JPH10227655A - センサおよび該センサの補正方法 - Google Patents
センサおよび該センサの補正方法Info
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- JPH10227655A JPH10227655A JP9030529A JP3052997A JPH10227655A JP H10227655 A JPH10227655 A JP H10227655A JP 9030529 A JP9030529 A JP 9030529A JP 3052997 A JP3052997 A JP 3052997A JP H10227655 A JPH10227655 A JP H10227655A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出素子のベースラインや感度を通常の測定
中に自動補正して正常な状態に保ち精度の高い計測を可
能にする複数検出素子からなるセンサを提供する。 【解決手段】 定期的に複数の検出素子3出力の変化を
検出する出力変化検出手段41と、各検出素子の出力か
ら検出値を算出する検出値算出手段42と、検出素子出
力から算出した検出値の平均値を演算する平均値演算手
段43と、該平均値とそれぞれの検出素子出力から算出
した検出値を比較する比較手段44と、比較によって得
た差が所定の範囲を越えたときに当該検出素子出力値を
補正する補正手段45と、出力変化した検出素子の多少
を判定する判定手段46と、補正後の複数検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を表示する表示手段5を
設けた、複数の検出素子を備えたセンサ1。
中に自動補正して正常な状態に保ち精度の高い計測を可
能にする複数検出素子からなるセンサを提供する。 【解決手段】 定期的に複数の検出素子3出力の変化を
検出する出力変化検出手段41と、各検出素子の出力か
ら検出値を算出する検出値算出手段42と、検出素子出
力から算出した検出値の平均値を演算する平均値演算手
段43と、該平均値とそれぞれの検出素子出力から算出
した検出値を比較する比較手段44と、比較によって得
た差が所定の範囲を越えたときに当該検出素子出力値を
補正する補正手段45と、出力変化した検出素子の多少
を判定する判定手段46と、補正後の複数検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を表示する表示手段5を
設けた、複数の検出素子を備えたセンサ1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス濃度などを検
出する複数の検出素子を備えたセンサおよび該センサの
補正方法に関し、複数の検出素子を備えたセンサの長寿
命化を図ることに関する。
出する複数の検出素子を備えたセンサおよび該センサの
補正方法に関し、複数の検出素子を備えたセンサの長寿
命化を図ることに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス濃度検出素子を用いたガス
濃度検出センサは、図9に示すような出力特性を有して
いる。すなわち、図9は、横軸にガス濃度Xを縦軸にガ
ス濃度検出素子の出力Yを示す。ガス濃度検出素子は、
下記(1)式で示される図9の実線で示されるガス濃度
X(ppm)に比例した出力電圧Y(V)を生じる。 Y=aX+b……(1) 係数aは検出素子の感度を表わし、定数bは検出素子の
ベースラインを示している。上記式の係数aまたは定数
bが変化すると、検出素子の出力特性に変化が生じる。
すなわち、検出素子の感度aが低下すると、破線で示す
ように、濃度の変化分に対する出力の変化分が小さくな
る。このことは、測定したガス濃度が実際のガス濃度よ
りも低い値で示されることになる。
濃度検出センサは、図9に示すような出力特性を有して
いる。すなわち、図9は、横軸にガス濃度Xを縦軸にガ
ス濃度検出素子の出力Yを示す。ガス濃度検出素子は、
下記(1)式で示される図9の実線で示されるガス濃度
X(ppm)に比例した出力電圧Y(V)を生じる。 Y=aX+b……(1) 係数aは検出素子の感度を表わし、定数bは検出素子の
ベースラインを示している。上記式の係数aまたは定数
bが変化すると、検出素子の出力特性に変化が生じる。
すなわち、検出素子の感度aが低下すると、破線で示す
ように、濃度の変化分に対する出力の変化分が小さくな
る。このことは、測定したガス濃度が実際のガス濃度よ
りも低い値で示されることになる。
【0003】検出素子の感度aの低下は、例えば、感応
膜の劣化や測定ガス中の不純物が検出素子の表面に付着
してガスの通過を阻害する薄膜を形成することなどが考
えられる。また、定数bが変化すると、一点鎖線で示す
ように出力特性曲線は上下に並行移動する。この変化
も、実際のガス濃度と異なる測定ガス濃度が出力される
ことになる。定数bの変化すなわちベースラインのドリ
フトは、検出素子に固有に生じる特性の経時的な変化と
考えられる。
膜の劣化や測定ガス中の不純物が検出素子の表面に付着
してガスの通過を阻害する薄膜を形成することなどが考
えられる。また、定数bが変化すると、一点鎖線で示す
ように出力特性曲線は上下に並行移動する。この変化
も、実際のガス濃度と異なる測定ガス濃度が出力される
ことになる。定数bの変化すなわちベースラインのドリ
フトは、検出素子に固有に生じる特性の経時的な変化と
考えられる。
【0004】検出素子の出力特性が時を経るとともに変
化すると、センサとして正常な出力を得られなくなる。
センサ出力が正常な範囲を逸脱したときにセンサとして
の寿命が尽きることになる。このように、出力特性が経
時変化するセンサの寿命を延ばそうとした場合、定期的
に標準ガスやサンプルガスなどを用いて外部から検出素
子の出力特性の変化を検出して、所望の出力特性が得ら
れるように校正を行なっている。また、水溶液を用いて
センサの表面を洗浄し、劣化した感度を回復させること
が行われている。
化すると、センサとして正常な出力を得られなくなる。
センサ出力が正常な範囲を逸脱したときにセンサとして
の寿命が尽きることになる。このように、出力特性が経
時変化するセンサの寿命を延ばそうとした場合、定期的
に標準ガスやサンプルガスなどを用いて外部から検出素
子の出力特性の変化を検出して、所望の出力特性が得ら
れるように校正を行なっている。また、水溶液を用いて
センサの表面を洗浄し、劣化した感度を回復させること
が行われている。
【0005】すなわち、このようなセンサを用いて長期
にわたって精度の高い測定をするためには、定期的に外
部からベースラインおよび感度を校正することが必要と
なり、性能維持のための手間がかかってしまうという問
題がある。さらに、このように外部から校正するために
は、標準ガスやサンプルガスが必要となる。さらに、セ
ンサの表面を洗浄するには被測定空間に水溶液などの異
物を入れなければならず、連続動作している対象には用
いることができない。このような手間のかかる外部から
の校正なしにセンサの寿命を延ばすためには、検出素子
のサイズを大きくしてセンサ表面の汚染による影響を減
少させたり、精度の高い高価な検出素子材料を用いる必
要があり、コストが嵩むという問題がある。
にわたって精度の高い測定をするためには、定期的に外
部からベースラインおよび感度を校正することが必要と
なり、性能維持のための手間がかかってしまうという問
題がある。さらに、このように外部から校正するために
は、標準ガスやサンプルガスが必要となる。さらに、セ
ンサの表面を洗浄するには被測定空間に水溶液などの異
物を入れなければならず、連続動作している対象には用
いることができない。このような手間のかかる外部から
の校正なしにセンサの寿命を延ばすためには、検出素子
のサイズを大きくしてセンサ表面の汚染による影響を減
少させたり、精度の高い高価な検出素子材料を用いる必
要があり、コストが嵩むという問題がある。
【0006】また、単一の検出素子を用いたセンサで
は、測定対象となる雰囲気が均一であるとは限らず、測
定個所によって誤差を生じたりする怖れがある。このよ
うな誤差を低減するために、複数の検出素子を用いてセ
ンサを構成し、各検出素子の出力の平均値をセンサ出力
とすることが考えられる。このように、ガス濃度検出素
子等の検出素子を複数個組み合わせてガス濃度検出セン
サを構成し、各検出素子の出力を演算してセンサ出力を
得るようにしたセンサは、複数の検出素子が同一の測定
雰囲気中に配置されるので、測定雰囲気の不均一または
各検出素子の出力特性のバラツキに基づく出力誤差を修
正して正確な出力を得ることができる。図10を用いて
複数個の検出素子を組み合わせたセンサの構成の概念を
示す。複数個の検出素子を組み合わせたセンサ1は、ア
レイ2上に並べられた例えば5個の検出素子3−1〜3
−5と、各検出素子の出力を演算してセンサ出力として
出力する演算手段9とから構成されている。
は、測定対象となる雰囲気が均一であるとは限らず、測
定個所によって誤差を生じたりする怖れがある。このよ
うな誤差を低減するために、複数の検出素子を用いてセ
ンサを構成し、各検出素子の出力の平均値をセンサ出力
とすることが考えられる。このように、ガス濃度検出素
子等の検出素子を複数個組み合わせてガス濃度検出セン
サを構成し、各検出素子の出力を演算してセンサ出力を
得るようにしたセンサは、複数の検出素子が同一の測定
雰囲気中に配置されるので、測定雰囲気の不均一または
各検出素子の出力特性のバラツキに基づく出力誤差を修
正して正確な出力を得ることができる。図10を用いて
複数個の検出素子を組み合わせたセンサの構成の概念を
示す。複数個の検出素子を組み合わせたセンサ1は、ア
レイ2上に並べられた例えば5個の検出素子3−1〜3
−5と、各検出素子の出力を演算してセンサ出力として
出力する演算手段9とから構成されている。
【0007】しかしながら、このような、複数の検出素
子と用いたセンサにおいても、各検出素子の感度aまた
はベースラインbの変化による誤差の発生を知るために
は、所定の間隔で各検出素子の出力を校正しなければな
らず、前記問題点は依然として解決されない。
子と用いたセンサにおいても、各検出素子の感度aまた
はベースラインbの変化による誤差の発生を知るために
は、所定の間隔で各検出素子の出力を校正しなければな
らず、前記問題点は依然として解決されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、複数の検出素子を組み合わせて構
成したセンサにおいて、標準ガスなどを使用することな
くセンサ動作中にセンサのベースラインや感度の変化を
検出値に基づいて自動的に補正してセンサを常時正常な
状態に保つとともに、精度の高い計測を可能にするセン
サを提供することおよび、該センサの補正方法を提供す
ることを目的とする。
鑑みなされたもので、複数の検出素子を組み合わせて構
成したセンサにおいて、標準ガスなどを使用することな
くセンサ動作中にセンサのベースラインや感度の変化を
検出値に基づいて自動的に補正してセンサを常時正常な
状態に保つとともに、精度の高い計測を可能にするセン
サを提供することおよび、該センサの補正方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】複数の検出素子を備え、
これらの検出素子の出力から算出した検出値の平均値を
測定値とするセンサにおいて、定期的に各検出素子の出
力の変化を検出する出力変化検出手段と、各検出素子の
出力から検出値を算出する検出値算出手段と、複数の検
出素子の出力から算出した検出値の平均値を演算する平
均値演算手段と、該複数の検出素子の出力から算出した
検出値の平均値とセンサを構成するそれぞれの検出素子
の出力から算出した検出値を比較する比較手段と、比較
によって得た差が所定の範囲を越えたときに当該検出素
子の出力から算出した検出値を補正する補正手段と、複
数の検出素子の補正後の出力から算出した検出値の平均
値を表示する表示手段とを備えた。
これらの検出素子の出力から算出した検出値の平均値を
測定値とするセンサにおいて、定期的に各検出素子の出
力の変化を検出する出力変化検出手段と、各検出素子の
出力から検出値を算出する検出値算出手段と、複数の検
出素子の出力から算出した検出値の平均値を演算する平
均値演算手段と、該複数の検出素子の出力から算出した
検出値の平均値とセンサを構成するそれぞれの検出素子
の出力から算出した検出値を比較する比較手段と、比較
によって得た差が所定の範囲を越えたときに当該検出素
子の出力から算出した検出値を補正する補正手段と、複
数の検出素子の補正後の出力から算出した検出値の平均
値を表示する表示手段とを備えた。
【0010】上記のようにセンサを構成することによっ
て、複数の検出素子のうちベースラインや感度の変化が
起こっていない検出素子の出力から算出した検出値を用
いて変化が起こった検出素子の出力特性を補正すること
ができる。すなわち、本来ならば感度aまたはベースラ
インbに経時変化が生じたことによって使用可能な範囲
から外れてしまった検出素子を常時正常な状態に保つこ
とができ、外部からの定期的な補正を必要とせずにセン
サ寿命を長くすることが可能となる。
て、複数の検出素子のうちベースラインや感度の変化が
起こっていない検出素子の出力から算出した検出値を用
いて変化が起こった検出素子の出力特性を補正すること
ができる。すなわち、本来ならば感度aまたはベースラ
インbに経時変化が生じたことによって使用可能な範囲
から外れてしまった検出素子を常時正常な状態に保つこ
とができ、外部からの定期的な補正を必要とせずにセン
サ寿命を長くすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明にかかるセンサの構成
を図1を用いて説明する。センサ1は、アレイ2上に設
けた複数の検出素子3−1〜3−5と、自動補正回路4
と、表示手段5とから構成される。検出素子3−1〜3
−5は、例えばガス濃度検出素子であり、半導体製造技
術を用いて基板上に形成することができる。
を図1を用いて説明する。センサ1は、アレイ2上に設
けた複数の検出素子3−1〜3−5と、自動補正回路4
と、表示手段5とから構成される。検出素子3−1〜3
−5は、例えばガス濃度検出素子であり、半導体製造技
術を用いて基板上に形成することができる。
【0012】自動補正回路4は、定期的に各検出素子の
出力の変化を検出する出力変化検出手段41と、各検出
素子の出力から検出値を算出する検出値算出手段42
と、各検出素子の出力から得た検出濃度値の平均値を演
算する平均値演算手段43と、該平均値と各検出素子の
出力から得た検出濃度値を比較する比較手段44と、比
較値が所定の値以上のときに当該検出素子の出力から得
る検出濃度を補正する補正手段45と、検出素子の出力
に変化があったときに出力変化があった検出素子の数の
多少を判定する判定手段46と、前記各手段を制御する
制御部47とを有している。
出力の変化を検出する出力変化検出手段41と、各検出
素子の出力から検出値を算出する検出値算出手段42
と、各検出素子の出力から得た検出濃度値の平均値を演
算する平均値演算手段43と、該平均値と各検出素子の
出力から得た検出濃度値を比較する比較手段44と、比
較値が所定の値以上のときに当該検出素子の出力から得
る検出濃度を補正する補正手段45と、検出素子の出力
に変化があったときに出力変化があった検出素子の数の
多少を判定する判定手段46と、前記各手段を制御する
制御部47とを有している。
【0013】出力変化検出手段41は、記憶手段と比較
手段を有しており、各検出素子の出力が個別に入力さ
れ、定期的に各検出素子の出力を監視し、前回の検出素
子出力と今回の検出素子出力とを比較し、出力の変化の
有無を判定する。
手段を有しており、各検出素子の出力が個別に入力さ
れ、定期的に各検出素子の出力を監視し、前回の検出素
子出力と今回の検出素子出力とを比較し、出力の変化の
有無を判定する。
【0014】検出値算出手段42は、各検出素子3−1
〜3−5の出力電圧Ynに演算処理を施し、それぞれの
検出値である検出濃度値(Xn=(Yn−bn)/a
n)を算出する。
〜3−5の出力電圧Ynに演算処理を施し、それぞれの
検出値である検出濃度値(Xn=(Yn−bn)/a
n)を算出する。
【0015】平均値演算手段43は、各検出素子の出力
から得た検出濃度値Xnが入力されるとともに、検出素
子の出力から得た補正後の検出濃度値Xn´と、比較手
段の比較結果が入力される。平均値演算手段43は、各
検出素子出力から得た検出濃度値Xnの平均値mXと、
比較結果に基づいて平均値からはずれた検出素子を除い
て得た検出素子出力から得た検出濃度値の平均値mX´
と、補正後の検出濃度値Xn´を用いた検出濃度値の平
均値Xsとを算出する。
から得た検出濃度値Xnが入力されるとともに、検出素
子の出力から得た補正後の検出濃度値Xn´と、比較手
段の比較結果が入力される。平均値演算手段43は、各
検出素子出力から得た検出濃度値Xnの平均値mXと、
比較結果に基づいて平均値からはずれた検出素子を除い
て得た検出素子出力から得た検出濃度値の平均値mX´
と、補正後の検出濃度値Xn´を用いた検出濃度値の平
均値Xsとを算出する。
【0016】比較手段44は、各検出素子の出力から得
た検出濃度値Xnと平均値演算手段からの平均値mXと
を比較し、その差が所定の範囲にあるか否かを判断し、
差が所定の範囲を越える検出素子に関するデータおよび
その差データを補正手段45へ出力するとともに、差が
所定の範囲を越える検出素子に関するデータを平均値演
算手段43へ通知する。
た検出濃度値Xnと平均値演算手段からの平均値mXと
を比較し、その差が所定の範囲にあるか否かを判断し、
差が所定の範囲を越える検出素子に関するデータおよび
その差データを補正手段45へ出力するとともに、差が
所定の範囲を越える検出素子に関するデータを平均値演
算手段43へ通知する。
【0017】補正手段45は、各検出素子の出力から得
た検出濃度値Xnならびに比較手段44からの差データ
および差が所定の範囲を越える検出素子に関するデータ
が入力されるとともに、判定手段46からの判定結果が
入力される。補正手段45は、差が所定の範囲を越える
検出素子出力に所定の補正を施す補正出力を検出値算出
手段42へ出力する。
た検出濃度値Xnならびに比較手段44からの差データ
および差が所定の範囲を越える検出素子に関するデータ
が入力されるとともに、判定手段46からの判定結果が
入力される。補正手段45は、差が所定の範囲を越える
検出素子出力に所定の補正を施す補正出力を検出値算出
手段42へ出力する。
【0018】判定手段46は、出力変化検出手段41が
検出した出力が変化した検出素子の数が多いか少ないか
を判定し、結果を補正手段45へ出力する。
検出した出力が変化した検出素子の数が多いか少ないか
を判定し、結果を補正手段45へ出力する。
【0019】表示手段5は、補正後の全検出素子の出力
から算出した検出値の平均値を用いて演算した検出濃度
の平均値mXsを表示する。
から算出した検出値の平均値を用いて演算した検出濃度
の平均値mXsを表示する。
【0020】以下、5個の検出素子を用いたセンサを例
にして、検出素子の補正手法について説明する。図2
は、検出素子の感度もしくはベースラインのいずれかに
変化があったときの補正手順を示している。定期的な測
定が開始されると、出力変化検出手段41は、各検出素
子の出力Ynを取り込み出力に変化があるか否かを判断
する(S1)。検出出力の変化の有無は、各検出素子の
前回の測定値と今回の測定値とを比較して判断する。判
定手段46は、検出素子の出力に変化があるときには、
出力が変化した検出素子の数が多いか少ないか判断する
(S2)。すなわち、図3に示すように、測定点で出力
が変化した検出素子が少数の場合には、その出力変化は
当該検出素子の定数bすなわちベースラインの変化に基
づくものであると判断する。また、図4に示すように、
測定点で出力が変化した検出素子が多数の場合には、そ
れらの検出素子は検出対象の変化すなわちガス濃度の変
化によって出力の変化が生じたものと判断する。
にして、検出素子の補正手法について説明する。図2
は、検出素子の感度もしくはベースラインのいずれかに
変化があったときの補正手順を示している。定期的な測
定が開始されると、出力変化検出手段41は、各検出素
子の出力Ynを取り込み出力に変化があるか否かを判断
する(S1)。検出出力の変化の有無は、各検出素子の
前回の測定値と今回の測定値とを比較して判断する。判
定手段46は、検出素子の出力に変化があるときには、
出力が変化した検出素子の数が多いか少ないか判断する
(S2)。すなわち、図3に示すように、測定点で出力
が変化した検出素子が少数の場合には、その出力変化は
当該検出素子の定数bすなわちベースラインの変化に基
づくものであると判断する。また、図4に示すように、
測定点で出力が変化した検出素子が多数の場合には、そ
れらの検出素子は検出対象の変化すなわちガス濃度の変
化によって出力の変化が生じたものと判断する。
【0021】出力が変化した検出素子の数が多いときに
は、検出対象に変化が生じた場合として、感度aの補正
が必要か否かを判断する。まず、検出値算出手段42
は、各検出素子の出力Ynを用いてそれぞれの検出濃度
Xnを算出する(S3)。平均値演算手段43は、全て
の検出素子の検出濃度Xnの平均値mXを算出する(S
4)。
は、検出対象に変化が生じた場合として、感度aの補正
が必要か否かを判断する。まず、検出値算出手段42
は、各検出素子の出力Ynを用いてそれぞれの検出濃度
Xnを算出する(S3)。平均値演算手段43は、全て
の検出素子の検出濃度Xnの平均値mXを算出する(S
4)。
【0022】次いで、比較手段44で、得られた濃度平
均値mXと各素子の検出濃度Xnを順次比較し(S
5)、その差が所定の範囲内、例えば平均値mXの±3
0%以内にあるか否かを各検出素子ごとに判定する(S
6)。各検出素子の前記差が所定の範囲内にあるとき
(No)には、いずれの検出素子にも感度aの変化はな
いので、得られた濃度平均値mXを検出濃度Xsとして
決定し(S7)、センサ1の出力として表示手段5へ出
力して濃度を表示する(S8)。
均値mXと各素子の検出濃度Xnを順次比較し(S
5)、その差が所定の範囲内、例えば平均値mXの±3
0%以内にあるか否かを各検出素子ごとに判定する(S
6)。各検出素子の前記差が所定の範囲内にあるとき
(No)には、いずれの検出素子にも感度aの変化はな
いので、得られた濃度平均値mXを検出濃度Xsとして
決定し(S7)、センサ1の出力として表示手段5へ出
力して濃度を表示する(S8)。
【0023】一方、ステップS6での判定の結果、いず
れかの検出素子の前記差が所定の範囲外にあるとき(Y
es)には、平均値算出手段43は、その検出素子(は
ずれ検出素子)の出力を除いて検出濃度の平均値mX´
を算出する(S9)。得られた濃度平均値mX´を検出
濃度Xsとして決定する(S10)。次いで、補正手段
45は、前回用いた補正前の感度an´と濃度平均値m
X´と検出濃度Xnを用いて下記(2)式に適用しては
ずれ検出素子の補正後の感度anを得て検出値算出手段
42へ送り出し、はずれ検出素子の感度anを補正す
る。
れかの検出素子の前記差が所定の範囲外にあるとき(Y
es)には、平均値算出手段43は、その検出素子(は
ずれ検出素子)の出力を除いて検出濃度の平均値mX´
を算出する(S9)。得られた濃度平均値mX´を検出
濃度Xsとして決定する(S10)。次いで、補正手段
45は、前回用いた補正前の感度an´と濃度平均値m
X´と検出濃度Xnを用いて下記(2)式に適用しては
ずれ検出素子の補正後の感度anを得て検出値算出手段
42へ送り出し、はずれ検出素子の感度anを補正す
る。
【0024】
【数1】
【0025】平均値演算手段43は、ステップS10で
得られた検出濃度Xsをセンサ1の出力として表示手段
5へ出力して濃度を表示する(S8)。以上の処理によ
って、多数の検出素子の出力が変化したときの検出素子
の感度aの変化を通常の濃度検出処理の中で補正するこ
とができる。
得られた検出濃度Xsをセンサ1の出力として表示手段
5へ出力して濃度を表示する(S8)。以上の処理によ
って、多数の検出素子の出力が変化したときの検出素子
の感度aの変化を通常の濃度検出処理の中で補正するこ
とができる。
【0026】ステップS2の判定で、出力が変化した検
出素子の数が少ないときには、検出対象に変化は生じて
おらず、特定の検出素子のみの出力が変化しているとし
て、当該検出素子の定数bの変化すなわちベースドリフ
トが生じたと判断して、以下のドリフト補正処理を実行
する。まず、各検出素子の出力Ynからそれぞれの検出
濃度値Xnを算出する(S12)。次いで、ドリフトを
生じた検出素子を除く残りの検出素子の検出濃度値の平
均値mX´を演算する(S13)。残りの検出素子の算
出した検出濃度の平均値mX´を検出濃度Xsとして決
定し(S7)、得られた検出濃度Xsをセンサ1の出力
として表示手段5へ出力して濃度を表示する(S8)。
出素子の数が少ないときには、検出対象に変化は生じて
おらず、特定の検出素子のみの出力が変化しているとし
て、当該検出素子の定数bの変化すなわちベースドリフ
トが生じたと判断して、以下のドリフト補正処理を実行
する。まず、各検出素子の出力Ynからそれぞれの検出
濃度値Xnを算出する(S12)。次いで、ドリフトを
生じた検出素子を除く残りの検出素子の検出濃度値の平
均値mX´を演算する(S13)。残りの検出素子の算
出した検出濃度の平均値mX´を検出濃度Xsとして決
定し(S7)、得られた検出濃度Xsをセンサ1の出力
として表示手段5へ出力して濃度を表示する(S8)。
【0027】一方、得られた濃度平均値mX´と各検出
素子の検出濃度Xnを比較し(S14)、その差が所定
の範囲内、例えば平均値mXの±30%以内にあるか否
かを各検出素子ごとに判定する(S15)。前記差が所
定の範囲内にないとき(Yes)には、出力変化検出素
子の定数bを前回の定数b´に差分Δbを加算して得
て、出力変化検出素子を補正して(S16)、測定を終
了する。ここで、差分Δbは、下記(3)式で示され
る。 Δb=ΔYn=Yn(今回)−Yn(前回)……(3) 以上の処理によって、出力が変化した検出素子が少数の
ときの検出素子の定数bの変化すなわちベースラインの
ドリフトを通常の濃度検出処理の中で補正することがで
きる。
素子の検出濃度Xnを比較し(S14)、その差が所定
の範囲内、例えば平均値mXの±30%以内にあるか否
かを各検出素子ごとに判定する(S15)。前記差が所
定の範囲内にないとき(Yes)には、出力変化検出素
子の定数bを前回の定数b´に差分Δbを加算して得
て、出力変化検出素子を補正して(S16)、測定を終
了する。ここで、差分Δbは、下記(3)式で示され
る。 Δb=ΔYn=Yn(今回)−Yn(前回)……(3) 以上の処理によって、出力が変化した検出素子が少数の
ときの検出素子の定数bの変化すなわちベースラインの
ドリフトを通常の濃度検出処理の中で補正することがで
きる。
【0028】以上のように、従来の検出素子では、感度
aもしくはベースラインbのドリフトが許容範囲外へず
れてしまったときにそのセンサの寿命としていたが、本
補正方法を利用することによって検出素子一つ当たりの
寿命を延ばすことができ、センサ全体の寿命を飛躍的に
延ばすことが可能になる。
aもしくはベースラインbのドリフトが許容範囲外へず
れてしまったときにそのセンサの寿命としていたが、本
補正方法を利用することによって検出素子一つ当たりの
寿命を延ばすことができ、センサ全体の寿命を飛躍的に
延ばすことが可能になる。
【0029】ところで、図4に示したように各検出素子
の出力が一斉に変化した場合であっても、ベースライン
の変化と感度の変化が同時に起こっている可能性もあり
うる。このように感度aおよびベースラインbの双方に
変化が生じている場合、感度aのみを補正すると、図5
の破線aに示すように感度aの補正量が大きくなり図5
の実線Aに比較して高濃度領域への影響が極めて大きく
なる恐れがある。一方ベースラインbのみを補正すると
図5の破線bに示すようにべースラインbの補正量が大
きくなり図5の実線Aに比較して低濃度領域での誤差が
大きくなる恐れがある。
の出力が一斉に変化した場合であっても、ベースライン
の変化と感度の変化が同時に起こっている可能性もあり
うる。このように感度aおよびベースラインbの双方に
変化が生じている場合、感度aのみを補正すると、図5
の破線aに示すように感度aの補正量が大きくなり図5
の実線Aに比較して高濃度領域への影響が極めて大きく
なる恐れがある。一方ベースラインbのみを補正すると
図5の破線bに示すようにべースラインbの補正量が大
きくなり図5の実線Aに比較して低濃度領域での誤差が
大きくなる恐れがある。
【0030】
【実施例】このように、検出素子の出力変化の発生状態
に応じて検出素子の感度aとベースラインbの補正度合
いを変えて補正処理することが必要になる。このような
補正の実施例を、図2を援用して説明する。すなわち、
図2に示す各検出素子の出力に変化が生じたかを監視す
るステップS1からはずれ検出素子を除き残りの検出素
子出力に基づく検出濃度から得た濃度平均値mX´を検
出濃度Xsと決定するステップS10までの処理は、前
記実施例と変わるところはない。本実施例では、出力が
変化した検出素子の数が多いときに、ステップS11に
示される検出濃度が平均値mXから所定の範囲を越えて
いる検出素子の補正処理を以下のように実行する点が異
なっている。
に応じて検出素子の感度aとベースラインbの補正度合
いを変えて補正処理することが必要になる。このような
補正の実施例を、図2を援用して説明する。すなわち、
図2に示す各検出素子の出力に変化が生じたかを監視す
るステップS1からはずれ検出素子を除き残りの検出素
子出力に基づく検出濃度から得た濃度平均値mX´を検
出濃度Xsと決定するステップS10までの処理は、前
記実施例と変わるところはない。本実施例では、出力が
変化した検出素子の数が多いときに、ステップS11に
示される検出濃度が平均値mXから所定の範囲を越えて
いる検出素子の補正処理を以下のように実行する点が異
なっている。
【0031】本実施例は、図2のステップS11におけ
る感度補正に代えて、はずれ検出素子の感度aおよびベ
ースラインbの補正を下記(4)式、(5)式、(6)
式を用いて行う。
る感度補正に代えて、はずれ検出素子の感度aおよびベ
ースラインbの補正を下記(4)式、(5)式、(6)
式を用いて行う。
【0032】
【数2】 ここで、anは補正後の感度、an´は前回用いた補正
前の感度、bnは補正後のベースライン、bn´は前回
用いた補正前のベースライン、Xnははずれ検出素子の
検出濃度、mX´ははずれ検出素子を除く残りの検出素
子の検出濃度の平均値、δ,δ´は係数をそれぞれ表わ
している。係数δは、感度aの補正の度合いを、係数δ
´は、ベースラインbの補正の度合いを示している。
前の感度、bnは補正後のベースライン、bn´は前回
用いた補正前のベースライン、Xnははずれ検出素子の
検出濃度、mX´ははずれ検出素子を除く残りの検出素
子の検出濃度の平均値、δ,δ´は係数をそれぞれ表わ
している。係数δは、感度aの補正の度合いを、係数δ
´は、ベースラインbの補正の度合いを示している。
【0033】この演算に当たっては、検出した濃度が、
低濃度領域にあるか高濃度領域にあるかを判定し、検出
した濃度が低濃度領域にあるときには、係数δ´を大き
くしてベースラインbによる補正の度合いを大きくし
て、高濃度領域における感度補正誤差の影響を緩和させ
る。一方検出した濃度が、高濃度領域にあるときには、
係数δを大きくして感度aの補正度合いを大きくして、
低濃度領域におけるベースライン補正誤差の影響を緩和
させる。
低濃度領域にあるか高濃度領域にあるかを判定し、検出
した濃度が低濃度領域にあるときには、係数δ´を大き
くしてベースラインbによる補正の度合いを大きくし
て、高濃度領域における感度補正誤差の影響を緩和させ
る。一方検出した濃度が、高濃度領域にあるときには、
係数δを大きくして感度aの補正度合いを大きくして、
低濃度領域におけるベースライン補正誤差の影響を緩和
させる。
【0034】以上のように、本実施例では、感度aとベ
ースラインbの双方を補正するときに、その重み付けの
度合いを適応的に変更することによって、補正誤差を最
適化することができる。
ースラインbの双方を補正するときに、その重み付けの
度合いを適応的に変更することによって、補正誤差を最
適化することができる。
【0035】本発明による補正方法を実際のセンサに適
用した場合の出力の経時変化を図6および図7を用いて
説明する。図6は、FETを用いた水素センサの場合を
示している。ゲート部分を30ppmの水素雰囲気にさ
らしたFETを8個用いて水素センサを構成している。
三角印でプロットした折線は補正なしの場合を、四角印
でプロットした折線は感度aのみを補正した場合を、丸
印でプロットした折線は感度aとベースラインbの双方
を補正した場合を示している。図6は、横軸に時間
(分)を縦軸に演算して得た水素ガス濃度(ppm)を
あらわしており、センサの温度を200℃にして加速試
験を行った結果である。図から明らかなように、感度お
よびベースラインを補正した場合には、センサの寿命は
50000分以上であり、検出値の標準偏差は20pp
mであった。感度のみを補正した場合には、センサの寿
命はおよそ20000分であり、検出値の標準偏差は、
124ppmであった。補正しない場合には、センサの
寿命はおよそ20000分であり、検出値の標準偏差
は、684ppmであった。
用した場合の出力の経時変化を図6および図7を用いて
説明する。図6は、FETを用いた水素センサの場合を
示している。ゲート部分を30ppmの水素雰囲気にさ
らしたFETを8個用いて水素センサを構成している。
三角印でプロットした折線は補正なしの場合を、四角印
でプロットした折線は感度aのみを補正した場合を、丸
印でプロットした折線は感度aとベースラインbの双方
を補正した場合を示している。図6は、横軸に時間
(分)を縦軸に演算して得た水素ガス濃度(ppm)を
あらわしており、センサの温度を200℃にして加速試
験を行った結果である。図から明らかなように、感度お
よびベースラインを補正した場合には、センサの寿命は
50000分以上であり、検出値の標準偏差は20pp
mであった。感度のみを補正した場合には、センサの寿
命はおよそ20000分であり、検出値の標準偏差は、
124ppmであった。補正しない場合には、センサの
寿命はおよそ20000分であり、検出値の標準偏差
は、684ppmであった。
【0036】図7は、固体電解質型の一酸化炭素(C
O)ガスセンサの場合を示している。固体電解質型CO
検出素子を8個用いてCOガスセンサを構成している。
測定ガス雰囲気は1000ppm、2000ppm、3
000ppmであり、三角印でプロットした折線は補正
なしの場合を、丸印でプロットした折線は感度aのみを
補正した場合を示している。図7は、横軸に時間(te
rm)を縦軸に演算して得たCOガス濃度(ppm)を
あらわしており、ヒータを40秒オンにし、40秒OF
Fにするサイクルを1000サイクル繰り返して1te
rm(8000秒)としている耐久試験を行った結果で
ある。図から明らかなように、感度補正した場合には、
検出値の標準偏差は328ppmであった。補正しない
場合には、検出値の標準偏差は、600ppmであっ
た。いずれの濃度においても、10termを過ぎるこ
ろから構成なしの場合は検出誤差が大きくなる傾向が認
められる。
O)ガスセンサの場合を示している。固体電解質型CO
検出素子を8個用いてCOガスセンサを構成している。
測定ガス雰囲気は1000ppm、2000ppm、3
000ppmであり、三角印でプロットした折線は補正
なしの場合を、丸印でプロットした折線は感度aのみを
補正した場合を示している。図7は、横軸に時間(te
rm)を縦軸に演算して得たCOガス濃度(ppm)を
あらわしており、ヒータを40秒オンにし、40秒OF
Fにするサイクルを1000サイクル繰り返して1te
rm(8000秒)としている耐久試験を行った結果で
ある。図から明らかなように、感度補正した場合には、
検出値の標準偏差は328ppmであった。補正しない
場合には、検出値の標準偏差は、600ppmであっ
た。いずれの濃度においても、10termを過ぎるこ
ろから構成なしの場合は検出誤差が大きくなる傾向が認
められる。
【0037】前記実施例では、各検出素子の出力が一斉
に変化した場合であっても、ベースラインの変化と感度
の変化が同時に起こっている可能性もありうることを前
提にしたが、出力が変化した検出素子の数が少ない場合
であっても、ベースラインの変化と感度の変化が同時に
起こっている可能性もありうる。以下、出力が変化した
検出素子の数が少ない場合にも、感度aとベースライン
bの双方を補正する例を図8を用いて説明する。
に変化した場合であっても、ベースラインの変化と感度
の変化が同時に起こっている可能性もありうることを前
提にしたが、出力が変化した検出素子の数が少ない場合
であっても、ベースラインの変化と感度の変化が同時に
起こっている可能性もありうる。以下、出力が変化した
検出素子の数が少ない場合にも、感度aとベースライン
bの双方を補正する例を図8を用いて説明する。
【0038】まず、出力変化検出手段42は、前回の検
出結果と今回の検出結果とを比較して各検出素子の出力
の変化の発生を監視する(S20)。検出結果に変化が
有るときには、各検出素子の出力Ynからそれぞれの検
出濃度Xnを算出する(S21)。次いで、全ての検出
素子の検出濃度Xn平均値mXを算出する(S22)。
この平均値mXと各検出素子の検出濃度Xnとを比較し
(S23)、その差が所定の幅(例えば30%)以内で
あるか否かを判定する(S24)。ステップS23およ
びステップS24の処理を全ての検出素子について実行
する。
出結果と今回の検出結果とを比較して各検出素子の出力
の変化の発生を監視する(S20)。検出結果に変化が
有るときには、各検出素子の出力Ynからそれぞれの検
出濃度Xnを算出する(S21)。次いで、全ての検出
素子の検出濃度Xn平均値mXを算出する(S22)。
この平均値mXと各検出素子の検出濃度Xnとを比較し
(S23)、その差が所定の幅(例えば30%)以内で
あるか否かを判定する(S24)。ステップS23およ
びステップS24の処理を全ての検出素子について実行
する。
【0039】判定の結果、その差が所定の幅を越えてい
る素子がある場合には、当該検出素子に感度aの変化お
よびベースラインbの変化が生じたとして、当該検出素
子を除き残りの検出素子の検出値の平均値mX´を算出
する(S25)。さらに、当該検出素子の検出濃度領域
に対応して、感度aとベースラインbの補正の割合であ
る係数δ、δ´を決定する(S26)。次いで、(4)
式にステップS26で決定した係数δを適用して、はず
れ検出素子の感度anを補正した(S27)後、(5)
式にステップS26で決定した係数δ´を適用して、は
ずれ検出素子のベースラインbを補正して(S28)当
該検出素子の補正を終了する。
る素子がある場合には、当該検出素子に感度aの変化お
よびベースラインbの変化が生じたとして、当該検出素
子を除き残りの検出素子の検出値の平均値mX´を算出
する(S25)。さらに、当該検出素子の検出濃度領域
に対応して、感度aとベースラインbの補正の割合であ
る係数δ、δ´を決定する(S26)。次いで、(4)
式にステップS26で決定した係数δを適用して、はず
れ検出素子の感度anを補正した(S27)後、(5)
式にステップS26で決定した係数δ´を適用して、は
ずれ検出素子のベースラインbを補正して(S28)当
該検出素子の補正を終了する。
【0040】ステップS24の判定の結果、差が所定の
範囲を越える検出素子がなかったときには、平均値mX
を検出値Xsと決定して(S29)、検出値Xsを濃度
として表示装置5に表示し(S30)、処理を終了す
る。
範囲を越える検出素子がなかったときには、平均値mX
を検出値Xsと決定して(S29)、検出値Xsを濃度
として表示装置5に表示し(S30)、処理を終了す
る。
【0041】ステップS25で、はずれ検出素子を除い
た残りの検出素子の検出値の平均値Xm´を算出したと
きには、この平均値Xm´を濃度として決定し(S3
1)、処理を終了する。
た残りの検出素子の検出値の平均値Xm´を算出したと
きには、この平均値Xm´を濃度として決定し(S3
1)、処理を終了する。
【0042】以上のように、本実施例では、感度aとベ
ースラインbの双方を補正するときに、その重み付けの
度合いを適応的に変更することによって、補正誤差を最
適化することができる。
ースラインbの双方を補正するときに、その重み付けの
度合いを適応的に変更することによって、補正誤差を最
適化することができる。
【0043】以上の実施例では、各検出素子の形状や特
性などを等しいものとして説明したが、各検出素子の動
作温度または各検出素子のサイズもしくは感応膜の材質
等を変化させてベースラインと感度の変化をランダムに
起こさせることによって、これらの条件を参照してそれ
らの変化の検出を容易にすることができる。この方法は
各検出素子の経時変化が同時に起こってしまうような特
性を有するセンサへ適用できる。また、実施例では、各
検出素子の感度特性が線形であるとして説明したが、こ
れに限らず、対数関数、指数関数といった感度特性を有
する検出素子へも適用することができる。さらに、実施
例にはガス濃度センサに付いて説明したが、本発明はこ
れに限定されることなく、他の濃度センサ、圧力セン
サ、流量センサ、温度センサなど複数の検出素子を備え
た各種のセンサに当然に適用することができる。
性などを等しいものとして説明したが、各検出素子の動
作温度または各検出素子のサイズもしくは感応膜の材質
等を変化させてベースラインと感度の変化をランダムに
起こさせることによって、これらの条件を参照してそれ
らの変化の検出を容易にすることができる。この方法は
各検出素子の経時変化が同時に起こってしまうような特
性を有するセンサへ適用できる。また、実施例では、各
検出素子の感度特性が線形であるとして説明したが、こ
れに限らず、対数関数、指数関数といった感度特性を有
する検出素子へも適用することができる。さらに、実施
例にはガス濃度センサに付いて説明したが、本発明はこ
れに限定されることなく、他の濃度センサ、圧力セン
サ、流量センサ、温度センサなど複数の検出素子を備え
た各種のセンサに当然に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
検出素子から構成したセンサにおいて、常時感度および
ベースラインを自動的に補正することができ、センサの
長寿命化を図ることができるとともに、測定精度を長期
にわたって高く保つことができる。
検出素子から構成したセンサにおいて、常時感度および
ベースラインを自動的に補正することができ、センサの
長寿命化を図ることができるとともに、測定精度を長期
にわたって高く保つことができる。
【図1】本発明にかかる複数の検出素子で構成されるセ
ンサの構成を示すブロック線図。
ンサの構成を示すブロック線図。
【図2】本発明にかかるセンサの補正方法の概要を示す
フローチャート。
フローチャート。
【図3】検出素子の出力変化の状況を説明する出力状態
図(その1)。
図(その1)。
【図4】検出素子の出力変化の状況を説明する出力状態
図(その2)。
図(その2)。
【図5】第2の実施例におけるセンサの補正状態を示す
出力特性図。
出力特性図。
【図6】本発明の補正方法による経時変化試験の結果を
示す出力特性図(その1)。
示す出力特性図(その1)。
【図7】本発明の補正方法による経時変化試験の結果を
示す出力特性図(その2)。
示す出力特性図(その2)。
【図8】本発明にかかるセンサの第2の実施例の補正方
法の概要を示すフローチャート。
法の概要を示すフローチャート。
【図9】センサの感度変化およびベースラインドリフト
の状況を説明する出力特性図。
の状況を説明する出力特性図。
【図10】従来の複数の検出素子で構成されるセンサの
構成概念を示すブロック図。
構成概念を示すブロック図。
1 センサ 2 アレイ 3 検出素子 4 自動補正回路 41 出力変化検出手段 42 検出値算出手段 43 平均値演算手段 44 比較手段 45 補正手段 46 判定手段 47 制御手段 5 表示手段 9 演算手段
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力値から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサ
において、定期的に各検出素子の出力の変化を検出する
出力変化検出手段と、各検出素子の出力から検出値を算
出する検出値算出手段と、複数の検出素子の出力から算
出した検出値の平均値を演算する平均値演算手段と、該
複数の検出素子の出力から算出した検出値の平均値とセ
ンサを構成するそれぞれの検出素子の出力から算出した
検出値とを比較する比較手段と、比較によって得た差が
所定の範囲を越えたときに当該検出素子の出力値を補正
する補正手段と、複数の検出素子の補正後の出力から算
出した検出値の平均値を表示する表示手段を有すること
を特徴とするセンサ。 - 【請求項2】 検出素子の出力に変化があったときに出
力変化があった検出素子の数の多少を判定する判定手段
を設けた請求項1記載のセンサ。 - 【請求項3】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサの
ベースライン補正方法において、複数の検出素子の出力
を監視し、複数の検出素子の内少数の検出素子にのみ出
力の変化があったときに、該検出素子のベースラインが
変化したと判断し、変化分を打ち消すようにベースライ
ンを補正することを特徴とするセンサのベースライン補
正方法。 - 【請求項4】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサの
感度の補正方法において、複数の検出素子の出力を監視
し、複数の検出素子の内多数の検出素子の出力が変化し
たときに、出力から算出した検出値の変化量が異なる少
数の検出素子の感度が変化したと判断し、検出値の変化
量の異なる分を打ち消すように感度を補正することを特
徴とするセンサの感度の補正方法。 - 【請求項5】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサの
検出素子の出力補正方法において、複数の検出素子の出
力を監視し、複数の検出素子の内少数の検出素子にのみ
出力の変化があったときに、該検出素子の変化分を打ち
消すようにベースラインを補正し、複数の検出素子の内
多数の検出素子の出力が変化したときに、出力から算出
した検出値の変化量が異なる少数の検出素子の検出値の
変化量の異なる分を打ち消すように感度を補正すること
を特徴とするセンサの出力補正方法。 - 【請求項6】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサの
検出素子の出力補正方法において、複数の検出素子の出
力を監視し、複数の検出素子の内少なくとも一つ以上の
検出素子に出力の変化があったときに、出力から算出し
た検出値の変化量が検出値の平均値と異なる検出素子の
感度およびベースラインを重み付けて補正し、感度およ
びベースライン補正の重み付けの割合を検出値の大小に
応じて変更させることを特徴とするセンサの出力補正方
法。 - 【請求項7】 複数の検出素子を備え、各検出素子の出
力から算出した検出値の平均値を測定値とするセンサの
検出素子の出力補正方法において、複数の検出素子の出
力を監視し、複数の検出素子の内少数の検出素子にのみ
出力の変化があったときに、該検出素子の変化分を打ち
消すようにベースラインを補正し、複数の検出素子の内
多数の検出素子の出力が変化したときに、出力から算出
した検出値の変化量が異なる少数の検出素子の感度およ
びベースラインを重み付けて補正し、感度およびベース
ライン補正の重み付けの割合を検出値の大小に応じて変
更させることを特徴とするセンサの出力補正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9030529A JPH10227655A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | センサおよび該センサの補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9030529A JPH10227655A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | センサおよび該センサの補正方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10227655A true JPH10227655A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12306339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9030529A Pending JPH10227655A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | センサおよび該センサの補正方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10227655A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006030130A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-02-02 | Yokogawa Electric Corp | 多チャネル式測定装置およびその電源供給方法 |
| WO2008004582A1 (en) * | 2006-07-04 | 2008-01-10 | Ngk Insulators, Ltd. | Piezoelectric/electrostrictive film type sensor |
| JP2008014690A (ja) * | 2006-07-04 | 2008-01-24 | Ngk Insulators Ltd | 圧電/電歪膜型センサ |
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