JPH10235746A - 小型バイアスタイヤ成形方法及び成形装置 - Google Patents

小型バイアスタイヤ成形方法及び成形装置

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JPH10235746A
JPH10235746A JP9038978A JP3897897A JPH10235746A JP H10235746 A JPH10235746 A JP H10235746A JP 9038978 A JP9038978 A JP 9038978A JP 3897897 A JP3897897 A JP 3897897A JP H10235746 A JPH10235746 A JP H10235746A
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JP
Japan
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drum
forming drum
green case
green
ply
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JP9038978A
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English (en)
Inventor
Shuichi Nakano
秀一 中野
Yasuro Takahashi
康郎 高橋
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高生産性で優れた製造品質のグリーンタイヤ
(製品タイヤ)を成形することが可能な小型バイアスタ
イヤ成形方法及び成形装置を提供する。 【解決手段】 第一の成形ドラムではプライ部材の巻付
けのみ手作業とし、それ以外は自動でグリーンケースを
成形し、第二の成形ドラムの縮径から拡径の間にグリー
ンケースビード部内側部分と該ドラムの両側隅縁部との
係合と第二の成形ドラムの両側端部から突出するビード
部支持手段とグリーンケースのビード部内周面との係合
との連携動作によりグリーンケースを心出しさせ、手作
業でグリーンケースに未加硫トレッドゴム部材を張付
け、自動ステッチングを施してグリーンタイヤとし、そ
れを自動で取出し、プライ部材の巻付け作業はトレッド
ゴム部材の自動ステッチングからグリーンタイヤの取出
しまでの間に実施し、トレッドゴム部材の張付け作業は
自動グリーンケース成形完了までの間に実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型バイアスタ
イヤ、より詳細には小型トラック以下の小型車両の使途
に供する空気入りバイアスタイヤの成形方法及び成形装
置に関し、特に高度な生産性と優れた製造品質との双方
を同時に達成することができる小型バイアスタイヤの成
形方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型トラック以下の車両に装着使用する
小型バイアスタイヤを成形する際、グリーンタイヤ(未
加硫タイヤ)の成形(部材の組立)に必要な全ての未加
硫部材を一台の成形ドラムを中央に据えた成形装置の周
囲の前方及び後方に配置し、バイアスカットした未加硫
ゴム被覆コード層のプライ部材を成形ドラムに巻付ける
作業から未加硫トレッドゴム部材を張付ける最終作業に
至るまで、一貫した作業を実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし各未加硫部材の
ドラムへの巻付け終了後又は部材相互の張付け、張合わ
せ終了後に必要なステッチングや折返しなどの操作は、
手作業によらず自動装置により実施するため、その間は
無視し得ない程多い作業者の手待ち時間が生じ、その結
果グリーンタイヤ成形の生産性が大幅に損なわれている
のが現状である。
【0004】また成形ドラムの周囲にはこのドラムに多
種にわたる未加硫部材を供給するサービサーなどの装置
が配置してあり、さらにサービサーを用いずに直にドラ
ムに供給する未加硫部材までもが置かれているため余裕
スペースがなく、既知の自動化装置を配置することがで
きない不利がある。
【0005】従ってこの発明の請求項1〜6に記載した
発明は、特に小型バイアスタイヤの成形に際し、手待ち
時間をほぼゼロにすると共にこのゼロ待ち時間達成のた
めに必要最小限度で成るべく廉価な既知の自動化装置を
も導入して成形作業の生産性を高度に高め、しかも優れ
た製造品質を実現し得る小型バイアスタイヤの成形方法
及び成形装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
まず成形方法につき、この発明の請求項1に記載した発
明は、未加硫ゴム被覆コード層のバイアスカットプライ
部材を回転自在でかつ縮径自在な第一の成形ドラムに供
給し、複数枚を巻付けて積層プライ部材とし、積層プラ
イ部材の両側に自動操作により未加硫ビードコア部材を
供給して押圧粘着させると共に該部材の周りにプライ部
材を折返し、次いで自動ステッチング動作により未加硫
部材相互間を互いに密着させ、ビードコア部材近傍部が
ドラム回転軸心側に僅か折れ込む筒状グリーンケースを
成形し、成形したグリーンケースを第一の成形ドラムの
縮径下で搬送手段により把持して回転自在な縮径下の第
二の成形ドラムまで移動させ、グリーンケースを受取っ
た第二の成形ドラムを縮径前のドラム形状に拡径させ、
この拡径の間に該ケースの一対のビード部折れ込み内側
部分と該ドラムの両側隅縁部とを係合させ、併せて拡径
の間に第二の成形ドラムの両側端部から突出するビード
部支持手段をグリーンケースのビード部内周面と係合さ
せ、ドラムの両側隅縁部とビード部支持手段との連携動
作によりグリーンケースの心出しを実行させ、心出し終
了後のグリーンケースに所定長さをもつ帯状未加硫トレ
ッドゴム部材を張付け、これに自動ステッチングを施し
てグリーンタイヤとし、それを自動で取出す一連なりの
成形作業のうち、プライ部材の巻付け作業はトレッドゴ
ム部材の自動ステッチングからグリーンタイヤの取出し
までの間に実施し、トレッドゴム部材の張付け作業は未
加硫ビードコア部材の自動供給から自動ステッチングに
よるグリーンケース成形完了までの間に実施することを
特徴とする。
【0007】ここにバイアスカットプライとは、長尺の
未加硫ゴム被覆コード反を所定幅で配列コードに対し斜
めに裁断したプライ部材を指し、プライ部材とは主とし
てカーカスプライ部材である他、従としてブレーカプラ
イ部材をも含む。カーカスの積層プライ部材は少なくと
も2層であり、隣接層間のコードが互いに交差するよう
に成形ドラムに巻付けるのは慣例に従う。またここでい
う未加硫トレッドゴム部材は、タイヤで踏面部を形成す
るトップトレッドゴムとその両側に連なるサイドウォー
ルゴムとの一体ゴム部材を指す。
【0008】一対の未加硫ビードコア部材を積層プライ
部材の両側に適用したとき、少なくとも1層のカーカス
プライ部材はコア部材の周りに折返すものとする。この
折返しは自動操作によるが、そのとき折返し部分に空気
溜まりが生じないようにステッチングと呼ばれる、例え
ばディスクロールによる押圧作業を実施し、部材相互間
の密着性を高めるのが通例である。またこの種の押圧作
業はときに積層プライ部材に対しても実施する。
【0009】ここで最初の自動操作による未加硫ビード
コア部材の供給開始は成形作業者によるスイッチ操作に
より起動させる一方、その後のプライ部材の自動折返し
及び自動ステッチング動作はビードコア部材の供給完
了、すなわちこの部材が積層プライ部材に当接粘着した
ことを検知したセンサの起動指令により実施するもので
あり、よって最初のスイッチをオン(on) とした成形作
業者は、第一の成形ドラム位置から第二の成形ドラム位
置に移動することができるようなシステム構成とする。
【0010】第一及び第二の成形ドラムは積層プライ部
材成形時及び未加硫トレッドゴム部材張付け時はほぼ円
筒状をなし、これら部材を成形ドラムから取出すとき
は、後述する成形ドラム構成により縮径する。よって拡
径とは元の円筒状ドラム形状に復帰することを意味す
る。第一及び第二の成形ドラムは互いに近い位置に据え
るのは勿論である。
【0011】完成したグリーンケース(バイアスタイヤ
の場合は未加硫トレッドゴム部材を除いたタイヤの補強
部分)は、未加硫ビードコア部材を第一の成形ドラム端
の側面に適用するので、該コア部材近傍部はドラム回転
軸心側に僅かに折れ込む部分を備えた筒状をなす。よっ
てこのグリーンケースを第二の成形ドラムに適用し、こ
のドラムを拡径したときこのドラム両側隅縁部はグリー
ンケースのビード部折れ込み内側部分に係合させること
で第一の心出しを行わしめる。ここにいう心出しとは、
グリーンケースの幅中央を所定位置に合わせることを指
す。
【0012】そのときグリーンケースがドラム回転軸心
に対し傾斜する傾向を有し、この傾斜に伴う心出しの狂
いを阻止するためビード部支持手段を用いて第二の心出
し(上記に同じ)を行わしめ、第一の心出しと第二の心
出しとの連携動作により、高価な心出し装置を用いずと
も、続いての未加硫トレッドゴム部材適用に当り互いの
中央位置合わせを実用上十分な精度で確保することが可
能となり、製造品質を高めることができる。
【0013】上記目的を達成するための成形装置につ
き、この発明の請求項2に記載した発明は、未加硫ゴム
被覆コード層のバイアスカットプライ部材を複数枚の積
層プライ部材として巻付ける、回転自在でかつ縮径自在
な第一の成形ドラムと、積層プライ部材の両側に未加硫
ビードコア部材を自動供給して押圧粘着させる手段と、
該ビードコア部材の周りにプライ部材を自動で折返す手
段及び未加硫部材相互間を自動で密着させるステッチン
グ手段と、折返しを完了した筒状グリーンケースを第一
の成形ドラムの縮径下で把持して該ドラム近傍に位置す
る第二の成形ドラムまで移動させるグリーンケース搬送
手段と、搬送されたグリーンケースを縮径下で受取った
後に縮径前のドラム形状まで拡径し、この拡径の間に該
ケースの一対のビード部内側部分と両側隅縁部にて係合
して第一の心出し動作を兼ねる回転自在な第二の成形ド
ラムと、第二の成形ドラムの両側端部から突出し、該ド
ラムの拡径の間にグリーンケースのビード部内周面と係
合して、ドラムの心出し動作との連携の下で第二の心出
し動作を実行するビード部支持手段と、第二の成形ドラ
ム上のグリーンケースに未加硫トレッドゴム部材を供給
する手段及び該ゴム部材をグリーンケースに密着させる
自動ステッチング手段と、グリーンタイヤの自動取出し
装置とを備えることを特徴とする。
【0014】上記のバイアスカットプライ部材、自動供
給、自動、第一の心出し及び第二の心出しなどは、さき
に述べた成形方法にて解説した内容、意味と同一であ
り、よってここでは重複を避け説明を省略する。なおグ
リーンタイヤとはそのまま金型内にて加硫成形を施す未
加硫タイヤのことである。
【0015】円筒状ドラム形状からの縮径を容易ならし
め、かつ第一の心出しを高精度で実現させるため、請求
項3に記載した発明のように、第一及び第二の成形ドラ
ムはそれぞれ多数個のセグメントを有し、拡径状態の第
二の成形ドラム両側端部表面は端縁に向かい先細り状の
緩傾斜面を形成する。
【0016】さらに第二の心出しを確実に実行させるた
め、請求項4に記載した発明のように、ビード部支持手
段は複数個の支持片からなり、該支持片の複数個をドラ
ムセグメントの端部にドラムの拡径状態にてほぼ等間隔
で配置するのが好適であり、また請求項5に記載した発
明のように、ビード部支持手段の各支持片の表面は第二
の成形ドラムの回転軸心周りの円筒面の一部をなすのが
適合する。
【0017】またグリーンケースの移動及び心出しを容
易とするために、請求項6に記載した発明のように、好
適には第一の成形ドラム及び第二の成形ドラムそれぞれ
の回転軸心が同一直線上に位置させる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1〜図6に基づき説明する。図1は、小型バイア
スタイヤ成形装置を簡略図解した平面図であり、図2
は、第二の成形ドラム及びグリーンケースの一部側面の
断面図であり、図3は、第二の成形ドラムの一部の正面
図であり、図4は、従来の第二の成形ドラム及びグリー
ンケースの一部側面の断面図であり、図5は、グリーン
ケース及びその搬送手段要部の正面図であり、そして図
6は、図5に示す矢印III の向きから見たグリーンケー
ス及びその搬送手段要部の側面図である。
【0019】図1において、第一の成形ドラム1(以下
成形ドラム1と略す)はその回転軸2をハウジング3の
内部に収容した軸受(図示省略)により軸支し、成形ド
ラム1と回転軸2とは図示しない回転駆動装置により回
転自在とする。成形ドラム1は、例えば多数個のセグメ
ントにより形成し、何個かの特定セグメントを回転軸2
側に落とし込むことで縮径自在な構成を有する。
【0020】符号4は未加硫ゴム被覆コード層のバイア
スカットプライ部材(図示せず、以下プライ部材とい
う)のサービサーであり、サービサー4は必要なプライ
部材枚数に応じた複数段数(図では1段のみ示す)の配
置になり、各サービサー4はプライ部材の心出し案内装
置を備える。
【0021】作業者の手作業により、各サービサー4か
ら一枚宛プライ部材を引出して円筒状をなす成形ドラム
1に、隣接プライ部材のコードが互いに交差する向きで
順次巻付けて積層プライを得る。そのとき成形ドラム1
の幅はカーカスプライ部材の幅より狭く設定し、後述す
る一対の未加硫ビードコア部材Bc(以下ビードコア部
材Bcという、図2参照)適用後にビードコア部材Bc
相互間距離が所望する値を保持し、かつ該部材Bcの周
りに少なくとも一枚のカーカスプライ部材を折返すこと
ができるようにする。なおブレーカプライ部材を有する
ときもこの積層プライ部材に含める。プライ部材は未加
硫ゴムがもつ粘着性により少なくとも部分的に互いに密
着する。
【0022】成形ドラム1の両側にビードコアセッタ5
を配置し、ビードコアセッタ5にはプライ部材巻付け前
に予めビードコア部材Bcを装着しておき、成形ドラム
1上で巻付が完了した積層プライ部材に対し各ビードコ
アセッタ5をそれぞれ成形ドラム1に向けて移動させ、
ビードコア部材Bcを積層プライ部材に当接させる。こ
の当接は成形ドラム1の両端側面で積層プライ部材部分
を押圧するように実施する。換言すれば成形ドラム1の
表面における両側端縁の外径をビードコア部材Bcの内
径より大きく設定しておく。この押圧後のビードコア部
材Bcは少なくともその外側に未加硫ゴムを被覆してい
るので積層プライ部材に粘着し離脱することはない。
【0023】このビードコア部材Bcの押圧適用に当
り、成形作業者は図示を省略したスイッチを操作し、こ
れによりビードコアセッタ5が上記の動作を実行する。
ビードコア部材Bcの積層プライ部材への適用が完了す
ると、図示を省略した自動システムのセンサがこの完了
を検知して次のプライ部材折返し動作信号を出力し、こ
の信号を受けて折返し手段、それは例えば内圧充てんに
より膨張可能なブラダ6に所定内圧が印加されてビード
コア部材Bcより外側のプライ部材部分を該部材Bc周
りに折返す。このブラダ6による折返し動作は、ブラダ
6の膨張外径より小さな内径をもつ円筒部を合せ備える
一対のビードコアセッタ5のこの円筒部の内側で膨張し
たブラダ6がそれぞれ成形ドラム1の中央に向け強制的
に延伸変形され、この延伸変形によりプライ部材の折返
し部を成形ドラム1側に押圧することで達成される。
【0024】この自動折返し作業の完了を上記自動シス
テムの別のセンサが検知して各ビードコアセッタ5を復
帰させ、この復帰完了を他のセンサが検知して図示を省
略したステッチング手段を起動させる信号を出力し、こ
れにより特に折返し部を主とするステッチング作業を実
施させ、必要に応じてその他の積層プライ部材にもステ
ッチングを施す。これで筒状をなすグリーンケースGc
(図2及び図5、6参照)が完成する。
【0025】グリーンケースGcの完成はステッチング
作業の完了であり、この作業完了を他に設けたセンサ
(図示省略)が検知して、この作業完了に併せ、グリー
ンケースGcの搬送装置7(詳細は後述)が支持案内装
置8に沿って成形ドラム1上のグリーンケースGcまで
移動してこれを把持し、そのときグリーンケースGcの
変形を防止するため搬送装置7にブレーキをかけた後
に、成形ドラム1を縮径させる信号を出力し、この信号
を受けて成形ドラム1は自動で縮径する。この縮径に併
せグリーンケースGcの搬送装置7(詳細は後述)がグ
リーンケースGcを円筒形状に把持した状態で支持案内
装置8に沿って次の第二の成形ドラム9(以下成形ドラ
ム9という)まで搬送するか又は成形ドラム1と成形ド
ラム9との間の適当な位置まで搬送して待機させる。グ
リーンケースGcの成形ドラム9までの直接搬送は作業
開始時又はそれに準じる際であり、それ以外は待機位置
に止め置く。
【0026】成形ドラム9は縮径状態にてグリーンケー
スGcを受取り、受取った後に図2に示すように元の円
筒形状まで拡径する。ドラム縮径に関しては、図3に正
面の一部を示すように、ドラム9は成形ドラム1と同様
なセグメント9−1、9−2、9−3、・・・・・の構
成を有し、図示例ではドラム外側に向かい先細りとなる
両側傾斜面をもつセグメント9−1と、図示を省略した
が同様両側傾斜面をもつセグメントとの複数個を内側に
引き込んで、他のセグメント9−2、9−3、・・・・
・を内側に折り込む形式の縮径動作による。拡径はこの
逆の動作を行わせる。
【0027】成形ドラム9の拡径によるグリーンケース
Gcとの係合は、図2に円形で囲んだ両側隅縁部9Eを
一対のビード部折れ込み内側部分に当接させることが重
要であり、このことが成形ドラム9の幅中央線とグリー
ンケースGcの幅中央線とを合わせる第一の要件である
から、まず第一の心出しと呼ぶ。そのためには図2に示
すように成形ドラム9の両側端部表面(片側のみ示す)
は端縁に向かい先細り状の緩傾斜面9aとして形成する
のが良い。
【0028】しかしこの緩傾斜面9aのみでは往々にし
てグリーンケースGcの中心軸線は成形ドラム9の回転
軸心に対し傾斜する不都合な傾向を有し、適正な心出し
を得ることができない。そこで図2、3に示すようにビ
ード部支持手段として複数個(図では1個のみ示す)の
支持片35を成形ドラム9の両側端部に突出させて配設
し、これらの支持片35は成形ドラム9の拡径状態でほ
ぼ等間隔で配置する。支持片35の形状は特に問はず、
丸棒片であっても良いが、図3に示すように薄いプレー
ト片とし、プレート片の表面形状を成形ドラム9の回転
軸心周りの円筒面の一部として形成し、なおかつグリー
ンケースGcのビード部内周面と近似乃至同一とするの
が好適である。
【0029】これら支持片35は成形ドラム9の拡径完
了時に図2に示すようにグリーンケースGcのビード部
内周面と係合して、グリーンケースGcの傾斜傾向を阻
止し、適正な心出しに寄与するので、これら支持片35
のビード部支持手段を第二の心出しと呼び、これと第一
の心出しとの連携動作の下で成形ドラム9に対するグリ
ーンケースGcの適切なセンターリングを達成する。支
持片35を備えていない成形ドラム9を拡径した場合、
図4に示すようにグリーンケースGcはドラム両側のい
ずれか一方側に傾く。
【0030】成形ドラム1と同様に、成形ドラム9はそ
の回転軸10をハウジング11の内部に収容した軸受
(図示省略)により軸支し、成形ドラム9と回転軸10
とは図示しない回転駆動装置により回転自在とする。成
形ドラム9を回転させながらセンターリングを終えたグ
リーンケースGcに両端切り離し未加硫トレッドゴム部
材(以下トレッドゴム部材という)をそのサービサー1
3より供給して張付ける。このトレッドゴム部材はサイ
ドウォールゴムとの一体押出し部材であり、サービサー
13に設けた該ゴム部材の案内装置による案内と、成形
ドラム9に対する高精度なグリーンケースGcの心出し
とにより、グリーンケースGcとトレッドゴム部材とは
互いに実用上十分な精度の心合せの下で粘着合体し、各
部材相互間に偏りのない高品質の張合せを実現すること
ができる。直線Yはサービサー13の案内装置の幅中央
と成形ドラム9の幅中央とを通る直線である。
【0031】トレッドゴム部材の切り離し両端縁同志を
互いに正確にジョイントした後、手動によるスイッチ操
作により、以降は先に述べた自動システムと同様なシス
テムの下で、トレッドゴム部材に対するステッチング作
業から成形ドラム9の縮径を経て、先の搬送手段7と同
様な搬送手段12によるグリーンタイヤの取出し及び移
動と、この移動によりグリーンタイヤを搬送台車に積込
む積込装置14の支持バー14aへの受渡す。プライ部
材の成形ドラム1への巻付け開始からグリーンタイヤの
支持バーへの受渡しまでの作業で一連なりの成形工程が
完了する。
【0032】以下、搬送装置7について特に説明を加え
る。図5、6において、搬送装置7はグリーンケースG
cの両側に2対のアーム15、16と、アーム15、1
6の内側に固着した2対の把持プレート17、18とを
備える。把持プレート17、18はグリーンケースGc
の表面形状に成るべく沿うように傾斜配置(図示例)す
るか又は内側を円弧面にて形成すると共に少なくともグ
リーンケースGcの一対のビード部間にわたる長さをも
つ。アーム15、16の上端は支持プレート19、20
に固着し、支持プレート19、20には2対の案内溝を
もつ摺動ブロック21、22を取付ける。
【0033】摺動ブロック21、22の案内溝に嵌まり
合う2対のレール23、24をプレート25に固着し、
このプレート25は支持部材26を介して支持案内装置
8に摺動係合させると共に送りねじ係合させる。さらに
プレート25には固定部材27を介して一対の複動シリ
ンダ28、29を配置する。図5では一方の複動シリン
ダ28のみを示すが、他方の複動シリンダ29はこれと
反対勝手に配置する。一方の複動シリンダ28のピスト
ンロッド28pの先端部を連結部材30を介し支持プレ
ート19に固定し、他方の複動シリンダ29のピストン
ロッド29p(図示省略)は連結部材31を介し支持プ
レート20に固定する。
【0034】上記の構成により複動シリンダ28、29
の固定側チャンバに加圧ガス(加圧空気)を導入する
と、アーム15、16は互いに離れ合う開動作を行う反
面、反固定側チャンバに加圧ガスを導入すればアーム1
5、16は互いに近づき合う閉動作を行ってグリーンケ
ースGcを把持するが、成形ドラム1を離れたグリーン
ケースGcはビードコア部材Bcを内蔵するとはいえ比
較的軟らかで凹み変形を生じ易く、この状態では次の第
二の成形ドラム9に挿入し難いため、適度な把持力を確
保するためブレーキ装置32、33を設ける。これによ
り搬送装置7は僅かな変形の下でグリーンケースGcを
把持し、図示しない駆動手段の作動により装置7を移動
させることができる。以上述べたところは搬送装置12
も同様である。
【0035】さて同じ成形作業者が成形ドラム1及び成
形ドラム9の両者を受持つ。よって作業者による手作業
時間につき、成形ドラム1と成形ドラム9との間で同一
乃至ほぼ同一であるのが望ましく、この作業形態では、
グリーンケースGcを把持した状態の搬送装置7は両ド
ラム1、9の間で短時間待機させるタイミングとするの
が良い。
【0036】すなわち成形ドラム1側で成形作業者が、
手作業により各サービサー4から一枚宛プライ部材を引
出して成形ドラム1に順次巻付けて積層プライを得る間
に、成形ドラム9側では、自動システムの下で、トレッ
ドゴム部材に対するステッチング作業から成形ドラム9
の縮径を経て、搬送手段12によるグリーンタイヤの取
出し及び移動と、積込装置14の支持バー14aへの受
渡しを完了させ、成形ドラム9を縮径させておく。
【0037】一方、成形ドラム9側で上記と同一作業者
が、手作業により未加硫トレッドゴム部材を張付けてい
る間に、成形ドラム1側では、自動システムの下で、積
層プライ部材へのビードコア部材Bcの自動供給と押圧
粘着から、プライ部材の自動折返及び自動ステッチング
作業を経たグリーンケース成形完了までを実施する。そ
の結果、成形作業者の手待ち時間はゼロ乃至ほぼゼロと
なりグリーンタイヤ成型の生産性は顕著に向上する。
【0038】上述したところの作業を円滑に実施するた
め成形ドラム1の回転軸心と成形ドラム9の回転軸心と
は一本の直線X上に位置させ、さらに搬送装置7、12
の中心軸線も直線Xに一致させるのは勿論のことであ
る。
【0039】
【実施例】小型トラック用バイアスタイヤで、サイズが
6.50−16LTである実施例タイヤを図1〜図3及
び図5、6に従う成形装置を用いて実施例タイヤを44
0本製造した。カーカスプライは4プライで、ブレーカ
は2プライである。これに対しサイズ、タイヤ構成が実
施例に同じで従来の製造装置を用い、従来の製造方法に
従った従来例タイヤを同じ440本製造して、それぞれ
につき、生産性(グリーンタイヤ1本当りの平均成形時
間)、成形ドラム9に対する心ずれ不良率(%)及び加
硫成形後の製品タイヤにおける心ずれ製品不良率(%)
を比較した。生産性は従来例を100とする指数にてあ
らわすものとして値は大なる程良く、両者の不良率は小
なる程良い。
【0040】その結果、生産性は実施例が148%に達
し、約5割近い平均成形時間の短縮を実現し、成形ドラ
ム9に対する心ずれ不良率は従来例が16%にも及び、
心ずれ製品不良率も従来例は7%に達していたのに対
し、実施例ではいずれの不良率も0(ゼロ)%を達成し
ていることを確かめた。
【0041】
【発明の効果】この発明の請求項1〜6に記載した発明
によれば、従来から存在する廉価な自動化装置を一部に
転用することで、しかも簡便で高精度な心出し方法を適
用することで、特に小型バイアスタイヤの成形に際し、
成形作業者の手待ち時間をほぼゼロにして高度な生産性
を達成することができ、かつ部材相互間の心ずれを阻止
して優れた製造品質を実現し得る小型バイアスタイヤの
成形方法及び成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例の小型バイアスタイ
ヤ成形装置を簡略図解した平面図である。
【図2】第二の成形ドラム及びグリーンケースの一部側
面の断面図である。
【図3】第二の成形ドラムの一部の正面図である。
【図4】従来の第二の成形ドラム及びグリーンケースの
一部側面の断面図である。
【図5】図1に示す搬送手段要部の正面図である。
【図6】図5の矢印III の向きから見た搬送手段要部の
側面図である。
【符号の説明】
1 第一の成形ドラム 2、10 回転軸 3、11 ハウジング 4 プライ部材サービサー 5 ビードコアセッタ 6 ブラダ 7 グリーンケース搬送装置 8 支持案内装置 9 第二の成形ドラム 12 グリーンタイヤ搬送装置 13 トレッドゴム部材サービサー 14 グリーンタイヤ積込装置 15、16 アーム 17、18 把持プレート 19、20 支持プレート 21、22 摺動ブロック 23、24 レール 25 プレート 26 支持部材 27 固定部材 28、29 複動シリンダ 30、31 連結部材 32、33 ブレーキ装置 35 支持片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫ゴム被覆コード層のバイアスカッ
    トプライ部材を回転自在でかつ縮径自在な第一の成形ド
    ラムに供給し、複数枚を巻付けて積層プライ部材とし、 積層プライ部材の両側に自動操作により未加硫ビードコ
    ア部材を供給して押圧粘着させると共に該部材の周りに
    プライ部材を折返し、次いで自動ステッチング動作によ
    り未加硫部材相互間を互いに密着させ、ビードコア部材
    近傍部がドラム回転軸心側に僅か折れ込む筒状グリーン
    ケースを成形し、 成形したグリーンケースを第一の成形ドラムの縮径下で
    搬送手段により把持して回転自在な縮径下の第二の成形
    ドラムまで移動させ、 グリーンケースを受取った第二の成形ドラムを縮径前の
    ドラム形状に拡径させ、この拡径の間に該ケースの一対
    のビード部折れ込み内側部分と該ドラムの両側隅縁部と
    を係合させ、 併せて拡径の間に第二の成形ドラムの両側端部から突出
    するビード部支持手段をグリーンケースのビード部内周
    面と係合させ、ドラムの両側隅縁部とビード部支持手段
    との連携動作によりグリーンケースの心出しを実行さ
    せ、 心出し終了後のグリーンケースに所定長さをもつ帯状未
    加硫トレッドゴム部材を張付け、これに自動ステッチン
    グを施してグリーンタイヤとし、それを自動で取出す一
    連なりの成形作業のうち、 プライ部材の巻付け作業はトレッドゴム部材の自動ステ
    ッチングからグリーンタイヤの取出しまでの間に実施
    し、 トレッドゴム部材の張付け作業は未加硫ビードコア部材
    の自動供給から自動ステッチングによるグリーンケース
    成形完了までの間に実施することを特徴とする小型バイ
    アスタイヤの成形方法。
  2. 【請求項2】 未加硫ゴム被覆コード層のバイアスカッ
    トプライ部材を複数枚の積層プライ部材として巻付け
    る、回転自在でかつ縮径自在な第一の成形ドラムと、 積層プライ部材の両側に未加硫ビードコア部材を自動供
    給して押圧粘着させる手段と、該ビードコア部材の周り
    にプライ部材を自動で折返す手段及び未加硫部材相互間
    を自動で密着させるステッチング手段と、 折返しを完了した筒状グリーンケースを第一の成形ドラ
    ムの縮径下で把持して該ドラム近傍に位置する第二の成
    形ドラムまで移動させるグリーンケース搬送手段と、 搬送されたグリーンケースを縮径下で受取った後に縮径
    前のドラム形状まで拡径し、この拡径の間に該ケースの
    一対のビード部内側部分と両側隅縁部にて係合して第一
    の心出し動作を兼ねる回転自在な第二の成形ドラムと、 第二の成形ドラムの両側端部から突出し、該ドラムの拡
    径の間にグリーンケースのビード部内周面と係合して、
    ドラムの心出し動作との連携の下で第二の心出し動作を
    実行するビード部支持手段と、 第二の成形ドラム上のグリーンケースに未加硫トレッド
    ゴム部材を供給する手段及び該ゴム部材をグリーンケー
    スに密着させる自動ステッチング手段と、グリーンタイ
    ヤの自動取出し装置とを備えることを特徴とする小型バ
    イアスタイヤ成形装置。
  3. 【請求項3】 第一及び第二の成形ドラムはそれぞれ多
    数個のセグメントを有し、拡径状態の第二の成形ドラム
    両側端部表面は端縁に向かい先細り状の緩傾斜面を形成
    する請求項2に記載した装置。
  4. 【請求項4】 ビード部支持手段は複数個の支持片から
    なり、該支持片の複数個をドラムセグメントの端部にド
    ラムの拡径状態にてほぼ等間隔で配置して成る請求項2
    又は3に記載した装置。
  5. 【請求項5】 ビード部支持手段の各支持片の表面は第
    二の成形ドラムの回転軸心周りの円筒面の一部をなす請
    求項4に記載した装置。
  6. 【請求項6】 第一の成形ドラム及び第二の成形ドラム
    それぞれの回転軸心が同一直線上に位置する請求項2に
    記載した装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114559692A (zh) * 2022-03-07 2022-05-31 自密封安全轮胎(广东)有限公司 一种一体硫化自密封轮胎的制备方法

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