JPH102264A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JPH102264A
JPH102264A JP17547896A JP17547896A JPH102264A JP H102264 A JPH102264 A JP H102264A JP 17547896 A JP17547896 A JP 17547896A JP 17547896 A JP17547896 A JP 17547896A JP H102264 A JPH102264 A JP H102264A
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JP
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pressure
fuel
chamber
piston
injection device
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Application number
JP17547896A
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English (en)
Inventor
Hideki Nemoto
英希 根本
Tomoaki Kakihara
知明 柿原
Tadashi Uchiyama
正 内山
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M57/00Fuel-injectors combined or associated with other devices
    • F02M57/02Injectors structurally combined with fuel-injection pumps
    • F02M57/022Injectors structurally combined with fuel-injection pumps characterised by the pump drive
    • F02M57/025Injectors structurally combined with fuel-injection pumps characterised by the pump drive hydraulic, e.g. with pressure amplification

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、燃料を増圧する増圧ピストンの下
動の応答性を向上させた内燃機関の燃料噴射装置を提供
する。 【解決手段】 この燃料噴射装置は、増圧室7の燃料を
増圧する増圧ピストン9の端部に圧力室8を設け、増圧
ピストン9の大径部25の頂面を球面27に形成する。
増圧ピストン9の頂面を球面27に形成することによっ
て、増圧ピストン9の頂面と圧力室8を形成するインジ
ェクタ本体4の壁面47との間の隙間40は、増圧ピス
トン9の頂面の中央部から外周部に向かって連続的に大
きく形成される。従って、増圧ピストン9を下降させる
ため、隙間40への高圧作動オイルの流入抵抗を低減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、増圧ピストンに
よってコモンレールから供給された増圧室内の燃料を増
圧する内燃機関の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン用油圧作動式電子制御燃
料噴射装置として、例えば、特開平6−294362号
公報や特表平6−511524に開示されたものがあ
る。これらの燃料噴射装置は、エンジンの燃料噴射行程
において油圧作動の噴射器の燃料流量特性を可変的に制
御したり、迅速な始動を可能にしたものであり、例え
ば、図4に示されるような構造を有している。
【0003】図4に示すように、燃料噴射装置1は、中
空穴と噴口13を形成した本体、及び本体の外側に燃料
チャンバ20を形成するように隙間を形成して配置され
たケース6から構成されている。燃料噴射装置1の本体
は、中空穴46を備え且つ噴口13を形成されたノズル
本体2、増圧室7を形成する燃料供給本体(プランジャ
バレル)5、ノズル本体2と燃料供給本体5との間に位
置するスペーサ本体81と中空孔29を備えた中空スペ
ーサ本体21、高圧作動オイルが供給される圧力室8を
備えているインジェクタ本体4、及びリーク通路である
ドレン溝39とドレン通路38を備え且つソレノイド弁
16を配置したソレノイド本体3から構成されている。
ケース6は、燃料チャンバ20を形成するため、ノズル
本体2、スペーサ本体81、中空スペーサ本体21及び
燃料供給本体5を取り囲んでいる。ケース6は、本体と
の間に形成された燃料チャンバ20を形成するため、ケ
ース6の一端がノズル本体2の段部の当接面14に係止
してシールされ、他端がインジェクタ本体4に螺入され
た嵌合面80でシールされている。コモンレール51に
は、ケース6に形成された燃料供給口11と燃料排出口
12が開口し、燃料がコモンレール51から燃料チャン
バ20に常時供給されている。
【0004】燃料噴射装置1は、燃料チャンバ20から
供給された燃料を増圧するための燃料供給本体5内に形
成された増圧室7、増圧室7から噴口13へと燃料を供
給するため、スペーサ本体81、中空スペーサ本体21
及びノズル本体2に形成された燃料通路22、ノズル本
体2の中空穴46内で摺動可能に保持されて燃料圧によ
って噴口13を開放するニードル弁23、増圧室7の燃
料を増圧する増圧ピストン9、増圧ピストン9の端部に
高圧を付与する高圧作動オイルが供給される圧力室8、
及び圧力室8に高圧作動オイルの供給を制御するソレノ
イド弁(制御弁)16を有している。
【0005】リターンスプリング18は、中空スペーサ
本体21に形成された中空孔29内に配置され、噴口1
3を閉鎖する方向にニードル弁23にばね力を付勢す
る。リターンスプリング18の一端はニードル弁23の
上端に当接し、他端はスペーサ本体81に当接してい
る。インジェクタ本体4に形成された中空穴26で形成
される中空部のスプリング室30は、増圧ピストン9の
大径部25の端面と燃料供給本体5との端面との間に形
成されている。スプリング室30には、増圧ピストン9
を圧力室8側へ付勢するリターンスプリング17が配置
されている。インジェクタ本体4に形成された中空穴8
5には、作動オイルをカットする側にソレノイド弁16
を付勢するリターンスプリング19が配置されている。
増圧ピストン9が配置されたスプリング室30は、燃料
供給本体5に形成された排出路83及び排出路83に配
置された逆止弁84を通じて燃料チャンバ20に連通し
ている。スプリング室30には、通常、漏洩燃料が入り
込んでおり、燃料チャンバ20内の燃料圧と同等の状態
であるが、増圧ピストン9の往復動によって流入燃料が
スプリング室30から排除されて空所が形成されてい
る。
【0006】増圧ピストン9は、増圧室7の一部を下端
面で形成するプランジャである小径部24、圧力室8の
一部を上端面で形成すると共にインジェクタ本体4の中
空穴26内を往復動する大径部25、及び大径部25の
外周部の全周辺から垂下して中空穴26の内面を摺動す
る摺動面を構成するガイドリング部41から構成されて
いる。ガイドリング部41は、増圧ピストン9の上下動
を安定させる機能を有する。増圧ピストン9の小径部2
4は燃料供給本体5に形成された中空孔42を往復動
し、大径部25はインジェクタ本体4に形成された中空
穴26を往復動する。また、インジェクタ本体4に形成
された中空穴26には、シール部材44が配置され、増
圧ピストン9と中空穴26との隙間をシール部材44で
シールし、それによって、圧力室8内の高圧作動オイル
がスプリング室30へ漏洩しないように、スプリング室
30と圧力室8とが遮断されている。
【0007】燃料供給本体5に形成された中空孔42の
端部には、増圧室7が形成されている。増圧室7への燃
料の供給は、燃料チャンバ20から中空スペーサ本体2
1に形成した燃料通路37とスペーサ本体81に形成し
た燃料通路35を通じて行われる。燃料通路35には、
増圧室7の高圧燃料が燃料チャンバ20に逆流するのを
防止するため、逆止弁36が組み込まれている。また、
増圧室7内の増圧された燃料は、スペーサ本体81、中
空スペーサ本体21及びノズル本体2に形成された燃料
通路22を通じて噴口13へと供給される。ノズル本体
2とニードル弁23との間には、燃料通路が形成され、
ニードル弁23の先端のテーパ面45に高圧燃料圧が付
与されることによってニードル弁23はリフトする。ニ
ードル弁23は、ノズル本体2の中空穴46内で摺動可
能に保持されて燃料圧によってリフトされ、噴口13を
開放する。
【0008】増圧ピストン9は、圧力室8に面する大径
部25の頂面65の外周部が切り欠かれた平らな面73
に形成されている。圧力室8を形成するインジェクタ本
体4の壁面は、増圧ピストン9の頂面65に対して平行
な平らな面72に形成されている。従って、圧力室8に
おいて、増圧ピストン9の平らな面73とインジェクタ
本体4の平らな面72との間には、狭い環状隙間74が
形成されている。また、増圧ピストン9は、その頂面6
5の中央の突出部がリターンスプリング17のばね力に
よってインジェクタ本体4の平らな面72に当接してい
る。
【0009】燃料噴射装置1において、リターンスプリ
ング17を収容したスプリング室30は、増圧ピストン
9の大径部25及びガイドリング部41が摺動するイン
ジェクタ本体4に形成された中空穴26に形成されてい
る。スプリング室30内に入り込んだ燃料は、燃料供給
本体5に形成された排出路83を通じて燃料チャンバ2
0に排出するように構成されている。増圧ピストン9の
リターンスプリング17が配置されているスプリング室
30には、小径部24のプランジャ回り即ち燃料供給本
体5の中空孔42と小径部24の外周面との間の摺動面
の隙間28及びインジェクタ本体4と燃料供給本体5と
の当接面の隙間48を通じて燃料チャンバ20からの燃
料がリークして侵入する。スプリング室30に侵入した
燃料は、排出路83を通じて燃料チャンバ20に排出さ
れる。排出路83には逆止弁84が配設されているの
で、燃料が燃料チャンバ20から排出路83を通じてス
プリング室30へ逆流することは阻止される。通常はス
プリング室30には増圧ピストン9のストローク分の空
所が形成されて燃料が入り込んでいる。そこで、スプリ
ング室30における空所が増圧ピストン9のストローク
分以下となる程度まで燃料が侵入すると、増圧ピストン
9の往復動に伴って中空穴26内のスプリング室30に
存在する燃料が排出路83を通じて燃料チャンバ20へ
排出できるが、逆止弁84の作用で逆流は阻止されるよ
うに構成されている。
【0010】また、燃料噴射装置1が組み込まれた内燃
機関における燃料供給システムとして、図3に示すもの
が知られている。燃料供給システムでは、エンジンの各
気筒に燃料噴射装置1がそれぞれ設けられている。燃料
噴射装置1には、燃料供給のための共通の通路であるコ
モンレール51が設けられている。コモンレール51に
は、燃料ポンプ53の駆動によって燃料タンク52の燃
料が燃料フィルタ54を通じて供給される。コモンレー
ル51は各燃料噴射装置1に連通し、燃料回収通路55
を通じて燃料タンク52に回収される。即ち、燃料噴射
装置1は、その燃料供給口11と燃料排出口12とが所
定圧の燃料が常に供給されているコモンレール51に配
置されている。
【0011】燃料噴射装置1は、燃料圧の増圧のため
に、高圧の作動流体即ち作動オイルを圧力室8へ供給す
るように構成されている。燃料噴射装置1は、高圧オイ
ルマニホルド56にそれぞれ連結されている。高圧オイ
ルマニホルド56には、オイル溜まり57からのオイル
がオイルポンプ58の作動によってオイル供給路61を
通じて供給され、オイル供給路61の途中にはオイルク
ーラ59やオイルフィルタ60が設けられている。ま
た、オイル供給路61は、オイルギャラリ62に通じる
潤滑系通路67と燃料噴射装置1の圧力室に供給される
作動オイル系通路66に分岐している。作動オイル系通
路66には、高圧オイルポンプ63が設けられ、高圧オ
イルポンプ63から高圧オイルマニホルド56へのオイ
ルの供給は流量制御弁64を介してコントロールされて
いる。コントローラ50は、流量制御弁64の制御と燃
料噴射装置1のソレノイド10の制御を行うように構成
されている。コントローラ50には、エンジンの作動状
況として、回転センサ68で検出されたエンジン回転
数、負荷センサ69で検出されたアクセル開度及び位置
センサ70で検出されたクランク角が入力されている。
また、コントローラ50には、高圧オイルマニホルド5
6に設置した圧力センサ71で検出された高圧オイルマ
ニホルド56の作動オイル圧が入力される。
【0012】燃料噴射装置1は、噴口13のニードル弁
23による開閉作動がソレノイド10の制御によって行
われるものであり、コントローラ50からの指令でソレ
ノイド10が付勢されると、アーマチャ32が吸着さ
れ、アーマチャ32に固定されているソレノイド弁16
がリターンスプリング19のばね力に抗してリフトす
る。ソレノイド弁16がリフトすると、ソレノイド弁1
6のテーパ面86とインジェクタ本体4のバルブシート
87との間に形成される通路33が開口し、高圧作動オ
イルが高圧オイルマニホルド56からインジェクタ本体
4に形成された供給路31と通路34を通じて圧力室8
に供給される。圧力室8に高圧作動オイルが供給される
と、増圧ピストン9の大径部25の頂面65とインジェ
クタ本体4の壁面(平らな面)72との間に形成された
環状隙間74に高圧作動オイルが供給され、増圧ピスト
ン9に作動圧が付勢される。一方、コモンレール51の
燃料は、ケース6に形成された供給口11から燃料チャ
ンバ20に供給され、次いで、燃料チャンバ20から中
空スペーサ本体21に形成した燃料通路37、スペーサ
本体81に形成された燃料通路35を通じて増圧室7に
供給されている。
【0013】増圧ピストン9が圧力室8内の作動オイル
の圧力で下降すると、燃料通路35が逆止弁36によっ
て閉鎖され、増圧室7内の燃料が増圧される。増圧室7
の燃料が増圧されると、燃料圧はリターンスプリング1
8のばね力に抗してニードル弁23をリフトさせる。ま
た、ソレノイド10によるソレノイド弁16への付勢力
が解放すると、リターンスプリング19のばね力でソレ
ノイド弁16が下降し、ソレノイド弁16に設けたドレ
ン溝39が開放し、圧力室8の高圧作動オイルはドレン
溝39とドレン通路38を通じて排出される。圧力室8
の高圧作動オイルが排出されると、増圧ピストン9がリ
ターンスプリング17のばね力で元に復帰し、増圧室7
は燃料チャンバ20と同等の圧力になり、ニードル弁2
3にかかる燃料圧が低下し、リターンスプリング18の
ばね力でニードル弁23のテーパ面45がノズル本体2
のバルブシートに着座して噴口13が閉鎖する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料噴射装
置1では、圧力室8の高圧作動オイルが増圧ピストン9
の頂面65に形成された平らな面73に作用することに
よって増圧ピストン9が押し下げられている。圧力室8
内に高圧作動オイルが供給されていない時には、増圧ピ
ストン9の頂面65が圧力室8を形成するインジェクタ
本体4の壁面に当接した状態である。増圧ピストン9の
平らな面73とインジェクタ本体4の壁面の平らな面7
2とで形成される狭い環状隙間74のみが圧力室8に晒
される領域となっている。また、燃料噴射装置1は、増
圧ピストン9が配置されているスプリング室30は、排
出路83を通じて燃料チャンバ20に連通し、スプリン
グ室30内は燃料チャンバ20内の燃料圧と同等の状態
である。そのため、圧力室8内の高圧作動オイルのオイ
ル圧で増圧ピストン9を押し下げるとしても、高圧作動
オイルが狭い環状隙間74に流れ込まなければならな
い。
【0015】しかしながら、増圧ピストン9を下降させ
るタイミング時には、圧力室8内に高圧作動オイルが供
給されると、高圧作動オイルは狭い環状隙間74に入り
込むことによって増圧ピストン9に高圧作動オイル圧を
作用させるが、高圧作動オイルが狭い環状隙間74に入
り込むには大きな抵抗を受けるので、増圧ピストン9を
直ちに下降させることができず、増圧ピストン9の作動
追従性が悪化する。即ち、オイルの狭い環状隙間74へ
の流動が抵抗になり、その抵抗が増圧ピストン9の下降
挙動への抵抗になるため、増圧ピストン9が所定の下降
速度に追従できず、増圧ピストン9の下降の挙動時間が
延び、その結果、燃料の噴射期間(インジェクションジ
ュレーション)が延びてしまい、高圧噴射のメリットを
活かすことができなくなる。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、コモンレールから供給さ
れた増圧室内の燃料を増圧ピストンによって増圧して燃
料噴射する内燃機関の燃料噴射装置において、前記増圧
ピストンを駆動する圧力室の作動オイルの圧力を前記増
圧ピストンの頂面に直ちに作用させ、前記増圧ピストン
の下降動の挙動時間を短縮してニードル弁の開閉タイミ
ングの応答性を向上させた内燃機関の燃料噴射装置を提
供することである。
【0017】この発明は、コモンレールからの燃料が供
給される増圧室と前記増圧室内の燃料を増圧する増圧ピ
ストンを駆動するため作動流体が供給される圧力室を備
えた本体、前記本体に収容され且つ前記増圧室からの燃
料を噴射する噴口を燃料圧によって開閉するニードル
弁、前記増圧ピストンを駆動する作動流体の圧力室への
供給を制御する制御弁、及び前記コモンレールに開口す
る燃料供給口と燃料排出口とが形成され且つ前記本体の
外周に配置されて燃料チャンバを形成するケースを有す
る内燃機関の燃料噴射装置において、前記増圧ピストン
は前記増圧室の壁面の一部を形成する小径部及び前記圧
力室の壁面の一部を形成する大径部から成り、前記増圧
ピストンの大径部頂面と前記圧力室を形成する前記本体
の壁面との間の隙間は、前記大径部頂面の中央部から外
周部に向かって連続的に大きく形成されていることを特
徴とする内燃機関の燃料噴射装置に関する。
【0018】また、前記増圧ピストンの大径部頂面及び
前記圧力室を形成する前記本体の壁面の少なくとも一方
の面が球面に形成されている。従って、前記隙間の前記
増圧ピストンの前記外周部側の隙間断面積を大きく形成
することができ、作動流体の前記隙間への侵入抵抗を低
減することができる。
【0019】また、前記増圧ピストンの大径部頂面に形
成した前記球面は、増圧ピストン軸心を頂点とするよう
に形成されている。更に、前記増圧ピストンの前記大径
部頂面は、前記小径部の周囲に配置されたリターンスプ
リングのばね力によって前記圧力室を形成する前記本体
の前記壁面に当接するように構成されている。
【0020】この内燃機関の燃料噴射装置は、上記のよ
うに、前記増圧ピストンの頂面及び前記圧力室の本体側
壁面の少なくとも一方の面が球面に形成され、前記増圧
ピストンは前記本体側壁面に対してその軸心の中央部で
リターンスプリングのばね力で互いに当接し、前記増圧
ピストンの外周部になるほど両者間の隙間の通路断面積
が大きくなっているので、前記増圧ピストンを下降させ
るために前記圧力室に作動オイルが供給されると、作動
オイルが隙間に流れ込み易くなり、オイル流入抵抗が大
幅に低減される。従って、作動オイルは、前記増圧ピス
トンの大径部頂面と前記圧力室を形成する前記本体の壁
面との間に流入抵抗を受けることがなく、隙間へスムー
スに流入し、前記増圧ピストンに作用して前記増圧ピス
トンを直ちに下降させることができる。従って、この内
燃機関の燃料噴射装置は、作動オイル圧による前記増圧
ピストンの下降する挙動が短縮され、前記増圧ピストン
の高圧作動オイル圧に対する応答性が向上し、ニードル
弁の噴射期間即ちインジェクションジュレーションを遅
延させることなく短縮でき、熱効率を向上させることが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による内燃機関の燃料噴射装置の実施例を説明する。図
1はこの発明による内燃機関の燃料噴射装置の第1実施
例を示す断面図である。図1に示す内燃機関の燃料噴射
装置は、図4のものと比較して、増圧ピストン9の形状
が異なる以外は、同一の構成及び同一の機能を有するの
で、同一の部品には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0022】この内燃機関の燃料噴射装置は、図3に示
す燃料供給システムに組み込んで適用されるものであ
り、エンジンの各気筒に配置されている。この実施例で
は、図1を参照して、1つの燃料噴射装置について説明
する。燃料噴射装置1は、燃料供給システムにおけるコ
モンレール51に燃料供給口11と燃料排出口12とが
開口し、コモンレール51の燃料が常に供給される状態
である。インジェクタ本体4に形成された圧力室8は、
高圧オイルマニホルド56からの高圧作動オイル(高圧
作動流体)が供給され、増圧ピストン9の上面に高圧作
動オイル圧を与えて増圧ピストン9を下降させ、増圧室
7内の燃料を高圧にする。また、圧力室8に高圧作動オ
イルを供給するため、ソレノイド10の付勢によってソ
レノイド弁16をリフトしてインジェクタ本体4に形成
されたオイル供給路31の通路33を開放する。通路3
3が開放すると、高圧オイルマニホルド56からの高圧
作動オイルは、通路33及びオイル通路34を通じて圧
力室8に供給される。
【0023】燃料噴射装置1は、増圧ピストン9の大径
部25の頂面と圧力室8を形成するインジェクタ本体4
の壁面との間の隙間40が、大径部25の頂面の中央部
から外周部に向かって連続的に大きく形成されており、
図1では、増圧ピストン9の大径部25の頂面が球面2
7に形成されている。増圧ピストン9の大径部25の頂
面に形成した球面27は、増圧ピストン軸心を頂点とす
るように形成されている。更に、増圧ピストン9の大径
部25の頂面は、小径部24の周囲に配置されたリター
ンスプリング17のばね力によって圧力室8を形成する
インジェクタ本体4の壁面の平らな面47に当接するよ
うに構成されている。
【0024】燃料噴射装置1は、上記のように構成さ
れ、次のように作動する。燃料噴射装置1は、エンジン
の作動条件に応答してコントローラ50によってソレノ
イド弁(制御弁)16が作動される。コントローラ50
は、エンジンの作動状態の各検出値に応じてソレノイド
10への作動タイミング、高圧オイルマニホルド56の
作動オイル圧を適正値に維持するため流量制御弁64を
制御する。コントローラ50の指令でソレノイド10が
付勢されると、アーマチャ32が吸着され、ソレノイド
弁16がリフトする。ソレノイド弁16がリフトする
と、通路33が開放され、高圧オイルマニホルド56か
らの高圧作動オイルがオイル供給通路31から通路34
を通じて圧力室8に供給される。
【0025】圧力室8に高圧作動オイルが供給される
と、作動オイルが増圧ピストン9の球面27をインジェ
クタ本体4の平らな面47との間の大きく開口する隙間
40に、オイル流入抵抗を大幅に低減した状態でスムー
スに流れ込むことができる。即ち、作動オイルは、増圧
ピストン9の大径部25の球面27と圧力室8を形成す
るインジェクタ本体4の壁面即ち平らな面47との間に
流入抵抗を受けることがなく、隙間40へスムースに流
入し、隙間40内の高圧作動オイルの圧力が増圧ピスト
ン9に付与され、増圧ピストン9に作用して増圧ピスト
ン9を直ちに下降させることができる。この時、増圧ピ
ストン9の背面側のスプリング室30に存在するオイル
は、排出路83を通じて燃料チャンバ20へ排出され
る。
【0026】増圧ピストン9が下降すると、増圧ピスト
ン9の小径部24の端面が増圧室7の燃料を加圧し、増
圧室7を高圧燃料にする。この時、逆止弁36が燃料通
路37に設けてあるので、増圧室7の高圧燃料が燃料チ
ャンバ20に逆流することが防止される。増圧室7の高
圧燃料は燃料通路22を通じてニードル弁23の先端の
テーパ面45に作用し、ニードル弁23はリターンスプ
リング18のばね力に抗してリフトし、高圧燃料が噴口
13から噴射される。
【0027】コントローラ50からの指令でソレノイド
10への通電が停止されると、リターンスプリング19
によってソレノイド弁16が通路33を閉鎖すると共に
ソレノイド弁16の外周面に形成された環状溝のドレン
溝39が圧力室8に連通され、圧力室8の高圧作動オイ
ルがドレン溝39とドレン通路38を通じて排出され、
圧力室8は大気開放状態になる。圧力室8から高圧作動
オイルが排出されると、増圧ピストン9はリターンスプ
リング17のばね力で元に復帰するが、この時、増圧室
7へは、燃料チャンバ20の燃料が燃料通路37,35
及び逆止弁36を通じて入り込み、増圧ピストン9が上
昇すると、増圧室7内の燃料圧は燃料チャンバ20の燃
料圧と同等になり、ニードル弁23に付勢する燃料圧も
低下する。従って、ニードル弁23はリターンスプリン
グ18のばね力で下降され、ニードル弁23は噴口13
を閉鎖し、燃料噴射期間の一行程が終了する。
【0028】従って、燃料噴射装置1は、圧力室8に供
給された作動オイルが隙間40に直ちに流入できるの
で、増圧ピストン9の球面27に作動オイル圧が直ちに
作用して、圧力室8内の作動オイル圧による増圧ピスト
ン9の下降する挙動が短縮され、増圧ピストン9の高圧
作動オイル圧に対する追従性が良好になって応答性が向
上し、ニードル弁23の噴射期間(インジェクションジ
ュレーション)を遅延させることがなく短縮でき、熱効
率を向上させることができる。
【0029】次に、図2を参照して、この内燃機関の燃
料噴射装置の第2実施例を説明する。図2はこの発明に
よる内燃機関の燃料噴射装置の第2実施例を示す断面図
である。図2に示す内燃機関の燃料噴射装置は、図1の
第1実施例と比較して、増圧ピストン9の頂面とインジ
ェクタ本体8の壁面との形状が異なる以外は、同一の構
成及び機能を有するので、同一の部品には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。
【0030】第2実施例は、増圧ピストン9の大径部2
5の頂面と圧力室8を形成するインジェクタ本体4の壁
面との間の隙間40を大径部25の頂面の中央部から外
周部に向かって連続的に大きく形成するため、図2に示
すように、圧力室8を形成するインジェクタ本体4の壁
面の面が球面43に形成され、増圧ピストン9の大径部
25の頂面が平らな面75に形成されている。この場
合、インジェクタ本体4の壁面の面が球面43の頂点
が、小径部24の周囲に配置されたリターンスプリング
17のばね力によって増圧ピストン9の大径部25の中
央軸心がインジェクタ本体4の球面43に当接すること
になる。
【0031】次に、この発明による内燃機関の燃料噴射
装置の第3実施例を説明する。第3実施例では、図示し
ていないが、増圧ピストン9の大径部25の頂面と圧力
室8を形成するインジェクタ本体4の壁面との間の隙間
40を大径部25の頂面の中央部から外周部に向かって
連続的に大きく形成するため、増圧ピストン9の大径部
25の頂面と圧力室8を形成するインジェクタ本体4の
壁面との両者を球面27,43に形成したことである。
【0032】
【発明の効果】この発明による内燃機関の燃料噴射装置
は、上記のように、増圧ピストンの大径部頂面と圧力室
を形成する本体の壁面との間の隙間が大径部頂面の中央
部から外周部に向かって連続的に大きく形成されている
ので、前記増圧ピストンの下動に対する作動オイルの隙
間への流入抵抗が低減され、前記増圧ピストンのスムー
スな下動が可能になり、前記増圧ピストンの下降時の応
答性を向上させることができ、燃料の噴射期間を短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による内燃機関の燃料噴射装置の第1
実施例を示す断面図である。
【図2】この発明による内燃機関の燃料噴射装置の第2
実施例を示す断面図である。
【図3】内燃機関の燃料噴射装置の燃料供給システムを
示す概略説明図である。
【図4】従来の内燃機関の燃料噴射装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 2 ノズル本体 3 ソレノイド本体 4 インジェクタ本体 5 燃料供給本体 6 ケース 7 増圧室 8 圧力室 9 増圧ピストン 11 燃料供給口 12 燃料排出口 13 噴口 16 ソレノイド弁 17 リターンスプリング 20 燃料チャンバ 23 ニードル弁 24 小径部 25 大径部 27 球面(増圧ピストン) 40 隙間 43 球面(インジェクタ本体壁面) 47,75 平らな面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンレールからの燃料が供給される増
    圧室と前記増圧室内の燃料を増圧する増圧ピストンを駆
    動するため作動流体が供給される圧力室を備えた本体、
    前記本体に収容され且つ前記増圧室からの燃料を噴射す
    る噴口を燃料圧によって開閉するニードル弁、前記増圧
    ピストンを駆動する作動流体の前記圧力室への供給を制
    御する制御弁、及び前記コモンレールに開口する燃料供
    給口と燃料排出口とが形成され且つ前記本体の外周に配
    置されて燃料チャンバを形成するケースを有する内燃機
    関の燃料噴射装置において、 前記増圧ピストンは前記増圧室の壁面の一部を形成する
    小径部及び前記圧力室の壁面の一部を形成する大径部か
    ら成り、前記増圧ピストンの大径部頂面と前記圧力室を
    形成する前記本体の壁面との間の隙間は、前記大径部頂
    面の中央部から外周部に向かって連続的に大きく形成さ
    れていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記増圧ピストンの大径部頂面及び前記
    圧力室を形成する前記本体の壁面の少なくとも一方の面
    が球面に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記増圧ピストンの大径部頂面に形成し
    た前記球面は、増圧ピストン軸心を頂点とするように形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記増圧ピストンの前記大径部頂面は、
    前記小径部の周囲に配置されたリターンスプリングのば
    ね力によって前記圧力室を形成する前記本体の前記壁面
    に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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