JPH1022535A - 超電導量子干渉デバイス - Google Patents
超電導量子干渉デバイスInfo
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- JPH1022535A JPH1022535A JP8176341A JP17634196A JPH1022535A JP H1022535 A JPH1022535 A JP H1022535A JP 8176341 A JP8176341 A JP 8176341A JP 17634196 A JP17634196 A JP 17634196A JP H1022535 A JPH1022535 A JP H1022535A
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- superconductor
- quantum interference
- superconducting quantum
- interference device
- josephson junction
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超電導量子干渉素子の占有面積を減少し、高
集積化を実現する超電導量子干渉デバイスを提供する。 【解決手段】 超電導量子干渉素子を備えた超電導量子
干渉デバイス(SQUID )において、超電導量子干渉素子
のループ経路14に介設するジョセフソン接合素子13
が層状結晶構造を有する高温酸化物超電導体で形成され
る。ループ経路14は縦型構造を採用する。ループ経路
14は互いに異なる層に形成された基準電源板11と超
電導体伝送路12とで構成され、この基準電源板11と
超電導体伝送路12との間を接続する接続用配線として
前記ジョセフソン接合素子13が使用される。ジョセフ
ソン接合素子13は層間絶縁体薄膜15に形成された接
続孔16の内部に埋設される。
集積化を実現する超電導量子干渉デバイスを提供する。 【解決手段】 超電導量子干渉素子を備えた超電導量子
干渉デバイス(SQUID )において、超電導量子干渉素子
のループ経路14に介設するジョセフソン接合素子13
が層状結晶構造を有する高温酸化物超電導体で形成され
る。ループ経路14は縦型構造を採用する。ループ経路
14は互いに異なる層に形成された基準電源板11と超
電導体伝送路12とで構成され、この基準電源板11と
超電導体伝送路12との間を接続する接続用配線として
前記ジョセフソン接合素子13が使用される。ジョセフ
ソン接合素子13は層間絶縁体薄膜15に形成された接
続孔16の内部に埋設される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導量子干渉素
子を備えた超電導量子干渉デバイス(superconducting
quantum interference device:SQUID )に関する。特
に、本発明は、超電導体で形成されたループ(リング)
経路中に少なくとも1個以上のジョセフソン(Josephso
n )接合素子を形成し、このジョセフソン接合特性を利
用して極微小な磁束が測定でき、高感度の磁束計として
使用できる超電導量子干渉素子を備えた超電導量子干渉
デバイスに関する。
子を備えた超電導量子干渉デバイス(superconducting
quantum interference device:SQUID )に関する。特
に、本発明は、超電導体で形成されたループ(リング)
経路中に少なくとも1個以上のジョセフソン(Josephso
n )接合素子を形成し、このジョセフソン接合特性を利
用して極微小な磁束が測定でき、高感度の磁束計として
使用できる超電導量子干渉素子を備えた超電導量子干渉
デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】超電導量子干渉デバイスに搭載される超
電導量子干渉素子として、バイクリスタル粒界接合型構
造を利用した超電導量子干渉素子、ステップエッジ型構
造を利用した超電導量子干渉素子等の研究開発が進めら
れている。
電導量子干渉素子として、バイクリスタル粒界接合型構
造を利用した超電導量子干渉素子、ステップエッジ型構
造を利用した超電導量子干渉素子等の研究開発が進めら
れている。
【0003】図10は従来技術に係るバイクリスタル粒
界接合型構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視
図である。同図に示す超電導量子干渉デバイスは基板1
の表面に超電導体伝送路3及び基板1の裏面に基準電源
板(グランドプレーン)2を備える。基板1の表面にお
いてはループ経路3Aが超電導体伝送路3に一体に形成
され(同一超電導体薄膜で形成され)、このループ経路
3Aには2個のジョセフソン接合素子3Bが介設され
る。超電導体伝送路3に直流電流を流す場合(DC-SQUI
D)には少なくとも2個以上のジョセフソン接合素子3
Bが形成され、超電導体伝送路3以外に信号取り出し線
路を有する場合(RF-SQUID)には1個以上のジョセフソ
ン接合素子3Bが形成される。前者(DC-SQUID)の場
合、ループ経路3Aは超電導体伝送路3を介在し基板1
に形成された接続孔1Dを通して基準電源板2に電気的
に接続される。
界接合型構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視
図である。同図に示す超電導量子干渉デバイスは基板1
の表面に超電導体伝送路3及び基板1の裏面に基準電源
板(グランドプレーン)2を備える。基板1の表面にお
いてはループ経路3Aが超電導体伝送路3に一体に形成
され(同一超電導体薄膜で形成され)、このループ経路
3Aには2個のジョセフソン接合素子3Bが介設され
る。超電導体伝送路3に直流電流を流す場合(DC-SQUI
D)には少なくとも2個以上のジョセフソン接合素子3
Bが形成され、超電導体伝送路3以外に信号取り出し線
路を有する場合(RF-SQUID)には1個以上のジョセフソ
ン接合素子3Bが形成される。前者(DC-SQUID)の場
合、ループ経路3Aは超電導体伝送路3を介在し基板1
に形成された接続孔1Dを通して基準電源板2に電気的
に接続される。
【0004】前記基板1には互いに同一材料で形成され
かつ互いに結晶面方位が異なる結晶基板1A、結晶基板
1Bのそれぞれを張り合せたバイクリスタル結晶基板が
使用される。このバイクリスタル結晶基板の結晶基板1
A、1Bはいずれも超電導体伝送路3を形成する超電導
体薄膜をエピタキシャル結晶成長で成膜できる結晶構造
を備える。結晶基板1Aと結晶基板1Bとの間には人工
粒界接合1Cが形成される。この人工粒界接合1Cはル
ープ経路(超電導体薄膜)3Aを形成する際に伝搬さ
れ、ループ経路3Aにも粒界接合が形成される。ジョセ
フソン接合素子3Bはループ経路3Aの超電導体と超電
導体との間に粒界接合を介在したSIS(superconduct
or-insulator-superconductor )型構造又はSNS(su
perconductor-normal metal-superconductor)型構造で
構成される。
かつ互いに結晶面方位が異なる結晶基板1A、結晶基板
1Bのそれぞれを張り合せたバイクリスタル結晶基板が
使用される。このバイクリスタル結晶基板の結晶基板1
A、1Bはいずれも超電導体伝送路3を形成する超電導
体薄膜をエピタキシャル結晶成長で成膜できる結晶構造
を備える。結晶基板1Aと結晶基板1Bとの間には人工
粒界接合1Cが形成される。この人工粒界接合1Cはル
ープ経路(超電導体薄膜)3Aを形成する際に伝搬さ
れ、ループ経路3Aにも粒界接合が形成される。ジョセ
フソン接合素子3Bはループ経路3Aの超電導体と超電
導体との間に粒界接合を介在したSIS(superconduct
or-insulator-superconductor )型構造又はSNS(su
perconductor-normal metal-superconductor)型構造で
構成される。
【0005】図11は従来技術に係るステップエッジ型
構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視図であ
る。同図に示す超電導量子干渉デバイスは、前述と同様
に、基板1の表面に超電導体伝送路3、ループ経路3A
及びジョセフソン接合素子3Bを備え、基板1の裏面に
基準電源板2を備える。前記ループ経路3Aは超電導体
伝送路3を介在し基板1に形成された接続孔1Dを通し
て基準電源板2に電気的に接続される。
構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視図であ
る。同図に示す超電導量子干渉デバイスは、前述と同様
に、基板1の表面に超電導体伝送路3、ループ経路3A
及びジョセフソン接合素子3Bを備え、基板1の裏面に
基準電源板2を備える。前記ループ経路3Aは超電導体
伝送路3を介在し基板1に形成された接続孔1Dを通し
て基準電源板2に電気的に接続される。
【0006】基板1には表面高さが異なる段差(ステッ
プエッジ)1Eが形成され、ループ経路3Aは段差1E
に沿って形成される。段差1Eは基板1の表面を部分的
にエッチングする方法、基板1の表面上に部分的に同一
材料又は別材料の薄膜を形成する方法のいずれかにより
形成される。前記段差1Eに沿って形成されたループ経
路(超電導体薄膜)3Aには段差1Eの角部分に相当す
る位置において接合が形成され、ループ経路3Aの超電
導体の間に接合を備えたジョセフソン接合素子3Bが形
成される。このジョセフソン接合素子3BはSISIS
(superconductor-insulator-superconductor-insulato
r-superconductor)型構造又はSNSNS(supercondu
ctor-normal metal-superconductor-normalmetal-super
conductor)型構造で構成される。
プエッジ)1Eが形成され、ループ経路3Aは段差1E
に沿って形成される。段差1Eは基板1の表面を部分的
にエッチングする方法、基板1の表面上に部分的に同一
材料又は別材料の薄膜を形成する方法のいずれかにより
形成される。前記段差1Eに沿って形成されたループ経
路(超電導体薄膜)3Aには段差1Eの角部分に相当す
る位置において接合が形成され、ループ経路3Aの超電
導体の間に接合を備えたジョセフソン接合素子3Bが形
成される。このジョセフソン接合素子3BはSISIS
(superconductor-insulator-superconductor-insulato
r-superconductor)型構造又はSNSNS(supercondu
ctor-normal metal-superconductor-normalmetal-super
conductor)型構造で構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に係る超電導
量子干渉デバイスにおいては以下の点の配慮がなされて
いない。
量子干渉デバイスにおいては以下の点の配慮がなされて
いない。
【0008】(1)バイクリスタル粒界接合型構造を採
用する超電導量子干渉素子、又はステップエッジ型構造
を採用する超電導量子干渉素子を基本回路素子として搭
載する超電導量子干渉デバイスはいずれも超電導体伝送
路3と基準電源板2との間を電気的に接続する領域を必
要とする。具体的には、基板1の有効領域(パターンが
形成できる領域)に接続孔1Dを形成する面積と、接続
孔1Dと超電導体伝送路3との間の製造プロセスの際に
必要となるマスク合わせ余裕面積との領域が必要にな
る。このため、超電導量子干渉デバイスにおいては、前
記接続領域に相当する占有面積が集積度向上の妨げにな
る。
用する超電導量子干渉素子、又はステップエッジ型構造
を採用する超電導量子干渉素子を基本回路素子として搭
載する超電導量子干渉デバイスはいずれも超電導体伝送
路3と基準電源板2との間を電気的に接続する領域を必
要とする。具体的には、基板1の有効領域(パターンが
形成できる領域)に接続孔1Dを形成する面積と、接続
孔1Dと超電導体伝送路3との間の製造プロセスの際に
必要となるマスク合わせ余裕面積との領域が必要にな
る。このため、超電導量子干渉デバイスにおいては、前
記接続領域に相当する占有面積が集積度向上の妨げにな
る。
【0009】(2)バイクリスタル粒界接合型構造を採
用する超電導量子干渉素子を搭載した超電導量子干渉デ
バイスにおいて、超電導量子干渉素子のループ経路3A
は基板1の表面に沿って形成された横型構造で形成され
る。現状の超電導体薄膜製造技術ではそれぞれ成膜条件
が異なる超電導体、非超電導体、超電導体を膜質を損な
うことなく順次積層することが難しく、SIS型又はS
NS型のジョセフソン接合素子を縦型構造で形成するこ
とが難しい。従って、基板1にバイクリスタル結晶基板
が使用され、このバイクリスタル結晶基板の人工粒界接
合1Cによりループ経路3Aの超電導体に粒界接合を意
図的に形成し、この粒界接合を非超電導体領域としてジ
ョセフソン接合素子3Bが形成される。このため、基板
1の表面上にかなり大きな面積でループ経路3Aが形成
され、このループ経路3Aの占有面積が超電導量子干渉
デバイスの集積度の妨げになる。同様に、ステップエッ
ジ型構造を採用する超電導量子干渉素子を備えた超電導
量子干渉デバイスにおいてもループ経路3Aの占有面積
が集積度の妨げになる。
用する超電導量子干渉素子を搭載した超電導量子干渉デ
バイスにおいて、超電導量子干渉素子のループ経路3A
は基板1の表面に沿って形成された横型構造で形成され
る。現状の超電導体薄膜製造技術ではそれぞれ成膜条件
が異なる超電導体、非超電導体、超電導体を膜質を損な
うことなく順次積層することが難しく、SIS型又はS
NS型のジョセフソン接合素子を縦型構造で形成するこ
とが難しい。従って、基板1にバイクリスタル結晶基板
が使用され、このバイクリスタル結晶基板の人工粒界接
合1Cによりループ経路3Aの超電導体に粒界接合を意
図的に形成し、この粒界接合を非超電導体領域としてジ
ョセフソン接合素子3Bが形成される。このため、基板
1の表面上にかなり大きな面積でループ経路3Aが形成
され、このループ経路3Aの占有面積が超電導量子干渉
デバイスの集積度の妨げになる。同様に、ステップエッ
ジ型構造を採用する超電導量子干渉素子を備えた超電導
量子干渉デバイスにおいてもループ経路3Aの占有面積
が集積度の妨げになる。
【0010】(3)さらに、バイクリスタル粒界接合型
構造を採用する超電導量子干渉素子、又はステップエッ
ジ型構造を採用する超電導量子干渉素子を基本回路素子
として搭載する超電導量子干渉デバイスはいずれもルー
プ経路3Aを完全に横切る構造でジョセフソン接合素子
3Bの非超電導体が形成される。このため、ジョセフソ
ン接合素子3Bにおいてジョセフソン臨界電流(IC )
とジョセフソン接合抵抗(RJ )の積(IC ×RJ )が
数百μVと小さくなり、超電導量子干渉素子の動作速度
が低下する。
構造を採用する超電導量子干渉素子、又はステップエッ
ジ型構造を採用する超電導量子干渉素子を基本回路素子
として搭載する超電導量子干渉デバイスはいずれもルー
プ経路3Aを完全に横切る構造でジョセフソン接合素子
3Bの非超電導体が形成される。このため、ジョセフソ
ン接合素子3Bにおいてジョセフソン臨界電流(IC )
とジョセフソン接合抵抗(RJ )の積(IC ×RJ )が
数百μVと小さくなり、超電導量子干渉素子の動作速度
が低下する。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は以下の通りであ
る。第1に、本発明の目的は、超電導量子干渉素子の占
有面積を減少し、高集積化を実現する超電導量子干渉デ
バイスの提供にある。第2に、本発明の目的は、前記高
集積化を実現しつつ、容易な製作を実現する超電導量子
干渉デバイスの提供にある。さらに、第3に、本発明の
目的は、超電導量子干渉素子の応答速度を高速化し、高
速動作を実現する超電導量子干渉デバイスの提供にあ
る。
たものである。従って、本発明の目的は以下の通りであ
る。第1に、本発明の目的は、超電導量子干渉素子の占
有面積を減少し、高集積化を実現する超電導量子干渉デ
バイスの提供にある。第2に、本発明の目的は、前記高
集積化を実現しつつ、容易な製作を実現する超電導量子
干渉デバイスの提供にある。さらに、第3に、本発明の
目的は、超電導量子干渉素子の応答速度を高速化し、高
速動作を実現する超電導量子干渉デバイスの提供にあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、超電導体で形成され
たループ経路中に少なくとも1つのジョセフソン接合素
子を介在する超電導量子干渉素子を備えた超電導量子干
渉デバイスにおいて、相互に絶縁分離され、それぞれ異
なる層に形成された第1超電導体及び第2超電導体と、
前記第1超電導体と第2超電導体との間に形成され、超
電導体、非超電導体、超電導体のそれぞれが層状結晶構
造で形成されたジョセフソン接合素子と、を備え、前記
第1超電導体、第2超電導体及びジョセフソン接合素子
でループ経路を形成した超電導量子干渉素子を備えたこ
とを特徴とする。請求項1に記載された発明は、超電導
量子干渉デバイスにおいて、超電導量子干渉素子の第
1、第2超電導体の積層方向と同一方向にジョセフソン
接合素子の各動作領域(超電導体領域、非超電導体領域
及び超電導体領域)が配列できるので、縦型構造のルー
プ経路が形成できる。このループ経路の第1超電導体と
第2超電導体との間はジョセフソン接合素子で結合さ
れ、このジョセフソン接合素子は異なる層に形成された
第1超電導体と第2超電導体との間を接続する接続用配
線(絶縁体領域に形成される接続孔内に埋設される配
線)を兼用する。従って、ジョセフソン接合素子の占有
面積で接続用配線の占有面積が代用できるので、超電導
量子干渉素子の占有面積が減少でき、超電導量子干渉デ
バイスの集積度が向上できる。
に、請求項1に記載された発明は、超電導体で形成され
たループ経路中に少なくとも1つのジョセフソン接合素
子を介在する超電導量子干渉素子を備えた超電導量子干
渉デバイスにおいて、相互に絶縁分離され、それぞれ異
なる層に形成された第1超電導体及び第2超電導体と、
前記第1超電導体と第2超電導体との間に形成され、超
電導体、非超電導体、超電導体のそれぞれが層状結晶構
造で形成されたジョセフソン接合素子と、を備え、前記
第1超電導体、第2超電導体及びジョセフソン接合素子
でループ経路を形成した超電導量子干渉素子を備えたこ
とを特徴とする。請求項1に記載された発明は、超電導
量子干渉デバイスにおいて、超電導量子干渉素子の第
1、第2超電導体の積層方向と同一方向にジョセフソン
接合素子の各動作領域(超電導体領域、非超電導体領域
及び超電導体領域)が配列できるので、縦型構造のルー
プ経路が形成できる。このループ経路の第1超電導体と
第2超電導体との間はジョセフソン接合素子で結合さ
れ、このジョセフソン接合素子は異なる層に形成された
第1超電導体と第2超電導体との間を接続する接続用配
線(絶縁体領域に形成される接続孔内に埋設される配
線)を兼用する。従って、ジョセフソン接合素子の占有
面積で接続用配線の占有面積が代用できるので、超電導
量子干渉素子の占有面積が減少でき、超電導量子干渉デ
バイスの集積度が向上できる。
【0013】請求項2に記載された発明は、前記請求項
1に記載された超電導量子干渉素子において、前記超電
導量子干渉素子の第1超電導体は第2超電導体に重複し
た位置に形成されることを特徴とする。請求項2に記載
された発明は、前記請求項1に記載された発明で得られ
る作用効果に加えて、超電導量子干渉デバイスにおい
て、超電導量子干渉素子の第2超電導体の占有面積で第
1超電導体の占有面積が代用できるので、超電導量子干
渉素子の占有面積が減少でき、より一層超電導量子干渉
デバイスの集積度を向上できる。
1に記載された超電導量子干渉素子において、前記超電
導量子干渉素子の第1超電導体は第2超電導体に重複し
た位置に形成されることを特徴とする。請求項2に記載
された発明は、前記請求項1に記載された発明で得られ
る作用効果に加えて、超電導量子干渉デバイスにおい
て、超電導量子干渉素子の第2超電導体の占有面積で第
1超電導体の占有面積が代用できるので、超電導量子干
渉素子の占有面積が減少でき、より一層超電導量子干渉
デバイスの集積度を向上できる。
【0014】請求項3に記載された発明は、前記請求項
1又は請求項2に記載された超電導量子干渉デバイスに
おいて、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素
子は、Tl系超電導体、Bi系超電導体、Y系超電導
体、Nd系超電導体のいずれかの層状結晶構造を備えた
高温酸化物超電導体で形成されることを特徴とする。請
求項3に記載された発明は、高温酸化物超電導体で縦型
構造のループ経路が可能な超電導量子干渉素子を備えた
超電導量子干渉デバイスを実現できる。
1又は請求項2に記載された超電導量子干渉デバイスに
おいて、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素
子は、Tl系超電導体、Bi系超電導体、Y系超電導
体、Nd系超電導体のいずれかの層状結晶構造を備えた
高温酸化物超電導体で形成されることを特徴とする。請
求項3に記載された発明は、高温酸化物超電導体で縦型
構造のループ経路が可能な超電導量子干渉素子を備えた
超電導量子干渉デバイスを実現できる。
【0015】請求項4に記載された発明は、前記請求項
3に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、超電導
体、非超電導体、超電導体の各動作領域に流れる電流方
向と前記超電導体の結晶構造のC軸方向とを一致させた
ことを特徴とする。
3に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、超電導
体、非超電導体、超電導体の各動作領域に流れる電流方
向と前記超電導体の結晶構造のC軸方向とを一致させた
ことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載された発明は、前記請求項
4に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、各動作
領域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設定し
たことを特徴とする。請求項5に記載された発明は、超
電導量子干渉デバイスにおいて、超電導量子干渉素子の
ジョセフソン接合素子中に(高温酸化物超電導体内部
に)存在する粒界が排除でき、ジョセフソン接合特性を
確保できる。
4に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、各動作
領域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設定し
たことを特徴とする。請求項5に記載された発明は、超
電導量子干渉デバイスにおいて、超電導量子干渉素子の
ジョセフソン接合素子中に(高温酸化物超電導体内部
に)存在する粒界が排除でき、ジョセフソン接合特性を
確保できる。
【0017】請求項6に記載された発明は、前記請求項
5に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子の第1超電導体、第2超電導体はそ
れぞれジョセフソン接合素子の層状結晶構造を備えた高
温酸化物超電導体と同一結晶構造を備えた同一の高温酸
化物超電導体で形成されることを特徴とする。請求項6
に記載された発明は、前記超電導量子干渉素子の第1超
電導体、第2超電導体及びジョセフソン接合素子がすべ
て同一結晶構造を備えた同一高温酸化物超電導体で形成
できるので、製作が容易な製造プロセスの採用で前記超
電導量子干渉デバイスを実現できる。
5に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子の第1超電導体、第2超電導体はそ
れぞれジョセフソン接合素子の層状結晶構造を備えた高
温酸化物超電導体と同一結晶構造を備えた同一の高温酸
化物超電導体で形成されることを特徴とする。請求項6
に記載された発明は、前記超電導量子干渉素子の第1超
電導体、第2超電導体及びジョセフソン接合素子がすべ
て同一結晶構造を備えた同一高温酸化物超電導体で形成
できるので、製作が容易な製造プロセスの採用で前記超
電導量子干渉デバイスを実現できる。
【0018】請求項7に記載された発明は、超電導体で
形成されたループ経路中に少なくとも1つのジョセフソ
ン接合素子を介在する超電導量子干渉素子を備えた超電
導量子干渉デバイスにおいて、相互に絶縁分離され、そ
れぞれ異なる層に形成された第1超電導体及び第2超電
導体と、前記第1超電導体の一端と第2超電導体の一端
との間に形成され、超電導体、非超電導体、超電導体の
それぞれが層状結晶構造で形成されたジョセフソン接合
素子と、前記第1超電導体の他端と第2超電導体の他端
との間に形成され、前記ジョセフソン接合素子と同一の
層状結晶構造において同一材料で形成され、前記ジョセ
フソン接合素子の平面面積に比べて大きな平面面積を有
する接続用配線と、を備え、前記第1超電導体、第2超
電導体、ジョセフソン接合素子及び接続用配線でループ
経路を形成した超電導量子干渉素子を備えたことを特徴
とする。請求項7に記載された発明は、前記請求項1に
記載された発明で得られる作用効果に加えて、層状結晶
構造を備えた超電導体、非超電導体及び超電導体の平面
面積(電流が流れる断面面積)を変えるだけで、同一材
料でありながらジョセフソン接合素子とジョセフソン接
合特性を示さない単なる超電導配線として使用できる接
続用配線とが作り分けられる。従って、第1超電導体、
第2超電導体のそれぞれの間にジョセフソン接合素子、
接続用配線のそれぞれが自由に組み込めるので、論理回
路の構築が簡易に実現できる。
形成されたループ経路中に少なくとも1つのジョセフソ
ン接合素子を介在する超電導量子干渉素子を備えた超電
導量子干渉デバイスにおいて、相互に絶縁分離され、そ
れぞれ異なる層に形成された第1超電導体及び第2超電
導体と、前記第1超電導体の一端と第2超電導体の一端
との間に形成され、超電導体、非超電導体、超電導体の
それぞれが層状結晶構造で形成されたジョセフソン接合
素子と、前記第1超電導体の他端と第2超電導体の他端
との間に形成され、前記ジョセフソン接合素子と同一の
層状結晶構造において同一材料で形成され、前記ジョセ
フソン接合素子の平面面積に比べて大きな平面面積を有
する接続用配線と、を備え、前記第1超電導体、第2超
電導体、ジョセフソン接合素子及び接続用配線でループ
経路を形成した超電導量子干渉素子を備えたことを特徴
とする。請求項7に記載された発明は、前記請求項1に
記載された発明で得られる作用効果に加えて、層状結晶
構造を備えた超電導体、非超電導体及び超電導体の平面
面積(電流が流れる断面面積)を変えるだけで、同一材
料でありながらジョセフソン接合素子とジョセフソン接
合特性を示さない単なる超電導配線として使用できる接
続用配線とが作り分けられる。従って、第1超電導体、
第2超電導体のそれぞれの間にジョセフソン接合素子、
接続用配線のそれぞれが自由に組み込めるので、論理回
路の構築が簡易に実現できる。
【0019】請求項8に記載された発明は、前記請求項
7に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は各動作領
域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設定し、
前記接続用配線は電流が流れる断面面積を25μm2 よ
りも大きく設定したことを特徴とする。請求項8に記載
された発明は、超電導量子干渉デバイスにおいて、超電
導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は内部に存在す
る粒界を排除でき、ジョセフソン接合特性が確保できる
とともに、接続用配線は内部に粒界が存在するので、ジ
ョセフソン接合特性を示さない単なる超電導配線を形成
できる。
7に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、前記
超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は各動作領
域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設定し、
前記接続用配線は電流が流れる断面面積を25μm2 よ
りも大きく設定したことを特徴とする。請求項8に記載
された発明は、超電導量子干渉デバイスにおいて、超電
導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は内部に存在す
る粒界を排除でき、ジョセフソン接合特性が確保できる
とともに、接続用配線は内部に粒界が存在するので、ジ
ョセフソン接合特性を示さない単なる超電導配線を形成
できる。
【0020】請求項9に記載された発明は、前記請求項
1又は請求項8に記載された超電導量子干渉デバイスに
おいて、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素
子には、ジョセフソン接合素子の超電導体の動作領域間
を短絡するシャント配線(又はシャント抵抗)が形成さ
れることを特徴とする。請求項9に記載された発明は、
超電導量子干渉デバイスにおいて、ジョセフソン接合素
子に固有の電流電圧特性に現われるヒステリシスを排除
でき、かつジョセフソン接合素子に付加される容量が低
減できるので、応答速度が向上できる。
1又は請求項8に記載された超電導量子干渉デバイスに
おいて、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素
子には、ジョセフソン接合素子の超電導体の動作領域間
を短絡するシャント配線(又はシャント抵抗)が形成さ
れることを特徴とする。請求項9に記載された発明は、
超電導量子干渉デバイスにおいて、ジョセフソン接合素
子に固有の電流電圧特性に現われるヒステリシスを排除
でき、かつジョセフソン接合素子に付加される容量が低
減できるので、応答速度が向上できる。
【0021】請求項10に記載された発明は、前記請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、前記超電導量子干渉素子の第1超
電導体は超電導伝送路として使用され、前記第2超電導
体は基準電源板として使用されることを特徴とする。
項1乃至請求項9のいずれかに記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、前記超電導量子干渉素子の第1超
電導体は超電導伝送路として使用され、前記第2超電導
体は基準電源板として使用されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。
て、図面を参照し説明する。
【0023】基本構造 図1は本発明の実施形態に係る超電導量子干渉素子を備
えた超電導量子干渉デバイスの基本構造を説明する斜視
図、図2は前記超電導量子干渉デバイスの要部拡大断面
図である。図1及び図2に示すように、超電導量子干渉
デバイスは基板10を主体に構成され、この基板10に
は超電導量子干渉素子が基本回路素子として搭載され
る。超電導量子干渉素子は基板10、基準電源板(グラ
ンドプレーン又はグランド用薄膜)11、超電導体伝送
路12、ループ経路14及びジョセフソン接合素子13
を備える。
えた超電導量子干渉デバイスの基本構造を説明する斜視
図、図2は前記超電導量子干渉デバイスの要部拡大断面
図である。図1及び図2に示すように、超電導量子干渉
デバイスは基板10を主体に構成され、この基板10に
は超電導量子干渉素子が基本回路素子として搭載され
る。超電導量子干渉素子は基板10、基準電源板(グラ
ンドプレーン又はグランド用薄膜)11、超電導体伝送
路12、ループ経路14及びジョセフソン接合素子13
を備える。
【0024】前記超電導量子干渉デバイスを構成する基
板10は本実施形態においてMgO基板が使用される。
MgO基板は表面上にペロブスカイト結晶構造を有する
超電導体薄膜、特に高温度において超電導特性が得られ
る高温酸化物超電導体がエピタキシャル成長法により成
膜できる下地基板として使用される。なお、本発明にお
いては、MgO基板の他に、基板10としてLaAlO
3 基板、SrTiO3基板又はYSZ(イットリア安定
化ジルコニア)基板のいずれかが使用できる。また、本
発明においては、Si基板等のベース基板の表面上にM
gO薄膜、LaAlO3 薄膜、SrTiO3 薄膜又はY
SZ薄膜のいずれかの薄膜をバッファ層として形成した
基板が基板10として使用できる。
板10は本実施形態においてMgO基板が使用される。
MgO基板は表面上にペロブスカイト結晶構造を有する
超電導体薄膜、特に高温度において超電導特性が得られ
る高温酸化物超電導体がエピタキシャル成長法により成
膜できる下地基板として使用される。なお、本発明にお
いては、MgO基板の他に、基板10としてLaAlO
3 基板、SrTiO3基板又はYSZ(イットリア安定
化ジルコニア)基板のいずれかが使用できる。また、本
発明においては、Si基板等のベース基板の表面上にM
gO薄膜、LaAlO3 薄膜、SrTiO3 薄膜又はY
SZ薄膜のいずれかの薄膜をバッファ層として形成した
基板が基板10として使用できる。
【0025】前記超電導量子干渉素子の基準電源板11
は基板10の表面上に形成される。本実施形態において
は、基板10にMgO基板が使用され、このMgO基板
の(100)結晶面上に基準電源板11が形成される。
MgO基板は表面上に成膜される超電導体と同一結晶構
造のペロブスカイト結晶構造を有しかつ超電導体の結晶
格子間隔に近い結晶格子間隔を有する。基準電源板11
は超電導体で形成される。本実施形態において超電導体
にはペロブスカイト結晶構造を有しかつ層状結晶構造を
有する超電導体、特に高温度において超電導特性が得ら
れる高温酸化物超電導体で形成される。さらに、本実施
形態においては、基準電源板11、ジョセフソン接合素
子13、超電導体伝送路12はいずれも同一の層状結晶
構造を有する超電導体で形成される。この層状結晶構造
を有する超電導体の結晶構造については後述する。
は基板10の表面上に形成される。本実施形態において
は、基板10にMgO基板が使用され、このMgO基板
の(100)結晶面上に基準電源板11が形成される。
MgO基板は表面上に成膜される超電導体と同一結晶構
造のペロブスカイト結晶構造を有しかつ超電導体の結晶
格子間隔に近い結晶格子間隔を有する。基準電源板11
は超電導体で形成される。本実施形態において超電導体
にはペロブスカイト結晶構造を有しかつ層状結晶構造を
有する超電導体、特に高温度において超電導特性が得ら
れる高温酸化物超電導体で形成される。さらに、本実施
形態においては、基準電源板11、ジョセフソン接合素
子13、超電導体伝送路12はいずれも同一の層状結晶
構造を有する超電導体で形成される。この層状結晶構造
を有する超電導体の結晶構造については後述する。
【0026】本実施形態において、高温酸化物超電導体
には100K以上の高温度で超電導特性が得られるTl
BaCaCuO(タリウム−バリウム−カリウム−銅−
酸素)系超電導体が使用される。具体的には、Tl2 B
a2 Can-1 Cun O2n+4超電導体(n=1−4)が使
用される。特に標準的なTlBaCaCuO超電導体と
してTl2 Ba2 Ca0 Cu1 O6 超電導体、Tl2 B
a2 Ca1 Cu2 O8 超電導体、Tl2 Ba2 Ca2 C
u3 O10超電導体Tl1 Ba2 Can-1 Cun O2n+3超
電導体(n=1−6)のいずれかが使用できる。本発明
においては上記以外のTl系酸化物超電導体としてTl
2 Ba2 (Ca,Y)1 Cu2 O8 超電導体、Tl1 S
r2 Can-1 Cun O2n+3超電導体(n=2,3)、
(Tl,Pb)1 Sr2 Can-1 Cun O2n+3超電導体
(n=1,2,3)、(Tl,Bi)1 Sr2 Can-1
Cun O2n+3超電導体(n=2,3)、Tl1 Sr
2 (Ca,Ln)1 Cu2 O7 超電導体、(Tl,P
b)(Sr,Ln)2 Cu1 O5 超電導体のいずれかが
使用できる。
には100K以上の高温度で超電導特性が得られるTl
BaCaCuO(タリウム−バリウム−カリウム−銅−
酸素)系超電導体が使用される。具体的には、Tl2 B
a2 Can-1 Cun O2n+4超電導体(n=1−4)が使
用される。特に標準的なTlBaCaCuO超電導体と
してTl2 Ba2 Ca0 Cu1 O6 超電導体、Tl2 B
a2 Ca1 Cu2 O8 超電導体、Tl2 Ba2 Ca2 C
u3 O10超電導体Tl1 Ba2 Can-1 Cun O2n+3超
電導体(n=1−6)のいずれかが使用できる。本発明
においては上記以外のTl系酸化物超電導体としてTl
2 Ba2 (Ca,Y)1 Cu2 O8 超電導体、Tl1 S
r2 Can-1 Cun O2n+3超電導体(n=2,3)、
(Tl,Pb)1 Sr2 Can-1 Cun O2n+3超電導体
(n=1,2,3)、(Tl,Bi)1 Sr2 Can-1
Cun O2n+3超電導体(n=2,3)、Tl1 Sr
2 (Ca,Ln)1 Cu2 O7 超電導体、(Tl,P
b)(Sr,Ln)2 Cu1 O5 超電導体のいずれかが
使用できる。
【0027】前記超電導体伝送路12は層間絶縁体薄膜
15を介在し基準電源板11に対して絶縁分離された状
態において基準電源板11の上層に形成される。この超
電導体伝送路12及び基準電源板11はループ経路14
を形成する。本実施形態において、超電導体伝送路12
は基準電源板11と重複した位置に配置され、基準電源
板11、超電導体伝送路12のそれぞれの積層方向と一
致する方向に(基板10に対して垂直な平面に沿って)
縦型構造のループ経路14が構成される。超電導体伝送
路12は基本的に超電導体で形成され、本実施形態にお
いて超電導体伝送路12は基準電源板11と同一の層状
結晶構造を有する同一のTlBaCaCuO超電導体で
形成される。層間絶縁体薄膜15には超電導体がエピタ
キシャル成長法で成膜できる例えばMgO薄膜が使用さ
れる。この層間絶縁体薄膜15には前述の基板10と同
様にMgO薄膜以外にLaAlO3 薄膜、SrTiO3
薄膜又はYSZ薄膜が使用できる。
15を介在し基準電源板11に対して絶縁分離された状
態において基準電源板11の上層に形成される。この超
電導体伝送路12及び基準電源板11はループ経路14
を形成する。本実施形態において、超電導体伝送路12
は基準電源板11と重複した位置に配置され、基準電源
板11、超電導体伝送路12のそれぞれの積層方向と一
致する方向に(基板10に対して垂直な平面に沿って)
縦型構造のループ経路14が構成される。超電導体伝送
路12は基本的に超電導体で形成され、本実施形態にお
いて超電導体伝送路12は基準電源板11と同一の層状
結晶構造を有する同一のTlBaCaCuO超電導体で
形成される。層間絶縁体薄膜15には超電導体がエピタ
キシャル成長法で成膜できる例えばMgO薄膜が使用さ
れる。この層間絶縁体薄膜15には前述の基板10と同
様にMgO薄膜以外にLaAlO3 薄膜、SrTiO3
薄膜又はYSZ薄膜が使用できる。
【0028】前記ジョセフソン接合素子13は、基準電
源板11と超電導体伝送路12との間において、層間絶
縁体薄膜15に形成された接続孔16の内部に埋設さ
れ、形成される。すなわち、ジョセフソン接合素子13
は基準電源板11と超電導体伝送路12とで形成される
ループ経路14中に介設されループ経路14の一部を形
成するとともに、このジョセフソン接合素子13は互い
に異なる超電導体層にそれぞれ形成された基準電源板1
1と超電導体伝送路12との間を電気的に接続する接続
用配線として兼用される。このジョセフソン接合素子1
3は本実施形態においては前述のように基準電源板1
1、超電導体伝送路12のそれぞれと同一の層状結晶構
造を有する同一のTlBaCaCuO超電導体で形成さ
れる。
源板11と超電導体伝送路12との間において、層間絶
縁体薄膜15に形成された接続孔16の内部に埋設さ
れ、形成される。すなわち、ジョセフソン接合素子13
は基準電源板11と超電導体伝送路12とで形成される
ループ経路14中に介設されループ経路14の一部を形
成するとともに、このジョセフソン接合素子13は互い
に異なる超電導体層にそれぞれ形成された基準電源板1
1と超電導体伝送路12との間を電気的に接続する接続
用配線として兼用される。このジョセフソン接合素子1
3は本実施形態においては前述のように基準電源板1
1、超電導体伝送路12のそれぞれと同一の層状結晶構
造を有する同一のTlBaCaCuO超電導体で形成さ
れる。
【0029】図3は本実施形態に係る層状結晶構造を有
するTlBaCaCuO超電導体の1結晶体ユニットの
概略基本構造図である。TlBaCaCuO超電導体の
1結晶体ユニットは超電導体層S(superconductor lay
er)と非超電導体層I(insulative layer、トンネル絶
縁体)とが交互に順次配列された層状結晶構造で形成さ
れる。超電導体層SはCu−O(銅−酸素)、Ca(カ
リウム)及びBa−O(バリウム−酸素)の層状結晶体
で形成される。非超電導体層IはTl−O(タリウム−
酸素)の層状結晶体で形成される。超電導体層S、非超
電導体層Iの配列方向は結晶のC軸方向と一致する。す
なわち、層状結晶体であり動作領域として機能する1つ
の超電導体層S、非超電導体層I及び超電導体層Sによ
り最小単位のSIS型構造を有するジョセフソン接合素
子13Aが形成される。この最小単位のジョセフソン接
合素子13Aを複数個電気的に直列に接続してジョセフ
ソン接合素子13が形成される。TlBaCaCuO超
電導体の場合、最小単位のジョセフソン接合素子13A
は1つの結晶体ユニットの2分の1の結晶体ユニットを
形成し、この2分の1の結晶体ユニットは14.6Åの
寸法を有する。従って、1つの結晶体ユニットは、超電
導体層S、非超電導体層I、超電導体層S、非超電導体
層I、超電導体層Sのそれぞれの層状結晶体(動作領
域)がC軸方向と一致する方向に配列され、2個の直列
接続されたジョセフソン接合素子13Aで形成される。
1つの結晶体ユニットは29.2Åの寸法を有する。ジ
ョセフソン接合素子13、つまり複数個直列に接続され
たそれぞれの最小単位のジョセフソン接合素子13Aに
は、この最小単位のジョセフソン接合素子13Aの配列
方向と同一方向に電流iが流れる。換言すれば結晶体ユ
ニットのC軸方向に沿って電流iが流れる。
するTlBaCaCuO超電導体の1結晶体ユニットの
概略基本構造図である。TlBaCaCuO超電導体の
1結晶体ユニットは超電導体層S(superconductor lay
er)と非超電導体層I(insulative layer、トンネル絶
縁体)とが交互に順次配列された層状結晶構造で形成さ
れる。超電導体層SはCu−O(銅−酸素)、Ca(カ
リウム)及びBa−O(バリウム−酸素)の層状結晶体
で形成される。非超電導体層IはTl−O(タリウム−
酸素)の層状結晶体で形成される。超電導体層S、非超
電導体層Iの配列方向は結晶のC軸方向と一致する。す
なわち、層状結晶体であり動作領域として機能する1つ
の超電導体層S、非超電導体層I及び超電導体層Sによ
り最小単位のSIS型構造を有するジョセフソン接合素
子13Aが形成される。この最小単位のジョセフソン接
合素子13Aを複数個電気的に直列に接続してジョセフ
ソン接合素子13が形成される。TlBaCaCuO超
電導体の場合、最小単位のジョセフソン接合素子13A
は1つの結晶体ユニットの2分の1の結晶体ユニットを
形成し、この2分の1の結晶体ユニットは14.6Åの
寸法を有する。従って、1つの結晶体ユニットは、超電
導体層S、非超電導体層I、超電導体層S、非超電導体
層I、超電導体層Sのそれぞれの層状結晶体(動作領
域)がC軸方向と一致する方向に配列され、2個の直列
接続されたジョセフソン接合素子13Aで形成される。
1つの結晶体ユニットは29.2Åの寸法を有する。ジ
ョセフソン接合素子13、つまり複数個直列に接続され
たそれぞれの最小単位のジョセフソン接合素子13Aに
は、この最小単位のジョセフソン接合素子13Aの配列
方向と同一方向に電流iが流れる。換言すれば結晶体ユ
ニットのC軸方向に沿って電流iが流れる。
【0030】図4(A)、図4(B)は前述のジョセフ
ソン接合素子13に流れる電流とこの電流が流れる断面
面積との間の関係を示す電流電圧特性図である。ジョセ
フソン接合素子13に流れる電流の断面面積(電流の流
れと直交する断面面積)が25μm2 よりも大きい場合
には、ジョセフソン接合素子13は図4(B)に示す電
流電圧特性を示す。すなわち、ジョセフソン接合素子1
3を形成するTlBaCaCuO超電導体の薄膜中に粒
界を含む確率が非常に高くなり、ジョセフソン接合特性
でなくなり、単なる超電導体伝送路(超電導体配線)に
なる。ジョセフソン接合特性が得られない結果、臨界電
流IC は100mA以上の値を示し、ループ経路(SQUI
D ループ)14に磁束をトラップすることが難しくな
り、超電導量子干渉素子としての機能がなくなる。あえ
てジョセフソン接合特性を得ようとする場合には、超電
導伝送路12に非常に大きな制御電流を流す必要が発生
し、超電導量子干渉素子の消費電力が増大する。
ソン接合素子13に流れる電流とこの電流が流れる断面
面積との間の関係を示す電流電圧特性図である。ジョセ
フソン接合素子13に流れる電流の断面面積(電流の流
れと直交する断面面積)が25μm2 よりも大きい場合
には、ジョセフソン接合素子13は図4(B)に示す電
流電圧特性を示す。すなわち、ジョセフソン接合素子1
3を形成するTlBaCaCuO超電導体の薄膜中に粒
界を含む確率が非常に高くなり、ジョセフソン接合特性
でなくなり、単なる超電導体伝送路(超電導体配線)に
なる。ジョセフソン接合特性が得られない結果、臨界電
流IC は100mA以上の値を示し、ループ経路(SQUI
D ループ)14に磁束をトラップすることが難しくな
り、超電導量子干渉素子としての機能がなくなる。あえ
てジョセフソン接合特性を得ようとする場合には、超電
導伝送路12に非常に大きな制御電流を流す必要が発生
し、超電導量子干渉素子の消費電力が増大する。
【0031】これに対して、ジョセフソン接合素子13
に流れる電流の断面面積が25μm2 以下に設定される
場合には、ジョセフソン接合素子13は図4(A)に示
す電流電圧特性を示す。すなわち、ジョセフソン接合素
子13のTlBaCaCuO超電導体の薄膜中に粒界が
ほとんど存在しなくなるので、ジョセフソン接合特性が
確実に得られる。本実施形態においては、ジョセフソン
接合特性を確実に得るために、ジョセフソン接合素子1
3の断面面積が25μm2 以下に設定される。また、本
実施形態においては、構造的なデザインにも無理がな
く、かつ安定な電気的特性が得られ易い形状、つまり断
面の1辺を5μm以下としたほぼ正方形の断面において
ジョセフソン接合素子13が形成される。
に流れる電流の断面面積が25μm2 以下に設定される
場合には、ジョセフソン接合素子13は図4(A)に示
す電流電圧特性を示す。すなわち、ジョセフソン接合素
子13のTlBaCaCuO超電導体の薄膜中に粒界が
ほとんど存在しなくなるので、ジョセフソン接合特性が
確実に得られる。本実施形態においては、ジョセフソン
接合特性を確実に得るために、ジョセフソン接合素子1
3の断面面積が25μm2 以下に設定される。また、本
実施形態においては、構造的なデザインにも無理がな
く、かつ安定な電気的特性が得られ易い形状、つまり断
面の1辺を5μm以下としたほぼ正方形の断面において
ジョセフソン接合素子13が形成される。
【0032】このように構成される超電導量子干渉デバ
イスにおいては、超電導量子干渉素子の基準電源板1
1、超電導体伝送路12のそれぞれの積層方向と同一方
向にジョセフソン接合素子13の各動作領域(超電導体
層S、非超電導体層I及び超電導体層S)が配列できる
ので、縦型構造のループ経路14が形成できる。このル
ープ経路14の基準電源板11と超電導体伝送路12と
の間はジョセフソン接合素子13で結合され、このジョ
セフソン接合素子13は異なる層に形成された基準電源
板11と超電導体伝送路12との間を接続する接続用配
線を兼用する。従って、ジョセフソン接合素子13の占
有面積で接続用配線の占有面積が代用できるので、超電
導量子干渉素子の占有面積が減少でき、超電導量子干渉
デバイスの集積度が向上できる。
イスにおいては、超電導量子干渉素子の基準電源板1
1、超電導体伝送路12のそれぞれの積層方向と同一方
向にジョセフソン接合素子13の各動作領域(超電導体
層S、非超電導体層I及び超電導体層S)が配列できる
ので、縦型構造のループ経路14が形成できる。このル
ープ経路14の基準電源板11と超電導体伝送路12と
の間はジョセフソン接合素子13で結合され、このジョ
セフソン接合素子13は異なる層に形成された基準電源
板11と超電導体伝送路12との間を接続する接続用配
線を兼用する。従って、ジョセフソン接合素子13の占
有面積で接続用配線の占有面積が代用できるので、超電
導量子干渉素子の占有面積が減少でき、超電導量子干渉
デバイスの集積度が向上できる。
【0033】さらに、超電導量子干渉デバイスにおい
て、前記超電導量子干渉素子の基準電源板11と超電導
体伝送路12とが重複した位置に形成されることによ
り、基準電源板11の占有面積で超電導体伝送路12の
占有面積が代用できるので、超電導量子干渉素子の占有
面積が減少でき、より一層超電導量子干渉デバイスの集
積度を向上できる。
て、前記超電導量子干渉素子の基準電源板11と超電導
体伝送路12とが重複した位置に形成されることによ
り、基準電源板11の占有面積で超電導体伝送路12の
占有面積が代用できるので、超電導量子干渉素子の占有
面積が減少でき、より一層超電導量子干渉デバイスの集
積度を向上できる。
【0034】さらに、超電導量子干渉デバイスにおい
て、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子1
3に電流が流れる断面面積が25μm2 以下に設定され
ることにより、ジョセフソン接合素子13中に存在する
粒界が排除でき、ジョセフソン接合特性が確実に確保で
きる。
て、前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子1
3に電流が流れる断面面積が25μm2 以下に設定され
ることにより、ジョセフソン接合素子13中に存在する
粒界が排除でき、ジョセフソン接合特性が確実に確保で
きる。
【0035】なお、本実施形態に係る超電導量子干渉デ
バイスにおいて、超電導量子干渉素子の基準電源板1
1、超電導体伝送路12、ジョセフソン接合素子13の
それぞれを形成する高温酸化物超電導体に、層状結晶構
造を有するBi系超電導体、Y系超電導体、Nd系超電
導体のいずれかが使用できる。さらに、超電導量子干渉
素子のジョセフソン接合素子13はSNS型構造を使用
できる。
バイスにおいて、超電導量子干渉素子の基準電源板1
1、超電導体伝送路12、ジョセフソン接合素子13の
それぞれを形成する高温酸化物超電導体に、層状結晶構
造を有するBi系超電導体、Y系超電導体、Nd系超電
導体のいずれかが使用できる。さらに、超電導量子干渉
素子のジョセフソン接合素子13はSNS型構造を使用
できる。
【0036】製造プロセス 図5(A)乃至図5(D)は前述の超電導量子干渉デバ
イスの製造プロセスを各工程毎に示す要部拡大断面図で
ある。まず、基板10として主面(薄膜成長面)が(1
00)結晶面に設定されたMgO基板が準備される。
イスの製造プロセスを各工程毎に示す要部拡大断面図で
ある。まず、基板10として主面(薄膜成長面)が(1
00)結晶面に設定されたMgO基板が準備される。
【0037】次に、図5(A)に示すように、前記基板
(MgO基板)10の主面上に第1層目の超電導体形成
薄膜11a、層間絶縁体形成薄膜15aのそれぞれを順
次積層する。前記超電導体形成薄膜11aには本実施形
態においてTl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用され、
このTl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox は後工程において結
晶化熱処理を行うプレカーサ薄膜(前駆体)として形成
される。Tl2 Ba2Ca1 Cu2 Ox は、例えばスパ
ッタ法により非晶質構造で形成され、1μmの膜厚にお
いて形成される。層間絶縁体形成薄膜15aには非晶質
構造を有するMgO薄膜が使用され、このMgO薄膜は
例えばスパッタ法により1μmの膜厚で形成される。
(MgO基板)10の主面上に第1層目の超電導体形成
薄膜11a、層間絶縁体形成薄膜15aのそれぞれを順
次積層する。前記超電導体形成薄膜11aには本実施形
態においてTl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用され、
このTl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox は後工程において結
晶化熱処理を行うプレカーサ薄膜(前駆体)として形成
される。Tl2 Ba2Ca1 Cu2 Ox は、例えばスパ
ッタ法により非晶質構造で形成され、1μmの膜厚にお
いて形成される。層間絶縁体形成薄膜15aには非晶質
構造を有するMgO薄膜が使用され、このMgO薄膜は
例えばスパッタ法により1μmの膜厚で形成される。
【0038】次に、図5(B)に示すように、ジョセフ
ソン接合素子13の形成領域において前記層間絶縁体形
成薄膜15aに接続孔16を形成する。接続孔16は、
例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたエッチング
マスクを使用し、異方性エッチングを行うことにより形
成できる。接続孔16は少なくともジョセフソン接合素
子13の形成領域において前述のようにジョセフソン接
合特性を確実に確保するために断面面積を25μm2 以
下に設定する。
ソン接合素子13の形成領域において前記層間絶縁体形
成薄膜15aに接続孔16を形成する。接続孔16は、
例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたエッチング
マスクを使用し、異方性エッチングを行うことにより形
成できる。接続孔16は少なくともジョセフソン接合素
子13の形成領域において前述のようにジョセフソン接
合特性を確実に確保するために断面面積を25μm2 以
下に設定する。
【0039】次に、前記層間絶縁体形成薄膜15aの表
面上に第2層目の超電導体形成薄膜が形成される。この
超電導体形成薄膜の一部は接続孔16を通して第1層目
の超電導体形成薄膜11aの表面に接続される。この接
続孔16の内部に埋設された超電導体形成薄膜は後工程
においてジョセフソン接合素子13として形成される。
前述の第1層目の超電導体形成薄膜11aと同様に、第
2層目の超電導体形成薄膜には非晶質構造を有するTl
2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用され、このTl2 Ba
2 Ca1 Cu2 Ox はプレカーサ薄膜として形成され
る。Tl2 Ba2Ca1 Cu2 Ox は、例えばスパッタ
法により1μmの膜厚において形成される。
面上に第2層目の超電導体形成薄膜が形成される。この
超電導体形成薄膜の一部は接続孔16を通して第1層目
の超電導体形成薄膜11aの表面に接続される。この接
続孔16の内部に埋設された超電導体形成薄膜は後工程
においてジョセフソン接合素子13として形成される。
前述の第1層目の超電導体形成薄膜11aと同様に、第
2層目の超電導体形成薄膜には非晶質構造を有するTl
2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用され、このTl2 Ba
2 Ca1 Cu2 Ox はプレカーサ薄膜として形成され
る。Tl2 Ba2Ca1 Cu2 Ox は、例えばスパッタ
法により1μmの膜厚において形成される。
【0040】次に、図5(C)に示すように、第1層目
の超電導体形成薄膜11a、第2層目の超電導体形成薄
膜のそれぞれに結晶化熱処理が行われ、第1層目の超電
導体形成薄膜11aにより層状結晶構造を有するTl2
Ba2 Ca1 Cu2 Ox 超電導体からなる基準電源板1
1が形成される。同時に、第2層目の超電導体形成薄膜
から層状結晶構造を有するTl2 Ba2 Ca1 Cu2 O
x 超電導体からなるジョセフソン接合素子13及び超電
導体伝送路12が形成される。結晶化熱処理は、大気と
ほぼ完全に遮断された密閉容器内部において、約880
℃の熱処理温度で約2.5時間行われる。このTl2 B
a2 Ca1 Cu2 Ox の結晶化熱処理においては、特に
Tl、O2 のそれぞれの蒸気圧が高く抜け易く、目的と
する組成比が得られにくいので、同一の密閉容器内部に
Tl、O2 のそれぞれの組成比を補う物質補償体が配設
される。物質補償体は基本的にTl、O2 のそれぞれの
物質を備えていればよいが、製作を簡易に実現しかつ特
に抜け易いTlを補うためにTl2 Ba2 Ca1 Cu2
Ox と実質的に同様な物質で同様な組成比を有するTl
2.8 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用される。なお、結晶
化熱処理により層間絶縁体形成薄膜15aも結晶化さ
れ、層間絶縁体薄膜15が形成される。
の超電導体形成薄膜11a、第2層目の超電導体形成薄
膜のそれぞれに結晶化熱処理が行われ、第1層目の超電
導体形成薄膜11aにより層状結晶構造を有するTl2
Ba2 Ca1 Cu2 Ox 超電導体からなる基準電源板1
1が形成される。同時に、第2層目の超電導体形成薄膜
から層状結晶構造を有するTl2 Ba2 Ca1 Cu2 O
x 超電導体からなるジョセフソン接合素子13及び超電
導体伝送路12が形成される。結晶化熱処理は、大気と
ほぼ完全に遮断された密閉容器内部において、約880
℃の熱処理温度で約2.5時間行われる。このTl2 B
a2 Ca1 Cu2 Ox の結晶化熱処理においては、特に
Tl、O2 のそれぞれの蒸気圧が高く抜け易く、目的と
する組成比が得られにくいので、同一の密閉容器内部に
Tl、O2 のそれぞれの組成比を補う物質補償体が配設
される。物質補償体は基本的にTl、O2 のそれぞれの
物質を備えていればよいが、製作を簡易に実現しかつ特
に抜け易いTlを補うためにTl2 Ba2 Ca1 Cu2
Ox と実質的に同様な物質で同様な組成比を有するTl
2.8 Ba2 Ca1 Cu2 Ox が使用される。なお、結晶
化熱処理により層間絶縁体形成薄膜15aも結晶化さ
れ、層間絶縁体薄膜15が形成される。
【0041】最後に、超電導体伝送路12に所定のパタ
ーンニングが行われ、超電導量子干渉素子が形成される
とともに、この超電導量子干渉素子が搭載された超電導
量子干渉デバイスが完成する。なお、超電導体伝送路1
2のパターンニングには例えば回路パターンの部分的な
切り出しが行えるArビームドライエッチング法が使用
される。
ーンニングが行われ、超電導量子干渉素子が形成される
とともに、この超電導量子干渉素子が搭載された超電導
量子干渉デバイスが完成する。なお、超電導体伝送路1
2のパターンニングには例えば回路パターンの部分的な
切り出しが行えるArビームドライエッチング法が使用
される。
【0042】このように、本実施形態に係る超電導量子
干渉デバイスにおいては、超電導量子干渉素子の基準電
源板11、超電導体伝送路12、ジョセフソン接合素子
13のそれぞれが同一の層状結晶構造を有する同一の高
温酸化物超電導体で形成されるので、特に1回の結晶化
熱処理により基準電源板11、超電導体伝送路12及び
ジョセフソン接合素子13のすべての超電導体の領域が
一度に形成でき、構造が簡易であるとともに製造プロセ
スが簡素化できる。
干渉デバイスにおいては、超電導量子干渉素子の基準電
源板11、超電導体伝送路12、ジョセフソン接合素子
13のそれぞれが同一の層状結晶構造を有する同一の高
温酸化物超電導体で形成されるので、特に1回の結晶化
熱処理により基準電源板11、超電導体伝送路12及び
ジョセフソン接合素子13のすべての超電導体の領域が
一度に形成でき、構造が簡易であるとともに製造プロセ
スが簡素化できる。
【0043】3接合論理素子への応用 図6は前述の超電導量子干渉素子を利用した3接合論理
素子を搭載する超電導量子干渉デバイスの回路図であ
る。図6において、3接合論理素子は、ジョセフソン接
合素子J1、リアクタンスL1及びL2を含むループ経
路14Aと、ジョセフソン接合素子J2、J3、リアク
タンスL2、L3及びL4を含むループ経路14Bとを
備える。符号CLはコントロールライン、符号Vccはバ
イアス端子、符号Pout は出力端子である。ジョセフソ
ン接合素子J1には電気的に並列接続されたシャント抵
抗(又はシャント配線)R1が、ジョセフソン接合素子
J2にはシャント抵抗R2が、ジョセフソン接合素子J
3にはシャント抵抗R3がそれぞれ配設される。符号R
4は負荷抵抗である。
素子を搭載する超電導量子干渉デバイスの回路図であ
る。図6において、3接合論理素子は、ジョセフソン接
合素子J1、リアクタンスL1及びL2を含むループ経
路14Aと、ジョセフソン接合素子J2、J3、リアク
タンスL2、L3及びL4を含むループ経路14Bとを
備える。符号CLはコントロールライン、符号Vccはバ
イアス端子、符号Pout は出力端子である。ジョセフソ
ン接合素子J1には電気的に並列接続されたシャント抵
抗(又はシャント配線)R1が、ジョセフソン接合素子
J2にはシャント抵抗R2が、ジョセフソン接合素子J
3にはシャント抵抗R3がそれぞれ配設される。符号R
4は負荷抵抗である。
【0044】図7はシャント抵抗R1−R3がそれぞれ
付加されたジョセフソン接合素子J1−J3の電流電圧
特性図である。図7に示すように、シャント抵抗R1−
R3のそれぞれを付加することにより、ジョセフソン接
合素子J1−J3のそれぞれは電流電圧特性を非ヒステ
リシス的にできる。これよって、ヒステリシス特性を持
つ素子で構成した回路で発生するパンチスルー現象が回
避できる。さらに、臨界電流IC を超えた電流、電圧が
ともに高い領域Aの抵抗と回路中の伝送線の特性インピ
ーダンスとを一致させマッチングさせることにより、伝
送線から入力される高速パルス信号のパワーを効率良く
素子に入力することができ、回路素子の動作速度が高速
化できる。
付加されたジョセフソン接合素子J1−J3の電流電圧
特性図である。図7に示すように、シャント抵抗R1−
R3のそれぞれを付加することにより、ジョセフソン接
合素子J1−J3のそれぞれは電流電圧特性を非ヒステ
リシス的にできる。これよって、ヒステリシス特性を持
つ素子で構成した回路で発生するパンチスルー現象が回
避できる。さらに、臨界電流IC を超えた電流、電圧が
ともに高い領域Aの抵抗と回路中の伝送線の特性インピ
ーダンスとを一致させマッチングさせることにより、伝
送線から入力される高速パルス信号のパワーを効率良く
素子に入力することができ、回路素子の動作速度が高速
化できる。
【0045】図8(A)は前記図6に示す3接合論理素
子の具体的な平面構造図、図8(B)は図8(A)に示
すB−B切断線で切った要部拡大断面図である。図8
(A)及び図8(B)に示すように、3接合論理素子の
リアクタンスL2は基準電源板11で形成される。リア
クタンスL1、L3、L4はそれぞれ超電導体伝送路1
2で形成される。コントロールラインCL、バイアス端
子Vcc、このバイアス端子Vccに接続されるバイアスラ
イン、出力端子Pout 、及びこの出力端子Poutに接続
される出力ラインは超電導体伝送路12で形成される。
子の具体的な平面構造図、図8(B)は図8(A)に示
すB−B切断線で切った要部拡大断面図である。図8
(A)及び図8(B)に示すように、3接合論理素子の
リアクタンスL2は基準電源板11で形成される。リア
クタンスL1、L3、L4はそれぞれ超電導体伝送路1
2で形成される。コントロールラインCL、バイアス端
子Vcc、このバイアス端子Vccに接続されるバイアスラ
イン、出力端子Pout 、及びこの出力端子Poutに接続
される出力ラインは超電導体伝送路12で形成される。
【0046】ジョセフソン接合素子J1−J3は層間絶
縁体薄膜15に形成された小さな開口面積を有する接続
孔16Sに配設された層状結晶構造で形成されたジョセ
フソン接合素子13で形成される。一方、基準電源板1
1と超電導体伝送路12との間は大きな開口面積を有す
る接続孔16Lを通して電気的に接続される。小さな開
口面積を有する接続孔16Sは前述の通り25μm2 以
下に設定され、大きな開口面積を有する接続孔16Lは
25μm2 よりも大きく設定される。すなわち、大きな
開口面積を有する接続孔16Lの内部に埋設された超電
導体伝送路12は単にループ経路14を形成する伝送路
(接続用配線)として形成される。本実施形態において
は、同一の層状結晶構造を有する超電導体を使用しなが
ら開口面積が異なる接続孔16S、16Lのそれぞれを
意図的に形成することにより、接続孔16Sに埋設され
た超電導体はジョセフソン接合素子13として、接続孔
16Lに埋設された超電導体は単なる伝送路として作り
分けることができる。
縁体薄膜15に形成された小さな開口面積を有する接続
孔16Sに配設された層状結晶構造で形成されたジョセ
フソン接合素子13で形成される。一方、基準電源板1
1と超電導体伝送路12との間は大きな開口面積を有す
る接続孔16Lを通して電気的に接続される。小さな開
口面積を有する接続孔16Sは前述の通り25μm2 以
下に設定され、大きな開口面積を有する接続孔16Lは
25μm2 よりも大きく設定される。すなわち、大きな
開口面積を有する接続孔16Lの内部に埋設された超電
導体伝送路12は単にループ経路14を形成する伝送路
(接続用配線)として形成される。本実施形態において
は、同一の層状結晶構造を有する超電導体を使用しなが
ら開口面積が異なる接続孔16S、16Lのそれぞれを
意図的に形成することにより、接続孔16Sに埋設され
た超電導体はジョセフソン接合素子13として、接続孔
16Lに埋設された超電導体は単なる伝送路として作り
分けることができる。
【0047】シャント抵抗R1−R3は図8(B)に示
すようにジョセフソン接合素子13の超電導体S間を短
絡する形状において形成される。シャント抵抗R1−R
3には例えばAu薄膜17で形成される。このAu薄膜
17は、例えば前述の製造プロセスで説明した図5
(D)に示す工程の後にジョセフソン接合素子13の一
部の側面に沿って開口を形成し、基板10の全面にAu
薄膜を蒸着した後、Au薄膜にパターンニングを行うこ
とにより形成できる。また、前記負荷抵抗R4はシャン
ト抵抗R1−R3と同様にAu薄膜17で形成される。
すようにジョセフソン接合素子13の超電導体S間を短
絡する形状において形成される。シャント抵抗R1−R
3には例えばAu薄膜17で形成される。このAu薄膜
17は、例えば前述の製造プロセスで説明した図5
(D)に示す工程の後にジョセフソン接合素子13の一
部の側面に沿って開口を形成し、基板10の全面にAu
薄膜を蒸着した後、Au薄膜にパターンニングを行うこ
とにより形成できる。また、前記負荷抵抗R4はシャン
ト抵抗R1−R3と同様にAu薄膜17で形成される。
【0048】変形例 図9(A)、図9(B)はそれぞれ本発明に係る変形例
を示す超電導量子干渉デバイスの概略断面図である。図
9(A)に示す超電導量子干渉デバイスにおいては、基
準電源板11及びジョセフソン接合素子13が第1層目
の層状結晶構造を有する超電導体で形成され、超電導体
伝送路12が第2層目の層状結晶構造を有する超電導体
で形成される。基準電源板11及びジョセフソン接合素
子13は第1層目の層状結晶構造を有する超電導体の上
部に部分的にエッチングを行うことにより同時に形成で
きる。
を示す超電導量子干渉デバイスの概略断面図である。図
9(A)に示す超電導量子干渉デバイスにおいては、基
準電源板11及びジョセフソン接合素子13が第1層目
の層状結晶構造を有する超電導体で形成され、超電導体
伝送路12が第2層目の層状結晶構造を有する超電導体
で形成される。基準電源板11及びジョセフソン接合素
子13は第1層目の層状結晶構造を有する超電導体の上
部に部分的にエッチングを行うことにより同時に形成で
きる。
【0049】図9(B)に示す超電導量子干渉デバイス
は少なくともジョセフソン接合素子13が層状結晶構造
を有する超電導体で形成され、基準電源板11、超電導
体伝送路12のいずれか一方又は双方が層状結晶構造を
持たない超電導体で形成される。
は少なくともジョセフソン接合素子13が層状結晶構造
を有する超電導体で形成され、基準電源板11、超電導
体伝送路12のいずれか一方又は双方が層状結晶構造を
持たない超電導体で形成される。
【0050】
【発明の効果】本発明においては、第1に、超電導量子
干渉素子の占有面積が減少でき、高集積化を実現できる
超電導量子干渉デバイスが提供できる。第2に、前記高
集積化が実現できつつ、容易に製作が実現できる超電導
量子干渉デバイスが提供できる。さらに、第3に、超電
導量子干渉素子の応答速度が高速化でき、高速動作を実
現する超電導量子干渉デバイスが提供できる。
干渉素子の占有面積が減少でき、高集積化を実現できる
超電導量子干渉デバイスが提供できる。第2に、前記高
集積化が実現できつつ、容易に製作が実現できる超電導
量子干渉デバイスが提供できる。さらに、第3に、超電
導量子干渉素子の応答速度が高速化でき、高速動作を実
現する超電導量子干渉デバイスが提供できる。
【図1】 本発明の実施形態に係る超電導量子干渉素子
を備えた超電導量子干渉デバイスの基本構造を説明する
斜視図である。
を備えた超電導量子干渉デバイスの基本構造を説明する
斜視図である。
【図2】 前記超電導量子干渉デバイスの要部拡大断面
図である。
図である。
【図3】 層状結晶構造を有するTlBaCaCuO超
電導体の1結晶体ユニットの概略基本構造図である。
電導体の1結晶体ユニットの概略基本構造図である。
【図4】 (A)、(B)はジョセフソン接合素子に流
れる電流と断面面積との間の関係を示す電流電圧特性図
である。
れる電流と断面面積との間の関係を示す電流電圧特性図
である。
【図5】 (A)−(D)は超電導量子干渉デバイスの
製造プロセスを各工程毎に示す要部拡大断面図である。
製造プロセスを各工程毎に示す要部拡大断面図である。
【図6】 超電導量子干渉素子を利用した3接合論理素
子を搭載する超電導量子干渉デバイスの回路図である。
子を搭載する超電導量子干渉デバイスの回路図である。
【図7】 シャント抵抗が付加されたジョセフソン接合
素子の電流電圧特性図である。
素子の電流電圧特性図である。
【図8】 (A)は3接合論理素子の具体的な平面構造
図、(B)は(A)に示すB−B切断線で切った要部拡
大断面図である。
図、(B)は(A)に示すB−B切断線で切った要部拡
大断面図である。
【図9】 (A)、(B)はそれぞれ本発明に係る変形
例を示す超電導量子干渉デバイスの概略断面図である。
例を示す超電導量子干渉デバイスの概略断面図である。
【図10】 従来技術に係るバイクリスタル粒界接合型
構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視図であ
る。
構造を利用した超電導量子干渉デバイスの斜視図であ
る。
【図11】 従来技術に係るステップエッジ型構造を利
用した超電導量子干渉デバイスの斜視図である。
用した超電導量子干渉デバイスの斜視図である。
10 基板、11 基準電源板、12 超電導体伝送
路、13、J1−J3ジョセフソン接合素子、14 ル
ープ経路、15 層間絶縁体薄膜、16、16S、16
L 接続孔、17 Au薄膜、R1−R3 シャント抵
抗。
路、13、J1−J3ジョセフソン接合素子、14 ル
ープ経路、15 層間絶縁体薄膜、16、16S、16
L 接続孔、17 Au薄膜、R1−R3 シャント抵
抗。
Claims (10)
- 【請求項1】 超電導体で形成されたループ経路中に少
なくとも1つのジョセフソン接合素子を介在する超電導
量子干渉素子を備えた超電導量子干渉デバイスにおい
て、 相互に絶縁分離され、それぞれ異なる層に形成された第
1超電導体及び第2超電導体と、 前記第1超電導体と第2超電導体との間に形成され、超
電導体、非超電導体、超電導体のそれぞれが層状結晶構
造で形成されたジョセフソン接合素子と、 を備え、 前記第1超電導体、第2超電導体及びジョセフソン接合
素子でループ経路を形成した超電導量子干渉素子を備え
たことを特徴とする超電導量子干渉デバイス。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載された超電導量子干
渉素子において、 前記超電導量子干渉素子の第1超電導体は第2超電導体
に重複した位置に形成されることを特徴とする超電導量
子干渉デバイス。 - 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載された
超電導量子干渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、T
l系超電導体、Bi系超電導体、Y系超電導体、Nd系
超電導体のいずれかの層状結晶構造を備えた高温酸化物
超電導体で形成されることを特徴とする超電導量子干渉
デバイス。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、超
電導体、非超電導体、超電導体の各動作領域に流れる電
流方向と前記超電導体の結晶構造のC軸方向とを一致さ
せたことを特徴とする超電導量子干渉デバイス。 - 【請求項5】 前記請求項4に記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は、各
動作領域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設
定したことを特徴とする超電導量子干渉デバイス。 - 【請求項6】 前記請求項5に記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子の第1超電導体、第2超電導体
はそれぞれジョセフソン接合素子の層状結晶構造を備え
た高温酸化物超電導体と同一結晶構造を備えた同一の高
温酸化物超電導体で形成されることを特徴とする超電導
量子干渉デバイス。 - 【請求項7】 超電導体で形成されたループ経路中に少
なくとも1つのジョセフソン接合素子を介在する超電導
量子干渉素子を備えた超電導量子干渉デバイスにおい
て、 相互に絶縁分離され、それぞれ異なる層に形成された第
1超電導体及び第2超電導体と、 前記第1超電導体の一端と第2超電導体の一端との間に
形成され、超電導体、非超電導体、超電導体のそれぞれ
が層状結晶構造で形成されたジョセフソン接合素子と、 前記第1超電導体の他端と第2超電導体の他端との間に
形成され、前記ジョセフソン接合素子と同一の層状結晶
構造で同一材料で形成され、前記ジョセフソン接合素子
の平面面積に比べて大きな平面面積を有する接続用配線
と、 を備え、 前記第1超電導体、第2超電導体、ジョセフソン接合素
子及び接続用配線でループ経路を形成した超電導量子干
渉素子を備えたことを特徴とする超電導量子干渉デバイ
ス。 - 【請求項8】 前記請求項7に記載された超電導量子干
渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子は各動
作領域の電流が流れる断面面積を25μm2 以下に設定
し、 前記接続用配線は電流が流れる断面面積を25μm2 よ
りも大きく設定したことを特徴とする超電導量子干渉デ
バイス。 - 【請求項9】 前記請求項1又は請求項8に記載された
超電導量子干渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子のジョセフソン接合素子には、
ジョセフソン接合素子の超電導体の動作領域間を短絡す
るシャント配線が形成されることを特徴とする超電導量
子干渉デバイス。 - 【請求項10】 前記請求項1乃至請求項9のいずれか
に記載された超電導量子干渉デバイスにおいて、 前記超電導量子干渉素子の第1超電導体は超電導体伝送
路として使用され、 前記第2超電導体は基準電源板として使用されることを
特徴とする超電導量子干渉デバイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8176341A JPH1022535A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 超電導量子干渉デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8176341A JPH1022535A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 超電導量子干渉デバイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1022535A true JPH1022535A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16011899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8176341A Pending JPH1022535A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 超電導量子干渉デバイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1022535A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001082387A1 (fr) * | 2000-04-25 | 2001-11-01 | Japan Science And Technology Corporation | Dispositif shunte du type jonction josephson a fonction intrinseque et detecteur integre |
| WO2025037381A1 (ja) * | 2023-08-15 | 2025-02-20 | 富士通株式会社 | 量子デバイス及び量子デバイスの製造方法 |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP8176341A patent/JPH1022535A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001082387A1 (fr) * | 2000-04-25 | 2001-11-01 | Japan Science And Technology Corporation | Dispositif shunte du type jonction josephson a fonction intrinseque et detecteur integre |
| WO2025037381A1 (ja) * | 2023-08-15 | 2025-02-20 | 富士通株式会社 | 量子デバイス及び量子デバイスの製造方法 |
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