JPH10225775A - フラッシュバット溶接装置 - Google Patents

フラッシュバット溶接装置

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JPH10225775A
JPH10225775A JP3039097A JP3039097A JPH10225775A JP H10225775 A JPH10225775 A JP H10225775A JP 3039097 A JP3039097 A JP 3039097A JP 3039097 A JP3039097 A JP 3039097A JP H10225775 A JPH10225775 A JP H10225775A
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JP
Japan
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joints
flash
speed
voltage
upset
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JP3039097A
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English (en)
Inventor
Yuichi Miyashita
祐一 宮下
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュ工程終了時における接合部の溶融
状態を安定化する。 【解決手段】 フラッシュ工程で可動側接合部40Mを
固定側接合部40Fへ接近移動させるためのサーボモー
タ22の速度は、その回転速度を検出するタコジェネレ
ータ29と、その速度検出信号に基づいてフィードバッ
ク信号を出力するプログラマブルコントローラ30とに
よって制御される。これにより、装置周辺の温度環境が
変化しても両接合部40F、40Mの接近速度が安定
し、フラッシュ工程終了時の接合部40F、40Mの溶
融状態が適正となり、したがって、アップセット工程に
おける両接合部40F,40Mの加圧変形量が適正とな
り、両サイドフレーム40Aの間隔が適正となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュバット
溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のシートフレームの製造
は、鉄製のパイプを曲げ加工して方形に成形した後、そ
の端部同士を溶接することにより行われる。接合後の両
サイドフレームの間隔を一定にするためには、溶接にお
ける接合精度が要求される。このようなシートフレーム
を溶接する手段として、従来、フラッシュバット溶接装
置が用いられている。これは、図6に示すように、シー
トフレーム1の両サイドフレーム1A,1Aを所定間隔
にセットした状態でその上端から内側に延びた接合部1
B,1C同士を同軸状に対向させ、その一方1Bを電極
2Bで挟んで固定するとともに、他方1Cを電極2Cで
挟んだ状態で移動可能に支持し、フラッシュ工程用の油
圧シリンダ3のロッド3Aに固着したカム部材4と、可
動側の電極2Cを支持しているベース5に取り付けたロ
ーラ5Aとを係合させ、さらに、アップセット用のエア
シリンダ6のロッド6Aをベース5に対して押動可能に
待機させた構造になる。
【0003】溶接はフラッシュ工程とアップセット工程
とを経て行われる。フラッシュ工程ではトランス7によ
り電極2B,2Cを介して両接合部1B,1Cの間に電
圧を発生させた状態で油圧シリンダ3を作動させ、カム
部材4のカム面4Aとローラ5Aとの係合によりベース
5とともに可動側の接合部1Cを固定側の接合部1Bへ
所定ストローク接近させる。この間、両接合部1B,1
Cの間で接触と爆飛が繰り返され、その両接合部1B,
1Cが溶融状態となる。次に、アップセット工程ではエ
アシリンダ6を作動させ、溶融状態とされた両接合部1
B,1Cが突き当て方向へ加圧されることにより変形さ
せられ、これによって両接合部1B,1Cが接合される
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュ工程の駆動
源である油圧シリンダ3は、油圧回路や装置周辺の環境
温度が変化すると作動油の粘度変化等に起因して作動速
度が変動するため、例えその作動ストロークが一定であ
ってもフラッシュ工程完了時の溶融状態は一定にはなら
ないことがある。この接合部1B,1Cの溶融状態はア
ップセット工程における接合部1B,1Cの変形量に影
響を与えるため、溶融状態が適正でないままでアップセ
ット工程を行うと、最終的にサイドフレーム1A,1A
同士の間隔を一定にすることはできない。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、フラッシュ工程終了時における接合部の溶
融状態の安定化を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
に接合されるべき2つの接合部を相対的接離可能に支持
した状態で所定間隔にセットし、電圧印加手段によって
双方の前記接合部の間に電圧を印加しつつその両接合部
をフラッシュ用駆動手段によって所定ストローク接近移
動させることによりその両接合部を溶融飛散させるフラ
ッシュ工程と、この溶融状態とされた両接合部をアップ
セット用駆動手段により突き当て方向へ所定圧力で加圧
して変形させるアップセット工程とを経ることにより前
記両接合部を接合するようにしたフラッシュバット溶接
装置において、前記フラッシュ用駆動手段による前記両
接合部の接近速度を制御可能な速度制御手段が設けられ
ているところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記アップセット用駆動手段の接近方向への作動限
界位置を設定するストッパ手段が設けられているところ
に特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記両接合部同士が前記フラッシ
ング工程の途中において所定距離まで接近したことを検
知するための検知手段が設けられ、前記速度制御手段が
前記検知手段による検知が行われたことを条件に前記接
合部の接近速度を高速から低速へ切り替え可能とされて
いるとともに、前記電圧印加手段が前記検知手段による
検知が行われたことを条件に印加電圧を高電圧から低電
圧へ切り替え可能とされているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1>装置周辺の温度環境が変化しても、フラッ
シュ用駆動手段による両接合部の接近速度は速度制御手
段によって所定の速度に制御されるので、フラッシュ工
程が完了した状態における接合部の溶融状態を適正に保
つことができる。したがって、この後のアップセット工
程ではアップセット用駆動手段による接合部の加圧変形
量が適正となり、両接合部同士は所定の位置関係に接合
される。
【0009】<請求項2>アップセット用駆動手段の作
動限界位置をストッパ手段によって設定することによ
り、両接合部を加圧変形させたときの両接合部の最終的
な接近距離が一定となる。 <請求項3>接合部の長さが適正よりも長い場合にはフ
ラッシュ工程前のセット時点で両接合部の対向間隔が適
正よりも狭くなるが、この場合には、フラッシング工程
の前期において両接合部が高電圧を印加された状態で高
速で接近移動することにより、接合部の適正よりも長い
部分が爆飛される。そして、両接合部が所定の距離まで
接近したことが検知されると、印加される電圧が低電圧
に切り替わるとともに両接合部の接近速度が低速に切り
替わり、両接合部が比較的低温で溶融爆飛される。フラ
ッシュ工程を低電圧のままで長い時間をかけて行った場
合や高電圧のまま短時間で行った場合にはその工程終期
において接合部の温度が高くなり過ぎる虞があるが、本
発明においては、高電圧での処理をフラッシュ工程の前
期においてのみ行うようにしたので、工程終期に接合部
が高温になりすぎることがなく、その後のアップセット
工程における加圧変形量を適正にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態の
フラッシュバット溶接装置は自動車のシートフレーム4
0の溶接に用いられる。基台10には、固定電極11が
固定して設けられているとともに、これに並ぶように可
動電極12が可動支持板13に取り付けられた状態で設
けられており、可動支持板13は、ガイド14により固
定電極11に対して接離方向へ移動可能に案内されてい
る。この両電極11、12は電線11A、12Aによっ
てトランス15の二次側に接続され、図示しない電源を
ONにしてトランス15に一次電圧を印加すると、両電
極11、12の間に所定の電圧が発生するようになって
いる。また、この両電極11、12の間の電圧の大きさ
は、後述するプログラマブルコントローラ30によって
高電圧と低電圧とに切り替えられるようになっている。
尚、上記両電極11、12とトランス15と電源は、本
発明の構成要件である電圧印加手段に相当する。
【0011】固定電極11は、シートフレーム40の図
における左側の接合部40Fを保持する機能を兼ね備え
ており、接合部40Fは固定電極11の溝11Bに嵌合
されるようになっている。基台10における固定電極1
1の上方位置には、クランプ用エアシリンダ16が設け
られ、そのロッド16Aには、固定電極11と協動して
接合部40Fを挟圧保持するためのクランパ17が固着
されている。可動電極12は、シートフレーム40の右
側の接合部40Mを保持するための機能を兼ね備え、接
合部40Mは可動電極12の溝12Bに嵌合されるよう
になっている。可動支持板13には、可動電極12との
間で接合部40Mを挟圧保持するクランパ19をロッド
18Aに固着してなるクランプ用エアシリンダ18が固
定されている。さらに、可動支持板13の図における右
側部にはローラ支持部材20が固定され、このローラ支
持部材20には従動ローラ21が回転可能に支持されて
いる。
【0012】基台10における従動ローラ21の上方位
置にはサーボモータ(本発明の構成要件であるフラッシ
ュ用駆動手段)22が固定され、このサーボモータ22
の出力軸22Aに固着した駆動ギヤ23は基台10に支
持した従動ギヤ24に係合されている。この従動ギヤ2
4には、上記両接合部40F、40Mの接離方向に対し
て直角方向に延びる雄ねじシャフト25が固着されてい
る。雄ねじシャフト25はカム部材26の雌ねじ孔26
Aに螺合されており、カム部材26はガイド部材27の
ガイド溝27Aに相対移動可能に嵌装されている。サー
ボモータ22が作動すると、その回転力が駆動ギヤ23
と従動ギヤ24の係合及び雄ねじシャフト25と雌ねじ
孔26Aの係合を介すことによってカム部材26に伝達
され、カム部材26が両接合部40F、40Mの接離方
向と直角方向に駆動されるようになっている。
【0013】カム部材26の接合部40F、40M側に
面する左側面は、その移動方向と平行な2つの平行面2
6B,26Cと、この両平行面26B,26Cの間の傾
斜面26Dとからなるカム面を有し、これらのカム面2
6B,26C,26Dに対しては上記従動ローラ21が
当接及び転動を可能とされている。また、これと反対側
の右側面にはガイド部材27に支持したガイドローラ2
7Bが当接されており、これによってカム部材26が円
滑に移動できるようになっている。
【0014】フラッシュバット溶接の際のフラッシュ工
程において、その工程開始時点では従動ローラ21がカ
ム面のうちの図の下側の平行面26Cに当接している
が、従動ローラ21が傾斜面26Dに当接する状態にな
ると可動電極12が固定電極11に接近する方向へ駆動
されるようになっている。なお、フラッシュ工程後のア
ップセット工程では、可動支持板13が後述するエアシ
リンダ32によって押動されるために従動ローラ21が
カム部材26から離間するようになっている。
【0015】サーボモータ22には、その回転数に比例
して出力されるパルス信号をカウントするパルスジェネ
レータ28と、サーボモータ22の回転速度を検出する
タコジェネレータ29とが取り付けられており、このパ
ルスジェネレータ28とタコジェネレータ29からの信
号はプログラマブルコントローラ30に入力される。プ
ログラマブルコントローラ30は、パルスジェネレータ
28からの信号に基づいてカム部材26の位置即ち可動
電極12の固定電極11に対する位置を検出する。さら
にプログラマブルコントローラ30は、タコジェネレー
タ29からの信号に基づいてカム部材26の移動速度、
即ち可動電極12の移動速度を検出し、その検出速度を
サーボモータ22にフィードバックしてそのサーボモー
タ22の速度、即ち可動電極12の移動速度を制御する
ようになっている。
【0016】また、プログラマブルコントローラ30に
はプログラマブルカウンタ31が接続されており、上記
パルスジェネレータ28からのカウント値がプログラマ
ブルカウンタ31に予め設定した値に一致すると、プロ
グラマブルコントローラ30からは、サーボモータ22
の回転速度を切り替えるための制御信号と、両電極1
1、12に印加される電圧を切り替えるための制御信号
とが発せられるようになっている。尚、上記タコジェネ
レータ29とプログラマブルコントローラ30は本発明
の構成要件である速度制御手段に相当し、パルスジェネ
レータ28とプログラマブルコントローラ30とプログ
ラマブルカウンタ31は本発明の構成要件である検出手
段に相当する。
【0017】基台10においてカム部材26を挟んで両
電極11、12と反対となる右側位置には、エアシリン
ダ(本発明の構成要件であるアップセット用駆動手段)
32が、ピストンロッド32Aを接合部40F、40M
の接離方向と平行に向けてハウジング33に収容された
状態で設けられている。ピストンロッド32Aはハウジ
ング33から突出され、そのピストンロッド32Aの先
端はガイド部材27とカム部材26の下をくぐり抜けて
ローラ支持部材20と対向する状態で待機している。エ
アシリンダ32がピストンロッド32Aを進出させる方
向へ作動すると、ローラ支持部材20が押されて可動電
極12が固定電極11に接近する方向へ駆動されるよう
になっている。
【0018】また、エアシリンダ32には、ピストンロ
ッド32Aと一体をなしてこれとは反対側へ突出する雄
ねじシャフト32Bが設けられ、この雄ねじシャフト3
2Bにはフランジ32Cが螺合されている。一方、ハウ
ジング33には、このフランジ32Cの当接を可能とし
たストッパ33Aが形成されており、このストッパ33
Aにフランジ32Cが当接することによってピストンロ
ッド32Aの進出、即ち固定電極11に対する可動電極
12の接近移動が規制されるようになっている。
【0019】次に、本実施形態の作用について説明す
る。溶接される前のシートフレーム40は、予め金属製
のパイプを全体として方形をなすように曲げ加工されて
おり、その上辺のほぼ中央部においてはパイプの両端部
が僅かな隙間を空けて同軸状に対向する状態となってい
る。このパイプの両端部は接合部40F、40Mとされ
ていて、この両接合部40F、40Mがフラッシュバッ
ト溶接によって接合されるとシートフレーム40が完成
する。フラッシュバット溶接では、フラッシュ工程とア
ップセット工程とが行われる。以下、その各工程につい
て説明する。
【0020】シートフレーム40はその左右両サイドフ
レーム40Aの下端部を基台10に設けた保持部材10
Aに嵌め込むことによって保持され、この状態では、両
接合部40F、40Mの先端面同士の間に僅かな隙間が
空いている。(図1では接合部40F、40M同士の間
隔を誇張して表現している。)かかる両接合部40F、
40Mは、夫々、クランパ17、19と電極11、12
との間で挟圧保持され、図における左側の接合部(以
下、固定側の接合部という)40Fが固定電極11と一
体となるとともに右側の接合部(以下、可動側の接合部
という)40Mが可動電極12と一体となる。また、カ
ム部材26は図1における下側の平行面26Cを従動ロ
ーラ21に当接させる位置に待機し、アップセット用の
ピストンロッド32Aはローラ支持部材20と対向する
位置に待機している。
【0021】この状態からフラッシュ工程が開始され
る。電源を投入して両電極11、12の間に電圧を印加
するとともに、サーボモータ22を作動してカム部材2
6を図1の下方へ移動させる。このときの電圧は比較的
高い電圧とされるとともに、カム部材26の移動速度は
比較的速い速度に設定されている。カム部材26の傾斜
面26Dが従動ローラ21に当接すると、従動ローラ2
1が転動しつつカム部材26で固定電極11側へ押動さ
れるようになり、可動支持板13、可動電極12及び可
動側の接合部40Mが一体となって固定側の接合部40
Fに接近する。
【0022】可動側の接合部40Mの先端面が固定側の
接合部40Fの先端面に接触すると、局部的な短絡とア
ークとが繰り返されることにより両接合部40F、40
Mは溶融しつつ飛散するようになる。この間に印加され
る電圧は比較的高く、且つ接近速度も比較的高速度であ
るため、接合部40F、40Mの先端部は短い時間のあ
いだに飛散することになる。上記工程の間、サーボモー
タ22の回転速度、即ち可動側接合部40Mの接近速度
は、タコジェネレータ29からの速度検出信号に基づい
てプログラマブルコントローラ30により制御されてい
る。また、固定側接合部40Fに対する可動側接合部4
0Mの接近位置、即ち両電極11、12の接近距離はパ
ルスジェネレータ28からの信号に基づいて検出されて
おり、その検出位置がプログラマブルカウンタ31によ
って設定した所定位置に達したことが検出されると、プ
ログラマブルコントローラ30からの制御信号により、
両電極11、12間に印加される電圧が低電圧に切り替
わると同時に、サーボモータ22の回転速度、即ち可動
側接合部40Mの接近速度が低速に切り替わる。
【0023】この、切り替わりのタイミングは、フラッ
シュ工程開始前の接合部40F、40M同士の間隔に関
係なく、両電極11、12が所定の距離まで接近したと
ころで切り替わりが行われるように設定されている。即
ち、フラッシュ工程が開始してから切り替わりが行われ
るまでの工程前期における両接合部40F、40Mの寄
り代(図3に寸法Faであらわす)は一定である。した
がって、両サイドフレーム40Aを固定した初期セット
状態において接合部40F、40Mの先端面の位置にば
らつきがあっても、切り替わり時における両サイドフレ
ーム40A間の距離は一定となる。
【0024】さて、電圧と接近速度が低く切り替わった
後も引き続き局部的な短絡とアークとが繰り返されるこ
とによって両接合部40F、40Mは溶融しつつ飛散す
る現象が継続する。このフラッシュ工程後期では、低電
圧状態で工程が進行するため、溶融部分の温度は高電圧
であった工程前期に比べると比較的低温となる。また、
可動側接合部40Mの接近速度はプログラマブルコント
ローラ30によって所定の速度に維持されるため、両接
合部40F、40Mの溶融状態は安定する。
【0025】そして、図2に鎖線で示すように、従動ロ
ーラ21がカム部材26の上側の平行面26Bに当接す
る状態になると、可動側接合部40Mの接近移動が停止
する。切り替わり後のこのフラッシュ工程後期では各接
合部40F、40M及び各サイドフレーム40Aが夫々
一定の寄り代(図3に寸法Fbで示す)ずつ相対的に接
近する。したがって、上記フラッシュの全行程の寄り代
F=Fa+2Fbとなり、その寸法Fだけ両サイドフレ
ーム40Aが接近することになる。
【0026】フラッシュ工程が終了すると、直ちにアッ
プセット工程が開始される。アップセット工程では、電
極11、12への通電が遮断されると同時に、エアシリ
ンダ32が駆動されてそのピストンロッド32Aが伸張
し、ローラ支持部材20を図の左側へ急速に押動する。
すると、溶融状態となっている両接合部40F、40M
が互いに突き当てられて加圧されることにより図4に示
す状態から図5に示すように変形させられ、これによっ
て両接合部40F、40Mが接合される。そして、図2
に実線で示すように、フランジ32Cがストッパ33A
に当接することによってピストンロッド32Aの伸張即
ち両接合部40F、40Mの変形が停止され、もってア
ップセット工程が終了する。この工程における各接合部
40F、40Mの夫々の寄り代(図3に寸法Aで示す)
即ち両接合部40F、40Mの変形量は、雄ねじシャフ
ト32B上におけるフランジ32Cの位置を変えること
によって設定されている。
【0027】この後は、クランプ用エアシリンダ16、
18を作動してクランパ17、19を上方へ退避させる
ことにより両接合部40F、40Mを解放し、電極1
1、12から両接合部40F、40Mを外すと共にサイ
ドフレーム40Aを保持部材10Aから外す。以上によ
り、シートフレーム40の製造が完了する。上記両工程
においてサイドフレーム40Aの上端部が接近する寄り
代寸法S=F+2Aとなる。
【0028】上述のように、本実施形態では、フラッシ
ュ工程の際に可動側接合部40Mを固定側接合部40F
へ接近移動させるための駆動源であるサーボモータ22
の駆動速度を制御するようになっているので、装置周辺
の温度環境が変化しても両接合部40F、40Mの接近
速度が安定し、ひいてはフラッシュ工程が完了した状態
における接合部40F、40Mの溶融状態が適正な状態
に保たれるようになっている。したがって、アップセッ
ト工程における両接合部40F、40Mの加圧変形量が
適正となり、両接合部40F、40Mの位置関係即ち両
サイドフレーム40Aの間隔を適正とすることができる
効果がある。
【0029】また、アップセット工程ではストッパ33
Aとフランジ32Cを設けたことによってエアシリンダ
32のピストンロッド32Aの最大突出位置を規制する
ことができるので、両接合部40F、40Mを加圧変形
量即ち両サイドフレーム40Aの間隔の寸法に関して信
頼性が高められている。なお、ピストンロッド32Aの
最大突出位置は雄ねじシャフト32B上におけるフラン
ジ32Cの位置を変えることによって任意に設定するこ
とが可能である。
【0030】さらに、本実施形態ではフラッシュ工程開
始時における接合部40F、40Mの先端面位置のバラ
ツキを吸収しながら、フラッシュ工程終了時点で接合部
40F、40Mの溶融状態を適正にすることとが可能と
なっている。即ち、接合部40F、40Mの長短のバラ
ツキを吸収する手段としては、フラッシュ工程を適正よ
りも長い時間をかけて低い電圧で行う方法と、適正より
も高い電圧で短時間に行う方法とがあるが、接合部40
F、40Mが適正よりも長い場合には低電圧であっても
長い時間をかけると工程終了時に接合部40F、40M
の温度が高くなり過ぎる虞があり、また、接合部40
F、40Mが短い場合には短時間であっても高電圧をか
けるとやはり工程終了時に接合部40F、40Mが高温
になり過ぎる虞がある。しかし本実施形態では、工程前
期において高電圧且つ短時間の溶接によりバラツキをな
くした後、工程後期において低電圧で適切な時間をかけ
て溶接を行うことにより適切な温度を保つようになって
いるので、フラッシュ工程終了時の接合部40F、40
Mの溶融状態が適正となり、アップセット工程における
接合部40F、40Mの加圧変形量を適正にすることが
できる。
【0031】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では溶接される対象が自動車のシー
トフレームである場合について説明したが、本発明は、
シートフレーム以外の他の部材にも適用することができ
る。
【0032】(2)上記実施形態ではフラッシュ用駆動
手段としてサーボモータを用いたが、本発明によれば、
サーボモータ以外の駆動手段を用いることができる。 (3)上記実施形態ではアップセット用駆動手段として
エアシリンダを用いたが、本発明によれば、エアシリン
ダ以外の手段を用いることができる。 (4)上記実施形態では一方の電極を固定するとともに
他方の電極を可動としたが、本発明によれば、双方の電
極可動とすることもできる。
【0033】(5)上記実施形態では接合部の先端面の
位置のバラツキを吸収するためにフラッシュ工程前期に
おいて高電圧の処理を行うようにしたが、バラツキが小
さい場合にはフラッシュ工程の最初から最後まで比較的
低い電圧で適切な時間をかけて処理を行うようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において溶接する前の状態
をあらわす正面図
【図2】溶接の途中状態及び溶接の終了状態をあらわす
正面図
【図3】溶接前における接合部同士の寄り代をあらわす
部分拡大正面図
【図4】フラッシュ工程が終了した時点においてアップ
セット工程における接合部同士の寄り代をあらわす部分
拡大正面図
【図5】アップセット工程が終了した後の両接合部の接
合状態をあらわす部分拡大正面図
【図6】従来例のフラッシュバット装置の概略図
【符号の説明】
11…固定電極(電圧印加手段) 12…可動電極(電圧印加手段) 15…トランス(電圧印加手段) 22…サーボモータ(フラッシュ用駆動手段) 28…パルスジェネレータ(検知手段) 29…タコジェネレータ(速度制御手段) 30…プログラマブルコントローラ(速度制御手段、検
知手段) 31…プログラマブルカウンタ(検知手段) 32…エアシリンダ(アップセット用駆動手段) 32C…フランジ(ストッパ手段) 33A…ストッパ(ストッパ手段) 40F、40M…接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合されるべき2つの接合部を相
    対的接離可能に支持した状態で所定間隔にセットし、 電圧印加手段によって双方の前記接合部の間に電圧を印
    加しつつその両接合部をフラッシュ用駆動手段によって
    所定ストローク接近移動させることによりその両接合部
    を溶融飛散させるフラッシュ工程と、 この溶融状態とされた両接合部をアップセット用駆動手
    段により突き当て方向へ所定圧力で加圧して変形させる
    アップセット工程とを経ることにより前記両接合部を接
    合するようにしたフラッシュバット溶接装置において、 前記フラッシュ用駆動手段による前記両接合部の接近速
    度を制御可能な速度制御手段が設けられていることを特
    徴とするフラッシュバット溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記アップセット用駆動手段の接近方向
    への作動限界位置を設定するストッパ手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のフラッシュバット
    溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記両接合部同士が前記フラッシング工
    程の途中において所定距離まで接近したことを検知する
    ための検知手段が設けられ、前記速度制御手段が前記検
    知手段による検知が行われたことを条件に前記接合部の
    接近速度を高速から低速へ切り替え可能とされていると
    ともに、前記電圧印加手段が前記検知手段による検知が
    行われたことを条件に印加電圧を高電圧から低電圧へ切
    り替え可能とされていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のフラッシュバット溶接装置。
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