JPH10232505A - トナー用離型剤 - Google Patents

トナー用離型剤

Info

Publication number
JPH10232505A
JPH10232505A JP5385897A JP5385897A JPH10232505A JP H10232505 A JPH10232505 A JP H10232505A JP 5385897 A JP5385897 A JP 5385897A JP 5385897 A JP5385897 A JP 5385897A JP H10232505 A JPH10232505 A JP H10232505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
acid
ketone
compd
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5385897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Ochiai
茂男 落合
Tomohisa Kato
智久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP5385897A priority Critical patent/JPH10232505A/ja
Publication of JPH10232505A publication Critical patent/JPH10232505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱定着型の複写機もしくはプリンターに用
いる低温定着性、耐ホットオフセット性および流動性に
優れたトナー用離型剤の提供。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるケトン化合
物からなるトナー用離型剤。 〔式中、R1,R2は脂肪族または芳香族炭化水素であ
り、R1とR2の合計炭素数は16〜90である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真トナー用離
型剤に関する。さらに詳しくは加熱定着型の複写機もし
くはプリンターに用いる低温定着性、耐ホットオフセッ
ト性、保存性および流動性に優れたトナー用離型剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】粉体の乾式トナーによる電子写真用プロ
セスでは紙等の上に転写されたトナーを定着するため
に、接触加熱型定着器(ヒートロールを用いる方法、加
熱体と紙等の間にフィルムまたはベルトを介する方法
(例えば特開平4−70688号公報および特開平4−
12558号公報))が広く採用されている。この方法
では、低温度でのヒートロール表面、フィルムまたはベ
ルトへのオフセットが発生する温度(以下COTと略
す)は低いことが望ましく、また、高温度でのヒートロ
ール表面、フィルムまたはベルトへのオフセットが発生
する温度(以下HOTと略す)は高いことが望ましい。
好適なCOT、HOTを得るため、バインダー樹脂の分
子量分布を広くする方法が多く提案されている(例えば
特開昭61−215558号公報)が、さらにバインダ
ー樹脂に離型剤として特定の分子量範囲の低分子量ポリ
プロピレン系樹脂を添加することが有効であることが知
られている。(例えば特公昭52−3304号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
コピー速度の高速化、低エネルギー定着化の要求に対し
て、トナーをより低い温度で定着することが要望されて
おり、このため、COTをより低くすることが必要とさ
れている。この目的のために低分子量ポリプロピレン系
樹脂の分子量をより低くして融点をより低くすることが
有効であるが、一方トナーの流動性が低下し、さらにキ
ャリヤーへのフィルミング物の付着量が増える等の問題
がある。あるいは、カルナバワックス等の天然ワックス
の使用(特開平4−362953)、脂肪酸エステル、
脂肪酸アミド等の合成ワックスの使用(特開昭56−1
44436)が提案されている。これらは低融点ではあ
るが、カルナバワックス等の天然ワックスでは価格、品
質の安定性等から問題があり、脂肪酸エステル、脂肪酸
アミド等の合成ワックスではトナー保存性が悪くなる等
の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の欠点の
ない、優れたCOT、HOTを示すトナー用離型剤につ
いて鋭意検討した結果本発明に到達した。すなわち本発
明は、下記一般式(1)で表されるケトン化合物からな
るトナー用離型剤である。 〔式中、R1,R2は脂肪族または芳香族炭化水素であ
り、R1とR2の合計炭素数は16〜90である。〕
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。一般式
(1)において、R1、R2は脂肪族または芳香族炭化
水素であり、R1とR2の合計炭素数は通常16〜90
であり、好ましくは20〜90、さらに好ましくは30
〜90である。合計炭素数が16未満では融点が低く保
存性が悪くなる。また合計炭素数が90を超えるとトナ
ーバインダーとの相溶性が悪くなりトナー粉砕時にトナ
ーから抜け落ち、低温定着性が悪くなる。脂肪族炭化水
素基としては炭素数1〜50のアルキル基、炭素数1〜
50のアルケニル基が挙げられ、具体例としてメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、(イソ)オクチル基、ノニル
基、(イソ)デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、
ヘプタデシル基、オクタデシル基、ドコシル基、オクタ
コシル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘキサトリアコン
チル基、ヘキサテトラコンチル基、ブテニル基、ペンテ
ニル基、ヘキセニル基、オクテニル基、ノネニル基、ド
デセニル基、オクタデセニル基、ドコセニル基、オクタ
コセニル基等が挙げられる。芳香族炭化水素基としては
フェニル基、炭素数1〜50のアルキル基を有するアル
キルフェニル基が挙げられ、具体例としてメチルフェニ
ル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチル
フェニル基、ペンチルフェニル基、(イソ)ヘキシルフ
ェニル基、ヘプチルフェニル基、(イソ)オクチルフェ
ニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、オクタ
デシルフェニル基等が挙げられる。これらのうちR1と
して好ましいものは炭素数1〜50の直鎖アルキル基で
あり、R2として好ましいものは炭素数1〜50の直鎖
アルキル基、フェニル基または炭素数1〜50の直鎖ア
ルキル基を有するアルキルフェニル基である。ケトン化
合物の例としてはメチルトリコシルケトン、ペンチルオ
クタデシルケトン、ヘキサデシルヘプタデシルケトン、
ジヘプタデシルケトン、ヘキセニルトリデシルケトン、
オクテニルトリデシルケトン、デシルトリデシルケト
ン、フェニルヘプタデシルケトン、3メチルフェニルヘ
プタデシルケトン、3エチルフェニルステアロイルケト
ン等が挙げられる。
【0006】一般式(1)で表せるケトン化合物は通常
50〜110℃の融点を有している。このためトナー用
離型剤として使用されたとき、室温では比較的硬い固体
状であるため、トナー保管時の保存性や流動性に優れ、
50℃以上に加熱されると速やかに溶融して液状となる
ため、定着温度の低下効果に極めて優れかつ優れた耐ホ
ットオフセット性を示す。
【0007】本発明のケトン系トナー用離型剤は、単独
または、他の離型剤と併用して使用することができる。
併用する他の離型剤としては、ポリオレフィン樹脂、脂
肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、アルキレ
ンビス脂肪酸アミド、多価アルコールのエステル、高級
脂肪酸、高級アルコール、パラフィンワックス、炭化水
素ワックス、フィッシャートロプシュワックス、カルナ
バワックス、モンタンワックス等が挙げられる。好まし
くは数平均分子量2,000〜10,000のポリオレ
フィン樹脂であり、さらに好ましくはポリプロピレン、
エチレンプロピレン共重合体およびポリエチレンであ
る。
【0008】本発明のケトン系トナー用離型剤は、トナ
ー製造時にトナーバインダー等他の成分と共に加えて用
いることも、また該トナーバインダーに予め混練・混合
した形で用いることもできる。該トナーバインダーとし
ては例えば、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂およ
びこれらの複合系が挙げられる。
【0009】スチレン系樹脂としては単官能性スチレン
系モノマー、(メタ)アクリル系モノマー、および必要
によりその他の単官能性や多官能性モノマーを重合開始
剤を用いて重合してなる樹脂が挙げられる。
【0010】スチレン系モノマーとしてはスチレン、ア
ルキルスチレン(たとえばα−メチルスチレン、P−メ
チルスチレン)等が挙げらる。これらのうち好ましいも
のはスチレンである。
【0011】(メタ)アクリル系モノマーとしてはアル
キル(メタ)アクリレート[アルキルの炭素数が1〜1
8のもので、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート
等]、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート[ヒド
ロキシルエチル(メタ)アクリレート等]、アミノ基含
有(メタ)アクリレート[ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート等]、ニトリル基含有(メタ)アクリル化合物
[アクリロニトリル等]、(メタ)アクリル酸等を挙げ
ることができる。これらのうち好ましいものは、アルキ
ル(メタ)アクリレートおよびニトリル基含有(メタ)
アクリル化合物であり、アルキル(メタ)アクリレート
のうち特に好ましいものはメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸お
よびこれらの2種以上の混合物である。ニトリル基含有
(メタ)アクリル化合物のうち、特に好ましいものはア
クリロニトリルである。
【0012】その他のモノマーとしては、ビニルエステ
ル(たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)、脂
肪族炭化水素系モノマー(ブタジエン等)を挙げること
ができる。多官能性モノマーとしては、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルトルエン、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物のジ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。多官能性モノマーを使用する場合、好ましいものは
ジビニルベンゼンおよび1,6−ヘキサンジオールジア
クリレートである。
【0013】上記に例示したスチレン系樹脂の重合は、
通常溶液重合もしくは懸濁重合にて行われるが、溶液重
合が好ましい。溶液重合の場合、溶媒としては芳香族炭
化水素系溶媒(トルエン、キシレン等)、塩素系溶媒
(クロロホルム、四塩化炭素、二塩化エチレン、四塩化
エチレン等)、エーテル系溶媒およびこれらの二種以上
の混合溶媒が挙げられる。溶媒の使用量はモノマーの合
計重量に対して通常1,000%以下、好ましくは40
0%以下である。溶媒の使用量が1,000%を越える
と生産効率が低くなる。
【0014】また重合には通常重合開始剤が使用され、
この重合開始剤としてはアゾ系開始剤(アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等)、過酸
化物系開始剤(ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ジ−tert.−ブチルパーオキサイ
ド、tert.−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、tert.−ブチルパーオキシベン
ゾエート、1,1−ビス(tert.−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等)が挙げ
られる。
【0015】重合反応は通常窒素等の不活性気体の雰囲
気下で行われる。重合温度は通常50〜250℃、好ま
しくは70〜230℃である。温度が50℃より低いと
重合開始剤の開始能が低くなる。250℃を越えるとポ
リマーの分解が顕著となる。反応時間は他の条件に左右
されるが、通常1〜50時間、好ましくは2〜10時間
である。反応時間が1時間より短いと反応のコントロー
ルが難しいケースが多く、50時間を越えると経済的に
不利である。重合に使用した溶剤は重合後脱溶剤する。
脱溶剤は常圧もしくは減圧下で行われる。
【0016】本発明に係わるスチレン系樹脂の重量平均
分子量は通常、2,000〜1,000,000、好ま
しくは3,000〜400,000であり、Tgは通常
40〜80℃、好ましくは45〜70℃である。Tgが
40℃未満ではトナーにしたときの保存性が不良とな
り、80℃を越えるとMFTが高くなりトナーとしての
実用に耐えない。
【0017】また、ポリエステル系樹脂としては、例え
ば多価アルコールと多塩基酸との縮重合物が挙げられ
る。多価アルコ−ルとしては (1) エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2ープロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6ーヘキサンジオール等の脂肪族グリコール類
およびこれらのアルキレンオキサイド[エチレンオキサ
イド(以下EOと略す)、プロピレンオキサイド(以下
POと略す)等]付加物 (2) ハイドロキノン、カテコール、レゾルシン、ピ
ロガロール、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールスルホン等)および水
素添加ビスフェノール類にアルキレンオキサイド(EO
および/またはPO)を付加させたフェノール系グリコ
ール類 (3) グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリ
トール、ジグリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビ
トール、キシリット、マンニット、グルコース、フラク
トース、ショ糖等の3〜8価のアルコール類およびそれ
らのアルキレンオキサイド付加物 (4) アルカノールアミン(トリエタノールアミン、
トリプロパノールアミン等)、アルキレンジアミン(炭
素数2〜6)[エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン等]、ポリアルキレン(アルキレンの炭素数2〜
6)ポリアミン[ジエチレントリアミン、トリエチレン
トリアミン等]、芳香族アミン(アニリン、フェニレン
ジアミン、ジアミノトルエン、キシリレンジアミン、メ
チレンジアニリン、ジエチルトリレンジアミン、ジフェ
ニルエーテルジアミン等)、脂環式アミン(イソホロン
ジアミン、シクロヘキシルメタンジアミン、シクロヘキ
シレンジアミン等)、複素環式アミン(ピペラジン、ア
ミノエチルピペラジン、その他特公昭55ー21044
号公報記載の物等)等にアルキレンオキサイド(EOお
よび/またはPO)を付加させたアミノ基含有多価アル
コール類およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。 これらの中で好ましいものは、エチレングリコール、ネ
オペンチルグリコールおよびビスフェノール類(とくに
ビスフェノールA)にアルキレンオキサイドを2〜3モ
ル付加させたものおよびこれらの2種以上の混合物であ
り、特に好ましくはビスフェノールAのアルキレンオキ
サイドを2〜3モル付加させたもの、ネオペンチルグリ
コールおよびこれらの2種以上の混合物である。
【0018】多塩基酸としては (1) コハク酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、セバチ
ン酸、グルタコン酸、アジピン酸、マロン酸、フタール
酸、イソフタール酸、テレフタール酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、オクチルコハク酸、ドデセニルコハク酸
等の二塩基酸 (2) トリメリット酸、1,2,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−
ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2
−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、ピロメリ
ット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、シクロペン
タジエンテトラカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸等の3価以上の多塩基酸およびこれらの酸の無水
物、低級アルキルエステル等が挙げられる。その他リノ
レイン酸の二量体、三量体等の重合脂肪酸も使用でき
る。 これらの中では、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、
フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸およびオ
クチルコハク酸、ドデセニルコハク酸に代表されるアル
キルまたはアルケニル(炭素数4〜18)コハク酸が好
ましい。以上例示したポリエステル系樹脂としては、線
状型のものが好ましいが、トリメチロールプロパン等の
3価以上のアルコールおよび/またはトリメリット酸等
の3価以上の多塩基酸を少量(多価アルコールおよび多
塩基酸中に通常1〜30モル%、好ましくは2〜10モ
ル%)用いて得られる分岐型のものも使用することがで
きる。また、多価アルコールと多塩基酸に加え、ヘキサ
メチレンジアミン、メチレンジアミン等のポリアミン類
を少量用いて製造されるアミド結合含有のポリエステル
系樹脂も、本発明に係わるポリエステル系樹脂として使
用することができる。
【0019】ポリエステル化反応は必要によりエステル
化触媒(例えば酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキ
サイド、ジブチル錫ジラウレート、テトラブチルチタネ
ート等)の存在下、通常150〜250℃の任意の温度
で行うことができる。また、反応は常圧または減圧下、
さらに不活性ガスや溶媒(例えば、トルエン、キシレン
等)の存在下または不存在下に行うことができる。
【0020】このポリエステル系樹脂のTgは通常40
〜80℃であり、45〜70℃であることが好ましい。
Tgが40℃未満ではトナーにしたときの保存性が不良
となり、80℃を越えるとMFTが高くなりトナーとし
ての実用に耐えない。
【0021】スチレン系樹脂とポリエステル系樹脂の複
合系としては、例えば、 (1) スチレン系樹脂とポリエステル系樹脂を均一混
合したもの。 (2) ポリエステル系樹脂存在下でスチレン系モノマ
ーを重合したもの。 (3) スチレン系樹脂存在下でポリエステル系樹脂を
重合したもの。 等が挙げられる。これらのトナーバインダーのうち複合
系トナーバインダーにケトン系離型剤を加えることが好
ましい。
【0022】本発明のトナー用離型剤の用途となる電子
写真トナーの処方を例示すると、トナーの重量に基づい
てトナーバインダーを通常50〜95%、離型剤を通常
1〜30%、公知の着色材料(カーボンブラック、鉄
黒、ベンジジンイエロー、キナクリドン、ローダミン
B、フタロシアニン等)を通常5〜10%、荷電調整剤
(ニグロシン、四級アンモニウム円等)を通常1〜5%
および磁性粉(鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属
の粉末もしくはマグネタイト、ヘマタイト、フェライト
等の化合物)を通常0〜50%用いる処方、が挙げられ
る。
【0023】電子写真トナーの製法を例示すると、前記
処方における各成分や上記の種々の添加剤を乾式ブレン
ドした後、溶融混練、粗粉砕、ジェット粉砕機等を用い
て微粉化の工程を経て、最終的に分級することにより粒
径が通常5〜20ミクロンのトナーを得る製法が挙げら
れる。
【0024】この電子写真トナーは、必要に応じて鉄
粉、ガラスビーズ、ニッケル粉、フェライト等のキャリ
アー粒子と混合されて電気的潜像の現像剤として用いる
ことができる。また粉体の流動性改良のために疎水性コ
ロイダルシリカ微粉末を用いることもできる。この電子
写真トナーを支持体(紙、ポリエステルフィルム等)に
定着する方法としては、公知の熱ロール定着方法が適用
できる。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0026】実施例1 ジヘプタデシルケトン(日本化成(株)製)を用いて以
下の方法により電子写真トナーを作製し、さらに電子写
真現像剤を作製した。部はいずれも重量部を現す。 トナー作製法 スチレン・アクリレート・アクリロニトリル共重合体/ポリエステル複合 トナーバインダー 100部 (数平均分子量:4,000、重量平均分子量:200,000、 ガラス転移点:58℃) ジヘプタデシルケトン(日本化成(株)製) 4部 カーボンブラックMA−100 8部 (三菱化成工業(株)製) アイゼンスピロンブラックTRH 1部 (保土谷化学工業(株)製) 上記配合物を粉体ブレンドした後、ラボプストミルで1
30℃x70rpmで30分間混練し、得られた混練物
をジェットミルPJM100(日本ニューマチック社
製)で微粉砕した。気流分級機MDS(日本ニューマチ
ック社製)を用い微粉砕物から5μm以下の微粉をカッ
トした。得られた粉体50部にアエロジルR972(日
本アエロジル社製)0.15部を均一混合してトナーを
得た。 現像剤作製法 上記トナー30部と電子写真用キャリアー鉄粉(パウダ
ーテック(株)製F−100)800部とを混合して電
子写真現像剤(1)を得た。
【0027】実施例2 ジヘプタデシルケトンをオクタデカノフェノン(Ald
rich製)にする以外実施例1と同様の方法で電子写
真現像剤(2)を得た。
【0028】実施例3 ジヘプタデシルケトンの他に低分子量ポリプロピレン
(数平均分子量:3000)を1部添加する以外実施例
1と同様の方法で電子写真現像剤(3)を得た。
【0029】比較例1 ジヘプタデシルケトンを低分子量ポリプロピレン(数平
均分子量:3000)にする以外実施例1と同様の方法
で電子写真現像剤(4)を得た。
【0030】比較例2 ジヘプタデシルケトンを2ヘキサデカノン(Aldri
ch製)にする以外実施例1と同様の方法で電子写真現
像剤(5)を得た。
【0031】試験結果 電子写真現像剤(1)〜(5)について、市販複写機
((株)シャープ製AR−5030)を用いて紙上にト
ナー像を転写し、転写された紙上のトナーを外部定着機
を使用して、A4紙10枚/分のスピードで定着テスト
を行った。テスト結果は表1に示した通りである。
【0032】
【表1】
【0033】COT コールドオフセットが発生するヒートローラーの温度。 HOT ホットオフセットが発生するヒートローラーの温度。 トナー嵩密度 ホソカワミクロン社製パウダーテスターを用いて測定し
た。(数値が大きいほど、トナーの流動性が良い) トナー保存性 トナーを50℃にて8時間放置した後、ホソカワミクロ
ン社製パウダーテスターを用いて測定した。(数値が小
さいほど、保存性が良い)
【0034】本発明の離型剤を使用することにより、低
温定着性、耐ホットオフセット性、保存性に優れ、かつ
トナーの流動性に優れた電子写真用現像剤を得ることが
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の離型剤を電子写真用トナーに使
用したとき、耐ホットオフセット性、保存性に優れるの
みならず、従来低分子量ポリプロピレンを用いた場合に
避けられなかったトナーの流動性を低下させることな
く、低温定着性を飛躍的に向上させることができ、その
有用性は極めて高い。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるケトン化合
    物からなるトナー用離型剤。 〔式中、R1,R2は脂肪族または芳香族炭化水素であ
    り、R1とR2の合計炭素数は16〜90である。〕
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、R1は炭素数1
    〜50の直鎖アルキル基であり、R2は炭素数1〜50
    の直鎖アルキル基、フェニル基または炭素数1〜50の
    直鎖アルキル基を有するアルキルフェニル基であり、R
    1とR2の合計炭素数は16〜90である請求項1記載
    のトナー用離型剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトナー用離型
    剤、トナーバインダー及び着色剤からなるトナー組成
    物。
  4. 【請求項4】 さらに、数平均分子量2,000〜1
    0,000の低分子量ポリオレフィンを含有してなる請
    求項3記載のトナー組成物。
JP5385897A 1997-02-21 1997-02-21 トナー用離型剤 Pending JPH10232505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5385897A JPH10232505A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 トナー用離型剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5385897A JPH10232505A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 トナー用離型剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10232505A true JPH10232505A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12954484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5385897A Pending JPH10232505A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 トナー用離型剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10232505A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378208B2 (en) * 2004-03-05 2008-05-27 Konica Minolta Holdings, Inc. Toner and production method of the same
JP2010145673A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Ricoh Co Ltd 画像形成用トナーとその一成分現像剤または二成分現像剤、並びにトナーを用いた画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2022159000A (ja) * 2021-03-31 2022-10-17 日油株式会社 トナー用ワックス組成物
JP2024035358A (ja) * 2022-09-02 2024-03-14 日油株式会社 トナー用ワックス組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378208B2 (en) * 2004-03-05 2008-05-27 Konica Minolta Holdings, Inc. Toner and production method of the same
JP2010145673A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Ricoh Co Ltd 画像形成用トナーとその一成分現像剤または二成分現像剤、並びにトナーを用いた画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2022159000A (ja) * 2021-03-31 2022-10-17 日油株式会社 トナー用ワックス組成物
TWI911406B (zh) * 2021-03-31 2026-01-11 日商日油股份有限公司 調色劑用蠟組合物
JP2024035358A (ja) * 2022-09-02 2024-03-14 日油株式会社 トナー用ワックス組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2931899B1 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP6748127B2 (ja) トナーバインダー及びトナー
JP2003173047A (ja) トナー
JPH08320593A (ja) 結着樹脂、及びこれを含有する静電荷像現像用トナー
JPH0816796B2 (ja) トナー用バインダー
JP2020109532A (ja) トナーバインダーおよびトナー
JP2571469B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP6875928B2 (ja) トナーバインダー及びトナー
JP3044595B2 (ja) 結着樹脂及び静電像現像用トナー
JP3017658B2 (ja) トナー用樹脂およびこれを用いた電子写真用トナー
JP3077860B2 (ja) トナー組成物
JP3638741B2 (ja) トナー用離型剤
JPS60214370A (ja) 電子写真現像剤組成物
JP3635140B2 (ja) 電子写真用トナー
JP3214784B2 (ja) 結着樹脂及び静電像現像用トナー
JP3411175B2 (ja) トナー用樹脂組成物およびトナー
JPH11153885A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP3952899B2 (ja) 静電荷像現像用トナーおよび現像剤
JPH06208244A (ja) 電子写真トナー用樹脂組成物
JPS62195681A (ja) 電子写真用現像剤組成物
JP3517078B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JPS6368851A (ja) 電子写真用現像剤組成物
JPH0782255B2 (ja) 電子写真トナー用樹脂組成物及びその製造方法
JP4356160B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP6773543B2 (ja) トナーバインダーおよびトナー