JPH10231135A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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JPH10231135A
JPH10231135A JP3745197A JP3745197A JPH10231135A JP H10231135 A JPH10231135 A JP H10231135A JP 3745197 A JP3745197 A JP 3745197A JP 3745197 A JP3745197 A JP 3745197A JP H10231135 A JPH10231135 A JP H10231135A
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JP
Japan
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clad
core rod
base material
optical fiber
rod
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Withdrawn
Application number
JP3745197A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Sasaki
俊央 佐々木
Toshikazu Omae
俊和 御前
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10231135A publication Critical patent/JPH10231135A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/01205Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from tubes, rods, fibres or filaments

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアロッドと分割クラッドロッドとの一体化
をより容易にかつ確実に行ない得るようにすることにあ
り、また、特殊なガラスであっても最終的に製造される
光ファイバの損失の低減化を図る。 【解決手段】 一対の半割りクラッドロッドの内の一方
に凹溝を長手方向全長に形成し、この凹溝内にコアロッ
ドを嵌め込み、他方の半割りクラッドロッドを被せて組
み合わせ母材3とする。相対向面に半円形の嵌め込み溝
41,41を有し各溝表面に弾力性を有する所定厚みの
緩衝層42を形成した一対の押し型4,4間に、組み合
わせ母材を挟み込み、組み合わせ母材に対し径方向内方
の応力を付与しながら加熱することで確実に一体化させ
る。押し型等の全体を真空容器内に配置して面倒な圧力
差制御や雰囲気制御を不要とする。熱収縮性を有するチ
ューブ内に組み合わせ母材を内挿した状態で加熱するこ
とにより径方向内方への応力を付与したり、マッフル管
に挿入した組み合わせ母材に延伸力をかけて縮径力を作
用させたりして一体化させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア・クラッド構
造を有する光ファイバ母材の製造方法に関し、特に、コ
ア組成のガラスロッドと、クラッド組成の2以上の分割
ガラスロッドとを所定配置に組み合わせて一体化するこ
とにより光ファイバ母材を製造する製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ母材の製造方法とし
て、コア用ガラスにより形成したコアロッドの周囲を、
クラッド用ガラスにより形成したクラッド形成用の2以
上の分割クラッドロッドにより囲み、このようにコアロ
ッドと2以上の分割クラッドロッドとを組み合わせたも
のを減圧状態の下で加熱することにより一体化し、これ
により、コア・クラッド構造の光ファイバ母材を製造す
るという製造方法が知られている(特開平8−2955
24号公報参照)。
【0003】また、互いに個別に形成したコアロッドと
クラッド形成用パイプとを加熱により一体化して製造さ
れるフッ化物光ファイバ母材に対し、ガラスの結晶化開
始温度以下の温度範囲で除歪を行なうことが知られてい
る(特開平6−183776号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
光ファイバ母材の製造方法においては、特に一体化工程
において、以下の問題がある。
【0005】一体化(コラプス)を効果的に行なうため
には、コアロッドと各分割クラッドロッドとの界面部分
である内周側の空間部分を、上記各分割クラッドロッド
の外周側の空間よりも低圧の減圧状態にする必要があ
る。ところが、このような圧力差を正確に実現させるに
は圧力調整の制御が困難なものとなる。すなわち、上記
圧力差をあまり大きくし過ぎると各分割クラッドロッド
が一気に潰れるようになる一方、上記圧力差があまり小
さいと一体化に時間がかかり過ぎることになる。加え
て、上記の圧力差は一定に維持する必要があるが、各分
割クラッドロッド間、各分割クラッドロッドとコアロッ
ドとの間の互いの界面の加工精度をかなり高いものにし
ないと、それらの間の隙間から外周側空間の雰囲気が内
周側空間部分に入り込み、一定圧力の維持が困難とな
る。
【0006】また、製造する光ファイバ母材がフッ化物
ガラス等の特殊なガラスの場合には、ガラスの結晶化を
回避するために雰囲気制御を確実に行なう必要がある
が、それが不十分なものになって雰囲気中に酸素(O2
)があると、そのO2 とガラス成分とが結合してガラ
ス表面の組成が変化してしまうおそれがある。また、雰
囲気制御に用いる不活性ガスの露点管理が不十分である
と雰囲気中の水分量が増大しその水分とガラスとが反応
して水和物を生じ結晶の核が生成されてしまうおそれが
ある。
【0007】以上の結果、各分割クラッドロッドとコア
ロッドとの一体化が不完全なものになったり、特殊なガ
ラスの場合には雰囲気制御の不足により結晶を発生させ
てしまうおそれがある。この結果、製造された光ファイ
バ母材を線引することにより得られる光ファイバのコア
・クラッド界面に泡等が生じて、光ファイバの伝送損失
の増大を招くおそれがある。一方、上記の圧力調整制御
や雰囲気制御を完全に行なおうとすると、製造装置の複
雑化を招くことになる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、コアロッドと
分割クラッドロッドとの一体化をより容易にかつ確実に
行ない得るようにすることにあり、また、特殊なガラス
であっても最終的に製造される光ファイバの損失の低減
化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、クラッド形成用の複数のク
ラッドロッドを形成する一方、コア用ガラスによりコア
ロッドを形成し、上記複数のクラッドロッドをコアロッ
ドが中心に位置するようコアロッドの外周囲に配置して
組み合わせた後、この組み合わせた状態の組み合わせ母
材を互いに一体化させて光ファイバ母材を形成する光フ
ァイバ母材の製造方法を前提とする。このものにおい
て、上記組み合わせ母材を真空状態の下に置き、この組
み合わせ母材に対し、外周側からコアロッドの側に向か
う径方向応力を機械的に付与しながら加熱することによ
り上記組み合わせ母材の一体化工程を行なう構成とする
ものである。
【0010】上記の構成の場合、一体化工程において、
組み合わせ母材の外周側からコアロッドの側に向かう径
方向応力を機械的に付与しながら加熱するようにしてい
るため、外周側の複数のクラッドロッドが内周側のコア
ロッドに対し確実に溶着されて一体化され、一体化のた
めに面倒な内外空間の圧力調整制御を行なう必要もな
い。しかも、組み合わせ母材の全体が真空状態の下に置
かれるため、特殊なガラスを用いた場合であっても雰囲
気中の水分やO2 によるガラス表面の変質や結晶化を回
避することが可能になり、面倒な雰囲気制御を行なう必
要もない。従って、組み合わせ母材を容易かつ確実に一
体化させることが可能になる上に、得られた光ファイバ
母材から線引した光ファイバの損失低減化が図られる。
【0011】請求項2記載の発明は、長手方向に均一断
面形状を有するコアロッドをコア用ガラスにより形成す
るコアロッド形成工程と、このコアロッド形成工程とは
別に、長手方向に均一断面形状を有する1つのクラッド
ロッドをクラッド用ガラスにより形成するクラッドロッ
ド形成工程と、形成された上記クラッドロッドを直径方
向に切断することにより一対の半割りクラッドロッドを
形成する分割工程と、上記一対の半割りクラッドロッド
の少なくとも一方の切断面に対し上記クラッドロッドの
断面中心に対応する位置において長手方向略全長に延び
る凹溝を形成する溝加工工程とを行なうものである。そ
して、形成された上記凹溝に対し上記コアロッドを嵌め
込んだ状態で一対の半割りクラッドロッドを互いの切断
面同士で重合して組み合わせた後、この組み合わせた状
態の組み合わせ母材を真空状態の下に置き、この組み合
わせ母材に対し、外周側からコアロッドの側に向かう径
方向応力を機械的に付与しながら加熱することにより上
記一対の半割りクラッドロッドとコアロッドとを互いに
一体化させる一体化工程を行なう構成とするものであ
る。
【0012】上記の構成の場合、請求項1記載の発明と
同様に、一体化工程において、組み合わせ母材の外周側
からコアロッドの側に向かう径方向応力を機械的に付与
しながら加熱するようにしているため、外周側の複数の
クラッドロッドが内周側のコアロッドに対し確実に溶着
されて一体化され、一体化のために面倒な内外空間の圧
力調整制御を行なう必要もない。しかも、組み合わせ母
材の全体が真空状態の下に置かれるため、特殊なガラス
を用いた場合であっても雰囲気中の水分やO2によるガ
ラス表面の変質や結晶化を回避することが可能になり、
面倒な雰囲気制御を行なう必要もない。従って、組み合
わせ母材を容易かつ確実に一体化させることが可能にな
る上に、得られた光ファイバ母材から線引した光ファイ
バの損失低減化が図られる。その上に材料として必要な
のは、コアロッド形成工程によるコアロッドと、クラッ
ドロッド形成工程による1つのクラッドロッドとだけで
あり、また、コアロッドと一対の半割りクラッドロッド
との組み合わせも、半割りクラッドロッド側の凹溝にコ
アロッドを嵌め込むだけで位置決めし得るため、一体化
工程に用いる組み合わせ母材の準備までの工程が簡略化
される。
【0013】請求項3〜請求項5のいずれかに記載の発
明は、請求項1または請求項2記載の発明における径方
向応力の付与の具体的方法を特定するものであり、請求
項3記載の発明は、組み合わせ母材の外周面を一対の押
し型により互いに相対向する側から挟み込むことにより
径方向応力を付与するようにするものである。この構成
の場合、押し型により組み合わせ母材に外周側から確実
に径方向応力を付与させることが可能になる。
【0014】請求項4記載の発明は、組み合わせ母材の
外周囲に対し加熱により外周長さが収縮するチューブを
外挿させた状態で加熱することにより径方向応力を付与
するようにするものである。この構成の場合、チューブ
が外挿された状態で加熱を開始すると、そのチューブが
収縮して外周長さを徐々に減じていくため、組み合わせ
母材の外周側にはそのチューブの収縮に従いコアロッド
側に向かう径方向応力が付与されることになる。
【0015】請求項5記載の発明は、組み合わせ母材に
対し長手方向に延伸力を加えることにより径方向応力を
付与するようにするものである。この構成の場合、組み
合わせ母材に対し長手方向に延伸力を加えながら加熱す
ると、上記組み合わせ母材が軟化して延伸されるに従い
縮径化され、これに伴いコアロッド側に向かう径方向応
力が付与されることになる。
【0016】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、一体化工程の後に、
一体化された光ファイバ母材を、真空状態の下で、結晶
化開始温度以下の温度範囲で熱処理することにより除歪
する除歪工程を行なう構成とするものである。
【0017】上記の構成の場合、除歪工程を行なうこと
により、一体化工程における加熱により応力が加わって
いることに起因して光ファイバの線引の前に表面加工を
行なう場合に、その表面加工の際に割れやクラックが入
り易くなるというおそれや、線引時の再加熱の際に変形
が生じ易くなるというおそれを回避することが可能にな
り、最終的に線引した場合に低損失でかつ安定した光フ
ァイバを得ることが可能になる。しかも、熱処理時の温
度範囲の特定により、特殊なガラスを用いる場合におい
ても、除歪のための熱処理による結晶化が防止される。
【0018】さらに、請求項7記載の発明は、請求項2
記載の発明において、分割工程におけるクラッドロッド
の切断位置をそのクラッドロッドの中心点からコアロッ
ドの半径に対応する寸法だけずらせた位置とし、溝加工
工程における凹溝の形成を一対の半割りクラッドロッド
の内の一方にのみ行なうようにするものである。
【0019】上記の構成の場合、凹溝内にコアロッドを
嵌め込んだ後に他方の半割りクラッドロッドを被せるだ
けでコアロッドと一対の半割りクラッドロッドとの組み
合わせ作業が完了し、コアロッドを中心位置に位置付け
た状態の組み合わせ母材が確実にかつ容易な作業で得ら
れる。しかも、分割工程でクラッドロッドをその中心点
を通る直径で切断し、溝加工工程で両半割りクラッドロ
ッドのそれぞれに凹溝を形成してコアロッドを両凹溝間
に挟み込む場合と比べ、組み合わせの際にコアロッドと
各半割りクラッドロッドとが互いにこすれることによる
破損発生のおそれを低減させることが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0021】図1は、本発明の第1実施形態に係る光フ
ァイバ母材の製造方法を示す。この光ファイバ母材の製
造方法はクラッドロッドについてクラッドロッド形成工
程P1、分割工程P2、溝加工工程P3、及び、研磨・
エッチング工程P4を行なう一方、これらの各工程P1
〜P4とは別にコアロッドについてコアロッド形成工程
P5、線引延伸工程P6、及び、エッチング工程P7を
行ない、一対の半割りロッドと細径化コアロッドとを組
み合わせて後述の組み合わせ母材とする。この後、組み
合わせ母材について脱水工程P8、一体化工程P9、除
歪工程P10、再表面加工工程P11を行なって光ファ
イバの線引用の光ファイバ母材の製造が終了する。そし
て、この光ファイバ母材を用いて線引工程P12が行わ
れて光ファイバとされる。以下、各工程P1〜P11に
ついて詳細に説明する。
【0022】(クラッドロッド形成工程P1〜研磨・エ
ッチング工程P4)まず、クラッドロッド形成工程P1
では、クラッド組成のガラスを用いて長手方向に均一な
円形断面を有する所定径(例えば直径10mm)のクラ
ッドロッド1を形成する。このクラッドロッド1の形成
は、例えば横断面形状が円形の筒型の鋳型を用い、この
鋳型にクラッド組成のガラス融液をキャスティングして
徐冷するキャスティング法により行なえばよい。
【0023】分割工程P2では、図2に示すように、上
記クラッドロッド1を直径方向の切断線CLの位置で切
断して一対の半割りクラッドロッド11,12とする。
上記の切断線CLは、断面の中心線Cを横切る直交線
X,Yの内、一方の直交線Xに平行に、後述のエッチン
グ工程P7による処理後の細径化コアロッド(例えば直
径d=300μm)の半径に相当する寸法だけ(上例の
場合150μm)ずらせた位置に設定する。これによ
り、上記他方の直交線Yに沿った寸法R1 がクラッドロ
ッド1の半径Rよりもd/2だけ長い第1半割りクラッ
ドロッド11と、上記直交線Yに沿った寸法R2 がd/
2だけ短い第2半割りクラッドロッド12とに分割され
る。ここで、上記R1 及びR2 の関係は、R1 −d=R
2 となる。
【0024】溝加工工程P3では、上記第1半割りクラ
ッドロッド11の切断面111において上記中心線Cを
通るように所定寸法の凹溝112を長手方向全長に形成
する。この凹溝112の寸法は、図4に示すように、内
部に上記直径dの細径化コアロッド21がちょうど入る
程度の溝幅×深さ(d×d)とし、四角の凹溝を形成す
る。この凹溝112の形成は、例えば光ファイバの導波
路形成用の精密加工機等の高速回転の円板砥石を用いれ
ばよい。この場合、その円板砥石の厚みを上記溝幅に対
応するものに設定すればよい。なお、上記凹溝112の
形状は、上記の四角形状に限らず、上記直径dの細径化
コアロッド21がちょうど入る形状であればよく、例え
ば図5に示すようなU字形、図6に示すような底部がV
字形のものでもよい。
【0025】そして、研磨・エッチング工程P4では、
上記の第1半割りクラッドロッド11の切断面111及
び凹溝112の内面と、第2半割りクラッドロッド12
の切断面121(図3参照)とについて、まず、機械的
表面処理として研磨を、次に、化学的表面処理としてエ
ッチングをそれぞれ行なう。エッチングは、例えば1m
ol/lの塩酸(HCl)溶液に浸漬することにより行
なえばよい。
【0026】(コアロッド形成工程P5〜エッチング工
程P7)一方、コアロッド形成工程P5では、コア組成
のガラスを用いて長手方向に均一な円形断面を有する所
定径(例えば直径10mm)のコアロッド2を形成す
る。このコアロッド2の形成は、例えば上記のクラッド
ロッド形成工程P1の場合と同様にキャスティング法に
より行なえばよい。
【0027】線引延伸工程P6では、上記のコアロッド
2を例えば紡糸炉を用いて線引することにより所定径
(例えば直径400μm〜500μm)まで延伸して細
径化コアロッド21を形成する。
【0028】そして、エッチング工程P7では、上記の
細径化コアロッド21に対し念のためにエッチング処理
を行なう。このエッチング処理は、例えば上記と同様に
1mol/lの塩酸(HCl)溶液に浸漬すればよく、
また、上記コアロッド2がZrF4 及びBaF2 を主成
分とするフッ化物ガラス、中でもPr(プラセオジウ
ム)をドープしたZrF4 −BaF2 −LaF3 −Al
F3 −NaF(ZBLAN)系フッ化物ガラス、また
は、弗燐酸系ガラスにより形成した場合には例えば0.
4mol/lのZrOCl2 と1mol/lのHClと
の混合溶液に浸漬すればよい。このエッチング処理によ
り上記細径化コアロッド21は上記の凹溝112の寸法
に合致する直径d(300μm)まで細ることになる。
なお、この工程P7を省略する場合には上記の線引延伸
工程P6において直径がdになるように延伸させればよ
い。
【0029】(脱水工程P8)次に、上記エッチング工
程P7の後の細径化コアロッド21と、研磨・エッチン
グ工程P4の後の一対の半割りクラッドロッド11,1
2とを真空引きによりもしくは塩素ガスを用いて表面に
付着した水分を飛ばして脱水する。この後、細径化コア
ロッド21を、図3に示すように、第1半割りクラッド
ロッド11の凹溝112内に嵌め込み、その上に第2半
割りクラッドロッド12の切断面121を重合させて組
み合わせる。この組み合わせ状態に保持された光ファイ
バ母材の原形となる組み合わせ母材3を次の一体化工程
P9で一体化する。
【0030】(一体化工程P9)一体化工程P9では、
上記組み合わせ母材3の全体を所定の真空状態の下に置
き、その組み合わせ母材に対し外周側から細径化コアロ
ッド21の側に向かう径方向応力を付与しながら加熱す
ることにより一対の半割りクラッドロッド11,12及
び細径化コアロッド21を互いに一体化させる。上記の
真空状態としては、到達真空度が10-2Torr以下になる
ようにするのが好ましく、中でも10-3〜10-4Torr程
度の真空度にするのがより好ましい。
【0031】上記の径方向応力の付与の方法には以下の
第1〜第3の方法があり、いずれかの方法を採用すれば
よい。
【0032】第1の方法は、図7に示すような一対の押
し型4,4を用いて組み合わせ母材3の一体化を図るも
のであり、最も好ましい方法である。この押し型4,4
は、金属もしくはセラミックス等の熱の良導体により形
成されて互いの相対向面に半円形の凹状の嵌め込み溝4
1,41がそれぞれ形成されており、両押し型4,4を
相対向する側に押し付けた状態に保持する固定手段を有
している。上記各嵌め込み溝41の表面にはシリコーン
ゴムやテフロン(商品名;ポリテトラフルオロエチレ
ン)等の弾力性(クッション性)を有しかつ耐熱性を有
する素材により形成された緩衝層42が配設されてお
り、上記組み合わせ母材3はこの緩衝層42,42を介
して一対の押し形4,4により挟み込まれるようになっ
ている。上記両緩衝層42,42は、図8に示すように
両押し型4,4が上記固定手段により押し付けられた状
態で両緩衝層42,42の内周面により構成される内径
D2 が上記組み合わせ母材3の外周面により構成される
外径D1 よりも所定寸法小さくなるように各緩衝層42
の厚みが設定されている。
【0033】そして、この第1方法の場合では、図示省
略の真空容器内において、組み合わせ母材3が両緩衝層
42,42間に挟み込まれて固定された状態で全体が加
熱される。これにより、上記組み合わせ母材3は収縮さ
れた両緩衝層42,42からの復元力を径方向内方にう
けながら加熱され、細径化コアロッド21の外周面と各
半割りクラッドロッド11,12、及び、両半割りクラ
ッドロッド11,12の互いの切断面111,121が
密着されて一体化される。
【0034】第2の方法は、図9に途中を破断して示す
ように熱収縮性を有するチューブ5を用いるものであ
る。上記チューブ5は、例えば上記のテフロン等の素材
により形成されたものであり、所定の温度以上に加熱さ
れると主に周方向に収縮するように形成されている。こ
の収縮開始温度は組み合わせ母材3のガラス素材の温度
特性により定められ、次に示すようにそのガラス素材の
ガラス転移温度Tg がチューブ5の収縮開始温度よりも
高く、かつ、チューブ5の収縮力が失われる使用限界温
度よりも低くなるように定めればよい。
【0035】チューブの収縮開始温度<Tg <チューブ
の使用限界温度 例えばテフロン(FEP)を用いた場合であると、収縮
開始温度が180℃、使用限界温度が320〜330℃
となる。
【0036】そして、この第2方法の場合では、組み合
わせ母材3に上記チューブ5を外挿し、これらを真空容
器内で加熱する。加熱は、真空容器外を相対移動するヒ
ータにより部分毎に加熱するゾーン加熱の他に全体を同
時に加熱する全体加熱のいずれでもよい。この加熱によ
り上記チューブ5が収縮し、その収縮力により径方向応
力をうけながら軟化して上記組み合わせ母材3が一体化
される。
【0037】第3方法は、図10に示すように組み合わ
せ母材3をマッフル管6を貫通させ、その組み合わせ母
材3の上端側を例えばシリコーン製のキャップ7で保持
することにより、もしくは、他の治具で保持することに
より固定し、上記組み合わせ母材3の下端側を図示省略
の延伸治具により延伸させながら環状ヒータ8によりゾ
ーン加熱する。この場合、上記環状ヒータ8に対しマッ
フル管6の全体を下方に送り速度V1 で相対移動させな
がら組み合わせ母材3を延伸速度V2 で延伸させること
になるが、この延伸速度V2 が送り速度V1 よりも速く
なるように設定する。なお、ゾーン加熱ではなく全体加
熱を行なう場合には、延伸速度を径方向応力に対応する
所定の延伸速度の設定のみでよい。図10中9は真空引
き用のチューブである。
【0038】この第3方法では、チューブ9から真空引
きすることによりマッフル管6の内部全体が真空状態に
され、この真空状態の下で組み合わせ母材3を延伸させ
ながら加熱することにより、延伸に基づき組み合わせ母
材3に対するその組み合わせ母材3を縮径させようとす
る縮径力、すなわち、径方向内方に向かう応力が生じ、
このような径方向応力の付与状態の下で組み合わせ母材
3が軟化して一体化される。
【0039】なお、この第3方法と同じ装置を用いて下
方に組み合わせ母材3を垂下させて置くことにより、そ
の垂下された部分の組み合わせ母材3の自重によりマッ
フル管6内の組み合わせ母材3に対し縮径力を付与する
ことも可能であり、また、積極的に上記の垂下した部分
の下端に重錘を付加させて上記の縮径力の調整を図るよ
うにしてもよい。
【0040】(除歪工程10)除歪工程10では一体化
工程P9の後の一体化された光ファイバ母材に対し真空
容器内で所定の温度Ts で所定時間(例えば30分)加
熱処理することにより除歪する。この場合、通常のガラ
スでは、上記温度Ts はガラス転移温度Tg 以上の温度
範囲に設定すればよく、特にフッ化物ガラスの場合には
結晶化を防止するためにさらに結晶化開始温度Tx 以下
であることを条件に付加すればよい(Tg <Ts <Tx
)。
【0041】なお、この除歪工程P10は、一体化工程
P9ですでに加熱処理が行われており、この一体化工程
P9での加熱処理により除歪が行われているため、省略
することも可能である。
【0042】(再表面加工工程P12)再表面加工工程
P12では、上述の研磨・エッチング工程P4と同様処
理を行ない、以上で光ファイバ母材の製造が完了する。
【0043】<他の実施形態>本発明は上記実施形態に
限らず他の種々の実施形態を含むものである。すなわ
ち、上記実施形態ではコアロッド21の周囲に配置する
複数のクラッドロッドとして円形のクラッドを半割りに
した一対の半割りクラッドロッド11,12を用いてい
るが、これに限らず、多数のクラッドロッドを所定の径
に調整したコアロッドの外周囲を囲むように配置して組
み合わせ母材としてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における光ファイバ母材の製造方法によれば、一体化
工程において、全体を真空状態の下に置き、組み合わせ
母材の外周側からコアロッドの側に向かう径方向応力を
機械的に付与しながら加熱するようにしているため、従
来の面倒な圧力調整制御や雰囲気制御を行なう必要もな
く、光ファイバ母材への一体化を容易かつ確実に行うこ
とができ、得られた光ファイバ母材から線引した光ファ
イバの損失低減化を図ることができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様に、従来の面倒な圧力調整制御や雰囲気
制御を行なう必要もなく、光ファイバ母材への一体化を
容易かつ確実に行うことができ、得られた光ファイバ母
材から線引した光ファイバの損失低減化を図ることがで
きる。加えて、一体化工程に用いる組み合わせ母材の準
備までの工程を簡略化することができる。
【0046】請求項3〜請求項5のいずれかに記載の発
明によれば、径方向応力の付与を具体的かつ確実に行う
ことができ、請求項1または請求項2記載の発明による
効果を確実に得ることができる。
【0047】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の発明による効果に加え、除歪
工程を行なうようにしているため、最終的に線引した場
合に低損失でかつ安定した光ファイバを確実に得ること
ができ、しかも、熱処理時の温度範囲の特定により、特
殊なガラスを用いる場合においても、除歪のための熱処
理による結晶化を防止することができる。
【0048】さらに、請求項7記載の発明によれば、請
求項2記載の発明による効果に加え、一対の半割りクラ
ッドロッドとコアロッドとの組み合わせの際の破損発生
のおそれを低減させることができ、組み合わせ母材を確
実にかつ容易な作業で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す工程説明図である。
【図2】分割工程におけるクラッドロッドの切断位置を
示す図である。
【図3】一対の半割りクラッドロッドとコアロッドとを
組み合わせ方法を説明する断面図である。
【図4】凹溝の形状を示す図3の部分拡大図である
【図5】図4とは異なる形状の凹溝を示す図4相当図で
ある。
【図6】図4,図5とは異なる形状の凹溝を示す図4相
当図である。
【図7】一体化工程の第1方法を説明する斜視図であ
る。
【図8】図7の両押し型を固定した場合の部分拡大断面
図である。
【図9】一体化工程の第2方法を説明する一部破断斜視
図である。
【図10】一体化工程の第3方法を説明する断面模式図
である。
【符号の説明】
1 クラッドロッド 3 組み合わせ母材 4 押し型 5 チューブ 11,21 半割りクラッドロッド 21 細径化コアロッド(コアロッド) 111 切断面 112 凹溝 P1 クラッドロッド形成工程 P2 分割工程 P3 溝加工工程 P5 コアロッド形成工程 P6 線引延伸工程(コアロッド形成工程) P9 一体化工程 P10 除歪み工程

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッド形成用の複数のクラッドロッド
    を形成する一方、コア用ガラスによりコアロッドを形成
    し、上記複数のクラッドロッドをコアロッドが中心に位
    置するようコアロッドの外周囲に配置して組み合わせた
    後、この組み合わせた状態の組み合わせ母材を互いに一
    体化させて光ファイバ母材を形成する光ファイバ母材の
    製造方法において、 上記組み合わせ母材を真空状態の下に置き、この組み合
    わせ母材に対し、外周側からコアロッドの側に向かう径
    方向応力を機械的に付与しながら加熱することにより上
    記組み合わせ母材の一体化工程を行なうようにすること
    を特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 長手方向に均一断面形状を有するコアロ
    ッドをコア用ガラスにより形成するコアロッド形成工程
    と、 このコアロッド形成工程とは別に、長手方向に均一断面
    形状を有する1つのクラッドロッドをクラッド用ガラス
    により形成するクラッドロッド形成工程と、 形成された上記クラッドロッドを直径方向に切断するこ
    とにより一対の半割りクラッドロッドを形成する分割工
    程と、 上記一対の半割りクラッドロッドの少なくとも一方の切
    断面に対し上記クラッドロッドの断面中心に対応する位
    置において長手方向略全長に延びる凹溝を形成する溝加
    工工程と、 形成された上記凹溝に対し上記コアロッドを嵌め込んだ
    状態で一対の半割りクラッドロッドを互いの切断面同士
    で重合して組み合わせた後、この組み合わせた状態の組
    み合わせ母材を真空状態の下に置き、この組み合わせ母
    材に対し、外周側からコアロッドの側に向かう径方向応
    力を機械的に付与しながら加熱することにより上記一対
    の半割りクラッドロッドとコアロッドとを互いに一体化
    させる一体化工程とを備えていることを特徴とする光フ
    ァイバ母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 組み合わせ母材の外周面を一対の押し型により互いに相
    対向する側から挟み込むことにより径方向応力を付与す
    るようにすることを特徴とする光ファイバ母材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 組み合わせ母材の外周囲に対し加熱により外周長さが収
    縮するチューブを外挿させた状態で加熱することにより
    径方向応力を付与するようにすることを特徴とする光フ
    ァイバ母材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 組み合わせ母材に対し長手方向に延伸力を加えることに
    より径方向応力を付与するようにすることを特徴とする
    光ファイバ母材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、 一体化工程の後に、一体化された光ファイバ母材を、真
    空状態の下で、結晶化開始温度以下の温度で熱処理する
    ことにより除歪する除歪工程を行なうことを特徴とする
    光ファイバ母材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2において、 分割工程におけるクラッドロッドの切断位置をそのクラ
    ッドロッドの中心点からコアロッドの半径に対応する寸
    法だけずらせた位置とし、 溝加工工程における凹溝の形成を一対の半割りクラッド
    ロッドの内の一方にのみ行なうようにすることを特徴と
    する光ファイバ母材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003507316A (ja) * 1999-08-20 2003-02-25 コーニング・インコーポレーテッド コアが非円形断面を有する光ファイバの作製方法
KR101270996B1 (ko) * 2011-12-12 2013-06-04 광주과학기술원 광섬유의 제조에 사용되는 주물틀 및 이를 이용한 광섬유의 제조방법
CN114315119A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 信越化学工业株式会社 光纤母材的制造方法

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