JPH1023261A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1023261A
JPH1023261A JP17231896A JP17231896A JPH1023261A JP H1023261 A JPH1023261 A JP H1023261A JP 17231896 A JP17231896 A JP 17231896A JP 17231896 A JP17231896 A JP 17231896A JP H1023261 A JPH1023261 A JP H1023261A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の劣化を抑えると同時に、高速、低コス
トな画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像入力部1から入力された原画像圧縮
データは、復号・逆量子化部2でDCTデータに変換さ
れ、画像記憶部3に格納される。画像処理部4のデータ
選択部11では、画像記憶部3に格納されたDCTデー
タを読み込み、閾値以上のDCTデータを選択してデー
タ演算部12に送り、データ演算部12で所定の処理を
行なう。これにより、非常に小さい値や0を値として取
る無効係数データについてはデータ演算部12で処理が
行なわれず、演算量を削減できる。データ演算部12で
処理されたデータを含むブロックは符号・量子化部5で
圧縮され、画像出力部6へ送られて出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル画像処
理に係り、特に高速/低コストで画像処理を行なうこと
が可能な画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像などの画像データは、一
般にデータ量が非常に多いため、データを圧縮して蓄積
あるいは伝送することが多い。これら多値画像データを
圧縮する方法の1つとしては直交変換符号化方法が知ら
れている。この方法は、画像全体を例えば8×8画素単
位のブロックに分割して、分割されたブロックごとに直
交変換を行なって符号化するものである。特徴として
は、画像データに含まれる成分を低周波数成分および高
周波数成分に変換し、視覚特性上影響力の大きい低周波
数成分に多くのビットを割り当て、高周波数成分は少な
いビット数で量子化することにより、画像データを効率
的に圧縮する。直交変換としては、離散コサイン変換な
どが使われている。
【0003】このように直交変換符号化されて伝送ある
いは蓄積された画像に対して画像処理を施す場合、まず
符号化データを復号化し、その復号化データを逆量子化
し、逆量子化データを直交逆変換して原画像データに戻
した後、目的とする画像処理を行ない、再度、直交変
換、量子化、符号化を行ない、伝送あるいは蓄積する。
しかし、一般に直交変換は、演算量が多い処理であるた
め、通常の画像データを処理する場合と比べて処理時間
が長くなるという欠点がある。
【0004】そこで従来より、原画像データを直交変換
して得られた周波数データに対して、逆変換を行なわず
に処理を行なう手法が提案されている。例えば、特開平
5−316357号公報に記載されているように、ブロ
ック内のデータに解像度変換用マトリクスを乗じること
により、周波数データを逆変換することなしに、高解像
度から低解像度への解像度変換を行なう手法が提案され
ている。また、特開平1−114279号公報に記載さ
れているように、ハイパス・ローパス等の線形フィルタ
リングや、拡大・縮小・回転等の編集を実現するマトリ
クスと直交変換マトリクスとの積を新たな変換用マトリ
クスとして用いることで、逆変換と同時に上記の処理を
行なう手法が提案されている。
【0005】さらに、処理速度を向上させる手法とし
て、特開平6−6611号公報や特開平6−6608号
公報のように、周波数データのDC成分のみを用いてカ
ラー画像の色補正や、画像表示装置のガンマ特性に合わ
せた濃度補正を行なう手法も提案されている。
【0006】こうした手法では、直交変換符号化による
データ量の減少と、直交変換および直交逆変換を行なわ
ないことによる処理コストの減少を利用した高速化が図
られ、同時にデータ格納に必要な装置コストを減らすこ
とができる。
【0007】一般に、自然画像などを直交変換すると、
低周波成分に大きな値が現れ、高周波成分は小さな値か
0となる場合が多い。しかしながら、分割されたブロッ
ク内の周波数データを用いて解像度変換やフィルタリン
グなどの処理を行なう手法では、こうした非常に小さな
値や0による演算が多く含まれ、処理として効率が悪い
という問題がある。
【0008】また、周波数データのDC成分のみを用い
る手法では、高周波成分が多い画像ブロックの場合、原
画像データへ逆変換するとブロックの境界が目立ち、画
質が極端に劣化するという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、原画像データを直交変換し
て得られた周波数データに対して処理を行なう際に、直
交変換および逆変換する無駄を減らし、さらに、画質の
劣化を抑えると同時に、高速、低コストな画像処理装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像処理装置において、原画像データを複数の画素
を含む複数のブロックに分割して、ブロックごとに空間
周波数成分に変換した周波数データに対して画像処理を
行なう画像処理装置において、各ブロックの周波数デー
タのうちの一部のデータを選択するデータ選択手段と、
選択されたデータに演算を施すデータ演算手段を備えて
いることを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、前記データ選択手段は、前記
周波数データ中の個々のデータを閾値と比較することに
よりデータを選択することを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、前記データ選択手段は、前記
周波数データ中の部分領域のデータを選択することを特
徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、前記周波数データが、原画像
データをブロックごとに直交変換したデータであること
を特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、前記周波数データが、原画像
データをブロックごとに離散コサイン変換したデータで
あることを特徴とするものである。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、前記データ演算手段は、前記
データ選択手段で選択された個々のデータのそれぞれに
ついて画像処理の内容に応じた演算を施すことを特徴と
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による画像処理装
置の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、
1は画像入力部、2は復号・逆量子化部、3は画像記憶
部、4は画像処理部、5は符号・量子化部、6は画像出
力部、7は制御部、11はデータ選択部、12はデータ
演算部である。ここでは一例として、8×8画素のブロ
ックごとに離散コサイン変換(DCT)符号化、量子
化、ハフマン符号化されて伝送あるいは蓄積された原画
像圧縮データに対して画像処理を施す場合について説明
する。
【0017】画像入力部1は、原画像圧縮データを入力
する。復号・逆量子化部2は、画像入力部1から入力さ
れた原画像圧縮データをハフマン復号化、逆量子化処理
を行なって8×8のDCT係数データ(以後、DCTデ
ータと呼ぶ)に戻す。画像記憶部3は、復号・逆量子化
部2で得られた8×8のDCTデータを記憶する。画像
処理部4は、DCTデータに対して画像処理を行なう。
符号・量子化部5は、画像処理部4で処理された8×8
のDCTデータを量子化処理、ハフマン符号化を行なっ
て圧縮する。画像出力部6は、符号・量子化部5で圧縮
された画像データを出力する。制御部7は、各部を制御
する。
【0018】画像処理部4は、データ選択部11とデー
タ演算部12を有し、入力されたDCTデータに対して
画像処理を行なう。データ選択部11は、ブロック内に
おいて処理すべきデータを選択する。データ演算部12
は、ブロック内でデータ選択部11により選択されたデ
ータにのみ画像処理を施す。
【0019】図1において、画像入力部1から入力され
た原画像圧縮データは、復号・逆量子化部2でDCTデ
ータに変換され、画像記憶部3に格納される。画像記憶
部3に格納されたDCTデータは、画像処理部4へ読み
出されてデータ処理され、符号・量子化部5で圧縮さ
れ、画像出力部6へ送られて出力される。
【0020】図2は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態におけるデータ選択部11の一例を示す構成図
である。図中、21は係数参照部、22は閾値処理部で
ある。データ選択部11は、例えば図2に示すように、
係数参照部21および閾値処理部22を有する構成とす
ることができる。係数参照部21は、画像記憶部3から
読み込まれた8×8ブロックのDCTデータ中の係数を
順次参照する。閾値処理部22は、係数参照部21で参
照された係数と、予め定められた閾値Thとを比較し、
有効係数と無効係数にわける。例えば、係数の絶対値が
閾値Th以上のとき、その係数を有効係数としてデータ
演算部12に転送する。このようにしてDCTデータ中
の有効係数のみを選択し、データ演算部12において画
像処理を行なう。
【0021】図3は、DCTデータの一例の説明図であ
る。図3では、8×8個のDCTデータの係数を1つの
ブロックとして示している。ブロックの左上の角に当た
る箇所が8×8ブロック中の平均的な画素値を表わして
おり、周波数成分でいえば直流成分を表わしている。そ
の意味でDC成分と呼ばれる。他の63個の要素は交流
成分を表わし、AC成分と呼ばれる。また図2に示すよ
うに、ブロックの右下の方向に進むにつれて、順次周波
数が高くなり、より高周波の成分を表わすデータとな
る。
【0022】図4は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態における画像処理部4の処理の流れの一例を示
すフローチャートである。S31において、ブロック内
での処理開始位置Pを1とし、ブロック左上のDC係数
の位置に設定して処理を開始する。
【0023】S32において、画像記憶部3からデータ
選択部11に8×8ブロックのDCTデータを読み込
む。このブロック内の位置Pのデータの絶対値を係数v
と称する。
【0024】S33において、S32で参照した係数v
を予め定められた閾値Thと閾値処理部22で比較す
る。その結果、Th≦vの場合にはS34に、Th>v
の場合にはS35に移る。Th≦vの場合、空間周波数
表現された8×8ブロックのDCTデータにおいて、ブ
ロック内の位置Pに相当する周波数成分が、大きいエネ
ルギーを持つことを示す。すなわち、原画像データに対
しては、その周波数域に重要な情報が存在することを示
す。そこで、S34において、位置Pのデータをデータ
演算部12に転送し、データ演算部12でデータの処理
を行なう。データ演算部12内の処理については後述す
る。
【0025】Th>vの場合、空間周波数表現された8
×8ブロックのDCTデータにおいて、ブロック内の位
置Pに相当する周波数成分は小さいエネルギーしか持た
ないことを示す。すなわち原画像データに対しては、そ
の周波数域の情報は無視できることを示す。従って、位
置Pのデータはデータ演算部12に転送しない。
【0026】S35において、1ブロックについての処
理が終了したか否かを判定し、当該ブロックの処理中で
ある場合にはS36に移り、S36において、ブロック
内の位置Pを1つ進めてS32に戻る。もし当該ブロッ
クの処理が終了した場合、S37に移る。そして、S3
7において、演算後の8×8ブロックのDCTデータを
画像出力部6に送り、順次出力する。
【0027】S38において、全ブロックについて処理
を行なったか否かを判定する。全ブロックの処理が終了
していない場合、S31に戻る。全ブロックの処理が終
了した場合には、画像処理部4の処理を終了する。
【0028】図5は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態におけるデータ演算部12の動作の具体例の説
明図である。ここでは、周波数特性変換を行なう場合に
ついて説明する。図5(A)においてハッチングを施し
た部分は、8×8ブロックのDCTデータ中で、データ
選択部11により選択された有効係数を示している。ま
た、図5(A)でハッチングを施していない部分、つま
りデータ選択部11により無効係数とされた各要素は、
非常に小さい値かあるいは0の値を取るので、データ演
算部12で処理を行なわず、そのまま出力される。
【0029】原画像データの周波数特性変換は、図5
(A)に示すように空間周波数表現されたDCTデータ
の各係数に、図5(B)に示す周波数特性変換マトリク
スのそれぞれ対応する位置の要素を乗じることにより実
行される。例えば、DCTデータの係数をai とし、周
波数特性変換マトリクスの要素をfi とするとき、演算
後の係数bi は、 bi =ai ×fi (i=0〜63) として求めればよい。
【0030】ここで、実際にマトリクス演算を施すのは
有効係数だけであり、無効係数については演算を行なわ
ない。図5に示す具体例では、無効係数を除く23個の
有効係数のみ、演算を行なうことになる。すなわち、従
来のようにDCTデータの選択を行なわない場合、各ブ
ロックにつき64回の乗算が必要であるのに対し、この
具体例においては、23回の乗算しか必要とせず、演算
コストの削減が可能となる。
【0031】図6は、周波数特性変換マトリクスの一例
の説明図である。図6に示すような周波数特性変換マト
リクスを図5(B)に示す周波数特性変換マトリクスと
して用い、DCTデータに乗じることにより、原画像デ
ータを平滑化する画像処理を行なうことが可能である。
【0032】図7は、周波数特性変換マトリクスの別の
例の説明図である。図7に示すような周波数特性変換マ
トリクスを図5(B)に示す周波数特性変換マトリクス
として用い、DCTデータに乗じることにより、原画像
データにおけるエッジ部分を強調する画像処理を行なう
ことが可能である。
【0033】図8は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態におけるデータ演算部12の動作の別の具体例
の説明図である。ここでは、RGB空間から輝度・色差
(YCrCb)空間への色空間変換を例に説明を行な
う。図8(A),(B),(C)は、R,G,B各色信
号ごとのDCTデータを示し、ハッチングを施した部分
がDCTデータ中でデータ選択部11により選択された
有効係数の一例である。
【0034】図8に示すように、RGB空間からYCr
Cb空間への色空間変換は、図8(A),(B),
(C)に示すDCTデータの各係数ごとに、例えば図8
(D)に示すような係数マトリクスを用いたマトリクス
演算を施して行なわれる。3×3マトリクス処理の場合
は、9回の乗算と6回の加減算が必要である。従って、
従来のようにDCTデータの選択を行なわない場合、ブ
ロック内の各係数につき9回の乗算と6回の加減算が必
要であり、8×8ブロック全体では576回の乗算と3
84回の加減算が必要となる。これに対して、この具体
例においては、図8(E),(F),(G)にハッチン
グを施して示した部分の演算しか必要としない。具体的
には135回の乗算と72回の加減算のみで実行でき、
演算コストの削減が可能となる。
【0035】以上説明したように、この第1の実施の形
態によれば、DCTデータを原画像データに逆変換する
ことなく画像処理を行なうとともに、演算を施しても処
理結果にほとんど影響のでない無効係数データの演算を
簡単な閾値処理によって省くことで、画質の劣化を抑え
た、高速かつ効率的な画像処理が可能になる。
【0036】なお、上述の説明では、閾値処理部22の
閾値Thは固定としたが、これに限定されるわけではな
く、さまざまな閾値を用いることが可能である。例え
ば、図3に示すようなDCTデータの特性を利用して、
ブロック内の位置により適応的に閾値を変える可変閾値
を用いる方法が可能である。その一例として、低周波領
域にはより小さい閾値、高周波領域にはより大きい閾値
を用いることで、高域成分が目につきにくいという人間
の視覚特性を利用した閾値処理が可能となる。
【0037】次に、第2の実施の形態について説明す
る。上述の第1の実施の形態では、8×8ブロックのD
CTデータの各係数について閾値処理を施し、有効係数
のみを選択していた。しかし、図3でも示されるよう
に、ブロック分割されたDCTデータは、ブロック内の
左上から右下に向かって、周波数の低い順に配置されて
いる。また一般に、自然画像は低い周波数成分を多く含
む。従って、ブロック内において、低周波領域と高周波
領域とを分け、処理する領域を選択することで、高速な
処理が可能となる。
【0038】図9は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態におけるデータ選択部11の一例を示す構成図
である。図中、23は係数値積算部である。係数値積算
部23は、画像記憶部3から読み込まれた8×8ブロッ
クのDCTデータに対して、ある特定領域のDCTデー
タの係数絶対値を積算する。
【0039】図10は、本発明の画像処理装置の第2の
実施の形態における計数値積算部23で係数の積算を行
なう特定領域の一例の説明図である。計数値積算部23
で係数の積算を行なう特定領域としては、例えば、DC
成分のみの領域と、図10(A)にハッチングを施して
示す低周波領域と、図10(B)にハッチングを施して
示す高周波領域の3つの領域を用いるように構成するこ
とができる。計数値積算部23では、各特定領域ごとに
その特定領域内の計数を積算する。
【0040】閾値処理部22は、係数値積算部23で計
算された積算値に対して、予め定められた閾値Thによ
り閾値処理を行ない、演算領域を選択する。データ演算
部12は、選択された領域内のデータに対してのみ処理
を施す。
【0041】図11は、本発明の画像処理装置の第2の
実施の形態における画像処理部4の処理の流れの一例を
示すフローチャートである。S41において、画像記憶
部3から係数値積算部23に、8×8ブロックのDCT
データを読み込み、図10(A)にハッチングを施して
示した低周波領域内のDCTデータの係数の絶対値を積
算し、積算値Sum1を求める。
【0042】S42において、S41で求めた積算値S
um1を閾値処理部22に転送し、予め定められた閾値
Th1と比較する。その結果、Th1>Sum1の場合
にはS43に、Th1≦Sum1の場合にはS44に移
る。Th1>Sum1の場合、図10(A)に示される
ような低周波領域に大きなエネルギーを持たないことを
示す。すなわち、原画像データにおいて、非常に平坦で
画素値の変化がほとんどない領域であることを示す。そ
こで、S43において、8×8ブロックのDCTデータ
のうち、DC成分のみをデータ演算部12に転送し、デ
ータ演算部12で処理を行なう。
【0043】Th1≦Sum1の場合、低周波領域に大
きなエネルギーを持ち、原画像データにおいても画素値
の変化があることを示す。そこで、次にS44におい
て、係数値積算部23で、今度は図10(B)にハッチ
ングを施して示す特定領域、つまり高周波領域内のDC
Tデータの係数の絶対値を積算し、積算値Sum2を求
める。
【0044】S45において、S44で求めた積算値S
um2を閾値処理部22に転送し、予め定められた閾値
Th2と比較する。その結果、Th2≦Sum2の場合
にはS46に、Th2>Sum2の場合にはS47に移
る。Th2>Sum2の場合、図10(B)で示される
ような、周波領域に大きなエネルギーを持たないことを
示す。すなわち、原画像データにおいては、エッジ等に
よって、画素値が急激に変化することがない領域である
ことを示す。そこで、S47において、8×8ブロック
のDCTデータのうち、DC成分とS41で用いた図1
0(A)に示す低周波領域内のデータを選択してデータ
演算部12に転送し、データ演算部12で処理を行な
う。
【0045】Th2≦Sum2の場合、高周波領域にも
大きなエネルギーを持ち、原画像データにおいて、エッ
ジ等の画素値変化が激しい領域であることを示す。そこ
で、S46において、8×8ブロック内の全てのDCT
データを選択してデータ演算部12に転送し、データ演
算部12で処理を行なう。
【0046】S48において、S43,S46,S47
のいずれかのステップで処理された処理後の8×8ブロ
ックのDCTデータを画像出力部6に送り、順次出力す
る。
【0047】S49において、全ブロックについて処理
を行なったか否かを判定する。全ブロックの処理が終了
していない場合、未処理のブロックについて処理を行な
うべくS41に戻る。全ブロックの処理が終了した場合
には、画像処理部4の処理を終了する。
【0048】以上説明したように、この第2の実施の形
態によれば、DCTデータを原画像データに逆変換する
ことなく、8×8ブロックのDCTデータをDC成分と
低周波領域および高周波領域とに分け、それぞれの領域
内の係数絶対値による簡単な閾値処理により、原画像デ
ータにほとんど影響のでない演算を領域単位で省くの
で、画質の劣化を抑えた、高速な画像処理が可能にな
る。
【0049】なお、本実施の形態において、8×8ブロ
ックのDCTデータの分割方法は、DC成分と低周波領
域および高周波領域の3領域に限定されるわけではな
く、さらに多くの領域に分割する方法もある。図12
は、本発明の画像処理装置の第2の実施の形態における
計数値積算部23で係数の積算を行なう特定領域の別の
例の説明図である。例えば、図12(A)に示すよう
に、ブロック内を低周波側からDC成分も含めて5つの
領域に分割し、各領域ごとに予め定められた閾値によ
り、処理領域を選択することも可能である。もちろん、
4つの領域に分割したり、6以上の領域に分割してもよ
い。
【0050】また図12(B)に示すように、斜めに配
置された係数ごとにグループ化し、このグループごとに
選択する手法も可能である。例えば、8×8ブロック内
のDC成分から周波数が高くなる方向へ、DCT係数の
絶対値和Sum1,Sum2,Sum3,・・・を順次
計算し、計算された絶対値和の積算値Sを算出する。各
々の絶対値和に対応するように閾値Th1,Th2,T
h3,・・・を予め定めておき、絶対値和が算出される
ごとに、対応する閾値とそれまでの絶対値和の積算値S
を比較する。閾値Thiより積算値Sが小さくなる領域
までを処理領域とするように、低周波側から順に領域を
選択すればよい。
【0051】図12(B)に示した例では、順次Sum
1,Sum2,・・・と計算していき、Sum5までの
積算値Sが S=Sum1+Sum2+Sum3+Sum4+Sum
5<Th5 となった場合を示しており、図12(B)にハッチング
を施して示した部分を処理領域として選択することにな
る。
【0052】上述の各例において、DCTデータの係数
マトリクスの大きさを8×8としているが、本発明はこ
の大きさに限らず、小さくても大きくてもよい。JPE
GやMPEG等の種々の規格化された符号化データで
は、8×8の大きさのDCTデータを用いており、上述
の各例では、これらの規格に容易に対応させることが可
能である。
【0053】また、上述の各例では、一例として8×8
画素のブロックごとに離散コサイン変換(DCT)符号
化、量子化、ハフマン符号化されて伝送あるいは蓄積さ
れた原画像圧縮データに対して画像処理を施す場合につ
いて説明したが、これに限るものではない。例えば、原
画像のブロックの大きさは8×8画素に限定されるもの
ではなく、もっと大きくても小さくてもよい。また、離
散コサイン変換符号化のほか、離散フーリエ変換符号化
やK−L変換符号化など、他の種々の直交変換符号化手
法を用いてもよい。さらに、このような直交変換符号化
による符号データがそのまま入力されてもよいし、上述
の例において量子化やハフマン符号化が行なわれていた
ように、他の種々の処理が施された符号データが入力さ
れてもよい。なお、これらの変形を行なう際には、復号
・逆量子化部2、符号・量子化部5を対応させておけば
よい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、原画像データをブロックごとに直交変換した
周波数データに対して、絶対値の非常に小さい値や0を
値として取る無効係数データや、原画像データにほとん
ど影響のない、ブロック内のある特定領域のデータの演
算を省くことで、高速で効率の良い処理が可能な画像処
理装置を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像処理装置の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おけるデータ選択部11の一例を示す構成図である。
【図3】 DCTデータの一例の説明図である。
【図4】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける画像処理部4の処理の流れの一例を示すフローチ
ャートである。
【図5】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おけるデータ演算部12の動作の具体例の説明図であ
る。
【図6】 周波数特性変換マトリクスの一例の説明図で
ある。
【図7】 周波数特性変換マトリクスの別の例の説明図
である。
【図8】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おけるデータ演算部12の動作の別の具体例の説明図で
ある。
【図9】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態に
おけるデータ選択部11の一例を示す構成図である。
【図10】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
における計数値積算部23で係数の積算を行なう特定領
域の一例の説明図である。
【図11】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
における画像処理部4の処理の流れの一例を示すフロー
チャートである。
【図12】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
における計数値積算部23で係数の積算を行なう特定領
域の別の例の説明図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…復号・逆量子化部、3…画像記憶
部、4…画像処理部、5…符号・量子化部、6…画像出
力部、7…制御部、11…データ選択部、12…データ
演算部、21…係数参照部、22…閾値処理部、23…
係数値積算部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データを複数の画素を含む複数の
    ブロックに分割して、ブロックごとに空間周波数成分に
    変換した周波数データに対して画像処理を行なう画像処
    理装置において、各ブロックの周波数データのうちの一
    部のデータを選択するデータ選択手段と、選択されたデ
    ータに演算を施すデータ演算手段を備えていることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記データ選択手段は、前記周波数デー
    タ中の個々のデータを閾値と比較することによりデータ
    を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記データ選択手段は、前記周波数デー
    タ中の部分領域のデータを選択することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数データが、原画像データをブ
    ロックごとに直交変換したデータであることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数データが、原画像データをブ
    ロックごとに離散コサイン変換したデータであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記データ演算手段は、前記データ選択
    手段で選択された個々のデータのそれぞれについて画像
    処理の内容に応じた演算を施すことを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
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