JPH1153946A - ケーブル - Google Patents

ケーブル

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JPH1153946A
JPH1153946A JP21172997A JP21172997A JPH1153946A JP H1153946 A JPH1153946 A JP H1153946A JP 21172997 A JP21172997 A JP 21172997A JP 21172997 A JP21172997 A JP 21172997A JP H1153946 A JPH1153946 A JP H1153946A
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JP
Japan
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cable
resin
resin composition
ethylene
coating layer
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Pending
Application number
JP21172997A
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English (en)
Inventor
Masaru Hashimoto
大 橋本
Masami Nishiguchi
雅己 西口
Hitoshi Yamada
仁 山田
Ryoji Ono
良次 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車、ロボット、電子機器等に使用され、
端末に接続する端子との接続部の気密性、水密性にすぐ
れ、ケーブルの導体の腐食や接続された機器部品の性能
劣化を防止でき、特に耐水性に優れたケーブルを提供す
る。 【解決手段】 絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線
の外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層
の少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー30〜70重量%およびグリシジルメタクリレートを
有するエチレン系共重合体30〜70重量%を樹脂成分
として含有する樹脂組成物の架橋体で形成されているケ
ーブルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、ロボッ
ト、電子機器用等に使用されるケーブルに関し、さらに
詳しくは、優れた機械特性、柔軟性を有し、ケーブルの
端末部分を各種センサーや端子などに接続した後、この
接続部を気密もしくは水密に保持するためにポリブチレ
ンテレフタレート(以下PBTともいう)樹脂、ポリア
ミド(以下PAともいう)樹脂等の熱可塑性樹脂でモー
ルド加工処理するのに好適なケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、ロボット、電子機器用等に使用
されるケーブルの絶縁被覆材としては、機械特性、柔軟
性が良好である熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が採用
されている。そして、この熱可塑性ポリウレタン樹脂組
成物は成形後、電離性放射線照射による架橋処理で耐熱
性、耐薬品性、耐水性を向上させている場合が多い。こ
のようなケーブルに、センサーなどの機器部品や電極端
子を接続する場合には、その接続部およびその近傍の周
囲を樹脂モールド(成形体)で気密もしくは水密に成形
し保護する。このように樹脂モールドで気密、水密を確
保するには、成形のしやすさや機械的強度に優れること
から、PBT樹脂やPA樹脂がモールド材料としてよく
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ルの被覆材料とモールド材料の選定によっては材料間の
熱収縮率の差により、端末加工時や使用時の加熱、冷却
過程において、ケーブルと成形体の界面に隙間が生じ、
界面に生じた隙間から水分が浸入するという問題があ
る。界面に生じた隙間から水分が浸入すると、ケーブル
の導体が腐食し、接続された機器部品の性能が劣化する
等の不具合が発生するので、気密、水密性の保持のため
に各種のシール対策が必要となる。このため、端末加工
時の作業性が著しく煩雑となり、その作業には高度の熟
練を要していた。
【0004】このような問題を解決するためにケーブル
の被覆材料を、モールド材料との接着性を考慮して、モ
ールド材料と同一もしくは類似材料とすることが考えら
れるが、これらの樹脂材料はケーブルの被覆材料として
は成形加工性が悪く、電線として要求される可撓性にも
問題がある。また、モールド材料との接着性が初期特性
として満足できる被覆材であっても、ヒートショック試
験で気密性、水密性が損なわれたり、耐水性試験で特性
劣化を示す材料は長期的にみて実用的ではない。本発明
の目的は、気密性、水密性の保持のために特別なシール
対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気密
性、水密性が長期的に保たれ、ケーブルの導体の腐食や
接続された機器部品の性能劣化を防止でき、かつ耐水性
にも優れたケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、(1)絶縁導体を複数本撚り合
わせた多芯撚線の外側に被覆層を設けたケーブルにおい
て、前記被覆層の少なくとも最外層が熱可塑性ポリエス
テルエラストマー30〜70重量%およびグリシジルメ
タクリレートを有するエチレン系共重合体30〜70重
量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物の架橋体で形
成されていることを特徴とするケーブル、(2)前記樹
脂組成物が熱可塑性ポリエステルエラストマー、グリシ
ジルメタクリレートを有するエチレン系共重合体以外の
樹脂成分として、熱可塑性ポリウレタンを含有すること
を特徴とする(1)記載のケーブル、(3)前記樹脂組
成物が樹脂成分の総量100重量部に対して、微粒子シ
リカを0.5〜5重量部含有することを特徴とする
(1)または(2)に記載のケーブル、(4)前記被覆
層が2層からなり、その内層に熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー、熱可塑性ポリウレタンの群から選ばれた少
なくとも1種をベース樹脂とする樹脂組成物を用いたこ
とを特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載の
ケーブル、(5)前記被覆層が2層からなり、その内層
に密度が0.86〜0.90g/cm3であるエチレン
・αオレフィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共
重合体の群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂と
する樹脂組成物を用いたことを特徴とする(1)ないし
(3)のいずれかに記載のケーブル、が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のケーブルにおいて、絶縁
導体を撚り合わせた多芯撚線上に設ける被覆層は一層で
も複数層でもよい。複数層とするときには同時押出し被
覆をすることもできるし、内層を被覆した後に次の外層
を順次被覆しても良い。その際少なくとも被覆層の最外
層は、熱可塑性ポリエステルエラストマー30〜70重
量%およびグリシジルメタクリレートを有するエチレン
系共重合体30〜70重量%を樹脂成分として含有する
樹脂組成物により形成される。
【0007】以下に本発明の実施の形態を説明する。図
1は本発明のケーブルの一実施形態を示す概略断面図
で、1は多芯撚線で、該多芯撚線1は導体(例えば外径
0.18mmφの錫メッキ軟銅線を20本撚り合わせて
導体径1mmφに仕上げた撚線導体)1aの上に、ポリ
エチレン樹脂組成物、ポリ塩化ビニル樹脂組成物等から
なる絶縁層1bを設けた絶縁導体を複数本(図1では2
本)を撚り合わせた構成となっている。2は多芯撚線1
を被覆した被覆層で、該被覆層2は上記熱可塑性ポリエ
ステルエラストマーおよびグリシジルメタクリレートを
有するエチレン系共重合体を樹脂成分として含有する樹
脂組成物を適度に架橋した層で構成されている。
【0008】多芯撚線の外側に設ける被覆層は、ケーブ
ル断面の真円度を高めるために2層以上の多層とするこ
とが好ましく、図2はその実施態様を示すもので、多芯
撚線1を被覆する被覆層2を複数層(図2では2層)と
し、内層2aは、熱可塑性ポリエステルエラストマー、
熱可塑性ポリウレタンの群から選ばれた少なくとも1種
をベース樹脂とする樹脂組成物、または、密度が0.8
6〜0.90g/cm 3であるエチレン・αオレフィン
共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体の群から
選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂組成物
で形成することができる。この内層は適度に架橋した層
としてもよい。被覆層外層2bは前記した熱可塑性ポリ
エステルエラストマーおよびグリシジルメタクリレート
を有するエチレン系共重合体を樹脂成分として含有する
樹脂組成物を適度に架橋した層で構成されている。本発
明のケーブルにおいては、多芯撚線上に設けられる被覆
層の最外層が特定の樹脂組成物の架橋体によって形成さ
れているために、ケーブル端末部におけるケーブル被覆
材とモールド材(成形体)との接着性が極めて高く、ケ
ーブルの端末部の樹脂モールド時に高温高圧を受ける結
果、または使用時に加熱と冷却が繰り返される結果生じ
る、ケーブルとモールド材(成形体)との界面の気密、
水密性不良という問題が解決される。
【0009】本発明のケーブルの被覆層の少なくとも最
外層を構成する樹脂組成物は、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーおよびグリシジルメタクリレートを有するエ
チレン系共重合体を樹脂成分として含有する。本発明に
おいて用いられる熱可塑性ポリエステルエラストマー
は、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンイソフ
タレート等の芳香族ポリエステルからなるハードセグメ
ントと、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等の脂
肪族ポリエーテルからなるソフトセグメントとのブロッ
ク共重合体である。このようなものとしては、例えば、
「ハイトレル」(商品名、東レデュポン社製)、「ペル
プレン」(商品名、東洋紡績社製)などが市販されてお
り、市販品の各種グレードから適宜選択して使用するこ
とができる。本発明において用いられるグリシジルメタ
クリレートを有するエチレン系共重合体としては、例え
ば、エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体、エ
チレン・グリシジルメタクリレート・酢酸ビニル三元共
重合体、エチレン・グリシジルメタクリレート・アクリ
ル酸メチル三元共重合体などがあげられ、これらを2種
類以上混合して用いても良い。このようなものとして
は、例えば、「ボンドファースト」(商品名、住友化学
社製)などが市販されており、機械特性や柔軟性などの
ケーブルに必要な特性を十分考慮して、市販品の各種グ
レードから、適宜選択して使用することができる。
【0010】本発明ケーブルの被覆層の少なくとも最外
層を構成する樹脂組成物における樹脂成分である熱可塑
性ポリエステルエラストマーおよびグリシジルメタクリ
レートを有するエチレン系共重合体の配合量について説
明する。熱可塑性ポリエステルエラストマーの配合量
は、30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%の
範囲とする。熱可塑性ポリエラストマーの配合量がこの
範囲内であると、ケーブル最外層とモールド材との接着
性が良好で、水密性、気密性が確保できる。グリシジル
メタクリレートを有するエチレン系共重合体の配合量
は、30〜70重量%の範囲、好ましくは40〜60重
量%の範囲とする。グリシジルメタクリレートを有する
エチレン系共重合体の配合量がこの範囲内であると、ケ
ーブル最外層とモールド材との接着性が良好で、水密
性、気密性が確保できるばかりでなく、耐水性、耐摩耗
性も良好となる。
【0011】なお、この樹脂組成物には、熱可塑性ポリ
エステルエラストマー、グリシジルメタクリレートを有
するエチレン系共重合体による特性を損なわない範囲
で、熱可塑性ポリウレタンを配合することができる。熱
可塑性ポリウレタンは、樹脂組成物の機械特性を向上さ
せることができる。熱可塑性ポリウレタンとしては、ポ
リエステル系ウレタン(アジペート系、カプロラクトン
系、ポリカーボネート系)、ポリエーテル系ウレタンが
あげられ、耐水性、耐カビ性などの点でポリエーテル系
ウレタンが好ましい。
【0012】また、添加剤として、微粒子シリカを配合
することで、樹脂組成物の耐摩耗性を向上させることが
できる。微粒子シリカについては、その製造方法によら
ず、乾式法、湿式法のいずれの微粒子シリカも使用でき
る。このようなものとしては、「アエロジル」(商品
名、日本アエロジル社製)、「トクシール」(商品名、
徳山曹達社製)などが市販されている。微粒子シリカの
配合量は、樹脂成分の総量100重量部に対して0.5
〜5重量部であり、5重量部を超えると、ケーブルの耐
寒性が低下する。
【0013】多芯撚線の外側に設ける被覆層は、ケーブ
ル断面の真円度を高めるために2層以上の多層とするこ
とが好ましい。多層被覆層のうち、内層の被覆材料は、
最外層である被覆層との密着性等を考慮して選択され、
特に、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポ
リウレタンのいずれかもしくはそれらの混合物をベース
樹脂とする樹脂組成物や、密度が0.86〜0.90g/
cm3であるエチレン・αオレフィン共重合体およびエ
チレン・酢酸ビニル共重合体のいずれかもしくはそれら
の混合物をベース樹脂とする樹脂組成物が好ましい。
【0014】熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可
塑性ポリウレタンのいずれかもしくはそれらの混合物を
ベース樹脂とする樹脂組成物を内層被覆材として用いた
場合は、内層・外層間の気密性や繰り返し曲げ特性を維
持するだけでなく、ケーブルの加工時におこなわれるシ
ースの剥ぎ取りが容易になる。
【0015】また、内層の被覆材として、密度が0.8
6〜0.90g/cm3であるエチレン・αオレフィン
共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる
群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする樹脂
組成物を内層被覆材として用いた場合は、内層・外層間
の気密性や繰り返し曲げ特性を維持しつつ安価にケーブ
ルを形成することが可能になる。
【0016】エチレン・αオレフィン共重合体は、エチ
レンとプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−
ドデセンなどのαオレフィンの少なくとも1種との共重
合体であり、架橋性、弾力性の点から、本発明において
は、密度0.86〜0.90g/cm3 であるものが好
ましく、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、架橋性、弾
力性の点から、酢酸ビニル含有量が10〜30重量%の
ものが好ましい。エチレン・αオレフィン共重合体およ
びエチレン・酢酸ビニル共重合体は単独、または両者を
混合して使用することも可能である。
【0017】内層を構成する樹脂組成物は架橋によっ
て、その耐熱性を向上させることができ、ポリブチレン
テレフタレートやポリアミドのように高融点を有する樹
脂でモールドする場合には架橋させると良い。被覆層を
架橋することにより耐熱性とゴム弾性特性を向上でき、
その結果としてケーブル絶縁層の弾性反発力、即ち復元
力が向上するために端末に成形する成形体との界面の気
密、水密性が向上する。被覆層最外層に用いられる樹脂
組成物は、適度に架橋されることにより、耐熱性、耐薬
品性、耐水性を更に向上させることが可能であるが、ゲ
ル分率は5〜50%において接着性と耐熱性の向上が最
も認められる。5%より少ないと200℃以上の高温雰
囲気中でケーブル被覆層が溶融するなど架橋の効果が認
められない。50%を超えると本発明の目的である接着
性が低下し、結果的に気密性、水密性を損なう。
【0018】被覆層を架橋させる方法としては、従来公
知の電離性放射線による架橋法や化学架橋法が採用でき
るが、生産性の点から、電子線等の電離性放射線の照射
による架橋方法が好ましい。電子線の線量は、1〜30
Mradが適当である。また、化学架橋法の場合には、
有機過酸化物を架橋剤として配合した樹脂組成物を用
い、押出成形後に加熱処理により架橋を完了させる。
【0019】本発明におけるケーブルの被覆層を構成す
る樹脂組成物には、絶縁電線やケーブルにおいて、一般
的に使用されている各種の添加剤、例えば、酸化防止
剤、金属不活性剤、難燃剤、分散剤、着色剤、充填剤、
滑剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合する
ことができる。特に、自動車用途では難燃剤の添加は不
可欠である。
【0020】酸化防止剤としては、4,4’−ジオクチ
ル・ジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジ
ヒドロキノリンの重合物等のアミン系酸化防止剤、ペン
タエリスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等のフェノール系酸化
防止剤、ビス(2−メチル−4−(3−n−アルキルチ
オプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル)ス
ルフィド、2−メルカプトベンヅイミダゾールおよびそ
の亜鉛塩、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラ
ウリル−チオプロピオネート)などのイオウ系酸化防止
剤などがあげられる。
【0021】金属不活性剤としては、N,N’−ビス
(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロ
イル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、2,2'−オキ
サミドビス−(エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)などがあげ
られる。
【0022】難燃剤としては、テトラブロモビスフェノ
ールA(TBA)、デカブロモジフェニルオキサイド
(DBDPO)、オクタブロモジフェニルエーテル(O
BDPE)、ヘキサブロモシクロドデカン(HBC
D)、ビストリブロモフェノキシエタン(BTBP
E)、トリブロモフェノール(TBP)、エチレンビス
テトラブロモフタルイミド、TBA・ポリカーボネート
オリゴマー、臭素化ポリスチレン、臭素化エポキシ、エ
チレンビスペンタブロモジフェニール、塩素化パラフィ
ン、ドデカクロロシクロオクタンなどのハロゲン系難燃
剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無
機系難燃剤、リン酸化合物、ポリリン酸化合物、赤リン
化合物などのリン系難燃剤などがあげられる。
【0023】難燃助剤、充填剤としては、カーボン、ク
レー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、三酸化アンチモン、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ほう酸亜鉛などがあげられ
る。
【0024】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づきさらに詳細
に説明する。 (実施例1〜8、比較例1、2)導体(導体径1mmφ
の錫メッキ軟銅撚線 構成:20本/0.18mmφ)
の上に、低密度ポリエチレンを外径1.7mmとなるよ
うに押出被覆し、これに加速電圧500keV、照射量
20Mradの電子線を照射して架橋ポリエチレン絶縁
層を有する絶縁導体を得、この絶縁導体を2本撚り合わ
せた多芯撚線を用意した。次いで、上記多芯撚線上に、
40mmφ押出機(L/D=25)を用い、ダイス温度
180℃、以下フィーダー側へ、C3=170℃、C2
=160℃、C1=150℃の条件により、内層樹脂組
成物を外径が4.2mmφとなるように押出被覆して内
層を形成し、さらに、その上に外層樹脂組成物を外径が
5.0mmφとなるように内層と同条件で押出被覆し
た。次いで、押出被覆後さらに750keVの加速電圧
と表に示す照射量で電子線を照射して被覆層を架橋させ
て、図2に示すような被覆層が2層からなるケーブルを
得た。なお、実施例1〜5、比較例1、2については、
内層被覆層と外層被覆層を同一材料で形成した。
【0025】得られた各ケーブルについて、下記の試験
方法で各種の特性を評価し、その結果も表1、2に示し
た。 1)外層のゲル分率 ケーブルより外層のみを採取し、キシレンで110℃、
24時間抽出し充分乾燥し、重量を測定する。溶け残っ
た重量をゲル分とし、溶剤抽出前の重量に対する百分率
で表した。
【0026】2)PBT樹脂又はPA樹脂と被覆層との
剥離強度と剥離後の残留物の有無 a)所定長のケーブルの被覆層を長手方向に2分割し、
絶縁導体を取り外し、b)分割した半円形の被覆層を金
型内にセットし、c)金型内にPBT樹脂、もしくはP
A樹脂(ナイロン12)を射出して、被覆層上に樹脂モ
ールドを行った。得られた樹脂成形体を剥離試験に供し
た。剥離試験はケーブル被覆層を樹脂成形体から90度
の角度で50mm/min.の速度で引き剥がし、その
時の最大強度を測定し、併せて、剥離面の樹脂成形体表
面にケーブル被覆材が残留しているか否か観察した。被
覆材が凝集力破壊して成形体表面に残留している場合を
○、残留していない場合は×とした。
【0027】3)端末の気密性 図3に示すように、ケーブルの被覆層2および1bを除
去して導体1aを露出させ、その端部に電極端子5を接
続した。次いで、接続部とその近傍周囲をPBT樹脂に
よるモールド(射出成形)により、樹脂成形体4で覆っ
た。このケーブルについて、120℃×1時間、−40
℃×1時間を1サイクルとして、100サイクル、50
0サイクルのヒートショック試験をおこない、その後、
樹脂成形体側と反対の端末より、2気圧の圧縮空気を注
入し、樹脂成形体側から漏れがないかを、水中に浸漬
し、気泡の発生有無で、気密性を確認した。5サンプル
について、試験をおこない、全て合格した場合を○、い
ずれかのサンプルが不合格であった場合を×とした。
【0028】4)耐水性 ケーブルサンプルより外層のみ半割にして採取し、1/
8インチダンベルで打ち抜いた。打ち抜きサンプルは表
面が平滑になるよう研磨し、その後、90℃の熱水に2
40時間浸漬した。浸漬したサンプルを定速型引張り試
験機で標線間20mm、引張り速度500mm/min
で引張り試験を行い破断時の抗張力(TS)と破断時の
伸び(El)を測定した。この結果を熱水浸漬前のT
S、Elに対する百分率で表した。
【0029】5)耐水試験後の気密性 上記3)で作製したヒートショック試験前のサンプルを
上記4)と同条件の熱水浸漬を行った後、3)と同様の
気密性試験を行った。試験数は3で、全数合格の場合は
○、内一つでも不合格の場合は×とした。
【0030】6)耐熱性 ケーブルサンプルと同径(5.0mmφ)の金属棒に6
ターン以上巻き付けたまま200℃に30分放置した。
取り出して室温で充分冷却した後、ケーブル表面に亀裂
や溶融のないことを目視にて確認した。3サンプル試験
を行い、全サンプルに溶融や亀裂が無い場合は○とし、
内一つでも溶融や亀裂があった場合には×とした。
【0031】7)耐摩耗性 図4に示すような構成の装置を使用し、ケーブルに60
0gfの荷重をかけ、摩耗テープを3m移動させた後の
ケーブルの外径を測定し、外径の減少が0.4mm以下
の場合を○、0.4mm以上の場合を×とした。
【0032】なお、表1、2に示す各成分は下記のもの
を使用した。 外層樹脂組成物 (01)TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー) 東レデュポン(株)製、商品名:ハイトレル2300X
06 (02)E−GMA(エチレン・グリシジルメタクリレ
ート共重合体) 住友化学(株)製、商品名:ボンドファーストE (03)TPU(熱可塑性ポリウレタン) 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T (04)ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート) チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス101
0 (05)エチレンビスペンタブロモジフェニール アルベマール(株)製、商品名:サイテックス8010 (06)三酸化アンチモン 錫鉱山鉱務局製、商品名:閃星 (07)微粒子シリカ 日本アエロジル社製、商品名:アエロジル200
【0033】内層樹脂 A 熱可塑性ポリウレタン 日本ミラクトラン(株)製、商品名:E−385PNA
T B エチレン・酢酸ビニル共重合体 三井・デュポンポリケミカル(株)製、商品名:エバフ
レックスV527−4 C エチレン・αオレフィン共重合体 ダウ・ケミカル(株)製、商品名:エンゲージ CL8
003
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表1、表2の結果から、被覆層最外層が熱
可塑性ポリエステルエラストマー30〜70重量%およ
びグリシジルメタクリレートを有するエチレン系共重合
体30〜70重量%を樹脂成分として含有する樹脂組成
物の架橋体で形成されている本発明実施例のケーブル
は、ケーブル被覆材料とモールド成形体との接着性に優
れ、ケーブル端末の気密性が保たれており、耐水性も十
分であることがわかる。一方、樹脂成分のうち、熱可塑
性ポリエステルエラストマーが本発明で規定する範囲を
外れて少ない比較例1では、PBT樹脂、PA樹脂への
接着強度は十分であるが、剥離面の樹脂成形体表面にケ
ーブル被覆材が残留しておらず、耐水試験後の気密性に
問題があった。また、樹脂成分のうちグリシジルメタク
リレートを有するエチレン系共重合体が本発明で規定す
る範囲を外れて少ない比較例2では、熱水浸漬後の破断
時の抗張力(TS)や伸び(El)が低下しており、さ
らに、耐摩耗性が劣るという問題があることから、自動
車、ロボット、電子機器用等への使用を目的とする本発
明のケーブルとして好ましくない。
【0037】
【発明の効果】本発明のケーブルは、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー30〜70重量%およびグリシジルメ
タクリレートを有するエチレン系共重合体30〜70重
量%を樹脂成分として含有する樹脂組成物により形成さ
れていることから、ケーブルの端末部分をPBT樹脂や
PA樹脂等の熱可塑性樹脂でモールドする際に、ケーブ
ル被覆材とモールド材とが強固に接着され、特別なシー
ル対策を施さなくても、ケーブルと成形体との界面の気
密性、水密性が長期にわたって保たれ、ケーブル内部の
絶縁電線の導体の腐食や接続された機器部品の性能劣化
を防止できる。さらに、本発明ケーブルは、極めて優れ
た耐水性を有し、耐熱性、押出特性にも優れる被覆材を
採用していることから、自動車用、ロボット用、電子機
器用等の配線ケーブルとして経年安定して使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルの一実施態様を示す断面図。
【図2】本発明のケーブルの他の実施態様を示す断面
図。
【図3】実施例、比較例で行ったケーブル端末部の気密
性試験の説明図。
【図4】実施例、比較例に使用した耐摩耗性評価装置の
構成説明図。
【符号の説明】 1 多芯撚線 1a 導体 1b 絶縁層 2 被覆層 2a 内層 2b 外層 3 ケーブル 4 樹脂成形体 5 電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 7/18 H01B 7/18 H (72)発明者 大野 良次 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁導体を複数本撚り合わせた多芯撚線の
    外側に被覆層を設けたケーブルにおいて、前記被覆層の
    少なくとも最外層が熱可塑性ポリエステルエラストマー
    30〜70重量%およびグリシジルメタクリレートを有
    するエチレン系共重合体30〜70重量%を樹脂成分と
    して含有する樹脂組成物の架橋体で形成されていること
    を特徴とするケーブル。
  2. 【請求項2】前記樹脂組成物が熱可塑性ポリエステルエ
    ラストマー、グリシジルメタクリレートを有するエチレ
    ン系共重合体以外の樹脂成分として、熱可塑性ポリウレ
    タンを含有することを特徴とする請求項1に記載のケー
    ブル。
  3. 【請求項3】前記樹脂組成物が樹脂成分の総量100重
    量部に対して、微粒子シリカを0.5〜5重量部含有す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】前記被覆層が2層からなり、その内層に熱
    可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリウレタ
    ンの群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする
    樹脂組成物を用いたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のケーブル。
  5. 【請求項5】前記被覆層が2層からなり、その内層に密
    度が0.86〜0.90g/cm3であるエチレン・α
    オレフィン共重合体およびエチレン・酢酸ビニル共重合
    体の群から選ばれた少なくとも1種をベース樹脂とする
    樹脂組成物を用いたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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