JPH10236910A - 植物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方法 - Google Patents
植物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方法Info
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- JPH10236910A JPH10236910A JP9040185A JP4018597A JPH10236910A JP H10236910 A JPH10236910 A JP H10236910A JP 9040185 A JP9040185 A JP 9040185A JP 4018597 A JP4018597 A JP 4018597A JP H10236910 A JPH10236910 A JP H10236910A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 植物病害に有効であるキトサンは魚毒作用を
もち、魚類が棲息する川、池などに流入すると、キトサ
ンの有する魚毒性が魚類に作用して、多数の魚類を死に
至らしめるおそれがある。 【解決手段】キトサンと吸着剤とを含有させた植物有害
生物防除剤を調製し、またはキトサンと吸着剤とを植物
または土壌に適用した。それにより、川、池、沼、海な
どに棲息する魚類に何等薬害を与えることなく、植物有
害生物による加害を抑制できた。
もち、魚類が棲息する川、池などに流入すると、キトサ
ンの有する魚毒性が魚類に作用して、多数の魚類を死に
至らしめるおそれがある。 【解決手段】キトサンと吸着剤とを含有させた植物有害
生物防除剤を調製し、またはキトサンと吸着剤とを植物
または土壌に適用した。それにより、川、池、沼、海な
どに棲息する魚類に何等薬害を与えることなく、植物有
害生物による加害を抑制できた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キトサンを含む植
物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方法に関す
る。
物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】キトサンは、エビ、カニなどの甲殻や微
生物の細胞壁などに含まれるキチンを脱アセチル化して
得られるものであり、天然物から得られるので環境によ
いことから、近年、水処理剤、土壌改良剤などの種々の
用途にその有用性が見出されている。
生物の細胞壁などに含まれるキチンを脱アセチル化して
得られるものであり、天然物から得られるので環境によ
いことから、近年、水処理剤、土壌改良剤などの種々の
用途にその有用性が見出されている。
【0003】なかでも、植物に対しては、発根を促進し
根張り活着を良くして養分の吸収を上げ、また、植物体
の活性を高めて病害虫の発生を防ぐなど、植物の育成を
促進する働きをもっており、また、たとえば、特開平5
−39207号公報には、キトサンに酢酸を配合した植
物有害生物防除剤が、野菜の軟腐病、芝生の春はげ病、
ラージパッチ、葉枯病、ブラウンパッチ、スジキリヨト
ウ、稲の籾枯細菌病、果樹の黒星病などの植物病害に有
効であることが記載されている。
根張り活着を良くして養分の吸収を上げ、また、植物体
の活性を高めて病害虫の発生を防ぐなど、植物の育成を
促進する働きをもっており、また、たとえば、特開平5
−39207号公報には、キトサンに酢酸を配合した植
物有害生物防除剤が、野菜の軟腐病、芝生の春はげ病、
ラージパッチ、葉枯病、ブラウンパッチ、スジキリヨト
ウ、稲の籾枯細菌病、果樹の黒星病などの植物病害に有
効であることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キトサンは魚
毒作用をもち、たとえば、魚類が棲息する川、池などの
地域に、このキトサンを含む薬剤を適用すると、キトサ
ンの有する魚毒性が魚類に作用して、多数の魚類を死に
至らしめるおそれがあり、生態系に対して影響を与える
おそれがある。
毒作用をもち、たとえば、魚類が棲息する川、池などの
地域に、このキトサンを含む薬剤を適用すると、キトサ
ンの有する魚毒性が魚類に作用して、多数の魚類を死に
至らしめるおそれがあり、生態系に対して影響を与える
おそれがある。
【0005】本発明の目的は、魚類が生息する川、池な
どの地域に適用しても、魚類に何等薬害を与えることの
ない、植物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方
法を提供することにある。
どの地域に適用しても、魚類に何等薬害を与えることの
ない、植物有害生物防除剤および植物有害生物の防除方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、キトサンの有する魚毒性を解毒することについ
て鋭意研究を行なったところ、キトサンに吸着剤を配合
したものが、魚類などには何等影響を与えることなく、
植物有害生物を防除できる知見を見出し本発明を完成す
るに至った。
に鑑み、キトサンの有する魚毒性を解毒することについ
て鋭意研究を行なったところ、キトサンに吸着剤を配合
したものが、魚類などには何等影響を与えることなく、
植物有害生物を防除できる知見を見出し本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)キトサンと吸
着剤とを含有する植物有害生物防除剤、(2)キトサン
が水溶性である前記(1)記載の植物有害生物防除剤、
(3)吸着剤が、木粉及び木炭系吸着剤および/または
鉱物系吸着剤である前記(1)記載の植物有害生物防除
剤、(4)木粉及び木炭系吸着剤が、微粉炭である前記
(3)記載の植物有害生物防除剤、(5)鉱物系吸着剤
が、モンモリロン石群鉱物および/またはモンモリロン
石群鉱物を主成分とする粘土鉱物である前記(3)記載
の植物有害生物防除剤、および、(6)キトサンと吸着
剤とを植物および/または土壌に適用する植物有害生物
の防除方法、に関する。
着剤とを含有する植物有害生物防除剤、(2)キトサン
が水溶性である前記(1)記載の植物有害生物防除剤、
(3)吸着剤が、木粉及び木炭系吸着剤および/または
鉱物系吸着剤である前記(1)記載の植物有害生物防除
剤、(4)木粉及び木炭系吸着剤が、微粉炭である前記
(3)記載の植物有害生物防除剤、(5)鉱物系吸着剤
が、モンモリロン石群鉱物および/またはモンモリロン
石群鉱物を主成分とする粘土鉱物である前記(3)記載
の植物有害生物防除剤、および、(6)キトサンと吸着
剤とを植物および/または土壌に適用する植物有害生物
の防除方法、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のキトサンは、エビ、カニ
などの殻から先ずキチンを得て、次いで得られたキチン
を加水分解すると共に脱アセチル化することにより得ら
れる。前記のキチンは、エビ、カニなどの殻を、脱タン
パク処理及び脱カルシウム処理することにより得られ
る。脱タンパク処理は、たとえば、エビ、カニなどの殻
を3〜5%の水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ溶
液中で、約80〜100℃で約2〜4時間処理すること
により、エビ、カニなどの殻からタンバク質などを抽出
除去するものであり、また、脱カルシウム処理は、3〜
5%の塩酸水溶液などの酸水溶液中で、室温で6〜24
時間処理することにより、エビ、カニなどの殻から炭酸
カルシウムを除去するものである。
などの殻から先ずキチンを得て、次いで得られたキチン
を加水分解すると共に脱アセチル化することにより得ら
れる。前記のキチンは、エビ、カニなどの殻を、脱タン
パク処理及び脱カルシウム処理することにより得られ
る。脱タンパク処理は、たとえば、エビ、カニなどの殻
を3〜5%の水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ溶
液中で、約80〜100℃で約2〜4時間処理すること
により、エビ、カニなどの殻からタンバク質などを抽出
除去するものであり、また、脱カルシウム処理は、3〜
5%の塩酸水溶液などの酸水溶液中で、室温で6〜24
時間処理することにより、エビ、カニなどの殻から炭酸
カルシウムを除去するものである。
【0009】このようにして得られたキチンを、加水分
解する共に脱アセチル化を行うことにより、本発明で用
いられるキトサンを得る。この加水分解と脱アセチル化
とは、酸又はアルカリの溶液中で所定時間、所定温度に
おいて、加水分解と脱アセチル化とを同時に行うことが
好ましい。この場合、得られるキトサンの分子量及び脱
アセチル化の程度により適宜条件を選んで行う。
解する共に脱アセチル化を行うことにより、本発明で用
いられるキトサンを得る。この加水分解と脱アセチル化
とは、酸又はアルカリの溶液中で所定時間、所定温度に
おいて、加水分解と脱アセチル化とを同時に行うことが
好ましい。この場合、得られるキトサンの分子量及び脱
アセチル化の程度により適宜条件を選んで行う。
【0010】本発明においては、キトサンの分子量が7
0000〜20000、とりわけ40000〜5000
0程度となることが好ましく、また、脱アセチル化度
が、約75〜100%、好ましくは75〜90%となる
こと好ましい。キトサンの分子量が70000を越える
と、植物有害生物の増殖抑制効果を十分に発現できない
場合があり、一方、加水分解によって20000よりも
低い分子量とする場合には生産性が低下する。また、キ
トサンの脱アセチル化度が、70%より低いと水に可溶
化しない場合がある。
0000〜20000、とりわけ40000〜5000
0程度となることが好ましく、また、脱アセチル化度
が、約75〜100%、好ましくは75〜90%となる
こと好ましい。キトサンの分子量が70000を越える
と、植物有害生物の増殖抑制効果を十分に発現できない
場合があり、一方、加水分解によって20000よりも
低い分子量とする場合には生産性が低下する。また、キ
トサンの脱アセチル化度が、70%より低いと水に可溶
化しない場合がある。
【0011】そして、前記した分子量および脱アセチル
化度にする好適な条件としては、たとえば、40〜50
%の水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液を用
いて、100〜115℃で2〜4時間程度の処理を行え
ばよい。このようにして得られた、所望の分子量および
脱アセチル化度をもつキトサンは、その多くは水に不溶
であるが、適宜水を加えるなどして、水中の濃度として
約0.5〜10重量%となるように調製し、次いで、酸
を加えてキトサンを水に可溶化させ、キトサンを水溶液
として得ることが好ましい。
化度にする好適な条件としては、たとえば、40〜50
%の水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液を用
いて、100〜115℃で2〜4時間程度の処理を行え
ばよい。このようにして得られた、所望の分子量および
脱アセチル化度をもつキトサンは、その多くは水に不溶
であるが、適宜水を加えるなどして、水中の濃度として
約0.5〜10重量%となるように調製し、次いで、酸
を加えてキトサンを水に可溶化させ、キトサンを水溶液
として得ることが好ましい。
【0012】この場合に用いられる酸は、キトサンを水
に可溶化しうる酸であれば、公知の何れの酸を用いても
よく、たとえば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ク
エン酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸
などの有機酸、たとえば、塩酸、硫酸、りん酸などの無
機酸などの酸を挙げることができる。これらのうち、有
機酸が好ましく、なかでも臭いがなく安価な乳酸がさら
に好ましい。これらの酸は、単独または2種以上併用し
て用いてもよく、キトサンとの配合割合は、キトサン1
00重量部に対して、60〜140重量部、好ましくは
80〜120重量部である。
に可溶化しうる酸であれば、公知の何れの酸を用いても
よく、たとえば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ク
エン酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸
などの有機酸、たとえば、塩酸、硫酸、りん酸などの無
機酸などの酸を挙げることができる。これらのうち、有
機酸が好ましく、なかでも臭いがなく安価な乳酸がさら
に好ましい。これらの酸は、単独または2種以上併用し
て用いてもよく、キトサンとの配合割合は、キトサン1
00重量部に対して、60〜140重量部、好ましくは
80〜120重量部である。
【0013】このようにして得られたキトサン水溶液
は、水酸化ナトリウム水溶液などを用いて、PHを4〜
6に保っておくことが好ましい。なお、本発明のキトサ
ン水溶液は、外観上水に可溶化していればよく、たとえ
ば、透明なコロイド状態のものも本発明のキトサン水溶
液に含まれる。また、公知の添加剤、例えば、防腐剤、
殺虫剤、害虫忌避剤などを添加してもよい。
は、水酸化ナトリウム水溶液などを用いて、PHを4〜
6に保っておくことが好ましい。なお、本発明のキトサ
ン水溶液は、外観上水に可溶化していればよく、たとえ
ば、透明なコロイド状態のものも本発明のキトサン水溶
液に含まれる。また、公知の添加剤、例えば、防腐剤、
殺虫剤、害虫忌避剤などを添加してもよい。
【0014】かかる防腐剤としては、たとえば、3−ブ
ロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカーボ
ネート、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメー
ト、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、パラク
ロロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマールなどの
有機ヨード系防腐剤、たとえば、2−(4−チアゾリ
ル)ベンズイミダゾール、2−チオシアノメチルチオベ
ンゾチアゾールなどのベンズイミダゾール又はベンゾチ
アゾール系防腐剤、たとえば、1−(2−(2’,4’
−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル−メチル)−1H−1,2,4−トリアゾール、1−
(2−(2’,4’−ジクロロフェニル)−4−プロピ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル)−1H
−1,2,4−トリアゾール、α−(2−(4−クロロ
フェニル)−エチル)−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノー
ルなどのトリアゾール系防腐剤などが挙げられる。
ロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカーボ
ネート、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメー
ト、2,3,3−トリヨードアリルアルコール、パラク
ロロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマールなどの
有機ヨード系防腐剤、たとえば、2−(4−チアゾリ
ル)ベンズイミダゾール、2−チオシアノメチルチオベ
ンゾチアゾールなどのベンズイミダゾール又はベンゾチ
アゾール系防腐剤、たとえば、1−(2−(2’,4’
−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル−メチル)−1H−1,2,4−トリアゾール、1−
(2−(2’,4’−ジクロロフェニル)−4−プロピ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル)−1H
−1,2,4−トリアゾール、α−(2−(4−クロロ
フェニル)−エチル)−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノー
ルなどのトリアゾール系防腐剤などが挙げられる。
【0015】また殺虫剤としては、たとえば、ホキシ
ム、クロルピリホス、フェニトロチオン、ピリダフェン
チオン、プロペタンホス、フェンチオンなどの有機リン
系殺虫剤、たとえば、サイフルスリン、パーメスリン、
トラロメスリン、フェンバレレート、エトフェンプロッ
クス、シラフルオフェン、Hoe−498、ビフェント
リンなどのピレスロイド系殺虫剤、たとえば、ニテンピ
ラム、イミダクロプリド、アセタミプリドなどのネオニ
コチノイド系殺虫剤を挙げることができ、また、害虫忌
避剤としては、たとえば、コハク酸ジブチル、フタル酸
ジブチルなどが挙げられる。
ム、クロルピリホス、フェニトロチオン、ピリダフェン
チオン、プロペタンホス、フェンチオンなどの有機リン
系殺虫剤、たとえば、サイフルスリン、パーメスリン、
トラロメスリン、フェンバレレート、エトフェンプロッ
クス、シラフルオフェン、Hoe−498、ビフェント
リンなどのピレスロイド系殺虫剤、たとえば、ニテンピ
ラム、イミダクロプリド、アセタミプリドなどのネオニ
コチノイド系殺虫剤を挙げることができ、また、害虫忌
避剤としては、たとえば、コハク酸ジブチル、フタル酸
ジブチルなどが挙げられる。
【0016】これら添加剤の中では、好ましくは防腐剤
が挙げられ、さらに好ましくは、魚毒性の極めて少ない
有機ヨード系防腐剤が挙げられる。これら添加剤は、魚
毒作用を与えない割合において、適宜、単独または2種
以上用いることができ、たとえば、有機ヨード系防腐剤
では、キトサン水溶液中に100〜2000ppmの範
囲において添加することが好ましい。
が挙げられ、さらに好ましくは、魚毒性の極めて少ない
有機ヨード系防腐剤が挙げられる。これら添加剤は、魚
毒作用を与えない割合において、適宜、単独または2種
以上用いることができ、たとえば、有機ヨード系防腐剤
では、キトサン水溶液中に100〜2000ppmの範
囲において添加することが好ましい。
【0017】なお、このようにして得られるキトサンま
たはキトサン水溶液は、市販されているものもあり、そ
のようなものも適宜用いることができる。そして、前記
のキトサン水溶液に吸着剤を配合して、本発明の植物有
害生物防除剤を得る。かかる吸着剤としては、キトサン
の魚毒作用を解毒しうるものであれば何等制限されず、
たとえば、おがくず、木炭、活性炭などの木粉及び木炭
系吸着剤、たとえば、モンモリロン石、マグネシアンモ
ンモリロン石、テツモンモリロン石、テツマグネシアン
モンモリロン石、バイデライト、アルミニアンバイデラ
イト、ノントロン石、アルミニアンノントロナイト、サ
ポー石、アルミニアンサポー石、ヘクトライト、ソーコ
ナイトなどのモンモリロン石群鉱物、ベントナイト、酸
性白土などのモンモリロン石鉱物を主成分とする粘土鉱
物、その他、珪藻土、ゼオライトなどの鉱物系吸着剤な
どが挙げられる。なお、ゼオライトには、天然鉱物のほ
か合成ゼオライトも含まれる。また、カオリナイトなど
通常吸着剤として使用されない鉱物であっても、水分含
量を低減することにより吸着能を高めることができるも
のは、本発明における鉱物系吸着剤に含めることができ
る。
たはキトサン水溶液は、市販されているものもあり、そ
のようなものも適宜用いることができる。そして、前記
のキトサン水溶液に吸着剤を配合して、本発明の植物有
害生物防除剤を得る。かかる吸着剤としては、キトサン
の魚毒作用を解毒しうるものであれば何等制限されず、
たとえば、おがくず、木炭、活性炭などの木粉及び木炭
系吸着剤、たとえば、モンモリロン石、マグネシアンモ
ンモリロン石、テツモンモリロン石、テツマグネシアン
モンモリロン石、バイデライト、アルミニアンバイデラ
イト、ノントロン石、アルミニアンノントロナイト、サ
ポー石、アルミニアンサポー石、ヘクトライト、ソーコ
ナイトなどのモンモリロン石群鉱物、ベントナイト、酸
性白土などのモンモリロン石鉱物を主成分とする粘土鉱
物、その他、珪藻土、ゼオライトなどの鉱物系吸着剤な
どが挙げられる。なお、ゼオライトには、天然鉱物のほ
か合成ゼオライトも含まれる。また、カオリナイトなど
通常吸着剤として使用されない鉱物であっても、水分含
量を低減することにより吸着能を高めることができるも
のは、本発明における鉱物系吸着剤に含めることができ
る。
【0018】キトサン水溶液と吸着剤とを配合する割合
は、キトサン水溶液100重量部に対して、吸着剤10
〜500重量部、好ましくは50〜200重量部であ
る。また、配合に際しては、直接添加するのみでよい
が、適宜攪拌してもよい。そして、得られた本発明の植
物有害生物防除剤は、そのまま植物や土壌に適用しても
よく、また10〜1000倍、好ましくは50〜400
倍に希釈して適用してもよい。
は、キトサン水溶液100重量部に対して、吸着剤10
〜500重量部、好ましくは50〜200重量部であ
る。また、配合に際しては、直接添加するのみでよい
が、適宜攪拌してもよい。そして、得られた本発明の植
物有害生物防除剤は、そのまま植物や土壌に適用しても
よく、また10〜1000倍、好ましくは50〜400
倍に希釈して適用してもよい。
【0019】さらに、適宜製剤化して用いてもよい。そ
の製剤の形態は特に制限されず、たとえば、溶液剤、水
和剤、懸濁剤、分散剤、乳剤、油剤、ローションなどの
液剤、例えば、粉剤、粒剤などの固形剤、たとえば、ペ
ースト剤、クリームなどの半固形剤、その他、噴霧剤、
エアゾール剤などとして用いることができ、これらは使
用目的や適用箇所に応じて適宜選択できる。たとえば、
マット状など所定の形状に製剤化してもよい。また、こ
れらの製剤化は、慣用の方法で行なうことができる。こ
れらのうち、好ましくは、懸濁剤、粉剤、噴霧剤などが
挙げられる。
の製剤の形態は特に制限されず、たとえば、溶液剤、水
和剤、懸濁剤、分散剤、乳剤、油剤、ローションなどの
液剤、例えば、粉剤、粒剤などの固形剤、たとえば、ペ
ースト剤、クリームなどの半固形剤、その他、噴霧剤、
エアゾール剤などとして用いることができ、これらは使
用目的や適用箇所に応じて適宜選択できる。たとえば、
マット状など所定の形状に製剤化してもよい。また、こ
れらの製剤化は、慣用の方法で行なうことができる。こ
れらのうち、好ましくは、懸濁剤、粉剤、噴霧剤などが
挙げられる。
【0020】さらに、土壌や植物への適用は、たとえ
ば、粉剤、粒剤を直接土壌や植物に播いてもよく、ま
た、粉剤を土壌や植物に吹きつけてもよい。また、本発
明のキトサンと吸着剤とを植物および/または土壌に適
用する植物有害生物の防除方法においては、前記したよ
うに本発明の植物有害生物防除剤を植物や土壌に適用す
るほか、たとえば、キトサン水溶液または製剤化したキ
トサンと、吸着剤とを別々に植物や土壌に適用してもよ
い。
ば、粉剤、粒剤を直接土壌や植物に播いてもよく、ま
た、粉剤を土壌や植物に吹きつけてもよい。また、本発
明のキトサンと吸着剤とを植物および/または土壌に適
用する植物有害生物の防除方法においては、前記したよ
うに本発明の植物有害生物防除剤を植物や土壌に適用す
るほか、たとえば、キトサン水溶液または製剤化したキ
トサンと、吸着剤とを別々に植物や土壌に適用してもよ
い。
【0021】そして、本発明の植物有害生物防除剤およ
び植物有害生物の防除方法においては、土壌病原菌、た
とえば、フザリウム菌、ビシウム菌、フィトフトラ菌、
バーティシリウム菌、リゾクトニア菌、シュードモナス
細菌、エルビニア細菌などの活動を抑制して、これらの
菌に由来する植物の病気、たとえば、立枯病、急性萎ち
ょう病、つる割病、疫病、株枯病、萎黄病、根腐病、苗
立枯病などの発病を防ぎ、植物の発根を促進し根張り活
着を良くして養分の吸収を上げ、また、地上性病原菌、
たとえば、アルタナリア菌、ペスタロッチア菌、コレト
トリクム菌、ボトリチス菌、ペロノスポラ菌、エリシフ
ェ菌、プッキニア菌、キサントモナス細菌などの活動を
抑えて、これらの菌に由来する植物の病気、たとえば、
黒斑病、斑点病、炭疸病、灰色かび病、べと病、うどん
こ病、さび病、斑点細菌病などの発病を防ぎ、植物体の
活性を高めて病害虫の発生を防ぐなど、植物の育成を促
進させることができ、植物有害生物防除剤、あるいは植
物生育促進剤として、有効に用いることができながら、
しかも、極めて魚毒性が少ないので、魚類の棲息する
川、池、沼、海などの地域でも有効に適用できる。
び植物有害生物の防除方法においては、土壌病原菌、た
とえば、フザリウム菌、ビシウム菌、フィトフトラ菌、
バーティシリウム菌、リゾクトニア菌、シュードモナス
細菌、エルビニア細菌などの活動を抑制して、これらの
菌に由来する植物の病気、たとえば、立枯病、急性萎ち
ょう病、つる割病、疫病、株枯病、萎黄病、根腐病、苗
立枯病などの発病を防ぎ、植物の発根を促進し根張り活
着を良くして養分の吸収を上げ、また、地上性病原菌、
たとえば、アルタナリア菌、ペスタロッチア菌、コレト
トリクム菌、ボトリチス菌、ペロノスポラ菌、エリシフ
ェ菌、プッキニア菌、キサントモナス細菌などの活動を
抑えて、これらの菌に由来する植物の病気、たとえば、
黒斑病、斑点病、炭疸病、灰色かび病、べと病、うどん
こ病、さび病、斑点細菌病などの発病を防ぎ、植物体の
活性を高めて病害虫の発生を防ぐなど、植物の育成を促
進させることができ、植物有害生物防除剤、あるいは植
物生育促進剤として、有効に用いることができながら、
しかも、極めて魚毒性が少ないので、魚類の棲息する
川、池、沼、海などの地域でも有効に適用できる。
【0022】とりわけ、池沼などで栽培される、たとえ
ば、ハスなどのスイレン科の植物に関し、ピシウム菌に
由来するハス萎凋症に対しては効果的に作用し、池沼に
棲息する魚類に何等影響を与えることなく、ハスの健全
な生育を確保することができる。
ば、ハスなどのスイレン科の植物に関し、ピシウム菌に
由来するハス萎凋症に対しては効果的に作用し、池沼に
棲息する魚類に何等影響を与えることなく、ハスの健全
な生育を確保することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の植物有害生
物防除剤または植物有害生物の防除方法においては、植
物有害生物の増殖を抑制して、植物の発根を促進し、根
張り活着を良くして養分の吸収を上げ、また、植物体の
活性を高めて病害虫の発生を防ぐことができ、しかも、
極めて魚毒性が少ないので、魚類の棲息する川、池、
沼、海などの地域でも有効に適用できる。
物防除剤または植物有害生物の防除方法においては、植
物有害生物の増殖を抑制して、植物の発根を促進し、根
張り活着を良くして養分の吸収を上げ、また、植物体の
活性を高めて病害虫の発生を防ぐことができ、しかも、
極めて魚毒性が少ないので、魚類の棲息する川、池、
沼、海などの地域でも有効に適用できる。
【0024】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。 実施例1 キトサン(分子量40000〜50000、脱アセチル
化度86.5%)と乳酸とが、それそれ1.5重量%と
なるようなキトサン水溶液を調製した。
より具体的に説明する。 実施例1 キトサン(分子量40000〜50000、脱アセチル
化度86.5%)と乳酸とが、それそれ1.5重量%と
なるようなキトサン水溶液を調製した。
【0025】次いで、このキトサン水溶液を植物水耕液
で50倍に希釈した後、希釈液に対してモンモリロン石
を2重量%加えて、懸濁状の植物有害生物防除検液を得
た。 実施例2 植物有害生物防除剤の調製 2重量%のモンモリロン石の代わりに、1重量%の微粉
炭を加えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、懸濁
状の植物有害生物防除検液を得た。
で50倍に希釈した後、希釈液に対してモンモリロン石
を2重量%加えて、懸濁状の植物有害生物防除検液を得
た。 実施例2 植物有害生物防除剤の調製 2重量%のモンモリロン石の代わりに、1重量%の微粉
炭を加えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、懸濁
状の植物有害生物防除検液を得た。
【0026】比較例1 実施例1において、キトサン水溶液を50倍に希釈した
後、モンモリロン石を加えないものを比較例1とした。 比較例2 2重量%のモンモリロン石懸濁水を調製し、これを比較
例2とした。
後、モンモリロン石を加えないものを比較例1とした。 比較例2 2重量%のモンモリロン石懸濁水を調製し、これを比較
例2とした。
【0027】比較例3 1重量%の微粉炭懸濁水を調製し、これを比較例3とし
た。 試験例 (魚毒性試験)上記実施例1、2および比較例1〜3で
得られた液中に、ヒメダカを遊泳させて、24時間後の
遊泳状態を観察した。
た。 試験例 (魚毒性試験)上記実施例1、2および比較例1〜3で
得られた液中に、ヒメダカを遊泳させて、24時間後の
遊泳状態を観察した。
【0028】その評価は、+++(活発)〜−(死亡)
とした。 (病害抑制能試験)あらかじめ、CBA培地で培養して
おいた菌体(フィトフトラ・カプシシー)をMCZ液に
浸漬して遊走子嚢を形成させ、さらに、発芽促進液に移
して遊走子を泳出させ、被嚢胞子に転換させたのち、植
物育成箱で各検液中で水耕栽培したキュウリ苗に、1m
l当たり約103 個となるよう潅注摂取して栽培を続
け、1週間後、立枯性疫病の発生を調べた。
とした。 (病害抑制能試験)あらかじめ、CBA培地で培養して
おいた菌体(フィトフトラ・カプシシー)をMCZ液に
浸漬して遊走子嚢を形成させ、さらに、発芽促進液に移
して遊走子を泳出させ、被嚢胞子に転換させたのち、植
物育成箱で各検液中で水耕栽培したキュウリ苗に、1m
l当たり約103 個となるよう潅注摂取して栽培を続
け、1週間後、立枯性疫病の発生を調べた。
【0029】これらの結果を表1にまとめて示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1より明らかなように、実施例1、2に
おいては、24時間後でもヒメダカは活発に遊泳してお
り、かつキュウリの苗の立枯性疫病の発病はなかった。
これに対し、比較例1においては、ヒメダカは死亡して
おり、また比較例2、3においては、100%発病して
いた。
おいては、24時間後でもヒメダカは活発に遊泳してお
り、かつキュウリの苗の立枯性疫病の発病はなかった。
これに対し、比較例1においては、ヒメダカは死亡して
おり、また比較例2、3においては、100%発病して
いた。
Claims (6)
- 【請求項1】 キトサンと吸着剤とを含有する植物有害
生物防除剤。 - 【請求項2】 キトサンが水溶性である請求項1記載の
植物有害生物防除剤。 - 【請求項3】 吸着剤が、木粉及び木炭系吸着剤および
/または鉱物系吸着剤である請求項1記載の植物有害生
物防除剤。 - 【請求項4】 木粉及び木炭系吸着剤が、微粉炭である
請求項3記載の植物有害生物防除剤。 - 【請求項5】 鉱物系吸着剤が、モンモリロン石群鉱物
および/またはモンモリロン石群鉱物を主成分とする粘
土鉱物である請求項3記載の植物有害生物防除剤。 - 【請求項6】 キトサンと吸着剤とを植物および/また
は土壌に適用する植物有害生物の防除方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040185A JP2986753B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 魚類棲息地域用植物有害生物防除剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040185A JP2986753B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 魚類棲息地域用植物有害生物防除剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236910A true JPH10236910A (ja) | 1998-09-08 |
| JP2986753B2 JP2986753B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=12573732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9040185A Expired - Fee Related JP2986753B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 魚類棲息地域用植物有害生物防除剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986753B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100305198B1 (ko) * | 1999-04-27 | 2001-09-13 | 이경원 | 점토광물 수용액을 이용한 작물재배법 |
| JPWO2005032258A1 (ja) * | 2003-10-06 | 2006-12-14 | 昭和電工株式会社 | 栽培植物中の硝酸塩含有量低減用組成物 |
| JP2009019011A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Oji Paper Co Ltd | うどんこ病防除剤及び防除方法 |
| JP2013095679A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Reiko Shiina | 植物活力剤組成物及び植物活力剤 |
| CN103392698A (zh) * | 2013-07-24 | 2013-11-20 | 广东泰宝医疗科技股份有限公司 | 一种具有抗菌功能凹凸棒土材料及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103250880B (zh) * | 2013-06-03 | 2015-03-04 | 史莹华 | 一种海藻糖—蒙脱石纳米复合物作为饲料添加剂的新应用 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP9040185A patent/JP2986753B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100305198B1 (ko) * | 1999-04-27 | 2001-09-13 | 이경원 | 점토광물 수용액을 이용한 작물재배법 |
| JPWO2005032258A1 (ja) * | 2003-10-06 | 2006-12-14 | 昭和電工株式会社 | 栽培植物中の硝酸塩含有量低減用組成物 |
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| JP2013095679A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Reiko Shiina | 植物活力剤組成物及び植物活力剤 |
| CN103392698A (zh) * | 2013-07-24 | 2013-11-20 | 广东泰宝医疗科技股份有限公司 | 一种具有抗菌功能凹凸棒土材料及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2986753B2 (ja) | 1999-12-06 |
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