JPH10227644A - 振動子を用いた角速度センサ - Google Patents
振動子を用いた角速度センサInfo
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- JPH10227644A JPH10227644A JP9043047A JP4304797A JPH10227644A JP H10227644 A JPH10227644 A JP H10227644A JP 9043047 A JP9043047 A JP 9043047A JP 4304797 A JP4304797 A JP 4304797A JP H10227644 A JPH10227644 A JP H10227644A
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Abstract
もった固定基板120とを対向させて装置筐体140で
支持する。変位基板110に振動子130を固着する。
電極E15/E25間に交流駆動信号を与え、クーロン
力を利用して、振動子130を上下に振動させる。電極
E11/E21により容量素子C1を、電極E12/E
22により容量素子C2を構成し、容量素子C1を用い
たCR遅延回路と容量素子C2を用いたCR遅延回路
に、それぞれ位相の異なる周期信号を与え、遅延後の両
周期信号の位相差をXOR回路で検出する。角速度ωy
が作用すると、コリオリ力+Fxにより変位基板110
が傾斜し、両遅延回路の遅延時間に差が生じて位相差が
変化する。位相差の変化態様により角速度ωyを検出す
る。
Description
度センサに関し、特に、振動子に作用するコリオリ力を
容量素子の静電容量の変化に基づいて検出する角速度セ
ンサに関する。
る物体の加速度や角速度を正確に検出できるセンサの需
要が高まっている。一般に、三次元空間内において自由
運動する物体には、任意の向きの加速度および任意の回
転方向の角速度が作用する。このため、この物体の運動
を正確に把握するためには、XYZ三次元座標系におけ
る各座標軸方向ごとの加速度と各座標軸まわりの角速度
とを独立して検出する必要がある。
振動子を用いた角速度センサが注目を集めている。この
振動子を用いた角速度センサの基本原理は、互いに直交
する3軸について、第1の軸方向に振動子を振動させた
状態において、第2の軸方向に作用するコリオリ力を検
出することにより、第3の軸まわりの角速度を求めるも
のである。これは、第1の方向に移動中の物体に対し
て、第3の軸まわりの角速度が作用すると、第2の軸方
向にコリオリ力が作用するという物理現象を利用したも
のである。この第2の軸方向のコリオリ力を検出すれ
ば、第3の軸まわりの角速度を間接的に求めることがで
きる。
て、たとえば、特許協力条約に基づく国際公開第WO9
4/23272号公報には、コリオリ力を容量素子の静
電容量の変化に基づいて検出することにより、二軸もし
くは三軸まわりの角速度を検出することができる多軸角
速度センサが開示されている。このセンサは、コリオリ
力が作用すると、容量素子の電極間隔に変化が生じるよ
うな構造を有し、容量素子の静電容量の変化をモニタす
ることにより、作用した角速度を検出することが可能に
なる。
オリ力を、静電容量素子を利用して検出する上述の角速
度センサは、本体部分の機械的構造が比較的単純になる
ため、大量生産に適し、かなり低コストでの商業利用が
見込まれている。しかしながら、本体部分の構造に比
べ、信号処理回路部分の単純化は不十分であり、実用化
する上でのコスト低下を阻んでいる。すなわち、この種
の角速度センサでは、容量素子の静電容量の変化を何ら
かの電気信号として取り出す信号処理が不可欠である
が、このような信号処理を行うためのアナログ回路はい
くつか提案されているものの、回路構成はかなり複雑な
ものにならざるを得ない。
般化している今日では、角速度センサからの信号を利用
する形態としても、デジタル信号としての利用形態が主
流になってきており、デジタル信号としての利用に適し
た単純な信号処理回路の実現が望まれている。
回路をもった、振動子を用いた角速度センサを提供する
ことを目的とする。
振動子に対して、この第1の軸に直交する第2の軸方向
に作用するコリオリ力を検出することにより、第1の軸
および第2の軸の双方に直交する第3の軸まわりの角速
度を求める角速度センサにおいて、センサを構成する要
素の一部もしくは全部を収容する装置筐体と、装置筐体
内に収容された振動子と、第1の軸方向に振動すること
ができ、かつ、第2の軸方向のコリオリ力の作用により
傾斜することができるように、振動子を装置筐体に対し
て所定の自由度をもって支持する支持手段と、振動子を
第1の軸方向に、所定の周期φで振動させる駆動手段
と、振動子側に形成された変位電極と、装置筐体側に形
成された固定電極と、を有し、第2の軸の正方向を向い
たコリオリ力が作用したとき、振動子の傾斜により電極
間隔が小さくなり、第2の軸の負方向を向いたコリオリ
力が作用したとき、振動子の傾斜により電極間隔が大き
くなるように配置された第1の容量素子と、振動子側に
形成された変位電極と、装置筐体側に形成された固定電
極と、を有し、第2の軸の正方向を向いたコリオリ力が
作用したとき、振動子の傾斜により電極間隔が大きくな
り、第2の軸の負方向を向いたコリオリ力が作用したと
き、振動子の傾斜により電極間隔が小さくなるように配
置された第2の容量素子と、第1の容量素子と抵抗素子
とを組み合わせてなる第1の遅延回路と、第2の容量素
子と抵抗素子とを組み合わせてなる第2の遅延回路と、
周期φをもった第1の周期信号を発生し、この第1の周
期信号を第1の遅延回路に与える第1の信号供給回路
と、周期φをもち、第1の周期信号に対して所定の位相
差pをもった第2の周期信号を発生し、この第2の周期
信号を第2の遅延回路に与える第2の信号供給回路と、
第1の遅延回路から出力される第1の遅延信号と、第2
の遅延回路から出力される第2の遅延信号と、の位相差
を示す位相差信号を生成する位相差検出回路と、この位
相差信号を周期φ/2ごとの期間に区切り、奇数番目の
期間に示された位相差および偶数番目の期間に示された
位相差の少なくとも一方に基づいて第3の軸まわりの角
速度を検出する角速度検出回路と、を設けたものであ
る。
の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおいて、第
2の容量素子として、振動子側に形成された変位電極
と、装置筐体側に形成された固定電極と、を有する可変
容量素子を用いる代わりに、所定の固定容量をもった固
定容量素子を用いるようにしたものである。
または第2の態様に係る振動子を用いた角速度センサに
おいて、角速度検出回路が、奇数番目の期間に示された
位相差と偶数番目の期間に示された位相差との差に基づ
いて角速度を検出するようにしたものである。
または第2の態様に係る振動子を用いた角速度センサに
おいて、位相差検出回路が、第1の遅延信号と第2の遅
延信号との排他的論理和を求める第1の論理素子により
位相差検出を行い、この第1の論理素子が出力する位相
差信号のパルス幅によって位相差を示すようにし、角速
度検出回路が、周期φをもった第3の周期信号を発生す
る第3の信号供給回路と、この第3の周期信号と位相差
信号との論理積を求める第2の論理素子と、を有し、こ
の第2の論理素子により、位相差信号の奇数番目のパル
スと偶数番目のパルスとを分離し、奇数番目のパルスの
パルス幅および偶数番目のパルスのパルス幅の少なくと
も一方に基づいて角速度を検出するようにしたものであ
る。
または第2の態様に係る振動子を用いた角速度センサに
おいて、位相差検出回路が、第1の遅延信号と第2の遅
延信号との排他的論理和を求める第1の論理素子により
位相差検出を行い、この第1の論理素子が出力する位相
差信号のパルス幅によって位相差を示すようにし、角速
度検出回路が、周期φをもった第3の周期信号を発生す
る第3の信号供給回路と、この第3の周期信号に対して
論理反転状態にある第4の周期信号を発生する第4の信
号供給回路と、第3の周期信号と位相差信号との論理積
を求める第2の論理素子と、位相差信号に対して論理反
転状態にある反転位相差信号を発生する第3の論理素子
と、第4の周期信号と反転位相差信号との論理積を求め
る第4の論理素子と、第2の論理素子の出力信号と第4
の論理素子の出力信号との論理和を求める第5の論理素
子と、を有し、第5の論理素子の出力信号のパルス幅に
基づいて角速度を検出するようにしたものである。
〜第5の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおい
て、角速度検出回路が、コリオリ力が作用していない状
態における位相差を基準値として定義し、実際に検出さ
れた位相差が基準値より大きい場合には、その差分を第
1の回転方向に関する角速度として出力し、実際に検出
された位相差が基準値より小さい場合には、その差分
を、第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に関する角
速度として出力するようにしたものである。
〜第6の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおい
て、駆動手段に、振動子側に形成された変位電極と装置
筐体側に形成された固定電極とからなる駆動用容量素子
と、この駆動用容量素子に対して周期φの交流駆動信号
を供給する駆動信号供給回路と、を設け、駆動用容量素
子内に作用するクーロン力により振動子を振動させるよ
うにしたものである。
〜第6の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおい
て、振動子の少なくとも一部を磁性材料によって構成
し、駆動手段に、振動子の磁性材料部分に作用する磁場
を発生させる磁場発生部と、この磁場発生部に周期φの
交流信号を供給する駆動信号供給回路と、を設け、磁場
発生部に交流信号に基づいた周期的磁場を発生させて振
動子を振動させるようにしたものである。
の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおいて、一
部分が装置筐体に固定され、かつ、一部分に振動子が固
定された可撓性をもった変位基板によって支持手段を構
成し、この変位基板に対向するように、装置筐体に固定
基板を設け、変位基板上に形成された変位電極と、固定
基板上に形成された固定電極と、によって容量素子を構
成するようにしたものである。
9の態様に係る振動子を用いた角速度センサにおいて、
変位基板に垂直で、かつ、振動子の重心と第3の軸方向
とを含む平面を定義し、この平面に対して第1の側に第
1の容量素子を形成し、この平面に対して第1の側とは
逆の第2の側に第2の容量素子を形成するようにしたも
のである。
に基づいて説明する。
サ本体部の基本構造を示す側断面図である。この角速度
センサには、この図1に示すセンサ本体部の他に、信号
処理回路が必要であるが、信号処理回路の構成について
は後述する。
基板120とは、互いに所定間隔を保って対向するよう
に配置されており、変位基板110の下面には、所定の
質量をもった振動子130が固着されている。ここに示
す例では、変位基板110および固定基板120は、い
ずれも円盤状の基板であり、その周囲部分が装置筐体1
40によって固定されている。また、変位基板110の
下面に固着された振動子130は、この実施形態では、
円柱状の錘りである。一方、装置筐体140は、円筒状
の構造体であり、変位基板110の外周部および固定基
板120の外周部は、この装置筐体140の内周部に固
着されている。
子130の重心Gの位置に原点Oを定義し、図の右方に
X軸、紙面に垂直な方向にY軸、図の上方にZ軸をとっ
たXYZ三次元座標系を考えることにする。変位基板1
10は、可撓性を有しており、いわゆるダイヤフラムと
して機能する基板であり、外力を加えることにより、振
動子130をZ軸方向に振動させることができる。これ
に対して、固定基板120は剛性を有し、外力が作用し
ても実質的な撓みは生じない。変位基板110と固定基
板120とは、いずれもXY平面に平行になるように支
持されており、外力が作用しない状態では、両基板は互
いに平行になる。
に示されているように、5枚の電極E11〜E15が形
成されている。電極E11,E12はいずれもX軸に関
して線対称の同一形状を有し、両者は互いにY軸に関し
て線対称となる位置に配置されている。一方、電極E1
3,E14はいずれもY軸に関して線対称の同一形状を
有し、両者は互いにX軸に関して線対称となる位置に配
置されている。また、電極E15は、その中心がZ軸上
に位置する円盤状の電極である。この5枚の電極E11
〜E15は、変位基板110とともに変位する電極であ
り、以下、変位電極と呼ぶことにする。
下面図に示されているように、5枚の電極E21〜E2
5が形成されている。これらの電極は固定基板120側
に固定された電極であるため、以下、固定電極と呼ぶ。
5枚の固定電極E21〜E25は、それぞれ5枚の変位
電極E11〜E25と同じ形状の電極であり、各変位電
極に対して鏡像関係の位置に配置されている。したがっ
て、変位電極E11〜E15とこれに対向する固定電極
E21〜E25とによって、5組の容量素子が形成され
ることになる。ここでは、電極対E11,E21からな
る容量素子を第1の容量素子C1と呼び、電極対E1
2,E22からなる容量素子を第2の容量素子C2と呼
び、電極対E13,E23からなる容量素子を第3の容
量素子C3と呼び、電極対E14,E24からなる容量
素子を第4の容量素子C4と呼び、電極対E15,E2
5からなる容量素子を第5の容量素子C5と呼ぶことに
する。
用するX軸まわりの角速度ωxとY軸まわりの角速度ω
yとを同時に検出することができる二軸角速度センサで
ある。たとえば、振動子130をZ軸方向に振動させた
状態において、この装置筐体140に対してY軸まわり
の角速度ωyが作用すると、X軸方向にコリオリ力Fx
が作用する(振動子130の質量をm、速度をVzとす
ると、作用するコリオリ力Fxは、Fx=2・m・Vz
・ωyとなる)。したがって、このコリオリ力Fxを検
出することができれば、Y軸まわりの角速度ωyを間接
的に求めることができる。X軸上に配置された第1の容
量素子C1と第2の容量素子C2とは、このX軸方向の
コリオリ力Fxを検出する機能を有する。ここで、YZ
平面(変位基板110に垂直で、かつ、振動子130の
重心GとY軸とを含む平面)を考えると、第1の容量素
子C1は、このYZ平面の第1の側に位置し、第2の容
量素子C2は、このYZ平面の第2の側に位置する。こ
のように、X軸方向のコリオリ力Fxを効率良く検出す
るためには、YZ平面のそれぞれ反対側に、かつ対称と
なる位置に配置された一対の容量素子C1,C2を用い
るのが好ましい。
た状態において、装置筐体140に対してX軸まわりの
角速度ωxが作用すると、Y軸方向にコリオリ力Fyが
作用する。したがって、このコリオリ力Fyを検出する
ことができれば、X軸まわりの角速度ωxを間接的に求
めることができる。Y軸上に配置された第3の容量素子
C3と第4の容量素子C4とは、このY軸方向のコリオ
リ力Fyを検出する機能を有する。ここで、XZ平面
(変位基板110に垂直で、かつ、振動子130の重心
GとX軸とを含む平面)を考えると、第3の容量素子C
3は、このXZ平面の第1の側に位置し、第4の容量素
子C4は、このXZ平面の第2の側に位置する。このよ
うに、Y軸方向のコリオリ力Fyを効率良く検出するた
めには、XZ平面のそれぞれ反対側に、かつ対称となる
位置に配置された一対の容量素子C3,C4を用いるの
が好ましい。
いずれもコリオリ力の検出に用いられる検出用容量素子
であるのに対し、第5の容量素子C5は振動子130を
Z軸方向に振動させるために用いられる駆動用容量素子
である。ここでは、この駆動用容量素子C5を用いて、
振動子130を振動させる原理を説明しよう。いま、図
4の側断面図に示すように、変位電極E15に正電荷を
供給し、固定電極E25に負電荷を供給した場合を考え
よう(電荷の極性をそれぞれ逆にしてもよい)。このよ
うに、対向する一対の電極にそれぞれ異なる電荷を供給
すると、両者間にクーロン力が作用し、両電極間に引力
が働くことになる。ここで、固定基板120は剛性をも
った基板であるのに対し、変位基板110は可撓性をも
った基板であるため、このクーロン引力により、図4に
示されているように、変位基板110が撓み(弾性変
形)を生じ、変位電極E15が固定電極E25へ接近す
ることになる。別言すれば、振動子130はZ軸正方向
に速度+Vzをもって運動することになる。
移動中に、変位電極E15および固定電極E25への電
荷供給を中止すると、クーロン引力は消滅する。する
と、変位基板110のもつ弾性変形に対する復元力によ
り、振動子130はZ軸負方向に速度−Vzをもって運
動することになる。このとき、振動子130の重心G
は、もとの原点Oの位置(図1に示す静止状態の位置)
を通り越し、図5の側断面図に示されているように、更
に下方へと運動を続けることになる。
た交流駆動信号Uを変位電極E15と固定電極E25と
の間に供給すれば、振動子130は周期φをもってZ軸
方向に振動することになる。実際には、たとえば、固定
電極E25を接地し、変位電極E15に対して、図6に
示すような交流駆動信号Uを供給すればよい。もっと
も、交流駆動信号Uによってエネルギーが供給されてい
る期間は、周期φの前半期間t1のみであり、後半期間
t2には、何らエネルギー供給は行われていないので、
振動子130の振動は、原点O(静止状態にあるときの
重心Gの位置)を中心とした単振動にはならない。すな
わち、Z軸正方向への運動は、クーロン力によってZ軸
正方向に積極的に吸引することにより得られる運動であ
るのに対し、Z軸負方向への運動は、Z軸負方向に積極
的に吸引することにより得られる運動ではなく、変位基
板110の復元力に基づく運動である。このため、原点
Oの位置を基準としたとき、Z軸正方向の振幅とZ軸負
方向の振幅とは、必ずしも等価にはならない。しかしな
がら、中心位置が原点Oよりやや上方へ移動するもの
の、振動子130の上下運動はほぼ単振動となり、実用
上は問題はない。もちろん、周期φの後半期間t2にお
いて、Z軸負方向へのクーロン力を作用させるような機
構を付加すれば、原点Oを中心とした単振動を行わせる
ことは可能であるが、構造はより複雑にならざるを得な
い。
容量素子C5に供給することにより、振動子130は、
図6に示すような速度Vzをもって、周期φでZ軸の正
負両方向に運動することになる(実際には、速度Vz
は、図示のような鋸歯状波ではなく、正弦波に近いなだ
らかな波形になると予想されるが、ここでは説明の便宜
上、図示のような単純な波形を示す)。速度Vz=0の
時点は、振動子130が最大振幅位置(最上点もしくは
最下点位置)に到達した時点に相当する。図6の期間P
は、速度Vzが正の値をとる第1の期間P1と、負の値
をとる第2の期間P2とが交互に現れることを示してお
り、各期間P1,P2は、周期φの半分の長さをもった
期間になる。別言すれば、第1の期間P1は、図4に示
すように、振動子130が図の上方へと運動している期
間であり、第2の期間P2は、図5に示すように、振動
子130が図の下方へと運動している期間である。
振動している限りでは、変位基板110と固定基板12
0とは平行な関係を維持している。すなわち、図4に示
す状態では、両基板の間隔は小さくなり、図5に示す状
態では、両基板の間隔は大きくなるが、両基板が平行で
あるという関係は維持されている。ところが、Y軸まわ
りの角速度ωyが作用している状態では、X軸方向のコ
リオリ力が発生するため、この両基板の平行状態は維持
されなくなる。たとえば、図7の側断面図に示すよう
に、装置筐体140に対してY軸まわりの角速度ωyが
作用していた状態において、振動子130が速度+Vz
で図の上方へ運動すると、X軸正方向のコリオリ力+F
xが発生することになる。振動子130に対して、この
ようなコリオリ力+Fxが作用すると、変位基板110
には図示のような撓みが生じ、振動子130は図示のよ
うに傾斜することになる。その結果、通常の状態(角速
度が作用していない状態)に比べると、第1の容量素子
C1を構成する一対の電極E11,E12の電極間隔は
小さくなり、逆に、第2の容量素子C2を構成する一対
の電極E12,E22の電極間隔は大きくなる。別言す
れば、角速度ωyの作用により、第1の容量素子C1の
静電容量値は大きくなり、第2の容量素子C2の静電容
量値は小さくなる。
振動子130が速度−Vzで図の下方へ運動すると、運
動方向が逆転したために、作用するコリオリ力の方向も
逆転することになり、X軸負方向のコリオリ力−Fxが
発生することになる。振動子130に対して、このよう
なコリオリ力−Fxが作用すると、変位基板110には
図8に示すような撓みが生じ、振動子130は図7とは
逆の方向に傾斜することになる。その結果、通常の状態
(角速度が作用していない状態)に比べると、第1の容
量素子C1を構成する一対の電極E11,E12の電極
間隔は大きくなり、逆に、第2の容量素子C2を構成す
る一対の電極E12,E22の電極間隔は小さくなる。
別言すれば、角速度ωyの作用により、第1の容量素子
C1の静電容量値は小さくなり、第2の容量素子C2の
静電容量値は大きくなる。
容量素子の静電容量値が「大きくなる」、あるいは「小
さくなる」という表現は、あくまでも角速度ωyが作用
していない通常の状態と、角速度ωyが作用したときの
状態とを比較した表現である。すなわち、振動子130
を振動させた状態においては、角速度が何ら作用してい
なくても、各容量素子の電極間隔は周期φで狭くなった
り広くなったり、周期的に変化を繰り返している。たと
えば、図4に示すように、振動子130が図の上方へと
移動した時点では、各容量素子の電極間隔は狭くなり、
静電容量値は大きくなるのに対し、図5に示すように、
振動子130が図の下方へと移動した時点では、各容量
素子の電極間隔は広くなり、静電容量値は小さくなる。
このように、各容量素子の静電容量値は、周期φで絶え
ず変化していることになる。
は、振動子130の振動に起因する要素と、角速度の作
用に起因する要素とが含まれていることになる。本発明
に係る角速度センサでは、次の§3で述べる信号処理回
路を採用することにより、角速度の作用に起因する要素
のみを抽出することができる。
回路 図9は、本発明に係る角速度センサに用いる信号処理回
路の一部を示す回路図である。この回路図で、可変容量
素子C1,C2は、それぞれ上述したセンサ本体部にお
ける第1の容量素子C1および第2の容量素子C2に相
当する。実際には、この例では、図9の容量素子C1の
接地側の電極が固定電極E21であり、抵抗素子R1に
接続されている電極が変位電極E11である。同様に、
図9の容量素子C2の接地側の電極が固定電極E22で
あり、抵抗素子R2に接続されている電極が変位電極E
12である。ここで、容量素子C1および抵抗素子R1
により第1の遅延回路が構成され、容量素子C2および
抵抗素子R2により第2の遅延回路が構成されており、
抵抗素子R1の抵抗値と抵抗素子R2の抵抗値は互いに
等しい。
た第1の周期信号φ1を与えると、第1の遅延回路(R
1,C1)からは第1の遅延信号D1が出力され、図の
入力端子T2に周期φをもった第2の周期信号φ2を与
えると、第2の遅延回路(R2,C2)からは第2の遅
延信号D2が出力されることになる。これら一対の遅延
信号D1,D2は、排他的論理和演算を行う論理素子L
1に与えられ、両遅延信号D1,D2の位相差を示す位
相差信号Aが出力端子T3に得られる。
0に示すような第1の周期信号φ1および第2の周期信
号φ2を与えた場合を考える。ここで、第1の周期信号
φ1は、周期φをもったデューティ比50%の矩形波信
号である。また、第2の周期信号φ2は、同じく周期φ
をもったデューティ比50%の矩形波信号であるが、第
1の周期信号φ1に対して所定の移動差pをもった信号
である。ここでは、位相差p=π/2(周期φの1/
4)に設定している。
D2は、それぞれ第1の周期信号φ1および第2の周期
信号φ2を遅延させて得られる信号であるから、遅延時
間をそれぞれd1,d2とすれば、図10に示すような
信号になる。なお、実際には、CR遅延回路を通った遅
延信号は、波形になまりが生じることになるが、本願の
波形図では、説明の便宜上、各信号をなまりのない状態
で示すことにする。
ない通常の状態におけるこの信号処理回路の動作を考え
てみる。いま、振動子130をZ軸方向に周期φで振動
させると、容量素子C1,C2を構成する一対の電極の
間隔は、大きくなったり小さくなったりするので、容量
素子C1,C2の静電容量値は周期φで変化することに
なる。しかしながら、既に述べたように、角速度が作用
していない状態では、振動子130は傾斜することなし
に振動するので、容量素子C1の静電容量値と容量素子
C2の静電容量値とはどの瞬間においても互いに等しく
なる。このため、図9に示す回路図における第1の遅延
回路(R1,C1)による遅延時間d1と、第2の遅延
回路(R2,C2)による遅延時間d2とは等しくな
る。したがって、第1の遅延信号D1と第2の遅延信号
D2との間には、第1の周期信号φ1と第2の周期信号
φ2との位相差p(この例の場合、p=π/2)がその
まま維持され、位相差信号Aとしては、図10に示すよ
うに、期間t10もしくは期間t20に相当するパルス
幅をもったパルス信号が得られる。ここで、期間t10
=t20であり、これは位相差pに相当する期間にな
る。
Aにおける期間t10は、奇数番目のパルスの期間を示
し、期間t20は、偶数番目のパルスの期間を示してい
る(ここでは、便宜上、第1の周期信号φ1の最初の立
上がりエッジ部分を起点として、それ以後に最初に現れ
るパルスを奇数番目のパルスとして数えることにす
る)。このように、角速度が作用していない状態では、
t10=t20となる。ここではこのパルス幅を基準幅
と呼ぶことにする。ところが、Y軸まわりの角速度ωy
が作用した環境下では、位相差信号Aに含まれるパルス
のパルス幅が、この基準幅から外れることになる。別言
すれば、第1の遅延信号D1と第2の遅延信号D2との
位相差が、角速度ωyの作用により変化することにな
る。その理由は、§2で述べた検出原理を考慮すれば、
容易に理解できよう。すなわち、角速度ωyが作用する
と、図7あるいは図8に示すように、振動子130が傾
斜するため、容量素子C1の静電容量値と容量素子C2
の静電容量値との間に差が生じることになり、第1の遅
延回路(R1,C1)による遅延時間d1と、第2の遅
延回路(R2,C2)による遅延時間d2とに差が生じ
るからである。
トを参照しながら、角速度ωyが作用している環境下で
のこの信号処理回路の動作を説明しよう。既に述べたよ
うに、駆動用容量素子C5に対し、周期φをもった交流
駆動信号Uを供給すると、振動子130はZ軸方向の速
度VzをもってZ軸方向に振動することになる。このと
き、図11に期間Pとして示すように、速度Vzが正の
値をとる第1の期間P1と、負の値をとる第2の期間P
2とが交互に現れることになるが、第1の期間P1で
は、図7に示すように振動子130が傾斜し、第2の期
間P2では、図8に示すように振動子130が傾斜す
る。このように、振動子130を振動させた状態におい
て、図9に示す回路に第1の周期信号φ1および第2の
周期信号φ2を供給すると、図11に示すような第1の
遅延信号D1および第2の遅延信号D2が得られること
になる。
の立上がりエッジの遅延時間d11は、図10に示す遅
延時間d1よりも大きくなり、逆に、立ち下がりエッジ
の遅延時間d12は、図10に示す遅延時間d1よりも
小さくなる。これは、遅延時間d11は第1の期間P1
に得られる遅延時間であるのに対し、遅延時間d12は
第2の期間P2に得られる遅延時間であるためである。
すなわち、第1の期間P1では、図7に示すように振動
子130が傾斜するため、容量素子C1の容量値は、振
動子130が傾斜しない状態(すなわち、角速度が作用
していない状態)に比べて大きくなり、遅延時間d11
はd1よりも大きくなる。逆に、第2の期間P2では、
図8に示すように振動子130が傾斜するため、容量素
子C1の容量値は、振動子130が傾斜しない状態(す
なわち、角速度が作用していない状態)に比べて小さく
なり、遅延時間d12はd1よりも小さくなる。
立上がりエッジの遅延時間d21は、図10に示す遅延
時間d2よりも小さくなり、逆に、立ち下がりエッジの
遅延時間d22は、図10に示す遅延時間d2よりも大
きくなる。これは、遅延時間d21は第1の期間P1に
得られる遅延時間であるのに対し、遅延時間d22は第
2の期間P2に得られる遅延時間であるためである。す
なわち、第1の期間P1では、図7に示すように振動子
130が傾斜するため、容量素子C2の容量値は、振動
子130が傾斜しない状態(すなわち、角速度が作用し
ていない状態)に比べて小さくなり、遅延時間d21は
d2よりも小さくなる。逆に、第2の期間P2では、図
8に示すように振動子130が傾斜するため、容量素子
C2の容量値は、振動子130が傾斜しない状態(すな
わち、角速度が作用していない状態)に比べて大きくな
り、遅延時間d22はd2よりも大きくなる。
周期信号の遅延時間に変化が生じると、位相差信号Aと
しては、図11に示すように、期間t11もしくは期間
t21に相当するパルス幅をもったパルス信号になる。
ここで、一点鎖線で示すパルスは、図10に示した期間
t10=t20と同じパルス幅、すなわち標準幅をもっ
たパルスを示すものである。この図11のタイミングチ
ャートの位相差信号Aにおける期間t11は、奇数番目
のパルスの期間を示し、期間t21は、偶数番目のパル
スの期間を示している。このように、本発明に係る信号
処理回路では、奇数番目のパルスと偶数番目のパルスと
で、異なる挙動をとることは注目すべきである。すなわ
ち、この例では、奇数番目のパルスは、パルス幅がいず
れも基準幅より小さくなっているのに対し、偶数番目の
パルスは、パルス幅がいずれも基準幅より大きくなって
いる。
は、作用した角速度ωyの大きさに対応する。すなわ
ち、大きな角速度が作用すれば、それだけ大きなコリオ
リ力が作用し、振動子130は大きく傾斜するので、静
電容量値は大きく変化し、遅延時間も大きく変化するこ
とになる。また、作用する角速度ωyの向き(右まわり
か、左まわりか)は、実際のパルス幅が基準幅より大き
くなるか、小さくなるか、を決定する要因となる。すな
わち、図7あるいは図8の例では、図において左まわり
の矢印で示す角速度ωyが作用した場合を示したが、逆
に、右まわりの矢印で示す角速度−ωyが作用した場合
には(本出願では、図において左まわりの角速度を正、
右まわりの角速度を負と便宜上定義している)、コリオ
リ力の方向が逆転し、これまで述べてきた現象と逆の現
象が起こることになる。その結果、図11に示す位相差
信号Aとは逆に、奇数番目のパルスは、パルス幅が基準
幅より大きくなり、偶数番目のパルスは、パルス幅が基
準幅より小さくなる。
のパルスのパルス幅を測定し、交流駆動信号φとの位相
関係に基づいて、この1つのパルスが奇数番目のパルス
か偶数番目のパルスかを特定し、測定したパルス幅を基
準幅と比較することにより、瞬時の角速度ωyの向きと
大きさとを認識することができる。したがって、時系列
で得られるパルスのパルス幅を次々と測定してゆけば、
角速度の値を連続的に得ることができる。また、パルス
幅の積算値を求めるようにすれば、ある程度の期間内の
平均的な角速度値を得ることができる。
パルスと偶数番目のパルスとは、互いに異なる挙動をと
るため、別個の取り扱いをする必要がある。たとえば積
算値を求める場合、全パルスについてのパルス幅をその
まま積算してしまうと正しい結果は得られない。すなわ
ち、図11に示す位相差信号Aの全パルスについてのパ
ルス幅を積算すると、基準幅よりも小さなパルス幅をも
った奇数番目のパルスと基準幅よりも大きなパルス幅を
もった偶数番目のパルスとが相殺されてしまう。そこ
で、位相差信号Aを周期φ/2ごとの期間に区切り、奇
数番目のパルスが存在する奇数番目の期間と、偶数番目
のパルスが存在する偶数番目の期間とを定義し、奇数番
目のパルスについてのパルス幅と偶数番目のパルスにつ
いてのパルス幅とを別個独立して求めるようにすればよ
い。
期信号φ3を用意する。この第3の周期信号φ3は、周
期φをもつデューティー比50%の矩形波信号である
が、図にハッチングを施したハイレベルの区間に、位相
差信号Aの奇数番目のパルス(期間t11のパルス幅を
もつパルス)が含まれるように位相を調整した信号であ
る。たとえば、試作用のセンサ本体部と試作用の回路と
を用いて、位相差信号Aを実験的に求め、この位相差信
号Aに含まれる奇数番目のパルスの中心位置が、第3の
周期信号φ3のハイレベル区間の中心位置に一致するよ
うに、位相差の調整を行うようにすればよい。そして、
この第3の周期信号φ3と、位相差信号Aとの論理積に
相当する信号を求めれば、この信号には、奇数番目のパ
ルスのみが含まれることになるので、奇数番目のパルス
のパルス幅のみを選択的に取り出すことが可能になる。
逆に、図11に示すように、第3の周期信号φ3に対し
て論理反転状態にある第4の周期信号φ3*を用意し、
この第4の周期信号φ3*と、位相差信号Aとの論理積
に相当する信号を求めれば、この信号には、偶数番目の
パルスのみが含まれることになるので、偶数番目のパル
スのパルス幅のみを選択的に取り出すことが可能にな
る。
ば、選択的に取り出した一方のパルスを含んだ信号を平
滑用コンデンサに与えて平滑化し、アナログ電圧値とし
て積算値を得る手法を採ることもできるし、あるいは、
周期φに対して十分に短い周期で動作するカウンタによ
りパルス幅をカウントし、デジタルカウント値として積
算値を得る手法を採ることもできる。
てのパルス幅も、偶数番目のパルスについてのパルス幅
も、いずれも角速度ωyの向きおよび大きさに関する情
報を有している。すなわち、前者は、図11に示す位相
差信号Aの期間t11に相当するものであるから、標準
幅よりも小さければ、左まわりの角速度ωyの作用を示
し、標準幅よりも大きければ、右まわりの角速度−ωy
の作用を示すことになる。逆に、後者は、図11に示す
位相差信号Aの期間t21に相当するものであるから、
標準幅よりも大きければ、左まわりの角速度ωyの作用
を示し、標準幅よりも小さければ、右まわりの角速度−
ωyの作用を示すことになる。また、いずれの場合も、
標準幅と実際のパルス幅との差が、作用した角速度の大
きさを示すことになる。
パルス幅も、偶数番目のパルスについてのパルス幅も、
いずれも角速度ωyの向きおよび大きさに関する情報を
有しているので、原理的には、いずれか一方だけを用い
て角速度の検出が可能である。しかしながら、精度の高
い検出値を得る上では、両方のパルス幅をともに利用す
るのが好ましい。そのためには、奇数番目のパルスにつ
いてのパルス幅と、偶数番目のパルスについてのパルス
幅との差をとるようにすればよい。同じ角速度が作用し
た場合、奇数番目のパルスと偶数番目のパルスとは、一
方のパルス幅が大きくなると、他方のパルス幅は小さく
なるという相補的な挙動をとるため、両者の差をとるこ
とにより、両方をともに利用した検出が可能になる。こ
のように、奇数番目のパルスと偶数番目のパルスとの双
方を利用した検出を行うことができる、より実用的な信
号処理回路を以下に述べる。
信号処理回路 図12は、本発明に係る角速度センサに用いる実用的な
信号処理回路を示す回路図である。この信号処理回路
は、検出用回路71と駆動用回路72とによって構成さ
れている。検出用回路71は、図1に示すセンサ本体部
を用いて、Y軸まわりに作用する角速度ωyを検出する
ための回路であり、駆動用回路72は、そのような検出
を行う際に、振動子130をZ軸方向に振動させるため
の駆動を行う回路である。
抵抗素子R1,R2、容量素子C1,C2、排他的論理
和演算を行う論理回路L1は、図9に示した回路の各構
成要素と全く同じものである。また、第1の信号供給回
路10は、第1の周期信号φ1を発生させる回路を示し
ており、第2の信号供給回路20は、第2の周期信号φ
2を発生させる回路を示している。この信号処理回路で
は、更に、第3の周期信号φ3を発生させて入力端子T
4に与える第3の信号供給回路30と、第4の周期信号
φ3*を発生させて入力端子T5に与える第4の信号供
給回路40とが設けられている。ここで、第3の周期信
号φ3,第4の周期信号φ3*は、図11のタイミング
チャートに示された各信号である。
位相差信号Aと、入力端子T4に与えられた第3の周期
信号φ3との論理積演算を行い、出力信号A1を得る回
路である。また、論理回路L3は、出力端子T3に得ら
れた位相差信号Aを論理反転し、反転位相差信号A*を
求める回路であり、論理回路L4は、この反転位相差信
号A*と、入力端子T5に与えられた第4の周期信号φ
3*との論理積演算を行い、出力信号A2を得る回路で
ある。更に、論理回路L5は、出力信号A1と出力信号
A2との論理和演算を行い、出力信号Bを求める回路で
あり、その後段に接続された積算回路50は、出力信号
Bに含まれる全パルスのパルス幅を積算し、積算値を示
す出力信号Cを出力する回路である。かくして、出力端
子T6には、所定の積算値を示す出力信号Cが得られる
ことになる。
信号供給回路60によって構成される回路である。この
駆動信号供給回路60は、駆動用容量素子C5に対して
供給する交流駆動信号Uを発生させる回路である。交流
駆動信号Uは、既に述べたように、周期φをもった周期
信号であり、この交流駆動信号Uを第5の容量素子C5
に供給することにより、振動子130をZ軸方向に振動
させることができる。
作を図13のタイミングチャートに基づいて説明しよ
う。この回路の出力端子T3に、図13に示すような位
相差信号Aが得られることは既に§3で述べたとおりで
ある。ここで、一点鎖線で示すパルスは、角速度が作用
していない状態で得られる標準幅をもったパルスであ
る。この例では、左まわりの角速度ωyの作用により、
奇数番目のパルスのパルス幅(期間t11)は標準幅よ
り小さくなり、偶数番目のパルスのパルス幅(期間t2
1)は標準幅より大きくなっている。論理回路L2で
は、この位相差信号Aと第3の周期信号φ3との論理積
演算が行われ、出力信号A1が得られる。出力信号A1
は、位相差信号A内の奇数番目のパルスのみを抽出した
信号になる。一方、論理回路L3で反転された反転位相
差信号A*の波形と、入力端子T5に与えられる第4の
周期信号φ3*の波形とは、図13に示すとおりにな
り、論理回路L4の出力信号A2は、図示のように、所
定の期間t21*に相当するパルス幅をもったパルスに
なる。ここで、期間t21と期間t21*とは、相補的
な関係にある。すなわち、t21+2・t21*=φ/
2(半周期)の関係にあるので、期間t21が大きくな
れば、期間t21*は小さくなり、期間t21が小さく
なれば、期間t21*は大きくなる。
の論理和信号Bが得られるが、この論理和信号Bは、図
13に示すように、期間t11(奇数番目のパルスのパ
ルス幅)をもったパルスと、期間t21*(偶数番目の
パルスのパルス幅に対して相補的な値)をもったパルス
と、を含む信号になる。このため、論理和信号Bに含ま
れる全パルスのパルス幅の積算値Sは、位相差信号Aの
奇数番目のパルスについての積算値と、偶数番目のパル
スについての積算値との差に相当する値になる。積算回
路50は、この積算値Sを示す出力信号Cを出力端子T
6に与える。積算値Sは、図13の最下段に示すハッチ
ング部分の面積の合計に相当する。
とえば、図14のグラフに示すような関係がある。な
お、図14では、説明の便宜上、両者間の線形関係を示
すグラフを示したが、実際には、両者間の関係は必ずし
も線形関係にはならない。しかしながら、両者の関係は
必ず単調増加(あるいは単調減少)関数となり、積算値
Sと角速度ωyとの間には、必ず1対1の対応関係が得
られる。したがって、積算値Sが特定されれば、必ず角
速度ωyの値が特定されることになる。図14に示す線
形関係のグラフの場合、積算値Sが基準積算値S0(角
速度のない状態で得られる標準幅をもったパルスについ
ての積算値)をとる場合には、Y軸まわりの角速度ωy
=0であることを示しており、基準積算値S0よりも大
きな積算値S0+ΔSをとる場合には、Y軸まわりの角
速度ωyが正の値(たとえば左まわり)であることを示
し、基準積算値S0よりも小さな積算値S0−ΔSをと
る場合には、Y軸まわりの角速度ωyが負の値(たとえ
ば右まわり)であることを示している。
号φ2との間に所定の位相差pを設定する理由は、基準
積算値S0を零でない所定の値に設定するためである。
すなわち、位相差p=0に設定すると、基準積算値S0
=0となってしまい、角速度の向き(右まわりか、左ま
わりか)について正しい情報を得ることができなくな
る。位相差pを予め設けておけば、基準積算値S0を零
でない所定の値に設定することができ、実際に得られた
積算値Sが、この基準積算値S0より大きいか、小さい
か、という情報により、作用した角速度の向きを認識す
ることができ、実際に得られた積算値Sと基準積算値S
0との差ΔSにより、作用した角速度の大きさを認識す
ることができるのである。ΔSがある程度大きくなって
も、角速度の向きを正しく認識できるようにするために
は、基準積算値S0をできるだけ大きな値に設定するの
が好ましい。そのためには、位相差p=π/2に設定す
るのが最も好ましい。
明したが、ここでは、本発明の別な実施形態をいくつか
述べておく。
て、Y軸まわりに作用した角速度ωyを検出するための
信号処理回路を述べてきたが、この図1に示す角速度セ
ンサは、Y軸まわりの角速度ωyとともに、X軸まわり
の角速度ωxを検出する機能を有する。Y軸まわりの角
速度ωyは、質量mの振動子130を速度VzでZ軸方
向に振動させながら、X軸方向に作用するコリオリ力F
x(Fx=2・m・Vz・ωy)を測定すれば求めるこ
とができた。同様に、X軸まわりの角速度ωxは、質量
mの振動子130を速度VzでZ軸方向に振動させなが
ら、Y軸方向に作用するコリオリ力Fy(Fy=2・m
・Vz・ωx)を測定すればよい。
された第1の容量素子C1および第2の容量素子C2を
組み込んだ信号処理回路であり、出力端子T6には、コ
リオリ力Fxに基づく角速度ωyの検出値が得られた。
そこで、この検出用回路71と全く同じ回路を用意し、
第1の容量素子C1および第2の容量素子C2の部分
を、それぞれ第3の容量素子C3および第4の容量素子
C4に置き換えれば、出力端子T6には、コリオリ力F
yに基づく角速度ωxの検出値が得られることになる。
ここでは、このように、検出用回路71におけるC1,
C2を、C3,C4に置き換えた回路を検出用回路73
と呼ぶことにする。
ωx,ωyを同時に検出することができる構造をもって
いる。すなわち、図2および図3に示す各電極のうち、
電極E15,E25(容量素子C5)は、振動子130
をZ軸方向に振動させるために用いられ、電極E11,
E21(容量素子C1)および電極E12,E22(容
量素子C2)はコリオリ力Fxに基づいて角速度ωyを
検出するために用いられ、電極E13,E23(容量素
子C3)および電極E14,E24(容量素子C4)は
コリオリ力Fyに基づいて角速度ωxを検出するために
用いられる。したがって、このセンサ本体部に二軸角速
度センサとしての機能をもたせるためには、図12に示
す検出用回路71および駆動用回路72の他に、上述し
た検出用回路73を用意しておけばよい。駆動用回路7
2を用いて振動子130をZ軸方向に振動させれば、検
出用回路71の出力端子T6には、角速度ωyが得ら
れ、検出用回路73の出力端子T6には、角速度ωxが
得られることになる。
出に、一対の容量素子を用いている。たとえば、角速度
ωyの検出には、容量素子C1,C2が用いられ、角速
度ωxの検出には、容量素子C3,C4が用いられる。
このように一対の容量素子を用いる形態は、単一の容量
素子を用いる形態に比べて検出精度を高めることができ
るので、実用上は好ましい実施形態である。しかしなが
ら、本発明の技術思想は、一対の容量素子を用いた形態
に限定されるものではない。ここでは、参考のために、
単一の容量素子を用いた場合でも、角速度の検出が可能
なことを示しておく。
ても、角速度ωyの検出が可能なことを示そう。この場
合、容量素子C2は不要になるが、その代わりに、所定
の固定容量をもった固定容量素子C0を用いるようにす
ればよい。すなわち、図12に示す検出用回路71にお
いて、容量素子C2を固定容量素子C0に置き換えれば
よい。容量素子C2は、図1に示すセンサ本体部の電極
E12,E22によって構成される可変容量素子であっ
たが、ここで用いる固定容量素子C0は、静電容量値が
固定の素子であり、どこに設けてもかまわない。たとえ
ば、検出用回路71を実装するための回路基板上に、コ
ンデンサ素子として設けておけば十分である。
速度+Vzをもって運動中に、角速度ωyが作用したと
きの状態を考えると、既に述べたように、コリオリ力+
Fxの作用により、容量素子C1の電極間隔は、角速度
ωyが作用していなかった場合に比べて小さくなる。同
様に、図8に示すように、振動子130が速度−Vzを
もって運動中に、角速度ωyが作用したときの状態を考
えると、既に述べたように、コリオリ力−Fxの作用に
より、容量素子C1の電極間隔は、角速度ωyが作用し
ていなかった場合に比べて大きくなる。このように、単
一の容量素子C1にのみ着目しても、やはりコリオリ力
の作用による静電容量値の変化は生じているのである。
したがって、単一の容量素子C1のみを用いた場合で
も、図11に示すタイミングチャートにおいて、遅延信
号D1が得られることには変わりはない。
容量素子C0を用いた場合、もう一方の遅延信号D2
は、図11のタイミングチャートに示すものとは若干異
なってくる。すなわち、静電容量値が固定であるため、
周期信号φ2を常に一定の遅延時間だけ遅らせた固定の
信号になる。しかしながら、遅延信号D1は角速度の作
用に応じて変化する信号であるため、両者の位相差を示
す位相差信号Aには、角速度の作用を示す信号成分が含
まれていることになり、既に述べたとおりの動作によ
り、角速度の検出が可能である。
の容量素子に交流駆動信号Uを与えて、振動子130を
Z軸方向に振動させていたが、振動子130の振動方向
は必ずしもZ軸方向に限定する必要はない。たとえば、
図15に示すような2種類の交流駆動信号U1,U2
(互いに位相差がπであるデューティ比50%の矩形波
信号)を用意し、第1の交流駆動信号U1を第1の容量
素子C1に与え、第2の交流駆動信号U2を第2の容量
素子C2に与えれば、振動子130は、図示のようなX
軸方向の速度成分VxをもってX軸方向に振動すること
になる。
動させた状態において、たとえば、容量素子C3,C4
を用いてY軸方向に作用するコリオリ力Fyを検出する
ようにすれば、Z軸まわりの角速度ωzを検出すること
が可能になる。あるいは、容量素子C5および固定容量
素子C0を用いてZ軸方向に作用するコリオリ力Fzを
検出するようにすれば、Y軸まわりの角速度ωyを検出
することが可能になる。
振動子130を最も効率的に振動させることができる共
振周波数をもった交流駆動信号Uを与え、この共振周波
数で振動させるのが好ましい。共振周波数の値は、たと
えば、試作品について種々の周波数の交流駆動信号を与
える実験を行えば求めることができる。
を示すものであり、この他にも種々の構造のものを用い
ることが可能である。たとえば、図16は、本発明に用
いるセンサ本体部のより実用的な構造を示す側断面図で
ある。可撓性をもった変位基板210の上に、固定基板
220が取り付けられている。固定基板220の外周部
には脚部221が形成されており、この脚部221の底
面が変位基板210の上面に固着されている。したがっ
て、変位基板210と固定基板220とは所定間隔を隔
てて、平行な状態に支持されている。変位基板210の
下面中央部には、振動子230が固着されている。ま
た、この振動子230の周囲には、台座240が設けら
れており、この台座240によって、変位基板210は
ベース基板250に対して支持されている。振動子23
0の上方および下方には、若干の空間が確保されている
ため、図の上下方向への振動が可能である。
る。この図に示されているように、変位基板210の上
面には5枚の変位電極E31〜E35が形成されてい
る。これらは、図2に示す実施形態における変位電極E
11〜E15に相当するものである。一方、図18は、
固定基板220の下面図である。この固定基板220の
下面には、単一の共通電極E40が形成されている。こ
の共通電極E40は、図3に示す実施形態における固定
電極E21〜E25に相当するものである。図12の回
路図を見ればわかるように、実際の信号処理回路では、
各容量素子C1〜C5の一方の電極はいずれも接地され
ることになる。したがって、一方を共通電極E40と
し、この共通電極E40を接地するようにすれば、実用
上は支障は生じない。むしろ、構造を単純化する上で
は、このように一方を共通電極にするのが好ましい。特
に、固定基板220にセンサ筐体を兼ねさせるととも
に、これを導電性材料で構成すれば、固定基板220自
体を共通電極として用いることが可能になり、構造は更
に単純化される。
動信号を与えることにより、振動子を振動させていた
が、振動子に振動エネルギーを供給する方法としては、
どのような方法を採ってもかまわない。たとえば、図1
9に示す実施形態は、図16に示す実施形態において、
振動子の駆動方法を磁力を利用した方法に変えた例であ
る。すなわち、台座245の桁上げを行い、振動子23
0の下方に、磁場発生部300を設置するようにし、こ
の磁場発生部300に対して、駆動信号供給回路310
から周期φの交流信号を供給するようにしている。磁場
発生部300としては、たとえば、一般的な電磁コイル
を用いればよい。振動子230の少なくとも一部を鉄,
コバルト,ニッケルなどの磁性材料によって構成してお
き、磁場発生部300に周期φの交流信号に基づいた周
期磁場を発生させれば、振動子230を図の上下方向に
振動させることができる。この場合、駆動用の容量素子
C5を構成する変位電極E35は不要になる。
た角速度センサによれば、コリオリ力の作用により振動
子に傾斜が生じるような構成とし、この傾斜に基づく静
電容量の変化を2つの周期信号の位相差として検出する
ようにしたため、信号処理回路を単純化することがで
き、効率的な角速度検出が可能になる。
サ本体部の基本構造を示す側断面図である。
0の上面図である。
0の下面図である。
0を図の上方へ運動させた状態を示す側断面図である。
0を図の下方へ運動させた状態を示す側断面図である。
0を図の上下方向へ振動させるために供給する交流駆動
信号Uおよび振動子130の速度成分Vzの波形を示す
タイミングチャートである。
0が図の上方へ運動中に、Y軸まわりの角速度ωyに基
づくX軸方向のコリオリ力+Fxが作用した状態を示す
側断面図である。
0が図の下方へ運動中に、Y軸まわりの角速度ωyに基
づくX軸方向のコリオリ力−Fxが作用した状態を示す
側断面図である。
路の一部を示す回路図である。
めのタイミングチャートである。
めの更に別なタイミングチャートである。
信号処理回路を示す回路図である。
ためのタイミングチャートである。
積算値Sと角速度ωyとの関係を示すグラフである。
30を図の左右方向へ振動させるために供給する交流駆
動信号U1,U2および振動子130の速度成分Vxの
波形を示すタイミングチャートである。
構造を示す側断面図である。
210の上面図である。
220の下面図である。
の駆動方法を変えた実施形態の構造を示す側断面図であ
る。
*…遅延時間 E11〜E15…変位電極 E21〜E25…固定電極 E31〜E35…変位電極 E40…共通電極 G…重心 L1〜L5…論理素子 p…位相差 P1,P2…奇数番目の期間,偶数番目の期間 R1,R2…抵抗素子 S…積算値 S0…基準積算値 T1〜T6…入出力端子 t1,t2,t10,t11,t20,t21…期間
(パルス幅) U,U1,U2…交流駆動信号 Vx,Vz…X軸,Z軸方向の速度成分 φ1,φ2,φ3,φ3*…周期φの周期信号 ωy…Y軸まわりの角速度
Claims (10)
- 【請求項1】 第1の軸方向に振動中の振動子に対し
て、前記第1の軸に直交する第2の軸方向に作用するコ
リオリ力を検出することにより、前記第1の軸および前
記第2の軸の双方に直交する第3の軸まわりの角速度を
求める角速度センサであって、 センサを構成する要素の一部もしくは全部を収容する装
置筐体と、 前記装置筐体内に収容された振動子と、 前記第1の軸方向に振動することができ、かつ、前記第
2の軸方向のコリオリ力の作用により傾斜することがで
きるように、前記振動子を前記装置筐体に対して所定の
自由度をもって支持する支持手段と、 前記振動子を前記第1の軸方向に、所定の周期φで振動
させる駆動手段と、 前記振動子側に形成された変位電極と、前記装置筐体側
に形成された固定電極と、を有し、前記第2の軸の正方
向を向いたコリオリ力が作用したとき、前記振動子の傾
斜により電極間隔が小さくなり、前記第2の軸の負方向
を向いたコリオリ力が作用したとき、前記振動子の傾斜
により電極間隔が大きくなるように配置された第1の容
量素子と、 前記振動子側に形成された変位電極と、前記装置筐体側
に形成された固定電極と、を有し、前記第2の軸の正方
向を向いたコリオリ力が作用したとき、前記振動子の傾
斜により電極間隔が大きくなり、前記第2の軸の負方向
を向いたコリオリ力が作用したとき、前記振動子の傾斜
により電極間隔が小さくなるように配置された第2の容
量素子と、 前記第1の容量素子と抵抗素子とを組み合わせてなる第
1の遅延回路と、 前記第2の容量素子と抵抗素子とを組み合わせてなる第
2の遅延回路と、 前記周期φをもった第1の周期信号を発生し、この第1
の周期信号を前記第1の遅延回路に与える第1の信号供
給回路と、 前記周期φをもち、前記第1の周期信号に対して所定の
位相差pをもった第2の周期信号を発生し、この第2の
周期信号を前記第2の遅延回路に与える第2の信号供給
回路と、 前記第1の遅延回路から出力される第1の遅延信号と、
前記第2の遅延回路から出力される第2の遅延信号と、
の位相差を示す位相差信号を生成する位相差検出回路
と、 前記位相差信号を周期φ/2ごとの期間に区切り、奇数
番目の期間に示された位相差および偶数番目の期間に示
された位相差の少なくとも一方に基づいて第3の軸まわ
りの角速度を検出する角速度検出回路と、 を備えることを特徴とする振動子を用いた角速度セン
サ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の角速度センサにおい
て、 第2の容量素子として、振動子側に形成された変位電極
と、装置筐体側に形成された固定電極と、を有する可変
容量素子を用いる代わりに、所定の固定容量をもった固
定容量素子を用いるようにしたことを特徴とする振動子
を用いた角速度センサ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の角速度センサ
において、 角速度検出回路が、奇数番目の期間に示された位相差と
偶数番目の期間に示された位相差との差に基づいて角速
度を検出することを特徴とする振動子を用いた角速度セ
ンサ。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の角速度センサ
において、 位相差検出回路が、第1の遅延信号と第2の遅延信号と
の排他的論理和を求める第1の論理素子により位相差検
出を行い、この第1の論理素子が出力する位相差信号の
パルス幅によって位相差を示すようにし、 角速度検出回路が、周期φをもった第3の周期信号を発
生する第3の信号供給回路と、この第3の周期信号と前
記位相差信号との論理積を求める第2の論理素子と、を
有し、この第2の論理素子により、前記位相差信号の奇
数番目のパルスと偶数番目のパルスとを分離し、前記奇
数番目のパルスのパルス幅および前記偶数番目のパルス
のパルス幅の少なくとも一方に基づいて角速度を検出す
ることを特徴とする振動子を用いた角速度センサ。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載の角速度センサ
において、 位相差検出回路が、第1の遅延信号と第2の遅延信号と
の排他的論理和を求める第1の論理素子により位相差検
出を行い、この第1の論理素子が出力する位相差信号の
パルス幅によって位相差を示すようにし、 角速度検出回路が、周期φをもった第3の周期信号を発
生する第3の信号供給回路と、この第3の周期信号に対
して論理反転状態にある第4の周期信号を発生する第4
の信号供給回路と、前記第3の周期信号と前記位相差信
号との論理積を求める第2の論理素子と、前記位相差信
号に対して論理反転状態にある反転位相差信号を発生す
る第3の論理素子と、前記第4の周期信号と前記反転位
相差信号との論理積を求める第4の論理素子と、前記第
2の論理素子の出力信号と前記第4の論理素子の出力信
号との論理和を求める第5の論理素子と、を有し、前記
第5の論理素子の出力信号のパルス幅に基づいて角速度
を検出することを特徴とする振動子を用いた角速度セン
サ。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の角速度
センサにおいて、 角速度検出回路が、コリオリ力が作用していない状態に
おける位相差を基準値として定義し、実際に検出された
位相差が前記基準値より大きい場合には、その差分を第
1の回転方向に関する角速度として出力し、実際に検出
された位相差が前記基準値より小さい場合には、その差
分を、前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に関
する角速度として出力することを特徴とする振動子を用
いた角速度センサ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の角速度
センサにおいて、 駆動手段に、振動子側に形成された変位電極と装置筐体
側に形成された固定電極とからなる駆動用容量素子と、
この駆動用容量素子に対して周期φの交流駆動信号を供
給する駆動信号供給回路と、を設け、前記駆動用容量素
子内に作用するクーロン力により振動子を振動させるこ
とを特徴とする振動子を用いた角速度センサ。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の角速度
センサにおいて、 振動子の少なくとも一部を磁性材料によって構成し、 駆動手段に、前記振動子の磁性材料部分に作用する磁場
を発生させる磁場発生部と、この磁場発生部に周期φの
交流信号を供給する駆動信号供給回路と、を設け、前記
磁場発生部に前記交流信号に基づいた周期的磁場を発生
させて振動子を振動させることを特徴とする振動子を用
いた角速度センサ。 - 【請求項9】 請求項1に記載の角速度センサにおい
て、 一部分が装置筐体に固定され、かつ、一部分に振動子が
固定された可撓性をもった変位基板によって支持手段を
構成し、 前記変位基板に対向するように、前記装置筐体に固定基
板を設け、前記変位基板上に形成された変位電極と、前
記固定基板上に形成された固定電極と、によって容量素
子を構成するようにしたことを特徴とする振動子を用い
た角速度センサ。 - 【請求項10】 請求項9に記載の角速度センサにおい
て、 変位基板に垂直で、かつ、振動子の重心と第3の軸方向
とを含む平面を定義し、この平面に対して第1の側に第
1の容量素子を形成し、この平面に対して前記第1の側
とは逆の第2の側に第2の容量素子を形成したことを特
徴とする振動子を用いた角速度センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04304797A JP3865854B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 振動子を用いた角速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04304797A JP3865854B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 振動子を用いた角速度センサ |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10227644A true JPH10227644A (ja) | 1998-08-25 |
| JPH10227644A5 JPH10227644A5 (ja) | 2004-12-24 |
| JP3865854B2 JP3865854B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=12652981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04304797A Expired - Fee Related JP3865854B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 振動子を用いた角速度センサ |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3865854B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004251909A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Boeing Co:The | 駆動および感知プレートを有する分離された共振子ジャイロスコープ |
| US7119555B2 (en) | 2004-07-20 | 2006-10-10 | Fujitsu Limited | Circuit for detecting difference in capacitance |
| JP2007046927A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Wacoh Corp | 加速度・角速度センサおよびその製造方法 |
| JP2009145301A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-02 | Wacoh Corp | 角速度センサ |
| JP2010054511A (ja) * | 2009-10-02 | 2010-03-11 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 検出回路 |
| US7878060B2 (en) | 2006-04-21 | 2011-02-01 | Sony Corporation | Motion sensor and method of manufacturing the same |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP04304797A patent/JP3865854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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