再生動作を
行い、その再生データをホストコンピュータ2に送信で
きる機能、即ち特定コマンドに対応するためのわずかな
ソフトウエアが付加されることで、通常の再生動作に関
しては、DVD−ROM専用の再生装置としてのほぼ従
前の機能のままで、特にディフェクト管理のための大規
模なファームウエアを搭載することなくDVD−RAM
メディアにも対応できることになる。
【0074】またホストコンピュータ2内のデバイスド
ライバでディフェクト管理を実行することになるが、ホ
ストコンピュータ2内ではディフェクト数に応じてメモ
リ領域を確保することができるため効率がよい。つま
り、DVD−RAMメディアにおけるディフェクトマネ
ジメントエリアDMAで管理できる最大ディフェクト数
は、通常発生するディフェクト数よりもかなり多く設定
されているが、ディスク再生装置1側でディフェクト管
理を行う場合、その最大ディフェクト数の処理をカバー
できるだけのメモリ容量の搭載が必要になる。ところ
が、ホストコンピュータ2側でディフェクト管理を行う
場合、メディアから読み出された実際に登録されている
ディフェクト数に応じてメモリ領域確保を行えばよい。
例えばプライマリディフェクトリストPDLに100
個、セカンダリディフェクトリストSDLに100個の
ディフェクトブロックが登録されていた場合でも、1K
byte程度のメモリ容量でよく、ホストコンピュータ2で
のメモリ使用(つまりシステム全体としてのメモリ使
用)に無駄が生じない。
【0075】以上実施の形態について説明してきたが、
本発明としては各種変形例が考えられることはいうまで
もない。特にリードコマンドの形態やアドレス変換処理
は多様な例が考えられる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ホスト
機器側で記録媒体の欠陥管理を行うように記録媒体から
欠陥管理情報を読み込み、必要なアドレス変換機能を整
える。そしてホスト機器から再生装置にデータ再生要求
を行う場合に、再生装置に対しては欠陥管理状況に応じ
たアドレス変換が行われた後の状態での物理的読出位置
情報が送信されるようにしている。これにより再生装置
側では欠陥管理のための比較的大規模となるファームウ
エアを搭載する必要はなくなり、ROM記録媒体専用の
再生装置とほぼ同等の回路規模及びコストにより、RA
M記録媒体にも対応できる再生装置を提供できるという
効果がある。またこの方式では、ホスト機器側で欠陥状
況に応じて必要なだけのメモリ確保を行えばよいため、
メモリ使用に無駄が生じないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生システムの機能ブロ
ック図である。
【図2】実施の形態の再生システムのハードウエア構成
のブロック図である。
【図3】実施の形態の再生システムの初期処理のフロー
チャートである。
【図4】実施の形態の再生システムの再生処理のフロー
チャートである。
【図5】実施の形態の再生システムのアドレス変換処理
の説明図である。
【図6】実施の形態の再生システムのアドレス変換処理
の説明図である。
【図7】ディスク構造の説明図である。
【図8】ディスクのDMA構造の説明図である。
【図9】ディスクの欠陥管理方式の説明図である。
【図10】従来の再生システムの機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク再生装置、2 ホストコンピュータ、3
ディスクドライブ部、4 コントローラ、4a オフセ
ット付加機能、6 デバイスドライバ、6aファイルシ
ステム機能、6b ドライバ機能、6c アドレス変換
機能、6dディフェクトテーブル機能、7 OS、11
ピックアップ、12 対物レンズ、13 二軸機構、
14 レーザダイオード、15 ディテクタ、16 ス
ピンドルモータ、17 ターンテーブル、18 スレッ
ド機構、19 RFアンプ、21 システムコントロー
ラ、22 2値化回路、23 デコーダ、24 インタ
ーフェース部、25 メモリ、26 サーボプロセッ
サ、27 スレッドドライバ、28 二軸ドライバ、2
9 スピンドルモータドライバ、30 レーザドライ
バ、31 ハードディスクドライブ、32 ディスプレ
イユニット、33キーボード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト機器と、所定の記録媒体に対して
    再生動作を実行できる再生装置とが相互通信可能に接続
    されて成る再生システムとして、 前記再生装置は、 記録媒体からのデータ読出動作を行う再生手段と、 前記ホスト機器からの指示に応じて記録媒体の欠陥管理
    情報の読出を前記再生手段に実行させ再生された欠陥管
    理情報を前記ホスト機器に送信することができるととも
    に、前記ホスト機器からの読出要求及び読出位置情報に
    応じて前記再生手段に再生動作を実行させ、再生された
    データを前記ホスト機器に送信する再生制御手段とを有
    し、 前記ホスト機器は、 前記再生装置に対して、装填されている記録媒体の欠陥
    管理情報の読出を指示するとともに、再生されて供給さ
    れた欠陥管理情報を保持する欠陥管理手段と、 前記再生装置に対してデータ読出を実行させる際に、読
    出対象位置として発生された論理的読出位置情報を、前
    記欠陥管理手段に保持された欠陥管理情報を参照して記
    録媒体の欠陥管理状況に即した読出位置情報に変換し、
    読出要求とともに前記再生装置に送信する再生要求手段
    とを有することを特徴とする再生システム。
  2. 【請求項2】 ホスト機器との間で相互通信可能に接続
    されるとともに、所定の記録媒体に対して再生動作を実
    行できる再生装置として、 記録媒体からのデータ読出動作を行う再生手段と、 前記ホスト機器からの指示に応じて記録媒体の欠陥管理
    情報の読出を前記再生手段に実行させ、再生された欠陥
    管理情報を前記ホスト機器に送信することができるとと
    もに、前記ホスト機器からの読出要求及び読出位置情報
    に応じて前記再生手段に再生動作を実行させ、再生され
    たデータを前記ホスト機器に送信する再生制御手段とを
    有することを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】 ホスト機器と、所定の記録媒体に対して
    再生動作を実行できる再生装置とが相互通信可能に接続
    されて成る再生システムにおける再生方法として、 前記再生装置に装填されている記録媒体の欠陥管理情報
    をホスト機器側に送信する欠陥情報読出手順と、 ホスト機器側で、供給された欠陥管理情報により、読出
    対象位置として発生される論理的読出位置情報を、記録
    媒体の欠陥管理状況に即した読出位置情報に変換する変
    換機能を作成する変換機能作成手順と、 を実行することにより、前記再生装置に装填された記録
    媒体に対する再生可能状態を実現することを特徴とする
    再生方法。
  4. 【請求項4】 前記再生装置に装填された記録媒体に対
    する再生可能状態が実現された後において、読出対象位
    置として発生された論理的読出位置情報を、前記ホスト
    機器側に用意された変換機能により、記録媒体の欠陥管
    理状況に即した読出位置情報に変換し、前記再生装置側
    で、その読出位置情報に応じた再生動作を実行する再生
    手順を有することを特徴とする請求項3に記載の再生方
    法。
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