JPH10233120A - ケーブル - Google Patents

ケーブル

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JPH10233120A
JPH10233120A JP3484197A JP3484197A JPH10233120A JP H10233120 A JPH10233120 A JP H10233120A JP 3484197 A JP3484197 A JP 3484197A JP 3484197 A JP3484197 A JP 3484197A JP H10233120 A JPH10233120 A JP H10233120A
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JP
Japan
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cable
weight
resin
coating layer
ethylene
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Application number
JP3484197A
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English (en)
Inventor
Masaru Hashimoto
大 橋本
Ryoji Ono
良次 大野
Masami Nishiguchi
雅己 西口
Hitoshi Yamada
仁 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車、ロボット、電子機器等に使用され、
端末に接続する端子との接続部の気密性に優れ、機械
的、柔軟性に富んだケーブルを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 本発明は、絶縁導体を複数本撚り合わせ
た多芯撚線の外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、
少なくとも前記被覆層の最外層をエチレン・グリシジル
メタクリレ−ト系共重合体25〜100重量%グリシジ
ル、熱可塑性ポリウレタン75〜0重量%の割合で配合
したベース樹脂100重量部に対し、エポキシ樹脂を
2.5〜60重量部添加した樹脂組成物で構成したこと
を特徴とするケーブルである。本発明のケーブルは、優
れた機械特性、柔軟性を有し、特に端末加工性に優れた
ケーブルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、ロボッ
ト、電子機器用等に使用されるケーブルに関し、さらに
詳しくは、優れた機械特性、柔軟性を有し、ケーブルの
端末部分を各種センサ−や端子などに接続した後、この
接続部を気密もしくは水密性を保持するためにポリエチ
レンテレフタレ−トやポリブチレンテレフタレ−トでモ
−ルド加工処理するのに好適なケーブルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車、ロボット、電子機器用等に使用
されるケーブルとしては、特に機械特性、柔軟性が良好
であることから、熱可塑性ポリウレタン系樹脂組成物で
被覆したケーブルが用いられている。このようなケーブ
ルの導体に、センサ−などの機器部品を接続したり、電
極端子を接続し、その接続部およびその近傍の周囲を樹
脂モ−ルド(成形体)で気密もしくは水密に保護しよう
とする場合、成形のしやすさや機械的強度に優れること
から、ポリエチレンテレフタレ−トやポリブチレンテレ
フタレ−トがモールド材料として頻繁に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ルの被覆材料とモ−ルド材料の選定によっては材料間の
熱収縮率の差により、端末加工時や使用時の加熱、冷却
過程において、ケーブルと成形体の界面に隙間が生じ、
界面に生じた隙間から水分が浸入するという問題があ
る。界面に生じた隙間から水分が浸入すると、ケーブル
の導体が腐食し、或いは接続された機器部品の性能が劣
化する等の不具合が発生するので、気密、水密性の保持
のために各種のシ−ル対策が必要となる。このため、端
末加工時の作業性が著しく煩雑となり、その作業には高
度の熟練を要していた。
【0004】このような問題を解決するためにケーブル
の被覆材料を、モ−ルド材料と同一もしくは類似材料と
することが考えられるが、これらの樹脂材料はケーブル
の被覆材料としては成形加工性が悪く、電線としての可
撓性にも問題があり、また材料が高価である等実用的で
はない。本発明の目的は、気密性、水密性の保持のため
に特別なシ−ル対策を施さなくても、ケーブルと成形体
との界面の気密性、水密性が保たれ、ケーブルの導体の
腐食や接続された機器部品の性能劣化を防止でき、耐熱
性、低温特性に優れたケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、絶縁導体を複数本撚り合わせた
多芯撚線の外側に2層以上の被覆層を設けたケーブルに
おいて、少なくとも前記被覆層の最外層を、エチレン・
グリシジルメタクリレート系共重合体25〜100重量
%、熱可塑性ポリウレタン75〜0重量%の割合で配合
したベース樹脂100重量部に対し、エポキシ樹脂を
2.5〜60重量部添加した組成物を押出し成形した層
で構成したことを特徴とするケーブルを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のケーブルにおいて、絶縁
導体を撚り合わせた多芯撚線上に設ける被覆層は一層で
も複数層でもよい。複数層とするときには同時押出し被
覆或いは内層を被覆した後に次の外層を順次被覆しても
良い。その際少なくとも被覆層の最外層は A.エチレン・グリシジルメタクリレート系共重合体2
5〜100重量% B.熱可塑性ポリウレタン75〜0重量% の割合で配合したベース樹脂100重量部に対し C.エポキシ樹脂を2.5〜60重量部 添加した樹脂組成物を押出し成形し、適度に架橋した層
とする。
【0007】以下に本発明の実施の形態を説明する。図
1は本発明のケーブルの一実施形態を示す概略断面図
で、1は多芯撚線で、該多芯撚線1は導体(例えば外径
0.18mmφの錫メッキ軟銅線を20本撚り合わせて
導体径1mmφに仕上げた撚線導体)1aの上に、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル等からなる絶縁層1bを設け
た絶縁導体を複数本(図1では2本)を撚り合わせた構
成となっている。2は多芯撚線1を被覆した被覆層で、
該被覆層2は上記A、Bをベース樹脂とし、Cを添加し
た樹脂組成物を適度に架橋した層で構成されている。図
2は本発明の他の実施態様を示すもので、多芯撚線1を
被覆する被覆層2を複数層(図2では2層)とし、内層
2aは熱可塑性ポリウレタンをベース樹脂とする樹脂組
成物で、または、密度が0.86〜0.90g/cm3
であるエチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体からなる群から選ばれた少なくとも1
種をベ−ス樹脂とする樹脂組成物を適度に架橋した層で
構成されている。外層2bは前記したA、Bをベース樹
脂とし、Cを添加した樹脂組成物を適度に架橋した層で
構成されている。
【0008】本発明ケーブルの最外層2を構成する樹脂
組成物中の樹脂成分は前記AとBからなるベース樹脂と
これに配合する前記Cとを主体とする。ベース樹脂中の
エチレン・グリシジルメタクリレート系共重合体の配合
量は25重量%以上、好ましくは55%以上85%以下
とするとよい。配合量が25重量%よりも少ないとケー
ブル最外層とポリエチレンテレフタレ−トまたはポリブ
チレンテレフタレート樹脂モールド材との接着力が弱
く、この接着力を向上させるためには多量のエポキシ樹
脂を添加する必要があるためである。しかしながら、エ
ポキシ樹脂を多量に添加するとケーブルの柔軟性や耐寒
性が低下するため好ましくない。熱可塑性ポリウレタン
の配合割合は75重量%以下、好ましくは15〜45重
量%の範囲である。熱可塑性ポリウレタンを配合するの
はケーブル最外層の耐磨耗性や引張特性等の機械的特性
を向上させるためであるが、75重量%を越えると前記
樹脂モールド材との接着性が減少するとともにその他の
特性の向上もみられないためである。
【0009】エチレン・グリシジルメタクリレート系共
重合体単独、またはこれにウレタン樹脂を配合したベー
ス樹脂100重量部に対しエポキシ樹脂を2.5〜60
重量部添加するのは前記樹脂モールド材との接着性を向
上させるためで、エポキシ樹脂の好ましい配合割合は1
0〜45重量部である。エポキシ樹脂の配合量が2.5
重量部以下ではケーブルと樹脂モールド材との接着性改
善に効果がなく、60重量部以上混入すると前述したよ
うにケーブルの柔軟性や耐寒性が低下するためである。
【0010】多芯撚線の外側に設ける被覆層は、ケーブ
ル断面の真円度を高めるために多層とすることが好まし
い。多層被覆層の内、内層の被覆材料は樹脂成分が熱可
塑性ポリウレタンを主成分とする樹脂組成物がよい。こ
れを被覆材として用いることにより、内層と外層の被覆
層が完全に接着し、その間の気密性や耐繰り返し屈曲性
についても良好に維持することが可能となるからであ
る。さらに被覆層における内層の樹脂組成物として、密
度が0.86〜0.90g/cm3 であるエチレン・α
オレフィン共重合体、およびエチレン・酢酸ビニル共重
合体からなる群から選ばれた少なくとも1種をベ−ス樹
脂とする樹脂組成物で構成すると良い。これらの樹脂を
用いると、内層・外層間の気密性や繰り返し曲げ特性を
維持しつつ安価にケーブルを形成することが可能にな
る。
【0011】本発明において用いられるエチレン・グリ
シジルメタクリレート系共重合体としては、例えば、エ
チレン・グリシジルメタクリレ−ト共重合体、エチレン
・グリシジルメタクリレ−ト・酢酸ビニル三元共重合
体、エチレン・グリシジルメタクリレ−ト・アクリル酸
メチル三元共重合体などがあげられ、これらを2種類以
上混合して用いてもよい。エチレン・グリシジルメタク
リレート系共重合体のメルトフロ−レイト(MFR)は
2〜10g/10min.(荷重216kgf、温度1
90℃)の範囲のものが好ましい。このようなものとし
ては、例えば、「ボンドファ−スト」(商品名、住友化
学工業(株)製)などが市販されており、機械特性や柔
軟性などのケーブルに必要な特性を十分考慮して、市販
品の各種グレ−ドから適宜選択して使用することができ
る。
【0012】本発明において用いられる熱可塑性ポリウ
レタンとしては、ポリエステル系ウレタン樹脂(アジペ
−ト系、カプロラクトン系、ポリカ−ボネ−ト系)、ポ
リエ−テル系ウレタン樹脂があげられ、耐水性、耐カビ
性などの点でポリエ−テル系ウレタン樹脂が好ましい。
また、熱可塑性ポリウレタンの硬さ(タイプAデュロメ
−タ、1kgf)は90以下が好ましい。
【0013】本発明において用いられるエポキシ樹脂と
しては、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビ
スフェノールAD型、フェノールノボラック型、クレゾ
ールノボラック型等がある。この内、特に、ビスフェノ
ール型のエポキシ樹脂は前記樹脂モールド材との相溶性
がよく、従って樹脂モールド材との接着性がよいことか
ら、ケーブルとモールド成形体との接着性向上に大きな
効果がある。また、反応性、高温特性等の点でもビスフ
ェノール型エポキシ樹脂が勝っている。本発明ケーブル
の難燃性を向上させるにはエポキシ樹脂の適量を臭素化
エポキシ樹脂とする。臭素化エポキシ樹脂としては、テ
トラブロモビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの
反応物、テトラブロモビスフェノールA型とビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂との反応物、臭素化フェノールノ
ボラックとエピクロロヒドリンとの反応物、臭素化メチ
ルフェノールとエピクロロヒドリンとの反応物等があ
る。これらの臭素化エポキシ樹脂の中でも、その構造中
にテトラブロモビスフェノールA型を有するものは、ポ
リエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレー
トとの相溶性がよいことから、本発明のケーブルの端末
加工性向上により一層の効果を示す。
【0014】本発明において用いられるエチレン・αオ
レフィン共重合体は、エチレンとプロピレン、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−ドデセンなどのαオレフィン
の少なくとも1種との共重合体であり、架橋性、弾力性
の点から、密度0.86〜0.90g/cm3 であるも
のが好ましい。
【0015】本発明において用いられるエチレン・酢酸
ビニル共重合体は、架橋性、弾力性の点から、酢酸ビニ
ル含有量が10〜30重量%のものが好ましい。エチレ
ン・αオレフィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル
共重合体は単独で、または両者を混合して使用すること
も可能である。内層を構成する樹脂組成物は架橋によっ
て、その耐熱性を向上させることができ、ポリエチレン
テレフタレ−トやポリブチレンテレフタレ−トのように
高融点を有する樹脂でモ−ルドする場合には架橋させる
とよい。被覆層を架橋することにより耐熱性とゴム弾性
特性を向上でき、その結果としてケーブル絶縁層の弾性
反発力、即ち復元力が向上するために端末に成形する成
形体との界面の気密、水密性が向上する。
【0016】被覆層を架橋させる方法としては電子線照
射による架橋方法が好ましい。電子線の線量は、1〜3
0Mradが適当である。なお被覆層を架橋させる場
合、樹脂組成物に多官能モノマ−(トリメチロ−ルプロ
パントリメタクリレ−ト、トリアリルシアヌレ−ト等)
の架橋助剤を配合することが好ましい。配合量は架橋助
剤の種類によっても異なるが、被覆層を構成する樹脂組
成物100重量部に対して0.2〜15重量部が適量で
ある。なお架橋度の制御は照射線量、架橋助剤の種類、
架橋助剤の量によって適宜行なうことができる。
【0017】本発明ケーブルの被覆層を構成する樹脂組
成物には、絶縁導体やケーブルにおいて一般的に使用さ
れている各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、金属不活
性剤、難燃剤、分散剤、着色剤、充填剤、滑剤等を本発
明の目的を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。酸化防止剤としては、4.4’−ジオクチル・ジフ
ェニルアミン、N,.’−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン、2,2,4−トリメチル−1,.−ジヒドロ
キノリンの重合物等のアミン系酸化防止剤、ペンタエリ
スリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト)、オクタ
デシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネ−ト、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン等のフェノ−ル系酸化防
止剤、ビス(2−メチル−4−(3−n−アルキルチオ
プロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル)スル
フィド、2−メルカプトベンヅイミダゾ−ルおよびその
亜鉛塩、ペンタエリスリト−ル−テトラキス(3−ラウ
リル−チオプロピオネ−ト)などのイオウ系酸化防止剤
などがあげられる。
【0018】金属不活性剤としては、N,N’−ビス
(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロ
イル)アミノ−1,2,4−トリアゾ−ル、2,2,
オキサミドビス−(エチル3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト)などが
あげられる。難燃剤としては、テトラブロモビスフェノ
−ルA(TBA)、デカブロモジフェニルオキサイド
(DBDPO)、オクタブロモジフェニルエ−テル(O
BDPE)、ヘキサブロモシクロドデカン(HBC
D)、ビストリブロモフェノキシエタン(BTBP
E)、トリブロモフェノ−ル(TBP)、エチレンビス
テトラブロモフタルイミド、TBA・ポリカ−ボネ−ト
オリゴマ−、臭素化ポリスチレン、臭素化エポキシ、エ
チレンビスペンタブロモジフェニ−ル、塩素化パラフィ
ン、ドデカクロロシクロオクタンなどのハロゲン系難燃
剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無
機系難燃剤、リン酸化合物、ポリリン酸化合物、赤リン
化合物などのリン系難燃剤などがあげられる。
【0019】難燃助剤、充填剤としては、カ−ボン、ク
レ−、酸化亜鉛、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、三酸化アンチモン、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ほう酸亜鉛などがあげられ
る。
【0020】
【実施例】
(実施例1〜7)導体(導体径1mmφの錫メッキ軟銅
撚線 構成:20本/0.18mmφ)1aの上に、低
密度ポリエチレンを押出被覆して外径1.7mmの絶縁
層1bを形成し、これに加速電圧500keV、照射量
20Mradの電子線を照射して上記絶縁層1bを架橋
した絶縁導体を2本撚り合わせ多芯撚線1を用意した。
次いで、上記多芯撚線1上に、40mmφ押出機(L/
D=25)を用い、表1に示す組成の樹脂組成物を外径
5.0mmφとなるように押出被覆した。この被覆層2
に加速電圧750Kev、照射量12Mradで電子線
を照射して架橋し、図1に示すケーブル3を完成させ
た。
【0021】(比較例1〜5)上記実施例と同様な条件
で作成した多芯撚線1上に40mmφ押出機(L/D=
25)を用い、表2に示す組成の樹脂組成物を外径5.
0mmφとなるように押出被覆し、上記実施例と同様の
線量で架橋し、ケーブルとした。
【0022】(実施例8〜9)上記実施例と同様な条件
で作成した多芯撚線1上に下記に示す組成の樹脂組成物
AまたはBを外径4.2mmφとなるように押出被覆
し、適度に架橋して内層2aを構成した。次いで内層2
a上に、40mmφ押出機(L/D=25)を用いて表
3に示す外層被覆材を外径5.0mmφとなるように押
出被覆し電子線架橋を行って外層2bを構成し、図2に
示すケーブル3を完成した。
【0023】 ( 1) エチレン・酢酸ビニル共重合体 エバフレックス V527−4(商品名) 三井・ポンポリケミカル(株)製 酢酸ビニル含有量 17重量% メルトフロ−レイト 0・8g/10min. (密度 0.94g/cm3 ( 2) エチレン・αオレフィン共重合体 エンゲージCL8003(商品名) ダウ・ケミカル(株)製 αオレフィン(オクテン)含有量 18重量% メルトフロ−レイト 1g/10min. (密度 0.89g/cm3
【0024】得られた各ケーブルについて、下記の試験
方法で各種の特性を評価した。 (1)端末の気密性 図3に示すように、ケ−ブルの被覆層2および絶縁層1
bを除去して導体1aを露出させ、その端部に電極端子
5を接続した。次いで、接続部とその近傍周囲をポリブ
チレンテレフタレ−トで射出成形し、樹脂成形体4を形
成し、接続部を保護した。このケーブルについて、12
0℃×1時間、−40℃×1時間を1サイクルとして、
10サイクルのヒ−トサイクル試験を行なった。その
後、樹脂成形体側と反対の端末より、2気圧の圧縮空気
を注入し、樹脂成形体側から漏れがないかを、水中に浸
漬し、気泡の有無で、気密性を確認した。5サンプルに
ついて、試験をおこない、全て合格した場合を○、いず
れかのサンプルが不合格であった場合を×とした。
【0025】(2)接着面の観察 また、接着性の評価として、樹脂成形体を解体し、ケ−
ブルの被覆層が接触しているポリブチレンテレフタレ−
ト表面における被覆層樹脂組成物の有無を調査した。ポ
リブチレンテレフタレ−トとケ−ブルの被覆層の接着界
面に被覆樹脂組成物の凝集体が存在した場合を○とし、
それ以外の場合を×とした。 (3)耐寒性 ケーブルを−60°Cの低温槽に1時間放置した後、低
温槽中で径25mmのマンドレルに6ターン巻き付け、
被覆層に生じるクラックの有無を調査した。クラック無
しを○、クラック有りを×とした。以上の評価結果を表
1乃至表3に併記した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】なお、表1乃至表3に示す各成分は下記の
ものを使用した。 エチレン・グリシジルメタクリレ−ト共重合体 ボンドファーストE(商品名) 住友化学(株)製 エチレン・グリシジルメタクリレ−ト・酢酸ビニル
共重合体 ボンドファースト2B(商品名) 住友化学(株)製 メルトフローレイト 3g/10min. 密度 0.945g/cm3 ポリエ−テル系ウレタン樹脂 PNAT(商品名) 日本ミラクトラン(株)製 ビスフェノールA系エポキシ樹脂 アラルダイト CT200(商品名) チバガイギー(株)製 エポキシ当量 365〜420G/eq
【0030】 ビスフェノールA系臭素化エポキシ樹
脂 EBR−700(商品名) マナック(株)製 エポキシ当量 1000〜1200G/eq ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
−ト) (酸化防止剤) イルガノックス1010(商品名) チバガイギー(株)製 トリメチロールプロパントリメタクリレート (架
橋助剤) オグモント(商品名) 新中村化学(株)製
【0031】何れの実施例のものも端末の気密性、接着
性、耐寒性に優れている。これに対して比較例1はエポ
キシ樹脂の配合量が少ないため、同2〜3はエチレン・
グリシジルメタクリレート系共重合体の配合量が少ない
ために何れも端末の気密性、接着性が満足でなく、同4
〜5はエポキシ樹脂の配合量が多いために耐寒性が劣っ
ている。
【0032】
【発明の効果】本発明のケーブルは、絶縁導体を複数本
撚り合わせた多芯撚線の外側に設ける被覆層の少なくと
も最外層を、エチレン・グリシジルメタクリレート系共
重合体25〜100重量%、熱可塑性ポリウレタン75
〜0重量%の割合で配合したベース樹脂100重量部に
対し、エポキシ樹脂を2.5〜60重量部添加した組成
物を押出し成形した層で構成したので、ポリエチレンテ
レフタレ−トまたはポリブチレンテレフタレート樹脂モ
ールド材に対して接着性が高く、端末成形体との界面の
気密性、水密性が保たれ、かつ、耐寒性に優れ、自動車
用、ロボット用、電子機器用として経年安定して使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルの一実施態様を示す断面図。
【図2】本発明のケーブルの他の実施態様を示す断面
図。
【図3】本発明ケーブルの端末部の実施態様を示す説明
図。
【符号の説明】
1 多芯撚線 1a 導体 1b 絶縁層 2 被覆層 2a 内層 2b 外層 3 ケーブル 4 樹脂成形体 5 電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 仁 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線の
    外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、少なくとも前
    記被覆層の最外層を、エチレン・グリシジルメタクリレ
    −ト系共重合体25〜100重量%、熱可塑性ポリウレ
    タン75〜0重量%の割合で配合したベース樹脂100
    重量部に対し、エポキシ樹脂を2.5〜60重量部添加
    した樹脂組成物で構成したことを特徴とするケーブル。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂の少なくとも一部が臭素化エ
    ポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1記載のケー
    ブル。
  3. 【請求項3】多芯撚線の外側に設ける被覆層を2層以上
    とし、被覆層内層を熱可塑性ポリウレタンをベース樹脂
    とする樹脂組成物で構成したことを特徴とする請求項1
    または2に記載のケーブル。
  4. 【請求項4】多芯撚線の外側に設ける被覆層を2層以上
    とし、被覆層内層を密度が0.86〜0.90g/cm
    3 であるエチレン・αオレフィン共重合体、またはエチ
    レン・酢酸ビニル共重合体からなる群から選ばれた少な
    くとも1種をベ−ス樹脂とする樹脂組成物で構成したこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008081560A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Toshiba Corp 含浸用樹脂組成物
CN113728047A (zh) * 2019-04-30 2021-11-30 博里利斯股份公司 用于改善对聚氨酯树脂的粘合性的聚乙烯组合物

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